JP2004065688A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004065688A
JP2004065688A JP2002230574A JP2002230574A JP2004065688A JP 2004065688 A JP2004065688 A JP 2004065688A JP 2002230574 A JP2002230574 A JP 2002230574A JP 2002230574 A JP2002230574 A JP 2002230574A JP 2004065688 A JP2004065688 A JP 2004065688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
plate
mounting
board
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002230574A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
鵜川 詔八
Hiroyuki Tsutsui
筒井 裕之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP2002230574A priority Critical patent/JP2004065688A/ja
Publication of JP2004065688A publication Critical patent/JP2004065688A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【目的】証紙を透視し得る窓の前面側を透明板によって被覆することにより、遊技機の前面の意匠性を低下させることなく証紙の取り外し等の不正行為を防止することができる遊技機を提供する。
【構成】透明板保持枠は、下部第2カバー部材224の前面に下部第1カバー部材221を重ねることにより形成される下部装飾ユニット25を有し、透視窓225a,225bは、下部第2カバー部材224に形成され、透視窓225a,225bの前面側には、透視窓225a,225bを被覆する下部第1カバー部材221が位置していることにより、証紙を透視し得る透視窓225a,225bの前面側から下部第1カバー部材221によって透視窓225a,225bが被覆され、透視窓225a,225bと下部第1カバー部材221との間に隙間が形成されないため、ピアノ線等の異物を侵入させることができなくなり、不正に利益を得る等の不正行為を防止することができる。
【選択図】    図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤の遊技領域を透視し得る遊技開口と前記遊技盤に配置された証明手段を透視し得る透視窓とが形成されると共に前記遊技開口に対応して透明板を装着可能とする透明板保持枠を枠基体に対して開閉自在に設けた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、遊技機においては、遊技機が遊技場に設置されたときにそれらが関係機関によって正規に認められたものであるということを証明するための、いわゆる証紙が遊技盤の前面に取り付けられている。この証紙は、通常の状態で前方から容易に視認される必要があるため、従来、例えば、特開平8−131634号に示されるように、遊技領域を透視し得る遊技開口を有する透明板保持枠に証紙を透視し得る窓を形成し、この窓の後面から透明部材を取り付けたものや、あるいは、特開平10−094651号に示されるように、遊技盤面を透視し得る開口部を有するガラス枠に証紙を透視し得る飾り窓を形成し、ガラス枠の後面側に1枚のガラス板を取り付けて開口部と飾り窓とを同時に塞ぐもの等が提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の前面構成部材の場合、上記したように、証紙が透視される窓は、その後面側から透明板によって覆われるものであったため、透明板を押し込んで窓と透明板との間の隙間からピアノ線等の異物を差し込み、証紙を取り外す等の不正行為が行なわれ易いものであった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、証紙を透視し得る窓の前面側を透明板によって被覆することにより、遊技機の前面の意匠性を低下させることなく証紙の取り外し等の不正行為を防止することができる遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、遊技盤の遊技領域を透視し得る遊技開口と前記遊技盤に配置された証明手段を透視し得る透視窓とが形成されると共に前記遊技開口に対応して透明板を装着可能とする透明板保持枠を枠基体に対して開閉自在に設けた遊技機において、前記透明板保持枠は、有色の化粧部材の前面に透明の化粧部材を重ねることにより形成される前面構成部材を有し、前記透視窓は、前記有色の化粧部材に形成され、前記透視窓の前面側には、該透視窓を被覆する前記透明の化粧部材が位置していることを特徴とする。このように構成することにより、証明手段を透視し得る透視窓の前面側から透明の化粧部材によって透視窓が被覆され、透視窓と透明の化粧部材との間に隙間が形成されないため、ピアノ線等の異物を侵入させることができなくなる。このように、透明の化粧部材を遊技機の前面側に位置させる構造で遊技機内へ異物の侵入を防止できるため、遊技機の意匠性を低下させることなく透視窓から異物を侵入させ、不正に利益を得る等の不正行為を防止することができる。
【0005】
また、請求項2の発明においては、前記有色の化粧部材の前面には、前記透明の化粧部材との位置決めをするための位置決め部が形成されていることを特徴とする。このように構成することにより、有色の化粧部材と透明の化粧部材との位置決め確実に行なうことができるため、有色の化粧部材の位置がずれて証明手段が見えなくなってしまうことを防止することができる。
【0006】
更に、請求項3の発明においては、前記透明板保持枠は、前記前面構成部材の後面側に位置し且つ前記透視窓と対応する位置に前記証明手段を透視し得る後面透視窓が形成され、前記前面構成部材には、前記透視窓の内側壁面と前記透明の化粧部材の後面とにより透視窓凹部が形成され、前記後面透視窓の外周縁には、前記透視窓凹部の内側と嵌合する透視窓凸部が突設されていることを特徴とする。このように構成することにより、万が一、透明の化粧部材と有色の化粧部材との間に異物が侵入され、不正行為が行われようとした場合であっても、透視窓凸部によって異物の侵入を阻止することができ、より不正行為を防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明においては、弾球遊技機1の遊技者側を表,表面,前面,前方で表わし、弾球遊技機1を挟んで遊技者と反対側を裏,裏面,後面,後方,奥,背面で示す。まず、図1乃至図6を参照して実施形態に係る弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る弾球遊技機1の正面図であり、図2は、弾球遊技機1の側面図であり、図3は、弾球遊技機1の平面図であり、図4は、弾球遊技機1の正面斜視図であり、図5は、弾球遊技機1の背面図であり、図6は、弾球遊技機1の背面斜視図である。
【0008】
弾球遊技機1は、図1乃至図6に示すように、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる枠基体3と、該枠基体3の前面上部に開閉自在に設けられる透明板保持枠4と、枠基体3の前面下部に開閉自在に設けられる上皿開閉枠11と、から構成されている。また、枠基体3に設けられる主要構成部としては、上記した透明板保持枠4、遊技盤40、下皿27、灰皿ユニット29、操作ハンドル30、機構板140、打球発射装置130がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技球を貸し出す(球貸しする)ためのカードユニット装置31が付設されている。
【0009】
透明板保持枠4には、後述する遊技盤40の遊技領域41をほぼ透視し得る遊技開口としての円形透視窓5が開設され、該円形透視窓5の裏面から複層ガラス板が装着されるようになっている。この円形透視窓5及び複層ガラス板は、いずれも縦長な円形状に形成されるものである。透明板保持枠4の周縁には、後方に向かって補強周枠リブ199が立設され、透明板保持枠4の強度の向上を図っている。また、透明板保持枠4の前面側には、円形透視窓5の外周に沿って、上部に装飾部材としての上部装飾ユニット22が、左側方に被覆部材としての左装飾ユニット23が、右側方に被覆部材としての右装飾ユニット24が、下部に前面構成部材としての下部装飾ユニット25がそれぞれ設けられている。上部装飾ユニット22の内部に、発光部材としての遊技効果LED13,14a,14c及び遊技効果ランプ14b,14d(図12参照)が臨むように透明板保持枠4の前面側に備えられ、左装飾ユニット23及び右装飾ユニット24の内部に、それぞれ発光部材としての遊技効果ランプ16a,16b(図12参照)及び遊技効果ランプ17a,17b(図12参照)が臨むように透明板保持枠4の前面側に備えられている。この遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14d,16a,16b,17a,17bは、遊技状態に応じて点灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り上げるものである。
【0010】
また、上部装飾ユニット22の左右に、遊技の進行に応じた効果音(音声なども含む)を発生するスピーカ12a,12bが透明板保持枠4に設けられている。なお、スピーカ12a,12bは、遊技球の貸出異常が生じたとき、あるいは遊技球の貸出時(例えば、100円相当の遊技球が払い出される毎)に、その旨を報知する報知音も発生するようにしてもよい。また、左装飾ユニット23の上部右側方に、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球が払い出されたことを報知する遊技関連情報発光部材としての賞球LED10(なお、賞球未払出分がある場合に報知するものでもよい。具体的には、賞球未払出があるときは点灯し、賞球未払出がないときは消灯するなど)が透明板保持枠4に設けられ、右装飾ユニット24の上部左側方に、払い出すべく賞球が不足したこと(後述する球切れスイッチ157により球切れを検出したとき)を報知する遊技関連情報発光部材としての球切れLED9が透明板保持枠4に設けられている。この賞球LED10及び球切れLED9は、弾球遊技機1において行なわれる遊技演出とは別に遊技に関する情報に関連して発光する遊技関連情報発光部材であり、遊技効果LEDや遊技効果ランプとは別に設けられるものである。また、左装飾ユニット23及び右装飾ユニット24のそれぞれ左側及び右側には、装飾するための前面装飾部6が設けられている。更に、下部装飾ユニット25の両側方には、遊技盤40に貼付される証紙を視認するための透視窓18が設けられている。なお、上部装飾ユニット22、左装飾ユニット23、右装飾ユニット24及び下部装飾ユニット25の構成については後に詳述する。
【0011】
上記した遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14d,16a,16b,17a,17b、球切れLED9、賞球LED10は、図12に示すように、それぞれプリント配線基板で構成されるLED基板190、LEDランプ基板191,192、ランプ基板193〜196、球切れLED基板197、賞球LED基板198に実装されて枠基体3の前面側に取り付けられている。なお、遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ16a,16b,17a,17b、球切れLED9、賞球LED10は、各プリント基板にそれぞれ複数個ずつ実装され、遊技効果ランプ14b,14dは、各プリント基板にそれぞれ1個ずつ実装されている。そして、図9に示すように、各基板190〜198及びスピーカ12a,12bは、保持枠中継基板100に接続され、この保持枠中継基板100は、枠基体3の裏面下部に取り付けられる中継基板取付台383に止着される枠基体中継基板99に接続された後、後述する電飾制御基板92に接続されている。電飾制御基板92は、後述する主基板120(遊技制御基板)から表示制御基板90を経由して送信される情報信号の種類に応じて上記した遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14d,16a,16b,17a,17b、球切れLED9、賞球LED10の表示制御及びスピーカ12a,12bの駆動制御をするものである。なお、保持枠中継基板100は、透明板保持枠4の裏面上部に取り付けられている。
【0012】
また、枠基体3には、透明板保持枠4と枠基体3とが開放したことを検出するための保持枠開放スイッチ111(図20参照)及び枠基体3と外枠2とが開放したことを検出するための枠基体開放スイッチ112(図21参照)が設けられており、枠基体中継基板99を介して枠用外部端子基板102に接続されている。このように、保持枠開放スイッチ111及び枠基体開放スイッチ112が備えられているため、外枠2,枠基体3及び透明板保持枠4の開放状態を外部装置等によって確認することができる。なお、この保持枠開放スイッチ111及び枠基体開放スイッチ112の配線は、枠基体中継基板99に接続された後、電飾制御基板92に接続され、表示制御基板90を経由して主基板120に接続するようにし、そして、主基板120からの情報信号に基づいて電飾制御基板92によって一部又は全部のLEDあるいはランプ9,10,13,14a〜14d,16a,16b,17a,17bを点灯制御することにより枠基体3あるいは透明板保持枠4が開放されたことを報知するようにしてもよい。
【0013】
次に、透明板保持枠4の透視窓5の下方に位置する上皿開閉枠11に形成された上皿19の構成について説明すると、上皿19は、複数の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することにより構成されている。上皿19の開放側の上方には、球抜き操作レバー21が設けられている。この球抜き操作レバー21は、左右方向に移動可能に設けられ、後述するスプリング466の付勢力に抗して一方向に移動させることにより、上皿19に貯留されていた球を裏面側に形成される球抜き路(図示しない)及び球抜き穴444(図19参照)を流下させて下皿27に誘導するものである。
【0014】
上記した上皿19について、さらに詳細に説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞球払出口20から払い出された賞球を貯留し、且つ発射位置に球を供給するものである。また、上皿19には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユニット装置31を介して遊技球を借り受ける際に操作する操作部(残高表示部)が設けられている。この操作部は、球貸スイッチ36と返却スイッチ37と各表示LED38,39(いずれも図9に符号のみ記載)が実装される残高表示基板104(図9に符号のみ記載)からなり、該残高表示基板104が上皿19の上面に臨むように設けられている。なお、表示LED38は、カード残高を7セグメントLEDで表示する残高表示LEDであり、表示LED39は、球貸しが可能か否かを表す球貸可表示LEDである。球貸スイッチ36は、カードユニット装置31によって遊技球を借り受ける際に操作(球貸し操作)するものであり、返却スイッチ37は、遊技終了の際にカードユニット装置31のカード挿入口34に差し込まれたカードを返却するためのものである。なお、上皿19に設けられて上記した球貸スイッチ36、返却スイッチ37、及び表示LED38,39が実装される残高表示基板104から延びる上皿配線は、枠基体3の軸支側の下部に形成される配線通し開口332(図20参照)から枠基体3の裏側に引き出され、機構板140の裏面下部に取り付けられるインターフェイス基板103を経由して後述する払出制御基板98に接続されている。また、上皿19の右側方には、透明板保持枠4を枠基体3に対して施錠し且つ枠基体3を外枠2に対して施錠する施錠装置128を操作するためのシリンダー錠26が臨んでいる。
【0015】
また、枠基体3の下部に取り付けられる下皿27は、前記上皿19から溢れた賞球であって機構板140の裏面下部に形成される余剰球通路711及び接続樋392を介して排出される余剰球を貯留する余剰球貯留皿(余剰球受皿)であり、その下皿27の下方には、球抜き操作レバー28がスライド可能に取付けられるようになっている。この球抜き操作レバー28を操作することにより、下皿27に貯留されていた球(賞球)を下方に球抜きして持ち運び可能な球箱に移し替えることができる。また、下皿27の左側には、灰皿ユニット29が設けられ、右側には、操作ハンドル30が設けられている。操作ハンドル30は、図3に示す打球発射装置130のステッピングモータ601の駆動を停止させるための単発発射スイッチ109(ストップスイッチ)及びタッチリング110(タッチセンサ)に接続されるタッチ配線(図示しない)が組み付けられていると共に、弾発力を調節するものである。なお、タッチ配線は、単発発射スイッチ109からの配線と共に束ねられる。
【0016】
弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した通りであるが、図示の実施形態では、図5に示すように、弾球遊技機1にカードユニット装置31が隣接されている。このカードユニット装置31は、前記上皿19の上面に設けられる前述した球貸スイッチ36や返却スイッチ37等の操作部を操作することにより作動されるものである。しかして、カードユニット装置31の表面側には、使用可能状態であるか否かを表示する使用可能表示器(図示しない)と、当該カードユニット装置31がいずれの側の弾球遊技機1に対応しているか否かを表示する連結台方向表示器(図示しない)と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入口(図示しない)とが設けられている。そして、このように構成されるカードユニット装置31は、独自の制御回路によって制御されるものであるが、後述するインターフェイス基板103とカードユニット配線35を介して接続され、このカードユニット配線35からインターフェイス基板103を経由して後述する払出制御基板98に接続されている(図5参照)。なお、カードユニット装置31を弾球遊技機1に内蔵しても良いし、カードユニット装置31を付設せず、カードによる球貸し機能を有しない弾球遊技機でもよい。また、本実施形態においては、遊技者に遊技球を貸し出す(球貸しする)ためのユニット装置としてカードユニット装置31を例示したが、例えば、紙幣等を挿入し得るユニット装置であっても良い。
【0017】
一方、弾球遊技機1の背面には、図5及び図6に示すように、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球を払い出すための各種の機構を装備した機構板140が設けられると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面には、ステッピングモータ601及び打球槌600(図25及び図26参照)を有する打球発射装置130が固着され、その打球発射装置130の側方には、機構板140の余剰球通路711を流下する賞球を前記下皿27に誘導する接続樋392(図5参照)が固着されている。更に、接続樋392の側方に中継基板取付台383が取り付けられ、外枠2に対する枠基体3の開放側裏面には、外枠2の掛止片129に対する枠基体3の施錠及び枠基体3に対する透明板保持枠4の施錠を行う施錠装置128が設けられている。
【0018】
上記した構成のうち、打球発射装置130には、発射制御基板107(図9に符号のみ記載)が付設されており、この発射制御基板107によって打球発射装置130が駆動制御されるようになっている。発射制御基板107は、基板ボックス640内に収容されると共に、枠基体中継基板99を介して払出制御基板98と接続されており(図9参照)、所定の状態(例えば、カードユニット未接続、それだけでもよいが、他に下皿満タン、球切れ時などのとき)となったときに払出制御基板98から停止信号をうけて打球の発射を行えないようになっている。
【0019】
以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のうち、遊技盤40と、機構板140の詳細な構成について順次説明する。まず、図5,図7及び図8を参照して遊技盤40について説明する。図7は、遊技盤40の拡大正面図であり、図8は、遊技盤40の拡大背面図である。
【0020】
遊技盤40は、枠基体3の裏面側に一体的に形成される遊技盤収納枠部393(図21参照)に収容固定されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表面には、円形うず巻き状に誘導レール42が取り付けられ、該誘導レール42の内側が縦長の円形状に形成された遊技領域41とされて発射された打球が落下するものである。遊技領域41には、図示の場合、特別可変表示装置44、特別可変入賞球装置48、普通可変入賞球装置58、普通可変表示装置63等が設けられると共に、単に打球を入賞とする入賞口、打球の流下方向,速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域41の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない打球が取り込まれるアウト口69が設けられている。
【0021】
遊技領域41の構成をより詳細に説明すると、普通可変入賞球装置58の左右の両側方には、それぞれ通過球検出器62a,62bが内蔵された通過ゲート61a,61bが設けられている。この通過球検出器62a,62bは、該通過球検出器62a,62b内を通過する打球を検出すると、その検出信号に基づいて特別可変入賞球装置48の右側方に備えられた普通可変表示装置63で普通図柄を可変表示(具体的には上下2箇所で「○」「×」を交互に点灯させる)して表示結果を導出する(上下2箇所でそれぞれ「○」「×」のいずれか一方を点灯させる)。即ち、普通可変表示装置63で「×」が点灯した場合には、普通可変表示装置63がハズレの表示結果を導出したことになる。一方、普通可変表示装置63で「○」が点灯した場合には、普通可変表示装置63が当りの表示結果を導出したことになり、普通可変入賞球装置58が所定時間開放される。また、普通可変表示装置63の可変時間は、通常確率モードのときに相対的に長く(例えば、30秒)、確率変動モードのときに相対的に短く(例えば、3〜5秒)設定されている。また、表示領域80には、特別図柄の可変動作中に後述する始動球検出器60によって検出された球数を記憶表示する特別図柄始動記憶表示部46(最高4個まで記憶表示する)が表示される。なお、表示領域80に表示される特別図柄始動記憶表示部46においては、始動記憶数の上限値を一定の4個としているが、これに限らず、予め定めた所定条件の成立に伴って始動記憶数の上限値を変更可能(例えば、確変大当りした場合には、20個に増加する等)に構成してもよい。また、特別図柄始動記憶表示部46を構成する点灯部のうち消灯状態のものは輪郭「○」を表示するようにしてもいいし、輪郭「○」も何も表示しないようにしてもよい。
【0022】
