JP2004054919A - 情報処理システム、情報処理装置、コンピュータプログラム、及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】情報をユーザの見やすい形式で表示し、情報の想起を支援する情報処理システム、情報処理装置、コンピュータプログラム、及び記録媒体の提供。
【解決手段】ウェブページへのリンクを表すウェブユニット、ウェブページに関連するキーワードを表示する概念ユニット等を互いに関連付けて表示する思考空間ブラウザ100と、表示したウェブページから一部の情報及び履歴情報を取得するためのオーバレイ・ウェブブラウザ200と、過去に閲覧したウェブページの情報を取得するための興味空間ブラウザ300とを備え、ウェブページの一部の情報を含む思考空間の内容を記憶した思考空間データベース19a、履歴情報を記憶した履歴データベース19bを通じて各ブラウザが有機的に連係して情報を表示するようにしている。
【選択図】 図2
【解決手段】ウェブページへのリンクを表すウェブユニット、ウェブページに関連するキーワードを表示する概念ユニット等を互いに関連付けて表示する思考空間ブラウザ100と、表示したウェブページから一部の情報及び履歴情報を取得するためのオーバレイ・ウェブブラウザ200と、過去に閲覧したウェブページの情報を取得するための興味空間ブラウザ300とを備え、ウェブページの一部の情報を含む思考空間の内容を記憶した思考空間データベース19a、履歴情報を記憶した履歴データベース19bを通じて各ブラウザが有機的に連係して情報を表示するようにしている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、検索した情報をユーザに対して見やすい形式で表示し、情報の想起に役立てることが可能な情報処理システム、情報処理装置、該情報処理装置を実現するためのコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムが記録されている記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット網の普及に伴い、ウェブブラウザのようなアプリケーション・ソフトウェアを利用してウェブサーバから所望の情報を取得することが広く行われている。
ウェブブラウザには、表示したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を記憶させるためのブックマーク機能、履歴機能を有しており、過去に閲覧した情報、コンテンツ、ウェブページを検索する際には、このブックマーク機能、履歴機能が利用されることがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−207766号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のようにブックマーク又は履歴として記憶させ、記憶させたブックマーク又は履歴の情報に基づき、過去に閲覧した情報、コンテンツ、ウェブページを検索する場合、ブックマーク又は履歴に関する情報が増えるに従い、所望の情報、コンテンツ、ウェブページが何処にあるかを見つけだすことが困難になるという問題点を有していた。
また、ウェブページの内容は、日々刻々と更新されることが多いため、ウェブページを閲覧した時点での情報を保存して、後日、情報の想起に役立てるようにしてあることが望まれている。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、検索すべき情報の入力を受付け、受付けた情報に基づいて情報を検索し、検索された第1情報と第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報とを表示し、表示された第1情報の近傍と第2情報のとの間に線を表示する構成とすることにより、過去に閲覧した情報を素早く、しかも容易に取得することができる情報処理システム、情報処理装置、該情報処理装置を実現させるためのコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムが記録されているコンピュータでの読取りが可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明の他の目的は、文書データの一部又は全部の選択を受付け、選択された文書データから文字列を抽出し、抽出した文字列と文書データの送信元に係る情報とを関連付けて記憶する構成とすることにより、必要な情報を保存して、後に情報の想起に役立てることができる情報処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る情報処理システムは、複数の第1情報、及び該第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を記憶する記憶手段を備え、前記第1情報に対する検索要求を外部から受信し、受信した検索要求に基づいて前記記憶手段を検索した検索結果を前記検索要求の送信元へ送信する第1情報処理装置と、該第1情報処理装置へ検索要求を送信する手段、及び前記第1情報処理装置から送信された検索結果を受信する手段を備え、受信した検索結果を表示する第2情報処理装置とを備える情報処理システムにおいて、前記第1情報処理装置は、受信した検索要求に基づいて前記記憶手段に記憶された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報を検索する手段と、該手段が検索した第1及び第2情報を送信する手段とを備え、前記第2情報処理装置は、受信した第1及び第2情報を表示する手段と、前記第1情報を表示した領域の近傍と前記第2情報を表示した各領域の近傍との間に線を表示する手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
第2発明に係る情報処理システムは、第1発明に係る情報処理システムにおいて、前記第1情報処理装置は、複数の記憶手段を備え、複数の第1情報、及び該第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を各記憶手段に記憶しており、検索要求を受信した際、複数の記憶手段から第1及び第2情報を検索すべくなしてあることを特徴とする。
【0009】
第3発明に係る情報処理システムは、第1発明又は第2発明に係る情報処理システムにおいて、前記第1情報処理装置は、前記記憶手段に記憶されている第1情報間の相関関係を算出する手段と、算出した相関関係に基づいて、前記第2情報処理装置にて表示させるべき第1情報の位置情報を算出する手段と、算出した位置情報を送信する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0010】
第4発明に係る情報処理装置は、複数の第1情報、及び該第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を記憶する記憶手段と、検索すべき情報の入力を受付ける受付手段と、該受付手段に入力された情報を前記記憶手段に記憶されている第1情報から検索する検索手段とを備え、該検索手段による検索結果を表示すべくなしてある情報処理装置において、検索された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報を表示する手段と、前記第1情報を表示した領域の近傍と前記第2情報を表示した各領域の近傍との間に線を表示する手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
第5発明に係る情報処理装置は、第4発明に係る情報処理装置において、表示した第2情報を前記記憶手段に記憶されている別の第1情報から検索する手段を備え、検索された第1情報と該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報とを表示すべくなしてあることを特徴とする。
【0012】
第6発明に係る情報処理装置は、第4発明又は第5発明に係る情報処理装置において、外部から送信された文書データを含む情報を受信する受信手段と、受信した情報を表示する手段と、表示した情報に含まれる文書データから概念を有する複数の文字列を抽出する手段と、抽出した文字列のうち、一の文字列を含む第1情報と他の文字列を含む第2情報とを関連付けて前記記憶手段に記憶させる手段とを更に備えることを特徴とする。
【0013】
第7発明に係る情報処理装置は、第6発明に係る情報処理装置において、前記受信手段にて受信した情報は、ウェブページ用の情報であることを特徴とする。
【0014】
第8発明に係る情報処理装置は、第6発明又は第7発明に係る情報処理装置において、表示した情報に付加すべき付加情報の入力を受付ける手段と、該手段により入力された付加情報を前記情報と共に表示する手段と、前記付加情報と該付加情報の表示位置に関する情報とを表示した情報に関連付けて記憶する手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
第9発明に係る情報処理装置は、第6発明乃至第8発明の何れかの情報処理装置において、表示した情報に含まれる文書データの一部又は全部を選択する手段と、選択された文書データから概念を有する1又は複数の文字列を抽出する手段と、抽出した文字列を前記情報の送信元に関する情報に関連付けて表示する手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
第10発明に係る情報処理装置は、第4発明乃至第9発明の何れかの情報処理装置において、前記記憶手段に記憶されている第1情報間の相関関係を算出する手段と、算出した相関関係に基づき、表示すべき第1情報間の位置関係を算出する手段とを備え、算出した位置関係に従い、前記第1情報を表示すべくなしてあることを特徴とする。
【0017】
第11発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、入力された情報を、複数の第1情報及び該第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を予め記憶している記憶手段から検索させるステップとを有するコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、検索された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報を表示させるステップと、コンピュータに、前記第1情報を表示した領域の近傍と前記第2情報を表示した領域の近傍との間に線を表示させるステップとを有することを特徴とする。
【0018】
第12発明に係るコンピュータでの読取りが可能な記録媒体は、コンピュータに、入力された情報を、複数の第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を予め記憶している記憶手段から検索させるステップとを有するコンピュータプログラムが記録されているコンピュータでの読取りが可能な記録媒体において、コンピュータに、検索された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報を表示させるステップと、コンピュータに、前記第1情報を表示した領域の近傍と前記第2情報を表示した領域の近傍との間に線を表示させるステップとを有するコンピュータプログラムが記録されていることを特徴とする。
【0019】
第1発明、第4発明、第11発明、及び第12発明にあっては、検索された第1情報と、該第1情報に関連付けられた第2情報とを表示し、表示された第1情報と第2情報と間に線を表示するようにしている。したがって、例えば、閲覧したウェブページに含まれるキーワードを予め抽出しておき、そのキーワードを第1情報として入力して検索した場合、前記ウェブページに含まれるその他のキーワード、画像データ等の第2情報が、第1情報と互いに結ばれた線により視覚的に明示されるので、所望する情報の取得が容易になる。
【0020】
第2発明にあっては、複数の記憶手段を備えており、各記憶手段に第1情報及び第2情報を記憶するようにしている。したがって、例えば、ユーザ毎に記憶手段を割り当てた場合、ユーザ自身と他のユーザとの間で情報の共有化が可能となり、情報の想起に役立てることが可能となる。
【0021】
第3発明及び第10発明にあっては、記憶手段に記憶された第1情報の間の相関関係と相関関係に応じた位置関係を算出するようにしている。したがって、相関が強い第1情報群を近傍に表示させ、相関が弱い第1情報を離隔してて表示させることにより、情報の想起が容易となる。
【0022】
第5発明にあっては、表示された第2情報に基づいて記憶手段に記憶されている第1情報を検索し、検索された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている第2情報を表示させることが可能となるため、人間の連想に似た情報の検索と表示とを連鎖的に行うことが可能となる。そして、表示した検索結果に基づいて情報を想起させることが容易となる。
【0023】
第6発明にあっては、外部から送信された文書データを含む情報を受信した場合、受信した情報を表示し、表示した情報から概念を有する複数の文字列を抽出し、抽出した文字列を関連つけて記憶するようにしている。したがって、過去に閲覧した文書データ、ウェブページ等の情報を想起させるための情報を利用者に意識させることなく記憶することが可能である。
【0024】
第7発明にあっては、外部から送信されたウェブページに関する情報を受信した場合、ウェブページに含まれている複数の文字列を抽出し、抽出した文字列を関連付けて記憶するようにしている。したがって、過去に閲覧したウェブページを想起させるための情報を利用者に意識させることなく記憶することが可能である。
【0025】
第8発明にあっては、表示させた情報に加えることを所望する付加情報の入力を受付け、受付けた付加情報を表示させた情報と共に表示し、入力された付加情報と該付加情報の表示位置に関する情報を表示させた情報に関連付けて記憶することにより、再度、情報を表示させる際に、付加情報と共に表示させることが可能となるため、情報の想起が容易となる。
【0026】
第9発明にあっては、表示した文書データから一部又は全部の選択を受付け、選択された部分から文字列を抽出して表示するようにしている。従って、情報の想起に役立つ情報のみを利用者が選択することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。図中10は、パーソナルコンピュータのような情報処理装置であり、情報処理装置10には本発明のコンピュータプログラムにより提供されるウェブブラウザが予めインストールされており、ウェブブラウザを利用することによりインターネット網Nを介してウェブサーバ30に接続することができる。情報処理装置10からの接続要求に応じて、情報処理装置10とウェブサーバ30との間の接続が確立され、情報処理装置10からの送信要求により所望のウェブページ、コンテンツ等の各種情報がウェブサーバ30から送信される構成となっている。
【0028】
情報処理装置10はCPU11を有しており、バス12を介して、ROM13、RAM14、表示部15、入力部16、通信部17、補助記憶装置18、内部記憶装置19等のハードウェアが接続されている。CPU11は、ROM13に格納された制御プログラムに従ってこれらのハードウェアを制御する。
【0029】
RAM14は、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、ROM13に格納された制御プログラムの実行時に発生するデータ、ウェブサーバ30から送信された各種の情報を一時的に記憶する。
【0030】
表示部15は、CRT、液晶ディスプレイ等の表示装置であり、入力部16は、キーボード、マウス、ペン等の入力装置である。表示部15及び入力部16は、例えば、後述するブラウザを操作する際に利用され、ウェブサーバ30から送信されたウェブページ、コンテンツ等の各種の情報を表示部15に表示するようにしている。
【0031】
