JP2004056207A - コミュニケーション装置およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】実際の対面によるコミュニケーションの形態と略同等のコミュニケーションを行うことができるコミュニケーション装置を提供する。
【解決手段】コミュニケーション装置が、操作者を撮影する対面カメラと撮影対象物の書画映像を撮影する書画カメラと対面映像を表示する対面ディスプレイと対面ディスプレイの下方に並べて配置された書画映像を表示する書画ディスプレイとを備え、対面ディスプレイに相手側の対面カメラが撮影した相手側の操作者の上半身の対面映像を表示し、書画ディスプレイに相手側の書画カメラが撮影した相手側の操作者の側を対面ディスプレイの側に表示した書画映像を表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】コミュニケーション装置が、操作者を撮影する対面カメラと撮影対象物の書画映像を撮影する書画カメラと対面映像を表示する対面ディスプレイと対面ディスプレイの下方に並べて配置された書画映像を表示する書画ディスプレイとを備え、対面ディスプレイに相手側の対面カメラが撮影した相手側の操作者の上半身の対面映像を表示し、書画ディスプレイに相手側の書画カメラが撮影した相手側の操作者の側を対面ディスプレイの側に表示した書画映像を表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔地との間で互いに相手側の映像を表示して双方向に対話を行うコミュニケーション装置およびそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のコミュニケーション装置の従来技術としては、特開平7−87210号および特開平11−151207号の技術がある。
特開平7−87210号は、遠隔地との間で静止画や動画等の資料画像を互いに表示し、これを共有して対話を行うという技術である。
【0003】
また、特開平11−151207号は、対話用のマイクおよびスピーカを備え、患者に送信する画像は、書画カメラによってフラットヘッド型バックライト上に載せられた印刷物または現像済みのレントゲンフィルム等を撮影した画像、モニタディスプレイの手前に別に設けた対話用カメラによって撮影した医師の顔およびデータベースに記録されているCTスキャン等の資料画像を切替えて遠隔地の患者へ送信して表示するという技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術においては、音声による双方向通信の環境下で対話を行いながら資料画像や書画カメラによる撮影画像、対話用カメラによる医師の顔を切替えて相手側に表示するコミュニケーション装置であり、講演会場における発表者と聴衆の関係に近いコミュニケーションの形態であるため、実際の対面によるコミュニケーションの形態とは異なり、相手の状態、つまり相手の満足度や理解度等を的確に把握することができないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、実際の対面によるコミュニケーションの形態と略同等のコミュニケーションを行うことができるコミュニケーション装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、コミュニケーション装置が、操作者を撮影する対面カメラと、撮影対象物の書画映像を撮影する書画カメラと、対面映像を表示する対面ディスプレイと、該対面ディスプレイの下方に並べて配置され、書画映像を表示する書画ディスプレイとを備え、前記対面ディスプレイに相手側の対面カメラが撮影した相手側の操作者の対面映像を表示し、前記書画ディスプレイに相手側の書画カメラが撮影した相手側の書画映像を表示することを特徴とする。
【0007】
また、撮影対象物の書画映像を撮影する書画カメラと、書画映像を表示する書画ディスプレイとに接続し、通信回線と接続されたコンピュータに、通信回線を介して相手側へ画像データを送信する画像データ送信ステップと、通信回線を介して相手側の画像データを受信する画像データ受信ステップと、前記画像データが書画映像であるときに該書画映像を前記書画ディスプレイに表示する書画映像表示ステップと、前記書画映像の反転要求があったときに前記書画映像を反転して前記書画ディスプレイに表示する反転書画映像表示ステップと、前記画像データが資料画像であるときに該資料画像を前記書画ディスプレイに表示する資料画像表示ステップとを実行させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明によるコミュニケーション装置の実施の形態について説明する。
なお、以下に説明する本発明の実施の形態は、本発明を具現化するための一例であって、本発明はその記載に限定されるものではない。
【0009】
図1は本発明の第1実施の形態を示す斜視図、図2はその側面図、図3はそのブロック図である。
図1、図2、図3において、1はコミュニケーション装置である。
2は対面カメラであり、CCD(Charge Coupled Device)を用いたビデオカメラ等の撮影した映像を画像データに変換する機能を有するカメラであり、自動焦点機能を備えている。
【0010】
この対面カメラ2は、コミュニケーション装置1の操作者と対向する位置、つまり操作者の正面映像を撮影するように配置されており、操作者の上半身の正面映像を撮影できるように構成されている。
3は書画カメラであり、コミュニケーション装置1の基台4上に載せられたスキャナ5の平らな上蓋6と対向する位置に配置され、CCDを用いたビデオカメラ等の撮影した映像を画像データに変換する機能を有するカメラであり、自動焦点機能を備えており、上蓋6の略全面が撮影できるように構成されている。
【0011】
