JP2004064513A - 量子暗号通信方法、横モード分離装置、および受信装置 - Google Patents

量子暗号通信方法、横モード分離装置、および受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】1つの光子で2ビットの情報伝送が可能な量子暗号通信方法を提供する。
【解決手段】光子1個について、偏光状態により1ビット、横モードにより1ビットのエンコードを行う。偏光については、直線偏光の場合、横偏光を”0”、縦偏光を”1”とし、円偏光の場合、左回り円偏光を”0”、右回り円偏光を”1”とする。また、横モードについては、エルミートガウスモードの場合、横並びを”0”、縦並びを”1”とし、ラゲールガウスモードの場合、左回りを”0”、右回りを”1”とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、量子力学の不確定性原理を利用して暗号の秘密鍵を通信する方法に関し、特に、1つの光子で2ビットの情報伝送が可能な量子暗号通信方法、ならびにその通信方法に用いて好適な横モード分離装置および受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような量子暗号通信方法としては、例えば4状態暗号が知られている。この量子暗号通信方法では、送信者はビット”0”および”1”を光子にエンコードするときに、二種類のコード表を用いる。例えば、第1のコード表では、直線偏光の横偏光を”0”、縦偏光を”1”に対応させ、第2のコード表では、円偏光の左回りを”0”、右回りを”1”に対応させる。この取り決めは送信者と受信者とで予め決めておく。送信者は、二進数で書かれた乱数表を用意する。これは、受信者と共有する秘密鍵の生成の元になるものである。送信者は、乱数表のビット列の各ビットに対して、二つのコード表の内の一方をランダムに選択し、そのコード表から定まる偏光方向を持つ光子を受信者へ送る。受信者は、直線偏光と円偏光との両方を読みとることはできないので(不確定性原理)、二つのコード表の内一つをランダムに選択し、それに対応した方向で光子の偏光方向を読み取る。受信者が送信者と同一のコード表を選択する確率、および異なるコード表を選択する確率は共に50%である。受信者の選択したコード表が送信者と一致していれば、乱数表の値が正しく受信者に伝わるが、コード表が異なる場合は、受信するビット値はランダムになるため、送信者と受信者とが同一のビット値を共有できるとは限らない。このような送受信をある程度行った後に、送信者と受信者は、毎回どちらのコード表を選択したかを電話回線などの公開チャンネルで照合する。そして、選択したコード表が一致した部分だけを採用し、他は捨てる。送信者と受信者は残ったビットの内適当な割合で照合ビットを抽出し、それぞれを公開チャンネルで照合する。十分な数の照合ビットが一致すれば、1に近い確率で盗聴されていないことになる。そして、照合ビットを除いたビット列を秘密鍵として共有する。このような量子暗号通信方法については、西野哲朗「量子コンピュータと量子暗号」pp.53−57、(株)岩波書店(2002−3−15)、日本物理学会誌、Vol.56,No.1,2001,pp.17−24などに記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の量子暗号の通信方法は、ビット”0”および”1”により光子の偏光方向を定めるものであるため、1つの光子により伝送できる情報量は1ビットだけであった。
【0004】
