JP2004066651A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各原色を並列して描画処理する印刷装置において、メモリ実装コストの低減と、各原色の複数の画像処理装置の各々のメモリバスの占有率の的確な制御による安定した印刷動作とを実現する。
【解決手段】各原色を処理する複数の画像処理装置C6〜K9がSDRAM等の汎用メモリからなる主記憶装置3のメモリバス31の共有制御機能を有し、一定周期でバスアクセス権を、複数の画像処理装置およびそれ以外の中央処理装置、補助記憶、外部IF等の各リクエスタに与えることで、効率的で制御信号の少ない簡便なバス調停機能を実現し、主記憶装置3上に記憶された中間データ21からのC描画データ22〜K描画データ25の生成/格納および印刷機構装置10への転送等を複数の画像処理装置C6〜K9にて並行処理することにより、タンデム型印刷エンジンにてオーバーラン等のない安定な印刷動作を実現する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷技術に関し、特に、情報処理機器に接続されるカラープリンタ等の電子印刷装置に使用される画像処理コントローラに関し、より詳細には画像処理コントローラ内の画像処理装置とメモリコントローラとの間のデータバスとその制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラー印刷機能を有する電子印刷装置は、ホストコンピュータ等により形成された画像を、単一の画像処理装置にて処理し、CMYKの各色毎の印刷プロセスを4回行なう4サイクル型エンジンにてカラー印刷を実現していた。近年、カラー印刷の高速化の要求に合せて、CMYKの印刷プロセスを並行して行なう4個の描画機構を持つタンデム型エンジンについて機構部の小型化が進み、注目される様になりつつある。この場合、単一の画像処理装置で描画処理を行なう場合もあるが、画像処理機能の高機能化やその機能を搭載する半導体装置等の選択によっては、複数の画像処理装置にて処理する方が有利になる場合も考えられる。
【0003】
通常の印刷装置ではパーソナルコンピュータ(PC)等のホストコンピュータから送られてくる印刷データをCPUによって解読し、伸長処理装置等で圧縮データを伸長した中間データを生成する。そのデータに対し色補正、ディザ処理、スムージング処理等の画像処理を施して印刷機構部の扱える描画データにして、印刷機構部に送る。この時、中間データや描画データをシステムバス等に接続された主記憶装置の汎用メモリに記憶したり、画像処理装置に接続する専用のバス上の画像メモリにて記憶する等の方式があった。
【0004】
図13は本発明の参考技術である印刷装置の全体構成図である。この参考技術の印刷装置は、複数の画像処理装置がそれぞれ専用の画像メモリを持ち主記憶を共有していない。すなわち、CMYKの各原色の画像処理装置506〜509がそれぞれCMYKの各原色について設けられた専用の画像メモリ13〜16上にC描画データ22〜K描画データ25を保持して専用の画像メモリバス43〜46を介してアクセスするとともに、主記憶装置3には印刷データ20や中間データ21を保持する。そして、画像処理装置506〜509の各々は、主記憶装置3から読み出した中間データ21に対し色補正、ディザ処理、スムージング処理等の画像処理をして印刷機構部の扱えるC描画データ22〜K描画データ25にして画像メモリ13〜16上に一旦格納した後、必要なタイミングで読み出して印刷機構部に送るが、バス調停をシステムバス30上で行なうことによるシステムバス30への負担と、専用の画像メモリ13〜16を持つことでの実装上の負担が大きくなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
システムバス上の主記憶装置に中間データや描画データを記憶する方式では、システムバスのアクセス頻度が高くなるため、システム性能が低下するという問題が起こる。一方、専用バス上の専用メモリを搭載する方式では、性能の面では有利だが実装面積や部品コストの面で不利になる。一方、タンデム型エンジンで4色並列して描画処理する方式で、かつ複数の画像処理装置で描画処理する方式の場合は、性能重視の場合は各画像処理装置が専用の画像メモリを持つ方式が優れているが、実装面積と部品コストの面で更に厳しくなる。
【0006】
そこで中間の方式として複数の画像処理装置が主記憶装置のメモリバスを共有し、主記憶装置上に中間データや描画データ、その上印刷データ等も記憶して印刷動作する方式が考えられるが、この方式を採用した場合、まず描画データの生成が印刷機構部の描画性能を満足する事が大切である。また複数の画像処理装置が共有メモリバスのアクセスを調停するバス調停機能を出来る限り複数の画像処理装置で複雑なインタフェースを持たずに実現することも重要である。更に、バス使用効率を上げてCMYKの4色の描画プロセス中に描画データ生成が間に合わずにオーバーラン等で不正印刷にならない工夫が必要となる。
【0007】
共有メモリとしてはSDRAM等の標準的な汎用メモリを使用して出来るだけ部品コストを下げることも大切である。
【0008】
