JP2004067535A - 化粧料用粉体及び化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鱗片状粉体と、パール光沢材料とを混合粉砕してなり、平均粒径が5μm〜15μmである化粧料用粉体である。前記鱗片状粉体がマイカ、セリサイトである態様が好ましい。前記パール光沢材料が雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタンである態様が好ましい。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料用粉体及び該粉体を配合した化粧料に関し、特に、ファンデーション、白粉、化粧下地、ほほ紅、アイシャドー、アイブロウ、口紅等のメイクアップ化粧品に好適な化粧料用粉体及び該粉体を配合した化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、メイクアップ化粧料には、シミ・ソバカス・くすみ等の色ムラや毛穴、しわ等の肌の凹凸といった欠点を補正しながら、自然な透明感と充分な発色・光沢のある肌への仕上りといった「美的」機能が求められている。
【0003】
従来、メイクアップ化粧料に光沢を付与するために、雲母や合成マイカに酸化チタンを被覆した雲母チタン(パール顔料)が用いられてきた。これらのパール顔料は干渉光を有するものもあり、微妙な発色と光沢のある仕上りを得てきた。
【0004】
しかしながら、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタン等は平均粒径が20μm以上のものがほとんどであり、粒度分布が広く、透明感がなく、自然な仕上りが得られず、また、雲母チタンでは、「肌のぎらつき感」といった不自然な仕上りになることが多く、特に、つやを上げるためにパール顔料の配合量を増やすと、ぎらつき感が強くなり、てかりが生じ実際の肌とは全く異質な仕上りとなる。そのためメイクアップ製品愛用者の強い要望に答えることは出来なかった。
【0005】
また、シミ、ソバカス、くすみ等の色ムラ等の肌の欠点を目立たなくさせるために、パール顔料が特定の波長の光に対するフィルター効果を有していることを利用して配合されている。そして、濃色部分の調整を自然な色に見せるために酸化鉄等の着色顔料が併用されている。しかしながら、パール顔料の使用により毛穴等の凹凸が目立つようになったり、併用される着色顔料が屈折率が高く、透明感に欠けるため、不自然な感じの化粧肌になり、素肌っぽい自然な仕上りが得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、優れたシミ・ソバカス・くすみ等の色ムラや毛穴、しわ等の肌の凹凸等の肌の欠点を補正する効果をもち、自然な透明感と充分な発色・光沢のある肌への仕上りが得られる、のびが軽く、肌への密着性(フィット感)がある化粧料用粉体及び該粉体を配合した化粧料を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、鱗片状粉体と、パール光沢材料とを混合粉砕し、平均粒径5μm〜15μmとした化粧料用粉体が、十分な透明感を有し、自然な仕上りが得られ、更に、ソフトフォーカス効果を有し、肌のクマ、毛穴、しみ、ソバカス、凹凸を効果的に隠すことができ、また、無機顔料に比べてパール光沢材料は油に濡れにくい特長を有しており、塗布後のクスミが防止できることから、特に、ファンデーション、白粉、化粧下地、ほほ紅、アイシャドー、アイブロウ、口紅等のメイクアップ化粧品として好適なことを知見した。
【0008】
即ち、前記課題を解決するための手段としては、下記の通りである。
<1> 鱗片状粉体と、パール光沢材料とを混合粉砕してなり、平均粒径が5μm〜15μmであることを特徴とする化粧料用粉体である。
<2> 前記化粧料用粉体の粒度分布が下記の通りである前記<1>に記載の化粧料用粉体である。
平均粒径15μm超 : 0〜20%
平均粒径5〜15μm:50〜80%
平均粒径5μm未満 : 残部
<3> 鱗片状粉体と、パール光沢材料とを、質量比で鱗片状粉体:パール光沢材料=1:0.1〜10に混合する前記<1>又は<2>に記載の化粧料用粉体である。
<4> 前記鱗片状粉体が、マイカ、セリサイト、酸化チタン、合成マイカ、アルミナ及び硫酸バリウムから選ばれる1種又は2種以上である前記<1>から<3>のいずれかに記載の化粧料用粉体である。
<5> 前記パール光沢材料が、雲母チタン、ベンガラ被覆雲母、黄酸化鉄被覆雲母、ベンガラ被覆雲母チタン、黒酸化鉄被覆雲母チタン、コンジョウ被覆雲母チタン、赤色226号被覆雲母チタン、ベンガラ・コンジョウ被覆雲母チタン、ベンガラ・黒酸化鉄被覆雲母チタン、黒酸化鉄・コンジョウ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆合成金雲母及び酸化チタン被覆ガラスフレークから選ばれる1種又は2種以上である前記<1>から<4>のいずれかに記載の化粧料用粉体である。
<6> 前記<1>から<5>のいずれかに記載の化粧料用粉体を含有してなることを特徴とする化粧料である。
<7> 前記化粧料用粉体の添加量が、化粧料全体に対し1〜90質量%である前記<6>に記載の化粧料である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について更に詳しく説明する。
<化粧料用粉体>
本発明の化粧料用粉体は、鱗片状粉体と、パール光沢材料とを混合粉砕してなる。
前記化粧料用粉体の平均粒径は、5μm〜15μmであり、6μm〜13μmがより好ましい。
前記化粧料用粉体の平均粒径が5μm未満であると、マット感が増え、のびが少なくなり、カバー力が強くなる。一方、15μmを超えると、ぎらつきがでて、付きが悪くなり、自然な仕上りが得られなくなる。
【0010】
