JP2004073761A - 色付け真珠 - Google Patents

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pearls
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Masayuki Imaide
今出 公志
Susumu Sakaguchi
坂口 進
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Abstract

【課題】真珠加工業者の倉庫に眠っていた数多くの「低級珠」の真珠を、積極的に有効に活用することにある。
【解決手段】真珠の外表面に、少なくとも顔料とアクリル系樹脂とを含む合成樹脂塗料を塗布した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、真珠の外表面に、顔料をオリエント効果(真珠特有の光沢や美しさを言う)を損なうことなく優しく美しく色付けした色付け真珠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
真珠とは、貝が生み出した宝石、つまり鉱物でない有機物の宝石としてあげられ、主として二枚貝すなわち軟体動物おの足類の体内に生じた炭酸カルシウムを主成分とする球状乃至半球状の固まりで、昔から美しい装身具として重宝がられ、人々に喜ばれてきた。
他の多くの宝石は産出のままの自然形で、その美しさを完全に発揮する例は少なく、殆どが研磨という人為を加えられて始めて本来の美しさを発揮するものであった。
これに対して、真珠は、天然真珠、養殖真珠のいずれにも拘らず、その貝の中から取り出された瞬間から、優雅な美しさを人の目に触れさせてくれるものであった。
要するに、真珠は他の宝石とは違って色彩、光沢がやわらかな、優雅で落ち着いた美しさを示しており、この上品な美しさが、古来高貴な財宝の飾りの一部に欠くことのできないものになっていた。
【0003】
ところで、天然真珠は、偶然に真珠を生み出す貝(例えばアコヤガイ、白蝶貝など)の体内に入った寄生虫や小魚類の死骸片や砂粒などの異物(核となる)が刺激となり、貝殻を作り出す外套膜の上皮細胞から分泌された真珠質が、この異物を幾層にも包んで形成したものが天然真珠である。
このように真珠質が球状に幾層にも積み重なった真珠層による光の効果、つまり真珠特有の光沢や美しさの原因をオリエント効果と称している。
天然真珠は、あまりにも数が少なく、また採取が困難であり、現在の市場性は皆無に等しいものである。
養殖真珠は、同じ真珠貝を使って核入れを人為的に行うようにしたものであり、従って、この養殖真珠と天然真珠とは、同じ真珠貝がその生理作用によって形成されるものであるから、内部の核の大きさの点を除けば、本質的には変わりがないものである。
約100年前フランスのパリでの裁判で、日本の養殖真珠は、天然で形成される真珠と何ら変るところがないとの判決が下り、それ以来日本の養殖真珠は、全世界に広まった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにして形成され、海から採りあげられた真珠は「浜揚珠」と称するが、その多くの「浜揚珠」は、汚れなどを除去するための内部処理(漂白)や放射線照射によるコバルト処理などが一般的に行われていた。
そして、光沢や形状などで等級が決められていた。
その評価の分類では、一般的には、特に真円で、無キズのピンク色系統の光沢の良いものを最上級珠(「花珠」と称する)とされている。
この「花珠」は、採取される数が極端に少なく珍重され、店頭ではかなりの高価な値段で販売されている。
【0005】
次いで、「中級珠」、「低級珠」と分けられるが、この「低級珠」は美しさを保ちながらも傷があったり、また変形されているため宝飾用のロットからはじき出され、一部医療や美容に用いられる程度で、多くは加工業者の倉庫に眠ってしまうものであった。
この「低級珠」は,「浜揚珠」の中でピラミッドの底辺に当たり、かなり多くの量を占めるものであった。
このように、折角採取された真珠が数多く倉庫に眠ってしまうということは、真珠業界にとって多大な損害をこおむるばかりでなく、真珠の市場への普及の拡大を大いに阻害するものであった。
【0006】
また、人工パール、俗に貝パール、イミティションパールと称するものは、養殖用の真珠核と同じものを用い、その周囲に真珠塗料(パール・エッセンス)を塗布したものであり、さらにまた、模造パールは、ガラス玉もしくはプラスチック玉に、貝や魚鱗を粉砕して塗装処理したものである。
これらのフェイク・パールは、当然、表面に天然の真珠層を欠くため、真珠本来のオリエント効果(真珠特有の光沢や美しさを言う)は認められないものであった。
【0007】
また、従来真珠を含む珊瑚、貝類のごとき炭酸カルシウムを主成分とする養殖物および/または天然物から作られる装飾品の耐摩耗性ならびに耐薬品性を向上させるようにするための技術は、実公昭61−42408号公報で知られていた。
すなわち、この従来技術は、1分子中に、多官能の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する単量体の少なくとも1種を含有する架橋硬化性樹脂材料の硬化被膜を、炭酸カルシウムを主成分とする養殖物および/または天然物から作られる装飾品の基体表面に塗布するようにしたものである。
