JP2004056231A - 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高品位な画像の読み取りを行うことのできる画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】透明部材122上を通過する原稿302の画像を読み取る際、原稿搬送押え手段は原稿搬送手段により原稿302を搬送し、所定の読み取り位置に停止した画像読取手段110の上方を通過させるようにする。また、原稿搬送押え手段の、画像読取手段110の所定の読み取り位置に対向する位置に、読み取り位置の上方を通過する原稿302の上方移動を規制するローラ201を設けると共に、このローラ201の搬送方向上流及び下流の少なくとも一方に原稿規制部材210a,210bを設け、この原稿規制部材210a,210bにより透明部材上を通過する原稿302を透明部材122に押し付けるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】透明部材122上を通過する原稿302の画像を読み取る際、原稿搬送押え手段は原稿搬送手段により原稿302を搬送し、所定の読み取り位置に停止した画像読取手段110の上方を通過させるようにする。また、原稿搬送押え手段の、画像読取手段110の所定の読み取り位置に対向する位置に、読み取り位置の上方を通過する原稿302の上方移動を規制するローラ201を設けると共に、このローラ201の搬送方向上流及び下流の少なくとも一方に原稿規制部材210a,210bを設け、この原稿規制部材210a,210bにより透明部材上を通過する原稿302を透明部材122に押し付けるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特に画像読取手段を読み取り位置に停止した状態で画像を読み取る際の、原稿の浮き上がりを規制する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、画像形成部と原稿を読み取る画像読取装置とを備え、この画像読取装置により読み取った画像情報に基づいて画像を形成するようにしたものが有り、このような画像読取装置としてはシート状の原稿を画像読取装置に自動給紙するため、シート自動搬送装置の一例であるADF(Auto Document Feeder)を開閉自在に備えたものがある。
【0003】
そして、このADFを備えた画像読取装置による読み取り方法の1つとして、画像読取装置に備えられたプラテンガラスの所定の読み取り位置に画像読み取り手段を固定し、この読み取り位置上を、原稿を一定の速度で移動させることにより、画像を読み込む方法(以下、流し読みという)が知られている。ここで、この流し読みは、原稿交換速度を速くできるという利点があり、大量の原稿を高速に処理する読み取り方法として、多くの製品で用いられている。
【0004】
ところで、このような流し読みにおいて、ピンボケや、原稿のばたつきによる画像ブレを防止し、安定した画像読み取りを行うためには、読み取り位置において、原稿のプラテンガラスからの浮き上がりを防止する必要がある。このため、従来は、例えば樹脂製や板金製のガイド板をプラテンガラスに平行に配置し、このガイド板とプラテンガラスの間を原稿が通過するようにすることにより、原稿の浮き上がりを防止するという方法が用いられてきた。
【0005】
ここで、このようなガイド板を用いた場合、原稿のプラテンガラスからの浮き上がりを防止するためにはガイド板とプラテンガラスとの隙間を狭くしなければならず、このためにはガイド板の平面度を高くする必要がある。しかし、このようにガイド板の平面度を高くするようにした場合には製造コストの上昇を招くという問題があり、また隙間を狭くすると原稿の搬送抵抗が増加してジャムを生じやすくなると言う問題があった。
【0006】
そこで、原稿の浮き上がりを防止する他の方法として、流し読み位置においてプラテンガラスに対して所定の間隔を隔てて回転駆動されるプラテンローラを設ける方法が用いられている。ここで、プラテンローラは、前述したガイド板に比べて、容易に高精度な真直度が得られるため、プラテンガラスとの隙間を、より狭くして配置することが可能になる。さらに、プラテンローラは原稿の搬送速度に合わせて回転駆動されるため、隙間を狭くしても原稿の搬送を妨げることが無く、原稿の浮き上がりを押えつつ安定した搬送が可能となる。
【0007】
図7は、このようなプラテンローラを用いた従来の画像読取装置の一例を示すものであり、この画像読取装置は、ブック読み方式用の原稿台ガラス121と、流し読み用の流し読みガラス122と、さらに両方の読み取り方法で共用される画像読み取りセンサであるコンタクト・イメージ・センサ(以下、CISという)110を備えている。
【0008】
また、この画像読取装置の上部にはADF200が開閉自在に取り付けられており、このADF200により、流し読み方式の画像読み取り時には原稿が搬送される。なお、このADF200は、ブック読み方式時には原稿台ガラス122上の原稿を押える圧板として機能する。
【0009】
そして、このADF200の下面の、同図に示すCIS110の所定の読み取り位置に対向する位置には、プラテンローラ201が、ADF200を閉じた際、流し読みガラス122上面に対して所定の間隔を隔てた位置となるように配置されている。ここで、このプラテンローラ201は流し読み方式の場合には、所定の速度で回転駆動されるようになっており、これにより原稿の浮きを規制しながら流し読みを行うことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置において、プラテンローラ201を用いて流し読みを行う場合、図8に示すように原稿302の流し読みガラス122からの浮きが規制されるのはプラテンローラ201の中心直下のみであり、その上流側及び下流側はプラテンローラ表面の曲率により、流し読みガラス122との距離が広がる。つまり、プラテンローラ201の上流側及び下流側では、原稿302の浮きは規制されない。
