JP2004065732A - 遊技機の立体視可能な遊技盤 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、レンチキュラー板、立体視用合成画像シート、遊技基板より構成される立体視可能な遊技盤において、前記遊技基板を合成樹脂製として照明を容易に行うことを目的とする。
【解決手段】レンチキュラー板13の裏面に複数の画像を合成した立体視用合成画像シート12を接着し、立体視用合成画像シート12の裏面にはABS樹脂21を含む保護層17を塗着し、射出成形機20によって光拡散材を混入したABS樹脂21を型内に注入して保護層17の裏面に遊技基板2bを溶着し、レンチキュラー板13、立体視用合成画像シート12、保護層17、遊技基板2bを一体とした遊技盤1を製作する。
【選択図】 図14
【解決手段】レンチキュラー板13の裏面に複数の画像を合成した立体視用合成画像シート12を接着し、立体視用合成画像シート12の裏面にはABS樹脂21を含む保護層17を塗着し、射出成形機20によって光拡散材を混入したABS樹脂21を型内に注入して保護層17の裏面に遊技基板2bを溶着し、レンチキュラー板13、立体視用合成画像シート12、保護層17、遊技基板2bを一体とした遊技盤1を製作する。
【選択図】 図14
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、遊技機の立体視可能な遊技盤に関し、より詳しくはレンチキュラー板と一体となった遊技盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機、パチスロ機等の遊技機の遊技盤1は、遊技基板2の前面に図柄を印刷した透明の装飾シート3を接着剤4で貼り合わせて両者を一体とするとともに、外レール(図示せず)及び内レール5を設置し、これらレールの内側である遊技領域6において、透光性を有する装飾シート3の前方側から釘、(図示せず)風車7、入賞装置8、表示ランプ9等の遊技部品を取り付けている。即ち、前記遊技基板2は天然木材の一枚板や複数の板を貼り合わせた合板が多く用いられて、これら木製の遊技基板2aは、上記遊技部品の取付用の孔加工や釘の打ち込みが容易であり、強度耐久性にも優れているため、広く使用されている。遊技基板2には遊技部品の取付用の孔10が加工され、この遊技基板2aの前面に、遊技基板2aに設けた遊技部品取付用の孔10と重なる箇所に該孔10と同じ大きさに設けた切除部11を配置し、遊技領域6を装飾するための図柄を印刷した透光性を有する装飾シート3を貼付する。
【0003】
上記した遊技盤1を構成する装飾シート3には、遊技盤1の全域或いは遊技盤1の所定の位置に遊技機の商品名やキャラクター等の図柄が描かれて遊技領域6内を装飾する。しかしながら、この装飾を目的とする図柄は、装飾シート3に平面的な図柄を印刷したものであるので、面白味に欠け、装飾するという役目を発揮していなかった。
【0004】
近時、遊技者の興趣を高めるため、遊技基板2の前面に複数の視差のある画像を写した立体視用合成画像シート12を貼り付け、立体視用合成画像シート12の前面に、該立体視用合成画像シート12にレンズ14のピッチPを合わせたレンチキュラー板13を配置することが行われている。図6に示すように、レンチキュラー板13は円柱周面形状(シリンドリカル形状)とした縦方向にわたるレンズ14を複数枚並設して板状としたものである。レンチキュラー板13の裏面に図示しない接着剤(或いは両面テープ)で接着された前記立体視用合成画像シート12には、左右の複数の方向から撮影して得られた視差のある複数枚(二枚またはそれ以上)の原画像を分割し、線状に圧縮して合成された一つの合成画像が写されている。上記立体視用合成画像シート12は、接着剤15によって木製の遊技基板2aに接着される。
【0005】
遊技者が、遊技機の前に設置されている椅子に座って前記遊技基板2aに貼付された立体視用合成画像シート12を見ると、例えば右眼で画像αを、左眼で画像βを見ることになる。図柄を立体視するのに必要な合成画像は、二像またはそれ以上の原画像から合成されていて、前記画像αと画像βとは異なる画像であり、それらの間では、立体視に必要な視差が含まれているから、遊技者は立体感のある図柄を見ることができる(図5)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来において、レンチキュラー板の裏面に合成画像シートの表面を貼付し、合成画像シートの裏面に木製の遊技基板を貼付して遊技盤を構成する。遊技者は遊技を行う際に、合成画像シートに描かれた図柄を立体視できる。この立体感のある図柄をより明瞭に見せるために、合成画像シートの裏面に光源を配置することが提案されている(特開平4−322657号)。しかし、従来の遊技基板は上述したように木製であり、遊技基板の最も機台前方側に溝を設けて配置しなければならず、そうすると光源の前方のわずかな箇所しか光が当たらず、多くの光源が必要となる。