普通可変入賞球装置58は、遊技領域8のほぼ中央に配置される特別可変表示装置44と、アウト口69の上方に配置される特別可変入賞球装置48との間に配置され、ソレノイド59によって開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞球装置である。そして、普通可変入賞球装置58には、始動球検出器60が内蔵され、開放中又は閉成中に受け入れた入賞球を検出するようになっている。しかして、打球が始動球検出器60によって検出されると特別可変表示装置44が可変表示を開始する。なお、普通可変入賞球装置58の開放時間は、通常確率モードのときに相対的に短く(例えば、0.5秒)、確率変動モードのときに相対的に長く(例えば、2秒)設定されている。また、普通可変入賞球装置58が開放していない場合でも打球を受け入れるようになっている。
【0023】
特別可変表示装置44は、左・中・右の特別図柄を個々に可変表示する可変表示領域を備えた表示領域80が形成された液晶タイプの表示器であり、その前方外周には、縦長形状の窓枠部78が開設された装飾部材66が設けられる。そして、特別可変表示装置44の変動停止時における図柄の組合せが予め定めた大当り図柄の組合せ(例えば、同一の図柄が当りラインのいずれかに揃った場合)である場合に、所定の遊技価値の付与として特定遊技状態を発生して、特別可変入賞球装置48を次に説明する所定の表示態様で開閉駆動するものである。但し、大当り図柄の組合せの一部は、確率変動図柄として設定され、この確率変動図柄で特定遊技状態となったときには、その特定遊技状態終了後における前記普通可変表示装置63での普通図柄の変動時間の短縮や当り(当りの点灯)の出現確率や特別可変表示装置44における大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動モードとなるように設定されている。また、特別可変表示装置44の下方には、普通可変表示装置63の可変表示中に通過球検出器62a,62bを通過した打球数を記憶表示する普通図柄始動記憶LED64(最高4個まで記憶表示する)が設けられている。
【0024】
また、装飾部材66の上側には、演出に用いられる扇形状の可動部材71aが設けられ、装飾部材66の右側には、演出に用いられるキャラクタの意匠が施された可動部材72が設けられている。なお、装飾部材66の左側方には、サイド飾り77が設けられている。可動部材72は、キャラクタの顔部分となる可動部73aと、キャラクタの両腕部分となる可動部74aと、から構成されている。そして、各可動部材71a,72(可動部73a,74a)は、特別可変表示装置44の表示態様に対応して可動するようになっている。具体的には、可動部材71aは、ソレノイド71bの駆動によって左右に揺動し(扇を左右に振るように動き)、可動部材72の可動部73aは、ソレノイド73bの駆動によって左右に揺動し(キャラクタが顔を左右に振るように動き)、可動部材72の可動部74aは、ソレノイド74bの駆動によって左右に揺動する(キャラクタが両腕を広げたり狭めたりするように動く)。なお、可動部74aは、図示しない連結部材を介してソレノイド74bに接続されており、これによってソレノイド74bの駆動は、可動部74aを構成する両腕部分に個々に伝達されるようになっている。
【0025】
また、装飾部材66の上端から右側端(可動部材72の右端部)に亘る部分には、可動部材72側への遊技球の侵入を防止する規制フランジ部75が延設されており、該規制フランジ部75と遊技領域41の上端から右側端を区画形成する誘導レール42との間には、誘導通路76が形成されている。また、遊技領域41の右上部分を区画形成する誘導レール42には、緩衝部材70(例えば、ゴム等)が設けられており、該緩衝部材70への遊技球の衝突によって誘導通路76内を通過する遊技球の勢いを弱めるようになっている。
【0026】
特定遊技状態となったときに駆動制御される特別可変入賞球装置48は、ソレノイド65によって開閉駆動される開閉板49を有し、その開閉板49に受け入れられた打球を検出する入賞個数検出器52が設けられている。また、特別可変入賞球装置48内(開閉板49の内側)には、打球の検出(V入賞検出)に伴って特定遊技状態の継続権を成立させる特定球検出器51が設けられており、該特定球検出器51の上方には、一旦V入賞検出があると次に開閉板49を開放するまでは打球が特定球検出器51を通過しないようにするVシャッター(図示しない)が設けられている。このVシャッターは、ソレノイド50によって開閉駆動が行われる。しかして、特定遊技状態となった場合には、一定時間(例えば、28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞球が入賞するまで開閉板25を開放(以下、この開放を開放サイクルという)し、その開放サイクル中に受け入れられた打球が特定球検出器51によって検出されたときに継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行され、各開放サイクルにおいて継続権が成立していることを条件に最高16回の開放サイクルを繰り返すことができるようになっている。
【0027】
なお、本発明の特定遊技状態は、上記に限らず以下に示す▲1▼〜▲5▼の制御のうちいずれか1つの制御又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
【0028】
▲1▼ 打球の入賞を容易にする第一の状態と、打球が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御
▲2▼ 特定の入賞又は通過領域での打球の検出を介在させ、打球の入賞を容易にする第一の状態と、打球が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御
▲3▼ 打球の入賞に関わらず所定数の景品球を直接排出する制御
▲4▼ 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)に対して有価数を加算する制御
▲5▼ 得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機に対して得点を付与する制御
また、特別可変入賞球装置48の左右両側には、それぞれ入賞球検出器56a,56bを内蔵する通常入賞口54a,54bが設けられ、該通常入賞口54a,54bの外側上方には、それぞれ入賞球検出器55a,55bを内蔵する通常入賞口53a,53bが設けられている。
【0029】
上記したように、打球が入賞するすべての入賞口及び入賞装置には、入賞球を検出する入賞球検出器としての各スイッチ52,55a,55b,56a,56b,60が設けられているが、これは、これらの検出信号に基づいて所定個数の賞球を払い出すために使用されるものである。なお、入賞球を検出するが、賞球を払い出さない各スイッチ51,62a,62bも設けられている。しかして、これらのスイッチ(入賞球検出器)51,52,55a,55b,56a,56b,62a,62bは、図9に示すように、次に説明するスイッチ中継基板95を介して主基板120に接続され、主基板120では、これらの検出器からの検出信号により未払出数として対応した個数を加算すると共に順次払出制御基板98に賞球個数信号を導出する。そして、払出制御基板98は、その賞球個数信号に基づいて所定個数の賞球を払い出すように後述する球払出装置154を駆動制御するようになっている。なお、スイッチ(特定球検出器)51は、継続権の成立を検出する機能を兼用しており、スイッチ(入賞球個数検出器)52は、開閉板49の開放を規制するための計数機能を兼用している。また、スイッチ(始動球検出器)60は、特別可変表示装置44の可変表示をさせるための始動機能を兼用している。
【0030】
また、始動球検出器60は、図9に示すように、スイッチ中継基板95を介することなく直接主基板120と接続されている。(ただし、他の入賞球検出器51,52,55a,55b,56a,56b,62a,62bによって導出される賞球個数信号は、相対的に多い個数、例えば、13個や15個であるのに対し、始動球検出器60に基づく賞球個数信号は、相対的に少ない個数、例えば、5個や7個である)これは、始動球検出器60からの配線を直接主基板120に接続することにより、その途中に不正な回路基板を組み込んだ配線(ぶら下がり基板等と称されている)が接続されているか否かの発見を容易にするためである。また、始動球検出器60と主基板120とを直接接続する配線は、他の配線の色と明らかに異なる色(本実施形態の場合には、ピンクと黄の蛍光色)としたので、この点からも始動球検出器60からの配線に不正が行われているか否かを見分け易い。さらに、その始動球検出器60と主基板120とを接続する配線を遊技機裏面側から見て視認できるようにしているので、より不正を発見し易い。
【0031】
また、遊技盤40には、装飾効果を高めるための装飾LEDが複数備えられている。具体的には、可動部材71a部分に装飾LED770が、装飾部材66の右斜め上方に装飾LED771が、可動部材72の上方に装飾LED772が、可動部材72の右側方に装飾LED773が、可動部材71aの両側方下方に装飾LED774が、特別可変表示装置44の両側方に装飾LED775が、サイド飾り77部分に装飾LED776が、通常入賞口54a,54bの下方に装飾LED777が、それぞれ装飾LED基板770a〜777a(図9に符号のみ記載)に実装されて備えられている。
【0032】
遊技盤40には、上記したようにスイッチやソレノイド、あるいは装飾ランプや装飾LED等が多数設けられるが、これらは、電飾制御基板92やあるいはスイッチ中継基板95を介して主基板120に接続されるようになっている。即ち、図9に示すように、遊技盤40に設けられる各スイッチ51,52,55a,55b,56a,56b,62a,62b及び各ソレノイド50,59,65は、スイッチ中継基板95を介して主基板120に接続され、遊技盤40に設けられる装飾LED770〜777(を実装している装飾LED基板770a〜777a)、普通図柄可変表示装置63及びソレノイド71b,73b,74bは、盤用電飾中継基板93を介して電飾制御基板92に接続されている。
【0033】
一方、遊技盤40の裏面には、図8に示すように、遊技盤40の裏面側の中央部分には、裏面カバー体81が取り付けられている。裏面カバー体81の中央には、特別可変表示装置44が臨む開口(図示しない)が形成されており、この裏面カバー体81に対して、特別可変表示装置44の裏面が突出して設けられている。また、裏面カバー体81の右側方は、その端部が裏面側に向けて延設され、配線を通すための配線通し部83として形成されている。この特別可変表示装置44の裏面部分の右側には、音声制御基板94が音声制御基板ボックス125内に収容して取り付けられている。この音声制御基板94は、前記スピーカ12a,12bを駆動制御するものであり、主基板120からの情報信号に応じて遊技内容に対応した効果音を発生させるものである。また、音声制御基板94には、音量を切り替える音量切替スイッチ127が設けられている。また、音声制御基板94の下方には、後述する表示制御基板90から特別可変表示装置44へ送信される信号を中継するための表示中継基盤91が備えられている。
【0034】
また、特別可変表示装置44の裏面部分の左側には、盤用電飾中継基板93が取り付けられている。この盤用電飾中継基板93は、前述したように遊技盤40に設けられる装飾LED基板45a、可変表示装置63、ソレノイド71b,73b,74bと電飾制御基板92との接続を中継するものである。また、盤用電飾中継基板93の下方には、スイッチ中継基板95が取り付けられている。このスイッチ中継基板95は、前述したように、遊技盤40に設けられる各スイッチ51,52,55a,55b,56a,56b,62a,62b及び各ソレノイド50,59,65と主基板120との接続を中継するものである。また、盤用電飾中継基板93の左側方には、裏面カバー体81上に盤用外部端子基板96が取り付けられている。この盤用外部端子基板96は、弾球遊技機1の営業管理上必要な遊技情報(例えば、大当り遊技状態中である旨を報知する大当り1情報、確率変動図柄で大当り遊技状態となり、その大当り状態中及びその大当りによる確率変動中である旨を報知する大当り2情報(大当り中と確率変動中に出力され続ける信号)、確率変動図柄による大当り状態終了後の確率変動中である旨を報知する確率変動情報、始動球検出器をONした打球の数を報知する始動口情報、特別可変表示装置の可変動作回数を報知する図柄確定回数1情報、普通可変表示装置の可変動作回数を報知する図柄確定回数2情報、及び普通可変入賞球装置の開閉回数を報知する役物回数2情報等)を遊技場に設置される管理コンピュータに出力するための外部接続端子(図示しない)を有し、これらの情報が主基板120から与えられるようになっている。更に、どの図柄で大当りしたか、どの図柄で停止したか等の情報を出力するようにしてもよい。
【0035】
また、裏面カバー体81の下方には、遊技盤40に設けられる各入賞口から入賞した入賞球を誘導する入賞球誘導路(図示しない)がその前面に形成される入賞球誘導カバー体82が取り付けられている。入賞球カバー体82には、表示制御基板90及び電飾制御基板92が表示制御基板ボックス124内に収容して取り付けられている。表示制御基板90は、特別可変表示装置44の可変表示動作を主基板120からの情報信号の種類に応じて駆動制御するものであり、電飾制御基板92との情報信号のやり取りを行なうものである。また、電飾制御基板92は、図9に示すように、遊技盤40に設けられる装飾LED、普通可変表示装置63、ソレノイド、及び透明板保持枠4に設けられる遊技効果LEDや遊技効果ランプ等を主基板120からの情報信号に応じて一括して駆動制御するものである。
【0036】
以上、遊技盤40の構成について詳細に説明してきたが、上記のように構成される遊技盤40は、図21に示すように、枠基体3の裏面側に形成される遊技盤収納枠部393に収納固定されるようになっている。遊技盤収納枠部393は、周知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤40を収容するように枠基体3の裏面に段差状に形成され、収容した遊技盤40の裏面を押圧固定するための遊技盤係止レバー366が遊技盤収納枠部393の左側方に2箇所及び右側方に1箇所に取り付けられている。なお、遊技盤係止レバー366の取付位置は、このような位置に限られるものではなく、適宜箇所に設けられるものであればよい。また、遊技盤収納枠部393の下方部は、平板状の支持板となって遊技盤40の下辺を載置するようになっており、その支持板のほぼ中央にアウト球を誘導するアウト球連通口333が形成されている。また、遊技盤40を遊技盤係止レバー366によって収容固定した状態においては、その裏面から機構板140が被覆されることとなるが、その機構板140は、遊技盤収納枠部393の一側側面上下に固定されるヒンジ金具314の上に突設される軸ピン315に機構板140の一側に固定される補強ヒンジ部材176の掛止穴177a(図11参照)を係止することにより、開閉自在に軸支され、また、遊技盤収納枠部393の適宜位置に植立される機構板固定用突起364と機構板140に設けられる機構板係止レバー167とを係合させることにより、機構板140を閉じた状態で保持することができるようになっている。なお、機構板140は、枠基体3に対して固定されて開閉できないものであってもよい。
【0037】
次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板140の構成について図10及び図11を参照して説明する。図10は、機構板140の背面図であり、図11は、機構板140の分解斜視図である。図10及び図11において、機構板140は、主として賞球を貯留する賞球タンク147と該賞球タンク147に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘導する球整列レール部材148及びカーブレール部材150とが設けられる上部構成部と、カーブレール部材150からの球を誘導する球通路部材156a,156bと入賞に基づく賞球を払い出す球払出装置154(本実施形態では、貸球も払い出すが、賞球のみ払い出すものでもよい)とが設けられる中間構成部と、主として遊技盤40に打ち込まれた入賞球を含む打球を処理するための構成、及び賞球を上皿19及び下皿27に導くための構成が設けられる下部構成部と、が開口窓146を構成するように機構板主体141上に一体的に形成されている。機構板主体141は、機構板主体141のそれぞれ上部及び右側部(弾球遊技機1の背面側から見て),左側部(弾球遊技機1の背面側から見て),及び下部をそれぞれ構成する上部板142,左側板143及び下部板144を取付ネジ141aによって連結することにより構成されている。
【0038】
また、機構板140の強度を高めるために開口窓146の軸支側に上部構成部と下部構成部とに亘って取り付けられる補強ヒンジ部材176が取付ネジ176aによって取り付けられている。補強ヒンジ部材176は、金属からなると共に、その上下両端に折曲形成された取付片177の掛止穴177aにヒンジ金具314の軸ピン315が係止されることで、機構板140を枠基体3に対して開閉自在に軸支するようになっている。
【0039】
そこで、以下、機構板140の構成について、各構成部毎に説明する。まず、上部構成部には、多量の賞球を貯留する賞球タンク147と、該賞球タンク147から供給される賞球を仕切壁178によって複数列(本実施形態の場合、2列)に整列して流下させる球整列レール部材148と、該球整列レール部材148によって誘導された賞球を後述する球払出装置154に向けて左右方向から上下方向へ方向転換するカーブレール部材150と、該カーブレール部材150の上方に設けられた枠用外部端子基板102がそれぞれ上部板142の所定の位置に設けられている。
【0040】
賞球タンク147は、その左右両側に突設された取付片164によって上部板142の上端側に突設された取付ボス179に取付ネジ164aで取り付けられるようになっている。また、賞球タンク147は、上面が開放したボックス状に形成されると共に、傾斜して底面165が形成されている。賞球タンク147の下流側に配置される球整列レール部材148は、上部構成部の一端から他端に向けて傾斜状に取付ボス180に取付ネジ148aで取り付けられ、その内部中央に仕切壁178が立設されている。この仕切壁178は、賞球タンク147の落下口から流出した賞球を下流に向かうにしたがって確実に2列に整列させるために徐々に高く形成されている。
【0041】
また、球整列レール部材148の下流側上部には、球ならし部材149が取付ボス181を支点として取付ネジ149aによって揺動自在に垂下され、球整列レール部材148上を上下2段となって流下する球を球ならし部材149に埋設される重錘(符号なし)の作用によって1段とするようになっている。なお、球整列レール部材148の下流側には、カーブレール部材150が接続されるが、このカーブレール部材150は、上部構成部と中間構成部とに跨がって構成されるので、次の中間構成部の説明箇所で詳細に説明する。なお、球整列レール部材148の下流側の上部で機構板主体141に突設される球ならし片161は、球ならしするためのものである。
【0042】
上記した球整列レール部材148の下流側上部には、外部との信号線が接続される外部接続端子118を有する枠用外部端子基板102が取付ボス182に取付ネジ102a止めして設けられる。なお、図示しないが枠用外部端子基板102の取付部分は凹んでおり、ハンダ面の突出部分が接触しないようにしている。枠用外部端子基板102に設けられる外部接続端子118としては、外部(例えば、管理コンピュータ)と弾球遊技機1との間の信号線を接続する球切れ情報出力端子と球貸情報出力端子と賞球情報出力端子があり、枠用外部端子基板102には、更に、枠基体中継基板99及び機構板中継基板101が個々に接続されるコネクタが設けられている。また、枠用外部端子基板102の近傍となる機構板140の裏面には、電源コード117を束ねておくためのフック160が形成されている。これにより、運搬時における電源コード117の破損を防止することができ、また、電源コード117が弾球遊技機1の裏側でぶら下がる等して、各制御基板にノイズがのることを防止することができる。また、枠用外部端子基板102の下方には、電源コード117を機構板主体141の前面側から裏面側に導くための配線通し開口166が開設されており、枠用外部端子基板102の側方には、枠用外部端子基板102が接続される外部の情報を記す外部情報シール183a,183bが貼付して設けられている。
【0043】
上部板142に位置する上部構成部には、上記した構成以外に、その開放端部及び枠用外部端子基板102の上部に対応する位置の取付ボス184に機構板係止レバー167が一端を取付ネジ167aによって回動自在に支持されて設けられている。機構板係止レバー167には、前記遊技盤収納枠部393の所定の位置に植立固定される機構板固定用突起364の先端部と係合する溝が形成されており、この溝と係止ピンとの係合を解除するように回動させることにより、機構板140の遊技盤収納枠部393への固定状態を解除することができる。なお、機構板係止レバー167は、上部構成部の開放端部及び上部構成部の開閉軸側上部に設けられているため、機構板140の遊技盤収納枠部393への固定状態を堅固に安定化させることができるようになっている。なお、機構板係止レバー167は、下部構成部の開放端部にもう一つあり、計3つ設けられている。
【0044】
次に、上部板142に位置する中間構成部の構成について説明する。中間構成部は、その側方に垂直状に突設される中間部補強リブ185a,185bが形成されている。また、中間構成部の表面側には、通路カバー186が取付ネジ186aによって取り付けられることにより、球が通過する球抜き通路(図示しない)が形成されている。この球抜き通路は、後述する基体枠球抜き通路394(図21参照)及び球抜き通路下流部712と連通しており、カーブレール部材150より上流側の球整列レール部材148及び賞球タンク147に待機する球を誘導して弾球遊技機1の外側(弾球遊技機1を設置する島の回収樋)に導くものである。この球抜き通路への球の誘導は、カーブレール部材150に設けられる球抜きストッパー151を解除することにより行なわれる。この球抜きストッパー151は、取付ボス700を支点として取付ネジ151aによって揺動自在に取り付けられている。また、取付ボス700の斜め下方には、球抜き通路内へ球を導入するための導入口701が形成されている。しかして、カーブレール部材150のガイド穴702に沿って球抜きストッパー151を上方に移動させることにより、球が導入口701から球抜き通路に導入されることとなる。
【0045】
上記した球抜きの構造について更に詳述すると、カーブレール部材150内には、球抜弁(図示しない)が取り付けられており、その上端部分が軸支部として回動自在に取り付けられている。一方、球抜きストッパー151は、その下端部分が上記したように、取付ボス700を支点として回動自在に取り付けられている。そして、球抜きストッパー151を操作しない通常時(球抜きストッパー151が横方向に倒れた状態)においては、球抜きストッパー151の先端部が球抜弁の側壁部分を押圧して球抜弁がロック状態となり、球払出装置154側に誘導されるようになっている。一方、球抜きストッパー151を操作したとき(球抜きストッパー151が起立した状態)には、球抜きストッパー151による球抜弁の押圧状態を解除することで、球抜弁のロック状態が解除され、球整列レール部材148からの遊技球の自重によって球抜弁が押しやられる。これにより、流路は、球抜き通路に切り換えられ、遊技球は導入口701から球抜き通路側に流れるようになっている。
【0046】
