JP2004069420A - 液体状態センサ、内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンデンサを構成する電極対向面間に気泡、スラッジ、金属片等が入り込みにくく、且つ電極対向面間の液体の循環性に優れ、液体収容容器内の液体の状態を正確に検知できる液体状態センサ、及びこの液体状態センサをオイルパン内の潤滑油に浸漬するように取付けた内燃機関を提供する。
【解決手段】本発明の液体状態センサ100は、使用に供する姿勢に設置したとき、第1,第2上方出入口141,142の下端141d,142dが電極対向面121b,122b,122c,123cの上端121d,122d,122e,123eより上位に位置し、第1,第2下方出入口143,144の上端143c,144cが電極対向面121b,122b,122c,123cの上端121d,122d,122e,123eと下端121f,122f,122g,123gとの中央レベルLより下位に位置する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体収容容器内の液体に浸漬されて使用に供される液体状態センサ、及び液体状態センサを有する内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数の電極を対向させてコンデンサを構成した検知部を有する静電容量タイプの液体状態センサが知られている。この静電容量タイプの液体状態センサとしては、液体収容容器内の液体に浸漬され、液体収容容器内の液体の液質を検知するものが挙げられる。液体収容容器内の液体の液質の変化に伴って液体の誘電率が変化すると、この液体状態センサでは、コンデンサを構成する検知部の電極対向面の間隙を満たす液体の誘電率も変化する。よって、検知部で構成されるコンデンサの静電容量変化に基づいて、この液体の誘電率の変化、従って、液質の変化を検知することができる。
【0003】
このような液体状態センサとしては、例えば、図12(a)に示すように、電極11,12の電極対向面11b,12bを対向させてコンデンサを構成した検知部13、及びこの検知部13を収容するケーシング部材15を有する液体状態センサ10が挙げられる。ケーシング部材15の上方及び下方には、潤滑油17が液体状態センサ10の内部と外部とを出入りするための上方出入口15c及び下方出入口15dが形成されている。このように、ケーシング部材15の上方及び下方に上方出入口15c及び下方出入口15dを設けることで、ケーシング部材15内外の潤滑油17の循環が良好となるようにしている。
【0004】
このような液体状態センサ10は、例えば、図12(b)に示すように、オイルパン16(液体収容容器)内の潤滑油17(液体)に浸漬するように取付けられ、潤滑油17の液質(劣化)を検知するために用いられる。具体的には、液体状態センサ10の電極11,12の電極対向面11b,12bの間隙を満たす潤滑油17の誘電率の変化に応じた、検知部13で構成されるコンデンサの静電容量変化に基づいて、潤滑油17の液質(劣化)を検知している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の液体状態センサ10は、図12(b)に示すように、液体状態センサ10をオイルパン16に取付けて使用に供したとき、電極対向面11b,12bの上端11c,12cが上方出入口15cの下端15fより上位に位置するようになっている。ところが、図12(b)に示すように、潤滑油17が内燃機関内部等を循環しているとき、潤滑油17中には気泡18が多数存在しており、この気泡18はオイルパン16の底部16dから潤滑油17の液面17cに近づくほど多く存在している。このため、気泡18が潤滑油17の液面17cに近い上方出入口15cからケーシング部材15内に侵入し、図12(b)に示すように、電極対向面11b,12bの間隙に入り込んでしまうことがあった。この気泡18が電極対向面11b,12bの間隙に入り込んでしまうと、検知部13で構成されるコンデンサの静電容量が変化してしまい、正確な潤滑油17の液質(劣化)を検知できなくなる虞があった。
【0006】
また、図13(a)に示すような、スリット25を設けた筒状の外側電極22と、この外側電極22の内側に一定の間隙を設けて配置された柱状の内側電極21とを有する液体状態センサ20も、オイルパン16内の潤滑油17の液質を検知する液体状態センサとして知られている。この液体状態センサ20は、内側電極21及び外側電極22の電極対向面21b,22bを対向させてコンデンサを構成する検知部23を有している。この液体状態センサ20は、図13(b)に示すように、オイルパン16の底部16dに立設して使用に供される。このとき、液体状態センサ20は、検知部23内の潤滑油17の循環を良好とするために、外側電極22の電極対向面22bの上端22cで、鉛直方向上方に開口する開口部26を形成するようにしている。
【0007】
ところで、オイルパン16の上方には、内燃機関を構成する図示しないクランクシャフト等の部品が配置されている。そして、オイルパン16内の潤滑油17は、このクランクシャフト等の部品の回転部分や摺動部分を円滑に作動させるためにこれらの部位を循環し、再びオイルパンに戻ってくる。このため、クランクシャフト等の部品に付着していた金属片27が潤滑油17に混じることがある。この金属片27が潤滑油17と共にオイルパン16の液面17cに落下した場合、図13(b)に示すように、金属片27が液体状態センサ20の上方から潤滑油17中を沈降してくる。これにより、図13(b)に示すように、金属片27が開口部26から電極対向面21b,22bの間隙に入り込んでしまい、この金属片27によって電極対向面21bと22bとが短絡してしまう危険性があった。
【0008】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、コンデンサを構成する検知部の電極対向面間に気泡、スラッジ、金属片等が入り込みにくく、且つ電極対向面間の液体の循環性に優れ、液体収容容器内の液体の状態を正確に検知できる液体状態センサ、及びこの液体状態センサをオイルパン内の潤滑油に浸漬するように取付けた内燃機関を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
その解決手段は、複数の電極を有し、これらの電極の電極対向面同士が所定の間隙を介して対向するコンデンサを構成する検知部と、上記検知部を収容するケーシング部材と、を備え、液体収容容器内の液体に浸漬される液体状態センサであって、上記ケーシング部材は、上記液体収容容器内の液体が上記ケーシング部材の内部と外部とに出入りする上方出入口及び下方出入口を有し、上記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置したとき、上記上方出入口は上記電極対向面の上端より上位に位置し、上記下方出入口は上記上方出入口より下位に位置する液体状態センサである。
【0010】