通信部17は、モデム等の回線終端装置を備えており、インターネット網Nを介してウェブサーバ30に対する接続要求、及びウェブサーバ30が提供するウェブページ、コンテンツ等の情報に対する送信要求等を送信すると共に、ウェブサーバ30から送信されるウェブページ、コンテンツ等の情報を受信する。通信部17では、これらのインターネット網Nを介した情報の送受信を制御する。
【0032】
補助記憶装置18は、本発明のコンピュータプログラム、各種のデータを記録したFD、CD−ROM等の記録媒体20からコンピュータプログラム、各種のデータを読取るFDドライブ、CD−ROMドライブ等からなり、読取られたコンピュータプログラム、各種のデータは、内部記憶装置19に記憶される。
なお、本発明のコンピュータプログラムは、記録媒体20に記録させた形態で提供されるだけでなく、インターネット網Nのような通信回線を通じて提供される形態であっても良いことは勿論のことである。
【0033】
内部記憶装置19は、ハードディスクのような記憶装置からなり、その記憶領域の一部は、表示部15に表示したウェブページ(文書データ)に関してユーザが選択した情報、及びユーザがキーボード、マウス、ペン等を用いて任意に追加した情報を記憶する思考内容データベース19a、ユーザにより選択されたURLについての履歴を記憶する履歴データベース19b、表示したウェブページに付加情報として加えた注釈についての情報を記憶する注釈データベース19cとして用いられており、必要に応じてこれらのデータベースにアクセスし、情報の記憶及び読取り処理が行われる。
【0034】
なお、本実施の形態では、情報処理装置10の内部記憶装置19に各種データベースを備えているが、これらのデータベースは必ずしも情報処理装置10の内部にある必要はなく、情報処理装置10に接続した外部記憶装置を用意して、この外部記憶装置の内部に前述のデータベースを設ける構成であってもよい。
【0035】
図2は、本発明のコンピュータプログラムにより提供されるブラウザの動作を説明する模式図である。本発明のコンピュータプログラムにより提供されるブラウザは、思考空間ブラウザ100、オーバレイ・ウェブブラウザ200、興味空間ブラウザ300の3つのブラウザを備えており、必要に応じてブラウザ間で情報の受渡しを行い、各ブラウザを有機的に連係させる。
【0036】
オーバレイ・ウェブブラウザ200は、従来のウェブブラウザの機能を有しており、インターネット網Nを介してウェブサーバ300へ接続し、所望のウェブページを表示させることが可能である。また、従来のウェブブラウザの機能に加え、表示したウェブページの一部を切り抜く機能、ユーザにより選択されたURLについての履歴をとる機能、及び表示したウェブページに注釈を加える機能を有している。
【0037】
オーバレイ・ウェブブラウザ200では、表示したウェブページ切り抜くべき領域を入力部16のマウスを用いて指定し、その領域に含まれる情報を思考空間ブラウザ100へ受け渡すことができる。また、オーバレイ・ブラウザ200では、ウェブページに貼られているリンクが選択された場合、リンクテキストから抽出したキーワードとリンク先のウェブページのURLとが互いに関連付けられて履歴データベース19bに保存される。
【0038】
更に、オーバレイ・ウェブブラウザ200では、ウェブサーバ30から送信されるウェブページにユーザが任意に注釈を付加することができ、加えた注釈内容を注釈データベース19cに保存すると共に、XML(extensible markup language)により記述されたXMLファイルを作成する。注釈データベース19cに保存された注釈の内容は、注釈を加えた元のウェブページのURLと関連付けられて保存されており、再度、当該ウェブページをオーバレイ・ウェブブラウザ200に表示したときに再現できるようにしている。
【0039】
思考空間ブラウザ100では、オーバレイ・ウェブブラウザ200から切り抜かれた領域の情報、ユーザがキーボード、マウス、ペン等を用いて任意に追加した情報を表示する。例えば、オーバレイ・ウェブブラウザ200で選択したリンクテキストから抽出したキーワード、オーバレイ・ウェブブラウザ200で選択された画像、及び抽出元のウェブページをアイコンで表し(以下ではそれぞれ概念ユニット、画像ユニット、ウェブユニットと呼ぶ)、各ユニットを後述する関係ユニット又は単なる連結線で結ぶことによってそれらの関連性を示すようにしている。思考空間ブラウザ100にて表示された各種の情報は思考内容データベース19aに記憶される。
思考空間ブラウザ100では、表示したキーワードを思考内容データベース19a又は履歴データベース19bから検索し、思考空間ブラウザ100に表示されているキーワードと関連性があるキーワードを自動的に追加することが可能であり、情報の想起に役立てることが可能となる。
【0040】
興味空間ブラウザ300には興味空間が時系列に表示される。ここで、興味空間とは、興味語として抽出されたキーワード群の類似度に基づいて生成される2次元空間のことをいう。オーバレイ・ウェブブラウザ200で選択したリンクテキストからキーワードが抽出されるようになっているため、興味空間ブラウザ300を通して過去にユーザ自身が何に興味を持ったかを知ることができ、興味を持ったウェブページに容易に接続することができるようにしている。
【0041】
図3及び図4は、各種データベースの一例を示す概念図である。図3(a)は、思考内容データベース19aの一例を示しており、表示の際に各ユニットに付与するラベル、ユニットの作成日時、作者、ユニットの種類、思考空間ブラウザ100での表示位置、ユニットの内容、及びファイル名を互いに関連付けて記憶する。また、各ユニット間の関係は、関係元及び関係先のユニットのラベルを指定することによって示されている。なお、図3(a)では、作成日時として日付及び時間を記載しているが、作成年を含めても良いことは勿論のことである。
【0042】
例えば、図3(a)に示した例では「京都」というラベルを付した概念ユニットと、「京都の地図」というラベルを付した画像ユニットとを関係ユニットによって関連付けている。ここで、概念ユニット(京都)はその作者がユーザとなっているため、ユーザ自身が入力部16を通じて作成したユニットであることを示している。一方、画像ユニット(京都の地図)の作者にはURLが記載されているため、その画像が前記URLから抽出されたものであることを示している。これらの2つのユニットの関連付けは関係ユニットによって示されており、関係元のユニットのラベルとして「京都」が指定されており、関係先のユニットのラベルとして「京都の地図」が指定されている。このとき思考空間ブラウザ100上では、概念ユニット(京都)から関係ユニットへ向けて矢符が描画されるとともに、関係ユニットと画像ユニット(京都の地図)との間に連結線が描画される。
【0043】
また、「平等院」、「ライトアップ」、「夜間拝観」というラベルを付した夫々の概念ユニットは、ウェブユニットを介してテキストユニットに関連付けられている。ここでウェブユニットはウェブページへのリンクを表し、テキストユニットはテキストデータへのリンクを表す。図3(a)に示した例では、「ウェブ1」というレベルを付したウェブユニットが「www.def.html」というURLで指定されるウェブページにリンクされており、「平等院では、ライト…」というラベルを付したテキストユニットは内容欄に記載したテキストデータにリンクされている。
これらのユニットは、URLが「www.def.html」で指定されるウェブページをオーバレイ・ウェブブラウザ200に表示させた際、ユーザ自身がマウス等の入力部16を用いて選択したときに、その選択領域内の情報から生成される。
【0044】
図4(b)は、履歴データベース19bの一例を示す概念図であり、オーバレイ・ウェブブラウザ200に表示したウェブページに貼られているリンクを選択したときの日時、リンク先ウェブページのURL、リンクテキストから抽出したキーワードが互いに関連付けられて記憶される。
【0045】
図4(c)は、注釈データベース19cの一例を示す概念図であり、加えた注釈についての情報が、元のウェブページのURLと関連付けられて記憶される。図4(c)に示した注釈データベース19cを用いた場合、URLが「News.html」で表されるウェブページ上に、「color1」という色で書かれたコメント「○○○○○」が注釈として加えられ、各座標値で表されるフリーハンド表示が「color2」という色で描かれ、文字列の16番目から20番目まで「color3」という色でハイライト表示され、更に、文字列の40番目から60番目まで「color4」という色で下線が描かれる。
【0046】
各データベースは、ウェブページのURLを通じて互いに参照できるようになっているが、相互参照のためのフラグを各データベースに記憶させるようにしてもよい。
【0047】
以下、各ブラウザの動作及び機能について説明する。図5は、思考空間ブラウザ100の表示例を示す模式図である。思考空間ブラウザ100では表示単位毎に複数のユニットに分類して表示する。ユニットには、キーワード等の概念を表す概念ユニット102a〜102f、2つのユニット間の関係を表す関係ユニット103a〜103d、ウェブページへのリンクを表すウェブユニット104a〜104c、テキストデータへのリンクを表すテキストユニット105a〜105c、複数のユニットを統合した要約ユニット107a,107b、画像データへのリンクを表す画像ユニット108等があり、各ユニット間は連結線又は矢符により互いに結びつけられている。
前述したユニットの他、動画像データにリンクしたユニット、音声データにリンクしたユニット等のウェブページの構成要素となり得るものにリンクしたユニットを定義し、思考空間ブラウザ100上で利用することも可能である。
【0048】
例えば、「京都」と表示されている概念ユニット102a、及び「平等院」と表示されている概念ユニット102bは、関係ユニット103aを介して連結線と矢符とにより結ばれており、それらが互いに関連していることを視覚的に表している。また、概念ユニット102bから描画されている矢符の先にはウェブユニット104aが接続されており、ウェブユニット104aにリンクされているウェブページに「平等院」というキーワードが含まれることが示されている。ユーザがウェブユニット104aをマウス等を用いて押下操作した場合、前述したオーバレイ・ウェブブラウザ200が呼び出され、前記ウェブページがオーバレイ・ウェブブラウザ200に表示されるようにしている。また、「京都」と表示されている概念ユニット102aには、関係ユニット103dを介して地図の画像データを表す画像ユニット108が接続されており、画像ユニット108が押下操作されたときに当該画像データの送信元のウェブページを呼び出すようにしている。
【0049】
ウェブユニット104aには、概念ユニット102bの他、「ライトアップ」、「夜間拝観」、「宇治駅」と表示された概念ユニット102c,102d,102eが接続されており、これらの各キーワードがウェブユニット104aにリンクされたウェブページに含まれていることを示している。
【0050】
ウェブユニット104aには、更に、テキストユニット105aが接続されており、マウスにより押下操作することによって当該テキストデータの全文を表示させることが可能となっている。
【0051】
また、思考空間ブラウザ100はブラウザの状況を監視する想起エージェント106を実装している。想起エージェント106が起動している間、思考空間ブラウザ100に表示されている概念ユニット102a〜102fに基づいて思考内容データベース19a及び履歴データベース19bからキーワードを検索し、該当するキーワードが検索された場合、該キーワードを表示するために概念ユニットを形成する。形成された概念ユニットは、当該概念ユニットに関連するユニット群と共にまとめられて要約ユニットとして想起エージェント106の近傍に表示される。
【0052】
図5に示した例では、四角のアイコンで示された2つの要約ユニット107a,107bが想起エージェント106の近傍に表示されており、要約ユニット107a,107bの上にマウスのカーソルを合わせた場合、元の概念ユニットを表示するようにしており、ユーザが欲する情報が含まれている場合にのみ、押下操作によって復元することができる。想起エージェント106は、停止状態にしない限り、表示されるユニット群から次々と検索を行うため、人間の連想に似た記憶した情報の探索・提示が可能となる。
【0053】
図6は、オーバレイ・ウェブブラウザ200の表示例を示す模式図である。オーバレイ・ウェブブラウザ200は、従来のウェブブラウザと同様に、メニューバー201、ロケーション表示部202、各種操作ボタン203、表示ウィンド208を有している。例えば、ロケーション表示部202に、所望のウェブページのURLを入力することによって、そのURLのウェブページに接続することができる。また、操作ボタン203を利用することによって、ウェブページへの接続中止、再読込み、一つ前に表示したウェブページへの接続を行うことができる。
【0054】
また、従来のウェブブラウザが有する各種の操作ボタンに加えて、切り抜きボタン204、コメント挿入ボタン205、フリーハンド記入ボタン206、ハイライト表示ボタン207を有している。
切り抜きボタン204は、表示ウィンド208に表示されているウェブページのうち、テキストを部分的に切り抜くためのボタンであり、切り抜かれたテキストはそのURLと関連付けられて思考空間ブラウザ100に表示される。
【0055】
また、表示ウィンド208に表示されているウェブページに注釈を加える場合、コメント挿入ボタン205、及びフリーハンド記入ボタン206を利用する。コメント挿入ボタン205をマウスにより選択することによって、例えば、図に示していないテキストボックスが表示され、表示しているウェブページに加えたい注釈をキーボード等から入力することが可能となる。また、フリーハンド記入ボタン206を選択することによって、マウス、ペン等を利用してフリーハンドで描かれた注釈表示209をウェブページに加えることが可能となる。
【0056】
更に、ハイライト表示ボタン207を利用することによりマウス、ペン等を用いて選択した領域にハイライト表示することが可能である。ここで、ハイライト表示とは、マウス、ペン等により選択した領域の背景色を変更してその領域を強調することをいい、例えば、矩形領域210をハイライト表示することによって、特定の文字部分を強調することが可能となる。ハイライト表示は、背景色の変更だけでなく、明度の変更、反転表示、点滅表示、又はそれらの組合せによって行うことが可能である。
【0057】
オーバレイ・ウェブブラウザ200では、更に、メニューバー201からの選択操作により、履歴データベース19bの内容を表示できるようになっており、履歴データベース19bに含まれるURLを選択することによっても当該URLに係るウェブページを表示するようにしている。
【0058】
図7は、オーバレイ・ウェブブラウザ200の構成を説明する模式図である。オーバレイ・ウェブブラウザ200は、ウェブサーバ30から送信されてきたウェブページを表示するためのドキュメントレイヤ200a、注釈表示209を表示するためのオーバレイレイヤ200b、及びハイライト表示した矩形領域210を表示するためのハイライトレイヤ200cから構成される。
【0059】
ドキュメントレイヤ200aは、HTML(Hyper Text Markup Language)等により記述されたウェブページである。オーバレイレイヤ200b及びハイライトレイヤ200cは、XMLにより記述されたウェブページであり、注釈表示209及びハイライト表示した矩形領域210の表示位置、表示形態等が記述されている。ドキュメントレイヤ200aを表示する際、XMLの名前空間機能を利用することでドキュメントレイヤ200aに混在した形態でオーバレイレイヤ200b及びハイライトレイヤ200cを表示することが可能となる。
【0060】
オーバレイ・ウェブブラウザ200に表示したウェブページにフリーハンド記入ボタン206等を利用して注釈を表示した場合、又はハイライト表示ボタン207を利用してハイライトを表示した場合、XMLにより記述されたXMLファイルが作成され、内部記憶装置19の所定領域に記憶される。XMLファイルは、各レイヤ毎に作成される形態であってもよく、また、2つのレイヤを1つのXMLファイルにより記述する形態であってもよい。また、注釈の内容についての情報は、注釈データベース19cに保存される。
