JP2004073131A - 灌水装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パイプの内部に空間が形成されないように毛管現象生成素材を充填することにより、毛管現象が空気圧によって阻害されることなく、微量かつ一定の灌水を行なうことができ、またパイプの内径全体を有効利用した定量灌水ができ、さらにパイプの灌水側を植物栽培容器の培養土の表面やその上方に配置することができるので、該パイプの設置作業の容易化を図ることができる灌水装置の提供を目的とする。
【解決手段】一端4aが給水部2の水中に浸漬され、他端4bが被灌水部に配設されるパイプ4の内部に、空間が形成されないように毛管現象生成素材5を充填した灌水装置であることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】一端4aが給水部2の水中に浸漬され、他端4bが被灌水部に配設されるパイプ4の内部に、空間が形成されないように毛管現象生成素材5を充填した灌水装置であることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、植木鉢やプランタまたはコンテナなどの植物栽培容器の培養土の表面に水を滴下させるような灌水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例の灌水装置としては図5に示すように、チューブ51の内部に給水芯52を挿通し、この給水芯52の一端52aを給水容器53内部の水中に浸漬させる一方、給水芯52の他端52bをコンテナ54内部の培養土55の土中に埋設し、給水容器53の水を給水芯52を介してコンテナ54の培養土に灌水すべく構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−125491号公報([0007]ブロック、図2)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の給水芯52は単にチューブ51内に挿通されたものであって、チューブ51と給水芯52との間には空間が存在するので、チューブ51の灌水側端部を培養土55の表面に配置または、その上方に離間配置した場合には、給水芯52による毛細現象(capillary phenomenon)が空気圧により阻害される。
【0005】
このため、図5に示す如くチューブ51および給水芯52の灌水側を土中に埋設する必要があり、この埋設作業が煩わしい問題点があった。
【0006】
また図5に示す従来装置においては灌水量のコントロールが不可なうえ、上述の各要素51〜54をベランダや庭等の屋外に設置すると、風や小動物の挙動その他による外力でチューブ51が給水容器53から容易に外れる問題点があった。
【0007】
この発明は、パイプの内部に空間が形成されないように毛管現象生成素材を充填することにより、毛管現象が空気圧によって阻害されることなく、微量かつ一定の灌水を行なうことができ、またパイプの内径全体を有効利用した定量灌水ができ、さらにパイプの灌水側を植物栽培容器の培養土の表面やその上方に配置することができるので、該パイプの設置作業の容易化を図ることができる灌水装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明による灌水装置は、一端が給水部の水中に浸漬され、他端が被灌水部に配設されるパイプの内部に、空間が形成されないように毛管現象生成素材を充填したものである。
【0009】
上記構成のパイプはCuなどの金属材料、ガラス等の非金属材料、硬質または軟質の合成樹脂材料またはゴムホース、塩化ビニールホース等で構成することができ、また、毛管現象生成素材としては綿または綿撚糸が望ましい。
【0010】
上記構成によれば、パイプの内部に空間が形成されないように毛管現象生成素材を充填したので、毛管現象がパイプ内部の空間に起因する空気圧によって阻害されることがなく、微量かつ一定の灌水を行なうことができ、またパイプの内径全体を有効利用した定量灌水ができ、しかも、パイプの灌水側を植木鉢等の植物栽培容器の培養土の表面やその上方に配置することができるので、パイプの他端を培養土中に埋設する必要がなく、該パイプの設置作業の容易化を図ることができる。
【0011】
この発明の一実施態様においては、上記パイプの中途部に止水弁または調整弁が介設されたものである。
