JP2004059182A - 剥離装置 - Google Patents

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JP2004059182A
JP2004059182A JP2002217064A JP2002217064A JP2004059182A JP 2004059182 A JP2004059182 A JP 2004059182A JP 2002217064 A JP2002217064 A JP 2002217064A JP 2002217064 A JP2002217064 A JP 2002217064A JP 2004059182 A JP2004059182 A JP 2004059182A
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Tomoko Okiyama
沖山 智子
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Nidec Precision Corp
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】大量の剥離作業を連続して容易に行える剥離装置の提供。
【解決手段】粘着テープ2を供給する供給リール21と、供給リール21から引き出された粘着テープ2を巻き取る巻取リール31とを軸支し、粘着テープ2の粘着面2aにスクラッチカード3を案内する案内路20を有するケース本体部11と、スクラッチカード3を案内路20に沿って送り出しつつ、スクラッチカードを粘着テープ2の粘着面2aに押圧してスクラッチ層を剥離するスライダ61とを備える。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、スクラッチ層が形成されたカード基材を粘着テープに押し付けることによりカード基材からスクラッチ層を剥離する剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、紙等のカード基材上にスクラッチ層を印刷し、或いはカード基材上にシール構造のスクラッチシールを貼り着けることにより、紙等のカード基材上に印刷された文字や模様を隠蔽すると共に、この隠蔽部分(スクラッチ層)をコインなどを用いて削り取ることで中に書かれている当該文字や模様を見ることができるように構成されたスクラッチカードが知られている。
【0003】
また、スクラッチカードの販売又は配布に携わる者は、カード購入者にその場でスクラッチ層を削り取るように要求されることがあり、その都度コインなどを用いて大量のスクラッチ層の剥離作業を行っている。
【0004】
また、スクラッチ層の剥離作業を自動化するために、大量のスクラッチ層を自動で剥離する大型の装置などが提案されている(特開平9−95096号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の場合には、大量の剥離作業に多大な時間と労力を要するという不都合がある。
【0006】
また、上記公報記載の装置では、一度に大量のスクラッチカードを処理できるという利点がある反面、大型であるため移動や持ち運びに適さず小規模の店舗に設置するには不向きであり、また、一度に大量のスクラッチカードを処理せず、カード購入者によりランダムに1枚ごとに処理する場合には不向きである。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、大量の剥離作業を連続して容易に行え、持ち運びにも便利な剥離装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明の剥離装置は、粘着テープを供給する供給手段と、前記供給手段から引き出された粘着テープを巻き取る巻取手段と、前記粘着テープの粘着面に、印刷層を隠蔽し、かつ除去可能であるスクラッチ層が形成された基材を案内する案内路を有するケース本体部と、前記基材を前記案内路に沿って送り出しつつ、前記基材を前記粘着テープの粘着面に押圧して前記スクラッチ層を前記基材から剥離する押圧手段とを具備する。
【0009】
また、好ましくは、前記ケース本体部は、前記案内路の上流側に前記スクラッチ層の剥離前の複数の基材をストックするストック手段を備え、前記押圧手段は、当該ストック手段にストックされた基材を1枚ずつ送り出す。
【0010】
また、好ましくは、前記押圧手段は、前記ケース本体部に設けられた案内溝に沿って往復動作される。
【0011】
また、好ましくは、前記案内溝は往路溝と復路溝が連続して形成され、当該往路溝は前記押圧手段が前記基材を前記粘着テープに押し付けながら進行するように形成され、当該復路溝は前記押圧手段が当該押圧手段による前記基材に対する押圧を解いて進行方向とは逆行するように形成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
