JP2004055398A - 照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】点灯装置の温度の上昇を防止でき、かつ、小型化を図った照明器具を得る。
【解決手段】反射セード2の上部に取り付けられた本体ケース3の内部に点灯装置5を収納し、本体ケース3の下面6aの少なくとも一部を露出させるくびれ部12を形成する。本体ケース3の下面6a側から本体ケース3の内部に外気を取り込むための吸気孔13を設け、本体ケース3の内部の空気を排出するための排気孔11を本体ケース3に形成する。これにより、本体ケース3の内部に対する空気の出入りが促進される。よって、本体ケース3の内部の熱を放出するために本体ケース3の高さを高くして本体ケース3の内部空間を拡大するとともに多数の放熱孔を設ける必要が無い。
【選択図】 図1
【解決手段】反射セード2の上部に取り付けられた本体ケース3の内部に点灯装置5を収納し、本体ケース3の下面6aの少なくとも一部を露出させるくびれ部12を形成する。本体ケース3の下面6a側から本体ケース3の内部に外気を取り込むための吸気孔13を設け、本体ケース3の内部の空気を排出するための排気孔11を本体ケース3に形成する。これにより、本体ケース3の内部に対する空気の出入りが促進される。よって、本体ケース3の内部の熱を放出するために本体ケース3の高さを高くして本体ケース3の内部空間を拡大するとともに多数の放熱孔を設ける必要が無い。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井面などに吊り下げ方式で取り付けられる照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の照明器具として、従来、図3に示すように、図示しない点灯装置などを収納した本体ケース100と、本体ケース100の下側に連結されて図示しないランプを収納した反射セード101とを有し、天井面に吊り下げ方式で取り付けられる照明器具102が知られている。
【0003】
このように本体ケース100の内部に点灯装置が収納された照明器具102においては、点灯装置から発生した熱が本体ケース100の内部にとどまることによる点灯装置の耐久性の低下を防止するために、本体ケース100の内部の熱を外部に放出するための複数のスリット状の放熱孔103が本体ケース100の側壁に形成されている。本体ケース100の内部で加熱された空気は本体ケース100上部の放熱孔103から外部へ流れ出し、同時に、本体ケース100下部の放熱孔103から外気が本体ケース100の内部に流れ込む。このような空気の流れにより、本体ケース100の内部が冷却される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように本体ケース100の側壁に形成された放熱孔103では、その放熱孔103から本体ケース100の内部に流れ込む外気の流れ方向が水平方向となってしまい、外気が本体ケース100の内部に流れ込みにくく、これにより、空気の流れが促進されず、本体ケース100の内部の冷却効果が低いという問題がある。
【0005】
このような問題を解決するために、本体ケース100の高さを高くして本体ケース100の内部空間を拡大するとともに放熱孔103の数を増やして空気の流れを促進し、本体ケース100からより熱を放出できるようにしている照明器具がある。しかしながら、この場合には、放熱のために本体ケース100の高さを高くすることにより、照明器具102が大型になってしまうという問題が生じてしまう。
【0006】
また、点灯装置は本体ケース100の中心部に配置されているが、放熱孔103が本体ケース100の側壁に形成されていることにより、放熱孔103から本体ケース100の内部に流れ込んだ外気が本体ケース100の側壁の内面に沿って上昇しやすいため外気が点灯装置に直接当たりにくく、これにより、外気による点灯装置に対する冷却効果が低いという問題がある。
【0007】
また、従来の点灯装置では、反射セード101の内側に収納されたランプから発生した熱も反射セード101の上部に位置する本体ケース100に伝わることがあり、放熱孔103で十分な冷却効果が得られない場合には、本体ケース100の内部に収納された点灯装置がランプから発生した熱によっても加熱されてしまい、点灯装置の耐久性が低下してしまうという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、点灯装置の温度の上昇を防止でき、かつ、小型化を図った照明器具を得ることである。
【0009】
