JP2004073346A - 帯状装身具 - Google Patents

帯状装身具 Download PDF

Info

Publication number
JP2004073346A
JP2004073346A JP2002235484A JP2002235484A JP2004073346A JP 2004073346 A JP2004073346 A JP 2004073346A JP 2002235484 A JP2002235484 A JP 2002235484A JP 2002235484 A JP2002235484 A JP 2002235484A JP 2004073346 A JP2004073346 A JP 2004073346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
shaped accessory
relay component
belt
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002235484A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Kitabayashi
北林  英一
Masato Sakurai
櫻井  正人
Tadashi Ueki
植木  唯史
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP2002235484A priority Critical patent/JP2004073346A/ja
Publication of JP2004073346A publication Critical patent/JP2004073346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Adornments (AREA)

Abstract

【課題】柔軟に湾曲し、しかも強度の高い帯状体を備える帯状装身具を提供すること。
【解決手段】帯状装身具はメッシュバンド15と、これを被覆する被覆部材17とよりなる帯状体12を備える。被覆部材は、皮革、合成樹脂、ゴムから選ばれる素材から成る。よって、柔軟に湾曲し、しかも強度の高い帯状体12が得られる。帯状体12は、メッシュバンド15とケースとの連結を可能にする中継部品16を備えることができる。メッシュバンド15と中継部品16とのつなぎ目が視認されないように、被覆部材17は、メッシュバンド15と中継部品16とのつなぎ目を覆うように配置されることが好ましい。
【選択図】   図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、腕時計、ブレスレット、ベルト、あるいはネックレスなどの帯状装身具に関する。
【0002】
【従来の技術】
腕時計及びブレスレットなどの帯状装身具のバンドには、天然皮革又は合成皮革から成る皮革製バンド、合成樹脂製バンド、あるいはゴム製バンドなど、柔軟に屈曲するバンドがしばしば用いられる。これらの柔軟素材から成る柔軟性バンドは、帯状装身具を携帯する携帯者の身体に沿って柔軟に湾曲するので、装着感が良いという利点を備える。その反面、これら柔軟性バンドは、柔軟な素材であるがゆえに、傷つきやすく、はなはだしくは外力の負荷により切断されてしまうという欠点がある。
【0003】
この欠点を解消する試みとして、図22に示すように、柔軟性バンド、たとえば皮革バンド1の内部に金属板2を備えた帯状体が知られている。
同様な試みとして、図23に示すように、柔軟性バンド、たとえば皮革バンド4の内部に、合成樹脂から成る網状シート3を内部に備えた帯状体も知られている。
これらの帯状体は、たとえば腕時計バンドとして用いられる。
【0004】
また、帯状装身具では、バンドが、帯状装身具を構成する他の部品に連結されることが多い。たとえば、帯状装身具が腕時計の場合には、バンドが連結される連結対象部品としては、ケース又は中留がある。そして、バンドと連結対象部品とを連結させるために、別体の中継部品がバンドに取付けられることがある。
【0005】