【0014】
図1は本発明に係る実施形態の剥離装置の外観斜視図、図2は図1の正面図、図3は図1の側面図、図4は図1の上面図である。
【0015】
図1乃至図4に示すように、本実施形態の剥離装置1は、直方体状の外形を持つケース本体部11と、このケース本体部11に係合して長手方向にスライド可能に設けられた逆コの字状のスライダ61とを備え、これらケース本体部11とスライダ61とでハウジング10を構成する。
【0016】
上記ケース本体部11は金属薄板などを材料とした曲げ成形や絞り成形、或いは樹脂成形などにより一体的に構成されている。また、上記スライダ61は樹脂成形などにより一体的に構成されている。
【0017】
上記ケース本体部11は、底面部12と、この底面部12の幅方向Wの両端部から略垂直上方(高さ方向H)に延びる互いに対向する左右の側面部13と、これら側面部13の各々の上端部13aから略直角に内方(幅方向W)に延びる左右の端面部14と、これら端面部14の側縁部14aから略垂直下方(高さ方向H)に延びる互いに対向する左右の側壁部15とを備える。
【0018】
また、上記ケース本体部11には、その長手方向Lの両端部に前端開口部16と後端開口部17が形成され、その高さ方向Hの上部に上端開口部18が形成されている。
【0019】
上端開口部18は左右の側壁部15により画定され、その長手方向Lの中央付近から前端開口部16側が案内板19により閉塞されている。そして、この案内板19と左右の側壁部15とで上記ケース本体部11の上部に長手方向Lに延びる凹状の案内路20を形成する。
【0020】
上記案内板19の前端部及び後端部には、切り欠き部19a,19bが夫々形成されている。
【0021】
また、ケース本体部11の長手方向Lの中央付近から後端開口部17側の上端開口部18には、15〜20枚程度のスクラッチカード3が重ねて収容されるストッカ44が設けられている。
【0022】
ストッカ44は、複数枚のスクラッチカード3を重ね合わせて収容可能なように上方が開口したケース部45と、このケース部45をスクラッチカード3が収容された状態で上方に押し上げるように付勢する圧縮コイルばね46とを備える。
【0023】
上記圧縮コイルばね46は、上記ケース部45をケース本体部11に支持しつつ上方に付勢し、後述するスライダ61に設けられた押圧ローラ68の外周面にスクラッチカード3を押し付ける機能を持っている。
【0024】
また、上記ケース本体部11における上記案内板19の下部には、中空ロール状の未使用の粘着テープ2が装着される円筒状の供給リール21と、この未使用の粘着テープ2から引き出され、スクラッチ層を剥離した使用済みの粘着テープ2を巻き取る円筒状の巻取リール31とが設けられている。
【0025】
また、粘着テープ2は、その粘着面2aが供給リール21の外周側に露出し、非粘着面が供給リール21の外周面側に向くように、供給リール21に装着されると共に巻取リール31にて巻き取られる。
【0026】
上記供給リール21は、中空ロール状の粘着テープ2の中空部の直径よりわずかに大きな直径を有し、中空ロール状の粘着テープ2が供給リール21から容易に抜け落ちたり、中空部に対して空回りしないように構成されている。
【0027】
上記供給リール21と上記巻取リール31とは、ケース本体部11の左右の側面部13に回転可能に軸支されている。未使用の粘着テープ2は、その粘着面2aが案内板19上で外方に露出する(上を向いた状態)ように供給リール21から案内板19の後端部の切り欠き19bを介して当該案内板19上に送り出された後、案内板19の前端部の切り欠き19aを介して巻取リール31に巻き取られる。
【0028】
供給リール21は、供給リール軸22によりケース本体部11の左右の側面部13に軸支され、その供給リール軸22の両端部付近には供給リール駆動ギア23が軸着されている。また、各供給リール駆動ギア23の供給リール21側の端面にはつば部材24が取り付けられ、供給リール軸22上での供給リール駆動ギア23の供給リール21側へのずれを規制している。
【0029】
また、巻取リール31は、巻取リール軸32によりケース本体部11の左右の側面部13に軸支され、その巻取リール軸32の両端部付近には巻取リール駆動ギア33が軸着されている。また、巻取リール駆動ギア33の巻取リール31側の端面にはつば部材25が取り付けられ、巻取リール軸32上での巻取リール駆動ギア33の巻取リール31側へのずれを規制している。
【0030】
上記供給リール駆動ギア23と巻取リール駆動ギア33とは、ケース本体部11の左右の側面部13に回転可能に軸支されたカウンタギア41に噛み合い、このカウンタギア41は、その上方のケース本体部11の側面部13に回転可能に軸支された駆動ギア42に噛み合っている。
【0031】
