JP2004053574A6 - 所持品探索装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の探索対象が存在する場合であっても,簡単な操作により探索対象の所在を同定することが可能な所持品探索装置を提供する。
【解決手段】探索者が操作する発信親機10と,探索対象に付加可能な複数の子機40とから成る所持品探索装置であって,発信親機は,一の受信子機が付加された探索対象を特定する選択送信スイッチ12a,12b,12cと,選択送信スイッチにより特定された探索対象に対応する受信子機ごとに固有の固有信号を発信可能な発信手段とを備え,受信子機は,発信親機からの固有信号を受信する受信手段と,固有信号に応じて自己顕示動作を行うスピーカ孔42とを備えたことを特徴とする。複数の探索対象が存在する場合であっても,簡単な操作により探索対象の所在を同定することができる。
【選択図】 図10
【解決手段】探索者が操作する発信親機10と,探索対象に付加可能な複数の子機40とから成る所持品探索装置であって,発信親機は,一の受信子機が付加された探索対象を特定する選択送信スイッチ12a,12b,12cと,選択送信スイッチにより特定された探索対象に対応する受信子機ごとに固有の固有信号を発信可能な発信手段とを備え,受信子機は,発信親機からの固有信号を受信する受信手段と,固有信号に応じて自己顕示動作を行うスピーカ孔42とを備えたことを特徴とする。複数の探索対象が存在する場合であっても,簡単な操作により探索対象の所在を同定することができる。
【選択図】 図10
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,所持品探索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
われわれは,日常生活においてキーやリモートコントロール装置(以下,リモコンという。)などさまざまな小物に取り囲まれている。かかる小物は,往々にして,必要な場合にその所在を見出すことが困難な場合がある。特に,小さな子供やペットのいる家庭では,大人では想像もつかない場所にこれら小物が隠されてしまう場合がある。そこで,かかる小物の所在を同定するための所持品探索装置が知られている。
【0003】
例えば,従来の所持品探索装置として,TV装置に内蔵されたリモコン捜索ボタンを操作することによりリモコン位置と同定するためのリモートコントロール装置がある(例えば,特許文献1参照。)。
【0004】
また,従来の他の所持品探索装置として,赤外線リモコンの赤外線信号に反応して音声や光を発するアタッチメント装置がある(例えば,特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−318152号公報
【特許文献2】
特開2002−109657号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記のような所持品探索装置は,リモコンなどの特定の装置の探索に限定されていたり,複数の探索対象が存在する場合には各探索対象に個別に対応することができないものであった。
【0007】
本発明は,従来の所持品探索装置が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,複数の探索対象が存在する場合であっても,簡単な操作により探索対象の所在を同定することが可能な,新規かつ改良された所持品探索装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために,本発明によれば,探索者が操作する親機と,探索対象に付加可能な複数の子機とから成る所持品探索装置であって,親機は,一の子機が付加された探索対象を特定する特定手段と,特定手段により特定された探索対象に対応する子機ごとに固有の固有信号を発信可能な発信手段とを備え,子機は,親機からの固有信号を受信する受信手段と,固有信号に応じて自己顕示動作を行う自己顕示手段とを備えたことを特徴とする,所持品探索装置が提供される。
【0009】
なお,固有信号は,所定の周波数を割り当てられた無線通信でもよいし,赤外線通信でもよい。自己顕示手段は,音や光を発するもの,あるいは振動などの動作を行うものとして構成することができる。
【0010】
かかる所持品探索装置によれば,複数の探索対象が存在する場合であっても,簡単な操作により探索対象の所在を同定することができる。
【0011】
さらに,親機は,液晶表示装置などのように探索対象を視覚的に特定可能な表示手段を備えていてもよい。かかる構成によれば,例えば,探索対象ごとに異なるアイコン等を割り当てるなどして,探索対象を視覚的に探索することができる。
【0012】
さらに,親機は,携帯電話やPHSやPDAなどの携帯端末装置として構成すれば,さらに利便性を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかる所持品探索装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0014】
本実施の形態にかかる所持品探索装置の構成について,図1〜図9を参照しながら説明する。本実施の形態にかかる所持品探索装置は,探索者が操作する親機(図1)と,探索対象に付加可能な複数の子機(図4)とから主に構成されている。以下,順に説明する。
【0015】
(発信親機10)
