JP2004053210A - 棚装置、およびその棚装置を備えた冷蔵庫 - Google Patents

棚装置、およびその棚装置を備えた冷蔵庫 Download PDF

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Tomoyasu Saeki
佐伯 友康
Toshimasa Imaizumi
今泉 利正
Kunio Arai
新居 邦男
Makoto Oikawa
及川 誠
Kazuaki Aino
合野 一彰
Atsushi Takahashi
高橋 淳
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Hi Mec Co Ltd
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Toshiba Corp
Hi Mec Co Ltd
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D25/00Charging, supporting, and discharging the articles to be cooled
    • F25D25/04Charging, supporting, and discharging the articles to be cooled by conveyors

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Abstract

【課題】貯蔵室内における設置が高い位置であっても、簡単で軽い操作で棚高さ位置を上下移動できるようにして使い勝手を良好にするとともに、下方の棚への影響を排除して有効容積効率を向上した棚装置、およびその棚装置を備えた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】収納部側壁面の所定高さ位置に配置された固定レール7と、固定レール内を水平方向に摺動する可動レール8と、可動レールのベース面に離間して回動自在に軸支した前アーム9および後アーム10と、前記前アームと後アーム先端の近接する2点で軸着し両側の前後アーム間を連結する棚支え11と、この棚支えに載置された棚容器6とからなり、前記可動レールにより前方移動し、前記前後アームの回動により棚容器を水平状態を保持して上下移動可能としたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は棚装置に係り、冷蔵庫の貯蔵室に設けた食品載置棚や容器、食器棚、あるいは台所や倉庫などの収納棚において、特に前後および上下位置を変更できる棚装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば冷蔵庫や台所収納棚は食生活の多様化とともに収納量も大形化傾向にあり、特に家庭用冷蔵庫においては、収納内容積が400リットルを越えるクラスが主流になっており、冷蔵庫本体の外形高さ寸法は180cm程度になるとともに、幅寸法や奥行き寸法も大きくなる傾向にある。
【0003】
これに伴って、冷蔵室や野菜室など各貯蔵室の収納容積も拡大しているが、各貯蔵室の配置としては、図15に示すように、本体(51)の上部に最も使用頻度が多く貯蔵物収納容積の大きい冷蔵室(52)を設置し、その下部に野菜室(53)や冷凍室(54)を設置している。前記冷蔵室(52)は、その前面開口部に一側を枢支した扉(56)により前記開口を開閉自在に閉塞しており、野菜室(53)と冷凍室(54)は、収納物の出し入れ操作の利便性から扉の貯蔵室側に容器を取り付けた引出し式としている。
【0004】
そして前記冷蔵室(52)には、室内を上下複数段に区分する載置棚(55)を設置し、それぞれの載置棚に食品貯蔵物を載置収納するように構成している。
【0005】
しかしながら、前述したごとく、冷蔵庫本体の高さが180cm程度となり、冷蔵室(52)が本体上部に配置されているため、冷蔵室における最上段棚(55)の底面位置は床面から約160cmの高さとなり、奥行き寸法も深いことから、身長の低い人にとって、最上段の棚(55)への食品の収納や取出し作業は困難となることが多いばかりでなく収納状態の確認もしにくいものであり、特にその棚奥部については非常に使い難いスペースとなっていた。
【0006】
これに対して、冷蔵室最上部の棚を前後への2分割構成とし、棚が前面にあって奥部が使い難い場合は前後の棚を奥方で重合し、使用者の手が届きやすいようにした構成があり、また冷蔵室最上段の棚ではないが、特開2001−50648公報に示されるように載置棚位置を上下方向の自由な位置に調整できる構成が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の前後2分割の棚構成の場合、棚としての使い勝手を良好にするためには、使用可能な棚スペースが半減することになり、また、前記特開2001−50648公報に示された冷蔵庫における上下可動棚は、棚を上下させるものであるが、下方移動させた場合は下方の棚の載置物に当接する可能性が大きく、下方の棚への食品収納ができなくなる問題があった。
【0008】
本発明は上記点を考慮してなされたもので、貯蔵室内における設置が高い位置であっても、簡単で軽い操作で棚高さ位置を上下移動できるようにして使い勝手を良好にするとともに、下方の棚への影響を排除して有効容積効率を向上した棚装置、およびその棚装置を備えた冷蔵庫を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の棚装置の発明は、収納部側壁面の所定高さ位置に配置された固定レールと、固定レール内を水平方向に摺動する可動レールと、可動レールのベース面に離間して回動自在に軸支した前アームおよび後アームと、前記前アームと後アーム先端の近接する2点で軸着し両側の前後アーム間を連結する棚支えと、この棚支えに載置された棚容器とからなり、前記可動レールにより前方移動し、前記前後アームの回動により棚容器を水平状態を保持して上下移動可能としたことを特徴とするものである。
【0010】