本発明の目的は、タンデム型エンジンにて各原色を並列して描画処理する印刷装置において、各原色の画像処理を行う複数の画像処理装置が汎用メモリからなる主記憶装置を共有することによるメモリ実装コストの低減と、各画像処理装置のメモリバスの占有率の的確な制御による安定した印刷動作とを実現することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、タンデム型エンジンにて各原色を並列して描画処理する印刷装置において、各原色の画像処理を行う複数の画像処理装置と異なる画像処理機能を持つ画像処理装置の付加や、当該画像処理装置と同じ画像処理機能を持つ画像処理装置の増設により、容易に機能拡張や性能向上を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の印刷装置は、タンデム型エンジンにて各原色を並列して描画処理する印刷装置において、各原色の画像処理を行う複数の画像処理装置の各々が、主記憶装置を構成するSDRAM等の汎用メモリバスを共有するためのバス調停機能を備え、各原色同時に描画プロセスのバス占有率を一定に制御するものである。
【0011】
すなわち、本発明では画像処理装置がそれぞれメモリバス制御装置を有し、バス占有権を制御する信号で接続することによりバス調停機能を実現する。
【0012】
バスアクセス権を一定周期で獲得するバス調停機能を持つことにより、複数の画像処理装置間のバス調停信号数を低減する。
【0013】
この時、共有される主記憶装置のバスマスタの画像処理装置は、それ以外の描画性能に必要なバス占有率を確保し、画像処理装置以外の中央処理装置部、補助記憶部、外部IF部等のリクエスタからのバス使用要求に対し割り当てする機能を持つことにより、印刷動作開始後は描画処理に関係するリクエスタ(画像処理装置)は一定周期内で次回のバスアクセス権を獲得できるので描画データ生成が間に合わずにオーバーラン等を起こすことが防止出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施の形態である印刷装置の全体構成の一例を示す概念図である。
【0016】
図1において、CPU(中央処理装置)1と装置制御プログラム等を格納するROM2、印刷データ20、中間データ21、C描画データ22〜K描画データ25等を格納する主記憶装置3、画像処理装置C6〜画像処理装置K9を有する。また、この図1では特に図示しないがPC(パーソナルコンピュータ)等のホストコンピュータと接続するために外部インタフェース装置4や印刷データ20等を記憶するHDD等の補助記憶装置5を有する。また、中間データ21の生成には印刷データ20をCPU1で解読し、印刷データ20が圧縮形式の場合は画像処理装置C6〜画像処理装置K9の内部又は外部に圧縮データ等を伸長する伸長処理装置11を有する。
【0017】
印刷データ20に付随した制御コマンドに基づき印刷動作を行なうが、印刷データ20から中間データ21を生成し、その中間データ21から画像処理装置C6〜画像処理装置K9によりC描画データ22〜K描画データ25を生成し、そのC描画データ22〜K描画データ25を印刷機構装置10に送り印刷プロセスを実行する機能を有する。
【0018】
CPU1、ROM2、外部インタフェース装置4、補助記憶装置5、画像処理装置C6〜画像処理装置K9、伸長処理装置11はシステムバス30で相互に接続されており、画像処理装置C6〜画像処理装置K9と印刷機構装置10は印刷制御信号33、Cビデオ信号34〜Kビデオ信号37、C同期信号38〜K同期信号41で接続され、更に画像処理装置C6〜画像処理装置K9と主記憶装置3とはメモリバス31で接続されている。この時、メモリバス31は画像処理装置C6〜画像処理装置K9の共有メモリバスとして機能し、バスマスタの画像処理装置C6とスレーブの画像処理装置M7〜画像処理装置K9とがバス調停信号32で接続されてバスアクセス権の制御を行なっている。
【0019】
PC等のホストコンピュータで生成された印刷データ20は、外部インタフェース信号42として、外部インタフェース装置4を介して、主記憶装置3等に一時保存され、CPU1や伸長処理装置11にてページ単位の中間データ21に変換され、画像処理装置C6〜画像処理装置K9にてスムージング処理、色変換処理、ディザ処理等の画像変換処理を行い、C描画データ22〜K描画データ25として主記憶装置3に再度記憶される。その後、そのC描画データ22〜K描画データ25が画像処理装置C6〜画像処理装置K9に読み出され印刷機構装置10にCビデオ信号34〜Kビデオ信号37として送られ、印刷プロセスを実行する。
【0020】
また、図9のようにシステムバス30とメモリバス31に接続された拡張機能としてのベクトル画像処理装置等で印刷データ20から中間データ21を生成した後、その後同様の処理を実行して印刷しても良い。これは、データ処理時間が不定な処理が介在すると一定スループットが実現できずオーバーラン等により不正印刷が発生する可能性があるため、中間データ21生成までは別プロセスに分けることが必要なためである。
【0021】
図2では、本実施の形態におけるバスマスタの画像処理装置C6の内部構成を説明する。
【0022】