まず,探索者が操作する親機について説明する。図1は,本実施の形態にかかる発信親機10(本発明の親機の一例)を示す説明図である。発信親機10は,図1に示したように,選択送信スイッチ12(12a,12b,12c)と表示部14を備えて構成されている。発信親機10の形状や大きさなどについては特に限定されないが,例えば,一辺が数cm程度の矩形形状からなり,厚みを数mm程度のものとすることができる。
【0016】
選択送信スイッチ12(本発明の特定手段の一例)は子機が付加された探索対象を特定するためのスイッチである。この例では,送信親機10に対応する子機が3つあり,各選択送信スイッチ12a,12b,12cは,それぞれ固有の子機が対応づけられている。探索者が選択スイッチ12a,12b,12cのいずれかを押すことにより,特定の子機に対して子機ごとに固有の信号(以下,固有信号という。)を発信することができる。発信親機10が発信する固有信号は,所定の周波数を割り当てられた無線通信でもよいし,赤外線通信でもよい。発信親機10には,このような固有信号を発信するための発信手段が内蔵されている。
【0017】
なお,図1では発信親機10が選択送信スイッチが3つを備えた場合の一例を示しているが,選択送信スイッチの数は子機の数に応じて2つであってもよくあるいは4つ以上であってもよい。また,1つの選択送信スイッチが1つの子機に対応する構成とした一例を示しているが,例えば,選択送信スイッチの組合せにより子機を特定するような構成とすることもできる。例えば,選択送信スイッチの構成としては以下のものを採用することができる。
・選択スイッチと決定スイッチとからなり,選択スイッチを押す回数で子機を特定し,決定スイッチで決定する。
・数字キーと決定スイッチとからなり,数字キーの組合せで子機を特定し,決定スイッチで決定する。
【0018】
表示部14(本発明の表示手段の一例)は,検索対象を視覚的に特定可能にするための部分である。表示部14を,例えば液晶画面として構成することにより多様な情報を表示可能である。表示部14には,具体的には,探索対象の特定に供される情報,選択送信スイッチ12の操作状況,送信親機10からの固有信号の発信状況,子機による固有信号の受信状況などを表示することができる。このように表示部14には多様な情報を表示可能であるが,発信親機10の用途に応じて表示部14を小型化する必要がある場合もある。このような場合には,表示部14を例えば発光素子や表示ランプで構成し,必要最小限の情報を表示させることで,より簡易な構成とすることもできる。
発信親機10の基本的構成は以上の通りである。
【0019】
この発信親機10はその性質上,発信親機10自体の所在が分からなくならないようにしておく必要がある。発信親機10を常時決まった場所(柱,電化製品など)に固定する,常時身に着ける,あるいは,常時身に着ける物と一体にしておくことなどが考えられる。こうした一例として,本実施の形態にかかる発信親機10は,携帯電話やPHSやPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)などの携帯端末装置に取り付けることができる。図2は,送信親機10を携帯電話20の背面に装着した状態を示す説明図であり,(a)は携帯電話20を開いた状態を示し,(b)は携帯電話20を折り畳んだ状態を示している。携帯端末装置であれば,万一所在が分からなくなったとしても,他の電話から呼び出すことなどにより容易に見つけることができるので,発信親機10の紛失を防止することができる。
【0020】
また,近年における携帯電話の機能の充実には目を見張るものがある。表示部は大きくまた表示精度も向上し,また,ダイヤルキーの操作性も向上している。そこで,携帯電話やPHSやPDAなどの携帯端末装置そのものに上記受信親機10の機能を内蔵するようにしてもよい。以下では,図3に示した携帯電話30に上記受信親機10の機能を内蔵した場合の応用例について説明する。
【0021】
図3に示した携帯電話30のように,一般的な携帯電話であれば,アルファベットや数字を入力するダイヤル部32および表示部34が備えられている。このダイヤル部32を送信親機10の選択送信スイッチ12として機能させ,表示部34を送信親機10の表示部14として機能させることができる。ダイヤル部32のアルファベットや数字,「*」,「#」などのボタンや,各種機能ボタンを組み合わせることにより,子機の特定及び固有信号の発信を行うことができる。
【0022】
また,探索対象を選択するにあたり,例えば,表示部34に探索対象を表示させることで,探索対象を視覚的かつ容易に特定可能である。この場合,探索対象を文字列として表示させてもよいが,探索対象ごとに異なるアイコン等を割り当てることで,探索対象を一層容易に特定可能である。図3に示した一例では,「1.キー」,「2.リモコン」,「3.眼鏡」,「4.書籍」が検索対象として登録され,それぞれのアイコン36が表示されている。このアイコン36を作成するにあたり,携帯電話に撮像機能が搭載されている場合には,この撮像機能を利用して検察対象の画像を取り込み,その取り込んだ画像をアイコンとして利用することができる。
【0023】
なお,探索対象の特定にあたり,ダイヤルキーから数字を選択するようにしてもよく,また,表示部34を上下左右にスクロールするためのスクロールキーがある場合には,スクロールキーを操作することにより,探索対象を特定することが可能である。また,携帯電話30にマウスボールのようなポインティングデバイス38が備えられている場合には,表示部34上のカーソル39を操作することにより,探索対象を特定することが可能である。
【0024】
また,携帯電話30の音声機能やボイス機能やバイブレーション機能などを用いて,固有信号を発信したことや固有信号を子機が受信したことなどを,発信音や音声あるいはバイブレーションなどにより探索者に知らせることも可能である。
