JP2004059442A - 洗濯槽殺黴剤、それを含有してなる洗濯槽殺黴装置、及び洗濯槽殺黴方法 - Google Patents

洗濯槽殺黴剤、それを含有してなる洗濯槽殺黴装置、及び洗濯槽殺黴方法 Download PDF

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安田 光廣
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【課題】本発明は、洗濯機の洗濯槽の中の黴を簡便にかつ短時間で絶滅させるための洗濯槽用殺黴剤、その装置及びそれを用いた黴の防除方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明は、洗濯機の洗濯槽や脱水篭に生息する黴の生息・生育を阻止するための洗濯槽殺黴剤であって、当該洗濯槽殺黴剤は有効成分としての殺黴剤及びガス発生剤を含有するものであって、使用時にガス状の状態となって洗濯槽全体に拡散・充満することを特徴とする洗濯槽内の黴の生育を阻止するための洗濯槽殺黴剤、その殺黴装置、及びそれを用いた殺黴方法に関する。
【選択図】    なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯機、特に全自動洗濯機における洗濯槽の殺黴剤、その殺黴装置、及びそれを用いた殺黴方法に関する。より詳細には、本発明は、洗濯機の洗濯槽や脱水篭に生息する黴の生息・生育を阻止するための洗濯槽殺黴剤であって、当該洗濯槽殺黴剤は有効成分としの殺黴剤及びガス発生剤を含有するものであって、使用時にガス状の状態となって洗濯槽全体に拡散・充満することを特徴とする洗濯槽内の黴の生育を阻止するための洗濯槽殺黴剤、その殺黴装置、及びそれを用いた殺黴方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気洗濯機、特に全自動洗濯機の黴が大きな問題になってきている。全自動洗濯機は、洗濯槽の中に脱水用の篭(以下、脱水篭という。)が有り、この脱水篭と洗濯槽の間を通常は洗浄することができない構造になっている。この間を洗浄するためには、洗濯機を分解しなければならない構造になっている。
したがって、この脱水篭と洗濯槽の間で成長してきた黴は、洗浄されることなく成長し、洗濯物にも付着していた。
【0003】
このような洗濯機の黴については今まで余り問題にされていなかったが、今年になってアレルギー性皮膚炎の原因となる一つの要因として洗濯機の黴があることが公表され、室内に有るゴミやダニと同じように洗濯機内の黴の問題が大きな問題としてクローズアップされてきた。
洗濯機に生息する黴や洗濯水の中の黴についての研究も進み、洗濯水の中に存在している黴としては、高湿性のクラドスポリウムやペニシリウムなどのほかに、エポフィアラ、フォマ、スコレコバシディウム、フィアロフォマなどの黒色の一般の空中浮遊菌には見られない腐生菌が多く見られ、その数も、平均して洗濯水1ml当たり61個という多さであることが報告されている。この黴の数は、新品の洗濯機の洗濯水に比べて約5倍以上であり、淀川の水の約4倍という値である。因みに、水道水や風呂の残り湯などからは黴は検出されていない。
さらに、この洗濯水の中の黴は、1回のすすぎで1/3になるが、2回のすすぎでは1/4にしかならないことも公表されていて、一度洗濯水の中に入ってきた黴はすすぎによってはなかなか落とすことができないことも明らかにされてきた。さらに洗濯水の中の黴は夏でも冬でもあまり変化は無いこと、洗濯機の使用開始から黴の数は増加し、約5ケ月でほとんど飽和状態に近い状態の黴の数に達すること、洗濯の頻度が高いほど黴の数が多いことなどが明らかにされてきた。
【0004】
このような黴に対する対策として、黴の生息する脱水篭や洗濯槽の定期的な清掃が考えられるが、清掃しても約5ケ月で黴が飽和状態になるとの報告からすれば、かなりの頻度、例えば1〜3月毎には洗濯機を分解して清掃する必要があることになる。しかし、洗濯は毎日することであり、このような頻度で分解掃除をすれば1〜3月毎に数日間洗濯ができない期間があるということになる。また、分解清掃の費用も大変な額となる。
黴の生育し易い脱水篭や洗濯槽の内側を抗菌加工する方法も提案されているが、黴と細菌は異なる生物であるから、抗菌加工で黴を防止することはできない。