たとえば、図24に示すように、メッシュバンド5の先端に、中継部品として連結部材6が、ねじ7により取付けられたメッシュバンドが知られている。この連結部材6は、金属板を曲げて筒状部が形成されている。そして、連結部材の筒状部に挿通された、ばね棒などの連結ピンによって、メッシュバンドがケースに連結される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、金属板を内部に備える帯状体は、帯状体の強度は向上されたものの、金属板が曲がった状態に永久変形しやすい。そして、金属板がこのように塑性変形すると、もはや帯状体は柔軟に湾曲しなくなるという問題がある。
これに対して、合成樹脂から成る網状シートを内部に備えた帯状体では、網状シートが皮革と共に柔軟に湾曲し続ける。しかしながら、過大な外力が帯状体に負荷されると、網状シートが皮革と共に切れてしまうという問題がある。
【0007】
他方、中継部品とバンドから成る帯状体は、中継部品とバンドとのつなぎ目が見えるため、帯状装身具の美観を著しく損ねる。また、中継部品とバンドとのつなぎ目の段差が、携帯者の肌に当たって、帯状装身具の装着感が悪くなるという問題がある。
【0008】
そこで本発明の第1の目的は、柔軟に湾曲し、かつ強度が高い帯状体を備える帯状装身具を提供することにある。
さらに、本発明の第2の目的は、中継部品とバンドから成る帯状体を備える帯状装身具において、見栄えが良く、装着感の良い帯状体を備える帯状装身具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の目的を達成するため、本発明の請求項1による帯状装身具は、メッシュバンドと、之を被覆する被覆部材とよりなる帯状体を備える。
メッシュバンドは、過大な外力が負荷されても切れにくく、かつ折り曲げても柔軟に湾曲して永久変形しにくい。よって、柔軟に湾曲し、かつ強度が高い帯状体を備えた帯状装身具を提供できる。
また、本発明の請求項2によれば、被覆部材は、皮革、合成樹脂、ゴムから選ばれる素材からなる。
これにより、天然皮革又は合成皮革から成る皮革製バンド、合成樹脂製バンド、あるいはゴム製バンドなどの柔軟性バンドの外観を備えながらも、柔軟に湾曲し、かつ強度が高い帯状体を備えた帯状装身具を提供できる。
【0010】
また、第2の目的を達成するため、本発明の請求項3による帯状装身具は、少なくとも中継部品とバンドのつなぎ目を覆うように、皮革、合成樹脂、ゴムから選ばれる素材から成る、少なくとも1つの被覆部材で、中継部品とバンドとが共につつまれた帯状体を備える。
これにより、中継部品とバンドとのつなぎ目が被覆部材で隠されるため、帯状装身具の外観が良くなるばかりか、中継部品とバンドとのつなぎ目の段差が携帯者の肌に当たらないので、帯状装身具の装着感も改善される。よって、見栄えが良く、装着感の良い帯状体を備える帯状装身具を提供できる。
また、本発明は、請求項4によれば、中継部品と共に被覆部材でつつまれるバンドはメッシュバンドであってもよい。
【0011】
また、請求項5によれば、本発明の帯状装身具は、バンドと中継部品とを機械的に係合させる係合手段を備えることができる。
請求項6によれば、この係合手段として、バンドと中継部品のいずれか一方に形成された凸部と、他方に形成されて凸部が挿入される凹部とを含む手段を採用できる。これにより、バンドと中継部品とが強固に取付けられる。
さらに、請求項7によれば、凸部と凹部とを固着すれば、バンドと中継部品とが、より強固に取付けられる。固着手段としては、接着、ロー付け、溶接などの手段が用いられる。
【0012】
また、請求項8によれば、本発明の帯状装身具は、中継部品に、バンドを載置する載置部が形成される。これにより、バンドと中継部品との位置決めが容易なので、バンドと中継部品とを含む帯状体を容易に製造できる。
さらに、請求項9によれば、バンドの先端に厚みが薄くなった薄肉部が形成され、薄肉部が載置部に配置される。すると、載置部の上にバンドを取付けても、帯状体の厚みが厚くならない。
【0013】
また、請求項10によれば、中継部品に対してバンドが傾斜して取付けられる。すると、連結対象部品に対して、帯状体が傾斜して取付けられるので、帯状装身具が携帯者の身体の湾曲に沿いやすい。よって、良好な装着感が得られる。
これは、連結対象部品、たとえば腕時計ケースなどが、帯状装身具の長手方向に沿って長い場合に有効である。
これを達成するためには、請求項11によれば、中継部品に対して載置部が傾斜して形成されてもよい。
【0014】
また、請求項12によれば、本発明の帯状装身具は、バンド、あるいはバンドと中継部品の上面、側面、下面を包む表側被覆部材と、表側被覆部材の合わせ目を覆う裏側被覆部材とを備える。すると、表側被覆部材の合わせ目が視認されないので、帯状装身具の美観を損ねない。このように、帯状体の被覆部材は、複数であってもよい。