しかしながら、この従来例においては、真珠の外表面を色付けしても真珠特有のオリエント効果を損なうことなく真珠の輝きを一層深めるようにした技術や、浜揚げされた珠の多くを占める宝飾用のロットからはじき出された「低級珠」の真珠を、もっと有効に活用しようという発想については、全く示唆されていないものであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の色付け真珠は、前記課題を解決することを目的とし、真珠の外表面に、少なくとも顔料とアクリル系樹脂とを含む合成樹脂塗料を塗布したことを特徴とするものである。
【0009】
また、この発明の色付け真珠は、真珠の外表面に、少なくとも顔料とアクリル系樹脂とを含む合成樹脂塗料からなる主剤とシンナーと硬化剤とをそれぞれ所要量混合させて塗布したことを特徴とするものである。
【0010】
また、この発明の色付け真珠における主剤と硬化剤との混合比は、概ね4:1であることを特徴とするものである。
【0011】
また、この発明の色付け真珠における主剤の成分および含有量は、顔料ほぼ35%、アクリル系樹脂ほぼ44.5%、アルコール系溶剤ほぼ10%、芳香族系溶剤ほぼ10%、添加剤ほぼ0.5%であることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る色付け真珠の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、この発明に係る色付け真珠の一部切欠外観図である。
図1中、1は特に宝飾用のロットからはじき出された「低級珠」の真珠であり、2はこの「低級珠」の真珠1の外表面に、図示しないエアースプレーガンによってシンナーと硬化剤とを混合して塗布した、少なくとも顔料とアクリル系樹脂とを含む合成樹脂塗料からなる主剤である。
この合成樹脂塗料からなる主剤2と硬化剤との混合比は、概ね4:1であり、粘度は、ほぼ10〜18秒(イワタカップ)が望ましい。
また、シンナー稀釈は、ほぼ30〜50%が望ましい。
前記エアースプレーガンで塗布した後の前記主剤2と硬化剤との焼き付けは、ほぼ20〜30分(50〜60℃)、または自然乾燥で行われる。
【0013】
この発明の色付け真珠における主剤2の成分および含有量の実施例としては、顔料ほぼ35%、アクリル系樹脂ほぼ44.5%、アルコール系溶剤ほぼ10%、芳香族系溶剤ほぼ10%、添加剤ほぼ0.5%が最適である。
このような成分および含有量からなる主剤2を使用すれば、真珠1の外表面を色付けして真珠特有のオリエント効果を失うことなく真珠の輝きを一層深め、透明性を向上させるようほぼ10ミクロン程度の塗膜が炭酸カルシウムを主成分とする真珠の外表面に確実に密着させることが可能となる。
【0014】
この発明に係る色付け真珠は、「低級珠」の真珠1の外表面に、主剤2をエアースプレーガンによって塗布したので、この「低級珠」の真珠1の形が不揃いであっても、そのまま主剤2を外表面に均一に塗布することができる。
前記顔料は、無数の色を使用することができるが、大胆にも真珠をアーティフィシャルな色に染め上げたので、この発明に係る色付け真珠は、フルーツ・キャンディのような色と真珠ならではの優しい光沢が、何とも不思議なマッチングを見せている。
これによって、真珠が本来持ち得なかった、あらゆる色彩を持つことが可能になる。
【0015】
このように、この発明に係る色付け真珠は、浜揚げされた珠の多くを占める「低級珠」の真珠1を、もっと有効に活用しようという試みであるが、真珠本来のオリエント効果はしっかりと確実に認められ、この点が、現在流通している様々な人工パールとの大きな違いである。
【0016】
この発明に係る色付け真珠の物性について試験をした結果は、次の通りである。
Figure 2004073761
上記の結果により、真珠の取扱いにおいて、これまでの真珠よりは、かなりの耐久性があるものと認められる。
これによって、真珠層の保護や自然劣化のスピードを遅らせることが出来ると思われる。
【0017】
【発明の効果】
この発明に係る色付け真珠は、真珠の外表面に、少なくとも顔料とアクリル系樹脂とを含む合成樹脂塗料を塗布したものであるから、真珠の外表面をアーティフィシャルな色に染め上げたのにかかわらず、真珠本来のオリエント効果をより一層深めることができる効果を有し、また、今までの加工では漂白などを中心として真珠層の内側に重点がおかれ、真珠の外表面を加工することは、業界ではタブーとされていたが、この発明によれば、特に真珠加工業者の倉庫に眠っていた数多くの「低級珠」の真珠を、むしろ積極的に有効に活用することにより、真珠業界において多大に貢献するばかりでなく、国産真珠の市場への普及を大いに発揮することができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る色付け真珠の一部切欠外観図である。
【符号の説明】
1 真珠
2 少なくとも顔料とアクリル系樹脂とを含む合成樹脂塗料からなる主剤

Claims (4)

  1. 真珠の外表面に、少なくとも顔料とアクリル系樹脂とを含む合成樹脂塗料を塗布したことを特徴とする色付け真珠。
  2. 真珠の外表面に、少なくとも顔料とアクリル系樹脂とを含む合成樹脂塗料からなる主剤とシンナーと硬化剤とをそれぞれ所要量混合させて塗布したことを特徴とする色付け真珠。
  3. 請求項1に記載の色付け真珠における主剤と硬化剤との混合比は、概ね4:1であることを特徴とする色付け真珠。
  4. 請求項2乃至請求項3に記載の色付け真珠における主剤の成分および含有量は、顔料ほぼ35%、アクリル系樹脂ほぼ44.5%、アルコール系溶剤ほぼ10%、芳香族系溶剤ほぼ10%、添加剤ほぼ0.5%であることを特徴とする色付け真珠。
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