画像処理装置C6は画像処理部64、CPUインタフェース部60、メモリインタフェース部61、エンジンインタフェース部62、バス調停制御部65を有する。また、画像処理部64はビデオ生成部71とビデオ出力部72及び画像処理制御部70から構成され、そのビデオ生成部71は中間データ読込部73、画像変換処理部74、描画データ書出部75を有し、そのビデオ出力部72は描画データ読込部76、描画データバッファ(BUF)77を有する。
【0023】
CPUインタフェース部60はシステムバス30と接続され、DMAコントローラ等からなるメモリインタフェース部61は主記憶装置3とメモリバス31にて接続され、エンジンインタフェース部62は印刷制御信号33にて印刷機構装置10と接続され、画像処理部64はC同期信号38とCビデオ信号34と接続され、更にバス調停制御部65はバス調停信号32と接続されて外部の各装置と通信している。
【0024】
更に、画像処理制御部70はビデオ生成部71とビデオ出力部72と画像処理制御信号93にて接続され、画像変換プロセスを制御する機能を有する。CPUインタフェース部60と画像処理部64とは内部メモリバス94、96にてメモリインタフェース部61に接続され、バス調停信号90、100にてバス調停制御部65に接続されており、バス調停制御部65とメモリインタフェース部61とはバス選択信号92にて接続されている。
【0025】
この画像処理装置C6が印刷動作する時は、まずシステムバス30に接続された外部インタフェース装置4からきた印刷データ20をCPUインタフェース部60を経由して主記憶装置3上の印刷データ20の格納領域に一時保持する。その後、CPU1又は伸長処理装置11へCPUインタフェース部60を経由して送り、再び主記憶装置3上の中間データ21の格納領域に保持する。中間データ21が完成したら、画像処理プロセスを起動し、中間データ読込部73を経由して画像変換処理部74で画像処理を行い描画データ書出部75を経由して再び主記憶装置3のC描画データ22の格納領域に記憶する。更に、そのC描画データ22を描画データ読込部76を経由してBUF77に一定量のC描画データ22を保持させて、描画準備終了を、画像処理制御部70に連絡し、画像処理制御部70またはCPU1はエンジンIF部62から印刷制御信号33を通じて印刷機構装置10に印刷起動命令を送る。それにより印刷機構装置10は印刷プロセスを開始して、C描画データ22が必要なタイミングにC同期信号38を画像処理装置C6に送信する。その結果、ビデオ生成部71による中間データ21の読み出し、およびC描画データ22の生成及び書き出し、ビデオ出力部72によるC描画データ22の読込みおよびビデオデータ送出の、一連の動作を中間データ21が無くなるまで、連続してC描画データ22を印刷機構装置10に送り続ける。1ページ分の描画データが終わると描画データ送信プロセスを停止し、そのことをCPU1へ通知する。
【0026】
この時、C描画データ22を一定のスループットで送り続ける為には、中間データ21の読込み、C描画データ22の書き出し、読込みがメモリバス31を経由するため、バス使用権を獲得した時には中間データ読込部73、描画データ書出部75、描画データ読込部76のそれぞれが主記憶装置3との間で同じ画素分のデータを転送することが必要である。更にバスアクセス権を取得する迄の待ち時間が印刷機構装置10に送出したビデオデータの画素数が少なくともビデオ出力部72に保持されていることが必要である。従って、バス獲得待ち時間が一定だと各メモリバス31に要求する中間データ読込部73、描画データ書出部75、描画データ読込部76の保持すべきデータの画素数が決まるため描画データバッファ77等の容量が小さくてよい。
【0027】
C描画データ22をCビデオ信号34にて送信開始すると同時に、ビデオ出力部72の描画データ読込部76、ビデオ生成部71の描画データ書出部75、中間データ読込部73の順番でバス使用許可を連続して獲得できるような状態にする。また、バスアクセス権獲得後はそのバスアクセス回数とバースト数にて同一画素数を転送出来るように制御し一定スループットは保証可能となる。そこで、バス調停方式としては画像処理部の3つのメモリインタフェースが順番にバス使用許可を得るようにして、かつ主記憶装置3とのデータ転送量も同一画素数分のデータ量を転送出来る様にして、バス調停制御をすることにより、バッファサイズが最適な簡単で効率のよいバス調停制御方式となる。
【0028】
但し、ページ先頭とページ終了では中間データ読込部73、描画データ書出部75、描画データ読込部76の3つが同時に動かないため、その期間だけは変則な制御にする必要があるが、同じ画像処理部64内にあるため画像処理制御部70にて制御可能である。
【0029】
図11のような画像処理装置C6と画像処理装置M7が描画動作している時の簡単なタイミングチャート図で説明すると、画像処理装置C6がバス使用要求(REQC)を出しバス使用許可(ACKC)を得ると1クロック後から画像処理部64のビデオ生成部71の中間データ読込部(FRD)73、描画データ書出部(VWR)75、ビデオ出力部72の描画データ読込部(VRD)76の順で連続してバスアクセスし、画像処理装置M7のバス要求(REQM)が、描画データ読込部(VRD)76のアクセス終了の2クロック前迄に出ていると次のクロックサイクルでバス許可(ACKM)を得て、その次のクロックサイクルから画像処理部64のビデオ生成部71の中間データ読込部(FRD)73、描画データ書出部(VWR)75、ビデオ出力部72の描画データ読込部(VRD)76の順で連続してバスアクセス出来る。これはバスマスタのバス調停制御部65が画像処理部64のビデオ生成部71の中間データ読込部(FRD)73、描画データ書出部(VWR)75、ビデオ出力部72の描画データ読込部(VRD)76のバスアクセスサイクル数を予め知っていることにより、各画像処理装置C6〜画像処理装置K9のアクセス終了サイクルを認識出来るためである。