【0061】
ドキュメントレイヤ200aに係るHTMLファイルは必ずしも内部記憶装置19に記憶させる必要はないが、注釈表示209及びハイライト表示した矩形領域210を元のウェブページと同じ位置に表示するためにHTMLファイル自体を内部記憶装置19の所定領域に記憶させ、当該ウェブページを再び読込む場合、内部記憶装置19からHTMLファイルを読込ませる形態が望ましい。
【0062】
図8は、ウェブページを切り抜く際の動作を説明する説明図である。オーバレイ・ウェブブラウザ200では、切り抜きボタン204を選択した後、マウス、ペン等によりウェブページの一部を選択した場合、選択した領域に含まれるテキストデータを切り抜いて思考空間ブラウザ100へ受け渡す。
【0063】
テキストデータからキーワードを抽出する方法として、大きく分けて2つの方法を利用することが可能である。1つは、字種による抽出方法であり、もう1つは、形態素解析による抽出方法である。
【0064】
字種による抽出方法では、記号等の特殊文字及びひらがな以外の文字が2つ以上続いた文字列を抽出する手法である。すなわち、「明日の天気は、曇りのち快晴です。」といったテキストデータからキーワードを抽出する場合、「明日」、「天気」、「快晴」がキーワードとして抽出される。本抽出方法による場合、抽出処理を短時間で行うことが可能であるため、リアルタイムにキーワードを抽出することも可能である。なお、記号等の特殊文字及びひらがな以外の文字が3つ以上続いた場合にのみ、キーワードとして抽出する形態であってもよい。
また、キーワードを抽出した後、ヒューリスティック法、不要語リスト法等を用いて不要語処理を行うことも可能である。ヒューリスティック法は、例えば、「具体的」というように最後に「的」のついた文字列、「10」、「200」のように数字のみからなる文字列をキーワードにしないという手法である。不要語リスト法とは、ユーザが不要語として登録した文字列をキーワードにしないというものである。
【0065】
形態素解析による抽出方法では、それ自体公知のアルゴリズムによって品詞分解された後、名詞が連続するもの等がキーワードとして抽出される。すなわち、「つくば市の○○ホールにて合唱コンクールが開催されます。」といったテキストデータがある場合、「つくば市」、「○○ホール」、「合唱コンクール」、「開催」がキーワードとして抽出される。形態素解析による抽出方法では、字種による抽出方法と異なり、ひらがなを含むキーワードを抽出することができるという利点を有する。また、前述と同様に、キーワードを抽出した後、ヒューリスティック法、不要語リスト法等による不要語処理を行うことも可能である。
【0066】
図8に示したように、オーバレイ・ウェブブラウザ200からテキストデータを切出した場合、ウェブユニット104が作成されるとともに、概念ユニット102及びテキストユニット105と関連付けられて思考空間ブラウザ100上に表示される。ウェブユニット104は図に示した如きアイコンで表示され、思考空間ブラウザ100でアイコンをマウス等により押下操作することにより、ウェブユニット104に対応付けられているウェブページがオーバレイ・ウェブブラウザに表示される。
テキストユニット105は、思考空間ブラウザ100においてテキストの一部が表示され、マウス等により押下操作した場合に全文が表示されるようになっている。
【0067】
図9は、興味空間ブラウザ300の表示例を示す模式図である。興味空間ブラウザ300はメニューバー301を有しており、興味空間を作成する際の各種の設定を入力することができる。メニューバー301から入力される設定は、例えば、表示するデータの種類、表示形式等であり、また、興味空間の作成の指示を与えることが可能である。
【0068】
興味空間ブラウザ300では、前述したように、閲覧したウェブページから興味語として抽出されたキーワード群の類似度に基づいて形成された興味空間を表示ウィンド303に時系列に表示する。興味空間は、ウェブアイコン307及びウェブアイコン307に付されたインデックス306を用いて表示する。キーワード間の相関が強い場合、互いに近傍に表示されるようになっている。また、ウェブアイコン307の表示又は非表示等の設定をメニューバー301から行うことができる。
【0069】
日付表示欄302には日付及び時刻が表示される。図9に示した興味空間ブラウザ300では、4月20日の12時から過去15日間に閲覧したウェブページから作成した興味空間を表示しており、その中に「平等院開創950年記念事業」に関するウェブページが含まれていたことを示している。
そして、日付を変更する場合、日付変更スライドバー304を使用し、興味空間をする期間を変更する場合、期間変更スライドバー305を使用する。
【0070】
図10は、3つのブラウザによる表示手順を示すフローチャートである。ユーザは思考空間を表示する場合、思考空間ブラウザ100を起動する(ステップS1)。思考空間ブラウザ100を起動した後、後述する処理により思考空間を形成する(ステップS2)。そして、CPU11は、検索要求があるか否かを判断する(ステップS3)。検索要求があるか否かは、思考空間ブラウザ100でウェブユニット104が押下操作されたか否かを判断することによって行う。検索要求がない場合(S3:NO)、検索要求があるまで待機し、検索要求がある場合(S3:YES)、オーバレイ・ウェブブラウザ200を起動する(ステップS4)。また、思考空間ブラウザ100にてキーワードを選択し、選択したキーワードを検索キーワードとして検索エンジンにかけた場合にもオーバレイ・ウェブブラウザ200を起動する。
【0071】
本フローチャートでは、思考空間ブラウザ100からオーバレイ・ウェブブラウザ200を呼び出すこととしたが、オーバレイ・ウェブブラウザ200にてテキストデータを選択して切り抜いた場合、思考空間ブラウザ100が呼び出され、切り抜いたテキストデータがウェブユニット104と共に表示されるため、必ずしも思考空間ブラウザ100を最初に起動する必要はなく、オーバレイ・ウェブブラウザ200を最初に起動して、思考空間ブラウザ100を呼び出すようにしてもよい。また、思考空間ブラウザ100とオーバレイ・ウェブブラウザ200とを独立して起動する形態であってもよい。
【0072】
次いで、オーバレイ・ウェブブラウザ200からテキストデータの一部を切り抜いたか否かを判断する(ステップS5)。テキストデータの一部を切り抜いた場合(S5:YES)、処理をステップS2へ戻す。テキストデータの一部を切り抜いていない場合(S5:NO)、興味空間を形成するか否かを判断する(ステップS6)。
【0073】
興味空間を形成する場合(S6:YES)、興味空間ブラウザ300を起動し(ステップS7)、後述する興味空間の形成処理を行う(ステップS8)。ステップS6にて興味空間を形成しないと判断した場合(S6:NO)、又はステップS8にて興味空間の形成処理を終えた場合、処理を終了する。
なお、興味空間ブラウザ300は、思考空間ブラウザ100又はオーバレイ・ウェブブラウザ200から呼び出される形態ではないため、思考空間ブラウザ100又はオーバレイ・ウェブブラウザ200を起動させることなく、独立して起動させることが可能である。
【0074】
図11は、思考空間を形成する際の処理手順を示すフローチャートである。思考空間を形成する場合、CPU11は、まず、概念ユニット102の入力があるか否かを判断する(ステップS11)。概念ユニット102の入力がない場合(S11:NO)、ウェブページの一部を切抜いた切抜情報(テキストデータ、画像データ)があるか否かを判断する(ステップS12)。切抜情報がない場合(S12:NO)、処理をステップS11へ戻す。
【0075】
ステップS11にて概念ユニット102が入力された場合(S11:YES)、又はステップS12にて切抜情報があると判断された場合(S12:YES)、思考空間ブラウザ100に概念ユニット102、ウェブユニット104等を表示する(ステップS13)。
【0076】
次いで、CPU11は、想起エージェント106が起動しているか否かを判断する(ステップS14)。想起エージェント106が起動している場合(S14:YES)、思考空間ブラウザ100に表示されている概念ユニットに基づき、思考内容データベース19a又は履歴データベース19bからキーワードを検索する(ステップS15)。そして、該当するキーワードが検索された場合、前述した要約ユニット107を作成し(ステップS16)、想起エージェント106の近傍に表示する。
【0077】
要約ユニット107を作成した後、他のキーワードを検索するか否かを判断し(ステップS17)、キーワードを検索する場合(S17:YES)、処理をステップS15へ戻す。
ステップS14にて想起エージェント106が起動していないと判断した場合(S14:NO)、又は他のキーワードを検索しない場合(S17:NO)、思考空間の形成処理を終了する。
【0078】
図12は、興味空間を作成する際の手法を説明する模式図である。思考空間ブラウザ100及びオーバレイ・ウェブブラウザ200では、興味空間を容易に作成するために、利用時にキーワードの抽出を行っている。以下、オーバレイ・ウェブブラウザ200から興味語としてキーワードを抽出する手法について説明する。
【0079】
ユーザがオーバレイ・ウェブブラウザ200を用いてウェブページを表示し、そのウェブページに貼られているリンクをクリックした場合、そのリンクに係るリンクテキストからキーワードが抽出される。キーワードを抽出する方法としては、前述した字種による抽出方法、又は形態素解析による抽出方法を用いることができる。
【0080】
抽出されたキーワードは、リンクを選択した日時、ウェブページのリンク先のURLに関連付けられて履歴データベース19bに記憶される。興味空間は、相関に基づいて2次元空間上にキーワードを配置したものであるが、本実施の形態では、数量化3類を用いて各キーワード間の相関を算出している。数量化3類は、数値化されていないサンプル同士の相関を多変量解析する手法であり、相関が強いキーワード同士が近傍に配置される。閲覧したウェブページを表すウェブアイコンについても相関を計算して同じ興味空間上に表示することが可能である。
【0081】
図12に示した例では、ユーザが興味空間の作成を指示した場合、まず、2回以上出現するキーワードである「対米同時多発テロ事件」、「派遣」が興味語として抽出され、次いで、これらのキーワードを持つリンクテキストのURLが抽出され、数量化3類の処理に基づき履歴全体の興味空間が生成される。
【0082】
ユーザが興味空間の表示を指示した場合、先の2つの興味語を示すインデックス306a,306bと、これらの興味語を持つ4つのURLがウェブアイコン307a〜307dとが興味空間ブラウザ300の表示ウィンド303に表示される。なお、同じURLを持つ場合は1つのアイコンに統合され、選択頻度に応じてアイコンのサイズが変わるようにしている。また、ユーザがカーソルをウェブアイコン307a〜307bに合わせた場合、テキストデータから抽出されたキーワードが表示されるようにしているため、ウェブページを実際に表示する前に概要を把握することが可能である。
【0083】
図13は、興味空間を作成する際の処理手順を示すフローチャートである。興味空間を形成する際、履歴データベース19bから日時の読込み(ステップS21)、URLの読込み(ステップS22)、キーワードの読込みを行う(ステップS23)。そして、読込んだURL及びキーワードに基づき、数量化3類の処理を行い、キーワード間の相関を算出する(ステップS24)。
【0084】
次いで、他の日時の興味空間を形成するか否かを判断する(ステップS25)。他の日時の興味空間を形成すると判断した場合(S25:YES)、処理をステップS21へ戻す。他の日時の興味空間を形成しないと判断した場合(S25:NO)、興味空間ブラウザ300の表示ウィンド303に興味空間を表示する(ステップS26)。
【0085】
なお、本実施の形態では、インターネット網Nを通じて送信されたウェブページからキーワードを抽出し、抽出したキーワード等を用いて生成した思考空間及び興味空間を各ブラウザに表示させる形態であったが、情報処理装置10内で作成した文書データ等からキーワードを抽出して思考空間及び興味空間を構築する構成であっても良いことは勿論のことである。
【0086】
実施の形態2.
実施の形態1では、日時、URL、及びキーワードを互いに関連付けた履歴データベース19bに基づいて興味空間を形成する構成としたが、日記、予定表、読んだ文献リスト、書いた文献リスト、書籍の購入履歴、書籍の貸し出し履歴等から履歴データベース19bを構築し、興味空間を形成するようにしても良い。本実施の形態では、書籍の購入履歴から履歴データベース19bを構築し、その履歴データベース19bを元に興味空間を形成する形態について説明する。
【0087】
図14は、本実施の形態に係る情報処理装置10の内部構成を示すブロック図である。情報処理装置10は、前述と同様にCPU11を備えており、該CPU11には、ROM13、RAM14、表示部15、入力部16、通信部17、補助記憶装置18、及び内部記憶装置19がバス12を介して接続されている。内部記憶装置19は、書籍の購入履歴を記憶した書籍データベース19d及び興味空間を作成するための履歴データベース19bを有している。
【0088】
図15は、書籍データベース19dの一例を示す概念図である。書籍データベース19dは、書籍の購入日、購入した書籍の夫々に対して付与した書籍ID、及び書籍タイトルを互いに関連付けて記憶する。ここで、書籍IDは任意の数値、記号を採用することができ、例えば、書籍の夫々に対して連続した数値を付与しても良く、分類毎に定めた記号と数値とからなるIDを付与しても良い。図15に示した例では、「素粒子物理」、「電磁気学」、「熱力学」等の分野に分類して書籍IDを付与している。
このような書籍データベース19dは、情報処理装置10に予めインストールされたスプレッドシート、テキストエディタ等のアプリケーションソフトウェアを利用することにより、ユーザ自身が入力部16から入力して作成することができる。
【0089】
図16は、履歴データベース19b及び該履歴データベース19bから作成される興味空間の一例を示す模式図である。本実施の形態では、興味空間を作成して前述した興味空間ブラウザ300に表示する際、書籍データベース19dから履歴データベース19bを作成する。そして、情報処理装置10は作成した履歴データベース19bを利用して興味空間を構築する。
本実施の形態での履歴データベース19bは、日付、書籍ID、及びキーワードを互いに関連付けて記憶したデータベースであり(図16(a)参照)、情報処理装置10は、書籍データベース19dから書籍を購入した日付及び書籍IDを読出すとともに、書籍タイトルからキーワードを抽出して履歴データベース19bを構築する。キーワードの抽出方法としては前述した方法を用いることができ、例えば、字種による抽出方法、形態素解析による抽出方法等を用いることができる。
【0090】
情報処理装置10が興味空間を作成する際、履歴データベース19bを参照して各キーワード間の相関を算出する。キーワード間の算出には数量化3類を利用することができる。すなわち、ユーザが興味空間の作成を指示した場合、まず、履歴データベース19b上で2回以上出現するキーワードを検索し、検索されたキーワードを興味語として採用する。そして、採用された興味語が含まれる書籍タイトルの書籍IDを抽出し、数量化3類の処理に基づき履歴全体の興味空間を作成する(図16(b)参照)。
【0091】
なお、本実施の形態では、興味空間を作成する際に書籍データベース19dから履歴データベース19bを作成する構成としたが、予め履歴データベース19bを用意しておき、書籍データベース19dが更新されたときに履歴データベース19bも自動的に更新されるようにしても良い。また、本実施の形態では、書籍データベース19dから履歴データベース19bを作成する構成としたが、ユーザの入力操作によって直接的に履歴データベース19bを構築する構成としても良いことは勿論のことである。
【0092】
実施の形態3.