本発明の目的は、点灯装置へのランプからの熱の伝達を防止することのできる照明器具を得ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の照明器具は、下部に開口が形成された反射セードと;前記反射セードの上部に取り付けられた本体ケースと;前記本体ケースの下面の少なくとも一部を露出させるように前記反射セードと前記本体ケースとの間に形成されたくびれ部と;前記本体ケースの前記下面側から前記本体ケースの内部に外気を取り込むための吸気孔と;前記本体ケースに形成され前記本体ケースの内部の空気を外部に排出するための排気孔と;前記本体ケースの内部に収納された点灯装置と;前記点灯装置に接続されたソケットと;前記ソケットに取り付けられ、前記反射セードの内側に配置され前記点灯装置によって点灯を制御されるランプと;を備える。
【0011】
ここで、排気孔は、本体ケースの上壁に形成されていてもよく、又は、本体ケースの側壁に形成されていてもよく、本体ケースの内部の空気を外部に排出するものであればよい。
【0012】
したがって、本体ケースの内部で点灯装置により空気が加熱された際には、その加熱された空気が排気孔より本体ケースの外部に流れ出し、同時に、吸気孔から本体ケースの内部の空気よりも冷たい外気が本体ケースの内部に流れ込むという空気の流れが生じる。このとき、吸気孔から本体ケースの内部に流れ込む外気の流れの方向が上向きとなるので、吸気孔から外気が流れ込みやすくなっており、これにより、前述した空気の流れが促進され、本体ケースの内部に収納された点灯装置が冷却される。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の照明器具において、前記反射セードの内側の前記ランプが配置された空間と前記本体ケースの内部の前記点灯装置が配置された空間とを仕切る仕切壁と;前記ランプが配置された空間と前記点灯装置が配置された空間との間に設けられ、前記点灯装置が配置された空間への前記ランプから発生する熱の伝達を遮断する断熱部を備える。
【0014】
ここで、仕切壁とは、本体ケースの下壁として形成されたものでもよく、又は、反射セードの上壁として形成されたものでもよい。
【0015】
また、断熱部は、空気層により構成されていてもよいし、断熱性を有する断熱材により構成されていてもよい。断熱部として空気層を用いる場合には、空気層を多層にすることにより、それらの多層の空気層の空気の体積と同じ体積の空気からなる一層の空気層よりも断熱性が増加する。よって、同じ断熱性を持たせるのに、空気層を多層にした方が断熱部の小型化を図ることができる。
【0016】
したがって、反射セードの内側のランプが配置された空間と本体ケースの内部の点灯装置が配置された空間とが仕切壁により仕切られているので、反射セードの内側でランプの熱により加熱された空気が本体ケースの内部に流れ込むことが防止され、また、点灯装置が配置された空間へのランプから発生する熱の伝達が断熱部により遮断されるので、ランプから発生した熱が点灯装置へ伝達することが防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1は本実施の形態の照明器具を示す縦断側面図、図2は本体ケースの内部における点灯装置の配置状態を示す水平断面図である。
【0018】
本実施の形態の照明器具1は、反射セード2、本体ケース3、複数のランプ4及び複数の点灯装置5を備えている。
【0019】
反射セード2は、下部に開口を有する椀形状に形成されており、その内周面は光を反射するのに好適な白色に塗装されている。この反射セード2の内側には、ランプ4を収納する空間が形成されている。
【0020】
本体ケース3は、反射セード2の上部に連結されたケース部材であり、その内部には、点灯装置5を収納する空間が形成されている。本体ケース3の下部には、第1の仕切壁である下壁6と、この下壁6の下側に取り付けられた反射セード連結部7とが設けられている。本体ケース3の上壁8には、天井面などへ吊り下げるための吊り下げ部材9が取り付けられている。本体ケース3の側壁10には、横長スリット状の排気孔11が多数形成されている。
【0021】
本体ケース3の下壁6と反射セード連結部7との結合部には、くびれ部12が形成されている。このくびれ部12により、本体ケース3の下壁6の下面6aの外周部が露出する。下壁6には、下面6a側から本体ケース3の内部に外気を取り込むための円形状の吸気孔13が露出した下面6aを貫通して多数形成されている。
【0022】
反射セード連結部7には、第2の仕切壁である第1の板部材14と、第3の仕切壁である第2の板部材15と、第4の仕切壁である第3の板部材16とが設けられている。これらの第1〜第3の板部材14,15,16及び下壁6により反射セード2の内側のランプ4を収納する空間と本体ケース3の内部の点灯装置5を収納する空間とが仕切られている。
【0023】
