JP2004060769A - 動力機構 - Google Patents

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Genichi Murakami
村上 元一
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】ピストンに側圧力が生じない動力機構を提供すること
【解決手段】往復運動する少なくとも一つのピストン1〜4と、ピストン1〜4の運動方向に平行な回転軸に固定され、高さが波形に変化する第1カム面51が上面縁に沿って形成された第1の面カム5と、第1の面カム5と同軸に回転し、高さが波形に変化する第2カム面61が上面縁に沿って形成された第2の面カム6と、第2の面カム6が第1の面カム5に対して逆回転したときに第1面カム5と同方向の回転力を回転軸に伝達する伝達機構8,9とを備え、第1カム面51および第2カム面61の高さおよび波数は互いに同じであり、ピストン1〜4は第1カム面51と接する第1ローラ11,21,31,41と第2カム面61と接する第2ローラ21,22,32,42とを有し、第1カム面51と第1ローラ11,21,31,41との接触角θ1と第2カム面61と第2ローラ21,22,32,42との接触角θ2とがピストン1〜4の運動方向に対して対称であることを特徴とする。
【選択図】
図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直線運動を回転運動に変える機構を含む動力機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的な4サイクルエンジンでは、クランク・コンロッド機構を利用してピストンの往復運動を回転運動に変換して出力している。これに対して、大幅な部品点数の低減および小型化を目的として、クランク・コンロッド機構の代わりにローラと面カムを用いたカムエンジンがある(Dyna−Cam engine (AOPA−45−OCTOBER1997)。このカムエンジンでは、ピストン下部に設けられたローラが面カムのカム面上を転がることにより、ピストンの往復運動が面カムの回転運動に変換される機構がクランク・コンロッド機構の代わりに用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来のカムエンジンの場合、面カムからピストンのローラに与えられる反力のうち、ピストンの往復運動方向に垂直な方向の成分が大きいという問題があった。この反力は、ピストンがシリンダ壁面を押し付ける力すなわち側圧力となり、これが大きくなるにしたがってピストンとシリンダとの間の摩擦力が大きくなり、エネルギー効率の低下をまねく。特に、小型化を図るために、面カムのカム径を小さくしようとすると、側圧力が増大してしまうという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の動力機構はこのような問題を解決するためになされたものであり、往復運動する少なくとも一つのピストンと、ピストンの運動方向に平行な回転軸に固定され、高さが波形に変化する第1カム面が上面縁に沿って形成された第1の面カムと、第1の面カムと同軸に回転し、高さが波形に変化する第2カム面が上面縁に沿って形成された第2の面カムと、第2の面カムが第1の面カムに対して逆回転したときに第1面カムと同方向の回転力を回転軸に伝達する伝達機構とを備え、第1カム面および第2カム面の高さおよび波数は互いに同じであり、ピストンは第1カム面と接する第1ローラと第2カム面と接する第2ローラとを有し、第1カム面と第1ローラとの接触角と第2カム面と第2ローラとの接触角とがピストンの運動方向を基準にして対称であることを特徴とする。
【0005】
ピストンの往復運動に伴って第1および第2ローラが往復運動すると、第1ローラにカム面が接触している第1の面カムおよび第2ローラにカム面が接触している第2の面カムが互いに逆方向に回転する。第1の面カムの回転力は直接回転軸に伝達され、第2の面カムの回転力は伝達機構を介して回転軸に伝達される。第2の面カムの回転力は、伝達機構によって第1の面カムと同方向の回転力として回転軸に加えられる。これによって、ピストンの往復運動が回転運動に変換されることになる。
【0006】
一方、第1カム面と第1ローラとの接触角と第2カム面と第2ローラとの接触角とがピストンの運動方向を基準にして常に対称となっているので、第1カム面から第1ローラに与えられる反力ベクトルと第2カム面から第2ローラに与えられる反力ベクトルはピストンの運動方向を基準にして常に対称となっている。そのため、これら二つの反力におけるピストンの往復運動方向に垂直な方向の成分が互いに相殺され、ピストンがシリンダ壁面を押し付ける側圧力が生じない。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態である動力機構を示す斜視図である。この動力機構は、4つのピストン1〜4を備える4気筒の4サイクルエンジンであり、往復運動を回転運動に変換する要素として、回転中心が一致している2つの面カム5および6を備える。
【0008】
4つのピストン1〜4は、面カム5および6の回転中心線7から等距離の位置に互いに等間隔に配置されている。また、ピストン1〜4は、図示を省略したシリンダ内を上下に往復運動するように構成されており、ピストンの往復運動方向は、面カム5および6の回転中心線7に平行である。
【0009】
ピストン1〜4の下部には、それぞれ面カム5のカム面51に接する第1ローラ11、21、31、41と、面カム6のカム面61に接する第2ローラ12、22、32、42とを備える。ただし、ピストン2の第2ローラ22およびピストン4の第1ローラ41は、図1には表記されていない。
【0010】