また、駆動ギア42の外周面の一部は、当該端面部14に形成された孔部14aから上方に露出するように設けられている。
【0032】
上記のように各ギアが噛み合う構成にすることで、駆動ギア42の回転によりカウンタギア41が回転され、このカウンタギア41の回転により供給リール駆動ギア23と巻取リール駆動ギア33とが互いに同じ方向に回転することになるので、供給リール21の回転による粘着テープ2の送り出しと、巻取リール31の回転による粘着テープ2bの巻き取りとが同期したタイミングで行われる。
【0033】
上記駆動ギア42は、上記スライダ61に形成されたラックギア66により回転駆動される。即ち、このラックギア66は、スライダ61における上記ケース本体部11の左右の端面部14に対向するように形成されており、スライダ61をケース本体部11の後端から前端に向けて長手方向Lにスライドさせることによって、ケース本体部11の左右の端面部14から露出する駆動ギア42の外周面の一部が上記ラックギア66に噛み合って回転される。
【0034】
上記スライダ61は、ケース本体部11の長手方向Lの長さの2/3程度の長さを持つスライダ本体62と、このスライダ本体62の上面部63から上方に延びる曲面状の把持部64と、ケース本体部11の左右の側面部13に沿って下方に延びる左右のスカート部65とを備える。
【0035】
また、上記のように、スライダ本体62におけるケース本体部11の左右の端面部14に対向する部分には、スライダ本体62の後端部から前端部に向けてラックギア66が長手方向に連続して形成されている。
【0036】
また、上記把持部64は、スライダ本体62における長手方向の中央付近に形成されている。
【0037】
また、ケース本体部11の左右の側面部13には、長手方向Lに連続する長円状の案内溝43が形成されており、上記スカート部65におけるケース本体部11の左右の側面部13に対向する内側面に設けられた突起部67がこの案内溝43にスライド可能に係合するように構成されている。
【0038】
案内溝43は往路溝43aとこの往路溝43aより上方に形成された復路溝43bとを有し、スライダ61は、この案内溝43に沿ってケース本体部11に対して長手方向Lに往復動作される。
【0039】
また、スライダ本体62内部には押圧ローラ68がローラ軸68aにより取り付けられ、この押圧ローラ68の外周面は、ストッカ44内のスクラッチカード3の裏面(スクラッチ層が形成されていない面)に当接するように対向して設けられている。
【0040】
即ち、案内溝43の往路溝43aは上記スライダ61の押圧ローラ68がスクラッチカード3を粘着テープ2の粘着面2aに押し付けながらケース本体部11上を案内路20に沿って進行するように形成され、当該復路溝43bは上記スライダ61の押圧ローラ68がスクラッチカード3から離間して(スクラッチカード3に対する押圧を解いて)進行方向とは逆行するように形成されている。
【0041】
尚、ケース本体部11の後端部11aは、案内溝43の往路43aと復路43bとが連結されるU字状に曲折した溝部分において、当該往路43aと復路43bとが開放されるように分離可能となっており、この後端部11aをケース本体部11から分離することにより、スライダ61がケース本体部11から取り外し可能となっている。尚、この後端部11aとケース本体部11とは取り付けブラケット48などで固定される。
【0042】
また、スライダ61をケース本体部11から取り外すことで、ストッカ44内に新たなスクラッチカード3を収容することができる。
【0043】
また、供給リール軸21及び巻取リール軸31は、ビスなどの固定具47によりケース本体部11の側面部13に対して脱落しないように取り付けられており、この固定具47による固定を解くことにより供給リール21及び巻取リール軸31をケース本体部11から取り外すことができる。このため、供給リール21に新たな粘着テープ2を取り付けたり、巻取リール31から使用済みの粘着テープ2を取り除くことができる。
【0044】
また、ケース本体部11やスライダ61を透明なプラスチック材料などで構成すれば、装置外部から粘着テープ2、供給リール21や巻取リール31などが透視できるようになり、粘着テープ2の交換時期などが容易に判別できるようになる。
【0045】
また、ケース本体部11とスライダ61からなるハウジング10は、片手で取り扱い可能なサイズ及び重量に設定されている。
【0046】
また、案内板19は、押圧ローラ68のスクラッチカード面への押圧力に耐えるのに十分な強度でケース本体部11に取り付けられている。
【0047】
図5は、本実施形態の剥離装置を用いたスクラッチ層の剥離方法を説明する図である。
【0048】
先ず、図1乃至図4で説明したように、スライダ61をケース本体部11から取り外した状態で、ストッカ44内にスクラッチ層を下に向けた状態で複数枚(15〜20枚)のスクラッチカード3を収容する。尚、粘着テープ2は既に取り付けられた状態とする。