【0030】
ビデオ生成部71の中間データ読込部73、描画データ書出部75、ビデオ出力部72の描画データ読込部76と描画データバッファ(BUF)77では、一定のスループットを実現するためには、1画素分のC描画データ22を送出する時間はCビデオ信号34のビデオ周波数fv(MHz)で決まるので、1画素分のC描画データ22を生成したり、転送したりするのに要する時間を合せることによって一定のスループットが実現出来る。この時、システム周波数fs(MHz)が決まると、図2の中間データ読込部73、描画データ書出部75、ビデオ出力部72の描画データ読込部76、画像変換処理部74の1画素生成に要する時間が一意に決まる。その転送性能を阻害しないようなメモリバス調停制御を行うことが必要である。当然共有メモリ方式のため同時に1つのバスリクエスタしかアクセス権を獲得出来ないため、次のアクセス権を獲得する迄にビデオ出力部72が印刷機構装置10に送出する分のC描画データ22を生成する様に制御する。従って、その時間分のC描画データ22を保持する描画データバッファ77等がビデオ出力部72には必要となる。
【0031】
描画性能を実現しオーバーラン等を起こさない為には以下の関係が成立する様に、バッファサイズやバスアクセス仕様を決める事が必要である。
【0032】
一般に印刷機構装置10のビデオ用同期クロックと画像処理装置C6〜画像処理装置K9の同期クロックは異なる場合が多く、その周波数比が1:n(例えばfs:fv=66MHz:22MHz)とする。
【0033】
システムクロック側でバスアクセス権を獲得して次のアクセス権を獲得するまでXマシンサイクルを要するとするとそのn分の1のX/n画素分が印刷機構装置10に送られるため、その分は最低限ビデオ出力部72が描画データを保持する必要がある。
【0034】
また、ビデオ出力部72の描画データ読込部76は必ずXマシンサイクルに1回バスアクセス権を獲得し、X/n画素分転送可能なことが要求される。ビデオ生成部71の描画データ書出部75もXマシンサイクルに1回バスアクセス権を獲得しやはりX/n画素以上書込むことが要求される。同じくビデオ生成部71の中間データ読込部73もXマシンサイクルに1回X/n画素以上の中間データ21を読み出すことが要求される。この時、上記3つのリクエスタが占有するマシンサイクルをそれぞれa,b,cとする。
【0035】
Xマシンサイクルの間に各画像処理装置C6〜画像処理装置K9の各バスリクエスタが(a+b+c)マシンサイクル占有し、更にCMYKの画像処理装置C6〜画像処理装置K9が同時に動作している状態ではその4倍の4×(a+b+c)マシンサイクル占有する。描画プロセス以外には不定期なシステムバス30と外部インタフェース装置4や伸長処理装置11等のバスアクセス及び主記憶装置3で使用している汎用DRAMのリフレッシュサイクル等にX−4×(a+b+c)マシンサイクル解放する事が必要でそのような一定周期のバス調停制御をすることにより、転送性能を、図10のようにマシンサイクルを割当てることによって保証出来る。
【0036】
また、描画開始時には画像処理装置C6のバッファにX/n画素以上描画データが溜まるタイミングに印刷起動をかけることが必要で、画像処理装置M7が描画する時間から、バッファがX/n画素以上溜まるのに必要な時間前に中間データ21の読み出しを開始すれば良い。画像処理装置Y8〜画像処理装置K9も同様に動作開始する。また、連続動作時には一時的にC描画データ22がページ間で無くなる状態が発生するが、次ページの先頭を表すC同期信号38〜K同期信号41が来る前にCMYKの順番で順次描画待ちの状態になるタイミングで描画処理を展開しても良い。また、複数ページある場合、予めバスマスタが複数ページモードを制御レジスタ等で指示することにより自動実行させても良い。
【0037】
以上のようなバスアクセス方法により描画データバッファ77の容量やメモリバス31のバス使用効率を最適な状態にするようなマシンサイクルスケジューリングを決めることが出来る。
【0038】
図3(a)、(b)はそれぞれ、印刷機構装置10がタンデム型エンジンを有する印刷装置の概略構成図および同装置での4色描画プロセスの原理を示した図である。
【0039】
各色のC描画データ22は同じデータ画素数であり、その転送性能も同じである。但し、先に述べた様に同じ印刷領域を描画開始するタイミングには一定の時間差がある。
【0040】
