JP2004070335A - 液晶装置の駆動方法と駆動回路および液晶装置 - Google Patents

液晶装置の駆動方法と駆動回路および液晶装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は複数の走査線を一度に選択するマルチライン駆動の液晶装置において、良好に駆動することができ、しかも表示性能のよい液晶素子等の駆動方法と駆動回路およぴ表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】その目的を達成するために、フレーム単位でサブグループ内の選択波形が入れ替わるようにする。
このように駆動することによって印加電圧波形の違いによる表示むらの発生を防ぐことができる。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば液晶表示パネル等の液晶素子の駆動方法と駆動回路およぴ表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような液晶素子の駆動方法の1つとして、電圧平均化法によるマルチプレクス駆動が知られている。
【0003】
(従来例1)
図21は図22に示すような単純マトリックス型の液晶素子等を電圧平均化法によりマルチプレクス駆動する場合の従来の駆動方法の一例を示す印加電圧波形図であり、図21の(a)・(b)はそれぞれ走査電極X・Xに印加する電圧波形、同図(c)は信号電極Yに印加する電圧汲形、同図(d)は走査電極Xと信号電極Yとが交差する画素に印加される電圧波形を示す。
【0004】
本例は走査電極X、X‥‥Xを1ラインずつ順次選択して走査電圧を印加すると共に、その選択された走査電極上の各画素がオンかオフかによって、それに応じた信号電圧を各信号電極Y、Y‥‥Yに印加することによって駆動するものである。
【0005】
ところが、上記のように走査電極を1ラインずつ選択して駆動するものは、駆動電圧を比較的高くしないと良好な表示が得られない等の不具合がある。
【0006】
(従来例2)
そこで上記の駆動電圧を低くするために、順次複数本の走査電極を同時に選択して駆動する方法が提案されている(例えば、A GENERALIZD ADDRESSING TECHNIQUE FOR RMS RESPONDING MATRIX LCDS,1988 INTERNATIONAL DISPLAY RESEARCH CONFERENCE P80〜85参照)。
【0007】
図23は上記のように順次複数本の走査電極を同時に選択して駆動する従来の駆動方法の一例を示す印加電圧波形図であり、同図(a)は走査電極X・Xに印加する電圧波形、同図(b)は走査電極X・Xに印加する電圧波形、同図(c)は信号電極Yに印加する電圧波形、同図(d)は走査電極Xと信号電極Yとが交差する画素に印加される電圧波形を示す。
【0008】
本例は走査電極を順次2本ずつ同時に選択して前記図22に示す表示パターンを駆動表示するようにしたもので、最初に2つの走査電極X・Xを選択して、それ等の走査電極X・Xに、それぞれ例えば図22の(a)に示すような走査電圧を印加し、同時に各信号電極Y〜Yに後述する所定の信号電圧をする。次いで走査電極X・Xを選択して、それ等の電極に上記と同様の走査電圧を印加すると同時に各信号電極Y〜Yに信号電圧をする。そして全ての走査電極X〜Xが選択されるまでを1フレームとし、これを順次繰り返すものである。
【0009】
上記の走査電圧に印加する電圧波形は、例えば同時に選択される走査電極の数を、hとしたとき2のパルスパターン数の波形が用いられ、本例においては、2=4、のパルスパターン数の波形が用いられている。
【0010】
一方、各信号電極Y〜Yに印加する信号電圧は、走査電圧と同じパルスパターン数で、かつ各パルスの信号電圧レベルは、同時に選択された走査電極上の画素のオン・オフと、走査電極に印加される走査電圧パルスの正負とをパルス毎に対比して設定する。
【0011】
本例においては、前記図23に示すように走査電極X・Xを同時に選択して同図(a)およぴ図24の(a)のような走査電圧を印加する際に、各信号電極Y〜Yには、その各信号電極に対応する走査電極X・X上の画素が順にオン・オフのときは図24の(b)におけるYaの信号電圧波形を印加し、オフ・オンのときはYb、両者共にオンのときはYc、共にオフのときはYdの信号電圧波形をそれぞれ印加するようにしたものである。
【0012】
上記の信号電圧波形は、同時に選択される走査電極に印加する走査電圧パルスが正のときを1、負のときを−1とし、その各走査電極上の画素がオンのときを−1、オフのときを1としてパルス毎に対比し、一致した数と不一致の数の差に応じてその差が、2のときはVボルト、0のときは0ボルト、一2のとさは−Vボルトの電圧を印加するようにしたものである。
【0013】
例えば上記Yaの信号電圧波形は、走査電極X・X上の画素が順にオン・オフであるから順に並べると−1・1であり、これに対して走査電極X・Xの図24における期間tの前半のパルス波形は共に負で順に並べると−1・−1であり、両者を順に対比すると、最初は−1と一1で一致し、次は−1と1で不一致であるから、一致数は1、不一致数も1で一致数と不−致数の差は0でありYaの期間tの前半には0ボルトの電圧が印加される.次に上記期間tの後半のパルス波形は走査電極Xが正、走査電極Xは期間tの前半と同じく負であるから順に1・−1であり、上記の画素の−1・1と順に対比すると一致数は0、不一致数は2で一致数と不一致数の差は−2となりYaの期間tの後半には−Vボルトの電圧が印加される。
【0014】
さらに図24における期間tの前半のパルス波形は、走査電極Xが負で走査電極Xが正であるから順に−1・1であり、画素の−1・1と順に対比すると一致数は2、不一致数は0で一致数と不一致数の差は2となりYaの期間tの前半にはVボルトの電圧が印加される。また期間tの後半のパルス波形は、走査電極X・Xが共に正であるから順に1・1であり、画菜の一1・1と順に対比すると一致数は1、不一致数は1で一致数と不一致数の差は0となりYaの期間tの後半には0ボルトの電圧が印加されるものである。
【0015】
他のYb〜Ydの信号電圧波形についても上記と同様の要領で電圧が設定されている。
【0016】
因みに、前記図22の表示パターンに応じて駆動させた前記図23の駆動方法においては、図22の信号電極Yに対応する走査電極X・X上の表示パターンは順にオン・オフであるから図23の(c)に示すように信号電極Yには前記Yaに相当する信号電庄が印加されている。
【0017】
なお上記例では、走査電圧波形の正の選択パルスを1、負の選択パルスを−1、各画素の表示がオンのときを−1、オフのときを1とし、その一致数と不一致数の差で信号電圧波形を設定したが、いずれを1または−1としてもよく、また一致数と不一致数の差を算定することなく、一致数もしくは不一致数のみで信号電圧波形を設定することもできる。
【0018】
(従来例3)
図25は複数本の走査電極を同時に選択して駆動する他の従来例を示すもので、本例は走査電極を順次3ラインずつ同時に選択して図26に示すような表示を行うようにしたものである。
【0019】
即ち、最初に3つの走査電極X・X・Xを選択して、それ等の走査電極X・X・Xに図25の(a)に示すような走査電圧を印加し、同時に各信号電極Y〜Yに後述する所定の信号電圧を印加する。次いで、図26において走査電極X・X・Xを選択して、それ等の電極に上記と同様に図25の(b)のような走査電圧を印加すると同時に各信号電極Y〜Yに信号電圧を印加する。そして図26における全ての走査電極X〜Xが選択されるまでを1フレームとし、これを順次繰り返すものである。
