JP2004060332A - トイレ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗浄水の噴出範囲を可変できるとともに現在の噴出範囲を視覚認識できるトイレ装置を提供する。
【解決手段】洗浄水を局部に向けて噴出するとともにその噴出範囲を変更可能なノズル手段と、噴出範囲変更手段と、噴出範囲変更手段を制御する制御部と、制御部に対する指令手段12と表示部13を有するリモコン11とを備えたトイレ装置において、リモコン11に噴出範囲選択手段20a、20bを設けるとともに噴出範囲表示部27を設け、リモコン11の噴出範囲選択手段20a、20bを操作することで噴出範囲を任意に設定できかつその噴出範囲が噴出範囲表示部27に表示されるようにした。
【選択図】 図2
【解決手段】洗浄水を局部に向けて噴出するとともにその噴出範囲を変更可能なノズル手段と、噴出範囲変更手段と、噴出範囲変更手段を制御する制御部と、制御部に対する指令手段12と表示部13を有するリモコン11とを備えたトイレ装置において、リモコン11に噴出範囲選択手段20a、20bを設けるとともに噴出範囲表示部27を設け、リモコン11の噴出範囲選択手段20a、20bを操作することで噴出範囲を任意に設定できかつその噴出範囲が噴出範囲表示部27に表示されるようにした。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はトイレ装置に関し、特に局部に向けて噴出する洗浄水の噴出範囲を可変できるトイレ装置において、その噴出範囲を視覚認識できるようにしたトイレ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、局部に向けて洗浄水を噴出して洗浄する衛生洗浄手段を備えたトイレ装置において、例えば特許第3292185号明細書に開示されているように、洗浄水の噴出範囲、すなわち洗浄範囲を任意に拡大・縮小して調整できるようにしたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では洗浄範囲を多段階で可変できるようにした場合に、使用中に現在の洗浄範囲の広狭が、可変範囲におけるどの位置であるのかが分からず、使用者にとって快適な洗浄範囲を視覚的に知ることができず、良好な使い心地が得られるように調整するのが容易でなく、使い勝手が良くないという問題がある。
【0004】
また、洗浄範囲の可変によって多様な洗浄感や洗浄効果が得られる洗浄形態を実現し、またその洗浄形態を的確に視覚認識できるようにしたトイレ装置の開発が望まれる。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、洗浄水の噴出範囲を可変できるとともに現在の噴出範囲を視覚認識でき、また多様な洗浄形態を実現でき、またその洗浄形態を視覚認識できるトイレ装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のトイレ装置は、洗浄水を局部に向けて噴出するとともにその噴出範囲を変更可能なノズル手段と、噴出範囲変更手段と、噴出範囲変更手段を制御する制御部と、制御部に対する指令手段と表示部を有するリモコンとを備え、リモコンに噴出範囲選択手段を設けるとともに噴出範囲表示部を設けたものであり、リモコンの噴出範囲選択手段を操作することで噴出範囲を任意に設定できかつその噴出範囲が噴出範囲表示部に表示されるため、噴出範囲を容易に可変できるとともに噴出範囲を視覚認識でき、したがって噴出範囲を良好な使い心地が得られるように容易に調整できて使い勝手が良い。
【0007】
また、噴出範囲表示部は、中心部から周囲に向けて複数段階に設けられた表示片群から成り、噴出範囲に応じて中心から所要数の表示片が表示されるように構成すると、噴出範囲を一目して認識することができて使い勝手が良い。
【0008】
また、噴出範囲表示部に、表示片群の配置範囲の全体を、各段階毎に区分して表示するスケール表示片を設けると、現在の噴出範囲が、噴出範囲の可変範囲全体のどの位置であるかが、一目して的確に認識することができ、一層使い勝手が良い。
【0009】
また、噴出範囲の初期設定値は、噴出範囲の最大範囲と最小範囲の中間値に設定されていると、標準的な使用を行う場合に調整が不要でかつ何れの方向に調整するにしても操作が少なくて済み、使い勝手が良い。
【0010】
また、噴出範囲選択手段にて設定された噴出範囲の設定値は、噴出動作後所定時間経過すると初期設定値に復帰するように構成されていると、前に使用した人の洗浄形態の嗜好性が後で使用する人に分かってしまうというような事態の発生を確実に防止できる。
【0011】
また、噴出範囲の初期設定値の変更手段を設けておくと、初期設定値を任意に変更できるので、例えば幼児やお年寄りなど、噴出範囲の変更操作が苦手な人に合わせて初期設定値を調整しておくことで、変更操作の苦手な人の使い勝手を良くすることができる。
【0012】
また、ノズル手段からの洗浄水の噴出力を可変する噴出力変更手段を設けるととともに、リモコンに噴出力選択手段と噴出力の大きさを表示する噴出力表示部を設け、制御部による制御モードとして噴出範囲を最小に絞るとともに噴出力を最大にするパワフル噴出モードを設け、リモコンにパワフル噴出選択手段を設けると、リモコンのパワフル噴出選択手段を操作することで、噴出範囲を最小に絞った状態で噴射力を最大にした噴出形態となり、強力でかつ集中した洗浄形態を簡単な操作で選択することができる。
【0013】
また、パワフル噴出モード時に、リモコンの表示部は、噴出範囲表示部が最小範囲を表示し、噴出力表示部は最大値を表示するようにすることで、パワフル噴出モードであることを的確に視覚認識できる。
【0014】
また、パワフル噴射モード時の専用の表示手段を表示部に設けると、パワフル噴出モードであることが一層明示的に視覚認識できる。
【0015】