【0025】
また,携帯電話30そのものに上記受信親機10の機能を内蔵することにより,受信親機10自体の所在が分からなくなるという不具合を回避することができる。すなわち,携帯電話の所在が分からなくなった場合には,例えば室内電話など他の電話から呼び出すことにより,携帯電話30を見つけることができる。
【0026】
以上,探索者が操作する親機について説明した。
次いで,探索対象に付加可能な子機について説明する。
【0027】
(受信子機40)
図4は,本実施の形態にかかる受信子機40(40a,40b)(本発明の子機の一例)を示す説明図である。図4には,スピーカ孔42を備えたタイプの受信子機40a(図4(a))と,スピーカ孔42とボールチェーン44を備えたタイプの受信子機40b(図4(b))が例示されている。受信子機40の形状や大きさなどについては特に限定されないが,探索対象に付加するという性質上,できるだけ小さく薄い形状であることが好ましい。このような観点から,受信子機40は,例えば,直径が数cm程度の円形状からなり,厚みを数mm程度のものとすることができる。これは受信子機40内にバッテリたるボタン電池を埋め込める最小の形状である。
【0028】
スピーカ孔42(本発明の自己顕示手段の一例)は,受信子機40が発信親機10からの固有信号を受けた場合に,探索者にその所在を知らしめるための発信音を出す部分である。この発信音は,探索者に探索対象の位置を知らしめるという観点からは,警告音,ベルの音,メロディーなどどのようなものであってもよい。また,発信音はすべての受信子機40について共通のものであってもよいが,受信子機40の性質上,各受信子機40ごとに発信音を変えて探索対象の種類の分別をすることも可能である。
【0029】
なお,本実施の形態の受信子機40は,スピーカ孔42を備え,このスピーカ孔42が発する発信音により,探索者にその所在を顕示しているが,本発明はこれに限定されない。例えば,発信親機10からの固有信号を受けて,受信子機が光を発する構成してもよい。また,受信子機が振動などの動作を行うものとして構成してもよい。
【0030】
また,図4(b)には,スピーカ孔42とボールチェーン44を備えたタイプの受信子機40bが例示されている。ボールチェーン44は,探索対象に巻いたり掛けたりすることにより,受信子機40bを探索対象に付加するために用いられる。探索対象の大きさに応じて様々な長さや太さのボールチェーン44を備えた受信子機40bを複数種類用意しておくことができる。
【0031】
ボールチェーン44を用いて受信子機40を探索対象に付加することができない場合がある。例えば,探索対象が書籍の場合のように,探索対象がボールチェーン44の長さに比して大きい場合や,探索対象が万年筆の場合のように,探索対象の形状しだいでボールチェーンを巻いたり掛けたりできない場合がある。このような場合には,図4(a)のタイプの受信子機40を,両面テープを用いて,探索対象に直接付加することができる。
受信子機20の基本的構成は以上の通りである。
【0032】
以上,探索者が操作する親機,及び,探索対象に付加可能な子機について説明した。次いで,子機が付加される探索対象について説明する。
【0033】
(探索対象)
受信子機40が付加される探索対象としては,日常生活において必要な場合にその所在を見出すことが困難になる小物が挙げられる。特に,小さな子供やペットのいる家庭では,大人では想像もつかない場所に探索対象が隠されてしまう場合がある。このような小物の具体例は,例えばキー,リモコン,眼鏡,財布,書籍などである。このような小物に受信子機40を付加しておくことで,その所在を見出すことが可能である。
【0034】
また,探索対象のその他の例としては,小動物や鳥などのペットが挙げられる。小動物や鳥が物陰に隠れてしまった場合などその居所を見出すことが困難になる場合がある。そこで,予め小動物や小鳥に受信子機40を付加しておくことで,その居所を見出すことが可能である。
【0035】
また,所在が分からなくなりがちな物に限らず,例えば,外見上同じ物が多数存在する場合に,予め受信子機40を所望の特定の物に付しておくことにより,他の物と容易に見分けることができる。例えば,バーなどのカウンターに多数並ぶボトル(キープボトル)から所望のボトルを見出すことが困難になる場合がある。そこで,予めボトルに受信子機40を付加しておくことで,所望のボトルを直ちに見出すことが可能である。また,動物や鳥を多数飼っている場合(例えば,酪農など)など,外見の見分けがつかない動物や鳥を区別するためにも,予め動物や鳥に受信子機40を付加しておくことで,これらを区別可能となる。
【0036】
次いで,探索対象に対する受信子機40の付加について説明する。
図5は,探索対象をキー50とし,図4(b)に示したボールチェーン44を備えたタイプの受信子機40bを付加した場合を示している。この例では,キー50に形成されたキーホルダー用の穴52に,比較的細いボールチェーン44を通すことで,受信子機40bをキー50に付加している。
【0037】
図6は,探索対象をキー60とし,図4(a)に示したボールチェーンの無いタイプの受信子機40aを付加した場合を示している。この例では,キーを把持する部分に両面テープ48を用いて,受信子機40aをキー60に付加している。例えば,キー60に上記キー50のようなキーホルダー用の穴が形成されていない場合や,キーホルダー用の穴にキーホルダーが通されている場合などに,この両面テープ48による取り付けが有効である。
【0038】