また、前記化粧料用粉体の粒度分布は、例えば、下記の通りであることが好ましい。
平均粒径15μm超 : 0〜20%、好ましくは0〜10%
平均粒径5〜15μm:50〜80%、好ましくは60〜80%
平均粒径5μm未満 : 残部
更に、本発明の化粧料用粉体は、鱗片状粉体と、パール光沢材料とを混合粉砕することで、粒径を揃えると共に、形状が安定化し得るものである。
【0011】
前記鱗片状粉体としては、例えば、マイカ、セリサイト、酸化チタン、合成マイカ、アルミナ、硫酸バリウム、などが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中でも、マイカ、セリサイトが特に好ましい。
【0012】
前記パール光沢材料としては、例えば、雲母チタン、ベンガラ被覆雲母、黄酸化鉄被覆雲母、ベンガラ被覆雲母チタン、黒酸化鉄被覆雲母チタン、コンジョウ被覆雲母チタン、赤色226号被覆雲母チタン、ベンガラ・コンジョウ被覆雲母チタン、ベンガラ・黒酸化鉄被覆雲母チタン、黒酸化鉄・コンジョウ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆合成金雲母、酸化チタン被覆ガラスフレーク、などが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、自然な肌色を出すことができる点から雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタンが特に好ましい。
【0013】
本発明の鱗片状粉体と、パール光沢材料とを、質量比で鱗片状粉体:パール光沢材料=1:0.1〜10に混合することが好ましく、1:2〜5に混合することがより好ましい。
【0014】
なお、本発明の化粧料用粉体の製造方法としては、特に制限はなく、前記鱗片状粉体と、パール光沢材料とを所定の割合で混合し、平均粒径が5μm〜15μmとなるように粉砕し、必要に応じて篩い分けをし、粒径を調整するものである。
【0015】
<化粧料>
本発明の化粧料用粉体を含有する化粧料としては、ファンデーション、白粉、化粧下地、ほほ紅、アイシャドー、アイブロウ、口紅等のメイクアップ化粧品、ボディーパウダー、ベビーパウダー等のボディー化粧品、プレシェーブローション、ボディローション等のローション化粧品等が挙げられる。
前記化粧料用粉体の添加量は、化粧料全体に対し1〜90質量%が好ましく、5〜40質量%がより好ましい。
前記化粧料用粉体の添加量が少なすぎてもまた多すぎても、本発明の作用効果を達成することができなくなる場合がある。
【0016】
本発明の化粧料には、前記化粧料用粉体に加えて、更に必要に応じて、水、本発明における必須成分以外の粉末、油分、界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、保湿剤、防腐剤、高分子、酸化防止剤、紫外線防御剤、香料、各種薬剤等を本発明の所期の効果を損なわない質的、量的範囲で配合することが可能である。
【0017】
前記必須成分以外の粉末としては、通常化粧料において用いられる粉末を挙げることができる。例えば、タルク、カオリン、合成タルク、シリカ、ナイロン末、窒化ホウ素、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、タングステン酸金属塩、ゼオライト、焼成硫酸カルシウム、焼セッコウ、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム等)の無機粉末;ポリアミド樹脂粉末、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレン−アクリル酸共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末等の有機粉末;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色系顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸化鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボン、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料;赤色202号、赤色205号、赤色220号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号等の有機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色227号、赤色401号、橙色205号、黄色4号、黄色202号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム、アルミニウムレーキ等の有機顔料;クロロフィル、β−カロチン等の天然色素が挙げられる。
【0018】
前記油分としては、通常化粧料において用いられる油分を挙げることができる。例えば、液体油脂として、アボカド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン等が挙げられる。固体油脂として、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。ロウとして、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、鯨ロウ、ラノリン、還元ラノリン等が挙げられる。炭化水素として、流動パラフィン、スクワラン、パラフィン、セレシン、ワセリン、スクワレン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。高級脂肪酸として、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸等が挙げられる。