JP2004060994A - 微生物除去装置及び微生物除去方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】大気中の気体分子を電離させて発生させた微生物除去用イオンを電界中で所定の速度に加速してイオン流6を発生させることにより、上記イオン流6を微生物5に照射するようにして、微生物5を除去するようにする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、微生物除去装置及び微生物除去方法に関し、特に、微生物を除去するために用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、室内環境を快適にしたいという要望に応えるために、大気中に存在する細菌やカビなどの微生物を除去する技術が提案されている。
例えば、特開平7−124236号公報には、大気中に存在している微生物を殺菌剤が塗布された電極板に捕集することにより、上記微生物を殺菌して除去するようにする技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術では、電極板に塗布された殺菌剤により微生物を除去するようにしているので、上記殺菌剤の経時劣化などにより、時間とともに微生物の除去効果が小さくなってしまい、大気中の微生物を確実に除去することができないという問題点があった。更に、除去効果を回復させるためには、殺菌能をもつ薬剤を塗布・交換するなどの危険な作業が伴うという問題点もあった。
【0004】
また、上述した従来の技術では、電極板に付着捕集させた微生物のみしか除去することができないので、上記微生物の捕集効率が低い場合には、大気中に存在している微生物を確実に除去することができないという問題点があった。
【0005】
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、大気中に存在する微生物を確実に除去することができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の微生物除去装置は、大気中の気体分子を電離することにより発生させたイオンを、電界を用いて所定の速度に加速し、上記所定の速度に加速したイオンを上記電界中に運ばれた微生物に照射するようにしたことを特徴としている。
【0007】
本発明の微生物除去方法は、大気中の気体分子を電離することにより発生させたイオンを、電界を用いて所定の速度に加速し、上記所定の速度に加速したイオンを上記電界中に運ばれた微生物に照射するようにしたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、添付の図面を参照しながら、本発明の微生物除去装置及び微生物除去方法の実施の形態について詳細に説明する。
【0009】
図1は、本実施の形態の微生物除去装置の一例を示した概念図である。
図1において、微生物除去装置1は、イオン発生部2と、イオン加速部3と、微生物捕集部4とを有している。
【0010】
イオン発生部2は、大気中の気体分子を電離させて、上記大気中に存在している微生物5を除去するためのイオンを発生させる機能を有する。なお、以下では上記大気中に存在している微生物5を除去するためのイオンを微生物除去用イオンと称する。
【0011】
イオン加速部3は、イオン発生部2により発生した上記微生物除去用イオンに電界E(V/m)を与えて、上記微生物除去用イオンを所定の速度vに加速させる機能を有する。そして、上記加速された微生物除去用イオンにより形成されるイオン流6を微生物5に照射するようにしている。
【0012】
ここで、上記所定の速度v(m/s)は、以下の(1式)により決定される。
v=μE・・・(1式)
上記(1式)において、μは、上記微生物除去用イオンの移動度(m2・s−1・V−1)である。このように、上記所定の速度vは、電界Eにより制御可能な物理量であり、本実施の形態では、微生物5を除去することができる運動エネルギーを上記微生物除去用イオンが有するように電界Eを調節する。上記所定の速度vの具体的な値としては、例えば5m/s以上50m/s以下の範囲内の所定の値が挙げられる。
【0013】
微生物捕集部4は、気流7に乗って外部から運ばれた微生物5を捕集する機能を少なくとも有する。すなわち、微生物捕集部4は、気流7に乗って外部から複数の微生物5が運ばれた場合、上記複数の微生物5のうちの少なくとも1つを捕集する機能を有する。
【0014】
以上のような本実施の形態の微生物除去装置1は、図1に示すように、微生物捕集部4で捕集された微生物5と、微生物捕集部4で捕集されずに気流7に乗って運ばれた微生物5とにイオン流6を照射するようにして、微生物5を除去するようにしている。なお、以下では、必要に応じて「微生物5を除去する」ことを「微生物5を死滅させる」と称する。
