JP2004070371A - 走査型光学顕微鏡 - Google Patents

走査型光学顕微鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP2004070371A
JP2004070371A JP2003322166A JP2003322166A JP2004070371A JP 2004070371 A JP2004070371 A JP 2004070371A JP 2003322166 A JP2003322166 A JP 2003322166A JP 2003322166 A JP2003322166 A JP 2003322166A JP 2004070371 A JP2004070371 A JP 2004070371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescence
light
confocal
sample
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003322166A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3529380B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Shimada
島田 佳弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2003322166A priority Critical patent/JP3529380B2/ja
Publication of JP2004070371A publication Critical patent/JP2004070371A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3529380B2 publication Critical patent/JP3529380B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

【課題】多重染色時の各蛍光波長に対して、共焦点効果を落とすことなく、かつ蛍光を損失することなく光検出器に導くことができる走査型光学顕微鏡を提供すること。
【解決手段】レーザー光で標本を走査する走査型光学顕微鏡において、標本からの蛍光を分光するスペクトル分解手段(11a,11b)と、前記スペクトル分解手段で分光された蛍光を複数の波長域に分割する波長域分割手段(12a〜12c)と、前記複数の波長域に分割された各光路にそれぞれ設けられ標本からの蛍光を結像する複数の結像光学系(14a〜14d)と、前記各光路にそれぞれ設けられ前記結像光学系の焦点位置に配置された複数の共焦点絞り(15a〜15d)と、前記各光路にそれぞれ設けられ前記共焦点絞りを通過した標本からの蛍光を検出する複数の光検出器(16a〜16d)と、を具備。
【選択図】     図1