なお、スキャナ5の平らな上蓋6は通常は閉められた状態で使用され、その上に書類や資料等の印刷物やサンプル等の撮影対象物を載せる机の機能を兼備しており、書画カメラ3はこの机上に載せられた撮影対象物を撮影する。
7は対面ディスプレイであり、コミュニケーション装置1の操作者の略正面に配置され、遠隔地等の離れた場所(以下、相手側という。)に設置された同様のコミュニケーション装置1の対面カメラ2が撮影したコミュニケーション装置1の操作者の手を含む上半身の正面映像(以下、対面映像という。)を表示することができるLCD等の表示画面を有している。
【0012】
8は書画ディスプレイであり、相手側の書画カメラ3がコミュニケーション装置1の基台4上のスキャナ5の机を兼ねた平らな上蓋6に載せられた撮影対象物と書画カメラ3の視野にある操作者の身体の一部を同時に撮影した映像(以下、書画映像という。)を表示することができるLCD等の表示画面と、この表示画面を覆いそれが透視可能なタッチパネル等との組合せ等で構成されている。
【0013】
この書画ディスプレイ8は、対面ディスプレイ7の下方に操作者が視認しやすいように傾斜させて並べて配置されている。
9はマイクであり、コミュニケーション装置1の操作者の声を集音する。
10はスピーカであり、相手側のマイク9が集音した相手側の操作者の声を出力する。
【0014】
11はコンピュータであり、通信回線を介して相手側のコンピュータ11と接続しており、書画カメラ3が撮影した書画映像を相互に送受する機能を有している。
また、受信した相手側の書画映像を書画ディスプレイ8に表示する機能、スキャナ5によってスキャナ画像を読取る機能、通信回線を介してインターネット等に接続する機能等を有しており、その記憶部には文書や表、画像等をデータファイル化した資料データファイルが格納されている。
【0015】
12は通信制御装置であり、通信回線を介して相手側の通信制御装置12と接続しており、対面カメラ2が撮影した対面映像やマイク9による音声を相互に送受する機能を有している。
また、受信した対面映像を対面ディスプレイ7に表示する機能や受信した音声をスピーカ10へ出力する機能等を有している。
【0016】
上記各部位の接続は、図3に示すように書画カメラ3とスキャナ5の出力はコンピュータ11へ入力され、書画ディスプレイ8へはコンピュータ11からの出力が入力される。
対面カメラ2とマイク9の出力は通信制御装置12へ入力され、対面ディスプレイ7とスピーカ10へは通信制御装置12からの出力が入力される。
【0017】
外部との通信は、電話回線等の公衆網やインターネット、専用回線等の通信回線と接続することによってなされ、相手側との双方向のデータ通信を可能としている。
上述した構成の作用について説明する。
コミュニケーション装置1によって対話を行う場合には、互いに接続している通信制御装置12は、対面カメラ2が撮影した対面映像を相互に送受し、互いに相手側の操作者の対面映像を対面ディスプレイ7に表示する。
【0018】
マイク9によって集音された操作者の音声は、上記と同様に通信制御装置12によって送受されて互いに相手側の操作者の音声がスピーカ10から出力され、手の表情を加えた対面映像と音声によって対話が行われる。
この対話が行われている間に、コンピュータ11が行う書画ディスプレイ表示処理の作動について、図4に示すフローチャートを用い、Sで示すステップに従って説明する。
【0019】
S1、コミュニケーション装置1の電源が投入されると、コンピュータ11は制御プログラムを立上げる。
これと同時に、通信制御装置12は、対面カメラ2が撮影した対面映像の画像データやマイク9が集音した音声の音声データを通信回線を介して相手側の通信装置12へ向けて送信することを開始する。
【0020】
S2、コンピュータ11は、書画ディスプレイ8に図5に示す操作ボタンを表示すると共に書画カメラ3が撮影した書画映像の画像データを通信回線を介して相手側のコンピュータ11へ向けて送信することを開始する。
この時、相手側のコミュニケーション装置1の電源が投入されていない等のために送信ができない場合は、その旨が書画ディスプレイ8に表示される。
【0021】
また、書画ディスプレイ8には、書画映像を反転させるための「反転」ボタン、コンピュータ11の資料データを表示するための「ファイル」ボタン、その資料データを相手側に送信するための「資料送信」ボタン、スキャナ5で読取った資料データを送付するための「スキャナ」ボタンおよび対話を終了させるための「終了」ボタン等の操作ボタンが表示され、操作者が操作ボタンに触れたときに書画ディスプレイ8に設けられたタッチパネル等がその座標位置を検出し、予め設定されている各操作ボタンの座標位置を参照してどの操作ボタンが押下されたかを検知する。
【0022】
この操作ボタンの表示と同時に、コンピュータ11は書画映像を反転させるための反転識別子を「1」として図示しない記憶部に保存する。
S3、コンピュータ11は操作ボタンの押下または相手側からの画像データの着信を待つ入力待状態で待機し、前記入力を検知したことを契機としてステップS4へ分岐する。
【0023】
S4、コンピュータ11は、検知した入力が「反転」ボタンが押下された信号であればステップS5へ、それ以外の入力であればステップS6へ移行する。
S5、コンピュータ11は、記憶部に保存されている反転識別子に「1」を加えて更新する。
S6、コンピュータ11は、検知した入力が「反転」ボタン以外の他のボタンが押下された信号であればステップS10へ、それ以外の入力、つまり他のボタンが押下されていないときにはステップS7へ移行する。
【0024】
S7、コンピュータ11は、受信した画像データが動画であれば書画映像と判断してステップS8へ移行し、静止画であれば資料画像と判断してステップS16へ移行する。
S8、コンピュータ11は、記憶部に保存されている反転識別子によって書画映像の反転要求の有無を判断する。
【0025】
すなわち、コンピュータ11は反転識別子が奇数であれば反転要求が無いとしてステップS16へ、反転識別子が偶数であれば反転要求が有るとしてステップS9へ移行する。