高級アルコールとして、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、モノステアリルグリセロールエーテル、モノパルミチルグリセロールエーテル、コレステロール、フィトステロール、イソステアリルアルコール等が挙げられる。エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、ジオクタン酸エチレングリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラオクタン酸ペンタエリスリトール、トリオクタン酸グリセリン、トリイソステアリン酸グリセリン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル等が挙げられる。シリコーンとして、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、三次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム等が挙げられる。
上記の油分に限定されるものではない。また、これら油分は、本発明のメイクアップ化粧料において1種或いは2種以上を任意に選択して用いることができる。
【0019】
前記界面活性剤としては、そのイオン性の有無に関係なく用いることができる。具体的には、アニオン界面活性剤として、例えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン;ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレン(以下、POEと略する)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩;ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸塩;ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム;POEステアリルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル塩;ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩;POEアルキルエーテルカルボン酸塩;POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウムなどが挙げられる。
【0020】
カチオン界面活性剤として、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩;塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等のジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化セチルピリジウム等のアルキルピリジニウム塩;アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0021】
両性界面活性剤として、例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム等のイミダゾリン系両性界面活性剤;ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のベタイン系両性界面活性剤などが挙げられる。
【0022】
親油性非イオン系界面活性剤として、例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンセスキオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル;モノステアリン酸グリセリン等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル;硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
【0023】
親水性非イオン系界面活性剤として、例えば、POEソルビタンモノステアレート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類;POEソルビットモノオレエート等のPOEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリンモノイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類;POEステアリルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル;POEノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル、プルロニック等のプルアロニック型類;POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPと略する)セチルエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル;テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合体;POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体;POEミツロウ・ラノリン誘導体、アルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸等が挙げられるが、上記の界面活性剤に限定されるものではない。また、これら界面活性剤は、本発明化粧料において1種又は2種以上を任意に選択して配合することができる。
