JP2004059087A - ボトル型缶のガッシング方法 - Google Patents
ボトル型缶のガッシング方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004059087A JP2004059087A JP2002221140A JP2002221140A JP2004059087A JP 2004059087 A JP2004059087 A JP 2004059087A JP 2002221140 A JP2002221140 A JP 2002221140A JP 2002221140 A JP2002221140 A JP 2002221140A JP 2004059087 A JP2004059087 A JP 2004059087A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inert gas
- opening
- nozzle
- bottle
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Vacuum Packaging (AREA)
Abstract
【解決手段】ボトル型缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けるためのノズル1を、缶の搬送方向に沿って所定の長さに延びると共に下方に5mm以上の長さで突出するような吹き出し口12を有するものとして、該吹き出し口12の内壁12bの幅D1を、缶の開口部の内径の1/2以下とし、該吹き出し口12の外壁12cの幅D2を、缶の開口部の内径の2/3以下とする。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄肉の胴部と小径の開口部とを備えたボトル型缶について、飲料等の内容液を缶内に充填した後、開口部から缶内に不活性ガスを吹き付けてヘッドスペースの空気を不活性ガスに置換すると共に、開口部から不活性ガスの低温液化ガスを缶内の液面上に所定量だけ添加してから、開口部を蓋により密封することにより、缶内が陽圧となる缶詰製品を製造する場合において、缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けることで、缶内のヘッドスペースの空気を不活性ガスに置換するための、ボトル型缶のガッシング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
炭酸ガスを含有しない飲料や液体食品等の缶詰製品、即ち、果汁飲料,野菜ジュース,茶飲料,コーヒー飲料,スポーツ飲料,ミネラルウォーター,日本酒,ワイン,焼酎,乳酸飲料,食用油等の缶詰製品については、内容液を缶内に充填した後、不活性ガスの低温液化ガス(例えば、液体窒素)を、缶内の液面上に所定量添加してから、缶の開口部を蓋により密封することで、缶内が陽圧となる缶詰製品(陽圧缶詰)を製造するということが従来から行なわれており、そうすることで、缶の密封後に液化ガスが短時間で気化して体積が数百倍に膨張し、缶詰の内圧が大気圧よりも大きく(陽圧に)なって、炭酸ガス含有飲料の場合と同様に、薄肉の胴部を有する低価格の缶の使用が可能となるため、近年では、液化ガスの添加による陽圧缶詰が大量に生産されている。
【0003】
そのような液化ガスの添加による陽圧缶詰で、例えば、果汁飲料,野菜ジュース,緑茶,スポーツ飲料,コーヒー飲料等の、酸化により変質し易い液体を内容液とするものについては、内容液の酸化の防止を目的として缶内のヘッドスペースの残存酸素量を低減させるために、液体窒素等の液化ガスを添加した後で、窒素ガスや炭酸ガスのような不活性ガスを、シーマーによる密封工程に向けて搬送中の缶のヘッドスペースに上方から吹き付けたり、或いは、密封工程で缶蓋を巻締めて密封する際に缶のヘッドスペースに吹き込む(アンダーカバーガッシング)ということが提案されている(例えば、特開昭56−4521号公報,特開平1−226518号公報等参照)。
【0004】
しかしながら、上記のような液化ガスを添加した後でのガッシング(缶内のヘッドスペースに対する不活性ガスの吹き付け)については、何れにしても、不活性ガスの吹き付け量が少ないと、ヘッドスペース内の残存酸素量を充分に低下させることが難しく、一方、不活性ガスの吹き付け量を多くすると、残存酸素量を充分に低減させることは可能となるが、その反面、不活性ガスの多量の吹き付けにより、液化ガスを缶外に吹き飛ばしたり、液化ガスの気化を促進させることとなって、所定量の液化ガスを添加しても、狙った缶内圧を得ることが難しくなり、缶内圧のバラツキが大きくなってしまうという問題が生じる。 これに対して、缶内に内容液を充填した後で、液化ガスを添加する前に、缶内のヘッドスぺ一スに不活性ガスを吹き付けることで、缶内のヘッドスペースの酸素を不活性ガスに置換するということも提案されている。
【0005】
すなわち、特開昭63−125118号公報には、「充填機から巻締機に缶を搬送する搬送路に不活性ガス雰囲気を構成する不活性ガス吐出部を設け、該不活性ガス吐出部を通過させることにより、巻締機に供給される前にへッドスペース内の酸素を不活性ガスに置換する」こと、具体的には、内容液を缶に充填してから缶をシーマーに搬送する搬送路に、自重により自然に吐出口から流下する程度の弱いガス圧(0.3m3/分程度)に設定された不活性ガス(窒素ガス)を吐出して不活性ガス雰囲気を構成する不活性ガス吐出部を設け、内容液充填済みの缶を該不活性ガス吐出部を通過させることにより、缶内のヘッドスペースの空気を不活性ガスと置換してから、所定量の液化ガス(液体窒素)を缶内に滴下し、その後、不活性ガス吐出部を通過させて缶のヘッドスペース内に不活性ガスを吹き付け続けることにより、巻締装置でのアンダーカバーガッシングの際の不活性ガスの吹き出し量を少なくする(場合によってはアンダーカバーガッシングを省略する)ことができ、缶内に添加された液化ガスを缶外へ飛散させることなく、缶内圧のバラツキを少なくすることができて、しかも、ヘッドスペース内の残存酸素量を少なくすることができるということが記載されている。