なお、本実施の形態において、通常は相手側の書画カメラ3が撮影した書画映像は書画ディスプレイ8に図5(a)に示すように相手側の操作者の側が対面ディスプレイ7の側になるように、つまり対面ディスプレイ7に表示される上半身の正面映像の下方に並べて前記書画映像を表示することによって、実際に机をはさんで相手と対面して対話を行うときと略同等の形態が表示される。
【0026】
S9、コンピュータ11は、受信した書画映像を反転させる。
すなわち、操作者が相手側の机上に載せられた書類等が逆向きになっているためにその内容が読取りにくい等の理由によって通常の書画映像を反転させて表示することを要求した場合には、コンピュータ11は図5(b)に示すように操作ボタンの表示はそのままにして受信した書画映像の画像データを180度回転させて反転させ、これを書画ディスプレイ8に表示する書画映像としてステップS16へ移行する。
【0027】
なお、図5に示す書画ディスプレイ8には相手側の操作者の頭部の一部や手が示されているが、これは相手側の操作者の印刷物等の特定の部位を指し示したとき、印刷物等を覗き込んだとき等に書画カメラ3の視野に操作者の身体の一部が入ったときに書画カメラ3が撮影した書画映像であり、操作者の側が対面ディスプレイ7の側にあることの理解を容易にするために示したものである。
【0028】
S10、コンピュータ11は、検知した入力が「終了」ボタンが押下された信号であれば制御プログラムを終了させ、コミュニケーション装置1の電源を遮断する。それ以外の入力であればステップS11へ移行する。
S11、コンピュータ11は、検知した入力が「スキャナ」ボタンが押下された信号であればステップS12へ、それ以外の入力、つまり「ファイル」または「資料送信」ボタンが押下された信号であればステップS13へ移行する。
【0029】
S12、コンピュータ11は、操作者がスキャナ5にセットした書類等の印刷物のスキャナ画像をスキャナ5によって読取り、このスキャナ画像を資料画像として相手側のコンピュータ11へ向けて送信してステップS4へ戻る。
なお、相手側のコミュニケーション装置1においては、このスキャナ6が読取った資料画像を受信すると、上記ステップS7を経由してステップS16へ移行し、その資料画像が書画ディスプレイ8に表示される。
【0030】
S13、コンピュータ11はファイル画像の作成を行う。
すなわち、コンピュータ11は、その記憶部に格納されている資料データファイルの項目一覧表を書画ディスプレイ8に表示する。
操作者は表示された項目一覧表から必要な資料データの項目等に触れて選択し、コンピュータ11はこれをタッチパネル等で検出して該当する資料データを抽出し、ファイル画像を作成する。
【0031】
この時、インターネット上に開設されているウェブサイトのアドレス(以下、URL(Uniform Resource Locator)という。)を資料データファイルと共に格納しておき、項目一覧表と共に表示して選択するようにしてもよい。
この場合に、コンピュータ11は選択されたURLによってインターネットを介してウェブサイトに接続し、操作者は必要なウェブページを選定して書画ディスプレイ8に表示する。
【0032】
コンピュータ11は、操作者が選定して表示したウェブページをハードコピーすることによってファイル画像を作成する。
S14、コンピュータ11は、「資料送信」ボタンが押下されたか否かによって相手側へのファイル画像の送信を判断する。
すなわち、操作者が後述するステップS16で書画ディスプレイ8に表示されたファイル画像を相手側にも資料画像として送信して表示し、これを相手側と共有して対話することが必要と判断した場合は、その時点で書画ディスプレイ8の「資料送信」ボタンを押下する。
【0033】
「資料送信」ボタンが押下されているときには、コンピュータ11はステップS15へ移行する。「資料送信」ボタンが押下されていないとき、つまり操作者がファイル画像の参照のみのために表示した場合等のときはステップS16へ移行する。
S15、コンピュータ11は、作成したファイル画像を資料画像として相手側のコンピュータ11へ向けて送信する。
【0034】
なお、相手側のコミュニケーション装置1においては、上記ステップS12で説明したのと同様にしてその資料画像が書画ディスプレイ8に表示される。
S16、コンピュータ11は、書画ディスプレイ8へ受信した書画映像、反転した書画映像、またはファイル画像や受信した資料画像等の資料画像を書画ディスプレイ8へ出力して表示し、ステップS4へ戻る。
【0035】
なお、対面ディスプレイ7や書画ディスプレイ8への各種画面の表示は、常に上書きされてその表示が更新される。
このようにして「終了」ボタンが押下されるまで、通信制御装置12による相手側の対面映像の表示と音声の伝達およびコンピュータ11による相手側の書画映像や資料画像の表示が双方向で行われて対話が継続する。
【0036】
以上説明したように、本実施の形態では、対面カメラが撮影した相手側の操作者の上半身の対面映像によって、相手の顔の表情だけでなく、手の動きによる表情をも伝えることができ、相手の態度や表情等により相手の要求や思考、満足度、理解度等を的確に把握することができる。
また、書画カメラが撮影した書画映像を相手側の操作者の側が対面ディスプレイの側に表示されるようにし、対面映像の下方に並べて表示するようにしたことによって、実際に相手と向かい合って対話するときと略同等の形態で対話を行うことが可能となり、より実際的なコミュニケーションを図ることができる。
【0037】
更に、書画映像を反転させて表示することができるようにしたことによって、相手側が示した印刷物やサンプル等の内容を容易に確認することができる。
更に、書画ディスプレイにコンピュータに格納した資料データやインターネットのウェブページ等を切替えて表示できるようにし、これを相手側の書画ディスプレイにも表示できるようにしたことによって、更にコミュニケーションの充実を図ることができる。
