JP2004064972A - 車両の制御装置および制御方法 - Google Patents

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長谷川 善雄
Atsushi Tabata
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Abstract

【課題】フルードカップリングを搭載した車両において、十分な加速性能を実現する。
【解決手段】エンジン100と、エンジン100をアシストするモータジェネレータ500と、それらから入力された駆動力を自動変速機300に伝達するフルードカップリング200とを搭載した車両の制御装置であって、フルードカップリングにおける入力回転数と出力回転数との比率に対応させて、モータジェネレータ500による駆動力のアシストの度合いを記憶するメモリと、車両に要求される加速の度合いを検知するセンサと、検知された加速の度合いおよびフルードカップリングにおける回転数の比率に対応させて、モータジェネレータ500による駆動力のアシストの度合いを調整するECT_ECU400とを含む。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フルードカップリングやトルクコンバータを備えた車両の制御技術に関し、特に、発進時の加速性能を向上させる制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
フルードカップリングやトルクコンバータは、流体継手として、自動車に搭載され、エンジンから出力されたトルクを必要に応じて変速機に伝達する。フルードカップリングは、トルクを増幅させないで伝達するのに対して、トルクコンバータは、内蔵されたステータによりトルクを増幅させて伝達する。このような流体継手の入力軸側の回転数と出力軸側の回転数の速度比は、出力軸の負荷状態に応じて変化する。この変化により車両の発進時のトルク変動やエンジンのトルク変動を好適に吸収する。
【0003】
このようなフルードカップリングを用いて、車両の発進時に十分な加速性能を得る技術がある。特開平1−220766号公報は、フルードカップリングを備えた車両用無段変速装置を開示する。この公報に開示された変速装置は、エンジンに連結されたフルードカップリングと、そのエンジンからフルードカップリングを介して伝達された回転を無段階に変速して駆動輪へ伝達する変速機とを含む。このフルードカップリングは、その容量係数が、速度比が0.5またはその手前の状態で最大値として、その後その速度比が1に向かうに従って零へ向かって急速に低下する変化特性を発現するように製作されている。
【0004】
この伝達装置によると、フルードカップリングの入力回転数(すなわちエンジンからの出力回転数)に対する出力回転数(すなわち無段変速機への入力回転数)で表わされる速度比が、零付近である発進当初では、エンジン回転数が低くかつフルードカップリングの伝達トルクが小さいため、エンジン出力トルクはエンジン回転数を上昇させるために消費される割合が多い。エンジン回転数が高くなるに従って、フルードカップリングの伝達トルクが増加し、フルードカップリングの出力軸回転数の変化量すなわち車両加速度が増加する。
【0005】
フルードカップリングの容量係数は、速度比が0.5またはその手前の状態で最大値として、その後その速度比が1に向かうに従って零へ向かって急速に低下するように設定されている。このため、発進当初は比較的小さな容量係数によりエンジン回転数の上昇が速やかに行なわれて、その後、速度比の変化に伴う容量係数の増加に関連して入力軸回転数の上昇が抑制されて車両加速度が一時的に増大する。
【0006】
すなわち、発進直後の低速度比側でフルードカップリングの容量係数が低いと、エンジンで発生したトルクは、連結される変速機に伝達される割合が少なく、エンジン自身の回転数を上昇させることに多く使われる。そのため、エンジンの回転数が上昇して、エンジンの回転数が吹きあがった状態になる。この状態になると、エンジンで発生するトルクも大きい。その後、速度比が上昇するに従って容量係数も上昇し、エンジンにより発生した大きなトルクが変速機に伝達されて、大きな加速度を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した公報に記載された装置では、フルードカップリングの容量係数の特性は、フルードカップリングの構造により一義的に決まってしまうものである。高速度比側の容量係数が低下する領域においては、再びエンジン回転数が上昇するため、加速が十分得られないまま、加速度が急激に低下し、必要な加速性能を発現する所定の時間を維持できない。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、フルードカップリングやトルクコンバータの流体継手を搭載した車両において、十分な加速性能を実現させる、車両の制御装置および制御方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る制御装置は、第1の動力源と、第1の動力源をアシストする第2の動力源と、動力源からの駆動力を変速機に伝達する流体継手とを搭載した車両の制御する。この制御装置は、流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを記憶するための記憶手段と、比率に応じて、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するための変更手段とを含む。
【0010】
第1の発明によると、変更手段は、たとえば、低速度比領域における加速度のピーク値を持続させるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。さらに変更手段は、たとえば、高速度比領域における加速度のピーク値を上げるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。すなわち、流体継手の速度比に応じて第2の駆動源により駆動力のアシストが行われることで、所望の加速度のピーク値を発生させることができる。その結果、フルードカップリングやトルクコンバータの流体継手を搭載した車両において、十分な加速性能を実現させる車両の制御装置を提供することができる。
【0011】
第2の発明に係る制御装置は、第1の発明の構成に加えて、流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、流体継手の容量係数を記憶するための手段をさらに含む。変更手段は、容量係数に対応する比率に応じて、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するための手段を含む。
【0012】
第2の発明によると、たとえば、低速度比領域においては、車両の加速度のピーク値を上昇させるために、流体継手の容量係数を低下させる。高速度比領域においては、車両の加速度のピークを持続させるために、流体継手の容量係数を低下させない。変更手段は、たとえば、低速度比領域における加速度のピーク値を持続させるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。さらに変更手段は、たとえば、高速度比領域における加速度のピーク値を上げるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。その結果、フルードカップリングやトルクコンバータの流体継手を搭載した車両において、十分な加速性能を実現させる車両の制御装置を提供することができる。
【0013】
第3の発明に係る制御装置は、第1の動力源と、第1の動力源をアシストする第2の動力源と、動力源からの駆動力を変速機に伝達する流体継手とを搭載した車両を制御する。この制御装置は、車両に要求される加速の度合いを検知するための検知手段と、流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを記憶するための記憶手段と、検知手段により検知された加速の度合いおよび比率に応じて、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するための変更手段とを含む。
【0014】
第3の発明によると、変更手段は、たとえば、低速度比領域における加速度のピーク値を持続させるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。さらに変更手段は、たとえば、高速度比領域における加速度のピーク値を上げるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。すなわち、流体継手の速度比に応じて第2の駆動源により駆動力のアシストが行われることで、所望の加速度のピーク値を発生させることができる。その結果、フルードカップリングやトルクコンバータの流体継手を搭載した車両において、十分な加速性能を実現させる車両の制御装置を提供することができる。
【0015】
第4の発明に係る制御装置は、第3の発明の構成に加えて、流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、流体継手の容量係数を記憶するための手段をさらに含む。変更手段は、検知手段により検知された加速の度合いおよび容量係数に対応する比率に応じて、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するための手段を含む。
【0016】
第4の発明によると、たとえば、低速度比領域においては、車両の加速度のピーク値を上昇させるために、流体継手の容量係数を低下させる。高速度比領域においては、車両の加速度のピークを持続させるために、流体継手の容量係数を低下させない。車両の運転者により要求された加速の度合いが大きいと、変更手段は、たとえば、低速度比領域における加速度のピーク値を持続させるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。さらに変更手段は、たとえば、高速度比領域における加速度のピーク値を上げるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。その結果、フルードカップリングやトルクコンバータの流体継手を搭載した車両において、十分な加速性能を実現させる車両の制御装置を提供することができる。
【0017】