上記構成によれば、止水弁または調整弁の操作により、灌水の中止または灌水量の調整を行なうことができる。この結果、栽培される植物の状況や天候状況に対応した適切な灌水を実行することができ、特に、灌水量過多による植物の根腐れ防止を図ることができる。
【0012】
この発明の一実施態様においては、上記パイプには、該パイプの形成を保持する形状保持手段が設けられたものである。
上記構成によれば、風や小動物の挙動その他による外力またはパイプを構成する素材の復元力によって、該パイプの適切な形状が変形することを防止することができ、特に上記パイプを軟質材料で構成した時に有効となる。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記パイプ一端側の浸漬位置を保持する第1保持手段が設けられたものである。
上記構成によれば、第1保持手段によりパイプ一端側の適切な浸漬位置を確保することができるので、毛管現象生成素材により水を良好に吸い上げることができる。
【0014】
この発明の一実施態様においては、上記パイプ他端側の灌水位置を保持する第2保持手段が設けられたものである。
上記構成によれば、第2保持手段によりパイプ他端側の適切な灌水位置を確保することができるので、毛管現象生成素材から水を良好に滴下させることができる。
【0015】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は灌水装置を示し、使用状態の一例を示す図1と、部分拡大断面図を示す図2において、台部材1上に給水部としてのタンク2を設置し、このタンク2内には水A(但し、水に代えて培養液があってもよい)を貯溜している。
【0016】
上述の台部材1およびタンク2の近傍には植物栽培容器としての植木鉢3を設置し、この植木鉢3内の培養土Bにより植物Cを栽培する。
この実施例の灌水装置は上記タンク2内の水Aを、植木鉢3内における培養土Bの表面または該表面より上方に離間した位置から該培養土B上に滴下させるためのものである。
【0017】
このため、一端4aがタンク2の水中に浸漬され、他端4bが被灌水部としての培養土Bの表面またはその上方に配設されるパイプ4を設け、このパイプ4の内部には図2に示すようにその一端4aから他端4bにわたって空間が形成されないように毛管現象生成素材5を充填している。
【0018】
ここで、上述のパイプ4を構成する材料としては、Cuなどの金属材料、ガラス等の非金属材料、硬質または軟質の合成樹脂材料またはゴムホース、塩化ビニルホース等の材料から任意のものを選定して、パイプ4を構成することができるが、タンク2および植木鉢3のレイアウトの自由度を考慮すると軟質のものが望ましい。なお、パイプ4を金属で構成する場合には、水の活性化を図り、植物Cの長寿命化を図るためにCu(銅)が望ましい。
【0019】
また、上述の毛管現象生成素材5としては綿または綿撚糸などの繊維類が望ましく、天然繊維がさらに望ましい。そして、この毛管現象生成素材5は後述するバルブ配設部位以外のパイプ4全長にわたって充填されるが、バルブ配設部位よりも上流側のみに充填し、バルブ配設部位よりも下流側については非充填とする構成を採用してもよい。
【0020】
内部に毛管現象生成素材5が充填されたパイプ4は図1に示すように逆U字状と成してタンク2の水中と植木鉢3の培養土B上方との間に配設され、このパイプ4の灌水側の中途部には止水弁または調整弁などの手動開閉構造のバルブ6(手動弁)が介設されている。この実施例ではパイプ4の頂点部4cから一端4aまでの長さと、頂点部4cから他端4bまでの長さを略同等と成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、頂点部4cから他端4bまでの長さの方を長く形成してもよいことは勿論である。
【0021】
またパイプ4の一端4aと頂点部4cとの間のサクション側におけるタンク2の上端開口部近傍と対応する位置には、パイプ一端4a側の浸漬位置を保持する目的でパイプホルダ7を設けている。
【0022】
このパイプホルダ7は筒部材7aと、この筒部材7aに一体形成されたフック7bとを備えている。上述の筒部材7aはパイプ4の外周に対してその長手方向および周方向に移動可能に構成(例えばルーズ嵌合)され、フック7bをタンク2の上端口縁に着脱可能に係止することで、タンク2の形状の如何にかかわらずパイプ4の一端4a側の浸漬位置を保持することができる。
【0023】