Description

 本発明は、標本からの蛍光を複数の波長域に分光し、各波長域の蛍光を検出する走査型光学顕微鏡に関する。
 特開平8−43739号公報には、レーザー光を対物レンズにより集光して標本上にスポット光を結ばせ、光走査手段によりそのスポット光を標本上で2次元に走査し、標本からの蛍光をグレーティングにより分光し、分光された光の幅を可変可能なスリットを通して検出する共焦点走査型レーザー顕微鏡が開示されている。
 図6は、上記共焦点走査型レーザー顕微鏡の構成を示す図である。図6に示すように、レーザー光源101から出射されたレーザー光は、ビームエクスパンダ102、ダイクロイックミラー104、X−Y走査光学系105、瞳投影レンズ106、顕微鏡107を順次介して標本109に導かれる。また測光分離手段は、標本109からの蛍光を分離するダイクロイックミラー104、共焦点光学系108、グレーティング119、光の幅を変更可能なスリット110,111,112、集光レンズ116,117,118、光検出器113,114,115からなる。
 このような構成において、標本109からの蛍光は、顕微鏡107、瞳投影レンズ106、X−Y走査光学系105、ダイクロイックミラー104、共焦点光学系108を順次通過した後、グレーティング119に至り、その波長に合わせ分光される。分光された各蛍光には、それぞれスリット110,111,112、及び光検出器113,114,115が対応しており、各スリット110,111,112の幅を変化させることで、検出する各蛍光波長範囲を選択することができる。
 また特開平9−502269号公報には、蛍光光束をプリズム等のスペクトル分解手段により分光し、一方では第一スペクトル範囲を絞り込み、他方では絞りを通過しないスペクトル範囲の少なくとも一部分を反射して第二スペクトル範囲をなす二つの光路を構成し、それぞれの光路に対して光検出器を設けた共焦点走査型レーザー顕微鏡が開示されている。
 図7は、上記共焦点走査型レーザー顕微鏡の構成を示す図である。図7に示すように、レーザー光源202から出射されたレーザー光束203は、方向変更ミラー204、レーザーラインフィルタ205、レンズ206、絞り207を介してダイクロイックミラー208で反射され、レンズ209、X−Y走査光学系210、瞳投影レンズ211、対物レンズ212を経て標本213に達する。標本213からの反射光及び蛍光からなる光束214は、対物レンズ212、瞳投影レンズ211、X−Y走査光学系210、レンズ209を経てダイクロイックミラー208に戻る。そして、光束214はダイクロイックミラー208を透過し、共焦点絞り215を介して分光器216に入る。
 図8は、分光器216の構成を示す図である。選択装置225は、光束214を分解するスペクトル分解手段227と、一方では第一スペクトル範囲229を絞り込み他方では絞りを通過しないスペクトル範囲の少なくとも一部分230を反射する手段228とを有している。光検出装置226は、絞り込まれた第一スペクトル範囲229の光路に配置された第一光検出器231と、反射されたスペクトル範囲の光路に設置された第二光検出器232とを有している。さらに選択装置225は、反射されたスペクトル範囲230の光路に設置され、第二スペクトル範囲234を絞り込む手段233を有する。第二光検出器232は、絞り込まれた第二スペクトル範囲234の光路に設置されている。
 一方、近年蛍光観察においては、単染色のみならず、多重染色が多用されている。もとより、蛍光染色は細胞、組織内の特定対象を視認可能にするために行なわれる。このため多重染色観察では、各染色部位が明確な色の差、即ち蛍光波長の違いとして検出されなければならない。しかも、蛍光波長の部分的な重なり(クロスオーバー部分)を効率良く除去して検出する必要がある。さらに蛍光観察においては、高いコントラストと高い光学分解能が要求される。走査型共焦点レーザー顕微鏡はこれらの要求を満たすものであり、近年、生物分野の研究目的で広く利用されるようになっている。
 上記特開平8−43739号公報及び特開平9−502269号公報では、いずれも走査型共焦点レーザー顕微鏡をベースに、多重染色の蛍光分離手段として、プリズムや回折格子のようなスペクトル分解手段と、蛍光波長域を制限するためのスリットで構成することにより、共焦点顕微鏡のもつ高コントラストと高分解能を実現しつつ、多重染色標本からの蛍光をクロスオーバーさせることなく、高い効率で検出することを可能にしている。
特許文献1は、特開平8−43739号公報である。 特許文献2は、特開平9−502269号公報である。
 一般的に標本からの蛍光は、光検出器にフォトマルチプライヤーを必要とするほど微弱である。また、蛍光標本は励起光(レーザー光)を強く当てるほど退色が激しくなるので、通常観察者は、標本の退色と得られる画像ノイズのバランスを見て、許容できる範囲内で可能な限り励起光量を下げようとする。したがってこの種の装置では、蛍光の損失を極力抑えることが極めて重要なポイントになる。
 ここで例として、二つの蛍光色素(DAPI,CY5)で標識された標本をとりあげる。DAPIはUV域(340〜365nm)に吸収波長域を有し、放出される蛍光波長は、そのピークがほぼ450nmに現れる。一方、CY5は赤色域(630〜650nm)に吸収波長域を有し、蛍光波長は、そのピークがほぼ670nmに現れる。
 以下、これらの蛍光が結像位置で形成されるスポットについて、図7を基に述べる。対物レンズ212で標本213上にレーザースポットを形成し、標本から放射される蛍光は、対物レンズ212、瞳投影レンズ211、X−Y走査光学系210を経て、レンズ209に入射する。さらに光束214はダイクロイックミラー208を透過し、共焦点絞り215が配置されている位置、すなわちレンズ209による結像位置にそのスポットを結ぶ。なお、そのスポット径(回折径)は次式で表わされる。
 φ=1.22×λ/NAここでNAはレンズ209を出射する出射NAであり、λは波長である。この式から、DAPI(蛍光波長450nm)とCY5(蛍光波長670nm)のスポット径を比べると、CY5の方が約1.5倍ほど大きい。