【0006】
また、特開昭63−125119号公報には、「充填機から巻締機に缶を搬送する搬送路上に設けられた液化ガス添加装置の上流側又は下流側のいずれか一方又は双方に前記液化ガス添加装置の液化ガス貯留タンク内で気化した気化ガスを導入して吹き出すチャンバーを設置し、内容物が充填された缶に液化ガスを添加する前に、前記チャンバーから缶内の内容物上に気化ガスを吹きつけることにより、前記内容物の表面層を冷却させる」ことにより、ヘッドスペース内の酸素を不活性ガス(液体窒素から気化した窒素ガス等)に置換すると共に、内容物の表面層を冷却して温度ムラを無くして、添加される液化ガスの内容物表面層上での運動量を低下させ、液化ガスの不均一蒸発、及び蒸発量の絶対量を減少させて、バラツキなく所定の均一内圧を得ることができるようにするということが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、飲料缶詰用の缶容器として、ネジ付きの小径口頸部を備えたアルミニウム合金板製のボトル型缶が、最近急速に普及しており、ビール,発泡酒,炭酸飲料等の炭酸ガス含有飲料だけでなく、茶飲料,コーヒー飲料,果汁飲料,スポーツ飲料,日本酒,カクテル等の炭酸ガスを含有しない飲料や、更には、食用油などの容器としても使用されていて、そのようなボトル型缶に炭酸ガス含有飲料以外の内容液を充填して缶詰製品を製造する場合には、薄肉胴部を内側から加圧して外部圧力による変形を防止するために、液化ガスの添加による陽圧缶詰として製造するようにしている。
【0008】
そのような液化ガスの添加による陽圧缶詰の製造において、使用されるボトル型缶としては、大径で円筒状に薄肉化された胴部とドーム状の肩部と小径の口頸部とが一体成形されて、胴部下端に別体の底蓋が巻締め固着され、口頸部に別体のピルファープルーフキャップが冠着されているタイプと、ドーム状の底部と大径で円筒状に薄肉化された胴部と円錐台状の肩部と小径の口頸部とが一体成形されて、口頸部に別体のピルファープルーフキャップが冠着されているタイプとがあって、両者の胴部の外径が何れも約66mmで同一であっても、開口部の内径については、前者のタイプでは約20mmとなり、後者のタイプでは約30mmとなっていて、この点で両者は異なっているものの、何れのタイプのボトル型缶であっても、開口部の内径が約20〜30mmと、通常の缶の半分以下の開口部内径しかないことから、液化ガスを添加する際に、例えば、上記の特開昭63−125118号公報中に記載されているような方法を適用しても、高速で連続して搬送されている各缶に対して液化ガスを所定量ずつ添加することがかなり難しいという問題がある。
【0009】
すなわち、500缶/分以上の充填速度を有する缶詰製造ラインでは、液化ガス流下装置から単位時間当たり一定流量の液化ガス(液体窒素)を連続的に糸状に流下させている下を、所定速度で各缶を搬送させていて、流下している液化ガスの下を缶の開口部が横切る時間と、液化ガスの単位時間当たりの流下量との積が、各缶が受け取る液化ガス量となるのであるが、同じ条件で液化ガスを流下させている場合、缶の開口部の大きさが半分になると、各缶が受け取る液化ガス量も半分となってしまう。そのために、単位時間当たりの液化ガスの流下量を増やす必要があるが、流下量を増やすということは、流下速度を増やすか、又は、流下流の太さや数を増やすか、或いは、その両方を増やすことであり、そうすることで、流下させた液化ガスが缶内の液面と衝突した時の衝撃が大きくなり、缶外へ飛散する液化ガスの量が多くなって、その結果、缶内圧のバラツキが大きくなるという問題が発生する。
【0010】
そこで、そのような事態を回避するためには、缶内の液面の高さを低くする(ヘッドスペースの高さ寸法を大きくする)ことで、液面と衝突した液化ガスが缶外へ飛散することを防ぐ(内容液の液面と衝突して跳ね返った液化ガスが缶の開口端よりも上までは達しないようなヘッドスペースの高さにする)ことが必要となるが、そのようにボトル型缶のヘッドスペースを大きくした場合には、それだけ缶内に存在する空気量(酸素量)が多くなると共に、開口部と液面との距離が長くなるのに対して、ボトル型缶の開口部の径は小さいことから、開口部の上から缶内に向けて不活性ガスを吹き付けるガッシングの際に、上記の特開昭63−125118号公報中に記載されているような方法では、不活性ガスが液面に届き難くなり、ヘッドスペース内の空気を不活性ガスに置換するガッシングがやり難くなって、特に、内容液が酸素により劣化され易いものである場合には、ヘッドスペース内での空気(酸素)の残留が大きな問題となる。
【0011】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、開口部の内径が33mm以下のボトル型缶により液化ガスの添加による陽圧缶詰を製造するのに際して、充填する内容液の液面を低くして缶内のヘッドスペースを大きくしても、ヘッドスペース内に空気(酸素)を残留させることなく、ヘッドスペース内の空気を確実に不活性ガスに置換できるようにすることを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、開口部の内径が33mm以下であるボトル型缶に対して、その開口部上端から液面までの距離が25mm以上となるように内容液を充填した状態で、缶を密封装置に向けて搬送しながら、缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けることで、缶内のヘッドスペースの空気を不活性ガスに置換した後、不活性ガスの低温液化ガスを缶内の液面上に所定量だけ添加してから、缶の開口部に蓋を取り付けて密封することにより、缶内が陽圧となる缶詰製品を製造するのに際して、缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けるためのノズルを、缶の搬送方向に沿って所定の長さに延びると共に下方に5mm以上の長さで突出するような吹き出し口を有するものとして、該吹き出し口の内壁間の幅を、缶の開口部の内径の1/2以下とし、該吹き出し口の外壁間の幅を、缶の開口部の内径の2/3以下としたことを特徴とするものである。