また、漂白剤などの殺黴剤を入れた水や電解水などを用いて、黴の洗浄のための洗濯物を入れない洗浄回転を行うという方法も提案されているが、洗濯槽の洗浄のための運転がプログラムされている全自動洗濯機は少なく、市販の多くの洗濯機は洗濯のための運転しかプログラムされていないために、結果的にはすすぎ運転も併せて行うことになり、かえって黴に好都合の湿気を与えることになる。
さらに、洗濯槽の中に布団乾燥機のように熱風を送って洗濯の後の洗濯槽を乾燥させる方法も提案されているが、洗濯槽は布団とは異なって湿気というより水分そのものが多量に存在している場所であり、黴の生息を完全に阻止できるまで完全に乾燥することは極めて困難である。
洗濯機の黴の対策としてこのような種々の方法が提案されているが、黴の生育を完全に防止できる現実的な手法は未だ提案されておらず、洗濯機の黴に対する対策が十分になされていない状況である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、洗濯機の洗濯槽の中の黴を簡便にかつ短時間で絶滅させるための洗濯槽用殺黴剤、その装置及びそれを用いた黴の防除方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、洗濯機の洗濯槽における黴の生息を阻止し、クリーンな洗濯槽の維持を可能とし、もってアレルギー性皮膚炎の原因となる洗濯物への黴類の付着を防止し、快適な日常生活を送るための手段を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
洗濯槽、特に全自動洗濯機の洗濯槽の黴の生育する空間を機械的に洗浄することは困難であり、且つ洗濯槽は常に高湿度の状態にあり、黴の生育に適した状態になっている。本発明者らは、この空間に生育する黴を簡便な方法で且つ効率良く防除する方法について鋭意検討してきたところ、従来室内におけるダニや害虫の駆除剤として使用されてきた燻煙剤やエアゾール剤を応用することにより機械的に洗浄しにくい空間であっても効率的な黴の駆除ができることを見出した。しかし、従来の燻煙剤やエアゾール剤は密閉された空間に殺ダニ剤などの有効成分をガス状として噴霧して、目的とする空間の隅々まで有効成分が行き渡るように設計させたものであり、短時間でかつ高速で全量が噴射されるものであった。洗濯機の洗濯槽も小さいながらも密閉された空間を形成するものであるが、このような高速噴射を行うと、有効成分の大半が壁面に付着し効率的な駆除を行うことができなかった。この点について鋭意検討したところ、低速での噴射により有効成分がガス状の状態となって洗濯槽全体に拡散・充満し、洗濯槽の殺黴を効率的に行えることを見出し本発明に至った。
【0007】
本発明は、洗濯機の洗濯槽や脱水篭に生息する黴の生息・生育を阻止するための洗濯槽殺黴剤であって、当該洗濯槽殺黴剤は有効成分としの殺黴剤及びガス発生剤を含有するものであって、使用時にガス状の状態となって洗濯槽全体に拡散・充満することを特徴とする洗濯槽内の黴の生育を阻止するための洗濯槽殺黴剤に関する。
また、本発明は、前記洗濯槽浄化剤を含有してなる洗濯槽浄化装置に関する。
さらに本発明は、前記洗濯槽浄化装置を用いた洗濯槽の浄化方法に関する。
【0008】
本発明の洗濯槽殺黴剤の第一の特徴は、有効成分の殺黴剤が使用時に「ガス状の状態」になることである。本発明における「ガス状の状態」とは、気体状に限定されるものではなく、固体状又は液体状であってもよいが、短時間で底面に落下するものではなく、空中に浮遊できる状態にあることをいう。このような浮遊状態とすることにより、手の届かない狭い空間にも浮遊した有効成分が到達することができ、洗濯槽のような狭い空間にも有効な殺黴を行うことができる。
本発明の「ガス状の状態」としては、浮遊状態となればよいのであるが、洗濯槽のような比較的狭い空間にあっても、有効成分の30%以上、好ましくは50%以上が、3分以上、好ましくは5分以上、10分以上、又は20分以上の浮遊することができることが好ましい。
【0009】