本発明の液体状態センサは、液体がケーシング部材の内部と外部とに出入りする上方出入口を有する。そして、本発明の液体状態センサを使用に供する姿勢に設置したとき、この上方出入口がコンデンサを構成する電極対向面の上端より上位に位置するようにしている。このため、液体収容容器内の液体中に存在する気泡が上方出入口からケーシング部材内に侵入した場合でも、気泡は上昇する傾向にあるので、この気泡が電極対向面間に侵入することが少ない。従って、本発明の液体状態センサでは、電極対向面間に気泡が入り込みにくくなっている。なお、上方出入口が電極対向面の上端より上位に位置する場合としては、例えば、電極対向面の上方に位置する天井部に上方出入口が形成されている場合が挙げられる。また、電極対向面の側方に位置する側面に上方出入口の下端が電極対向面の上端より上位に位置するように形成されている場合も挙げられる。
【0011】
さらに、本発明の液体状態センサは、液体がケーシング部材の内部と外部とに出入りする下方出入口を有する。そして、本発明の液体状態センサを使用に供する姿勢に設置したとき、この下方出入口は上方出入口より下位に位置するようにしている。従って、本発明の液体状態センサでは、使用に供したとき、液体が、上方及び下方の出入口より電極対向面間をスムーズに出入りすることができる。このため、本発明の液体状態センサでは、液体が電極対向面間を循環し易くなる。
【0012】
なお、本発明の液体状態センサは、例えば、内燃機関のオイルパン内の潤滑油中に浸漬し、この潤滑油の劣化に伴う誘電率の変化に応じたコンデンサの静電容量変化に基づき、潤滑油の劣化を検知するために用いることができる。また、本発明の液体状態センサは、静電容量タイプの液体レベルセンサと共に用いた場合、液体レベルセンサの出力特性を補正するために用いることができる。具体的には、潤滑油の劣化に伴って潤滑油の誘電率が変化すると、液面レベルにかかわらず液体レベルセンサの出力信号が変化してしまう。しかし、この潤滑油の劣化による液体レベルセンサの出力特性変化を、本発明の液体状態センサによる液体の劣化に基づく出力信号を用いて補正すれば、潤滑油の劣化に影響されない正確な液面レベルを検知することができる。なお、上方出入口及び下方出入口の開口面積を3.0mm以上とすることが好ましい。こうすることで、電極対向面間の液体の循環が良好となる。また、電極対向面の間隙を0.5mm以上2.0mm以下とすることで、電極対向面間の液体の循環性がさらに良好となる。
【0013】
さらに、上記液体状態センサであって、前記ケーシング部材は、前記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置したときに、前記電極対向面の上方に位置する天井部を有し、前記上方出入口は、上記ケーシング部材の上記天井部のうち、上記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置した状態で、上記電極対向面を鉛直方向上方に延長した仮想電極対向面に挟まれる第1天井領域に少なくとも開口する第1天井出入口を含み、上記第1天井出入口は、前記電極対向面の間隙より小さい開口寸法を有する液体状態センサとすると良い。
【0014】
本発明の液体状態センサは、ケーシング部材の天井部の第1天井領域に少なくとも開口する第1天井出入口を有している。すなわち、本発明の液体状態センサでは、電極対向面の間隙の鉛直方向上方に位置する第1天井出入口を有している。このため、第1天井出入口を介して、電極対向面間を液体が循環し易くなっている。さらに、液体収容容器内の液体中に存在する気泡は上昇する傾向にあるので、気泡がケーシング部材内に侵入した場合でも、この気泡は第1天井出入口から抜け易くなっている。このため、本発明の液体状態センサでは、電極対向面間に気泡が入り込みにくくなっている。
【0015】
さらに、本発明の液体状態センサでは、第1天井出入口の開口寸法を電極対向面の間隙より小さくしている。このため、本発明の液体状態センサでは、電極対向面の間隙より大きい寸法を有する金属片がセンサの上方から液体中を沈降してくる場合でも、第1天井出入口を通過しないようにできる。ゆえに、本発明の液体状態センサでは、電極対向面の間隙より大きい寸法を有する金属片が、電極対向面間に侵入することを防止できる。従って、本発明の液体状態センサは、金属片によって電極対向面間が短絡する危険性が低い。
【0016】
なお、開口寸法とは、第1天井出入口の開口縁上の任意の2点間距離のうち、最大の寸法をいう。
本発明の液体状態センサの第1天井出入口としては、例えば、電極対向面の間隙より小さい開口寸法を有する多数の貫通孔が挙げられる。また、ケーシング部材の天井部に大きな開口を形成し、この開口内に電極対向面の間隙より小さい開口寸法の貫通孔を有するフィルタを設けたものが挙げられる。
【0017】
さらに、上記いずれかの液体状態センサであって、前記ケーシング部材は、前記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置したときに、前記電極対向面の上方に位置する天井部を有し、前記上方出入口は、上記ケーシング部材の上記天井部のうち、上記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置した状態で、上記電極対向面を鉛直方向上方に延長した仮想電極対向面に挟まれる第1天井領域以外の領域に開口する第2天井出入口を含む液体状態センサとすると良い。
【0018】
本発明の液体状態センサでは、ケーシング部材の天井部のうち第1天井領域以外の領域に開口する第2天井出入口を有している。このため、本発明の液体状態センサを使用に供したとき、液体収容容器内の液体中に存在する気泡は第2天井出入口からケーシング部材内に侵入しにくく、気泡がケーシング部材内に侵入したとしても第2天井出入口から抜けやすくなっている。さらに、この液体状態センサの鉛直方向上方から液体中を沈降してくる金属片が、第2天井出入口を通過してケーシング部材内に侵入したとしても、その直下には電極対向面及びそれらの間隙が存在しないので、金属片によって電極対向面間が短絡する危険性が低い。
【0019】
さらに、前記いずれかの液体状態センサであって、前記ケーシング部材は、前記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置したときに、前記電極対向面の上方に位置する天井部を有し、前記上方出入口は、上記ケーシング部材の上記天井部のうち、上記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置した状態で、前記仮想電極対向面に挟まれる前記第1天井領域及び前記電極を鉛直方向上方に延長した仮想電極と重なる第2天井領域以外の領域に開口する第2天井出入口を含む液体状態センサとすると好ましい。
【0020】
この液体状態センサでは、ケーシング部材の天井部のうち、この液体状態センサを使用に供する姿勢に設置したときに、第1天井領域及び前記電極を鉛直方向上方に延長した仮想電極と重なる第2天井領域以外の領域に開口する第2天井出入口を有している。このため、本発明の液体状態センサを使用に供したとき、液体収容容器内の液体中に存在する気泡は第2天井出入口からケーシング部材内に侵入しにくく、気泡がケーシング部材内に侵入したとしても第2天井出入口から抜けやすくなっている。さらに、この液体状態センサの鉛直方向上方から液体中を沈降してくる金属片が、第2天井出入口を通過してケーシング部材内に侵入したとしても、その直下には電極対向面及びそれらの間隙が存在しないばかりでなく、電極も存在しない。このため、この液体状態センサでは、金属片が電極対向面間に侵入しにくく、さらに、電極にも付着しにくくなっているので、金属片によって電極対向面間が短絡する危険性がさらに低くなっている。
