JP2004069151A - 空気清浄機 - Google Patents
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Abstract
【効果】受信部を有する正面と側面あるいは上面を設置状況に応じてリモコンを操作する人のいる部屋の内側へ向けて設置することができ、設置態様の多様化が可能になり、使い勝手が向上する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸気口より本体内に吸引した空気を清浄化して排気口より放出する空気清浄機に係り、特に空気清浄機本体を遠隔操作で運転するリモートコントローラ(以下、リモコンと称する。)を具えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、空気清浄機本体の運転をリモコンで遠隔操作により行うようにした空気清浄機として、例えば特開2000−79312号公報(B01D46/44)で知られている。この空気清浄機は、リモコンから送信される赤外線等のリモコン信号は、空気清浄機本体の正面の一箇所に設けられた受信部で受信されるようになっていた。そのため空気清浄機本体は、その正面を空気清浄機本体を操作するリモコンを持った人のいる部屋の内側へ向けて設置しなければならず、設置場所が制限されるものであった。
【0003】
近年ライフスタイルの多様化により、空気清浄機は部屋のさまざまな場所に置いて使用できることが求められている。このような状況の中で、従来の正面にのみリモコンの受信部が設けられた空気清浄機では、空気清浄機の設置場所が制限され、時代の要請に応えることができないものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、リモコンで操作される空気清浄機の設置態様を多様化できる空気清浄機を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、吸気口より本体内に吸引した空気を清浄化して排気口より放出する空気清浄機本体と、空気清浄機本体を遠隔操作で運転するリモコンを具えたものにおいて、空気清浄機本体の複数の面に、リモコンから送信される信号を受信する受信部を設けたものである。
【0006】
かかる構成により、リモコン信号の受信部を有する複数の面のいづれでもリモコンを操作する人のいる部屋の内側へ向けて設置することができ、空気清浄機本体の一面にのみリモコン信号の受信部を設けたものに比べて設置態様の多様化が可能になる。
【0007】
例えばリモコン信号の受信部を、前記吸気口を有する正面と、正面と隣接する面(例えば側面)に設ければ、正面以外にも側面を部屋の内側へ向けて設置することができる。従って空気清浄機本体の側面に比べて正面の幅が広いことにより、タンスや机等によって正面を部屋の内側へ向けて設置するスペースがない場合でも、正面よりも幅の狭い側面を部屋の内側へ設置することにより、リモコンでの操作が可能となる。
【0008】
そしてこの場合側面にも吸気口を設ければ、正面の吸気口がタンスや壁等に接近して空気を吸引しにくくなっても、側面の吸気口より部屋の空気を吸引して清浄化することができる。
【0009】
また前記側面に設けた受信部の近傍には、側面に対して90度回転した上面方向から送信されるリモコン信号を受けて受信部へ向けさせる反射板を設ける。
【0010】
このようにすれば、タンスの上などに空気清浄機本体を寝かせてその上面を部屋の内側へ向けて設置した場合でも、リモコン信号を反射板で受けて側面に設けた受信部で受信して運転することができ、設置場所の多様化が一層可能になる。
【0011】
ここで反射板には複数の反射面を形成することにより、上面方向から送信されるリモコン信号の受信可能な範囲を拡大することができる。
【0012】
また、反射板には前記側面方向から送信されるリモコン信号が受信部へ到達するためのスリット孔を形成しておけば、反射板に邪魔されることなく、側面方向からの信号を確実に受信部で受信することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1乃至図8に本発明の実施の形態を示し、以下、これらの図に基づき説明する。
【0014】
1は空気清浄機本体で、外郭を形成する本体ケース2は図4に示すように水平断面が左右方向に長い矩形状に形成されている。この本体ケース2は、図1に示すように上方側を覆う上面カバー5と、正面側を覆う正面カバー6と、背面側を覆う背面カバー7と、側面側を覆う左右の側面カバー8とで構成されている。
【0015】
