JP2004058364A - 複合圧着板及び複合圧着板の製造方法 - Google Patents

複合圧着板及び複合圧着板の製造方法 Download PDF

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佐々木 正人
Toyoshi Kamisako
上迫 豊志
Hiroshi Aoki
青木 宏
Munetaka Yamada
山田 宗登
Kenji Takaichi
高市 健二
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Abstract

【課題】使用済みの機器,機材の独立気泡発泡断熱材と真空断熱材を、建材等に使用される複合圧着板の芯材として有効利用を図り、環境保護に寄与する。
【解決手段】使用済みの冷蔵庫23より回収した独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16との混合芯材18を用いて、外板19間に前記混合芯材18を介在させて複合圧着板20を圧着形成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄冷蔵庫から発生する断熱材のリサイクル利用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境保護の問題より省エネルギー性の高い機器の開発が望まれている。そのため高性能な断熱材を採用しているが、使用済みとなった場合の産業廃棄物の廃棄に関してその構成材料のリサイクル利用の気運が高まってきている。そして、冷蔵庫、冷凍庫、ショーケース等に用いられているウレタン断熱材などの断熱材料に関しては特に高性能化が顕著であり、断熱性能の高い独立気泡発泡断熱材の開発、真空断熱材の開発及びそれらを利用した高性能断熱箱体の開発が行われている。また、このような開発と同時にその処理方法に関しても様々な取組みがなされているのが現状である。
【0003】
図9から図11に特開平4−148181号公報に開示されている従来の真空断熱材を使用した冷蔵庫の一例を示し、以下図面に基づいて説明する。
【0004】
図9は従来の冷蔵庫の外観図、図10は同冷蔵庫の縦断面図である。
【0005】
図において、冷蔵庫1は鋼板製外箱2と樹脂製内箱3とで形成される空間の一部に、上記外箱2の内面に両面テープやホットメルト、接着剤などの方法で固定された真空断熱材4が収納されるとともに、上記空間の残りの配分に独立気泡発泡断熱材5が充填した構造となっている。なお真空断熱材4の一部には吸着材6が設けられている。また、内箱3の内部には冷凍室7、冷蔵室8を形成している。
【0006】
図11は真空断熱材4の断面図である。図において、真空断熱材4は平板形状を有し、パーライト、シリカ等の微粉末からなる芯材9を通気性のあるクラフト紙あるいは不織布等の中袋10で包装し、更にその中袋10をプラステック性の多層ラミネートからなる非通気性外包材11で被覆し、内部空気を排気して所定の真空度に達した後、ヒートシール等でシール部12で密着して形成されたものである。なお、従来の廃棄冷蔵庫の発泡断熱材や真空断熱材の処理方法としては、高温炉にて焼却したり埋め立てたりする処理がなされている。
【0007】
一方、近年、建材などの用途として経済的で加工性、寸法安定性、強度にも優れた複合圧着板が用いられることが多い。図12は従来の複合圧着板の要部断面図である。図において、複合圧着板13は外板14の間に挟む芯材15として木材、チップ等を微粉砕した木粉を使用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の廃棄冷蔵庫の発泡断熱材や真空断熱材の処理方法としては、高温炉にて焼却したり埋め立てたりする処理がなされており、ほとんどリサイクルされることはなかった。
【0009】
また、上記従来の複合圧着板13の芯材15は、多量の木材を必要とするため木の伐採などにより森林破壊など地球環境破壊の原因となり、ひいては土壌流出や、地下水汚染、地球温暖化の原因となる。
【0010】
また真空断熱材を用いた冷蔵庫の処理に関しては、再利用を図るべく冷蔵庫の断熱材を粉砕する工程が必要となるが、その際に真空断熱材の芯材9であるパーライト、シリカ等の微粉末が飛散し作業環境を極度に悪化させるといった問題があった。