また、遊技基板が木製であるので、遊技基板に含まれる湿気が立体視用合成画像シートの裏面に付くと、図柄を明瞭に見ることが出来ない場合を生じたり、或いは前記湿気が遊技基板と合成画像シートの接着箇所に浸透して接着不良を起こす等の問題を生じていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明が採用した手段を以下に記載する。本発明請求項1記載の発明は、「遊技基板の前面に立体視用合成画像を写した立体視用合成画像シートを固着し、該立体視用合成画像シート前面にレンチキュラー板を固着して前記立体視用合成画像シートに描かれた図柄を立体視可能とし、レンチキュラー板の前面側から多数の釘を打設したり、遊技部品を取り付けるための貫通孔を設ける遊技機の立体視可能な遊技盤において、成形機で複数の遊技部品取付用の貫通孔を設けたレンチキュラー板を成形する工程と、成形されたレンチキュラー板の平らな面である裏面に、レンチキュラー板に設けられた遊技部品取付用の孔に重なる部分を切除した立体視用合成画像シートを固着する工程と、該立体視用合成画像シートの裏面に立体視用合成画像シートを保護する透明の保護層を塗着する工程と、成形機によってレンチキュラー板及び立体視用合成画像シートの裏面に塗着された前記保護層に遊技部品取付用の孔を配設する合成樹脂層の遊技基板を溶着する工程から構成されることを特徴とする遊技機の立体視可能な遊技盤」である。
【0008】
「成形機で複数の遊技部品取付用の貫通孔を設けたレンチキュラー板を成形」とは、透明性に優れた熱可塑性プラスチックであるPMMA(ポリメチルメタクリレート)を材料として、射出成形機でレンチキュラー板を製作することであり、該レンチキュラー板は成形時金型により、樹脂が及ばない箇所に遊技部品取付用の孔が設けられる。次いで「立体視用合成画像シートを固着する」とは、左右の複数の方向から撮影して得られた視差のある二枚または二枚以上の原画像を分割し、線状に圧縮して合成された一つの合成画像を写したシートをレンチキュラー板の裏面に、接着剤または両面テープで接着することである。
【0009】
そして、「立体視用合成画像シートを保護する透明の保護層を塗着する」とは、透明色のABS樹脂パウダーを立体視用合成画像シートの裏面にスプレーガン等で粉体塗装すること、或いは、立体視用合成画像シートの裏面にABS樹脂を含有したインクを使用してシルク印刷を施すことで、これにより、立体視用合成画像シートの裏面に後述のABS樹脂(PET樹脂でも可)を溶着しても立体視用合成画像シートが損傷することはない。
【0010】
更に「保護層に遊技部品取付用の孔を配設する」とは、例えば、射出成形機の可動型にレンチキュラー板及びレンチキュラー板に貼り付けられた立体視用合成画像シートを固定しておき、射出成形機の固定型の空洞部分にABS樹脂またはPET樹脂を加圧注入して金型内で固化させることで、ABS樹脂等が注入されない箇所が遊技部品取付用の孔となる。立体視用合成画像シート裏面に塗着された保護層とABS樹脂(PET樹脂)が溶着して一体となる。
【0011】
本発明請求項2記載の発明は、「上記保護層の裏面に配設される透明な合成樹脂内に光拡散材が混入されているように構成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機の立体視可能な遊技盤」である。
【0012】
「光拡散材が混入」とは、例えば、炭酸カルシウム、酸化珪素、酸化アルミニウム、ガラス粉等の無機系材料やポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂などの有機系材料をいい、これらを透明なABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエンスチレン樹脂)、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂)に練り込まれた状態、若しくは図示はしないがABS樹脂、PET樹脂内にABS樹脂、PET樹脂と光拡散材を練り込んだ光拡散層を形成することである。ABS樹脂、PET樹脂ともに釘の打ち込みが可能であり、遊技部品を固着することができる。
【0013】
本発明請求項3記載の発明は、「上記保護層の裏面に所定の厚みを有して配設される遊技基板において、透明な合成樹脂層の厚みを薄くし、前記所定の厚さに至るまで、透明な合成樹脂層の裏面に非透光色の合成樹脂層を配設するように構成したことを特徴とする請求項1記載の遊技機の立体視可能な遊技盤」である。
【0014】
「所定の厚さに至るまで、透明な合成樹脂層の裏面に非透光色の合成樹脂層を配設する」とは、射出成形機の固定型(コアとも称する)内に、裏面に保護層を塗着した立体視用合成画像シートを背面に接着したレンチキュラー板に固定させておき、最初は透明なABS樹脂を射出し、次いでABS樹脂に顔料を加えて非透光色とし、二度目の射出成形を行うことにより遊技基板の厚みを得ることである。透明な合成樹脂層の後方側に更に非透光色の合成樹脂層を射出して溶着することにより、非透光性の合成樹脂層前方端部で照明を行うと、光が機台後方側に拡散することがないため、遊技者は立体視用合成画像シートの図柄をより鮮やかに見ることができる。
