JP2004065126A - 野菜の栽培方法 - Google Patents

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Yosuke Saito
斉藤 洋介
Yukie Yano
矢野 由希絵
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】活性酸素を除去する機能を有するフェノール成分を豊富に含有する野菜を栽培する。
【解決手段】生育途中にある野菜に有効成分を含有する処理液を付与して野菜を生育する栽培方法であって、前記処理液として、無機塩の希薄水溶液を被電解水とする有隔膜電解にて生成される強アリカリ性の電解生成アルカリ性水を採用し、当該処理液を生育途中の野菜の葉面に散布することによって、同野菜の収穫時に含まれるフェノール成分を増大させる。
【選択図】  無し

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は野菜の栽培方法に関し、特に、野菜に含まれる特定の成分であるフェノール成分を増大させるための野菜の栽培方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
野菜の栽培においては、生育途中の野菜に対して、肥料成分とは別に、成長促進剤等の各種の処理剤を付与して野菜の生育を促進させる手段が採られることがある。当該栽培方法においては、その目的に応じて適宜の処理剤が選択される。近年、野菜の成長促進剤として電解生成水が着目され、特定の電解生成水を野菜の成長促進剤として使用する栽培方法が、例えば、特開平6−279217号公報にて提案されている。
【0003】
当該栽培方法は、野菜の発根促進、倒伏防止、収量向上、緑色向上、生育期間の短縮、病害防除、各種細菌類の発生の抑制等を意図しているもので、下記に示す特定の電解生成水を成長促進剤として採用している。すなわち、当該栽培方法においては、成長促進剤として、水道水またはミネラル水を被電解水とする有隔膜電解にて、陰極室で生成される弱アルアカリ性の電解生成アルカリ性水と、陽極室で生成される弱酸性の電解生成酸性水の両電解生成水を選定して、これら両電解生成水を混合して使用し、または、並列して使用している。
【0004】
当該栽培方法においては、野菜の生育に必要なミネラル分に富む弱アルカリ性の電解生成アルカリ性水の成長促進作用と、微量な次亜塩素酸を含有する弱酸性の電解生成酸性水の殺菌作用とを有効に利用するものであって、弱アルカリ性の電解生成アルカリ性水と弱酸性の電解生成酸性水を混合した状態で、生育途中の野菜に散布し、または、弱アルカリ性の電解生成アルカリ性水と弱酸性の電解生成酸性水を生育途中の野菜に交互に散布する方法を採っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、多くの野菜には、活性酸素を除去する機能を有するフェノール成分が含まれていて、フェノール成分は抗癌性の成分であるとして知られている。このため、野菜は、フェノール成分が豊富に含有していることが望ましい。本発明者等は、野菜が有するフェノール成分の生成機能に着目して、当該生成機能を増強させることによって、野菜が有するフェノール成分を増大させることを意図するものである。すなわち、本発明の目的は、生育途中の野菜において、そのフェノール成分の生成機能を増強させる栽培方法を採ることによって、野菜の収穫時に含有するフェノール成分を増大させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、生育途中にある野菜に有効成分を含有する処理液を付与して野菜を生育させる野菜の栽培方法であり、前記処理液として、無機塩の希薄水溶液を被電解水とする有隔膜電解にて生成される強アリカリ性の電解生成アルカリ性水を採用し、当該処理液を前記野菜に付与することにより、同野菜の収穫時に含まれるフェノール成分を増大させることを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明は、生育途中にある野菜に有効成分を含有する処理液を付与して野菜を生育させる野菜栽培方法であり、前記処理液として、無機塩の希薄水溶液を被電解水とする有隔膜電解にて生成される強アリカリ性の電解生成アルカリ性水と強酸性の電解生成酸性水を混在してなる水溶液を採用し、当該処理液を前記野菜に付与することにより、同野菜の収穫時に含まれるフェノール成分を増大させることを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係る野菜のこれらの栽培方法においては、前記処理液として肥料成分を含有している処理液を採用することができる。また、本発明に係る野菜の栽培方法においては、栽培すべき野菜として、生育時にそれ自体でフェノール成分を生成する植物を採用して、付与される前記処理液の作用でフェノール成分の生成機能を増強するようにすることができる。また、本発明に係る野菜の栽培方法においては、前記処理液を、前記野菜の葉面に散布することによって付与するようにすることができる。
【0009】
【発明の作用・効果】
本発明に係る野菜の栽培方法においては、生育途中の野菜に付与する処理液として、少なくとも強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を採用するものであり、当該電解生成アルカリ性水の作用によって、野菜の収穫時に含有するフェノール成分を増大させるものである。すなわち、当該電解生成アルカリ性水は、野菜が有するフェノール成分の生成機能を増強するものと推測され、フェノール成分の生成機能を増強することによって、収穫時の野菜が有するフェノール成分を増大させるものと推測される。