【0038】
更に、書画カメラの視野に入った相手側の机上の様子を撮影した書画映像を書画ディスプレイに表示するようにしたことによって、相手が指し示した部位が容易に確認でき、相手側が用意した印刷物やサンプルもリアルタイムで見ながら対話を行うことが可能となり、対話の内容の理解をより深めることが可能となる。
更に、平らな上蓋を有するスキャナをコミュニケーション装置の基台上に配置して机の機能を兼備させるようにしたことによって、スキャナを操作者の身近な位置に配置することが可能となり、手元の書類等を送信する場合には、上蓋を開けるだけで直ぐにその書類等を読取ったスキャナ画像を相手側に送付することができ、鮮明な資料画像を送付することができる。
【0039】
これにより、相手側ではこの資料画像をデータファイル化して保存することができると共に、コミュニケーション装置にプリンタ等を付設すれば、これを出力して印刷することも可能となる。
なお、本発明のコミュニケーション装置を金融機関等の窓口業務に適用すれば、以下のような新たな効果が得られる。
【0040】
すなわち、金融機関の集中センタにコミュニケーション装置を設置してオペレータが操作するようにし、金融機関の複数の営業店や無人店舗に設置したコミュニケーション装置を顧客が操作するようにして商品への問合や新規口座の開設等の各種の申込を受付けるようにする。
そして、上記実施の形態例で示したと同様にして、窓口で向かい合って対話を行っているような形態で顧客との間のコミュニケーションを行い、例えば申込用紙の記入の状況をオペレータが確認しながらアドバイスを行ったり、捺印の状況をオペレータが確認したりすることが可能となる。
【0041】
また、証明書類等のコピーが必要な場合にはスキャナによってその画像を取得して印刷することも可能となる。
これによって、遠隔地に駐在するオペレータによってもよりきめ細かいアドバイスや確認が行えるようになり、顧客の利便性や満足度を向上することができると共に窓口業務の効率化を行うことができる。
【0042】
このように本発明のコミュニケーション装置は、対面しての対話が基本であるが、3以上のコミュニケーション装置を接続しておき、それぞれのアドレス等を設定して任意の2箇所のコミュニケーション装置によって対話を行う構成としても本発明の効果を損なうものではない。
このことは、旅行代理店や自動車販売店、官公庁、化粧品販売店等の対面によって商品の案内やその問合、予約の申込、各種の手続、相談等を受付ける業務の場合も同様である。
【0043】
また、本コミュニケーション装置にカード発行機や通帳発行機を付設すれば、無人契約機としての機能を発揮することも可能となる。
なお、上記実施の形態例においては、スキャナの上蓋を机として利用するとして説明したが、スキャナを省略して基台またはその他の部位を机として利用するようにしてもよい。これによって、コミュニケーション装置の簡素化を図ることができる。
【0044】
また、コンピュータと通信制御装置は別々に設置するとして説明したが、これらを統合して構成するようにしてもよい。これによって、コミュニケーション装置の簡素化を図ることができる。
更に、上記ステップS1で説明したコミュニケーション装置の起動は、コミュニケーション装置を常に省電力状態等で待機させ、一方のコミュニケーション装置に主電源を投入したときに相手側にこの信号を送信して、相手側のコミュニケーション装置を自動的に起動するようにしてもよく、コミュニケーション装置に設けた「開始」ボタン等によって互いのコミュニケーション装置の主電源を投入するようにしてもよい。
【0045】
更に、ステップS9で説明した書画映像の反転表示は、ステップS8で反転要求が有ると判断したときに、相手側のコンピュータにその旨を送信して相手側の書画カメラを回転させて反転表示を行うようにしてもよい。
更に、ステップS12で説明したスキャナ画像の送信は、ファイル画像と同様に一旦書画ディスプレイに表示して、スキャナ画像の読取り状態を確認した後に「資料送信」ボタンを押下して相手側へ資料画像として送信するようにしてもよい。
【0046】
更に、ステップS13で説明したインターネットのウェブページのハードコピーによるファイル画像の送信は、そのウェブページのURLを相手側のコンピュータへ送信して相手側のコンピュータがそのウェブページを取得して表示するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明は、対面カメラが撮影した相手側の操作者の上半身の対面映像によって、相手の顔の表情だけでなく、手の動きによる表情をも伝えることができ、相手の態度や表情等により相手の要求や思考、満足度、理解度等を的確に把握することができる。
【0048】
また、書画カメラが撮影した書画映像を相手側の操作者の側が対面ディスプレイの側に表示されるようにし、対面映像の下方に並べて表示するようにしたことによって、実際に相手と向かい合って対話するときと略同等の形態で対話を行うことが可能となり、より実際的なコミュニケーションを図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態を示す側面図
【図3】本発明の実施の形態を示すブロック図
【図4】実施の形態の書画ディスプレイ表示処理を示すフローチャート
【図5】実施の形態の画面表示例を示す説明図
【符号の説明】
1 コミュニケーション装置
2 対面カメラ
3 書画カメラ
4 基台
5 スキャナ
6 上蓋
7 対面ディスプレイ
8 書画ディスプレイ
9 マイク
10 スピーカ
11 コンピュータ
12 通信制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔地との間で互いに相手側の映像を表示して双方向に対話を行うコミュニケーション装置およびそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のコミュニケーション装置の従来技術としては、特開平7−87210号および特開平11−151207号の技術がある。
特開平7−87210号は、遠隔地との間で静止画や動画等の資料画像を互いに表示し、これを共有して対話を行うという技術である。
【0003】
また、特開平11−151207号は、対話用のマイクおよびスピーカを備え、患者に送信する画像は、書画カメラによってフラットヘッド型バックライト上に載せられた印刷物または現像済みのレントゲンフィルム等を撮影した画像、モニタディスプレイの手前に別に設けた対話用カメラによって撮影した医師の顔およびデータベースに記録されているCTスキャン等の資料画像を切替えて遠隔地の患者へ送信して表示するという技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術においては、音声による双方向通信の環境下で対話を行いながら資料画像や書画カメラによる撮影画像、対話用カメラによる医師の顔を切替えて相手側に表示するコミュニケーション装置であり、講演会場における発表者と聴衆の関係に近いコミュニケーションの形態であるため、実際の対面によるコミュニケーションの形態とは異なり、相手の状態、つまり相手の満足度や理解度等を的確に把握することができないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、実際の対面によるコミュニケーションの形態と略同等のコミュニケーションを行うことができるコミュニケーション装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、コミュニケーション装置が、操作者を撮影する対面カメラと、撮影対象物の書画映像を撮影する書画カメラと、対面映像を表示する対面ディスプレイと、該対面ディスプレイの下方に並べて配置され、書画映像を表示する書画ディスプレイとを備え、前記対面ディスプレイに相手側の対面カメラが撮影した相手側の操作者の対面映像を表示し、前記書画ディスプレイに相手側の書画カメラが撮影した相手側の書画映像を表示することを特徴とする。
【0007】
また、撮影対象物の書画映像を撮影する書画カメラと、書画映像を表示する書画ディスプレイとに接続し、通信回線と接続されたコンピュータに、通信回線を介して相手側へ画像データを送信する画像データ送信ステップと、通信回線を介して相手側の画像データを受信する画像データ受信ステップと、前記画像データが書画映像であるときに該書画映像を前記書画ディスプレイに表示する書画映像表示ステップと、前記書画映像の反転要求があったときに前記書画映像を反転して前記書画ディスプレイに表示する反転書画映像表示ステップと、前記画像データが資料画像であるときに該資料画像を前記書画ディスプレイに表示する資料画像表示ステップとを実行させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明によるコミュニケーション装置の実施の形態について説明する。
なお、以下に説明する本発明の実施の形態は、本発明を具現化するための一例であって、本発明はその記載に限定されるものではない。
【0009】
図1は本発明の第1実施の形態を示す斜視図、図2はその側面図、図3はそのブロック図である。
図1、図2、図3において、1はコミュニケーション装置である。
2は対面カメラであり、CCD(Charge Coupled Device)を用いたビデオカメラ等の撮影した映像を画像データに変換する機能を有するカメラであり、自動焦点機能を備えている。
【0010】
この対面カメラ2は、コミュニケーション装置1の操作者と対向する位置、つまり操作者の正面映像を撮影するように配置されており、操作者の上半身の正面映像を撮影できるように構成されている。
3は書画カメラであり、コミュニケーション装置1の基台4上に載せられたスキャナ5の平らな上蓋6と対向する位置に配置され、CCDを用いたビデオカメラ等の撮影した映像を画像データに変換する機能を有するカメラであり、自動焦点機能を備えており、上蓋6の略全面が撮影できるように構成されている。
【0011】
なお、スキャナ5の平らな上蓋6は通常は閉められた状態で使用され、その上に書類や資料等の印刷物やサンプル等の撮影対象物を載せる机の機能を兼備しており、書画カメラ3はこの机上に載せられた撮影対象物を撮影する。
7は対面ディスプレイであり、コミュニケーション装置1の操作者の略正面に配置され、遠隔地等の離れた場所(以下、相手側という。)に設置された同様のコミュニケーション装置1の対面カメラ2が撮影したコミュニケーション装置1の操作者の手を含む上半身の正面映像(以下、対面映像という。)を表示することができるLCD等の表示画面を有している。
【0012】
8は書画ディスプレイであり、相手側の書画カメラ3がコミュニケーション装置1の基台4上のスキャナ5の机を兼ねた平らな上蓋6に載せられた撮影対象物と書画カメラ3の視野にある操作者の身体の一部を同時に撮影した映像(以下、書画映像という。)を表示することができるLCD等の表示画面と、この表示画面を覆いそれが透視可能なタッチパネル等との組合せ等で構成されている。
【0013】
この書画ディスプレイ8は、対面ディスプレイ7の下方に操作者が視認しやすいように傾斜させて並べて配置されている。
9はマイクであり、コミュニケーション装置1の操作者の声を集音する。
10はスピーカであり、相手側のマイク9が集音した相手側の操作者の声を出力する。
【0014】
11はコンピュータであり、通信回線を介して相手側のコンピュータ11と接続しており、書画カメラ3が撮影した書画映像を相互に送受する機能を有している。
また、受信した相手側の書画映像を書画ディスプレイ8に表示する機能、スキャナ5によってスキャナ画像を読取る機能、通信回線を介してインターネット等に接続する機能等を有しており、その記憶部には文書や表、画像等をデータファイル化した資料データファイルが格納されている。
【0015】