【0021】
あるいは、前記液体状態センサであって、前記ケーシング部材は、前記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置したときに、前記電極の側方に位置する側面を有し、前記上方出入口は、上記ケーシング部材の上記側面に形成されてなる液体状態センサとすると良い。
【0022】
本発明の液体状態センサでは、上方出入口をケーシング部材の側面に形成している。このため、本発明の液体状態センサでは、液体中をセンサの上方から鉛直方向に降下してくる金属片が、上方出入口からセンサ内に侵入しにくくなっている。従って、本発明の液体状態センサは、金属片によって電極対向面間が短絡する危険性が極めて低い。
【0023】
ところで、従来の液体状態センサ10は、図12(b)に示すように、液体状態センサ10をオイルパン16に取付けて使用に供したとき、電極対向面11b,12bの下端11d,12dと下方出入口15dの下端15gとが同レベルに位置するようになっている。ところが、図12(b)に示すように、内燃機関の運転の繰り返しに伴う潤滑油17の経時変化によって、オイルパン16の底部16dに固液混合物であるスラッジ19が沈積してくる。このため、スラッジ19が下方出入口15dからケーシング部材15内に侵入し、図12(b)に示すように、電極対向面11b,12bの間隙に入り込んでしまうことがあった。このスラッジ19が電極対向面間に入り込んでしまうと、検知部13で構成されるコンデンサの静電容量が変化してしまい、正確な潤滑油17の液質(劣化)を検知できなくなる虞があった。
【0024】
その解決手段は、上記いずれかの液体状態センサであって、前記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置したとき、前記電極対向面の下端は、前記下方出入口の下端より上位に位置する液体状態センサである。
【0025】
液体収容容器内の液体が、例えば、エンジンオイル等の潤滑油である場合、この潤滑油の使用に伴って液体収容容器の底部に固液混合物であるスラッジが沈積してくる。このスラッジが電極対向面間に入り込むと、センサが液体の状態を正確に検知できなくなる虞がある。これに対し、本発明の液体状態センサでは、使用に供する姿勢に設置したとき、電極対向面の下端を下方出入口の下端より上位に位置するようにしている。このため、本発明の液体状態センサでは、下方出入口の下端を這うようにして、スラッジが下方出入口からケーシング部材内に侵入してきても、このスラッジは電極対向面間に入り込みにくくなっている。
【0026】
さらに、上記いずれかの液体状態センサであって、前記複数の電極は平板形状であり、互いに平行に配置されて前記コンデンサを構成してなる液体状態センサとすると良い。
【0027】
本発明の液体状態センサでは、平行平板電極によってコンデンサを構成する検知部を有している。このような検知部では、小型(薄型)化しても比較的大きなコンデンサの静電容量を確保することができる。このため、本発明の液体状態センサでは、検知部を小型(薄型)化しても、液質等の変化を検知可能とするコンデンサの静電容量の変化が生じるので、液体状態センサの小型化が可能となる。
【0028】
さらに、上記液体状態センサであって、前記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置した状態で、前記ケーシング部材のうち前記電極対向面に沿う水平方向と交差して上記電極対向面を挟む位置関係にある2つの側面をそれぞれ第1側面及び第2側面としたとき、前記上方出入口は、上記第1側面に形成された第1上方出入口と上記第2側面に形成された第2上方出入口とを含み、前記下方出入口は、上記第1側面に形成された第1下方出入口と上記第2側面に形成された第2下方出入口とを含む液体状態センサとすると良い。
【0029】
本発明の液体状態センサでは、使用に供する姿勢に設置した状態で、ケーシング部材のうち電極対向面に沿う水平方向と交差して電極対向面を挟む位置関係にある2つの側面をそれぞれ第1側面及び第2側面としたとき、第1側面に第1上方出入口が形成され、第2側面に第2上方出入口が形成されている。このため、例えば、第1上方出入口から侵入した液体は、電極対向面に沿って電極対向面間を通過し、第2上方出入口から抜けやすくなる。従って、本発明の液体状態センサは、第1上方出入口及び第2上方出入口を介して、液体が電極対向面間を通過しつつ、ケーシング部材の内外を循環し易くなる。
【0030】
さらに、本発明の液体状態センサでは、第1下方出入口が第1側面に形成され、第2下方出入口が第2側面に形成されている。このため、第1上方出入口及び第2上方出入口を介してのみならず、第1下方出入口及び第2下方出入口を介しても、液体が電極対向面間を通過しつつ、ケーシング部材の内外を循環し易くなる。
従って、本発明の液体状態センサでは、電極対向面間について液体の循環が極めて良好となり、液体収容容器内の液体の状態を常に正確に検知できる。
【0031】
さらに、上記液体状態センサであって、前記液体は、内燃機関を円滑に作動させるための潤滑油であり、前記第1上方出入口、前記第1下方出入口、前記第2上方出入口、及び前記第2下方出入口の開口面積は、それぞれ3.0mm以上である液体状態センサとすると良い。
【0032】
本発明の液体状態センサでは、第1上方出入口、第1下方出入口、第2上方出入口、及び第2下方出入口の開口面積をそれぞれ3.0mm以上としてる。このため、粘性を有する潤滑油が、第1,第2上方出入口、第1、第2下方出入口を介してセンサ内を出入りし易くなる。従って、本発明の液体状態センサは、電極対向面間の液体の循環が極めて良好となる。
なお、上記第1及び第2上方出入口は、開口面積が3.0mm以上であって、且つ、少なくとも直径0.5mmの球が通過できる開口形状であることが好ましい。また、上記第1及び第2下方出入口は、上記第1及び第2上方出入口に対する上記条件に加え、さらに、上記第1及び第2下方出入口の上端が上記電極対向面の下端から5mm上位である位置よりも下方に位置することが好ましい。こうすることで、電極対向面間の液体の循環がさらに良好となる。なお、第1,第2上方出入口、第1,第2下方出入口の開口形状としては、例えば、矩形、円形、楕円形、台形、おわん形等を適用することができる。
【0033】
さらに、上記いずれかの液体状態センサであって、前記液体は、内燃機関を円滑に作動させるための潤滑油であり、前記電極対向面の間隙は0.5mm以上2.0mm以下である液体状態センサとすると好ましい。この液体状態センサでは、電極対向面の間隙を0.5mm以上とすることで、粘性を有する潤滑油が電極対向面間を容易に循環するようにしている。さらに、電極対向面の間隙を2.0mm以下とすることで、検知部で構成されるコンデンサの静電容量を大きくできるので、潤滑油の液質の変化(劣化)による静電容量の変化が大きくなる。従って、この液体状態センサは、潤滑油の液質の変化(劣化)を精度良く検知できる。
【0034】