前述の実施の形態では、情報処理装置10の内部に履歴データベース19bを構築し、その履歴データベース19bに基づいて興味空間を作成する構成であったが、ウェブサーバ側にて履歴データベースを構築し、そのウェブサーバ内で作成した興味空間をコンテンツとしてユーザに提供することも可能である。興味空間はユーザが閲覧したウェブページの情報等を視覚的に表現したものであるから、ユーザは、前記ウェブサーバから提供される興味空間をサイト内検索の結果として利用することも可能となる。
【0093】
図17は本実施の形態に係る情報処理システムの構成を説明する模式図である。図中40は、通常のウェブブラウザが予めインストールされた情報処理装置であり、具体的にはパーソナルコンピュータ、ワークステーション、PDA(Personal Digital Assistant)等の端末装置である。情報処理装置40はインターネット網Nを介してウェブサーバ50に接続されており、情報処理装置40のユーザはウェブブラウザを利用することによって所望のコンテンツを取得することが可能となっている。
【0094】
ウェブサーバ50は、情報処理装置40に提供すべきコンテンツを含んだウェブページ(以下、コンテンツページという)を有しており、情報処理装置40からの要求に応じてそれらを送信するようにしている。また、ウェブサーバ50には履歴データベース51が接続されており、コンテンツページを情報処理装置40に送信した際、当該コンテンツページからキーワードを抽出して履歴データベース51に記憶するようにしている。
そして、情報処理装置40からサイト内検索の要求を受けた場合、前記履歴データベース51を参照して興味空間を作成し、作成した興味空間を情報処理装置40側で表示可能なコンテンツとして送信するようにしている。
【0095】
図18は、本実施の形態に係る情報処理システムの処理手順を説明するフローチャートである。情報処理装置40にてウェブブラウザが起動され(ステップS31)、ウェブサーバ50が提供するサイトへのアクセス要求がユーザの指示により行われた場合、情報処理装置40は前記サイトへのアクセス要求をウェブサーバ50に送信する(ステップS32)。
【0096】
ウェブサーバ50がサイトへのアクセス要求を受信した場合(ステップS33)、当該サイトのコンテンツページをアクセス要求の送信元である情報処理装置40に送信する(ステップS34)。
【0097】
情報処理装置40は、ウェブサーバ50から送信されたコンテンツページを受信した場合(ステップS35)、そのコンテンツページに基づいてウェブブラウザ上にコンテンツを表示するとともに、前記サイトに対するサイト内検索の要求を受付けたか否かを判断する(ステップS36)。サイト内検索の要求を受付けていない場合(S36:NO)、要求を受付けるまで待機し、サイト内検索の要求を受付けた場合(S36:YES)、ウェブサーバ50にサイト内検索の要求を送信する(ステップS37)。
【0098】
ウェブサーバ50がサイト内検索の要求を受信した場合(ステップS38)、ステップS34にて送信したコンテンツページに基づいて履歴データベース51を生成する(ステップS39)。具体的には前記コンテンツページのURLを起点として指定したドメインからコンテンツページを収集し、収集したコンテンツページに含まれるリンクテキストからキーワードを抽出する。キーワードの抽出には、前述した字種による抽出方法、形態素解析による抽出方法等を用いることができる。
【0099】
次いで、ウェブサーバ50は、数量化3類を利用して履歴データベース51に記憶されているキーワード間の相関を算出し(ステップS40)、興味空間を生成する(ステップS41)。そして、生成した興味空間を検索結果として情報処理装置40に送信する(ステップS42)。
【0100】
情報処理装置40は、ウェブサーバ50から送信された検索結果を受信した場合(ステップS43)、検索結果(興味空間)をウェブブラウザ上に表示する(ステップS44)。
【0101】
図19は、履歴データベース51の一例を示す概念図である。履歴データベース51は、情報処理装置40に送信したコンテンツページのURLを起点として収集したコンテンツページのURL、収集したコンテンツページに含まれるリンクテキストから抽出したキーワード、及び日時を関連付けて記憶する。例えば、図19に示した例において、「URL2」が起点となるコンテンツページのURL、「URL5」及び「URL6」を指定したドメインとした場合、「URL5」及び「URL6」により指定されるコンテンツページを取得し、そのコンテンツページに含まれるリンクテキストからキーワードを抽出して履歴データベース51に追加するようにしている。
【0102】
なお、本実施の形態では、サイト内検索の要求を受信したときに履歴データベース51を生成する構成としたが、サイトへのアクセス要求を受信する度に該当コンテンツページから履歴データベース51を生成しておき、過去の所定期間に閲覧されたコンテンツページに関する興味空間を生成するようにしても良い。
また、本実施の形態では、履歴データベース51をウェブサーバ50に外付けにする構成としたが、ウェブサーバ50の内部に備える構成であっても良いことは勿論のことである。
【0103】
実施の形態4.
実施の形態3ではウェブサーバ50が一つのデータベースを備え、サイト内検索の要求を受信した際に履歴データベース51を構築して興味空間を生成するようにしていたが、複数のデータベースを用意してユーザ毎に割り当てることも可能である。複数のユーザの履歴データベースを参照して興味空間を生成することにより、複数のユーザ間で情報の共有化が可能となる。
【0104】
図20は本実施の形態に係る情報処理システムの構成を説明する模式図である。図中40A,40B,40Cは、通常のウェブブラウザが予めインストールされた情報処理装置であり、具体的にはパーソナルコンピュータ、ワークステーション、PDA等の端末装置である。情報処理装置40A,40B,40Cはインターネット網Nを介してウェブサーバ50に接続されており、情報処理装置40A,40B,40Cのユーザはウェブブラウザを利用することによって所望のコンテンツを取得することが可能となっている。なお、以下では夫々の情報処理装置40A,40B,40Cを区別して表す必要がない場合には、それらをまとめて情報処理装置40と記載することとする。
【0105】
ウェブサーバ50は、情報処理装置40に提供すべきコンテンツを含んだウェブページ(以下、コンテンツページという)を有しており、情報処理装置40からの要求に応じてそれらを送信するようにしている。また、ウェブサーバ50には、各ユーザ毎に割り当てたユーザデータベース51a,51b,51c,…を備える履歴データベース51が接続されており、各ユーザの要求に応じてコンテンツページを情報処理装置40に送信した際、そのコンテンツページからキーワードを抽出して当該ユーザに割り当てられているユーザデータベース51a(51b,51c,…)に記憶するようにしている。
そして、情報処理装置40からサイト内検索の要求を受けた場合、全てのユーザデータベース51a,51b,51c,…を参照して興味空間を作成して、前記情報処理装置40へ送信するようにしている。
なお、興味空間の作成に関するアルゴリズムは前述したものと同様であるため、その説明を省略することとする。
【0106】
なお、本実施の形態では、履歴データベース51をウェブサーバ50に外付けにする構成としたが、ウェブサーバ50の内部に備える構成であっても良いことは勿論のことである。
【0107】
【発明の効果】
以上、詳述したように、第1発明、第4発明、第11発明、及び第12発明による場合は、検索された第1情報と、該第1情報に関連付けられた第2情報とを表示し、表示された第1情報と第2情報と間に線を表示するようにしている。したがって、例えば、閲覧したウェブページに含まれるキーワードを予め抽出しておき、そのキーワードを第1情報として入力して検索した場合、前記ウェブページに含まれるその他のキーワード、画像データ等の第2情報が、第1情報と互いに結ばれた線により視覚的に明示されるので、所望する情報の取得が容易になる。
【0108】
第2発明による場合は、複数の記憶手段を備えており、各記憶手段に第1情報及び第2情報を記憶するようにしている。したがって、例えば、ユーザ毎に記憶手段を割り当てた場合、ユーザ自身と他のユーザとの間で情報の共有化が可能となり、情報の想起に役立てることが可能となる。
【0109】
第3発明及び第10発明による場合は、記憶手段に記憶された第1情報の間の相関関係と相関関係に応じた位置関係を算出するようにしている。したがって、相関が強い第1情報群を近傍に表示させ、相関が弱い第1情報を離隔してて表示させることにより、情報の想起が容易となる。
【0110】
第5発明による場合は、表示された第2情報に基づいて記憶手段に記憶されている第1情報を検索し、検索された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている第2情報を表示させることが可能となるため、人間の連想に似た情報の検索と表示とを連鎖的に行うことが可能となる。そして、表示した検索結果に基づいて情報を想起させることが容易となる。
【0111】
第6発明による場合は、外部から送信された文書データを含む情報を受信した場合、受信した情報を表示し、表示した情報から概念を有する複数の文字列を抽出し、抽出した文字列を関連つけて記憶するようにしている。したがって、過去に閲覧した文書データ、ウェブページ等の情報を想起させるための情報を利用者に意識させることなく記憶することが可能である。
【0112】
第7発明による場合は、外部から送信されたウェブページに関する情報を受信した場合、ウェブページに含まれている複数の文字列を抽出し、抽出した文字列を関連付けて記憶するようにしている。したがって、過去に閲覧したウェブページを想起させるための情報を利用者に意識させることなく記憶することが可能である。
【0113】
第8発明による場合は、表示させた情報に加えることを所望する付加情報の入力を受付け、受付けた付加情報を表示させた情報と共に表示し、入力された付加情報と該付加情報の表示位置に関する情報を表示させた情報に関連付けて記憶することにより、再度、情報を表示させる際に、付加情報と共に表示させることが可能となるため、情報の想起が容易となる。
【0114】
第9発明による場合は、表示した文書データから一部又は全部の選択を受付け、選択された部分から文字列を抽出して表示するようにしている。従って、情報の想起に役立つ情報のみを利用者が選択することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のコンピュータプログラムにより提供されるブラウザの動作を説明する模式図である。
【図3】各種データベースの一例を示す概念図である。
【図4】各種データベースの一例を示す概念図である。
【図5】思考空間ブラウザの表示例を示す模式図である。
【図6】オーバレイ・ウェブブラウザの表示例を示す模式図である。
【図7】オーバレイ・ウェブブラウザの構成を説明する模式図である。
【図8】ウェブページを切り抜く際の動作を説明する説明図である。
【図9】興味空間ブラウザの表示例を示す模式図である。
【図10】3つのブラウザによる表示手順を示すフローチャートである。
【図11】思考空間を形成する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】興味空間を作成する際の手法を説明する模式図である。
【図13】興味空間を作成する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】本実施の形態に係る情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図15】書籍データベースの一例を示す概念図である。
【図16】履歴データベース及び該履歴データベースから作成される興味空間の一例を示す模式図である。
【図17】本実施の形態に係る情報処理システムの構成を説明する模式図である。
【図18】本実施の形態に係る情報処理システムの処理手順を説明するフローチャートである。
【図19】履歴データベースの一例を示す概念図である。
【図20】本実施の形態に係る情報処理システムの構成を説明する模式図である。
【符号の説明】
10,40 情報処理装置
11 CPU
19 内部記憶装置
19a 思考内容データベース
19b,51 履歴データベース
19c 注釈データベース
30,50 ウェブサーバ
100 思考空間ブラウザ
200 オーバレイブラウザ
300 興味空間ブラウザ
【発明の属する技術分野】
本発明は、検索した情報をユーザに対して見やすい形式で表示し、情報の想起に役立てることが可能な情報処理システム、情報処理装置、該情報処理装置を実現するためのコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムが記録されている記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット網の普及に伴い、ウェブブラウザのようなアプリケーション・ソフトウェアを利用してウェブサーバから所望の情報を取得することが広く行われている。
ウェブブラウザには、表示したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を記憶させるためのブックマーク機能、履歴機能を有しており、過去に閲覧した情報、コンテンツ、ウェブページを検索する際には、このブックマーク機能、履歴機能が利用されることがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−207766号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のようにブックマーク又は履歴として記憶させ、記憶させたブックマーク又は履歴の情報に基づき、過去に閲覧した情報、コンテンツ、ウェブページを検索する場合、ブックマーク又は履歴に関する情報が増えるに従い、所望の情報、コンテンツ、ウェブページが何処にあるかを見つけだすことが困難になるという問題点を有していた。
