JP2004058525A - 補正用パターンを形成する装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、補正用パターン - Google Patents

補正用パターンを形成する装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、補正用パターン Download PDF

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山▲崎▼ 啓吾
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Abstract

【課題】長い液体吐出部列を有する吐出ヘッドを用いても、往路と復路との液体の主走査方向の液体吐出位置を適正に補正することが可能な補正用パターンを形成する装置等を実現する。
【解決手段】インク吐出ヘッド61の主走査の往路におけるドット形成位置と復路におけるドット形成位置とのズレを補正する補正量を決定するための補正用パターンを、前記往路において、液体吐出部列のうち複数の領域に配置された液体吐出部Nから液体を吐出し、前記復路において、往路とは異なる複数の領域に配置された液体吐出部Nから液体を吐出して形成する。
【選択図】   図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、補正用パターンを形成する装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、補正用パターンに関する。
【0002】
【背景技術】
液体吐出部から液体を吐出して補正用パターンを形成する装置としては、例えば、液体としてのインクを吐出して補正用パターンを印刷するインクジェットプリンタが知られている。インクジェットプリンタには、インクを吐出する吐出ヘッドとしての印刷ヘッドが主走査方向における往路と復路とでそれぞれインクを吐出して印刷するいわゆる「双方向印刷」を行う機能を有するものがある。
双方向印刷を行う際には、往路と復路におけるインク滴による主走査方向のドット形成位置を補正する必要がある。
【0003】
補正量の決定方法としては、例えば、印刷ヘッドに設けられ副走査方向に沿って列状に配置された複数のノズルを用いて補正用パターンを印刷する。この補正用パターンは、主走査方向の往路において、印刷ヘッドの先端側に位置する半数のノズルからインクを吐出して印刷される縦ラインと、復路において、印刷ヘッドの後端側に位置する半数のノズルからインクを吐出して印刷される縦ラインとで形成されている。往路にて印刷される縦ラインは所定の間隔にて複数ライン印刷され、往路にて印刷される縦ラインは、往路の縦ラインの間隔に対し異なる補正量が加えられて印刷される。このようにして印刷された補正用パターンの、往路の印刷による縦ラインと、復路の印刷による縦ラインとが、最も直線状に印刷されたところをユーザ等が選択して補正量が決定される。
【0004】
他方、近年においては高画質の画像を高速にて印刷すべく、より多くのインク吐出部を副走査方向に沿わせて配置した、インク吐出部列の長さが従来より長い印刷ヘッドが検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、小型化されたプリンタ内のスペースによる制約等によりインクカートリッジから供給されるインクの流路は、各インク吐出部列の中央付近に1つしか設けられておらず、中央から供給されたインクをすべてのノズルに同様に供給することは難しい。すなわち、各インク吐出部が個々に備える圧力室は、インク流路を通って供給されるインクが貯留されるインク室と個々に連通しているが、長いインク吐出部列における中央の流路から供給されたインクが、端部側の圧力室に供給されるまでには、インク室内にてインクの流速が低減してしまう。よって、中央側のインク吐出部と、端部側のインク吐出部との吐出タイミングに僅かなズレが生じる虞がある。このタイミングのズレを抑えるべく種々の手段が講じられているが、タイミングを正確に合わせることは難しい。
【0006】
このように、中央側のインク吐出部と、端部側のインク吐出部との吐出タイミングにズレが生じたままで、主走査方向に移動しつつ副走査方向の縦ラインを印刷すると、直線を印刷しても弓形に歪んだ線が印刷されてしまう。さらに、この弓形の線は、走査方向によって反対方向に湾曲する。したがって、上記のように往路にて先端側のインク吐出部を用い、復路にて後端側のインク吐出部を用いて印刷し、それらの近接部となる中央部分のみで補正値を判定することになり、中央部分のインク吐出部にて印刷した画像は良好であっても、両端のインク吐出部にて印刷した画像の画質が低下し、全体として画質が低下してしまう虞があるという課題があった。
【0007】
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、長い液体吐出部列を有する吐出ヘッドを用いても、双方向印刷における往路と復路との液体の主走査方向の液体吐出位置を適正に補正することが可能な補正用パターンを形成する装置、この補正用パターンを形成する装置に前記補正用パターンを形成させる機能を実現させるためのコンピュータプログラム、前記補正用パターンを形成する装置を有するコンピュータシステム、及び、補正に用いる補正用パターンを実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
主たる本発明は、液体を吐出してドットを形成するための液体吐出部が副走査方向に沿って列状に配置された液体吐出部列を備えた吐出ヘッドを有し、該吐出ヘッドの主走査の往路におけるドット形成位置と復路におけるドット形成位置とのズレを補正する補正量を決定するための補正用パターンを形成する装置において、前記往路において、前記液体吐出部列のうち複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出し、前記復路において、往路とは異なる複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出して前記補正用パターンを形成することを特徴とする補正用パターンを形成する装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにされる。