【0011】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、廃棄された冷蔵庫の発泡断熱材と真空断熱材の再利用を図るものであり、これら素材を複合圧着板の芯材に適用し、リサイクル利用の促進を図り環境負荷を低減し、経済的な製品と製造方法を得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、相対向する一対の外板と、前記外板間に芯材を介在させて圧着形成する複合圧着板において、前記芯材に使用済みの冷蔵庫より回収した独立気泡発泡断熱材と真空断熱材との混合芯材を用いたものであり、産業廃棄物の削減が図れ、冷蔵庫のリサイクル率が向上する。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、独立気泡発泡断熱材と真空断熱材の破砕材を事前に混合し芯材としたものであり、芯材秤量時の混合比率のバラツキが抑制され、安定した混合芯材を提供できる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、独立気泡発泡断熱材と真空断熱材の混合芯材は同じ大きさの粒子としたものであり、芯材の平面度が向上し、成形性が向上する。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、真空断熱材が無機繊維集合体からなるものであり、廃棄冷蔵庫の処理時に微粉末の飛散が生じず作業環境の低下を防止できる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、真空断熱材が連通気泡発泡フォームからなるものであり、破砕されると同一特性の粉体が得られ、混合や分離などによる混合比率の管理がいらなく、容易に複合圧着板を形成できる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、混合芯材に木粉を混合したものであり、より木質ボードに近い特性の複合圧着板が得られる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、独立気泡発泡断熱材と真空断熱材から成る混合芯材と、木粉との混合重量比率を1:3〜1:50としたものであり、プレス時の成形性が向上するとともに、複合圧着板の強度が向上する。
【0019】
請求項8に記載の発明は、廃棄冷蔵庫から独立気泡発泡断熱材と真空断熱材を取り出す吸引工程と、前記断熱材を解砕する解砕工程と、前記解砕した断熱材を接着する接着剤塗布工程と、相対向する一対の外板間に前記独立気泡発泡断熱材と真空断熱材との混合芯材を介在させた後に圧着形成する成形プレス工程とより複合圧着板を形成するものであり、従来破棄されていた、発泡断熱材と真空断熱材の破砕材の有効利用を図ることができる。
【0020】
請求項9に記載の発明は、廃棄冷蔵庫から独立気泡発泡断熱材と真空断熱材を取り出す吸引工程と、前記断熱材を解砕する解砕工程と、木材やチップを切削する切削工程と、前記切削した木材やチップを破砕する破砕工程と、前記破砕工程により生じる木粉と前記断熱材の解砕工程により生じる混合芯材とを混合する混合工程と、木粉混合芯材を接着する接着剤塗布工程と、相対向する一対の外板間に前記木粉混合芯材を介在させた後に圧着形成する成形プレス工程とより複合圧着板を形成するものであり、木粉を混合することで強度面で実用性に優れた複合圧着板をリサイクル資源で形成できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0022】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による複合圧着板の製造工程のフローチャート、図2、図3は、同実施の形態の複合圧着板に再利用する真空断熱材の断面図、図4、図5は、同実施の形態の複合圧着板の要部断面図、図6は、同実施の形態の複合圧着板を成形するための芯材を廃棄冷蔵庫から回収するまでの流れを示す概略工程図である。
【0023】
図において、S1は吸引手段で、廃棄された冷蔵庫1から独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16の破砕材を回収する工程である。S2は解砕手段で、回収された独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16をフレーク状に砕く工程である。S3は貯蔵サイロで、フレーク状の独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16が貯蔵される工程である。
【0024】
S4は接着剤塗布手段で、貯蔵サイロS3より供給された独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16の混合芯材18に接着剤が塗布される工程である。S5は成形プレス手段であり、相対向する一対の外板19間に混合芯材18を介在させてプレス成形する工程である。S6は研削手段であり、プレス成形された成形品の端面を研削し複合圧着板20ができ上がる。
【0025】
S7は切断手段であり、複合圧着板20を必要寸法に切断する工程である。S8は検査手段であり、出来上がった複合圧着板20を検査し、出荷可否の判断をする工程である。