【0011】
このため、原稿302はプラテンローラ201中心直下から離れるにつれ、図7に示す上流及び下流のローラ203,204、図8に示すガイド板205、ジャンプ台123の影響を受け、流し読みガラス122から浮いてしまう。
【0012】
ここで、この原稿302の浮き上がりの影響を受けずに画像読み取りを行うためには、CIS110を、プラテンローラ201中心直下に、正確に位置決めするようにすればよいが、CIS110の停止位置精度や、開閉自在に取り付けられたADF200のヒンジ部のガタ等により、CIS110をプラテンローラ201に対して正確に位置決めすることは困難である。そして、このように流し読み位置がプラテンローラ201直下からずれた場合、ピンボケ画像等の不具合を生じてしまう。
【0013】
また、図9に示すように、原稿302の先端がジャンプ台123を通過する時には、原稿302の姿勢が302aに示す状態から徐々に302bに示す状態へと変化する。さらに、図10に示すように、原稿302の後端がガイド板205を抜ける時には、原稿302の姿勢は302aに示す状態から302bに示す状態へと瞬間的に変化する。
【0014】
そして、このようにプラテンローラ201の上流及び下流側で原稿302の姿勢変化が生じると、読み取り位置における原稿302の浮きが抑えられていても、図8に示す照明手段111から照明の照り返し量が変化するようになるため、画像濃度が変化し、カブリ画像や白スジ画像等の不具合を生じてしまう。
【0015】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、高品位な画像の読み取りを行うことのできる画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取手段を備え、透明部材上を通過する原稿の画像を読み取る際には前記画像読取手段を所定の読み取り位置に停止した状態で画像を読み取るようにした画像読取装置であって、前記透明部材上を通過する原稿の画像を読み取る際には原稿搬送手段により前記原稿を搬送し、前記所定の読み取り位置に停止した前記画像読取手段の上方を通過させる原稿搬送押え手段と、前記原稿搬送押え手段の、前記画像読取手段の所定の読み取り位置に対向する位置に設けられ、前記読み取り位置の上方を通過する原稿の上方移動を規制するローラと、前記ローラの搬送方向上流及び下流の少なくとも一方に設けられ、前記透明部材上を通過する原稿を該透明部材に押し付ける原稿規制部材と、を備えたことを特徴とするものである。
【0017】
また本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取手段を備え、透明部材上に載置された原稿の画像を読み取る際には前記画像読取手段を前記透明部材に沿って移動させながら画像を読み取り、透明部材上を通過する原稿の画像を読み取る際には前記画像読取手段を所定の読み取り位置に停止した状態で画像を読み取るようにした画像読取装置であって、前記透明部材上に載置された原稿の画像を読み取る際には該載置された原稿を押え、前記透明部材上を通過する原稿の画像を読み取る際には原稿搬送手段により前記原稿を搬送し、前記所定の読み取り位置に停止した前記画像読取手段の上方を通過させる原稿搬送押え手段と、前記原稿搬送押え手段の、前記画像読取手段の所定の読み取り位置に対向する位置に設けられ、前記読み取り位置の上方を通過する原稿の上方移動を規制するローラと、前記ローラの搬送方向上流及び下流の少なくとも一方に設けられ、前記透明部材上を通過する原稿を該透明部材に押し付ける原稿規制部材と、を備えたことを特徴とするものである。
【0018】
また本発明は、前記原稿規制部材は、前記透明部材に、搬送方向に撓んだ状態で当接するように配置されることを特徴とするものである。
【0019】
また本発明は、前記画像読取手段は、前記原稿を照明する照明手段を備え、前記原稿規制部材の前記透明部材に対する当接位置は、前記画像読取手段が停止状態にあるときの前記照明手段の照射光量が、前記読み取り位置におけるピーク光量に比べて小さくなる位置であることを特徴とするものである。
【0020】
また本発明は、前記原稿規制部材は、可撓性を有したシート部材であることを特徴とするものである。
【0021】
また本発明は、画像形成装置において、上記のいずれかに記載の画像読取装置と、前記画像読取装置により読み取った画像情報に基づいて画像を形成する画像形成部とを備えたことを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0023】
図2は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の概略構成を示す図である。なお、同図において、図7と同一符号は同一、又は相当部分を示している。
【0024】
同図において、1は画像読取装置であり、この画像読取装置1は、ブック読み方式用の透明部材である原稿台ガラス121と、流し読み方式用の透明部材である流し読みガラス122、さらに、両方の読み取り方法で共用される画像読取手段であるコンタクト・イメージ・センサ(以下、CISという)110を備えている。
【0025】