【0013】
上記のようなボトル型缶のガッシング方法によれば、ガッシングのためのノズルの吹き出し口を上記のような構造とすることにより、ノズルの吹き出し口から吹き付けられる不活性ガスの流れが、ボトル型缶の開口部の内径よりもかなり細い板状の流れとなり、その流速が速くなると共に、缶内の空気からの抵抗が比較的小さくなることで、小径の開口部からでも容易にヘッドスペース内に入り込んで缶内の液面にまで到達することとなる。一方、ヘッドスペース内に存在する空気は、比較的細い板状の不活性ガスの下方への流れの外側を上方へ向かう流れとなって、容易に缶外へ追い出される。そして、缶外へ追い出された空気は、ノズルの吹き出し口に殆ど邪魔されることなく上昇し、吹き出し口の外壁に沿ってしばらく上昇を続けた後で外方へ拡散することになる。その結果、缶内のヘッドスペースの空気は、殆ど缶内に残留することなく、不活性ガスによって置換される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のボトル型缶のガッシング方法の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、図1は、充填工程から密封工程に向かう缶搬送路上に設けられた不活性ガスの吹き付け領域を概略的に示し、図2および図3は、不活性ガス吹き付け領域の各区間に設置されるノズルの構造を示し、図4は、搬送中のボトル型缶に対するノズルの配置状態を示し、図5は、ノズルの吹き出し口からボトル型缶のヘッドスペース内に吹き付けられる不活性ガスの流れを示すものである。
【0015】
本実施形態の方法では、図1に示すように、充填工程から密封工程に向かう缶搬送路上に設けられた不活性ガスの吹き付け領域において、充填工程(図示せず)で飲料が所定量ずつ充填された各ボトル型缶2を、ターレット備えた搬送装置(図示せず)により所定間隔で円弧状の搬送路3に沿って連続的に搬送している途中で、液化ガス流下装置4により、低温の液化ガス(液体窒素等)を各缶の開口部内に上方から流下させることによって、缶内の液面上に液化ガスを所定量ずつ添加していると共に、この液化ガスの添加区間(第4区間)に対して、それよりも搬送上流側で、複数の区間(第1区間,第2区間,第3区間)に分けて、それぞれの区間で各缶の開口部内に上方からノズル1により不活性ガス(窒素ガスや炭酸ガス等)を吹き付けることによって、缶内のヘッドスペースに存在する空気を不活性ガスに置換しており、更に、液化ガスの添加区間(第4区間)よりも搬送下流側の一区間(第5区間)において、各缶の開口部内に上方からノズル1により不活性ガスを吹き付けることで、缶内に充填された内容液の液面より上方のヘッドスペース内に不活性ガスが充満している状態を維持させつつ、キャップによる密封工程(図示せず)に向けて各ボトル型缶1を搬送している。
【0016】
なお、本実施形態の方法によるボトル型缶の缶詰製造については、缶詰の缶内圧は、0.6〜1.8Kg/cm2の範囲を目標とし、缶詰生産スピードは、400〜1200缶/分の範囲を目標とするもので、使用するボトル缶は、口頸部と肩部と胴部が一体成形されて、胴部の下端開口部に底部を巻締め固着したタイプだけでなく、底部と胴部と肩部と口頸部とが一体成形されたタイプ、更には、ネジ付き口頸部、または口頸部と肩部とを別に製造し、これを缶体本体に固着したタイプでも良く、ボトル型缶に内容液を充填したときのヘッドスペースの高さ(開口部の上端から内容液の液面高さまでの距離)は、内容液を充填する際の温度によって異なるが、加熱充填(85℃以上)の場合には25〜30mm、冷間充填(20〜30℃)の場合には30〜37mm位となるものである。
【0017】
不活性ガスの吹き付け領域でボトル型缶2の開口部内に不活性ガスを吹き付けるためのノズル1については、本実施形態の方法では、第1区間と第2区間と第3区間とで使用する各ノズルを略同じ長さ(缶搬送方向の長さ)のものとし、第5区間で使用するノズルをそれらよりも長さが短いものとしているが、基本的な構造は全て同じであって、その何れについても、全体が缶の搬送路3に沿って円弧状に湾曲した箱形の形状に形成されており、図2(A)(B)および図3(A)(B)に示すように、箱状のノズル1の天壁(上壁)側には、不活性ガス(窒素ガス)の供給源であるガスボンベから延びるガス供給管(何れも図示せず)を接続するためのガス導入部11が形成され、底壁(下壁)側には、大部分が平坦面である底壁下面の中央部分だけが下方に突出するように吹き出し口12が形成されていて、ガス導入部11を通して供給される不活性ガスを、吹き出し口12を通して、板状の幅狭な流れとして缶内のヘッドスペースに吹き付けるような構造となっている。
【0018】