12は通信制御装置であり、通信回線を介して相手側の通信制御装置12と接続しており、対面カメラ2が撮影した対面映像やマイク9による音声を相互に送受する機能を有している。
また、受信した対面映像を対面ディスプレイ7に表示する機能や受信した音声をスピーカ10へ出力する機能等を有している。
【0016】
上記各部位の接続は、図3に示すように書画カメラ3とスキャナ5の出力はコンピュータ11へ入力され、書画ディスプレイ8へはコンピュータ11からの出力が入力される。
対面カメラ2とマイク9の出力は通信制御装置12へ入力され、対面ディスプレイ7とスピーカ10へは通信制御装置12からの出力が入力される。
【0017】
外部との通信は、電話回線等の公衆網やインターネット、専用回線等の通信回線と接続することによってなされ、相手側との双方向のデータ通信を可能としている。
上述した構成の作用について説明する。
コミュニケーション装置1によって対話を行う場合には、互いに接続している通信制御装置12は、対面カメラ2が撮影した対面映像を相互に送受し、互いに相手側の操作者の対面映像を対面ディスプレイ7に表示する。
【0018】
マイク9によって集音された操作者の音声は、上記と同様に通信制御装置12によって送受されて互いに相手側の操作者の音声がスピーカ10から出力され、手の表情を加えた対面映像と音声によって対話が行われる。
この対話が行われている間に、コンピュータ11が行う書画ディスプレイ表示処理の作動について、図4に示すフローチャートを用い、Sで示すステップに従って説明する。
【0019】
S1、コミュニケーション装置1の電源が投入されると、コンピュータ11は制御プログラムを立上げる。
これと同時に、通信制御装置12は、対面カメラ2が撮影した対面映像の画像データやマイク9が集音した音声の音声データを通信回線を介して相手側の通信装置12へ向けて送信することを開始する。
【0020】
S2、コンピュータ11は、書画ディスプレイ8に図5に示す操作ボタンを表示すると共に書画カメラ3が撮影した書画映像の画像データを通信回線を介して相手側のコンピュータ11へ向けて送信することを開始する。
この時、相手側のコミュニケーション装置1の電源が投入されていない等のために送信ができない場合は、その旨が書画ディスプレイ8に表示される。
【0021】
また、書画ディスプレイ8には、書画映像を反転させるための「反転」ボタン、コンピュータ11の資料データを表示するための「ファイル」ボタン、その資料データを相手側に送信するための「資料送信」ボタン、スキャナ5で読取った資料データを送付するための「スキャナ」ボタンおよび対話を終了させるための「終了」ボタン等の操作ボタンが表示され、操作者が操作ボタンに触れたときに書画ディスプレイ8に設けられたタッチパネル等がその座標位置を検出し、予め設定されている各操作ボタンの座標位置を参照してどの操作ボタンが押下されたかを検知する。
【0022】
この操作ボタンの表示と同時に、コンピュータ11は書画映像を反転させるための反転識別子を「1」として図示しない記憶部に保存する。
S3、コンピュータ11は操作ボタンの押下または相手側からの画像データの着信を待つ入力待状態で待機し、前記入力を検知したことを契機としてステップS4へ分岐する。
【0023】
S4、コンピュータ11は、検知した入力が「反転」ボタンが押下された信号であればステップS5へ、それ以外の入力であればステップS6へ移行する。
S5、コンピュータ11は、記憶部に保存されている反転識別子に「1」を加えて更新する。
S6、コンピュータ11は、検知した入力が「反転」ボタン以外の他のボタンが押下された信号であればステップS10へ、それ以外の入力、つまり他のボタンが押下されていないときにはステップS7へ移行する。
【0024】
S7、コンピュータ11は、受信した画像データが動画であれば書画映像と判断してステップS8へ移行し、静止画であれば資料画像と判断してステップS16へ移行する。
S8、コンピュータ11は、記憶部に保存されている反転識別子によって書画映像の反転要求の有無を判断する。
【0025】
すなわち、コンピュータ11は反転識別子が奇数であれば反転要求が無いとしてステップS16へ、反転識別子が偶数であれば反転要求が有るとしてステップS9へ移行する。
なお、本実施の形態において、通常は相手側の書画カメラ3が撮影した書画映像は書画ディスプレイ8に図5(a)に示すように相手側の操作者の側が対面ディスプレイ7の側になるように、つまり対面ディスプレイ7に表示される上半身の正面映像の下方に並べて前記書画映像を表示することによって、実際に机をはさんで相手と対面して対話を行うときと略同等の形態が表示される。
【0026】
S9、コンピュータ11は、受信した書画映像を反転させる。
すなわち、操作者が相手側の机上に載せられた書類等が逆向きになっているためにその内容が読取りにくい等の理由によって通常の書画映像を反転させて表示することを要求した場合には、コンピュータ11は図5(b)に示すように操作ボタンの表示はそのままにして受信した書画映像の画像データを180度回転させて反転させ、これを書画ディスプレイ8に表示する書画映像としてステップS16へ移行する。
【0027】
なお、図5に示す書画ディスプレイ8には相手側の操作者の頭部の一部や手が示されているが、これは相手側の操作者の印刷物等の特定の部位を指し示したとき、印刷物等を覗き込んだとき等に書画カメラ3の視野に操作者の身体の一部が入ったときに書画カメラ3が撮影した書画映像であり、操作者の側が対面ディスプレイ7の側にあることの理解を容易にするために示したものである。
【0028】
S10、コンピュータ11は、検知した入力が「終了」ボタンが押下された信号であれば制御プログラムを終了させ、コミュニケーション装置1の電源を遮断する。それ以外の入力であればステップS11へ移行する。
S11、コンピュータ11は、検知した入力が「スキャナ」ボタンが押下された信号であればステップS12へ、それ以外の入力、つまり「ファイル」または「資料送信」ボタンが押下された信号であればステップS13へ移行する。