【0009】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも、次のことが明らかにされる。
液体を吐出してドットを形成するための液体吐出部が副走査方向に沿って列状に配置された液体吐出部列を備えた吐出ヘッドを有し、該吐出ヘッドの主走査の往路におけるドット形成位置と復路におけるドット形成位置とのズレを補正する補正量を決定するための補正用パターンを形成する装置において、前記往路において、前記液体吐出部列のうち複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出し、前記復路において、往路とは異なる複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出して前記補正用パターンを形成することを特徴とする補正用パターンを形成する装置。
【0010】
本発明によれば、補正用パターンは、往路と復路とは異なる領域の液体吐出部を用いるとともに、往路と復路とでそれぞれ複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出して形成されるので、液体吐出部列の多くの領域に配置された液体吐出部により形成されることになる。このため、従来のように液体吐出部列を半分に分けて形成した補正用パターンを用いて補正量を決定する場合と比較してより適正な補正量を設定することが可能となる。
【0011】
ここで補正用パターンを形成する装置とは、前記背景技術にて例示したインクジェットプリンタのように液体として、インクを用いる補正用パターンを形成する装置のみに限らず、例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置など、液体を対象物に向かって直接的に吐出(直描)することができる装置を示している。このとき、液体吐出部から吐出される液体としては、染料インク又は顔料インクに限らず、例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)が挙げられる。このような液体を対象物に向かって直接的に吐出する補正用パターンを形成する装置によれば、多くの産業分野にて省材料、省工程、コストダウンを図ることができる。
【0012】
また、かかる補正用パターンを形成する装置において、前記往路において液体を吐出する領域、及び、前記復路において液体を吐出する領域は、前記液体吐出部列の中央より両端側に、少なくともそれぞれ1領域ずつ有することが望ましい。
【0013】
このような補正用パターンを形成する装置によれば、補正用パターンを形成するために使用する液体吐出部が液体吐出部列の一方の側に偏らないので、適切な補正量を示す補正用パターンを形成することが可能となる。
【0014】
また、かかる補正用パターンを形成する装置において、前記往路において液体を吐出する領域、及び、前記復路において液体を吐出する領域は、前記液体吐出部列の全長を6分割した領域のうち、両端側にて隣接するそれぞれ2つの領域の液体吐出部であり、隣接する2つの領域の一方は前記往路にて液体を吐出し、他方は前記復路にて液体を吐出することが望ましい。
【0015】
このような補正用パターンを形成する装置によれば、液体吐出部列の両端から約2/6即ち約1/3ずつの液体吐出部を用いて形成するので、液体吐出部列の全長に対し、両端側又は中央側に偏りすぎない位置の液体吐出部を使用して補正用パターンを形成することが可能となる。したがって、より適正な補正量を示す補正用パターンを形成することが可能となる。
【0016】
また、かかる補正用パターンを形成する装置において、前記補正用パターンは、前記往路において前記液体吐出部列の所定の領域に位置する液体吐出部を用いて形成される往路サブパターンと、前記復路において前記所定の領域と近接する領域に位置する液体吐出部を用いて形成される復路サブパターンとが対をなす複数のサブパターン対が副走査方向に並べられた基本パターンを、前記補正量を異ならせて複数形成し、それら基本パターンが主走査方向に並べられて構成され、副走査方向に並べられた複数のサブパターン対のうち、前記ドット形成位置のズレが最小となるサブパターン対をそれぞれ選択し、選択したサブパターン対における補正量の中間値を、前記ズレを補正するための補正量とすることが望ましい。
【0017】
このような補正用パターンを形成する装置によれば、液体吐出部列における先端側の領域の液体吐出部により形成された複数のサブパターン対と、後端側の領域の液体吐出部により形成された複数のサブパターン対とをから、それぞれズレ量が最も小さくなるサブパターン対を選択するので、液体吐出部列の先端側にも、後端側にも適した補正量を選択することが可能である。さらにそれら選択したサブパターン対における補正量の中間値を、最終的な補正量として設定するので、液体吐出部列の全領域に適した補正量を設定することが可能となる。
【0018】
かかる補正用パターンを形成する装置において、前記液体はインクであり、前記補正用パターンを形成する装置は前記液体吐出部からインクを吐出することにより、前記補正用パターンを形成してもよい。
【0019】
このような補正用パターンを形成する装置によれば、より適正な補正をすることが可能な補正用パターンを印刷する印刷装置を実現することが可能となる。
【0020】