第5の発明に係る制御装置は、第3または4の発明の構成に加えて、検知手段は、車両に要求される要求加速度に対して実際の加速度により満足された比率および要求加速度と実際の加速度との差のいずれかを表わす加速の度合いを検知するための手段を含む。
【0018】
第5の発明によると、要求加速度に対する実際の加速度の比率および要求加速度と実際の加速度との差のいずれかに基づいて算出された加速の度合いを用いて、フルードカップリングやトルクコンバータの流体継手を搭載した車両において、十分な加速性能を実現させる車両の制御装置を提供することができる。
【0019】
第6の発明に係る制御装置は、第3〜5のいずれかの発明の構成に加えて、記憶手段は、流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応して変化する第2の動力源による駆動力のアシストの度合いについて、比率の高い領域においてアシストの度合いが異なる複数の変化特性を記憶するための手段を含む。変更手段は、加速の度合いに応じて、複数の変化特性の中から1の変化特性を選択することにより、比率の高い領域における第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するための手段を含む。
【0020】
第6の発明によると、予め記憶手段に、高速度比領域におけるアシストの度合いが異なる複数の変化特性を記憶させておく。このときに、高速度比側において加速度のピーク値が異なるように上昇させるような複数の変化特性を記憶させる。変更手段は、車両の運転者により要求された加速の度合いに応じて、複数の変化特性の中から1の変化特性を選択することにより、比率の高い領域におけるアシストの度合いを変更する。これにより、加速の度合いを表わすアクセル開度やアクセル開度の変化率に基づいて、最も適合する加速度のピーク値が得られるようにアシストの度合いを変更できる。
【0021】
第7の発明に係る制御装置は、第3〜6のいずれかの発明の構成に加えて、記憶手段は、流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応して変化する第2の動力源による駆動力のアシストの度合いについて、比率の低い領域においてアシストの度合いが異なる複数の変化特性を記憶するための手段を含む。変更手段は、加速の度合いに応じて、複数の変化特性の中から1の変化特性を選択することにより、比率の低い領域における第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するための手段を含む。
【0022】
第7の発明によると、予め記憶手段に、低速度比領域におけるアシストの度合いが異なる複数の変化特性を記憶させておく。このときに、低速度比側において加速度のピーク値の持続時間が異なるような複数の変化特性を記憶させる。変更手段は、車両の運転者により要求された加速の度合いに応じて、複数の変化特性の中から1の変化特性を選択することにより、比率の低い領域におけるアシストの度合いを変更する。これにより、加速の度合いを表わすアクセル開度やアクセル開度の変化率に基づいて、最も適合する加速度の持続時間が得られるようにアシストの度合いを変更できる。
【0023】
第8の発明に係る制御装置は、第3〜7のいずれかの発明の構成に加えて、変更手段は、加速の度合いが大きいことに対応して、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いが大きくなるように変更するための手段を含む。
【0024】
第8の発明によると、要求された加速の度合いが大きいほど、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いが大きくなるように変更して、所望の加速フィーリングを得ることができる。
【0025】
第9の発明に係る制御装置は、第3〜7のいずれかの発明の構成に加えて、変更手段は、加速の度合いが小さいことに対応して、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いが小さくなるように変更するための手段を含む。
【0026】
第9の発明によると、要求された加速の度合いが小さいほど、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いが小さくなるように変更して、所望の加速フィーリングを得ることができる。
【0027】
第10の発明に係る制御装置は、第1〜9のいずれかの発明の構成に加えて、第1の駆動源はエンジンであり、第2の駆動源は電気モータである車両を制御する。変更手段は、電気モータにより発生するトルク量を変更するための手段を含む。
【0028】
第10の発明によると、エンジンと電気モータとを搭載したハイブリッド車両において、所望の加速フィーリングを得ることができる。
【0029】
第11の発明に係る制御装置は、第1〜10のいずれかの発明の構成に加えて、変更手段により第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するか否かを判断するための判断手段をさらに含む。
【0030】
第11の発明によると、運転者により加速が要求されても、たとえば速度が比較的高い場合には、第2の動力源により第1の動力源をアシストするのはエネルギーロスを招く場合があり得る。このとき、加速時間の点でも、燃費向上の点でも、不利な場合があるので、判断手段により、第2の動力源によるアシストを実行させるか否かを判断させる。
【0031】
第12の発明に係る制御装置は、第11の発明の構成に加えて、車両の車速を検出するための検出手段をさらに含む。判断手段は、検出手段により検出された車速に基づいて、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するか否かを判断するための手段を含む。
【0032】
第12の発明によると、運転者により加速が要求されても、車両の速度が比較的高い場合には、第2の動力源により第1の動力源をアシストするのはエネルギーロスを招く。このとき、加速時間の点でも、燃費向上の点でも、不利な場合があるので、判断手段により、車両の速度に基づいて、第2の動力源によるアシストを実行させるか否かを判断させる。
【0033】
第13の発明に係る制御装置は、第12の発明の構成に加えて、判断手段は、車速が低いと変更手段により第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するように、車速が高いと変更手段による第2の動力源による駆動力のアシストの度合いの変更を中止するように判断するための手段を含む。
【0034】
第13の発明によると、運転者により加速が要求されても、車両の速度が比較的高い場合には、第2の動力源により第1の動力源をアシストするのはエネルギーロスを招く。そのため、判断手段により、車両の速度が低いと第2の動力源によるアシストを実行させ、車両の速度が高いと第2の動力源によるアシストの実行を中止させることで、車両発進時にのみ第2の駆動源によるアシストを実行させることができる。
【0035】
第14の発明に係る制御方法は、第1の動力源と、第1の動力源をアシストする第2の動力源と、動力源からの駆動力を変速機に伝達する流体継手とを搭載した車両を制御する。この制御方法は、流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを記憶する記憶ステップと、比率に応じて、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更する変更ステップとを含む。
【0036】
第14の発明によると、変更ステップにて、たとえば、低速度比領域における加速度のピーク値を持続させるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。さらに変更ステップにて、たとえば、高速度比領域における加速度のピーク値を上げるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。すなわち、流体継手の速度比に応じて第2の駆動源により駆動力のアシストが行われることで、所望の加速度のピーク値を発生させることができる。その結果、フルードカップリングやトルクコンバータの流体継手を搭載した車両において、十分な加速性能を実現させる車両の制御方法を提供することができる。
【0037】
第15の発明に係る制御方法は、第14の発明の構成に加えて、流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、流体継手の容量係数を記憶するステップをさらに含む。変更ステップは、容量係数に対応する比率に応じて、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するステップを含む。
【0038】
第15の発明によると、たとえば、低速度比領域においては、車両の加速度のピーク値を上昇させるために、流体継手の容量係数を低下させる。高速度比領域においては、車両の加速度のピークを持続させるために、流体継手の容量係数を低下させない。変更ステップにて、たとえば、低速度比領域における加速度のピーク値を持続させるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。さらに変更ステップにて、たとえば、高速度比領域における加速度のピーク値を上げるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。その結果、フルードカップリングやトルクコンバータの流体継手を搭載した車両において、十分な加速性能を実現させる車両の制御方法を提供することができる。
【0039】
第16の発明に係る制御方法は、第1の動力源と、第1の動力源をアシストする第2の動力源と、動力源からの駆動力を変速機に伝達する流体継手とを搭載した車両を制御する。この制御方法は、車両に要求される加速の度合いを検知する検知ステップと、流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを記憶する記憶ステップと、検知ステップにて検知された加速の度合いおよび比率に応じて、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更する変更ステップとを含む。
【0040】
第16の発明によると、変更ステップにて、たとえば、低速度比領域における加速度のピーク値を持続させるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。さらに変更ステップにて、たとえば、高速度比領域における加速度のピーク値を上げるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。すなわち、流体継手の速度比に応じて第2の駆動源により駆動力のアシストが行われることで、所望の加速度のピーク値を発生させることができる。その結果、フルードカップリングやトルクコンバータの流体継手を搭載した車両において、十分な加速性能を実現させる車両の制御方法を提供することができる。
【0041】
第17の発明に係る制御方法は、第16の発明の構成に加えて、流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、流体継手の容量係数を記憶するステップをさらに含む。変更ステップは、検知ステップにて検知された加速の度合いおよび容量係数に対応する比率に応じて、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するステップを含む。
【0042】
第17の発明によると、たとえば、低速度比領域においては、車両の加速度のピーク値を上昇させるために、流体継手の容量係数を低下させる。高速度比領域においては、車両の加速度のピークを持続させるために、流体継手の容量係数を低下させない。車両の運転者により要求された加速の度合いが大きいと、変更ステップにて、たとえば、低速度比領域における加速度のピーク値を持続させるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。さらに変更ステップにて、たとえば、高速度比領域における加速度のピーク値を上げるために第2の動力源により第1の動力源をアシストする度合いを高めるようにアシスト量を変更する。その結果、フルードカップリングやトルクコンバータの流体継手を搭載した車両において、十分な加速性能を実現させる車両の制御方法を提供することができる。
【0043】
第18の発明に係る制御方法は、第16または17の発明の構成に加えて、検知ステップは、車両に要求される要求加速度に対して実際の加速度により満足された比率および要求加速度と実際の加速度との差のいずれかを表わす加速の度合いを検知するステップを含む。
【0044】
第18の発明によると、要求加速度に対する実際の加速度の比率および要求加速度と実際の加速度との差のいずれかに基づいて算出された加速の度合いを用いて、フルードカップリングやトルクコンバータの流体継手を搭載した車両において、十分な加速性能を実現させる車両の制御方法を提供することができる。
【0045】
第19の発明に係る制御方法は、第16〜18のいずれかの発明の構成に加えて、記憶ステップは、流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応して変化する第2の動力源による駆動力のアシストの度合いについて、比率の高い領域においてアシストの度合いが異なる複数の変化特性を記憶するステップを含む。変更ステップは、加速の度合いに応じて、複数の変化特性の中から1の変化特性を選択することにより、比率の高い領域における第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するステップを含む。
【0046】
第19の発明によると、予め記憶ステップにて、高速度比領域におけるアシストの度合いが異なる複数の変化特性を記憶させておく。このときに、高速度比側において加速度のピーク値が異なるように上昇させるような複数の変化特性を記憶させる。変更ステップにて、車両の運転者により要求された加速の度合いに応じて、複数の変化特性の中から1の変化特性を選択することにより、比率の高い領域におけるアシストの度合いを変更する。これにより、加速の度合いを表わすアクセル開度やアクセル開度の変化率に基づいて、最も適合する加速度のピーク値が得られるようにアシストの度合いを変更できる。
【0047】
第20の発明に係る制御方法は、第16〜19のいずれかの発明の構成に加えて、記憶ステップは、流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応して変化する第2の動力源による駆動力のアシストの度合いについて、比率の低い領域においてアシストの度合いが異なる複数の変化特性を記憶するステップを含む。変更ステップは、加速の度合いに応じて、複数の変化特性の中から1の変化特性を選択することにより、比率の低い領域における第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するステップを含む。
【0048】
第20の発明によると、予め記憶ステップにて、低速度比領域におけるアシストの度合いが異なる複数の変化特性を記憶させておく。このときに、低速度比側において加速度のピーク値の持続時間が異なるような複数の変化特性を記憶させる。変更ステップにて、車両の運転者により要求された加速の度合いに応じて、複数の変化特性の中から1の変化特性を選択することにより、比率の低い領域におけるアシストの度合いを変更する。これにより、加速の度合いを表わすアクセル開度やアクセル開度の変化率に基づいて、最も適合する加速度の持続時間が得られるようにアシストの度合いを変更できる。
【0049】
第21の発明に係る制御方法は、第16〜20のいずれかの発明の構成に加えて、変更ステップは、加速の度合いが大きいことに対応して、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いが大きくなるように変更するステップを含む。
【0050】
第21の発明によると、要求された加速の度合いが大きいほど、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いが大きくなるように変更して、所望の加速フィーリングを得ることができる。
【0051】
第22の発明に係る制御方法は、第16〜20のいずれかの発明の構成に加えて、変更ステップは、加速の度合いが小さいことに対応して、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いが小さくなるように変更するステップを含む。
【0052】
第22の発明によると、要求された加速の度合いが小さいほど、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いが小さくなるように変更して、所望の加速フィーリングを得ることができる。
【0053】
第23の発明に係る制御方法は、第14〜22のいずれかの発明の構成に加えて、第1の駆動源はエンジンであり、第2の駆動源は電気モータである車両を制御する。変更ステップは、電気モータにより発生するトルク量を変更するステップを含む。
【0054】
第23の発明によると、エンジンと電気モータとを搭載したハイブリッド車両において、所望の加速フィーリングを得ることができる。
【0055】
第24の発明に係る制御方法は、第14〜23のいずれかの発明の構成に加えて、変更ステップにて第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するか否かを判断する判断ステップをさらに含む。
【0056】
第24の発明によると、運転者により加速が要求されても、たとえば速度が比較的高い場合には、第2の動力源により第1の動力源をアシストするのはエネルギーロスを招く場合があり得る。このとき、加速時間の点でも、燃費向上の点でも、不利な場合があるので、判断ステップにて、第2の動力源によるアシストを実行させるか否かを判断する。
【0057】
第25の発明に係る制御方法は、第24の発明の構成に加えて、車両の車速を検出する検出ステップをさらに含む。判断ステップは、検出ステップにて検出された車速に基づいて、第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するか否かを判断するステップを含む。
【0058】
第25の発明によると、運転者により加速が要求されても、車両の速度が比較的高い場合には、第2の動力源により第1の動力源をアシストするのはエネルギーロスを招く。このとき、加速時間の点でも、燃費向上の点でも、不利な場合があるので、判断ステップにて、車両の速度に基づいて、第2の動力源によるアシストを実行させるか否かを判断する。
【0059】
第26の発明に係る制御方法は、第25の発明の構成に加えて、判断ステップは、車速が低いと変更ステップにて第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するように、車速が高いと変更ステップにて第2の動力源による駆動力のアシストの度合いの変更を中止するように判断するステップを含む。
【0060】
第26の発明によると、運転者により加速が要求されても、車両の速度が比較的高い場合には、第2の動力源により第1の動力源をアシストするのはエネルギーロスを招く。そのため、判断ステップにて、車両の速度が低いと第2の動力源によるアシストを実行させ、車両の速度が高いと第2の動力源によるアシストの実行を中止させることで、車両発進時にのみ第2の駆動源によるアシストを実行させることができる。
【0061】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0062】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両のパワートレインについて説明する。以下の説明においては、流体継手をロックアップクラッチ付きフルードカップリングとして、変速機を自動変速機として説明する。しかしながら、本発明はこれに限定されない。たとえば、流体継手はトルク増幅機能を有するトルクコンバータであってもよいし、変速機は無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)であってもよい。
【0063】
図1を参照して、本実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレインについて説明する。本実施の形態に係る制御装置は、図1に示すECT_ECU((Electronic Controlled Automatic Transmission_Electronic Control Unit)400により実現される。
【0064】
図1に示すように、この車両は、エンジン100と、フルードカップリング200と、自動変速機300と、エンジン100をアシストするモータジェネレータ500と、モータジェネレータ500を制御するインバータ600とから構成される。エンジン100の出力軸は、模式的に表現されたエンジンイナーシャ110を介してフルードカップリング200の入力軸に接続される。エンジン100とフルードカップリング200とは回転軸150により連結されている。したがって、エンジン100の出力軸回転数N(E)とフルードカップリング200の入力軸回転数N(P)とは同じである。また、エンジン100の出力トルクをT(E)と、フルードカップリング200への入力トルクをT(P)として表わす。
【0065】
モータジェネレータ500は、エンジン100とフルードカップリング200とを接続する回転軸150にトルクを伝達するように構成される。このモータジェネレータ500は、車両の発進時に所望の加速度を得るためにモータとして作動してエンジン100をアシストする。また、回生制動時にはジェネレータとして作動して運動エネルギーを電気エネルギーに変換して回収する。
【0066】
フルードカップリング200は、ロックアップクラッチ210を含み、ポンプ羽根車220とタービン羽根車230とから構成される。フルードカップリング200と自動変速機300とは、回転軸250により接続される。フルードカップリング200の出力軸回転数をN(T)と、フルードカップリング200の出力トルクをT(T)として表わす。
【0067】
これらのパワートレインを制御するECT_ECU400には、ポンプ回転数N(P)、タービン回転数N(T)、アクセル開度、車速、車両加速度、スロットル開度、AT信号およびシフトポジション信号が入力される。また、ECT_ECU400から、フルードカップリング200のロックアップクラッチ210に対してロックアップクラッチ係合圧信号が出力される。ECT_ECU400から、自動変速機300に対してAT制御信号が出力される。ECT_ECU400から、インバータ600に対してアシスト量指示信号が出力される。
【0068】
図1において、エンジン100またはエンジン100およびモータジェネレータ500の動力は、ロックアップクラッチ付きフルードカップリング200を備えた自動変速機300を介して連結される駆動輪に伝達される。フルードカップリング200は、エンジン100のクランク軸(フルードカップリング200の入力軸)150に固定されたポンプ羽根車220と、自動変速機300の入力軸(フルードカップリング200の出力軸)250に連結されたタービン羽根車230と、それらポンプ羽根車220および入力軸250を直結するロックアップクラッチ210を備えている。
【0069】
車両の発進時においては、ロックアップクラッチ210のロックアップを解放して、ロックアップクラッチ210がスリップ制御されることにより、エンジン100から自動変速機300へ伝達されるトルクを滑らかに増大させる。車両の停止時においては、ロックアップクラッチ210のクラッチを切って、自動変速機300の回転および停止のいずれにもかかわらずエンジン100の回転を許容する。通常走行時においては、ロックアップクラッチ210のロックアップ機能によりポンプ羽根車220およびタービン羽根車230を連結して回転損失を防止する。
【0070】
図2に自動変速機300のスケルトン図を、図3に自動変速機300の作動表を示す。図2に示すスケルトン図および図3に示す作動表によると、摩擦要素であるクラッチ要素(図中のC(0)〜C(2))や、ブレーキ要素(B(0)〜B(4))、ワンウェイクラッチ要素(F(0)〜F(2))が、どのギア段の場合に係合および解放されるかを示している。車両の発進時に使用される1速時には、クラッチ要素(C(0)、C(1))、ブレーキ要素(B(4))、ワンウェイクラッチ要素(F(0)、F(2))が係合する。
【0071】
なお、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECU400は、車両の発進時における車両に所望の加速時間を与えるために、ロックアップクラッチ210のスリップ制御によりロックアップクラッチの容量係数Cを変化させるとともに、このような容量係数の制御では満足されない加速要求を満足させるためにモータジェネレータ500によりエンジン100をアシストする。このため、発進時においてロックアップクラッチ210は解放状態であることが前提である。このことは、車両の発進時においてロックアップクラッチ210をロックアップしているとエンストするので、ロックアップクラッチ210は解放状態であることと整合する。
【0072】
図4を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECU400の内部メモリに記憶される、高速度比領域における、速度比eに対するフルードカップリング200の容量係数Cの容量係数特性曲線について説明する。本実施の形態に係る制御装置を実現するECT_ECU400においては、ロックアップクラッチ210付きのフルードカップリング220の容量係数Cを可変とするために、ロックアップクラッチ210のロックアップクラッチ係合圧を制御してロックアップクラッチ210をスリップ制御させる。これにより、ロックアップクラッチ210の係合圧を可変とし、フルードカップリング200の容量係数Cを可変とする。
【0073】
図4に示すように、速度比eに対して、容量係数Cは、その高速度比領域において、通常の容量係数特性曲線(1)とは異なる、容量係数特性曲線(2)および容量係数特性曲線(3)の2つの特性をさらに記憶している。なお、本実施の形態においては、通常の特性曲線とは異なる特性曲線を2種類さらに持つものとして説明するが、これに限定されるものではない。また、このような特性曲線は、以下に示す他の特性曲線を含めて、マップで持つものであってもよいし、数式で持つものであってもよい。
【0074】
図4に示すように、通常の容量係数特性曲線(1)に対して容量係数特性曲線(2)および容量係数特性曲線(3)ともに、速度比eが0.5を超えても、容量係数Cが初期値をできるだけ長く持続する。
【0075】
ここで、容量係数Cは、フルードカップリング210の伝達トルクをT(P)、ポンプ羽根車220の回転数をN(P)とすると、C=T(P)/N(P)で表わされる。また、速度比eは、フルードカップリング210の出力軸回転数をN(T)、フルードカップリング210の入力軸回転数N(P)とすると、e=N(T)/N(P)で表わされる。
【0076】
エンジン100の出力トルクT(E)とフルードカップリング210の入力トルクT(P)との関係について説明する。エンジン100のイナーシャをI、角速度をω、角加速度をdω/dtとすると、{T(E)−T(B)}=(I・dω/dt)の関係が成立する。角速度ωは{(2π/60)・N(E)}であって、角速度ωとエンジン回転数N(E)(=N(P))とは1対1の関係にあるから、T(P)と{C・ω}とは比例関係にあることが導かれる。このことから、容量係数Cの大きさは、フルードカップリング210の入力トルクT(P)の大きさと対応すること、換言すれば、容量係数Cが大きいと同じ入力トルクT(P)に対して入力回転数N(P)は小さくなることがわかる。
【0077】
上述のように、{T(E)−T(P)}であらわされるトルクは、エンジンイナーシャ110に対して働き、エンジン100の回転数を上昇させるために使われたトルクである。すなわち、連結される駆動輪に伝達されなかったトルクである。図3に示す「1st」のギア比が5.0から6.0のような高ギア比において、図4に示すように速度比eが高い領域において容量係数Cが高い値である時間を延ばすことにより、エンジン100で発生したトルクを、エンジンイナーシャ110に対して働かせてエンジン回転数N(E)を上昇させるために使われるのではなく、連結される駆動輪に伝達するために使われることになる。その結果、車両の発進直後において、加速度が車両に発生する時間を延ばすことができる。
【0078】
すなわち、図4に示すように、速度比eが高い領域においては、速度比eが大きいほど、通常は、容量係数Cを低下させる。容量係数Cが低下すると、エンジン100で発生したトルクは連結される駆動輪に伝達されるよりも、エンジンイナーシャ110に対して働いてエンジン100の回転数N(E)を上昇させることになる。高速度比側においては、容量係数を図4に示すように減少させずに高い値を維持すると、エンジン100で発生したトルクは、エンジンイナーシャ110に対して働いてエンジン100の回転数N(E)を上昇させることに使用されないので、連結される駆動輪に伝達されるようになる。そうすると、加速度が発生している時間を長引かせることができる。
【0079】
図5に示すように、容量係数Cが通常の容量係数特性曲線(1)である場合には、エンジンの回転数が吹き上がる(エンジン100で発生したトルクがエンジンイナーシャ110に対して働いてエンジン100の回転数が吹き上がる)ので、エンジン100で発生したトルクは連結される駆動輪に伝達されず、加速度Gのピークが持続しない。一方、図4に示されるように容量係数特性曲線(2)または容量係数特性曲線(3)のように速度比eが高い領域において、容量係数Cが低下するタイミングを遅らせているため、エンジン100の回転数が吹き上がるタイミングが遅れる。これに伴い、図5に示すように、エンジン100で発生したトルクは、エンジンイナーシャ110に働いてエンジン100の回転数を吹き上がらせるのではなく、エンジン100で発生したトルクは連結される駆動輪に伝達されて、加速度Gのピークを持続させることになる。
【0080】
図6を参照して、高速度比領域における、加速要求度合いとロックアップクラッチスリップ量の関係について説明する。本実施の形態に係るECT_ECU400は、ロックアップクラッチ210の係合圧を制御して、ロックアップクラッチをスリップ制御させることにより、フルードカップリング200の容量係数Cを可変とするものである。図6に示すように、加速要求度合いが高いほど、ロックアップクラッチ210のスリップ量を低くして(スリップさせないで)、連結される駆動輪にエンジン100で発生したトルクをできるだけ伝達するようにスリップ制御される。逆に、加速要求度合いが低い場合には、ロックアップクラッチ210のスリップ量を大きくして(スリップさせて)、エンジン100で発生したトルクをエンジンイナーシャ110に対して働かせて、エンジン100自体の回転数N(E)が上昇するようにスリップ制御される。
【0081】
図7を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECU400の内部メモリに記憶される、低速度比領域における、速度比eに対するフルードカップリング200の容量係数Cの容量係数特性曲線について説明する。
【0082】
図7に示すように、速度比eに対して、容量係数Cは、その低速度比領域において、通常の容量係数特性曲線(1)とは異なる、容量係数特性曲線(2)および容量係数特性曲線(3)の2つの特性曲線をさらに記憶している。なお、本実施の形態においては、通常の特性曲線とは異なる特性曲線を2種類さらに持つものとして説明するが、これに限定されるものではない。
【0083】
図7に示すように、通常の容量係数特性曲線(1)に対して容量係数特性曲線(2)および容量係数特性曲線(3)ともに、速度比eが0.5付近を超えるまで、容量係数Cの上昇をできるだけ抑えている。低速度比領域においては、容量係数Cが小さいほどエンジン100の回転数が早く吹き上がり、エンジン100の回転数が吹き上がるとエンジン100自身のトルクが大きくなる。低速度比領域において、容量係数Cを増加させないように抑えると、エンジン100の回転数が早く吹き上がり、エンジン回転が上昇し、速度比eが大きくなり、容量係数Cが徐々に上がり始める。その状態でトルクが伝達される。そのとき、回転数が十分に上昇しているので(トルクも大きくパワーも大きいので)、加速度のピーク値を大きくできる。
【0084】
図3に示す「1st」のギア比が2.0から3.0のような低ギア比において、図7に示すように速度比eが低い領域において容量係数Cが低い値であることにより、エンジン100で発生したトルクを、エンジンイナーシャ110に対して働かせてエンジン回転数N(E)を上昇させるために使うことができる。その結果、車両の発進直後において、車両に発生する加速度のピーク値を上昇させることができる。
【0085】
すなわち、図7に示すように、速度比eが低い領域においては、速度比eが大きくなると、通常は、容量係数Cを増加させる。容量係数Cが増加すると、エンジン100で発生したトルクはエンジンイナーシャ110に対して働いてエンジン100の回転数N(E)を上昇させるよりも、連結される駆動輪に伝達されることになる。低速度比側においては、容量係数を図7に示すように増加させずに低い値を維持すると、エンジン100で発生したトルクは、連結される駆動輪に伝達されることに使用されないで、エンジンイナーシャ110に対して働いてエンジン100の回転数N(E)を上昇させることに使用される。エンジン100の回転数が十分に上昇した状態でトルクが伝達されるので、加速度のピーク値を上昇させることができる。
【0086】
図8に示すように、容量係数Cが通常の容量係数特性曲線(1)である場合には、エンジンの回転数が吹き上がらない(エンジン100で発生したトルクが連結される駆動輪に伝達されるのでエンジン100の回転数が吹き上がらない)ので、エンジン100で発生したトルクは連結される駆動輪に伝達される。加速度Gのピーク値が低い。一方、図7に示されるように容量係数特性曲線(2)または容量係数特性曲線(3)のように速度比eが低い領域において、容量係数Cを上昇させるタイミングを遅らせているため、エンジン100の回転数が吹き上がるタイミングが早まる。これに伴い、図8に示すように、エンジン100で発生したトルクは、エンジンイナーシャ110に働いてエンジン100の回転数を吹き上がらせてからトルクを伝達するため、エンジン100で発生した大きなパワーおよびトルクを連結される駆動輪に伝達されて、加速度Gのピーク値を上昇させることになる。
【0087】
図9を参照して、低速度比領域における、加速要求度合いとロックアップクラッチスリップ量の関係について説明する。本実施の形態に係るECT_ECU400は、ロックアップクラッチ210の係合圧を制御して、ロックアップクラッチをスリップ制御させることにより、フルードカップリング200の容量係数Cを可変とするものである。図9に示すように、加速要求度合いが高いほど、ロックアップクラッチ210のスリップ量を大きくして(スリップさせて)、エンジン100で発生したトルクをエンジン100回転数N(E)が上昇するようにスリップ制御される。逆に、加速要求度合いが低い場合には、ロックアップクラッチ210のスリップ量を小さくして(スリップさせないで)、エンジン100で発生したトルクを連結される駆動輪へ伝達するようにスリップ制御される。
【0088】
図10を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECU400で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
【0089】
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、ECT_ECU400は、制御フラグおよび初期フラグを初期化(制御フラグ=0、初期フラグ=0)する。S110にて、ECT_ECU400は、制御の種類を判別する。このとき、ECT_ECU400は、高速度比制御および低速度比制御のいずれかを選択する。この選択は、予めECT_ECU400に内蔵されたメモリに記憶された内容に基づいて行なわれる。制御の種類が高速度比制御である場合には(S110にて高速度比制御)、処理はS120へ移される。もしそうでないと(S110にて低速度比制御)、処理はS130へ移される。
【0090】
S120にて、ECT_ECU400は、制御フラグをセット(制御フラグ=1)する。S130にて、ECT_ECU400は、車速を検知する。この検知は、ECT_ECU400に入力される車速検知信号に基づいて行なわれる。
【0091】
S140にて、ECT_ECU400は、検知した車速が発進しきい値以下であるか否かを判断する。発進しきい値は、ECT_ECU400に内蔵されるメモリに予め記憶されている。車速が発進しきい値以下である場合には(S140にてYES)、処理はS150へ移される。もしそうでないと(S140にてNO)、処理はS230へ移される。
【0092】
S150にて、ECT_ECU400は、アクセル開度を検知する。この検知は、ECT_ECU400に入力されるアクセル開度信号に基づいて行なわれる。S160にて、ECT_ECU400は、検知したアクセル開度が予め定められた開度しきい値以上であるか否かを判断する。この開度しきい値は、ECT_ECU400に内蔵されたメモリに予め記憶されている。アクセル開度が、開度しきい値より大きい場合には(S160にてYES)、処理はS170へ移される。もしそうでないと(S160にてNO)、処理はS230へ移される。
【0093】
S170にて、ECT_ECU400は、アクセル開度変化率を算出する。この算出は、検知したアクセル開度と、ECT_ECU400に含まれるクロックが発生するクロック信号に基づいて、アクセル開度の時間変化率を算出することにより行なわれる。
【0094】
S180にて、ECT_ECU400は、算出したアクセル開度変化率が、第1の開度変化率しきい値よりも小さいか否かを判断する。アクセル開度変化率が予め定められた第1の開度変化率しきい値以下である場合には(S180にてYES)処理はS230へ移される。もしそうでないと(S180にてNO)、処理はS190へ移される。
【0095】
S190にて、ECT_ECU400は、アクセル開度変化率が、第2の開度変化率しきい値以下であるか否かを判断する。アクセス開度変化率が、予め定められた第2の開度変化率しきい値以下である場合には(S190にてYES)、処理はS200へ移される。もしそうでないと(S190にてNO)、処理はS210へ移される。
【0096】
S200にて、ECT_ECU400は、初期フラグを2にセットする。その後処理は図11のS240へ移される。
【0097】
S210にて、ECT_ECU400は、アクセル開度変化率が第3の開度変化率しきい値以下であるか否かを判断する。アクセル開度変化率が、予め定められた第3の開度変化率しきい値以下である場合には(S210にてYES)、処理はS220へ移される。
【0098】
S220にて、ECT_ECU400は、処理フラグに1をセットする。その後処理は図11のS240へ移される。
【0099】
S180、S190およびS210における第1の開度変化率しきい値、第2の開度変化率しきい値および第3の開度変化率しきい値は、ECT_ECU400に内蔵されたメモリに予め記憶されている。なお、第1の開度変化率しきい値は、第2の開度変化率しきい値よりも小さく、第2の開度変化率しきい値は、第3の開度変化率しきい値よりも小さい。
【0100】
S230にて、ECT_ECU400は、モータジェネレータ500によるトルクアシスト処理なしと設定する。その後この処理は終了する。
【0101】
図11を参照して、S240にてECT_ECU400は、制御フラグが0であるか否かを判断する。制御フラグが0であると(S240にてYES)、処理はS250へ移される。もしそうでないと(S240にてNO)、処理はS300へ移される。
【0102】
S250にて、ECT_ECU400は、処理フラグが0であるか否かを判断する。処理フラグが0であると(S250にてYES)、処理はS260へ移される。もしそうでないと(S250にてNO)、処理はS270へ移される。
【0103】
S260にて、ECT_ECU400は、低速度比制御のアシスト特性Aを選択してモータジェネレータ500を制御する。このとき、ECT_ECU400は、モータジェネレータ500に接続されたインバータ600に対してアシスト量のトルクを発生するように指示信号を出力する。
【0104】
S270にて、ECT_ECU400は、処理フラグが1であるか否かを判断する。処理フラグが1であると(S270にてYES)、処理はS280へ移される。
【0105】
S280にて、ECT_ECU400は、低速度比制御のアシスト特性Bを選択してモータジェネレータ500を制御する。
【0106】
S290にて、ECT_ECU400は、低速度比制御のアシスト特性Cを選択してモータジェネレータ500を制御する。
【0107】
なお、S260、S280およびS290の処理後、このモータアシスト処理は終了する。
【0108】
S300にて、ECT_ECU400は、処理フラグが0であるか否かを判断する。処理フラグが0であると(S300にてYES)、処理はS310へ移される。もしそうでないと(S300にてNO)、処理はS320へ移される。
【0109】
S310にて、ECT_ECU400は、高速度比制御のアシスト特性Aを選択してモータジェネレータ500を制御する。
【0110】
S320にて、ECT_ECU400は、処理フラグが1であるか否かを判断する。処理フラグが1であると(S320にてYES)、処理はS330へ移される。
【0111】
S330にて、ECT_ECU400は、高速度比制御のアシスト特性Bを選択して、モータジェネレータ500を制御する。
【0112】