 したがって上述した従来の技術では、共焦点効果を確保するためにDAPIのスポット径に合わせて共焦点絞り215の径を設定することになる。これはDAPIに対しては最適に設定されていることになるが、CY5に対しては、不必要に共焦点絞り215により絞られてしまい、貴重な蛍光を失ってしまう。逆に、共焦点絞り215の径をCY5に合わせると、DAPIは十分な共焦点効果が得られないという欠点がある。
 また、図8に示した特開平9−502269号公報の構成では、光束214がスペクトル分解手段227でスペクトル分解され、一方では第一スペクトル範囲229を絞り込み、他方では絞りを通過しないスペクトル範囲の少なくとも一部分230を反射する手段228(可変スリット)で、各蛍光の波長域に分割している。しかし、スペクトル分解手段として図8に示すようなプリズムを用いている場合は、光束214の光束径が大きいと、十分な精度で各検出光路に分割されないという欠点がある。
 本発明の第一の目的は、多重染色時の各蛍光波長に対して、共焦点効果を落とすことなく、かつ蛍光を損失することなく光検出器に導くことができる走査型光学顕微鏡を提供することにある。本発明の第二の目的は、多重染色時の各蛍光波長に対して、精度良く各検出光路に分割することができる走査型光学顕微鏡を提供することにある。
 上記課題を解決し目的を達成するために、本発明の走査型光学顕微鏡は以下の如く構成されている。(1)本発明の走査型光学顕微鏡は、レーザー光源からのレーザー光で標本を走査する走査型光学顕微鏡において、前記標本からの蛍光を分光するスペクトル分解手段と、前記スペクトル分解手段で分光された蛍光を複数の波長域に分割する波長域分割手段と、前記複数の波長域に分割された各光路にそれぞれ設けられ、前記標本からの蛍光を結像する複数の結像光学系と、前記各光路にそれぞれ設けられ、前記結像光学系の焦点位置に配置された複数の共焦点絞りと、前記各光路にそれぞれ設けられ、前記共焦点絞りを通過した前記標本からの蛍光を検出する複数の光検出器と、から構成されている。
 (2)本発明の走査型光学顕微鏡は上記(1)に記載の顕微鏡であり、かつ前記スペクトル分解手段は、スペクトル分解された光束を平行に出射する光学手段を有する。
 (3)本発明の走査型光学顕微鏡は上記(1)または(2)に記載の顕微鏡であり、かつ前記スペクトル分解手段はプリズムであり、前記標本からの蛍光を分離するためのビームスプリッタと前記スペクトル分解手段との間に、光束を縮小する縮小光学系を設けている。
 上記手段を講じた結果、それぞれ以下のような作用を奏する。(1)本発明の走査型光学顕微鏡によれば、多重染色された標本からの各蛍光は、各蛍光が有する波長域に光路を分割されるが、各光路にはそれぞれ前記標本からの蛍光を結像する結像光学系と共焦点絞りが設けられているので、各共焦点絞りを各波長域に最適な絞り径に設定することができる。これにより、蛍光を損失することなく完全な共焦点効果が得られる。
 (2)本発明の走査型光学顕微鏡によれば、スペクトル分解され、各検出光路に波長分解された光束が平行に出射するので、これらの光束は全て共焦点位置に集光する。したがって、この位置に共焦点絞りを配置するだけで上記(1)の走査型光学顕微鏡を構成できる。また各検出光路において、光束を分離した後の光路に共焦点絞り及び光検出器を配置するだけで、独立した共焦点光学系を設けることができるので、装置を簡易かつ安価に構成できる。
 (3)本発明の走査型光学顕微鏡によれば、前記スペクトル分解手段はプリズムであり、標本からの各蛍光の光束が前記プリズムに入射する前に縮小されるので、蛍光を精度良く各検出光路に分割することができる。
 本発明によれば、多重染色時の各蛍光波長に対して、共焦点効果を落とすことなく、かつ蛍光を損失することなく光検出器に導くことができる走査型光学顕微鏡を提供できる。また本発明によれば、多重染色時の各蛍光波長に対して、精度良く各検出光路に分割することができる走査型光学顕微鏡を提供できる。
 (第1の実施の形態)図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の構成を示す図である。図1に示すように、レーザー光源1は、アルゴン、クリプトン混合ガスレーザーの光源である。このレーザー光源1から出射されたレーザー光は、ビームエクスパンダ2、波長選択フィルタ3、ビームスプリッタ4、X−Y走査光学系5、瞳投影レンズ6、結像レンズ7、対物レンズ8を順次介して、標本9に導かれる。
 レーザー光源1により、主に351nm,488nmのアルゴン線、及び568nm,647nmのクリプトン線が放射される。ビームエクスパンダ2はレーザー光の光径が対物レンズ8の瞳径をほぼ満たすように設定されている。またビームスプリッタ4は、到達した光の20%程度を反射し、80%程度を透過する。
 波長選択フィルタ3は、351nm,488nm,568nm,647nmの波長を選択的に透過する。標本9は、色素DAPI,FITC,Texas Red,CY5で四重染色されており、DAPIはアルゴン線351nmで、FITCはアルゴン線488nmで、Texas Redはクリプトン線568nmで、CY5はクリプトン線647nmで、それぞれ励起される。
 上記励起によって、DAPIはほぼ450nmにピークをもつ蛍光を放出する。同様にFITCは530nmに、Texas Redは610nmに、CY5は670nmにピークをもつ蛍光を放出する。これらの蛍光は対物レンズ8、結像レンズ7、瞳投影レンズ6、X−Y走査光学系5を経て、ビームスプリッタ4を通過する。
 ビームスプリッタ4を通過した光束20は、光束を縮小する縮小光学系10を通過して縮小され、光束21が形成される。光束21はプリズム11aを通過してそのスペクトルが分解され、プリズム11aと光学的に同一のプリズム11bによりスペクトルが分解された光束が平行光束22として形成され、三角ミラー12aに入射する。三角ミラー12aは入射軸に対して垂直な方向に移動可能に構成されており、ここでは約570nmを境に左右の光路に蛍光光束が分離されるように設定されている。この結果、DAPIとFITCの蛍光は光束23aとして、またTexas RedとCY5の蛍光は光束23bとして分離される。
 光束23aは、さらに三角ミラー12bに入射する。三角ミラー12bも入射軸に対して垂直な方向に移動可能に構成されており、ここでは約490nmを境に左右の光路に蛍光光束が分離されるように設定されている。この結果、DAPIの蛍光は光束24bとして、またFITCの蛍光は光束24aとして分離される。