また、請求項13によれば、被覆部材がバンドと固着される。あるいは、バンドと中継部品とが被覆部材と固着される。固着手段には、接着剤、あるいは両面テープなどの接着テープを用いることが好ましい。すると、接着剤や接着テープから成る接着層が帯状体の湾曲に追従し、被覆部材が剥がれることがない。
【0015】
また、請求項14によれば、中継部品と連結対象部品とを連結する連結ピンが挿通される連結孔を中継部品が備える。そして、中継部品における、被覆部材で覆われずに露出する露出面に、この連結孔が開口する。
これにより、連結孔を中継部品に穿設するに、被覆部材に穴を開ける必要がないので、加工が容易になる。
この場合、請求項15によれば、中継部品が、連結対象部品に形成された凹部内で連結対象部品と連結されて、中継部品の露出面が、外方より視認されないように凹部内に配置されることが好ましい。すると、携帯者には、露出面が見えず、被覆部材のみが見えるので、帯状体の外観が、皮革、合成樹脂、あるいはゴムに視認される。
【0016】
また、請求項16によれば、中継部品と連結対象部品とがネジで連結され、かつネジの先端がバンド内部に食い込む。すると、中継部品と帯状体が強固に連結される。
この場合、請求項16に記載されたように、連結対象部品は、中留の表カバーであってもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を腕時計に適用した実施形態を示す正面図、図2は側面図である。
帯状装身具としてのその腕時計は、5個の時刻表示部を有するケース11と、その両端に連結された帯状体12、13と、両帯状体を連結する折畳式中留14とよりなる。ここでケース11及び中留14、は帯状体12、13にとっては連結対象部品である。
【0018】
図3は、帯状体12の一部を示す分解斜視図であるが、他方の帯状体13も同一構造である。よって、以下帯状体12についてのみ説明する。
帯状体12は、芯にあるメッシュバンド15と、その先端に固定された中継部品16と、その表側被覆部材17と、裏側被覆部材18とよりなる。
被覆部材17と18は、帯状体12に皮バンドの外観を持たせるような皮革類、即ち天然又は合成皮革から成る。被覆部材は、合成樹脂、ゴム等で作られてもよい。
【0019】
図4に示すように、メッシュバンド15の端部下側に、段部20が設けられ、その上部に薄肉部21が形成されている。薄肉部21は、メッシュバンドの開放端をスライス加工したり、あるいはプレス加工したりして形成される。
薄肉部21の端面22は、下部が後退して傾斜する。すなわち、図12に示すように、端面22は、この端面22と薄肉部21の上面との成す角が鋭角となるような斜面となっている。薄肉部21の裏側には凹部23が形成されている。凹部23は、円柱状にへこんだ窪みである。
【0020】
一方、メッシュバンド15を腕時計のケース11に連結するための中継部品16は、ステンレス、黄銅、チタン、チタン合金などの金属製から成る。
図5、6及び7に示すように、中継部品16の後部には、下方に傾斜した載置部24を有するバンド連結部25が備えられる。中継部品16における前部の端面16aには、バンド連結部25より幅の狭い、ほぼ矩形のケース連結部26が突出する。
ここで、前とは図6と7の右側、後ろとは図6と7の左側を示す。また、上下とは、図面の上下と一致する。
載置部24には、メッシュバンド15の凹部23に挿入される、凸部27が形成される。凸部27は、凹部23と合致する形状となるように、円柱状に突出する。
【0021】
また、連結部26は、後述のケース11の凹部への挿入を容易にするための先細り部28を有する。先細り部28は、矩形に突出するケース連結部26の開放端にある2つの角を斜めに切り欠いて形成される。この先細り部28に、連結ピンが挿入される連結孔が形成される。連結孔は、長くて小径の連結孔30、及び孔30の同軸上にあり、孔30と連通する大径の孔31が形成されている。
そして、図12に示すように、中継部品16がメッシュバンド15に連結された状態においては、その境界の上部に段部29が形成されるように、中継部品の厚さが設定されている。詳しくは、メッシュバンド15における薄肉部21の先端の上部にある縁部が、中継部品16の上面より突出することで、段部29が形成される。
【0022】