他の解決手段は、上記いずれかに記載の液体状態センサを有する内燃機関であって、上記液体状態センサは、前記液体収容容器であるオイルパンに取付けられ、前記液体である潤滑油に浸漬されてなる内燃機関である。
【0035】
本発明の内燃機関は、前述したような液体状態センサをオイルパン内の潤滑油に浸漬するように取付けた内燃機関である。
ところで、オイルパンの上方には内燃機関を構成するクランクシャフト等の部品が配置されている。そして、オイルパン内の潤滑油は、このクランクシャフト等の部品の回転部分や摺動部分を円滑に作動させるためにこれらの部位を循環し、再びオイルパンに戻ってくる。このため、潤滑油はこの循環を繰り返すにしたがって劣化してしまう。潤滑油が過度に劣化すると、クランクシャフト等の部品の回転部分や摺動部分を円滑に作動させることができなくなり、内燃機関を安全に運転することができなくなる。
【0036】
これに対し、本発明の内燃機関では、電極対向面間に気泡が入り込みにくくして、オイルパン内の潤滑油の劣化を正確に検知することができる液体状態センサを設けている。従って、本発明の内燃機関では、潤滑油の劣化を正確に検知することで、運転者に対して劣化した潤滑油の交換を促すなどの処理が可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】
(実施形態)
本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の液体状態センサ100を図1に示す。
本実施形態の液体状態センサ100は、図1に示すように、3枚の電極部121m,122m,123mからなる検知部120、この検知部120を収容する第1ケーシング部140と配線基板160等を収容する第2ケーシング部150とが一体に形成されたケーシング部材110、及びケーシング部材110の下部を覆う取付台座170を有する液体状態センサである。このような液体状態センサ100は、例えば、図4に示すように、内燃機関190のオイルパン191(液体収容容器)内の潤滑油17(液体)に浸漬するように取付けられ、潤滑油17の液質(劣化)を検知するために用いられる。
【0038】
電極板121,122,123は、図2(a)に示すように、側面視長方形状の部分と、この部分のうち図中下端角部から突出する端子部121n,122n,123nを有する平板形状で、厚さ0.5mm、ステンレス製の電極板である。この電極板121〜123は、図2(b)に示すように、端子部121n〜123nをそれぞれ樹脂製の電極ホルダ130のスリット130cに差し込むことで、互いに1.0mmの間隙を介して平行に配置されている。このとき、電極板121,122,123のうち、電極ホルダ130の上端面130bから突出する部分を各々電極部121m,122m,123mとする。そして、図2(b)に示すように、電極部121mと122mの電極対向面121bと122b,電極部122mと123mの電極対向面122cと123cが対向するように配置され、これらの電極対向面間に生じる小コンデンサを並列接続して合成することでコンデンサを構成し、これを検知部120としている。
【0039】
また、ケーシング部材110は、図3に示すように、第1ケーシング部140と第2ケーシング部150とが樹脂によって一体に成型されたケーシング部材である。第1ケーシング部140は、図3(a)に示すように、上面視長方形の箱形状である。この第1ケーシング部140の側面のうち、幅の狭い方の側面(図3(a)において上下に対向する側面)のうち第1側面140bには、図3(b)に示すように、2つの貫通孔が形成されている。このうち、第1側面140bの上方に位置する貫通孔を第1上方出入口141、下方に位置する貫通孔を第1下方出入口143とする。同様に、第1側面140bと対向する第2側面140cにも2つの貫通孔が形成されており、第2側面140cの上方に位置する貫通孔を第2上方出入口142、下方に位置する貫通孔を第2下方出入口144とする。また、図3(c)に示すように、ケーシング部140の内壁の下方には段差部146が形成されている。
【0040】
このような第1ケーシング部140内に、図2に示した電極板121〜123と電極ホルダ130とが一体になったものを挿入する。そして、電極ホルダ130の鍔部131(図2参照)の上端面131bを第1ケーシング部140の段差部146に当接させると、図1(c)に示すように、第1ケーシング部140内に電極板121〜123の電極部121m〜123mからなる検知部120が収容される。
【0041】
また、第2ケーシング部150には、図3(a)に示すように、本実施形態の液体状態センサ100をオイルパン191にボルトで取付けるための取付孔151が3カ所に形成されている。さらに、この液体状態センサ100の上方に液体レベルセンサ等の他のセンサを取付けることができるように、2つの支持部152が対向するように立設されている。さらに、図3(c)に示すように、第2ケーシング部150の下部には凹部153が形成されており、この凹部153には、図1に破線で示す配線基板160等が収容される。さらに、この凹部153内には樹脂が充填され、アルミダイキャスト製の取付台座170(図1参照)がケーシング部材110の下部に取付けられることによって、図1に示すような液体状態センサ100が形成される。なお、配線基板160には、マイクロコンピュータ等の電子部品が搭載されており、検知部120のコンデンサの静電容量変化に基づく出力信号を変換処理している。
【0042】
このような液体状態センサ100は、図4に示すように、内燃機関190のオイルパン191(液体収容容器)内の潤滑油17(液体)に浸漬されるように取付けられ、潤滑油17の液質(劣化)を検知するために用いられる。具体的には、図4のB部を拡大した図5(a)に示すように、電極部121m,122m,123mがオイルパン191内の潤滑油17(液体)に浸漬するように配置される。従って、電極対向面121bと122bの間隙、及び電極対向面122cと123cの間隙は、潤滑油17によって満たされている(図5(b)参照)。
【0043】
ところで、潤滑油17の液質の変化(劣化)に伴って潤滑油17の誘電率が変化するので、これに伴って検知部120で構成されるコンデンサの静電容量も変化することになる。従って、本実施形態の液体状態センサ100では、検知部120で構成されるコンデンサの静電容量変化に基づく出力信号をマイクロコンピュータ等を搭載した配線基板160で変換処理することで、潤滑油17の液質(劣化)を検知することができる。以下、液体状態センサ100を使用に供したときの様子について詳細に説明する。
【0044】
図5(a)に示すように、潤滑油17中には気泡18が多数存在しており、この気泡18はオイルパン191の底部191bから潤滑油17の液面17cに近づくほど多くなっている。この気泡18が電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙に入り込んでしまうと、検知部120で構成されるコンデンサの静電容量が変化してしまい、正確な潤滑油17の液質(劣化)を検知できなくなる虞がある。
ところで、本実施形態の液体状態センサ100では、図5(a)に示すように、第1ケーシング部140のうち潤滑油17の液面17cに近い位置に、第1ケーシング部140の内部と外部とに出入りする第1,第2上方出入口141,142が位置している。このため、気泡18が第1,第2上方出入口141,142から第1ケーシング部140内に侵入し易くなっている。