また、中間構成部の上部には、上記した球整列レール部材148の下流側に接続されるカーブレール部材150が取付ボス703に取付ネジ150aによって取り付けられている。このカーブレール部材150は、球整列レール部材148から流下する球を前記球抜き通路あるいは、下述する球通路部材156a,156bのいずれかに分岐するものである。カーブレール部材150の下流側には、球通路部材156a,156bと球払出装置154とが配置されている。球通路部材156bは、機構板140の裏面側(枠基体3側)から取付ネジ(図示しない)によって取り付けられる一方、球通路部材156aは、機構板140の前面側から取付ネジ704によって取付ボス705に取り付けられ、該球通路部材156a,156b間が球通路を構成する。具体的には、球通路部材156a,156b間の球通路は、カーブレール部材150によって前後方向(機構板100の背面から見て)2列に流下される球を左右方向(同じく機構板100の背面から見て)2列に流下するように方向転換するものである。なお、球通路部材156bは、頻繁に球が通過して摩耗し易いものであるため、交換できるように取付ネジにより上部板142に取り付けられている。また、カーブレール部材150下部には、球切れスイッチ157が係止爪708によって着脱自在に装着されており、この係止爪708の係止を変形させて解除することにより、球切れスイッチ157を取り外しできる。この球切れスイッチ157は、機構板中継基板101に接続されるようになっている(図9参照)。そして、球切れスイッチ157は、機構板中継基板101を介して払出制御基板98及び主基板120に入力され、球を検出しなくなったときには、後に説明する球払出装置154の払出モータ115の作動を停止して賞球の払出を不能動化させるようになっている。(主基板120からの払出停止コマンドを払出制御基板98が受信することで、払出制御基板98が払出停止制御を行う。)
また、球通路部材156aの下部には、取付ネジ159aによって球ストッパー部材159が取り付けられている。この球ストッパー部材159は、金属の打ち抜き加工で形成されて下端部を円弧状に形成した当接部となっており、しかもその上部前方に2つのストッパー片(図示しない)が突設されている。当接部は、球払出装置154のケース155と当接する部分であり、ストッパー片は、球通路部材156a,156b間の球通路の下方部に対応して球通路部材156aに穿設される挿通穴(図示しない)に挿入し得るものである。しかして、球払出装置154を装着した状態では、球払出装置154のケース155と球ストッパー部材159の当接部とが当接して球ストッパー部材159の下端部が後方に向かって弾性変形するので、ストッパー片は、挿通穴から退避して球通路部材156a,156b間の球通路を流下する球を球払出装置154に供給するようになっているが、球払出装置154を取り外したときには、球ストッパー部材159が元の形状に戻るので、ストッパー片が挿通穴に挿入して自動的に球通路部材156a,156b間の球通路を閉塞して球を流下させないようになっている。このように、球ストッパー部材159を設けることにより、球払出装置154を交換する必要が生じた場合でも、球払出装置154より上の球が零れ出ることがないので、球抜き操作を行う必要がない。また、カーブレール部材150の下端部分には、後述する払出装置カバー168の係合穴169と係合する係止爪706が設けられている。また、係止爪706の下方両側方には、払出装置カバー168の軸支穴707が挿通される軸支突起162が突設されている。
【0047】
上記した球通路部材156a,156bの下方に取着される球払出装置154は、ほぼ直方体形状をなすケース155の内部に収容されて機構板主体141に着脱自在に取り付けられるようになっている。球払出装置154の構造について図9及び図11を参照して簡単に説明すると、ケース155内には、前記球通路部材156a,156b間の左右2列の球通路と個々に連通する2条の通路部155aが形成され、その通路部155aの経路途中には、球払出装置154内(通路部155a)の球を1個づつ区切って通路部155a下端の球排出口から排出するスプロケット(図示しない)が設けられている。なお、スプロケットは、前記払出モータ115の駆動によって回転するようになっている。また、球排出口は、1つの排出口からなり、球払出装置154から排出する球を貸球として払い出す貸球排出口と景品球として払い出す景品球排出口とを兼用した形で構成されている。また、前後の排出口には、それぞれの排出口から排出される球数(貸球数及び賞球数)を検出するための払出個数カウントスイッチ116が設けられている。また、球の払出動作を確実に行うために払出モータ115の停止位置(正確には、回転部材としてのスプロケットの停止位置)を検出するモータ位置センサが備えられたセンサ基板114が設けられている。
【0048】
また、ケース155には、上記した払出モータ115、払出個数カウントスイッチ116、センサ基板114が内蔵されていると共にそれらが接続される中継基板113も内蔵されている。なお、本実施形態における球払出装置154は、2条を1条に変換するようにしているが、2条(複数条)を2条(複数条)のまま払い出すようにしてもよいし、2条を1条にした後に再び2条とするものでもよい。但し、本実施形態では、2条で受けるのは、払出スピードを向上するのが目的で、それを1条にするのは、カウントスイッチの数を少なくしてコストダウンを図るためである。この中継基板113は、図9に示すように、払出制御基板98を介して主基板120に接続されている。具体的には、球払出装置154から主基板120に入力されるのは、払出個数カウントスイッチ116の信号だけである。
【0049】
なお、上記した球通路部材156a,156b及び球払出装置154は、払出装置カバー168によって被覆されるようになっている。払出装置カバー168は、その上端両側に穿設された軸支穴707がカーブレール部材150の軸支突起162に回動自在に軸支して取り付けられ、払出装置カバー168の上方には、前記係止爪706との係合によって払出装置カバー168の開放状態を保持する係合穴169が形成されている。また、払出装置カバー168の下側外壁面には、球払出装置154のケース155の取り外し作業における説明事項を記したシール187が貼付されている。
【0050】
以上で、機構板140の中間構成部についての説明を終了し、次に、機構板140の下部構成部(下部板144)について説明すると、下部構成部は、図11に示すように、背面から見てその右側部分に払出制御基板98を収容する払出制御基板ボックス123が取り付けられ、背面から見てその左側部分に電源ユニット基板97を収容する電源基板ボックス122が取り付けられている。払出制御基板ボックス123が取り付けられる下部構成部の前面側(機構板主体141の遊技盤40と対面する内側)には、入賞球を誘導する入賞球誘導通路(図示しない)とアウト球を誘導するアウト球通路(図示しない)とが形成され、下部構成部の背面側(機構板主体141の外側)には、賞球通路709、連絡通路710、余剰球通路711が形成されると共に球抜き通路下流部712も形成されている。なお、払出制御基板ボックス123には、払出制御基板98に備えられたエラー解除スイッチ(図示しない)のエラー内容を記したエラー表示シール735が貼付され、電源基板ボックス122には、電源ユニット基板97に備えられる電源部品の名称を記した部品名称シール及びバックアップのクリア方法の手順を記した手順シール737が貼付されている。
【0051】
そこで、まず、機構板140の下部構成部の背面から見て右側部分(以下、右側下部構成部という)の構成について説明する。機構板140の右側下部構成部の一側上部に賞球通路709が形成され、該賞球通路709の下端に上皿連通口713が形成されている。この上皿連通口713は、弾球遊技機1の前面に設けられる上皿19に賞球を導くものである。上皿連通口713の一側側方には、連絡通路710が形成され、その連絡通路710の下流に余剰球通路711が接続されている。
【0052】
しかして、入賞に基づく賞球が多数払い出されて上皿19が賞球で満杯となり、遂には上皿連通口713に到達してさらに賞球が払出続けられたときには、賞球は、連絡通路710を介して余剰球通路711に導かれ、その後、前記接続樋392を介して下皿27に排出される。そして、さらに賞球が払出続けられたときには、下皿27も満杯になるが、余剰球通路711の一側側壁に設けられた満タン検知レバー714部分にまで到達すると、満タン検知レバー714が押圧されて満タンスイッチ158がONされ、球払出装置154の払出モータ115の駆動を停止して賞球及び貸球の払出動作を不能動化する。(主基板120からの払出停止コマンドを払出制御基板98が受信することで、払出制御基板98が払出停止制御を行う。)このとき、打球発射装置130のステッピングモータ601の駆動も停止するが、停止しないものであってもよい。満タン検知レバー714は、その上端が軸突起に軸支されて揺動自在に設けられ、その満タン検知レバー714の後方に満タンスイッチ158のアクチュエータを位置させて満タン検知レバー714の揺動動作を検出するものである。満タンスイッチ158は、その上部の止着穴715によって機構板140側の取付ボス716に取付ネジ158a止めされる。
【0053】
また、上記した賞球通路709、球抜き通路下流部712、及び余剰球通路711の後面は、機構板主体141の取付ボス717に取付ネジ170a止めされる下部通路カバー体170によって覆われている。そして、満タンスイッチ158は、下部通路カバー体170に形成される開口171から挿入されて所定の位置に取付ネジ158aで固定し得るようになっている。
【0054】
下部通路カバー体170の配線を通すための開口171の側方には、機構板中継基板101を取り付ける基板取付部718が、機構板中継基板101を囲むように形成されており、機構板中継基板101は、この基板取付部718の内側に突設された取付ボス719に取付ネジ101aによって取り付けられる。基板取付部718の側方には、インターフェイス基板103を取り付ける基板取付部720が、インターフェイス基板103を囲むように形成されており、インターフェイス基板103は、この基板取付部720の内側に突設された取付ボス722に取付ネジ103aによって取り付けられている。この基板取付部720の下部は、インターフェイス基板103上のコネクタが臨むように形成されると共に、その一側側方には、インターフェイス基板103に実装されるヒューズが臨むヒューズ穴721a及びインターフェイス基板103に実装されるコネクタの受け口であるコネクタ穴721bが形成されている。この基板取付部720の上部には、段差部が形成されており、この段差部の前面側には、取付ネジ723aによって誘導突起部材723が取り付けられている。この誘導突起部材723は、前記上皿連通口713に臨むものである。
【0055】
また、下部通路カバー体170の右側方には、取付ベース727を取り付けるための取付ボス725と、取付ベース730を取り付けるための取付ボス724と、が突設されている。取付ベース727は、取付ネジ727aによって取付ボス725に取り付けられ、取付ベース730は、取付ネジ730aによって取付ボス724に取り付けられる。なお、取付ベース730は、下部板144に突設された取付ボス733にも取り付けられる。
【0056】
取付ベース727には、払出制御基板ボックス123に形成された係合片(図示しない)が係合するスライド穴728と、払出制御基板ボックス123を固定するための係止片729が形成されている。しかして、払出制御基板ボックス123の係合片をスライド穴728に挿入した後、払出制御基板ボックス123を左側にスライドさせることにより、係止片729が払出制御基板ボックス123に形成された係止穴(図示しない)に係止され、これによって、払出制御基板ボックス123が下部通路カバー体170の背面側、即ち、機構板140の下部一側に止着される。なお、係止片729を撓ませることにより、払出制御基板ボックス123を取り外すことができる。
【0057】
また、取付ベース730には、主基板120を収納する主基板ボックス121(図5参照)に形成された係合片(図示しない)が係合するスライド穴731と、主基板ボックス121を固定するための係止片732が形成されている。しかして、主基板ボックス121の係合片をスライド穴731に挿入した後、主基板ボックス121を右側にスライドさせることにより、係止片732が主基板ボックス121に形成された係止穴(図示しない)に係止され、これによって、主基板ボックス121が下部通路カバー体170の背面側、即ち、機構板140の下部一側に止着される(図5参照)。この主基板121は、後述する電源基板ボックス122の背面側に位置することとなる。なお、係止片732を撓ませることにより、主基板ボックス121を取り外すことができる。また、取付ベース730の一側には、後面側に突出してフランジが形成されており、その先端に錠取付穴745が穿設されている。この錠取付穴745は、取付ベース730に主基板ボックス121を固定した際、主基板ボックス121の一側方に形成されたフランジに穿設された錠取付穴121a(図5参照)とその位置が合うようになっている。これは、それぞれの錠取付穴121a,745に南京錠等の錠前をかけることにより主基板ボックス121が取付ベースから取り外せないようにするためのものであり、主基板121に対する不正行為を防止するものである。
【0058】
一方、右側下部構成部の機構板主体141の前面側(遊技盤40に当接する側)には、入賞球を誘導する入賞球誘導通路(図示しない)とアウト球を誘導するアウト球通路(図示しない)とが形成されている。入賞球誘導通路の上方は、入賞球落下入口740となっており、前記入賞球誘導カバー体82から放出される入賞球を受け入れるようになっており、その受け入れた入賞球を入賞球誘導通路が一側側方に向かって誘導し、機構板主体141に形成された連通口(図示しない)から機構板主体141の背面側に導き、さらにその連通口から前記球抜き通路下流部712に導くようになっている。前記球抜き通路下流部712は、右側下部構成部の外周縁に沿って逆L字状に屈曲され、下部構成部のほぼ中央背面側に形成される前記余剰球通路711の右側方に形成される合流排出通路741に最終的に合流するようになっている。したがって、入賞球落下入口740から受け入れられた入賞球は、入賞球誘導通路、連通口、球抜き通路下流部712、及び合流排出通路741を介して弾球遊技機1の外部に誘導されるようになっている。なお、入賞球誘導通路は、その背面を機構板主体141で構成しているが、その前面は、枠基体3に取り付けられた後述する閉塞板386で構成されている。
【0059】
また、アウト球通路は、前記入賞球落下入口740の側方に形成される凹部742の下方に入賞球誘導通路と上下方向に重複するように形成され、その流下端の機構板主体141に連通口が開設されて下部板144の背面側に形成される合流排出通路741に連通するようになっている。なお、上記した凹部742は、遊技盤40の下部を裏面から固定するために遊技盤収納枠部393の下部ほぼ中央に取り付けられる遊技盤係止レバー366を収容するためのものである。
【0060】
しかして、遊技盤40のアウト口69から取り込まれたアウト球が遊技盤40の裏面に刻設されるアウト球排出通路(図示しない)に導かれ、さらに遊技盤収納枠部393の下部の板状部分に形成されるアウト球連通口333(図21参照)を経由して上記したアウト球通路に導かれ、連通口、合流排出通路741を通って弾球遊技機1の外部に導かれる。つまり、上記した合流排出通路741は、球抜き通路下流部712からの抜き球、アウト球通路からのアウト球、入賞球誘導通路からの入賞球をすべて合流して弾球遊技機1の外部に誘導するものである。なお、右側下部構成部の下部板144の前面側には、配線を押えるための配線押え744が取付ネジ744a止めされている。また、左側板143にも、同様に配線掛止部材739(俗にワイヤーラグと謂われている)が取付ネジ739a止めされている。
【0061】
一方、下部構成部のうち、上記した余剰球通路711より背面から見て左側部分(以下、左側下部構成部という)は、電源基板ボックス122を取り付けるための空間として利用されている。より具体的に説明すると、電源基板ボックス122を取り付ける領域は、やや前面側に向かって凹状に形成されている。即ち、電源基板ボックス122の取付空間の後面壁を構成する後面壁743は、右側下部構成部の機構板主体141よりもやや前面側に奥まった位置(遊技盤40に近づく位置)となっており、その後面壁743の四隅には、スライド穴726が形成されると共に、右側方には、係止変734が形成されている。なお、後面壁743の下部は、背面側に突出して形成され、その先端には、前記取付ボス733が形成されている。
【0062】
しかして、上記のように構成される取付空間に電源基板ボックス122を取り付けるには、電源基板ボックス122の下部両側に突設される係合突起(図示しない)をスライド穴726に差し込んだ後に、電源基板ボックス122を左側にスライドさせることにより、係止片734が電源基板ボックス122に係止され、これによって、電源基板ボックス122が後面壁743、即ち、機構板140の下部一側に止着される。なお、係止片734を撓ませることにより、電源基板ボックス122を取り外すことができる。そして、この場合、電源基板ボックス122が下部構成部の機構板主体141よりも前面側(遊技盤40に近い側)に奥まって取り付けられているので、電源基板ボックス122の背面側への突出量を抑制することができる。特に、電源ユニット基板97は、他の制御基板と比べて高さ(厚み)を有するヒートシンクや大型のコンデンサが実装されるので、その電源ユニット基板97を収容する電源基板ボックス122も厚みがあるが、このような厚みのある電源基板ボックス122を取り付けても背面側の突出量を抑制することができるものである。
【0063】
ところで、電源基板ボックス122は、内部に複数の電圧の異なる電源を生成する電源ユニット基板97を収容するものである。電源ユニット基板97には、図2に示すように、弾球遊技機1全体の電源をON・OFFするための電源スイッチ131、弾球遊技機1のすべての動作をクリアするためのクリアスイッチ132及び管ヒューズ133が実装されている。また、電源ユニット基板97は、電源コード117が接続される電源コネクタが実装されている。電源コネクタに接続される電源コード117は、前記枠用外部端子基板102の側方に形成される配線通し開口166から機構板主体141の前面側に形成される配線通し189及び配線通し188に沿って左側板143側を通って機構板140の下部まで引き通され、機構板主体141に設けられる開口及び開口171から機構板主体141の裏側に引き出されて電源コネクタに接続される。電源コード117によって供給される電圧は、AC24Vの電圧であり、電源ユニット基板97で生成される複数の電圧は、DC30V、DC21V、DC12V、DC5Vの4種類である。(但し、他の基板に対してAC24Vも供給する。)また、電源ユニット基板97は、主基板120及び払出制御基板98の各CPUに駆動電源が供給されていない間、各基板120,98のRAMの記憶内容をバックアップ(保持)するために各基板120,98にバックアップ電源を供給するようになっている。なお、電源ユニット基板97から電源断信号が出力されることによって主基板120は、バックアップをするための処理を行うようになっている。なお、払出制御基板98にもバックアップする処理を行ってもよい。
【0064】
ところで、以上説明した機構板140(機構板主体141)は、帯電防止持続性樹脂である透明なABS樹脂で成形されている。従来では、乾燥した状態において遊技球が循環使用されているうちに、機構板に静電気が帯電し、その静電気が遊技動作を制御する制御回路に悪影響を及ぼして誤動作を生じさせるという欠点があった。これに対して、本実施形態では、機構板140を帯電防止持続性樹脂で成形することで、機構板140に静電気が帯電するのを防止し、ひいては静電気による制御回路の誤動作を防止するようになっている。帯電防止持続性樹脂は、ポリエチレングリコールとポリアミドとからなるポリエーテルエステルアミドエラストマー7〜20重量%を、スチレン系樹脂93〜80重量%に配合することにより得られる。このようにして得られた帯電防止持続性樹脂は、帯電防止剤を練り込んだ樹脂と比較して、樹脂の表面を拭き取る等の作業を行っても、その帯電防止効果が劣化せず、長期間に亘って帯電防止効果が持続する。また、機構板140を成形する帯電防止持続性樹脂は透明(詳しくは青色透明)なため、機構板140に形成された各球通路(例えば、球抜き通路112等)を遊技球が流下する場合、その遊技球の流れが外部から視認できるようになっている。
【0065】
また、本実施形態では、上記した機構板主体141のみならず、機構板140で使用する所定の合成樹脂部品(例えば、賞球タンク147、球整列レール部材148、カーブレール部材150など)を透明なABS樹脂であり且つ帯電防止持続性樹脂で成形している。このように機構板主体141や球整列レール部材148などの構成部材を帯電防止持続性樹脂でありながら且つ透明にしているのは、球の流れが確認できるようにするためである。なお、透明な帯電防止持続性樹脂は、その樹脂の原料に着色顔料をねり込むことでつくられる。また、本実施形態では、帯電防止持続性樹脂の透明色を青色透明としているが、着色しない透明の場合、黄ばんだ透明色になってしまい美観が損なわれるため(タバコのヤニなどで汚れたような感じになってしまう)、青色透明とすることでその点を解消している。また、球通路部材156aは、透明のポリカーボネイトで成形されており、耐磨耗性を向上している。また、ケース155及び各種基板ボックスも同様に透明のポリカーボネイトで成形されているが、これは、ケース155内あるいはボックス内が外部から確認できるようにするためで不正防止を目的としている。
【0066】
以上、弾球遊技機1の構成、遊技盤40の構成、及び機構板140の構成について説明してきたが、次に、配線接続される回路構成について、図9を参照して説明する。図9は、主基板120と各種制御基板及び電気部品との関係を示すブロック図である。主基板120には、遊技盤40に設けられる各スイッチ51,52,55a,55b,56a,56b,62a,62bからの信号がスイッチ中継基板95を介して入力されると共に始動球検出器60からの信号も入力され、また、満タンスイッチ158及び球切れスイッチ157からの信号が機構板中継基板101及び払出制御基板98を介して入力される。更に、主基板120には、中継基板113及び払出制御基板98を介して払出個数カウントスイッチ116からの信号が入力されるものである。
【0067】
上記した入力信号のうち、遊技盤40に設けられる各スイッチ51,52,60,62a,62bからの入力信号に基づいて主基板120は、遊技盤40に設けられるソレノイド50,59,65を駆動制御すると共に、遊技状態に応じた電飾信号を表示制御基板90を介して電飾制御基板92に出力し、遊技状態に応じた効果音信号を表示制御基板90及び電飾制御基板92を介して音声制御基板94に出力し、更に、大当り表示制御信号あるいはリーチ表示制御信号又は外れ表示制御信号を表示制御基板90に出力し、盤用外部端子基板96に各種の遊技情報を出力する。電飾制御基板92は、主基板120から入力される電飾信号の種類に応じて、装飾LED45、普通可変表示装置63、各種LED9,10,13,14a,14c,14b,14d及び記憶表示LED64を表示駆動制御すると共にソレノイド71b,73b,74bを駆動制御し、音制御基板82は、主基板120から入力される効果音信号の種類に応じて電飾制御基板92を介してスピーカ12a,12bを駆動制御する。また、表示制御基板90は、主基板120から入力される表示制御信号の種類に応じて特別可変表示装置44の表示結果を導出するように制御する。
【0068】