図3に示すように、表側被覆部材17は、メッシュバンド15の上面を被う上被部32、バンドの側面を覆う側被部33、バンドの下面を覆う下被部34、及び中継部品16の上面を被う中継上被部35よりなる。裏側被覆部材18は、下被部36及び中継下被部37よりなる。
【0023】
次に帯状体12の製造方法について説明する。
先ず、図8に示すように、中継部品16の載置部24上に、メッシュバンド15の薄肉部21が載せられる。ろう材を挟んで凸部27が凹部23内に挿入されて、凸部27と凹部23とが機械的に係合される。次いで、誘導加熱により、ろう材を加熱溶融して、凸部27と凹部23とが固着される。
あるいは、凸部27が凹部23内に挿入された後、凸部27と凹部23とがスポット溶接により固定されてもよい。
【0024】
次に、図9及び図10に示すように、メッシュバンド15の全表面と中継部品16の上下面とに、接着剤として両面テープ40が付着され、両面テープ40による接着層が形成される。この接着層上に表側被覆部材17が付着される。
すなわち、図3に示す上部32と中継上被部35が、メッシュバンド15の上面及び中継部品16の上面に接着される。側被部33がバンドの側面に、下被部34がバンドの下面に接着される。この時、両下被部34は、バンドの下面において、その端面が突き合わせとなる。
【0025】
次に、バンドの下面において、その端面が突き合わせとなった下被部34の下面、および両面テープ41が貼られ、接着層が形成される。この接着層に裏側被覆部材18の下被部36が接着される。そして、中継部品16の下面にすでに形成された接着層に、中継下被部37が接着される。これにより、帯状体12が完成する。
この例では、接着層の形成に両面テープが用いられたが、たとえば接着剤の塗布を用いるなど、他の手段によって、接着層が形成されてもよい。
【0026】
完成帯状体は図9、11、および12に示すように、中継部品16における端面16aおよびケース連結部26の外周面26aを除いて、全て表裏側被覆部材17、18によって被われる。被覆部材によって覆われない端面16aおよび外周面26が露出面であり、この露出面であるケース連結部26の外周面26aに連結孔30と31が開口する。
さらに、中継部品16におけるバンド連結部25とメッシュバンド15とのつなぎ目も、全て表裏側被覆部材17、18によって被われるので、このつなぎ目は視認されない。また、下被部34の突き合せ部は下被部36によって隠され、外観を損ねることはない。
そして、図12に示すように、中継部品16の載置部24の傾斜とメッシュバンド15の端面22の傾斜によりメッシュバンドは中継部品16に対し下方に傾斜して連結される。また、境界上部の段部29により表側被覆部材17にも段部45が形成される。
【0027】
図13は、ケース11と帯状体12の連結部を示す斜視図である。
ケースの両端部には、帯状体12の中継部品16のケース連結部26が挿入される凹部50が形成される。凹部50は、図示されるように、ケース11の開放端面と下方に開口して形成される。結果、凹部は、ケース11の上面である屋根部11aと、ケースの2つの側面である2つの側壁11bに囲まれる。このケース11の両側壁部11bには、中継部品16の孔30、31に対向する孔51が形成される。
【0028】
次に、ケース11と帯状体12の連結方法について説明する。
先ず、図13に示す割りパイプ53が、中継部品16の大径の孔31に挿入された状態で、図14に示すように、中継部品16のケース連結部26が凹部50に挿入される。続いて、孔51及び孔30に連結ピン54が圧入される。ピン54は、割りパイプ53内に挿入され、割りパイプ53の外壁が孔31の内壁に圧接するように、割りパイプが拡大される。ピンはパイプ53を貫通して、他方の孔30に挿入されて、ケース11と帯状体12とが連結される。
この例では、ケース11と帯状体12との連結に、連結ピン54と割りパイプ53とが用いられたが、ばね棒などを用いた他の公知の連結手段が採用されてもよい。
【0029】
ケース11と帯状体12とが連結された状態では、図14に示すように、帯状体11の露出面は、ケース11の凹部50内に配置される。そして、ケース11の両側壁11b、および屋根部11aを含むケース11に隠されて、帯状体11の露出面は視認されない。