また、ノズル手段からの洗浄水の噴出力を可変する噴出力変更手段を設けるととともに、リモコンに噴出力選択手段と噴出力の大きさを表示する噴出力表示部を設け、制御部による制御モードとして噴出範囲が最大で噴射力が最小の状態と噴出範囲が最小で噴射力が最大の状態とを繰り返すマッサージ噴出モードを設け、リモコンにマッサージ噴出選択手段を設けると、マッサージ噴出選択手段を操作することで、噴出範囲が最大で噴射力が最小の状態と噴出範囲が最小で噴射力が最大の状態とが繰り返され、噴出感の強弱が非常に大きい噴出形態となり、マッサージ効果の大きい噴出形態を簡単な操作で選択することができる。
【0016】
また、マッサージ噴出モード時に、リモコンの表示部は、噴出範囲表示部が最大範囲を、噴出力表示部は最小値を表示する状態と、噴出範囲表示部が最小範囲を、噴出力表示部は最大値を表示する状態とを、繰り返し表示するようにすると、マッサージ噴出モードであることを的確に視覚認識できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のトイレ装置の一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
【0018】
図1において、水道端末から逆止弁(図示せず)と定流量弁(図示せず)を介して電磁開閉弁1に給水されており、洗浄時には電磁開閉弁1が開弁されてヒータ2に給水されるように構成されている。このヒータ2にて所定温度に加温された洗浄水は、モータ4にて駆動制御されるポンプ3にてノズルユニット5に給水され、そのノズル部6から局部に向けて噴射するように構成されている。ポンプ3とノズルユニット5の間には、パルスモータ8にて流路切り換え及び流量調整を行う切換弁7が介装されている。また、ノズルユニット5のノズル位置調整機構を駆動するモータ9が設けられている。電磁開閉弁1、ヒータ2、ポンプ3を駆動するモータ4、切換弁7を駆動するパルスモータ8、及び位置調整用のモータ9は制御部10にて駆動制御される。また、制御部10と赤外線通信手段で接続されたリモコン11が設けられ、リモコン11に設けられた各種スイッチからなる指令手段12にて制御部10に対して制御指令するとともにその制御状態を表示部13に表示するように構成されている。
【0019】
ヒータ2は、蛇行状の熱交換流路にセラミックヒータを臨ませて構成されている。ポンプ3とモータ4の組み合わせは、ギヤポンプとDCサーボモータの組み合わせが一般的であり、その電圧制御には直流電源によるPWM(パルス幅変調制御)やPFM(パルス周波数変調制御)を適用することができる。このポンプ3とモータ4の組み合わせによって、洗浄水の吐出量、即ちノズル部6からの噴出力を調整できるとともに、吐出量を脈動させることができるように構成されている。また、ポンプとモータの組み合わせに代えて電磁ポンプを用いることもできる。
【0020】
ノズル部6は、旋回室6aとオリフィス6bとエア混合室6cと噴出口6dを順次同芯状に接続して構成されている。旋回室6aに対しては、その軸心に向けて洗浄水を流入させる軸心流入管14とその外周部に接線方向に洗浄水を流入させる偏心流入管15とが接続され、エア混合室6cにはエア導入管6eが接続されている。そして、ポンプ3にて送給された洗浄水を切換弁7にて軸芯流入管14と偏芯流入管15に対して任意の流量比で供給するように構成されている。
【0021】
軸芯流入管14の流量をL1、偏芯流入管15の流量をL2として、L1>>L2で、L2が0に近い場合には、噴出口6dからの噴出される洗浄水の噴出範囲は最小の噴出範囲S1となって、集中して噴出され、逆にL1<<L2で、L1が0に近い場合には、噴出口6dからの噴出される洗浄水の噴出範囲は最大の噴出範囲S4となって、大きな領域に拡散して噴出され、本実施形態では切換弁7にて噴出範囲を4段階に切り換え可能に構成されている。
【0022】
次に、リモコン11の構成について、制御部10による制御動作とともに図2を参照して説明する。リモコン11には、指令手段12として、おしり洗浄スイッチ16、ビデ洗浄スイッチ17、乾燥スイッチ18、及び停止スイッチ19が設けられ、各スイッチ16、17、18を押すことで制御部10にてそれぞれの動作制御を行い、停止スイッチ19を押すことで動作を停止するように構成されている。
【0023】
また、上記洗浄動作時の各種動作条件、すなわち洗浄水の噴出範囲である洗浄範囲、ノズル位置、洗浄水の噴出強さである洗浄強さ、温水及び乾燥温度を設定調整するため、各々上昇スイッチと下降スイッチからなる各一対の洗浄範囲設定スイッチ20a、20b、ノズル位置設定スイッチ21a、21b、洗浄強さ設定スイッチ22a、22b、温水/乾燥温度設定スイッチ23a、23bが設けられ、それぞれ設定された条件に基づいて制御部10が動作制御を行うように構成されている。
【0024】
さらに、制御部10には、その制御モードとして、噴出範囲を最小に絞るとともに噴出力を最大にするパワフル噴出モードと、噴出範囲が最大で噴射力が最小の状態と噴出範囲が最小で噴射力が最大の状態とを繰り返すマッサージ噴出モードと、パワフル噴出モードと同様のビデプラスモードが設けられ、それに対応してリモコン11にパワフル噴出選択スイッチ24とマッサージ噴出選択スイッチ25とビデプラス選択スイッチ26が設けられている。
【0025】
また、表示部13には、洗浄範囲表示部27と、ノズル位置表示部28と、洗浄強さ表示部29と、温水/乾燥温度表示部30、及び時刻/タイマ表示部31が設けられている。
【0026】
洗浄範囲表示部27は、中心部の単一の円形表示片27aとその両側に向けて3段階に設けられた三日月形表示片27b、27c、27dの表示片群から成っており、設定された洗浄範囲に応じて中心の円形表示片27aと所要数の三日月形表示片27b〜27dが表示されるように構成されている。また、各表示片27a〜27dの下部に、それぞれの位置を常時表示するスケール表示片27eが設けられている。
【0027】
ノズル位置表示部28は、ノズル部6の前後の位置を示す5つのノズル図形28aが前後に5段階に配列され、設定されたノズル位置に対応するノズル図形28aが表示されるように構成されている。また、各ノズル図形28aの下部に常時表示するスケール表示片28bが設けられている。