第1の板部材14と第2の板部材15との間には、第1及び第2の板部材14,15に仕切られて第1の断熱部である第1の空気層17が形成されている。第2の板部材15と第3の板部材16との間には、第2及び第3の板部材15,16に仕切られて第2の断熱部である第2の空気層18が形成されている。これらの第1及び第2の空気層17,18により、反射セード2の内側のランプ4を収納する空間と本体ケース3の内部の点灯装置5を収納する空間との間での熱の伝達が遮断されている。
【0024】
第3の板部材16には、下向きに突出した4個のソケット19が取り付けられている。第3の板部材16には、反射セード固定金具20が取り付けられている。第3の板部材16への反射セード固定金具20の取り付けは、ネジ21にナット22を螺号させることにより行なわれている。反射セード固定金具20を第3の板部材16に取り付ける際に、反射セード固定金具20の外周側縁部と第2の板部材15の外周側縁部に形成された受け部15aとで反射セード2の上端側縁部を挟持することにより、本体ケース3への反射セード2の連結が行なわれている。反射セード固定金具20には、この反射セード固定金具20が第3の板部材16に取り付けられたときにソケット19が貫通されるソケット19の外形寸法よりも大径の孔23が形成されている。
【0025】
ランプ4は、ソケット19に取り付けられ、反射セード2の内側に収納されている。
【0026】
点灯装置5は、本体ケース3の下壁6の上面側に設けられた4角筒状の点灯装置固定金具24の外周部に固定され本体ケース3の内部の中心部に収納されている。これらの点灯装置5は、ランプ4の点灯を制御する。
【0027】
このような構成において、この照明器具1を天井面などに吊り下げて点灯させた場合、本体ケース3の内部においては、点灯装置5から熱が発生し、本体ケース3の内部が加熱される。これにより、本体ケース3では、加熱された空気が排気孔11より本体ケース3の外部に流れ出し、同時に、吸気孔13から本体ケース3の内部の空気よりも冷たい外気が本体ケース3の内部に流れ込むという空気の流れが生じる。ここで、図1には、このような空気の流れの一部を矢印で例示している。このとき、本体ケース3の下壁6に形成された吸気孔13から本体ケース3の内部に流れ込む外気の流れの方向が上向きとなるので、吸気孔13から外気が流れ込みやすくなっており、これにより、前述した空気の流れが促進され、本体ケース3の内部に収納された点灯装置5が本体ケース3の内部に流れ込んだ外気により十分に冷却される。
【0028】
また、本実施の形態では、このように、本体ケース3に流れ込んだ外気により点灯装置5を十分に冷却することができるので、本体ケース3の内部の熱を放熱するために従来の照明器具のように本体ケース3の高さを高くして本体ケースの内部空間を拡大するとともに多数の放熱孔を設ける必要が無く、これにより、照明器具1が小型化される。
【0029】
また、吸気孔13が本体ケース3の下壁に形成されていることにより、吸気孔13から本体ケース3の内部に流れ込む外気が本体ケース3の中心部に配置された点灯装置5に当たりやすくなっており、これにより、外気による点灯装置5に対する冷却効果が高まる。
【0030】
また、この照明器具1を点灯させた場合、各ランプ4からも熱が発生する。このとき、仕切壁である下壁6及び第1〜第3の板部材14,15,16により、反射セード2の内側のランプ4が配置された空間と本体ケース3の内部の点灯装置5が配置された空間とが仕切られているので、反射セード2の内側でランプ4の熱により加熱された空気が本体ケース3の内部に流れ込むことがなく、ランプ4の熱により加熱された空気による点灯装置5の加熱が防止される。
【0031】
また、断熱部である第1及び第2の空気層17,18により、各ランプ4から発生した熱が本体ケース3の点灯装置5が配置された空間に伝わることが遮断されているので、各ランプ4から発生した熱により点灯装置5が加熱されることを防止することができる。また、空気層が2層であるので、この2層の空気層と同じ断熱性を持たせた1層の空気層を設けた場合に比べて断熱部を小型化することができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明の照明器具によれば、下部に開口が形成された反射セードと;前記反射セードの上部に取り付けられた本体ケースと;前記本体ケースの下面の少なくとも一部を露出させるように前記反射セードと前記本体ケースとの間に形成されたくびれ部と;前記本体ケースの前記下面側から前記本体ケースの内部に外気を取り込むための吸気孔と;前記本体ケースに形成され前記本体ケースの内部の空気を外部に排出するための排気孔と;前記本体ケースの内部に収納された点灯装置と;前記点灯装置に接続されたソケットと;前記ソケットに取り付けられ、前記反射セードの内側に配置され前記点灯装置によって点灯を制御されるランプと;を備えることにより、本体ケースの内部で点灯装置により空気が加熱された際には、その加熱された空気が排気孔より本体ケースの外部に流れ出し、同時に、吸気孔から本体ケースの内部の空気よりも冷たい外気が本体ケースの内部に流れ込むという空気の流れが生じる。このとき、吸気孔から本体ケースの内部に流れ込む外気の流れの方向が上向きとなるので、吸気孔から外気が流れ込みやすくなっているので、前述した空気の流れを促進することができ、本体ケースの内部に収納された点灯装置に対する冷却効果を高めることができる。よって、点灯装置の温度の上昇を防止することができる。また、これにより、本体ケースの内部の熱を放熱するために従来の照明器具のように本体ケースの高さを高くして本体ケースの内部空間を拡大するとともに放熱孔を多数設ける必要が無く、照明器具の小型化を図ることができる。