本発明の洗濯槽殺黴剤の第二の特徴は、ガス状の状態となって洗濯槽全体に拡散・充満することである。従来屋内用に使用されてきた燻煙剤やエアゾール剤は比較的広い空間の隅々まで有効成分を行き渡らせるために、短時間でかつ高速で全量を噴射するものであった。しかし、洗濯機の洗濯槽は比較的狭い空間であり、高速での噴射では大半の有効成分が洗濯槽の上面や側面に直接噴射され、洗濯槽の殺黴において最も重要とされる脱水篭の外面や洗濯槽の内面にはほとんど行き渡らない。本発明の洗濯槽殺黴剤は、低速で比較的長時間に亘って徐々に噴射されるために、効率よくガス状の状態となって洗濯槽全体に拡散・充満することができ、洗濯槽の脱水篭の外面や洗濯槽の内面にも効率的に有効成分の殺黴剤が行き渡ることができる。
【0010】
本発明の洗濯槽殺黴剤の第三の特徴は、有効成分の殺黴剤が洗濯槽の中を比較的長時間に亘って浮遊することである。従来の屋内用の燻煙剤やエアゾール剤などでは、有効成分が余りに長時間に亘って浮遊することは好ましくなく、比較的短時間でほとんどの有効成分が落下するよようになっていた。しかし、洗濯槽の場合は使用しない時間の全部を有効成分の空中浮遊時間とすることも可能であり、かつ殺黴の対象となる空間は通常の消費者が目視できる箇所ではなく、脱水篭の裏面であることから、有効成分が長時間に亘って浮遊することが好ましいことになる。
このために、本発明の洗濯槽殺黴剤の有効成分は極めて微粒子状に設計されているのが好ましい。有効成分の好ましい平均粒径としては、有効成分の比重にもよるが、例えば0.01μm〜50μm、より好ましくは0.01μm〜30μmが挙げられるがこれに限定されるものではない。有効成分の比重が小さい場合にはこれよりも大きな粒子であっても長時間に亘って浮遊することができ、また有効成分の比重が大きい場合には極めて微粒子状とするのが好ましい。このような微粒子にすることにより、有効成分が長時間に亘って浮遊することができ、効率よく黴の生息する脱水篭の裏面及び洗濯槽の内側面に到達することが可能となる。
【0011】
本発明の洗濯槽殺黴剤の第四の特徴は、有効成分の殺黴剤として水溶性の殺黴剤を使用することである。洗濯槽に生息する黴は高湿性の黴であり、黴の生息していない洗濯槽の壁面に比べて、黴の生息している箇所のほうが水分が多くなっている。したがって、水溶性の殺黴剤を使用することにより、黴の生息している箇所に集中的に殺黴剤が作用し効率的な殺黴を行うことができる。
【0012】
本発明の洗濯槽殺黴剤における有効成分の殺黴剤としては、各種の殺黴剤や殺菌・殺黴剤が使用できるが、高湿性の黴に対する殺黴剤が好ましい。本発明に使用される殺黴剤や殺菌・殺黴剤としては、例えば、2,4,4’−トリクロロ−2’−ハイドロキシジフェニルエーテル、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、アルキルベンジルメチルアンモニウムクロライド、ベンジルメチル−{2−〔2−(p−1,1,3,3−テトラメチルブチルフェノキシ)エトキシ〕エチル}アンモニウムクロライド、4−イソプロピルトロポロン、N,N−ジメチル−N’−フェニル−N’−(フルオロジクロロメチルチオ)スルフォンアミド、2−(4’−チアゾリル)ベンズイミダゾール、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、6−アセトキシ−2,4−ジメチル−m−ジオキシン、イソプロピルメチルフェノール、O−フェニルフェノール、p−クロロ−m−キシレノール、4−クロルフェニル−3−ヨードプロパルギールホルマール、1−〔(ジヨードメチル)スルホニル〕−4−メチルベンゼン、2,4,5−トリクロルヨードプロパルギルエーテル、2,3,3−トリヨードアリルアルコール、1−ブロム−3−エトキシカルボニルオキシ−1,2−ジヨード−1−プロペン、3−ヨード−2−プロビニルブチルカーバメート及びフェニル−11−ヨード−10−ウンデセノエートなどが挙げられる。
また、次亜塩素酸塩類の水溶液や、炭酸ナトリウムの過酸化水素付加物の水溶液などの溶液を有効成分とすることもできる。
【0013】
本発明のガス発生剤としては、加熱又は常温においてガスを発生できるものであり、例えば、アゾ化合物、ニトロソ化合物、ヒドラジド化合物、セミカルバジド化合物などの有機ガス発生剤、ジメチルエーテルなどのエーテル類、液化石油ガスなどの炭化水素類、などが挙げられる。
【0014】
本発明の洗濯槽殺黴剤は、前記した有効成分及びガス発生剤のほかに必要に応じて、アルコールやエステルなどの溶剤、エポキシ化合物などの安定剤、増量剤、粘結剤、ラウリル酸メタアクリレートなどの消臭剤、イグサの製油成分、シトロネラ、レモン、レモングラス、オレンジ、ユーカリ、ラベンダーなどの香料、変性防止剤などの各種の添加剤を配合することもできる。