また、満タンスイッチ158からの入力信号に基づいて主基板120は、払出制御基板98に満タン信号(払出停止コマンド)を出力し、その満タン信号に基づいて払出制御基板98は、払出モータ115の駆動を停止させる。また、その満タン信号に基づいて、ステッピングモータ601の駆動を停止する。なお、満タンスイッチ158からの入力信号があったときには、電飾制御基板92に満タン信号を出力して所定のランプ又はLEDを表示駆動してその旨を報知するようにしてもよい。また、満タン信号を払出制御基板98に出力するので、例えば、該払出制御基板98上のエラー表示器等でその旨を報知するようにしてもよい。
【0069】
また、遊技盤40に設けられる通過球検出器62a,62bを除く各スイッチ51,52,55a,55b,60,56a,56bからの入力信号に基づいて主基板120は、払出制御基板98に賞球個数信号を出力し、払出制御基板98は、その賞球個数信号の入力に基づいて払出モータ115を駆動して所定個数の賞球を払い出す。また、払出個数カウントスイッチ116からの入力信号に基づいて主基板120は、未払出数があるか否かを判定する。また、払出個数カウントスイッチ116からの入力信号に基づいて主基板120は、枠用外部端子基板102に賞球個数情報(10個で1パルス)を出力し、この信号を枠用外部端子基板102から外部の管理コンピュータの出力する。更に、各スイッチ51,52,55a,55b,60,56a,56bからの入力信号に基づいて主基板120は、電飾制御基板92(及び音声制御基板94)に賞球信号を出力し、賞球LED10(又はスピーカ12a,12b)を表示駆動してその旨を報知する。
【0070】
更に、球切れスイッチ157からの入力信号に基づいて主基板120は、払出モータ115を駆動停止させるために払出制御基板98に球切れ信号(払出停止コマンド)を出力したり、電飾制御基板92に賞球切れ信号を出力して球切れLED9を所定の態様で表示駆動する。なお、満タンスイッチ158又は球切れスイッチ157のいずれかがONすることで賞球停止信号(払出停止コマンド)を主基板120から払出制御基板98に出力して賞球しないようにし、いずれのスイッチ158,157ともOFFであれば賞球可能信号(払出停止解除コマンド)を出力するというものでもよい。また、賞球LED10に換えて未払出がある場合、点灯する未払出報知ランプなどを設けてもよい。
【0071】
主基板120には、遊技動作を制御するためのスイッチ入力、賞球の払出動作を制御するためのスイッチ入力しか入力されず、主基板120と払出制御基板98を除く他の制御基板90,92,94との関係においては、主基板120から制御基板90,92,94に向かって一方向の通信関係となる。このため、制御基板に不法な処理プログラムを組み込んで主基板120で不正な処理を施そうとしても実行することができないという利点があり、また、主基板120の制御の一部を他の制御基板90,92,94,98で担当しているので、主基板120の負担が軽減されると共に、主基板120の検査の容易化を図ることも可能である。
【0072】
また、払出制御基板98には、センサ基板114のモータ位置センサ及び払出個数カウントスイッチ116からの信号が中継基板113を介して入力され、残高表示基板104の球貸スイッチ36及び返却スイッチ37からの信号が入力され、カードユニット装置31から各種の情報が入力されている。更に、前述したように、主基板120から賞球個数信号、満タン信号、球切れ信号が入力されるものである。上記した入力信号のうち、モータ位置センサからの入力信号に基づいて払出制御基板98は、貸球及び賞球の払出動作において払出モータ115の停止位置、即ち球払出装置154のスプロケットの停止位置を正確に制御すると共にスプロケットが回転しているか否かを検出できる。また、払出個数カウントスイッチ116からの入力信号に基づいて払出制御基板98は、貸球及び賞球の正確な払出数を払い出すように払出モータ115を駆動制御すると共に、枠用外部端子基板102に貸球数情報(100円分の球25個で1パルス)を出力する。なお、賞球数情報を主基板120から出力するようにしてもよい。
【0073】
また、払出制御基板98は、球貸スイッチ36からの入力信号に基づいてカードユニット装置31から貸球要求信号が出力されると払出モータ115を駆動し、また、返却スイッチ37からの入力信号は、インターフェイス基板103を経由してカードユニット装置31に伝達される。また、カードユニット装置31からの各種の情報信号もインターフェイス基板103を経由して残高表示基板104の度数表示LED(図示しない)に伝達される。更に、主基板120からの球切れ信号、賞球個数信号、満タン信号等に基づいて払出制御基板98は、前述したように中継基板113を介して賞球の払出動作を実行せしめたり、発射制御基板107にステッピングモータ601の停止信号を出力したりする。なお、枠用外部端子基板102に接続される球切れスイッチ107からの入力信号は、球切れ情報として外部の管理コンピュータ等に出力される。
【0074】
また、上記した払出制御基板98には、接続線(図示しない)を介して補強ヒンジ部材176が接続されており、この補強ヒンジ部材176あるいは補強ヒンジ部材176と係合する枠基体3の下側のヒンジ金具314に接続されるアース板425(図19参照)から遊技球の静電気を受け、これをカードユニット装置31から放電するようになっている。具体的に、アース板425(補強板)は、上皿19に貯留された遊技球と接触した際にその遊技球に帯電した静電気を受ける。そして、アース板425で受けた静電気は、各種導電部材(補強ヒンジ部材176、上部ヒンジ金具254、下部ヒンジ金具256(いずれも図13参照)、ヒンジ金具314、接続線)を介して払出制御基板98に送られ、最終的には該払出制御基板98とカードユニット配線35で接続されたカードユニット装置31から外部に放電される。
【0075】
次に、透明板保持枠4の構成及び該透明板保持枠4に取り付けられる各種構成部材について、図12乃至図18を参照して説明する。図12は、正面からの透明板保持枠4の分解斜視図であり、図13は、背面からの透明板保持枠4の分解斜視図であり、図14は、従来の遊技機の透視窓におけるカバー部材の取付構造を示す断面図であり、図15は、図1におけるA−Aでの概略断面図であり、図16は、図1におけるB−Bでの概略断面図であり、図17は、上部装飾ユニット22の正面からの分解斜視図であり、図18は、図1におけるC−Cでの概略断面図である。透明板保持枠4は、その外形がほぼ角型に形成されると共に、ほぼ中央には、遊技盤40の遊技領域41を透視し得る複層ガラス板が取り付けられる円形透視窓5が形成されている。また、透明板保持枠4の周縁には、後方に向かって補強周枠リブ199が立設され、透明板保持枠4の強度の向上を図っている。
【0076】
透明板保持枠4の上部中央には、遊技効果LED13が実装された遊技効果LED基板190が取り付けられる基板取付部238が突設されており、この基板取付部238表面の両側方には、基板取付ボス239が突設されると共に、左側方には、遊技効果LED基板190からの配線を通すための配線通し穴240が形成されている。しかして、遊技効果LED基板190は、基板取付ボス239に取付ネジ190aによって取り付けられ、配線が配線通し穴240から透明枠保持板4の裏面側に通される。
【0077】
基板取付部238の左側方には、遊技効果LED14a及び遊技効果ランプ14bが実装された遊技効果LEDランプ基板191が、右側方には、遊技効果LED14c及び遊技効果ランプ14dが実装された遊技効果LEDランプ基板192が取り付けられるようになっており、それぞれの基板191,192を取り付けるための取り付けボス241及び配線を通すための配線通し穴242が透明保持枠4の縦中心線に対して左右対称の位置に形成されている。また、配線通し窓の下方には、遊技効果ランプ14b,14dの後部が挿通される後部挿通穴243が同じく左右対称の位置に形成されている。しかして、遊技効果LEDランプ基板191,192は、基板取付ボス241にそれぞれ取付ネジ191a,192aによって取り付けられ、配線が配線通し穴242から透明枠保持板4の裏面側に通される。また、このとき、遊技効果ランプ14b,14dの後部が後部挿通穴243に挿通される。
【0078】
また、遊技効果LEDランプ基板191の左側方には、スピーカ12aを取り付けるためのスピーカ取付部248aが、遊技効果LEDランプ基板192の右側方には、スピーカ12bを取り付けるためのスピーカ取付部248bが、角型形状で形成されており、このスピーカ取付部248a,248bの中央には、スピーカ12a,12bが臨むスピーカ開口が形成されている。248bは、図13で示すように、透明板保持枠4の裏面から表面に向かって凹状に形成されており、裏面側から取付ネジ209によってスピーカ12a,12bが取り付けられるようになっている。
【0079】
また、遊技効果LED基板190,遊技効果LEDランプ基板191,192,スピーカ12a,12bが取り付けられる部分の透明板保持枠4の裏面側には、各基板190,191,192及びスピーカ12a,12bからの配線を束ねるためのフック249が形成されている。なお、この各基板190,191,192及びスピーカ12a,12bが取り付けられる部分を覆うように、透明板保持枠4の上部には、後述する上部装飾ユニット22が取り付けられる。上部装飾ユニット22は、取付ネジ259によって、透明板保持枠4の裏面側から取り付けられるようになっている。
【0080】
透明板保持枠4表面側のスピーカ取付部248aの下方には、賞球LED10が実装された賞球LED基板198が取り付けられる賞球LED基板取付部219が、スピーカ取付部248bの下方には、球切れLED9が実装された球切れLED基板197が取り付けられる球切れLED基板取付部218が形成されている。しかして、賞球LED基板198は、取付ネジ198aにより賞球LED基板取付部219に取り付けられ、球切れLED基板197は、197aにより球切れLED基板取付部218に取り付けられる。
【0081】
上記した賞球LED基板取付部219の左側方から透明板保持枠4の下部に亘って、装飾ランプ基板193,194が上方からこの順で縦長方向に取付ネジ(図示しない)によって取り付けられている。この装飾ランプ基板193,194は、それぞれ遊技効果ランプ16a,16bが実装されると共に、左上から右下に亘って傾斜して取り付けられるものである。また、上記した球切れLED基板取付部218の右側方から透明板保持枠4の下部に亘って、装飾ランプ基板195,196が上方からこの順で縦長方向に取付ネジ(図示しない)によって取り付けられている。この装飾ランプ基板195,196は、それぞれ遊技効果ランプ17a,17bが実装されると共に、右上から左下に亘って傾斜して取り付けられるものである。
【0082】
上記した遊技効果ランプ16a,16bの前面側には、遊技効果ランプ16a,16bを覆うように被覆部材としての左装飾ユニット23が着脱可能に取り付けられ、遊技効果ランプ17a,17bの前面側には、遊技効果ランプ17a,17bを覆うように被覆部材としての右装飾ユニット24が着脱可能に取り付けられている。以下に、この左装飾ユニット23及び右装飾ユニット24の構成について説明するが、左装飾ユニット23及び右装飾ユニット24は、互いに対称形状であるため、左装飾ユニット23を代表に説明する。なお、上記した遊技効果ランプ16a,16b,17a,17bは、遊技の演出を行う場合にのみ発光するものである。
【0083】
左装飾ユニット23は、無色透明で透光性を有する合成樹脂により形成された第1のカバー部材である左第1カバー部材201の後面側から、有色透明で透光性を有する合成樹脂により形成された第2のカバー部材である左第2カバー部材203を係合固定することにより構成されている。左第1カバー部材201は、なだらかな曲線でほぼ円弧状に形成されており、その上部右側方には、左装飾ユニット23を透明板保持枠4に取り付けた際に賞球LED10の前面側を被覆する位置に、左第2カバー部材203と重ならない非重合部200が形成されている。この非重合部200の内側面には、賞球LED10の前面側を被覆する賞球LEDカバー部材207が取り付けられる。また、左第1カバー部材201の外周面には、左第2カバー部材203の後述する係止突起205が係止される係止穴202が形成されている。
【0084】
一方、左第2カバー部材203は、左第1カバー部材201と同様に、なだらかな曲線でほぼ円弧状に形成されており、その上部及び下部両側方には、左装飾ユニット23を透明板保持枠4に取り付けるための係止片204が形成されると共に、その外周面には、左第1カバー部材201の前記係止穴202に係止される係止突起205が形成されている。また、上部右側方には、左装飾ユニット23を組み立てた際に、賞球LEDカバー部材207を押圧するための押圧片206が突設されている。
【0085】
また、左第2カバー部材203の前面全体には、発光部材としての遊技効果ランプ16a,16bからの光を拡散するための光拡散処理が施されている。この光拡散処理は、左第2カバー部材203の左第1カバー部材201と対向する前面側と、遊技効果ランプ16a,16bと対向する左第2カバー部材203の後面側と、で異なる形状で施されているローレット加工である。具体的には、左第2カバー部材203の左第1カバー部材201と対向する前面側には、上下方向のローレット加工が施され、遊技効果ランプ16a,16bと対向する左第2カバー部材203の後面側には、左右方向のローレット加工が施されている。なお、光拡散処理は、このようなローレット加工に限らず、左第2カバー部材203に貼付された光拡散シートであってもよい。
【0086】
上記した左第1カバー部材201及び左第2カバー部材203は、弾球遊技機1の中央側に位置する側面の長さが弾球遊技機1の側方側に位置する側面の長さよりも短く形成され、弾球遊技機1の中央側に位置する側面の前方端部と弾球遊技機1の側方側に位置する側面の前方端部とを結ぶ面が、遊技効果ランプ16a,16bからの光を弾球遊技機1の内側に向かせるための傾斜面201a,203aとして形成されている。具体的には、図16に示すように、左第1カバー部材201と左第2カバー部材203を組み付けた状態での側面の長さは、弾球遊技機1の中央側に位置する側面よりも弾球遊技機1の側方側に位置する側面の方が長く形成され、左第1カバー部材201及び左第2カバー部材203を透明板保持枠4の平坦な取付面に取り付けたときに、傾斜面201aが内側、つまり遊技者側を向くようになっている。なお、右第1カバー部材211及び右第2カバー213は、左第1カバー部材201及び左第2カバー部材203と対称形状であるため、同様である。
【0087】
しかして、左装飾ユニット23を透明板保持枠4に取り付けるには、まず、左第1カバー部材201の非重合部200の裏面側から賞球LEDカバー部材207を挿入した後、左第1カバー部材201の裏面側から左第2カバー部材203を重ね合わせる。このとき左第2カバー部材203の係止突起205が左第1カバー部材201の係止穴202に係止されることにより、左第2カバー部材203が左第1カバー部材201に固定される。このとき、左第2カバー部材203の押圧片206が賞球LEDカバー部材207を押圧するため、賞球LEDカバー部材207も同時に左第1カバー部材201に固定される。このように左装飾ユニット23を組み立てた後、左第2カバー部材203の係止片204を透明板保持枠4の係止穴227(図16参照)に係止させ、透明板保持枠4の裏面側から取付ネジ260を螺着することにより、左装飾ユニット23が透明板保持枠4に取り付けられる。
【0088】
なお、上記のように、左装飾ユニット23について説明したが、左装飾ユニット23における、非重合部200,左第1カバー部材201,傾斜面201a,係止穴202,左第2カバー部材203,傾斜面203a,係止片204,係止突起205,押圧片206,賞球LEDカバー部材207,取付ネジ260が、右装飾ユニット24における、非重合部210,左第1カバー部材211,傾斜面211a,係止穴212,左第2カバー部材213,傾斜面213a,係止片214,係止突起215,押圧片216,賞球LEDカバー部材217,取付ネジ261に対応するものである。
【0089】
上記した左装飾ユニット23の左側方には、台形状の装飾カバー230a,同じく台形状の装飾カバー230b,三角形状の230cが、透明板保持枠4の下方からこの順に備えられている。また、右装飾ユニット24の右側方には、左装飾ユニット23の場合と同様に、台形状の装飾カバー230d,同じく台形状の装飾カバー230e,三角形状の230fが、透明板保持枠4の下方からこの順に備えられている。装飾カバー230a〜230fは、透明板保持枠4に形成されたカバー嵌入部234a〜234fにそれぞれ嵌入されるものであり、装飾カバー230a〜230fとカバー嵌入部234a〜234fとの間には、装飾シート232a〜232fがそれぞれ挟持されている。具体的には、装飾カバー230a〜230fの係合部231a〜231fに装飾シート232a〜232fの凹部233a〜233fを係合させながら、装飾シート232a〜232fを装飾カバー230a〜230fの裏面に当接させ、この状態で係合部231a〜231fをカバー嵌入部234a〜234f内に形成された係合穴235a〜235fに係合させることにより装飾カバー230a〜230f(無色透明)がカバー嵌入部234a〜234fに取り付けられる。なお、装飾シート232a〜232f(白色)は、装飾効果を向上させるためのものである。
【0090】
図12に示すように、上記した装飾ランプ基板194の下端部の右側方及び、装飾ランプ基板196の下端部の左側方には、遊技盤40に貼付された証紙(証明手段)67a,67b(図7参照)を透視し得る後面透視窓263a,263bが形成されている。また、後面透視窓263a,263bの外周縁には、透視窓凸部244a,244bが突設されている。また、左右の後面透視窓263a,263bの透明板保持枠4中心側の側方には、後述するガラスシャフト245が嵌入されるシャフト挿入穴246が穿設されている。なお、上記した証紙67a,67bは、弾球遊技機1の製造番号等を表記するものである。この証紙67a,67bは、実施形態においては、遊技盤40の下部に貼付されているものを示したが、例えば、遊技盤40の上部であってもよく、下部に貼付されているものに限るものではない。
【0091】
上記した後面透視窓263a,263bやシャフト挿入穴246は、円形透視窓5の下方に位置するものであるが、この円形透視窓5の下方には、前面構成枠としての下部装飾ユニット25が取り付けられている。この下部装飾ユニット25は、有色の化粧部材である下部第2カバー部材224の前面に透明の化粧部材である下部第1カバー部材221を重ねることにより形成されている。下部第1カバー部材221は、ほぼ円弧状に形成されるものであり、その両側方の下部は、下部第2カバー部材224の後述する透視窓225a,225bの前面側を被覆する透視窓被覆部222a,222bとして形成されている。また、両側方の上部には、下部第1カバー部材221を透明板保持枠4に取り付けるための取付穴223が穿設されている。また、下部第1カバー部材221の裏面側には、下部装飾ユニット25を透明板保持枠4に取り付けるための取付ボス(図示しない)が突設されている。
【0092】
下部第2カバー部材224は、下部第1カバー部材221と同様にほぼ円弧状に形成されるものであり、その両側方下部には、前記証紙を透視し得る透視窓225a,225bが形成されている。この透視窓225a,225bは、下部第2カバー部材224の両側方に前記透視窓凸部244a,244bの外周に沿った形状で形成されている。また、透視窓225a,225bの近傍であって下部第1カバー部材221の取付ボスと対応する位置には、下部第1カバー部材221との位置決めをするための位置決め部226が形成されている。しかして、下部第1カバー部材221の裏面側に下部第2カバー部材224を重ね、透明板保持枠4の裏面から取付ネジ262によってねじ止めすることにより、下部装飾ユニット24が透明板保持枠4に取り付けられる。なお、下部第1カバー部材221の裏面側に下部第2カバー部材224に重ねた際、図15に示すように、下部第2カバー部材224の透視窓225bの内側壁面と下部第1カバー部材221の後面とにより透視窓凹部264が形成され、この透視窓凹部264の内側には、前記透視窓凸部244a,244bが嵌合するようになっている。このため、万が一、下部第1カバー部材221と下部第2カバー部材224との間に異物が侵入され、不正行為が行われようとした場合であっても、透視窓凸部244a,244bによって異物の侵入を阻止することができ、より不正行為を防止することができる。なお、従来は、例えば、図14に示すように、表側のカバー部材Aに形成された証紙を透視し得る透視窓Bの裏面側から、透明のカバー部材Cを取り付ける構造となっていた。このため、カバー部材Aと透明のカバー部材Cとの間からピアノ線等の異物を侵入させて、特別可変入賞球装置を開放させたままにして多数の遊技球を入賞させたり、特別可変入賞球装置内の特定玉検出器を検知させて特定遊技状態を継続させたり、あるいは、入賞口内の入賞球検出器を検知させて賞球を得たり、というように不正に利益を得る行為をされるおそれがあった。
【0093】
透明板保持枠4の裏面側には、上述したように、その上部にスピーカ12a,12bが取り付けられるが、スピーカ12a,12bの他にも保持枠中継基板100や、配線を束ねて押えるための配線押え258が取り付けられている。保持枠中継基板100は、スピーカ12aの左側方に位置しており、透明板保持枠4の裏面側上部に突設された基板取付ボス247に対して、取付ネジ100aによって取り付けられ、配線押え258は、下部右側方に取付ネジ258aによって取り付けられている。
【0094】
更に、前面開閉枠4の裏面における上辺及び左右辺の前記補強周枠リブ199の内側及び下端面の内側には、補強防犯金具250,251,252,253が前面開閉枠4の裏面周回に穿設される取付穴257(一部の取付穴257にのみ符号を付してある)に補強防犯金具250,251,252,253の水平面に穿設される取付穴を対応させて取付穴257に取付ネジ266により止着されている。より具体的には、開放側に取着される補強防犯金具252は、断面L字状であって、その水平面が前記取付穴257に取り付けられる一方、その垂直面が前記補強周枠リブ199の外側に突出する防犯立片252aとして形成されると共にその防犯立片252aの上下2か所から水平方向に係合片265が突設されている。この係合片265は、施錠装置128の枠用フック389と係合するものである。また、上辺に止着される補強防犯金具250も、断面L字状であって、その水平面が前記取付穴257に取り付けられる一方、その垂直面は、前記補強周枠リブ199の外側に突出する防犯立片250aとして形成される。同様に軸支側に取着される補強防犯金具251も、断面L字状であって、その水平面が前記取付穴257に取り付けられる一方、その垂直面は、前記補強周枠リブ199の外側に突出する防犯立片251aとして形成される。更に、同様に下辺に止着される補強防犯金具253も、断面L字状であって、その水平面が前記取付穴257に取り付けられる一方、その垂直面は、防犯立片253aとして形成される。
【0095】
また、補強防犯金具251の上端と補強防犯金具250の右側端部との間には、上部ヒンジ金具254が取付ネジ254aによって共締めされており、補強防犯金具251の下端と補強防犯金具253の右側端部との間には、下部ヒンジ金具256が取付ネジ266によって共締めされている。上部ヒンジ金具254には、軸支ピン255が突設されており、この軸支ピン255は、枠基体3の後述する枠上部ヒンジ306の挿通穴307に挿通されるものである。また、上部ヒンジ金具254を透明板保持枠4に取り付けた際には、軸支ピン255部分が透明板保持枠4の表面上部左側方に設けられた上部ヒンジカバー部208a内に収納されるようになっている。また、下部ヒンジ金具256には、軸支穴256aが穿設されており、この軸支穴256aは、枠基体3の後述する枠下部ヒンジ318の軸支ピン319が挿通されるものである。また、下部ヒンジ金具256を透明板保持枠4に取り付けた際には、軸支穴256a部分が透明板保持枠4の表面下部左側方に設けられた下部ヒンジカバー部208b内に収納されるようになっている。