【0033】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の照明器具において、前記反射セードの内側の前記ランプが配置された空間と前記本体ケースの内部の前記点灯装置が配置された空間とを仕切る仕切壁と;前記ランプが配置された空間と前記点灯装置が配置された空間との間に設けられ、前記点灯装置が配置された空間への前記ランプから発生する熱の伝達を遮断する断熱部を備えることにより、反射セードの内側でランプの熱により加熱された空気が本体ケースの内部に流れ込むことが仕切壁により防止され、また、点灯装置が配置された空間へのランプから発生する熱の伝達が断熱部により遮断されるので、ランプから発生した熱が点灯装置へ伝達することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の照明器具を示す縦断側面図である。
【図2】本体ケースの内部における点灯装置の配置状態を示す水平断面図である。
【図3】従来の照明器具を示す側面図である。
【符号の説明】
1:照明器具、2:反射セード、3:本体ケース、4:ランプ、5:点灯装置、6:仕切壁、6a:下面、11:排気孔、12:くびれ部、13:吸気孔、14:仕切壁(第1の板部材)、15:仕切壁(第2の板部材)、16:仕切壁(第3の板部材)、17:断熱部(第1の空気層)、18:断熱部(第2の空気層)、19:ソケット
【発明の属する技術分野】本発明は、天井面などに吊り下げ方式で取り付けられる照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の照明器具として、従来、図3に示すように、図示しない点灯装置などを収納した本体ケース100と、本体ケース100の下側に連結されて図示しないランプを収納した反射セード101とを有し、天井面に吊り下げ方式で取り付けられる照明器具102が知られている。
【0003】
このように本体ケース100の内部に点灯装置が収納された照明器具102においては、点灯装置から発生した熱が本体ケース100の内部にとどまることによる点灯装置の耐久性の低下を防止するために、本体ケース100の内部の熱を外部に放出するための複数のスリット状の放熱孔103が本体ケース100の側壁に形成されている。本体ケース100の内部で加熱された空気は本体ケース100上部の放熱孔103から外部へ流れ出し、同時に、本体ケース100下部の放熱孔103から外気が本体ケース100の内部に流れ込む。このような空気の流れにより、本体ケース100の内部が冷却される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように本体ケース100の側壁に形成された放熱孔103では、その放熱孔103から本体ケース100の内部に流れ込む外気の流れ方向が水平方向となってしまい、外気が本体ケース100の内部に流れ込みにくく、これにより、空気の流れが促進されず、本体ケース100の内部の冷却効果が低いという問題がある。
【0005】
このような問題を解決するために、本体ケース100の高さを高くして本体ケース100の内部空間を拡大するとともに放熱孔103の数を増やして空気の流れを促進し、本体ケース100からより熱を放出できるようにしている照明器具がある。しかしながら、この場合には、放熱のために本体ケース100の高さを高くすることにより、照明器具102が大型になってしまうという問題が生じてしまう。
【0006】
また、点灯装置は本体ケース100の中心部に配置されているが、放熱孔103が本体ケース100の側壁に形成されていることにより、放熱孔103から本体ケース100の内部に流れ込んだ外気が本体ケース100の側壁の内面に沿って上昇しやすいため外気が点灯装置に直接当たりにくく、これにより、外気による点灯装置に対する冷却効果が低いという問題がある。
【0007】
また、従来の点灯装置では、反射セード101の内側に収納されたランプから発生した熱も反射セード101の上部に位置する本体ケース100に伝わることがあり、放熱孔103で十分な冷却効果が得られない場合には、本体ケース100の内部に収納された点灯装置がランプから発生した熱によっても加熱されてしまい、点灯装置の耐久性が低下してしまうという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、点灯装置の温度の上昇を防止でき、かつ、小型化を図った照明器具を得ることである。
