JP2004069776A - 背面投射型プロジェクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スクリーンに投射される画像の位置等を、容易に調整できるようにする。
【解決手段】映像源1から出射された光像は、反射ミラー2にて反射されてスクリーン3に投射される。そのときの画像は、スクリーン3の中央部に表示される必要があるが、もし偏った位置や偏った状態に表示されるような場合には、±Y方向、±X方向、±θx方向、±θy方向、±θz方向に映像源1を移動し、スクリーン3(正確には、そのエスカッション)を±Z方向に移動して調整する。これにより、画像が偏った位置や状態に表示されることを防止することができる。また、±Z方向の位置調整は他の方向の位置調整とは無関係に独立して行うことができるため、調整作業も容易となる。
【選択図】 図2
【解決手段】映像源1から出射された光像は、反射ミラー2にて反射されてスクリーン3に投射される。そのときの画像は、スクリーン3の中央部に表示される必要があるが、もし偏った位置や偏った状態に表示されるような場合には、±Y方向、±X方向、±θx方向、±θy方向、±θz方向に映像源1を移動し、スクリーン3(正確には、そのエスカッション)を±Z方向に移動して調整する。これにより、画像が偏った位置や状態に表示されることを防止することができる。また、±Z方向の位置調整は他の方向の位置調整とは無関係に独立して行うことができるため、調整作業も容易となる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクリーン部材の背面側から投射された光像を該スクリーン部材の正面側から視認するようにした背面投射型プロジェクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、スクリーン部材の背面側から投射された光像を該スクリーン部材の正面側から視認するようにしたリアプロジェクタ(背面投射型プロジェクタ装置)が提案されている。
【0003】
このようなリアプロジェクタは、CRTディスプレイ装置と比較して、大画面でありながら奥行きや設置面積が小さくて済むという特徴を有している。
【0004】
図5は、従来のリアプロジェクタの構造の一例を示す断面図であるが、該リアプロジェクタは、光像を出力する映像源(光像出力手段)1と、該映像源1からの光像を反射する反射ミラー(反射手段)2と、該反射ミラー2にて反射された光像が投射されるスクリーン3と、を備えていて、背面側(矢印Rに示す側)からスクリーン3に投射された光像を正面側(矢印Fに示す側)から視認できるように構成されている。
【0005】
ところで、最近は、このようなリアプロジェクタを用いてパソコンの画面を表示する場合が増えている。かかる場合、スクリーン3にはパソコン画面の全てが表示される必要があり(つまり、パソコン画面を表示する場合、有効画素はスクリーン上で必ず表示される必要があり、テレビ画面のようにオーバースキャンして画面の4辺のある範囲の画素を画面に表示しなくても良いと言う訳にはいかず)、スクリーン3における画像表示位置を調整するための機構が付加されている。以下、この位置調整機構について図6乃至図12に沿って説明する。
【0006】
上述のようなリアプロジェクタにおいて、パソコンなどの画像をスクリーン画面上に欠けることなく表示させるためには、図6に示すように、映像源1を、符号±θx,±θy,±θzに示す方向に回転可能に構成すると共に、符号±X,±Y,±Zに示す方向に移動可能に構成する必要がある。これにより、以下のような画像調整が可能となる。すなわち、
▲1▼ 表示される画像が、図7に符号E01,E02で示すように傾いている場合には、映像源1を光軸回りに+θy又は−θyに回転させれば、スクリーン3に表示される画像をその中心点周りに回転し、画像の辺とスクリーン3の辺とが平行になるように調整することができる(符号E00参照)。
【0007】
▲2▼ 表示される画像が、図8に符号E11,E12で示すように位置ズレやアオリを生じたもの(画像上辺と画像下辺とが等しい長さでなく、一方が他方より長い画像)となっている場合には、映像源1を+θx又は−θxに回転させれば、符号E10に示すような適正な画像にすることができる。
【0008】
▲3▼ 同様に、表示される画像が、図9に符号E21,E22で示すように位置ズレやアオリを生じたもの(画像左辺と画像右辺とが等しい長さでなく、一方が他方より長い画像)となっている場合には、映像源1を+θz又は−θzに回転させれば、符号E20に示すような適正な画像にすることができる。
【0009】
▲4▼ また、表示される画像が、図10に符号E31,E32で示すように、左右いずれかに偏っていてスクリーン3の真ん中に無いような場合には、映像源1を+X又は−X方向にスライド移動させて調整することにより、符号E30に示すような適正な画像にすることができる。
【0010】
▲5▼ 同様に、表示される画像が、図11に符号E41,E42で示すように、上下いずれかに偏っていてスクリーン3の真ん中に無いような場合には、映像源1を+Z又は−Z方向にスライド移動させて調整することにより、符号E40に示すような適正な画像にすることができる。