【0045】
しかし、本実施形態の液体状態センサ100は、図5(a)のD部を拡大した図5(b)に示すように、第1,第2上方出入口141,142の下端141d,142dが電極対向面121b,122b,122c,123cの上端121d,122d,122e,123eより上位に位置するようにしている。すなわち、第1,第2上方出入口141,142が電極対向面121b,122b,122c,123cの上端121d,122d,122e,123eより上位に位置するようにしている。このため、図8(a)に示すように、オイルパン191内の潤滑油17中に存在する気泡18が第1,第2上方出入口141,142から第1ケーシング部140内に侵入した場合でも、気泡18は潤滑油17中を上昇する傾向にあるので、この気泡18が電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙に侵入することが少ない。従って、本実施形態の液体状態センサ100では、電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙に気泡18が入り込みにくくなっている。
【0046】
さらに、本実施形態の液体状態センサ100は、図5(b)に示すように、第1,第2下方出入口143,144の上端143c,144cが電極対向面121b,122b,122c,123cの上端121d,122d,122e,123eと下端121f,122f,122g,123gとの中央に位置する水平レベルL(以下、中央レベルLともいう)より下位に位置するようにしている。従って、本実施形態の液体状態センサ100では、電極対向面121b,122b,122c,123cの上端121d,122d,122e,123eより上位の位置と、中央レベルLより下位の位置とに潤滑油17の出入口を有している。このため、本実施形態の液体状態センサ100では、潤滑油17が電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙を循環し易くなっている。
【0047】
さらに、前述したように、電極板121〜123は、図2(b)に示すように、それぞれが1.0mmの間隙を介して平行に配置されている。すなわち、本実施形態の液体状態センサ100では、電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙を1.0mmとしている。このようにすることで、潤滑油17が電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙を容易に循環し易くしている。さらに、検知部120で構成されるコンデンサについてみたとき、電極部121m〜123mが1.0mmの間隙を介して平行に配置されているので、十分に大きな静電容量を確保できる。このため、潤滑油17の液質の変化(劣化)にしたがい、検知部120で構成されるコンデンサの静電容量について十分に大きな変化を得ることができる。
【0048】
さらに、本実施形態の液体状態センサ100では、第1,第2上方出入口141,142及び第1,第2下方出入口143,144の開口面積をそれぞれ3.0mm以上、具体的には、約7mmとしている。このため、粘性を有する潤滑油17が第1ケーシング部140の内外を容易に出入りすることができる。
ここで、図5(a)のE矢視である第1ケーシング部140の上面図を図6に示す。図6に示すように、本実施形態の液体状態センサ100では、第1ケーシング部140は、電極対向面121b,122b,122c,123cに沿う水平方向に交差し、電極対向面121b,122b,122c,123cを挟む位置関係にある第1側面140bと第2側面140cとを有している。そして、第1上方出入口141が第1側面140bに形成されており、第2上方出入口142が第2側面140cに形成されている。
【0049】
このため、例えば、潤滑油17が第1上方出入口141から第1ケーシング部140内に流れ込んだ場合、この潤滑油17は電極対向面121b,122b,122c,123に沿って電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙を通過し、第2上方出入口142から抜けていく。従って、本実施形態の液体状態センサ100は、第1上方出入口141及び第2上方出入口142を介し、電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙について、潤滑油17の循環が良好となる。特に、本実施形態の液体状態センサ100では、第1上方出入口141と第2上方出入口142との上下方向の位置も等しく、第1上方出入口141と第2上方出入口142とが対向するように配置されている。このため、電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙について、潤滑油17の循環が特に良好となる。
【0050】
さらに、本実施形態の液体状態センサ100では、図6にカッコ書きで示すように、第1下方出入口143が第1側面140bに形成されており、第2下方出入口144が第2側面140cに形成されている。さらに、第1下方出入口143と第2下方出入口144とは対向するように配置されている。このため、第1上方出入口141及び第2上方出入口142を介してのみならず、第1下方出入口143及び第2下方出入口144を介しても、電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙について、潤滑油17の循環が良好となる。従って、本実施形態の液体状態センサ100では、電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙について潤滑油17の循環が極めて良好となる。
【0051】
さらに、本実施形態の液体状態センサ100では、図8(a)に示すように、第1ケーシング部140のうち電極部121m〜123mの側方に位置する第1,第2側面140b,140cに第1,第2上方出入口141,142を形成している。このため、この液体状態センサ100の鉛直方向上方から潤滑油17中を沈降してくる金属片27は、天井部145上には溜まることはあるが、第1ケーシング部140内には侵入しにくくなっている。
従って、本実施形態の液体状態センサ100は、金属片27によって電極対向面121b,122b,122c,123cの間で短絡する危険性が低い。
【0052】
さらに、本実施形態の液体状態センサ100では、図5(b)に示すように、電極ホルダ130の上端面130bを下方出入口143,144の下端143d,144dより上位に位置するように配置している。すなわち、電極対向面121b,122b,122c,123cの下端121f,122f,122g,123gを下方出入口143,144の下端143d,144dより上位に位置するようにしている。このため、例えば、図8(a)のJ部の拡大図である図8(b)に示すように、下方出入口143から第1ケーシング部140内にスラッジ19が侵入したとしても、電極対向面121b,122b,122c,123cの下端121f,122f,122g,123gはスラッジ19より上位に位置することになる。従って、本実施形態の液体状態センサ100では、スラッジ19が電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙に入り込むことを防止できる。