S340にて、ECT_ECU400は、高速度比制御のアシスト特性Cを選択して、モータジェネレータ500を制御する。
【0113】
なお、S310、S330およびS340の処理後、このモータアシスト処理は終了する。
【0114】
図12を参照して、このようなフローチャートに基づき行なわれる処理を分類して説明する。制御フラグは、速度比が低速度比である場合には0が、高速度比である場合には1がセットされる。処理フラグは、加速要求が大きいと0がセットされ、加速要求が中位であると1がセットされ、加速要求が小さいと2がセットされる。
【0115】
図12に示すように、低速度比領域において加速要求が大きいと(制御フラグ=0、処理フラグ=0)、低速度比のトルクアシスト特性曲線(A)が選択されてモータジェネレータ500が制御される。低速度比領域において加速要求が中位(制御フラグ=0、処理フラグ=1)であると、低速度比制御のトルクアシスト特性曲線(B)が選択され、モータジェネレータ500が制御される。低速度比領域において加速要求が小さいと(制御フラグ=0、処理フラグ=2)、低速度比制御のトルクアシスト特性曲線(C)が選択されモータジェネレータ500が制御される。
【0116】
また、高速度比領域において加速要求が大きいと(制御フラグ=1、処理フラグ=0)、高速度比制御のトルクアシスト特性曲線(A)が選択されモータジェネレータ500が制御される。高速度比領域において加速要求が中位であると(制御フラグ=1、処理フラグ=1)、高速度比制御のトルクアシスト特性曲線(B)が選択されモータジェネレータ500が制御される。高速度比領域において、加速要求が小さいと(制御フラグ=1、処理フラグ=2)、高速度比制御のトルクアシスト特性曲線(C)が選択されモータジェネレータ500が制御される。
【0117】
図13(ア)を参照して、低速度比領域における低速度比制御のトルクアシスト特性曲線(A)、(B)および(C)について説明する。図13(ア)に示すように、これらのトルクアシスト特性曲線は、速度比eが低い領域(低速度比領域)における、トルクアシスト量を規定する。トルクアシスト特性曲線(A)は全体的に大きく高速度比側になるに従って0に近づき、トルクアシスト特性曲線(C)は初期値においてはトルクアシスト特性曲線(A)の約半分であるが徐々に上昇し速度比e=1になると0に収束する。トルクアシスト特性曲線(B)は、トルクアシスト特性曲線(A)とトルクアシスト特性曲線(C)の中間に位置する。このような図13(ア)に示すように3つのトルクアシスト特性曲線(A)〜(C)がECT_ECU400の内部メモリに記憶されている。
【0118】
図13(イ)〜(エ)に、図13(ア)によりトルクアシストがされたときの時間tに対する加速度Gの変化を示す。
【0119】
図13(イ)に示す加速度特性曲線(1)は、図8に示す加速度特性曲線(1)である。図8に対応する図7に示すように、このような加速度特性曲線(1)を発現する速度比eに対するフルードカップリング200の容量係数Cは容量係数特性曲線(1)で表わされる。
【0120】
図13(ウ)に示す加速度特性曲線(2)は、図8に示す加速度特性曲線(2)である。図8に対応する図7に示すように、このような加速度特性曲線(2)を発現する速度比eに対するフルードカップリング200の容量係数Cは容量係数特性曲線(2)で表わされる。
【0121】
図13(エ)に示す加速度特性曲線(3)は、図8に示す加速度特性曲線(3)である。図8に対応する図7に示すように、このような加速度特性曲線(3)を発現する速度比eに対するフルードカップリング200の容量係数Cは容量係数特性曲線(3)で表わされる。
【0122】
すなわち、図7に示す速度比eに対する容量係数Cの特性曲線に基づき、図8に示す加速度特性曲線が発現する。図8に示す加速度特性曲線のそれぞれに対応して、速度比eにより定まるトルクアシストをモータジェネレータ500を用いて実行する。その結果、図13(イ)に示すように、加速度特性曲線(1)で示される場合、図7に示すように速度比eが低速度比領域においても容量係数が低下しておらず加速度Gのピーク値が低い。それに対して、図13(ア)に示すようにトルクアシスト量をトルクアシスト特性曲線(A)で示すように大きく与えてやると、図13(イ)に示すように、加速度特性曲線は加速度のピークが早く大きく変更される。
【0123】
図13(エ)に示すように、加速度特性曲線(3)は図8に示す加速度特性曲線(3)であり、図7に示すように速度比eに対して低速度比領域での容量係数Cの増加を抑えるようにしてある。そのため、加速度特性曲線は、図8に示すように、より大きなピーク値を発現できる。図13(エ)に示すような加速度特性曲線(3)の場合には、図13(ア)に示すトルクアシスト特性曲線(C)に基づいてモータジェネレータ500によるトルクアシストを実行し、加速度特性曲線のピーク値を少しだけ大きくしてある。
【0124】
図13(ウ)の場合には、図13(イ)と図13(エ)の中間の状態を示す。図14(ア)を参照して、高速度比領域におけるトルクアシスト特性曲線(A)、(B)および(C)について説明する。
【0125】
図14(ア)に示すように、トルクアシスト曲線は、速度比eの関数であって、高速度比領域において、ステップ関数的に立上がり、特性曲線Aが最も大きなトルクアシスト量であり、続いてトルクアシスト特性曲線(B)、トルクアシスト特性曲線(C)の順で低くなる。また、トルクアシストが開始される速度比eの値は、トルクアシスト特性曲線(A)、トルクアシスト特性曲線(B)、トルクアシスト特性曲線(C)の順に遅くなる。いずれのトルクアシスト特性曲線においても、速度比eが1.0の状態で0となる。
【0126】
図14(イ)、(ウ)および(エ)に示す、時間に対する加速度特性曲線は、図5に示した加速度特性曲線に対応する。
【0127】
図14(イ)に示す加速度特性曲線(1)は、図5に示す加速度特性曲線(1)と同じであり、図5に対応する図4の速度比eに対するフルードカップリング200の容量係数Cの特性曲線(1)に対応する。
【0128】
図14(ウ)に示す加速度特性曲線(2)は、図5に示す加速度特性曲線(2)と同じであり、図5に対応する図4に示す速度比eに対するフルードカップリング200の容量係数の特性曲線(2)に対応する。
【0129】
図14(エ)に示す加速度特性曲線(3)は、図5に示す加速度特性曲線(3)と同じであり、図5に対応する図4の速度比eに対するフルードカップリング200の容量特性係数Cの特性曲線(3)に対応する。
【0130】
図14(イ)に示す加速度特性曲線(1)に対しては図14(ア)に示すトルクアシスト特性曲線(A)が適用され、図14(イ)に示すように、加速度特性曲線における加速度のピーク値が長くかつ大きくなる。図14(エ)に示すように、加速度特性曲線(3)に対応して図14(ア)に示すトルクアシスト特性曲線(C)が適用される。その結果、図14(エ)に示すように、加速度特性曲線における加速度のピーク値が大きくなる。図14(ウ)に示す場合には、図14(イ)と図14(エ)の中間の状態を示す。
【0131】
なお、図13および図14を用いた、加速度特性曲線に対するトルクアシスト特性曲線の組合せは、これらに限定されるものではなく、任意に組合されてよい。
【0132】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るパワートレインの動作について説明する。
【0133】
制御が開始されるとフラグが初期化(制御フラグ=0、処理フラグ=0)される(S100)。制御の種類が判定され、高速度比制御の場合には制御フラグに1がセットされる(S120)。低速度比制御の場合には制御フラグが0のままである。
【0134】
車速が検知され(S130)、車速が発進しきい値以下であると、車両の発進時であると判断され(S140にてYES)、アクセル開度が検知される(S150)。アクセル開度が予め定められた開度しきい値以上であると(S160にてYES)、アクセル開度変化率が算出される(S170)。アクセル開度変化率が第1の開度変化率しきい値よりも大きく第2の開度変化率しきい値未満の場合に(S180にてNO、S190にてYES)、処理フラグに2がセットされる(S200)。アクセル開度変化率が第2の開度変化率しきい値よりも大きく第3の開度変化率しきい値未満の場合には(S190にてNO、S210にてYES)、処理フラグに1がセットされる(S220)。アクセル開度変化率が第3の開度変化率しきい値よりも大きい場合には(S210にてNO)、処理フラグは0のままである。すなわち、第1の開度変化率しきい値、第2の開度変化率しきい値、第3の開度変化率しきい値の順で開度変化率しきい値を大きく設定しておくことにより、処理フラグが0である場合に加速度要求が最も強く、処理フラグが2である場合に加速度要求が最も小さくなるように処理フラグがセットされる。
【0135】
制御フラグが0である場合には(S240にてYES)、低速度比制御と判断される。この場合において、処理フラグが0であると(S250にてYES)、低速度比制御のトルクアシスト特性曲線(A)が選択されてモータジェネレータ500が制御される(S260)。
【0136】
処理フラグが1であると(S270にてYES)、低速度比制御のトルクアシスト特性曲線(B)が選択されてモータジェネレータ500が制御される(S280)。処理フラグが0であると(S270にてNO)、低速度比制御のトルクアシスト特性曲線(C)が選択されてモータジェネレータ500が制御される(S290)。
【0137】
制御フラグが1である場合には(S240にてNO)、高速度比制御であると判断される。この場合において処理フラグが0であると(S300にてYES)、高速度比制御のトルクアシスト特性曲線(A)が選択されてモータジェネレータ500が制御される(S310)。
【0138】
処理フラグが1であると(S320にてYES)、高速度比制御のトルクアシスト特性曲線(B)が選択されてモータジェネレータ500が制御される(S330)。
【0139】
処理フラグが0であると(S320にてNO)、高速度比制御のトルクアシスト特性曲線(C)が選択されてモータジェネレータ500が制御される(S340)。
【0140】
このような動作により、図12に示すように制御フラグと処理フラグとの組合せで、低速度比制御であるのか高速度比制御であるのかのいずれかが判断されるとともに、加速要求の大きさに従って、モータジェネレータ500によるアシストの特性が選択される。
【0141】