【0015】
本発明の洗濯槽殺黴剤は、燻煙剤、エアゾール剤などとして製剤にすることができる。
本発明の殺黴装置は、このようにして製剤化された洗濯槽殺黴剤と燻煙のための加熱装置からなるものである。燻煙剤の場合には、本発明の殺黴装置は、内側容器と外側容器の二重構造の缶体からなり、内側容器に本発明の洗濯槽殺黴剤が収納され、外側容器に内側容器を加熱するための加熱剤が収納されてなる洗濯槽用殺黴装置であっており、使用時に外側容器の加熱剤が徐々に発熱して内側容器を加熱し、内側容器の洗濯槽殺黴剤が徐々に噴射されることを特徴とするものである。
燻煙剤として製剤化された本発明の殺黴装置では、燃焼型又は非燃焼型のいずれの形態であってもよい。例えば、非燃焼型の場合には、有効成分の殺黴剤及びガス発生剤、さらに必要に応じて適当な添加剤を混合してなる混合物を、間接的に加熱して上記混合物中のガス発生剤を熱分解させて窒素ガスなどのガスを発生させるものである。このための加熱手段としては、当該混合物を間接的に加熱することによって混合物を燃焼させることなく該混合物中の発泡剤を「ガス状の状態」にさせ得る温度を提供できる各種のものを利用できる。例えば、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化鉄などの水に接触して発熱する物質を水と接触させる方法、鉄粉と酸化剤(塩素酸アンモニウム等)との混合、金属と該金属よりイオン化傾向の小さい金属酸化物又は酸化剤との混合、鉄と硫酸カリウム、硫化鉄、金属塩化物、硫酸鉄等の少なくとも1種との混合物を水及び酸素との接触、硫化ソーダと炭化鉄との混合物と酸素との接触などの各種の酸化反応を利用した方法、火薬に着火して加熱する方法などの各種の方法が挙げられる。
【0016】
また、燃焼型の燻煙剤の場合には、有効成分の殺黴剤及びガス発生剤、燃焼成分、さらに必要に応じて適当な添加剤を混合してなる混合物を直接燃焼させる。
本発明の殺黴装置は、有効成分を高速で噴射させるのではなく、比較的低速で噴射させるほうが好ましい。そのために、加熱が急速な加熱ではなく、ガス発生剤が徐々に分解できる程度の温度を比較的長時間に亘って維持できる加熱手段が好ましい。加熱手段として火薬を使用する場合には、増量剤を比較的多量に使用して燃焼速度を調節するのが好ましい。
【0017】
エアゾール剤として製剤化された本発明の殺黴装置では、ガス発生剤としてエーテル系化合物や炭化水素系化合物などの通常のエアゾール噴射剤を使用することができるが、比較的沸点が高いものが低速の噴射には好ましい。また、噴射ノズルを太くして噴射圧力を調整することもできる。
【0018】
本発明の洗濯槽用の殺黴装置は、従来の燻煙剤やエアゾール剤と同様の方法により使用できる。例えば、本発明の殺黴装置を洗濯機の洗濯槽の底面に設置し、使用開始の操作を行った後、洗濯槽の蓋を閉じて密閉し、当該殺黴装置から発生したガス状の状態になった殺黴剤を洗濯槽に拡散・充満させることにより、洗濯槽内の黴を防除することができる。より具体的には、例えば、水和により加熱する燻煙剤装置の場合には、洗濯槽の底面に水を入れた受け皿を置き、その上に本発明の燻煙装置を設置して、洗濯槽の蓋を閉じればよい。燻煙装置の発熱部が水を吸収して発熱し、徐々に温度上がり、本発明の洗濯槽殺黴剤が徐々に洗濯槽内に低速で噴射される。噴射により有効成分の殺黴剤が洗濯槽内に浮遊し、拡散・充満して洗濯槽の隅々に浸透する。
そして、次に洗濯をするまでは洗濯槽は密閉されたままの状態であり、噴射された有効成分は長時間に亘って洗濯槽の隅々まで殺黴作用を発揮することになる。
【0019】
【実施例】
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
【0020】
実施例1 非燃焼型燻煙剤
殺黴剤0.5部、酸化亜鉛0.05部およびα−澱粉0.2部にアゾジカルボンアミドを混合して全体を100部として燻煙剤用殺黴剤を得る。該燻煙剤用殺黴剤1gを円筒容器中央部に入れ、該容器内の壁面で隔てられた外側に1〜20メッシュの酸化カルシウムを入れ、非燃焼型燻煙剤を得る。
【0021】
実施例2 燃焼型燻煙剤