以上より、本実施形態の液体状態センサ100は、オイルパン191内の潤滑油17の液質(劣化)を常に正確に検知することができる。
【0053】
このような本実施形態の液体状態センサ100は、次のようにして製造する。まず、厚さ0.5mmのステンレス板を、図2に示すように、側面視長方形板状の部分から端子部121n,122n,123nが突出するように成形した電極板121,122,123を用意する。また、樹脂一体成型によって、図2に示すような、鍔部131を有する略直方体形状の電極ホルダ130、及び図3に示すような、第1ケーシング部140と第2ケーシング部150とが一体となったケーシング部材110を形成する。次いで、図2に示すように、電極板121〜123の端子部121n〜123nを電極ホルダ130のスリット130cに差し込むようにして組み付ける。このとき、電極板121,122,123のうち、電極ホルダ130の上端面130bから突出する部分を電極部121m,122m,123mとする。そして、図2(b)に示すように、電極部121mと122mの電極対向面121bと122b,電極部122mと123mの電極対向面122cと123cが対向することによってコンデンサを構成する検知部120が形成される。
【0054】
次いで、電極板121〜123と電極ホルダ130とが一体になったものを第1ケーシング部140内に挿入し、図1(c)に示すように、電極ホルダ130の鍔部131の上端面131bが第1ケーシング部140の段差部146に当接させた状態を保持する。次いで、電子部品を搭載した配線基板160等を第2ケーシング部150の凹部153内に設置し、ハンダ付けにより電極板121〜123の端子部121n〜123n(図2参照)等と電気的に接続した後、凹部153内を樹脂によってモールドする。このとき、電極板121〜123と電極ホルダ130とが一体になったものが第1ケーシング部140内に固定される。次いで、アルミダイキャストで形成した取付台座170をケーシング部材110の下部に取付けることによって、図1に示すような液体状態センサ100が完成する。
【0055】
この液体状態センサ100は、図4に示す内燃機関190のオイルパン191内に潤滑油17の無い状態で、オイルパン191の取付孔191b(図8(a)参照)から挿入する。そして、第2ケーシング部150上に装着された環状のシール部材(Oリング)157(図8(a)参照)をオイルパン191の外表面191cに接触させた状態で、図1に示す第2ケーシング部150の取付孔151を利用してオイルパン191にボルトで固定し、潤滑油17の液質を検知するセンサとして使用する。
【0056】
以上説明した液体状態センサ100を、図4に示すように、オイルパン191内の潤滑油17に浸漬するように取付けた本実施形態の内燃機関190では、液体状態センサ100によって潤滑油17の劣化を正確に検知することができる。このため、運転者に対して劣化した潤滑油17の交換を促すなどの処理が可能となる。
【0057】
(変形形態1)
次に、実施形態の液体状態センサ100の変形形態である液体状態センサ200について説明する。本変形形態の液体状態センサ200は、実施形態の液体状態センサ100の第1ケーシング部140の天井部145に潤滑油17の出入口を追加したものであり、その他の部分については同様である。従って、実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様な部分については説明を省略または簡略化する。
【0058】
本変形形態の液体状態センサ200は、その上面図を図9(a)に示すように、第1ケーシング部240の天井部245に多数の第1天井出入口248を形成したものである。ここで、本変形形態の液体状態センサ200において、図5(b)に2点鎖線で示すような、電極対向面121b,122b,122c,123cを鉛直方向上方に延長した仮想電極対向面121s,122s,122t,123tを考える。このとき、図5(b)のF矢視図である図7に示すように、天井部245のうち仮想電極対向面121s,122s,122t,123tに挟まれる部分(破線のハッチング部分)を第1天井領域245bとする。
【0059】
本変形形態の液体状態センサ200では、図9(a)のM部の拡大図である図9(b)に示すように、実施形態の液体状態センサ100と同様に第1,第2上方出入口141,142、第1,第2下方出入口143,144を有し、さらに、第1天井領域245bに第1天井出入口248を有している。すなわち、本変形形態の液体状態センサ200は、実施形態の液体状態センサ100の出入口に加えて、電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙の鉛直方向上方に位置する第1天井出入口248を有している。
【0060】
このため、図5(a)に示すように、実施形態と同様にして本変形形態の液体状態センサ200を使用に供したとき、第1天井出入口248を介して第1ケーシング部240の内外を出入りする潤滑油17が、電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙をさらに循環し易くなる。さらに、オイルパン191内の潤滑油17中に存在する気泡18は上昇する傾向にあるので、第1天井出入口248から第1ケーシング部240内に侵入しにくく、気泡18が第1ケーシング部240内に侵入した場合でも、この気泡18は第1天井出入口248から抜け易くなっている。
【0061】
さらに、本変形形態の液体状態センサ200では、図9(b)に拡大して示すように、第1天井出入口248の開口寸法Kを仮想電極対向面121s,122s,122t,123tの間隙、すなわち電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙より小さくしている。このため、電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙より大きい寸法を有する金属片27が液体状態センサ200の上方から潤滑油17中を沈降してくる場合でも、第1天井出入口248を通過しないようにできる(図8(a)参照)。ゆえに、本変形形態の液体状態センサ200では、電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙より大きい寸法を有する金属片27が、電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙に侵入することを防止できる。従って、本変形形態の液体状態センサ200は、金属片27によって電極対向面121b,122b,122c,123cの間で短絡する危険性が低い。
【0062】
以上より、本変形形態の液体状態センサ200は、潤滑油17が電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙をさらに循環し易くしつつも、気泡18が電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙に入り込みにくく、さらに、金属片27によって電極対向面121b,122b,122c,123cの間で短絡する危険性が低いので、潤滑油17の液質(劣化)をより正確に検知することができる。