【0015】
本発明請求項4記載の発明は、「上記保護層の裏面に配設され遊技基板を構成する前項記載の非透光色の合成樹脂層の前端部に、側面発光型の光ファイバーを挿入可能な複数の溝をレンチキュラー板の裏面に平行に設けられるように構成したことを特徴とする請求項1記載の遊技機の立体視可能な遊技盤」である。
【0016】
「側面発光型の光ファイバー」とは、通信用の光ファイバーと構成は同じで、コア材とクラッド材、及びクラッド材とコア材の中間に光反射層を形成した光ファイバーであり、このような光ファイバーの一方の端部から光を入れると、光がコア材とクラッド材の界面で全反射を起して、側面発光しながら他方端部まで伝送される。なお、光源はLED等を光ファイバーの端部に置けばよく、カラフルな色を側面発光させることもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の遊技機の立体視可能な遊技盤の実施の形態を図7から図16を参考にして詳細に説明する。図7は立体視用合成画像シート裏面に保護層を塗装により形成する説明図、図8は立体視用合成画像シート裏面に保護層を印刷する説明図、図9はレンチキュラー板、立体視用合成画像シートに保護層を設けた構成図、図10は射出成形機の可動型を固定型から分離した図、図11は射出成形機の可動型内に立体視用合成画像シートを裏面に貼着したレンチキュラー板及び立体視用合成画像シートを固定した図、図12は射出成形機の固定型に合成樹脂を注入して遊技基板を溶着した説明図、図13は遊技盤を射出成形機から取り出した図、図14は本発明の遊技盤の側面図、図15は遊技基板を透光色と非透光色とで構成した説明図、図16は本発明の光ファイバーを入れる溝を配置した遊技盤の側面図である。
【0018】
図7において13はレンチキュラー板であり、図示はしないがPMMA樹脂を材料として射出成形機20で成形される。なお、射出成形機20で成形時に材料のPMMA樹脂が及ばない箇所に後述の孔13’が形成される。立体視用合成画像シート表面の外周端に接着剤16を付け、立体視用合成画像シート12をレンチキュラー板13に貼付する。本発明の遊技盤1は、レンチキュラー板13及び前記立体視用合成画像シート12の裏面に合成樹脂製の遊技基板2bを配設することで構成される。立体視用合成画像シート12の裏面に合成樹脂製の遊技基板2bを配設するには射出成形機20を使用するため、この場合加熱され流動状態になった合成樹脂により該立体視用合成画像シート12が損傷してしまう。これを防ぐために立体視用合成画像シート12の裏面に保護層17を設ける必要がある。図7ではスプレーガン18によりABS樹脂21を材料とした粉体塗料18aをレンチキュラー板13の裏面に塗装する状態を示す。塗装は保護層17aが所定の厚さになるまで回数を重ねる。
【0019】
立体視用合成画像シート12の裏面に施す保護層17は、上記スプレーガン18による粉体塗装で保護層17aを設ける他、シルク印刷によって行うこともできる。即ち、枠19bに張り固定されたスクリーン19a上に図示しないレジスト(版膜)を作り、レジストの上にABS樹脂21を含有したインキ19cをスキージ19(ゴム製のヘラ)で伸ばすと、インキ19cがスクリーン19aを通って押し出されて、立体視用合成画像シート12の裏面に印刷することができ、この印刷によって保護層17bを形成するようにしてもよい(図8)。
【0020】
図9に示すように立体視用合成画像シート12の裏面に保護層17が形成されると、保護層17の裏面に合成樹脂製の遊技基板2bを溶着させるために、射出成形機20の可動型20bを移動させて、レンチキュラー板13等(レンチキュラー板13、レンチキュラー板13に接着した立体視用合成画像シート12)を該可動型20b内にセットし(図10)、可動型20bを再び固定型20a方向に移動させ、可動型20b、固定型20aを図示しない型締め機構により一体とする。加熱されて流動状態になったABS樹脂21及び光拡散材(図示せず)をホッパー20fから流入させ、モーター20dによりシリンダー20eを回転させて流動状態のABS樹脂21をノズル20c側に移送し、ノズル20cからABS樹脂21を固定型20aの空洞部20a’内に加圧注入する(図11、図12)。
【0021】
固定型20aの空洞部20a’内に光拡散材が混入したABS樹脂21(以下、ABS樹脂21等と称する)が加圧注入されるとABS樹脂21等が立体視用合成画像シート12の裏面に塗着された保護層17と互いに溶着する。そして、注入されたABS樹脂21等が金型内で固化すると合成樹脂製の遊技基板2bが形成される。可動型20bを移動させて一体化した遊技盤1を取り出す(図13)。
【0022】