【0028】
洗浄強さ表示部29は、洗浄(噴出)強さに応じて長さを異ならせた5つの棒グラフ図形29aが順次並列配置され、設定された洗浄強さに対応する棒グラフ図形29aまでの各棒グラフ図形29aが表示されるように構成されている。また、各棒グラフ図形29aの下部に常時表示するスケール表示片29bが設けられている。
【0029】
温水/乾燥温度表示部30も同様に、温度の高さに応じて長さを異ならせた5つの棒グラフ図形30aが順次並列配置され、設定された温度の高さに対応する棒グラフ図形30aまでの各棒グラフ図形30aが表示されるように構成されている。また、各棒グラフ図形30aの下部に常時表示するスケール表示片30bが設けられている。
【0030】
なお、上記洗浄動作条件の初期設定は、設定可能範囲の中間に設定されており、それに対応して、図2に示すように、洗浄範囲表示部27は中心部の単一の円形表示片27aと三日月形表示片27bが表示され、ノズル位置表示部28は5段階の中間位置のノズル図形28aが表示され、洗浄強さ表示部29及び温水/乾燥温度表示部30は5つの棒グラフ図形29a、30aの内の3つまでが表示されている。
【0031】
また、パワフル噴出選択スイッチ24が押されてパワフル噴出モードが選択された場合には、噴出範囲が最小に絞られるとともに噴出力が最大になるのに対応して、図3に示すように、洗浄範囲表示部27では中心部の単一の円形表示片27aのみが表示され、洗浄強さ表示部29では5つのすべての棒グラフ図形29aが表示されるように構成されている。
【0032】
また、マッサージ噴出選択スイッチ25が押されてマッサージ噴出モードが選択された場合には、噴出範囲が最小で噴射力が最大の状態と噴出範囲が最大で噴射力が最小の状態とが繰り返されるのに対応して、図4(a)に示すように、洗浄範囲表示部27では中心部の単一の円形表示片27aのみが表示され、洗浄強さ表示部29では5つのすべての棒グラフ図形29aが表示される状態と、図4(b)に示すように、洗浄範囲表示部27ではすべての表示片27a〜27dが表示され、洗浄強さ表示部29では最も短い棒グラフ図形29aのみが表示される状態とが上記洗浄水の噴射と同期して繰り返すように構成されている。
【0033】
以上の構成のトイレ装置において、使用目的に応じて、リモコン11のおしり洗浄スイッチ16、ビデ洗浄スイッチ17、又は乾燥スイッチ18を押すことで、初期設定された動作条件に基づいて制御部10によってそれぞれの動作制御が行われ、停止スイッチ19を押すことで動作が停止する。
【0034】
また、その動作前又は動作中に、動作条件の設定スイッチ、即ち洗浄範囲設定スイッチ20a、20b、ノズル位置設定スイッチ21a、21b、洗浄強さ設定スイッチ22a、22b、温水/乾燥温度設定スイッチ23a、23bを操作することで、所望の動作条件に調整・設定することができる。また、その設定に応じて、洗浄範囲表示部27、ノズル位置表示部28、洗浄強さ表示部29、温水/乾燥温度表示部30の表示が、設定された動作条件に応じた表示に切り換わる。
【0035】
特に、リモコン11に洗浄範囲設定スイッチ20a、20bを設けるとともにその表示部13に洗浄範囲表示部27を設けたことにより、洗浄範囲を容易に可変できるとともに洗浄範囲を視覚認識でき、したがって洗浄範囲を良好な使い心地が得られるように容易に調整できて使い勝手が良い。また、洗浄範囲表示部27を、中心部から周囲に向けて複数段階に設けられた表示片群27a〜27dにて構成し、洗浄範囲に応じて中心から所要数の表示片が表示されるように構成したので、洗浄範囲を一目して認識することができて使い勝手が良い。さらに、洗浄範囲表示部27に、表示片群27a〜27dの配置範囲の全体を、各段階毎に区分して表示するスケール表示片27eを設けているので、現在の洗浄範囲が、洗浄範囲の可変範囲全体のどの位置であるかが、一目して的確に認識することができ、一層使い勝手が良い。
【0036】
また、この洗浄範囲を含めて上記動作条件の初期設定値は、図2に示したように、最大範囲と最小範囲の中間値に設定されているので、標準的な使用を行う場合に調整が不要でかつ何れの方向に調整するにしても操作が少なくて済み、使い勝手が良い。また、洗浄範囲を含めて各動作条件の設定値は、停止スイッチ19を押して動作を停止した後、例えば1分程度の所定時間が経過すると、初期設定値に復帰するように構成されている。こうすることで、前に使用した人の洗浄形態の嗜好性が後で使用する人に分かってしまうというような事態の発生を確実に防止できる。
【0037】
また、好適には、洗浄範囲を含めて各動作条件の初期設定値の変更手段が設けられる。具体的には、例えば設定変更スイッチ(図示せず)を設け、これを押しながら各設定スイッチ20a、20b〜23a、23bを操作して設定調整することで、設定された値が初期設定値になるように構成される。このように、初期設定値を任意に変更できるようにすると、例えば幼児やお年寄りなど、噴出範囲の変更操作が苦手な人に合わせて初期設定値を調整しておくことで、変更操作の苦手な人の使い勝手を良くすることができる。
【0038】
また、リモコン11のパワフル噴出選択スイッチ24を押すと、洗浄範囲を最小に絞った状態で噴射力を最大にした噴出形態が得られ、強力でかつ集中した洗浄形態を簡単なワンタッチ操作で選択することができ、さらにその際に表示部13は、図3に示すように、洗浄範囲表示部27で単一の円形表示片27aのみが表示されて最小範囲を表示し、洗浄強さ表示部29で5つのすべての棒グラフ図形29aが表示されて最大値を表示するので、パワフル噴出モードであることを的確に視覚認識できる。
【0039】
また、リモコン11のマッサージ噴出選択スイッチ25を押すと、洗浄範囲が最大で洗浄強さが最小の状態と洗浄範囲が最小で洗浄強さが最大の状態とが繰り返され、噴出感の強弱が非常に大きい噴出形態となり、マッサージ効果の大きい噴出形態を簡単なワンタッチ操作で選択することができ、さらにその際に表示部13は、図4に示すように、洗浄範囲表示部27が最大範囲を、洗浄強さ表示部29は最小値を表示する状態と、洗浄範囲表示部27が最小範囲を、洗浄強さ表示部29は最大値を表示する状態とを、繰り返し表示するので、マッサージ噴出モードであることを的確に視覚認識できる。