図7は,探索対象をリモコン70とし,図4(a)に示したボールチェーンの無いタイプの受信子機40aを付加した場合を示している。この例では,リモコンを把持する部分に受信子機40aを埋設している。この場合,受信子機は取り外しが可能であってもよく,リモコン70と一体形であってもよい。また,受信子機40aの電源は,リモコン70の電源と共有することも可能である。この場合,受信子機40aにボタン電池などのバッテリを埋め込む必要がないため,受信子機40aをさらに小型化することができる。
【0039】
図8は,検索対象をリモコン80とし,図4(a)に示したボールチェーンの無いタイプの受信子機40aを付加した場合を示している。この例では,リモコンを把持する部分に両面テープ48を用いて,受信子機40aをリモコン80に付加している。例えば,受信子機40aを埋設するための厚みのないリモコンの場合などに,この両面テープ48による取り付けが有効である。
【0040】
図9は,検索対象をボトル90とし,図4(b)に示したボールチェーン44を備えたタイプの受信子機40bを付加した場合を示している。この例では,ボトル90の首部と胴部の太さの違いに着目し,肩部にボールチェーン44を掛けることで,受信子機40bをボトル90に付加している。この図9に示した例によれば,バーの飾り棚などに多数並ぶボトル90から所望のボトルを見つける際に利用することができる。図9に示した一例では,飾り棚に並ぶ多数のボトルのうち探索者がボトルを特定すると(図示された左から5本目のボトルとする),そのボトルに付加された受信子機40bから発信音が発せられて,あるいは受信機40が光るなどして,他のボトルと見分けることができる。
【0041】
以上,本実施の形態にかかる所持品探索装置の各構成要素について説明した。次いで,本実施の形態にかかる所持品探索装置の実際の使用例について説明する。図10は,本実施の形態にかかる所持品探索装置の使用例を示す流れ図である。
【0042】
まず,探索対象に受信子機40を付加する(ステップS1)。探索対象は,日常生活において必要な場合にその所在を見出すことが困難になる小物などであり,例えばキー,リモコン,眼鏡,財布,書籍などである。探索者は,所在が分からなくなりがちな物や,所在が分からなくなると不自由の度合いが大きい物に予め受信子機40を付加しておく。受信子機40は探索対象の形状や大きさに応じて,ボールチェーン44を用いて探索対象に付加することができる。
【0043】
以下では,探索対象の所在が分からなくなった場合を想定して説明する。
探索者は,送信親機10を用いて,その所在が分からなくなった探索対象に付加された受信子機40に対し,固有信号を送信する(ステップS2)。探索対象に対する固有信号の送信は,対応する選択送信スイッチ12a,12b,12cのいずれかを押す。あるいは表示部14に表示された探索対象のアイコンを選択することにより行う。
【0044】
探索対象の受信子機40は,送信された固有信号を受信して(ステップS3),スピーカ孔42から警告音を発する(ステップS4)。このようにして,探索対象の存在を探索者に知らせることができ,所在が分からなくなっていた探索対象を見つけることができる(ステップS5)。
【0045】
本実施の形態にかかる所持品探索装置は,送信親機10及び受信子機40の持ち運びが容易であり,受信子機40の探索対象への取り付けが容易であることから,家庭内の使用のみならず外出先においても利用可能である。例えば,外泊した際のことを考えると,宿泊先においては自宅と異なり,客室の鍵(ルームキー)を室内において置く場所が特定しないことが多く,紛失の危険性がある。このような場合に備え,宿泊先の部屋に着くと同時にルームキーに受信子機40を付加しておくことにより,ルームキーの紛失を防ぐことができる。このようにして,外出先においても本実施の形態にかかる所持品探索装置を有効に利用することが可能である。
【0046】
以上説明したように,本実施の形態によれば,一の発信親機10と複数の受信子機40とを対応付け,発信親機10の選択送信スイッチ12から受信子機40を選択することにより,複数の探索対象が存在する場合であっても,簡単な操作により探索対象の所在を同定することができる。
【0047】
以上,添付図面を参照しながら本発明にかかる所持品探索装置の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,複数の探索対象が存在する場合であっても,簡単な操作により探索対象の所在を同定することができる。また,液晶表示装置などのように探索対象を視覚的に特定可能な表示手段を備えたことで,例えば,探索対象ごとに異なるアイコン等を割り当てるなどして,探索対象を視覚的に探索することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】送信親機10の構成を示す説明図である。
【図2】送信親機10を携帯電話20に装着した状態を示す説明図であり,(a)は携帯電話20を開いた状態を示し,(b)は携帯電話20を折り畳んだ状態を示している。
【図3】携帯電話を送信親機10として機能させた場合を示す説明図である。
【図4】受信子機40の構成を示す説明図である。
【図5】受信子機40をボールチェーン44を介してキー50に付加した状態を示す説明図である。
【図6】受信子機40を両面テープ48によりキー50に付加した状態を示す説明図である。
【図7】受信子機40をリモコン70に埋設した状態を示す説明図である。
【図8】受信子機40を両面テープによりリモコン80に付加した状態を示す説明図である。
【図9】受信子機40をボトル90に付加した状態を示す説明図である。
【図10】所持品探索装置の使用例を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 発信親機