箱状に形成されたノズル1の内部には、図3(A)(B)に示すように、ガス導入部11が形成された天壁と、吹き出し口12が形成された底壁との間に、ノズルの両側壁の間隔よりも僅かに狭い幅を有する邪魔板13が、その両端がノズルの両側壁と略等間隔を維持するように配置されており、天壁と所定の間隔を維持すると共に底壁とも所定の間隔を維持した状態で固着具14により取り付けられていて、邪魔板13のガス導入部11と対向する部分以外の部分には、所定間隔で複数個の小孔13aが開設されている。この邪魔板13は、ガス導入部11を通してノズル内に供給された不活性ガスが供給圧力を維持したままで直接に吹き出し口12からノズル外に吹き付けられるのを防止するためのものであって、ガス導入部11を通して供給された不活性ガスは、先ず、箱状のノズルの内部で邪魔板13と衝突して、大部分は邪魔板13の両端部とノズルの両側壁との間を通り、一部分は邪魔板13の小孔13aを通って、供給圧力が弱められた状態で下方の吹き出し口12に向かって流れ、吹き出し口12の全体から略同じ圧力で下方に吹き出されることとなる。
【0019】
また、箱状に形成されたノズル1の両側壁の外面には、ノズル1の底壁の幅方向両端から下方に垂下するようにガイド板15が取り付けられており、このガイド板15は、吹き出し口12から吹き出された不活性ガスの流れが外気によって乱されるのを防止すると共に、図5に示すように、不活性ガスの吹き付けに応じて缶内のヘッドスペースから追い出された空気や不活性ガスが、缶の開口部から吹き出し口の外壁に沿って上昇してから、ノズルの底壁の下面に沿って両側へ移動して缶の開口部よりも側方へ移動した後、更に下方へ拡散する際に、ガイドとしての働きをするものである。
【0020】
ノズル1の底壁に形成されている吹き出し口12については、底壁の下面の平坦部分から下方に5mm以上の長さで突出するように形成されており、缶の搬送方向に沿った所定の長さ(8cm以上、好ましくは15〜50cm)に形成されていて、下方から見た平面形状では、図2(B)に示すように、突出した吹き出し口12の全体は、缶の搬送路に沿った幅の狭い連続した円弧状となり、その幅方向中央にノズル孔12aが開設されている。この吹き出し口12の幅方向の寸法については、吹き出し口12の内壁12b,12b間の幅(ノズル孔12aの幅方向の寸法)D1が、ボトル型缶の開口部の内径の1/2以下(好ましくは1/3以下)となり、吹き出し口12の外壁12c,12c間の幅(突出した部分の幅方向の寸法)D2が、ボトル型缶の開口部の内径の2/3以下(好ましくは1/2以下)となるように形成されている。
【0021】
吹き出し口12のノズル孔12aの幅(吹き出し口の内壁12b,12b間の幅)D1については、ボトル型缶の開口部の内径の1/2以下となるように、本実施形態では、幅が1〜10mmとなるようにしており、具体的には、缶の開口部の内径が約20mmであるのに対して、ノズル孔12aの幅D1を3.5mmとしている。そのようにノズル孔12aの幅(吹き出し口の内壁12b,12b間の幅)D1を、ボトル型缶の開口部の内径よりもかなりと幅狭としていることで、不活性ガスの単位時間当たりの吹き付け量を少なくしても(例えば、250〜100l/分)、吹き付けられた不活性ガスは幅の細い板状の流れとなると共に速い流れとなって、図4に示すように、ボトル型缶1の開口部21の上端から缶内の内容液の液面Wまでの距離L2が25mm以上であっても、図5に示すように、開口部から缶内に入り込んで内容液の液面Wにまで容易に到達することとなり、液面Wに衝突してからヘッドスペース内の空気を上方へ追い出す作用を効果的に行うことができる。
【0022】
さらに、不活性ガスの吹き付けによりボトル型缶のへッドスペース内の空気を不活性ガスに確実に置換させるためには、吹き出し口12のノズル孔12aの幅(吹き出し口の内壁12b,12b間の幅)D1を缶の開口部の内径の1/2以下とするだけでなく、吹き出し口12の外壁12c,12cの幅(突出した部分の幅方向の寸法)D2を缶の開口部の内径の2/3以下(より好ましくは1/2以下、本実施形態では8.5mm)として、しかも、吹き出し口12の突出長さHを、底壁の下面の平坦部分から下方に5mm以上(より好ましくは7〜15mm、本実施形態では8mm)となるようにしている。そのようにすることで、図5に示すように、缶内に吹き込まれた不活性ガスによりヘッドスペースから追い出されて、開口部から缶内に入る不活性ガスの流れ(缶内方へ向かう流れ)の外側を通って上昇することで缶外へ出た空気の大部分は、吹き出し口の外壁に沿って5mm以上に亘って上昇した後で周囲に拡散することから、狭い幅で吹き込まれた不活性ガスによるヘッドスペース内の空気の置換がスムーズに行われることとなる。
【0023】
この点に関して、吹き出し口12の外壁12c,12c間の幅(突出した部分の幅方向の寸法)D2がボトル型缶の開口部の内径の2/3を超えると、開口部から吹き込まれた不活性ガスによって追い出される空気が上昇して開口部から外へ逃げる際に、大部分の空気が、開口部の真上に配置された吹き出し口12の先端周面に衝突して跳ね返ることで、再度開口部内に戻されてしまうこととなり、また、吹き出し口12の下方に突出する長さHを5mm未満とした場合には、吹き出し口12の基部(底壁の下面)に衝突した空気が跳ね返されて、再度開口部内に戻されてしまったり、不活性ガスの流れ(缶内方への流れ)を乱して不活性ガスによるヘッドスペ−ス内の空気の置換がスム−ズに行なわれなくなってしまうこととなる。
【0024】
ところで、上記のような構造を備えたノズル1について、本実施形態の方法では、図1に示すように、充填工程から密封工程に向かうボトル型缶2の搬送路3上に設けられた不活性ガス吹き付け領域の各区間(第1区間〜第3区間及び第5区間)にそれぞれ設置して、図4に示すように、ノズル1の吹き出し口12の下方を缶2の開口部21の中心が通過するように配置しているが、その場合に、ノズル1の吹き出し口12の下端と、搬送中の缶2の開口部12の上端との距離L1は2〜7mmとなるようにしている。そうすることで、図5に示すように、不活性ガスを無駄に逃がすことなく缶の開口部からヘッドスペース内に吹き込むことができるだけでなく、ヘッドスペースから追い出された空気がノズルの吹き出し口の外壁に沿って上昇することを許容することができて、追い出された空気を缶内に逆戻りさせることなく略完全に追い出すことができるため、ヘッドスペース内の高い不活性ガス置換率を達成することができる。