【0040】
なお、以上の説明では、パワフル噴出モード時に、図3に示すように、洗浄範囲表示部27で単一の円形表示片27aのみが表示され、洗浄強さ表示部29で5つのすべての棒グラフ図形29aが表示されるようにした例を示したが、表示状態が地味で、パワフルである印象を与えにくいため、例えば、図5に示すように、洗浄範囲表示部27の円形表示片27aの上部に、集中状態を強調するように、上向き矢印を示す表示片群32を表示するようにし、また洗浄強さ表示部29の最長の棒グラフ図形29aの側部に1又は複数のLED33を配置し、このLED33を点灯表示させるようにしてもよい。こうすると、パワフル噴出モードであることを一層的確に視覚認識できる。
【0041】
また、洗浄範囲表示部27として、単一の円形表示片27aとその両側に向けて3段階に設けられた三日月形表示片27b、27c、27dの表示片群にて構成したものを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、図6(a)に示すように、噴出範囲の拡大に応じて扇形表示が拡がるように、複数の扇形表示片群34にて構成したり、図6(b)に示すように、噴出範囲の拡大に応じて矢印表示の数が扇形に増加するように、複数の矢印表示群35にて構成したり、図6(c)に示すように、噴出範囲の拡大に応じて同心円が増加するように、複数の同心円表示群36にて構成したり、図6(d)に示すように、ノズル部6からの噴出範囲を側面視で図形化した噴出図形表示群37にて構成したり、噴出範囲を目視認識し易い、任意の図形の表示片群にて構成すれば良い。
【0042】
【発明の効果】
本発明のトイレ装置によれば、リモコンに噴出範囲選択手段を設けるとともに噴出範囲表示部を設けたので、リモコンの噴出範囲選択手段を操作することで噴出範囲を任意に設定できかつその噴出範囲が噴出範囲表示部に表示することができ、噴出範囲を容易に可変できるとともに噴出範囲を視覚認識でき、従って噴出範囲を良好な使い心地が得られるように容易に調整でき、使い勝手の良いトイレ装置を提供できる。
【0043】
また、制御部による制御モードとして噴出範囲を最小に絞るととともに噴出力を最大にするパワフル噴出モードを設け、リモコンにパワフル噴出選択手段を設けると、パワフル噴出選択手段を操作することで強力でかつ集中した洗浄形態を簡単な操作で選択することができ、さらにそのパワフル噴出モード時に、リモコンの噴出範囲表示部が最小範囲を表示し、噴出力表示部が最大値を表示するようにすることで、パワフル噴出モードであることを的確に視覚認識できる。
【0044】
また、制御部による制御モードとして噴出範囲が最大で噴射力が最小の状態と噴出範囲が最小で噴射力が最大の状態とを繰り返すマッサージ噴出モードを設け、リモコンにマッサージ噴出選択手段を設けると、マッサージ噴出選択手段を操作することで、噴出範囲が最大で噴射力が最小の状態と噴出範囲が最小で噴射力が最大の状態とが繰り返され、噴出感の強弱が非常に大きい噴出形態となり、マッサージ効果の大きい噴出形態を簡単な操作で選択することができ、さらにそのマッサージ噴出モード時に、噴出範囲表示部が最大範囲を、噴出力表示部は最小値を表示する状態と、噴出範囲表示部が最小範囲を、噴出力表示部は最大値を表示する状態とを、繰り返し表示するようにすることで、マッサージ噴出モードであることを的確に視覚認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のトイレ装置の概略構成図である。
【図2】同実施形態のトイレ装置のリモコンの構成図である。
【図3】同実施形態におけるパワフル噴出モード時の表示部における表示状態の説明図である。
【図4】同実施形態におけるマッサージ噴出モード時の表示部における表示状態の説明図である。
【図5】同実施形態の表示部の変形例におけるパワフル噴出モード時の表示状態の説明図である。
【図6】同実施形態の表示部における噴出範囲表示部の各種変形例の説明図である。
【符号の説明】
3 ポンプ(噴出力変更手段)
6 ノズル部(ノズル手段)
7 切換弁(噴出範囲変更手段)
10 制御部
11 リモコン
12 指令手段
13 表示部
20a、20b 洗浄範囲設定スイッチ(噴出範囲選択手段)
22a、22b 洗浄強さ設定スイッチ(噴出力選択手段)
24 パワフル噴出選択スイッチ
25 マッサージ噴出選択スイッチ
27 洗浄範囲表示部(噴出範囲表示部)
27a〜27d 表示片群
27e スケール表示片
29 洗浄強さ表示部(噴出力表示部)
【発明の属する技術分野】
本発明はトイレ装置に関し、特に局部に向けて噴出する洗浄水の噴出範囲を可変できるトイレ装置において、その噴出範囲を視覚認識できるようにしたトイレ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、局部に向けて洗浄水を噴出して洗浄する衛生洗浄手段を備えたトイレ装置において、例えば特許第3292185号明細書に開示されているように、洗浄水の噴出範囲、すなわち洗浄範囲を任意に拡大・縮小して調整できるようにしたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では洗浄範囲を多段階で可変できるようにした場合に、使用中に現在の洗浄範囲の広狭が、可変範囲におけるどの位置であるのかが分からず、使用者にとって快適な洗浄範囲を視覚的に知ることができず、良好な使い心地が得られるように調整するのが容易でなく、使い勝手が良くないという問題がある。
【0004】