12(12a,12b,12c) 選択送信スイッチ
14 表示部
16 両面テープ
20 携帯電話
30 携帯電話
40(40a,40b) 受信子機
42 スピーカ
44 ボールチェーン
48 両面テープ
50 キー
52 穴
60 キー
70 リモコン
80 リモコン
90 ボトル
【発明の属する技術分野】
本発明は,所持品探索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
われわれは,日常生活においてキーやリモートコントロール装置(以下,リモコンという。)などさまざまな小物に取り囲まれている。かかる小物は,往々にして,必要な場合にその所在を見出すことが困難な場合がある。特に,小さな子供やペットのいる家庭では,大人では想像もつかない場所にこれら小物が隠されてしまう場合がある。そこで,かかる小物の所在を同定するための所持品探索装置が知られている。
【0003】
例えば,従来の所持品探索装置として,TV装置に内蔵されたリモコン捜索ボタンを操作することによりリモコン位置と同定するためのリモートコントロール装置がある(例えば,特許文献1参照。)。
【0004】
また,従来の他の所持品探索装置として,赤外線リモコンの赤外線信号に反応して音声や光を発するアタッチメント装置がある(例えば,特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−318152号公報
【特許文献2】
特開2002−109657号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記のような所持品探索装置は,リモコンなどの特定の装置の探索に限定されていたり,複数の探索対象が存在する場合には各探索対象に個別に対応することができないものであった。
【0007】
本発明は,従来の所持品探索装置が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,複数の探索対象が存在する場合であっても,簡単な操作により探索対象の所在を同定することが可能な,新規かつ改良された所持品探索装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために,本発明によれば,探索者が操作する親機と,探索対象に付加可能な複数の子機とから成る所持品探索装置であって,親機は,一の子機が付加された探索対象を特定する特定手段と,特定手段により特定された探索対象に対応する子機ごとに固有の固有信号を発信可能な発信手段とを備え,子機は,親機からの固有信号を受信する受信手段と,固有信号に応じて自己顕示動作を行う自己顕示手段とを備えたことを特徴とする,所持品探索装置が提供される。
【0009】
なお,固有信号は,所定の周波数を割り当てられた無線通信でもよいし,赤外線通信でもよい。自己顕示手段は,音や光を発するもの,あるいは振動などの動作を行うものとして構成することができる。
【0010】
かかる所持品探索装置によれば,複数の探索対象が存在する場合であっても,簡単な操作により探索対象の所在を同定することができる。
【0011】
さらに,親機は,液晶表示装置などのように探索対象を視覚的に特定可能な表示手段を備えていてもよい。かかる構成によれば,例えば,探索対象ごとに異なるアイコン等を割り当てるなどして,探索対象を視覚的に探索することができる。
【0012】
さらに,親機は,携帯電話やPHSやPDAなどの携帯端末装置として構成すれば,さらに利便性を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかる所持品探索装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0014】
本実施の形態にかかる所持品探索装置の構成について,図1〜図9を参照しながら説明する。本実施の形態にかかる所持品探索装置は,探索者が操作する親機(図1)と,探索対象に付加可能な複数の子機(図4)とから主に構成されている。以下,順に説明する。
【0015】
(発信親機10)
まず,探索者が操作する親機について説明する。図1は,本実施の形態にかかる発信親機10(本発明の親機の一例)を示す説明図である。発信親機10は,図1に示したように,選択送信スイッチ12(12a,12b,12c)と表示部14を備えて構成されている。発信親機10の形状や大きさなどについては特に限定されないが,例えば,一辺が数cm程度の矩形形状からなり,厚みを数mm程度のものとすることができる。
【0016】
選択送信スイッチ12(本発明の特定手段の一例)は子機が付加された探索対象を特定するためのスイッチである。この例では,送信親機10に対応する子機が3つあり,各選択送信スイッチ12a,12b,12cは,それぞれ固有の子機が対応づけられている。探索者が選択スイッチ12a,12b,12cのいずれかを押すことにより,特定の子機に対して子機ごとに固有の信号(以下,固有信号という。)を発信することができる。発信親機10が発信する固有信号は,所定の周波数を割り当てられた無線通信でもよいし,赤外線通信でもよい。発信親機10には,このような固有信号を発信するための発信手段が内蔵されている。
【0017】
なお,図1では発信親機10が選択送信スイッチが3つを備えた場合の一例を示しているが,選択送信スイッチの数は子機の数に応じて2つであってもよくあるいは4つ以上であってもよい。また,1つの選択送信スイッチが1つの子機に対応する構成とした一例を示しているが,例えば,選択送信スイッチの組合せにより子機を特定するような構成とすることもできる。例えば,選択送信スイッチの構成としては以下のものを採用することができる。