ここで、このCIS110は、図1に示すように原稿を照明する照明手段であるキセノン管111、原稿302からの反射光を結像させるセルフォックレンズ112、セルフォックレンズ112の結像位置に配置されたイメージセンサ113を備えたものである。
【0026】
そして、これらキセノン管111、セルフォックレンズ112、イメージセンサ113はCIS110のケーシング内114に一体に収められている。なお、このケーシング114は摺動性の高い突き当て部材(図示せず)を介して原稿台ガラス121または流し読みガラス122に突き当てられており、これによりCIS110は、原稿面から所定の距離をおいて、移動可能に配置されるようになっている。
【0027】
また、画像読取装置1の上部には、図2に示すように原稿搬送押え手段であるADF2が開閉自在に取り付けられており、流し読み方式の画像読み取り時にはこのADF2に設けられた原稿搬送手段を構成する給紙ローラ202、搬送ローラ203,204等により原稿が搬送される。なお、このADF2は、ブック読み方式時には原稿台ガラス121上の原稿を押える圧板として機能する。
【0028】
これにより、ブック読み方式の場合、原稿台ガラス121上に置かれた原稿は、圧板として機能するADF2により固定され、この状態でCIS110が所定の速度で副走査方向に駆動することにより、原稿画像が読み取られるようになっている。
【0029】
一方、流し読み方式の場合、ADF2の給紙トレー205に積載された原稿は、給紙ローラ202により給紙され、搬送ローラ203により所定の速度でプラテンローラ201の下方へと搬送される。この後、この原稿は、所定の回転数で回転するプラテンローラ201により上方への移動を規制されながら、言い換えれば流し読みガラス122上面からの浮き量を制限されながら、同図に示す所定の読み取り位置に停止した状態のCIS110の上方を通過する。
【0030】
そして、このように原稿が上方を通過する際、即ちプラテンローラ201と流し読みガラス122との間を原稿が搬送される際、CIS110は照明手段111により原稿を照明し、画像の読み取りを行う。なお、プラテンローラ201を通過した原稿は、ジャンプ台123により搬送ローラ204へと導かれ、排紙トレー206へと排出される。
【0031】
ところで、図1において、210aは所定の読み取り位置にあるCIS110に対向する位置にあるプラテンローラ201近傍の、原稿搬送方向の上流側に配された原稿規制部材である上流側シート部材、210bはプラテンローラ201近傍の、原稿搬送方向の下流側に配された原稿規制部材である下流側シート部材である。なお、これらの上流側及び下流側シート部材210a,210bは、可撓性を有したシート(本実施の形態においてはポリエステルフィルム)により形成されている。
【0032】
ここで、これらの上流側及び下流側シート部材210a,210bは、流し読み時、即ちADF2が閉じられた状態のとき、それぞれ先端が流し読みガラス122に接触し、その接触位置において流し読みガラス122表面の法線に対して原稿搬送方向側、言い換えれば上流側シート部材210aはプラテンローラ201側に、下流側シート部材210bはプラテンローラ201から離れる方向に傾いた(撓んだ)状態になるように配置されている。
【0033】
そして、流し読み時、流し読みガラス122上に搬送される原稿302は、まず先端が流し読みガラス122に接触した後、上流側シート部材210aと流し読みガラス122の間を通り、プラテンローラ201の下へと搬送される。さらに、下流側シート部材210bと流し読みガラス122の間を通り、ジャンプ台123を通過して排出される。
【0034】
なお、この際、上流側及び下流側シート部材210a,210bは上記の方向に撓んでいるので、原稿は上流側及び下流側シート部材210a,210bに邪魔されることなく搬送される。
【0035】
また、プラテンローラ201の下を通過中、原稿302は、図1に示すように上流側シート部材210aと下流側シート部材210bにより付勢され、流し読みガラス122に押し付けられるため、プラテンローラ201中心直下のみならず、2つのシート部材210a,210bの接触点の間で、流し読みガラス122からの浮きが抑えられる。このため、流し読みの読み取り位置がプラテンローラ201中心直下からずれた場合でも、ピンボケの無い高品位の画像読み取りが行われる。
【0036】
ここで、図3は、原稿302の先端がジャンプ台123を通過するときの挙動を示すものであり、このときの原稿302の姿勢は、302aに示す先端がジャンプ台123に接触した状態から、先端がジャンプ台123のガイド面を通過するにつれて徐々に変化し、302bに示す先端がジャンプ台123を通過した状態に至る。
【0037】
また図4は、原稿302の後端がガイド板205を抜けるときの挙動を示すものであり、このとき原稿302の姿勢は、302aに示す後端がガイド板205を抜ける前の状態から、302bに示すガイド板205を抜けた状態に瞬間的に変化する。
【0038】
ここで、図3及び図4に示すように、原稿302の先端がジャンプ台123を通過するとき及び原稿302の後端がガイド板205を抜けるとき、既述した図8、図9に示した従来例と同様に原稿302の姿勢変化が生じるが、本実施の形態のように、プラテンローラ201の上流及び下流にシート部材210a,210bを設けることにより、姿勢変化が生じる範囲は上流側シート部材210aの上流側及び下流側シート部材210bの下流側に制限される。
【0039】