一方、パイプ4の頂点部4cと他端4bとの間の灌水側における植木鉢3の上端開口部近傍と対応する位置には、パイプ他端4b側の灌水位置を保持する目的でパイプホルダ8を設けている。
【0024】
このパイプホルダ8は杭挿入孔8aを有する筒部材8bと、上述の杭挿入孔8aに着脱自在の挿入される杭部材9とを備えている。上述の筒部材8bはパイプ4の外周に対してその長手方向および周方向に移動可能に構成(例えばルーズ嵌合)され、杭挿入孔8aに挿入した杭部材9の下端側を培養土B中に差し込むことで、植木鉢3の形状の如何にかかわらずパイプ4の他端4b側の灌水位置を保持することができる。
【0025】
このように構成した灌水位置によれば、タンク2内の水Aは毛管現象生成素材5による毛管現象にてパイプ4の一端4aから頂点部4cまで吸い上げられ、頂点部4cより下流側については吸い上げられた水Aが引力によって流下するので、その他端4bから微量かつ一定の灌水を、何等動力を必要とすることなく行なうことができる。
【0026】
パイプ4の内径を15mmに設定して実験した結果、バルブ6の全開時に約24時間で2リットル程度の水Aを定量灌水することができた。なお灌水量はパイプ4の内径に対応して変化するので、このパイプ内径の数値に限定されるものでないことは当然である。
【0027】
このように上記実施例の灌水装置は、一端4aが給水部(タンク2参照)の水中に浸漬され、他端4bが被灌水部(培養土Bの上方参照)に配設されるパイプ4の内部に、空間が形成されないように毛管現象生成素材5を充填したものである。
【0028】
この構成によれば、パイプ4の内部に空間が形成されないように毛管現象生成素材5を充填したので、毛管現象がパイプ4内部の空間に起因する空気圧によって阻害されることがなく、微量かつ一定の灌水を行なうことができ、またパイプ4の内径全体を有効利用した定量灌水ができ、しかも、パイプ4の灌水側を植木鉢3等の植物栽培容器の培養土Bの表面やその上方に配置することができるので、パイプ4の設置作業の容易化を図ることができる。なお、図1ではパイプ4の他端4bを培養土Bから上方に離反させたが、パイプ4の他端4bは培養土Bの表面に接触してもよい。
【0029】
また、上記パイプ4の中途部(この実施例では灌水側の他端4bに近接する部分)に止水弁または調整弁(バルブ6参照)が介設されたものである。
この構成によれば、止水弁または調整弁(バルブ6参照)の操作により、灌水の中止または灌水量の調整を行なうことができる。この結果、栽培される植物Cの状況または天候状況に対応した適切な灌水を実行することができ、特に、灌水量過多による植物の根腐れ防止を図ることができる。
【0030】
さらに、上記パイプ一端4a側の浸漬位置を保持する第1保持手段(パルプホルダ7参照)が設けられたものである。
この構成によれば、第1保持手段(パルプホルダ7参照)によりパイプ一端4a側の適切な浸漬位置を確保することができるので、毛管現象生成素材5により水を良好に吸い上げることができる。
【0031】
加えて、上記パイプ他端4b側の灌水位置を保持する第2保持手段(パルプホルダ8参照)が設けられたものである。
この構成によれば、第2保持手段(パルプホルダ8参照)によりパイプ他端4b側の適切な灌水位置を確保することができるので、毛管現象生成素材5から水を良好に滴下させることができる。
【0032】
つまり、上述のパイプホルダ7または/およびパイプホルダ8により、風や小動物の挙動その他による外力に起因してパイプ4の浸漬位置または/および灌水位置が変動するのを防止することができるものである。
【0033】
図3は灌水装置の他の実施例を示し、パイプ4の内部構造については図1、図2で示した先の実施例と同様であるが、図3に示すこの実施例においてはパイプ4のサクション側において、その一端4a近傍を支持するパイプホルダ10を設けている。
【0034】
このパイプホルダ10は筒部材10aと、この筒部材10aに一体形成された吸盤10bとを備えている。上述の筒部材10aはパイプ4の外周に対してその長手方向および周方向に移動可能に構成(例えばルーズ嵌合)され、吸盤10bをタンク2の内壁面に吸着させることで、タンク2の形状の如何にかかわらずパイプ4の一端4aの浸漬位置を保持することができる。
【0035】
またパイプ4の灌水側において、その他端4b近傍を支持するクリップ11を設けている。
このクリップ11はクリップ本体11aと、クリップ爪11bとを備え、クリップ本体11aの筒部はパイプ4の外周に対してその長手方向および周方向に移動可能に構成(例えばルーズ嵌合)され、クリップ11で植木鉢3の上端口縁を着脱可能に挟持することで、植木鉢3の形状の如何にかかわらずパイプ4の他端4bの灌水位置を保持することができる。