【0063】
(変形形態2)
次に、実施形態の液体状態センサ100の他の変形形態である液体状態センサ300について説明する。本変形形態の液体状態センサ300についても、実施形態の液体状態センサ100の第1ケーシング部140の天井部145に潤滑油17の出入口を追加したものであり、その他の部分については同様である。従って、実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様な部分については説明を省略または簡略化する。
【0064】
本変形形態の液体状態センサ300は、その上面図を図10(a)に示すように、第1ケーシング部340の天井部345に第2天井出入口348を形成したものである。ここで、本変形形態の液体状態センサ300において、図5(b)に2点鎖線で示すような、電極部121m,122m,123mを鉛直方向上方に延長した仮想電極部121r,122r,123rを考える。このとき、図5(b)のF矢視図である図7に示すように、天井部345のうち仮想電極部121r,122r,123rと重なる部分(実線のハッチング部分)を第2天井領域345cとする。
【0065】
本変形形態の液体状態センサ300では、図10(a)のN部の拡大図である図10(b)に示すように、実施形態の液体状態センサ100と同様に第1,第2上方出入口141,142、第1,第2下方出入口143,144を有し、さらに、第1天井領域245b及び第2天井領域345c以外の領域に開口する第2天井出入口348を有している。このため、図5(a)に示すように、実施形態と同様にして本変形形態の液体状態センサ300を使用に供したとき、潤滑油17が、第2天井出入口348を介して電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙をさらに循環し易くなる。さらに、オイルパン191内の潤滑油17中に存在する気泡は上昇する傾向にあるので、第2天井出入口348から第1ケーシング部340内に侵入しにくく、気泡18が第1ケーシング部340内に侵入した場合でも、この気泡18は第2天井出入口348から抜け易くなっている。
【0066】
さらに、本変形形態の液体状態センサ300の鉛直方向上方から潤滑油17中を沈降してくる金属片27が、第2天井出入口348を通過して第1ケーシング部340内に侵入したとしても、その直下には電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙が存在しないばかりでなく、電極121m,122m,123mも存在しない(図8(a),図10(b)参照)。このため、本変形形態の液体状態センサ300では、金属片27が電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙に侵入しにくく、さらに、電極121m,122m,123mにも付着しにくくなっているので、金属片27によって電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙が短絡する危険性がさらに低くなっている。
【0067】
以上において、本発明を実施形態及び変形形態1,2に即して説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態及び変形形態1,2では、液体状態センサ100,200,300をオイルパン191の底部191dに立設して使用に供するようにしたが、図11(a)に示すように、オイルパン191の側壁191eに固定して使用しても良い。なお、図11(a)に示す液体状態センサ400は、液体状態センサ100をオイルパン191の側壁191eに固定したものである。このとき、図11(a)に示すように、上方出入口242,244が鉛直方向上方を向くように、下方出入口241,243が鉛直方向下方を向くように配置すると良い。このようにすることで、図11(a)のG矢視図である図11(b)に示すように、上方出入口242,244が電極対向面121b,122b,122c,123cの上端121h,122h,122i,123iより上位に位置するので、気泡18が電極対向面121b,122b,122c,123cの間隙に入り込みにくくなる。
【0068】
また、図5(a)に破線で示すように、液体レベルセンサ180を実施形態及び変形形態1,2の液体状態センサ100,200,300の上位に組付けて、潤滑油17の液質と共に潤滑油17の液面レベルを検知するようにしても良い。なお、この場合、潤滑油17の劣化に伴い、潤滑油17の誘電率が変化することで、液体レベルセンサ180の出力特性が変化してしまい、液面レベルを正確に検知することができなくなる虞がある。従って、液体状態センサ100,200,300の出力信号を、潤滑油17の劣化を検知するためだけでなく、液体レベルセンサ180の出力信号を補正するためにも用いるようにすれば、潤滑油17の劣化と液面レベルを正確に検知することができる。
【0069】
また、実施形態及び変形形態1,2では、3枚の電極板121,122,123を組合わせることにより、3枚の電極部121m,122m,123mによってコンデンサを構成する検知部を形成した。しかし、コンデンサを形成できれば良く、電極は複数枚であれば何枚でも良い。
また、実施形態及び変形形態1,2では、平板形状の電極部121m,122m,123mを用いてコンデンサ120mを形成したが、平板形状に限定されるものではなく、例えば、外径の異なる複数の同軸筒状の電極を用いてコンデンサを形成するようにしても良い。
また、変形形態1では、天井部245の第1天井領域245bに多数の第1天井出入口248を形成したが、例えば、天井部245全体を開口させて、この開口内に第1天井出入口248と同様な貫通孔を有するフィルタを設置するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかる液体状態センサ100を示す図であり、(a)はその上面図、(b)はその側面図、(c)はA−A断面図である。
【図2】実施形態にかかる液体状態センサ100の検知部120及び電極ホルダ130を示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【図3】実施形態にかかる液体状態センサ100のケーシング部材110を示す図であり、(a)はその上面図、(b)はその側面図、(c)はそのH−H断面図である。
【図4】実施形態にかかる液体状態センサ100を取付けた内燃機関190の部分断面図である。
【図5】実施形態及び変形形態1,2にかかる液体状態センサ100,200,300の使用時の様子を示す図であり、(a)は図4中B部の拡大図、(b)はD部の拡大図である。
【図6】実施形態にかかる液体状態センサ100の使用時の様子を示す図であり、図5(a)E矢視の拡大図である。
【図7】変形形態1,2にかかる液体状態センサ200,300の使用時の様子を示す図であり、図5(b)F矢視の拡大図である。
【図8】実施形態及び変形形態1,2にかかる液体状態センサ100,200,300の使用時の様子を示す図であり、(a)は図5(a)のC−C断面図、(b)はJ部の拡大図である。