【0025】
不活性ガス吹き付け領域の各区間に設置するノズル1の長さ(厳密には、ノズル1の吹き出し口12の連続した長さ)については、ボトル型缶の搬送速度にもよるが、ボトル型缶の搬送速度が400〜800缶/分の場合には、搬送方向に沿って8〜60cmの長さのもの、特に、15〜50cmの長さのものが、不活性ガスを連続的に吹き付け続けることでヘッドスペース内の空気を不活性ガスに置換するのに好ましいだけでなく、不活性ガスの吹き付け領域で部品を組み立てる作業をする際の各部品の取り扱い性や作業性の点からも好ましい。なお、不活性ガス吹き付け領域の各区間のノズル1のそれぞれの長さについては異なる長さであっても良いが、本実施形態の方法では、同一寸法の部品で組み立てることができるように、第1区間と第2区間と第3区問とを同じ長さにしている。
【0026】
不活性ガス吹き付け領域の第1区間と第2区間と第3区間とを通過することでヘッドスペース内の空気が略完全に不活性ガスに置換された各ボトル型缶2は、第4区間において、液化ガス流下装置4により低温の液化ガス(液体窒素等)を連続的に流下させている真下を、缶の開口部が通過するように搬送されることで、所定量の液化ガスが缶内に添加される。なお、各缶の開口部内に液化ガスを流下させるための液化ガス流下装置4については、図示していないが、液化ガス用元タンクから供給される低温の液化ガスを、外気温から断熱するための真空断熱室によって囲まれた貯留槽内に貯留してから、この貯留槽内に貯留された液化ガスの液面の高さが常に一定に保たれ、且つ、液面が大気に開放された(液面上は大気圧とほぼ同じ)状態で、それ自体の重量により常に一定の圧力で、液化ガス流下用ノズルを通して流下させるものである。
【0027】
液化ガス流下装置4により液化ガスが添加された後の各ボトル型缶2について、本実施形態の方法では、更に、第5区間においてノズル1により不活性ガスを吹き付けることで、ヘッドスペース内に不活性ガスが充満している状態を維持させつつ、密封工程に向けて搬送している。そのような第5区間を含む不活性ガス吹き付け領域での不活性ガスの吹き付け量については、ヘッドスペース内から多くの空気を追い出す必要がある第1区間で最も多く、第2区間では第1区間と同じかそれよりも少なくて良く、殆どヘッドスペース内の空気を追い出した後となる第3区間では、不活性ガスで充満されているヘッドスペース内の状態をそのまま維持できる程度の少ない吹き付け量(第1区間の1/2〜1/3の量)で良い。また、液化ガスを添加した後の第5区間では、添加した液化ガスが気化してヘッドスペース内の気体を追い出す作用をするので、僅かな吹き付け量(例えば、50l/分以下)で良く、ボトル型缶の搬送速度が高速で極めて短時間に密封工程まで到達する場合には、不活性ガスの吹き付けを省略しても良い。
【0028】
以上に説明したような本実施形態のボトル型缶のガッシング方法によれば、ノズルの吹き出し口を下方に5mm以上(具体的には8mm)の長さで突出させ、且つ、ノズル孔の幅(吹き出し口の内壁間の幅)をボトル型缶の開口部の内径の1/2以下としている(具体的には、缶の開口部の内径が約20mmであるのに対して、ノズル孔の幅を3.5mmとしている)ことにより、ノズルの吹き出し口から吹き付ける不活性ガスの流れを、ボトル型缶の開口部の内径よりもかなり細い板状の流れとすることができ、その結果、不活性ガスの流速が速くなると共に、缶内の空気からの抵抗が比較的小さくなることで、ボトル型缶の開口部が小径であり、且つ、缶内のヘッドスペースの液面が低くても、吹き付けた不活性ガスを容易にヘッドスペース内に入り込ませて缶内の液面にまで到達させることができる。
【0029】
また、そのように不活性ガスの流れを細い板状の流れとして缶内の液面にまで効率的に到達させることができることにより、ノズルからの不活性ガス吹き出し量を、250l/分以下という従来法と比べて少ない量にしても、缶内のヘッドスペースの空気を不活性ガスに置換することが可能となって、不活性ガスの置換に要する不活性ガスの使用量を減らすことができる。
【0030】
しかも、ノズルから吹き付ける不活性ガスの幅を1〜10mmと狭くしている(具体的には、ノズル孔の幅を3.5mmとしている)と共に、ノズルの吹き出し口の下端と、搬送中の缶の開口部上端との距離を、2〜7mmとなるように近接させていることから、ノズルから吹き付ける不活性ガスを、無駄に逃がすことなく、確実に開口部から缶内に吹き込むことができると共に、下方に吹き付けられる不活性ガスの流れの両側からヘッドスペース内の空気を上方にスムーズに追い出すことができて、空気と不活性ガスの置換を効果的に行なうことができる。そして、ノズルの吹き出し口の下端と缶の開口部の上端との距離が2mm以上あるので、搬送中の振動によりボトル型缶がノズルの吹き出し口と接触して搬送できなくなることはない。
【0031】
また、不活性ガスをヘッドスペース内に入り込ませるのに応じて、ヘッドスペース内に存在する空気は、比較的細い板状の不活性ガスの下方への流れの外側を上方へ向かう流れとなって、容易に缶外へ追い出されるが、ノズルの吹き出し口の外壁間の幅をボトル型缶の開口部の内径の2/3以下(好ましくは、1/2以下)としていることにより、缶外へ追い出された空気は、ノズルの吹き出し口に殆ど邪魔されることなく上昇し、突出している吹き出し口の外壁に沿ってしばらく上昇を続けた後で外方へ拡散することとなって、その結果、缶内のヘッドスペースの空気を、殆ど缶内に残留させることなく、不活性ガスによって略完全に置換することができる。