射出成形機20の金型20a、20bから取り出された遊技盤1は、レンチキュラー板13、レンチキュラー板13に接着剤16によって接着した立体視用合成画像シート12、保護層17及び遊技基板2bが一体化されており、射出成形時にABS樹脂21等が金型20bの形状によって注入されなかった箇所は遊技部品を取り付けるための孔22となる。前記レンチキュラー板13から遊技基板2bまでが一体化したことにより、レンチキュラー板13及び立体視用合成画像シート12にそれぞれ設けた孔12’、13’と孔22は連続した孔23となり、孔23には各種の遊技部品の本体部等が取付のために嵌挿される。遊技盤1はABS樹脂21のため釘25の打設が可能である(図15)。
【0023】
上述したように、遊技基板2bは透明のABS樹脂21等のみで構成してもよいが、遊技基板2bの機台前方側を透明なABS樹脂層21a(この場合も光拡散材を混入するのが望ましい)を射出成形した後に、顔料を加えて非透光色にしたABS樹脂層21bを射出成形して遊技基板2bを製作すると、立体視用合成画像シート12の図柄をより明瞭に見ることができる。また、この場合、図示しない側面発光可能な光ファイバーを配設するための溝24を非透光色にしたABS樹脂層21bの前端部に設けると前方のABS樹脂層21aを通して立体視合成画像シート12の図柄を照明することができる(図15、図16)。また、図示はしないが前記溝24を連続した孔にすれば、図14の光拡散材の混入した透明なABS樹脂等21、図15の透明なABS樹脂層21aのいずれの箇所においても、側面発光する光ファイバーを配設することができる。本発明においては、遊技基板2bを製作するのにABS樹脂21を用いたが、上述のPET樹脂でもよく、釘25が打設でき、透光性を有する合成樹脂であれば使用可能である。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、レンチキュラー板、立体視用合成画像シートの機台後方側に配設する遊技基板を透光色を有する合成樹脂としたので、容易に立体視用合成画像シート全域を照明することができる。また、木製の遊技基板を使用した場合のように湿気が立体視用合成画像シートに付くこともなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の正面図である。
【図2】従来の装飾シートの斜視図である。
【図3】従来の遊技盤を構成する装飾シート及び木製の遊技基板の斜視図である。
【図4】従来の遊技盤の側面図である。
【図5】従来のレンチキュラー板による立体視を説明する図である。
【図6】従来の立体視可能な遊技盤の斜視図である。
【図7】立体視用合成画像シートに粉体塗装による保護層を設ける説明図である。
【図8】立体視用合成画像シートにシルク印刷により保護層を設ける説明図である。
【図9】本発明のレンチキュラー板、立体視用合成画像シートの構成図である。
【図10】本発明のレンチキュラー板、立体視用合成画像シートを射出成形機にセットする説明図である。
【図11】本発明のレンチキュラー板、立体視用合成画像シートを射出成形機の可動金型にセットしたことを示す説明図である。
【図12】本発明の保護層の後方側に遊技基板を形成する説明図である。
【図13】本発明の遊技盤を射出成形機から取り出す説明図である。
【図14】本発明の遊技盤の側面図である。
【図15】本発明の遊技基板製作につき別の実施例を示す図である。
【図16】本発明の遊技盤に照明具を入れる溝を設けた図である。
【符号の説明】
1;遊技盤、2;遊技基板、2a;遊技基板(木製)、2b;遊技基板(合成樹脂製)、3;装飾シート、4;接着剤、5;内レール、6;遊技領域、7;風車、8;入賞装置、9;表示ランプ、10;孔、11;切除部、12;立体視用合成画像シート、12’;孔、13;レンチキュラー板、13’;孔、14;レンズ、15;接着剤、16;接着剤、17;保護層、17a;保護層(粉体塗装)、17b;保護層(シルク印刷)、18;スプレーガン、18a;粉体塗料、19;スキージ、19a;スクリーン、19b;枠、19c;インキ、20;射出成形機、20a;固定型、20a’;空洞部、20b;可動型、20c;ノズル、20d;モーター、20e;シリンダー、20f;ホッパー、21;ABS樹脂、21a;ABS樹脂(透光色)、21b;ABS樹脂(非透光色)、22,23;孔、24;溝、25:釘、P;ピッチ。
【発明が属する技術分野】
本発明は、遊技機の立体視可能な遊技盤に関し、より詳しくはレンチキュラー板と一体となった遊技盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機、パチスロ機等の遊技機の遊技盤1は、遊技基板2の前面に図柄を印刷した透明の装飾シート3を接着剤4で貼り合わせて両者を一体とするとともに、外レール(図示せず)及び内レール5を設置し、これらレールの内側である遊技領域6において、透光性を有する装飾シート3の前方側から釘、(図示せず)風車7、入賞装置8、表示ランプ9等の遊技部品を取り付けている。即ち、前記遊技基板2は天然木材の一枚板や複数の板を貼り合わせた合板が多く用いられて、これら木製の遊技基板2aは、上記遊技部品の取付用の孔加工や釘の打ち込みが容易であり、強度耐久性にも優れているため、広く使用されている。遊技基板2には遊技部品の取付用の孔10が加工され、この遊技基板2aの前面に、遊技基板2aに設けた遊技部品取付用の孔10と重なる箇所に該孔10と同じ大きさに設けた切除部11を配置し、遊技領域6を装飾するための図柄を印刷した透光性を有する装飾シート3を貼付する。