上面カバー5には、操作部3と格子状の排気口4が形成されている。操作部3には、運転時間を選択するタイマースイッチ9と運転の入切や風量調整するモード切替スイッチ10が設けられている。タイマースイッチ9は押す毎に運転時間を1時間、2時間、4時間、連続運転と切り換え、今どのタイマー時間が選択されているかを3個のLED11で表示する。連続運転の場合はいづれのLED11も点灯しない。モード切替スイッチ10は押す毎に、微弱モード、弱モード、中モード、強モード、特強モードと切りとに運転モードを切り換える。微弱モード、弱モード、中モード、強モード、特強モードの順に風量が多くなる。今どのモードが選択されているかを5個のLED12で表示する。
【0016】
正面カバー6はほぼ全面にわたって縦方向に鎧戸状の吸気口13aが形成されており、上部には、赤外線を透過する前レンズ14が取付けられており、下部には図3に示すように係止爪15が形成されている。
【0017】
背面カバー7の外側上部には、本体ケース2を正面カバー6を上側にして寝かせた状態で設置するときの脚16が形成されている。また背面カバー7の内側には、後述するファンケーシング29の端部に当接する渦巻状のリブ17が形成されている。
【0018】
側面カバー8にはほぼ全面にわたって縦方向に鎧戸状の吸気口13bが形成されており、この吸気口13bと正面カバー6の吸気口13aとで本体ケース2内に空気を吸い込む吸気口13を構成する。この側面カバー8の内面には図2や図4に示すように、縦方向の補強リブ18や横方向の補強リブ19か形成され、縦方向の補強リブ18の先端が、後述する仕切板21の上下複数箇所に形成さた横方向の補強リブ35に当接する。また側面カバー8の正面側の端部には、図2の如く、上下2箇所に押さえ片20が突設されている。この押さえ片20は、仕切板21にねじ止めされており、その先端でもって後述するフィルタ27が飛び出ないように押さえている。
【0019】
21は本体ケース2内を前後に区画する仕切板で、図3に示すように下部に本体ケース2を支持する脚22が形成され、脚22の前方側には正面カバー6の係止爪15が係止される係止孔23が形成されている。この脚22の後端は、背面カバー7に設けた前記脚16と共に本体ケース2を正面カバー6を上側にして寝かせた状態で設置するときの脚となる。
【0020】
この仕切板21の略中央に多数の孔25が形成されており、この孔25を介して仕切板21の前後の空間を連通する。
【0021】
仕切板21の前方側にはフィルタ収納部26が一体に形成されており、このフィルタ収納部26にフィルタ27が着脱自在に収納される。このフィルタ27は空気中の塵埃を除去する集塵フィルタと臭気成分を除去する脱臭フィルタとから構成される。またフィルタ27は側面カバー8の押さえ片20の先端でもって飛び出ないように押さえられている。
【0022】
一方、仕切板21の背面側には、排気口4に連通し、後述するファン28の側方を囲繞するファンケーシング29が形成されており、ファンケーシング29と背面カバー7の内面及び渦巻き状のリブ17でファン28を囲繞する。
【0023】
30は仕切板21に取付けられたモータで、その駆動軸31にファン28が取り付けられている。
【0024】
前記背面カバー7は、仕切板21に適宜ねじ止めされており、側面カバー8も仕切板21に適宜ねじ止めされており、上面カバー5は、その前後端が図3の如く仕切板21と背面カバー7にて挟持されており、正面カバー6はその下端の係止爪15を係止孔23に係合し、その上部の左右両端に突設した図示しない係止爪を仕切板21に係合することにより、空気清浄機本体は組み立てられる。
【0025】
このような空気清浄機の動作は、ファン28の駆動により部屋の空気が正面カバー6の吸気口13aから本体ケース2内に吸い込まれると共に、側面カバー8の吸気口13bからも本体ケース2内に吸い込まれる。吸気口13bから吸い込まれた空気は仕切板21に形成されたリブ35に案内されて前方側に流れる。そして、正面カバー6の吸気口13aから吸い込まれた空気と共にフィルタ27を通過して空気中の塵埃と臭気成分が除去され、ファンケーシング29内に流入し、ファンケーシング29に案内されて排気口4から部屋内に戻される。
【0026】
この動作は、操作部3の各スイッチ9や10を操作することにより行うことができると共に、リモコン40による遠隔操作によっても行うことができるようになっている。
【0027】
リモコン40は本体の操作部3と同様に、タイマースイッチ41と運転の入切や風量調整するモード切替スイッチ42が設けられ、これらのスイッチの操作により、送信部43から赤外線のリモコン信号が送信される。
【0028】
一方空気清浄機の本体1側には、その正面の上部にリモコン信号の正面受信部44が設けられていると共に、右側面の上部にも側面受信部45が設けられ、即ち本体1の2面に受信部44、45が具えられている。
【0029】
正面受信部44は、仕切板21の上部に設けた凹部46内に配備され、送信部43からの信号を前レンズ14を介して受信する。受信可能な範囲は、正面に向かって水平方向には左右約60度の範囲、上下方向には上下約10度の範囲である。
【0030】