【0036】
要するに、上述のパイプホルダ10または/およびクリップ11により、風や小動物の挙動その他による外力に起因してパイプ4の浸漬位置または/および灌水位置が位置ずれを変位するのを防止することができるものである。
【0037】
この図3に示す実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図3において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0038】
図4は灌水装置のさらに他の実施例を示し、パイプ4の内部構造については図1〜図3で示した先の実施例と同様であるが、図4に示すこの実施例においてはパイプ4のサクション側においてその一端4aと頂点部4cとの間の中間部を前述のパイプホルダ10で支持すると共に、パイプ4の灌水側においてその他端4b近傍を図1で示したパイプホルダ7を用いて植木鉢3の上端口縁部に支持している。
【0039】
しかも、この実施例においてはタンク2および植木鉢3のレイアウトの自由度向上を図る目的で、パイプ4を軟質合成樹脂、ゴムホース、塩化ビニルホース等の軟質材料または所定内周部分に銅リングを一体化した複合材料で構成し、該パイプ4にはその形状を保持するために形状保持手段を設けている。
【0040】
つまり、上述のパイプ4の外周に針金(金属を細長く線状に延ばしたもの)等の形状保持部材12を螺旋状に巻回して、パイプ4の所定形状を保持すべく構成したものである。
【0041】
このように、上記パイプ4に該パイプ4の形成を保持する形状保持手段(形状保持部材12参照)が設けると、風や小動物の挙動その他による外力またはパイプ4を構成する素材の復元力によって、該パイプ4の適切な形状が変形することを防止することができ、特に上記パイプ4を軟質材料で構成した場合に有効となる。
【0042】
この図4で示す実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の各実施例とほぼ同様であるから、図4において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0043】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の給水部は、実施例のタンク2に対応し、
以下同様に、
毛管現象生成素材は、綿や綿撚糸などの素材5に対応し、
止水弁または調整弁は、バルブ6に対応し、
形状保持手段は、形状保持部材12に対応し、
第1保持手段は、パイプホルダ7,10に対応し、
第2保持手段は、パイプホルダ8、クリップ11、パイプホルダ7に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0044】
例えば、上記第1、第2保持手段をパイプ4の所定部に一体または一体的に固定してもよい。また上記各実施例においては植物栽培容器として植木鉢3を例示したが、これはプランタやコンテナなどの他の植物栽培容器であってもよく、給水部はタンク2に代えて水路であってもよい。
【0045】
【発明の効果】
この発明によれば、パイプの内部に空間が形成されないように毛管現象生成素材を充填したので、毛管現象が空気圧によって阻害されることなく、微量かつ一定の灌水を行なうことができ、またパイプの内径全体を有効利用した定量灌水ができ、さらにパイプの灌水側を植物栽培容器の培養土の表面やその上方に配置することができるので、該パイプの設置作業の容易化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の灌水装置の使用状態を示す説明図。
【図2】パイプの内部構造を示す部分拡大図。
【図3】灌水装置の他の実施例を示す説明図。
【図4】灌水装置のさらに他の実施例を示す説明図。
【図5】従来の灌水装置を示す説明図。
【符号の説明】
2…タンク(給水部)
4…パイプ
4a…一端
4b…他端
5…毛管現象生成素材
6…バルブ
7,8,10…パイプホルダ(保持手段)
11…クリップ(保持手段)
12…形状保持部材(形状保持手段)
【発明の属する技術分野】