【0096】
また、前述したように、透明板保持枠4の上部には、図17に示す上部装飾ユニット22が取り付けられるが、次に、この上部装飾ユニット22の構成について説明する。上部装飾ユニット22は、主として上部装飾ユニット22内に位置する遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14dからの光を反射する反射部材270と、遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14d及び反射部材270を被覆する保護カバー271と、から構成されている。また、反射部材270の両側方には、透光レンズ272が備えられている。
【0097】
まず、反射部材270は、遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14dからの光をより反射し易くするために、その表面全体に亘って銀メッキが施されている。また、反射部材270は、表面全体が複雑な凹凸形状をなしており、その中央部分が前面側に隆起した隆起部分としての隆起部276として形成され、隆起部176の前面側中央には、遊技効果LED13が臨むLED穴274が縦方向に一列に形成されている。このLED穴274の両側方には、後述する前面飾り289の取付ボス290が挿通されるボス挿通穴281が穿設されている。また、隆起部276の側面は、図18に示すように、傾斜を持った隆起部側面277として形成されている。
【0098】
隆起部276の両側方には、半球状に形成されたランプ凹部278が形成されており、このランプ凹部278の両側方には、半球状のランプキャップ282の係止片283が係止される係止穴279が形成されている。また、ランプ凹部278の中央には、ランプ穴275が穿設されており、左側のランプ凹部278のランプ穴275には、遊技効果ランプ14bが、右側のランプ凹部278のランプ穴275には、遊技効果ランプ14dが臨むようになっている。
【0099】
左側のランプ凹部278の左側方及び右側のランプ凹部278の右側方は、反射部材270の中央側に向けて湾曲して湾曲部280が形成されている。また、この湾曲部280の上方であって、反射部材270の側方上端部には、反射部材270及び透光レンズ272を保護カバー271に取り付ける際に、透光レンズ272を保護カバー271と反射部材270との間で挟持するための挟持片273が形成されている。
【0100】
次に、保護カバー271は、上部装飾ユニット22を組み立てた際に、反射部材270を視認可能な無色透明(うすく着色したものであってもよい)な材料で形成されると共に、反射部材270全体を被覆する形状に形成されている。保護カバー271の表面中央には、ほぼV字形状の前面飾り289が取り付けられるようになっており、取り付けるためのボス挿通穴285が穿設されている。また、表面両側方には、スピーカ穴284が形成されており、このスピーカ穴284は、上部装飾ユニット22を透明板保持枠4に取り付けた際にスピーカ12a,12bの前面側に臨むようになっている。また、保護カバー271の上面両側方には、上部装飾ユニット22を透明板保持枠4に取り付けるための係止片286が突設されている。更に、保護カバー271の反射部材270の隆起部側面277を被覆する部分である側面被覆部292(図18参照)には、遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14dからの光を拡散するための光拡散処理が施されている。この光拡散処理は、例えば、側面被覆部292の表面に施されたローレット加工あるいは、側面被覆部292の表面に貼付された光拡散シート等である。
【0101】
次に、透光レンズ272は、有色の合成樹脂(第2カバー部材203,213と同じ色、例えば、黄色、オレンジ色等)により形成され、上部装飾ユニット22内に位置する遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14dの光が透過するものである。透光レンズ272は、一側方が湾曲して湾曲部288として形成されると共に、その前面側には、光拡散処理としてローレット加工が施されている。また湾曲部288の上方には、反射部材270及び透光レンズ272を保護カバー271に取り付ける際に、反射部材270の挟持片273によって押圧される押圧部287が形成されている。
【0102】
しかして、保護カバー271の裏面両側方に透光レンズ272を挿入した後、同じく裏面側から反射部材270を当接させる。このとき反射部材270の挟持片273が透光レンズ272の押圧部287を押圧する。この状態で、取付ボス290をボス挿通穴285,281に挿通することにより、前面飾り289を保護カバー271に取り付け、反射部材270の裏面側から取付ネジ291を取付ボス290に螺着することにより、上部装飾ユニット22全体が組み立てられる。組み立てられた上部装飾ユニット22は、図18で示すように、反射部材270の隆起部側面277と保護カバー271の裏面側との間に空間が形成され、この空間によって、遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14dから発光されて保護カバー271の裏面側で反射した光が反射部材271の隆起部側面277で反射することとなる。
【0103】
次に、上皿開閉枠11について図19を参照して説明する。図19は、上皿開閉枠11の正面からの分解斜視図である。上皿開閉枠11は、主として上皿開閉枠11のベースとなる上皿装飾部材400と、上皿装飾部材400に取り付けられる上皿19とから構成されている。上皿19は、主として透明の合成樹脂製の上皿第1カバー体401と有色の合成樹脂製の上皿第2カバー体409と同じく有色の合成樹脂製の上皿本体420とを取付ネジ413,447で取り付けることにより構成されると共に、上皿装飾部材400に対して取付ネジ448で取り付けられている。なお、上皿装飾部材400と上皿19との間には、透明の合成樹脂製の第1ベース板429及び有色の合成樹脂製の第2ベース433が挟持されて取り付けられている。この第1ベース板429及び第2ベース433は、取付ネジ449によって、上皿装飾部材400に取り付けられると共に、取付ネジ450によって上皿19と共締めされている。
【0104】
上皿装飾部材400には、その開放側の上部に球抜きレバー用開口445が開設され、この球抜きレバー用開口445には、球抜き操作レバー21が臨むレバー装飾部材426が第1ベース板429の第1レバー開口430と第2ベース433の第2レバー開口434とを介して取付ネジ426a,469によって取り付けられるようになっている。この球抜き操作レバー21は、レバーベース464の取付穴464aに挿通され、レバー装飾部材426の挿入穴427を貫通した取付ネジ465によりレバーベース464に取り付けられるものである。レバーベース464は、その上部(取付穴464aが穿設されている部分)がスプリング466と共に球抜きレバー収納部材467に収納されて上皿装飾部材400の裏面に取り付けられるものであるが、その取付構造は、球抜きレバー用開口445の左右に突設される取付ボス(図示しない)に、球抜きレバー収納部材467の左右に突設される取付片468を対応させて取付ネジ469で止着されるものである。また、レバーベース464の下部の一側には、下方に向けて連結片479が突設されている。この連結片479は、第1ベース板429の第1球抜き弁用開口432と第2ベース433の第2球抜き弁用開口436と上皿装飾部材400の装飾部材球抜き弁用開口480とを貫通する球抜き弁423の挟持片424と係合するものである。球抜き弁423は、上皿本体420の後述する整列部481の流下端底面を開閉自在に閉塞するもので、上皿本体420の内部空間に設けられるものである。
【0105】
しかして、遊技者が球抜き操作レバー21をスプリング466の付勢力に抗して一方向に移動させることにより、レバーベース464及び球抜き弁423が移動して上皿本体420の後述する貯留部482に貯留されていた球を整列部481から上皿本体420の内部に形成される球抜き路(図示しない)を流下させ、上皿装飾部材400の下部中央に穿設される球抜き穴444から後述する誘導ボックス部材342の抜き球転動面398に導き、抜き球転動面398から溢れ球入口397を介して排出口335から接続樋392を介して下皿27に誘導するものである。なお、上記した球抜きレバー収納部材467およびレバーベース464は、球抜き用カバー476によって覆われているが、その球抜き用カバー476は、上皿装飾部材400の裏面に突設される取付ボス(図示しない)に取付ネジ477,478で止着されるようになっている。また、上皿本体420は、上皿装飾部材400の左側上部に形成される賞球払出口20と上皿装飾部材400の右側下部に形成される球送り部材用開口446とを連絡するように貯留部482と整列部481とを有して形成されている。なお、第1ベース板429及び第2ベース板433には、賞球払出口20と対応する位置にそれぞれ第1切欠部431及び第2切欠部435が形成されている。
【0106】
上記した賞球払出口20の裏面には、賞球接続樋455が取り付けられている。この賞球接続樋455は、賞球払出口20の左右外側に突設される取付ボス(図示しない)に左右の取付片456に対応させて取付ネジ459,478で止着するものである。なお、取付ネジ478は、球抜き用カバー476と共締めに使用されるものである。また、このとき、賞球接続樋455の上壁面及び左右側壁面を被覆する金属製の被覆部材457も一体的に取り付けられるようになっている。具体的には、被覆部材457に形成された取付片458が賞球接続樋455の取付片456と共に取付ボスに取付ネジ459,478止めされることで取り付けられる。これにより、金属製の被覆部材457が賞球接続樋455を被覆する構成となり、タバコ、ライター、熱線等の発熱具によって不正に合成樹脂製の賞球接続樋455に穴を開けてピアノ線などをその穴から挿入するような不正行為を防止するようになっている。
【0107】
また、上記した球送り部材用開口446には、揺動部材472を有する球送り部材470が臨むようになっている。この球送り部材470は、その左右部に一体的に形成される嵌合取付ボス471を上皿本体420の下流端に形成される取付ボス421に嵌合させて取り付け、球送り部材用開口446の近傍に突設される取付ボス(図示しない)に取付ネジ475によって揺動自在に止着される止め金473によってその背面が押圧されて脱落しないように取り付けられるものである。しかして、球送り部材470は、整列部481から供給される打球を受け入れ、後に詳述する打球発射装置130の打球槌600の往復動作に連動して揺動する揺動部材472の動作に応じて打球を1個ずつ発射レール345(図20参照)の発射位置に供給するものである。
【0108】
また、上皿装飾部材400の左側方には、台形状の装飾カバー438aが備えられ、上皿装飾部材400の右側方には、台形状の装飾カバー438bが備えられている。装飾カバー438a,438bは、上皿装飾部材400に形成されたカバー嵌入部442a,442bにそれぞれ嵌入されるものであり、装飾カバー438a,438bとカバー嵌入部442a,442bとの間には、装飾シート440a,440bがそれぞれ挟持されている。具体的には、装飾カバー438a,438bの係合部439a,439bに装飾シート440a,440bの凹部441a,441bを係合させながら、装飾シート440a,440bを装飾カバー438a,438bの裏面に当接させ、この状態で係合部439a,439bをカバー嵌入部442a,442b内に形成された係合穴443a,443bfに係合させることにより装飾カバー438a,438b(無色透明)がカバー嵌入部442a,442b取り付けられる。なお、装飾シート440a,440b(白色)は、装飾効果を向上させるためのものである。
【0109】
また、上皿装飾部材400の軸支側の裏面には、上皿装飾部材400を枠基体3に対して開閉自在に軸支するための上皿ヒンジ451が取付ネジ454によって取り付けられている。上皿ヒンジ451は、上部が前面側に向けて直角に折り曲げられると共に、その先端には、挿通穴452が穿設されている。また、下部には、L字形のヒンジピン453が備えられている。挿通穴452には、枠基体3の後述する枠下部ヒンジ318の軸支ピン319が挿通され、ヒンジピン453は、同じく枠基体3の後述する下皿枠ヒンジ322の挿通穴323に挿通されるものである。この軸支ピン319及びヒンジピン453を中心に上皿装飾部材400が枠基体3に対して開閉自在に軸支される。
【0110】
また、上皿装飾部材400の開閉側の裏面には、上皿開閉枠11を枠基体3に対して開閉するための上皿ロック460が取付ネジ463によって取り付けられている。上皿ロック460には、枠基体3の後述する上皿ロック板352に係止される係止片462と、上皿開閉枠11を開閉する際に下方に押すことにより上皿ロック板352と係止片462との係止が解除される操作片461が備えられている。
【0111】
次に、上皿19を構成する上皿第1カバー体401,上皿第2カバー体409及び上皿本体420について説明する。上皿本体420は、賞球を貯留する貯留部482と該貯留部482に連通して賞球を一列に整列して発射位置に導く整列部481とが合成樹脂によって一体的に形成されたものである。整列部481の底面には、流下する球によって底面が摩耗しないように金属製の補強板(アース板)425が取り付けられていると共にその下流部に球抜き弁423が設けられている。なお、補強板425は、接続線を介して上皿ヒンジ451に接続され、上皿ヒンジ451が前記補強ヒンジ部材176に接続されることで、整列部481に整列される遊技球の静電気を放電するようになっている。即ち、補強板425は、アース板としても作用するようになっている。
【0112】
また、上皿本体420の下部辺に沿って複数の取付穴422が一体的に形成されると共に、一側端部に取付ボス421が後方に向かって突設されている。取付穴422は、次に説明する上皿第2カバー体409を組み付けるためのものであり、取付ボス421は、球送り部材470を取り付けるためのものである。また、上皿本体420の上部縁に沿って係合凹部483が形成され、上皿第2カバー体409を組み付けたときに上皿第2カバー体409の上端縁に沿って形成される係合凸部484が嵌合されるようになっている。更に、上皿本体420の前面側には、前記球抜き弁423によって球抜きされた球を後述する誘導ボックス部材342の抜き球転動面398に導くための球抜き路(図示しない)が形成されている。
【0113】
一方、上記した上皿本体420の前方及び下方を覆う上皿第2カバー体409は、その上部に上皿本体420の前端部の外形と合致する係合凸部484が形成されると共に、その前面に上皿第1カバー体401を取り付けるための取付穴412が穿設されている。また、裏面側には、上皿第2カバー体409を上皿装飾部材400に取り付けるための取付ボス411が突設されている。また、上皿本体420を組み付けたときの前記整列部481に対応する部分の上皿第2カバー体409の上面には、取付開口410が開設されている。この取付開口410には、透光性のある半透明合成樹脂(スモーク)で形成される透視レンズ板414が装着されるようになっている。透視レンズ板414には、その周辺に周辺鍔部415が段差状に形成されている。周辺鍔部415は、透視レンズ板414を下皿カバー体233の内側から前記取付開口410に嵌め込むように装着したときに取付開口410の開口縁と当接するものである。
【0114】
ところで、透視レンズ板414は、その裏面側に残高表示基板104(図9に符号のみ記載)が取り付けられるようになっている。即ち、透視レンズ板414の裏面には、一対の基板取付ボス(図示しない)が垂下され、この基板取付ボスの下端に残高表示基板104が取付ネジ(図示しない)によって止着されている。残高表示基板104には、その上面に球貸スイッチ36(図9に符号のみ記載)、返却スイッチ37(図9に符号のみ記載)、度数表示LED105(図9に符号のみ記載)、球貸可表示LED106(図9に符号のみ記載)が実装されていると共にその裏面に配線がコネクタ接続されている。これらのスイッチ24,25及び表示LED105,106は、弾球遊技機1に隣接して設けられる前記カードユニット装置31を介して遊技球を借り受ける際に操作する操作部を構成するものである。球貸スイッチ36は、球貸可表示LED106が点灯しているときにカードユニット装置31によって遊技球を借り受ける際に操作するものであり、返却スイッチ37は、遊技終了の際にカードユニット装置31のカード挿入口に差し込まれたカードを返却するためのものである。また、度数表示LED105は、カードユニット装置31のカード挿入口に差し込まれたカードの残額が表示されるものである。
【0115】
また、透視レンズ板414には、前記球貸スイッチ36及び返却スイッチ37に対応する位置に操作ボタン用開口417が形成され、この開口417に球貸ボタン418aと返却ボタン418bとがそれぞれバネ419a,419bを介して摺動可能に取り付けられ、各ボタン418a,418bの裏面中央に突設される押圧突起(図示しない)によって各スイッチ24,25を押圧するようになっている。なお、カードユニット装置31が隣接しない弾球遊技機にこの構造の上皿19を適用する場合には、その裏面側に残高表示基板104の取付をせず、操作ボタン用開口417に予備ボタンを埋め込んだ透視レンズ板を使用しても良いし、あるいは開口417及び基板取付ボスのない透視レンズ板を使用しても良い。また、上皿19を取り付けた状態で前記整列部482に対応する部分には、流下する打球によって透明板保持枠4の前面側が摩耗しないように摩耗防止部材437(ナイロンシート)が取り付けられるようになっている。
【0116】
また、上記した上皿第2カバー体409の前面側には、上皿第2カバー体409を覆うように上皿第1カバー体401が備えられている。この上皿第1カバー体401は、透明の合成樹脂によってほぼ上皿第2カバー体409の外形に沿った形状で形成されているが、上皿第2カバー体409とは異なり、その両双方上下には、後述する上皿レンズ405〜408が挿入されるレンズ挿入部485a〜485dが形成されている。また、その前面ほぼ中央に合成樹脂製のネーム装飾板404を取り付けるための取付凹部403が形成されている。ネーム装飾板404には、製造元のロゴが表示され、取付凹部403に貼付するようになっている。なお、ネーム装飾板404は、その取付部分となる上皿第1カバー体401とは個別の部材で構成されているので、ネーム装飾板404の色彩を透明板保持枠4の他の部材の色彩と異ならせることにより、製造元の表示にインパクトを持たせることもできる。
【0117】
上記した上皿第1カバー体401は、取付ネジ413によって上皿第2カバー体409と組み付けられると共に、取付ネジ448を取付ボス402に螺着することによって上皿装飾部材400に取り付けられる。なお、上皿装飾部材400に取り付ける際に、有色の合成樹脂により形成される上皿レンズ405〜408をそれぞれレンズ挿入部485a〜485dに挿入することにより、上皿レンズ405〜408が上皿第1カバー体401と上皿装飾部材400とで挟持されるように取り付けられる。
【0118】
次に、枠基体3の構成及び該枠基体3に取り付けられる各種構成部材について、図20乃至図24を参照して説明する。図20は、枠基体3の正面からの分解斜視図であり、図21は、枠基体3の背面からの分解斜視図であり、図22は、下皿22の正面からの分解斜視図であり、図23は、灰皿ユニット29の正面からの分解斜視図であり、図24は、操作ハンドル30の正面からの分解斜視図である。枠基体3は、合成樹脂によって一体成型されるものであり、図20に示すように、上部の前記透明板保持枠4に対応する透明板保持枠対応板部300と、下皿27、灰皿ユニット29、及び操作ハンドル30に対応する下皿対応板部301と、から構成されている。透明板保持枠対応板部300と下皿対応板部301とは、僅かな段差をもって形成されており、また、透明板保持枠対応板部300のほぼ中央には、遊技盤40の前記遊技領域41が臨む開口302が開設されている。開口302は、ほぼ角型に形成されるが、その下部一側には、遊技盤40の下部側方に貼付される各種団体の証明用の証紙が臨むための証紙用開口303となっている。また、透明板保持枠対応板部300の上部両側方には、透明板保持枠4の上部に取り付けられるスピーカ12a,12bの後部と枠基体3が緩衝しないように、スピーカ逃げ穴486が形成されている。
【0119】
また、透明板保持枠対応板部300の一側上部には、枠上部ヒンジ306を取り付けるための枠上部ヒンジ取付面305が、この枠上部ヒンジ取付面305の下方には、枠下部ヒンジ318を取り付けるための枠下部ヒンジ取付面317が、更に、この枠下部ヒンジ取付面317の下方には、下皿枠ヒンジ322を取り付けるための下皿枠ヒンジ取付面321が形成されている。枠上部ヒンジ取付面305には、上記のように枠上部ヒンジ306が取り付けられる他に、枠上部ヒンジ306の前面側に枠上部ヒンジ306を被覆する枠上部ヒンジカバー308が取り付けられる。また、枠上部ヒンジ取付面305の裏面側には、枠基体上部ヒンジ311が取り付けられる。これら、枠上部ヒンジ306,枠上部ヒンジカバー308,枠基体上部ヒンジ311は、枠基体3に対して共締めされるものであり、具体的には、枠基体3の裏面側から枠基体上部ヒンジ311当接させ、表面側から枠上部ヒンジ306,枠上部ヒンジカバー308の順に当接させた後に、枠基体3の裏面側から枠上部ヒンジカバー308の取付ボス309に対して取付ネジ313を取付穴310を介して螺着することにより取り付ける。また、枠下部ヒンジ318は、取付ネジ320によって枠下部ヒンジ取付面317に取り付けられ、下皿枠ヒンジ322は、取付ネジ324によって下皿枠ヒンジ取付面321に取り付けられる。枠上部ヒンジ306は、L字形状に折り曲げられて形成され、折り曲げられて形成された水平部分の先端には、挿通穴307が穿設されており、この挿通穴307には、透明板保持枠4の上部ヒンジ金具254の軸支ピン255が挿通されるものである。また、枠下部ヒンジ318は、L字形状に折り曲げられて形成され、折り曲げられて形成された水平部分の先端には、軸支ピン319が挿通されており、この軸支ピン319には、透明板保持枠4の下部ヒンジ金具256の軸支穴156aに挿通されるものである。 上記した軸支ピン255及び軸支ピン319を中心に透明板保持枠4が枠基体3に対して開閉自在に軸支される。
【0120】
また、枠基体3裏面の一側下端には、取付ボス370に対し取付ネジ379によって枠基体下部ヒンジ377が取り付けられている。この枠基体下部ヒンジ377は、上記した枠基体上部ヒンジ311と共に、枠基体3を外枠2に対して開閉自在に軸支するためのものである。枠基体上部ヒンジ311の上面及び枠基体下部ヒンジ377の下面が前方に突出していてその突出部に挿通穴312,378がそれぞれ形成され、その挿通穴312,378に外枠2に固着される軸支金具488の軸支ピン489(図6参照)が貫通して枠基体3が外枠2に開閉自在に軸支されるものである。
【0121】