また、図15に示すように、帯状体12の段部45が、ケース11の屋根部11aの端部に当接する。さらに、帯状体12における中継部品16のケース連結部26の開放端面が、ケース11の凹部50の内壁に当接する。このようなケース11と帯状体12との干渉により、帯状体12がケース11に対して、上方に回動すること、かつ下方に回転することが抑止される。よって、帯状体12の回転により、帯状体11の露出面が凹部50の外方に露出され、視認されることはない。
また、図15に見るように、帯状体12の段部45が、ケース11の端部に当接した状態で、帯状体12の上面と、ケース11の屋根部11aの上面とは、ほぼ同一面を成すので、帯状装身具の外観が向上する。
【0030】
そして、帯状体12はケース11より斜め下方に下った傾斜状態に保持され、ケース11と帯状体12とが手首の湾曲に沿うようになっている。本実施形態のように、ケース11が帯状装身具の長手方向に長く、帯状装身具が手首に沿いにくい場合、このように帯状体11が傾斜状態に保持されることは、帯状装身具を手首に沿わせるために特に有効である。
【0031】
製造上の寸法誤差などにより、図16に示すように、帯状体12がケース11対して回転し、帯状体12がケース11より離れて曲がり得る場合がある。このような場合、ケース11と帯状体12との間に隙間Sが生じるが、中継上被部35があるので、中継部品16の金属面、すなわち中継部品16の露出面は視認されない。よって、装身具の携帯者には、帯状体12が従来の皮革バンドであるかのように視認される。
【0032】
また、図17に示すように、帯状体12は、表側被覆部材17に形成された第2の側被部17aによって、中継部品16の露出面16aが覆われるようにした帯状体であってもよい。すると、図16に示すように、帯状体12がケース11対して回転しても、露出面16aが見えない。よって、図17に示す構成は、装身具の美観が改善されるため、さらに好ましい。
【0033】
次に、帯状体12と折畳式中留14との連結について説明する。
図18に示すように、中留14は下板56の両端にピンで回動可能に連結された一対の中板57と、中板57の他端それぞれに関節部品58を介してばね棒60により連結された一対の表カバー61とよりなる。中留14は、観音開き式中留と呼ばれる。
【0034】
下板56は、図示されるように、帯状装身具の長手方向に沿って、隙間をもって並列する2本のレール部から成る。中板57の先端下部には、凹部62が形成される。
図21に示すように、中留を閉じた状態において、下板56における、凹部62に対応する位置それぞれに、下板56に固定された軸63がそれぞれ設けられる。パイプ64の内部を軸63が挿通するように、パイプ64が配置される。よって、軸63には、パイプ64が回転可能に係合して設けられる。軸63は、下板56における2本のレール部の間に架橋される。よって、パイプ64も、下板56における2本のレール部の間に配置される。中板57を閉じた時、凹部62がパイプ64の外壁に圧接する。よって、中板57が下板56に係合し、中留が閉じた状態に錠止される。
【0035】
関節部品58は二又形状の部品で、中板57の凸部65が、関節部品58の二又内に挿入される。この状態で、ばね棒60のパイプ60aが、関節部品58の孔66及び中板57の孔67に挿入される。次に、ばね棒60のピン60bが押し込まれた状態で、関節部品58が表カバー61内に挿入され、ピン60bが表カバーの孔68に挿入されて係合される。よって、中留が完成する。
【0036】
表カバー61は、金属板をほぼ矩形の箱型に折り曲げて形成される。図19に示すように、一対の下板部70により、基部が筒状に形成される。この筒状内部に、帯状体12の端部が挿入できるようになっている。そして、各下板部70にそれぞれに、ねじ孔71がそれぞれ形成されている。
【0037】
次に、帯状体12と中留14との連結方法について説明する。
図19に示すように、帯状体12は手首の周長に合わせて、端片12aが帯状体12より切断されて分離される。帯状体12における切断された端部12bを表カバー61の筒部72内に挿入する。次に、尖鋭な先端を有する2本の埋込ねじ73が、各ねじ孔71に螺入される。
ここで、図21に示すように、ねじ73の先端が、帯状体12のメッシュバンド15の中に食い込む。よって、帯状体12と中留14の表カバー61とが、強固に連結される。
【0038】