【0026】
上述したように、独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16の破砕材は接着剤塗布手段S4の工程前に混合し混合芯材18としている。
【0027】
また、混合芯材18となる独立気泡発泡断熱材15と真空断熱材16の粒子はほぼ同じ大きさになるように解砕手段S2で解砕される。
【0028】
また、真空断熱材16の内部には無機繊維集合体17からなるコア材を有しているものである。
【0029】
また図3、図5に示すように、真空断熱材16aの内部には連通気泡発泡フォーム17aからなるコア材を有したものを混合芯材21とし複合圧着板22を成形してもよい。
【0030】
次に、図6において、廃棄冷蔵庫からウレタン断熱材などの独立気泡発泡断熱材15と真空断熱材16の破砕材を吸引手段S1で回収するまでの処理の流れを説明する。
【0031】
まず廃棄冷蔵庫23は主に手作業で分別、回収等が行われる前処理ライン24から破砕処理ライン25を経て選別処理ライン26に至る。
【0032】
まず前処理ライン24では、運び込まれた廃棄冷蔵庫23は、受入れ検査27で廃棄冷蔵庫23の重量や使用冷媒ガスを確認検査する。28は庫内部品手分解手段であり、トレイや収納箱等の庫内樹脂部品が分別される。29は冷媒回収手段であり、廃棄冷蔵庫23の配管を一部突き破って冷媒を回収する。30はコンプレッサ外し横転装置であり、冷蔵庫本体を横倒しにしてコンプレッサを取外す。
【0033】
コンプレッサを外した廃棄冷蔵庫23は破砕室に運ばれ、破砕処理ラインに移される。そして、分別がし易いように捻砕機等を通して細かく破砕処理される。
【0034】
そして選別処理ライン26に運ばれ、各種選別機(例えば、磁力選別機、比重選別機等)を通して鉄、非鉄、樹脂類、断熱材に分別回収される。
【0035】
その後、独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16はウレタン粉砕機31によって破砕され、ウレタン圧縮機32にて減容化を行う。この時、同時に断熱材中の発泡ガスを大気中に漏らさないように断熱材フロン回収装置33で回収する。
【0036】
この後、独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16は複合圧着板20の製造工程である吸引手段S1に入り、図1の工程図に沿って混合芯材18を有する複合圧着板20が形成される。
【0037】
上記構成により、複合圧着板20の芯材に使用済みの冷蔵庫より回収した独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16との混合芯材18を用いたことにより、冷蔵庫のリサイクル率が向上し、産業廃棄物の削減が図れる。
【0038】
また、上記製造工程において、独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16の破砕材を貯蔵サイロS3で事前に混合し芯材としているので芯材秤量時の混合比率のバラツキが抑制され、安定した混合芯材を提供できる。
【0039】
また、混合芯材18となる独立気泡発泡断熱材15と真空断熱材16の粒子はほぼ同じ大きさになるように解砕手段S2で解砕されるので、混合芯材18の平面度が向上し、複合圧着板20の成形性が向上する。
【0040】
また、真空断熱材16の内部のコア材は無機繊維集合体17からなるものであり、廃棄冷蔵庫の処理時にパーライト、シリカ等のように微粉末が飛散し作業環境を悪化させることもなく作業環境を向上できる。
【0041】
なお、真空断熱材16aの内部のコア材は連通気泡発泡フォーム17aからなるものでも良い。この場合、連通気泡発泡フォーム17aは破砕されると同一特性の粉体が得られ、混合や分離などによる混合比率の管理がいらなく、容易に複合圧着板を形成できる。
【0042】
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2による複合圧着板の製造工程のフローチャート、図8は同実施の形態の複合圧着板の要部断面図である。なお、実施の形態1と同一構成については、同一番号を付して説明を省略する。
【0043】
図において、S9は木材やチップ等を切削する切削手段であり、切削手段S10後、切削された木材やチップ等を破砕する破砕手段S10を行なう。そして破砕処理された木粉34は乾燥手段S11により含有されている水分をとばす処理が行われる。その後、木粉34の粒度をそろえるためのふるい分け手段S12を行なう。そして、ふるい分けられた木粉34を一旦貯蔵した後、混合手段S13にて、独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16の破砕材からなる混合芯材18と木粉34とを所定の混合比率に設定される。その後、実施の形態1で説明した工程と同様の工程を経て、所定の混合比率に設定された木粉混合芯材35を有する複合圧着板36が成形される。