また、図5は流し読み時の照明手段111による原稿面における光量分布と、上流側及び下流側シート部材210a,210bの当接位置との関係を示すものであり、本実施の形態において、シート部材210a,210bの当接位置は、同図に示すように、CIS110が流し読み位置にあるとき、照明手段111による照射光量がピークとなる読み取り位置でのピーク光量に比べて小さくなる、例えば50%以下となる位置に配置されている。
【0040】
ここで、このようにシート部材210の当接位置を照射光量が小さい位置とすることにより、即ち原稿302の姿勢変化が生じる部分に対する照射光量を小さくすることにより、その照り返しの変化が画像に与える影響を小さくすることができる。これにより、原稿先端部や後端部におけるカブリ画像や白スジ画像の無い、高品位な画像読み取りを行うことができるようになる。
【0041】
このように、CIS110の所定の読み取り位置に対向する位置にCIS110の上方を通過する原稿の上方移動を規制するプラテンローラ201を設けると共に、このプラテンローラ201の搬送方向上流及び下流にシート部材210a,210bを設け、このシート部材210a,210bにより流し読みガラス122上を通過する原稿を流し読みガラス122に押し付けるようにすることにより、高品位な画像の読み取りを行うことができる。
【0042】
なお、これまでの説明においては、プラテンローラ201の搬送方向上流及び下流にシート部材210a,210bを設ける場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、流し読み部の構成等によっては、プラテンローラ201の搬送方向上流及び下流のいずれか一方にシート部材を設けるようにしても良い。
【0043】
ところで、これまでは画像読取装置単体の構成について述べてきたが、例えば図6に示すような画像形成装置(デジタル複写機)に設けられた画像読取装置1についても適用できることは言うまでもない。
【0044】
なお、同図において、100はデジタル複写機、100Aはデジタル複写機本体(以下、装置本体という)、401は装置本体100Aの中央部に配された画像形成部、301はこの画像形成部100Aにシートを搬送する給紙部である。
【0045】
また、これまでは画像読み取り手段としてCISを用いた例について説明しているが、画像読み取り手段として折り返しミラーとCCDを使用したものや、原稿からの反射光を折り返しミラーにより画像形成装置の感光体表面に導き、直接露光するタイプのものを用いるようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のように、透明部材上を通過する原稿の画像を読み取る際、読み取り位置の上方を通過する原稿の上方移動を規制するローラの搬送方向上流及び下流の少なくとも一方に原稿規制部材を設け、この原稿規制部材によって透明部材上を通過する原稿を透明部材に押し付けるようにすることにより、読み取り位置がローラ中心直下からずれた場合でも、ピンボケの無い、高品位な画像読み取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取装置の流し読み部の拡大図。
【図2】上記画像読取装置の概略構成を示す図。
【図3】上記流し読み部における原稿先端の姿勢変化を示す図。
【図4】上記流し読み部における原稿後端の姿勢変化を示す図。
【図5】上記画像読取装置の流し読み時の光量分布とシート部材当接位置の関係を示す図。
【図6】上記画像読取装置を備えた画像形成装置の概略構成図。
【図7】従来の画像読取装置の流し読み部の拡大図。
【図8】従来の画像読取装置の概略構成を示す図。
【図9】従来の画像読取装置の流し読み部における原稿先端の姿勢変化を示す図。
【図10】従来の画像読取装置の流し読み部における原稿後端の姿勢変化を示す図。
【符号の説明】
1 画像読取装置
2 ADF
100 デジタル複写機
110 コンタクト・イメージ・センサ(CIS)
111 照明手段
121 原稿台ガラス
122 流し読みガラス
123 ジャンプ台
201 プラテンローラ
202 給紙ローラ
203 搬送ローラ
204 搬送ローラ
210a 上流側シート部材
210b 下流側シート部材
302 原稿
401 画像形成部
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特に画像読取手段を読み取り位置に停止した状態で画像を読み取る際の、原稿の浮き上がりを規制する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、画像形成部と原稿を読み取る画像読取装置とを備え、この画像読取装置により読み取った画像情報に基づいて画像を形成するようにしたものが有り、このような画像読取装置としてはシート状の原稿を画像読取装置に自動給紙するため、シート自動搬送装置の一例であるADF(Auto Document Feeder)を開閉自在に備えたものがある。
【0003】
そして、このADFを備えた画像読取装置による読み取り方法の1つとして、画像読取装置に備えられたプラテンガラスの所定の読み取り位置に画像読み取り手段を固定し、この読み取り位置上を、原稿を一定の速度で移動させることにより、画像を読み込む方法(以下、流し読みという)が知られている。ここで、この流し読みは、原稿交換速度を速くできるという利点があり、大量の原稿を高速に処理する読み取り方法として、多くの製品で用いられている。
【0004】
ところで、このような流し読みにおいて、ピンボケや、原稿のばたつきによる画像ブレを防止し、安定した画像読み取りを行うためには、読み取り位置において、原稿のプラテンガラスからの浮き上がりを防止する必要がある。このため、従来は、例えば樹脂製や板金製のガイド板をプラテンガラスに平行に配置し、このガイド板とプラテンガラスの間を原稿が通過するようにすることにより、原稿の浮き上がりを防止するという方法が用いられてきた。