この発明は、植木鉢やプランタまたはコンテナなどの植物栽培容器の培養土の表面に水を滴下させるような灌水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例の灌水装置としては図5に示すように、チューブ51の内部に給水芯52を挿通し、この給水芯52の一端52aを給水容器53内部の水中に浸漬させる一方、給水芯52の他端52bをコンテナ54内部の培養土55の土中に埋設し、給水容器53の水を給水芯52を介してコンテナ54の培養土に灌水すべく構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−125491号公報([0007]ブロック、図2)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の給水芯52は単にチューブ51内に挿通されたものであって、チューブ51と給水芯52との間には空間が存在するので、チューブ51の灌水側端部を培養土55の表面に配置または、その上方に離間配置した場合には、給水芯52による毛細現象(capillary phenomenon)が空気圧により阻害される。
【0005】
このため、図5に示す如くチューブ51および給水芯52の灌水側を土中に埋設する必要があり、この埋設作業が煩わしい問題点があった。
【0006】
また図5に示す従来装置においては灌水量のコントロールが不可なうえ、上述の各要素51〜54をベランダや庭等の屋外に設置すると、風や小動物の挙動その他による外力でチューブ51が給水容器53から容易に外れる問題点があった。
【0007】
この発明は、パイプの内部に空間が形成されないように毛管現象生成素材を充填することにより、毛管現象が空気圧によって阻害されることなく、微量かつ一定の灌水を行なうことができ、またパイプの内径全体を有効利用した定量灌水ができ、さらにパイプの灌水側を植物栽培容器の培養土の表面やその上方に配置することができるので、該パイプの設置作業の容易化を図ることができる灌水装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明による灌水装置は、一端が給水部の水中に浸漬され、他端が被灌水部に配設されるパイプの内部に、空間が形成されないように毛管現象生成素材を充填したものである。
【0009】
上記構成のパイプはCuなどの金属材料、ガラス等の非金属材料、硬質または軟質の合成樹脂材料またはゴムホース、塩化ビニールホース等で構成することができ、また、毛管現象生成素材としては綿または綿撚糸が望ましい。
【0010】
上記構成によれば、パイプの内部に空間が形成されないように毛管現象生成素材を充填したので、毛管現象がパイプ内部の空間に起因する空気圧によって阻害されることがなく、微量かつ一定の灌水を行なうことができ、またパイプの内径全体を有効利用した定量灌水ができ、しかも、パイプの灌水側を植木鉢等の植物栽培容器の培養土の表面やその上方に配置することができるので、パイプの他端を培養土中に埋設する必要がなく、該パイプの設置作業の容易化を図ることができる。
【0011】
この発明の一実施態様においては、上記パイプの中途部に止水弁または調整弁が介設されたものである。
上記構成によれば、止水弁または調整弁の操作により、灌水の中止または灌水量の調整を行なうことができる。この結果、栽培される植物の状況や天候状況に対応した適切な灌水を実行することができ、特に、灌水量過多による植物の根腐れ防止を図ることができる。
【0012】
この発明の一実施態様においては、上記パイプには、該パイプの形成を保持する形状保持手段が設けられたものである。
上記構成によれば、風や小動物の挙動その他による外力またはパイプを構成する素材の復元力によって、該パイプの適切な形状が変形することを防止することができ、特に上記パイプを軟質材料で構成した時に有効となる。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記パイプ一端側の浸漬位置を保持する第1保持手段が設けられたものである。
上記構成によれば、第1保持手段によりパイプ一端側の適切な浸漬位置を確保することができるので、毛管現象生成素材により水を良好に吸い上げることができる。
【0014】
この発明の一実施態様においては、上記パイプ他端側の灌水位置を保持する第2保持手段が設けられたものである。
上記構成によれば、第2保持手段によりパイプ他端側の適切な灌水位置を確保することができるので、毛管現象生成素材から水を良好に滴下させることができる。