また、ウェブページの内容は、日々刻々と更新されることが多いため、ウェブページを閲覧した時点での情報を保存して、後日、情報の想起に役立てるようにしてあることが望まれている。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、検索すべき情報の入力を受付け、受付けた情報に基づいて情報を検索し、検索された第1情報と第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報とを表示し、表示された第1情報の近傍と第2情報のとの間に線を表示する構成とすることにより、過去に閲覧した情報を素早く、しかも容易に取得することができる情報処理システム、情報処理装置、該情報処理装置を実現させるためのコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムが記録されているコンピュータでの読取りが可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明の他の目的は、文書データの一部又は全部の選択を受付け、選択された文書データから文字列を抽出し、抽出した文字列と文書データの送信元に係る情報とを関連付けて記憶する構成とすることにより、必要な情報を保存して、後に情報の想起に役立てることができる情報処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る情報処理システムは、複数の第1情報、及び該第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を記憶する記憶手段を備え、前記第1情報に対する検索要求を外部から受信し、受信した検索要求に基づいて前記記憶手段を検索した検索結果を前記検索要求の送信元へ送信する第1情報処理装置と、該第1情報処理装置へ検索要求を送信する手段、及び前記第1情報処理装置から送信された検索結果を受信する手段を備え、受信した検索結果を表示する第2情報処理装置とを備える情報処理システムにおいて、前記第1情報処理装置は、受信した検索要求に基づいて前記記憶手段に記憶された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報を検索する手段と、該手段が検索した第1及び第2情報を送信する手段とを備え、前記第2情報処理装置は、受信した第1及び第2情報を表示する手段と、前記第1情報を表示した領域の近傍と前記第2情報を表示した各領域の近傍との間に線を表示する手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
第2発明に係る情報処理システムは、第1発明に係る情報処理システムにおいて、前記第1情報処理装置は、複数の記憶手段を備え、複数の第1情報、及び該第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を各記憶手段に記憶しており、検索要求を受信した際、複数の記憶手段から第1及び第2情報を検索すべくなしてあることを特徴とする。
【0009】
第3発明に係る情報処理システムは、第1発明又は第2発明に係る情報処理システムにおいて、前記第1情報処理装置は、前記記憶手段に記憶されている第1情報間の相関関係を算出する手段と、算出した相関関係に基づいて、前記第2情報処理装置にて表示させるべき第1情報の位置情報を算出する手段と、算出した位置情報を送信する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0010】
第4発明に係る情報処理装置は、複数の第1情報、及び該第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を記憶する記憶手段と、検索すべき情報の入力を受付ける受付手段と、該受付手段に入力された情報を前記記憶手段に記憶されている第1情報から検索する検索手段とを備え、該検索手段による検索結果を表示すべくなしてある情報処理装置において、検索された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報を表示する手段と、前記第1情報を表示した領域の近傍と前記第2情報を表示した各領域の近傍との間に線を表示する手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
第5発明に係る情報処理装置は、第4発明に係る情報処理装置において、表示した第2情報を前記記憶手段に記憶されている別の第1情報から検索する手段を備え、検索された第1情報と該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報とを表示すべくなしてあることを特徴とする。
【0012】
第6発明に係る情報処理装置は、第4発明又は第5発明に係る情報処理装置において、外部から送信された文書データを含む情報を受信する受信手段と、受信した情報を表示する手段と、表示した情報に含まれる文書データから概念を有する複数の文字列を抽出する手段と、抽出した文字列のうち、一の文字列を含む第1情報と他の文字列を含む第2情報とを関連付けて前記記憶手段に記憶させる手段とを更に備えることを特徴とする。
【0013】
第7発明に係る情報処理装置は、第6発明に係る情報処理装置において、前記受信手段にて受信した情報は、ウェブページ用の情報であることを特徴とする。
【0014】
第8発明に係る情報処理装置は、第6発明又は第7発明に係る情報処理装置において、表示した情報に付加すべき付加情報の入力を受付ける手段と、該手段により入力された付加情報を前記情報と共に表示する手段と、前記付加情報と該付加情報の表示位置に関する情報とを表示した情報に関連付けて記憶する手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
第9発明に係る情報処理装置は、第6発明乃至第8発明の何れかの情報処理装置において、表示した情報に含まれる文書データの一部又は全部を選択する手段と、選択された文書データから概念を有する1又は複数の文字列を抽出する手段と、抽出した文字列を前記情報の送信元に関する情報に関連付けて表示する手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
第10発明に係る情報処理装置は、第4発明乃至第9発明の何れかの情報処理装置において、前記記憶手段に記憶されている第1情報間の相関関係を算出する手段と、算出した相関関係に基づき、表示すべき第1情報間の位置関係を算出する手段とを備え、算出した位置関係に従い、前記第1情報を表示すべくなしてあることを特徴とする。
【0017】
第11発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、入力された情報を、複数の第1情報及び該第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を予め記憶している記憶手段から検索させるステップとを有するコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、検索された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報を表示させるステップと、コンピュータに、前記第1情報を表示した領域の近傍と前記第2情報を表示した領域の近傍との間に線を表示させるステップとを有することを特徴とする。
【0018】
第12発明に係るコンピュータでの読取りが可能な記録媒体は、コンピュータに、入力された情報を、複数の第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を予め記憶している記憶手段から検索させるステップとを有するコンピュータプログラムが記録されているコンピュータでの読取りが可能な記録媒体において、コンピュータに、検索された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報を表示させるステップと、コンピュータに、前記第1情報を表示した領域の近傍と前記第2情報を表示した領域の近傍との間に線を表示させるステップとを有するコンピュータプログラムが記録されていることを特徴とする。
【0019】
第1発明、第4発明、第11発明、及び第12発明にあっては、検索された第1情報と、該第1情報に関連付けられた第2情報とを表示し、表示された第1情報と第2情報と間に線を表示するようにしている。したがって、例えば、閲覧したウェブページに含まれるキーワードを予め抽出しておき、そのキーワードを第1情報として入力して検索した場合、前記ウェブページに含まれるその他のキーワード、画像データ等の第2情報が、第1情報と互いに結ばれた線により視覚的に明示されるので、所望する情報の取得が容易になる。
【0020】
第2発明にあっては、複数の記憶手段を備えており、各記憶手段に第1情報及び第2情報を記憶するようにしている。したがって、例えば、ユーザ毎に記憶手段を割り当てた場合、ユーザ自身と他のユーザとの間で情報の共有化が可能となり、情報の想起に役立てることが可能となる。
【0021】
第3発明及び第10発明にあっては、記憶手段に記憶された第1情報の間の相関関係と相関関係に応じた位置関係を算出するようにしている。したがって、相関が強い第1情報群を近傍に表示させ、相関が弱い第1情報を離隔してて表示させることにより、情報の想起が容易となる。
【0022】
第5発明にあっては、表示された第2情報に基づいて記憶手段に記憶されている第1情報を検索し、検索された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている第2情報を表示させることが可能となるため、人間の連想に似た情報の検索と表示とを連鎖的に行うことが可能となる。そして、表示した検索結果に基づいて情報を想起させることが容易となる。
【0023】
第6発明にあっては、外部から送信された文書データを含む情報を受信した場合、受信した情報を表示し、表示した情報から概念を有する複数の文字列を抽出し、抽出した文字列を関連つけて記憶するようにしている。したがって、過去に閲覧した文書データ、ウェブページ等の情報を想起させるための情報を利用者に意識させることなく記憶することが可能である。
【0024】
第7発明にあっては、外部から送信されたウェブページに関する情報を受信した場合、ウェブページに含まれている複数の文字列を抽出し、抽出した文字列を関連付けて記憶するようにしている。したがって、過去に閲覧したウェブページを想起させるための情報を利用者に意識させることなく記憶することが可能である。
【0025】
第8発明にあっては、表示させた情報に加えることを所望する付加情報の入力を受付け、受付けた付加情報を表示させた情報と共に表示し、入力された付加情報と該付加情報の表示位置に関する情報を表示させた情報に関連付けて記憶することにより、再度、情報を表示させる際に、付加情報と共に表示させることが可能となるため、情報の想起が容易となる。
【0026】
第9発明にあっては、表示した文書データから一部又は全部の選択を受付け、選択された部分から文字列を抽出して表示するようにしている。従って、情報の想起に役立つ情報のみを利用者が選択することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。図中10は、パーソナルコンピュータのような情報処理装置であり、情報処理装置10には本発明のコンピュータプログラムにより提供されるウェブブラウザが予めインストールされており、ウェブブラウザを利用することによりインターネット網Nを介してウェブサーバ30に接続することができる。情報処理装置10からの接続要求に応じて、情報処理装置10とウェブサーバ30との間の接続が確立され、情報処理装置10からの送信要求により所望のウェブページ、コンテンツ等の各種情報がウェブサーバ30から送信される構成となっている。
【0028】
情報処理装置10はCPU11を有しており、バス12を介して、ROM13、RAM14、表示部15、入力部16、通信部17、補助記憶装置18、内部記憶装置19等のハードウェアが接続されている。CPU11は、ROM13に格納された制御プログラムに従ってこれらのハードウェアを制御する。
【0029】
RAM14は、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、ROM13に格納された制御プログラムの実行時に発生するデータ、ウェブサーバ30から送信された各種の情報を一時的に記憶する。
【0030】
表示部15は、CRT、液晶ディスプレイ等の表示装置であり、入力部16は、キーボード、マウス、ペン等の入力装置である。表示部15及び入力部16は、例えば、後述するブラウザを操作する際に利用され、ウェブサーバ30から送信されたウェブページ、コンテンツ等の各種の情報を表示部15に表示するようにしている。
【0031】
通信部17は、モデム等の回線終端装置を備えており、インターネット網Nを介してウェブサーバ30に対する接続要求、及びウェブサーバ30が提供するウェブページ、コンテンツ等の情報に対する送信要求等を送信すると共に、ウェブサーバ30から送信されるウェブページ、コンテンツ等の情報を受信する。通信部17では、これらのインターネット網Nを介した情報の送受信を制御する。
【0032】
補助記憶装置18は、本発明のコンピュータプログラム、各種のデータを記録したFD、CD−ROM等の記録媒体20からコンピュータプログラム、各種のデータを読取るFDドライブ、CD−ROMドライブ等からなり、読取られたコンピュータプログラム、各種のデータは、内部記憶装置19に記憶される。
なお、本発明のコンピュータプログラムは、記録媒体20に記録させた形態で提供されるだけでなく、インターネット網Nのような通信回線を通じて提供される形態であっても良いことは勿論のことである。
【0033】
内部記憶装置19は、ハードディスクのような記憶装置からなり、その記憶領域の一部は、表示部15に表示したウェブページ(文書データ)に関してユーザが選択した情報、及びユーザがキーボード、マウス、ペン等を用いて任意に追加した情報を記憶する思考内容データベース19a、ユーザにより選択されたURLについての履歴を記憶する履歴データベース19b、表示したウェブページに付加情報として加えた注釈についての情報を記憶する注釈データベース19cとして用いられており、必要に応じてこれらのデータベースにアクセスし、情報の記憶及び読取り処理が行われる。
【0034】
なお、本実施の形態では、情報処理装置10の内部記憶装置19に各種データベースを備えているが、これらのデータベースは必ずしも情報処理装置10の内部にある必要はなく、情報処理装置10に接続した外部記憶装置を用意して、この外部記憶装置の内部に前述のデータベースを設ける構成であってもよい。
【0035】
図2は、本発明のコンピュータプログラムにより提供されるブラウザの動作を説明する模式図である。本発明のコンピュータプログラムにより提供されるブラウザは、思考空間ブラウザ100、オーバレイ・ウェブブラウザ200、興味空間ブラウザ300の3つのブラウザを備えており、必要に応じてブラウザ間で情報の受渡しを行い、各ブラウザを有機的に連係させる。
【0036】
オーバレイ・ウェブブラウザ200は、従来のウェブブラウザの機能を有しており、インターネット網Nを介してウェブサーバ300へ接続し、所望のウェブページを表示させることが可能である。また、従来のウェブブラウザの機能に加え、表示したウェブページの一部を切り抜く機能、ユーザにより選択されたURLについての履歴をとる機能、及び表示したウェブページに注釈を加える機能を有している。