低速度比制御の場合には、図13(ア)のトルクアシスト特性曲線(A)〜(C)のいずれかが選択され、それぞれの速度比に対応する加速度特性曲線のピーク値を早くしたり大きくしたりする。また、図14に示すように、高速度比領域においては、図14(ア)に示すトルクアシスト特性曲線(A)〜(C)のいずれかが選択され、加速度特性曲線のピーク値が長く持続したり大きくしたりなる。
【0142】
以上のようにして、本実施の形態に係るパワートレインによると、速度比に対応してフルードカップリングの容量係数を変化させる。このとき、低速度比領域と高速度比領域とに分けて容量係数の特性が記憶される。それらの容量係数の特性に従って、車両に発生する加速度が決定される。一方、速度比に対してエンジンをアシストするモータのトルクアシスト特性を規定しておく。このとき、低速度比領域と高速度比領域とに分けて規定する。ECT_ECUは、速度比に対応して規定された容量係数により発現する加速度を運転者が要求する加速度の度合いに対応してモータによるアシストを実行させる。このとき、低速度比領域と高速度比領域とを分けるとともに、車両の運転者が要求した加速要求度合いによりトルクアシスト特性を分けている。その結果、ロックアップクラッチ付きのフルードカップリングを搭載した車両において、運転者が要求する十分な加速性能を実現させる車両のパワートレインを提供することができる。
【0143】
なお、上述した実施の形態においては、その説明の都合上、1台の車両について、低速度比領域におけるモータアシスト制御と、高速度比領域におけるモータアシスト制御とを、切換えて実行するとしたが、本発明はこれに限定されない。低速度領域のみにおけるモータアシスト制御、高速度領域のみにおけるモータアシスト制御のいずれかを実行するものでも構わない。
【0144】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る制御装置であるECT_ECUについて説明する。本実施の形態に係るECT_ECUは、前述の第1の実施の形態において示したパワートレインと同じパワートレインを制御する。本実施の形態に係るECT_ECUの内部のメモリに記憶されるトルクアシスト特性曲線が、前述の第1の実施の形態に係るトルクアシスト特性曲線と異なる。それ以外のハードウェア構成、ソフトウェア構成は、前述の第1の実施の形態と同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0145】
図15を参照して、本実施の形態に係るECT_ECUにより制御されるトルクアシストされる前の加速度特性曲線を示す。この加速度特性曲線は、前述の図5の加速度特性曲線(1)と同じである。
【0146】
図16を参照して、本実施の形態に係るECT_ECUの内部のメモリに記憶されるトルクアシスト特性曲線について説明する。図16(ア)に示すように、トルクアシスト特性曲線は(A)〜(C)の3種類がある。トルクアシスト特性曲線(A)は、前述の図13(ア)のトルクアシスト特性曲線(A)に等しい。それに対して、図16(ア)に示すトルクアシスト特性曲線(B)は、速度比e=0の状態でステップ状に立上がり、速度比e=0.2付近で立下がる矩形により表わされるステップ関数である。図16(ア)に示すようにトルクアシスト特性曲線(C)は、速度比eが0から徐々に立上がり、速度比eが0.4付近でピークになり、その後速度比e=1.0に向けて上に凸な曲線により表わされる。
【0147】
図16(イ)に、図15に示す加速度特性曲線に、図16(ア)に示すトルクアシスト特性曲線(A)を、図16(ウ)に加速度特性曲線に図16(ア)に示すトルクアシスト特性曲線(B)を、図16(エ)に図15に示す加速度特性曲線に図16(ア)のトルクアシスト特性曲線(C)を、それぞれ適用した例を示す。
【0148】
図16(イ)に示すように、加速度特性曲線は、トルクアシストされる前に比べて、その加速度のピーク値が早く大きくなっている。図16(ウ)に示すように、トルクアシストされた加速度特性曲線は、トルクアシストされる場合に比べて早く加速度のパーク値を迎えている。図16(エ)に示すように、トルクアシストされた加速度特性曲線は、そのピーク値が大きく変更されている。
【0149】
以上のようにして、本実施の形態に係るパワートレインにおいては、前述の第1の実施の形態の効果に加えて、加速度特性曲線を車両の運転者が要求する所望の形状に変更させることができる。
【0150】
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両のパワートレインについて説明する。本実施の形態に係るパワートレインは、前述の第1の実施の形態に係るパワートレインのロックアップクラッチ付きフルードカップリングに代えて、ロックアップクラッチ付きトルクコンバータを備えるものである。それ以外のハードウェア構成およびソフトウェア構成は前述の第1の実施の形態と同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0151】
図17に、トルクアシストされる前の時間tに対する車両の加速度特性曲線を示す。図17に示すように、本実施の形態においてはトルクコンバータを使用しているため既に加速度のピーク値が現れている。これは、トルクコンバータのステータ部により発現されるものである。
【0152】
図18(ア)を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECUの内部メモリに記憶されるトルクアシスト特性曲線について説明する。図18(ア)に示すように、トルクアシスト特性曲線(A)は速度比eが0.4付近からステップ状に立上がり、その後直線的に低下し、速度比eが1.0のときにステップ状に立下がる特性を有する。トルクアシスト特性曲線(B)は、トルクアシスト特性曲線(A)の相似形であって、その大きさを縮小したものである。トルクアシスト特性曲線(C)は、速度比e=0で立上がり、速度比eが0.2付近で立下がる矩形状のステップ形状を有する。
【0153】
図18(イ)に、図17に示す加速度特性曲線に図18(ア)に示すトルクアシスト特性曲線(A)を適用した場合の加速度特性曲線を、図18(ウ)に、図17に示す加速度特性曲線に図18(ア)に示すトルクアシスト特性曲線(A)を適用した場合を、図18(エ)に図17に示す加速度特性曲線に図18(ア)に示すトルクアシスト特性曲線(C)を適用した場合をそれぞれ示す。
【0154】
図18(イ)に示すように、トルクアシストされた後の加速度特性曲線は、加速度のピーク値からなだらかに低下するように変更される。図18(ウ)に示すように、加速度特性曲線は、図18(イ)の場合に比べて、そのトルクアシスト量が低いため加速度のピーク値からの立下がりが早くなっている。図18(エ)に示すように、トルクアシストされた後の加速度特性曲線は、加速度のピーク値が早く発現するように変更されている。
【0155】
以上のようにして、本実施の形態に係るパワートレインによると、フルードカップリングに代えてトルクコンバータを用いても、エンジンに対してモータによりトルクのアシストを行なうことにより、車両の運転者が要求する所望の加速度を実現させることができる。
【0156】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御装置が搭載された車両のパワートレインの構成を示す図である。
【図2】図1に示す自動変速機のスケルトン図である。
【図3】図1に示す自動変速機の作動係合状態を表わす図である。
【図4】低速度比領域における速度比に対するフルードカップリングの容量係数の関係を示す図である。
【図5】低速度比領域における時間に対する加速度の変化を示す図である。
【図6】低速度比領域における加速要求度合いに対するフルードカップリングのロックアップクラッチのスリップ量の関係を示す図である。
【図7】高速度比領域における速度比に対するフルードカップリングの容量係数の関係を示す図である。
【図8】高速度比領域における時間に対する加速度の変化を示す図である。
【図9】高速度比領域における加速要求度合いに対するフルードカップリングのロックアップクラッチのスリップ量の関係を示す図である。
【図10】ECT_ECUで実行される処理の制御構造を示すフローチャート(その1)である。
【図11】ECT_ECUで実行される処理の制御構造を示すフローチャート(その2)である。
【図12】制御のパターンの分類を表わす図である。
【図13】アシストされた場合の低速度比領域における時間に対する加速度の変化を示す図である。
【図14】アシストされた場合の高速度比領域における時間に対する加速度の変化を示す図である。
【図15】時間に対する加速度の変化を示す図である。
【図16】アシストされた加速度の変化を示す図である。
【図17】流体継手がトルクコンバータである場合についての時間に対する加速度の変化を示す図である。
【図18】流体継手がトルクコンバータである場合についてのアシストされた加速度の変化を示す図である。
【符号の説明】
100 エンジン、110 エンジンイナーシャ、200 フルードカップリング、210 ロックアップクラッチ、220 ポンプ羽根車、230 タービン羽根車、300 自動変速機、400 ECT_ECU、500 モータジェネレータ、600 インバータ。

Claims (26)

  1. 第1の動力源と、前記第1の動力源をアシストする第2の動力源と、前記動力源からの駆動力を変速機に伝達する流体継手とを搭載した車両の制御装置であって、
    前記流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを記憶するための記憶手段と、
    前記比率に応じて、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するための変更手段とを含む、制御装置。
  2. 前記制御装置は、前記流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、前記流体継手の容量係数を記憶するための手段をさらに含み、
    前記変更手段は、前記容量係数に対応する前記比率に応じて、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するための手段を含む、請求項1に記載の制御装置。
  3. 第1の動力源と、前記第1の動力源をアシストする第2の動力源と、前記動力源からの駆動力を変速機に伝達する流体継手とを搭載した車両の制御装置であって、
    前記車両に要求される加速の度合いを検知するための検知手段と、
    前記流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを記憶するための記憶手段と、
    前記検知手段により検知された加速の度合いおよび前記比率に応じて、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するための変更手段とを含む、制御装置。
  4. 前記制御装置は、前記流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、前記流体継手の容量係数を記憶するための手段をさらに含み、
    前記変更手段は、前記検知手段により検知された加速の度合いおよび前記容量係数に対応する前記比率に応じて、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するための手段を含む、請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記検知手段は、前記車両に要求される要求加速度に対して実際の加速度により満足された比率および要求加速度と実際の加速度との差のいずれかを表わす加速の度合いを検知するための手段を含む、請求項3または4に記載の制御装置。
  6. 前記記憶手段は、前記流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応して変化する前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いについて、前記比率の高い領域において前記アシストの度合いが異なる複数の変化特性を記憶するための手段を含み、
    前記変更手段は、前記加速の度合いに応じて、前記複数の変化特性の中から1の変化特性を選択することにより、前記比率の高い領域における前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するための手段を含む、請求項3〜5のいずれかに記載の制御装置。
  7. 前記記憶手段は、前記流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応して変化する前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いについて、前記比率の低い領域において前記アシストの度合いが異なる複数の変化特性を記憶するための手段を含み、
    前記変更手段は、前記加速の度合いに応じて、前記複数の変化特性の中から1の変化特性を選択することにより、前記比率の低い領域における前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するための手段を含む、請求項3〜6のいずれかに記載の制御装置。
  8. 前記変更手段は、前記加速の度合いが大きいことに対応して、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いが大きくなるように変更するための手段を含む、請求項3〜7のいずれかに記載の制御装置。
  9. 前記変更手段は、前記加速の度合いが小さいことに対応して、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いが小さくなるように変更するための手段を含む、請求項3〜7のいずれかに記載の制御装置。
  10. 前記第1の駆動源はエンジンであり、前記第2の駆動源は電気モータであり、
    前記変更手段は、前記電気モータにより発生するトルク量を変更するための手段を含む、請求項1〜9のいずれかに制御装置。
  11. 前記制御装置は、前記変更手段により前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するか否かを判断するための判断手段をさらに含む、請求項1〜10のいずれかに記載の制御装置。
  12. 前記制御装置は、前記車両の車速を検出するための検出手段をさらに含み、
    前記判断手段は、前記検出手段により検出された車速に基づいて、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するか否かを判断するための手段を含む、請求項11に記載の制御装置。
  13. 前記判断手段は、前記車速が低いと前記変更手段により前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するように、前記車速が高いと前記変更手段による前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いの変更を中止するように判断するための手段を含む、請求項12に記載の制御装置。
  14. 第1の動力源と、前記第1の動力源をアシストする第2の動力源と、前記動力源からの駆動力を変速機に伝達する流体継手とを搭載した車両の制御方法であって、
    前記流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを記憶する記憶ステップと、
    前記比率に応じて、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更する変更ステップとを含む、制御方法。
  15. 前記制御方法は、前記流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、前記流体継手の容量係数を記憶するステップをさらに含み、
    前記変更ステップは、前記容量係数に対応する前記比率に応じて、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するステップを含む、請求項14に記載の制御方法。
  16. 第1の動力源と、前記第1の動力源をアシストする第2の動力源と、前記動力源からの駆動力を変速機に伝達する流体継手とを搭載した車両の制御方法であって、
    前記車両に要求される加速の度合いを検知する検知ステップと、
    前記流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを記憶する記憶ステップと、
    前記検知ステップにて検知された加速の度合いおよび前記比率に応じて、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更する変更ステップとを含む、制御方法。
  17. 前記制御方法は、前記流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応させて、前記流体継手の容量係数を記憶するステップをさらに含み、
    前記変更ステップは、前記検知ステップにて検知された加速の度合いおよび前記容量係数に対応する前記比率に応じて、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するステップを含む、請求項16に記載の制御方法。
  18. 前記検知ステップは、前記車両に要求される要求加速度に対して実際の加速度により満足された比率および要求加速度と実際の加速度との差のいずれかを表わす加速の度合いを検知するステップを含む、請求項16または17に記載の制御方法。
  19. 前記記憶ステップは、前記流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応して変化する前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いについて、前記比率の高い領域において前記アシストの度合いが異なる複数の変化特性を記憶するステップを含み、
    前記変更ステップは、前記加速の度合いに応じて、前記複数の変化特性の中から1の変化特性を選択することにより、前記比率の高い領域における前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するステップを含む、請求項16〜18のいずれかに記載の制御方法。
  20. 前記記憶ステップは、前記流体継手の入力回転数に対する出力回転数の比率に対応して変化する前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いについて、前記比率の低い領域において前記アシストの度合いが異なる複数の変化特性を記憶するステップを含み、
    前記変更ステップは、前記加速の度合いに応じて、前記複数の変化特性の中から1の変化特性を選択することにより、前記比率の低い領域における前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するステップを含む、請求項16〜19のいずれかに記載の制御方法。
  21. 前記変更ステップは、前記加速の度合いが大きいことに対応して、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いが大きくなるように変更するステップを含む、請求項16〜20のいずれかに記載の制御方法。
  22. 前記変更ステップは、前記加速の度合いが小さいことに対応して、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いが小さくなるように変更するステップを含む、請求項16〜20のいずれかに記載の制御方法。
  23. 前記第1の駆動源はエンジンであり、前記第2の駆動源は電気モータであり、
    前記変更ステップは、前記電気モータにより発生するトルク量を変更するステップを含む、請求項14〜22のいずれかに制御方法。
  24. 前記制御方法は、前記変更ステップにて前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するか否かを判断する判断ステップをさらに含む、請求項14〜23のいずれかに記載の制御方法。
  25. 前記制御方法は、前記車両の車速を検出する検出ステップをさらに含み、
    前記判断ステップは、前記検出ステップにて検出された車速に基づいて、前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するか否かを判断するステップを含む、請求項24に記載の制御方法。
  26. 前記判断ステップは、前記車速が低いと前記変更ステップにて前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いを変更するように、前記車速が高いと前記変更ステップにて前記第2の動力源による駆動力のアシストの度合いの変更を中止するように判断するステップを含む、請求項25に記載の制御方法。
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