また、液体を吐出してドットを形成するための液体吐出部が副走査方向に沿って列状に配置された液体吐出部列を備えた吐出ヘッドを有し、該吐出ヘッドの主走査の往路におけるドット形成位置と復路におけるドット形成位置とのズレを補正する補正量を決定するための補正用パターンを形成する装置において、前記往路において、前記液体吐出部列のうち複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出し、前記復路において、往路とは異なる複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出し、前記往路において液体を吐出する領域、及び、前記復路において液体を吐出する領域は、前記液体吐出部列の全長を6分割した領域のうち、両端側にて隣接するそれぞれ2つの領域の液体吐出部であり、隣接する2つの領域の一方は、前記往路において前記液体吐出部列の所定の領域に位置する液体吐出部を用いて往路サブパターンを形成し、他方は、前記復路において前記所定の領域と隣接する領域に位置する液体吐出部を用いて復路サブパターンを形成し、それらサブパターンが対をなす2つのサブパターン対が副走査方向に並べられた基本パターンを、前記補正量を異ならせて複数形成し、それら基本パターンが主走査方向に並べられて構成された前記補正用パターンの、副走査方向に並べられた複数のサブパターン対のうち、前記ドット形成位置のズレが最小となるサブパターン対をそれぞれ選択し、選択したサブパターン対における補正量の中間値を、前記ズレを補正するための補正量とすることを特徴とする補正用パターンを形成する装置である。
【0021】
このような補正用パターンを形成する装置によれば、長い液体吐出部列を有する吐出ヘッドを用いても、誤って液体吐出部列の一部にのみ適する補正量を選択することを防止することが可能となる。よって、往路と復路との液体の主走査方向の液体吐出位置を適正に補正することが可能な補正用パターンを形成する装置を実現することが可能となる。
【0022】
また、液体を吐出してドットを形成するための液体吐出部が副走査方向に沿って列状に配置された液体吐出部列を備えた吐出ヘッドを有し、該吐出ヘッドの主走査の往路におけるドット形成位置と復路におけるドット形成位置とのズレを補正する補正量を決定するための補正用パターンを形成する補正用パターンを形成する装置に、前記往路において、前記液体吐出部列のうち複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出させ、前記復路において、往路とは異なる複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出させて前記補正用パターンを形成させるためのコンピュータプログラムも実現可能である。
【0023】
また、コンピュータ本体、及び、このコンピュータ本体と接続され、液体を吐出してドットを形成するための液体吐出部が副走査方向に沿って列状に配置された液体吐出部列を備えた吐出ヘッドを有し、該吐出ヘッドの主走査の往路におけるドット形成位置と復路におけるドット形成位置とのズレを補正する補正量を決定するための補正用パターンを形成する装置、を有するコンピュータシステムにおいて、前記往路において、前記液体吐出部列のうち複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出し、前記復路において、往路とは異なる複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出して前記補正用パターンを形成することを特徴とするコンピュータシステムも実現可能である。
【0024】
また、液体を吐出してドットを形成するための液体吐出部が副走査方向に沿って列状に配置された液体吐出部列を備えた吐出ヘッドの主走査の往路におけるドット形成位置と、復路におけるドット形成位置とのズレを補正する補正量を決定するための補正用パターンにおいて、前記往路において前記液体吐出部列の所定の領域に位置する液体吐出部を用いて形成される往路サブパターンと、前記復路において前記液体吐出部列の所定の領域に位置する液体吐出部を用いて形成される復路サブパターンとが対をなすサブパターン対を、副走査方向に少なくとも2つ有することを特徴とする補正用パターンである。
【0025】
このような補正用パターンによれば、往路において形成される往路サブパターンと、復路において形成されるサブパターンとでなる復路サブパターン対を、副走査方向に少なくとも2つ有しているので、これらサブパターン対を用いて、液体吐出部列の全領域に適した補正を行うことが可能となる。
【0026】
===補正用パターンを形成する装置の概要===
本実施形態においては、補正用パターンを形成する装置として、液体としてのインクを液体吐出部としてのノズルから吐出して印刷するインクジェットプリンタを例に説明する。図1を参照して本実施の形態に係るインクジェットプリンタの主として外部の概略構成について説明する。インクジェットプリンタの概要について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は、インクジェットプリンタ22を備えた印刷システムの概略構成図である。図2は、制御回路40を中心としたプリンタ22の構成を示すブロック図である。
【0027】
インクジェットプリンタ22(以下、プリンタとする)は、紙送りモータ23によって印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる主走査送り機構とを有している。ここで、副走査送り機構による印刷用紙Pの送り方向を副走査方向といい、主走査送り機構によるキャリッジ31の移動方向を主走査方向という。
【0028】