【0020】
上記の各走査電圧波形は、前記従来例2と同様に同時に選択される走査電極の数を、hとしたとき、2のパルスパターン数の波形が用いられ、本例においては、2=8のパルスパターン数の波形が用いられている。
【0021】
また各信号電極Y〜Yに印加する信号電圧は、前記例と同様に走査電圧と同じパルスパターン数で、かつ各パルスの電圧レベルは、選択された走査電極上のオン・オフに応じた大きさの電圧を印加するようにしたもので、例えば本例においては同時に選択される走査電極X・X・Xに印加される走査電圧波形が正のパルスのときをオン、負のパルスのときをオフとし、表示データのオン・オフをパルス毎に対比し、不一致の数に応じて信号電圧波形を設定するようにしたものである。
【0022】
即ち、図25においては不一致の数が0のときは−V、1のときは−V、2のときはV、3のときはVのパルス電圧を印加するようにしたものである。なお上記のVとVの電圧比は、V:V=1:3、となるように設定されている。
【0023】
具体的には、図25における走査電極X・X・Xへの印加電圧波形において、Vの電圧を印加するときをオン、−Vの電圧を印加するときをオフとし、図26の画素の表示は黒丸印をオン、白丸印をオフとすると、図26における信号電極Yと走査電極X・X・Xとの交差する画素の表示は順にオン・オン・オフであり、これに対して各走査電極X・X・Xに印加される電圧の最初めパルスパターンは、それぞれオフ・オフ・オフである。その両者を順に対比して不一致の数は2であるから、信号電極Yの最初のパルスパターンには、図25の(c)に示すように電圧Vが印加されている。
【0024】
また各走査電極X・X・Xに印加される電圧の2番目のパルスパターンは、それぞれオフ・オフ・オンであり、前記の画素表示オン・オン・オフと順に対比すると、すべてが不一致であり不一致数は3であるから、信号電極Yの2番目のパルスには電圧Vが印加されている。同様の要領で、3番目のパルスにはV、4番目のパルスには−Vが印加され、以下、−V、V、−V、−Vの順で印加されている。
【0025】
また次の3つの走査電極X〜Xが選択されて、その各走査電極X〜Xに図25の(b)に示す電圧が印加される際には、その各走査電極X〜Xと信号電極との交差する画素のオン・オフ表示と、上記各走査電極X〜Xへの印加電圧の各パルスパターンのオン・オフとの不一致に応じた電圧レベルの信号電圧が、図25の(c)のように印加される。なお、図25の(d)は走査電極Xと信号電極Yとが交差する画素に印加される電圧波形、すなわち走査電極Xに印加される電圧波形と信号電極Yに印加される電圧波形との合成波形である。
【0026】
上記のように、順次複数本の走査電極を同時に選択して駆動する手法は、前記図21に示すような1ラインずつ選択して駆動する方法と同じオン/オフ比を実現した上で、駆動電圧を低く抑えることができる利点がある。
【0027】
次に、上記のように順次複数本の走査電極を同時に選択して駆動する手法の一般的な要件や要領および手順等を、順を追って説明する。
A.要件
a)N本の走査電極をN/hのサブグループに分割する。
b)各々サブグループはh本のアドレスラインを持つ。
c)ある時刻において信号電極は、hビットワード(h−bit word)から構成される。
【0028】
k*h+1、dk*h+2‥‥dk*h+h;dk*h+j=0または1 ここで、0≦k≦(N/h)一1(k:サブグループ)
すなわち1列の表示データは、
、d、‥‥d ・・・・・ 第0サブグループ dh+1、dh+2‥‥dh+h・・・・・ 第1サブグループ d h+1、d h+2‥‥d h+h ・・・・・ 第N/h−1サブグループとなる。
d)走査電極の選択パターンは、次式に示す周期2のhビットワードパターンである。
【0029】
k*h+1、ak*h+2‥‥ak*h+h;ak*h+j=0または1B.要領
(1)1つのサブグループは同時に選択される。
(2)走査電極の選択パターンとして、hビットワードが1つ選ばれる。
(3)走査電圧は、ロジック0に対し−Vr、ロジック1に対し+Vr、非選択時は0ボルト、とする。
(4)選択されたサブグループの走査電極と信号電極は、ビット対ビットで比較される。
(5)走査電極と信号電極のパターンの不一致の数iを決める。
【0030】
【数1】
Figure 2004070335
(6)信号電極への印加電圧をV(i)とする。iは不一致数。(不一致の数に応じて、あらかじめ定められた電圧の1つを選ぶ)
(7)以上のような手法に基づいて、それぞれ信号電圧を決める(同時、並列的に)。
(8)以上のようにして求められた走査電圧および信号電圧は、時間間隔Δtの間だけ、ディスプレイに印加される。ただし、Δtは最小パルス幅である。
(9)新しい走査電極選択パターンが選択され、上記(4)〜(6)を再び計算し、次の信号電圧を決める。これもΔtだけ印加される。
(10)1サイクル(周期)は2個すべての走査電極選択パターンが各サブグループにすべて表れ、N/hのサブグループが選択されて終了する。
【0031】
1サイクル=Δt・2・(N/h)
C.分析
i偶の不一致(ミスマッチ)がある場合の走査電極選択パターンについて考える。
【0032】
hビットワード長の走査電極選択パターンが同じhビットワード長のデータパターンとiビットだけ不一致となる場合の数は、
={h!}/{i!(h−i)!}=Ci
通り存在する。
【0033】
例えばh=3、走査電極選択パターン=(0,0,0)の場合を考えると、下記の表のようになる。
【0034】
【表1】
Figure 2004070335
【0035】
これらは、走査電極選択パターンではなく、ワードのビット数で決まる。
【0036】
ピクセルに印加される瞬時電圧の振幅Vpixelは、走査電圧をVrow、信号電圧をVcolumnとすると、
pixel=(Vcolumn−Vrow)または(Vrow−Vcolumn
ここで、
row =±Vr
column=V(i)
であれば、
pixel=十Vr一V(i)または−Vr一V(i)である。
【0037】
row =±Vr
column =±V(i)
であれば、
pixel=Vr−V(i)、Vr十V(i)、−Vr−V(i)        または−Vr十V(i)
すなわち、
pixel=|Vr−V(i)|または|Vr十V(i)|となる。
【0038】
従って、ピクセルに印加される具体的振幅は、
選択行で ―(Vr十V(i))または(Vr− V(i))  非選択行で  V(i)
である。(V(i)を両極性と考えると、前記の文献のような記述となる。) 一般に、ピクセルに印加される電圧は、
オン・ピクセルではできる限り大きく
オフ・ピクセルではできる限り小さく
することが、高い選択比を実現する上で望ましい。
【0039】
それゆえ、オンのとき、
|Vr十V(i)|はオン・ピクセルに有利に働き、
|Vr−V(i)|はオン・ピクセルに不利に働く。
【0040】
オフのとき、
|Vr−V(i)|はオフ・ピクセルに有利に働き、
|Vr十V(i)|はオフ・ピクセルに不利に働く。
【0041】
ここで、オンに対する有利とは、実効電圧を上昇させ、オンに対する不利とは、実効電圧を下降させる方向に作用する。
【0042】
hビットの中からi個選択する組み合わせの数は、
Ci=={h!}/{i!(h−i)!}
であり、i個と不一致とすれば、これはhビット中、iビットが不一致となる場合の数であり、
その不一致数は各レベルでi個であるので、全体の不一致数(総ミスマッチ)は、i・Ci個である。
【0043】
これらは、hビットにまたがって分布しているので、ピクセル当り(1ビット当り)の平均不一致数Biは、
Bi=i・Ci/h (個/ピクセル)
である。
【0044】
また、不一致数の増加に従って信号電圧V(i)のレベルを増加するとすると、
pixel=Vrow− Vcolumn
は、不一致数が増加するに従って減少する。
【0045】
注目のオン・ピクセルに対して、不一致を不利に働くと考えると、不一致数は、不利な電圧(信号電圧)の数を与える。
【0046】
従って、1ピクセル当たりの(平均で)不利な電圧の数は、
Bi=i・Ci/h
となる。
【0047】
ところで、Ciのうちi/hが不利であるので、残り、すなわち
Ai={(h−i)/h}・Ci
は有利に働く。また、
{(h−i)/h}・Ci十(i/h)・Ci=(h/h)Ci=Ci
であり、
Figure 2004070335
である。
【0048】
以上をまとめると、
ON(r,m,s)={(S十S十S)/S1/2  VOFF(r,m,s)={(S十S十S)/S1/2となる。なお、

Figure 2004070335
である。
【0049】
また、
Figure 2004070335
【0050】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来例1〜3のような従来の駆動方法では、図27に示すように、例えば最初のフレームFで、ある画素に選択電圧が印加されてから、その画素に次のフレームで選択電圧が印加されるまでの間に、時間tの経過と共に明るさが次第に低下してオン状態の透過率Tが下がり、一方、オフ状態においてはやや高めの透過率となってオン状態とオフ状態のコントラストが悪い等の不具合がある。
【0051】
また、上記従来例3においては図25に示すように走査電極および信号電極に印加するパルス幅が、同時に選択する走査電極の数が増加するに従って狭くなり、波形のナマリによるクロストークが増大し画質が悪くなる等の問題がある。その問題は、例えばパルス幅の変調による階調表示等を行う場合には、更に深刻となる等の不具合がある。
【0052】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、特に電極数の多い液晶素子等においても良好に駆動することができ、しかも表示性能のよい液晶素子等の駆動方法と駆動回路およぴ表示装置を提供することにある。
【0053】
そこで、本発明による液晶素子等の駆動方法は、走査電極を有する基板と、信号電極を有する基板との間に液晶層を介在させてなる液晶素子をマルチプレクス駆動する液晶素子の駆動方法において、順次複数本の走査電極を同時に選択し、かつその選択期間を1フレームの中で複数回に分けて駆動するようにしたものである。
【0054】
上記のような駆動方法を採用することによって、例えば最初のフレームで、ある画素に選択電圧が印加されてから、その画素に次のフレームで選択電圧が印加されるまでの間に、複数回電圧が印加されて明るさが維持されコントラストの低下を防止することが可能となる。
【0055】
また本発明による液晶素子等の駆動回路は、走査データ発生回路から発生した選択パルスデータと、フレームメモリから順番に読み出された同時に選択される複数本の走査電極上の表示データとを演算回路で演算し、その演算結果である変換データを信号電極ドライバに転送し、走査データ発生回路から発生した走査データを走査電極ドライバに転送して行き、1画面分を走査し終わると次の選択パルスデータと表示データで上記の動作を繰り返し、1フレームで複数回繰り返す構成としたものである。
【0056】
上記のような駆動回路を用いることによって、前記のような駆動方法を簡単・確実に実行させることが可能となる。
【0057】
さらに本発明による表示装置は、走査データ発生回路から発生した選択パルスデータと、フレームメモリから順番に読み出された同時に選択される複数本の走査電極上の表示データとを演算回路で演算し、その演算結果である変換データを信号電極ドライバに転送し、走査データ発生回路から発生した走査データを走査電極ドライバに転送して行き、1画面分を走査し終わると次の選択パルスデータと表示データで上記の動作を繰り返すように構成した駆動回路を備え、順次複数本の走査電極を同時に選択し、かつその選択期間を1フレームの中で複数回に分けて駆動するようにしたことを特徴とする。
【0058】
上記のように構成することによって、コントラストのよい表示装置を提供することが可能となる。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施例に基づいて本発明による液晶素子等の駆動方法と駆動回路および表示装置を具体的に説明する。
【0060】
(実施例1)
図1は本発明による液晶表示素子等の駆動方法の一実施例を示す印加電圧波形図であり、同図(a)は走査電極X・Xに印加される電圧波形、(b)は走査電極X・Xに印加される電圧波形、(c)は信号電極Yに印加される電圧波形、(d)は走査電極Xと信号電極Yとが交差する画素に印加される電圧波形を表す。
【0061】
図2は上記の印加電圧によって駆動する液晶素子等(液晶ディスプレイモジュール)の概略構成を示す平面図であり、図において、1は走査電極ドライバ、2は信号電極ドライバ、X、X‥‥X は走査電極、Y、Y‥‥Y は信号電極である。
【0062】
本実施例は前記従来例2における前記図23に示す駆動方法において、選択期間を1フレームF内で2回に分けて駆動することによって図2に示すような表示を行ったものである。
【0063】
即ち、図1に示すように先ず走査電極X・Xを選択し、その走査電極X・Xに前記図23における期間tの走査電圧を印加すると同時に、各信号電極Y〜Yに前記従来例と同様の要碩で設定した信号電圧を印加し、次いで走査電極X・Xを選択して上記走査電極X・Xと同様の走査電圧を印加すると同時に、各信号電極Y〜Yに同様に信号電圧を印加し、これを全ての走査電極X〜Xが選択されるまで繰り返す。次に再び走査電極X・Xを選択して前記図23における期間tの走査電圧を印加すると同時に、各信号電極Y〜Yに信号電圧を印加し、次いで走査電極X・Xを選択して走査電圧を印加すると同時に、各信号電極Y〜Yに信号電圧を印加して行き、全ての走査電極X〜Xが選択されるまで繰り返す。以上の操作を1フレームF内で実行することによって1画両分の表示を行い、これを順次繰り返すものである。
【0064】
上記のように駆動することによって図3に示すような光学応答となり、前記図27の従来例との対比から明らかなように、オン状態では従来より明るくなり、オフ状態では従来より暗くできるためにコントラストが向上し、チラツキも減少させることができるものである。
【0065】
次に上記のような駆動方法を実行させる駆動回路の構成例を図4〜図6に基づいて説明する。
【0066】
図4は駆動回路の一例を示すブロック図であり、図において1は走査電極ドライバ、2は信号電極ドライバ、3はフレームメモリ、4は演算回路、5は走査データ発生回路、6はラッチである。
【0067】
図5は走査電極ドライバのプロック図であり、11はシフトレジスタ、12はラッチ、13はデコーダ、14はレベルシフタである。
【0068】
図6は信号電極ドライバのブロック図であり、21はシフトレジスタ、22はラッチ、23はデコーダ、24はレベルシフタである。
【0069】
上記の構成において、各走査電圧波形は、図4の走査データ発生回路5から発生する、正の選択か、負の選択か、あるいは非選択であるかのデータを発生させ、走査電極ドライバ1に転送する。
【0070】
その走査電極ドライバ1では図5に示すように走査データ発生回路5からの走査データ信号S3を走査シフトクロック信号S5でシフトレジスタ11に転送し、一走査期間における各走査電極のデータを転送した後ラッチ信号S6によって各データがラッチされ、各走査電極の状態を表すデータをデコードし、各出力ごとのアナログスイッチ15で3つのスイッチのうちの1つをオンさせて、正の選択のときはV、負の選択のときは−V、非道択のときは0の電圧を選択された走査電極に出力する。
【0071】
ー方、各信号電圧波形は、フレームメモリ3からの同時に選択される2本の走査電極毎の表示データ信号Slを読みだし、その表示データ信号Slと走査データ信号S3から選択パルスデータをラッチし、表示データ信号Slと選択パルスデータ信号S4を演算回路4でデータ変換する。そのデータ変換は、例えば前記従来例2で説明した要領でなされ、信号電極ドライバ2に転送される。
【0072】
その信号電極ドライバ2では図6に示すように演算回路45からのデータ信号S2をシフトクロック信号S7でシフトレジスタ21に転送し、一走査期間における各走査電極のデータを転送した後ラッチ信号S8によって各データがラッチされ、各走査電極の状態を表すデータをデコードし、各出力ごとのアナログスイッチ25で3つのスイッチのうちの1つをオンさせて、V、−V、0ボルトのいずれかの電圧を各信号電極に出力する。
【0073】
上記のような駆動回路を用いることによって、前記のような駆動方法を簡単・確実に実行させることができる。
【0074】
また前記のような表示素子等を有する表示装置に上記のような駆動回路を備え、前記のような駆動方法を実行させるようにすれば、コントラストの高い表示装置が得られるものである。
【0075】
なお上記実施例においては、選択期間を1フレームF内で2回に分けて電圧を印加するようにしたが、2回以上、例えば4回に分けて電圧を印加することもできる。また上記実施例では、走査電極を配列順序に従って2本ずつ選択したが、必ずしも配列順序に従うことなく選択することもできる。上記の変更は後述する実施例においても同様である。
【0076】
(実施例2)
図7は本発明による液晶表示素子等の駆動方法の他の実施例を示す印加電圧波形図である。
【0077】
本実施例は同時に選択される走査電極に印加される走査電圧波形を1フレームF毎に交互に入れ換えるようにしたものである。他の構成は前記実施例1と同様である。
【0078】
上記のように同時に選択される走査電極に印加される走査電圧波形を1フレームF毎に交互に入れ換えるようにすると、印加電圧波形の違いによる表示ムラの発生を防止することができる。
【0079】
また本実施例においても選択期間を1フレームF内で2回に分けて電圧を印加するので、前記実施例1と同様にコントラストが向上し、チラツキも減少させることができる。
【0080】
さらに本実施例においても前記実施例と同様の駆動回路を用いることができ、又それを用いた表示品質の高い表示装置を提供できるものである。
【0081】
なお上記実施例では1フレーム毎に走査電圧波形を入れ換えるようにしたが、複数フレームおきに入れ換えることもできる。
【0082】
また上記実施例1および2においては、走査電極を同時に2本ずつ選択する場合を例にして説明したが、後述する実施例のように同時に3本以上選択して駆動することもできる。又その場合、上記実施例2と同様に同時に選択される走査電極に印加する走査電圧波形を1フレームもしくは複数フレームおきに順次入れ替えることもできる。
【0083】
(実施例3)
図8は、本発明による液晶素子等の駆動方法の他の実施例を示す印加電圧波形図であり、同図(a)は走査電極X・Xに印加される電圧波形、(b)は走査電極X・Xに印加される電圧波形、(c)は信号電極Yに印加される電圧波形、(d)は走査電極Xと信号電極Yとが交差する画素に印加される電圧波形を示す。
【0084】
本実施例は前記実施例1と同様に同時に2本ずつ走査電極を選択し、その同時に選択される走査電極に図8の(a)に示すような電圧波形の走査電圧を印加すると共に、その選択期間を1フレーム内で2回に分けて駆動することによって前記図2に示すような表示を行ったものである。
【0085】
走査電極の選択の順序は前記実施例1と同様であり、先ず走査電極X・Xを選択して、その走査電極X・Xにtの期間で走査電圧を印加すると同時に、各信号電極Y〜Yに表示データに応じた所定の信号電圧を印加し、次いで走査電極X・Xを選択して上記走査電極X・Xと同様の走査電圧をt11の期間で印加すると同時に、各信号電極Y〜Yに表示データに応じた所定の信号電圧を印加し、これを全ての走査電極X〜Xが選択されるまで繰り返す。
【0086】
次に、再び走査電極X・Xを選択してtの期間で走査電圧を印加すると同時に、各信号電極Y〜Yに表示データに応じた所定信号電圧を印加し、次いで走査電極X・Xを選択して上記走査電極X・Xと同様の走査電圧をt12の期間で印加すると同時に、各信号電極Y〜Yに表示データに応じた所定の信号電圧を印加し、これを全ての走査電極X〜Xが選択されるまで繰り返す。以上の操作を1フレームF内で実行することによって1画面分の表示を行い、これを順次繰り返すものである。
【0087】
なお本実施例においては各走査電極に印加される走査電圧の波形を1フレーム毎に正負を反転させて、いわゆる交流駆動をさせている。この場合、複数のフレームおきに正負を反転させることも可能であり、また上記のような交流駆動を前記の実施例もしくは後述する実施例にも適用可能である。
【0088】
上記の各信号電極Y〜Yには、本実施例においても前記従来例2および実施例1と同様の要領で設定した信号電圧を印加するようにしたもので、その要領を図9およぴ図10に基づいて説明する。
【0089】
図9は同時に選択される例えば走査電極X・X上における画素の4種類の表示パターンを示すものである。即ち、図の場合は黒丸印をオン、白丸印をオフとして、表示パターンaは両走査電極X・X上の画素が共にオフ、表示パターンbは走査電極X上の画寮がオフで走査電極X上の画素がオン、表示パターンcは走査電極X上の画素がオンで走査電極X上の画素がオフ、表示パターンdは両走査電極X・X上の画素が共にオンの場合を示す。
【0090】
図10は同時に選択される走査電極に印加される走査電圧波形と各信号電極に印加される信号電圧波形との関係を示すもので、同図(a)のX・Xは各走査電極X・Xに印加される走査電圧波形、同図(b)のYa〜Ydはそれぞれ図9の表示パターンa〜dに応じて各信号電極Y〜Yに印加される信号電圧波形を示す。
【0091】
即ち、両走査電極X・X上の画素が図9の表示パターンaのようにいずれもオフの場合には、図10の(b)におけるYaの信号電圧波形が印加され、同様に表示パターンb
の場合はYb、表示パターンcの場合はYc、表示パターンdの場合はYdの信号電圧波形がそれぞれ印加されることを示すものである。
【0092】
上記の信号電圧波形は、前記従来例2およぴ実施例1と同様に各走査電極X・Xに印加される走査電圧パルスが正のときを1、負のときを−1、各画素の表示がオンのときを−1、オフのときを1と仮定して各パルス毎に比較し、一致数と不一致数の差が、2のときはVボルト、0のときは0ボルト、−2のときは−Vボルトをそれぞれ印加するようにしたものである。
【0093】
例えば、図9の表示パターンaのように両走査電極X・Xがいずれもオフの場合にはいずれも1であり、順に並べると1・1となる。これに対し、図10におけるtの期間では走査電極Xのパルス波形は正であるから1、走査電極Xのパルス波形は負であるから−1となり、これを順に並べると1・−1となる。その1・−1と上記の表示の1・1とを順に対比すると前者は1と1で一致し、後者は−1と1で不一致となり、一致数は1、不一致数も1であるから、一致数から不一致数を引くと0となり、Yaのtの期間では0ボルトが印加される。またtの期間では走査電極X・Xのパルス波形は共に正であるから1・1となり、上記の表示の1・1と順に対比すると両者共に一致し、一致数は2、不一致数は0であるから、一致数から不一致数を引くと2となり、Yaのtの期間ではVボルトの信号電圧が印加されるものである。
【0094】
他の信号電圧波形Yb〜Ydについても同様の要領で一致数と不一致数の差に応じて所定の電圧が印加される。
【0095】
因みに、前記図2の表示パターンに応じて駆動させた本実施例による図8の駆動方法においては、図2の信号電極Yに対応する走査電極X・X上の表示パターンはオン・オフであるから、図9のcの表示パターンに相当し、信号電極Yには図8の(c)に示すようにtおよびtの期間においてYcに相当する信号電圧が印加されている。
【0096】
また図2の信号電極Yに対応する走査電極X・X上の表示パターンもオン・オフであり図9のcの表示パターンに相当し、図8の(c)に示すようにtllおよぴtl2の期間において信号電極YにはYcに相当する信号電圧が印加されている。
【0097】
上記のように本実施例においても順次2本の走査電極を選択し、その選択期間を1フレームF内で2回に分けて駆動するようにしたので、前記実施例1と同様の効果が得られるものである。
【0098】
実際に、走査電極の数を240本設けて駆動電圧をV=16.8ボルト、V=2.1ボルトとして駆動したところ、前記図3と同様の光学応答となり、オン状態では従来より明るくなり、オフ状態では従来より暗くなってコントラストが向上し、ちらつきも減少させることができた。
【0099】
また本実施例の駆動方法においても、前記実施例1とほぼ同様の前記図4に示す駆動回路や図5に示す走査電極ドライバおよび図6に示す信号電極ドライバを用いることができる。この場合、上記の一致数と不一致数の差の演算等は前記実施例と同様に前記図4における演算回路4で行い、その演算回路4でデータ変換した信号を信号電極ドライバ2に転送して各信号電極に印加する信号電圧波形を作成すればよい。
【0100】
上記のような駆動回路を用いることによって、前記のような駆動方法を簡単・確実に実行させることができると共に、表示性能の優れた表示装置を提供することが可能となる。
【0101】
(実施例4)
図11は本発明による液晶素子等の駆動方法の他の実施例を示す印加電圧波形図であり、同図(a)は走査電極X〜Xに印加される電圧波形、(b)は走査電極X・Xに印加される電圧波形、(c)は信号電極Yに印加される電圧波形、(d)は走査電極Xと信号電極Yとが交差する画素に印加される電圧波形を示す。
【0102】
本実施例は同時に4本ずつ走査電極を選択し、その同時に選択される走査電極に図11の(a)に示すような電圧波形の走査電圧を印加すると共に、その選択期間を1フレーム内で4回に分けて駆動することによって前記図2に示すような表示を行ったものである。
【0103】
即ち、先ず走査電極X〜Xを選択して、その走査電極X〜Xにtの期間で走査電圧を印加すると同時に、各信号電極Y〜Yに表示データに応じた所定の信号電圧を印加し、次いで走査電極X〜Xを選択する。なお図11の(b)には紙面の都合で走査電極X・Xのみを示した。その選択した走査電極X〜Xに上記走査電極X〜Xと同様の走査電圧をt11の期間で印加すると同時に、各信号電極Y〜Yに表示データに応じた所定の信号電圧を印加し、これを全ての走査電極X〜Xが選択されるまで繰り返す。
【0104】
次に、再び走査電極X〜Xを選択してtの期間で走査電圧を印加すると同時に、各信号電極Y〜Yに表示デ一夕に応じた所定信号電圧を印加し、次いで走査電極X〜Xを選択して上記走査電極X・Xと同様の走査電圧をtl2の期間で印加すると同時に、各信号電極Y〜Yに表示データに応じた所定の信号電圧を印加し、これを全ての走査電極X〜Xが選択されるまで繰り返す。
【0105】
そして上記と同様の操作を1フレームF内で4回繰り返すことによって1画面分の表示を行うものである。
【0106】
なお本実施例においても各走査電極に印加される走査電圧の波形を1フレーム毎に正負を反転させて、いわゆる交流駆動をさせている。
【0107】
上記の各信号電極Y〜Yには、本実施例においても前記実施例3とはぼ同様の要碩で設定した信号電圧を印加するようにしたもので、その要領を図12およぴ図13に基づいて説明する。
【0108】
図12は同時に選択される走査電極、例えば走査電極X〜X上における表示パターンを示すもので、図においては黒丸印をオン、白丸印をオフとして、a〜hの8つの表示パターンが例示されている。
【0109】
図13の(a)は各走査電極X〜Xに印加される走査電圧波形、同図(b)におけるYa〜Yhは図12の表示パターンa〜hに応じて各信号電極Y〜Yに印加される信号電圧波形を示す。
【0110】
即ち、同時に選択される走査電極X〜X上の画素が、例えば図12の表示パターンaのようにいずれもオフの場合には、図13、の(b)におけるYaの信号電圧波形を印加し、同様に表示パターンbの場合はYb、表示パターンcの場合はYc、表示パターンdの場合はYd、表示パターンeの場合はYe、表示パターンfの場合はYf、表示パターンgの場合はYg、表示パターンhの場合はYhの信号電圧波形をそれぞれ印加するものである。
【0111】
上記の信号電圧波形は、前記実施例3と同様に各走査電極X〜Xに印加される走査電圧波形が正の選択パルスのときを1、負の選択パルスのときを一1、各画素の表示がオンのときを−1、オフのときを1と仮定して一致数と不一致数を算定し、一致数と不一致数の差が、4のとさはVボルト、2のときはVボルト、0のときは0ボルト、一2のときは−Vボルト、−4のときは−Vボルトの電圧をそれぞれ印加するようにしている。なお上記の零圧V・Vの比は、V:V=1:2、に設定されている。
【0112】
例えば、図12における表示パターンaのように走査電極X〜X上の画素が全てオフのときは、表示はいずれも1で、順に並べると、1・1・1・1あり、これに対して図13の(a)におけるtの期間では、走査電極X〜Xの波形は全て正であるから1で、順に並べると1・1・1・1となり、両者を順に対比すると全て一致し、一致数は合わせて4、不一致数は0で、一致数から不一致数を引くと4となり、Yaのtの期間にはVボルトの電圧が印加される。またtの期間では、4つの走査電極X〜Xの波形は、順に正・正・負・負であるから、順に1・1・−1・−1であり、上記の表示の1・1・1・1と順に対比すると、一致数は2、不一致数も2で、一致数から不一致数を引くと0となり、Yaのtの期間には0ボルトの電圧が印加される。同様にtの期間では、4つの走査電極X〜Xの波形は、順に正・負・正・負であるから、順に1・−1・1・−1であり、上記の表示の1・1・1・1と順に対比すると、一致数は2、不一致数も2で、一致数から不一致数を引くと0となり、Yaのtの期間には0ボルトの電圧が印加される。さらにtの期間では、4つの走査電極X〜Xの波形は、順に正・負・負・正であるから、順に1・−1・−1・1であり、上記の表示の1・1・1・1と順に対比すると、一致数は2、不一致数も2で、一致数から不一致数を引くと0となり、Yaのtの期間には0ボルトの電圧が印加される。
【0113】
次に、図12のbに示す表示パターンについては、走査電極X〜X上の画素が順にオン・オフ・オン・オフであるから−1・1・一1・1あり、これに対して図13の(a)におけるtの期間では、走査電極X〜Xの波形は全て正であるから、順に並べると1・1・1・1であり、両者を順に対比すると、一致数は2、不一致数は2で、一致数から不一致数を引くと0となり、Ybのtの期間には0ボルトの電圧が印加される。
【0114】
またtの期間では、4つの走査電極X〜Xの波形は、順に正・正・負・負であるから、順に1・1・−1・−1であり、上記の表示の−1・1・−1・1と順に対比すると、一致数は2、不一致数も2で、一致数から不一致数を引くと0となり、Ybのtの期間には0ボルトの電圧が印加される。
【0115】
同様にtの期間では、4つの走査電極X〜Xの波形は、順に正・負・正・負であるから、順に1・−1・1・−1であり、上記の表示の−1・1・−1・1と順に対比すると、全て不一致で一致数は0、不一致数は4で、一致数から不一致数を引くと−4となり、Ybのtの期間には−Vボルトの電圧が印加される。
【0116】
さらにtの期間では、4つの走査電極X〜Xの波形は、順に正・負・負・正であるから、順に1・−1・−1・1であり、上記の表示の−1・1・−1・1と順に対比すると、一致数は2、不一致数も2で、一致数から不一致数を引くと0となり、Ybのtの期間には0ボルトの電圧が印加される。
【0117】
他の表示パターンc〜hについても同様の要領で一致数と不一致数の差が、4のときはVボルト、2のときはVボルト、0のときは0ボルト、−2のときは−Vボルト、−4のときは一Vボルトの電圧をそれぞれ印加するようにして各表示パターンc〜hに応じた信号電圧波形Yc〜Yhを形成するものである。なお図12に示す8つの表示パターンa〜h以外にも更に8つの表示パターンが生じ得るが、それ等の表示パターンについても上記と同様の要領で信号電圧波形が形成される。
【0118】
このように同時に選択された走査電極上の各画素の表示内容と走査電極波形の選択パルスの極性とを比較し、一致している数と不一致の数の差を演算することによって、表示内容に応じた信号電圧を各信号電極に印加して行くものである。
【0119】
因みに、前記図2の表示パターンに応じて駆動させた本実施例による前記図11の駆動方法においては、図2の信号電極Yに対応する走査電極X〜X上の表示パターンは順にオン・オフ・オン・オフであるから、図12の表示パターンbに相当し、信号電極Yには図11の(c)に示すようにt・t・t・tの期間において、図13(b)のYbに相当する信号電圧が印加されている。
【0120】
上記のように本実施例においても順次4本の走査電極を選択し、その選択期間を1フレームF内で4回に分けて駆動するようにしたので、前記実施例1と同様の効果が得られるものである。
【0121】
実際に、走査電極の数を240本設けて駆動電圧をV=12ボルト、V=1.5ボルト、V=3ボルトとして駆動したところ、前記図3と同様の光学応答となり、オン状態では従来より明るくなり、オフ状態では従来より暗くなってコントラストが向上し、ちらつきも減少させることができた。
【0122】
また本実施例の駆動方法においても、前記実施例1とほぼ同様の前記図4に示す駆動回路や図5に示す走査電極ドライバおよび図6とほぼ同様の信号電極ドライバを用いることができる。
【0123】
この場合、上記の一致数と不一致数の差の演算等は前記実施例と同様に前記図4における演算回路4で行い、その演算回路4でデータ変換した信号を信号電極ドライバ2に転送して各信号電極に印加する信号電圧波形を作成すればよい。
【0124】
その際、前記図6に示す信号電極ドライバのアナログスイッチ25は各信号電極Y〜Y毎に3つのスイッチを設けてV2、0、−V2の3種の電圧を人力させ、そのいずれかの電圧を出力させる構成であるが、本実施例においては各信号電極Y〜Y毎に5つのスイッチを設けてV3、V2、0、−V2、一V3の5種の電圧を入力させ、そのいずれかの電圧を出力させるように構成すればよい。
【0125】
上記のような駆動回路を用いることによって、前記のような駆動方法を簡単・確実に実行させることがでさると共に、表示性能の優れた表示装置を提供することが可能となる。
【0126】
なお上記実施例3およぴ実施例4においては、選択期間を1フレームF内で2回もしくは4回に分けて駆動したが、その分割回数は任意である。
【0127】
また上記実施例3および実施例4は、走査電極を同時に2本もしくは4本選択する場合について説明したが、3本もしくは4本以上選択して駆動させることもできる。
【0128】
(実施例5)
図14は本発明による液晶素子等の駆動方法の一実施例を示す印加電圧波形図である。
【0129】
前記図25の従来例においては、順次複数本の走査電極を同時に選択し、その選択期間を1フレームFの中で1箇所にまとめて設けたのに対して、本実施例は選択期間を1フレームFの中で複数回に分けて設けたものである。
【0130】
特に図の場合は、前記図25の従来例において走査電極およぴ信号電極に印加する8つのパルスパターン(ブロック)よりなる電圧波形を、パルスパターン毎に等間隔に8つに分割して出力するようにした例を示す。
【0131】
即ち、図14に示すように最初に選択された3つの走査電極X・X・Xに、前記図25において各走査電極X・X・Xに印加した8つのパルスパターンの内の最初のパルスを印加し、同時に各信号電極Y〜Yに前記従来例と同様の要領で選択パルスと表示データとの不一致数に応じた所定電圧レベルの信号電圧波形を印加する。次いで選択された走査電極X・X・Xに図25で印加した8つのパルスパターンの内の最初のパルスを印加し、同時に各信号電極Y〜Yに所定電圧レベルの信号電圧波形を印加する。
【0132】
これを全ての走査電極について行ったのち、再び最初の走査電極X・X・Xに戻って前記8つのパルスパターンの内の2番目のパルスを印加していく。そして全ての走査電極について前記8つのパルスパターンが印加されたところで1つのフレームFが終了するものである。
【0133】
本実施例においても、上記のように1フレーム中で複数回、特に本実施例においては8回の選択パルスが印加されるので、各画素における非選択期間すなわちオフの期間がさらに短くなり、前記図3と同様にオン状態はより明るく、かつオフ状態はより暗くなってコントラストを高めることができ、チラツキも減少させることができるものである。
【0134】
また本実施例の駆動方法においても、前記実施例1とほぼ同様の駆動回路や走査電極ドライバおよび信号電極ドライバを用いることができる。この場合、前記の不一致数の演算等は前記実施例1と同様に前記図4における演算回路4で行い、その演算回路4でデータ変換した信号を前記実施例4と同様に構成した信号電極ドライバに転送して各信号電極に印加する信号電圧波形を作成すればよい。
【0135】
さらに上記のような駆動回路を用いることによって前記のような駆動方法を簡単・確実に実行させることができると共に、表示性能の優れた表示装置を提供することが可能となる。
【0136】
なお本実施例における各選択期間の選択パルスを出す順番は任意であり、1フレームFの中で適宜入れ替えることもできる。また本実施例は8つのパルスパターンを1つずつ8回に分けたが、複数づつ、例えば2つずつ4回に分けて出力することもできる。
【0137】
(実施例6)
前述のように順次複数本(h本)の走査電極を選択して駆動する場合のビットワードパターンの数は前述のように2あり、例えば前記例のようにh=3の場合には、2=8個のパターンがある。
これを3つの走査電極X・X・Xに印加する電圧のオン・オフパターンは、オンを1、オフを0として下記表のように現すことができる。
【0138】
【表2】
Figure 2004070335
【0139】
これを基に各走査電極に印加する電圧波形を形成すると、図15の(a)のようになる。ところが、同図(a)の波形は周波数にバラツキがあり、実際に用いた場合には表示むらが生ずるおそれがある。
【0140】
そこで、配列を適宜入れ替えて周波数成分の片寄りをなくすようにしたのが、同図(b)の波形であり、前記図25の従来例では、この波形を用いたものである。
【0141】
しかしながら、上記の図15の(a)のような波形はもとより、同図(b)のような波形を用いた場合においても、特に同時に選択する走査電極の数が増加すると、前記のビットワードパターンの数は指数関数的に増大し、それに伴って必然的に各パルス幅が狭くなり、実際に画素に印加される際には、いわゆるナマリが生じるおそれがあり、しかも例えばパルス幅の変調による階調表示を行う場合には、パルス幅が更に狭くなってクロストークの発生原因となる。
【0142】
そこで、本実施例においては、以下の要領で走査電極への印加電圧波形を設定してパルス幅が広くなるようにしたものである。
【0143】
走査電極への印加電圧波形は、
▲1▼.各走査電極が区別できること
▲2▼.各走査電極に加わる周波数成分が大きく異ならないこと
▲3▼.1フレームあるいは数フレーム内での交流性が保証されること
などを考慮して決める。
【0144】
即ち、ナチュラルバイナリ、ウォルシュ、アダマール等の直交関数系の中から上記条件を考慮して印加電圧のパターンを適宜選択することである。
【0145】
このうち上記の項目▲1▼は絶対条件である。特に項目▲1▼を満足するためには、各走査電極への印加電圧波形がそれぞれ異なる周波数成分を持つように決める。
【0146】
上記の要件を考慮して決定したのが、図15の(c)の印加電圧波形であり、その印加電圧波形は、
: 4*Δt
: 4*Δt、2*Δt
: 2*Δt
という異なる周波数成分を含んでいる。
【0147】
図16は上記図15の(c)の波形を基にして走査電極への印加電圧波形を形成すると共に、それに対する信号電極への電圧波形を前記従来例と同様の要領で形成して駆動する場合の印加電圧波形図である。
【0148】
上記図15の(a)・(b)および前記図25の従来例において最も短いパルス幅はΔtであったのに対し、図15の(c)および図16の最も狭いパルス幅は2Δtであり、2倍に拡大できる。このようにパルス幅を広くすることによって波形のナマリの影響を少なくすることができ、クロストークを減少させることができると共に、同時に選択する走査電極の数を増大させることが可能となる。
【0149】
なお、上記実施例の波形は一例であって適宜変更できると共に、走査電極の選択順序や各走査電極に印加するパルスパターンの配列順序等は任意に変更できる。
【0150】
図17は上記図16の駆動波形を、実施例5と同様に1フレームF内で複数回に分けて印加するようにした例を示す。
【0151】
上記のようにすると、実施例5と同様にオン・オフ状態のコントラストを高めることができると共に、チラツキも減少させることが可能となり、しかも波形のナマリによるクロストークを低減できる。また前記実施例5と同様の駆動回路を用いることができると共に、同様の表示装置が得られる。
【0152】
(実施例7)
前記の実施例においては、信号電極の電圧レベルとして、V・V・−V・一Vの4つのレベルを用いたが、そのレベル数は以下の要領で削減することができる。
【0153】
先ず、上記の電圧レベル数を削減する場合の一般的な手法から説明する。
【0154】
前述のサブグループh本の内、e本を仮想走査電極(仮想ライン)とし、この仮想走査電極のデータの一致・不一致を制御することにより、全体の一致・不一致数を制限し、信号電極の駆動電圧のレベル数を削減する。
【0155】
不一致数をMi、Vcを適当な定数とすると、信号電極への印加電圧Vcolumnは、
【0156】
【数2】
Figure 2004070335
あるいは単純に
column=V(i)     0≦i≦h
いずれにせよ、Vcolumnはh十1レベルある。
【0157】
例えば、サブグループh=4、仮想走査電極e=1の場合について考える。
【0158】
前記実施例のようにh=3の場合のレベル数は、−V、−V、V、Vの4レベルであり、このとき仮想走査電極で偶数個の不一致となるように制御すると下記表のようになる。
【0159】
【表3】
Figure 2004070335
【0160】
上記のように、元の電圧レベルが4段階であったものを3段階にすることができる。また、不一致数が奇数個になるようにすると、上記表中の修正後の不一致数は、上から順に1、1、3、3となり、修正後の電圧レベルを、例えばVa・Va・Vb・Vbの2レベルにすることができる。
【0161】
またサブグループがh=4で、電圧レベルを削減しない場合の電圧レベルは、例えば−V、−V、0、V、Vの5レベル必要であるのに対し、仮想走査電極で偶数個の不一致となるように制御すると、下記表のようになる。
【0162】
【表4】
Figure 2004070335
【0163】
上記のように、元の電圧レベルが5段階であったものを3段階にすることができる。上記の場合も不一致数が奇数個になるようにして電圧レベルを設定することができる。
【0164】
なお、上記の仮想走査電極は、通常は表示しなくてよいので、必ずしも現実に設ける必要はないが、設ける場合には表示に影響しない部分に設けるとよく、例えば液晶表示装置等においては、図18に示すように表示領域Rの外に仮規走査電極Xn+1…を設ける、あるいは表示領域Rの外側に余剰の走査電極がある場合にはそれを仮想走査電極として用いるともできる。
【0165】
また、仮想走査電極の数eを増加させれば、レベル数はさらに削減できる。その場合、上記のようにe=1の場合は、不一致数が全て2で割れるように制御したが、例えばe=2の場合は、不一致数が全て3で割れるように制御すればよい。ただし、全てが3で割って1余る、あるいは2余るようにしてもよい。
【0166】
さらに上記の手法で削減できる最大削減数は、1/(e+1)であり、e=1のときは0Vを除いて1/2である。
【0167】
図19は順次3本の走査電極と1本の仮想走査電極とを用いて信号電極への印加電圧レベルを減らすと共に、選択期間を1フレーム内で複数回に分けて駆動するようにした例を示す。
【0168】
本実施例は選択期間を1フレーム内で4回に分割して各期間毎に仮想走査電極を含めた4本の走査電極について前記の不一致数を数え、その不一致数が常に奇数になるようにすることで、不一致数が1か3になり、それに応じて信号電圧波形の電圧レベルがVと−Vの2つのレベルになるようにしたものである。
【0169】
具体的には、例えば前記図18に示すような表示を行う場合に、図20に示すように最初に選択される走査電極X・X ・Xの次に仮想走査電極Xn+1がある(実際には前述のように設けなくてもよく、設ける場合には前記図10のように表示領域Rの外に設けるのが望ましい)ものとし、上記の走査電極に印加する電圧がプラスの場合をオン、マイナスの場合をオフとして、tの時間についてみると、各走査電極X・X・Xには、それぞれV・V・−Vの電圧パルスが印加され、仮想走査電極Xn+1にはVが印加されると仮定し、そのとき信号電極Yと仮想走査電極Xn+1の交点の画素に表示されるデータをオフとすると不一致数は1となり、信号電極には一Vの電圧パルスを印加すればよい。
【0170】
次に、tの期間についてみると、仮想走査電極Xn+1にはVが印加されると仮定すると不一致数は3となり、信号電極にはVの電圧パルスを印加すればよい。またtの期間では仮想走査電極Xn+1にVが印加されると仮定すると不一致数は3となり、信号電極にはVの電圧パルスを印加すればよい。さらにtの期間では仮想走査電極Xn+1には―Vが印加されると仮定すると不一致数は1となり、信号電極には−Vの電圧パルスを印加すればよい。
【0171】
このようにして仮想走査電極に印加する選択パルスの極性と表示データを仮定して常に不一致数が1、3…等の奇数になるようにすることによって、信号電極に印加する電圧レベルを削減するもので、上記実施例においては2レベルとすることができる。ただし、前述のように不一致数が偶数になるようにしてもよい。なお、FlとF2の各期間では印加電圧を逆極性とすることによって交流駆動にしている。
【0172】
上記のように信号電極に印加する電圧のレベル数を少なくすると、液晶ドライバ等の回路構成が簡単で、前記実施例とほぼ同様の駆動回路を使用することができる。た前記実施例と同様に表示性能のよい表示装置が得られる。
【0173】
以上説明したように、本発明による液晶素子等の駆動方法と駆動回路およぴ表示装置は上記のような構成であるから、以下のような効果が得られる。
1)順次複数本の走査電極を同時に選択し、かつその選択期間、を1フレームの中で複数回に分けて駆動するようにしたので、前記図3に示すように、オンはより明るく、オフはより暗くすることが可能になり、コントラストを高めることができる。
2)1フレームの中で複数回に分けて選択パルスを印加するので、チラツキが目立たない。またフレーム周波数を下げてもあまりチラツキがなくなり、フレーム周波数を下げることができ、クロストークを低減できる。
3)駆動電圧を下げて表示を行うことができる。
4)上記のようにフレーム周波数を下げることができるので、パルス幅を長くすることが可能となり、それによって波形のナマリによるクロストークを減少させて画質を向上させることが可能となる。
【0174】
以上のように本発明によれば種々の効果を奏するもので、例えばコンピュータやワードプロセッサ等の液晶ディスプレイをはじめ各種の表示装置等に適用することにより、表示品質や信頼性を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶素子等の駆動方法の一実施例を示す印加電圧波形図。
【図2】液晶表示等の概略構成を示す平面図。
【図3】実施例による画素への印加電圧と透過率の関係を示すグラフ。
【図4】駆動回路の一実施例を示すブロック図。
【図5】走査電極ドライバのブロック図。
【図6】信号電極ドライバのブロック図。
【図7】本発明による液晶素子等の駆動方法の他の実施例を示す印加電圧波形図。
【図8】本発明による液晶素子等の駆動方法の他の実施例を示す印加電圧波形図。
【図9】表示パターンの説明図。
【図10】表示パターンに応じた信号電極への印加電圧波形図。
【図11】本発明による液晶素子等の駆動方法の他の実施例を示す印加電圧波形図。
【図12】表示パターンの説明図。
【図13】(a)は走査電極への印加電圧波形図、(b)は表示パターンに応じた信号電極への印加電圧波形図。
【図14】本発明による液晶素子等の駆動方法の他の実施例を示す印加電圧波形図。
【図15】走査電極への印加電圧波形の変更例を示す説明図。
【図16】変更した走査電圧を印加して駆動する場合の印加電圧波形図。
【図17】本発明による液晶素子等の駆動方法の他の実施例を示す印加電圧波形図。
【図18】仮想電極の配置例を示す説明図。
【図19】本発明による液晶素子等の駆動方法の他の実施例を示す印加電圧波形図。
【図20】仮想電極を用いて信号電圧レベルを削減する要領を示す説明図。
【図21】従来の液晶素子等の駆動方法の一例を示す印加電圧波形図。
【図22】表示パターンの説明図。
【図23】従来の液晶素子等の駆動方法の他の例を示す印加電圧波形図。
【図24】表示パターンに応じて信号電極に印加する信号電圧波形の説明図。
【図25】従来の液晶素子等の駆動方法の他の例を示す印加電圧波形図。
【図26】表示パターンの説明図。
【図27】従来例による画素への印加電圧と透過率の関係を示すグラフ。

Claims (8)

  1. 走査電極を有する基板と、信号電極を有する基板との間に液晶層を介在させてなる液晶素子等をマルチプレクス駆動する液晶素子等の駆動方法において、順次複数本の走査電極を同時に選択し、かつその選択期間を1フレームの中で複数回に分けて駆動するようにしたことを特徴とする液晶素子等の駆動方法。
  2. 走査電極および信号電極に印加する電圧波形を、1フレーム内で複数回に分けて走査電極および信号電極にそれぞれ電圧を印加するようにした請求項1記載の液晶素子等の駆動方法。
  3. 上記信号電極には、同時に選択される走査電極に印加する走査電圧のパルスの正負と、同時に選択される走査電極上の画素のオン・オフとに応じて設定された信号電圧を印加することを特徴とする請求項1記載の液晶素子等の駆動方法。
  4. 同時に選択される複数本の走査電極に印加される走査電圧波形を互いに周期的に入れ替えるようにした請求項1記載の液晶素子等の駆動方法。
  5. 走査電極に印加する走査電圧波形を、いくつかの直交関数系の中から印加電圧のパターンを適宜選択して形成することによって、走査電圧波形のパルス幅を拡大させるようにした請求項1記載の液晶素子等の駆動方法。
  6. 仮想走査電極を設けることによって信号電極に印加する電圧レベル数を低減するようにした請求項1記載の液晶素子等の駆動方法。
  7. 走査データ発生回路から発生した選択パルスデータと、フレームメモリから順番に読み出された同時に選択される複数本の走査電極上の表示データとを演算回路で演算し、その演算結果である変換データを信号電極ドライバに転送し、走査データ発生回路から発生した走査データを走査電極ドライバに転送して行き、1画面分を走査し終わると次の選択パルスデータと表示データで上記の動作を繰り返し、1フレームで複数回繰り返すことを特徴とする表示装置等の駆動回路。
  8. 走査データ発生回路から発生した選択パルスデータと、フレームメモリから順番に読み出された同時に選択される複数本の走査電極上の表示データとを演算回路で演算し、その演算結果である変換データを信号電極ドライバに転送し、走査データ回路から発生した走査データを走査電極ドライバに転送して行き、1画面分を走査し終わると次の選択パルスデータを表示データで上記の動作を繰り返すように構成した駆動回路を備え、順次複数本の走査電極を同時に選択し、かつその選択期間を1フレーム内で複数回に分けて駆動するようにしたことを特徴とする表示装置。
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