タンデム型エンジンでは画像処理装置C6〜画像処理装置K9から送られてくるビデオ信号を発光ダイオード(LED)110等により感光ドラム111に照射することにより、潜像を形成し、帯電したトナーを潜像に付着し、画像を形成し、転写ドラム112を介して、搬送ベルト114上を走行する用紙(印刷媒体)113に印刷イメージを転写させている。この図3では説明を簡単にするため、用紙サイズの中間データ21は4等分されたデータとして考えるとCMYKそれぞれのC描画データ22は描画エリア1、2、3、4に対応して描画ポイントに用紙が到達する迄に、C描画部ではC1の送出準備が整う必要があり、一定時間後、M描画部ではM1の送出準備が整う必要がある。この順にY描画部、K描画部と描画準備を整えると、K描画部が描画エリア1を描画している時間には、Y描画部はエリア2、M描画部はエリア3、C描画部はエリア4を並行して描画するように描画プロセスが動作している。
【0041】
バスマスタである画像処理装置C6が印刷制御信号33で印刷起動命令を送ると、あとはCMYKの順にC同期信号38〜K同期信号41が印刷機構装置10から送られて来て、CMYKそれぞれの画像処理装置C6〜画像処理装置K9が独立にC同期信号38〜K同期信号41に合せてCビデオ信号34〜Kビデオ信号37を送出するという動作になる。
【0042】
CMYKの各画像処理装置C6〜画像処理装置K9は図2で説明した様に個別に一定の転送性能を実現する様に制御されている。従って、CMYKの各バスリクエスト信号をバスマスタが監視し、CMYKの順番で一定周期でバスアクセス権を与える事により一定の描画性能が実現できる。
【0043】
従って、図4の様にC描画データ22の準備が整ったたら、画像処理装置C6から印刷機構装置10へ印刷起動命令を出すと印刷プロセスに同期して用紙先端がCの転写部に到達したことを意味するC同期信号38が画像処理装置C6に送られ、順次搬送速度に応じてM同期信号39、Y同期信号40、K同期信号41が送られる。各同期信号は用紙先端を表す垂直同期信号と用紙送り方向とは垂直の関係にあるラスタ方向(ライン方向)の描画タイミングを表す水平同期信号からなるのが一般的であり、それに合せて画像処理装置C6〜画像処理装置K9がビデオ信号としてC描画データ22を印刷機構装置10に送り印刷動作が進む。
【0044】
図5は、本実施の形態で複数の画像処理装置C6〜画像処理装置K9と共有メモリである主記憶装置3との接続方法の一例を示した図である。
【0045】
画像処理装置C6〜画像処理装置K9と主記憶装置3とをメモリバス31にて接続し、画像処理装置C6〜画像処理装置K9と印刷機構装置10とを印刷制御信号33、Cビデオ信号34〜Kビデオ信号37及びC同期信号38〜K同期信号41にて接続し、そして画像処理装置C6〜画像処理装置K9とCPU1等とをシステムバス30にて接続し、画像処理装置C6〜画像処理装置K9同士がバス調停信号54〜56にて接続されている。
【0046】
画像処理装置C6〜画像処理装置K9は共有メモリである主記憶装置3に対し、メモリバス31のコマンド信号51、アドレス信号52、データ信号53にて接続し、バス調停信号54〜56にてメモリバス使用許可を得る事により、主記憶装置3上のデータにリードライト動作を行なうことが出来る。バスアクセス権の獲得に関するバス調停制御はバス調停信号54〜56を使用しスレーブの画像処理装置M7〜画像処理装置K9のバス使用要求に対しバスマスタの画像処理装置C6がバス使用許可を与える。CMYKの描画プロセスは各画像処理装置C6〜画像処理装置K9がC描画データ22の準備が出来た時点で印刷起動命令を印刷機構装置10に送り、印刷機構装置10からのC同期信号38〜K同期信号41に従ってCビデオ信号34〜Kビデオ信号37にて描画データを独立プロセスとして送り印刷プロセスを実行する。
【0047】
図6では、本実施の形態におけるマスタスレーブ関係にある2つの画像処理装置C6および画像処理装置M7について内部動作を説明する。
【0048】
このような接続を行なうとスレーブに割り当てられた画像処理装置M7はCPUインタフェース部60、IOインタフェース部63、リフレッシュ制御部66のメモリバスアクセス機能は停止し、画像処理部64のみ有効となる。但し、CPUインタフェース部60は内部制御レジスタ等への接続のみ有効となっている。画像処理装置M7のメモリバス調停機能を持つスレーブ制御部68とバスマスタとして割り当てられた画像処理装置C6とがバス調停信号91にて接続され、バス使用要求に対しバス使用許可を出す。画像処理部64のバス調停機能を持つスレーブ制御部68とマスタ制御部67が階層構成をなすように接続することで印刷装置全体のバス調停制御を実現している。
【0049】
共有されたメモリバス31にはメモリIF部61があり、メモリIF部61は画像処理装置C6〜画像処理装置M7が持つ他のバスIFすなわちCPUインタフェース部60や例えばUSB等のIOインタフェース部63とも接続出来る様に内部メモリバス94、97、96がある。また、主記憶装置3にはSDRAM等を使用しているため、リフレッシュ制御部66とも接続されている。従って、メモリIF部61のバスリクエスタとしてはランダムにアクセス要求を出すCPUインタフェース部60、IOインタフェース部63と、一定周期でアクセス要求を出すリフレッシュ制御部66、そしてC描画データ22の転送性能を一定に保証する必要のある画像処理部64があり、各々がバスアクセス権を得る事が可能である。
【0050】
