JP2004055506A - 電子部品の性能検査冶具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハウジング材として導電性の材料を選択し、この導電性ハウジング11に、一方向又は交叉方向に信号を伝送させるべく整列対峙させて複数のピン保持孔2を形成し、これら対峙するピン保持孔2のうちのいくつかの内壁面及び該保持孔回りのハウジング部にだけ絶縁処理12を施したうえで、すべてのピン保持孔2に信号伝送用の導電性ピン5を組み込み、絶縁処理を施さないピン保持孔にある導電性ピンを接地用として利用すること。
【選択図】図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品を試験、測定、評価する場合に使われる検査冶具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在汎用に使われている電子部品の性能検査冶具のうち、例えばコンタクター型のものは、図5に示すように、プラスチック等の絶縁材料からなる絶縁性ハウジング1に、多数のピン保持孔2が2列に対峙して整列形成されており、このピン保持孔2のそれぞれに、図6に示すような導電性ピンケース3内に、一端がゴム4で弾持され頭部をピンケース3外に臨ませて収容された信号伝送用の導電性ピン5が組み込まれてなっている。
【0003】
そして、電子部品に性能上の検査の必要が生じた場合、このコンタクター型検査冶具の信号伝送用の導電性ピン5をPCボード6上に接続させた状態で、電子部品の被検査デバイス7を、その電極面8が導電性ピン5の頭部と列を跨いで接触するように配置し、所定帯域の信号周波数により通電することで、被検査デバイス7の電気的性能の良否を判別している(図6及び図7)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
とろころが、図7にみられるように、上記従来のコンタクター型検査冶具の構造によると、被検査デバイス7と接地となるPCボード6との接続を、導電性ピン5だけを通して行なっているため、グランドインピーダンスを低く保つことができない。また、導電性ピン5に高周波信号が通る場合は、容量結合により、それぞれの導電性ピン5間のアイソレーションは、信号周波数が高くなるにつれて低下(悪化)する。その結果、被検査デバイスの高周波信号性能を正しく測定できなくなり、製品の出荷歩留まりが低下するといった問題が生じている。さらに、RF信号伝送特性の面からは、信号周波数が高くなるにつれ、信号の対地容量が大きくなってその影響を受け、RF信号伝送特性を劣化させる場合も出てくる。
【0005】
本発明は、グランドインピーダンスを低く保ち、ピン間のアイソレーションを高め、高周波におけるRF信号伝送特性を良好に保ち、しかも検査冶具自体を特性インピーダンスに整合することのできる電子部品の性能検査冶具を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、ハウジング材として導電性の材料を選択し、この導電性ハウジングに、一方向又は交叉方向に信号を伝送させるべく整列対峙させて複数のピン保持孔を形成し、これら対峙するピン保持孔のうちのいくつかの内壁面及び該保持孔回りのハウジング部にだけ絶縁処理を施したうえで、すべてのピン保持孔に信号伝送用の導電性ピンを組み込み、絶縁処理を施さないピン保持孔にある導電性ピンを接地用として利用することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
導電性ハウジングには、アルミニウム金属又はアルミニウム金属以外の導電率の低い適宜な金属が選ばれる。
このハウジングの絶縁処理としては、ハウジングがアルミニウム金属で構成される場合、アルマイト処理することで容易に絶縁特性が得られ、信号伝送用としては要求に答えられる。また、ハウジングがアルミニウム金属以外の金属で構成される場合には、絶縁材の焼付け塗装等の手段を選ぶこともできる。
【0008】
また、上記構成の検査冶具は、コンタクター型あるいはソケット型のいずれにも適用することができる。
【0009】
【実施例】
図1ないし図3は、本発明の第1の実施例を示すもので、コンタクター型の検査冶具の一例が示されている。コンタクター型の検査冶具10を構成するハウジングには導電性材料としてアルミニウム金属が選択され、この導電性ハウジング11に複数のピン保持孔2が対峙して形成されている。これらピン保持孔2のうちのいくつかの内壁及びこの保持孔2回りのハウジング面には、アルマイト処理による絶縁が施され、絶縁部12を構成している。そして、全てのピン保持孔2に、導電性ピン5が組み付けられ、これら導電性ピン5のうち、絶縁部12にあるものを信号伝送用ピン13とし、絶縁部12以外の導電部にある導電性ピン5を接地用ピン14として利用している。なお、導電性ピン5の構成は従来例に準じるので、詳細説明は省略する。
【0010】
絶縁部12には、ある一定の比誘電率を持つ絶縁材が用いられ、この絶縁材がピン保持孔2の内壁にも形成されているため、導電性ピン5のうちの信号伝送用ピン13は、この絶縁材と導電性ハウジング11とで同軸型伝送線路を形成することとなり、一定の特性インピーダンスを持つ伝送線路を実現することができる。
【0011】
上記構成のコンタクター型検査冶具11はしたがって、電子部品の検査の際、導電性ピン5をPCボード6上に接続させた状態で、被検査デバイス7をその電極面8が導電性ピン5の頭部と列を跨いで接触するように配置される(図3)。そして、所定周波数帯域で通電すると、PCボード6から供給される周波数信号は、絶縁部12にある導電性ピン5(信号伝送用ピン13)間だけに流れ、他の絶縁のない導電性ピン5が接地用ピン14として働くため、周波数信号が高周波であってもピン間のアイソレーションを高く保つことができる。また、被試験デバイス7とPCボード6とは、導電性ハウジング11と面接触することとなるため、グランドインピーダンスは低く保つことができる。さらにRF信号伝送特性の面では、上記したように特性インピーダンスの整合が図られており、また、上記面接触によるしっかりとした接地が取れ、信号の対地容量が小さくなるため、RF信号伝送特性を劣化させることなく保持することができる。