この連結手段の例では、連結対象部品である中留として観音開き中留を用いたが、三つ折れ中留の表カバーと帯状体との連結も、この連結手段によって同様に成し得る。また、この連結手段は、ケースと帯状体との連結にも適用され得る。さらに、連結対象部品は、ケースや中留に限らず、帯状体が連結される対象となる部品であれば、どのような部品であってもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明による帯状装身具において、メッシュバンドは、過大な外力が負荷されても切れにくく、かつ折り曲げても柔軟に湾曲して永久変形しにくいので、天然皮革又は合成皮革からなる皮革製バンド、合成樹脂製バンド、あるいはゴム製バンドなどの柔軟性バンドの外観を備えながらも、柔軟に湾曲し、かつ強度が高い帯状体を供えた帯状装身具を提供できる。
また、本発明による帯状装身具は、少なくとも中継部品とバンドのつなぎ目を覆うように、皮革、合成樹脂、ゴムから選ばれる素材から成る、少なくとも1つの被覆部材で、中継部品とバンドとが共につつまれている。
これにより、中継部品とバンドとのつなぎ目が被覆部材で隠されるため、帯状装身具の外観が良くなるばかりか、中継部品とバンドとのつなぎ目の段差が携帯者の肌に当たらないので、帯状装身具の装着感も改善される。よって、見栄えが良く、装着感の良い帯状体を備える帯状装身具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を腕時計に適用した実施形態を示す正面図側面図である。
【図2】本発明を腕時計に適用した実施形態を示す側面図である。
【図3】本発明に係わる帯状体の一部を示す分解斜視図である。
【図4】本発明に係わるメッシュバンドの端部を示す斜視図である。
【図5】本発明に係わる中継部品を示す斜視図である。
【図6】本発明に係わる中継部品の平面図である。
【図7】本発明に係わる中継部品の側面図である。
【図8】本発明に係わるメッシュバンドと中継部品の結合状態を示す斜視図である。
【図9】本発明に係わる帯状体を示す斜視図である。
【図10】本発明に係わる帯状体の断面図である。
【図11】本発明に係わる帯状体の平面図である。
【図12】本発明に係わる帯状体の長手方向断面図である。
【図13】本発明に係わる帯状体とケースを示す斜視図である。
【図14】本発明に係わる帯状体とケースの連結状態の断面図である。
【図15】本発明に係わる帯状体とケースの一部断面平面図である。
【図16】本発明に係わる帯状体が過度に回転された状態を示す断面図である。
【図17】本発明に係わる他の帯状体を示す斜視図である。
【図18】本発明に係わる中留と帯状体を示す斜視図である。
【図19】本発明に係わる帯状体を中留に連結する方法を示す斜視図である。
【図20】本発明に係わる帯状体と中留の連結状態を示す斜視図である。
【図21】本発明に係わる帯状体と中留の連結状態を示す断面図である。
【図22】従来の帯状体の斜視図である。
【図23】従来の帯状体の斜視図である。
【図24】従来の帯状体の斜視図である。
【符号の説明】
1      皮革バンド
2      金属板
3      網状シート
4      皮革バンド
5      メッシュバンド
6      連結部材
7      ねじ
11    ケース
12    帯状体
12a  端片
12b  端部
13    帯状体
14    折畳式中留
15    メッシュバンド
16    中継部品
17    表側被覆部材
18    裏側被覆部材
20    段部
21    薄肉部
22    端面
23    凹部
24    載置部
25    連結部
26    連結部
27    凸部
28    先細り部
29    段部
30    小径の連結孔
31    大径の孔
32    上被部
33    側被部
34    下被部
35    中継上被部
36    下被部
37    中継下被部
40    両面テープ
41    両面テープ
45    段部
50    凹部
51    孔
53    割りパイプ
54    連結ピン
56    下板
57    中板
58    関節部品
60    ばね棒
60a  パイプ
60b  ピン
61    表カバー
62    凹部
63    軸
64    パイプ
65    凸部
66    孔
67    孔
68    孔
70    下板部
71    ねじ孔
72    筒部
73    埋込ねじ

Claims (17)

  1. 帯状体を備える帯状装身具であって、
    帯状体が、メッシュバンドと、これを被覆する被覆部材とよりなる帯状装身具。
  2. 請求項1に記載の帯状装身具であって、