【0005】
ここで、このようなガイド板を用いた場合、原稿のプラテンガラスからの浮き上がりを防止するためにはガイド板とプラテンガラスとの隙間を狭くしなければならず、このためにはガイド板の平面度を高くする必要がある。しかし、このようにガイド板の平面度を高くするようにした場合には製造コストの上昇を招くという問題があり、また隙間を狭くすると原稿の搬送抵抗が増加してジャムを生じやすくなると言う問題があった。
【0006】
そこで、原稿の浮き上がりを防止する他の方法として、流し読み位置においてプラテンガラスに対して所定の間隔を隔てて回転駆動されるプラテンローラを設ける方法が用いられている。ここで、プラテンローラは、前述したガイド板に比べて、容易に高精度な真直度が得られるため、プラテンガラスとの隙間を、より狭くして配置することが可能になる。さらに、プラテンローラは原稿の搬送速度に合わせて回転駆動されるため、隙間を狭くしても原稿の搬送を妨げることが無く、原稿の浮き上がりを押えつつ安定した搬送が可能となる。
【0007】
図7は、このようなプラテンローラを用いた従来の画像読取装置の一例を示すものであり、この画像読取装置は、ブック読み方式用の原稿台ガラス121と、流し読み用の流し読みガラス122と、さらに両方の読み取り方法で共用される画像読み取りセンサであるコンタクト・イメージ・センサ(以下、CISという)110を備えている。
【0008】
また、この画像読取装置の上部にはADF200が開閉自在に取り付けられており、このADF200により、流し読み方式の画像読み取り時には原稿が搬送される。なお、このADF200は、ブック読み方式時には原稿台ガラス122上の原稿を押える圧板として機能する。
【0009】
そして、このADF200の下面の、同図に示すCIS110の所定の読み取り位置に対向する位置には、プラテンローラ201が、ADF200を閉じた際、流し読みガラス122上面に対して所定の間隔を隔てた位置となるように配置されている。ここで、このプラテンローラ201は流し読み方式の場合には、所定の速度で回転駆動されるようになっており、これにより原稿の浮きを規制しながら流し読みを行うことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置において、プラテンローラ201を用いて流し読みを行う場合、図8に示すように原稿302の流し読みガラス122からの浮きが規制されるのはプラテンローラ201の中心直下のみであり、その上流側及び下流側はプラテンローラ表面の曲率により、流し読みガラス122との距離が広がる。つまり、プラテンローラ201の上流側及び下流側では、原稿302の浮きは規制されない。
【0011】
このため、原稿302はプラテンローラ201中心直下から離れるにつれ、図7に示す上流及び下流のローラ203,204、図8に示すガイド板205、ジャンプ台123の影響を受け、流し読みガラス122から浮いてしまう。
【0012】
ここで、この原稿302の浮き上がりの影響を受けずに画像読み取りを行うためには、CIS110を、プラテンローラ201中心直下に、正確に位置決めするようにすればよいが、CIS110の停止位置精度や、開閉自在に取り付けられたADF200のヒンジ部のガタ等により、CIS110をプラテンローラ201に対して正確に位置決めすることは困難である。そして、このように流し読み位置がプラテンローラ201直下からずれた場合、ピンボケ画像等の不具合を生じてしまう。
【0013】
また、図9に示すように、原稿302の先端がジャンプ台123を通過する時には、原稿302の姿勢が302aに示す状態から徐々に302bに示す状態へと変化する。さらに、図10に示すように、原稿302の後端がガイド板205を抜ける時には、原稿302の姿勢は302aに示す状態から302bに示す状態へと瞬間的に変化する。
【0014】
そして、このようにプラテンローラ201の上流及び下流側で原稿302の姿勢変化が生じると、読み取り位置における原稿302の浮きが抑えられていても、図8に示す照明手段111から照明の照り返し量が変化するようになるため、画像濃度が変化し、カブリ画像や白スジ画像等の不具合を生じてしまう。
【0015】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、高品位な画像の読み取りを行うことのできる画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取手段を備え、透明部材上を通過する原稿の画像を読み取る際には前記画像読取手段を所定の読み取り位置に停止した状態で画像を読み取るようにした画像読取装置であって、前記透明部材上を通過する原稿の画像を読み取る際には原稿搬送手段により前記原稿を搬送し、前記所定の読み取り位置に停止した前記画像読取手段の上方を通過させる原稿搬送押え手段と、前記原稿搬送押え手段の、前記画像読取手段の所定の読み取り位置に対向する位置に設けられ、前記読み取り位置の上方を通過する原稿の上方移動を規制するローラと、前記ローラの搬送方向上流及び下流の少なくとも一方に設けられ、前記透明部材上を通過する原稿を該透明部材に押し付ける原稿規制部材と、を備えたことを特徴とするものである。
【0017】