【0011】
▲6▼ また、表示される画像が、図12に符号E51,E52で示すように、スクリーン3に比べて小さすぎたり大きすぎたりした場合には、映像源1を+Y又は−Y方向にスライド移動させて調整することにより、符号E50に示すような適正な画像にすることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような装置においては、映像源1だけで6軸全ての方向の位置調整を行うようになっているため、位置調整が困難になるという問題があった。すなわち、他の位置ズレを生じさせない状態で、上下方向(±Y方向)の位置調整(上記▲5▼参照)だけを実行するのは非常に困難を伴うものであり、その作業を簡素化するには調整機構を複雑な構造のものにしなければならなかった。そして、上下方向の位置調整時に他の軸の位置ズレが生じてしまった場合には、画像拡大に伴って位置ズレも拡大してしまい、その修正には多大な苦労が必要であった。
【0013】
そこで、本発明は、簡素な構造でありながら位置調整が容易となる背面投射型プロジェクタ装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、光像を出力する光像出力手段と、該光像出力手段からの光像を反射させる反射手段と、該反射手段にて反射された光像が投射されるスクリーン部材と、を備え、該スクリーン部材の背面側から投射された光像を該スクリーン部材の正面側から視認するようにした背面投射型プロジェクタ装置において、
正面側に露出されている前記スクリーン部材中の領域は位置調整可能に構成され、
前記光像出力手段は位置調整可能に構成され、かつ、
前記スクリーン部材中の領域及び前記光像出力手段の位置を適正に調整することに基き、前記光像出力手段からの光像が前記スクリーン部材中の領域に適正に投射されるようにした、ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
本発明に係る背面投射型プロジェクタ装置は、図1に示すように、光像を出力する光像出力手段1と、該光像出力手段1からの光像を反射させる反射手段2と、該反射手段2にて反射された光像が投射されるスクリーン部材3と、を備えており、該スクリーン部材3の背面側(矢印Rで示す側であって、前記反射手段2が配置されている側)から投射された光像を該スクリーン部材3の正面側(矢印Fで示す側)から視認するように構成されている。
【0017】
なお、このスクリーン部材3における正面側Fに露出されている領域(以下、“画像表示領域A”とする)、及び光像出力手段1は、共に、位置調整可能に構成されており、これらの画像表示領域A及び前記光像出力手段1の位置を適正に調整することに基き、前記光像出力手段1からの光像が前記画像表示領域Aの適正な位置に投射されるように構成されている。
【0018】
ここで、前記画像表示領域Aとは、
・ スクリーン部材3の周縁部が被覆部材5にて被覆されている場合には、該被覆部材5にて被覆されていない領域(つまり、該被覆部材5にて囲まれた領域)のことをいい、
・ そのような被覆部材5が配置されていない場合には、スクリーン部材3の全体のことをいう
が、画像表示領域Aの位置を調整するには、
・ 前者の場合には、被覆部材5を(スクリーン部材3と一緒に、或いはスクリーン部材3とは別に)上下方向や左右方向に位置調整可能に構成すれば良く、
・ 後者の場合には、前記スクリーン部材3を上下方向や左右方向に位置調整可能に構成しておけば良い。
【0019】
上述した光像出力手段1にて位置調整できる方向は、図2に示すように、
・ 反射手段2に沿った方向(符号±X参照)、
・ 光像を出力する方向(符号±Y参照)、
・ X軸回りに回転する方向(符号±θx参照)、
・ Y軸回りに回転する方向(符号±θy参照)、
・ Z軸回りに回転する方向(符号±θz参照)、
とすれば良く、±Z方向の位置調整は光像出力手段1によってではなく画像表示領域Aによって行えば良い。
【0020】
なお、光像出力手段1は図示の5軸方向に全て位置調整可能にしておく必要はなく、位置調整できるのが4軸方向以下であっても良い。つまり、画像表示領域Aが少なくとも一の方向に位置調整が可能であり、光像出力手段1が少なくとも一の方向に位置調整が可能であれば良い。
【0021】
また、上述した光像出力手段1は、光を出射する光源と、該光源からの光をスイッチングして光像に変換するライトバルブと、によって構成すると良い。
【0022】
さらに、上述した光像出力手段1や反射手段2は筐体4の内部に収納し、スクリーン部材3は、その筐体4の開口部4aの部分に配置すると良い。
【0023】
次に、本実施の形態の効果について説明する。
【0024】
本実施の形態によれば、画像表示領域Aの位置調整は光像出力手段1の位置調整とは独立して行うことができるため、簡単な構成ながら位置調整作業が容易となる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例に沿って本発明を更に詳細に説明する。