【0003】
上記した遊技盤1を構成する装飾シート3には、遊技盤1の全域或いは遊技盤1の所定の位置に遊技機の商品名やキャラクター等の図柄が描かれて遊技領域6内を装飾する。しかしながら、この装飾を目的とする図柄は、装飾シート3に平面的な図柄を印刷したものであるので、面白味に欠け、装飾するという役目を発揮していなかった。
【0004】
近時、遊技者の興趣を高めるため、遊技基板2の前面に複数の視差のある画像を写した立体視用合成画像シート12を貼り付け、立体視用合成画像シート12の前面に、該立体視用合成画像シート12にレンズ14のピッチPを合わせたレンチキュラー板13を配置することが行われている。図6に示すように、レンチキュラー板13は円柱周面形状(シリンドリカル形状)とした縦方向にわたるレンズ14を複数枚並設して板状としたものである。レンチキュラー板13の裏面に図示しない接着剤(或いは両面テープ)で接着された前記立体視用合成画像シート12には、左右の複数の方向から撮影して得られた視差のある複数枚(二枚またはそれ以上)の原画像を分割し、線状に圧縮して合成された一つの合成画像が写されている。上記立体視用合成画像シート12は、接着剤15によって木製の遊技基板2aに接着される。
【0005】
遊技者が、遊技機の前に設置されている椅子に座って前記遊技基板2aに貼付された立体視用合成画像シート12を見ると、例えば右眼で画像αを、左眼で画像βを見ることになる。図柄を立体視するのに必要な合成画像は、二像またはそれ以上の原画像から合成されていて、前記画像αと画像βとは異なる画像であり、それらの間では、立体視に必要な視差が含まれているから、遊技者は立体感のある図柄を見ることができる(図5)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来において、レンチキュラー板の裏面に合成画像シートの表面を貼付し、合成画像シートの裏面に木製の遊技基板を貼付して遊技盤を構成する。遊技者は遊技を行う際に、合成画像シートに描かれた図柄を立体視できる。この立体感のある図柄をより明瞭に見せるために、合成画像シートの裏面に光源を配置することが提案されている(特開平4−322657号)。しかし、従来の遊技基板は上述したように木製であり、遊技基板の最も機台前方側に溝を設けて配置しなければならず、そうすると光源の前方のわずかな箇所しか光が当たらず、多くの光源が必要となる。また、遊技基板が木製であるので、遊技基板に含まれる湿気が立体視用合成画像シートの裏面に付くと、図柄を明瞭に見ることが出来ない場合を生じたり、或いは前記湿気が遊技基板と合成画像シートの接着箇所に浸透して接着不良を起こす等の問題を生じていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明が採用した手段を以下に記載する。本発明請求項1記載の発明は、「遊技基板の前面に立体視用合成画像を写した立体視用合成画像シートを固着し、該立体視用合成画像シート前面にレンチキュラー板を固着して前記立体視用合成画像シートに描かれた図柄を立体視可能とし、レンチキュラー板の前面側から多数の釘を打設したり、遊技部品を取り付けるための貫通孔を設ける遊技機の立体視可能な遊技盤において、成形機で複数の遊技部品取付用の貫通孔を設けたレンチキュラー板を成形する工程と、成形されたレンチキュラー板の平らな面である裏面に、レンチキュラー板に設けられた遊技部品取付用の孔に重なる部分を切除した立体視用合成画像シートを固着する工程と、該立体視用合成画像シートの裏面に立体視用合成画像シートを保護する透明の保護層を塗着する工程と、成形機によってレンチキュラー板及び立体視用合成画像シートの裏面に塗着された前記保護層に遊技部品取付用の孔を配設する合成樹脂層の遊技基板を溶着する工程から構成されることを特徴とする遊技機の立体視可能な遊技盤」である。
【0008】
「成形機で複数の遊技部品取付用の貫通孔を設けたレンチキュラー板を成形」とは、透明性に優れた熱可塑性プラスチックであるPMMA(ポリメチルメタクリレート)を材料として、射出成形機でレンチキュラー板を製作することであり、該レンチキュラー板は成形時金型により、樹脂が及ばない箇所に遊技部品取付用の孔が設けられる。次いで「立体視用合成画像シートを固着する」とは、左右の複数の方向から撮影して得られた視差のある二枚または二枚以上の原画像を分割し、線状に圧縮して合成された一つの合成画像を写したシートをレンチキュラー板の裏面に、接着剤または両面テープで接着することである。
【0009】