【0015】
図2は、本実施の形態の微生物除去装置1の概略構成の一例を示した構成図である。
図2において、微生物除去装置1は、第1の電極として配設されるイオン発生電極8と、第2の電極として配設されるイオン加速捕集電極9と、電力供給手段として配設される電源装置10とを有している。
【0016】
イオン発生電極8は、上記微生物除去用イオンを発生させるための電極であり、コロナ放電を起こすことが可能な所定の形状を有する。
イオン加速捕集電極9は、イオン発生電極8と所定の間隔を有して対向する位置に配設され、イオン発生電極8との間に電界Eを発生させるための電極である。
【0017】
すなわち、本実施の形態の微生物除去装置1では、イオン発生電極8とイオン加速捕集電極9との間に電界Eを発生させて、上記イオン発生電極8で発生した微生物除去用イオンを加速し、イオン発生電極8からイオン加速捕集電極9に向かうイオン流6を発生させる。なお、電界Eは、イオン発生電極8とイオン加速捕集電極9との間に印加される電圧と、イオン発生電極8とイオン加速捕集電極9との間の間隔により定められる。
【0018】
また、イオン加速捕集電極9は、気流7にのって外部から運ばれる微生物5の一部(少なくとも1つ)をクーロン力(引力)により吸引させて捕集する。具体的に説明すると、本実施の形態の微生物除去装置1では、イオン発生電極8とイオン加速捕集電極9との間に直流の電界Eを発生させることにより、イオン加速捕集電極9に微生物5を捕集するようにしている。
【0019】
電源装置10は、イオン発生電極8とイオン加速捕集電極9との間に接続され、イオン発生電極8でコロナ放電を起こして、イオン発生電極8とイオン加速捕集電極9の間に電界Eを発生させるように、イオン発生電極8とイオン加速捕集電極9に電力を供給する機能を有する。
【0020】
このように、図2に示したイオン発生電極8、イオン加速捕集電極9、及び電源装置10により、図1に示したイオン発生部2とイオン加速部3が構成され、さらに、イオン加速捕集電極9により、微生物捕集部4が構成される。
【0021】
このような構成の本実施の形態の微生物除去装置1では、イオン加速捕集電極9に捕集された微生物5と、イオン加速捕集電極9に捕集されずにイオン発生電極8とイオン加速捕集電極9との間を通過する微生物5に対してイオン流6を照射して微生物5を除去するようにしている。
【0022】
すなわち、本実施の形態では、イオン流6を照射することにより、大きな運動エネルギーを有する微生物除去用イオンを微生物5に連続的に衝突させるようにして微生物5を除去するとともに、イオン加速捕集電極9の表面に存在する境界層の深部にまで空気の流れを与え、イオン加速捕集電極9の表面に捕集された微生物5を乾燥状態に晒すようにして微生物5を除去するようにしている。
【0023】
以上のように、本実施の形態では、大気中の気体分子をコロナ放電により電離して発生させた微生物除去用イオンを所定の速度vに加速してイオン流6を発生させ、上記発生させたイオン流6を、イオン加速捕集電極9に捕集された微生物5と、イオン加速捕集電極9に捕集されずにイオン発生電極8とイオン加速捕集電極9との間を通過する微生物5に対して照射するようにしたので、イオン流6を発生させている限り微生物5を除去することができ、微生物5の除去効果が時間の経過とともに低下することを可及的に防止することができる。また、イオン加速捕集電極9に捕集された微生物5だけでなく、イオン発生電極8とイオン加速捕集電極9との間を通過する微生物5も死滅させることができる。したがって、大気中の微生物5を確実に除去することできる。これにより、室内空間を除菌、消臭することができ、快適な室内空間をユーザに提供することができる。
【0024】
なお、図2に示すように、イオン発生電極8により上記微生物除去用イオンを発生させるようにすれば、微生物除去装置1を安全に動作させることができるとともに、微生物除去装置1を容易に管理することができて好ましいが、大気中の気体分子を電離して上記微生物除去用イオンを発生させることができる手段であれば、必ずしも電極(コロナ放電)を用いて上記微生物除去用イオンを発生させる必要はない。例えば、適当な線量のγ線、X線又は軟X線などの放射線により上記微生物除去用イオンを発生させ、上記発生させた微生物除去用イオンを電界Eが生じている空間に供給して加速させるようにして、微生物除去用イオンの除去を間接的に行ってもよい。なお、上記において適当な線量とは、微生物5を直接放射線により除去しない線量であり、且つ上記微生物除去用イオンを発生させるのに十分な線量をいう。
【0025】
(第1の実施例)
次に、本実施の形態の微生物除去装置1の第1の実施例について説明する。