また、プリンタ22は、キャリッジ31に搭載されたインク吐出ヘッドユニット60を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ23、キャリッジモータ24、インク吐出ヘッドユニット60、および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ90に接続されている。このコンピュータ90は、プリンタ22のドライバーを搭載し、入力手段をなすキーボードや、マウス等の操作によるユーザの指令を受け付け、また、プリンタ22における種々の情報をディスプレイの画面表示によりユーザに提示するユーザインターフェイスをなしている。
【0029】
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ23の回転をプラテン26と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図示省略)。また、キャリッジ31を往復動させる主走査送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ39とを備えている。
【0030】
図2に示すように、制御回路40は、CPU41と、プログラマブルROM(PROM)43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備えた算術論理演算回路として構成されている。この制御回路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェースを専用に行なうI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続されインク吐出ヘッドユニット60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ23およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54と、を備えている。I/F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコンピュータ90から供給される印刷信号PSを受け取ることができる。
【0031】
===インク吐出ヘッドの構成===
次に、インク吐出ヘッドの構成について、図3、図4、及び図5をも参照しつつ説明する。図3は、インク吐出ヘッドの内部の概略構成を示す説明図である。図4は、ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示した説明図である。図5は、インク吐出ヘッド61〜66におけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明図である。
【0032】
キャリッジ31(図1)には、黒インク(K)用のカートリッジ71とシアン(C)、ライトシアン(LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンダ(LM)、イエロ(Y)の6色のインクを収納したカラーインク用カートリッジ72が搭載可能である。
【0033】
キャリッジ31の下部には計6個のインク吐出ヘッド61〜66が設けられており、キャリッジ31の底部には、この各色用インク吐出ヘッドにインクタンクからのインクを導く導入管67(図3参照)が設けられている。キャリッジ31に黒(K)インク用のカートリッジ71およびカラーインク用カートリッジ72を上方から装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に導入管67が挿入され、各インクカートリッジからインク吐出ヘッド61〜66へのインクの供給が可能となる。
【0034】
インク用カートリッジ71、72がキャリッジ31に装着されると、図3に示すようにインク用カートリッジ内のインクが導入管67を介して吸い出され、キャリッジ31下部に設けられたインク吐出ヘッド61〜66に導かれる。
【0035】
キャリッジ31下部に設けられた各色のインク吐出ヘッド61〜66には、ノズル毎に、電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。そして、図4上段に図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図4下段に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク滴Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。
【0036】
図5に示すように、インク吐出ヘッド61〜66におけるインクジェットノズルNzの配置は、ブラック(K)、シアン(C)、ライトシアン(LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンダ(LM)、イエロ(Y)各色ごとにインクを吐出する6組のノズルアレイから成っており、それぞれ180個のノズルNzが一定のノズルピッチkで、副走査方向に沿って一列に配列されている。
【0037】
以上説明したハードウェア構成を有するプリンタ22は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送しつつ、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往復動させ、同時にインク吐出ヘッド61〜66のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行い、ドットを形成して用紙P上に多色の画像を形成する。
【0038】
なお、ここでは、既に述べた通りピエゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。そして、制御回路40の構成も、各吐出駆動素子に駆動信号を供給し、主走査の往路と復路において、インクの経時的な吐出順序を同一に保つように駆動信号を生成するものであれば、どのようなものでもよい。
【0039】
===インク吐出ヘッドの駆動===