そこで、本発明は1つの光子で2ビットの情報伝送が可能な量子暗号通信方法、ならびにその通信方法に用いて好適な横モード分離装置および受信装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の量子暗号通信方法は、直線偏光の方向により光子に1ビットのコーディングを行う第1のコーディング方法と、円偏光の回転方向により光子に1ビットのコーディングを行う第2のコーディング方法と、エルミートガウスモードの配列方向により光子に1ビットのコーディングを行う第3のコーディング方法と、ラゲールガウスモードの回転方向により光子に1ビットコーディングを行う第4のコーディング方法とを予め定めておき、送信側は、1つの光子に対して、前記第1のコーディング方法または前記第2のコーディング方法の内ランダムに選択したコーディング方法と前記第3のコーディング方法または前記第4のコーディング方法の内ランダムに選択したコーディング方法とに従ってビット列により光子に対して2ビット毎のエンコードを行って送信し、受信側は、前記光子を受信し、前記第1のコーディング方法または前記第2のコーディング方法の内ランダムに選択したコーディング方法と前記第3のコーディング方法または前記第4のコーディング方法の内ランダムに選択したコーディング方法とにより2ビット毎のデコードを行うことを特徴とする。
【0006】
この構成により、偏光および横モードのそれぞれで1ビットずつエンコードすることで、1つの光子により2ビットの情報伝送が可能となる。
【0007】
また、本発明の横モード分離装置は、第1のハーフミラーと、前記第1のハーフミラーの透過光の光路に設けられた第1のミラーと、前記第1のハーフミラーの反射光の光路に設けられた第2のミラーと、前記第2のミラーの反射光の光路に設けられた第3のミラーと、前記第1のミラーの反射光の光路に設けられた光路長調整部材と、前記光路長調整部材の透過光の光路であり、かつ前記第3のミラーの反射光の光路に設けられた第2のハーフミラーとを具備し、横偏光あるいは縦偏光の光子が前記第1のハーフミラーに入射されたときに、前記第2のハーフミラーにおいてエルミートガウスモードの横並びの光子と縦並びの光子とが分離されることを特徴とする。
【0008】
この構成により、横偏光あるいは縦偏光の光子から横並びの光子と縦並びの光子とを分離することができる。
【0009】
さらに、本発明の受信装置は、受信光の光路に対して挿脱自在に設けられた1/4波長板と、前記光路における1/4波長板の下流に設けられた偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタの透過光の光路に対して挿脱自在に設けられた第1のπ/2モードコンバータと、前記偏光ビームスプリッタの反射光の光路に対して挿脱自在に設けられた第2のπ/2モードコンバータと、前記偏光ビームスプリッタの透過光の光路の前記第1のπ/2モードコンバータの下流に設けられた第1のハーフミラーと、前記第1のハーフミラーの透過光の光路に設けられた第1のミラーと、前記第1のハーフミラーの反射光の光路に設けられた第2のミラーと、前記第2のミラーの反射光の光路に設けられた第3のミラーと、前記第1のミラーの反射光の光路に設けられた第1の光路長調整部材と、前記第1の光路長調整部材の透過光の光路であり、かつ前記第3のミラーの反射光の光路に設けられた第2のハーフミラーと、前記偏光ビームスプリッタの反射光の光路の前記第2のπ/2モードコンバータの下流に設けられた第3のハーフミラーと、前記第3のハーフミラーの透過光の光路に設けられた第4のミラーと、前記第3のハーフミラーの反射光の光路に設けられた第5のミラーと、前記第5のミラーの反射光の光路に設けられた第6のミラーと、前記第4のミラーの反射光の光路に設けられた第2の光路長調整部材と、前記第2の光路長調整部材の透過光の光路であり、かつ前記第6のミラーの反射光の光路に設けられた第4のハーフミラーとを具備することを特徴とする。
【0010】
この構成により、1つの光子に対して、前記第1のコーディング方法または前記第2のコーディング方法の内ランダムに選択されたコーディング方法と前記第3のコーディング方法または前記第4のコーディング方法の内ランダムに選択されたコーディング方法とに従ってビット列により2ビット毎のエンコードが行われた光子を受信し、第2のハーフミラーの二つの出力および第4のハーフミラーの二つの出力からデコードしたビット列を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の量子暗号通信方法を実施するための量子暗号通信システムの構成例を示す図である。この量子暗号通信システムは、送信装置1と、受信装置2と、送信装置1と受信装置2との間に接続された伝送路3とからなる。伝送路3は光ファイバである。