・選択スイッチと決定スイッチとからなり,選択スイッチを押す回数で子機を特定し,決定スイッチで決定する。
・数字キーと決定スイッチとからなり,数字キーの組合せで子機を特定し,決定スイッチで決定する。
【0018】
表示部14(本発明の表示手段の一例)は,検索対象を視覚的に特定可能にするための部分である。表示部14を,例えば液晶画面として構成することにより多様な情報を表示可能である。表示部14には,具体的には,探索対象の特定に供される情報,選択送信スイッチ12の操作状況,送信親機10からの固有信号の発信状況,子機による固有信号の受信状況などを表示することができる。このように表示部14には多様な情報を表示可能であるが,発信親機10の用途に応じて表示部14を小型化する必要がある場合もある。このような場合には,表示部14を例えば発光素子や表示ランプで構成し,必要最小限の情報を表示させることで,より簡易な構成とすることもできる。
発信親機10の基本的構成は以上の通りである。
【0019】
この発信親機10はその性質上,発信親機10自体の所在が分からなくならないようにしておく必要がある。発信親機10を常時決まった場所(柱,電化製品など)に固定する,常時身に着ける,あるいは,常時身に着ける物と一体にしておくことなどが考えられる。こうした一例として,本実施の形態にかかる発信親機10は,携帯電話やPHSやPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)などの携帯端末装置に取り付けることができる。図2は,送信親機10を携帯電話20の背面に装着した状態を示す説明図であり,(a)は携帯電話20を開いた状態を示し,(b)は携帯電話20を折り畳んだ状態を示している。携帯端末装置であれば,万一所在が分からなくなったとしても,他の電話から呼び出すことなどにより容易に見つけることができるので,発信親機10の紛失を防止することができる。
【0020】
また,近年における携帯電話の機能の充実には目を見張るものがある。表示部は大きくまた表示精度も向上し,また,ダイヤルキーの操作性も向上している。そこで,携帯電話やPHSやPDAなどの携帯端末装置そのものに上記受信親機10の機能を内蔵するようにしてもよい。以下では,図3に示した携帯電話30に上記受信親機10の機能を内蔵した場合の応用例について説明する。
【0021】
図3に示した携帯電話30のように,一般的な携帯電話であれば,アルファベットや数字を入力するダイヤル部32および表示部34が備えられている。このダイヤル部32を送信親機10の選択送信スイッチ12として機能させ,表示部34を送信親機10の表示部14として機能させることができる。ダイヤル部32のアルファベットや数字,「*」,「#」などのボタンや,各種機能ボタンを組み合わせることにより,子機の特定及び固有信号の発信を行うことができる。
【0022】
また,探索対象を選択するにあたり,例えば,表示部34に探索対象を表示させることで,探索対象を視覚的かつ容易に特定可能である。この場合,探索対象を文字列として表示させてもよいが,探索対象ごとに異なるアイコン等を割り当てることで,探索対象を一層容易に特定可能である。図3に示した一例では,「1.キー」,「2.リモコン」,「3.眼鏡」,「4.書籍」が検索対象として登録され,それぞれのアイコン36が表示されている。このアイコン36を作成するにあたり,携帯電話に撮像機能が搭載されている場合には,この撮像機能を利用して検察対象の画像を取り込み,その取り込んだ画像をアイコンとして利用することができる。
【0023】
なお,探索対象の特定にあたり,ダイヤルキーから数字を選択するようにしてもよく,また,表示部34を上下左右にスクロールするためのスクロールキーがある場合には,スクロールキーを操作することにより,探索対象を特定することが可能である。また,携帯電話30にマウスボールのようなポインティングデバイス38が備えられている場合には,表示部34上のカーソル39を操作することにより,探索対象を特定することが可能である。
【0024】
また,携帯電話30の音声機能やボイス機能やバイブレーション機能などを用いて,固有信号を発信したことや固有信号を子機が受信したことなどを,発信音や音声あるいはバイブレーションなどにより探索者に知らせることも可能である。
【0025】
また,携帯電話30そのものに上記受信親機10の機能を内蔵することにより,受信親機10自体の所在が分からなくなるという不具合を回避することができる。すなわち,携帯電話の所在が分からなくなった場合には,例えば室内電話など他の電話から呼び出すことにより,携帯電話30を見つけることができる。
【0026】
以上,探索者が操作する親機について説明した。
次いで,探索対象に付加可能な子機について説明する。
【0027】
(受信子機40)
図4は,本実施の形態にかかる受信子機40(40a,40b)(本発明の子機の一例)を示す説明図である。図4には,スピーカ孔42を備えたタイプの受信子機40a(図4(a))と,スピーカ孔42とボールチェーン44を備えたタイプの受信子機40b(図4(b))が例示されている。受信子機40の形状や大きさなどについては特に限定されないが,探索対象に付加するという性質上,できるだけ小さく薄い形状であることが好ましい。このような観点から,受信子機40は,例えば,直径が数cm程度の円形状からなり,厚みを数mm程度のものとすることができる。これは受信子機40内にバッテリたるボタン電池を埋め込める最小の形状である。
【0028】