【0044】
ところで複合圧着板36の製造において、所定の特性を確保した複合圧着板36を得るには、混合芯材18と木粉34からなる木粉混合芯材35が成形プレス手段S5の時に型崩れを起こさない強度が必要である。一方、特に接着性の弱い無機繊維集合体17を適用する場合には、複合圧着板36の端部の成形性が悪く無機繊維集合体17を大量に混合することができない場合があるが、この問題を解決するために木粉34を混合芯材18に混入するものである。
【0045】
ここで、木粉混合芯材35を形成する独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16から成る混合芯材18と木粉34との重量比率と各物性について(表1)に示す。
【0046】
【表1】
Figure 2004058364
【0047】
(表1)は独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16から成る混合芯材18と木粉34との重量比率に対する複合圧着板36の各物性を測定した結果を示している。表1より混合芯材18に対する木粉34の混入比率を小さくすると曲げ強度には大きな変化が見られないが、剥離強度は低下する傾向がある。すなわち重量比率を1:2の場合、複合圧着板36の曲げ強度は大きく変わらないが、剥離強度は成形プレス手段S5の工程時に圧力がかかり難く、また接着硬化時の特性の違いから大きく低下する。表1より独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16から成る混合芯材18に対して木粉34の重量比を3倍以上混合させれば、剥離強度は大きくなり、成形プレス手段S5の工程時に適切な圧力がかかり、また接着硬化特性を失うことなく建材等に適した複合圧着板36を成形することができる。
【0048】
以上から、独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16から成る混合芯材18と木粉34の重量比率を1:3〜1:50にすれば成形時型崩れがしないパネル材として建材に適した複合圧着板36を得ることができる。
【0049】
なお、独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16から成る混合芯材18と木粉34の重量比率を1:50程度に抑えているのは、重量比率を上げるほど独立気泡発泡断熱材5と真空断熱材16のリサイクル率が下がるためである。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明は、相対向する一対の外板と、前記外板間に芯材を介在させて圧着形成する複合圧着板において、前記芯材に使用済みの冷蔵庫より回収した独立気泡発泡断熱材と真空断熱材との混合芯材を用いたものであり、産業廃棄物の削減が図れ、冷蔵庫のリサイクル率が向上する。
【0051】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、独立気泡発泡断熱材と真空断熱材の破砕材を事前に混合し芯材としたものであり、芯材秤量時の混合比率のバラツキが抑制され、安定した混合芯材を提供できる。
【0052】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、独立気泡発泡断熱材と真空断熱材の混合芯材は同じ大きさの粒子としたものであり、芯材の平面度が向上し、成形性が向上する。
【0053】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、真空断熱材が無機繊維集合体からなるものであり、廃棄冷蔵庫の処理時に微粉末の飛散が生じず作業環境の低下を防止できる。
【0054】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、真空断熱材が連通気泡発泡フォームからなるものであり、破砕されると同一特性の粉体が得られ、混合や分離などによる混合比率の管理がいらなく、容易に複合圧着板を形成できる。
【0055】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、混合芯材に木粉を混合したものであり、より木質ボードに近い特性の複合圧着板が得られる。
【0056】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、独立気泡発泡断熱材と真空断熱材から成る混合芯材と、木粉との混合重量比率を1:3〜1:50としたものであり、プレス時の成形性が向上するとともに、複合圧着板の強度が向上する。
【0057】