【0009】
本発明の目的は、点灯装置へのランプからの熱の伝達を防止することのできる照明器具を得ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の照明器具は、下部に開口が形成された反射セードと;前記反射セードの上部に取り付けられた本体ケースと;前記本体ケースの下面の少なくとも一部を露出させるように前記反射セードと前記本体ケースとの間に形成されたくびれ部と;前記本体ケースの前記下面側から前記本体ケースの内部に外気を取り込むための吸気孔と;前記本体ケースに形成され前記本体ケースの内部の空気を外部に排出するための排気孔と;前記本体ケースの内部に収納された点灯装置と;前記点灯装置に接続されたソケットと;前記ソケットに取り付けられ、前記反射セードの内側に配置され前記点灯装置によって点灯を制御されるランプと;を備える。
【0011】
ここで、排気孔は、本体ケースの上壁に形成されていてもよく、又は、本体ケースの側壁に形成されていてもよく、本体ケースの内部の空気を外部に排出するものであればよい。
【0012】
したがって、本体ケースの内部で点灯装置により空気が加熱された際には、その加熱された空気が排気孔より本体ケースの外部に流れ出し、同時に、吸気孔から本体ケースの内部の空気よりも冷たい外気が本体ケースの内部に流れ込むという空気の流れが生じる。このとき、吸気孔から本体ケースの内部に流れ込む外気の流れの方向が上向きとなるので、吸気孔から外気が流れ込みやすくなっており、これにより、前述した空気の流れが促進され、本体ケースの内部に収納された点灯装置が冷却される。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の照明器具において、前記反射セードの内側の前記ランプが配置された空間と前記本体ケースの内部の前記点灯装置が配置された空間とを仕切る仕切壁と;前記ランプが配置された空間と前記点灯装置が配置された空間との間に設けられ、前記点灯装置が配置された空間への前記ランプから発生する熱の伝達を遮断する断熱部を備える。
【0014】
ここで、仕切壁とは、本体ケースの下壁として形成されたものでもよく、又は、反射セードの上壁として形成されたものでもよい。
【0015】
また、断熱部は、空気層により構成されていてもよいし、断熱性を有する断熱材により構成されていてもよい。断熱部として空気層を用いる場合には、空気層を多層にすることにより、それらの多層の空気層の空気の体積と同じ体積の空気からなる一層の空気層よりも断熱性が増加する。よって、同じ断熱性を持たせるのに、空気層を多層にした方が断熱部の小型化を図ることができる。
【0016】
したがって、反射セードの内側のランプが配置された空間と本体ケースの内部の点灯装置が配置された空間とが仕切壁により仕切られているので、反射セードの内側でランプの熱により加熱された空気が本体ケースの内部に流れ込むことが防止され、また、点灯装置が配置された空間へのランプから発生する熱の伝達が断熱部により遮断されるので、ランプから発生した熱が点灯装置へ伝達することが防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1は本実施の形態の照明器具を示す縦断側面図、図2は本体ケースの内部における点灯装置の配置状態を示す水平断面図である。
【0018】
本実施の形態の照明器具1は、反射セード2、本体ケース3、複数のランプ4及び複数の点灯装置5を備えている。
【0019】
反射セード2は、下部に開口を有する椀形状に形成されており、その内周面は光を反射するのに好適な白色に塗装されている。この反射セード2の内側には、ランプ4を収納する空間が形成されている。
【0020】
本体ケース3は、反射セード2の上部に連結されたケース部材であり、その内部には、点灯装置5を収納する空間が形成されている。本体ケース3の下部には、第1の仕切壁である下壁6と、この下壁6の下側に取り付けられた反射セード連結部7とが設けられている。本体ケース3の上壁8には、天井面などへ吊り下げるための吊り下げ部材9が取り付けられている。本体ケース3の側壁10には、横長スリット状の排気孔11が多数形成されている。
【0021】
本体ケース3の下壁6と反射セード連結部7との結合部には、くびれ部12が形成されている。このくびれ部12により、本体ケース3の下壁6の下面6aの外周部が露出する。下壁6には、下面6a側から本体ケース3の内部に外気を取り込むための円形状の吸気孔13が露出した下面6aを貫通して多数形成されている。
【0022】