スピーカ孔42(本発明の自己顕示手段の一例)は,受信子機40が発信親機10からの固有信号を受けた場合に,探索者にその所在を知らしめるための発信音を出す部分である。この発信音は,探索者に探索対象の位置を知らしめるという観点からは,警告音,ベルの音,メロディーなどどのようなものであってもよい。また,発信音はすべての受信子機40について共通のものであってもよいが,受信子機40の性質上,各受信子機40ごとに発信音を変えて探索対象の種類の分別をすることも可能である。
【0029】
なお,本実施の形態の受信子機40は,スピーカ孔42を備え,このスピーカ孔42が発する発信音により,探索者にその所在を顕示しているが,本発明はこれに限定されない。例えば,発信親機10からの固有信号を受けて,受信子機が光を発する構成してもよい。また,受信子機が振動などの動作を行うものとして構成してもよい。
【0030】
また,図4(b)には,スピーカ孔42とボールチェーン44を備えたタイプの受信子機40bが例示されている。ボールチェーン44は,探索対象に巻いたり掛けたりすることにより,受信子機40bを探索対象に付加するために用いられる。探索対象の大きさに応じて様々な長さや太さのボールチェーン44を備えた受信子機40bを複数種類用意しておくことができる。
【0031】
ボールチェーン44を用いて受信子機40を探索対象に付加することができない場合がある。例えば,探索対象が書籍の場合のように,探索対象がボールチェーン44の長さに比して大きい場合や,探索対象が万年筆の場合のように,探索対象の形状しだいでボールチェーンを巻いたり掛けたりできない場合がある。このような場合には,図4(a)のタイプの受信子機40を,両面テープを用いて,探索対象に直接付加することができる。
受信子機20の基本的構成は以上の通りである。
【0032】
以上,探索者が操作する親機,及び,探索対象に付加可能な子機について説明した。次いで,子機が付加される探索対象について説明する。
【0033】
(探索対象)
受信子機40が付加される探索対象としては,日常生活において必要な場合にその所在を見出すことが困難になる小物が挙げられる。特に,小さな子供やペットのいる家庭では,大人では想像もつかない場所に探索対象が隠されてしまう場合がある。このような小物の具体例は,例えばキー,リモコン,眼鏡,財布,書籍などである。このような小物に受信子機40を付加しておくことで,その所在を見出すことが可能である。
【0034】
また,探索対象のその他の例としては,小動物や鳥などのペットが挙げられる。小動物や鳥が物陰に隠れてしまった場合などその居所を見出すことが困難になる場合がある。そこで,予め小動物や小鳥に受信子機40を付加しておくことで,その居所を見出すことが可能である。
【0035】
また,所在が分からなくなりがちな物に限らず,例えば,外見上同じ物が多数存在する場合に,予め受信子機40を所望の特定の物に付しておくことにより,他の物と容易に見分けることができる。例えば,バーなどのカウンターに多数並ぶボトル(キープボトル)から所望のボトルを見出すことが困難になる場合がある。そこで,予めボトルに受信子機40を付加しておくことで,所望のボトルを直ちに見出すことが可能である。また,動物や鳥を多数飼っている場合(例えば,酪農など)など,外見の見分けがつかない動物や鳥を区別するためにも,予め動物や鳥に受信子機40を付加しておくことで,これらを区別可能となる。
【0036】
次いで,探索対象に対する受信子機40の付加について説明する。
図5は,探索対象をキー50とし,図4(b)に示したボールチェーン44を備えたタイプの受信子機40bを付加した場合を示している。この例では,キー50に形成されたキーホルダー用の穴52に,比較的細いボールチェーン44を通すことで,受信子機40bをキー50に付加している。
【0037】
図6は,探索対象をキー60とし,図4(a)に示したボールチェーンの無いタイプの受信子機40aを付加した場合を示している。この例では,キーを把持する部分に両面テープ48を用いて,受信子機40aをキー60に付加している。例えば,キー60に上記キー50のようなキーホルダー用の穴が形成されていない場合や,キーホルダー用の穴にキーホルダーが通されている場合などに,この両面テープ48による取り付けが有効である。
【0038】
図7は,探索対象をリモコン70とし,図4(a)に示したボールチェーンの無いタイプの受信子機40aを付加した場合を示している。この例では,リモコンを把持する部分に受信子機40aを埋設している。この場合,受信子機は取り外しが可能であってもよく,リモコン70と一体形であってもよい。また,受信子機40aの電源は,リモコン70の電源と共有することも可能である。この場合,受信子機40aにボタン電池などのバッテリを埋め込む必要がないため,受信子機40aをさらに小型化することができる。
【0039】
図8は,検索対象をリモコン80とし,図4(a)に示したボールチェーンの無いタイプの受信子機40aを付加した場合を示している。この例では,リモコンを把持する部分に両面テープ48を用いて,受信子機40aをリモコン80に付加している。例えば,受信子機40aを埋設するための厚みのないリモコンの場合などに,この両面テープ48による取り付けが有効である。
【0040】
図9は,検索対象をボトル90とし,図4(b)に示したボールチェーン44を備えたタイプの受信子機40bを付加した場合を示している。この例では,ボトル90の首部と胴部の太さの違いに着目し,肩部にボールチェーン44を掛けることで,受信子機40bをボトル90に付加している。この図9に示した例によれば,バーの飾り棚などに多数並ぶボトル90から所望のボトルを見つける際に利用することができる。図9に示した一例では,飾り棚に並ぶ多数のボトルのうち探索者がボトルを特定すると(図示された左から5本目のボトルとする),そのボトルに付加された受信子機40bから発信音が発せられて,あるいは受信機40が光るなどして,他のボトルと見分けることができる。