次に、インク吐出ヘッド61〜66の駆動について、図6を参照しつつ説明する。図6は、ヘッド駆動回路52(図2)内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図である。
【0040】
図6において、駆動信号発生部は、複数のマスク回路204と、原駆動信号発生部206と、駆動信号補正部230とを備えている。マスク回路204は、インク吐出ヘッド61のノズルN1〜N180をそれぞれ駆動するための複数のピエゾ素子に対応して設けられている。なお、図6において、各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。原駆動信号発生部206は、ノズルN1〜N180に共通に用いられる原駆動信号ODRVを生成する。この原駆動信号ODRVは、一画素分の主走査期間内に、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号である。駆動信号補正部230は、マスク回路204が整形した駆動信号波形のタイミングを復路全体で前後にずらし、補正を行う。この駆動信号波形のタイミングの補正によって、往路と復路におけるインク滴の着弾位置のズレが補正される、すなわち、往路と復路におけるドットの形成位置のズレが補正される。
【0041】
図6に示すように、入力されたシリアル印刷信号PRT(i)は、原駆動信号発生部206から出力される原駆動信号ODRVとともにマスク回路204に入力される。このシリアル印刷信号PRT(i)は、一画素当たり2ビットのシリアル信号であり、その各ビットは、第1パルスW1と第2パルスW2とにそれぞれ対応している。
【0042】
そして、マスク回路204は、シリアル印刷信号PRT(i)のレベルに応じて原駆動信号ODRVをマスクするためのゲートである。すなわち、マスク回路204は、シリアル印刷信号PRT(i)が1レベルのときには原駆動信号ODRVの対応するパルスをそのまま通過させて駆動信号DRVとしてピエゾ素子に供給し、一方、シリアル印刷信号PRT(i)が0レベルのときには原駆動信号ODRVの対応するパルスを遮断する。
【0043】
===ドットの形成位置ズレ補正に用いる補正用パターンの概要===
次に、図7、図8を参照しつつ、補正用パターンの概要について説明する。図7は、補正用パターンの印刷方法の概要を説明するための図であり、図8は印刷された補正用パターンの概念図である。
【0044】
以下で説明するドットの形成位置ズレの補正の方法は、往路と復路におけるドットの形成位置のズレが目立たなくなるように、復路におけるインク滴の吐出タイミングを復路全体で意図的にずらす、というものである。なお、往路におけるインク滴の吐出タイミングを往路全体で意図的にずらしてもよく、また、往路及び復路におけるインク滴の吐出タイミングを往路及び復路全体でそれぞれ意図的にずらしてもよい。また、往路と復路における主走査方向のドットの形成位置ズレの原因としては、インク滴の吐出速度のばらつきや、主走査方向の駆動機構のバックラッシュ、印刷用紙を下で支えているプラテンの反り等がある。
【0045】
本実施形態では、インク吐出ヘッド61を用いて補正用パターンを印刷する一例について説明するが、いずれのインク吐出ヘッド61〜66を用いても同様である。ここで、説明の便宜上、インク吐出ヘッド61に36個のノズルが備えられている場合について説明する。
【0046】
図7(a)は、インク吐出ヘッド61のノズルの配置を示す図である。本実施形態の補正用パターンは、このノズル列をそれぞれ6つのノズルを有するような6つの領域に分割し、主走査の往路及び復路においてそれぞれ所定の領域に位置するノズルからインクを吐出する。6つの領域は、インク吐出ヘッド61に対し印刷用紙の搬送方向下流側から上流側に向かって、それぞれ第1領域、第2領域、・・・、第6領域とする。
【0047】
図7(b)は、往路において印刷する2つの往路サブパターンを示している。この2つの往路サブパターンは、インク吐出ヘッド61が有するノズル列の両端に位置する第1領域と第6領域とで印刷される。このとき、第2〜第5領域のノズルはマスクされてインクが吐出されない。図中の一点鎖線は、ノズル列の全ノズルからインクを吐出した場合にドットが形成される仮想ラインを示している。この仮想ラインは、背景技術にて前述したように、ノズル列がほぼ直線状に配列されていたとしても、弓形に湾曲したラインを描く。
【0048】
図7(c)は、復路において印刷する2つの復路サブパターンを示している。この2つの復路サブパターンは、前記往路においてインクを吐出した第1領域及び第6領域と隣接する2つの領域、即ち、第2領域と第5領域のノズルにより印刷される。このときには、第2領域および第5領域以外の領域のノズルはマスクされる。復路における仮想ラインも、往路の仮想ライン同様に湾曲しているが、湾曲方向は逆となる。
【0049】
すなわち、往路にて図7(b)に示すような2つの往路サブパターンが印刷され、復路にて図7(c)に示すような2つの復路サブパターンが印刷されると、図7(d)に示すような基本パターンが形成される。この基本パターンは、第1領域のノズルにより印刷された往路サブパターンと、第2領域のノズルにより印刷された復路サブパターンにて形成される先端側のサブパターン対と、第5領域のノズルにより印刷された復路サブパターンと、第6領域のノズルにより印刷された往路サブパターンにて形成される後端側のサブパターン対との2つのサブパターン対が、副走査方向に並べられている。
【0050】
そして、補正用パターンは図8に示すように、例えば7つの基本サブパターンP1〜P7が、主走査方向に並べられて構成されている。各基本サブパターンP1〜P7は、インク吐出ヘッド61を主走査方向に往復させて、その間に印刷ヘッド61が備える所定領域のノズルによって印刷用紙P上にドットを形成させて印刷したものである。
【0051】