そして、「立体視用合成画像シートを保護する透明の保護層を塗着する」とは、透明色のABS樹脂パウダーを立体視用合成画像シートの裏面にスプレーガン等で粉体塗装すること、或いは、立体視用合成画像シートの裏面にABS樹脂を含有したインクを使用してシルク印刷を施すことで、これにより、立体視用合成画像シートの裏面に後述のABS樹脂(PET樹脂でも可)を溶着しても立体視用合成画像シートが損傷することはない。
【0010】
更に「保護層に遊技部品取付用の孔を配設する」とは、例えば、射出成形機の可動型にレンチキュラー板及びレンチキュラー板に貼り付けられた立体視用合成画像シートを固定しておき、射出成形機の固定型の空洞部分にABS樹脂またはPET樹脂を加圧注入して金型内で固化させることで、ABS樹脂等が注入されない箇所が遊技部品取付用の孔となる。立体視用合成画像シート裏面に塗着された保護層とABS樹脂(PET樹脂)が溶着して一体となる。
【0011】
本発明請求項2記載の発明は、「上記保護層の裏面に配設される透明な合成樹脂内に光拡散材が混入されているように構成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機の立体視可能な遊技盤」である。
【0012】
「光拡散材が混入」とは、例えば、炭酸カルシウム、酸化珪素、酸化アルミニウム、ガラス粉等の無機系材料やポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂などの有機系材料をいい、これらを透明なABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエンスチレン樹脂)、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂)に練り込まれた状態、若しくは図示はしないがABS樹脂、PET樹脂内にABS樹脂、PET樹脂と光拡散材を練り込んだ光拡散層を形成することである。ABS樹脂、PET樹脂ともに釘の打ち込みが可能であり、遊技部品を固着することができる。
【0013】
本発明請求項3記載の発明は、「上記保護層の裏面に所定の厚みを有して配設される遊技基板において、透明な合成樹脂層の厚みを薄くし、前記所定の厚さに至るまで、透明な合成樹脂層の裏面に非透光色の合成樹脂層を配設するように構成したことを特徴とする請求項1記載の遊技機の立体視可能な遊技盤」である。
【0014】
「所定の厚さに至るまで、透明な合成樹脂層の裏面に非透光色の合成樹脂層を配設する」とは、射出成形機の固定型(コアとも称する)内に、裏面に保護層を塗着した立体視用合成画像シートを背面に接着したレンチキュラー板に固定させておき、最初は透明なABS樹脂を射出し、次いでABS樹脂に顔料を加えて非透光色とし、二度目の射出成形を行うことにより遊技基板の厚みを得ることである。透明な合成樹脂層の後方側に更に非透光色の合成樹脂層を射出して溶着することにより、非透光性の合成樹脂層前方端部で照明を行うと、光が機台後方側に拡散することがないため、遊技者は立体視用合成画像シートの図柄をより鮮やかに見ることができる。
【0015】
本発明請求項4記載の発明は、「上記保護層の裏面に配設され遊技基板を構成する前項記載の非透光色の合成樹脂層の前端部に、側面発光型の光ファイバーを挿入可能な複数の溝をレンチキュラー板の裏面に平行に設けられるように構成したことを特徴とする請求項1記載の遊技機の立体視可能な遊技盤」である。
【0016】
「側面発光型の光ファイバー」とは、通信用の光ファイバーと構成は同じで、コア材とクラッド材、及びクラッド材とコア材の中間に光反射層を形成した光ファイバーであり、このような光ファイバーの一方の端部から光を入れると、光がコア材とクラッド材の界面で全反射を起して、側面発光しながら他方端部まで伝送される。なお、光源はLED等を光ファイバーの端部に置けばよく、カラフルな色を側面発光させることもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の遊技機の立体視可能な遊技盤の実施の形態を図7から図16を参考にして詳細に説明する。図7は立体視用合成画像シート裏面に保護層を塗装により形成する説明図、図8は立体視用合成画像シート裏面に保護層を印刷する説明図、図9はレンチキュラー板、立体視用合成画像シートに保護層を設けた構成図、図10は射出成形機の可動型を固定型から分離した図、図11は射出成形機の可動型内に立体視用合成画像シートを裏面に貼着したレンチキュラー板及び立体視用合成画像シートを固定した図、図12は射出成形機の固定型に合成樹脂を注入して遊技基板を溶着した説明図、図13は遊技盤を射出成形機から取り出した図、図14は本発明の遊技盤の側面図、図15は遊技基板を透光色と非透光色とで構成した説明図、図16は本発明の光ファイバーを入れる溝を配置した遊技盤の側面図である。
【0018】