【0015】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は灌水装置を示し、使用状態の一例を示す図1と、部分拡大断面図を示す図2において、台部材1上に給水部としてのタンク2を設置し、このタンク2内には水A(但し、水に代えて培養液があってもよい)を貯溜している。
【0016】
上述の台部材1およびタンク2の近傍には植物栽培容器としての植木鉢3を設置し、この植木鉢3内の培養土Bにより植物Cを栽培する。
この実施例の灌水装置は上記タンク2内の水Aを、植木鉢3内における培養土Bの表面または該表面より上方に離間した位置から該培養土B上に滴下させるためのものである。
【0017】
このため、一端4aがタンク2の水中に浸漬され、他端4bが被灌水部としての培養土Bの表面またはその上方に配設されるパイプ4を設け、このパイプ4の内部には図2に示すようにその一端4aから他端4bにわたって空間が形成されないように毛管現象生成素材5を充填している。
【0018】
ここで、上述のパイプ4を構成する材料としては、Cuなどの金属材料、ガラス等の非金属材料、硬質または軟質の合成樹脂材料またはゴムホース、塩化ビニルホース等の材料から任意のものを選定して、パイプ4を構成することができるが、タンク2および植木鉢3のレイアウトの自由度を考慮すると軟質のものが望ましい。なお、パイプ4を金属で構成する場合には、水の活性化を図り、植物Cの長寿命化を図るためにCu(銅)が望ましい。
【0019】
また、上述の毛管現象生成素材5としては綿または綿撚糸などの繊維類が望ましく、天然繊維がさらに望ましい。そして、この毛管現象生成素材5は後述するバルブ配設部位以外のパイプ4全長にわたって充填されるが、バルブ配設部位よりも上流側のみに充填し、バルブ配設部位よりも下流側については非充填とする構成を採用してもよい。
【0020】
内部に毛管現象生成素材5が充填されたパイプ4は図1に示すように逆U字状と成してタンク2の水中と植木鉢3の培養土B上方との間に配設され、このパイプ4の灌水側の中途部には止水弁または調整弁などの手動開閉構造のバルブ6(手動弁)が介設されている。この実施例ではパイプ4の頂点部4cから一端4aまでの長さと、頂点部4cから他端4bまでの長さを略同等と成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、頂点部4cから他端4bまでの長さの方を長く形成してもよいことは勿論である。
【0021】
またパイプ4の一端4aと頂点部4cとの間のサクション側におけるタンク2の上端開口部近傍と対応する位置には、パイプ一端4a側の浸漬位置を保持する目的でパイプホルダ7を設けている。
【0022】
このパイプホルダ7は筒部材7aと、この筒部材7aに一体形成されたフック7bとを備えている。上述の筒部材7aはパイプ4の外周に対してその長手方向および周方向に移動可能に構成(例えばルーズ嵌合)され、フック7bをタンク2の上端口縁に着脱可能に係止することで、タンク2の形状の如何にかかわらずパイプ4の一端4a側の浸漬位置を保持することができる。
【0023】
一方、パイプ4の頂点部4cと他端4bとの間の灌水側における植木鉢3の上端開口部近傍と対応する位置には、パイプ他端4b側の灌水位置を保持する目的でパイプホルダ8を設けている。
【0024】
このパイプホルダ8は杭挿入孔8aを有する筒部材8bと、上述の杭挿入孔8aに着脱自在の挿入される杭部材9とを備えている。上述の筒部材8bはパイプ4の外周に対してその長手方向および周方向に移動可能に構成(例えばルーズ嵌合)され、杭挿入孔8aに挿入した杭部材9の下端側を培養土B中に差し込むことで、植木鉢3の形状の如何にかかわらずパイプ4の他端4b側の灌水位置を保持することができる。
【0025】
このように構成した灌水位置によれば、タンク2内の水Aは毛管現象生成素材5による毛管現象にてパイプ4の一端4aから頂点部4cまで吸い上げられ、頂点部4cより下流側については吸い上げられた水Aが引力によって流下するので、その他端4bから微量かつ一定の灌水を、何等動力を必要とすることなく行なうことができる。
【0026】
パイプ4の内径を15mmに設定して実験した結果、バルブ6の全開時に約24時間で2リットル程度の水Aを定量灌水することができた。なお灌水量はパイプ4の内径に対応して変化するので、このパイプ内径の数値に限定されるものでないことは当然である。
【0027】
このように上記実施例の灌水装置は、一端4aが給水部(タンク2参照)の水中に浸漬され、他端4bが被灌水部(培養土Bの上方参照)に配設されるパイプ4の内部に、空間が形成されないように毛管現象生成素材5を充填したものである。