往路においては、印刷用紙P上に主走査方向に同一間隔(例えば1/2 インチ)にて、インク滴を吐出する。一方、復路においては、同様に同一間隔(例えば1/2 インチ)にて、インク滴を吐出するが、基本サブパターンP1〜P7毎に、復路の吐出タイミングを変化させ、主走査方向にその変化量が順次変化するように並べて印刷する。このとき、吐出タイミングの変化量は、補正量を選択するために仮に設定した単位補正量ずつ、往路のドットと復路のドットとのズレ量が変化するように設定する。ここでは単位補正量を、主走査方向の理想ドット間距離(=1/180インチ)を、例えば8等分に分割した距離、即ち、(1/180インチ)÷8=1/1440インチずつずれるように、復路の吐出タイミングをずらして基本サブパターンP1〜P7を形成している。
【0052】
例えば、基本サブパターンP1と基本サブパターンP2についてみれば、基本サブパターンP1における、往路の吐出タイミングと復路の吐出タイミングとのズレをΔP1とし、基本サブパターンP2における、往路の吐出タイミングと復路の吐出タイミングとのズレをΔP2とした場合、|ΔP1−ΔP2|=1/1440インチ分、となっている。
【0053】
===補正用パターンを用いた補正量の決定方法===
図8に示した補正用パターンを用いて、ユーザが補正量を決定する方法の一例を説明する。
【0054】
ユーザが、プリンタ22が接続されているコンピュータ90の入力手段などから、往路と復路におけるドットの形成位置ズレ補正を行う旨の信号、又は補正用パターンを印刷する旨を示す信号が入力されると、この信号に基づいて図8に示すような補正用パターンが印刷される。図8では、各サブパターンを線で示しているが、180個のノズルからなるノズル列にて補正用パターンを印刷するとドットが連なって線状に見えるため、これをイメージ化したものである。
【0055】
ユーザは、印刷された補正用パターンにおける7つの先端側のサブパターン対と、7つの後端側のサブパターン対とから、それぞれ1つずつ最もズレ量が小さいと思われるサブパターン対を選択する。ここでは、図8の補正用パターンにおいて、先端側のサブパターン対では、3番目のサブパターン対が選択され、後端側のサブパターン対では5番目のサブパターン対が選択される。選択された2つのサブパターン対の中間となる4番目のサブパターン対の補正量が、最適な補正量となる。決定した補正量は、コンピュータ90の入力手段などから、決められた形式にてユーザが入力することにより設定される。
【0056】
すなわち、選択した2つのサブパターン対の中央に位置するサブパターン対を特定し、特定したサブパターン対を印刷した際の復路における吐出タイミングを補正値として記憶させ、復路全体におけるインクの吐出タイミングを記憶させた補正値分だけ意図的にずらすことにより、ドットの形成位置が補正される。このとき、二つのサブパターン対の中央が隣接する基本サブパターン(例えばP3とP4)の間となる場合には、それらサブパターン対のいずれかの補正量を選択してもよい。また、3つ以上のサブパターン対が基本パターンに含まれる場合には、主走査方向に並べられた各サブパターン対のうちズレ量が最も小さなサブパターン対をそれぞれ選択し、選択したサブパターン対の補正量の平均値を、往路と復路とのドットの形成位置のズレを補正するための補正量としてもよい。
【0057】
上記の補正量の決定は、補正用パターンを印刷した際に、例えばユーザに対し印刷した補正用パターンからズレ量の小さな2つのサブパターン対を選択し、そのサブパターン対の番号を示す入力を促す旨をコンピュータ90の表示手段に表示するユーザインターフェイスを備え、このユーザインターフェイスにしたがってユーザに操作させると、容易に補正量の設定をすることが可能となる。
【0058】
本実施形態においては、ノズル列を6つの領域に分割し、それらの領域のうち往路及び復路にてそれぞれ2つの領域にてサブパターンを印刷する例を示したが、サブパターンが形成され、ズレ量が認識できれば、ノズル列の分割数、及び、往路及び復路にて印刷する領域の数はこれに限るものではない。特に、ノズル列の分割数を多くし、基本パターン内に含まれるサブパターン対の数が多くなると、より適正な補正量を設定することが可能となる。
【0059】
また、上記においては、ユーザの要求に基づいて、印刷ズレ調整を行うこととしたが、ユーザの指示無しに自動的に行うようにしてもよい。また、補正用パターンを形成する装置がユーザの手に渡る前、例えば出荷時等に上記調整検査を行うこととしてもよい。
【0060】
上記実施の形態では、復路の吐出タイミングを調整することによって位置ズレを補正していたが、往路の吐出タイミングを調整することによって位置ズレを補正するようにしてもよい。また、往路と復路の吐出タイミングの両方を調整することによって位置ズレを補正するようにしてもよい。すなわち、往路と復路の吐出タイミングの少なくとも一方を調整することによって位置ズレを補正するようにすればよい。
【0061】
上記実施の形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
【0062】
===その他の実施の形態===
以上、一実施の形態に基づき本発明に係る補正用パターンを形成する装置等を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【0063】
<<<補正用パターンを形成する装置について>>>
上記実施形態では、補正用パターンを形成する装置として印刷装置を例に説明したが、これに限るものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などに、上記実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。このような分野に本技術を適用すると、液体を対象物に向かって直接的に吐出(直描)することができるため、それぞれの分野において、従来よりも省材料、省工程、コストダウンを図ることが可能となる。また、印刷装置の一例として、インクを用いて印刷するカラーインクジェットプリンタについて説明したが、モノクロインクジェットプリンタについても適用可能である。