【0026】
(実施例1)
本実施例では、図1乃至図3に示す背面投射型プロジェクタ装置を作製した。
【0027】
つまり、図1に示すように、筐体4の内部には映像源(光像出力手段)1や反射ミラー(反射手段)2を配置し、筐体4の開口部にはスクリーン3を配置し、スクリーン3の外周はエスカッション(被覆部材)5にて被覆した。
【0028】
そして、映像源1は図2に示すように、±X及び±Y方向に移動可能とし、±θx,±θy,±θz方向に回動可能とし、それぞれの方向で位置調整できるようにした。
【0029】
また、スクリーン3は筐体4に固定したが、エスカッション5はスクリーン3に対して±Z方向に上下動できるようにした。
【0030】
該装置においては、投射された光像にアオリがある場合には映像源1の位置調整によって解消し、上下方向に偏りがある場合(つまり、図に符号Z1で示す寸法と符号Z2で示す寸法とが等しくない場合)にはエスカッション5を上下いずれかに移動することにより、解消できる。
【0031】
ここで、エスカッション5を移動させる機構について、図3に沿って説明する。
【0032】
本実施例においては、筐体4の開口部(図1の符号4a参照)を閉塞するようにスクリーン3が配置しており、該スクリーン3は、固定ビス10とスクリーン固定板11a,11b,11c,11dとによって筐体4に固定した。そして、左右のスクリーン固定板11a,11bには長孔12a,12b,12c,12dを形成すると共に、エスカッション5にはボス部5a,5b,5c,5dを形成し、これらのボス部5a,5b,5c,5dを長孔12a,12b,12c,12dに嵌め込むことにより、エスカッション5を上下方向に位置調整できるように構成した。なお、上側スクリーン固定板11c及び左右側スクリーン固定板11a,11bには別の長孔13,…も形成し、位置調整後のエスカッション5をビス14によって固定できるようにした。
【0033】
本実施例によれば、画像の位置調整を簡単にできた。
【0034】
(実施例2)
本実施例では、図4に示す背面投射型プロジェクタ装置を作製した。すなわち、実施例1では反射ミラー(反射手段)2を垂直にして反射光が斜め下からスクリーン3に投射されるようにしたが、本実施例では、反射ミラー(反射手段)2を図示のように傾けて反射光がほぼ水平にスクリーン3に投射されるようにしている。その他の構成は実施例1と同じとした。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、画像表示領域の位置調整は光像出力手段の位置調整とは独立して行うことができるため、簡単な構成ながら位置調整作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る背面投射型プロジェクタ装置の全体構造を示す断面図。
【図2】位置調整機構を説明するための模式図。
【図3】エスカッションの取り付け構造等を示す分解斜視図。
【図4】本発明に係る背面投射型プロジェクタ装置の全体構造を示す断面図。
【図5】従来の背面投射型プロジェクタ装置の構造の一例を示す断面図。
【図6】映像源の位置調整機構を説明するための図。
【図7】位置調整の様子を説明するための図。
【図8】位置調整の様子を説明するための図。
【図9】位置調整の様子を説明するための図。
【図10】位置調整の様子を説明するための図。
【図11】位置調整の様子を説明するための図。
【図12】位置調整の様子を説明するための図。
【符号の説明】
1 映像源(光像出力手段)
2 反射ミラー(反射手段)
3 スクリーン(スクリーン部材)
4 筐体
5 エスカッション(被覆部材)
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクリーン部材の背面側から投射された光像を該スクリーン部材の正面側から視認するようにした背面投射型プロジェクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、スクリーン部材の背面側から投射された光像を該スクリーン部材の正面側から視認するようにしたリアプロジェクタ(背面投射型プロジェクタ装置)が提案されている。
【0003】
このようなリアプロジェクタは、CRTディスプレイ装置と比較して、大画面でありながら奥行きや設置面積が小さくて済むという特徴を有している。
【0004】
図5は、従来のリアプロジェクタの構造の一例を示す断面図であるが、該リアプロジェクタは、光像を出力する映像源(光像出力手段)1と、該映像源1からの光像を反射する反射ミラー(反射手段)2と、該反射ミラー2にて反射された光像が投射されるスクリーン3と、を備えていて、背面側(矢印Rに示す側)からスクリーン3に投射された光像を正面側(矢印Fに示す側)から視認できるように構成されている。
【0005】
ところで、最近は、このようなリアプロジェクタを用いてパソコンの画面を表示する場合が増えている。かかる場合、スクリーン3にはパソコン画面の全てが表示される必要があり(つまり、パソコン画面を表示する場合、有効画素はスクリーン上で必ず表示される必要があり、テレビ画面のようにオーバースキャンして画面の4辺のある範囲の画素を画面に表示しなくても良いと言う訳にはいかず)、スクリーン3における画像表示位置を調整するための機構が付加されている。以下、この位置調整機構について図6乃至図12に沿って説明する。