図7において13はレンチキュラー板であり、図示はしないがPMMA樹脂を材料として射出成形機20で成形される。なお、射出成形機20で成形時に材料のPMMA樹脂が及ばない箇所に後述の孔13’が形成される。立体視用合成画像シート表面の外周端に接着剤16を付け、立体視用合成画像シート12をレンチキュラー板13に貼付する。本発明の遊技盤1は、レンチキュラー板13及び前記立体視用合成画像シート12の裏面に合成樹脂製の遊技基板2bを配設することで構成される。立体視用合成画像シート12の裏面に合成樹脂製の遊技基板2bを配設するには射出成形機20を使用するため、この場合加熱され流動状態になった合成樹脂により該立体視用合成画像シート12が損傷してしまう。これを防ぐために立体視用合成画像シート12の裏面に保護層17を設ける必要がある。図7ではスプレーガン18によりABS樹脂21を材料とした粉体塗料18aをレンチキュラー板13の裏面に塗装する状態を示す。塗装は保護層17aが所定の厚さになるまで回数を重ねる。
【0019】
立体視用合成画像シート12の裏面に施す保護層17は、上記スプレーガン18による粉体塗装で保護層17aを設ける他、シルク印刷によって行うこともできる。即ち、枠19bに張り固定されたスクリーン19a上に図示しないレジスト(版膜)を作り、レジストの上にABS樹脂21を含有したインキ19cをスキージ19(ゴム製のヘラ)で伸ばすと、インキ19cがスクリーン19aを通って押し出されて、立体視用合成画像シート12の裏面に印刷することができ、この印刷によって保護層17bを形成するようにしてもよい(図8)。
【0020】
図9に示すように立体視用合成画像シート12の裏面に保護層17が形成されると、保護層17の裏面に合成樹脂製の遊技基板2bを溶着させるために、射出成形機20の可動型20bを移動させて、レンチキュラー板13等(レンチキュラー板13、レンチキュラー板13に接着した立体視用合成画像シート12)を該可動型20b内にセットし(図10)、可動型20bを再び固定型20a方向に移動させ、可動型20b、固定型20aを図示しない型締め機構により一体とする。加熱されて流動状態になったABS樹脂21及び光拡散材(図示せず)をホッパー20fから流入させ、モーター20dによりシリンダー20eを回転させて流動状態のABS樹脂21をノズル20c側に移送し、ノズル20cからABS樹脂21を固定型20aの空洞部20a’内に加圧注入する(図11、図12)。
【0021】
固定型20aの空洞部20a’内に光拡散材が混入したABS樹脂21(以下、ABS樹脂21等と称する)が加圧注入されるとABS樹脂21等が立体視用合成画像シート12の裏面に塗着された保護層17と互いに溶着する。そして、注入されたABS樹脂21等が金型内で固化すると合成樹脂製の遊技基板2bが形成される。可動型20bを移動させて一体化した遊技盤1を取り出す(図13)。
【0022】
射出成形機20の金型20a、20bから取り出された遊技盤1は、レンチキュラー板13、レンチキュラー板13に接着剤16によって接着した立体視用合成画像シート12、保護層17及び遊技基板2bが一体化されており、射出成形時にABS樹脂21等が金型20bの形状によって注入されなかった箇所は遊技部品を取り付けるための孔22となる。前記レンチキュラー板13から遊技基板2bまでが一体化したことにより、レンチキュラー板13及び立体視用合成画像シート12にそれぞれ設けた孔12’、13’と孔22は連続した孔23となり、孔23には各種の遊技部品の本体部等が取付のために嵌挿される。遊技盤1はABS樹脂21のため釘25の打設が可能である(図15)。
【0023】
上述したように、遊技基板2bは透明のABS樹脂21等のみで構成してもよいが、遊技基板2bの機台前方側を透明なABS樹脂層21a(この場合も光拡散材を混入するのが望ましい)を射出成形した後に、顔料を加えて非透光色にしたABS樹脂層21bを射出成形して遊技基板2bを製作すると、立体視用合成画像シート12の図柄をより明瞭に見ることができる。また、この場合、図示しない側面発光可能な光ファイバーを配設するための溝24を非透光色にしたABS樹脂層21bの前端部に設けると前方のABS樹脂層21aを通して立体視合成画像シート12の図柄を照明することができる(図15、図16)。また、図示はしないが前記溝24を連続した孔にすれば、図14の光拡散材の混入した透明なABS樹脂等21、図15の透明なABS樹脂層21aのいずれの箇所においても、側面発光する光ファイバーを配設することができる。本発明においては、遊技基板2bを製作するのにABS樹脂21を用いたが、上述のPET樹脂でもよく、釘25が打設でき、透光性を有する合成樹脂であれば使用可能である。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、レンチキュラー板、立体視用合成画像シートの機台後方側に配設する遊技基板を透光色を有する合成樹脂としたので、容易に立体視用合成画像シート全域を照明することができる。また、木製の遊技基板を使用した場合のように湿気が立体視用合成画像シートに付くこともなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の正面図である。
【図2】従来の装飾シートの斜視図である。