図3は、本実施例の微生物除去装置の構成の一例を示した構成図である。なお、図3において、図2で説明したものと同様の部分については、同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図3において、微生物除去装置1aは、第1の電極として配設されるイオン発生電極8aと、第2の電極として配設されるイオン加速捕集電極9aと、電力供給手段として配設される電源装置10aとを有している。
【0026】
イオン発生電極8aは、線形状を有する電極であり、例えばタングステンからなる金属線、タングステン線の表面に金、白金、ロジウム、パラジウムなどをメッキしたメッキ線や、タングステン線の芯線に金や白金などを被覆したクラッド線である。
イオン加速捕集電極9aは、イオン発生電極8aに対向して配設される板形状の平板電極であり、ステンレスなどの金属、絶縁性樹脂の表面に導電性の物質を設けた物、または導電性樹脂により形成される。
なお、上記導電性樹脂は、例えば、ポリプロピレンにカーボンブラック及び少量の難燃材を配合した樹脂、またはABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂にカーボン繊維、導電ウィスカーまたはステンレス繊維を配合した樹脂などであり、107Ω・cm以下の抵抗率を有するようにするのが好ましい。
【0027】
また、図3では、イオン発生電極8aが1つ、イオン加速捕集電極9aが2つの場合を例示しているが、イオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aの数はこれらに限定されないということは言うまでもない。すなわち、イオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aとを交互に複数配設するようにしてもよい。
【0028】
電源装置10aは、イオン発生電極8aに正の電位を与えるとともに、イオン加速捕集電極9aにグランド電位を与えるように構成された直流電源である。例えば、上記直流電源により、イオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aとに電圧値が3〜4kV、電流値が0.3mAの直流電力を供給するようにする。
【0029】
このようにして構成された微生物除去装置1aの電源装置10aを動作させると、イオン発生電極8aでコロナ放電が起こり、イオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aとの間に直流の電界Eが生じ、イオン発生電極8aからイオン加速捕集電極9aに向かうイオン流6が発生する。また、気流7に乗って外部から運ばれる微生物5の一部がクーロン力によってイオン加速捕集電極9aに捕集される。
【0030】
本実施例の微生物除去装置1aでは、このような動作により、イオン加速捕集電極9aに捕集された微生物5と、イオン加速捕集電極9aに捕集されずにイオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aとの間を通過する微生物5に、イオン流6を照射するようにしている。なお、本実施例におけるイオン流6は、正の極性を有する微生物除去用イオンにより形成される。
【0031】
以上のように、本実施例では、線形状のイオン発生電極8aに正の電位を与えるとともに、板形状のイオン加速捕集電極9aにグランド電位を与えることにより、イオン発生電極8aでコロナ放電を起こしてイオン流6を発生させ、上記発生させたイオン流6により微生物5を死滅させるようにして、微粒子6を確実に除去するようにしている。
【0032】
また、本実施例では、線形状のイオン発生電極8aに正の電位を与えるとともに、板形状のイオン加速捕集電極9aにグランド電位を与えるようにしているので、微生物除去装置1aからオゾンが発生するのを可及的に低減させることができるという効果も有している。
【0033】
なお、本実施例では、イオン発生電極8aに正の電位を与え、イオン加速捕集電極9aにグランド電位を与えるようにしたが、イオン発生電極8aがイオン加速捕集電極9aよりも相対的に高い電位を有するようにしていれば、必ずしも上記のような電位を与える必要はない。
【0034】
(第2の実施例)
次に、本実施の形態の微生物除去装置1の第2の実施例について説明する。
図4は、本実施例の微生物除去装置の構成の一例を示した構成図である。なお、図4において、上述した第1の実施例と同様の部分については、同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0035】