【0010】
本発明に係る野菜の栽培方法で採用する処理液は、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を必須不可欠とするものであるが、当該電解生成アルカリ性水には、野菜の生育に有効な各種の成分を補強するようにすることができる。具体的には、殺菌能を有する強酸性の電解生成酸性水を含有させて病原菌や病害虫による病害の発生のない丈夫な野菜を生育することによって、フェノール成分を一層増大させることができ、また、肥料成分を含有させて野菜を十分に生育させることによって、フェノール成分を一層増大させることができる。処理液に必須不可欠とする強アルカリ性の電解生成アルカリ性水のpHは、10.3〜11.8の範囲にあることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、生育途中にある野菜に有効成分を含有する処理液を付与して野菜を生育させる栽培方法であり、前記処理液として、無機塩の希薄水溶液を被電解水とする有隔膜電解にて生成される強アリカリ性の電解生成アルカリ性水を採用し、当該処理液を野菜に付与することによって、同野菜の収穫時に含まれるフェノール成分を増大させるものである。栽培の対象とする野菜は、生育時にそれ自体でフェノール成分を生成する機能を有する植物であって、例えば、ミツバ、ほうれん草、白菜等である。本発明に係る栽培方法では、前記処理液を、野菜の葉面に散布する手段で付与することが好ましい。
【0012】
処理液は、例えば、塩化カリウムや塩化ナトリウムの希薄水溶液を被電解水とする有隔膜電解にて生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水である。当該電解生成アルカリ性水は、有隔膜電解槽を構成する陰極室にて生成されるもので、当該有隔膜電解では、例えばpHが11.8で酸化還元電位が−880mVの電解生成アルカリ性水が生成される。また、当該有隔膜電解では、有隔膜電解槽を構成する陽極室にて強酸性の電解生成酸性水が同時に生成されるもので、例えばpHが2.4で酸化還元電位が1180mVの電解生成酸性水が生成される。
【0013】
当該電解生成酸性水は、高い殺菌能を有するものとして知られているが、本発明者等は、当該電解生成酸性水が、植物に病害をもたらす病原菌や病害虫を殺傷して、病害の発生を防止する機能を有していることを確認している。また、当該電解生成アルカリ性水は、アルカリに起因して高い洗浄能を有するのとして知られているが、本発明者等は、当該電解生成アルカリ性水が、生育途中にある野菜のフェノール成分を増大させる機能を有することを確認している。
【0014】
本発明の係る野菜の栽培方法は、当該電解生成アルカリ性水のかかる機能を利用することを必須不可分とするものであり、当該電解生成アルカリ性水は、野菜がその生育時に有するフェノール成分の生成機能を増強させることによって、野菜の収穫時に含有するフェノール成分を増大させるものであると推測される。
【0015】
このように、本発明に係る野菜の栽培方法においては、生育途中の野菜に付与する処理液として、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を採用することを必須不可欠とするものであるが、有隔膜電解にて、電解生成アルカリ性水に付随して生成される強酸性の電解生成酸性水を併用することができる。本発明に係る栽培方法においては、当該電解生成酸性水を、当該電解生成アルカリ性水に混合して使用することができ、これによって、病原菌や病害虫を駆除して病害の発生がない丈夫な野菜を生育させることによって、フェノール成分の一層の増大を期待することができる。
【0016】
また、本発明に係る栽培方法においては、処理液として必須不可欠である強アルカリ性の電解生成アルカリ性水に、一般に使用される肥料成分を混合して使用することができる。当該肥料成分は、当然のこととして野菜を十分に生育させることができることから、これによって、フェノール成分の一層の増大を期待することができる。
【0017】
【実施例】
本実施例では、ミツバを水耕栽培する9種類の栽培実験を試みた。当該栽培実験では、ミツバの水耕栽培に使用される標準の水耕栽培養液を使用して、9箇所の水耕栽培槽にてミツバを生育し、この間、互いに成分を異にする各処理液を、各水耕栽培槽内の生育途中にある各ミツバの葉面に散布することによって、ミツバを栽培した。これらの栽培実験で採用した各処理液の成分は、表1に示す通りのものである。各栽培実験で採用した水耕栽培養液、電解生成アルカリ性水の基液、および、電解生成酸性水は、表1の欄外に示すものである。但し、電解生成水としては、塩化カリウムの希薄水溶液を被電解水とする有隔膜電解にて生成された電解生成アルカリ性水、および、電解生成酸性水を使用している。
【0018】
【表1】
Figure 2004065126
【0019】
各栽培実験では、各処理液を、水耕栽培している各水耕栽培槽内の生育途中のミツバに対して、育苗時から収穫までの間、月曜日、水曜日、金曜日の週3回散布を繰り返し行った。各処理液の各ミツバに対する散布は、ミツバの葉面に対して行ったが、各処理液の1回当たりの散布量を、各水耕栽培槽のミツバ当たり200mL(200mL/槽)として、散布した処理液が葉面から滴り落ちる状態とした。
【0020】
各栽培実験での栽培終了時には、各水耕栽培槽内のミツバを同時に収穫し、各ミツバが含有するフェノール成分をアルコール抽出法の測定法に基づいて測定した。フェノール成分の測定は、ミツバの葉身部と葉柄部を分けて行い、これらの各部の生身100g重量当たりの含有量を算出した。得られた結果を表2に示す。
【0021】
【表2】
Figure 2004065126