【0064】
<<<液体について>>>
上記実施形態では、インクジェットプリンタを例に説明したので、ノズルから吐出する液体として染料や顔料などのインクを用いた例について説明したが、液体はインクに限るものではない。例えば、上記の種々の装置に対応させて金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液などを、液体(水も含む)として用いてもよい。
【0065】
<<<コンピュータシステム等の構成>>>
次に、本発明に係る実施形態の一例であるコンピュータシステム、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0066】
図9は、コンピュータシステムの外観構成を示した説明図である。コンピュータシステム1000は、コンピュータ本体1102と、表示装置1104と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ本体1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0067】
図10は、図9に示したコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本体1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリがさらに設けられている。
【0068】
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されてコンピュータシステムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、コンピュータシステムが、コンピュータ本体1102とプリンタ1106から構成されても良く、コンピュータシステムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。
【0069】
また、例えば、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
【0070】
このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、長い液体吐出部列を有する吐出ヘッドを用いても、往路と復路との液体の主走査方向の液体吐出位置を適正に補正することが可能な補正用パターンを形成する装置、この補正用パターンを形成する装置に前記補正用パターンを形成させる機能を実現させるためのコンピュータプログラム、前記補正用パターンを形成する装置を有するコンピュータシステム、及び、補正に用いる補正用パターンを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタ22を備えた印刷システムの概略構成図である。
【図2】制御回路40を中心としたプリンタ22の構成を示すブロック図である。
【図3】インク吐出ヘッドの内部の概略構成を示す説明図である。
【図4】ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示した説明図である。
【図5】インク吐出ヘッド61〜66におけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明図である。
【図6】ヘッド駆動回路52(図2)内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図である。
【図7】補正用パターンの印刷方法の概要を説明するための図である。
【図8】印刷された補正用パターンの概念図である。
【図9】コンピュータシステムの外観構成を示した説明図である。
【図10】図9に示したコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
22 カラープリンタ
23 紙送りモータ
24 キャリッジモータ
26 プラテン
31 キャリッジ
32 操作パネル
34 摺動軸
36 駆動ベルト
38 プーリ
39 位置検出センサ
40 制御回路
41 CPU
43 PROM
44 RAM
45 キャラクタジェネレータ(CG)
50 I/F専用回路
52 ヘッド駆動回路
54 モータ駆動回路
56 コネクタ
60 インク吐出ヘッドユニット
61〜66 インク吐出ヘッド
67 導入管
68 インク通路
71、72 インク用カートリッジ
90 コンピュータ
204 マスク回路
206 原駆動信号発生部
230 駆動信号補正部
Nz ノズル
PE ピエゾ素子

Claims (9)

  1. 液体を吐出してドットを形成するための液体吐出部が副走査方向に沿って列状に配置された液体吐出部列を備えた吐出ヘッドを有し、該吐出ヘッドの主走査の往路におけるドット形成位置と復路におけるドット形成位置とのズレを補正する補正量を決定するための補正用パターンを形成する装置において、
    前記往路において、前記液体吐出部列のうち複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出し、前記復路において、往路とは異なる複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出して前記補正用パターンを形成することを特徴とする補正用パターンを形成する装置。
  2. 請求項1に記載の補正用パターンを形成する装置において、
    前記往路において液体を吐出する領域、及び、前記復路において液体を吐出する領域は、前記液体吐出部列の中央より両端側に、少なくともそれぞれ1領域ずつ有することを特徴とする補正用パターンを形成する装置。
  3. 請求項1または2に記載の補正用パターンを形成する装置において、