【0032】
また、不活性ガス吹き付け領域の各区間に配置するノズルの長さ(厳密には、ノズルの吹き出し口の連続した長さ)を、缶の搬送方向に沿って8cm以上(好ましくは15〜50cm)の長さとしていることにより、連続的に搬送されている各ボトル型缶のそれぞれに対して、不活性ガスを連続的に吹き込み続けることができて、移動している缶のヘッドスペース内の空気を不活性ガスに効果的に置換することができる。
【0033】
また、本実施形態の方法では、不活性ガスを吹き付けるためのノズルを、液化ガスの添加区間(第4区間)よりも搬送上流側で複数個(第1区間、第2区間、第3区間)に分けて設置しているが、そのようにすることで、不活性ガスの吹き付け領域を全体的に長くしても、一つのノズルを比較的小さな部品とすることができて、不活性ガスの吹き付け領域を組み立てる際に、各部品の取り扱い性や作業性を良くすることができると共に、吹き付け領域内で不活性ガスの吹き出し量を各ノズル毎に自由に調整することができて、その結果、各ノズルからの不活性ガスの吹き出し量を、搬送上流側のノズルの吹き出し量よりも搬送下流側のノズルの吹き出し量の方が少なくなるようにすることで、吹き付け領域全体として効率的に不活性ガスを吹き付けることができる。
【0034】
また、本実施形態の方法では、不活性ガスを吹き付けるためのノズルを、液化ガスの添加区間(第4区間)よりも搬送下流側(第5区間)にも設置して、低温の液化ガスを添加した後でも、少量の不活性ガスを缶の開口部内に吹き込むようにしていることにより、缶の搬送速度が比較的低速であっても、缶が密封工程に到達するまでの間、ヘッドスペース内の残存酸素量を著しく少ない状態に維持することができる。
【0035】
なお、上記のような本実施形態のボトル型缶のガッシング方法について、以下に述べる条件で、具体的な缶詰製造の実験を行なった。
【0036】
[実施例]
開口部内径が20mmで500ml用のボトル型缶に、20℃の水を490ml(ヘッドスペースの高さ35mm)充填し、第1区間では200l/分、第2区間では150l/分、第3区間では100l/分の量の窒素ガスをノズルの吹き出し口から缶の開口部に向けて吹き付けた後、第4区間において、密封後の缶内圧が1.2±0.2Kg/cm2 (117.6±19.6KPa)になるように、液体窒素を缶内に添加してから、第5区間では30l/分の量の窒素ガスをノズルの吹き出し口から缶の開口部に向けて吹き付けた後、図示しないキャップ冠着装置(ロールオンタイプのキャッパー)により缶の開口部をキャップで密封して、600缶/分のラインスピードで缶詰を製造した。
[比較例]
実施例で使用したものと同じ500ml用のボトル型缶に、20℃の水を490ml(ヘッドスペースの高さ35mm)充填し、第1〜第3区間及び第5区間での窒素ガス吹き付けを行わず、第4区間での液体窒素の添加のみを行ってから缶の開口部をキャップで密封した缶詰と、実施例で使用したものと同じ500ml用のボトル型缶に、20℃の水を490ml充填してから缶の開口部をキャップで密封した缶詰とを、何れも、600缶/分のラインスピードで製造した。
【0037】
そして、上記のように製造した各缶詰の10缶ずつについて、ヘッドスペース内の残存酸素量を測定したところ、各10缶の平均値で、実施例の缶詰については1.38%(置換率93.3%)であり、比較例の缶詰については、液体窒素を添加したのみの缶詰では4.76%(置換率77.4%)、水を充填した後で何も行わずに密封した缶詰では20.9%(置換率0%)であった。また、実施例の缶詰と、比較例の液体窒素を添加しただけの缶詰との缶内圧のバラツキを比較したところ、実施例の缶詰の缶内圧のバラツキ幅と標準偏差は、液体窒素を添加しただけの比較例と殆ど変わりはなかった。
【0038】
以上、本発明のボトル型缶のガッシング方法の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態にのみ限定されるものではなく、例えば、不活性ガスの吹き付け領域として液化ガスの添加区間よりも搬送上流側に設置するノズルの個数については、上記の実施形態に示したような個数に限らず、適宜の個数であって良い(一個でも良い)し、液化ガスの添加区間よりも搬送下流側に設置するノズルについては場合によっては省略しても良く、また、ノズルの全体的な形状については、円弧状に湾曲した箱状に限らず、缶の搬送路が直線的である場合には単なる直方体の箱状となる(吹き出し口の形状も直線状となる)し、箱状以外の形状であっても良く、その具体的な形状や構造や大きさについては、吹き出し口が所定の条件を備えている限りにおいて、適宜に設計変更可能である等、適宜変更可能なものであることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したような本発明のボトル型缶のガッシング方法によれば、ボトル型缶を使用して液化ガスの添加による陽圧缶詰を製造する際に、液化ガスの缶外への飛散を防止するために、缶内のヘッドスペースを大きくして内容液の液面を低くした場合でも、ボトル型缶の小径の開口部に対して、ノズルから吹き付ける不活性ガスを、容易に缶内の液面にまで到達させることができ、且つ、ヘッドスペース内に存在する空気を容易に缶外へ追い出すことができて、ヘッドスペース内に存在していた空気を、殆ど缶内に残留させることなく、不活性ガスに置換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボトル型缶のガッシング方法の一実施形態について、充填工程から密封工程に向かう缶搬送路上に設けられた不活性ガスの吹き付け領域を示す平面説明図。
【図2】不活性ガス吹き付け領域を各区間に設置されるノズルの外部構造を示す、(A)側面図、および、(B)下面図。