    被覆部材は皮革、合成樹脂、ゴムから選ばれる素材から成る帯状装身具。
  3. バンドと連結対象部品とを連結する中継部品を含む帯状体を備える帯状装身具であって、
    皮革、合成樹脂、ゴムから選ばれた素材から成る、少なくとも1つの被覆部材で、
    少なくとも中継部品とバンドのつなぎ目を覆うように、
    中継部品とバンドとが共につつまれた帯状体を備える帯状装身具。
  4. 請求項3に記載の帯状装身具であって、
    バンドがメッシュバンドである帯状装身具。
  5. 請求項3、あるいは4のいずれかに記載の帯状装身具であって、
    バンドと中継部品とを機械的に係合させる係合手段を備えた帯状装身具。
  6. 請求項5に記載の帯状装身具であって、
    係合手段が、バンドと中継部品のいずれか一方に形成された凸部と、他方に形成され凸部が挿入される凹部とを含む帯状装身具。
  7. 請求項6に記載の帯状装身具であって、
    凸部と凹部とが固着される帯状装身具。
  8. 請求項4に記載の帯状装身具であって、
    中継部品に、バンドを載置する載置部が形成された帯状装身具。
  9. 請求項8に記載の帯状装身具であって、
    バンドの先端に厚みが薄くなった薄肉部が形成され、薄肉部が載置部に配置された帯状装身具。
  10. 請求項5から9のいずれかに記載の帯状装身具であって、中継部品に対してバンドが下方に傾斜して取付けられた帯状装身具。
  11. 請求項10に記載の帯状装身具であって、
    中継部品の載置部が下方に傾斜して形成された帯状装身具。
  12. 請求項1から4のいずれかに記載の帯状装身具であって、バンド、あるいはバンドと中継部品の上面、側面、下面を包む表側被覆部材と、表側被覆部材の合わせ目を覆う裏側被覆部材とを備えた帯状装身具。
  13. 請求項1から4のいずれかに記載の帯状装身具であって、バンドが被覆部材と固着される、あるいはバンドと中継部品とが被覆部材と固着された帯状装身具。
  14. 請求項3、あるいは4のいずれかに記載の帯状装身具であって、
    中継部品と連結対象部品とを連結する連結ピンが挿通される連結孔を中継部品が備え、
    中継部品における、被覆部材で覆われずに露出する露出面に、連結孔が開口する帯状装身具。
  15. 請求項14に記載の帯状装身具であって、
    中継部品が、連結対象部品に形成された凹部内で連結対象部品と連結され、
    中継部品の露出面が、外方より視認されないように凹部内に配置された帯状装身具。
  16. 請求項3、あるいは4のいずれかに記載の帯状装身具であって、
    中継部品と連結対象部品とがネジで連結され、
    かつネジの先端がバンド内部に食い込む帯状装身具。
  17. 請求項16に記載の帯状装身具であって、
    連結対象部品が、中留の表カバーである帯状装身具。
JP2002235484A 2002-08-13 2002-08-13 帯状装身具 Pending JP2004073346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002235484A JP2004073346A (ja) 2002-08-13 2002-08-13 帯状装身具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002235484A JP2004073346A (ja) 2002-08-13 2002-08-13 帯状装身具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004073346A true JP2004073346A (ja) 2004-03-11

Family

ID=32019962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002235484A Pending JP2004073346A (ja) 2002-08-13 2002-08-13 帯状装身具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004073346A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8077811B2 (en) 2008-02-14 2011-12-13 Renesas Electronics Corporation Receiving apparatus