【図3】従来の遊技盤を構成する装飾シート及び木製の遊技基板の斜視図である。
【図4】従来の遊技盤の側面図である。
【図5】従来のレンチキュラー板による立体視を説明する図である。
【図6】従来の立体視可能な遊技盤の斜視図である。
【図7】立体視用合成画像シートに粉体塗装による保護層を設ける説明図である。
【図8】立体視用合成画像シートにシルク印刷により保護層を設ける説明図である。
【図9】本発明のレンチキュラー板、立体視用合成画像シートの構成図である。
【図10】本発明のレンチキュラー板、立体視用合成画像シートを射出成形機にセットする説明図である。
【図11】本発明のレンチキュラー板、立体視用合成画像シートを射出成形機の可動金型にセットしたことを示す説明図である。
【図12】本発明の保護層の後方側に遊技基板を形成する説明図である。
【図13】本発明の遊技盤を射出成形機から取り出す説明図である。
【図14】本発明の遊技盤の側面図である。
【図15】本発明の遊技基板製作につき別の実施例を示す図である。
【図16】本発明の遊技盤に照明具を入れる溝を設けた図である。
【符号の説明】
1;遊技盤、2;遊技基板、2a;遊技基板(木製)、2b;遊技基板(合成樹脂製)、3;装飾シート、4;接着剤、5;内レール、6;遊技領域、7;風車、8;入賞装置、9;表示ランプ、10;孔、11;切除部、12;立体視用合成画像シート、12’;孔、13;レンチキュラー板、13’;孔、14;レンズ、15;接着剤、16;接着剤、17;保護層、17a;保護層(粉体塗装)、17b;保護層(シルク印刷)、18;スプレーガン、18a;粉体塗料、19;スキージ、19a;スクリーン、19b;枠、19c;インキ、20;射出成形機、20a;固定型、20a’;空洞部、20b;可動型、20c;ノズル、20d;モーター、20e;シリンダー、20f;ホッパー、21;ABS樹脂、21a;ABS樹脂(透光色)、21b;ABS樹脂(非透光色)、22,23;孔、24;溝、25:釘、P;ピッチ。
Claims (4)
- 遊技基板の前面に立体視用合成画像を写した立体視用合成画像シートを固着し、該立体視用合成画像シート前面にレンチキュラー板を固着して前記立体視用合成画像シートに描かれた図柄を立体視可能とし、レンチキュラー板の前面側から多数の釘を打設したり、遊技部品を取り付けるための貫通孔を設ける遊技機の立体視可能な遊技盤において、成形機で複数の遊技部品取付用の貫通孔を設けたレンチキュラー板を成形する工程と、成形されたレンチキュラー板の平らな面である裏面に、レンチキュラー板に設けられた遊技部品取付用の孔に重なる部分を切除した立体視用合成画像シートを固着する工程と、該立体視用合成画像シートの裏面に立体視用合成画像シートを保護する透明の保護層を塗着する工程と、成形機によってレンチキュラー板及び立体視用合成画像シートの裏面に塗着された前記保護層に遊技部品取付用の孔を配設する合成樹脂層の遊技基板を溶着する工程から構成されることを特徴とする遊技機の立体視可能な遊技盤。
- 上記保護層の裏面に配設される透明な合成樹脂内に光拡散材が混入されているように構成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機の立体視可能な遊技盤。
- 上記保護層の裏面に所定の厚みを有して配設される遊技基板において、透明な合成樹脂層の厚みを薄くし、前記所定の厚さに至るまで、透明な合成樹脂層の裏面に非透光色の合成樹脂層を配設するように構成したことを特徴とする請求項1記載の遊技機の立体視可能な遊技盤。
- 上記保護層の裏面に配設され遊技基板を構成する前項記載の非透光色の合成樹脂層の前端部に、側面発光型の光ファイバーを挿入可能な複数の溝をレンチキュラー板の裏面に平行に設けられるように構成したことを特徴とする請求項1記載の遊技機の立体視可能な遊技盤。
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JP2014133022A (ja) * | 2013-01-11 | 2014-07-24 | Takara Celluloid:Kk | 遊技板及び遊技板の成形方法 |
JP2017144040A (ja) * | 2016-02-17 | 2017-08-24 | 株式会社たからセルロイド | 遊技機用化粧板 |
JP2020156955A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 | 株式会社クラレ | 不透明な弾球遊技用樹脂基盤とその製造方法、及び、印刷フィルム付き弾球遊技用樹脂基盤 |
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2002
- 2002-08-08 JP JP2002231136A patent/JP2004065732A/ja active Pending
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