図4において、微生物除去装置1bは、イオン発生電極8aと、イオン加速捕集電極9aと、電力供給手段として配設される電源装置10bとを有している。図4に示すように、本実施例では、イオン発生電極8aに供給する電力(電圧及び電流)の極性が第1の実施例と異なるだけでその他の構成については第1の実施例と同様である。
【0036】
具体的に説明すると、本実施例では、電源装置10bにより、イオン発生電極8aに負の電位を与えるとともに、イオン加速捕集電極9aにグランド電位を与えるようにしている。
【0037】
以上のように、本実施例では、線形状のイオン発生電極8aに負の電位を与えるとともに、板形状のイオン加速捕集電極9aにグランド電位を与えることにより、イオン発生電極8aでコロナ放電を起こして、負の極性を有する微生物除去用イオンにより形成されるイオン流6を発生させ、上記発生させたイオン流6により微生物5を死滅させるようにして、微生物5を確実に除去するようにしている。
【0038】
なお、本実施例では、イオン発生電極8aに負の電位を与え、微生物除去用イオン加速・捕集電極8aにグランド電位を与えるようにしたが、微生物除去用イオン発生電極8aがイオン加速捕集電極9aよりも相対的に低い電位を有するようにしていれば、必ずしも上記のような電位を与える必要はない。
【0039】
(第3の実施例)
次に、本実施の形態の微生物除去装置1の第3の実施例について説明する。
図5は、本実施例の微生物除去装置の構成の一例を示した構成図である。なお、図5において、上述した第1の実施例及び第2の実施例と同様の部分については、同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0040】
図5において、微生物除去装置1cは、イオン発生電極8aと、イオン加速捕集電極9aと、電力供給手段として配設される電源装置10cとを有している。
【0041】
図5に示すように、本実施例のイオン発生電極8aと、イオン加速捕集電極9aの構成は、上述した第1及び第2の実施例と同様であり、電源装置10cが上述した第1及び第2の実施例と異なる。
【0042】
本実施例の電源装置10cは、直流電源10c1と、交流電源10c2と、スイッチ部10c3とを有し、スイッチ部10c3により、イオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aとの間に直流電源10c1を接続するか、または交流電源10c2を接続するかを選択可能にしている。
【0043】
具体的に説明すると、気流7に乗って運ばれる微生物5をイオン加速捕集電極9aに捕集しながら除去するときには、イオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aとの間に直流電源10c1が接続されるようにスイッチ部10c3を動作させる。一方、微生物5を捕集せずに除去するときには、イオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aとの間に交流電源10c2が接続させるようにスイッチ部10c3を動作させる。
【0044】
すなわち、気流7に乗って運ばれる微生物5を捕集しながら除去するときには、上述した第1の実施例(または第2の実施例)と同様に、イオン加速捕集電極9aに捕集された微生物5と、イオン加速捕集電極9aに捕集されずにイオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aとの間を通過する微生物5に、イオン流6を照射して微生物5を除去する。これにより、捕集された微生物5に対しては長時間イオン流6を照射することができ、細胞壁が厚い微生物5であっても確実に除去することができる。
【0045】
一方、微生物5を捕集せずに除去するときには、交流電源10c2から供給される電力により、イオン発生電極8aで発生するコロナ放電の極性を交互に切り替え、正の極性を有する微生物除去用イオンによるイオン流6と、負の極性を有する微生物除去用イオンによるイオン流6とが交互に生成されるようにする。
【0046】
これにより、正の極性を有する微生物除去用イオンは、負の極性に帯電した微生物5に衝突し、負の極性を有する微生物除去用イオンは、正の極性に帯電した微生物5に衝突する。したがって、微生物除去装置1cを交流電源10c2により動作させた場合には、正の極性に帯電した微生物5と負の極性に帯電した微生物5の両方を除去することができ、微生物除去装置1cを直流電源10c1により動作させた場合よりも、より効率的に微生物5を除去することができる。
【0047】
以上のことから、本実施例の微生物除去装置1cでは、気流7に乗って運ばれる微生物5を捕集して除去することを主たる目的とする場合には、直流電源10c1により微生物除去装置1cを動作させるようにし、微生物5を効率的に除去することを主たる目的とする場合には、交流電源10c2により微生物除去装置1cを動作させるようにするのが好ましい。