【0049】
次に、スライダ61をケース本体部11に装着し、分離された後端部11aをケース本体部11に固定する。
【0050】
次に、把持部64に手を掛けて往路溝43aに沿ってスライダ61を後端から前端に向けて前進させる。
【0051】
この一連の作業により、ストッカ44からスクラッチカード3が1枚ずつ案内板19上に送り出され、図5に示すように、案内板19上で押圧ローラ68がスクラッチカード3のスクラッチ層4を粘着シール2の粘着面2a上に押し付けながら前進し、このスクラッチカード3の前進と同期してギア23,33,41,42により粘着テープ2も送り出され、スクラッチ層4のみを粘着面2aに貼り付けてスクラッチカード3から剥離した後、使用済みの粘着テープ2を巻取リール31で巻き取りつつ、剥離済みのスクラッチカード3を前方に排出する。
【0052】
その後、スライダ61を往路43aの前端で復路43bに切り換えることにより、押圧ローラ68による押圧を解くと共に、ラックギア66と駆動ギア42との噛み合いを解くようにケース本体部11の上方に離間させた状態となり、この状態で復路43bに沿ってスライダ61を後進させて初期位置に戻す。
【0053】
そして、スライダ61を復路43bの後端まで後進させたら、再び往路43に切り換えて前進させる。
【0054】
上記動作を繰返し行うことにより、ストッカ44に収容されたスクラッチカード3を1枚ずつ案内板19上に送り出し、それに同期して粘着テープ2を同じ方向に送ってスクラッチカード3からスクラッチ層4を剥離した後に巻き取る作業を連続して行うことができる。
【0055】
上述したように、本実施形態によれば、スクラッチ層の剥離作業を連続して実行でき、しかも、片手で操作できるほど小型、軽量なので、一度に大量のスクラッチ層を剥離する場合のみならず、カード購入者によりランダムに1枚ごとに剥離する場合に適したものとなる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、大量の剥離作業を連続して容易に行え、片手で操作できるほど小型且つ軽量化できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の剥離装置の外観斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図1の上面図である。
【図5】本実施形態の携帯型剥離装置を用いたスクラッチ層の剥離方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 剥離装置
2 粘着テープ
3 スクラッチカード
4 スクラッチ層(隠蔽部)
10 ハウジング
11 ケース本体部
12 底面部
13 側面部
14 端面部
15 側壁部
16 前端開口部
17 後端開口部
18 上端開口部
19 案内板
20 案内路
21 供給リール
22 供給リール軸
23 供給リール駆動ギア
24,25 つば部材
31 巻取リール
32 巻取リール軸
33 巻取リール駆動ギア
41 カウンタギア
42 駆動ギア
43 案内溝
43a 往路溝
43b 復路溝
44 ストッカ
45 ケース部
46 圧縮コイルばね
47 固定具
48 取付ブラケット
61 スライダ
62 スライダ本体
63 上面部
64 把持部
65 スカート部
66 ラックギア
67 突起
68 押圧ローラ
68a ローラ軸

Claims (4)

  1. 粘着テープを供給する供給手段と、
    前記供給手段から引き出された粘着テープを巻き取る巻取手段と、
    前記粘着テープの粘着面に、印刷層を隠蔽し、かつ除去可能であるスクラッチ層が形成された基材を案内する案内路を有するケース本体部と、
    前記基材を前記案内路に沿って送り出しつつ、前記基材を前記粘着テープの粘着面に押圧して前記スクラッチ層を前記基材から剥離する押圧手段とを具備することを特徴とする剥離装置。
  2. 前記ケース本体部は、前記案内路の上流側に前記スクラッチ層の剥離前の複数の基材をストックするストック手段を備え、前記押圧手段は、当該ストック手段にストックされた基材を1枚ずつ送り出すことを特徴とする請求項1に記載の剥離装置。
  3. 前記押圧手段は、前記ケース本体部に設けられた案内溝に沿って往復動作されることを特徴とする請求項1又は2に記載の剥離装置。
  4. 前記案内溝は往路溝と復路溝が連続して形成され、当該往路溝は前記押圧手段が前記基材を前記粘着テープに押し付けながら進行するように形成され、当該復路溝は前記押圧手段が当該押圧手段による前記基材に対する押圧を解いて進行方向とは逆行するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の剥離装置。
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