側面受信部45は、図5や図7に示すように、上面カバー5の右コーナー部で、本体側操作部3のLED11や12等を取付けた基板47の右端部に取付けられている。側面受信部45のさらに右側の基板47には、ステンレスや鉄に錫メッキを施した反射板48が取付けられている。これら側面受信部45と反射板48は、赤外線を通すL字状の側面レンズ49で覆われている。側面レンズ49はその下端の図示しない爪を係止孔50に係合させ、上端の爪51を係止孔52に係合させて取付けられる。
【0031】
反射板48は図8に示すように複数の反射面53乃至56が形成されていると共に、図6から明らかなように本体1の右側から見て斜めの2本のスリット孔57が形成されている。
【0032】
反射板48は、本体1の側面に対して90度回転した即ち上面方向から送信されるリモコン信号を受けて側面受信部45へ向けさせるためのものである。図8は上面方向からのリモコン信号と反射の状況を示したもので、(a)(b)は、反射面53で受けて受信部45へ反射させる状態、(c)は、反射面54で受けて受信部45へ反射させる状態、(d)は、反射面55で受けて受信部45へ反射させる状態、(e)は、反射面55で受けて受信部45へ反射させると共に点線で表すように直接受信部45で受信される状態、(f)は、反射面56で受けて受信部45へ反射させると共に点線で表すように直接受信部45で受信される状態、(g)は、反射板48とは関係なく直接受信部45で受信される状態、(h)は、スリット孔57を通過したり反射板48とは関係なく直接受信部45で受信される状態を示す。
【0033】
この結果、上面方向より送信されるリモコン信号に対しては、上面に向かって左右に約60度の範囲のリモコン信号を受信することができる。
【0034】
また本体1の右側面方向からのリモコン信号に対しては、斜めの二本のスリット孔57によって、反射板48に邪魔されることなく受信部45で受信でき、受信可能な範囲は、右側面に向かって水平方向には左右約60度の範囲、上下方向には下に約10度、上には殆ど制限がない。
【0035】
ここで前記スリット孔57は斜めになっているので、小さな孔の面積で本体1の右側面方向からのリモコン信号を効果的に受信部へ通すことが可能になる。
【0036】
このような複数の受信部44、45を有する空気清浄機本体1は、通常吸気口13aを有する正面を部屋の内側へ向けて設置され、リモコン信号は正面受信部44で受信されるが、例えば、図9のAのように、狭い空間しか置き場所がない場合、正面に比べて幅の狭い右側面を部屋の内側へ向けて設置すれば、リモコンからの信号を側面受信部45で受信することができるので、図のAような設置が可能になる。このAの場合、正面の吸気口13aがタンスによって塞がれた状態になっていても、側面の吸気口13bから空気を吸引することができる。
【0037】
また同図のBのように、タンスの上など高い場所に設置する場合、立てた状態では転倒した場合危険になるので、図のように正面を上に且つ上面を部屋の内側へ向けて寝かせた状態に設置する。この場合、上面方向からのリモコン信号は、前述の如く反射板48で反射されて側面受信部45で受信されるので、Bのような設置が可能となる。このようにさまざまな設置態様が可能になる。
【0038】
以上の実施例では、空気清浄機本体1の正面と側面にリモコン信号の受信部を設けたが、例えば正面と上面、あるいは側面と上面というように他の面に設けてもよい。また受信部を設ける面は2面に限らず3面に設けてもよい。
【0039】
なおリモコン40は長方形状になっており、上面カバー5の後端と背面カバー7との間の空間60に収納できるように工夫されている。上面カバー5の後端には、図10や図11に示すように、リモコン40の長辺を下にして立てた状態で収納する収納部61が形成されている。この収納部61内には、図11において紙面に直角な方向のリモコンの動き(本体1の左右方向の動き)を止めるリブ(図示せず)が形成されている。また収納部61内には一段と深い凹部62が形成され、この凹部62にリモコン40の短辺を置くことによって、図12や図13のようにリモコンの短辺を下にして立てた状態で収納することができる。従ってリモコン40を目に付きやすいところで保管することができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、空気清浄機本体の複数の面に、リモコンから送信される信号を受信する受信部を設けたので、この複数の面のいづれかを設置状況に応じてリモコンを操作する人のいる部屋の内側へ向けて設置することができ、空気清浄機本体の一面にのみリモコン信号の受信部を設けたものに比べて設置態様の多様化が可能になり、使い勝手を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る空気清浄機の斜視図である。
【図2】同空気清浄機本体の正面カバーと側面レンズを取り外した状態の斜視図である。
【図3】同空気清浄機本体の縦断面図である。