 もう一方の光束23bは、同様に三角ミラー12cに入射する。三角ミラー12cも入射軸に対して垂直な方向に移動可能に構成されており、ここでは約650nmを境に左右の光路に光束が分離されるように設定されている。この結果、Texas Redの蛍光は光束24cとして、またCY5の蛍光は光束24dとして分離される。
 各光束24a,24b,24c,24dは、それぞれ幅が可変であり光軸に垂直な方向に移動可能なスリット13a,13b,13c,13dにより、標本からの励起光の戻り光と、蛍光波長の部分的な重なり部分(蛍光のクロスオーバー部分)が制限される。スリット13a,13b,13c,13dを通過した各蛍光光束はそれぞれ共焦点レンズ14a,14b,14c,14dに入射する。各光束24a,24b,24c,24dは平行光束で出射しているので、その焦点位置に配置された共焦点絞り15a,15b,15c,15dの位置に集光し、これら共焦点絞りを通過して、フォトマルチプライヤー16a,16b,16c,16dで検出される。
 ここで、共焦点絞りはそれぞれ下式で計算された絞り径に設定されている。φ=1.22×λ/NAここで、NAは共焦点レンズ14a,14b,14c,14dを出射する出射NAであり、λは蛍光波長である。
 したがって、DAPI,FITC,Texas Red,CY5の各蛍光に対して、蛍光を損失することなく、最高の共焦点効果を得ることができる。また、フォトマルチプライヤー16a,16b,16c,16dは、サイドオン型であって、その軸心はプリズム11aによりスペクトル分解される面内に略一致するように構成されている。サイドオン型のフォトマルチプライヤーは、一般的に高感度でありながらヘッドオン型のフォトマルチプライヤーより安価であり、走査型の共焦点レーザー顕微鏡によく用いられる。しかしながら、サイドオン型のフォトマルチプライヤーは軸方向の感度分布に大きな差は見られないが、軸方向と垂直な方向には感度に大きな差があり、この点がヘッドオン型のフォトマルチプライヤーより劣る点である。なお参考として、図3にサイドオン型のフォトマルチプライヤーの感度分布のデータを示す。
 本実施の形態では、サイドオン型フォトマルチプライヤーの軸心を、プリズム11aによりスペクトル分解される面内に略一致するように構成しているので、サイドオン型のフォトマルチプライヤーの感度分布がほとんど問題にならない。
 以上、標本9が四重染色標本である場合に各蛍光を各検出光路に導く方法について示したが、標本9が単染色であっても何ら問題なく対応できる。また、標本9がFITCで単染色されている場合、他の蛍光とのクロスオーバーは考慮しなくてもよいので、得られる蛍光を全て一つの光検出器で導けばよい。
 この場合、図2に示すように三角ミラー12a,12bの位置を調整してFITCを完全に取り込めるように設定する。なお、図2において図1と同一な部分には同一符号を付してある。また、図2において、縮小光学系10以下の構成は図1と同様であるので図示を省略する。
 例えば、600nm以下の光を完全に取り込めるようにすれば、完全にFITCの蛍光を取り込めるので、三角ミラー12a,12bの位置を600nm以下の光を取り込めるように設定する。また、スリット13bは488nmの励起光をカットし、600nm以下の光を取り込めるように設定すればよい。また、二重染色、三重染色の場合も同様に簡単に対応できる。
 なお第1の実施の形態では、スペクトル分解手段として光学的に同一な一対のプリズム11a,11bを使用しているが、光学的に同一な一対の回折格子、あるいはホログラムを使用してもよい。また、スペクトル分解された光束が平行光束として出射すればよいので、プリズムと回折光子のように異なる光学素子を組合せてもよい。
 上述した第1の実施の形態によれば、三角ミラーにより蛍光を複数の波長域に分割できるので、蛍光検出光路数を自由に設定できる。この例では4チャンネル構成として示したが、目的に応じて、2チャンネル構成、3チャンネル構成、あるいは5チャンネル以上の構成に簡単に実施できる。また、サイドオン型フォトマルチプライヤーの軸心を、プリズム11aによりスペクトル分解される面内に略一致するように構成しているので、感度分布がほとんど問題にならない。このように安価なサイドオン型フォトマルチプライヤーを使用できるので、装置を安価に構成することができる。
 (第2の実施の形態)図4及び図5は、本発明の第2の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の構成を示す図である。図4,図5において同一な部分には同一符号を付してある。また、図4,図5において、縮小光学系10以下の構成は図1と同様であるので図示を省略する。
 図1に示したレーザー光源1は、アルゴン、クリプトン混合ガスレーザーの光源である。このレーザー光源1から出射されたレーザー光は、第1の実施の形態と同様に、ビームエクスパンダ2、波長選択フィルタ3、ビームスプリッタ4、X−Y走査光学系5、瞳投影レンズ6、結像レンズ7、対物レンズ8を順次介して、標本9に導かれる。
 レーザー光源1により、主に488nmのアルゴン線、及び568nm、647nmのクリプトン線が放射される。ビームエクスパンダ2はレーザー光の光径が対物レンズ8の瞳径をほぼ満たすように設定されている。またビームスプリッタ4は、到達した光の20%程度を反射し、80%程度を透過する。
 波長選択フィルタ3は、488nm,568nm,647nmの波長を選択的に透過する。標本9は、色素FITC,Texas Red,CY5で三重染色されており、FITCはアルゴン線488nmで、Texas Redはクリプトン線568nmで、CY5はクリプトン線647nmで、それぞれ励起される。
 上記励起によって、FITCはほぼ530nmにピークをもつ蛍光を放出する。同様にTexas Redは610nmに、CY5は670nmにピークをもつ蛍光を放出する。これらの蛍光は対物レンズ8、結像レンズ7、瞳投影レンズ6、X−Y走査光学系5を経て、ビームスプリッタ4を透過する。