また、洗浄範囲の可変によって多様な洗浄感や洗浄効果が得られる洗浄形態を実現し、またその洗浄形態を的確に視覚認識できるようにしたトイレ装置の開発が望まれる。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、洗浄水の噴出範囲を可変できるとともに現在の噴出範囲を視覚認識でき、また多様な洗浄形態を実現でき、またその洗浄形態を視覚認識できるトイレ装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のトイレ装置は、洗浄水を局部に向けて噴出するとともにその噴出範囲を変更可能なノズル手段と、噴出範囲変更手段と、噴出範囲変更手段を制御する制御部と、制御部に対する指令手段と表示部を有するリモコンとを備え、リモコンに噴出範囲選択手段を設けるとともに噴出範囲表示部を設けたものであり、リモコンの噴出範囲選択手段を操作することで噴出範囲を任意に設定できかつその噴出範囲が噴出範囲表示部に表示されるため、噴出範囲を容易に可変できるとともに噴出範囲を視覚認識でき、したがって噴出範囲を良好な使い心地が得られるように容易に調整できて使い勝手が良い。
【0007】
また、噴出範囲表示部は、中心部から周囲に向けて複数段階に設けられた表示片群から成り、噴出範囲に応じて中心から所要数の表示片が表示されるように構成すると、噴出範囲を一目して認識することができて使い勝手が良い。
【0008】
また、噴出範囲表示部に、表示片群の配置範囲の全体を、各段階毎に区分して表示するスケール表示片を設けると、現在の噴出範囲が、噴出範囲の可変範囲全体のどの位置であるかが、一目して的確に認識することができ、一層使い勝手が良い。
【0009】
また、噴出範囲の初期設定値は、噴出範囲の最大範囲と最小範囲の中間値に設定されていると、標準的な使用を行う場合に調整が不要でかつ何れの方向に調整するにしても操作が少なくて済み、使い勝手が良い。
【0010】
また、噴出範囲選択手段にて設定された噴出範囲の設定値は、噴出動作後所定時間経過すると初期設定値に復帰するように構成されていると、前に使用した人の洗浄形態の嗜好性が後で使用する人に分かってしまうというような事態の発生を確実に防止できる。
【0011】
また、噴出範囲の初期設定値の変更手段を設けておくと、初期設定値を任意に変更できるので、例えば幼児やお年寄りなど、噴出範囲の変更操作が苦手な人に合わせて初期設定値を調整しておくことで、変更操作の苦手な人の使い勝手を良くすることができる。
【0012】
また、ノズル手段からの洗浄水の噴出力を可変する噴出力変更手段を設けるととともに、リモコンに噴出力選択手段と噴出力の大きさを表示する噴出力表示部を設け、制御部による制御モードとして噴出範囲を最小に絞るとともに噴出力を最大にするパワフル噴出モードを設け、リモコンにパワフル噴出選択手段を設けると、リモコンのパワフル噴出選択手段を操作することで、噴出範囲を最小に絞った状態で噴射力を最大にした噴出形態となり、強力でかつ集中した洗浄形態を簡単な操作で選択することができる。
【0013】
また、パワフル噴出モード時に、リモコンの表示部は、噴出範囲表示部が最小範囲を表示し、噴出力表示部は最大値を表示するようにすることで、パワフル噴出モードであることを的確に視覚認識できる。
【0014】
また、パワフル噴射モード時の専用の表示手段を表示部に設けると、パワフル噴出モードであることが一層明示的に視覚認識できる。
【0015】
また、ノズル手段からの洗浄水の噴出力を可変する噴出力変更手段を設けるととともに、リモコンに噴出力選択手段と噴出力の大きさを表示する噴出力表示部を設け、制御部による制御モードとして噴出範囲が最大で噴射力が最小の状態と噴出範囲が最小で噴射力が最大の状態とを繰り返すマッサージ噴出モードを設け、リモコンにマッサージ噴出選択手段を設けると、マッサージ噴出選択手段を操作することで、噴出範囲が最大で噴射力が最小の状態と噴出範囲が最小で噴射力が最大の状態とが繰り返され、噴出感の強弱が非常に大きい噴出形態となり、マッサージ効果の大きい噴出形態を簡単な操作で選択することができる。
【0016】
また、マッサージ噴出モード時に、リモコンの表示部は、噴出範囲表示部が最大範囲を、噴出力表示部は最小値を表示する状態と、噴出範囲表示部が最小範囲を、噴出力表示部は最大値を表示する状態とを、繰り返し表示するようにすると、マッサージ噴出モードであることを的確に視覚認識できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のトイレ装置の一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
【0018】
図1において、水道端末から逆止弁(図示せず)と定流量弁(図示せず)を介して電磁開閉弁1に給水されており、洗浄時には電磁開閉弁1が開弁されてヒータ2に給水されるように構成されている。このヒータ2にて所定温度に加温された洗浄水は、モータ4にて駆動制御されるポンプ3にてノズルユニット5に給水され、そのノズル部6から局部に向けて噴射するように構成されている。ポンプ3とノズルユニット5の間には、パルスモータ8にて流路切り換え及び流量調整を行う切換弁7が介装されている。また、ノズルユニット5のノズル位置調整機構を駆動するモータ9が設けられている。電磁開閉弁1、ヒータ2、ポンプ3を駆動するモータ4、切換弁7を駆動するパルスモータ8、及び位置調整用のモータ9は制御部10にて駆動制御される。また、制御部10と赤外線通信手段で接続されたリモコン11が設けられ、リモコン11に設けられた各種スイッチからなる指令手段12にて制御部10に対して制御指令するとともにその制御状態を表示部13に表示するように構成されている。
【0019】
ヒータ2は、蛇行状の熱交換流路にセラミックヒータを臨ませて構成されている。ポンプ3とモータ4の組み合わせは、ギヤポンプとDCサーボモータの組み合わせが一般的であり、その電圧制御には直流電源によるPWM(パルス幅変調制御)やPFM(パルス周波数変調制御)を適用することができる。このポンプ3とモータ4の組み合わせによって、洗浄水の吐出量、即ちノズル部6からの噴出力を調整できるとともに、吐出量を脈動させることができるように構成されている。また、ポンプとモータの組み合わせに代えて電磁ポンプを用いることもできる。