図2は、面カム5および6をその回転中心線7を通る面で切断したときの断面図である。面カム5は4サイクルエンジンとしての出力軸51を回転中心線7と同軸に備えている。面カム5の円周方向外側には面カム6が配置されており、面カム5の外周壁および面カム6の内周壁にはそれぞれ歯車としての歯が切られている。内歯車としての面カム5と外歯車としての面カム6は遊星歯車8および9によって連結されている。
【0011】
面カム6が時計方向(矢印A方向)に回転すると、遊星歯車8および9もそれぞれ時計方向(矢印C方向および矢印D方向)に回転する。そして遊星歯車8および9の回転はさらに面カム5に伝達され、面カム5は反時計方向(矢印B方向)に回転する。このように、面カム5および6は互いに逆回転したとき、出力軸51に同方向の回転力が伝達されるようになっている。
【0012】
図3は面カム5および6をそれぞれ展開した図であり、横軸に展開角度をとり、縦軸にカム面の高さをとっている。面カム5のカム面51の高さが実線で示されており、面カム6のカム面61の高さが破線で示されている。同図からわかるように、カム面51および61の高さはいずれも同一の振幅で正弦波状に変化しており、いずれも一周が正弦波の二周期に対応している。
【0013】
図3において、各ピストンの動作タイミングは、たとえば、ピストン1が膨張行程において下降中だとすると、ピストン3が吸気行程で下降中であり、ピストン2または4は圧縮行程または排気行程で上昇中となる。
【0014】
図4および図5は、図3におけるピストン1の第1ローラ11および第2ローラ12とカム面51およびカム面61との当接状態を示すものであり、図4を正面図とすると図5が側面図となる。
【0015】
第1ローラ11とカム面51との接触角(ピストン1の往復運動方向に垂直な面と接触面とのなす角度)をθ1とし、第2ローラ12とカム面61との接触角をθ2とすると、θ1とθ2は、ピストン1の上下位置にかかわらず常にピストン1の往復運動方向を基準にして対称となり等しい値となる。
【0016】
今、ピストン1が下降局面にあるすると、第1ローラ11からカム面51に対して垂直な力F1が加わる。この力F1は水平方向成分F2を含んでいるため、面カム5は矢印D1の方向に回転する。同様に、第2ローラ12からカム面61に対して垂直な力が加わり、その水平成分の力によって面カム6は矢印D2の方向に回転する。
【0017】
このとき、面カム5および6は、回転方向と反対向きの水平方向反力をローラ11および12を介してピストン1に与えることになるが、これら二つの反力は値が等しく向きが反対であるため、相互に相殺される。したがって、ピストン1がシリンダ壁100を押圧するいわゆる側圧力は実質的に零となる。
【0018】
以上はシリンダ1が膨張行程にある場合を例にとって、側圧力が零となることを説明したが、排気行程、吸気行程および圧縮行程においても、接触角θ1とθ2は、ピストン1の往復運動方向を基準にして対称となり等しい値となるので、面カム5および6がローラ11および12を介してピストン1に与える水平方向成分の力は常に相殺され、側圧力は常に零である。
【0019】
他のシリンダ2〜4についても、シリンダ1と全く同様のメカニズムによって側圧力は常に零となる。
【0020】
なお、本実施形態は4気筒4サイクルエンジンであるが、4気筒に限定されるものではない。
【0021】
本実施形態では、カム面51および61は正弦波状であるが、接触角θ1とθ2が等しくなるような波形であれば、正弦波に限定されるものではない。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明の動力機構によれば、ピストンの往復運動を面カムの回転運動に変換する機構を備えた動力機構において、ピストンに側圧力を全く生じさせないので、ピストンとシリンダとの間の無用な摩擦力を抑制することができ、高いエネルギー効率で駆動することができる。特に、小型化を目的として面カムの径を小さくしても側圧力を生じさせないという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である4気筒4サイクルエンジンの主要部を示す斜視図。
【図2】面カム5および6をその回転中心線7を通る面で切断したときの断面図。
【図3】面カム5および6をそれぞれ展開した図。
【図4】図3におけるピストン1の第1ローラ11および第2ローラ12とカム面51およびカム面61との当接状態を示す正面図。
【図5】図3におけるピストン1の第1ローラ11および第2ローラ12とカム面51およびカム面61との当接状態を示す側面図。
【符号の説明】
1〜4…ピストン、5…第1面カム、6…第2面カム、7…回転中心線、8,9…遊星歯車、11,21,31,41…第1ローラ、12,22,32,42…第2ローラ、51…第1カム面、62…第2カム面、100…シリンダ。

Claims (2)

  1. 往復運動する少なくとも一つのピストンと、
    前記ピストンの運動方向に平行な回転軸に固定され、高さが波形に変化する第1カム面が上面縁に沿って形成された第1の面カムと、
    前記第1の面カムと同軸に回転し、高さが波形に変化する第2カム面が上面縁に沿って形成された第2の面カムと、
    前記第2の面カムが前記第1の面カムに対して逆回転したときに前記第1面カムと同方向の回転力を前記回転軸に伝達する伝達機構と、を備え、
    前記第1カム面および前記第2カム面の高さおよび波数は互いに同じであり、
    前記ピストンは前記第1カム面と接する第1ローラと前記第2カム面と接する第2ローラとを有し、前記第1カム面と前記第1ローラとの接触角と前記第2カム面と前記第2ローラとの接触角とが前記ピストンの運動方向を基準にして対称であることを特徴とする動力機構。
  2. 前記第2の面カムが前記第1の面カムの外周に配置され、前記第1の面カムが内歯車となっており、前記第2の面カムが外歯車となっており、前記内歯車と前記外歯車の間に遊星歯車が介在することにより前記伝達機構が構成されていることを特徴とする請求項1に記載の動力機構。
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