反射セード連結部7には、第2の仕切壁である第1の板部材14と、第3の仕切壁である第2の板部材15と、第4の仕切壁である第3の板部材16とが設けられている。これらの第1〜第3の板部材14,15,16及び下壁6により反射セード2の内側のランプ4を収納する空間と本体ケース3の内部の点灯装置5を収納する空間とが仕切られている。
【0023】
第1の板部材14と第2の板部材15との間には、第1及び第2の板部材14,15に仕切られて第1の断熱部である第1の空気層17が形成されている。第2の板部材15と第3の板部材16との間には、第2及び第3の板部材15,16に仕切られて第2の断熱部である第2の空気層18が形成されている。これらの第1及び第2の空気層17,18により、反射セード2の内側のランプ4を収納する空間と本体ケース3の内部の点灯装置5を収納する空間との間での熱の伝達が遮断されている。
【0024】
第3の板部材16には、下向きに突出した4個のソケット19が取り付けられている。第3の板部材16には、反射セード固定金具20が取り付けられている。第3の板部材16への反射セード固定金具20の取り付けは、ネジ21にナット22を螺号させることにより行なわれている。反射セード固定金具20を第3の板部材16に取り付ける際に、反射セード固定金具20の外周側縁部と第2の板部材15の外周側縁部に形成された受け部15aとで反射セード2の上端側縁部を挟持することにより、本体ケース3への反射セード2の連結が行なわれている。反射セード固定金具20には、この反射セード固定金具20が第3の板部材16に取り付けられたときにソケット19が貫通されるソケット19の外形寸法よりも大径の孔23が形成されている。
【0025】
ランプ4は、ソケット19に取り付けられ、反射セード2の内側に収納されている。
【0026】
点灯装置5は、本体ケース3の下壁6の上面側に設けられた4角筒状の点灯装置固定金具24の外周部に固定され本体ケース3の内部の中心部に収納されている。これらの点灯装置5は、ランプ4の点灯を制御する。
【0027】
このような構成において、この照明器具1を天井面などに吊り下げて点灯させた場合、本体ケース3の内部においては、点灯装置5から熱が発生し、本体ケース3の内部が加熱される。これにより、本体ケース3では、加熱された空気が排気孔11より本体ケース3の外部に流れ出し、同時に、吸気孔13から本体ケース3の内部の空気よりも冷たい外気が本体ケース3の内部に流れ込むという空気の流れが生じる。ここで、図1には、このような空気の流れの一部を矢印で例示している。このとき、本体ケース3の下壁6に形成された吸気孔13から本体ケース3の内部に流れ込む外気の流れの方向が上向きとなるので、吸気孔13から外気が流れ込みやすくなっており、これにより、前述した空気の流れが促進され、本体ケース3の内部に収納された点灯装置5が本体ケース3の内部に流れ込んだ外気により十分に冷却される。
【0028】
また、本実施の形態では、このように、本体ケース3に流れ込んだ外気により点灯装置5を十分に冷却することができるので、本体ケース3の内部の熱を放熱するために従来の照明器具のように本体ケース3の高さを高くして本体ケースの内部空間を拡大するとともに多数の放熱孔を設ける必要が無く、これにより、照明器具1が小型化される。
【0029】
また、吸気孔13が本体ケース3の下壁に形成されていることにより、吸気孔13から本体ケース3の内部に流れ込む外気が本体ケース3の中心部に配置された点灯装置5に当たりやすくなっており、これにより、外気による点灯装置5に対する冷却効果が高まる。
【0030】
また、この照明器具1を点灯させた場合、各ランプ4からも熱が発生する。このとき、仕切壁である下壁6及び第1〜第3の板部材14,15,16により、反射セード2の内側のランプ4が配置された空間と本体ケース3の内部の点灯装置5が配置された空間とが仕切られているので、反射セード2の内側でランプ4の熱により加熱された空気が本体ケース3の内部に流れ込むことがなく、ランプ4の熱により加熱された空気による点灯装置5の加熱が防止される。
【0031】
また、断熱部である第1及び第2の空気層17,18により、各ランプ4から発生した熱が本体ケース3の点灯装置5が配置された空間に伝わることが遮断されているので、各ランプ4から発生した熱により点灯装置5が加熱されることを防止することができる。また、空気層が2層であるので、この2層の空気層と同じ断熱性を持たせた1層の空気層を設けた場合に比べて断熱部を小型化することができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明の照明器具によれば、下部に開口が形成された反射セードと;前記反射セードの上部に取り付けられた本体ケースと;前記本体ケースの下面の少なくとも一部を露出させるように前記反射セードと前記本体ケースとの間に形成されたくびれ部と;前記本体ケースの前記下面側から前記本体ケースの内部に外気を取り込むための吸気孔と;前記本体ケースに形成され前記本体ケースの内部の空気を外部に排出するための排気孔と;前記本体ケースの内部に収納された点灯装置と;前記点灯装置に接続されたソケットと;前記ソケットに取り付けられ、前記反射セードの内側に配置され前記点灯装置によって点灯を制御されるランプと;を備えることにより、本体ケースの内部で点灯装置により空気が加熱された際には、その加熱された空気が排気孔より本体ケースの外部に流れ出し、同時に、吸気孔から本体ケースの内部の空気よりも冷たい外気が本体ケースの内部に流れ込むという空気の流れが生じる。