【0041】
以上,本実施の形態にかかる所持品探索装置の各構成要素について説明した。次いで,本実施の形態にかかる所持品探索装置の実際の使用例について説明する。図10は,本実施の形態にかかる所持品探索装置の使用例を示す流れ図である。
【0042】
まず,探索対象に受信子機40を付加する(ステップS1)。探索対象は,日常生活において必要な場合にその所在を見出すことが困難になる小物などであり,例えばキー,リモコン,眼鏡,財布,書籍などである。探索者は,所在が分からなくなりがちな物や,所在が分からなくなると不自由の度合いが大きい物に予め受信子機40を付加しておく。受信子機40は探索対象の形状や大きさに応じて,ボールチェーン44を用いて探索対象に付加することができる。
【0043】
以下では,探索対象の所在が分からなくなった場合を想定して説明する。
探索者は,送信親機10を用いて,その所在が分からなくなった探索対象に付加された受信子機40に対し,固有信号を送信する(ステップS2)。探索対象に対する固有信号の送信は,対応する選択送信スイッチ12a,12b,12cのいずれかを押す。あるいは表示部14に表示された探索対象のアイコンを選択することにより行う。
【0044】
探索対象の受信子機40は,送信された固有信号を受信して(ステップS3),スピーカ孔42から警告音を発する(ステップS4)。このようにして,探索対象の存在を探索者に知らせることができ,所在が分からなくなっていた探索対象を見つけることができる(ステップS5)。
【0045】
本実施の形態にかかる所持品探索装置は,送信親機10及び受信子機40の持ち運びが容易であり,受信子機40の探索対象への取り付けが容易であることから,家庭内の使用のみならず外出先においても利用可能である。例えば,外泊した際のことを考えると,宿泊先においては自宅と異なり,客室の鍵(ルームキー)を室内において置く場所が特定しないことが多く,紛失の危険性がある。このような場合に備え,宿泊先の部屋に着くと同時にルームキーに受信子機40を付加しておくことにより,ルームキーの紛失を防ぐことができる。このようにして,外出先においても本実施の形態にかかる所持品探索装置を有効に利用することが可能である。
【0046】
以上説明したように,本実施の形態によれば,一の発信親機10と複数の受信子機40とを対応付け,発信親機10の選択送信スイッチ12から受信子機40を選択することにより,複数の探索対象が存在する場合であっても,簡単な操作により探索対象の所在を同定することができる。
【0047】
以上,添付図面を参照しながら本発明にかかる所持品探索装置の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,複数の探索対象が存在する場合であっても,簡単な操作により探索対象の所在を同定することができる。また,液晶表示装置などのように探索対象を視覚的に特定可能な表示手段を備えたことで,例えば,探索対象ごとに異なるアイコン等を割り当てるなどして,探索対象を視覚的に探索することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】送信親機10の構成を示す説明図である。
【図2】送信親機10を携帯電話20に装着した状態を示す説明図であり,(a)は携帯電話20を開いた状態を示し,(b)は携帯電話20を折り畳んだ状態を示している。
【図3】携帯電話を送信親機10として機能させた場合を示す説明図である。
【図4】受信子機40の構成を示す説明図である。
【図5】受信子機40をボールチェーン44を介してキー50に付加した状態を示す説明図である。
【図6】受信子機40を両面テープ48によりキー50に付加した状態を示す説明図である。
【図7】受信子機40をリモコン70に埋設した状態を示す説明図である。
【図8】受信子機40を両面テープによりリモコン80に付加した状態を示す説明図である。
【図9】受信子機40をボトル90に付加した状態を示す説明図である。
【図10】所持品探索装置の使用例を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 発信親機
12(12a,12b,12c) 選択送信スイッチ
14 表示部
16 両面テープ
20 携帯電話
30 携帯電話
40(40a,40b) 受信子機
42 スピーカ
44 ボールチェーン
48 両面テープ
50 キー
52 穴
60 キー
70 リモコン
80 リモコン
90 ボトル
Claims (3)
- 探索者が操作する親機と,探索対象に付加可能な複数の子機とから成る所持品探索装置であって:
前記親機は,一の子機が付加された探索対象を特定する特定手段と,前記特定手段により特定された探索対象に対応する子機ごとに固有の固有信号を発信可能な発信手段とを備え;
前記子機は,前記親機からの固有信号を受信する受信手段と,前記固有信号に応じて自己顕示動作を行う自己顕示手段とを備えたことを特徴とする,所持品探索装置。 - 前記親機は,前記探索対象を視覚的に特定するための表示手段を備えていることを特徴とする,請求項1に記載の所持品探索装置。
- 前記親機は,携帯端末装置であることを特徴とする,請求項1または2に記載の所持品探索装置。
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