一方、透明板保持枠対応板部300の下辺を除く外周には、防犯溝487が刻設されている。この防犯溝487は、透明板保持枠4の補強防犯金具250〜252の防犯立片250a〜252aが挿入されるものであり、透明板保持枠4を閉じたときに、防犯立片250a〜252aを防犯溝487に侵入せしめることにより、透明板保持枠4と枠基体3との境目からピアノ線等の細い針金を差し込む不正を防止することができるものである。
【0122】
また、開放側の防犯溝487に隣接する上下部には、フック連通穴327が形成されている。フック連通穴327は、後述する施錠装置128の開閉枠用フック部が貫通するものであり、フック連通穴327から前方に突出した開閉枠用フック部が透明板保持枠4の後述する係合片265と係脱し得るものである。下方のフック連通穴327の側方には、スイッチ取付穴304が形成されており、このスイッチ取付穴304には、透明板保持枠4を開放した際にその旨を知らせる信号を発振する保持枠開放スイッチ111が取り付けられている。
【0123】
また、開放側の透明板保持枠対応板部300の下方は、シリンダー錠装飾部材32が取り付けられる装飾部材取付面757として形成されている。装飾部材取付面757上方及び下方には、装飾部材取付面757を取り付けるための取付ネジ356が挿通される取付穴355が形成され、上方の取付穴355の下方には、シリンダー錠26が挿通されるシリンダー錠穴758が穿設されている。また、装飾部材取付面757に取り付けられるシリンダー錠装飾部材32にもシリンダー錠穴354が穿設されている。
【0124】
ところで、上記透明板保持枠対応板部300の奥側の部分は、凹んだ状態の板状の支持板部326として形成されており、その支持板部326の一側上部に上皿流出用開口325が形成され、該上皿流出用開口325の下部前方に誘導ボックス部材342が取着されている。上皿流出用開口325の前端面の上部及び側部に沿って立壁が立設され、該立壁の上端から前方に防犯用水平リブ329が立設される。この防犯用水平リブ329によって囲まれた空間には、透明板保持枠4が閉じた状態で透明板保持枠4の賞球払出口20の裏面に止着される賞球接続樋253の後端部が侵入し得るようになっており、賞球接続樋455の後端と上皿流出用開口325との間からピアノ線等の不正具を挿入させないようにしている。なお、上皿流出用開口325の後端上面には、後方に伸びる突出片部331が突設され、この突出片部331が機構板140の前記上皿連通口713内に侵入して、賞球払出口20から侵入せしめられるピアノ線等の不正具が枠基体3と機構板140との隙間から侵入しないように防止している。
【0125】
一方、上皿流出用開口325の反対側の支持板部326の上部にも防犯用立壁330が立設され、該防犯用立壁330の上部にも防犯用水平リブ329が前方に向かって延設されている。この防犯用水平リブ329も透明板保持枠4と枠基体3の側部からの不正具の侵入を阻止するためのものである。また、防犯用立壁330の裏面には、遊技盤40を載置したときに遊技盤40に形成される位置決め穴と係合する位置決め突起358が突設されている。
【0126】
また、支持板部326の前面には、誘導ボックス部材342及び発射レール345がそれぞれ支持板部326に穿設された各取付穴336a,336bに取付ネジ344,351で取り付けられている。発射レール345は、前記上皿19から供給された打球であって球送り部材470から1個ずつ供給される打球をその下流端の発射位置に載置し、打球発射装置130の打球槌600によって打ち出された打球を遊技盤40の誘導レール42に導くものである。なお、発射レール345の上流端と遊技盤40の誘導レール42の下流端との間は、ファウル球口399となっており、遊技領域41に到達することなく誘導レール42を逆走した打球が誘導ボックス部材342に導かれるようになっている。
【0127】
上記した発射レール345は、球の発射位置を形成するレール部材346と、上皿19から供給された球を発射位置に誘導する誘導片347と、が取付基板348に取り付けられて構成されている。取付基板348には、レール部材346をビス止めするための取付ボス349と、誘導片347をビス止めするための取付穴(図示しない)と、取付基板348を前記支持板部326に取付ネジ351止めするための取付穴350と、が形成されている。レール部材346は、くノ字状に折曲形成されたステンレス鋼(SUS304BA、SUS301、3/4Hなど)からなる。また、レール部材346のくノ字状の折曲部分には、打球発射装置130の打球槌600を挿通するための挿通穴(図示しない)が穿設され、その部分が球の発射位置を形成するようになっている。なお、ステンレス鋼からなるレール部材346の肉厚を薄くしてその表面に硬質クロムメッキの処理を施すようにしてもよい。こうした場合には、材料(ステンレス鋼)を薄くすることができ、コストダウンが招来できる。一方、誘導片347は、合成樹脂で形成されており、これによって供給時の球の衝撃を和らげて球を発射位置に安定させるようになっている。
【0128】
また、誘導ボックス部材342は、透明板保持枠4を開放したときに前記上皿流出用開口325から溢れ落ちる賞球が受け入れられる溢れ球入口397と、前記ファウル球口399と、上皿19から球抜きされた球を受け入れる抜き球転動面398と、を有し、それぞれの入口から流入してきた球を支持板部326に形成される排出口335に取り込み、枠基体3の裏面下部に止着される接続樋392を介して下皿27に誘導するものである。なお、誘導ボックス部材342の上辺一側には、発射球誘導板343が突設され、遊技盤40の誘導レール42下流端を走行する打球が複層ガラス板に衝突しないように案内している。また、支持板部326には、上記した誘導ボックス部材342の側方に配線通し開口332が開設されている。この配線通し開口332には、上皿19内に設けられる残高表示基板104に実装される電気部品等からの配線、及び透明板保持枠4に設けられる電気部品(スピーカ12a,12bなど)からの配線をまとめて枠基体3の裏側に導くものである。
【0129】
また、支持板部326の右側方には、上皿ロック板352が取付ネジ353によって取り付けられている。この上皿ロック板352は、上皿開閉枠11を閉塞した際に、上皿ロック460の係止片462が係止されるものである。
【0130】
また、支持板部326の上端辺は、遊技盤40を載置し得るように遊技盤40とほぼ同じ幅を有するように形成されるが、そのほぼ中央には、図21に示すように、押え部材取付凹部357とアウト球連通口333とが形成されている。押え部材取付凹部357には、遊技盤40の裏面下部を遊技盤収納枠部393に収納して支持板部326の上辺に載置した際に押圧固定するための遊技盤係止レバー366を取り付ける取付ボス334が突設形成されている。また、アウト球連通口333は、その下流にアウト球連絡通路359が連通され、そのアウト球連絡通路359の下流端に遊技盤40に形成されるアウト口69に取り込まれたアウト球を機構板140のアウト球通路にスムーズに導くためのアウト球誘導リブ750が形成されている。また、アウト球連絡通路359の右側方には、段差形状の枠基体球抜き通路394が形成されている。枠基体球抜き通路394は、その上部が機構板140の球抜き通路に連通されると共に、その下部は、後述する閉塞板386に形成される球抜き通路口396に連通している。
【0131】
なお、支持板部326の裏面は、取付穴387に係止片368を係止することにより止着される閉塞板386によって閉塞されており、前記アウト球誘導リブ750が形成される部分に対応する閉塞板386には、アウト球出口388が形成されている。また、閉塞板386の右側方には、前記枠基体球抜き通路394と対応する部分に通路カバー部395が突出して形成されており、通路カバー部395の下方には、球抜き通路口396が形成されている。球抜き通路口396は、機構板140の球抜き通路下流部712に臨んでいる。
【0132】
また、図示しないが、支持板部326と閉塞板386との間は、前記アウト球連絡通路333が形成されるように中空状になっているが、その中空部には、前記発射レール345、誘導ボックス部材342、閉塞板386をビスで止着するための取付ボス751が多数突設されている。
【0133】
枠基体3の透明板保持枠対応板部300の構造は、概ね上記した通りであるが、下皿対応板部301においては、図20に示すように、そのほぼ中央に余剰球排出口338が開設され、軸支側に灰皿用凹部337が形成され、開放側に配線通し穴340が形成されている。余剰球排出口338は、下皿27に余剰の賞球を払い出すための開口であり、灰皿用凹部337は、灰皿ユニット29の回動動作が行えるようにするためのものであり、配線通し穴340は、操作ハンドル30の内部に設けられる各種スイッチ類の配線を枠基体3の裏側に通すための開口である。なお、下皿対応板部301には、後述する下皿第2セット板540を取り付けるための下皿取付穴339も多数形成されている。
【0134】
一方、枠基体3の裏面構造においては、図21に示すように、遊技盤収納枠部393が合成樹脂によって一体的に成型されている。しかして、遊技盤収納枠部393は、遊技盤40を内側に収納支持し且つ固定するものであるため、遊技盤40を支持する構造及び遊技盤40を正確に固定するための部品を有する。また、遊技盤収納枠部393は、遊技盤40の裏面に設けられて所定個数の景品球を払い出すための各種の機構が設けられる機構板140を正確に取り付けるための部品も有する。具体的には、遊技盤40を収納支持する構造として遊技盤40の左右前面と当接する内側当接段部752と、複数(2個)の位置決め突起429,453とがある。2つの位置決め突起358,361のうち、一方の位置決め突起358は、前記したように防犯用立壁330の裏面側に突設されるが、他方の位置決め突起361は、枠基体3の上部中央に突設される。
【0135】
上記のような遊技盤収納構造においては、遊技盤40の下部は、前記支持板部326の上面に載置されると共に位置決め突起358によって位置決めされ、左右を遊技盤収納枠部393及び内側当接段部752(リブ)とによって規制され、更に、上部を位置決め突起361と内側当接段部752とによって当接位置決めすることにより遊技盤40を正確な位置に収納されるようになっている。なお、上部位置には、外枠当接リブ362が突設されているが、この外枠当接リブ362は、外枠2と枠基体3の内側との間隔を狭くして、枠基体3の上動範囲を小さくするものであり、これによって枠基体3を外枠2に対して閉じたときにガタ付きのないようしている。
【0136】
また、遊技盤40を固定するための部品として複数(4個)の遊技盤係止レバー366,753がある。遊技盤係止レバー366は、遊技盤40を遊技盤収納枠部393に隣接した位置に形成されるレバー取付穴360に装着した状態で回動することにより遊技盤40の裏面から押圧して遊技盤40を遊技盤収納枠部393内に堅固に収納支持固定するものである。一方、遊技盤係止レバー753は、前記支持板部326の押え部材取付凹部357に突設される取付ボス334に取付ネジ367で固着されるものである。
【0137】
また、機構板140を取り付けるための部品として複数(3個)の機構板固定用突起364がある。しかして、1つの機構板固定用突起364は、前記支持板部326の裏面を被覆する閉塞板386の左側方上部であって枠基体3の開放側に取付ネジ365で着脱自在に取り付けられるものである。また、他の2つの機構板固定用突起364は、開放側の上部と軸支側の上辺とに取付ネジ365で着脱自在に取り付けられる。また、枠基体3の開放側に位置する機構板固定用突起364の下方には、スイッチ取付部759が形成されており、このスイッチ取付部759には、枠基体3を開放した際にその旨を知らせる信号を発振する枠基体開放スイッチ111が取り付けられている。また、遊技盤収納枠部393の一側上下には、機構板140を開閉自在に軸支するためのヒンジ金具314が取付ボス369に取付ネジ316で強固に止着されている。
【0138】
枠基体3の裏面構造において、上記した以外の構成として、開放側の裏面に施錠装置128が取付ネジ391で取付ネジ363に固着され、下皿対応板部301の裏面に接続樋392(図5参照)、打球発射装置130、中継基板取付台383が固着又は装着され、軸支側上下に枠基体上部ヒンジ311及び枠基体下部ヒンジ377が固着され、更に、中継基板取付台383の一側方に後述する灰皿ユニット29が回動可能あるいは回動不可のいずれかに切り換えるための灰皿固定板380が取付ネジ381で固着されている。この灰皿固定板380には、灰皿ユニット29を回動可能あるいは回動不可とするために灰皿固定板380をいずれの方向に移動させるかの説明を記した灰皿シール381が貼付されている。なお、中継基板取付台383は、その外周端部に突設された取付片384が枠基体3裏面の取付ボス754に取付ネジ385止めして取り付けられる。また、枠基体3裏面の軸支側下部には、上下一対の取付ボス755が形成されおり、該取付ボス755に補強金具371が取付ネジ372で止着されるようになっている。この補強金具371には、配線を束ねるための配線束ね373が取り付けられている。なお、この補強金具371は、外枠2と係合するようになっていて、ガタつき防止の役目をしている。
【0139】
上記した施錠装置128は、従来から使用されているもので、シリンダー錠26を一方向に回動させることにより、前面枠用フック389を上動せしめて外枠2の側板内側上下に止着される掛止片129(図5参照)との係合を解除して枠基体3を外枠2から開放でき、シリンダー錠26を他方向に回動させることにより、開閉枠用フック部(図示しない)を下動せしめて透明板保持枠4の裏面開放側上下に取り付けられる係合片265との係合を解除して透明板保持枠4を枠基体3から開放することができるものである。なお、施錠装置128には、外枠2に対して枠基体3を開放した状態で開閉枠用フック部の係合を解除するためのガラス枠開放レバー390がその中程に設けられている。また、接続樋392は、機構板140の余剰球通路711の下流端に臨む賞球受開口(図示しない)と、前記誘導ボックス部材342に誘導された球が排出される排出口756の裏側を覆う誘導樋部(図示しない)とが前後方向に重複状に設けられて構成されるものである。そして、余剰球通路711に流出した余剰の賞球、及び誘導ボックス部材342に受け入れられた溢れ球、ファール球、球抜き球を下皿27に誘導するものである。
【0140】
次に、下皿対応板部301の前面側には、そのほぼ全域を被覆する下皿27が取り付けられる。この下皿27の構成について図22を参照して詳細に説明する。下皿27は、図22に示すように、下皿第2セット板540と、該下皿第2セット板540の前面側を被覆する下皿第1セット板534と、該下皿第1セット板534の前面側に取り付けられる下皿本体519と、該下皿本体519の前面及び左右を覆う下皿第2カバー部材528と、該下皿第2カバー部材528の前面側を被覆する下皿第1カバー部材513と、下皿27の前面部分を構成する下皿カバー体490と、から構成されている。なお、下皿第1カバー部材513と下皿第2カバー部材528との間には、下皿中央レンズ525,下皿左レンズ526及び下皿右レンズ527が挟持されている。
【0141】
下皿第2セット板540は、有色の樹脂材料によって形成されるものであり、そのほぼ中央に賞球出口541が形成され、その賞球出口541の後方に賞球誘導筒部547が後方に突出されている。この賞球誘導筒部547は、前述したように下皿対応板部301のほぼ中央に開設される余剰球排出口338を貫通して前記接続樋392に接続されるものであり、賞球誘導筒部547の両側には、接続樋392の位置決めピン(図示しない)を差し込んで位置決めを行う位置決め穴(図示しない)が形成されている。また、賞球出口541の両側方上部には、差し込み溝548が形成されており、この差し込み溝548に下皿第1カバー部材513の両側方に形成された挿入片558が挿入されて下皿第2セット板540を下皿第1カバー部材513に対して位置決めするようになっている。また、賞球出口541の下方に位置決め突起549が突設されると共に一側下方に位置決め突起545が突設されており、位置決め突起549,545が下皿第2カバー部材528の位置決め穴550及び位置決め穴539にそれぞれ差し込まれて下皿第1カバー部材513が下皿第2カバー部材528に対して位置決めするようになっている。
【0142】
また、下皿第2セット板540の前面には、複数の取付ボスが突設されている。このうち取付ボス542は、下皿本体519の取付片521と対応させ、下皿第1セット板534の取付穴536を介して取付ネジ523で裏面から止着することにより、下皿第1セット板534及び下皿第2セット板540と下皿本体519とを組み付けるものである。また、取付ボス543は、下皿カバー体490の取付ボス496及び下皿第2カバー部材528の取付ボス530と対応させ、下皿第1セット板534の取付穴537を介して取付ネジ531で裏面から止着することにより、下皿第1セット板534及び下皿第2セット板540と下皿カバー体490及び下皿第2カバー部材528とを組み付けるものである。また、取付ボス544は、下皿カバー体490の取付ボス(図示しない)と対応させ、下皿第1セット板534の取付穴538を介して取付ネジ546で裏面から止着することにより、下皿第1セット板534及び下皿第2セット板540と下皿カバー体490とを組み付けるものである。
【0143】
また、賞球出口541の下方には、取付穴551が穿設されているが、この取付穴551は、下皿本体519の取付穴(図示しない)と対応させ、下皿第1セット板534の取付穴552を介して取付ネジ524で裏面から止着することにより、下皿第1セット板534及び下皿第2セット板540と下皿本体519とを組み付けるものである。
【0144】
また、下皿第1セット板534は、透明の合成樹脂により形成されるものである。下皿第1セット板534には、下皿第2セット板540と同様にそのほぼ中央に賞球出口535が形成され、その賞球出口535の後方には、下皿第2セット板540の賞球誘導筒部547の表面を覆うように賞球誘導筒被覆部554が後方に突出されている。また、下皿第1セット板534には、前述のように、下皿第2セット板540の取付ボス542,543,544、位置決め突起545、差し込み溝548、位置決め突起549に対応する位置に、取付穴536,537,538、位置決め穴539、差し込み溝553、位置決め穴550が形成されている。
【0145】
上記した下皿第1セット板534の前方に取り付けられる下皿本体519は、賞球出口541から流出する賞球を貯留する貯留部を有するように後方が開放された凹状に形成されている。また、下皿本体519の貯留部底面には、円形状の球抜き穴(図示しない)が開設され、その球抜き穴を下皿本体519の裏面に取り付けられる球抜き弁505によって開閉自在に閉塞されている。したがって、下皿本体519の底面の裏側には、球抜き弁505のスライド動作を案内する(球抜き弁505が水平移動し易いようにその上面と摺動する)ための球抜き弁案内リブ(図示しない)と、球抜き弁505を収納する球抜き弁収納箱508を取り付けるための取付ボス522とが突設形成されている。球抜き弁505に係る構造については、次に説明する。また、下皿本体519の上端前面には、当接鍔部520が前方に向かって突設され、下皿本体519を組み付けたときに下皿第1カバー部材513の後述する当接載置部515下方に嵌入されるようになっている。
【0146】
次に、上記した下皿本体519の底面の裏側に取り付けられる球抜き弁505について説明すると、球抜き弁505は、長方形状の球抜き弁収納箱508内にスライド可能に収納されている。具体的には、球抜き弁収納箱508には、その一側に前記球抜き穴に対応する開口509が開設され、その四隅に前記取付ボス522が嵌合する嵌合穴510が形成されている。一方、球抜き弁505は、球抜き弁収納箱508の長手方向の側壁内側に当接しながらスライドするように構成され、球抜き弁収納箱508の他側中央に突設されるスプリング係合突起511と球抜き弁505の裏面に形成されるスプリング係合部(図示しない)との間に差し渡されるスプリング507によって常に球抜き弁505が前記球抜き穴を閉塞する方向に付勢されている。また、球抜き弁505には、球抜き弁収納箱508の外側に突出する係合片506が一体的に形成されている。
【0147】
しかして、上記のように球抜き弁505が収納された球抜き弁収納箱508を下皿本体519の下部裏面から嵌合穴510が取付ボス522に嵌合するように取り付け、その後、裏面側から取付ネジ512を螺着することにより、球抜き弁505を下皿本体519の底面裏側に取り付けることができる。そして、取り付けた状態では、球抜き弁505は、スプリング507の付勢力により球抜き穴を閉塞するようになっているが、係合片506をスプリング507の付勢力に抗して移動させることにより、球抜き穴を開放して下皿本体519の貯留部に貯留される賞球を下方に球抜きすることができる。なお、係合片506を移動させる機構は、次に説明する下皿カバー体490に組み付けられている。
【0148】
上記のように球抜き弁505が装着された下皿本体519は、下皿カバー体490に組み付けられるものである。下皿カバー体490は、前方中央部分が膨出状に突出すると共に、両サイドが前記下皿対応板部301と対応するように平板状に透明の合成樹脂材料によって形成されている。前方中央部分は、下方に向けて湾曲して形成されており、その端部は、下皿第1カバー部材513の下部当接部514が当接する当接載置部491として形成されている。また、膨出状に突出した部分の先端には、球抜き操作レバー28が取り付けられるレバー開閉口492が形成されている。また、下皿カバー体490の裏面側には、下皿カバー体490を下皿第2カバー部材528及び下皿第1セット板534と共に下皿第2セット板540に取り付けるための取付ボス496と、下皿カバー体490に下皿第1カバー部材513及び下皿第2カバー部材528を取り付けるための取付ボス494と、下皿カバー体490を下皿第1セット板534と共に下皿第2セット板540に取り付けるための取付ボス(図示しない)が突設されている。また、膨出状に突出した部分の下方には、前記球抜き弁収納箱508が貫通される長方形状の開口555が形成されている。
【0149】
また、下皿カバー体490の左側方には、灰皿ユニット29が取り付けられる灰皿取付部495が、右側方には、操作ハンドル30が取り付けられるハンドル固定穴493が形成されている。更に、灰皿取付部495の左側方には、目隠しカバー498が取り付けられるようになっている。これは、灰皿取付部495の左側方には、スイッチ等が取り付けられる空間が形成されているが、このスイッチ等を取り付けないときに、その空間を覆い隠すために目隠しカバー498を取り付けるものである。この目隠しカバー498は、係止片499を下皿カバー体490の係止穴(図示しない)に係止することにより取り付けるものである。なお、この下皿カバー体490には、後述するように、下皿本体519の他に下皿第1カバー体513、下皿中央レンズ525、及び下皿第2カバー部材528が取り付けられるようになっている。
【0150】
上記した下皿第1カバー体513は、透明な合成樹脂材料によって、中央部分が前面に膨出する円弧状に形成されており、その前面側上端部が下皿本体519の前面側端部と当接する当接載置部515として形成され、また、前面側下端部が下皿カバー体490の当接載置部491と当接する下部当接部514として形成されている。また、下皿第1カバー体513の裏面側両側方には、下皿第2カバー部材528を取り付けるための取付ボス(図示しない)が突設され、また、下部両側方には、下皿第1カバー体513を下皿第2カバー部材528と共に下皿カバー体490に取り付けるための取付片516が下方に向けて突設されている。
【0151】
また、下皿中央レンズ525は、有色の合成樹脂材料によって平板で円弧状に形成されている。また、下皿左レンズ526及び下皿右レンズ527も有色の合成樹脂材料によって断面がL字状に形成され、その正面側には、ローレット加工が施されている。