また本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取手段を備え、透明部材上に載置された原稿の画像を読み取る際には前記画像読取手段を前記透明部材に沿って移動させながら画像を読み取り、透明部材上を通過する原稿の画像を読み取る際には前記画像読取手段を所定の読み取り位置に停止した状態で画像を読み取るようにした画像読取装置であって、前記透明部材上に載置された原稿の画像を読み取る際には該載置された原稿を押え、前記透明部材上を通過する原稿の画像を読み取る際には原稿搬送手段により前記原稿を搬送し、前記所定の読み取り位置に停止した前記画像読取手段の上方を通過させる原稿搬送押え手段と、前記原稿搬送押え手段の、前記画像読取手段の所定の読み取り位置に対向する位置に設けられ、前記読み取り位置の上方を通過する原稿の上方移動を規制するローラと、前記ローラの搬送方向上流及び下流の少なくとも一方に設けられ、前記透明部材上を通過する原稿を該透明部材に押し付ける原稿規制部材と、を備えたことを特徴とするものである。
【0018】
また本発明は、前記原稿規制部材は、前記透明部材に、搬送方向に撓んだ状態で当接するように配置されることを特徴とするものである。
【0019】
また本発明は、前記画像読取手段は、前記原稿を照明する照明手段を備え、前記原稿規制部材の前記透明部材に対する当接位置は、前記画像読取手段が停止状態にあるときの前記照明手段の照射光量が、前記読み取り位置におけるピーク光量に比べて小さくなる位置であることを特徴とするものである。
【0020】
また本発明は、前記原稿規制部材は、可撓性を有したシート部材であることを特徴とするものである。
【0021】
また本発明は、画像形成装置において、上記のいずれかに記載の画像読取装置と、前記画像読取装置により読み取った画像情報に基づいて画像を形成する画像形成部とを備えたことを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0023】
図2は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の概略構成を示す図である。なお、同図において、図7と同一符号は同一、又は相当部分を示している。
【0024】
同図において、1は画像読取装置であり、この画像読取装置1は、ブック読み方式用の透明部材である原稿台ガラス121と、流し読み方式用の透明部材である流し読みガラス122、さらに、両方の読み取り方法で共用される画像読取手段であるコンタクト・イメージ・センサ(以下、CISという)110を備えている。
【0025】
ここで、このCIS110は、図1に示すように原稿を照明する照明手段であるキセノン管111、原稿302からの反射光を結像させるセルフォックレンズ112、セルフォックレンズ112の結像位置に配置されたイメージセンサ113を備えたものである。
【0026】
そして、これらキセノン管111、セルフォックレンズ112、イメージセンサ113はCIS110のケーシング内114に一体に収められている。なお、このケーシング114は摺動性の高い突き当て部材(図示せず)を介して原稿台ガラス121または流し読みガラス122に突き当てられており、これによりCIS110は、原稿面から所定の距離をおいて、移動可能に配置されるようになっている。
【0027】
また、画像読取装置1の上部には、図2に示すように原稿搬送押え手段であるADF2が開閉自在に取り付けられており、流し読み方式の画像読み取り時にはこのADF2に設けられた原稿搬送手段を構成する給紙ローラ202、搬送ローラ203,204等により原稿が搬送される。なお、このADF2は、ブック読み方式時には原稿台ガラス121上の原稿を押える圧板として機能する。
【0028】
これにより、ブック読み方式の場合、原稿台ガラス121上に置かれた原稿は、圧板として機能するADF2により固定され、この状態でCIS110が所定の速度で副走査方向に駆動することにより、原稿画像が読み取られるようになっている。
【0029】
一方、流し読み方式の場合、ADF2の給紙トレー205に積載された原稿は、給紙ローラ202により給紙され、搬送ローラ203により所定の速度でプラテンローラ201の下方へと搬送される。この後、この原稿は、所定の回転数で回転するプラテンローラ201により上方への移動を規制されながら、言い換えれば流し読みガラス122上面からの浮き量を制限されながら、同図に示す所定の読み取り位置に停止した状態のCIS110の上方を通過する。
【0030】
そして、このように原稿が上方を通過する際、即ちプラテンローラ201と流し読みガラス122との間を原稿が搬送される際、CIS110は照明手段111により原稿を照明し、画像の読み取りを行う。なお、プラテンローラ201を通過した原稿は、ジャンプ台123により搬送ローラ204へと導かれ、排紙トレー206へと排出される。
【0031】
ところで、図1において、210aは所定の読み取り位置にあるCIS110に対向する位置にあるプラテンローラ201近傍の、原稿搬送方向の上流側に配された原稿規制部材である上流側シート部材、210bはプラテンローラ201近傍の、原稿搬送方向の下流側に配された原稿規制部材である下流側シート部材である。なお、これらの上流側及び下流側シート部材210a,210bは、可撓性を有したシート(本実施の形態においてはポリエステルフィルム)により形成されている。
【0032】
ここで、これらの上流側及び下流側シート部材210a,210bは、流し読み時、即ちADF2が閉じられた状態のとき、それぞれ先端が流し読みガラス122に接触し、その接触位置において流し読みガラス122表面の法線に対して原稿搬送方向側、言い換えれば上流側シート部材210aはプラテンローラ201側に、下流側シート部材210bはプラテンローラ201から離れる方向に傾いた(撓んだ)状態になるように配置されている。