【0029】
S12、コンピュータ11は、操作者がスキャナ5にセットした書類等の印刷物のスキャナ画像をスキャナ5によって読取り、このスキャナ画像を資料画像として相手側のコンピュータ11へ向けて送信してステップS4へ戻る。
なお、相手側のコミュニケーション装置1においては、このスキャナ6が読取った資料画像を受信すると、上記ステップS7を経由してステップS16へ移行し、その資料画像が書画ディスプレイ8に表示される。
【0030】
S13、コンピュータ11はファイル画像の作成を行う。
すなわち、コンピュータ11は、その記憶部に格納されている資料データファイルの項目一覧表を書画ディスプレイ8に表示する。
操作者は表示された項目一覧表から必要な資料データの項目等に触れて選択し、コンピュータ11はこれをタッチパネル等で検出して該当する資料データを抽出し、ファイル画像を作成する。
【0031】
この時、インターネット上に開設されているウェブサイトのアドレス(以下、URL(Uniform Resource Locator)という。)を資料データファイルと共に格納しておき、項目一覧表と共に表示して選択するようにしてもよい。
この場合に、コンピュータ11は選択されたURLによってインターネットを介してウェブサイトに接続し、操作者は必要なウェブページを選定して書画ディスプレイ8に表示する。
【0032】
コンピュータ11は、操作者が選定して表示したウェブページをハードコピーすることによってファイル画像を作成する。
S14、コンピュータ11は、「資料送信」ボタンが押下されたか否かによって相手側へのファイル画像の送信を判断する。
すなわち、操作者が後述するステップS16で書画ディスプレイ8に表示されたファイル画像を相手側にも資料画像として送信して表示し、これを相手側と共有して対話することが必要と判断した場合は、その時点で書画ディスプレイ8の「資料送信」ボタンを押下する。
【0033】
「資料送信」ボタンが押下されているときには、コンピュータ11はステップS15へ移行する。「資料送信」ボタンが押下されていないとき、つまり操作者がファイル画像の参照のみのために表示した場合等のときはステップS16へ移行する。
S15、コンピュータ11は、作成したファイル画像を資料画像として相手側のコンピュータ11へ向けて送信する。
【0034】
なお、相手側のコミュニケーション装置1においては、上記ステップS12で説明したのと同様にしてその資料画像が書画ディスプレイ8に表示される。
S16、コンピュータ11は、書画ディスプレイ8へ受信した書画映像、反転した書画映像、またはファイル画像や受信した資料画像等の資料画像を書画ディスプレイ8へ出力して表示し、ステップS4へ戻る。
【0035】
なお、対面ディスプレイ7や書画ディスプレイ8への各種画面の表示は、常に上書きされてその表示が更新される。
このようにして「終了」ボタンが押下されるまで、通信制御装置12による相手側の対面映像の表示と音声の伝達およびコンピュータ11による相手側の書画映像や資料画像の表示が双方向で行われて対話が継続する。
【0036】
以上説明したように、本実施の形態では、対面カメラが撮影した相手側の操作者の上半身の対面映像によって、相手の顔の表情だけでなく、手の動きによる表情をも伝えることができ、相手の態度や表情等により相手の要求や思考、満足度、理解度等を的確に把握することができる。
また、書画カメラが撮影した書画映像を相手側の操作者の側が対面ディスプレイの側に表示されるようにし、対面映像の下方に並べて表示するようにしたことによって、実際に相手と向かい合って対話するときと略同等の形態で対話を行うことが可能となり、より実際的なコミュニケーションを図ることができる。
【0037】
更に、書画映像を反転させて表示することができるようにしたことによって、相手側が示した印刷物やサンプル等の内容を容易に確認することができる。
更に、書画ディスプレイにコンピュータに格納した資料データやインターネットのウェブページ等を切替えて表示できるようにし、これを相手側の書画ディスプレイにも表示できるようにしたことによって、更にコミュニケーションの充実を図ることができる。
【0038】
更に、書画カメラの視野に入った相手側の机上の様子を撮影した書画映像を書画ディスプレイに表示するようにしたことによって、相手が指し示した部位が容易に確認でき、相手側が用意した印刷物やサンプルもリアルタイムで見ながら対話を行うことが可能となり、対話の内容の理解をより深めることが可能となる。
更に、平らな上蓋を有するスキャナをコミュニケーション装置の基台上に配置して机の機能を兼備させるようにしたことによって、スキャナを操作者の身近な位置に配置することが可能となり、手元の書類等を送信する場合には、上蓋を開けるだけで直ぐにその書類等を読取ったスキャナ画像を相手側に送付することができ、鮮明な資料画像を送付することができる。
【0039】
これにより、相手側ではこの資料画像をデータファイル化して保存することができると共に、コミュニケーション装置にプリンタ等を付設すれば、これを出力して印刷することも可能となる。
なお、本発明のコミュニケーション装置を金融機関等の窓口業務に適用すれば、以下のような新たな効果が得られる。
【0040】
すなわち、金融機関の集中センタにコミュニケーション装置を設置してオペレータが操作するようにし、金融機関の複数の営業店や無人店舗に設置したコミュニケーション装置を顧客が操作するようにして商品への問合や新規口座の開設等の各種の申込を受付けるようにする。
そして、上記実施の形態例で示したと同様にして、窓口で向かい合って対話を行っているような形態で顧客との間のコミュニケーションを行い、例えば申込用紙の記入の状況をオペレータが確認しながらアドバイスを行ったり、捺印の状況をオペレータが確認したりすることが可能となる。
【0041】
また、証明書類等のコピーが必要な場合にはスキャナによってその画像を取得して印刷することも可能となる。