マスタの画像処理装置C6はマスタ制御部67からメモリIF部61に接続されたバス選択信号106にてバスリクエスタの内部メモリバスを選択し、スレーブの画像処理装置M7はスレーブ制御部68からメモリIF部61に接続されたバス選択信号105にてバスリクエスタの内部メモリバスを選択する。
【0051】
図7では、本実施の形態のタンデム型エンジンでの4色描画プロセス制御を4つの画像処理装置C6〜画像処理装置K9にて行う場合の共有メモリバス調停制御でのマスタ制御部67とスレーブ制御部68と各メモリバスリクエスタとの接続関係の全体を示す。
【0052】
マスタ制御部67は各画像処理部64のスレーブ制御部68から来るCMYKのバス使用要求とそれ以外のCPUIO制御部80、リフレッシュ制御部81のバス使用要求を見て順次バス使用許可を出す。
【0053】
リフレッシュ制御部81はリフレッシュ間隔以内に割込むようなタイマーカウンタ等で制御し、マスタ制御部67にバス要求を出す。
【0054】
CPUIO制御部80はCPUインタフェース部60やIOインタフェース部63からのバスリクエストを見てマスタ制御部67にバス使用要求を出す。
【0055】
スレーブ制御部68は画像処理部64にあるビデオ生成部71の中間データ読込部73、描画データ書出部75、ビデオ出力部72の描画データ読込部76の3つバス使用要求に対し、C描画データ22の転送性能を満足する様に、一定の割合でバス使用許可を与える。
【0056】
この時、マスタ制御部67に画像処理部64の動作モードを予め教えることが出来るため、スレーブの画像処理部64がページ先頭処理中、連続動作中、ページ終了処理中のどの状態にいるか認識可能である。従って、図11のようなCMYKの切替え時に隙間のない連続アクセスが実現出来る。また、バスマスタの画像処理装置C6はメモリバス31のコマンド信号51やアドレス信号52を盗み見る(スヌープ動作)事でも実現可能であるが、論理物量的には不利になる。
【0057】
図8は、本実施の形態の図7に例示される接続関係におけるバス調停制御の状態遷移図である。
【0058】
マスタ制御部67はC、M、Y、K、OTHERの状態を有し、各CMYK状態はスレーブ制御部68に制御を移し、FRD、VWT、VRDの順番にバス使用許可を与える。また、OTHER状態の時はCPUIO制御部80が一定時間の間、CPUインタフェース部60かIOインタフェース部63にバス使用許可を与えることができ、更にリフレッシュ制御部81が割込んでバス使用許可を得ることも出来る。そして、OTHER状態は一定時間経過した後、CMYK状態に移る。また、リフレッシュサイクルが最優先で割込む様に制御することも可能であるが、その時はCMYK状態が一時リフレッシュサイクル分止まることを考慮したバッファ容量が必要となる。
【0059】
また、CMYK状態でCMYK4つの状態全てが同時動作していない場合には空いた時間を画像処理部64以外OTHER状態に割り当てる。
【0060】
図12に、メモリバス31に接続されるメモリインタフェース部61の入出力回路においてメモリバス31とのインピーダンスマッチングをとるための出力回路部分の構成例を示す。
【0061】
例としてアドレス信号122が出力回路123に接続され、出力イネーブル信号121がMOSスイッチ124をON/OFFする事により、当該の画像処理装置C6〜画像処理装置K9がバス使用許可を得ていない場合にはOFFすることで出力ピン125はハイインピーダンスとなる。
【0062】
また、インピーダンス制御信号129により初期設定されたインピーダンス制御レジスタ128の値により、抵抗アレイ127に接続されたMOSスイッチ126のON/OFFが決まり、プルダウン抵抗値を制御することより、インピーダンス値を制御する。
【0063】
以上説明したように、本実施の形態の印刷装置によれば、印刷機構装置10にてタンデム型エンジンにて各原色を並列して描画処理する場合に、複数の画像処理装置C6〜画像処理装置K9が主記憶装置3を共有するので、各画像処理装置毎に専用のメモリを持たせる場合に比較して実装面積やメモリ容量の削減による小型化およびコスト削減が可能になるとともに、少ないバス調停信号で複数の画像処理装置C6〜画像処理装置K9が共有する主記憶装置3のメモリバス31を制御でき、かつオーバーラン等を起こさずに安定した印刷処理を実現することができる。
【0064】
また、画像処理装置C6〜画像処理装置K9とは異なる画像処理機能を持つ例えばベクトル画像処理装置12や、画像処理装置C6〜画像処理装置K9と同じ画像処理機能を持つ画像処理装置を共有メモリバスに増設することにより、個別に専用メモリを増設したりバスアクセス制御を変更する等の煩雑な作業を必要とすることなく、機能拡張や性能向上を容易に実現することができる。
【0065】
本願の特許請求の範囲に記載された発明を見方を変えて表現すれば以下の通りである。
【0066】
(1).印刷データ及び描画データを主記憶に保持しDMA転送機能にて画像処理及び印刷処理を実行する機能を有する画像処理装置。
【0067】
(2).複数の画像処理装置が主記憶を共有する機能を有する画像処理装置。
【0068】
(3).複数の画像処理装置が共有する主記憶のメモリバスに直接接続可能なインタフェースを有する画像処理装置。
【0069】
(4).複数の画像処理装置が共有する主記憶のメモリバスのアクセス権を制御するインタフェース機能を有する画像処理装置。