【0048】
また、例えば、直流電源10c1により微生物除去装置1cを動作させて微生物5を捕集した後に、交流電源10c2により微生物除去装置1cを動作させるようにすれば、細胞壁が厚い微生物5を効率的且つ確実に除去することができ好ましい。
【0049】
以上のように、本実施例では、イオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aに直流電力を供給するか、または交流電力を供給するかを選択するようにしたので、微生物5を捕集して除去することを主たる目的とする場合と、微生物5を効率的に除去することを主たる目的とする場合において、それぞれの目的に適した動作を行うことができる。
【0050】
なお、交流電源10c2の周波数は、通常使用されている商用電源周波数(50/60Hz)であってもよいが、より高い周波数(例えば400Hz、20kHz)で微生物除去装置1cを動作させるようにすれば、コロナ放電の極性を切り替える頻度を多くすることができるので、微生物5をより効率的に除去することができ好ましい。ただし、交流電源10c2の周波数を商用電源周波数(50/60Hz)より低くしても、上述した本実施例の微生物除去装置1cの効果を奏するので、交流電源10c2の周波数は、商用電源周波数より高い周波数に限定されないということは言うまでもない。
【0051】
また、図5に示した本実施例の微生物除去装置1cにおける直流電源10c1とスイッチ部10c3を設けずに、イオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aとの間に交流電源10c2を接続するようにして、微生物5を捕集せずに除去する構成にしてもよい。
【0052】
なお、上述した第1〜第3の実施例では、線形状のイオン発生電極8aと板形状のイオン加速捕集電極9aを用いてコロナ放電を起こし、イオン流6を発生させるようにしたが、イオン発生電極8aでコロナ放電を起こして、イオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aとの間に電界Eを生じさせることができれば、イオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aは、どのような形状を有していてもよく、図3〜図5に示したものに限定されない。例えば、イオン発生電極8を針形状にするとともに、イオン加速捕集電極9を板形状の平板電極にし、上記針形状のイオン発生電極8の針先をイオン加速捕集電極9に対向して配設するようにして微生物除去装置を構成するようにしてもよい。
【0053】
(試験結果)
次に、本願発明者が、上記第1〜第3の実施例で説明した微生物除去装置1a〜1cにおける微生物5の除去効果を実証するために行った試験結果について述べる。図6〜図9は、大腸菌とミクロコッカス・ルテウス(以下、ミクロコッカスと記す)を微生物5として採用して行った試験結果を示した図である。なお、図6及び図7において、相対的に高い除去効果が得られたものから順に◎、○、△を付している。
【0054】
(空間除菌)
図6において、空間除菌とは、イオン加速捕集電極9aに捕集されずに、イオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aとの間を通過する微生物5の除去効果を各微生物除去装置1a〜1cそれぞれについて調査したことを表している。
【0055】
この空間除菌における試験では、図3〜図5に示したようにして、微生物除去装置1a〜1cを気流7(試験ダクト)中に配設する。そして、気流7の上流側から微生物除去装置1a〜1cに向けて所定の個数の微生物5を供給し、微生物除去装置1a〜1cで除去されずに気流7の下流側に排出された微生物5の個数を測定することにより、上記供給した微生物5に対してどの位の微生物5が除去されたのかを調査した。なお、図6の表中の括弧内に示されている値は、定格風量で運転した場合でどの位の微生物5が除去されたのかを百分率で表したものである。定格風量で運転した場合には、下流側に排出されずにイオン加速捕集電極に捕集されてしまう微生物が一部あるが、図6に示した空間除菌の百分率の数値は、この捕集された分を除いた正味の除去効果を表したものである。また、この空間除菌における試験に使用した微生物除去装置1a〜1cのイオン加速捕集電極9aは、同一の導電性樹脂を用いて形成されている。
【0056】
図6に示すように、多くの大腸菌は、イオン発生電極8aとイオン加速捕集電極9aとの間を通過する際に除去されるということを確認することができた。
また、交流電源10c2の周波数を商用周波数の50Hzにしたときよりも400Hzにしたときの方がより多くの微生物5を除去できることを確認することができた。すなわち、交流電源10c2の周波数を商用周波数以外にした方がより多くの微生物5を除去できることを確認することができた。
また、ミクロコッカスにおいても、除去程度の違いはあるが大腸菌と同傾向で除去されるということを確認出来た。
【0057】
(捕集後除菌)
図6及び図7において、捕集後除菌とは、イオン加速捕集電極9aに捕集された微生物5の除去効果を各微生物除去装置1a〜1cそれぞれについて調査したことを表している。
【0058】
この捕集後除菌における試験では、図10に示すように、JIS K 3836で規定されている捕集性能試験装置を用いて、イオン加速捕集電極9aに捕集された微生物5の除去効果を測定した。なお、空間除菌においても試験装置(試験ダクト含む)などは捕集後除菌と同様である。
【0059】
具体的に説明すると、まず、送風機20から所定の風量の気流7を、ULPAフィルタ21を通してダクト内に送り込むとともに、生物粒子発生器22から所定の個数の微生物5を上記ダクト内に噴霧する。これにより、噴霧された微生物5は気流7に乗って下流側に運ばれる。
【0060】
そして、上記噴霧された微生物5は、混合オリフィス23により混合され、測定チャンバ24内で並列運転されている各微生物除去装置1a〜1c及びリファレンス用微生物除去装置25に均一な濃度で送り込まれる。なお、符号26は、オリフィス流量計である。
また、各微生物除去装置1a〜1c及びリファレンス用微生物除去装置25の下流側には、排気洗浄用のHEPAフィルタ27が配設されている。
【0061】
なお、上記において、リファレンス用微生物除去装置25は、微生物5が時間の経過とともに送風だけでは死滅していないことを確認するための装置である。具体的に説明すると、リファレンス用微生物除去装置25は、例えば第1の実施例と同様の構成の装置であり、試験開始後、所定時間だけ運転して微生物5を捕集してから高圧印加を中止してそのまま送風を続ける。そして、試験終了後、上記捕集した微生物5が死滅していないことを確認するようにする。
【0062】
また、図10において、微生物除去装置1a1は、上述した第1の実施例においてイオン加速捕集電極9aの材質を上記導電性樹脂にしたものである。そして、微生物除去装置1a2は、上述した第1の実施例においてイオン加速捕集電極9aの材質を金属としたものである。さらに、微生物除去装置1bは、上述した第2の実施例においてイオン加速捕集電極9aの材質を上記導電性樹脂にしたものである。また、微生物除去装置1c1は、上述した第3の実施例においてイオン加速捕集電極9aの材質を上記導電性樹脂にし、交流電源10c2の周波数を50Hzにしたものである。そして、微生物除去装置1c2は、上述した第3の実施例においてイオン加速捕集電極9aの材質を上記導電性樹脂にし、交流電源10c2の周波数を400Hzにしたものである。
【0063】
試験にあたり、各微生物除去装置1a〜1cで捕集される微生物5の個数がばらつかないように、各微生物除去装置1a〜1cとも、同じ値の直流電力を同じ時間だけ供給してイオン加速捕集電極9aに微生物5を捕集した後、上述した第1〜第3の実施例で説明した電源装置10a〜10cを動作させるようにした。また、イオン加速捕集電極9aへの付着を確実にする為に、捕集時は送風機定格の3分の1の風量で送風機20を運転して、捕集個数がばらつかずに、かつ、実験が確実に実施できるように多くの微生物がイオン加速捕集電極9aに捕集されるように捕集効率が高くなるようにした。そして除菌時は送風機風量を定格に戻して運転を行い、リファレンス用微生物除去装置も並行して同様に行った。なお、このとき、第3の実施例の微生物除去装置1cでは、交流電源10c2を動作させる。
【0064】
そして、各微生物除去装置1a〜1cにおいて、時間の経過とともにどの位の微生物5が死滅していくのかを調査した。具体的には、各微生物除去装置1a〜1cのイオン加速捕集電極9aを複数の領域に区分けしておき、上記複数の領域のうちの1つの領域を無菌の綿棒でふき取る。そして、上記ふき取った綿棒を緩衝水中に入れ希釈培養し、生存している微生物5の個数を測定する。このような測定を所定の時間が経過するたびにふき取る領域を変えて繰り返し行い、時間の経過とともにどの位の微生物5が死滅していくのかを調査した。
【0065】
図8及び図9は、この調査結果をグラフ形式で示した図である。そして、イオン加速捕集電極9a上で生存している微生物5の個数が、試験開始前の1/e(e:自然対数)になるまでの時間を図8及び図9から割り出し、その値を図6及び図7の表の括弧内に示した。
【0066】
なお、大腸菌については、イオン加速捕集電極9aに捕集した時点で略全て死滅したことを確認した。したがって、図6〜図9では、ミクロコッカスについてのみのデータを示している。
【0067】
これらの結果から、上記捕集後除菌を行うようにすれば、ミクロコッカスのように細胞壁の厚い微生物5であっても確実に除去することができるということを確認した。
すなわち、大腸菌のように細胞壁の薄い微生物5については、イオン加速捕集電極9aに捕集してイオン流6を長時間照射しなくても確実に除去できるが、ミクロコッカスのように細胞壁の厚い微生物5については、イオン加速捕集電極9aに捕集して高速イオン6を長時間照射することにより、確実に除去できるということを確認した。
【0068】
また、直流電源10a、10b、10c1を使用した場合よりも、交流電源10c2を使用した場合の方が、より早い時間で微生物5を除去することができるということを確認した。
【0069】
さらに、図7に示すように、イオン加速捕集電極9aを金属で形成した場合よりも、上記導電性樹脂で形成した場合の方が、より早い時間で微生物5を除去することができるということを確認した。
【0070】
(第4の実施例)
次に、本実施の形態の微生物除去装置1の第4の実施例について説明する。
本実施例では、上述した試験結果により確認された微生物除去装置1の有する効果をより有効に発揮させるために、微生物除去装置1を空気調和装置(エアコン)に搭載するようにしている。
【0071】
図11は、空気調和装置の室内ユニットの概略構成を示した側断面図である。
【0072】
図11において、空気調和装置の室内ユニット本体31は、前面パネル32と、上面パネル33と、後面パネル34とを有している。
【0073】
前面パネル32は、室内ユニット本体31の前面に配設され、大気中の空気を吸い込むための吸い込み口を有している。
また、上面パネル33は、室内ユニット本体31の上面に配設され、上記前面パネル32と同様に、空気を吸い込むための吸い込み口を有している。
【0074】
後面パネル34は、室内ユニット本体31の両側面部と、背面部と、底面部の一部とが一体に形成された成型板である。
これら前面パネル32、上面パネル33、及び後面パネル34により、室内ユニット本体31を横長の箱形状に形成している。
【0075】
そして、室内ユニット本体31の内部には、プレフィルター35、熱交換器36、送風機37、ルーバー38、及び上述した微生物除去装置1などが配設されている。
【0076】
プレフィルター35は、前面パネル32及び上面パネル33の内側に配設され、前面パネル32及び上面パネル33に設けられた吸い込み口を介して吸い込まれた気流7(空気)に含まれている埃や塵などを捕らえるフィルタであり、樹脂製のものが多用されている。
【0077】
微生物除去装置1は、前面パネル32側に配設されているプレフィルター35の内側と熱交換器36との間に配設され、前面パネル32に設けられた吸い込み口からプレフィルター35を介して吸い込まれた気流7(空気)に含まれている微生物5などを上述したようにして除去する機能を有する。
【0078】
熱交換器36は、プレフィルター35及び微生物除去装置1により微生物5などが除去された空気を、熱交換作用により所定の温度にする機能を有する。
送風機37は、熱交換器36により熱交換された空気を外部に送風する機能を有する。
ルーバー38は、送風機37から送風される空気の吹出口39に設けられ、送風機37から送風される空気の風向きを調整する機能を有する。
【0079】
以上のように、本実施例では、空気調和装置の室内ユニット31内に設けられている熱交換器36の前面に上述した微生物除去装置1を配設するようにしたので、空気調和装置で室内の温度及び湿度を調整する際に、微生物5を除去することができ、上述した本実施の形態の微生物除去装置1の有する効果をより有効に発揮させることができる。すなわち、本実施例では、微生物除去装置1により微生物5を除去した空気を熱交換器36に送り込むようにしているので、熱交換器36などに微生物5が付着して空気調和装置から悪臭が発生したり、微生物5が含まれた悪臭を有する空気がルーバー38を介して外部に放出されたりすることを防止することができるという効果を有する。
【0080】
なお、図11は、一般的な空気調和装置の室内ユニットを例示したに過ぎず、熱交換器36の前面に微生物除去装置1が配設されていれば、空気調和装置の室内ユニットの構成は、図11に示したものに限定されないということは言うまでもない。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、大気中の気体分子を電離することにより発生させたイオンを、電界を用いて所定の速度に加速し、上記所定の速度に加速したイオンを上記電界中に運ばれた微生物に照射するようにしたので、大きな運動エネルギーを有するイオンを用いて微生物を死滅させることができ、大気中に存在している微生物を確実に除去することができる。
【0082】