【0012】
送信装置1は、光源11と、光源11の出力光からエルミートガウスモードの光を生成するエルミートモード生成素子12と、それぞれがエルミートモード生成素子12の出力光の光路に挿脱(出し入れ)可能であり、その光路の上流側から順に配置されたエルミートモード変換素子13、1/2波長板14、1/4波長板15、およびπ/2モードコンバータ16を具備する。以下、本明細書では、エルミートモード変換素子13、1/2波長板14、1/4波長板15、およびπ/2モードコンバータ16が光路に挿入されている状態を”オン”、光路から出ている状態を”オフ”という。
【0013】
光源11はレーザ発振器と光減衰器とからなり、レーザ発振器が発生した直線偏光の光の強度を光子1個程度にして出力する。エルミートモード生成素子12は例えばホログラムで構成されており、光源11から出力された光よりエルミートガウスモードの光を生成する。エルミートモード変換素子13はダブプリズムで構成されており、エルミートモード生成素子12が生成したエルミートガウスモードのパターンを変換する。すなわち、エルミートモード生成素子12が生成したエルミートガウスモードが横並びのパターンであれば縦並びのパターンに変換し、逆にエルミートモード生成素子12が生成したエルミートガウスモードが縦並びのパターンであれば横並びのパターンに変換する。1/2波長板14は直線偏光の方向を横から縦または縦から横に変換する。1/4波長板15は直線偏光を円偏光に変換し、円偏光を直線偏光に変換する。π/2モードコンバータ16は円筒レンズで構成されており、エルミートガウスモードの光をラゲールガウスモードの光に変換し、ラゲールガウスモードの光をエルミートガウスモードの光に変換する。エルミートモード変換素子13、1/2波長板14、1/4波長板15、およびπ/2モードコンバータ16のオン/オフの組み合わせにより、直線偏光(横、縦)または円偏光(左回り、右回り)、およびエルミートガウスモード(横並び、縦並び)またはラゲールガウスモード(左回り、右回り)の光を伝送路3へ送出することができる。
【0014】
図2に示すように、送信装置1は、光子1個について、偏光状態により1ビット、横モードにより1ビットのエンコードを行う。すなわち、図2(a)に示すように、偏光については、直線偏光の場合、横偏光を”0”、縦偏光を”1”とし、円偏光の場合、左回り円偏光を”0”、右回り円偏光を”1”とする。また、横モードについては、エルミートガウスモードの場合、横並びを”0”、縦並びを”1”とし、ラゲールガウスモードの場合、左回りを”0”、右回りを”1”とする。
【0015】
図3および図4は、送信装置1により図2の各信号を発生する方法を説明するための図である。ここでは、光源11が横偏光の光子を発生し、エルミートモード生成素子12が横並びエルミートガウスモードの光子を生成し、エルミートモード変換素子13が横並びを縦並びに変換する構成を採用する。また1/2波長板14は横偏光を縦偏光に変換し、1/4波長板15は横偏光を左回り円偏光に、縦偏光を右回り円偏光に変換し、π/2モードコンバータ16は横並びエルミートガウスモードを左回りラゲールガウスモードに、縦並びエルミートガウスモードを右回りラゲールガウスモードに変換する構成を採用する。
【0016】
上記構成の送信装置1において、光源11から出力される横偏光の光子はエルミートモード生成素子12に入力され、横偏光であり、かつ横並びのエルミートガウスモード(横偏光・横並びエルミートガウスモード)の光子となる。この光子はエルミートモード変換素子13がオンのときには縦偏光・縦並びエルミートガウスモードに変換され、エルミートモード変換素子13がオフのときには横偏光・横並びエルミートガウスモードのまま、1/2波長板14の方向へ進む。ここで、エルミートモード変換素子13はダブプリズムであるため、エルミートガウスモードの並びだけでなく直線偏光の方向も変化する。