【0037】
オーバレイ・ウェブブラウザ200では、表示したウェブページ切り抜くべき領域を入力部16のマウスを用いて指定し、その領域に含まれる情報を思考空間ブラウザ100へ受け渡すことができる。また、オーバレイ・ブラウザ200では、ウェブページに貼られているリンクが選択された場合、リンクテキストから抽出したキーワードとリンク先のウェブページのURLとが互いに関連付けられて履歴データベース19bに保存される。
【0038】
更に、オーバレイ・ウェブブラウザ200では、ウェブサーバ30から送信されるウェブページにユーザが任意に注釈を付加することができ、加えた注釈内容を注釈データベース19cに保存すると共に、XML(extensible markup language)により記述されたXMLファイルを作成する。注釈データベース19cに保存された注釈の内容は、注釈を加えた元のウェブページのURLと関連付けられて保存されており、再度、当該ウェブページをオーバレイ・ウェブブラウザ200に表示したときに再現できるようにしている。
【0039】
思考空間ブラウザ100では、オーバレイ・ウェブブラウザ200から切り抜かれた領域の情報、ユーザがキーボード、マウス、ペン等を用いて任意に追加した情報を表示する。例えば、オーバレイ・ウェブブラウザ200で選択したリンクテキストから抽出したキーワード、オーバレイ・ウェブブラウザ200で選択された画像、及び抽出元のウェブページをアイコンで表し(以下ではそれぞれ概念ユニット、画像ユニット、ウェブユニットと呼ぶ)、各ユニットを後述する関係ユニット又は単なる連結線で結ぶことによってそれらの関連性を示すようにしている。思考空間ブラウザ100にて表示された各種の情報は思考内容データベース19aに記憶される。
思考空間ブラウザ100では、表示したキーワードを思考内容データベース19a又は履歴データベース19bから検索し、思考空間ブラウザ100に表示されているキーワードと関連性があるキーワードを自動的に追加することが可能であり、情報の想起に役立てることが可能となる。
【0040】
興味空間ブラウザ300には興味空間が時系列に表示される。ここで、興味空間とは、興味語として抽出されたキーワード群の類似度に基づいて生成される2次元空間のことをいう。オーバレイ・ウェブブラウザ200で選択したリンクテキストからキーワードが抽出されるようになっているため、興味空間ブラウザ300を通して過去にユーザ自身が何に興味を持ったかを知ることができ、興味を持ったウェブページに容易に接続することができるようにしている。
【0041】
図3及び図4は、各種データベースの一例を示す概念図である。図3(a)は、思考内容データベース19aの一例を示しており、表示の際に各ユニットに付与するラベル、ユニットの作成日時、作者、ユニットの種類、思考空間ブラウザ100での表示位置、ユニットの内容、及びファイル名を互いに関連付けて記憶する。また、各ユニット間の関係は、関係元及び関係先のユニットのラベルを指定することによって示されている。なお、図3(a)では、作成日時として日付及び時間を記載しているが、作成年を含めても良いことは勿論のことである。
【0042】
例えば、図3(a)に示した例では「京都」というラベルを付した概念ユニットと、「京都の地図」というラベルを付した画像ユニットとを関係ユニットによって関連付けている。ここで、概念ユニット(京都)はその作者がユーザとなっているため、ユーザ自身が入力部16を通じて作成したユニットであることを示している。一方、画像ユニット(京都の地図)の作者にはURLが記載されているため、その画像が前記URLから抽出されたものであることを示している。これらの2つのユニットの関連付けは関係ユニットによって示されており、関係元のユニットのラベルとして「京都」が指定されており、関係先のユニットのラベルとして「京都の地図」が指定されている。このとき思考空間ブラウザ100上では、概念ユニット(京都)から関係ユニットへ向けて矢符が描画されるとともに、関係ユニットと画像ユニット(京都の地図)との間に連結線が描画される。
【0043】
また、「平等院」、「ライトアップ」、「夜間拝観」というラベルを付した夫々の概念ユニットは、ウェブユニットを介してテキストユニットに関連付けられている。ここでウェブユニットはウェブページへのリンクを表し、テキストユニットはテキストデータへのリンクを表す。図3(a)に示した例では、「ウェブ1」というレベルを付したウェブユニットが「www.def.html」というURLで指定されるウェブページにリンクされており、「平等院では、ライト…」というラベルを付したテキストユニットは内容欄に記載したテキストデータにリンクされている。
これらのユニットは、URLが「www.def.html」で指定されるウェブページをオーバレイ・ウェブブラウザ200に表示させた際、ユーザ自身がマウス等の入力部16を用いて選択したときに、その選択領域内の情報から生成される。
【0044】
図4(b)は、履歴データベース19bの一例を示す概念図であり、オーバレイ・ウェブブラウザ200に表示したウェブページに貼られているリンクを選択したときの日時、リンク先ウェブページのURL、リンクテキストから抽出したキーワードが互いに関連付けられて記憶される。
【0045】
図4(c)は、注釈データベース19cの一例を示す概念図であり、加えた注釈についての情報が、元のウェブページのURLと関連付けられて記憶される。図4(c)に示した注釈データベース19cを用いた場合、URLが「News.html」で表されるウェブページ上に、「color1」という色で書かれたコメント「○○○○○」が注釈として加えられ、各座標値で表されるフリーハンド表示が「color2」という色で描かれ、文字列の16番目から20番目まで「color3」という色でハイライト表示され、更に、文字列の40番目から60番目まで「color4」という色で下線が描かれる。
【0046】
各データベースは、ウェブページのURLを通じて互いに参照できるようになっているが、相互参照のためのフラグを各データベースに記憶させるようにしてもよい。
【0047】
以下、各ブラウザの動作及び機能について説明する。図5は、思考空間ブラウザ100の表示例を示す模式図である。思考空間ブラウザ100では表示単位毎に複数のユニットに分類して表示する。ユニットには、キーワード等の概念を表す概念ユニット102a〜102f、2つのユニット間の関係を表す関係ユニット103a〜103d、ウェブページへのリンクを表すウェブユニット104a〜104c、テキストデータへのリンクを表すテキストユニット105a〜105c、複数のユニットを統合した要約ユニット107a,107b、画像データへのリンクを表す画像ユニット108等があり、各ユニット間は連結線又は矢符により互いに結びつけられている。
前述したユニットの他、動画像データにリンクしたユニット、音声データにリンクしたユニット等のウェブページの構成要素となり得るものにリンクしたユニットを定義し、思考空間ブラウザ100上で利用することも可能である。
【0048】
例えば、「京都」と表示されている概念ユニット102a、及び「平等院」と表示されている概念ユニット102bは、関係ユニット103aを介して連結線と矢符とにより結ばれており、それらが互いに関連していることを視覚的に表している。また、概念ユニット102bから描画されている矢符の先にはウェブユニット104aが接続されており、ウェブユニット104aにリンクされているウェブページに「平等院」というキーワードが含まれることが示されている。ユーザがウェブユニット104aをマウス等を用いて押下操作した場合、前述したオーバレイ・ウェブブラウザ200が呼び出され、前記ウェブページがオーバレイ・ウェブブラウザ200に表示されるようにしている。また、「京都」と表示されている概念ユニット102aには、関係ユニット103dを介して地図の画像データを表す画像ユニット108が接続されており、画像ユニット108が押下操作されたときに当該画像データの送信元のウェブページを呼び出すようにしている。
【0049】
ウェブユニット104aには、概念ユニット102bの他、「ライトアップ」、「夜間拝観」、「宇治駅」と表示された概念ユニット102c,102d,102eが接続されており、これらの各キーワードがウェブユニット104aにリンクされたウェブページに含まれていることを示している。
【0050】
ウェブユニット104aには、更に、テキストユニット105aが接続されており、マウスにより押下操作することによって当該テキストデータの全文を表示させることが可能となっている。
【0051】
また、思考空間ブラウザ100はブラウザの状況を監視する想起エージェント106を実装している。想起エージェント106が起動している間、思考空間ブラウザ100に表示されている概念ユニット102a〜102fに基づいて思考内容データベース19a及び履歴データベース19bからキーワードを検索し、該当するキーワードが検索された場合、該キーワードを表示するために概念ユニットを形成する。形成された概念ユニットは、当該概念ユニットに関連するユニット群と共にまとめられて要約ユニットとして想起エージェント106の近傍に表示される。
【0052】
図5に示した例では、四角のアイコンで示された2つの要約ユニット107a,107bが想起エージェント106の近傍に表示されており、要約ユニット107a,107bの上にマウスのカーソルを合わせた場合、元の概念ユニットを表示するようにしており、ユーザが欲する情報が含まれている場合にのみ、押下操作によって復元することができる。想起エージェント106は、停止状態にしない限り、表示されるユニット群から次々と検索を行うため、人間の連想に似た記憶した情報の探索・提示が可能となる。
【0053】
図6は、オーバレイ・ウェブブラウザ200の表示例を示す模式図である。オーバレイ・ウェブブラウザ200は、従来のウェブブラウザと同様に、メニューバー201、ロケーション表示部202、各種操作ボタン203、表示ウィンド208を有している。例えば、ロケーション表示部202に、所望のウェブページのURLを入力することによって、そのURLのウェブページに接続することができる。また、操作ボタン203を利用することによって、ウェブページへの接続中止、再読込み、一つ前に表示したウェブページへの接続を行うことができる。
【0054】
また、従来のウェブブラウザが有する各種の操作ボタンに加えて、切り抜きボタン204、コメント挿入ボタン205、フリーハンド記入ボタン206、ハイライト表示ボタン207を有している。
切り抜きボタン204は、表示ウィンド208に表示されているウェブページのうち、テキストを部分的に切り抜くためのボタンであり、切り抜かれたテキストはそのURLと関連付けられて思考空間ブラウザ100に表示される。
【0055】
また、表示ウィンド208に表示されているウェブページに注釈を加える場合、コメント挿入ボタン205、及びフリーハンド記入ボタン206を利用する。コメント挿入ボタン205をマウスにより選択することによって、例えば、図に示していないテキストボックスが表示され、表示しているウェブページに加えたい注釈をキーボード等から入力することが可能となる。また、フリーハンド記入ボタン206を選択することによって、マウス、ペン等を利用してフリーハンドで描かれた注釈表示209をウェブページに加えることが可能となる。
【0056】
更に、ハイライト表示ボタン207を利用することによりマウス、ペン等を用いて選択した領域にハイライト表示することが可能である。ここで、ハイライト表示とは、マウス、ペン等により選択した領域の背景色を変更してその領域を強調することをいい、例えば、矩形領域210をハイライト表示することによって、特定の文字部分を強調することが可能となる。ハイライト表示は、背景色の変更だけでなく、明度の変更、反転表示、点滅表示、又はそれらの組合せによって行うことが可能である。
【0057】
オーバレイ・ウェブブラウザ200では、更に、メニューバー201からの選択操作により、履歴データベース19bの内容を表示できるようになっており、履歴データベース19bに含まれるURLを選択することによっても当該URLに係るウェブページを表示するようにしている。
【0058】
図7は、オーバレイ・ウェブブラウザ200の構成を説明する模式図である。オーバレイ・ウェブブラウザ200は、ウェブサーバ30から送信されてきたウェブページを表示するためのドキュメントレイヤ200a、注釈表示209を表示するためのオーバレイレイヤ200b、及びハイライト表示した矩形領域210を表示するためのハイライトレイヤ200cから構成される。
【0059】
ドキュメントレイヤ200aは、HTML(Hyper Text Markup Language)等により記述されたウェブページである。オーバレイレイヤ200b及びハイライトレイヤ200cは、XMLにより記述されたウェブページであり、注釈表示209及びハイライト表示した矩形領域210の表示位置、表示形態等が記述されている。ドキュメントレイヤ200aを表示する際、XMLの名前空間機能を利用することでドキュメントレイヤ200aに混在した形態でオーバレイレイヤ200b及びハイライトレイヤ200cを表示することが可能となる。
【0060】
オーバレイ・ウェブブラウザ200に表示したウェブページにフリーハンド記入ボタン206等を利用して注釈を表示した場合、又はハイライト表示ボタン207を利用してハイライトを表示した場合、XMLにより記述されたXMLファイルが作成され、内部記憶装置19の所定領域に記憶される。XMLファイルは、各レイヤ毎に作成される形態であってもよく、また、2つのレイヤを1つのXMLファイルにより記述する形態であってもよい。また、注釈の内容についての情報は、注釈データベース19cに保存される。
【0061】
ドキュメントレイヤ200aに係るHTMLファイルは必ずしも内部記憶装置19に記憶させる必要はないが、注釈表示209及びハイライト表示した矩形領域210を元のウェブページと同じ位置に表示するためにHTMLファイル自体を内部記憶装置19の所定領域に記憶させ、当該ウェブページを再び読込む場合、内部記憶装置19からHTMLファイルを読込ませる形態が望ましい。
【0062】
図8は、ウェブページを切り抜く際の動作を説明する説明図である。オーバレイ・ウェブブラウザ200では、切り抜きボタン204を選択した後、マウス、ペン等によりウェブページの一部を選択した場合、選択した領域に含まれるテキストデータを切り抜いて思考空間ブラウザ100へ受け渡す。
【0063】
テキストデータからキーワードを抽出する方法として、大きく分けて2つの方法を利用することが可能である。1つは、字種による抽出方法であり、もう1つは、形態素解析による抽出方法である。
【0064】