【0012】
図4には、本発明の第2の実施例が示されている。この実施例では、検査冶具としてソケット型のものを示してある。このソケット型検査冶具20の形状は同図に示す通りであるが、その他の構成及び作用は第1の実施例に準じるので、同一符号を付して詳細説明は省略する。
【0013】
なお、上記検査冶具には、信号を一方向に伝送するタイプのコンタクター型及びソケット型の例を示してあるが、信号を交叉方向に伝送するタイプのものに適用することも可能である。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の検査冶具によれば、ハウジング材に導電性材料を選択し、この導電性ハウジングに整列形成した複数のピン保持孔のうちのいくつかとその回りに絶縁処理を施して、すべてのピン保持孔に信号伝送用の導電性ピンを組み込み、絶縁処理のないピン保持孔にある導電性ピンを接地用として利用したので、PCボードから供給される周波数信号は、絶縁処理した導電性ピン間だけに流れ、他の絶縁のない導電性ピンが接地用として働くことで、高周波信号であってもピン間のアイソレーションを高く保つことができる。また、被試験デバイスとPCボードとは、導電性ハウジングと面接触しているため、グランドインピーダンスは低く保つことができる。さらにRF信号伝送特性の面では、上記したように特性インピーダンスの整合が図られており、また、上記面接触によるしっかりとした接地が取れ、RF信号伝送特性を劣化させることなく保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明検査冶具の第1の実施例を示す全体斜視図である。
【図2】図1の実施例に適用される高周波信号用導電性ピンの特性インピーダンス整合用拡大断面図である。
【図3】本発明検査冶具を用いた被試験デバイスの信号伝送経路及び接地状態を示す模式的断面図である。
【図4】本発明検査冶具の第2の実施例を示す全体斜視図である。
【図5】従来の検査冶具の一例を示す全体斜視図である。
【図6】検査冶具に適用される導電性ピンの拡大断面図である。
【図7】従来の検査冶具を用いた被試験デバイスの信号伝送経路及び接地状態を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
2 ピン保持孔
5 導電性ピン
6 PCボード
7 被試験デバイス
8 電極面
10 コンタクター型試験冶具
11 導電性ハウジング
12 絶縁部
13 信号伝送用ピン
14 接地用ピン
20 ソケット型検査冶具
Claims (5)
- ハウジング材として導電性の材料を選択し、この導電性ハウジングに、一方向又は交叉方向に信号を伝送させるべく整列対峙させて複数のピン保持孔を形成し、これら対峙するピン保持孔のうちのいくつかの内壁面及び該保持孔回りのハウジング部にだけ絶縁処理を施したうえで、すべてのピン保持孔に信号伝送用の導電性ピンを組み込み、絶縁処理を施さないピン保持孔にある導電性ピンを接地用として利用することを特徴とする電子部品の性能検査冶具。
- 導電性ハウジングをアルミニウム金属で構成し、絶縁処理をアルマイト処理で行なう請求項1に記載の電子部品の性能検査冶具。
- 導電性ハウジングをアルミニウム金属以外の金属で構成し、絶縁処理を焼付け塗装により行なう請求項1に記載の電子部品の性能検査冶具。
- 導電性ハウジングがコンタクター型である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品の性能検査冶具。
- 導電性ハウジングがソケット型である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品の性能検査冶具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002244361A JP2004055506A (ja) | 2002-07-22 | 2002-07-22 | 電子部品の性能検査冶具 |
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JP2002244361A JP2004055506A (ja) | 2002-07-22 | 2002-07-22 | 電子部品の性能検査冶具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004055506A true JP2004055506A (ja) | 2004-02-19 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004055506A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100789524B1 (ko) | 2006-10-27 | 2007-12-28 | 삼성전기주식회사 | 액체 렌즈 테스트용 소켓 |
EP2320490A2 (en) | 2009-11-09 | 2011-05-11 | FUJIFILM Corporation | Organic electroluminescent device |
-
2002
- 2002-07-22 JP JP2002244361A patent/JP2004055506A/ja active Pending
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