【図3】不活性ガス吹き付け領域を各区間に設置されるノズルの内部構造を示す、(A)図2のA−A線に沿った断面図、および、(B)図2のB−B線に沿った断面図。
【図4】搬送中のボトル型缶に対するノズルの配置状態を示す正面説明図。
【図5】ノズルの吹き出し口からボトル型缶のヘッドスペース内に吹き付けられる不活性ガスの流れを示す正面説明図。
【符号の説明】
1 ノズル
2 ボトル型缶
3 搬送路
4 液化ガス流下装置
12 (ノズルの)吹き出し口
12b 吹き出し口の内壁
12c 吹き出し口の外壁
21 缶の開口部
D1 吹き出し口の内壁間の幅
D2 吹き出し口の外壁間の幅
H 吹き出し口の突出長さ
W 内容液の液面
Claims (5)
- 開口部の内径が33mm以下であるボトル型缶に対して、その開口部上端から液面までの距離が25mm以上となるように内容液を充填した状態で、缶を密封装置に向けて搬送しながら、缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けることで、缶内のヘッドスペースの空気を不活性ガスに置換した後、不活性ガスの低温液化ガスを缶内の液面上に所定量だけ添加してから、缶の開口部に蓋を取り付けて密封することにより、缶内が陽圧となる缶詰製品を製造するのに際して、缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けるためのノズルを、缶の搬送方向に沿って所定の長さに延びると共に下方に5mm以上の長さで突出するような吹き出し口を有するものとして、該吹き出し口の内壁間の幅を、缶の開口部の内径の1/2以下とし、該吹き出し口の外壁間の幅を、缶の開口部の内径の2/3以下としたことを特徴とするボトル型缶のガッシング方法。
- ノズルの吹き出し口の下端と、搬送中の缶の開口部上端との距離を、2〜7mmとし、ノズルの吹き出し口の内壁間の幅を、1〜10mmとしたことを特徴とする請求項1に記載のボトル型缶のガッシング方法。
- ノズルからの不活性ガス吹き出し量を、250l/分以下としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボトル型缶のガッシング方法。
- 缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けるためのノズルを、液化ガスの添加区間よりも搬送上流側で複数個に分けて設置すると共に、各ノズルからの不活性ガスの吹き出し量を、搬送上流側のノズルの吹き出し量よりも搬送下流側のノズルの吹き出し量の方が少なくなるようにしていることを特徴とする請求項1乃至3に記載のボトル型缶のガッシング方法。
- 缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けるためのノズルを、液化ガスの添加区間よりも搬送下流側にも設置していることを特徴とする請求項4に記載のボトル型缶のガッシング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002221140A JP4136516B2 (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | ボトル型缶のガッシング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002221140A JP4136516B2 (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | ボトル型缶のガッシング方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004059087A true JP2004059087A (ja) | 2004-02-26 |
JP2004059087A5 JP2004059087A5 (ja) | 2005-10-27 |
JP4136516B2 JP4136516B2 (ja) | 2008-08-20 |
Family
ID=31941543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002221140A Expired - Fee Related JP4136516B2 (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | ボトル型缶のガッシング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4136516B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006206121A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Universal Seikan Kk | キャップ及びキャップ付ボトル缶 |
KR20160109130A (ko) * | 2015-03-10 | 2016-09-21 | 동아에스티 주식회사 | 가스 치환장치 |
JP2018188211A (ja) * | 2017-05-11 | 2018-11-29 | 山中缶詰株式会社 | 水素含有液体充填容器の製造方法 |
JP2020125117A (ja) * | 2019-02-01 | 2020-08-20 | 三菱重工機械システム株式会社 | 殺菌装置 |
-
2002
- 2002-07-30 JP JP2002221140A patent/JP4136516B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006206121A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Universal Seikan Kk | キャップ及びキャップ付ボトル缶 |