【0152】
更に、下皿第2カバー部材528は、有色の合成樹脂材料によって、中央部分が前面に膨出する円弧状に形成されており、その前面側上端部が下皿本体519の前面側端部と当接する当接部529として形成されている。下皿第2カバー部材528の両側方には、下皿第2カバー部材528を下皿第1セット板534及び下皿第2セット板540と共に下皿カバー体490に取り付けるための取付ボス530が形成され、この取付ボス530の下皿第2カバー部材528中央側の側方には、下皿第2カバー部材528と下皿第1カバー体513とを取り付けるための取付ボス533が形成され、更に、下皿第2カバー部材528の下部両側方には、下皿第2カバー部材528を下皿第1カバー体513と共に下皿カバー体490に取り付けるための取付片532が下方に向けて突設されている。
【0153】
しかして、下皿第1カバー体513中央の湾曲部分と下皿第2カバー部材528中央の湾曲部分との間に下皿中央レンズ525を、また、下皿第1カバー体513の両側方と下皿第2カバー部材528の両側方との間に、それぞれ下皿左レンズ526及び下皿右レンズ527を挟持した後、取付ネジ518によって下皿第1カバー体513に下皿第2カバー部材528を組み付ける。そして、組み立てられた下皿第1カバー体513及び下皿第2カバー部材528は、下皿第1カバー体513の取付片516及び下皿第2カバー部材528の取付片532に挿通した取付ネジ517を下皿カバー体490の取付ボス494に螺着することにより下皿カバー体490に取り付けられる。
【0154】
上記のようにして下皿第1カバー体513及び下皿第2カバー部材528が取り付けられた下皿カバー体490と下皿本体519とを組み付けた際には、下皿第1カバー体513,下皿第2カバー部材528及び下皿カバー体490によって下皿本体519の前方及び下部を覆うような形状となる。
【0155】
次に、前記球抜き操作レバー28の取付構造について説明する。球抜き操作レバー28は、遊技者が操作する指掛部500と操作レバー28の基体となるレバー基体501とから構成されている。指掛部500は、遊技者が指掛部500を左方に移動させ易いように左半分が操作部分として突出して形成され、この操作部分の右側面がほぼ平面状に形成されている。また、指掛部500の裏面側には、レバー基体501の後述する挿入穴557に挿入される挿入片556が突設されている。また、レバー基体501は、下皿カバー体490の前面部に沿った円弧状に形成され、その前面中央には、指掛部500の挿入片556が挿入される挿入穴557が形成されている。この挿入穴557の裏面側は、球抜き弁505の係合片506と係合する係合片502として形成されている。また、表面一側には、硬貨を挿入することが可能なコイン挿入溝503が形成されている。しかして、指掛部500の挿入片556を下皿カバー体490の前面側からレバー開閉口492に挿入し、挿入片556に対して下皿カバー体490の裏面側からレバー基体501の挿入穴557を嵌合させる。この状態で取付ネジ504により指掛部500とレバー基体501を固定することにより、球抜き操作レバー28が組み立てられると同時に下皿カバー体490に対して取り付けられる。
【0156】
上記のようにして予め球抜き操作レバー28を下皿カバー体490の膨出部に装着した状態において、上皿主体481を斜め上方から球抜き弁収納箱508が開口555に貫通するように入れる。このとき、係合片506が図22の最も右側に位置するように球抜き操作レバー28を右側に移動させておく。そして、下皿本体519の当接鍔部520を下皿第1カバー部材513の当接載置部515の下方に挿入した状態で下皿本体519と下皿カバー体490が組み付けられる。そして、この組み付け状態においては、球抜き弁505の係合片506が球抜き操作レバー28の係合片502の図22に示す左側に位置して当接した状態となっているので、球抜き操作レバー28の指掛部500に指を掛けて図22の左側方向にスライドさせることにより、係合片502と係合片506とが係合して球抜き弁505をスプリング507の付勢力に抗して移動させ球抜き穴を開放する。一方、指掛部500から指を離すとスプリング507の付勢力により球抜き弁505が球抜き穴を閉塞すると共に球抜き操作レバー28を右側に移動させる。ただし、このとき遊技者がコイン挿入溝503に硬貨(例えば、100円玉でも500円玉でもよい)を差し込むと、硬貨とレバー用開口492の側壁とが当接して球抜き弁505及び球抜き操作レバー28を元の位置まで戻すことができないので、球抜き操作レバー28から手を離した状態でも球抜き穴の一部が開放したままとなって貯留されている賞球を球抜き穴から下方に落下させることができる。
【0157】
しかして、下皿本体519を下皿カバー体490に組み付けた後に、下皿第1セット板534及び下皿第2セット板540をこの順番で後方からあてがって取付ボス543,530,496を一致させて下皿第2セット板540の後方から取付ネジ531を取付ボス496に螺着し、取付ボス544と下皿カバー体490の取付ボス(図示しない)を一致させて下皿第2セット板540の後方から取付ネジ546を下皿カバー体490の取付ボスに螺着し、取付ボス542と取付片521を一致させて下皿第2セット板540の後方から取付ネジ523を取付片521に螺着し、取付穴551,550と下皿本体519の取付穴(図示しない)を一致させて下皿第2セット板540の後方から取付ネジ524を下皿本体519の取付穴に螺着することにより、下皿27が組み立てられる。このとき下皿第1セット板534の差し込み溝553及び下皿第2セット板540の差し込み溝548に下皿第1カバー部材513の挿入片558が挿入される。
【0158】
ところで、下皿カバー体490の両サイドには、前記灰皿ユニット29と操作ハンドル30とが組み付けられるようになっている。そこで、まず、灰皿ユニット29の取付構造について説明すると、下皿カバー体490の正面から見て左側には、上記したように、下皿27を組み付けるための凹状の灰皿取付部495が形成されている。この灰皿取付部495は、下皿第2セット板540の後面よりも後方に突出しており、その突出した部分が枠基体3の前記灰皿用凹部337に収納されるようになっている。一方、灰皿ユニット29は、図23に示すように、灰皿ユニットの基体となる灰皿本体670と、上部を構成する上部部材672と、灰皿本体670の下面を被覆するカバー部材64と、取付ベースとなるベース部材677と、灰皿ユニット29を下皿27に取り付けるためのキャップ682と、から構成されている。灰皿本体670は、前面側がほぼ半球状に形成されると共に、後面側には、ベース部材677の中央に形成された挿入穴678に挿入される突出部671が形成されている。全体がほぼ蒲鉾形状をしており、前面側が凹状に形成されると共に、後面側には、ベース部材677の中央に形成された挿入穴678に挿入される突出部673が形成されている。カバー部材674は、灰皿本体670の下面に沿った形状に形成され、その底面部には、カバー部材674を灰皿本体670に取り付けるための取付穴675が穿設されると共に、後面側には、灰皿ユニット29の下皿27に対する位置決めをするための固定突起676が突設されている。ベース部材677は、ほぼ円形状に形成され、その中央部には、灰皿本体670及び上部部材672の突出部671,673が挿入される挿入穴678が穿設されると共に、挿入穴678の下方には、カバー部材674の固定突起676が挿入される挿入穴680が形成されている。また、その裏面中央には、灰皿ユニット29の回転中心となる回転軸部679が突設されると共に、裏面の両側方(図中、右側方側のみ図示)には、後述する灰皿ストッパ684によって係止される係止片685が突設されている。
【0159】
しかして、灰皿本体670の下面に取付ネジ687によってカバー部材674を取り付けると共に、灰皿本体670の上部に上部部材672を載置する。この状態で突出部671,673をベース部材677の挿入穴678に挿入した後、取付ネジ681で固定することにより組み立てられる。このとき、挿入穴680にカバー部材674の固定突起676が挿入される。このようにして組み立てた後、ベース部材677の回転軸部679を下皿カバー体490の灰皿取付部495内に形成された挿通穴(図示しない)に挿通し、下皿カバー体490の裏面側から回転軸部679に対して取付ネジ683によってキャップ682を取り付けることにより、灰皿ユニット29が回動可能に下皿カバー体490に組み付けられる。また、灰皿取付部495内の前記挿通穴の上下には、カバー部材674の固定突起676が挿入され、灰皿ユニット29の位置を決めるための上固定穴と下固定穴(いずれも図示しない)が穿設されている。更に、下皿カバー体490裏面であって灰皿取付部495一側方には、灰皿ストッパ684が取り付けられている。
【0160】
しかして、下皿カバー体490に組み付けられた灰皿ユニット29は、灰皿ユニット29を使用する位置(図23に示す位置)と使用しない位置とにその方向を変換することができ、更に、それぞれの位置で固定することができる。具体的には、灰皿ユニット29を使用する位置にした状態で、灰皿ユニット29を奥側に押し込んだ場合、係止片685(図中に示す係止片685とは、反対側に位置するもの)が灰皿ストッパ684の係止部686に係止され、更に灰皿ユニット29を押し込むことにより、係止片685と共に係止部686が停止位置まで押し込まれる。そして、係止部686が停止位置まで移動することで灰皿ユニット29も停止する。このように、灰皿ストッパ684によって、灰皿ユニット29が押し込まれた位置で固定される。このとき、固定突起676が前記下固定穴に挿入されるため、これによっても灰皿ユニット29の位置を決めることができる。
【0161】
上記のように灰皿ユニット29が使用される位置で固定されている状態で、再び灰皿ユニット29を押し込むことにより、灰皿ストッパ684の停止状態が解除されて前方に移動し得る状態となる。灰皿ストッパ684の内部には、係止部686を前方に押し出す方向に付勢するスプリングが備えられているため、灰皿ストッパ684の停止状態が解除されると、係止部686と共に灰皿ユニット29も前方に押し出されることとなる。そして、灰皿ユニット29は、前方に押し出されて回転軸部679を中心に回動可能な状態となる。
【0162】
このように灰皿ユニット29が回動可能な状態で、灰皿ユニット29を180°回転させることにより、灰皿ユニット29が使用できない状態となるが、この状態で奥側に押し込むことにより、係止片685(図中に示すもの)が灰皿ストッパ684の係止部686に係止されて、前述と同様に灰皿ユニット29が押し込まれた位置で固定される。このとき、固定突起676が前記上固定穴に挿入されるため、これによっても灰皿ユニット29の位置を決めることができる。
【0163】
なお、前述のように、枠基体3の裏面下部一側には、灰皿ユニット29が回動可能あるいは回動不可のいずれかに切り換えるための灰皿固定板380が取り付けられているが、この灰皿固定板380は、灰皿ユニット29側にスライドさせることにより、灰皿ユニット29の一側が係止片685に係止されて、灰皿ユニット29の回動ができないようにするためのものである。このように、回動可能あるいは回動不可の切り換えを枠基体3の裏面側で行なうことで、遊技者に灰皿ユニット29の回動操作ができないようにすることができる。
【0164】
一方、下皿カバー体490の正面から見て右側には、操作ハンドル30を取り付けるためのハンドル固定穴493が形成されている。このハンドル固定穴493は、後述する回転軸571及びスイッチ配線591だけが貫通する貫通孔が形成された有底穴であり、その底部分に形成される取付穴(図示しない)と有底面に当接する次に詳述する後握持部材584の端部肉厚内に形成される取付穴559とを合致させて取付ネジ497で止着することにより、操作ハンドル30をハンドル固定穴493に固定する。ただし、操作ハンドル30の固定位置は、後握持部材584の端部面に突設される位置決め突起588を有底面に形成される位置決め穴(図示しない)に係合させることにより行われる。
【0165】
また、前記ハンドル固定穴493に装着される操作ハンドル30は、図24に示すように、ハンドル固定穴493に固着される後握持部材584と、該後握持部材584前面側の取付ボス589に取付ボス577で止着され且つその外周にタッチリング110が周設固定されるタッチリング周設部材576と、同じく後握持部材584の前方に突設される連結ボス585に前方から取付ネジ569で止着される挟持部材568と、タッチリング周設部材576と挟持部材568とに挟持されて回転自在に設けられる回動操作部材570と、該回動操作部材570に付勢力を与えるスプリング567と、挟持部材568の前方に下から螺着される取付ネジ562によって固着される前握持部材560と、該前握持部材560に穿設された装飾穴561にレンズ凸部564が挿入されるハンドルレンズ563と、前握持部材560に取付ネジ566止めされることで該前握持部材560との間でハンドルレンズ563を挟持する取付板565と、から構成されている。回動操作部材570には、回転軸571の前端が係合しているが、その係合状態は、回転軸571の片面だけを切り欠いたいわゆるD型カット面572である。これに対し、回転軸571の後端は、後握持部材584の後端から外部に飛び出し且つ枠基体3の下皿対応板部301に開設されるハンドル軸貫通穴341を貫通するが、その端部には、回転軸571の両端面を切り欠いた両側カット面573となっており、この両側カット面573が後述する打球発射装置130の主動ローラ632に係合するようになっている。なお、回転軸571は、後握持部材584の内部後端に嵌入される軸受部材575によってその中程を支持されている。該軸受部材575は、回転軸571に取り付けられた止め輪574によって取り付け位置が規制されている。また、単発発射スイッチ109に接続される配線と前記タッチリング110に接続されるタッチ配線(図示しない)とが、スイッチ配線591を構成し、このスイッチ配線591が枠基体3の下皿対応板部301に開設される配線通し穴340を貫通して打球発射装置130に設けられる発射制御基板107に接続されるようになっている。タッチリング110には、タッチ配線が接続された接続端子579が取付ボス590に取付ネジ580止めされる。
【0166】
上記のように構成される操作ハンドル30においては、回動操作部材570を回動操作することにより、回転軸571の回転動作が打球発射装置130の主動ローラ632を回転せしめて弾発力を調節する。また、遊技者が回動操作部材570を操作しているときには、遊技者の指がタッチリング110に接触するので、その接触信号も導出される。その接触信号によりタッチ回路がON状態となり、且つ単発発射スイッチ109がOFFになって打球発射されると共に、その回動量によって発射強さが調節される。なお、単発発射スイッチ109をON、OFFするには揺動部材581(ストップボタン)を押圧操作することで行える。また、上記した単発発射スイッチ109及び揺動部材581は、それぞれ後握持部材584の前方に突設された取付ボス587,586に取付ネジ583,582で取り付けられている。
【0167】
以上、下皿カバー体490の両サイドに組み付けられる灰皿ユニット29及び操作ハンドル30について説明してきたが、これら及び下皿27は、下皿第1セット板534の後面に突設される図示しない取付ボスと下皿カバー体490の後面側に突設される取付ボス592とを枠基体3の下皿対応板部301に開設される下皿取付穴339(この穴も有底である)に嵌合して裏面からビスを止着することにより、下皿27を枠基体3の下部前面に取付固定することができるものである。
【0168】
次に、上記した操作ハンドル30が操作されたときに駆動する打球発射装置130について図25及び図26を参照して説明する。図25は、打球発射装置130の背面からの分解斜視図であり、図26は、打球発射装置130の組立図及び正面からの分解斜視図である。打球発射装置130は、図25及び図26に示すように、パチンコ球を打撃して発射する打球槌600と、該打球槌600の駆動源をなすステッピングモータ(発射装置電動機)601と、パチンコ球の発射毎に球送り部材470の揺動部材472(図19参照)を揺動させて順次パチンコ球を打球発射装置130に送り込ませる昇降杵602と、打球槌600によるパチンコ球の打球力を調整する発射強度調整部603と、該発射強度調整部603に前記操作ハンドル30の回転操作力を伝達する操作伝達部604と、ステッピングモータ601の駆動を制御する発射制御部605(発射制御基板107とこれを収容する基板ボックス640とから構成される)と、が取付基板606に取り付けられて構成されている。取付基板606の周縁部には、打球発射装置130を枠基体3の裏面側に取付ネジ654で取り付けるためのネジ止め穴607が4箇所に穿設されている。また、取付基板606には、各種構成部材を取り付けるための取付穴が複数穿設されると共に、発射強度調整部603を構成する各種部材を取り付けるための円筒突起(図示しない)が形成されている。該円筒突起の内部は、取付基板606の一側面と他側面の両側を連通する連通穴として形成され、該連通穴を貫通する駆動軸609が軸受け(図示しない)により回転自在に支持されている。
【0169】
打球槌600は、アーム形状をなし、その一端側には、軸穴600aが穿設されると共に後述する昇降杵602のロッドローラ622と係合する係合部610が形成され、打球槌600の他端には、パチンコ球を打撃する槌部がスプリング611によって形成されている。そして、打球槌600は、その軸穴600aに駆動軸609の一端部が挿通された状態でワッシャ651を介してナット608によって固着されることにより、駆動軸609を回動中心として回動自在に取付基板606に取り付けられる。また、このような打球槌600の取り付けにおいて、先端部分に回動自在なアームローラ612aを取り付けたヒットアーム612が打球槌600と共に駆動軸609に固着され、そのヒットアーム612が打球槌600と一体的に駆動軸609を回動中心として回動するようになっている。なお、打球槌600の図26中における反時計方向への回転は、杵受ゴム613a,613bによって規制されるようになっている。該杵受ゴム613aは、ゴムホルダー614を介して取付基板606にボルト615a及びナット653aで固着されている。また、該杵受ゴム613bは、ワッシャ659を介して取付基板606にボルト615b及びナット653bで固着されている。
【0170】
ステッピングモータ601は、取付片部616を取付基板606に取付ネジ617止めすることで、出力軸601aが取付基板606を貫通した状態で取付基板606に取り付けられる。出力軸601aには、ステッピングモータ601の駆動力をヒットアーム612(アームローラ612a)を介して打球槌600に伝達する駆動カム618が一体的に取り付けられている。
【0171】
昇降杵602は、ロッドバネ629を備えるためのバネ設置穴646がその中央に形成されたロッドケース624と、該ロッドケース624の上端部に取付ネジ620止めされたロッドピン621と、ロッドケース624内に備えられるロッドバネ629と、ロッドケース624の下端部に回動自在に取り付けられたロッドローラ622と、から構成されている。昇降杵602は、取付基板606に取り付けられた補強板637に突設された取付ボス636に対し、ワッシャ619を介してバネ設置穴646に挿通した取付ネジ623を螺着することによって、上下方向にスライド自在に取り付けられる。但し、ロッドバネ629は、ロッドケース624内で上方への移動が規制され、常に昇降杵602を下方に付勢するようになっている。そして、昇降杵602は、打球槌600が図26中における時計方向に回転した場合、ロッドバネの付勢力に抗してロッドローラ622が係合部610で押し上げられることで上方に突出し、ロッドピン621が球送り部材470の揺動部材472を作動させて上皿19から発射レール345(図20参照)上に球を送り込むようになっている。なお、昇降杵602が最上部に上がった状態が打球槌600による球の打ち込み待機状態となる。つまり、昇降杵602が一旦上昇してから下降することで球が発射レール345上に供給されると共に、打球槌600が発射方向と反対方向に回動した状態から発射方向に回動することで、発射レール345上の球が発射され、誘導レール42に沿って遊技盤40の遊技領域に打ち込まれるわけである。
【0172】
発射強度調整部603は、外周の一部にギア部625aが形成された回動リング625、ねじれ量によって打球の発射強度を調整するコイル状の強度調整バネ626、保持キャップ627、ラチェットカバー628、ラチェットアーム(図示しない)、等から構成されている。回動リング625には、強度調整バネ626の端部が係止される強度調整溝639が複数箇所形成されており、強度調整バネ626の端部をいずれの強度調整溝639に係止するかによって杵の戻る力が変化し、これにより打球の発射強度を調整することができる。回動リング625のギア部625aの端には、取付基板606に突設された規制突起630が当接され、これによって回動リング625の図26中における時計方向への回転が規制されるようになっている。また、保持キャップ627及びラチェットカバー628は、ワンウェイネジ631によって一体的に組み付けられると共に、駆動軸609の回動に合わせて一体的に回動するようになっている。なお、ワンウェイネジ631は、ネジ締め方向にしか回らない特殊なネジであり、一旦締め付けると取り外すことができないようになっている。
【0173】
また、ラチェットカバー628には、エンドキャップ(図示しない)が嵌合して取り付けられ、そのエンドキャップによって発射強度調整部603の内部空間(ラチェットアームの操作溝(発射強度を調整するための溝)が収容される空間)が封止状態に被覆されるようになっている。このため、エンドキャップやラチェットカバー628を破壊してラチェットカバー628からエンドキャップを取り外さない限り、発射強度調整部603の内部空間は開放できないようになっている。つまり、発射強度を調整すべく、操作溝によって回動操作できないようになっている。また、エンドキャップは、不透明な黒色の合成樹脂からなり、エンドキャップをラチェットカバー628に取り付けた状態では、発射強度調整部603の内部空間が外部から視認できないようになっている。つまり、操作溝が視認できないようになる。このため、発射強度調整部603の操作部(操作溝)が覆われていることが分らなくなるので、発射強度調整部603の操作部を不正に操作しようと試みたときにはその不正を行い難くすることができる。
【0174】
操作伝達部604は、一側に連結凹部632aが形成されると共に外周にギア部632bが形成された主動ローラ632、外周にギア部633aが形成された従動ローラ633、各ローラ632・633のギア部632b・633a間に巻架されるギアベルト634、従動ローラ633の回転軸に一体的に取り付けられる連結ギア635、等から構成されている。主動ローラ632及び従動ローラ633は、それぞれ各ギア部632b・633aを打球槌600が取り付けられる取付基板606の一側面に配した状態(図26に示す状態)で取り付けられる。主動ローラ632の連結凹部632aには、前記操作ハンドル30の回転軸571が挿入状態で連結される。従動ローラ633と一体的に回動する連結ギア635には、前記回動リング625のギア部625aが歯合される。これにより、発射ハンドル30を回動操作させれば、その回動が主動ローラ632、ギアベルト634、従動ローラ633、及び連動ギア635を介して回動リング625に伝達され、回動リング625を回動変位させることができる。そして、このように回動変位した回動リング625は、その回動によって強度調整バネ626のねじれ量を調節する。なお、主動ローラ632は、ブッシュ655及びワッシャ657を介して取付基板606に取付ネジ656で回動自在に取り付けられ、従動ローラ633は、連結ギア635と共に取付ネジ658によって取付基板606に回動自在に取り付けられる。