【図4】同空気清浄機本体の水平断面図である。
【図5】図空気清浄機本体の側面レンズを外した状態の拡大斜視図である。
【図6】図5におけるA矢視図である。
【図7】同空気清浄機本体の上面カバーの要部縦断面図である。
【図8】同空気清浄機本体の側面受信部の作用を示す説明図である。
【図9】同空気清浄機本体の設置状態を示す図である。
【図10】同リモコンの設置状態を示す斜視図である。
【図11】図10のB−B線に基づく断面図である。
【図12】同リモコンの異なる設置状態を示す斜視図である。
【図13】図12のC−C線に基づく断面図である。
【符号の説明】
13 吸気口
4 排気口
1 空気清浄機本体
40 リモコン
44 正面受信部(受信部)
45 側面受信部(受信部)
48 反射板
53〜56 反射面
57 スリット孔
Claims (7)
- 吸気口より本体内に吸引した空気を清浄化して排気口より放出する空気清浄機本体と、該空気清浄機本体を遠隔操作で運転するリモートコントローラを具えたものにおいて、空気清浄機本体の複数の面に、前記リモートコントローラから送信される信号を受信する受信部を設けた空気清浄機。
- 前記複数の面は、前記吸気口を有する正面と、正面と隣接する面である請求項1に記載の空気清浄機。
- 前記正面と隣接する面は側面である請求項2に記載の空気清浄機。
- 前記側面にも前記吸気口を設けた請求項3に記載の空気清浄機。
- 前記側面に設けた受信部の近傍には、側面に対して90度回転した上面方向から送信されるリモートコントローラからの信号を受けて受信部へ向けさせる反射板を設けてなる請求項3又は請求項4に記載の空気清浄機。
- 前記反射板には複数の反射面を形成してなる請求項5に記載の空気清浄機。
- 前記反射板には前記側面方向からから送信される信号が受信部へ到達するためのスリット孔を形成してなる請求項5又は請求項6に記載の空気清浄機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002228250A JP2004069151A (ja) | 2002-08-06 | 2002-08-06 | 空気清浄機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002228250A JP2004069151A (ja) | 2002-08-06 | 2002-08-06 | 空気清浄機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004069151A true JP2004069151A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32014989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002228250A Pending JP2004069151A (ja) | 2002-08-06 | 2002-08-06 | 空気清浄機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004069151A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014211257A (ja) * | 2013-04-18 | 2014-11-13 | パナソニック株式会社 | 空気調和機用リモートコントローラおよび空気調和機 |
JP2015205224A (ja) * | 2014-04-17 | 2015-11-19 | 日立アプライアンス株式会社 | 空気清浄機 |
CN107300219A (zh) * | 2017-08-16 | 2017-10-27 | 安徽江航爱唯科环境科技有限公司 | 一种抗干扰红外遥控空气净化器及其抗干扰方法 |
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2002
- 2002-08-06 JP JP2002228250A patent/JP2004069151A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015205224A (ja) * | 2014-04-17 | 2015-11-19 | 日立アプライアンス株式会社 | 空気清浄機 |
CN107300219A (zh) * | 2017-08-16 | 2017-10-27 | 安徽江航爱唯科环境科技有限公司 | 一种抗干扰红外遥控空气净化器及其抗干扰方法 |
CN107300219B (zh) * | 2017-08-16 | 2024-03-12 | 安徽江航爱唯科环境科技有限公司 | 一种抗干扰红外遥控空气净化器及其抗干扰方法 |
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