    前記往路において液体を吐出する領域、及び、前記復路において液体を吐出する領域は、前記液体吐出部列の全長を6分割した領域のうち、両端側にて隣接するそれぞれ2つの領域の液体吐出部であり、隣接する2つの領域の一方は前記往路にて液体を吐出し、他方は前記復路にて液体を吐出することを特徴とする補正用パターンを形成する装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の補正用パターンを形成する装置において、
    前記補正用パターンは、前記往路において前記液体吐出部列の所定の領域に位置する液体吐出部を用いて形成される往路サブパターンと、前記復路において前記所定の領域と近接する領域に位置する液体吐出部を用いて形成される復路サブパターンとが対をなす複数のサブパターン対が副走査方向に並べられた基本パターンを、前記補正量を異ならせて複数形成し、それら基本パターンが主走査方向に並べられて構成され、
    副走査方向に並べられた複数のサブパターン対のうち、前記ドット形成位置のズレが最小となるサブパターン対をそれぞれ選択し、選択したサブパターン対における補正量の中間値を、前記ズレを補正するための補正量とすることを特徴とする補正用パターンを形成する装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の補正用パターンを形成する装置において、
    前記液体はインクであり、前記補正用パターンを形成する装置は前記液体吐出部からインクを吐出することにより、前記補正用パターンを形成することを特徴とする補正用パターンを形成する装置。
  6. 液体を吐出してドットを形成するための液体吐出部が副走査方向に沿って列状に配置された液体吐出部列を備えた吐出ヘッドを有し、該吐出ヘッドの主走査の往路におけるドット形成位置と復路におけるドット形成位置とのズレを補正する補正量を決定するための補正用パターンを形成する装置において、
    前記往路において、前記液体吐出部列のうち複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出し、前記復路において、往路とは異なる複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出し、
    前記往路において液体を吐出する領域、及び、前記復路において液体を吐出する領域は、前記液体吐出部列の全長を6分割した領域のうち、両端側にて隣接するそれぞれ2つの領域の液体吐出部であり、
    隣接する2つの領域の一方は、前記往路において前記液体吐出部列の所定の領域に位置する液体吐出部を用いて往路サブパターンを形成し、他方は、前記復路において前記所定の領域と隣接する領域に位置する液体吐出部を用いて復路サブパターンを形成し、それらサブパターンが対をなす2つのサブパターン対が副走査方向に並べられた基本パターンを、前記補正量を異ならせて複数形成し、
    それら基本パターンが主走査方向に並べられて構成された前記補正用パターンの、副走査方向に並べられた複数のサブパターン対のうち、前記ドット形成位置のズレが最小となるサブパターン対をそれぞれ選択し、選択したサブパターン対における補正量の中間値を、前記ズレを補正するための補正量とすることを特徴とする補正用パターンを形成する装置。
  7. 液体を吐出してドットを形成するための液体吐出部が副走査方向に沿って列状に配置された液体吐出部列を備えた吐出ヘッドを有し、該吐出ヘッドの主走査の往路におけるドット形成位置と復路におけるドット形成位置とのズレを補正する補正量を決定するための補正用パターンを形成する補正用パターンを形成する装置に、
    前記往路において、前記液体吐出部列のうち複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出させ、前記復路において、往路とは異なる複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出させて前記補正用パターンを形成させる機能を実現させるためのコンピュータプログラム。
  8. コンピュータ本体、及び、このコンピュータ本体と接続され、液体を吐出してドットを形成するための液体吐出部が副走査方向に沿って列状に配置された液体吐出部列を備えた吐出ヘッドを有し、該吐出ヘッドの主走査の往路におけるドット形成位置と復路におけるドット形成位置とのズレを補正する補正量を決定するための補正用パターンを形成する装置、を有するコンピュータシステムにおいて、
    前記往路において、前記液体吐出部列のうち複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出し、前記復路において、往路とは異なる複数の領域に配置された液体吐出部から液体を吐出して前記補正用パターンを形成することを特徴とするコンピュータシステム。
  9. 液体を吐出してドットを形成するための液体吐出部が副走査方向に沿って列状に配置された液体吐出部列を備えた吐出ヘッドの主走査の往路におけるドット形成位置と、復路におけるドット形成位置とのズレを補正する補正量を決定するための補正用パターンにおいて、
    前記往路において前記液体吐出部列の所定の領域に位置する液体吐出部を用いて形成される往路サブパターンと、前記復路において前記液体吐出部列の所定の領域に位置する液体吐出部を用いて形成される復路サブパターンとが対をなすサブパターン対を、副走査方向に少なくとも2つ有することを特徴とする補正用パターン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015112716A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 株式会社リコー インク吐出式印刷装置、インク吐出式印刷制御方法及びインク吐出式印刷制御プログラム

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