【0006】
上述のようなリアプロジェクタにおいて、パソコンなどの画像をスクリーン画面上に欠けることなく表示させるためには、図6に示すように、映像源1を、符号±θx,±θy,±θzに示す方向に回転可能に構成すると共に、符号±X,±Y,±Zに示す方向に移動可能に構成する必要がある。これにより、以下のような画像調整が可能となる。すなわち、
▲1▼ 表示される画像が、図7に符号E01,E02で示すように傾いている場合には、映像源1を光軸回りに+θy又は−θyに回転させれば、スクリーン3に表示される画像をその中心点周りに回転し、画像の辺とスクリーン3の辺とが平行になるように調整することができる(符号E00参照)。
【0007】
▲2▼ 表示される画像が、図8に符号E11,E12で示すように位置ズレやアオリを生じたもの(画像上辺と画像下辺とが等しい長さでなく、一方が他方より長い画像)となっている場合には、映像源1を+θx又は−θxに回転させれば、符号E10に示すような適正な画像にすることができる。
【0008】
▲3▼ 同様に、表示される画像が、図9に符号E21,E22で示すように位置ズレやアオリを生じたもの(画像左辺と画像右辺とが等しい長さでなく、一方が他方より長い画像)となっている場合には、映像源1を+θz又は−θzに回転させれば、符号E20に示すような適正な画像にすることができる。
【0009】
▲4▼ また、表示される画像が、図10に符号E31,E32で示すように、左右いずれかに偏っていてスクリーン3の真ん中に無いような場合には、映像源1を+X又は−X方向にスライド移動させて調整することにより、符号E30に示すような適正な画像にすることができる。
【0010】
▲5▼ 同様に、表示される画像が、図11に符号E41,E42で示すように、上下いずれかに偏っていてスクリーン3の真ん中に無いような場合には、映像源1を+Z又は−Z方向にスライド移動させて調整することにより、符号E40に示すような適正な画像にすることができる。
【0011】
▲6▼ また、表示される画像が、図12に符号E51,E52で示すように、スクリーン3に比べて小さすぎたり大きすぎたりした場合には、映像源1を+Y又は−Y方向にスライド移動させて調整することにより、符号E50に示すような適正な画像にすることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような装置においては、映像源1だけで6軸全ての方向の位置調整を行うようになっているため、位置調整が困難になるという問題があった。すなわち、他の位置ズレを生じさせない状態で、上下方向(±Y方向)の位置調整(上記▲5▼参照)だけを実行するのは非常に困難を伴うものであり、その作業を簡素化するには調整機構を複雑な構造のものにしなければならなかった。そして、上下方向の位置調整時に他の軸の位置ズレが生じてしまった場合には、画像拡大に伴って位置ズレも拡大してしまい、その修正には多大な苦労が必要であった。
【0013】
そこで、本発明は、簡素な構造でありながら位置調整が容易となる背面投射型プロジェクタ装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、光像を出力する光像出力手段と、該光像出力手段からの光像を反射させる反射手段と、該反射手段にて反射された光像が投射されるスクリーン部材と、を備え、該スクリーン部材の背面側から投射された光像を該スクリーン部材の正面側から視認するようにした背面投射型プロジェクタ装置において、
正面側に露出されている前記スクリーン部材中の領域は位置調整可能に構成され、
前記光像出力手段は位置調整可能に構成され、かつ、
前記スクリーン部材中の領域及び前記光像出力手段の位置を適正に調整することに基き、前記光像出力手段からの光像が前記スクリーン部材中の領域に適正に投射されるようにした、ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
本発明に係る背面投射型プロジェクタ装置は、図1に示すように、光像を出力する光像出力手段1と、該光像出力手段1からの光像を反射させる反射手段2と、該反射手段2にて反射された光像が投射されるスクリーン部材3と、を備えており、該スクリーン部材3の背面側(矢印Rで示す側であって、前記反射手段2が配置されている側)から投射された光像を該スクリーン部材3の正面側(矢印Fで示す側)から視認するように構成されている。
【0017】
なお、このスクリーン部材3における正面側Fに露出されている領域(以下、“画像表示領域A”とする)、及び光像出力手段1は、共に、位置調整可能に構成されており、これらの画像表示領域A及び前記光像出力手段1の位置を適正に調整することに基き、前記光像出力手段1からの光像が前記画像表示領域Aの適正な位置に投射されるように構成されている。
【0018】
ここで、前記画像表示領域Aとは、
・ スクリーン部材3の周縁部が被覆部材5にて被覆されている場合には、該被覆部材5にて被覆されていない領域(つまり、該被覆部材5にて囲まれた領域)のことをいい、
・ そのような被覆部材5が配置されていない場合には、スクリーン部材3の全体のことをいう
が、画像表示領域Aの位置を調整するには、
・ 前者の場合には、被覆部材5を(スクリーン部材3と一緒に、或いはスクリーン部材3とは別に)上下方向や左右方向に位置調整可能に構成すれば良く、
・ 後者の場合には、前記スクリーン部材3を上下方向や左右方向に位置調整可能に構成しておけば良い。
【0019】
上述した光像出力手段1にて位置調整できる方向は、図2に示すように、
・ 反射手段2に沿った方向(符号±X参照)、
・ 光像を出力する方向(符号±Y参照)、
・ X軸回りに回転する方向(符号±θx参照)、
・ Y軸回りに回転する方向(符号±θy参照)、
・ Z軸回りに回転する方向(符号±θz参照)、
とすれば良く、±Z方向の位置調整は光像出力手段1によってではなく画像表示領域Aによって行えば良い。
【0020】
なお、光像出力手段1は図示の5軸方向に全て位置調整可能にしておく必要はなく、位置調整できるのが4軸方向以下であっても良い。つまり、画像表示領域Aが少なくとも一の方向に位置調整が可能であり、光像出力手段1が少なくとも一の方向に位置調整が可能であれば良い。
【0021】
また、上述した光像出力手段1は、光を出射する光源と、該光源からの光をスイッチングして光像に変換するライトバルブと、によって構成すると良い。
【0022】
さらに、上述した光像出力手段1や反射手段2は筐体4の内部に収納し、スクリーン部材3は、その筐体4の開口部4aの部分に配置すると良い。
【0023】
次に、本実施の形態の効果について説明する。
【0024】
本実施の形態によれば、画像表示領域Aの位置調整は光像出力手段1の位置調整とは独立して行うことができるため、簡単な構成ながら位置調整作業が容易となる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例に沿って本発明を更に詳細に説明する。
【0026】
(実施例1)
本実施例では、図1乃至図3に示す背面投射型プロジェクタ装置を作製した。
【0027】
つまり、図1に示すように、筐体4の内部には映像源(光像出力手段)1や反射ミラー(反射手段)2を配置し、筐体4の開口部にはスクリーン3を配置し、スクリーン3の外周はエスカッション(被覆部材)5にて被覆した。
【0028】
そして、映像源1は図2に示すように、±X及び±Y方向に移動可能とし、±θx,±θy,±θz方向に回動可能とし、それぞれの方向で位置調整できるようにした。
【0029】
また、スクリーン3は筐体4に固定したが、エスカッション5はスクリーン3に対して±Z方向に上下動できるようにした。
【0030】
該装置においては、投射された光像にアオリがある場合には映像源1の位置調整によって解消し、上下方向に偏りがある場合(つまり、図に符号Z1で示す寸法と符号Z2で示す寸法とが等しくない場合)にはエスカッション5を上下いずれかに移動することにより、解消できる。
【0031】
ここで、エスカッション5を移動させる機構について、図3に沿って説明する。
【0032】
本実施例においては、筐体4の開口部(図1の符号4a参照)を閉塞するようにスクリーン3が配置しており、該スクリーン3は、固定ビス10とスクリーン固定板11a,11b,11c,11dとによって筐体4に固定した。そして、左右のスクリーン固定板11a,11bには長孔12a,12b,12c,12dを形成すると共に、エスカッション5にはボス部5a,5b,5c,5dを形成し、これらのボス部5a,5b,5c,5dを長孔12a,12b,12c,12dに嵌め込むことにより、エスカッション5を上下方向に位置調整できるように構成した。なお、上側スクリーン固定板11c及び左右側スクリーン固定板11a,11bには別の長孔13,…も形成し、位置調整後のエスカッション5をビス14によって固定できるようにした。
【0033】
本実施例によれば、画像の位置調整を簡単にできた。
【0034】
(実施例2)
本実施例では、図4に示す背面投射型プロジェクタ装置を作製した。すなわち、実施例1では反射ミラー(反射手段)2を垂直にして反射光が斜め下からスクリーン3に投射されるようにしたが、本実施例では、反射ミラー(反射手段)2を図示のように傾けて反射光がほぼ水平にスクリーン3に投射されるようにしている。その他の構成は実施例1と同じとした。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、画像表示領域の位置調整は光像出力手段の位置調整とは独立して行うことができるため、簡単な構成ながら位置調整作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る背面投射型プロジェクタ装置の全体構造を示す断面図。
【図2】位置調整機構を説明するための模式図。
【図3】エスカッションの取り付け構造等を示す分解斜視図。
【図4】本発明に係る背面投射型プロジェクタ装置の全体構造を示す断面図。
【図5】従来の背面投射型プロジェクタ装置の構造の一例を示す断面図。
【図6】映像源の位置調整機構を説明するための図。
【図7】位置調整の様子を説明するための図。
【図8】位置調整の様子を説明するための図。
【図9】位置調整の様子を説明するための図。
【図10】位置調整の様子を説明するための図。
【図11】位置調整の様子を説明するための図。
【図12】位置調整の様子を説明するための図。
【符号の説明】
1 映像源(光像出力手段)
2 反射ミラー(反射手段)
3 スクリーン(スクリーン部材)
4 筐体
5 エスカッション(被覆部材)
Claims (2)
- 光像を出力する光像出力手段と、該光像出力手段からの光像を反射させる反射手段と、該反射手段にて反射された光像が投射されるスクリーン部材と、を備え、該スクリーン部材の背面側から投射された光像を該スクリーン部材の正面側から視認するようにした背面投射型プロジェクタ装置において、
正面側に露出されている前記スクリーン部材中の領域は位置調整可能に構成され、
前記光像出力手段は位置調整可能に構成され、かつ、
前記スクリーン部材中の領域及び前記光像出力手段の位置を適正に調整することに基き、前記光像出力手段からの光像が前記スクリーン部材中の領域に適正に投射されるようにした、
ことを特徴とする背面投射型プロジェクタ装置。 - 前記スクリーン部材の周縁部を被覆するように被覆部材が配置され、
該被覆部材が位置調整可能に構成されることに基き、正面側に露出されている前記スクリーン部材中の領域が位置調整可能になるように構成された、
ことを特徴とする請求項1に記載の背面投射型プロジェクタ装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002225142A JP2004069776A (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | 背面投射型プロジェクタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002225142A JP2004069776A (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | 背面投射型プロジェクタ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004069776A true JP2004069776A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32012897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002225142A Pending JP2004069776A (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | 背面投射型プロジェクタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004069776A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2880431A1 (fr) * | 2005-01-06 | 2006-07-07 | Thomson Licensing Sa | Dispositif de retroprojection |
JP2008233293A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Canon Inc | 背面投射型表示装置 |
KR100938029B1 (ko) | 2006-11-28 | 2010-01-21 | 세이코 엡슨 가부시키가이샤 | 프로젝터 |
-
2002
- 2002-08-01 JP JP2002225142A patent/JP2004069776A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2880431A1 (fr) * | 2005-01-06 | 2006-07-07 | Thomson Licensing Sa | Dispositif de retroprojection |
KR100938029B1 (ko) | 2006-11-28 | 2010-01-21 | 세이코 엡슨 가부시키가이샤 | 프로젝터 |
JP2008233293A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Canon Inc | 背面投射型表示装置 |
US7864436B2 (en) | 2007-03-19 | 2011-01-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Rear projection type display apparatus |
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