このとき、吸気孔から本体ケースの内部に流れ込む外気の流れの方向が上向きとなるので、吸気孔から外気が流れ込みやすくなっているので、前述した空気の流れを促進することができ、本体ケースの内部に収納された点灯装置に対する冷却効果を高めることができる。よって、点灯装置の温度の上昇を防止することができる。また、これにより、本体ケースの内部の熱を放熱するために従来の照明器具のように本体ケースの高さを高くして本体ケースの内部空間を拡大するとともに放熱孔を多数設ける必要が無く、照明器具の小型化を図ることができる。
【0033】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の照明器具において、前記反射セードの内側の前記ランプが配置された空間と前記本体ケースの内部の前記点灯装置が配置された空間とを仕切る仕切壁と;前記ランプが配置された空間と前記点灯装置が配置された空間との間に設けられ、前記点灯装置が配置された空間への前記ランプから発生する熱の伝達を遮断する断熱部を備えることにより、反射セードの内側でランプの熱により加熱された空気が本体ケースの内部に流れ込むことが仕切壁により防止され、また、点灯装置が配置された空間へのランプから発生する熱の伝達が断熱部により遮断されるので、ランプから発生した熱が点灯装置へ伝達することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の照明器具を示す縦断側面図である。
【図2】本体ケースの内部における点灯装置の配置状態を示す水平断面図である。
【図3】従来の照明器具を示す側面図である。
【符号の説明】
1:照明器具、2:反射セード、3:本体ケース、4:ランプ、5:点灯装置、6:仕切壁、6a:下面、11:排気孔、12:くびれ部、13:吸気孔、14:仕切壁(第1の板部材)、15:仕切壁(第2の板部材)、16:仕切壁(第3の板部材)、17:断熱部(第1の空気層)、18:断熱部(第2の空気層)、19:ソケット
Claims (2)
- 下部に開口が形成された反射セードと;
前記反射セードの上部に取り付けられた本体ケースと;
前記本体ケースの下面の少なくとも一部を露出させるように前記反射セードと前記本体ケースとの間に形成されたくびれ部と;
前記本体ケースの前記下面側から前記本体ケースの内部に外気を取り込むための吸気孔と;
前記本体ケースに形成され前記本体ケースの内部の空気を外部に排出するための排気孔と;
前記本体ケースの内部に収納された点灯装置と;
前記点灯装置に接続されたソケットと;
前記ソケットに取り付けられ、前記反射セードの内側に配置され前記点灯装置によって点灯を制御されるランプと;
を備える照明器具。 - 前記反射セードの内側の前記ランプが配置された空間と前記本体ケースの内部の前記点灯装置が配置された空間とを仕切る仕切壁と;
前記ランプが配置された空間と前記点灯装置が配置された空間との間に設けられ、前記点灯装置が配置された空間への前記ランプから発生する熱の伝達を遮断する断熱部を備える請求項1記載の照明器具。
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008084639A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Mitsubishi Electric Corp | 点灯装置ケース及び照明器具 |
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KR20150035103A (ko) * | 2013-09-27 | 2015-04-06 | 주식회사 케이엠더블유 | 집중 조명용 엘이디 조명장치 |
-
2002
- 2002-07-22 JP JP2002212827A patent/JP2004055398A/ja not_active Withdrawn
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KR102151094B1 (ko) * | 2013-09-27 | 2020-09-02 | 주식회사 마루라이팅 | 집중 조명용 엘이디 조명장치 |
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