 ビームスプリッタ4を透過した光束20は、光束を縮小する縮小光学系10を透過して縮小され、光束21が形成される。光束21はプリズム11を透過してそのスペクトルが分解され、レンズ30に入射する。レンズ30はその焦点位置がプリズム11への光束の入射点11xに一致するように配置されている。したがって、レンズ30から射出するスペクトル分解された光束はスペクトル分解された面内においては平行光束となって射出される。このスペクトル分解された光束はミラー31a,31b,31cにより各検出光路に分離される。なおミラー31bと31cは入射光軸に対し45°方向に移動可能である。
 ミラー31cの端面31cxは、ほぼ647nmの励起光が当たる位置に設定され、ミラー31bの端面31bxは、ほぼ568nmの励起光が当たる位置に設定される。このような構成により、FITCの蛍光は光束33aとして、Texas Redの蛍光は光束33bとして、CY5の蛍光は光束33cとして分離される。なおミラー31a,31b,31cの位置はレンズ30の焦点位置から少しずれているが、縮小光学系10により光束系が縮小されているので、各検出光路への分離を十分に精度良く行なうことができる。
 各光束33a,33b,33cは、それぞれ幅が可変であり光軸に垂直な方向に移動可能なスリット13a,13b,13cにより、標本からの励起光の戻り光と、蛍光波長の部分的な重なり部分(蛍光のクロスオーバー部分)が制限される。スリット13a,13b,13cは、レンズ30の焦点位置に置かれている。したがって、スペクトル分解された各光束はスリット位置でスポットを結ぶので、スリットにより極めて高精度に波長域を制限することができる。なおスリット13a,13b,13cとミラー31a,31b,31cの位置は、それらの中間的な位置にレンズ30の焦点位置がくるように設定してもよい。
 スリットを通過した各蛍光光束はそれぞれレンズ34a,34b,34c及びプリズム35a,35b,35cを透過する。レンズ34a,34b,34c及びプリズム35a,35b,35cは、それぞれレンズ30、プリズム11と同一のものである。これにより、スペクトル分解された光束は各光路で合成され、それぞれ光束40a,40b,40cとなって共焦点レンズ14a,14b,14cに入射し、その焦点位置に配置された共焦点絞り15a,15b,15cを通過し、紙面に対して垂直に軸がなすように配置されたフォトマルチプライヤー16a,16b,16cで検出される。
 光束40a,40b,40cはスペクトルが完全に合成されているので、第1の実施の形態とは異なり、共焦点絞り15a,15b,15cを通過した後にスペクトル分解された方向へ広がることはない。したがって、フォトマルチプライヤー16a,16b,16cを紙面に対して垂直に軸がなすように配置しても何ら問題はない。
 ここで、共焦点絞りはそれぞれ下式で計算された絞り径に設定されている。φ=1.22λ/NAここで、NAは共焦点レンズ14a,14b,14cを出射する出射NAであり、λは蛍光波長である。
 したがって、FITC,Texas Red,CY5の各蛍光に対して、蛍光を損失することなく、最高の共焦点効果を得ることができる。なお、この例では3チャンネル構成で示したが、3チャンネルに限らず目的に応じてチャンネル数を設定できる。
 以上、標本9が三重染色標本である場合に各蛍光を各検出光路に導く方法について示したが、標本9が単染色であっても何ら問題なく対応できる。標本9がFITCで単染色されている場合、他の蛍光とのクロスオーバーは考慮しなくてもよいので、得られる蛍光を全て一つの光検出器に導けばよい。
 この場合、図5に示すようにミラー31cの位置を調整してFITCを完全に取り込めるように設定する。例えば600nm以下の光を完全に取り込めるようにすれば、完全にFITCの蛍光を取り込めるので、ミラー31cの位置を600nm以下の光を取り込めるように設定する。また、スリット13cは488nmの励起光をカットし、600nm以下の光を取り込めるように設定すればよい。また、二重染色、三重染色の場合も同様に簡単に対応できる。
 なお第2の実施の形態では、スペクトル分解手段としてプリズムを使用しているが、回折格子、あるいはホログラムを使用してもよい。上述した第2の実施の形態によれば、スペクトル分解された光束を結像レンズ30によりスポットとして形成しているので、この位置に置かれたスリットにより、極めて精度良く蛍光の波長域を制限することができる。また、光束21のプリズム11への入射位置11xにレンズ30の焦点が一致するように構成しているので、レンズ30を出射するスペクトル分解された光束はスペクトル分離された面内においては平行になる。したがって、レンズ30、プリズム11と同一のものをレンズ34a,34b,34c、プリズム35a,35b,35cとして使用できるので、装置を簡易にかつ安価に構成できる。本発明は上記各実施の形態のみに限定されず、要旨を変更しない範囲で適時変形して実施できる。
本発明の第1の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の構成を示す図。 本発明の第1の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の構成を示す図。 本発明の第1の実施の形態に係るサイドオン型のフォトマルチプライヤーの感度分布のデータを示す図。 本発明の第2の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の構成を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の構成を示す図。 従来例に係る共焦点走査型レーザー顕微鏡の構成を示す図。 従来例に係る共焦点走査型レーザー顕微鏡の構成を示す図。 従来例に係る分光器の構成を示す図。
符号の説明
 1 レーザー光源
 2 ビームエクスパンダ
 3 波長選択フィルタ
 4 ビームスプリッタ
 5 X−Y走査光学系
 6 瞳投影レンズ
 7 結像レンズ
 8 対物レンズ
 9 標本
 10 縮小光学系
 11,11a,11b プリズム
 12a,12b,12c 三角ミラー
 13a,13b,13c,13d スリット
 14a,14b,14c,14d 共焦点レンズ
 15a,15b,15c,15d 共焦点絞り
 16a,16b,16c,16d 光検出器
 20 レーザー光源
 21 光束
 30 レンズ
 31a,31b,31c ミラー
 33a,33b,33c 光束
 34a,34b,34c レンズ
 35a,35b,35c プリズム
 40a,40b,40c 光束


 上記課題を解決し目的を達成するために、本発明の走査型光学顕微鏡は以下の如く構成されている。
 (1)本発明の走査型光学顕微鏡は、レーザー光源からのレーザー光で標本を走査する走査型光学顕微鏡において、前記標本からの蛍光を分光するスペクトル分解手段と、前記スペクトル分解手段で分光された蛍光を複数の波長域に分割する波長域分割手段と、前記複数の波長域に分割された各光路にそれぞれ設けられ、前記標本からの蛍光を検出する複数のサイドオン型フォトマルチプライヤと、を具備し、前記サイドオン型フォトマルチプライヤの軸心方向を、前記スペクトル分解手段によりスペクトル分解される面内に略一致するようにした。
 (2)本発明の走査型光学顕微鏡は上記(1)に記載の顕微鏡であり、かつ前記複数の波長域に分割された各光路における前記サイドオン型フォトマルチプライヤの手前に、前記標本からの蛍光を結像する結像光学系と、前記結像光学系の焦点位置に配置された共焦点絞りとをそれぞれ設けている。
 (3)本発明の走査型光学顕微鏡は上記(2)に記載の顕微鏡であり、かつ前記スペクトル分解手段はスペクトル分解された光束を平行に出射する光学手段を有する。
 (4)本発明の走査型光学顕微鏡は上記(1)に記載の顕微鏡であり、かつ前記標本からの蛍光を分離するためのビームスプリッタと前記スペクトル分解手段との間に、光束を縮小する縮小光学系を設けている。
上記手段を講じた結果、それぞれ以下のような作用を奏する。(1)本発明の走査型光学顕微鏡によれば、多重染色された標本からの各蛍光は、スペクトル分解されて各蛍光が有する波長域に光路を分割される。これらの光を光検出器としてのサイドオン型フォトマルチプライヤに導くにあたり、その軸心方向が、前記スペクトル分解手段によりスペクトル分解される面内、すなわちスペクトル分解された光の分散方向にほぼ一致するようにした。これにより、サイドオン型フォトマルチプライヤの感度分布が広がる軸方向に検出光の広がり方向が一致するので、蛍光を損失することなく光検出器に導くことができる
 (2)本発明の走査型光学顕微鏡によれば、各蛍光が有する波長域に分割された光路のそれぞれに、標本からの蛍光を結像する結像光学系と、結像光学系の焦点位置に配置された共焦点絞りとが設けられているので、各共焦点絞りを各波長域に最適な絞り径に設定することができる。これにより、蛍光を損失することなく完全な共焦点効果を得ることができる。
 (3)本発明の走査型光学顕微鏡によれば、スペクトル分解され、各検出光路に波長分解された光束が平行に出射するので、これらの光束は全て共焦点位置に集光する。したがって、この位置に共焦点絞りを配置するだけで上記(2)の走査型光学顕微鏡を構成できる。また各検出光路において、光束を分離した後の光路に共焦点絞り及び光検出器を配置するだけで、独立した共焦点光学系を設けることができるので、装置を簡易かつ安価に構成できる。
 (4)本発明の走査型光学顕微鏡によれば、前記スペクトル分解手段はプリズムであり、標本からの各蛍光の光束がスペクトル分解手段に入射する前に縮小されるので、蛍光を精度良く各検出光路に分割することができる。