【0175】
発射制御部605は、各種電子部品(CPUを搭載するものでも、搭載しないものでもよい)及び複数のコネクタ(図示しない)を実装してなる前記発射制御基板107、該発射制御基板107を収容する基板ボックス640、から構成されている。複数のコネクタには、前記発射制御電源中継基板99からの配線、前記ステッピングモータ601からの配線、前記発射制御信号中継基板98からの配線、前記操作ハンドル30からのスイッチ配線等が接続される。
【0176】
上記した発射制御基板107を収容する基板ボックス640は、図25及び図26に示すように、前記取付基板606に取付ネジ638止めされるボックス主体641と、該ボックス主体641に取り付けられてボックス主体641との間で発射制御基板107を挟持するカバー体642と、を備えている。ボックス主体641及びカバー体642は、それぞれ収容する発射制御基板107を外部から視認可能なように透明な合成樹脂で形成されている。ボックス主体641の上端左方及び下端左右2箇所には、それぞれ脚部643が立設されており、該脚部643の先端部分には、ボックス主体641を取付基板606に取付ネジ638止めするための取付穴644が穿設されている。なお、取付基板606側には、これらの取付穴644と個々に対応した位置に取付穴660が穿設されている。また、脚部643はそれぞれ円筒形状をなし、その円筒内に取付ネジ638を挿入することで、ボックス主体641側から取付基板606に取付ネジ638止めを行うようになっている。このため、本実施形態のように取付面部を打球発射装置130の取付基板606から構成するような場合でも、取付基板606を弾球遊技機1から取り外すことなく、基板ボックス640の取り外しを行うことができる。
【0177】
そして、ボックス主体641(基板ボックス640)は、前記ステッピングモータ601及び前記発射強度調整部603を取り付けた取付基板606の一側面に脚部643を介して取り付け固定される。このため、基板ボックス640内に収容される発射制御基板107は、取付基板606の基板面(取付面)から所定の間隔(脚部643の高さ)を置いた状態(浮いた状態)で取り付けられることになる。従って、ステッピングモータ601周りの空気の流動性が向上でき、ステッピングモータ601の発熱が低減できると共に、ステッピングモータ601からのノイズや熱による悪影響を発射制御基板107が受け難くすることができる。また、このような取り付け構造によれば、取付基板606にそのまま発射制御基板107の大きさの取付スペースを設ける必要がないので、発射制御基板107の配置設計において省スペース化を招来することができる。なお、基板ボックス640を取り付ける取付面部は、打球発射装置の取付基板に限定せず、打球発射装置に関わらない弾球遊技機の裏面部分であってもよい。但し、実施形態中のように、基板ボックス640を打球発射装置130(取付基板606)に取り付けた構成とした方が、より一層の省スペース化を招来することができる。
【0178】
また、ボックス主体341の上端に立設された脚部643の上辺部分には、それぞれボックス主体641(基板ボックス640)を取付基板606に取り付けた状態で、ステッピングモータ601及び発射強度調整部603の一部分を被覆する被覆片645が形成されている。ボックス主体641の内壁面には、複数の位置決め片(図示しない)が形成されており、該位置決め片は、カバー体642との間で発射制御基板107を挟持する際、その先端部分で発射制御基板107の基板面と当接することで、基板ボックス640内における発射制御基板107の位置決めを行うようになっている。
【0179】
ボックス主体641の外周壁部分には、発射制御基板107の各コネクタと対応する位置及び大きさに形成された切欠部647と、カバー体642を取り付けるための係止溝648と、が穿設されており、切欠部647は、ボックス主体641とカバー体642の組み付け状態で各コネクタの接続用開口となる。
【0180】
一方、カバー体642には、前記ボックス主体641の係止溝648との係合によってカバー体642をボックス主体641に着脱可能に取り付ける係合突起(図示しない)が形成されている。また、カバー体642は、発射制御基板107の外形形状とほぼ同一の大きさで形成されて発射制御基板107を内嵌するようになっている。即ち、発射制御基板107を基板ボックス640内に収容する際には、先ず、発射制御基板107をカバー体642に内嵌し、そのカバー体642を係合突起と係止溝648の係合によってボックス主体641に取り付けることで、発射制御基板107が基板ボックス640内に収容される。なお、このような係合突起及び係止溝648の係合部を設けることで、カバー部材342を基板ボックス640として組み付ける際の組み付け作業が容易になる。また、発射制御基板107の基板ボックス640内への収容は、カバー体642とボックス主体641との挟持によって行われるため、発射制御基板107をビス止めする必要がなく、基板ボックス640に対する発射制御基板107の着脱作業が容易になる。そして、発射制御基板107を収容した基板ボックス640を前述したように取付基板606に取付ネジ638止めすることで、発射制御基板107が打球発射装置130の構成部材として組み付けられる。しかして、基板ボックス640を一旦取付基板606から取り外さなければ、カバー体642をボックス主体641から取り外すことができない構成となるので、発射制御基板107の不正改造をし難くでき、発射制御基板107に対する不正が防止できる。
【0181】
以上、打球発射装置130の構成について説明したが、打球発射装置130による打球の発射動作は以下に示すように行われる。即ち、遊技者が操作ハンドル30を操作するとこれに伴ってステッピングモータ601が駆動し、駆動カム618が図26中における反時計方向へ回転する。次に、駆動カム618の回転によってヒットアーム612並びに打球槌600を図26中における時計方向へ回転させると、発射強度調整部603の強度調整バネ626をさらにねじれ変化させることになる。その後、駆動カム618がさらに回転して駆動カム618がヒットアーム612(アームローラ612a)から離脱すると、ヒットアーム612並びに打球槌600は、強度調整バネ626の復原力によって駆動軸609と共に反時計方向に回転する。そして、反時計方向に回転した打球槌600は、昇降杵602の作動によって球送り部材470の揺動部材472から送り込まれた球を槌部(スプリング611)で打撃して遊技領域に発射させる。また、このとき、発射ハンドル30の操作によって発射強度調整部603の回動リング625を回動させれば、打球槌600の後退駆動(時計方向への回転)に伴う強度調整バネ626のねじれ量を調節することができる。つまり、打球槌600の打撃力(発射力)を調節することができる。
【0182】
以上、実施形態にかかる弾球遊技機1について詳細に説明してきたが、本実施形態においては、遊技盤40の遊技領域41を透視し得る遊技開口としての円形透視窓5と前記遊技盤40に配置された証明手段としての証紙を透視し得る透視窓225a,225bとが形成されると共に前記遊技開口としての円形透視窓5に対応して透明板を装着可能とする透明板保持枠4を枠基体3に対して開閉自在に設けた弾球遊技機1において、前記透明板保持枠4は、有色の化粧部材としての下部第2カバー部材224の前面に透明の化粧部材としての下部第1カバー部材221を重ねることにより形成される前面構成部材としての下部装飾ユニット25を有し、前記透視窓225a,225bは、前記有色の化粧部材としての下部第2カバー部材224に形成され、前記透視窓225a,225bの前面側には、該透視窓225a,225bを被覆する前記透明の化粧部材としての下部第1カバー部材221が位置していることにより、証明手段としての証紙を透視し得る透視窓225a,225bの前面側から透明の化粧部材としての下部第1カバー部材221によって透視窓225a,225bが被覆され、透視窓225a,225bと透明の化粧部材としての下部第1カバー部材221との間に隙間が形成されないため、ピアノ線等の異物を侵入させることができなくなる。このように、透明の化粧部材としての下部第1カバー部材221を弾球遊技機1の前面側に位置させる構造で弾球遊技機1内へ異物の侵入を防止できるため、弾球遊技機1の意匠性を低下させることなく透視窓225a,225bから異物を侵入させ、不正に利益を得る等の不正行為を防止することができる。
【0183】
また、本実施形態においては、前記有色の化粧部材としての下部第2カバー部材224の前面には、前記透明の化粧部材としての下部第1カバー部材221との位置決めをするための位置決め部226が形成されていることにより、有色の化粧部材としての下部第2カバー部材224と透明の化粧部材としての下部第1カバー部材221との位置決め確実に行なうことができるため、有色の化粧部材としての下部第2カバー部材224の位置がずれて証明手段としての証紙が見えなくなってしまうことを防止することができる。
【0184】
更に、本実施形態においては、前記透明板保持枠4は、前記前面構成部材としての下部装飾ユニット25の後面側に位置し且つ前記透視窓225a,225bと対応する位置に前記証明手段としての証紙を透視し得る後面透視窓263a,263bが形成され、前記前面構成部材としての下部装飾ユニット25には、前記透視窓225a,225bの内側壁面と前記透明の化粧部材としての下部第1カバー部材221の後面とにより透視窓凹部264が形成され、前記後面透視窓263a,263bの外周縁には、前記透視窓凹部264の内側と嵌合する透視窓凸部244a,244bが突設されていることにより、万が一、透明の化粧部材としての下部第1カバー部材221と有色の化粧部材としての下部第2カバー部材224との間に異物が侵入され、不正行為が行われようとした場合であっても、透視窓凸部244a,244bによって異物の侵入を阻止することができ、より不正行為を防止することができる。
【0185】
なお、上記した実施形態では、特別可変表示装置44をLCD表示器で構成しているが、特にこれに限定するものではなく、CRT、LED、VFD、EL、あるいはプラズマによる表示器や、ドラム式又はリール式で構成することも可能である。また、弾球遊技機の構成として、始動球検出器の入賞球の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると特定遊技状態が発生して可変入賞球装置を開放する弾球遊技機(これを俗に第1種という)を例示しているが、特にこれに限定するものではなく、始動球検出器の入賞球の検出に伴って可変入賞球装置を開放し、該可変入賞球装置内の特定領域への打球の入賞により特定遊技状態を発生する弾球遊技機(これを俗に第2種という)や、始動球検出器の入賞球の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると権利発生状態となり、この状態で特定領域に打球が入賞すると特定遊技状態が発生する弾球遊技機(これを俗に第3種という)であってもよい。
【0186】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、証明手段を透視し得る透視窓の前面側から透明の化粧部材によって透視窓が被覆され、透視窓と透明の化粧部材との間に隙間が形成されないため、ピアノ線等の異物を侵入させることができなくなる。このように、透明の化粧部材を遊技機の前面側に位置させるだけの構造で遊技機内へ異物の侵入を防止できるため、遊技機の意匠性を低下させることなく証紙の取り外し等の不正行為を防止することができる。
【0187】
また、請求項2の発明においては、有色の化粧部材と透明の化粧部材との位置決め確実に行なうことができるため、有色の化粧部材の位置がずれて証明手段が見えなくなってしまうことを防止することができる。
【0188】
更に、請求項3の発明においては、万が一、透明の化粧部材と有色の化粧部材との間に異物が侵入され、不正行為が行われようとした場合であっても、透視窓凸部によって異物の侵入を阻止することができ、より不正行為を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る弾球遊技機の正面図である。
【図2】弾球遊技機の側面図である。
【図3】弾球遊技機の平面図である。
【図4】弾球遊技機の正面斜視図である。
【図5】弾球遊技機の背面図である。
【図6】弾球遊技機の背面斜視図である。
【図7】遊技盤の拡大正面図である。
【図8】遊技盤の拡大背面図である。
【図9】主基板と各種制御基板及び電気部品との関係を示すブロック図である。
【図10】機構板の背面図である。
【図11】機構板の分解斜視図である。
【図12】正面からの透明板保持枠の分解斜視図である。
【図13】背面からの透明板保持枠の分解斜視図である。
【図14】従来の遊技機の透視窓におけるカバー部材の取付構造を示す断面図である。
【図15】図1におけるA−Aでの概略断面図である。
【図16】図1におけるB−Bでの概略断面図である。
【図17】上部装飾ユニットの正面からの分解斜視図である。
【図18】図1におけるC−Cでの概略断面図である。
【図19】上皿開閉枠の正面からの分解斜視図である。
【図20】枠基体の正面からの分解斜視図である。
【図21】枠基体の背面からの分解斜視図である。
【図22】下皿の正面からの分解斜視図である。
【図23】灰皿ユニットの正面からの分解斜視図である。
【図24】操作ハンドルの正面からの分解斜視図である。
【図25】打球発射装置の背面からの分解斜視図である。
【図26】打球発射装置の組立図及び正面からの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機)
3 枠基体
4 透明板保持枠
5 円形透視窓
9 球切れLED(遊技関連情報発光部材)
10 賞球LED(遊技関連情報発光部材)
13 遊技効果LED(発光部材)
14a,14c 遊技効果LED(発光部材)
14b,14d 遊技効果ランプ(発光部材)
16a,16b 遊技効果ランプ(発光部材)
17a,17b 遊技効果ランプ(発光部材)
22 上部装飾ユニット(装飾部材)
23 左装飾ユニット(被覆部材)
24 右装飾ユニット(被覆部材)
25 下部装飾ユニット(前面構成部材)
40 遊技盤
41 遊技領域
201 左第1カバー部材(第1のカバー部材)
203 左第2カバー部材(第2のカバー部材)
203a 傾斜面
211 右第1カバー部材(第1のカバー部材)
213 右第2カバー部材(第2のカバー部材)
213a 傾斜面
221 下部第1カバー部材(透明の化粧部材)
224 下部第2カバー部材(有色の化粧部材)
225a 透視窓
225b 透視窓
226 位置決め部
244a 透視窓凸部
244b 透視窓凸部
263a 後面透視窓
263b 後面透視窓
264 透視窓凹部
270 反射部材
271 保護カバー
276 隆起部(隆起部分)
277 隆起部側面(隆起部分の側面側)

Claims (3)

  1. 遊技盤の遊技領域を透視し得る遊技開口と前記遊技盤に配置された証明手段を透視し得る透視窓とが形成されると共に前記遊技開口に対応して透明板を装着可能とする透明板保持枠を枠基体に対して開閉自在に設けた遊技機において、
    前記透明板保持枠は、有色の化粧部材の前面に透明の化粧部材を重ねることにより形成される前面構成部材を有し、
    前記透視窓は、前記有色の化粧部材に形成され、
    前記透視窓の前面側には、該透視窓を被覆する前記透明の化粧部材が位置していることを特徴とする遊技機。
  2. 前記有色の化粧部材の前面には、前記透明の化粧部材との位置決めをするための位置決め部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記透明板保持枠は、前記前面構成部材の後面側に位置し且つ前記透視窓と対応する位置に前記証明手段を透視し得る後面透視窓が形成され、
    前記前面構成部材には、前記透視窓の内側壁面と前記透明の化粧部材の後面とにより透視窓凹部が形成され、
    前記後面透視窓の外周縁には、前記透視窓凹部の内側と嵌合する透視窓凸部が突設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
JP2002230574A 2002-08-07 2002-08-07 遊技機 Withdrawn JP2004065688A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002230574A JP2004065688A (ja) 2002-08-07 2002-08-07 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002230574A JP2004065688A (ja) 2002-08-07 2002-08-07 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004065688A true JP2004065688A (ja) 2004-03-04

Family

ID=32016609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002230574A Withdrawn JP2004065688A (ja) 2002-08-07 2002-08-07 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004065688A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006325650A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Heiwa Corp 遊技機の証紙表示装置
JP2008183255A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2009034194A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2011234908A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2012066142A (ja) * 2012-01-12 2012-04-05 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2012130811A (ja) * 2012-04-13 2012-07-12 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2013017888A (ja) * 2012-11-01 2013-01-31 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2014004390A (ja) * 2013-08-07 2014-01-16 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2015071107A (ja) * 2015-01-21 2015-04-16 株式会社三洋物産 遊技機
JP2016154956A (ja) * 2016-06-07 2016-09-01 株式会社三洋物産 遊技機
JP2017051658A (ja) * 2016-11-28 2017-03-16 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018164749A (ja) * 2018-07-02 2018-10-25 株式会社三洋物産 遊技機

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006325650A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Heiwa Corp 遊技機の証紙表示装置
JP4633539B2 (ja) * 2005-05-23 2011-02-16 株式会社平和 遊技機の証紙表示装置
JP2008183255A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2009034194A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2011234908A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2012066142A (ja) * 2012-01-12 2012-04-05 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2012130811A (ja) * 2012-04-13 2012-07-12 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2013017888A (ja) * 2012-11-01 2013-01-31 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2014004390A (ja) * 2013-08-07 2014-01-16 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2015071107A (ja) * 2015-01-21 2015-04-16 株式会社三洋物産 遊技機
JP2016154956A (ja) * 2016-06-07 2016-09-01 株式会社三洋物産 遊技機
JP2017051658A (ja) * 2016-11-28 2017-03-16 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018164749A (ja) * 2018-07-02 2018-10-25 株式会社三洋物産 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4906475B2 (ja) 遊技機
JP2004065688A (ja) 遊技機
JP2005152580A (ja) 弾球遊技機
JP2002011154A (ja) 遊技機
JP2002017964A (ja) 遊技機
JP5148958B2 (ja) 遊技機
JP2002035232A (ja) 遊技機
JP2004065484A (ja) 遊技機
JP2002143404A (ja) 遊技機
JP2002143422A (ja) 弾球遊技機
JP2004065483A (ja) 遊技機
JP2001204937A (ja) 弾球遊技機
JP2001112932A (ja) 弾球遊技機
JP2004129677A (ja) 遊技機
JP2006042886A (ja) 遊技機
JP2004290355A (ja) 遊技機
JP6497820B2 (ja) 遊技機
JP2002011156A (ja) 遊技機
JP2002126232A (ja) 遊技機
JPH10211332A (ja) 弾球遊技機の賞球払出装置
JP2002011187A (ja) 遊技機
JP2004147712A (ja) 遊技機
JP2002035234A (ja) 遊技機
JP2003340083A (ja) 遊技機
JP2004255004A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050713

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20080703