【0033】
そして、流し読み時、流し読みガラス122上に搬送される原稿302は、まず先端が流し読みガラス122に接触した後、上流側シート部材210aと流し読みガラス122の間を通り、プラテンローラ201の下へと搬送される。さらに、下流側シート部材210bと流し読みガラス122の間を通り、ジャンプ台123を通過して排出される。
【0034】
なお、この際、上流側及び下流側シート部材210a,210bは上記の方向に撓んでいるので、原稿は上流側及び下流側シート部材210a,210bに邪魔されることなく搬送される。
【0035】
また、プラテンローラ201の下を通過中、原稿302は、図1に示すように上流側シート部材210aと下流側シート部材210bにより付勢され、流し読みガラス122に押し付けられるため、プラテンローラ201中心直下のみならず、2つのシート部材210a,210bの接触点の間で、流し読みガラス122からの浮きが抑えられる。このため、流し読みの読み取り位置がプラテンローラ201中心直下からずれた場合でも、ピンボケの無い高品位の画像読み取りが行われる。
【0036】
ここで、図3は、原稿302の先端がジャンプ台123を通過するときの挙動を示すものであり、このときの原稿302の姿勢は、302aに示す先端がジャンプ台123に接触した状態から、先端がジャンプ台123のガイド面を通過するにつれて徐々に変化し、302bに示す先端がジャンプ台123を通過した状態に至る。
【0037】
また図4は、原稿302の後端がガイド板205を抜けるときの挙動を示すものであり、このとき原稿302の姿勢は、302aに示す後端がガイド板205を抜ける前の状態から、302bに示すガイド板205を抜けた状態に瞬間的に変化する。
【0038】
ここで、図3及び図4に示すように、原稿302の先端がジャンプ台123を通過するとき及び原稿302の後端がガイド板205を抜けるとき、既述した図8、図9に示した従来例と同様に原稿302の姿勢変化が生じるが、本実施の形態のように、プラテンローラ201の上流及び下流にシート部材210a,210bを設けることにより、姿勢変化が生じる範囲は上流側シート部材210aの上流側及び下流側シート部材210bの下流側に制限される。
【0039】
また、図5は流し読み時の照明手段111による原稿面における光量分布と、上流側及び下流側シート部材210a,210bの当接位置との関係を示すものであり、本実施の形態において、シート部材210a,210bの当接位置は、同図に示すように、CIS110が流し読み位置にあるとき、照明手段111による照射光量がピークとなる読み取り位置でのピーク光量に比べて小さくなる、例えば50%以下となる位置に配置されている。
【0040】
ここで、このようにシート部材210の当接位置を照射光量が小さい位置とすることにより、即ち原稿302の姿勢変化が生じる部分に対する照射光量を小さくすることにより、その照り返しの変化が画像に与える影響を小さくすることができる。これにより、原稿先端部や後端部におけるカブリ画像や白スジ画像の無い、高品位な画像読み取りを行うことができるようになる。
【0041】
このように、CIS110の所定の読み取り位置に対向する位置にCIS110の上方を通過する原稿の上方移動を規制するプラテンローラ201を設けると共に、このプラテンローラ201の搬送方向上流及び下流にシート部材210a,210bを設け、このシート部材210a,210bにより流し読みガラス122上を通過する原稿を流し読みガラス122に押し付けるようにすることにより、高品位な画像の読み取りを行うことができる。
【0042】
なお、これまでの説明においては、プラテンローラ201の搬送方向上流及び下流にシート部材210a,210bを設ける場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、流し読み部の構成等によっては、プラテンローラ201の搬送方向上流及び下流のいずれか一方にシート部材を設けるようにしても良い。
【0043】
ところで、これまでは画像読取装置単体の構成について述べてきたが、例えば図6に示すような画像形成装置(デジタル複写機)に設けられた画像読取装置1についても適用できることは言うまでもない。
【0044】
なお、同図において、100はデジタル複写機、100Aはデジタル複写機本体(以下、装置本体という)、401は装置本体100Aの中央部に配された画像形成部、301はこの画像形成部100Aにシートを搬送する給紙部である。
【0045】
また、これまでは画像読み取り手段としてCISを用いた例について説明しているが、画像読み取り手段として折り返しミラーとCCDを使用したものや、原稿からの反射光を折り返しミラーにより画像形成装置の感光体表面に導き、直接露光するタイプのものを用いるようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のように、透明部材上を通過する原稿の画像を読み取る際、読み取り位置の上方を通過する原稿の上方移動を規制するローラの搬送方向上流及び下流の少なくとも一方に原稿規制部材を設け、この原稿規制部材によって透明部材上を通過する原稿を透明部材に押し付けるようにすることにより、読み取り位置がローラ中心直下からずれた場合でも、ピンボケの無い、高品位な画像読み取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取装置の流し読み部の拡大図。
【図2】上記画像読取装置の概略構成を示す図。
【図3】上記流し読み部における原稿先端の姿勢変化を示す図。
【図4】上記流し読み部における原稿後端の姿勢変化を示す図。