【0020】
ノズル部6は、旋回室6aとオリフィス6bとエア混合室6cと噴出口6dを順次同芯状に接続して構成されている。旋回室6aに対しては、その軸心に向けて洗浄水を流入させる軸心流入管14とその外周部に接線方向に洗浄水を流入させる偏心流入管15とが接続され、エア混合室6cにはエア導入管6eが接続されている。そして、ポンプ3にて送給された洗浄水を切換弁7にて軸芯流入管14と偏芯流入管15に対して任意の流量比で供給するように構成されている。
【0021】
軸芯流入管14の流量をL1、偏芯流入管15の流量をL2として、L1>>L2で、L2が0に近い場合には、噴出口6dからの噴出される洗浄水の噴出範囲は最小の噴出範囲S1となって、集中して噴出され、逆にL1<<L2で、L1が0に近い場合には、噴出口6dからの噴出される洗浄水の噴出範囲は最大の噴出範囲S4となって、大きな領域に拡散して噴出され、本実施形態では切換弁7にて噴出範囲を4段階に切り換え可能に構成されている。
【0022】
次に、リモコン11の構成について、制御部10による制御動作とともに図2を参照して説明する。リモコン11には、指令手段12として、おしり洗浄スイッチ16、ビデ洗浄スイッチ17、乾燥スイッチ18、及び停止スイッチ19が設けられ、各スイッチ16、17、18を押すことで制御部10にてそれぞれの動作制御を行い、停止スイッチ19を押すことで動作を停止するように構成されている。
【0023】
また、上記洗浄動作時の各種動作条件、すなわち洗浄水の噴出範囲である洗浄範囲、ノズル位置、洗浄水の噴出強さである洗浄強さ、温水及び乾燥温度を設定調整するため、各々上昇スイッチと下降スイッチからなる各一対の洗浄範囲設定スイッチ20a、20b、ノズル位置設定スイッチ21a、21b、洗浄強さ設定スイッチ22a、22b、温水/乾燥温度設定スイッチ23a、23bが設けられ、それぞれ設定された条件に基づいて制御部10が動作制御を行うように構成されている。
【0024】
さらに、制御部10には、その制御モードとして、噴出範囲を最小に絞るとともに噴出力を最大にするパワフル噴出モードと、噴出範囲が最大で噴射力が最小の状態と噴出範囲が最小で噴射力が最大の状態とを繰り返すマッサージ噴出モードと、パワフル噴出モードと同様のビデプラスモードが設けられ、それに対応してリモコン11にパワフル噴出選択スイッチ24とマッサージ噴出選択スイッチ25とビデプラス選択スイッチ26が設けられている。
【0025】
また、表示部13には、洗浄範囲表示部27と、ノズル位置表示部28と、洗浄強さ表示部29と、温水/乾燥温度表示部30、及び時刻/タイマ表示部31が設けられている。
【0026】
洗浄範囲表示部27は、中心部の単一の円形表示片27aとその両側に向けて3段階に設けられた三日月形表示片27b、27c、27dの表示片群から成っており、設定された洗浄範囲に応じて中心の円形表示片27aと所要数の三日月形表示片27b〜27dが表示されるように構成されている。また、各表示片27a〜27dの下部に、それぞれの位置を常時表示するスケール表示片27eが設けられている。
【0027】
ノズル位置表示部28は、ノズル部6の前後の位置を示す5つのノズル図形28aが前後に5段階に配列され、設定されたノズル位置に対応するノズル図形28aが表示されるように構成されている。また、各ノズル図形28aの下部に常時表示するスケール表示片28bが設けられている。
【0028】
洗浄強さ表示部29は、洗浄(噴出)強さに応じて長さを異ならせた5つの棒グラフ図形29aが順次並列配置され、設定された洗浄強さに対応する棒グラフ図形29aまでの各棒グラフ図形29aが表示されるように構成されている。また、各棒グラフ図形29aの下部に常時表示するスケール表示片29bが設けられている。
【0029】
温水/乾燥温度表示部30も同様に、温度の高さに応じて長さを異ならせた5つの棒グラフ図形30aが順次並列配置され、設定された温度の高さに対応する棒グラフ図形30aまでの各棒グラフ図形30aが表示されるように構成されている。また、各棒グラフ図形30aの下部に常時表示するスケール表示片30bが設けられている。
【0030】
なお、上記洗浄動作条件の初期設定は、設定可能範囲の中間に設定されており、それに対応して、図2に示すように、洗浄範囲表示部27は中心部の単一の円形表示片27aと三日月形表示片27bが表示され、ノズル位置表示部28は5段階の中間位置のノズル図形28aが表示され、洗浄強さ表示部29及び温水/乾燥温度表示部30は5つの棒グラフ図形29a、30aの内の3つまでが表示されている。
【0031】
また、パワフル噴出選択スイッチ24が押されてパワフル噴出モードが選択された場合には、噴出範囲が最小に絞られるとともに噴出力が最大になるのに対応して、図3に示すように、洗浄範囲表示部27では中心部の単一の円形表示片27aのみが表示され、洗浄強さ表示部29では5つのすべての棒グラフ図形29aが表示されるように構成されている。
【0032】
また、マッサージ噴出選択スイッチ25が押されてマッサージ噴出モードが選択された場合には、噴出範囲が最小で噴射力が最大の状態と噴出範囲が最大で噴射力が最小の状態とが繰り返されるのに対応して、図4(a)に示すように、洗浄範囲表示部27では中心部の単一の円形表示片27aのみが表示され、洗浄強さ表示部29では5つのすべての棒グラフ図形29aが表示される状態と、図4(b)に示すように、洗浄範囲表示部27ではすべての表示片27a〜27dが表示され、洗浄強さ表示部29では最も短い棒グラフ図形29aのみが表示される状態とが上記洗浄水の噴射と同期して繰り返すように構成されている。
【0033】
以上の構成のトイレ装置において、使用目的に応じて、リモコン11のおしり洗浄スイッチ16、ビデ洗浄スイッチ17、又は乾燥スイッチ18を押すことで、初期設定された動作条件に基づいて制御部10によってそれぞれの動作制御が行われ、停止スイッチ19を押すことで動作が停止する。
【0034】