EP2604140A1 (fr) * 2011-12-16 2013-06-19 The Swatch Group Management Services AG Maillon anti-rotation
JP2013180208A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Glashutter Uhrenbetrieb Gmbh 展開式バックルを備える中留め
WO2019139038A1 (ja) * 2018-01-15 2019-07-18 オムロン株式会社 ベルト、血圧測定装置、及びベルトの製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8077811B2 (en) 2008-02-14 2011-12-13 Renesas Electronics Corporation Receiving apparatus
EP2604140A1 (fr) * 2011-12-16 2013-06-19 The Swatch Group Management Services AG Maillon anti-rotation
US8601784B2 (en) 2011-12-16 2013-12-10 The Swatch Group Management Services Ag Anti-rotation link
JP2013180208A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Glashutter Uhrenbetrieb Gmbh 展開式バックルを備える中留め
WO2019139038A1 (ja) * 2018-01-15 2019-07-18 オムロン株式会社 ベルト、血圧測定装置、及びベルトの製造方法
JP2019122510A (ja) * 2018-01-15 2019-07-25 オムロン株式会社 ベルト、血圧測定装置、及びベルトの製造方法
CN111601547A (zh) * 2018-01-15 2020-08-28 欧姆龙株式会社 带、血压测量装置、以及带的制造方法
CN111601547B (zh) * 2018-01-15 2023-09-05 欧姆龙株式会社 带、血压测量装置、以及带的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5592465B2 (ja) 回動防止連結具
KR100362836B1 (ko) 리스트 장치
US7856805B2 (en) Non-extending hinged bracelet
CN109907437B (zh) 一种表带制作方法及手表
JP2004073346A (ja) 帯状装身具
GB2158145A (en) Watch band fastener
US6322245B1 (en) Double heart watch
CN209931669U (zh) 一种带连接结构及表带
JP3173930U (ja) 時計ケースとバンドの取付構造
EP0736268A1 (fr) Gaine pour montre-bracelet
KR101421029B1 (ko) 시계 체결 및 잠금장치
KR200193507Y1 (ko) 시계줄
JP6679953B2 (ja) バンド、美錠付き時計バンドおよび時計
EP0109997A1 (fr) Dispositif de fixation d'un bracelet à une montre pourvue de cornes
KR101924512B1 (ko) 장신구용 연결구
KR200193493Y1 (ko) 피혁제 손목시계줄
KR200484983Y1 (ko) 세라믹 시계줄
CN218921903U (zh) 一种自动锁扣式黄金表带
JP2947211B2 (ja) バンド及びこれを用いた腕装着型機器
JPH09299111A (ja) 帯状装身具
JP2005501633A (ja) 両面装身具
JP2007037591A (ja) バンドの留め構造およびそれを備えた時計バンド,バンド部材並びに腕時計
JP3093126U (ja) ブレスレット乃至リストバンド
JPH06318808A (ja) 腕時計型電子機器の導電性部材内蔵型の腕バンド
JPS58321B2 (ja) 時計バンドにおける軸穴部形成方法