また、請求項8に記載の発明は、廃棄冷蔵庫から独立気泡発泡断熱材と真空断熱材を取り出す吸引工程と、前記断熱材を解砕する解砕工程と、前記解砕した断熱材を接着する接着剤塗布工程と、相対向する一対の外板間に前記独立気泡発泡断熱材と真空断熱材との混合芯材を介在させた後に圧着形成する成形プレス工程とより複合圧着板を形成するものであり、従来破棄されていた、発泡断熱材と真空断熱材の破砕材の有効利用を図ることができる。
【0058】
また、請求項9に記載の発明は、廃棄冷蔵庫から独立気泡発泡断熱材と真空断熱材を取り出す吸引工程と、前記断熱材を解砕する解砕工程と、木材やチップを切削する切削工程と、前記切削した木材やチップを破砕する破砕工程と、前記破砕工程により生じる木粉と前記断熱材の解砕工程により生じる混合芯材とを混合する混合工程と、木粉混合芯材を接着する接着剤塗布工程と、相対向する一対の外板間に前記木粉混合芯材を介在させた後に圧着形成する成形プレス工程とより複合圧着板を形成するものであり、木粉を混合することで強度面で実用性に優れた複合圧着板をリサイクル資源で形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による複合圧着板の製造工程のフローチャート
【図2】同実施の形態の複合圧着板に再利用する真空断熱材の断面図
【図3】同実施の形態の複合圧着板に再利用する他の真空断熱材の断面図
【図4】同実施の形態の複合圧着板の要部断面図
【図5】同実施の形態の複合圧着板の要部断面図
【図6】同実施の形態の複合圧着板を成形するための芯材を廃棄冷蔵庫から回収するまでの流れをしめす概略工程図
【図7】本発明の実施の形態2による複合圧着板の製造工程のフローチャート
【図8】同実施の形態の複合圧着板の要部断面図
【図9】従来の冷蔵庫の外観図
【図10】同冷蔵庫の縦断面図
【図11】同冷蔵庫に適用した真空断熱材の断面図
【図12】従来の複合圧着板の要部断面図
【符号の説明】
1  冷蔵庫
5  独立気泡発泡断熱材
16 真空断熱材
17 無機繊維集合体
17a 連通気泡発泡フォーム
18、21 混合芯材
19 外板
20、22、36 複合圧着板
23 廃棄冷蔵庫
34 木粉
35 木粉混合芯材
S1 吸引手段
S2 解砕手段
S4 接着剤塗布手段
S5 成形プレス手段
S9 切削手段
S10 破砕手段
S13 混合手段

Claims (9)

  1. 相対向する一対の外板と、前記外板間に芯材を介在させて圧着形成する複合圧着板において、前記芯材に使用済みの冷蔵庫より回収した独立気泡発泡断熱材と真空断熱材との混合芯材を用いたことを特徴とする複合圧着板。
  2. 独立気泡発泡断熱材と真空断熱材の破砕材を事前に混合し芯材としたことを特徴とする請求項1に記載の複合圧着板。
  3. 独立気泡発泡断熱材と真空断熱材の混合芯材は同じ大きさの粒子としたことを特徴とする請求項1または2に記載の複合圧着板。
  4. 真空断熱材が無機繊維集合体からなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の複合圧着板。
  5. 真空断熱材が連通気泡発泡フォームからなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の複合圧着板。
  6. 混合芯材に木粉を混合したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の複合圧着板。
  7. 独立気泡発泡断熱材と真空断熱材から成る混合芯材と、木粉との混合重量比率を1:3〜1:50としたことを特徴とする請求項6に記載の複合圧着板。
  8. 廃棄冷蔵庫から独立気泡発泡断熱材と真空断熱材を取り出す吸引工程と、前記断熱材を解砕する解砕工程と、前記解砕した断熱材を接着する接着剤塗布工程と、相対向する一対の外板間に前記独立気泡発泡断熱材と真空断熱材との混合芯材を介在させた後に圧着形成する成形プレス工程とより複合圧着板を形成することを特徴とする複合圧着板の製造方法。
  9. 廃棄冷蔵庫から独立気泡発泡断熱材と真空断熱材を取り出す吸引工程と、前記断熱材を解砕する解砕工程と、木材やチップを切削する切削工程と、前記切削した木材やチップを破砕する破砕工程と、前記破砕工程により生じる木粉と前記断熱材の解砕工程により生じる混合芯材とを混合する混合工程と、木粉混合芯材を接着する接着剤塗布工程と、相対向する一対の外板間に前記木粉混合芯材を介在させた後に圧着形成する成形プレス工程とより複合圧着板を形成することを特徴とする複合圧着板の製造方法。
JP2002217877A 2002-07-26 2002-07-26 複合圧着板及び複合圧着板の製造方法 Pending JP2004058364A (ja)

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