また、その動作前又は動作中に、動作条件の設定スイッチ、即ち洗浄範囲設定スイッチ20a、20b、ノズル位置設定スイッチ21a、21b、洗浄強さ設定スイッチ22a、22b、温水/乾燥温度設定スイッチ23a、23bを操作することで、所望の動作条件に調整・設定することができる。また、その設定に応じて、洗浄範囲表示部27、ノズル位置表示部28、洗浄強さ表示部29、温水/乾燥温度表示部30の表示が、設定された動作条件に応じた表示に切り換わる。
【0035】
特に、リモコン11に洗浄範囲設定スイッチ20a、20bを設けるとともにその表示部13に洗浄範囲表示部27を設けたことにより、洗浄範囲を容易に可変できるとともに洗浄範囲を視覚認識でき、したがって洗浄範囲を良好な使い心地が得られるように容易に調整できて使い勝手が良い。また、洗浄範囲表示部27を、中心部から周囲に向けて複数段階に設けられた表示片群27a〜27dにて構成し、洗浄範囲に応じて中心から所要数の表示片が表示されるように構成したので、洗浄範囲を一目して認識することができて使い勝手が良い。さらに、洗浄範囲表示部27に、表示片群27a〜27dの配置範囲の全体を、各段階毎に区分して表示するスケール表示片27eを設けているので、現在の洗浄範囲が、洗浄範囲の可変範囲全体のどの位置であるかが、一目して的確に認識することができ、一層使い勝手が良い。
【0036】
また、この洗浄範囲を含めて上記動作条件の初期設定値は、図2に示したように、最大範囲と最小範囲の中間値に設定されているので、標準的な使用を行う場合に調整が不要でかつ何れの方向に調整するにしても操作が少なくて済み、使い勝手が良い。また、洗浄範囲を含めて各動作条件の設定値は、停止スイッチ19を押して動作を停止した後、例えば1分程度の所定時間が経過すると、初期設定値に復帰するように構成されている。こうすることで、前に使用した人の洗浄形態の嗜好性が後で使用する人に分かってしまうというような事態の発生を確実に防止できる。
【0037】
また、好適には、洗浄範囲を含めて各動作条件の初期設定値の変更手段が設けられる。具体的には、例えば設定変更スイッチ(図示せず)を設け、これを押しながら各設定スイッチ20a、20b〜23a、23bを操作して設定調整することで、設定された値が初期設定値になるように構成される。このように、初期設定値を任意に変更できるようにすると、例えば幼児やお年寄りなど、噴出範囲の変更操作が苦手な人に合わせて初期設定値を調整しておくことで、変更操作の苦手な人の使い勝手を良くすることができる。
【0038】
また、リモコン11のパワフル噴出選択スイッチ24を押すと、洗浄範囲を最小に絞った状態で噴射力を最大にした噴出形態が得られ、強力でかつ集中した洗浄形態を簡単なワンタッチ操作で選択することができ、さらにその際に表示部13は、図3に示すように、洗浄範囲表示部27で単一の円形表示片27aのみが表示されて最小範囲を表示し、洗浄強さ表示部29で5つのすべての棒グラフ図形29aが表示されて最大値を表示するので、パワフル噴出モードであることを的確に視覚認識できる。
【0039】
また、リモコン11のマッサージ噴出選択スイッチ25を押すと、洗浄範囲が最大で洗浄強さが最小の状態と洗浄範囲が最小で洗浄強さが最大の状態とが繰り返され、噴出感の強弱が非常に大きい噴出形態となり、マッサージ効果の大きい噴出形態を簡単なワンタッチ操作で選択することができ、さらにその際に表示部13は、図4に示すように、洗浄範囲表示部27が最大範囲を、洗浄強さ表示部29は最小値を表示する状態と、洗浄範囲表示部27が最小範囲を、洗浄強さ表示部29は最大値を表示する状態とを、繰り返し表示するので、マッサージ噴出モードであることを的確に視覚認識できる。
【0040】
なお、以上の説明では、パワフル噴出モード時に、図3に示すように、洗浄範囲表示部27で単一の円形表示片27aのみが表示され、洗浄強さ表示部29で5つのすべての棒グラフ図形29aが表示されるようにした例を示したが、表示状態が地味で、パワフルである印象を与えにくいため、例えば、図5に示すように、洗浄範囲表示部27の円形表示片27aの上部に、集中状態を強調するように、上向き矢印を示す表示片群32を表示するようにし、また洗浄強さ表示部29の最長の棒グラフ図形29aの側部に1又は複数のLED33を配置し、このLED33を点灯表示させるようにしてもよい。こうすると、パワフル噴出モードであることを一層的確に視覚認識できる。
【0041】
また、洗浄範囲表示部27として、単一の円形表示片27aとその両側に向けて3段階に設けられた三日月形表示片27b、27c、27dの表示片群にて構成したものを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、図6(a)に示すように、噴出範囲の拡大に応じて扇形表示が拡がるように、複数の扇形表示片群34にて構成したり、図6(b)に示すように、噴出範囲の拡大に応じて矢印表示の数が扇形に増加するように、複数の矢印表示群35にて構成したり、図6(c)に示すように、噴出範囲の拡大に応じて同心円が増加するように、複数の同心円表示群36にて構成したり、図6(d)に示すように、ノズル部6からの噴出範囲を側面視で図形化した噴出図形表示群37にて構成したり、噴出範囲を目視認識し易い、任意の図形の表示片群にて構成すれば良い。
【0042】
【発明の効果】
本発明のトイレ装置によれば、リモコンに噴出範囲選択手段を設けるとともに噴出範囲表示部を設けたので、リモコンの噴出範囲選択手段を操作することで噴出範囲を任意に設定できかつその噴出範囲が噴出範囲表示部に表示することができ、噴出範囲を容易に可変できるとともに噴出範囲を視覚認識でき、従って噴出範囲を良好な使い心地が得られるように容易に調整でき、使い勝手の良いトイレ装置を提供できる。
【0043】
また、制御部による制御モードとして噴出範囲を最小に絞るととともに噴出力を最大にするパワフル噴出モードを設け、リモコンにパワフル噴出選択手段を設けると、パワフル噴出選択手段を操作することで強力でかつ集中した洗浄形態を簡単な操作で選択することができ、さらにそのパワフル噴出モード時に、リモコンの噴出範囲表示部が最小範囲を表示し、噴出力表示部が最大値を表示するようにすることで、パワフル噴出モードであることを的確に視覚認識できる。