KR20160109130A (ko) * | 2015-03-10 | 2016-09-21 | 동아에스티 주식회사 | 가스 치환장치 |
KR102397430B1 (ko) * | 2015-03-10 | 2022-05-12 | 동아에스티 주식회사 | 가스 치환장치 |
JP2018188211A (ja) * | 2017-05-11 | 2018-11-29 | 山中缶詰株式会社 | 水素含有液体充填容器の製造方法 |
JP2020125117A (ja) * | 2019-02-01 | 2020-08-20 | 三菱重工機械システム株式会社 | 殺菌装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4136516B2 (ja) | 2008-08-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6519919B1 (en) | Method and apparatus for manufacturing pressurized packaging body | |
US5683732A (en) | Carbonated beverage container and method of manufacture therefore | |
US4840014A (en) | Process for producing bottled beverages | |
EP0360374B1 (en) | A method of packaging a beverage and a beverage package | |
US9957144B2 (en) | Method for capping or closing containers and capping or closing machine | |
EP3697721B1 (en) | Method for filling container with a gasified liquid and associated devices | |
JPH06227513A (ja) | 飲料のパッケージ方法 | |
ES2284130T3 (es) | Aparato de hacer inerte el espacio de cabecera de un contenedor. | |
JP4136516B2 (ja) | ボトル型缶のガッシング方法 | |
JP4025418B2 (ja) | ガス置換陽圧包装体の製造方法及びその装置 | |
US20060010886A1 (en) | Liquid cryogen dosing system with nozzle for pressurizing and inerting containers | |
JPS6344609B2 (ja) | ||
JP4174646B2 (ja) | レトルト装置における容器押し込み装置 | |
JP3083107B2 (ja) | 瓶詰飲料の製造方法及びそれに用いる装置 | |
KR900006864B1 (ko) | 가스 충전 용기 조림의 제법 | |
US20240228254A1 (en) | System comprising a static microdoser for introducing an additive into a container | |
EP0747298B1 (en) | Method of inserting a gas-jetting capsule into a beverage can having a reduced diameter neck | |
AU2012300715A1 (en) | Method for creating controlled atmospheres without containment on automated packaging lines | |
JP3687349B2 (ja) | 液化不活性ガス複合充填方法及びその装置 | |
JPH0723439Y2 (ja) | びん詰飲料を製造する装置 | |
JPH0121950B2 (ja) | ||
JP2020172313A (ja) | 不活性ガス通流部品、不活性ガス置換装置、不活性ガス置換方法及び容器充填液体製品の製造方法 | |
JP3800598B2 (ja) | 液化ガス添加用ノズル | |
JP2022128747A (ja) | 炭酸飲料用容器内ガス置換方法及び炭酸飲料充填容器の製造方法 | |
JP2004299731A (ja) | キャップ容器の窒素置換方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050726 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050726 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080306 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080430 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080603 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080603 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |