JP2004055246A - 同軸アダプタ - Google Patents
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Abstract
【課題】同軸アダプタの使用用途の自由度を高くする。
【解決手段】第1中心コンタクト及び第1外部コンタクトとを備える第1コンタクト部と、第2中心コンタクト及び第2外部コンタクトとを備える第2コンタクト部とを有し、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクト、及び前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトがそれぞれ、電気的に接続されている同軸アダプタであって、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向とのなす角を変えることができる同軸アダプタである。
【選択図】 図17
【解決手段】第1中心コンタクト及び第1外部コンタクトとを備える第1コンタクト部と、第2中心コンタクト及び第2外部コンタクトとを備える第2コンタクト部とを有し、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクト、及び前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトがそれぞれ、電気的に接続されている同軸アダプタであって、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向とのなす角を変えることができる同軸アダプタである。
【選択図】 図17
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、同軸アダプタに関し、特に、建物の壁面やテレビ受像機などに設けられた同軸構造の端子とプラグ付き同軸ケーブルとを接続する、あるいはプラグ付き同軸ケーブル同士を接続する同軸アダプタに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物の壁面やテレビ受像機、ラックマウントなどの側面(背面)に設けられた同軸構造の端子に同軸ケーブルを接続するときには、オス型、あるいはメス型のプラグが取り付けられた同軸ケーブル(以下、プラグ付き同軸ケーブルと称する)を用いる。
【0003】
前記プラグ付き同軸ケーブルは、一般に、前記プラグの外部コンタクトの中心軸方向と前記同軸ケーブルの引き出し方向が平行なストレート型のプラグ付き同軸ケーブルと、前記プラグの外部コンタクトの中心軸方向と前記同軸ケーブルの引き出し方向が直交したライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルが広く用いられている。
【0004】
このとき、前記ストレート型のプラグ付き同軸ケーブルと前記ライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルは、前記プラグ付き同軸ケーブルを接続する端子が設けられた場所や、周囲の状況により使い分けられている。
【0005】
しかしながら、前記各プラグ付き同軸ケーブルは、前記プラグの外部コンタクトの中心軸方向と前記同軸ケーブルの引き出し方向の関係が固定されているので、たとえば、テレビ受像機やラックマウントの配置を変えて、ストレート型のプラグ付き同軸ケーブルで接続していた状況から、ライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルでの接続が適している状況に変わった場合には、新たにライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルを用意(購入)するか、前記プラグをライトアングル型に取り替えなければならなかった。
【0006】
そこで、従来、たとえば、前記ストレート型のプラグ付き同軸ケーブルを、ライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルのように扱える同軸アダプタが用いられている。
【0007】
前記同軸アダプタは、第1中心コンタクトと第1外部コンタクトを備える第1コンタクト部と、第2中心コンタクトと第2外部コンタクトを備える第2コンタクト部の2つのコンタクト部を有し、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向、言い換えると、前記第1外部コンタクトの中心軸方向と前記第2外部コンタクトの中心軸方向が平行、あるいは直交したものがある。
【0008】
このとき、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向が直交した同軸アダプタ(L型同軸アダプタ)を用いれば、前記ストレート型のプラグ付き同軸ケーブルを前記ライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルのように接続することができる。
【0009】
また、前記同軸アダプタを用いることにより、たとえば、前記ライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルを、前記ストレート型のプラグ付き同軸ケーブルのように接続することもできる。
【0010】
また、前記同軸アダプタは、前記プラグ付き同軸ケーブルのプラグの方向の変換に限らず、たとえば、同軸ケーブルを延長したい場合や、タイプ(規格)が異なる同軸ケーブル同士を接続する場合などにも用いられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術では、前記同軸アダプタは、前記第1外部コンタクトの中心軸方向と前記第2外部コンタクトの中心軸方向の関係が固定されているので、接続する部分の状況に応じて、たとえば、前記第1外部コンタクトの中心軸方向と前記第2外部コンタクトの中心軸方向が平行なアダプタと、直交したアダプタを使い分けなければならない。そのため、前記従来の同軸アダプタは、使用用途の自由度が低いという問題があった。
【0012】
また、前記従来の同軸アダプタは、前記第1外部コンタクトの中心軸方向と前記第2外部コンタクトの中心軸方向が平行、あるいは直交したものがほとんどである。しかしながら、前記同軸アダプタを用いて、建物の壁面やテレビ受像機などの端子にプラグ付き同軸ケーブルを接続するときには、前記テレビ受像機やラックマウントの構成や端子の位置などによっては、前記端子の軸方向、あるいは前記端子の軸方向と直交する方向に同軸ケーブルを引き出せない場合があり、前記従来の同軸アダプタでは前記プラグ付き同軸ケーブルの接続が難しい場合がある。
【0013】
以上のようなことから、従来の同軸アダプタは、前記プラグ付き同軸ケーブルを接続したときの、前記同軸ケーブルの引き出し方向の自由度が低いという問題があった。
【0014】
本発明の目的は、同軸アダプタの使用用途の自由度を高くすることが可能な技術を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、同軸アダプタにプラグ付き同軸ケーブルを接続したときに、前記プラグ付き同軸ケーブルの引き出し方向の自由度を高くすることが可能な技術を提供することにある。
【0016】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明の概要を説明すれば、以下の通りである。
【0018】
(1)第1中心コンタクト及び第1外部コンタクトとを備える第1コンタクト部と、第2中心コンタクト及び第2外部コンタクトとを備える第2コンタクト部と、前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトを電気的に接続する外部コンタクト接続導体とを有し、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクト、及び前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトがそれぞれ、電気的に接続されている同軸アダプタであって、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向とのなす角を変えることができる同軸アダプタである。
【0019】
前記(1)の手段によれば、前記同軸アダプタを用いて、従来のストレート型、あるいはライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルと、建物の壁面やテレビ受像機に設けられた端子を接続するときに、前記端子からの同軸ケーブルの引き出し方向を変えることができる。そのため、従来の同軸アダプタに比べて、使用用途の自由度を高くすることができる。
【0020】
また、前記(1)の手段において、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクトの軸方向とのなす角を変える方法としては、前記第1コンタクト部を、前記第1コンタクト部の軸方向と直交する方向を回転軸として回転させる方法がある。このとき、前記第1コンタクト部は、たとえば、前記回転軸周りに180℃回転できるようにしておくと、前記(1)の同軸アダプタ1つで、従来の第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向が平行な同軸アダプタ、および第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向が直交した同軸アダプタとして用いることができる。
【0021】
また、前記(1)の手段において、前記第1コンタクト部を、前記第1コンタクト部の軸方向と直交する方向を第1回転軸として回転し、前記第2コンタクト部の軸方向を第2回転軸として回転するようにしてもよい。この場合、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向のなす角を三次元的に変えることができる。
【0022】
またこのとき、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクト、及び前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトのそれぞれの電気的接続を保ちながら回転させることができると、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向を連続的に変化させることができ、従来の同軸アダプタでは引き出せなかった方向に同軸ケーブルを引き出すことができ、前記同軸ケーブルの引き出し方向の自由度が高くなる。
【0023】
(2)第1中心コンタクト及び第1外部コンタクトを備える第1コンタクト部と、第2中心コンタクト及び第2外部コンタクトを備える第2コンタクト部と、前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトとを電気的に接続する外部コンタクト接続部材とを有し、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクト、及び前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトがそれぞれ、電気的に接続されて同軸アダプタであって、前記第1外部コンタクトは、円筒状の導体部の一端に、前記円筒状の導体部の中心軸と直交する方向の1つを回転軸とした回転の支点となる突起が設けられ、かつ、前記突起から前記円筒状の導体部の内部に連通する開口部が設けられており、前記外部コンタクト接続部材は、前記第1外部コンタクトの前記突起部分と電気的に接触して前記第1外部コンタクトを支持する第1外部コンタクト支持部が設けられており、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクトとは、前記第1外部コンタクトの前記突起に設けられた開口部を通して、電気的に接続されている同軸アダプタである。
【0024】
前記(2)の手段によれば、前記第1コンタクト部の前記第1外部コンタクトに、回転の支点となる突起を設け、前記外部コンタクト接続部材に、前記第1外部コンタクトの突起を支持する支持部を設けることにより、前記第1外部コンタクトを回転させることができる。このとき、前記第2中心コンタクトを、前記第1外部コンタクトの前記突起に設けられた開口部を通して前記第1中心コンタクトと接続することにより、前記第1中心コンタクト及び前記第2中心コンタクトを通る信号の漏れを防ぐことが容易になる。またこのとき、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクト、及び前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトのそれぞれの電気的接続を保ちながら回転させることができる。
【0025】
また、前記外部コンタクト接続部材は、前記第1外部コンタクトの前記突起を支持する支持部が設けられた第1外部コンタクト接続導体と第2外部コンタクト接続導体とにより構成し、前記第1外部コンタクト接続導体の前記支持部と、前記第2外部コンタクト接続導体の前記支持部とで、前記第1外部コンタクトの前記突起を挟むように支持する。
【0026】
またこのとき、前記第1外部コンタクト接続導体は、前記第2外部コンタクトと一体的に設けられていてもよいし、前記第2外部コンタクトとは異なる導体部品であってもよい。
【0027】
前記第1外部コンタクト接続導体と前記第2外部コンタクトを異なる導体部品で構成する場合、前記第1外部コンタクト接続導体は、前記第2外部コンタクトと電気的に接続し、かつ、前記第2外部コンタクトを回転可能な状態で支持する第2外部コンタクト支持部を設けることが好ましい。このとき、前記第2外部コンタクトを回転可能な状態で支持することにより、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向とのなす角を三次元的に変えることができる。
【0028】
また、前記(2)の手段において、前記外部コンタクト接続部材に、前記第1外部コンタクトを固定する固定ねじを設けることにより、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向とのなす角を調節した後、前記第1コンタクト部を固定することができる。
【0029】
また、前記(2)の手段において、前記第1コンタクト部は、たとえば、前記第1中心コンタクトが、両端にバネ性をもつメス受け部を有するメス型で、前記第2コンタクト部は、前記第2中心コンタクトがピン状のオス型の場合が考えられる。このとき、前記第2中心コンタクトの一端は、前記第1中心コンタクトの一方のメス受け部に挟むことで、電気的接続を確保するとともに、前記第1コンタクト部を回転させることができる。
【0030】
またこのとき、前記第1外部コンタクトは、前記円筒状の導体部の外周面にねじ溝を設けておくことが好ましい。
【0031】
また、前記第2外部コンタクトは、前記円筒状の導体部の内部に内バネが設けられていてもよいし、前記円筒状の導体部の内周面にねじ山が設けられていてもよい。前記第2外部コンタクトの円筒状の導体部の内周面にねじ山を設けた場合、前記第2外部コンタクトに接続するプラグ付き同軸ケーブル、あるいは端子をねじ止めで固定することができ、前記プラグ付き同軸ケーブル、あるいは端子を抜けにくくすることができる。
【0032】
また、前記プラグ付き同軸ケーブル、あるいは端子をねじ止めで固定することにより、前記同軸アダプタの第2外部コンタクトと前記プラグ付き同軸ケーブル、あるいは端子との接続が確実になり、接続部のシールド性が高くなる。
【0033】
以下、本発明について、図面を参照して実施の形態(実施例)とともに詳細に説明する。
【0034】
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは、同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0035】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1乃至図5は、本発明による実施例1の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図1は同軸アダプタの正面図、図2は図1に示した同軸アダプタの右側面図、図3は図1に示した同軸アダプタを正面から見たときの内部構造を示す図、図4は図1に示した同軸アダプタを右側面から見たときの内部構造を示す図、図5は図1に示した同軸アダプタを左側面から見たときの内部構造を示す図である。
【0036】
図1乃至図5において、1は第1コンタクト部、101は第1中心コンタクト、102は第1外部コンタクト、102Aは第1外部コンタクトの円筒状の導体部、102Bは第1外部コンタクトの突起、103Aは第1ブッシュ、103Bは第2ブッシュ、2は第2コンタクト部、201は第2中心コンタクト、201A,201Bは第2中心コンタクトの端部、202は第2外部コンタクト、203は内バネ、3は外部コンタクト接続部材、301は第1外部コンタクト接続導体、302は第2外部コンタクト接続導体、4はブッシュである。
【0037】
本実施例1の同軸アダプタは、図1及び図2に示すように、第1中心コンタクト101と第1外部コンタクト102とを備える第1コンタクト部1と、第2中心コンタクト201と第2外部コンタクト202とを備える第2コンタクト部2と、前記第1外部コンタクト102と前記第2外部コンタクト202を電気的に接続する外部コンタクト接続部材3により構成されている。
【0038】
また、前記第1外部コンタクト102は、図3乃至図5に示すように、円筒状の導体部102Aの一端に、前記円筒状の導体部102Aの中心軸102Xと直交する方向の軸RXを回転軸とした回転の支点となる突起102Bを有し、かつ、前記突起102Bから前記円筒状の導体部102Aの内部へと連通する開口部が設けられている。
【0039】
また、前記第1中心コンタクト101は、図1乃至図3に示すように、両端にバネ性を持つメス受け部を有し、絶縁性の第1ブッシュ103A及び第2ブッシュ103Bにより、前記第1外部コンタクト102の円筒状の導体部102Aの中心軸102Xの近傍に支持されている。
【0040】
また、前記第2中心コンタクト201は、ピン状であり、図1乃至図3に示すように、前記第2コンタクト201の一端201Bは、前記第1外部コンタクト102の突起102Bに設けられた開口部を通して、前記第1中心コンタクト101と電気的に接続されている。
【0041】
また、前記第2外部コンタクト202は円筒状であり、前記第2中心コンタクト201は、図3に示したように、ブッシュ4により、一方の端201Aが前記第2外部コンタクト202の中心軸202X上にあり、もう一方の端201B、すなわち、前記第1中心コンタクト101と接続される部分が前記回転軸RX上にあるように支持されている。
【0042】
また、前記外部コンタクト接続部材3は、図3乃至図5に示すように、前記第1外部コンタクト102の突起102Bを支持する支持部を有する第1外部コンタクト接続導体301と第2外部コンタクト接続導体302と、前記第1外部コンタクト接続導体301と前記第2外部コンタクト接続導体302を固定するねじ303により構成されている。また、本実施例1の同軸アダプタでは、前記第1外部コンタクト接続導体301は、図3乃至図5に示したように、前記第2外部コンタクト202と一体的に形成されている。
【0043】
またこのとき、前記第1外部コンタクト102の突起102Bは、図4及び図5に示したように、前記第1外部コンタクト接続導体301の支持部301Aと前記第2外部コンタクト接続導体302の支持部302Aで挟まれた状態であり、前記突起102Bを支点として、前記回転軸RXまわりに回転させることができるようになっている。
【0044】
図6乃至図16は、本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、図6(a)及び図6(b)、ならびに図7は第1外部コンタクトの斜視図、図8及び図9、ならびに図10は第1外部コンタクトに第1中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図、図11及び図12、ならびに図13は第2中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図、図14及び図15は第2外部コンタクトを取り付ける工程の斜視図、図16は第2外部コンタクト接続導体を取り付ける工程の斜視図である。
【0045】
本実施例1のプラグ付き同軸ケーブル用アダプタを組み立てるときには、まず、図6(a)及び図6(b)、ならびに図7に示すような、円筒状の導体部102Aの一端に、前記円筒状の導体部102Aの中心軸102Xと直交する軸RXを回転軸としたときに回転の支点となる突起102Bが設けられた第1外部コンタクト102を形成する。このとき、前記第1外部コンタクト102は、たとえば、亜鉛ダイカストで形成し、図6(b)に示すように、一方の突起102Bから前記円筒状の導体部102Aの内部と連通する開口部を形成する。また、前記円筒状の導体部102Aの外周面には、たとえば、図6(a)に示したようなねじ溝を形成する。
【0046】
前記第1外部コンタクト102に、第1中心コンタクト101を取り付けるときには、まず、図8に示すように、第1ブッシュ103Aの貫通穴(図示しない)に前記第1中心コンタクト101を挿入し、その上から第2ブッシュ103Bをかぶせる。その後、図9及び図10に示すように、前記第1ブッシュ103A及び前記第2ブッシュ103Bをかぶせた第1中心コンタクト101を前記第1外部コンタクト102の円筒状の導体部102Aに挿入し、前記第1中心コンタクト101を前記第1外部コンタクト102の円筒状の導体部102Aの中心軸102Xの近傍に支持する。
【0047】
このとき、前記第1中心コンタクト101の一方のメス受け部が、図10に示すように、前記第1外部コンタクト102の円筒状の導体部102Aの中心軸102Xと、前記回転軸RXの交点の近傍に来るようにする。またこのとき、たとえば、前記第1ブッシュ103Aには突起を設け、前記第2ブッシュ103Bには前記第1ブッシュ103Aの突起と対応する溝(切り欠き)を設けておく。また、前記第2ブッシュ103Bには、前記第1外部コンタクト102の円筒状の導体部102Aに挿入したときのストッパーを設けておく。
【0048】
次に、図11及び図12に示したように、第2中心コンタクト201をブッシュ4A,4Bで挟み、前記ブッシュ4A,4Bを接着した後、前記第2中心コンタクト201の一方の端201Bを、前記第1外部コンタクト102の突起102Bに設けられた開口部に挿入する。このとき、前記第2中心コンタクト201の、前記第1外部コンタクト102の突起102Bの開口部に挿入された側の端201Bは、図13に示すように、前記第1中心コンタクト101の一端に設けられたメス受け部に挟まれた状態にする。また、前記第1コンタクト102の突起102Bの開口部に、前記ブッシュ4も挿入することにより、前記第2中心コンタクト201の前記第1中心コンタクト101と接続された部分が、前記回転軸RX上に支持される。
【0049】
次に、図14及び図15に示すように、前記第1中心コンタクト101及び前記第2中心コンタクト201が取り付けられた第1外部コンタクト102に、第2外部コンタクト202及び内バネ203を取り付ける。このとき、前記第2外部コンタクト202は、たとえば、亜鉛ダイカストにより、図14に示すように、前記第1外部コンタクト102の突起を支持する支持部301Aを有する第1外部コンタクト接続導体301を一体的に形成しておく。また、前記第2外部コンタクト202と一体的に形成した前記第1外部コンタクト接続導体301には、前記第2中心コンタクト201を通す貫通穴及び、前記ブッシュ4を固定する溝を設けておき、前記第2中心コンタクト201の、前記第2外部コンタクト202に突出した端部201Aが、前記第2外部コンタクト202の中心軸202X上にあるように支持する。
【0050】
その後、図16に示すように、前記第1外部コンタクト102の突起102Bを支持する支持部302Aを有する第2外部コンタクト接続導体302をかぶせ、図3に示したように、前記第1外部コンタクト接続導体301と前記第2外部コンタクト接続導体302をねじ303で固定すると、本実施例1の同軸アダプタが得られる。
【0051】
図17は、本実施例1の同軸アダプタの作用効果を説明するための模式図である。
【0052】
本実施例1の同軸アダプタは、前記第1外部コンタクト102に突起102Bを設けており、前記突起102Bを支点として回転させることができる。すなわち、図1及び図2に示したような、前記第1外部コンタクト102の円筒状の導体部102Aの中心軸102Xと前記第2外部コンタクト202の中心軸202Xとのなす角、言い換えると、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xとのなす角を変えることができる。そのため、本実施例1の同軸アダプタは、図2に示したように、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xが平行な状態で用いることもできるし、図17(a)に示すように、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xが直交した状態で用いることもできる。そのため、たとえば、従来のストレート型のプラグが取り付けられた同軸ケーブルを前記第2コンタクト部2に接続すれば、ライトアングル型のプラグが取り付けられた同軸ケーブルと同じように扱うことができる。
【0053】
また、本実施例1の同軸アダプタでは、前記第1コンタクト部1は、前記第1中心コンタクト101と前記第2中心コンタクト201、及び前記第1外部コンタクト102と前記第2外部コンタクト202のそれぞれの電気的接続を保ちながら回転させることができる。そのため、図2に示したような、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xが平行な状態や、図17(a)に示したような、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xが直交した状態に限らず、たとえば、図17(b)に示したように、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xのなす角を、前記第1コンタクト部1が回転可能な範囲で自由に変えることができる。
【0054】
以上説明したように、本実施例1の同軸アダプタによれば、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xのなす角を変えることができるので、たとえば、従来のストレート型のプラグ付き同軸ケーブルをライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルのように扱うことができる。また逆に、従来のライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルをストレート型の同軸ケーブルのように扱うこともできる。そのため、従来の同軸アダプタと比べて、使用用途の自由度を高くすることができる。
【0055】
また、本実施例1の同軸アダプタは、前記第1コンタクト部1を回転させて、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xのなす角を変えるときに、電気的接続を保ちながら変えることができる。そのため、本実施例1の同軸アダプタを用いて同軸ケーブルを接続すれば、従来のプラグ付き同軸ケーブルや同軸アダプタでは引き出せなかった方向へ同軸ケーブルを引き出すことができる。
【0056】
また、本実施例1では、図1に示したように、回転する前記第1コンタクト部1がメス型で、前記第2コンタクト部2がオス型のプラグ付き同軸ケーブル用アダプタを例にあげて説明したが、これに限らず、たとえば、回転する前記第1コンタクト部1がオス型で、前記第2コンタクト部2がメス型であってもよい。また、前記第1コンタクト部1及び前記第2コンタクト部2が、ともにメス型、あるいはオス型であってもよい。
【0057】
(実施例2)
図18乃至図21は、本発明による実施例2の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図18は同軸アダプタの正面図、図19は図18に示した同軸アダプタの内部構造を示す図、図20は本実施例2の同軸アダプタの動作を説明するための図、図21は本実施例2の同軸アダプタに用いる第1外部コンタクトの斜視図である。
【0058】
本実施例2の同軸アダプタは、前記実施例1のプラグ付き同軸ケーブル用アダプタとほぼ同様の構成であり、図18及び図19に示すように、第1中心コンタクト101と第1外部コンタクト102とを備える第1コンタクト部1と、第2中心コンタクト201と第2外部コンタクト202とを備える第2コンタクト部2と前記第1外部コンタクト102と前記第2外部コンタクト202を電気的に接続する外部コンタクト接続部材3とを有する。
【0059】
なお、前記第1コンタクト部1、前記第2コンタクト部2などの構成は、前記実施例1で説明した同軸アダプタと同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
【0060】
本実施例2の同軸アダプタにおいて、前記実施例1の同軸アダプタと異なる点は、図18及び図19に示したように、前記外部コンタクト接続部材3に、固定ねじ304が設けられている点である。このとき、前記固定ねじ304は、第2外部コンタクト接続導体302に設けられたねじ穴にねじこめられており、先端部が前記第1外部コンタクト102の突起102Bに達している。またこのとき、前記第1外部コンタクト102の突起102Bの表面の、前記固定ねじ304が接する部分には、たとえば、図19に示したように、ガイド用の溝を設けておく。
【0061】
本実施例2の同軸アダプタを用いるときには、まず、たとえば、前記第2コンタクト部2にプラグ付き同軸ケーブルを接続した後、図19に示すように、前記固定ねじ304を緩める。このとき、前記第1コンタクト部1は、前記実施例1の同軸アダプタと同様に回転させることができるので、前記同軸アダプタを接続する場所の周囲の状況に合わせて、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xとのなす角を調節する。
【0062】
前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xとのなす角を調節した後、前記固定ねじ304を締めて、図19に示したように、前記固定ねじ304の先端が前記第1外部コンタクト102の突起102Bに接するようにすると、前記第1外部コンタクト102が回転しなくなる。そのため、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xのなす角を固定することができる。
【0063】
なお、本実施例2のプラグ付き同軸ケーブル用アダプタの組み立てるときには、たとえば、図21に示すように、前記第1外部コンタクト102の突起102Bのうち、前記第1外部コンタクト102の円筒状の導体部102Aの内部空間と連通する開口部が設けられていないほうの突起に、固定ねじ304のガイドをする溝102B’を設けておけばよく、その後は、前記実施例1の同軸アダプタと同様の手順で組み立てていき、最後に前記固定ねじ304を取り付ければよいので、詳細な説明は省略する。
【0064】
以上説明したように、本実施例2の同軸アダプタによれば、前記実施例1の同軸アダプタと同様に、従来の同軸アダプタと比べて、使用用途の自由度を高くすることができる。
【0065】
また、本実施例2の同軸アダプタは、前記第1コンタクト部1を回転させて、前記第1コンタクト部1の軸方向と前記第2コンタクト部2の軸方向のなす角を変えるときに、電気的接続を保ちながら変えることができる。そのため、本実施例2の同軸アダプタを用いれば、従来のプラグ付き同軸ケーブルや同軸アダプタでは、同軸ケーブルを曲げなければ引き出せなかった方向(角度)に前記同軸ケーブルを引き出すことができる。
【0066】
また、本実施例2のプラグ付き同軸ケーブル用アダプタのように、前記固定ねじ304を設けることにより、前記第1コンタクト部1の軸方向と前記第2コンタクト部2の軸方向とのなす角を調節した後、前記第1コンタクト部1を固定することができ、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xの角度を堅固に固定することができる。そのため、前記同軸アダプタを用いてプラグ付き同軸ケーブルを端子に接続するときに、たとえば、前記端子が狭い空間にある場合にも容易に接続することができる。
【0067】
また、本実施例2では、図18に示したように、回転する前記第1コンタクト部1がメス型で、前記第2コンタクト部2がオス型のプラグ付き同軸ケーブル用アダプタを例にあげて説明したが、これに限らず、たとえば、回転する前記第1コンタクト部1がオス型で、前記第2コンタクト部2がメス型であってもよい。また、前記第1コンタクト部1及び前記第2コンタクト部2が、ともにメス型、あるいはオス型であってもよい。
【0068】
(実施例3)
図22乃至図24は、本発明による実施例3の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図22は同軸アダプタの正面図、図23は図22に示した同軸アダプタを正面から見たときの内部構造を示す図、図24は図22に示した同軸アダプタの底面図である。
【0069】
本実施例3の同軸アダプタは、図22及び図23に示すように、第1中心コンタクト101と第1外部コンタクト102とを備える第1コンタクト部1と、第2中心コンタクト201と第2外部コンタクト202とを備える第2コンタクト部2と、前記第1外部コンタクト102と前記第2外部コンタクト202とを電気的に接続する外部コンタクト接続部材3とを有する。
【0070】
なお、前記第1コンタクト部1の構成は、前記実施例1で説明した同軸アダプタと同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
【0071】
また、本実施例3の同軸アダプタは、前記実施例1及び前記実施例2の同軸アダプタと異なり、図22及び図23に示すように、前記第2外部コンタクト202と前記第1外部コンタクト接続導体301が異なる導体部品からなる。またこのとき、前記第2外部コンタクト202は、筒状導体の内周面にねじ山が設けられている。
【0072】
また、前記第1外部コンタクト接続導体301は、円筒状の突起301Aが前記第2外部コンタクト202に挿入されており、前記円筒状の突起301Aの先端部分が、外側に開くように折り曲げ加工されている。そのため、前記第2外部コンタクト202は、前記第1外部コンタクト接続導体301との電気的接続を保ちながら、中心軸202Xと平行な軸を回転軸として回転するようになっている。
【0073】
また、前記第2外部コンタクト202の外周面には、前記第2外部コンタクト202を回転させやすくするための回転補助部202Aを設けておく。またこのとき、前記回転補助部202Aは、図24に示すように、切り欠き202Bを設けておき、前記第1外部コンタクト接続導体301と前記第2外部コンタクト接続導体302を固定するねじ303を回せるようにしておく。
【0074】
本実施例3の同軸アダプタも、前記第1コンタクト部1が回転し、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xとのなす角を変えることができる。
【0075】
また、本実施例3の同軸アダプタのように、前記第2外部コンタクト202の内周面にねじ山を設けておくと、前記第2外部コンタクト202とプラグ付き同軸ケーブルのプラグや、建物の壁面に取り付けられたTV端子などとを接続するときに、ねじ止めすることができる。そのため、前記実施例1及び前記実施例2の同軸アダプタに比べて、抜けにくく、接続信頼性が向上する。
【0076】
また、本実施例3の同軸アダプタでは、前記第2外部コンタクト202と前記第1外部コンタクト接続導体301が、電気的接続を保ちながら前記第2外部コンタクト202の中心軸202Xと平行な方向を回転軸として回転させることができる。また、本実施例3の同軸アダプタは、前記実施例1及び前記実施例2で説明したように、前記第1コンタクト部1を、前記第2コンタクト部2の中心軸と直交する方向を回転軸(第1回転軸)RXとして回転させることもできる。そのため、本実施例3の同軸アダプタは、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xとのなす角を三次元的に変えることができる。
【0077】
また、前記第2外部コンタクト202の内周面にねじ山を設けた場合、前記第2コンタクト部2にプラグ付き同軸ケーブルを接続するときに、ねじ止めすることができる。このとき、前記第2外部コンタクト202と前記プラグ付き同軸ケーブルの外部コンタクトは、前記実施例1及び前記実施例2で説明した場合に比べて、接続が確実になる。そのため、前記第2外部コンタクト202と前記プラグ付き同軸ケーブルの接続部のシールド性を高くすることができる。
【0078】
以上説明したように、本実施例3の同軸アダプタによれば、前記実施例1及び前記実施例2の同軸アダプタと同様に、従来の同軸アダプタと比べて、使用用途の自由度を高くすることができる。
【0079】
また、本実施例3の同軸アダプタは、前記第1コンタクト部1を回転させて、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xのなす角を変えるときに、電気的接続を保ちながら変えることができる。そのため、従来のプラグ付き同軸ケーブルや同軸アダプタでは、同軸ケーブルを曲げなければ引き出せなかった方向(角度)に、前記同軸ケーブルを引き出すことができる。
【0080】
また、本実施例3の同軸アダプタは、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xとのなす角を三次元的に変えることができるので、前記実施例1や前記実施例2の同軸アダプタに比べて、同軸ケーブルの引き出し方向の自由度が、さらに高くなる。
【0081】
また、本実施例3の同軸アダプタは、前記第2コンタクト部2とプラグ付き同軸ケーブルの接続の確実性が高いので、前記実施例1や前記実施例2の同軸アダプタに比べて、前記第2コンタクト部2とプラグ付き同軸ケーブルの接続部のシールド製を高くすることができる。
【0082】
また、本実施例3では、図22に示したように、回転する前記第1コンタクト部1がメス型で、前記第2コンタクト部2がオス型のプラグ付き同軸ケーブル用アダプタを例にあげて説明したが、これに限らず、たとえば、回転する前記第1コンタクト部1がオス型で、前記第2コンタクト部2がメス型であってもよい。また、前記第1コンタクト部1及び前記第2コンタクト部2が、ともにメス型、あるいはオス型であってもよい。
【0083】
また、本実施例3の同軸アダプタの場合も、前記実施例2で説明したような固定ねじ304を設けてよいことは言うまでもない。
【0084】
以上、本発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはもちろんである。
【0085】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下の通りである。
【0086】
(1)同軸アダプタの使用用途の自由度を高くすることができる。
【0087】
(2)同軸アダプタにプラグ付き同軸ケーブルを接続したときに、前記プラグ付き同軸ケーブルの引き出し方向の自由度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、同軸アダプタの正面図である。
【図2】本実施例1の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図1に示した同軸アダプタの右側面図である。
【図3】本実施例1の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図1に示した同軸アダプタを正面から見たときの内部構造を示す図である。
【図4】本実施例1の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図1に示した同軸アダプタを右側面から見たときの内部構造を示す図である。
【図5】本実施例1の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図1に示した同軸アダプタを左側面から見たときの内部構造を示す図である。
【図6】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、図6(a)及び図6(b)は第1外部コンタクトの斜視図である。
【図7】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、図6(a)に示した第1外部コンタクトを、紙面上下方向を回転軸として90度回転させた斜視図である。
【図8】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第1外部コンタクトに第1中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図9】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第1外部コンタクトに第1中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図10】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第1外部コンタクトに第1中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図11】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第2中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図12】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第2中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図13】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第2中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図14】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第2外部コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図15】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第2外部コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図16】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第2外部コンタクト接続導体を取り付ける工程の斜視図である。
【図17】本実施例1の同軸アダプタの作用効果を説明するための模式図である。
【図18】本発明による実施例2の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、同軸アダプタの正面図である。
【図19】本実施例2の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図18に示した同軸アダプタを正面から見たときの内部構造を示す図である。
【図20】本実施例2の同軸アダプタの動作を説明するための模式図である。
【図21】本実施例2の同軸アダプタに用いる第1外部コンタクトの斜視図である。
【図22】本発明による実施例3の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、同軸アダプタの正面図である。
【図23】本実施例3の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図22に示した同軸アダプタを正面から見たときの内部構造を示す図である。
【図24】本実施例3の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図22に示した同軸アダプタの底面図である。
【符号の説明】
1…第1コンタクト部、101…第1中心コンタクト、102…第1外部コンタクト、102A…第1外部コンタクトの円筒状の導体部、102B…第1外部コンタクトの突起、103A…第1ブッシュ、103B…第2ブッシュ、2…第2コンタクト部、201…第2中心コンタクト、201A,201B…第2中心コンタクトの端部、202…第2外部コンタクト、203…内バネ、3…外部コンタクト接続部材、301…第1外部コンタクト接続導体、302…第2外部コンタクト接続導体、303…ねじ、304…固定ねじ、4,4A,4B…ブッシュ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、同軸アダプタに関し、特に、建物の壁面やテレビ受像機などに設けられた同軸構造の端子とプラグ付き同軸ケーブルとを接続する、あるいはプラグ付き同軸ケーブル同士を接続する同軸アダプタに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物の壁面やテレビ受像機、ラックマウントなどの側面(背面)に設けられた同軸構造の端子に同軸ケーブルを接続するときには、オス型、あるいはメス型のプラグが取り付けられた同軸ケーブル(以下、プラグ付き同軸ケーブルと称する)を用いる。
【0003】
前記プラグ付き同軸ケーブルは、一般に、前記プラグの外部コンタクトの中心軸方向と前記同軸ケーブルの引き出し方向が平行なストレート型のプラグ付き同軸ケーブルと、前記プラグの外部コンタクトの中心軸方向と前記同軸ケーブルの引き出し方向が直交したライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルが広く用いられている。
【0004】
このとき、前記ストレート型のプラグ付き同軸ケーブルと前記ライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルは、前記プラグ付き同軸ケーブルを接続する端子が設けられた場所や、周囲の状況により使い分けられている。
【0005】
しかしながら、前記各プラグ付き同軸ケーブルは、前記プラグの外部コンタクトの中心軸方向と前記同軸ケーブルの引き出し方向の関係が固定されているので、たとえば、テレビ受像機やラックマウントの配置を変えて、ストレート型のプラグ付き同軸ケーブルで接続していた状況から、ライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルでの接続が適している状況に変わった場合には、新たにライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルを用意(購入)するか、前記プラグをライトアングル型に取り替えなければならなかった。
【0006】
そこで、従来、たとえば、前記ストレート型のプラグ付き同軸ケーブルを、ライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルのように扱える同軸アダプタが用いられている。
【0007】
前記同軸アダプタは、第1中心コンタクトと第1外部コンタクトを備える第1コンタクト部と、第2中心コンタクトと第2外部コンタクトを備える第2コンタクト部の2つのコンタクト部を有し、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向、言い換えると、前記第1外部コンタクトの中心軸方向と前記第2外部コンタクトの中心軸方向が平行、あるいは直交したものがある。
【0008】
このとき、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向が直交した同軸アダプタ(L型同軸アダプタ)を用いれば、前記ストレート型のプラグ付き同軸ケーブルを前記ライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルのように接続することができる。
【0009】
また、前記同軸アダプタを用いることにより、たとえば、前記ライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルを、前記ストレート型のプラグ付き同軸ケーブルのように接続することもできる。
【0010】
また、前記同軸アダプタは、前記プラグ付き同軸ケーブルのプラグの方向の変換に限らず、たとえば、同軸ケーブルを延長したい場合や、タイプ(規格)が異なる同軸ケーブル同士を接続する場合などにも用いられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術では、前記同軸アダプタは、前記第1外部コンタクトの中心軸方向と前記第2外部コンタクトの中心軸方向の関係が固定されているので、接続する部分の状況に応じて、たとえば、前記第1外部コンタクトの中心軸方向と前記第2外部コンタクトの中心軸方向が平行なアダプタと、直交したアダプタを使い分けなければならない。そのため、前記従来の同軸アダプタは、使用用途の自由度が低いという問題があった。
【0012】
また、前記従来の同軸アダプタは、前記第1外部コンタクトの中心軸方向と前記第2外部コンタクトの中心軸方向が平行、あるいは直交したものがほとんどである。しかしながら、前記同軸アダプタを用いて、建物の壁面やテレビ受像機などの端子にプラグ付き同軸ケーブルを接続するときには、前記テレビ受像機やラックマウントの構成や端子の位置などによっては、前記端子の軸方向、あるいは前記端子の軸方向と直交する方向に同軸ケーブルを引き出せない場合があり、前記従来の同軸アダプタでは前記プラグ付き同軸ケーブルの接続が難しい場合がある。
【0013】
以上のようなことから、従来の同軸アダプタは、前記プラグ付き同軸ケーブルを接続したときの、前記同軸ケーブルの引き出し方向の自由度が低いという問題があった。
【0014】
本発明の目的は、同軸アダプタの使用用途の自由度を高くすることが可能な技術を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、同軸アダプタにプラグ付き同軸ケーブルを接続したときに、前記プラグ付き同軸ケーブルの引き出し方向の自由度を高くすることが可能な技術を提供することにある。
【0016】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明の概要を説明すれば、以下の通りである。
【0018】
(1)第1中心コンタクト及び第1外部コンタクトとを備える第1コンタクト部と、第2中心コンタクト及び第2外部コンタクトとを備える第2コンタクト部と、前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトを電気的に接続する外部コンタクト接続導体とを有し、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクト、及び前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトがそれぞれ、電気的に接続されている同軸アダプタであって、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向とのなす角を変えることができる同軸アダプタである。
【0019】
前記(1)の手段によれば、前記同軸アダプタを用いて、従来のストレート型、あるいはライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルと、建物の壁面やテレビ受像機に設けられた端子を接続するときに、前記端子からの同軸ケーブルの引き出し方向を変えることができる。そのため、従来の同軸アダプタに比べて、使用用途の自由度を高くすることができる。
【0020】
また、前記(1)の手段において、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクトの軸方向とのなす角を変える方法としては、前記第1コンタクト部を、前記第1コンタクト部の軸方向と直交する方向を回転軸として回転させる方法がある。このとき、前記第1コンタクト部は、たとえば、前記回転軸周りに180℃回転できるようにしておくと、前記(1)の同軸アダプタ1つで、従来の第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向が平行な同軸アダプタ、および第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向が直交した同軸アダプタとして用いることができる。
【0021】
また、前記(1)の手段において、前記第1コンタクト部を、前記第1コンタクト部の軸方向と直交する方向を第1回転軸として回転し、前記第2コンタクト部の軸方向を第2回転軸として回転するようにしてもよい。この場合、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向のなす角を三次元的に変えることができる。
【0022】
またこのとき、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクト、及び前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトのそれぞれの電気的接続を保ちながら回転させることができると、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向を連続的に変化させることができ、従来の同軸アダプタでは引き出せなかった方向に同軸ケーブルを引き出すことができ、前記同軸ケーブルの引き出し方向の自由度が高くなる。
【0023】
(2)第1中心コンタクト及び第1外部コンタクトを備える第1コンタクト部と、第2中心コンタクト及び第2外部コンタクトを備える第2コンタクト部と、前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトとを電気的に接続する外部コンタクト接続部材とを有し、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクト、及び前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトがそれぞれ、電気的に接続されて同軸アダプタであって、前記第1外部コンタクトは、円筒状の導体部の一端に、前記円筒状の導体部の中心軸と直交する方向の1つを回転軸とした回転の支点となる突起が設けられ、かつ、前記突起から前記円筒状の導体部の内部に連通する開口部が設けられており、前記外部コンタクト接続部材は、前記第1外部コンタクトの前記突起部分と電気的に接触して前記第1外部コンタクトを支持する第1外部コンタクト支持部が設けられており、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクトとは、前記第1外部コンタクトの前記突起に設けられた開口部を通して、電気的に接続されている同軸アダプタである。
【0024】
前記(2)の手段によれば、前記第1コンタクト部の前記第1外部コンタクトに、回転の支点となる突起を設け、前記外部コンタクト接続部材に、前記第1外部コンタクトの突起を支持する支持部を設けることにより、前記第1外部コンタクトを回転させることができる。このとき、前記第2中心コンタクトを、前記第1外部コンタクトの前記突起に設けられた開口部を通して前記第1中心コンタクトと接続することにより、前記第1中心コンタクト及び前記第2中心コンタクトを通る信号の漏れを防ぐことが容易になる。またこのとき、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクト、及び前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトのそれぞれの電気的接続を保ちながら回転させることができる。
【0025】
また、前記外部コンタクト接続部材は、前記第1外部コンタクトの前記突起を支持する支持部が設けられた第1外部コンタクト接続導体と第2外部コンタクト接続導体とにより構成し、前記第1外部コンタクト接続導体の前記支持部と、前記第2外部コンタクト接続導体の前記支持部とで、前記第1外部コンタクトの前記突起を挟むように支持する。
【0026】
またこのとき、前記第1外部コンタクト接続導体は、前記第2外部コンタクトと一体的に設けられていてもよいし、前記第2外部コンタクトとは異なる導体部品であってもよい。
【0027】
前記第1外部コンタクト接続導体と前記第2外部コンタクトを異なる導体部品で構成する場合、前記第1外部コンタクト接続導体は、前記第2外部コンタクトと電気的に接続し、かつ、前記第2外部コンタクトを回転可能な状態で支持する第2外部コンタクト支持部を設けることが好ましい。このとき、前記第2外部コンタクトを回転可能な状態で支持することにより、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向とのなす角を三次元的に変えることができる。
【0028】
また、前記(2)の手段において、前記外部コンタクト接続部材に、前記第1外部コンタクトを固定する固定ねじを設けることにより、前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向とのなす角を調節した後、前記第1コンタクト部を固定することができる。
【0029】
また、前記(2)の手段において、前記第1コンタクト部は、たとえば、前記第1中心コンタクトが、両端にバネ性をもつメス受け部を有するメス型で、前記第2コンタクト部は、前記第2中心コンタクトがピン状のオス型の場合が考えられる。このとき、前記第2中心コンタクトの一端は、前記第1中心コンタクトの一方のメス受け部に挟むことで、電気的接続を確保するとともに、前記第1コンタクト部を回転させることができる。
【0030】
またこのとき、前記第1外部コンタクトは、前記円筒状の導体部の外周面にねじ溝を設けておくことが好ましい。
【0031】
また、前記第2外部コンタクトは、前記円筒状の導体部の内部に内バネが設けられていてもよいし、前記円筒状の導体部の内周面にねじ山が設けられていてもよい。前記第2外部コンタクトの円筒状の導体部の内周面にねじ山を設けた場合、前記第2外部コンタクトに接続するプラグ付き同軸ケーブル、あるいは端子をねじ止めで固定することができ、前記プラグ付き同軸ケーブル、あるいは端子を抜けにくくすることができる。
【0032】
また、前記プラグ付き同軸ケーブル、あるいは端子をねじ止めで固定することにより、前記同軸アダプタの第2外部コンタクトと前記プラグ付き同軸ケーブル、あるいは端子との接続が確実になり、接続部のシールド性が高くなる。
【0033】
以下、本発明について、図面を参照して実施の形態(実施例)とともに詳細に説明する。
【0034】
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは、同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0035】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1乃至図5は、本発明による実施例1の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図1は同軸アダプタの正面図、図2は図1に示した同軸アダプタの右側面図、図3は図1に示した同軸アダプタを正面から見たときの内部構造を示す図、図4は図1に示した同軸アダプタを右側面から見たときの内部構造を示す図、図5は図1に示した同軸アダプタを左側面から見たときの内部構造を示す図である。
【0036】
図1乃至図5において、1は第1コンタクト部、101は第1中心コンタクト、102は第1外部コンタクト、102Aは第1外部コンタクトの円筒状の導体部、102Bは第1外部コンタクトの突起、103Aは第1ブッシュ、103Bは第2ブッシュ、2は第2コンタクト部、201は第2中心コンタクト、201A,201Bは第2中心コンタクトの端部、202は第2外部コンタクト、203は内バネ、3は外部コンタクト接続部材、301は第1外部コンタクト接続導体、302は第2外部コンタクト接続導体、4はブッシュである。
【0037】
本実施例1の同軸アダプタは、図1及び図2に示すように、第1中心コンタクト101と第1外部コンタクト102とを備える第1コンタクト部1と、第2中心コンタクト201と第2外部コンタクト202とを備える第2コンタクト部2と、前記第1外部コンタクト102と前記第2外部コンタクト202を電気的に接続する外部コンタクト接続部材3により構成されている。
【0038】
また、前記第1外部コンタクト102は、図3乃至図5に示すように、円筒状の導体部102Aの一端に、前記円筒状の導体部102Aの中心軸102Xと直交する方向の軸RXを回転軸とした回転の支点となる突起102Bを有し、かつ、前記突起102Bから前記円筒状の導体部102Aの内部へと連通する開口部が設けられている。
【0039】
また、前記第1中心コンタクト101は、図1乃至図3に示すように、両端にバネ性を持つメス受け部を有し、絶縁性の第1ブッシュ103A及び第2ブッシュ103Bにより、前記第1外部コンタクト102の円筒状の導体部102Aの中心軸102Xの近傍に支持されている。
【0040】
また、前記第2中心コンタクト201は、ピン状であり、図1乃至図3に示すように、前記第2コンタクト201の一端201Bは、前記第1外部コンタクト102の突起102Bに設けられた開口部を通して、前記第1中心コンタクト101と電気的に接続されている。
【0041】
また、前記第2外部コンタクト202は円筒状であり、前記第2中心コンタクト201は、図3に示したように、ブッシュ4により、一方の端201Aが前記第2外部コンタクト202の中心軸202X上にあり、もう一方の端201B、すなわち、前記第1中心コンタクト101と接続される部分が前記回転軸RX上にあるように支持されている。
【0042】
また、前記外部コンタクト接続部材3は、図3乃至図5に示すように、前記第1外部コンタクト102の突起102Bを支持する支持部を有する第1外部コンタクト接続導体301と第2外部コンタクト接続導体302と、前記第1外部コンタクト接続導体301と前記第2外部コンタクト接続導体302を固定するねじ303により構成されている。また、本実施例1の同軸アダプタでは、前記第1外部コンタクト接続導体301は、図3乃至図5に示したように、前記第2外部コンタクト202と一体的に形成されている。
【0043】
またこのとき、前記第1外部コンタクト102の突起102Bは、図4及び図5に示したように、前記第1外部コンタクト接続導体301の支持部301Aと前記第2外部コンタクト接続導体302の支持部302Aで挟まれた状態であり、前記突起102Bを支点として、前記回転軸RXまわりに回転させることができるようになっている。
【0044】
図6乃至図16は、本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、図6(a)及び図6(b)、ならびに図7は第1外部コンタクトの斜視図、図8及び図9、ならびに図10は第1外部コンタクトに第1中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図、図11及び図12、ならびに図13は第2中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図、図14及び図15は第2外部コンタクトを取り付ける工程の斜視図、図16は第2外部コンタクト接続導体を取り付ける工程の斜視図である。
【0045】
本実施例1のプラグ付き同軸ケーブル用アダプタを組み立てるときには、まず、図6(a)及び図6(b)、ならびに図7に示すような、円筒状の導体部102Aの一端に、前記円筒状の導体部102Aの中心軸102Xと直交する軸RXを回転軸としたときに回転の支点となる突起102Bが設けられた第1外部コンタクト102を形成する。このとき、前記第1外部コンタクト102は、たとえば、亜鉛ダイカストで形成し、図6(b)に示すように、一方の突起102Bから前記円筒状の導体部102Aの内部と連通する開口部を形成する。また、前記円筒状の導体部102Aの外周面には、たとえば、図6(a)に示したようなねじ溝を形成する。
【0046】
前記第1外部コンタクト102に、第1中心コンタクト101を取り付けるときには、まず、図8に示すように、第1ブッシュ103Aの貫通穴(図示しない)に前記第1中心コンタクト101を挿入し、その上から第2ブッシュ103Bをかぶせる。その後、図9及び図10に示すように、前記第1ブッシュ103A及び前記第2ブッシュ103Bをかぶせた第1中心コンタクト101を前記第1外部コンタクト102の円筒状の導体部102Aに挿入し、前記第1中心コンタクト101を前記第1外部コンタクト102の円筒状の導体部102Aの中心軸102Xの近傍に支持する。
【0047】
このとき、前記第1中心コンタクト101の一方のメス受け部が、図10に示すように、前記第1外部コンタクト102の円筒状の導体部102Aの中心軸102Xと、前記回転軸RXの交点の近傍に来るようにする。またこのとき、たとえば、前記第1ブッシュ103Aには突起を設け、前記第2ブッシュ103Bには前記第1ブッシュ103Aの突起と対応する溝(切り欠き)を設けておく。また、前記第2ブッシュ103Bには、前記第1外部コンタクト102の円筒状の導体部102Aに挿入したときのストッパーを設けておく。
【0048】
次に、図11及び図12に示したように、第2中心コンタクト201をブッシュ4A,4Bで挟み、前記ブッシュ4A,4Bを接着した後、前記第2中心コンタクト201の一方の端201Bを、前記第1外部コンタクト102の突起102Bに設けられた開口部に挿入する。このとき、前記第2中心コンタクト201の、前記第1外部コンタクト102の突起102Bの開口部に挿入された側の端201Bは、図13に示すように、前記第1中心コンタクト101の一端に設けられたメス受け部に挟まれた状態にする。また、前記第1コンタクト102の突起102Bの開口部に、前記ブッシュ4も挿入することにより、前記第2中心コンタクト201の前記第1中心コンタクト101と接続された部分が、前記回転軸RX上に支持される。
【0049】
次に、図14及び図15に示すように、前記第1中心コンタクト101及び前記第2中心コンタクト201が取り付けられた第1外部コンタクト102に、第2外部コンタクト202及び内バネ203を取り付ける。このとき、前記第2外部コンタクト202は、たとえば、亜鉛ダイカストにより、図14に示すように、前記第1外部コンタクト102の突起を支持する支持部301Aを有する第1外部コンタクト接続導体301を一体的に形成しておく。また、前記第2外部コンタクト202と一体的に形成した前記第1外部コンタクト接続導体301には、前記第2中心コンタクト201を通す貫通穴及び、前記ブッシュ4を固定する溝を設けておき、前記第2中心コンタクト201の、前記第2外部コンタクト202に突出した端部201Aが、前記第2外部コンタクト202の中心軸202X上にあるように支持する。
【0050】
その後、図16に示すように、前記第1外部コンタクト102の突起102Bを支持する支持部302Aを有する第2外部コンタクト接続導体302をかぶせ、図3に示したように、前記第1外部コンタクト接続導体301と前記第2外部コンタクト接続導体302をねじ303で固定すると、本実施例1の同軸アダプタが得られる。
【0051】
図17は、本実施例1の同軸アダプタの作用効果を説明するための模式図である。
【0052】
本実施例1の同軸アダプタは、前記第1外部コンタクト102に突起102Bを設けており、前記突起102Bを支点として回転させることができる。すなわち、図1及び図2に示したような、前記第1外部コンタクト102の円筒状の導体部102Aの中心軸102Xと前記第2外部コンタクト202の中心軸202Xとのなす角、言い換えると、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xとのなす角を変えることができる。そのため、本実施例1の同軸アダプタは、図2に示したように、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xが平行な状態で用いることもできるし、図17(a)に示すように、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xが直交した状態で用いることもできる。そのため、たとえば、従来のストレート型のプラグが取り付けられた同軸ケーブルを前記第2コンタクト部2に接続すれば、ライトアングル型のプラグが取り付けられた同軸ケーブルと同じように扱うことができる。
【0053】
また、本実施例1の同軸アダプタでは、前記第1コンタクト部1は、前記第1中心コンタクト101と前記第2中心コンタクト201、及び前記第1外部コンタクト102と前記第2外部コンタクト202のそれぞれの電気的接続を保ちながら回転させることができる。そのため、図2に示したような、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xが平行な状態や、図17(a)に示したような、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xが直交した状態に限らず、たとえば、図17(b)に示したように、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xのなす角を、前記第1コンタクト部1が回転可能な範囲で自由に変えることができる。
【0054】
以上説明したように、本実施例1の同軸アダプタによれば、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xのなす角を変えることができるので、たとえば、従来のストレート型のプラグ付き同軸ケーブルをライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルのように扱うことができる。また逆に、従来のライトアングル型のプラグ付き同軸ケーブルをストレート型の同軸ケーブルのように扱うこともできる。そのため、従来の同軸アダプタと比べて、使用用途の自由度を高くすることができる。
【0055】
また、本実施例1の同軸アダプタは、前記第1コンタクト部1を回転させて、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xのなす角を変えるときに、電気的接続を保ちながら変えることができる。そのため、本実施例1の同軸アダプタを用いて同軸ケーブルを接続すれば、従来のプラグ付き同軸ケーブルや同軸アダプタでは引き出せなかった方向へ同軸ケーブルを引き出すことができる。
【0056】
また、本実施例1では、図1に示したように、回転する前記第1コンタクト部1がメス型で、前記第2コンタクト部2がオス型のプラグ付き同軸ケーブル用アダプタを例にあげて説明したが、これに限らず、たとえば、回転する前記第1コンタクト部1がオス型で、前記第2コンタクト部2がメス型であってもよい。また、前記第1コンタクト部1及び前記第2コンタクト部2が、ともにメス型、あるいはオス型であってもよい。
【0057】
(実施例2)
図18乃至図21は、本発明による実施例2の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図18は同軸アダプタの正面図、図19は図18に示した同軸アダプタの内部構造を示す図、図20は本実施例2の同軸アダプタの動作を説明するための図、図21は本実施例2の同軸アダプタに用いる第1外部コンタクトの斜視図である。
【0058】
本実施例2の同軸アダプタは、前記実施例1のプラグ付き同軸ケーブル用アダプタとほぼ同様の構成であり、図18及び図19に示すように、第1中心コンタクト101と第1外部コンタクト102とを備える第1コンタクト部1と、第2中心コンタクト201と第2外部コンタクト202とを備える第2コンタクト部2と前記第1外部コンタクト102と前記第2外部コンタクト202を電気的に接続する外部コンタクト接続部材3とを有する。
【0059】
なお、前記第1コンタクト部1、前記第2コンタクト部2などの構成は、前記実施例1で説明した同軸アダプタと同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
【0060】
本実施例2の同軸アダプタにおいて、前記実施例1の同軸アダプタと異なる点は、図18及び図19に示したように、前記外部コンタクト接続部材3に、固定ねじ304が設けられている点である。このとき、前記固定ねじ304は、第2外部コンタクト接続導体302に設けられたねじ穴にねじこめられており、先端部が前記第1外部コンタクト102の突起102Bに達している。またこのとき、前記第1外部コンタクト102の突起102Bの表面の、前記固定ねじ304が接する部分には、たとえば、図19に示したように、ガイド用の溝を設けておく。
【0061】
本実施例2の同軸アダプタを用いるときには、まず、たとえば、前記第2コンタクト部2にプラグ付き同軸ケーブルを接続した後、図19に示すように、前記固定ねじ304を緩める。このとき、前記第1コンタクト部1は、前記実施例1の同軸アダプタと同様に回転させることができるので、前記同軸アダプタを接続する場所の周囲の状況に合わせて、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xとのなす角を調節する。
【0062】
前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xとのなす角を調節した後、前記固定ねじ304を締めて、図19に示したように、前記固定ねじ304の先端が前記第1外部コンタクト102の突起102Bに接するようにすると、前記第1外部コンタクト102が回転しなくなる。そのため、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xのなす角を固定することができる。
【0063】
なお、本実施例2のプラグ付き同軸ケーブル用アダプタの組み立てるときには、たとえば、図21に示すように、前記第1外部コンタクト102の突起102Bのうち、前記第1外部コンタクト102の円筒状の導体部102Aの内部空間と連通する開口部が設けられていないほうの突起に、固定ねじ304のガイドをする溝102B’を設けておけばよく、その後は、前記実施例1の同軸アダプタと同様の手順で組み立てていき、最後に前記固定ねじ304を取り付ければよいので、詳細な説明は省略する。
【0064】
以上説明したように、本実施例2の同軸アダプタによれば、前記実施例1の同軸アダプタと同様に、従来の同軸アダプタと比べて、使用用途の自由度を高くすることができる。
【0065】
また、本実施例2の同軸アダプタは、前記第1コンタクト部1を回転させて、前記第1コンタクト部1の軸方向と前記第2コンタクト部2の軸方向のなす角を変えるときに、電気的接続を保ちながら変えることができる。そのため、本実施例2の同軸アダプタを用いれば、従来のプラグ付き同軸ケーブルや同軸アダプタでは、同軸ケーブルを曲げなければ引き出せなかった方向(角度)に前記同軸ケーブルを引き出すことができる。
【0066】
また、本実施例2のプラグ付き同軸ケーブル用アダプタのように、前記固定ねじ304を設けることにより、前記第1コンタクト部1の軸方向と前記第2コンタクト部2の軸方向とのなす角を調節した後、前記第1コンタクト部1を固定することができ、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xの角度を堅固に固定することができる。そのため、前記同軸アダプタを用いてプラグ付き同軸ケーブルを端子に接続するときに、たとえば、前記端子が狭い空間にある場合にも容易に接続することができる。
【0067】
また、本実施例2では、図18に示したように、回転する前記第1コンタクト部1がメス型で、前記第2コンタクト部2がオス型のプラグ付き同軸ケーブル用アダプタを例にあげて説明したが、これに限らず、たとえば、回転する前記第1コンタクト部1がオス型で、前記第2コンタクト部2がメス型であってもよい。また、前記第1コンタクト部1及び前記第2コンタクト部2が、ともにメス型、あるいはオス型であってもよい。
【0068】
(実施例3)
図22乃至図24は、本発明による実施例3の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図22は同軸アダプタの正面図、図23は図22に示した同軸アダプタを正面から見たときの内部構造を示す図、図24は図22に示した同軸アダプタの底面図である。
【0069】
本実施例3の同軸アダプタは、図22及び図23に示すように、第1中心コンタクト101と第1外部コンタクト102とを備える第1コンタクト部1と、第2中心コンタクト201と第2外部コンタクト202とを備える第2コンタクト部2と、前記第1外部コンタクト102と前記第2外部コンタクト202とを電気的に接続する外部コンタクト接続部材3とを有する。
【0070】
なお、前記第1コンタクト部1の構成は、前記実施例1で説明した同軸アダプタと同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
【0071】
また、本実施例3の同軸アダプタは、前記実施例1及び前記実施例2の同軸アダプタと異なり、図22及び図23に示すように、前記第2外部コンタクト202と前記第1外部コンタクト接続導体301が異なる導体部品からなる。またこのとき、前記第2外部コンタクト202は、筒状導体の内周面にねじ山が設けられている。
【0072】
また、前記第1外部コンタクト接続導体301は、円筒状の突起301Aが前記第2外部コンタクト202に挿入されており、前記円筒状の突起301Aの先端部分が、外側に開くように折り曲げ加工されている。そのため、前記第2外部コンタクト202は、前記第1外部コンタクト接続導体301との電気的接続を保ちながら、中心軸202Xと平行な軸を回転軸として回転するようになっている。
【0073】
また、前記第2外部コンタクト202の外周面には、前記第2外部コンタクト202を回転させやすくするための回転補助部202Aを設けておく。またこのとき、前記回転補助部202Aは、図24に示すように、切り欠き202Bを設けておき、前記第1外部コンタクト接続導体301と前記第2外部コンタクト接続導体302を固定するねじ303を回せるようにしておく。
【0074】
本実施例3の同軸アダプタも、前記第1コンタクト部1が回転し、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xとのなす角を変えることができる。
【0075】
また、本実施例3の同軸アダプタのように、前記第2外部コンタクト202の内周面にねじ山を設けておくと、前記第2外部コンタクト202とプラグ付き同軸ケーブルのプラグや、建物の壁面に取り付けられたTV端子などとを接続するときに、ねじ止めすることができる。そのため、前記実施例1及び前記実施例2の同軸アダプタに比べて、抜けにくく、接続信頼性が向上する。
【0076】
また、本実施例3の同軸アダプタでは、前記第2外部コンタクト202と前記第1外部コンタクト接続導体301が、電気的接続を保ちながら前記第2外部コンタクト202の中心軸202Xと平行な方向を回転軸として回転させることができる。また、本実施例3の同軸アダプタは、前記実施例1及び前記実施例2で説明したように、前記第1コンタクト部1を、前記第2コンタクト部2の中心軸と直交する方向を回転軸(第1回転軸)RXとして回転させることもできる。そのため、本実施例3の同軸アダプタは、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xとのなす角を三次元的に変えることができる。
【0077】
また、前記第2外部コンタクト202の内周面にねじ山を設けた場合、前記第2コンタクト部2にプラグ付き同軸ケーブルを接続するときに、ねじ止めすることができる。このとき、前記第2外部コンタクト202と前記プラグ付き同軸ケーブルの外部コンタクトは、前記実施例1及び前記実施例2で説明した場合に比べて、接続が確実になる。そのため、前記第2外部コンタクト202と前記プラグ付き同軸ケーブルの接続部のシールド性を高くすることができる。
【0078】
以上説明したように、本実施例3の同軸アダプタによれば、前記実施例1及び前記実施例2の同軸アダプタと同様に、従来の同軸アダプタと比べて、使用用途の自由度を高くすることができる。
【0079】
また、本実施例3の同軸アダプタは、前記第1コンタクト部1を回転させて、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xのなす角を変えるときに、電気的接続を保ちながら変えることができる。そのため、従来のプラグ付き同軸ケーブルや同軸アダプタでは、同軸ケーブルを曲げなければ引き出せなかった方向(角度)に、前記同軸ケーブルを引き出すことができる。
【0080】
また、本実施例3の同軸アダプタは、前記第1コンタクト部1の軸方向1Xと前記第2コンタクト部2の軸方向2Xとのなす角を三次元的に変えることができるので、前記実施例1や前記実施例2の同軸アダプタに比べて、同軸ケーブルの引き出し方向の自由度が、さらに高くなる。
【0081】
また、本実施例3の同軸アダプタは、前記第2コンタクト部2とプラグ付き同軸ケーブルの接続の確実性が高いので、前記実施例1や前記実施例2の同軸アダプタに比べて、前記第2コンタクト部2とプラグ付き同軸ケーブルの接続部のシールド製を高くすることができる。
【0082】
また、本実施例3では、図22に示したように、回転する前記第1コンタクト部1がメス型で、前記第2コンタクト部2がオス型のプラグ付き同軸ケーブル用アダプタを例にあげて説明したが、これに限らず、たとえば、回転する前記第1コンタクト部1がオス型で、前記第2コンタクト部2がメス型であってもよい。また、前記第1コンタクト部1及び前記第2コンタクト部2が、ともにメス型、あるいはオス型であってもよい。
【0083】
また、本実施例3の同軸アダプタの場合も、前記実施例2で説明したような固定ねじ304を設けてよいことは言うまでもない。
【0084】
以上、本発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはもちろんである。
【0085】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下の通りである。
【0086】
(1)同軸アダプタの使用用途の自由度を高くすることができる。
【0087】
(2)同軸アダプタにプラグ付き同軸ケーブルを接続したときに、前記プラグ付き同軸ケーブルの引き出し方向の自由度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、同軸アダプタの正面図である。
【図2】本実施例1の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図1に示した同軸アダプタの右側面図である。
【図3】本実施例1の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図1に示した同軸アダプタを正面から見たときの内部構造を示す図である。
【図4】本実施例1の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図1に示した同軸アダプタを右側面から見たときの内部構造を示す図である。
【図5】本実施例1の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図1に示した同軸アダプタを左側面から見たときの内部構造を示す図である。
【図6】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、図6(a)及び図6(b)は第1外部コンタクトの斜視図である。
【図7】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、図6(a)に示した第1外部コンタクトを、紙面上下方向を回転軸として90度回転させた斜視図である。
【図8】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第1外部コンタクトに第1中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図9】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第1外部コンタクトに第1中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図10】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第1外部コンタクトに第1中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図11】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第2中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図12】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第2中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図13】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第2中心コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図14】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第2外部コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図15】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第2外部コンタクトを取り付ける工程の斜視図である。
【図16】本実施例1の同軸アダプタの組み立て方法を説明するための模式図であり、第2外部コンタクト接続導体を取り付ける工程の斜視図である。
【図17】本実施例1の同軸アダプタの作用効果を説明するための模式図である。
【図18】本発明による実施例2の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、同軸アダプタの正面図である。
【図19】本実施例2の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図18に示した同軸アダプタを正面から見たときの内部構造を示す図である。
【図20】本実施例2の同軸アダプタの動作を説明するための模式図である。
【図21】本実施例2の同軸アダプタに用いる第1外部コンタクトの斜視図である。
【図22】本発明による実施例3の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、同軸アダプタの正面図である。
【図23】本実施例3の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図22に示した同軸アダプタを正面から見たときの内部構造を示す図である。
【図24】本実施例3の同軸アダプタの概略構成を示す模式図であり、図22に示した同軸アダプタの底面図である。
【符号の説明】
1…第1コンタクト部、101…第1中心コンタクト、102…第1外部コンタクト、102A…第1外部コンタクトの円筒状の導体部、102B…第1外部コンタクトの突起、103A…第1ブッシュ、103B…第2ブッシュ、2…第2コンタクト部、201…第2中心コンタクト、201A,201B…第2中心コンタクトの端部、202…第2外部コンタクト、203…内バネ、3…外部コンタクト接続部材、301…第1外部コンタクト接続導体、302…第2外部コンタクト接続導体、303…ねじ、304…固定ねじ、4,4A,4B…ブッシュ。
Claims (13)
- 第1中心コンタクト及び第1外部コンタクトとを備える第1コンタクト部と、第2中心コンタクト及び第2外部コンタクトとを備える第2コンタクト部とを有し、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクト、及び前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトがそれぞれ、電気的に接続されている同軸アダプタであって、
前記第1コンタクト部の軸方向と前記第2コンタクト部の軸方向とのなす角を変えることができることを特徴とする同軸アダプタ。 - 前記第1コンタクト部は、前記第1コンタクト部の軸方向と直交する方向を回転軸として回転することを特徴とする請求項1に記載の同軸アダプタ。
- 前記第1コンタクト部は、前記第1コンタクト部の軸方向と直交する方向を第1回転軸として回転するとともに、前記第2コンタクト部の軸方向を第2回転軸として回転することを特徴とする請求項1に記載の同軸アダプタ。
- 前記第1コンタクト部は、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクト、及び前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトのそれぞれの電気的接続を保ちながら回転することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の同軸アダプタ。
- 第1中心コンタクト及び第1外部コンタクトを備える第1コンタクト部と、第2中心コンタクト及び第2外部コンタクトを備える第2コンタクト部と、前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトとを電気的に接続する外部コンタクト接続部材とを有し、前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクト、及び前記第1外部コンタクトと前記第2外部コンタクトがそれぞれ、電気的に接続されて同軸アダプタであって、
前記第1外部コンタクトは、円筒状の導体部の一端に、前記円筒状の導体部の中心軸と直交する方向の1つを回転軸とした回転の支点となる突起が設けられ、かつ、前記突起から前記円筒状の導体部の内部に連通する開口部が設けられており、
前記外部コンタクト接続部材は、前記第1外部コンタクトの前記突起部分と電気的に接触して前記第1外部コンタクトを支持する第1外部コンタクト支持部が設けられており、
前記第1中心コンタクトと前記第2中心コンタクトとは、前記第1外部コンタクトの前記突起に設けられた開口部を通して、電気的に接続されていることを特徴とする同軸アダプタ。 - 前記外部コンタクト接続部材は、前記第1外部コンタクトの前記突起を支持する支持部が設けられた第1外部コンタクト接続導体と第2外部コンタクト接続導体とからなり、
前記第1外部コンタクト接続導体の前記支持部と、前記第2外部コンタクト接続導体の前記支持部とで、前記第1外部コンタクトの前記突起を挟むように支持していることを特徴とする請求項5に記載の同軸アダプタ。 - 前記第1外部コンタクト接続導体は、前記第2外部コンタクトと一体的に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の同軸アダプタ。
- 前記第1外部コンタクト接続導体は、前記第2外部コンタクトと電気的に接続し、かつ、前記第2外部コンタクトを回転可能な状態で支持する第2外部コンタクト支持部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の同軸アダプタ。
- 前記外部コンタクト接続部材は、前記第1外部コンタクトを固定する固定ねじが設けられていることを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載の同軸アダプタ。
- 前記第1中心コンタクトは、両端にバネ性をもつメス受け部を有し、
前記第2中心コンタクトはピン状であり、
前記第2中心コンタクトの一端が前記第1中心コンタクトの一方の前記メス受け部に挟まれていることを特徴とする請求項5乃至請求項9に記載の同軸アダプタ。 - 前記第1外部コンタクトは、前記円筒状の導体部の外周面にねじ溝が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の同軸アダプタ。
- 前記第2外部コンタクトは、前記円筒状の導体部の内部に内バネが設けられていることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の同軸アダプタ。
- 前記第2外部コンタクトは、円筒状の導体部の内周面にねじ山が設けられていることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の同軸アダプタ。
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