また、本発明の他の特徴によれば、上記電界中に運ばれた微生物の少なくとも1つを捕集するようにしたので、上記捕集した微生物については所定の速度に加速されたイオンが長時間照射されるようになる。したがって、細胞壁の厚い微生物であっても確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、微生物除去装置の一例を示した概念図である。
【図2】本発明の実施の形態を示し、微生物除去装置の概略構成の一例を示した構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示し、微生物除去装置の構成の一例を示した構成図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示し、微生物除去装置の構成の一例を示した構成図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示し、微生物除去装置の構成の一例を示した構成図である。
【図6】本発明の実施の形態を示し、微生物除去装置における微生物の除去効果を試験した結果を表形式で示した図である。
【図7】本発明の実施の形態を示し、電極材料を変えて微生物の除去効果を試験した結果を表形式で示した図である。
【図8】本発明の実施の形態を示し、捕集した微生物の除去効果を試験した第1の結果を示した図である。
【図9】本発明の実施の形態を示し、捕集した微生物の除去効果を試験した第2の結果を示した図である。
【図10】本発明の実施の形態を示し、捕集した微生物の除去効果を試験するための装置の概略構成の一例を示した図である。
【図11】本発明の第4の実施例を示し、空気調和装置の概略構成を示した側断面図である。
【符号の説明】
1 微生物除去装置
2 イオン発生部
3 イオン加速部
4 微生物捕集部
5 微生物
6 イオン流
7 気流
8 イオン発生電極
9 イオン加速・捕集電極
31 空気調和装置の室内ユニット本体
36 熱交換器
Claims (11)
- 大気中の気体分子を電離することにより発生させたイオンを、電界を用いて所定の速度に加速し、上記所定の速度に加速したイオンを上記電界中に運ばれた微生物に照射するようにしたことを特徴とする微生物除去装置。
- 上記電界中に運ばれた微生物の一部を捕集するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の微生物除去装置。
- 上記イオンを発生させるための第1の電極と、
上記第1の電極と所定の間隔を有して配設される第2の電極とを有し、
上記第1の電極でコロナ放電を起こして上記イオンを発生させるとともに、上記第1の電極と第2の電極との間に生じる電界により上記発生させたイオンを加速させるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の微生物除去装置。 - 上記第1の電極と第2の電極とに直流電力を供給する電力供給手段を有し、
上記電力供給手段により供給される直流電力により、上記第1の電極でコロナ放電を起こすようにしたことを特徴とする請求項3に記載の微生物除去装置。 - 上記第1の電極と第2の電極とに交流電力を供給する電力供給手段を有し、
上記電源供給手段により供給される交流電力により、上記第1の電極でコロナ放電を起こすようにしたことを特徴とする請求項3に記載の微生物除去装置。 - 上記第1の電極と第2の電極とに直流電力または交流電力のうちの何れか一方を供給する電力供給手段を有し、
上記電力供給手段により供給される電力により、上記第1の電極でコロナ放電を起こすようにしたことを特徴とする請求項3に記載の微生物除去装置。 - 上記第1の電極と第2の電極とに直流電力または交流電力のうちの少なくとも一方を供給する電力供給手段を有し、
上記電力供給手段により供給される電力により、上記第1の電極でコロナ放電を起こすようにしたことを特徴とする請求項3に記載の微生物除去装置。 - 上記第2の電極を、導電性樹脂を用いて形成したことを特徴とする請求項3〜7の何れか1項に記載の微生物除去装置。
- 上記第1の電極を、針形状または線形状に形成し、
上記第2の電極を、板形状に形成したことを特徴とする請求項3〜8の何れか1項に記載の微生物除去装置。 - 空気調和装置に搭載するように構成したことを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の微生物除去装置。
- 大気中の気体分子を電離することにより発生させたイオンを、電界を用いて所定の速度に加速し、上記所定の速度に加速したイオンを上記電界中に運ばれた微生物に照射するようにしたことを特徴とする微生物除去方法。
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