字種による抽出方法では、記号等の特殊文字及びひらがな以外の文字が2つ以上続いた文字列を抽出する手法である。すなわち、「明日の天気は、曇りのち快晴です。」といったテキストデータからキーワードを抽出する場合、「明日」、「天気」、「快晴」がキーワードとして抽出される。本抽出方法による場合、抽出処理を短時間で行うことが可能であるため、リアルタイムにキーワードを抽出することも可能である。なお、記号等の特殊文字及びひらがな以外の文字が3つ以上続いた場合にのみ、キーワードとして抽出する形態であってもよい。
また、キーワードを抽出した後、ヒューリスティック法、不要語リスト法等を用いて不要語処理を行うことも可能である。ヒューリスティック法は、例えば、「具体的」というように最後に「的」のついた文字列、「10」、「200」のように数字のみからなる文字列をキーワードにしないという手法である。不要語リスト法とは、ユーザが不要語として登録した文字列をキーワードにしないというものである。
【0065】
形態素解析による抽出方法では、それ自体公知のアルゴリズムによって品詞分解された後、名詞が連続するもの等がキーワードとして抽出される。すなわち、「つくば市の○○ホールにて合唱コンクールが開催されます。」といったテキストデータがある場合、「つくば市」、「○○ホール」、「合唱コンクール」、「開催」がキーワードとして抽出される。形態素解析による抽出方法では、字種による抽出方法と異なり、ひらがなを含むキーワードを抽出することができるという利点を有する。また、前述と同様に、キーワードを抽出した後、ヒューリスティック法、不要語リスト法等による不要語処理を行うことも可能である。
【0066】
図8に示したように、オーバレイ・ウェブブラウザ200からテキストデータを切出した場合、ウェブユニット104が作成されるとともに、概念ユニット102及びテキストユニット105と関連付けられて思考空間ブラウザ100上に表示される。ウェブユニット104は図に示した如きアイコンで表示され、思考空間ブラウザ100でアイコンをマウス等により押下操作することにより、ウェブユニット104に対応付けられているウェブページがオーバレイ・ウェブブラウザに表示される。
テキストユニット105は、思考空間ブラウザ100においてテキストの一部が表示され、マウス等により押下操作した場合に全文が表示されるようになっている。
【0067】
図9は、興味空間ブラウザ300の表示例を示す模式図である。興味空間ブラウザ300はメニューバー301を有しており、興味空間を作成する際の各種の設定を入力することができる。メニューバー301から入力される設定は、例えば、表示するデータの種類、表示形式等であり、また、興味空間の作成の指示を与えることが可能である。
【0068】
興味空間ブラウザ300では、前述したように、閲覧したウェブページから興味語として抽出されたキーワード群の類似度に基づいて形成された興味空間を表示ウィンド303に時系列に表示する。興味空間は、ウェブアイコン307及びウェブアイコン307に付されたインデックス306を用いて表示する。キーワード間の相関が強い場合、互いに近傍に表示されるようになっている。また、ウェブアイコン307の表示又は非表示等の設定をメニューバー301から行うことができる。
【0069】
日付表示欄302には日付及び時刻が表示される。図9に示した興味空間ブラウザ300では、4月20日の12時から過去15日間に閲覧したウェブページから作成した興味空間を表示しており、その中に「平等院開創950年記念事業」に関するウェブページが含まれていたことを示している。
そして、日付を変更する場合、日付変更スライドバー304を使用し、興味空間をする期間を変更する場合、期間変更スライドバー305を使用する。
【0070】
図10は、3つのブラウザによる表示手順を示すフローチャートである。ユーザは思考空間を表示する場合、思考空間ブラウザ100を起動する(ステップS1)。思考空間ブラウザ100を起動した後、後述する処理により思考空間を形成する(ステップS2)。そして、CPU11は、検索要求があるか否かを判断する(ステップS3)。検索要求があるか否かは、思考空間ブラウザ100でウェブユニット104が押下操作されたか否かを判断することによって行う。検索要求がない場合(S3:NO)、検索要求があるまで待機し、検索要求がある場合(S3:YES)、オーバレイ・ウェブブラウザ200を起動する(ステップS4)。また、思考空間ブラウザ100にてキーワードを選択し、選択したキーワードを検索キーワードとして検索エンジンにかけた場合にもオーバレイ・ウェブブラウザ200を起動する。
【0071】
本フローチャートでは、思考空間ブラウザ100からオーバレイ・ウェブブラウザ200を呼び出すこととしたが、オーバレイ・ウェブブラウザ200にてテキストデータを選択して切り抜いた場合、思考空間ブラウザ100が呼び出され、切り抜いたテキストデータがウェブユニット104と共に表示されるため、必ずしも思考空間ブラウザ100を最初に起動する必要はなく、オーバレイ・ウェブブラウザ200を最初に起動して、思考空間ブラウザ100を呼び出すようにしてもよい。また、思考空間ブラウザ100とオーバレイ・ウェブブラウザ200とを独立して起動する形態であってもよい。
【0072】
次いで、オーバレイ・ウェブブラウザ200からテキストデータの一部を切り抜いたか否かを判断する(ステップS5)。テキストデータの一部を切り抜いた場合(S5:YES)、処理をステップS2へ戻す。テキストデータの一部を切り抜いていない場合(S5:NO)、興味空間を形成するか否かを判断する(ステップS6)。
【0073】
興味空間を形成する場合(S6:YES)、興味空間ブラウザ300を起動し(ステップS7)、後述する興味空間の形成処理を行う(ステップS8)。ステップS6にて興味空間を形成しないと判断した場合(S6:NO)、又はステップS8にて興味空間の形成処理を終えた場合、処理を終了する。
なお、興味空間ブラウザ300は、思考空間ブラウザ100又はオーバレイ・ウェブブラウザ200から呼び出される形態ではないため、思考空間ブラウザ100又はオーバレイ・ウェブブラウザ200を起動させることなく、独立して起動させることが可能である。
【0074】
図11は、思考空間を形成する際の処理手順を示すフローチャートである。思考空間を形成する場合、CPU11は、まず、概念ユニット102の入力があるか否かを判断する(ステップS11)。概念ユニット102の入力がない場合(S11:NO)、ウェブページの一部を切抜いた切抜情報(テキストデータ、画像データ)があるか否かを判断する(ステップS12)。切抜情報がない場合(S12:NO)、処理をステップS11へ戻す。
【0075】
ステップS11にて概念ユニット102が入力された場合(S11:YES)、又はステップS12にて切抜情報があると判断された場合(S12:YES)、思考空間ブラウザ100に概念ユニット102、ウェブユニット104等を表示する(ステップS13)。
【0076】
次いで、CPU11は、想起エージェント106が起動しているか否かを判断する(ステップS14)。想起エージェント106が起動している場合(S14:YES)、思考空間ブラウザ100に表示されている概念ユニットに基づき、思考内容データベース19a又は履歴データベース19bからキーワードを検索する(ステップS15)。そして、該当するキーワードが検索された場合、前述した要約ユニット107を作成し(ステップS16)、想起エージェント106の近傍に表示する。
【0077】
要約ユニット107を作成した後、他のキーワードを検索するか否かを判断し(ステップS17)、キーワードを検索する場合(S17:YES)、処理をステップS15へ戻す。
ステップS14にて想起エージェント106が起動していないと判断した場合(S14:NO)、又は他のキーワードを検索しない場合(S17:NO)、思考空間の形成処理を終了する。
【0078】
図12は、興味空間を作成する際の手法を説明する模式図である。思考空間ブラウザ100及びオーバレイ・ウェブブラウザ200では、興味空間を容易に作成するために、利用時にキーワードの抽出を行っている。以下、オーバレイ・ウェブブラウザ200から興味語としてキーワードを抽出する手法について説明する。
【0079】
ユーザがオーバレイ・ウェブブラウザ200を用いてウェブページを表示し、そのウェブページに貼られているリンクをクリックした場合、そのリンクに係るリンクテキストからキーワードが抽出される。キーワードを抽出する方法としては、前述した字種による抽出方法、又は形態素解析による抽出方法を用いることができる。
【0080】
抽出されたキーワードは、リンクを選択した日時、ウェブページのリンク先のURLに関連付けられて履歴データベース19bに記憶される。興味空間は、相関に基づいて2次元空間上にキーワードを配置したものであるが、本実施の形態では、数量化3類を用いて各キーワード間の相関を算出している。数量化3類は、数値化されていないサンプル同士の相関を多変量解析する手法であり、相関が強いキーワード同士が近傍に配置される。閲覧したウェブページを表すウェブアイコンについても相関を計算して同じ興味空間上に表示することが可能である。
【0081】
図12に示した例では、ユーザが興味空間の作成を指示した場合、まず、2回以上出現するキーワードである「対米同時多発テロ事件」、「派遣」が興味語として抽出され、次いで、これらのキーワードを持つリンクテキストのURLが抽出され、数量化3類の処理に基づき履歴全体の興味空間が生成される。
【0082】
ユーザが興味空間の表示を指示した場合、先の2つの興味語を示すインデックス306a,306bと、これらの興味語を持つ4つのURLがウェブアイコン307a〜307dとが興味空間ブラウザ300の表示ウィンド303に表示される。なお、同じURLを持つ場合は1つのアイコンに統合され、選択頻度に応じてアイコンのサイズが変わるようにしている。また、ユーザがカーソルをウェブアイコン307a〜307bに合わせた場合、テキストデータから抽出されたキーワードが表示されるようにしているため、ウェブページを実際に表示する前に概要を把握することが可能である。
【0083】
図13は、興味空間を作成する際の処理手順を示すフローチャートである。興味空間を形成する際、履歴データベース19bから日時の読込み(ステップS21)、URLの読込み(ステップS22)、キーワードの読込みを行う(ステップS23)。そして、読込んだURL及びキーワードに基づき、数量化3類の処理を行い、キーワード間の相関を算出する(ステップS24)。
【0084】
次いで、他の日時の興味空間を形成するか否かを判断する(ステップS25)。他の日時の興味空間を形成すると判断した場合(S25:YES)、処理をステップS21へ戻す。他の日時の興味空間を形成しないと判断した場合(S25:NO)、興味空間ブラウザ300の表示ウィンド303に興味空間を表示する(ステップS26)。
【0085】
なお、本実施の形態では、インターネット網Nを通じて送信されたウェブページからキーワードを抽出し、抽出したキーワード等を用いて生成した思考空間及び興味空間を各ブラウザに表示させる形態であったが、情報処理装置10内で作成した文書データ等からキーワードを抽出して思考空間及び興味空間を構築する構成であっても良いことは勿論のことである。
【0086】
実施の形態2.
実施の形態1では、日時、URL、及びキーワードを互いに関連付けた履歴データベース19bに基づいて興味空間を形成する構成としたが、日記、予定表、読んだ文献リスト、書いた文献リスト、書籍の購入履歴、書籍の貸し出し履歴等から履歴データベース19bを構築し、興味空間を形成するようにしても良い。本実施の形態では、書籍の購入履歴から履歴データベース19bを構築し、その履歴データベース19bを元に興味空間を形成する形態について説明する。
【0087】
図14は、本実施の形態に係る情報処理装置10の内部構成を示すブロック図である。情報処理装置10は、前述と同様にCPU11を備えており、該CPU11には、ROM13、RAM14、表示部15、入力部16、通信部17、補助記憶装置18、及び内部記憶装置19がバス12を介して接続されている。内部記憶装置19は、書籍の購入履歴を記憶した書籍データベース19d及び興味空間を作成するための履歴データベース19bを有している。
【0088】
図15は、書籍データベース19dの一例を示す概念図である。書籍データベース19dは、書籍の購入日、購入した書籍の夫々に対して付与した書籍ID、及び書籍タイトルを互いに関連付けて記憶する。ここで、書籍IDは任意の数値、記号を採用することができ、例えば、書籍の夫々に対して連続した数値を付与しても良く、分類毎に定めた記号と数値とからなるIDを付与しても良い。図15に示した例では、「素粒子物理」、「電磁気学」、「熱力学」等の分野に分類して書籍IDを付与している。
このような書籍データベース19dは、情報処理装置10に予めインストールされたスプレッドシート、テキストエディタ等のアプリケーションソフトウェアを利用することにより、ユーザ自身が入力部16から入力して作成することができる。
【0089】
図16は、履歴データベース19b及び該履歴データベース19bから作成される興味空間の一例を示す模式図である。本実施の形態では、興味空間を作成して前述した興味空間ブラウザ300に表示する際、書籍データベース19dから履歴データベース19bを作成する。そして、情報処理装置10は作成した履歴データベース19bを利用して興味空間を構築する。
本実施の形態での履歴データベース19bは、日付、書籍ID、及びキーワードを互いに関連付けて記憶したデータベースであり(図16(a)参照)、情報処理装置10は、書籍データベース19dから書籍を購入した日付及び書籍IDを読出すとともに、書籍タイトルからキーワードを抽出して履歴データベース19bを構築する。キーワードの抽出方法としては前述した方法を用いることができ、例えば、字種による抽出方法、形態素解析による抽出方法等を用いることができる。
【0090】
情報処理装置10が興味空間を作成する際、履歴データベース19bを参照して各キーワード間の相関を算出する。キーワード間の算出には数量化3類を利用することができる。すなわち、ユーザが興味空間の作成を指示した場合、まず、履歴データベース19b上で2回以上出現するキーワードを検索し、検索されたキーワードを興味語として採用する。そして、採用された興味語が含まれる書籍タイトルの書籍IDを抽出し、数量化3類の処理に基づき履歴全体の興味空間を作成する(図16(b)参照)。
【0091】
なお、本実施の形態では、興味空間を作成する際に書籍データベース19dから履歴データベース19bを作成する構成としたが、予め履歴データベース19bを用意しておき、書籍データベース19dが更新されたときに履歴データベース19bも自動的に更新されるようにしても良い。また、本実施の形態では、書籍データベース19dから履歴データベース19bを作成する構成としたが、ユーザの入力操作によって直接的に履歴データベース19bを構築する構成としても良いことは勿論のことである。
【0092】
実施の形態3.