殺黴剤0.1g、アゾジカルボンアミド0.25g、ニトロセルロース0.15g、フタル酸ジブチル0.04g、酸化亜鉛0.054g、パーライト0.256gおよびポリビニルアルコール0.1gを混合して燻煙剤用殺黴剤を得る。過塩素酸カリウム、硝酸カリウム、硝酸グアニジン、糖類、粘結剤、アルミナおよびカオリンから作製した1〜4mmの顆粒状の可燃性組成物1.5gを点火剤を装着した紙製の円筒容器に装填し、次に、その上から燻煙剤用殺黴剤を装填し、蓋を取り付けるて燃焼型燻煙剤を得る。
【0022】
実施例3 油性エアゾール
殺黴剤0.1部をエアゾール容器に入れ、炭素数13〜17の分鎖飽和炭化水素を約75%含有する石油系溶剤を加え2.5部とし、エアゾールバルブを取付けた後、ジメチルエーテル7.5部を充填し、全量噴射エアゾール用押しボタンを装着することによって内容量2.5gのエアゾール製剤を得る。
【0023】
実施例4 水性エアゾール
殺黴剤0.02部、キシレン0.5部、脱臭灯油0.36部および乳化剤0.1部を混合溶解したものと、純水5部とをエアゾール容器に充填し、バルブ部分を取り付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)4部を加圧充填してエアゾール製剤を得る。
【0024】
【発明の効果】
本発明は洗濯機、特に全自動洗濯機の洗濯槽の新規な殺黴手段を提供するものである。本発明の殺黴剤を用いることにより、簡便で且つ効率的、さらに定期的に洗濯槽を殺黴することができる。本発明の洗濯槽殺黴剤は、空中浮遊性であり、脱水篭の裏面や洗濯槽の内側など、日常的には殺黴しにくい箇所も効率的に殺黴することができる。さらに、本発明の方法では洗濯槽の蓋を閉じた状態で長時間に亘って殺黴することができるので、洗濯機を収納したままの状態で効率的な殺黴を行うことができる。

Claims (10)

  1. 洗濯機の洗濯槽や脱水篭に生息する黴の生息・生育を阻止するための洗濯槽殺黴剤であって、当該洗濯槽殺黴剤は有効成分としての殺黴剤及びガス発生剤を含有するものであって、使用時にガス状の状態となって洗濯槽全体に拡散・充満することを特徴とする洗濯槽内の黴の生育を阻止するための洗濯槽殺黴剤。
  2. ガス状の状態が、燻煙状である請求項1に記載の洗濯槽殺黴剤。
  3. ガス状の状態が、噴霧状態である請求項1に記載の洗濯槽殺黴剤。
  4. ガス状の状態になった洗濯槽殺黴剤の有効成分である殺黴剤の平均粒径が、50μm以下である請求項1〜3のいずれかに記載の洗濯槽殺黴剤。
  5. ガス状の状態になった洗濯槽殺黴剤の有効成分である殺黴剤が、水溶性の微粒子粉体である請求項1〜4のいずれかに記載の洗濯槽殺黴剤。
  6. ガス発生剤が加熱によりガスを発生するものである請求項1〜5のいずれかに記載の洗濯槽殺黴剤。
  7. ガス発生剤が、エアゾール用の噴射剤である請求項1〜5のいずれかに記載の洗濯槽殺黴剤。
  8. 内側容器と外側容器の二重構造の缶体からなり、内側容器に請求項1〜6のいずれかに記載の洗濯槽殺黴剤が収納され、外側容器に内側容器を加熱するための加熱剤が収納されてなる洗濯槽用殺黴装置であっており、使用時に外側容器の加熱剤が徐々に発熱して内側容器を加熱し、内側容器の洗濯槽殺黴剤が徐々に噴射されることを特徴とする洗濯槽用殺黴装置。
  9. 容器に請求項1〜5のいずれかに記載の洗濯槽殺黴剤及びエアゾール用の噴射剤を収納してなる洗濯槽用エアゾール殺黴装置であって、使用時に全量が比較的低圧で噴射されることを特徴とする洗濯槽用エアゾール殺黴装置。
  10. 請求項8又は9に記載の殺黴装置を洗濯機の洗濯槽の底面に設置し、使用開始の操作を行った後、洗濯槽の蓋を閉じて密閉し、当該殺黴装置から発生したガス状の状態になった殺黴剤を洗濯槽に拡散・充満させることからなる洗濯槽の殺黴方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015057412A (ja) * 2014-10-31 2015-03-26 ライオン株式会社 間接加熱用燻煙剤組成物および間接加熱方式の燻煙装置
JP2017088543A (ja) * 2015-11-10 2017-05-25 アース製薬株式会社 除菌方法

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