Claims (5)

  1. 生育途中にある野菜に有効成分を含有する処理液を付与して野菜を生育させる野菜の栽培方法であり、前記処理液として、無機塩の希薄水溶液を被電解水とする有隔膜電解にて生成される強アリカリ性の電解生成アルカリ性水を採用し、当該処理液を前記野菜に付与することにより、同野菜の収穫時に含まれるフェノール成分を増大させることを特徴とする野菜の栽培方法。
  2. 生育途中にある野菜に有効成分を含有する処理液を付与して野菜を生育させる栽培方法であり、前記処理液として、無機塩の希薄水溶液を被電解水とする有隔膜電解にて生成される強アリカリ性の電解生成アルカリ性水と強酸性の電解生成酸性水を混在して調製してなる水溶液を採用し、当該処理液を前記野菜に付与することにより、同野菜の収穫時に含まれるフェノール成分を増大させることを特徴とする野菜の栽培方法。
  3. 請求項1または2に記載の野菜の栽培方法であり、前記処理液は肥料成分を含有していることを特徴とする野菜の栽培方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の野菜の栽培方法であり、前記野菜は生育時にそれ自体でフェノール成分を生成する植物であって、付与される前記処理液の作用でフェノール成分の生成機能を増強されるものであることを特徴とする野菜の栽培方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の野菜の栽培方法であり、前記処理液を、前記野菜の葉面に散布することによって付与することを特徴とする野菜の栽培方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009201477A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 National Agriculture & Food Research Organization Gabaおよび/またはタウリンを含有する土耕栽培野菜およびキノコ、並びにそれらの製造方法
JP2014039487A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Cosmo Giken:Kk ナノバブルを含むアルカリ性電解水を用いた植物の育成方法およびナノバブルを含むアルカリ性電解水の製造装置

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