 上記課題を解決し目的を達成するために、本発明の走査型光学顕微鏡は以下の如く構成されている。
 (1)本発明の走査型光学顕微鏡は、レーザー光源からのレーザー光で標本を走査する走査型光学顕微鏡において、前記標本からの蛍光を前記レーザ光源と前記標本を結ぶ光路から分岐させるビームスプリッタと、前記ビームスプリッタで分岐された光路上に配置され蛍光を分光するスペクトル分解手段と、前記スペクトル分解手段で分光された蛍光を複数の波長域に分割する波長域分割手段と、前記複数の波長域に分割された各光路にそれぞれ設けられ、前記標本からの蛍光を検出する複数のサイドオン型フォトマルチプライヤと、を具備し、前記サイドオン型フォトマルチプライヤの軸心方向、前記スペクトル分解手段によりスペクトル分解される面にほぼ平行であるようにした。
上記手段を講じた結果、それぞれ以下のような作用を奏する。(1)本発明の走査型光学顕微鏡によれば、多重染色された標本からの各蛍光は、スペクトル分解されて各蛍光が有する波長域に光路を分割される。これらの光を光検出器としてのサイドオン型フォトマルチプライヤに導くにあたり、その軸心方向が、前記スペクトル分解手段によりスペクトル分解される、すなわちスペクトル分解された光の分散方向にほぼ平行であるようにした。これにより、サイドオン型フォトマルチプライヤの感度分布が広がる軸方向に検出光の広がり方向が一致するので、蛍光を損失することなく光検出器に導くことができる。
したがって、DAPI,FITC,Texas Red,CY5の各蛍光に対して、蛍光を損失することなく、最高の共焦点効果を得ることができる。また、フォトマルチプライヤー16a,16b,16c,16dは、サイドオン型であって、その軸心方向はプリズム11aによりスペクトル分解される面とほぼ平行になるように構成されている。サイドオン型のフォトマルチプライヤーは、一般的に高感度でありながらヘッドオン型のフォトマルチプライヤーより安価であり、走査型の共焦点レーザー顕微鏡によく用いられる。しかしながら、サイドオン型のフォトマルチプライヤーは軸方向の感度分布に大きな差は見られないが、軸方向と垂直な方向には感度に大きな差があり、この点がヘッドオン型のフォトマルチプライヤーより劣る点である。なお参考として、図3にサイドオン型のフォトマルチプライヤーの感度分布のデータを示す。
本実施の形態では、サイドオン型フォトマルチプライヤーの軸心方向が、プリズム11aによりスペクトル分解される面とほぼ平行になるように構成しているので、サイドオン型のフォトマルチプライヤーの感度分布がほとんど問題にならない。
上述した第1の実施の形態によれば、三角ミラーにより蛍光を複数の波長域に分割できるので、蛍光検出光路数を自由に設定できる。この例では4チャンネル構成として示したが、目的に応じて、2チャンネル構成、3チャンネル構成、あるいは5チャンネル以上の構成に簡単に実施できる。また、サイドオン型フォトマルチプライヤーの軸心方向が、プリズム11aによりスペクトル分解される面とほぼ平行になるように構成しているので、感度分布がほとんど問題にならない。このように安価なサイドオン型フォトマルチプライヤーを使用できるので、装置を安価に構成することができる。