【0070】
(5).共有メモリのバス使用権を一定の周期で明け渡すことでバス調停制御する機能を有する画像処理装置。
【0071】
(6).描画データ生成回路にて入力データと出力データのデータサイズ比率を一定にすることでスループットを制御する機能を有する画像処理装置。
【0072】
(7).共有メモリバス調停をマスタとスレーブの2つの階層で制御することにより描画性能を一定に制御する機能を有する画像処理装置。
【0073】
(8).リフレッシュサイクル、IOサイクル、描画サイクルのバスアクセスを調停する機能を有する画像処理装置。
【0074】
(9).共有メモリバスのインピーダンス調整機能を有する画像処理装置。
【0075】
(10).共有メモリバスに異なる画像処理機能を持つ画像処理装置を増設する機能を持つ印刷装置。
【0076】
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0077】
【発明の効果】
タンデム型エンジンにて各原色を並列して描画処理する印刷装置において、各原色の画像処理を行う複数の画像処理装置が汎用メモリからなる主記憶装置を共有することによるメモリ実装コストの低減と、各画像処理装置のメモリバスの占有率の的確な制御による安定した印刷動作とを実現することができる。
【0078】
タンデム型エンジンにて各原色を並列して描画処理する印刷装置において、各原色の画像処理を行う複数の画像処理装置と異なる画像処理機能を持つ画像処理装置の付加や、当該画像処理装置と同じ画像処理機能を持つ画像処理装置の増設により、容易に機能拡張や性能向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である印刷装置の全体構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態である印刷装置を構成する画像処理装置の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図3】(a)、(b)はそれぞれ本発明の一実施の形態である印刷装置の概略構成図およびその印刷装置を構成するタンデム型印刷エンジンの描画プロセスの一例を示す概念図である。
【図4】本発明の一実施の形態である印刷装置におけるタンデム方式の印刷プロセスの一例を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態である印刷装置における画像処理装置、主記憶装置、印刷機構部の接続関係の一例を示す概念図である。
【図6】本発明の一実施の形態である印刷装置における複数の画像処理装置のマスタスレーブ接続の内部構成例を示す概念図である。
【図7】本発明の一実施の形態である印刷装置における複数の画像処理装置のマスタ/スレーブの接続関係とバス調停機能の構成例を示す概念図である。
【図8】本発明の一実施の形態である印刷装置における複数の画像処理装置のバス調停の状態遷移の一例を示す状態遷移図である。
【図9】本発明の一実施の形態である印刷装置におけるベクトル画像処理機能等の異なる画像処理装置の増設した構成の一例を示すブロック図である。
【図10】本発明の一実施の形態である印刷装置において複数の画像処理装置が主記憶装置を一定周期でバスアクセスする場合のマシンサイクル割当て例を示した概念図である。
【図11】本発明の一実施の形態である印刷装置において複数の画像処理装置が発行するバス使用要求信号とバス使用許可信号のタイミングチャートである。
【図12】本発明の一実施の形態である印刷装置における複数の画像処理装置が備える主記憶装置へのアクセスバスのインピーダンス制御機能の一例を示す概念図である。
【図13】本発明の参考技術である従来の印刷装置の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…CPU(中央処理装置)、2…ROM(不揮発メモリ)、3…主記憶装置(汎用DRAM)、4…外部IF(インタフェース)装置、5…補助記憶装置、6…画像処理装置C、7…画像処理装置M、8…画像処理装置Y、9…画像処理装置K、10…印刷機構装置(エンジン)、11…伸長処理装置、12…ベクトル(拡張)画像処理装置、13…画像メモリC、14…画像メモリM、15…画像メモリY、16…画像メモリK20…印刷データ、21…中間(フレーム)データ、22…C描画(ビデオ)データ、23…M描画(ビデオ)データ、24…Y描画(ビデオ)データ、25…K描画(ビデオ)データ、30…CPU(システム)バス、31…メモリバス、32…バス調停信号、33…印刷制御信号、34…Cビデオ信号、35…Mビデオ信号、36…Yビデオ信号、37…Kビデオ信号、38…C同期信号、39…M同期信号、40…Y同期信号、41…K同期信号、42…外部インタフェース(IF)信号、43…C画像メモリバス、44…M画像メモリバス、45…Y画像メモリバス、46…K画像メモリバス、47…(内蔵)IOインタフェース(IF)信号、50…(メモリバス)コマンド信号、51…(メモリバス)アドレス信号、52…(メモリバス)データ信号、53…バス調停(要求/許可)信号M、54…バス調停(要求/許可)信号Y、55…バス調停(要求/許可)信号K、60…CPUIF(インタフェース)部、61…メモリIF(インタフェース)部、62…エンジンIF(インタフェース)部、63…IOIF(インタフェース)部、64…画像処理部、65…バス調停制御部、66…リフレッシュ制御部、67…マスタ制御回路(部)、68…スレーブ制御回路(部)、70…画像処理制御回路(部)、71…ビデオ生成回路(部)、72…ビデオ出力回路(部)、73…中間データ(フレーム)読込(RD)部、74…画像変換処理回路(部)、75…描画データ(ビデオ)書出(WR)部、76…描画データ(ビデオ)読込(RD)部、77…BUF(描画データバッファ)、78…CMYK制御回路(部)、79…ビデオ生成制御回路(部)、80…CPUIO制御回路(部)、81…リフレッシュ制御回路(部)、90…内部バス調停信号、91…外部バス調停信号、92…バス選択信号、93…画像処理制御信号、94…CPUIF部メモリバス信号、95…IOIF部メモリバス信号、96…画像処理部メモリバス信号、97…リフレッシュ制御部メモリバス信号、99…内部CPUIF信号、100…CPUIF部バス要求/許可(REQ/ACK)信号、101…IOIF部バス要求/許可(REQ/ACK)信号、102…リフレッシュ制御部バス要求/許可(REQ/ACK)信号、103…画像処理部バス要求/許可(REQ/ACK)信号、104…スレーブ制御部バス要求/許可(REQ/ACK)信号、105…スレーブ制御部バス選択信号、106…マスタ制御部バス選択信号、110…LED(発光ダイオード)、111…感光ドラム、112…転写ドラム、113…用紙(印刷媒体)、114…搬送ベルト、121…出力イネーブル制御信号、122…アドレス信号、123…出力回路、124…MOSスイッチ、125…出力ピン、126…MOSスイッチ、127…抵抗アレイ、128…インピーダンス制御レジスタ、129…インピーダンス制御信号。

Claims (5)

  1. 主記憶装置と、前記主記憶装置を共有する複数の画像処理装置と、個々の前記画像処理装置が出力する描画データにて印刷動作を行う印刷機構部と、を含むことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、個々の前記画像処理装置は、前記描画データの格納に前記主記憶装置を共有するためのバス制御装置を備えたことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1記載の印刷装置において、前記印刷機構部は、カラー印刷の各原色の印刷動作を行うタンデム型印刷エンジンを備え、個々の前記画像処理装置は、前記バス制御装置により、一定周期で前記主記憶装置にアクセスするためのバス使用権を獲得するバス調停により、前記主記憶装置上に前記各原色の描画データを生成して前記タンデム型印刷エンジンに供給することを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項2または3記載の印刷装置において、複数の前記画像処理装置の中の一つの前記画像処理装置の前記バス制御装置はマスタとして機能し、他の前記画像処理装置の前記バス制御装置は、前記マスタに従属して動作するスレーブとして機能し、
    前記マスタの前記バス制御装置は、前記印刷装置の全体を制御するCPUからの前記主記憶装置に対するアクセス要求と、前記CPUおよび複数の前記画像処理装置以外の外部からの前記主記憶装置に対する入出力要求と、前記主記憶装置における記憶保持動作のためのアクセス要求と、カラー印刷の各原色に割り当てられた複数の前記画像処理装置のいずれに前記主記憶装置へのアクセスを許可するかの色選択要求とを調停し、
    前記スレーブの前記バス制御装置は、前記主記憶装置からの印刷データあるいは中間データの読み出し動作、読み出した前記印刷データあるいは中間データに画像処理を施して得られた描画データの前記主記憶装置に対する書き込み動作、前記主記憶装置に書き込まれた前記描画データの前記印刷機構部への転送のための読み出し動作、および必要な待機動作を周期的に反復することを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1,2,3または4記載の印刷装置において、
    個々の前記画像処理装置に設けられ、前記主記憶装置に対するアクセスにおけるデータ信号、アドレス信号、制御信号の少なくとも一つに応じて前記主記憶装置に接続される信号線インピーダンスを変化させるインピーダンス調整機能、
    および前記主記憶装置に、複数の前記画像処理装置とは異なる画像処理機能を持つ第2画像処理装置を増設する機能、
    の少なくとも一方の機能を含むことを特徴とする印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014012409A (ja) * 2013-08-19 2014-01-23 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成システムおよび省電力印刷方法
JP2014211867A (ja) * 2013-04-01 2014-11-13 株式会社アクセル 通信システム、通信方法

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