【0024】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例及び比較例に何ら制限されるものではない。
【0025】
〔実施例1〜3及び比較例1〕
下記表1に示す配合で常法により下記のメイクアップ化粧料を作成した。
得られた実施例1〜3及び比較例1の化粧料について、下記方法により▲1▼ソフトでなめらかな感触、▲2▼付き、のび、▲3▼透明で自然な仕上り効果、▲4▼ソフトフォーカス効果、▲5▼キメ、毛穴、しみ、ソバカス、凹凸を隠す効果、▲6▼クマ消し効果、について評価した。結果を表1に示す。
【0026】
<評価>
実施例1〜3及び比較例1の各化粧料について、20〜40歳の女性パネラー10人に実際に化粧をしてもらい、上記▲1▼〜▲6▼の項目についてアンケートをとり、下記基準で評価した。
〔評価基準〕
◎:10人中8人以上が良好と回答した。
○:10人中6人以上が良好と回答した。
△:10人中4人以上が良好と回答した。
×:10人中3人以下が良好と回答した。
【0027】
【表1】
*化粧料用粉体=雲母チタン・酸化鉄被覆雲母チタン:セリサイト=3:1(質量比)
*処方1:平均粒径=5μm〜7μm
*処方2:平均粒径=10μm〜13μm
*比較例1のマイカ、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタンの平均粒径はいずれも20μm〜40μmであった。
【0028】
表1の結果から、平均粒径が5μm〜15μmの本発明の化粧料用粉体を添加した化粧料は、十分な透明感があり、肌色でごく自然な仕上りになり、ソフトフォーカス効果を有し、肌のキメ、毛穴、しみ、ソバカス、凹凸を隠す効果を備えていることが認められる。
【0029】
〔配合実施例1〕 白粉
(1)タルク 55.8質量部
(2)化粧料用粉体(処方1) 50.0質量部
(3)シリカ 1.0質量部
(4)パラベン 0.1質量部
(5)スクワラン 1.5質量部
(6)メチルポリシロキサン 1.5質量部
(7)天然ビタミンE 0.1質量部
前記(1)〜(4)の粉相を計量、混合、粉砕し、前記(5)〜(7)の油相を加え、混合、分散し、外観等の検査を行い、白粉を得た。
【0030】
〔配合実施例2〕 アイシャドー
(1)タルク 65.8質量部
(2)シリカ 1.0質量部
(3)化粧料用粉体(処方2) 20.0質量部
(4)合成金雲母 5.0質量部
(5)顔料 1.5質量部
(6)パラベン 0.1質量部
(7)スクワラン 3.25質量部
(8)リンゴ酸ジイソステアリル 3.25質量部
(9)天然ビタミンE 0.1質量部
前記(1)〜(6)の粉相を計量、混合、粉砕し、前記(7)〜(9)の油相を加え、混合、分散し、外観等の検査の後、成形し、アイシャドーを得た。
【0031】
[配合実施例3] 固形パウダーファンデーション
(1)タルク 49.4質量部
(2)化粧料用粉体(処方2) 20.0質量部
(3)合成金雲母 10.0質量部
(4)酸化チタン 5.0質量部
(5)ナイロン末 1.0質量部
(6)シリカ 3.0質量部
(7)顔料 2.0質量部
(8)パラベン 0.2質量部
(9)スクワラン 1.4質量部
(10)リンゴ酸ジイソステアリル 2.75質量部
(11)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.75質量部
(12)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル(1) 2.1質量部
(13)メチルポリシロキサン 2.0質量部
(14)天然ビタミンE 0.1質量部
前記(1)〜(8)の粉相を計量、混合、粉砕し、前記(9)〜(14)の油相を加え、混合、分散し、外観等の検査の後、成形し、固形パウダーファンデーションを得た。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、優れたシミ・ソバカス・くすみ等の色ムラや毛穴、しわ等の肌の凹凸等の肌の欠点を補正する効果をもち、ソフトフォーカス効果を有し、自然な透明感と充分な発色・光沢のある肌への仕上りが得られる、のびが軽く、肌への密着性(フィット感)がある優れた使用性を備えた化粧料が得られる。
Claims (7)
- 鱗片状粉体と、パール光沢材料とを混合粉砕してなり、平均粒径が5μm〜15μmであることを特徴とする化粧料用粉体。
- 前記化粧料用粉体の粒度分布が、下記の通りである請求項1に記載の化粧料用粉体。
平均粒径15μm超 : 0〜20%
平均粒径5〜15μm:50〜80%
平均粒径5μm未満 : 残部 - 鱗片状粉体と、パール光沢材料とを、質量比で鱗片状粉体:
パール光沢材料=1:0.1〜10に混合する請求項1又は2に記載の化粧料用粉体。 - 前記鱗片状粉体が、マイカ、セリサイト、酸化チタン、合成マイカ、アルミナ及び硫酸バリウムから選ばれる1種又は2種以上である請求項1から3のいずれかに記載の化粧料用粉体。
- 前記パール光沢材料が、雲母チタン、ベンガラ被覆雲母、黄酸化鉄被覆雲母、ベンガラ被覆雲母チタン、黒酸化鉄被覆雲母チタン、コンジョウ被覆雲母チタン、赤色226号被覆雲母チタン、ベンガラ・コンジョウ被覆雲母チタン、ベンガラ・黒酸化鉄被覆雲母チタン、黒酸化鉄・コンジョウ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆合成金雲母及び酸化チタン被覆ガラスフレークから選ばれる1種又は2種以上である請求項1から4のいずれかに記載の化粧料用粉体。
- 請求項1から5のいずれかに記載の化粧料用粉体を含有してなることを特徴とする化粧料。
- 前記化粧料用粉体の添加量が、化粧料全体に対し1〜90質量%である請求項6に記載の化粧料。
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