Claims (3)

  1. レーザー光源からのレーザー光で標本を走査する走査型光学顕微鏡において、
     前記標本からの蛍光を分光するスペクトル分解手段と、
     前記スペクトル分解手段で分光された蛍光を複数の波長域に分割する波長域分割手段と、
     前記複数の波長域に分割された各光路にそれぞれ設けられ、前記標本からの蛍光を結像する複数の結像光学系と、
     前記各光路にそれぞれ設けられ、前記結像光学系の焦点位置に配置された複数の共焦点絞りと、
     前記各光路にそれぞれ設けられ、前記共焦点絞りを通過した前記標本からの蛍光を検出する複数の光検出器と、を具備したことを特徴とする走査型光学顕微鏡。
  2. 前記スペクトル分解手段は、スペクトル分解された光束を平行に出射する光学手段を有することを特徴とする請求項1に記載の走査型光学顕微鏡。
  3. 前記スペクトル分解手段はプリズムであり、前記標本からの蛍光を分離するためのビームスプリッタと前記スペクトル分解手段との間に、光束を縮小する縮小光学系を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の走査型光学顕微鏡。
JP2003322166A 2003-09-12 2003-09-12 走査型光学顕微鏡 Expired - Lifetime JP3529380B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003322166A JP3529380B2 (ja) 2003-09-12 2003-09-12 走査型光学顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003322166A JP3529380B2 (ja) 2003-09-12 2003-09-12 走査型光学顕微鏡

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26956198A Division JP4270610B2 (ja) 1998-09-24 1998-09-24 走査型光学顕微鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004070371A true JP2004070371A (ja) 2004-03-04
JP3529380B2 JP3529380B2 (ja) 2004-05-24

Family

ID=32025808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003322166A Expired - Lifetime JP3529380B2 (ja) 2003-09-12 2003-09-12 走査型光学顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3529380B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008275763A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Olympus Corp 多光子励起レーザ走査型顕微鏡

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008275763A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Olympus Corp 多光子励起レーザ走査型顕微鏡

Also Published As

Publication number Publication date
JP3529380B2 (ja) 2004-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0539471B1 (en) Confocal scanning optical microscope
EP1131662B1 (en) Scanning confocal optical microscope system
US7236298B2 (en) Illumination apparatus for microscope and image processing apparatus using the same
US9989754B2 (en) Light scanning microscope with spectral detection
JP4270610B2 (ja) 走査型光学顕微鏡
US20100073757A1 (en) Optical arrangement and method for controlling and influencing a light ray
JP3568626B2 (ja) 走査型光学顕微鏡
JP2005283264A (ja) 蛍光分光分析装置
JP6659548B2 (ja) 多色走査型顕微鏡
US20050024721A1 (en) Scanning microscope
JP4086182B2 (ja) 分光器およびこれを用いた共焦点光学系、走査型光学顕微鏡
JP4646506B2 (ja) レーザ走査型顕微鏡
US10317659B2 (en) Laser microscope
US8922776B2 (en) Confocal laser scanning microscope and a method for investigating a sample
JP2007304103A (ja) 分光器およびこれを用いた共焦点光学系、走査型光学顕微鏡
JP2004191251A (ja) 蛍光分光分析装置
JP3529380B2 (ja) 走査型光学顕微鏡
US20210396982A1 (en) Spectroscopic single-molecule localization microscopy
JP2001116696A (ja) 走査型光学装置
WO2014184793A1 (en) Method and system for use in inspection of samples by detection of optically excited emission from the sample
WO2001013079A1 (en) Method and apparatus for the resolution of beams of electromagnetic radiation
JP2004279425A (ja) 光学系の照明装置
JP2009294392A (ja) レーザー走査型顕微鏡
JP2004021008A (ja) 顕微鏡用光源装置、および、共焦点顕微鏡
EP4317952A1 (en) Microscopic raman device

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term