【0017】
図3は横偏光・横並びエルミートガウスモードの光子が1/2波長板14の入力側からπ/2モードコンバータ16の出力側まで進む間に変化する様子を示し、図4は縦偏光・縦並びエルミートガウスモードの光子が1/2波長板14の入力側からπ/2モードコンバータ16の出力側まで進む間に変化する様子を示す。
【0018】
図3に示すように、横偏光・横並びエルミートガウスモードの光子は、1/2波長板14がオンのときには縦偏光・横並びエルミートガウスモードに変換され、1/2波長板14がオフのときには横偏光・横並びエルミートガウスモードのまま、1/4波長板15の方向へ進む。縦偏光・横並びエルミートガウスモードの光子は、1/4波長板15がオンのときには右回り円偏光・横並びエルミートガウスモードに変換され、1/4波長板15がオフのときには縦偏光・横並びエルミートガウスモードのまま、π/2モードコンバータ16の方向へ進む。横偏光・横並びエルミートガウスモードの光子は、1/4波長板15がオンのときには左回り円偏光・横並びエルミートガウスモードに変換され、1/4波長板15がオフのときには横偏光・横並びエルミートガウスモードのまま、π/2モードコンバータ16の方向へ進む。
【0019】
右回り円偏光・横並びエルミートガウスモードの光子は、π/2モードコンバータ16がオンのときには右回り円偏光・左回りラゲールガウスモード(=”10”)に変換され、π/2モードコンバータ16がオフのときには右回り円偏光・横並びエルミートガウスモード(=”10”)のまま、送信装置1から伝送路3へ送出される。縦偏光・横並びエルミートガウスモードの光子は、π/2モードコンバータ16がオンのときには縦偏光・左回りラゲールガウスモード(=”10”)に変換され、π/2モードコンバータ16がオフのときには縦偏光・横並びエルミートガウスモード(=”10”)のまま、送信装置1から伝送路3へ送出される。左回り円偏光・横並びエルミートガウスモードの光子は、π/2モードコンバータ16がオンのときには左回り円偏光・左回りラゲールガウスモード(=”00”)に変換され、π/2モードコンバータ16がオフのときには左回り円偏光・横並びエルミートガウスモード(=”00”)のまま、送信装置1から伝送路3へ送出される。横偏光・横並びエルミートガウスモードの光子は、π/2モードコンバータ16がオンのときには横偏光・左回りラゲールガウスモード(=”00”)に変換され、π/2モードコンバータ16がオフのときには横偏光・横並びエルミートガウスモード(=”00”)のまま、送信装置1から伝送路3へ送出される。
【0020】
図4の場合も同様に、π/2モードコンバータ16の出力として、左回り円偏光・右回りラゲールガウスモード(=”01”)、左回り円偏光・縦並びエルミートガウスモード(=”01”)、横偏光・右回りラゲールガウスモード(=”01”)、横偏光・縦並びエルミートガウスモード(=”01”)、右回り円偏光・右回りラゲールガウスモード(=”11”)、右回り円偏光・縦並びエルミートガウスモード(=”11”)、縦偏光・右回りラゲールガウスモード(=”11”)、縦偏光・縦並びエルミートガウスモード(=”11”)からなる8通りの組み合わせが得られる。
【0021】
受信装置2は、伝送路3から入力された光の光路に対して挿脱可能な1/4波長板21と、伝送路3から入力された光の光路における1/4波長板21の下流に配置された偏光ビームスプリッタ22と、偏光ビームスプリッタ22の透過光の光路に対して挿脱可能なπ/2モードコンバータ23と、偏光ビームスプリッタ22の反射光の光路に対して挿脱可能なπ/2モードコンバータ24と、偏光ビームスプリッタ22の透過光の光路におけるπ/2モードコンバータ23の下流に配置されたハーフミラー25と、ハーフミラー25の透過光の光路に配置されたミラー26と、ハーフミラー25の反射光の光路に配置されたミラー27と、ミラー27の反射光の光路に配置されたミラー28と、ミラー26の反射光の光路に配置された光路長調整部材29と、光路長調整部材29の透過光の光路であり、かつミラー28の反射光の光路に配置されたハーフミラー30と、偏光ビームスプリッタ22の反射光の光路におけるπ/2モードコンバータ24の下流に配置されたハーフミラー31と、ハーフミラー31の透過光の光路に配置されたミラー32と、ハーフミラー31の反射光の光路に配置されたミラー33と、ミラー33の反射光の光路に配置されたミラー34と、ミラー32の反射光の光路に配置された光路長調整部材35と、光路長調整部材35の透過光の光路であり、かつミラー34の反射光の光路に配置されたハーフミラー36とを具備する。
【0022】
光路長調整部材29を透過しハーフミラー30を透過した光と、ミラー28で反射されハーフミラー30で反射された光とが出力#1となり、光路長調整部材29を透過しハーフミラー30で反射された光と、ミラー28で反射されハーフミラー30を透過した光とが出力#2となる。また、光路長調整部材35を透過しハーフミラー36を透過した光と、ミラー34で反射されハーフミラー36で反射された光とが出力#3となり、光路長調整部材35を透過しハーフミラー36で反射された光と、ミラー34で反射されハーフミラー36を透過した光とが出力#4となる。光路長調整部材29および35はガラス板で構成されている。
【0023】
この受信装置2において、ハーフミラー25、ミラー26〜28、光路長調整部材29、およびハーフミラー30からなる第1の検出部と、ハーフミラー31、ミラー32〜34、光路長調整部材35、およびハーフミラー36からなる第2の検出部とは、いずれもマッハツェンダー干渉計の一方の光路にミラーを1枚追加した構成を有している。そして、横偏光・縦並びエルミートガウスモードまたは縦偏光・横並びエルミートガウスモードの光子がハーフミラー25に入射された場合は出力#1のみで検知され、縦偏光・縦並びエルミートガウスモードまたは横偏光・横並びエルミートガウスモードの光子がハーフミラー25に入射された場合、出力#2のみで検知される。つまり、直線偏光の方向が指定されている場合、横並びエルミートガウスモードと縦並びエルミートガウスモードとを分離することができる。
【0024】
この点について説明する。縦偏光・縦並びエルミートガウスモードまたは横偏光・横並びエルミートガウスモードの光子がハーフミラー25に入射した場合、透過光と反射光とに分かれる。そして、反射光については位相が90度変化する。透過光はミラー26で反射され、光路長調整部材29を経てハーフミラー30に入射する。ハーフミラー25の反射光はミラー27およびミラー28で反射され、ハーフミラー30に入射する。ハーフミラー30においては、光路長調整部材29の側から入射した光の透過光とミラー28の側から入射した光の反射光とが合成され、出力#1となる。ここで、光路長調整部材29がハーフミラー25からハーフミラー30までの二つの光路の光路長を等しくするように設定されている場合、合成される二つの光は位相が180度異なるので相殺されてしまい、出力は現れない。これに対して、光路長調整部材29の側から入射した光の反射光とミラー28の側から入射した光の透過光とが合成される出力#2については、合成される二つの光は位相が一致するので出力が現れる。横偏光・縦並びエルミートガウスモードまたは縦偏光・横並びエルミートガウスモードの光子がハーフミラー25に入射した場合は、ミラーで反射する毎に位相が反転するため、縦偏光・縦並びエルミートガウスモードや横偏光・横並びエルミートガウスモードの場合とは逆に出力#1から光が検知され、出力#2からは検知されない。第2の検出部についても同様である。ラゲールガウスモードの光子がハーフミラー25に入射された場合は、50%ずつの確率で出力#1または出力#2で検知されることになり確定しない。
【0025】
以上のように構成された量子暗号通信システムの動作について説明する。図5は図1のシステムの送信側と受信側の動作を説明するための図である。
【0026】