前述の実施の形態では、情報処理装置10の内部に履歴データベース19bを構築し、その履歴データベース19bに基づいて興味空間を作成する構成であったが、ウェブサーバ側にて履歴データベースを構築し、そのウェブサーバ内で作成した興味空間をコンテンツとしてユーザに提供することも可能である。興味空間はユーザが閲覧したウェブページの情報等を視覚的に表現したものであるから、ユーザは、前記ウェブサーバから提供される興味空間をサイト内検索の結果として利用することも可能となる。
【0093】
図17は本実施の形態に係る情報処理システムの構成を説明する模式図である。図中40は、通常のウェブブラウザが予めインストールされた情報処理装置であり、具体的にはパーソナルコンピュータ、ワークステーション、PDA(Personal Digital Assistant)等の端末装置である。情報処理装置40はインターネット網Nを介してウェブサーバ50に接続されており、情報処理装置40のユーザはウェブブラウザを利用することによって所望のコンテンツを取得することが可能となっている。
【0094】
ウェブサーバ50は、情報処理装置40に提供すべきコンテンツを含んだウェブページ(以下、コンテンツページという)を有しており、情報処理装置40からの要求に応じてそれらを送信するようにしている。また、ウェブサーバ50には履歴データベース51が接続されており、コンテンツページを情報処理装置40に送信した際、当該コンテンツページからキーワードを抽出して履歴データベース51に記憶するようにしている。
そして、情報処理装置40からサイト内検索の要求を受けた場合、前記履歴データベース51を参照して興味空間を作成し、作成した興味空間を情報処理装置40側で表示可能なコンテンツとして送信するようにしている。
【0095】
図18は、本実施の形態に係る情報処理システムの処理手順を説明するフローチャートである。情報処理装置40にてウェブブラウザが起動され(ステップS31)、ウェブサーバ50が提供するサイトへのアクセス要求がユーザの指示により行われた場合、情報処理装置40は前記サイトへのアクセス要求をウェブサーバ50に送信する(ステップS32)。
【0096】
ウェブサーバ50がサイトへのアクセス要求を受信した場合(ステップS33)、当該サイトのコンテンツページをアクセス要求の送信元である情報処理装置40に送信する(ステップS34)。
【0097】
情報処理装置40は、ウェブサーバ50から送信されたコンテンツページを受信した場合(ステップS35)、そのコンテンツページに基づいてウェブブラウザ上にコンテンツを表示するとともに、前記サイトに対するサイト内検索の要求を受付けたか否かを判断する(ステップS36)。サイト内検索の要求を受付けていない場合(S36:NO)、要求を受付けるまで待機し、サイト内検索の要求を受付けた場合(S36:YES)、ウェブサーバ50にサイト内検索の要求を送信する(ステップS37)。
【0098】
ウェブサーバ50がサイト内検索の要求を受信した場合(ステップS38)、ステップS34にて送信したコンテンツページに基づいて履歴データベース51を生成する(ステップS39)。具体的には前記コンテンツページのURLを起点として指定したドメインからコンテンツページを収集し、収集したコンテンツページに含まれるリンクテキストからキーワードを抽出する。キーワードの抽出には、前述した字種による抽出方法、形態素解析による抽出方法等を用いることができる。
【0099】
次いで、ウェブサーバ50は、数量化3類を利用して履歴データベース51に記憶されているキーワード間の相関を算出し(ステップS40)、興味空間を生成する(ステップS41)。そして、生成した興味空間を検索結果として情報処理装置40に送信する(ステップS42)。
【0100】
情報処理装置40は、ウェブサーバ50から送信された検索結果を受信した場合(ステップS43)、検索結果(興味空間)をウェブブラウザ上に表示する(ステップS44)。
【0101】
図19は、履歴データベース51の一例を示す概念図である。履歴データベース51は、情報処理装置40に送信したコンテンツページのURLを起点として収集したコンテンツページのURL、収集したコンテンツページに含まれるリンクテキストから抽出したキーワード、及び日時を関連付けて記憶する。例えば、図19に示した例において、「URL2」が起点となるコンテンツページのURL、「URL5」及び「URL6」を指定したドメインとした場合、「URL5」及び「URL6」により指定されるコンテンツページを取得し、そのコンテンツページに含まれるリンクテキストからキーワードを抽出して履歴データベース51に追加するようにしている。
【0102】
なお、本実施の形態では、サイト内検索の要求を受信したときに履歴データベース51を生成する構成としたが、サイトへのアクセス要求を受信する度に該当コンテンツページから履歴データベース51を生成しておき、過去の所定期間に閲覧されたコンテンツページに関する興味空間を生成するようにしても良い。
また、本実施の形態では、履歴データベース51をウェブサーバ50に外付けにする構成としたが、ウェブサーバ50の内部に備える構成であっても良いことは勿論のことである。
【0103】
実施の形態4.
実施の形態3ではウェブサーバ50が一つのデータベースを備え、サイト内検索の要求を受信した際に履歴データベース51を構築して興味空間を生成するようにしていたが、複数のデータベースを用意してユーザ毎に割り当てることも可能である。複数のユーザの履歴データベースを参照して興味空間を生成することにより、複数のユーザ間で情報の共有化が可能となる。
【0104】
図20は本実施の形態に係る情報処理システムの構成を説明する模式図である。図中40A,40B,40Cは、通常のウェブブラウザが予めインストールされた情報処理装置であり、具体的にはパーソナルコンピュータ、ワークステーション、PDA等の端末装置である。情報処理装置40A,40B,40Cはインターネット網Nを介してウェブサーバ50に接続されており、情報処理装置40A,40B,40Cのユーザはウェブブラウザを利用することによって所望のコンテンツを取得することが可能となっている。なお、以下では夫々の情報処理装置40A,40B,40Cを区別して表す必要がない場合には、それらをまとめて情報処理装置40と記載することとする。
【0105】
ウェブサーバ50は、情報処理装置40に提供すべきコンテンツを含んだウェブページ(以下、コンテンツページという)を有しており、情報処理装置40からの要求に応じてそれらを送信するようにしている。また、ウェブサーバ50には、各ユーザ毎に割り当てたユーザデータベース51a,51b,51c,…を備える履歴データベース51が接続されており、各ユーザの要求に応じてコンテンツページを情報処理装置40に送信した際、そのコンテンツページからキーワードを抽出して当該ユーザに割り当てられているユーザデータベース51a(51b,51c,…)に記憶するようにしている。
そして、情報処理装置40からサイト内検索の要求を受けた場合、全てのユーザデータベース51a,51b,51c,…を参照して興味空間を作成して、前記情報処理装置40へ送信するようにしている。
なお、興味空間の作成に関するアルゴリズムは前述したものと同様であるため、その説明を省略することとする。
【0106】
なお、本実施の形態では、履歴データベース51をウェブサーバ50に外付けにする構成としたが、ウェブサーバ50の内部に備える構成であっても良いことは勿論のことである。
【0107】
【発明の効果】
以上、詳述したように、第1発明、第4発明、第11発明、及び第12発明による場合は、検索された第1情報と、該第1情報に関連付けられた第2情報とを表示し、表示された第1情報と第2情報と間に線を表示するようにしている。したがって、例えば、閲覧したウェブページに含まれるキーワードを予め抽出しておき、そのキーワードを第1情報として入力して検索した場合、前記ウェブページに含まれるその他のキーワード、画像データ等の第2情報が、第1情報と互いに結ばれた線により視覚的に明示されるので、所望する情報の取得が容易になる。
【0108】
第2発明による場合は、複数の記憶手段を備えており、各記憶手段に第1情報及び第2情報を記憶するようにしている。したがって、例えば、ユーザ毎に記憶手段を割り当てた場合、ユーザ自身と他のユーザとの間で情報の共有化が可能となり、情報の想起に役立てることが可能となる。
【0109】
第3発明及び第10発明による場合は、記憶手段に記憶された第1情報の間の相関関係と相関関係に応じた位置関係を算出するようにしている。したがって、相関が強い第1情報群を近傍に表示させ、相関が弱い第1情報を離隔してて表示させることにより、情報の想起が容易となる。
【0110】
第5発明による場合は、表示された第2情報に基づいて記憶手段に記憶されている第1情報を検索し、検索された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている第2情報を表示させることが可能となるため、人間の連想に似た情報の検索と表示とを連鎖的に行うことが可能となる。そして、表示した検索結果に基づいて情報を想起させることが容易となる。
【0111】
第6発明による場合は、外部から送信された文書データを含む情報を受信した場合、受信した情報を表示し、表示した情報から概念を有する複数の文字列を抽出し、抽出した文字列を関連つけて記憶するようにしている。したがって、過去に閲覧した文書データ、ウェブページ等の情報を想起させるための情報を利用者に意識させることなく記憶することが可能である。
【0112】
第7発明による場合は、外部から送信されたウェブページに関する情報を受信した場合、ウェブページに含まれている複数の文字列を抽出し、抽出した文字列を関連付けて記憶するようにしている。したがって、過去に閲覧したウェブページを想起させるための情報を利用者に意識させることなく記憶することが可能である。
【0113】
第8発明による場合は、表示させた情報に加えることを所望する付加情報の入力を受付け、受付けた付加情報を表示させた情報と共に表示し、入力された付加情報と該付加情報の表示位置に関する情報を表示させた情報に関連付けて記憶することにより、再度、情報を表示させる際に、付加情報と共に表示させることが可能となるため、情報の想起が容易となる。
【0114】
第9発明による場合は、表示した文書データから一部又は全部の選択を受付け、選択された部分から文字列を抽出して表示するようにしている。従って、情報の想起に役立つ情報のみを利用者が選択することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のコンピュータプログラムにより提供されるブラウザの動作を説明する模式図である。
【図3】各種データベースの一例を示す概念図である。
【図4】各種データベースの一例を示す概念図である。
【図5】思考空間ブラウザの表示例を示す模式図である。
【図6】オーバレイ・ウェブブラウザの表示例を示す模式図である。
【図7】オーバレイ・ウェブブラウザの構成を説明する模式図である。
【図8】ウェブページを切り抜く際の動作を説明する説明図である。
【図9】興味空間ブラウザの表示例を示す模式図である。
【図10】3つのブラウザによる表示手順を示すフローチャートである。
【図11】思考空間を形成する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】興味空間を作成する際の手法を説明する模式図である。
【図13】興味空間を作成する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】本実施の形態に係る情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図15】書籍データベースの一例を示す概念図である。
【図16】履歴データベース及び該履歴データベースから作成される興味空間の一例を示す模式図である。
【図17】本実施の形態に係る情報処理システムの構成を説明する模式図である。
【図18】本実施の形態に係る情報処理システムの処理手順を説明するフローチャートである。
【図19】履歴データベースの一例を示す概念図である。
【図20】本実施の形態に係る情報処理システムの構成を説明する模式図である。
【符号の説明】
10,40 情報処理装置
11 CPU
19 内部記憶装置
19a 思考内容データベース
19b,51 履歴データベース
19c 注釈データベース
30,50 ウェブサーバ
100 思考空間ブラウザ
200 オーバレイブラウザ
300 興味空間ブラウザ
Claims (12)
- 複数の第1情報、及び該第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を記憶する記憶手段を備え、前記第1情報に対する検索要求を外部から受信し、受信した検索要求に基づいて前記記憶手段を検索した検索結果を前記検索要求の送信元へ送信する第1情報処理装置と、該第1情報処理装置へ検索要求を送信する手段、及び前記第1情報処理装置から送信された検索結果を受信する手段を備え、受信した検索結果を表示する第2情報処理装置とを備える情報処理システムにおいて、
前記第1情報処理装置は、受信した検索要求に基づいて前記記憶手段に記憶された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報を検索する手段と、該手段が検索した第1及び第2情報を送信する手段とを備え、前記第2情報処理装置は、受信した第1及び第2情報を表示する手段と、前記第1情報を表示した領域の近傍と前記第2情報を表示した各領域の近傍との間に線を表示する手段とを備えることを特徴とする情報処理システム。 - 前記第1情報処理装置は、複数の記憶手段を備え、複数の第1情報、及び該第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を各記憶手段に記憶しており、検索要求を受信した際、複数の記憶手段から第1及び第2情報を検索すべくなしてあることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記第1情報処理装置は、前記記憶手段に記憶されている第1情報間の相関関係を算出する手段と、算出した相関関係に基づいて、前記第2情報処理装置にて表示させるべき第1情報の位置情報を算出する手段と、算出した位置情報を送信する手段とを更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理システム。
- 複数の第1情報、及び該第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を記憶する記憶手段と、検索すべき情報の入力を受付ける受付手段と、該受付手段に入力された情報を前記記憶手段に記憶されている第1情報から検索する検索手段とを備え、該検索手段による検索結果を表示すべくなしてある情報処理装置において、
検索された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報を表示する手段と、前記第1情報を表示した領域の近傍と前記第2情報を表示した各領域の近傍との間に線を表示する手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。 - 表示した第2情報を前記記憶手段に記憶されている別の第1情報から検索する手段を備え、検索された第1情報と該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報とを表示すべくなしてあることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
- 外部から送信された文書データを含む情報を受信する受信手段と、受信した情報を表示する手段と、表示した情報に含まれる文書データから概念を有する複数の文字列を抽出する手段と、抽出した文字列のうち、一の文字列を含む第1情報と他の文字列を含む第2情報とを関連付けて前記記憶手段に記憶させる手段とを更に備えることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の情報処理装置。
- 前記受信手段にて受信した情報は、ウェブページ用の情報であることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
- 表示した情報に付加すべき付加情報の入力を受付ける手段と、該手段により入力された付加情報を前記情報と共に表示する手段と、前記付加情報と該付加情報の表示位置に関する情報とを表示した情報に関連付けて記憶する手段とを備えることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の情報処理装置。
- 表示した情報に含まれる文書データの一部又は全部を選択する手段と、選択された文書データから概念を有する1又は複数の文字列を抽出する手段と、抽出した文字列を前記情報の送信元に関する情報に関連付けて表示する手段とを備えることを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れかに記載の情報処理装置。
- 前記記憶手段に記憶されている第1情報間の相関関係を算出する手段と、算出した相関関係に基づき、表示すべき第1情報間の位置関係を算出する手段とを備え、算出した位置関係に従い、前記第1情報を表示すべくなしてあることを特徴とする請求項4乃至請求項9の何れかに記載の情報処理装置。
- コンピュータに、入力された情報を、複数の第1情報及び該第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を予め記憶している記憶手段から検索させるステップとを有するコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、検索された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報を表示させるステップと、コンピュータに、前記第1情報を表示した領域の近傍と前記第2情報を表示した領域の近傍との間に線を表示させるステップとを有することを特徴とするコンピュータプログラム。 - コンピュータに、入力された情報を、複数の第1情報の夫々に関連付けられている1又は複数の第2情報を予め記憶している記憶手段から検索させるステップとを有するコンピュータプログラムが記録されているコンピュータでの読取りが可能な記録媒体において、
コンピュータに、検索された第1情報、及び該第1情報に関連付けられている1又は複数の第2情報を表示させるステップと、コンピュータに、前記第1情報を表示した領域の近傍と前記第2情報を表示した領域の近傍との間に線を表示させるステップとを有するコンピュータプログラムが記録されていることを特徴とするコンピュータでの読取りが可能な記録媒体。
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