これによって、遠隔地に駐在するオペレータによってもよりきめ細かいアドバイスや確認が行えるようになり、顧客の利便性や満足度を向上することができると共に窓口業務の効率化を行うことができる。
【0042】
このように本発明のコミュニケーション装置は、対面しての対話が基本であるが、3以上のコミュニケーション装置を接続しておき、それぞれのアドレス等を設定して任意の2箇所のコミュニケーション装置によって対話を行う構成としても本発明の効果を損なうものではない。
このことは、旅行代理店や自動車販売店、官公庁、化粧品販売店等の対面によって商品の案内やその問合、予約の申込、各種の手続、相談等を受付ける業務の場合も同様である。
【0043】
また、本コミュニケーション装置にカード発行機や通帳発行機を付設すれば、無人契約機としての機能を発揮することも可能となる。
なお、上記実施の形態例においては、スキャナの上蓋を机として利用するとして説明したが、スキャナを省略して基台またはその他の部位を机として利用するようにしてもよい。これによって、コミュニケーション装置の簡素化を図ることができる。
【0044】
また、コンピュータと通信制御装置は別々に設置するとして説明したが、これらを統合して構成するようにしてもよい。これによって、コミュニケーション装置の簡素化を図ることができる。
更に、上記ステップS1で説明したコミュニケーション装置の起動は、コミュニケーション装置を常に省電力状態等で待機させ、一方のコミュニケーション装置に主電源を投入したときに相手側にこの信号を送信して、相手側のコミュニケーション装置を自動的に起動するようにしてもよく、コミュニケーション装置に設けた「開始」ボタン等によって互いのコミュニケーション装置の主電源を投入するようにしてもよい。
【0045】
更に、ステップS9で説明した書画映像の反転表示は、ステップS8で反転要求が有ると判断したときに、相手側のコンピュータにその旨を送信して相手側の書画カメラを回転させて反転表示を行うようにしてもよい。
更に、ステップS12で説明したスキャナ画像の送信は、ファイル画像と同様に一旦書画ディスプレイに表示して、スキャナ画像の読取り状態を確認した後に「資料送信」ボタンを押下して相手側へ資料画像として送信するようにしてもよい。
【0046】
更に、ステップS13で説明したインターネットのウェブページのハードコピーによるファイル画像の送信は、そのウェブページのURLを相手側のコンピュータへ送信して相手側のコンピュータがそのウェブページを取得して表示するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明は、対面カメラが撮影した相手側の操作者の上半身の対面映像によって、相手の顔の表情だけでなく、手の動きによる表情をも伝えることができ、相手の態度や表情等により相手の要求や思考、満足度、理解度等を的確に把握することができる。
【0048】
また、書画カメラが撮影した書画映像を相手側の操作者の側が対面ディスプレイの側に表示されるようにし、対面映像の下方に並べて表示するようにしたことによって、実際に相手と向かい合って対話するときと略同等の形態で対話を行うことが可能となり、より実際的なコミュニケーションを図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態を示す側面図
【図3】本発明の実施の形態を示すブロック図
【図4】実施の形態の書画ディスプレイ表示処理を示すフローチャート
【図5】実施の形態の画面表示例を示す説明図
【符号の説明】
1 コミュニケーション装置
2 対面カメラ
3 書画カメラ
4 基台
5 スキャナ
6 上蓋
7 対面ディスプレイ
8 書画ディスプレイ
9 マイク
10 スピーカ
11 コンピュータ
12 通信制御装置
Claims (7)
- 操作者を撮影する対面カメラと、撮影対象物の書画映像を撮影する書画カメラと、対面映像を表示する対面ディスプレイと、該対面ディスプレイの下方に並べて配置され、書画映像を表示する書画ディスプレイとを備え、
前記対面ディスプレイに相手側の対面カメラが撮影した相手側の操作者の対面映像を表示し、前記書画ディスプレイに相手側の書画カメラが撮影した相手側の書画映像を表示することを特徴とするコミュニケーション装置。 - 請求項1において、
前記対面ディスプレイが、相手側の操作者の上半身の映像を表示することを特徴とするコミュニケーション装置。 - 請求項1または請求項2において、
前記書画ディスプレイが、相手側の操作者の側を前記対面ディスプレイの側に表示することを特徴とするコミュニケーション装置。 - 請求項3において、
前記書画ディスプレイの書画映像を、反転させて表示することを特徴とするコミュニケーション装置。 - 請求項1から請求項4において、
平らな上蓋を有するスキャナを設け、該スキャナを前記書画カメラと対向する位置に配置したことを特徴とするコミュニケーション装置。 - 請求項1から請求項5において、
前記書画ディスプレイに、前記書画映像に替えて資料画像を表示することを特徴とするコミュニケーション装置。 - 撮影対象物の書画映像を撮影する書画カメラと、書画映像を表示する書画ディスプレイとに接続し、通信回線と接続されたコンピュータに、
通信回線を介して相手側へ画像データを送信する画像データ送信ステップと、
通信回線を介して相手側の画像データを受信する画像データ受信ステップと、
前記画像データが書画映像であるときに該書画映像を前記書画ディスプレイに表示する書画映像表示ステップと、
前記書画映像の反転要求があったときに前記書画映像を反転して前記書画ディスプレイに表示する反転書画映像表示ステップと、
前記画像データが資料画像であるときに該資料画像を前記書画ディスプレイに表示する資料画像表示ステップとを実行させることを特徴とするコミュニケーション装置のプログラム。
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