送信者は送信装置1を用いて図5の最上段に示す乱数表を送るものとする。ここで、送信者と受信者は、予め図2に示した割当で光子をエンコードすることを事前に決めておく。
【0027】
送信者は、偏光については直線偏光または円偏光のいずれか、横モードについてはエルミートガウスモードまたはラゲールガウスモードのいずれかを選択する。図5の先頭の2ビットについては、直線偏光およびエルミートガウスモードが選ばれている。そして、図2で示した割当に従って信号を送る。図5では、”01”を送るので、最初の”0”を偏光で、次の”1”を横モードで送るとすると、”横偏光・縦並びエルミートガウスモード”の光子を1個送ることになる。
受信者も、受信方法として、偏光については直線偏光または円偏光のいずれか、横モードについてはエルミートガウスモードまたはラゲールガウスモードのいずれかを選択する。図5の先頭の2ビットについては、直線偏光およびエルミートガウスモードが選ばれている。
【0028】
ここで、受信装置2において、1/4波長板21は右回り円偏光が入射されたときは縦偏光に変換し、左回り円偏光が入射されたときは横偏光に変換する。また、縦偏光が入射されたときは左回り円偏光に変換し、横偏光が入射されたときは右回り円偏光に変換する。そして、受信者は、直線偏光を選ぶときは1/4波長板21をオフにし、円偏光を選ぶときは1/4波長板21をオンにする。偏光ビームスプリッタ22は、直線偏光が入射されたときは横偏光を透過させ、縦偏光を反射させる。また、偏光ビームスプリッタ22は、円偏光が入射されたときは50%ずつの確率で横偏光を透過させ、縦偏光を反射させる。π/2モードコンバータ23、24は、右回りラゲールガウスモードが入射されたときは縦並びエルミートガウスモードに変換し、左回りラゲールガウスモードが入射されたときは横並びエルミートガウスモードに変換する。また、π/2モードコンバータ23、24は、縦並びエルミートガウスモードが入射されたときは左回りラゲールガウスモードに変換し、横並びエルミートガウスモードが入射されたときは右回りラゲールガウスモードに変換する。右回りラゲールガウスモードが入射されたときは縦並びエルミートガウスモードに変換し、左回りラゲールガウスモードが入射されたときは横並びエルミートガウスモードに変換する。そして、受信者は、エルミートガウスモードを選ぶときはπ/2モードコンバータ23、24をオフにし、ラゲールガウスモードを選ぶときはπ/2モードコンバータ23、24をオンにする。これにより、送信者の送信方法と受信者の受信方法とが一致した場合には、出力#1から光子が検知されたときは”01”、出力#2から光子が検知されたときは”00”、出力#3から光子が検知されたときは”10”、出力#4から光子が検知されたときは”11”であると判定することができる。
【0029】
受信装置2に入力された”横偏光・縦並びエルミートガウスモード”の光子は、偏光ビームスプリッタ22を透過し、ハーフミラー25から第1の検出部へ入力される。第1の検出部は、”横偏光・縦並びエルミートガウスモード”の光子が入力されたときは、出力#1のみで検知され”01”と確定する。
【0030】
送信者は、送信方法をランダムに変更し、引き続き2ビットずつ信号を送る。図5の2番目の2ビットについては、直線偏光およびラゲールガウスモードを選び、”縦偏光・右回りラゲールガウスモード”の光子により”11”を送っている。これに対して、受信者は円偏光およびラゲールガウスモードを選択している。この結果、受信装置2に入力された”縦偏光・右回りラゲールガウスモード”の光子は、1/4波長板21を透過して”左回り円偏光・右回りラゲールガウスモード”となり、偏光ビームスプリッタ22で50%ずつの確率で”横偏光・右回りラゲールガウスモード”の透過光と”縦偏光・右回りラゲールガウスモード”の反射光とに分かれる。”横偏光・右回りラゲールガウスモード”の透過光は、π/2モードコンバータ23により、”横偏光・縦並びエルミートガウスモード”に変換され、第1の検出部に入力され、出力#1で検出される。また、”縦偏光・右回りラゲールガウスモード”の反射光は、π/2モードコンバータ24により、”縦偏光・縦並びエルミートガウスモード”に変換され、第2の検出部に入力され、出力#4 で検出される。つまり、50%ずつの確率で出力#1または出力#4 で検知されることになり、”01”か”00”か確定しない。
【0031】
3番目の2ビットについては、円偏光およびエルミートガウスモードを選び、”右回り円偏光・横並びエルミートガウスモード”の光子により”10”を送っている。これに対して、受信者は直線偏光およびラゲールガウスモードを選択している。この結果、受信装置2に入力された”右回り円偏光・横並びエルミートガウスモード”の光子は、偏光ビームスプリッタ22で50%ずつの確率で”横偏光・横並びエルミートガウスモード”の透過光と”縦偏光・横並びエルミートガウスモード”の反射光とに分かれる。”横偏光・横並びエルミートガウスモード”の透過光は、π/2モードコンバータ23により、”横偏光・右回りラゲールガウスモード”に変換され、第1の検出部に入力される。”縦偏光・横並びエルミートガウスモード”の反射光は、π/2モードコンバータ24により、”縦偏光・右回りラゲールガウスモード”に変換され、第2の検出部に入力される。このため、25%ずつの確率で出力#1〜#4で検知されることになり、”00”,”01”,”10”,”11”のいずれとも確定しない。
【0032】
4番目の2ビットについては、直線偏光およびエルミートガウスモードを選び、”横偏光・横並びエルミートガウスモード”の光子により”00”を送っている。これに対して、受信者は直線偏光およびラゲールガウスモードを選択している。この結果、受信装置2に入力された”横偏光・横並びエルミートガウスモード”の光子は、偏光ビームスプリッタ22を透過し、π/2モードコンバータ23により、”横偏光・右回りラゲールガウスモード”に変換され、第1の検出部に入力される。このため、50%ずつの確率で出力#1、#2で検知されることになり、”01”か”00”か確定しない。
【0033】
以下、送信者は送信方法をランダムに変更し、引き続き2ビットずつ信号を送り、受信者も受信方法をランダムに変更し、受信する。
【0034】
全ての信号を送信した後に、送信者と受信者は送信方法と受信方法を開示する。そして、送信方法と受信方法とが、偏光および横モード共に一致した光子の情報だけを残し、他は捨てる。送信した乱数表のデータ量が十分大きければ、残った部分を暗号の秘密鍵として使用することができる。残った部分の一部はそのビット情報も開示して比較する。もし、一致していなければ盗聴者がいることが分かる。
【0035】
なお、以上の説明では、乱数を2ビット毎に送るものとしたが、例えば偏光で送るビット値はパリティとし、乱数については1ビット毎に送るように構成することもできる。また、以上の説明では、2ビットの内前の1ビットを偏光で送り、後の1ビットを横モードで送るようにしたが、順序を逆にしても良い。さらに、送信装置1における、エルミートモード生成素子12乃至π/2モードコンバータ16の配置は前記した順序以外の順序でも良いし、レーザ発振器の出力を光子1個まで減衰させる光減衰器の配置も前記した位置以外でも良い。
【0036】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、1つの光子で2ビットの情報伝送が可能な量子暗号通信方法、ならびにその通信方法に用いて好適な横モード分離装置および受信装置を提供することができる。そして、本発明によれば、1つの光子の偏光と横モードにより情報伝送を行うので、盗聴に対する安全性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の量子暗号通信方法を実施するための量子暗号通信システムの構成例を示す図である。
【図2】光子をエンコードするための偏光と横モードの割当を示す図である。
【図3】図1の送信装置により図2の各信号を発生する方法を説明するための図である。
【図4】図1の送信装置により図2の各信号を発生する方法を説明するための図である。
【図5】図1のシステムの送信側と受信側の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 送信装置
2 受信装置
3 伝送路
11 光源
12 エルミートモード生成素子
13 エルミートモード変換素子
14 1/2波長板
15、21 1/4波長板
16、23、24 π/2モードコンバータ
22 偏光ビームスプリッタ
25、30、31、36 ハーフミラー
26〜28、32〜34 ミラー

Claims (3)

  1. 直線偏光の方向により光子に1ビットのコーディングを行う第1のコーディング方法と、円偏光の回転方向により光子に1ビットのコーディングを行う第2のコーディング方法と、エルミートガウスモードの配列方向により光子に1ビットのコーディングを行う第3のコーディング方法と、ラゲールガウスモードの回転方向により光子に1ビットコーディングを行う第4のコーディング方法とを予め定めておき、
    送信側は、1つの光子に対して、前記第1のコーディング方法または前記第2のコーディング方法の内ランダムに選択したコーディング方法と前記第3のコーディング方法または前記第4のコーディング方法の内ランダムに選択したコーディング方法とに従ってビット列により光子に対して2ビット毎のエンコードを行って送信し、
    受信側は、前記光子を受信し、前記第1のコーディング方法または前記第2のコーディング方法の内ランダムに選択したコーディング方法と前記第3のコーディング方法または前記第4のコーディング方法の内ランダムに選択したコーディング方法とにより2ビット毎のデコードを行うことを特徴とする量子暗号通信方法。
  2. 第1のハーフミラーと、前記第1のハーフミラーの透過光の光路に設けられた第1のミラーと、前記第1のハーフミラーの反射光の光路に設けられた第2のミラーと、前記第2のミラーの反射光の光路に設けられた第3のミラーと、前記第1のミラーの反射光の光路に設けられた光路長調整部材と、前記光路長調整部材の透過光の光路であり、かつ前記第3のミラーの反射光の光路に設けられた第2のハーフミラーとを具備し、横偏光あるいは縦偏光の光子が前記第1のハーフミラーに入射されたときに、前記第2のハーフミラーにおいてエルミートガウスモードの横並びの光子と縦並びの光子とが分離されることを特徴とする横モード分離装置。
  3. 受信光の光路に対して挿脱自在に設けられた1/4波長板と、前記光路における1/4波長板の下流に設けられた偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタの透過光の光路に対して挿脱自在に設けられた第1のπ/2モードコンバータと、前記偏光ビームスプリッタの反射光の光路に対して挿脱自在に設けられた第2のπ/2モードコンバータと、前記偏光ビームスプリッタの透過光の光路の前記第1のπ/2モードコンバータの下流に設けられた第1のハーフミラーと、前記第1のハーフミラーの透過光の光路に設けられた第1のミラーと、前記第1のハーフミラーの反射光の光路に設けられた第2のミラーと、前記第2のミラーの反射光の光路に設けられた第3のミラーと、前記第1のミラーの反射光の光路に設けられた第1の光路長調整部材と、前記第1の光路長調整部材の透過光の光路であり、かつ前記第3のミラーの反射光の光路に設けられた第2のハーフミラーと、前記偏光ビームスプリッタの反射光の光路の前記第2のπ/2モードコンバータの下流に設けられた第3のハーフミラーと、前記第3のハーフミラーの透過光の光路に設けられた第4のミラーと、前記第3のハーフミラーの反射光の光路に設けられた第5のミラーと、前記第5のミラーの反射光の光路に設けられた第6のミラーと、前記第4のミラーの反射光の光路に設けられた第2の光路長調整部材と、前記第2の光路長調整部材の透過光の光路であり、かつ前記第6のミラーの反射光の光路に設けられた第4のハーフミラーとを具備することを特徴とする受信装置。
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