【図9】変形形態1にかかる液体状態センサ200を示す図であり、(a)はその上面図、(b)はM部の拡大図である。
【図10】変形形態2にかかる液体状態センサ300を示す図であり、(a)はその上面図、(b)はN部の拡大図である。
【図11】(a)は実施形態にかかる液体状態センサ100をオイルパン191の側壁191eに取付けた、液体状態センサ400の部分断面図、(b)はG矢視の拡大図である。
【図12】従来の液体状態センサ10を示す図であり、(a)はその正面図、(b)は使用時の様子を示す部分断面図である。
【図13】従来の液体状態センサ20を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)は使用時の様子を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10,20,100,200,300,400 液体状態センサ
11,12,21,22,121m,122m,123m 電極部(電極)
11b,12b,21b,22b,121b,122b,122c,123c 電極対向面
11c,12c,21c,121d,122d,122e,123e,121h,122h,122i,123i 電極対向面の上端
11d,12d,121f,122f,122g,123g 電極対向面の下端16,191 オイルパン(液体収容容器)
17 潤滑油(液体)
110 ケーシング部材
120 検知部
121,122,123 電極板
121s,122s,122t,123t 仮想電極対向面
140,240,340 第1ケーシング部
140b 第1側面
140c 第2側面
141 第1上方出入口
142 第2上方出入口
143 第1下方出入口
144 第2下方出入口
145,245,345 天井部
190 内燃機関
241,243 下方出入口
242,244 上方出入口
245b 第1天井領域
248 第1天井出入口
345c 第2天井領域
348 第2天井出入口
K 開口寸法

Claims (9)

  1. 複数の電極を有し、これらの電極の電極対向面同士が所定の間隙を介して対向するコンデンサを構成する検知部と、
    上記検知部を収容するケーシング部材と、
    を備え、液体収容容器内の液体に浸漬される液体状態センサであって、
    上記ケーシング部材は、上記液体収容容器内の液体が上記ケーシング部材の内部と外部とに出入りする上方出入口及び下方出入口を有し、
    上記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置したとき、
    上記上方出入口は上記電極対向面の上端より上位に位置し、
    上記下方出入口は上記上方出入口より下位に位置する
    液体状態センサ。
  2. 請求項1に記載の液体状態センサであって、
    前記ケーシング部材は、前記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置したときに、前記電極対向面の上方に位置する天井部を有し、
    前記上方出入口は、上記ケーシング部材の上記天井部のうち、上記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置した状態で、上記電極対向面を鉛直方向上方に延長した仮想電極対向面に挟まれる第1天井領域に少なくとも開口する第1天井出入口を含み、
    上記第1天井出入口は、前記電極対向面の間隙より小さい開口寸法を有する液体状態センサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体状態センサであって、
    前記ケーシング部材は、前記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置したときに、前記電極対向面の上方に位置する天井部を有し、
    前記上方出入口は、上記ケーシング部材の上記天井部のうち、上記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置した状態で、上記電極対向面を鉛直方向上方に延長した仮想電極対向面に挟まれる第1天井領域以外の領域に開口する第2天井出入口を含む
    液体状態センサ。
  4. 請求項1に記載の液体状態センサであって、
    前記ケーシング部材は、前記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置したときに、前記電極の側方に位置する側面を有し、
    前記上方出入口は、上記ケーシング部材の上記側面に形成されてなる
    液体状態センサ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の液体状態センサであって、
    前記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置したとき、
    前記電極対向面の下端は、前記下方出入口の下端より上位に位置する
    液体状態センサ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の液体状態センサであって、
    前記複数の電極は平板形状であり、互いに平行に配置されて前記コンデンサを構成してなる
    液体状態センサ。
  7. 請求項6に記載の液体状態センサであって、
    前記液体収容容器に上記液体状態センサを取付け、上記液体収容容器を使用に供する姿勢に設置した状態で、前記ケーシング部材のうち前記電極対向面に沿う水平方向と交差して上記電極対向面を挟む位置関係にある2つの側面をそれぞれ第1側面及び第2側面としたとき、
    前記上方出入口は、上記第1側面に形成された第1上方出入口と上記第2側面に形成された第2上方出入口とを含み、
    前記下方出入口は、上記第1側面に形成された第1下方出入口と上記第2側面に形成された第2下方出入口とを含む
    液体状態センサ。
  8. 請求項7に記載の液体状態センサであって、
    前記液体は、内燃機関を円滑に作動させるための潤滑油であり、
    前記第1上方出入口、前記第1下方出入口、前記第2上方出入口、及び前記第2下方出入口の開口面積は、それぞれ3.0mm以上である
    液体状態センサ。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の液体状態センサを有する内燃機関であって、
    上記液体状態センサは、前記液体収容容器であるオイルパンに取付けられ、前記液体である潤滑油に浸漬されてなる
    内燃機関。
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JP2013061152A (ja) * 2011-09-10 2013-04-04 Denso Corp 燃料性状検出装置
JP2016090301A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 株式会社鷺宮製作所 液体検知器、圧縮機及び空気調和機

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