【0044】
また、制御部による制御モードとして噴出範囲が最大で噴射力が最小の状態と噴出範囲が最小で噴射力が最大の状態とを繰り返すマッサージ噴出モードを設け、リモコンにマッサージ噴出選択手段を設けると、マッサージ噴出選択手段を操作することで、噴出範囲が最大で噴射力が最小の状態と噴出範囲が最小で噴射力が最大の状態とが繰り返され、噴出感の強弱が非常に大きい噴出形態となり、マッサージ効果の大きい噴出形態を簡単な操作で選択することができ、さらにそのマッサージ噴出モード時に、噴出範囲表示部が最大範囲を、噴出力表示部は最小値を表示する状態と、噴出範囲表示部が最小範囲を、噴出力表示部は最大値を表示する状態とを、繰り返し表示するようにすることで、マッサージ噴出モードであることを的確に視覚認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のトイレ装置の概略構成図である。
【図2】同実施形態のトイレ装置のリモコンの構成図である。
【図3】同実施形態におけるパワフル噴出モード時の表示部における表示状態の説明図である。
【図4】同実施形態におけるマッサージ噴出モード時の表示部における表示状態の説明図である。
【図5】同実施形態の表示部の変形例におけるパワフル噴出モード時の表示状態の説明図である。
【図6】同実施形態の表示部における噴出範囲表示部の各種変形例の説明図である。
【符号の説明】
3 ポンプ(噴出力変更手段)
6 ノズル部(ノズル手段)
7 切換弁(噴出範囲変更手段)
10 制御部
11 リモコン
12 指令手段
13 表示部
20a、20b 洗浄範囲設定スイッチ(噴出範囲選択手段)
22a、22b 洗浄強さ設定スイッチ(噴出力選択手段)
24 パワフル噴出選択スイッチ
25 マッサージ噴出選択スイッチ
27 洗浄範囲表示部(噴出範囲表示部)
27a〜27d 表示片群
27e スケール表示片
29 洗浄強さ表示部(噴出力表示部)
Claims (11)
- 洗浄水を局部に向けて噴出するとともにその噴出範囲を変更可能なノズル手段と、噴出範囲変更手段と、噴出範囲変更手段を制御する制御部と、制御部に対する指令手段と表示部を有するリモコンとを備え、リモコンに噴出範囲選択手段を設けるとともに噴出範囲表示部を設けたことを特徴とするトイレ装置。
- 噴出範囲表示部は、中心部から周囲に向けて複数段階に設けられた表示片群から成り、噴出範囲に応じて中心から所要数の表示片が表示されるように構成したことを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
- 噴出範囲表示部に、表示片群の配置範囲の全体を、各段階毎に区分して表示するスケール表示片を設けたことを特徴とする請求項2記載のトイレ装置。
- 噴出範囲の初期設定値は、噴出範囲の最大範囲と最小範囲の中間値に設定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のトイレ装置。
- 噴出範囲選択手段にて設定された噴出範囲の設定値は、噴出動作後所定時間経過すると初期設定値に復帰するように構成されていることを特徴とする請求項4記載のトイレ装置。
- 噴出範囲の初期設定値の変更手段を設けたことを特徴とする請求項4記載のトイレ装置。
- ノズル手段からの洗浄水の噴出力を可変する噴出力変更手段を設けるととともに、リモコンに噴出力選択手段と噴出力の大きさを表示する噴出力表示部を設け、制御部による制御モードとして噴出範囲を最小に絞るとともに噴出力を最大にするパワフル噴出モードを設け、リモコンにパワフル噴出選択手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
- パワフル噴射モード時に、リモコンの表示部は、噴出範囲表示部が最小範囲を表示し、噴出力表示部は最大値を表示するようにしたことを特徴とする請求項7記載のトイレ装置。
- パワフル噴射モード時の専用の表示手段を表示部に設けたことを特徴とする請求項7又は8記載のトイレ装置。
- ノズル手段からの洗浄水の噴出力を可変する噴出力変更手段を設けるととともに、リモコンに噴出力選択手段と噴出力の大きさを表示する噴出力表示部を設け、制御部による制御モードとして噴出範囲が最大で噴出力が最小の状態と噴出範囲が最小で噴出力が最大の状態とを繰り返すマッサージ噴出モードを設け、リモコンにマッサージ噴出選択手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
- マッサージ噴出モード時に、リモコンの表示部は、噴出範囲表示部が最大範囲を、噴出力表示部は最小値を表示する状態と、噴出範囲表示部が最小範囲を、噴出力表示部は最大値を表示する状態とを、繰り返し表示するようにしたことを特徴とする請求項10記載のトイレ装置。
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Cited By (3)
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JP2009276037A (ja) * | 2008-05-19 | 2009-11-26 | Panasonic Corp | 浴室換気空調装置用リモコン |
JP2010043500A (ja) * | 2008-08-18 | 2010-02-25 | Inax Corp | リモコン及び衛生洗浄装置 |
JP2016195833A (ja) * | 2016-07-25 | 2016-11-24 | アロン化成株式会社 | ポータブルトイレ |
-
2002
- 2002-07-30 JP JP2002221488A patent/JP2004060332A/ja active Pending
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