【図5】上記画像読取装置の流し読み時の光量分布とシート部材当接位置の関係を示す図。
【図6】上記画像読取装置を備えた画像形成装置の概略構成図。
【図7】従来の画像読取装置の流し読み部の拡大図。
【図8】従来の画像読取装置の概略構成を示す図。
【図9】従来の画像読取装置の流し読み部における原稿先端の姿勢変化を示す図。
【図10】従来の画像読取装置の流し読み部における原稿後端の姿勢変化を示す図。
【符号の説明】
1 画像読取装置
2 ADF
100 デジタル複写機
110 コンタクト・イメージ・センサ(CIS)
111 照明手段
121 原稿台ガラス
122 流し読みガラス
123 ジャンプ台
201 プラテンローラ
202 給紙ローラ
203 搬送ローラ
204 搬送ローラ
210a 上流側シート部材
210b 下流側シート部材
302 原稿
401 画像形成部
Claims (6)
- 原稿の画像を読み取る画像読取手段を備え、透明部材上を通過する原稿の画像を読み取る際には前記画像読取手段を所定の読み取り位置に停止した状態で画像を読み取るようにした画像読取装置であって、
前記透明部材上を通過する原稿の画像を読み取る際には原稿搬送手段により前記原稿を搬送し、前記所定の読み取り位置に停止した前記画像読取手段の上方を通過させる原稿搬送押え手段と、
前記原稿搬送押え手段の、前記画像読取手段の所定の読み取り位置に対向する位置に設けられ、前記読み取り位置の上方を通過する原稿の上方移動を規制するローラと、
前記ローラの搬送方向上流及び下流の少なくとも一方に設けられ、前記透明部材上を通過する原稿を該透明部材に押し付ける原稿規制部材と、
を備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 原稿の画像を読み取る画像読取手段を備え、透明部材上に載置された原稿の画像を読み取る際には前記画像読取手段を前記透明部材に沿って移動させながら画像を読み取り、透明部材上を通過する原稿の画像を読み取る際には前記画像読取手段を所定の読み取り位置に停止した状態で画像を読み取るようにした画像読取装置であって、
前記透明部材上に載置された原稿の画像を読み取る際には該載置された原稿を押え、前記透明部材上を通過する原稿の画像を読み取る際には原稿搬送手段により前記原稿を搬送し、前記所定の読み取り位置に停止した前記画像読取手段の上方を通過させる原稿搬送押え手段と、
前記原稿搬送押え手段の、前記画像読取手段の所定の読み取り位置に対向する位置に設けられ、前記読み取り位置の上方を通過する原稿の上方移動を規制するローラと、
前記ローラの搬送方向上流及び下流の少なくとも一方に設けられ、前記透明部材上を通過する原稿を該透明部材に押し付ける原稿規制部材と、
を備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 前記原稿規制部材は、前記透明部材に、搬送方向に撓んだ状態で当接するように配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
- 前記画像読取手段は、前記原稿を照明する照明手段を備え、前記原稿規制部材の前記透明部材に対する当接位置は、前記画像読取手段が停止状態にあるときの前記照明手段の照射光量が、前記読み取り位置におけるピーク光量に比べて小さくなる位置であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記原稿規制部材は、可撓性を有したシート部材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置と、前記画像読取装置により読み取った画像情報に基づいて画像を形成する画像形成部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002207525A JP2004056231A (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置 |
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JP2002207525A JP2004056231A (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置 |
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JP2002207525A Pending JP2004056231A (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置 |
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JP (1) | JP2004056231A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010052899A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Kyocera Mita Corp | 原稿搬送装置及び画像形成装置 |
JP2016044032A (ja) * | 2014-08-22 | 2016-04-04 | 株式会社リコー | 平滑度検出装置および画像形成装置 |
-
2002
- 2002-07-16 JP JP2002207525A patent/JP2004056231A/ja active Pending
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