【0028】
この構成によれば、パイプ4の内部に空間が形成されないように毛管現象生成素材5を充填したので、毛管現象がパイプ4内部の空間に起因する空気圧によって阻害されることがなく、微量かつ一定の灌水を行なうことができ、またパイプ4の内径全体を有効利用した定量灌水ができ、しかも、パイプ4の灌水側を植木鉢3等の植物栽培容器の培養土Bの表面やその上方に配置することができるので、パイプ4の設置作業の容易化を図ることができる。なお、図1ではパイプ4の他端4bを培養土Bから上方に離反させたが、パイプ4の他端4bは培養土Bの表面に接触してもよい。
【0029】
また、上記パイプ4の中途部(この実施例では灌水側の他端4bに近接する部分)に止水弁または調整弁(バルブ6参照)が介設されたものである。
この構成によれば、止水弁または調整弁(バルブ6参照)の操作により、灌水の中止または灌水量の調整を行なうことができる。この結果、栽培される植物Cの状況または天候状況に対応した適切な灌水を実行することができ、特に、灌水量過多による植物の根腐れ防止を図ることができる。
【0030】
さらに、上記パイプ一端4a側の浸漬位置を保持する第1保持手段(パルプホルダ7参照)が設けられたものである。
この構成によれば、第1保持手段(パルプホルダ7参照)によりパイプ一端4a側の適切な浸漬位置を確保することができるので、毛管現象生成素材5により水を良好に吸い上げることができる。
【0031】
加えて、上記パイプ他端4b側の灌水位置を保持する第2保持手段(パルプホルダ8参照)が設けられたものである。
この構成によれば、第2保持手段(パルプホルダ8参照)によりパイプ他端4b側の適切な灌水位置を確保することができるので、毛管現象生成素材5から水を良好に滴下させることができる。
【0032】
つまり、上述のパイプホルダ7または/およびパイプホルダ8により、風や小動物の挙動その他による外力に起因してパイプ4の浸漬位置または/および灌水位置が変動するのを防止することができるものである。
【0033】
図3は灌水装置の他の実施例を示し、パイプ4の内部構造については図1、図2で示した先の実施例と同様であるが、図3に示すこの実施例においてはパイプ4のサクション側において、その一端4a近傍を支持するパイプホルダ10を設けている。
【0034】
このパイプホルダ10は筒部材10aと、この筒部材10aに一体形成された吸盤10bとを備えている。上述の筒部材10aはパイプ4の外周に対してその長手方向および周方向に移動可能に構成(例えばルーズ嵌合)され、吸盤10bをタンク2の内壁面に吸着させることで、タンク2の形状の如何にかかわらずパイプ4の一端4aの浸漬位置を保持することができる。
【0035】
またパイプ4の灌水側において、その他端4b近傍を支持するクリップ11を設けている。
このクリップ11はクリップ本体11aと、クリップ爪11bとを備え、クリップ本体11aの筒部はパイプ4の外周に対してその長手方向および周方向に移動可能に構成(例えばルーズ嵌合)され、クリップ11で植木鉢3の上端口縁を着脱可能に挟持することで、植木鉢3の形状の如何にかかわらずパイプ4の他端4bの灌水位置を保持することができる。
【0036】
要するに、上述のパイプホルダ10または/およびクリップ11により、風や小動物の挙動その他による外力に起因してパイプ4の浸漬位置または/および灌水位置が位置ずれを変位するのを防止することができるものである。
【0037】
この図3に示す実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図3において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0038】
図4は灌水装置のさらに他の実施例を示し、パイプ4の内部構造については図1〜図3で示した先の実施例と同様であるが、図4に示すこの実施例においてはパイプ4のサクション側においてその一端4aと頂点部4cとの間の中間部を前述のパイプホルダ10で支持すると共に、パイプ4の灌水側においてその他端4b近傍を図1で示したパイプホルダ7を用いて植木鉢3の上端口縁部に支持している。
【0039】
しかも、この実施例においてはタンク2および植木鉢3のレイアウトの自由度向上を図る目的で、パイプ4を軟質合成樹脂、ゴムホース、塩化ビニルホース等の軟質材料または所定内周部分に銅リングを一体化した複合材料で構成し、該パイプ4にはその形状を保持するために形状保持手段を設けている。
【0040】
つまり、上述のパイプ4の外周に針金(金属を細長く線状に延ばしたもの)等の形状保持部材12を螺旋状に巻回して、パイプ4の所定形状を保持すべく構成したものである。
【0041】
このように、上記パイプ4に該パイプ4の形成を保持する形状保持手段(形状保持部材12参照)が設けると、風や小動物の挙動その他による外力またはパイプ4を構成する素材の復元力によって、該パイプ4の適切な形状が変形することを防止することができ、特に上記パイプ4を軟質材料で構成した場合に有効となる。
【0042】
この図4で示す実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の各実施例とほぼ同様であるから、図4において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0043】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の給水部は、実施例のタンク2に対応し、
以下同様に、
毛管現象生成素材は、綿や綿撚糸などの素材5に対応し、
止水弁または調整弁は、バルブ6に対応し、
形状保持手段は、形状保持部材12に対応し、
第1保持手段は、パイプホルダ7,10に対応し、
第2保持手段は、パイプホルダ8、クリップ11、パイプホルダ7に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0044】
例えば、上記第1、第2保持手段をパイプ4の所定部に一体または一体的に固定してもよい。また上記各実施例においては植物栽培容器として植木鉢3を例示したが、これはプランタやコンテナなどの他の植物栽培容器であってもよく、給水部はタンク2に代えて水路であってもよい。
【0045】
【発明の効果】
この発明によれば、パイプの内部に空間が形成されないように毛管現象生成素材を充填したので、毛管現象が空気圧によって阻害されることなく、微量かつ一定の灌水を行なうことができ、またパイプの内径全体を有効利用した定量灌水ができ、さらにパイプの灌水側を植物栽培容器の培養土の表面やその上方に配置することができるので、該パイプの設置作業の容易化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の灌水装置の使用状態を示す説明図。
【図2】パイプの内部構造を示す部分拡大図。
【図3】灌水装置の他の実施例を示す説明図。
【図4】灌水装置のさらに他の実施例を示す説明図。
【図5】従来の灌水装置を示す説明図。
【符号の説明】
2…タンク(給水部)
4…パイプ
4a…一端
4b…他端
5…毛管現象生成素材
6…バルブ
7,8,10…パイプホルダ(保持手段)
11…クリップ(保持手段)
12…形状保持部材(形状保持手段)
Claims (5)
- 一端が給水部の水中に浸漬され、他端が被灌水部に配設されるパイプの内部に、空間が形成されないように毛管現象生成素材を充填した
灌水装置。 - 上記パイプの中途部に止水弁または調整弁が介設された
請求項1記載の灌水装置。 - 上記パイプには、該パイプの形成を保持する形状保持手段が設けられた
請求項1または2記載の灌水装置。 - 上記パイプ一端側の浸漬位置を保持する第1保持手段が設けられた
請求項1,2または3記載の灌水装置。 - 上記パイプ他端側の灌水位置を保持する第2保持手段が設けられた
請求項1,2,3または4記載の灌水装置。
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AU2007240188B1 (en) * | 2007-12-10 | 2008-06-05 | Doug Sarah | Plant housing |
JP2010130960A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Ikkon:Kk | 給液装置 |
JP2011019503A (ja) * | 2009-07-17 | 2011-02-03 | Yuji Hisamatsu | かん水装置 |
-
2002
- 2002-08-21 JP JP2002240683A patent/JP2004073131A/ja active Pending
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