この構成により、簡単な操作で確実に水平および上下移動できる棚容器を得ることができ、通常高い位置にある棚装置であっても収納品を取り出し易く、また収納し易くできるものであり、使い勝手を良好にすることができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、可動レールに軸支され可動レールの最前端位置まではその突出部が固定レールと係合して前後アームの回動を阻止し、可動レールが最前端位置に到達した際には後アームから突設させたガイドピンが円弧状のリンク溝内を摺動して回動することによる前記突出部と固定レールとの係合により、可動レールの後方への移動を阻止するストッパーを有することを特徴とするものであり、棚容器の上部後方から前部下方への移動時において、移動棚が下面棚の上面ゾーンから外れるまでは移動棚の下方移動を防止して棚下方への悪影響を防止するととともに、下方から上方への移動に際しては、後方への水平移動を阻止することで収納品の破損を未然に防止することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、上方後部に収納した状態における棚容器後方の左右の後アーム間を後枠で連結したことを特徴とするものであり、棚容器の引き出しや挿入の際の移動時における棚機構部のちぐはぐな左右の動きを防ぐことができ、円滑な移動作用を行うことができる。
【0013】
請求項4記載の発明は、後アームの軸支部にバネを配設し、後または前のいずれかのアームに上方および後方への回動力を付勢するようにしたことを特徴とし、棚容器の急激な下方移動を防止して適当な付加力で引き下ろすことができるとともに、収納物が多く重い状態でも軽い力で棚容器を上昇させることができる。
【0014】
請求項5記載の発明は、前部下方に引き出した状態における棚容器の前端下方位置と前後アームの作用点とを結ぶ直線を前記前後アームの軸支点と各作用点とを結ぶ各直線に対してそれぞれ下方へ10度以上の交差角度を有して作動させるように配置したことを特徴とするものであり、特に前方下部の降下状態にある棚容器を持ち上げる際に、前後アームの後方の作用点に対してこじる形とならず、リンク機構のスムーズな動きにより容易に棚容器を上昇させることができる。
【0015】
請求項6記載の発明は、固定レール、可動レール、前後アーム、棚支えなどの棚機構部を、棚容器の前面下方に引き下げ移動した際にも棚機構部が上方に突出せず、また上方後部位置における下方投影空間の棚容器の底面より下方に突出しないことを特徴とし、棚容器の収納部における上下の設置位置から機構部が上下に突出しないため、収納部の天井面の逃げ成形、および下面載置部への突出による下面収納品の破損を考慮しなくともよい。
【0016】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の棚装置を冷蔵室の最上段の棚部に配置したことを特徴としたものであり、冷蔵室最上段の棚の使い勝手を良好にした冷蔵庫を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。図1は、冷蔵庫本体(1)の上部に配設した冷蔵室(2)の最上部を示す斜視図であり、この冷蔵室や図示しない冷凍室ほかの貯蔵室は外箱(3)の内側に断熱材を介して設けた内箱(4)により形成されている。
【0018】
冷蔵室(2)は、従来と同様に冷蔵庫本体(1)の最上部に配置されており、その背面に設けた図示しない冷却器で生成した冷気をファンによって室内に導入し冷却する構成であり、室内は載置棚(5)によって複数の収納部に区分し、冷蔵食品の貯蔵空間を形成している。
【0019】
(6)は、冷蔵室(2)内の最上部に全幅に亙って設置した棚容器であり、内箱(4)の左右側壁の上部に奥行き方向に亙って水平に配置した固定レール(7)内を摺動する可動レール(8)のベース面に軸支した、詳細を図4に示す前アーム(9)、後アーム(10)、および図5に示す棚支え(11)により前後移動とともに上下回動自在に保持されている。
【0020】
以下、棚容器(6)の前後および上下可動構成について詳細に説明する。図1の庫内側から棚機構部をみた状態である図2に示すように、固定レール(7)は冷蔵室(2)の上部の所定高さ位置に奥行き方向に亙って配設されており、棚容器(6)の奥行きは、閉扉の際に冷蔵室前面開口における扉(12)の内側ポケット部(13)が近年の収納量増大傾向によって室内側に相当量突出していることから前記冷蔵室(2)の奥行き寸法の半分程度に設定している。
【0021】
図3に示すように、断面コ字状の固定レール(7)内には、外側上辺部に取り付けた2個の滑車(13)(図10参照)により水平方向に摺動する可動レール(8)を設け、この可動レール(8)のベース面の下方内側には前記前アーム(9)および後アーム(10)を離間してその下部を回動自在に軸支し、この前アーム(9)と後アーム(10)の先端の近接する2つの作用点(9a)(10a)で軸着することにより、棚支え(11)を前後アームの回動に沿って平行移動可能に保持している。
【0022】
この作用点(9a)(10a)は、図5に示すごとく、前記軸支部(9b)(10b)の垂直上方部より約15度後方に位置させており、前方への回動時には一旦上昇したのち下方回動するようにしている。
【0023】
各棚機能部品の分解状態を示した図6から理解されるように、冷蔵室の両側壁部に位置する前記棚支え(11)間には、水平の棚載置面を形成した棚受け(15)をねじ固定し、この棚受け(15)とともに棚支え(11)に固着され前方に枠状に配設した金属ワイヤからなる補強枠(16)によって、棚容器(6)の収納載置部を形成し、棚容器(6)を載置して、固定レール(7)上を前後方向に移動し、前後アーム(9)(10)によって水平状態を保持したまま上下回動可能に配置している。
【0024】
上記実施例においては、棚機構部品の組立作業および運搬行程の関係上、棚支え(11)と棚受け(15)とを別部材で形成し、後に結合するようにしたが、あらかじめこれらを一部品として前後アーム(9)(10)に取り付けるようにしてもよい。
【0025】
そして、可動レール(8)の上部には、前記前後アーム(9)(10)の回動を制御するとともに、可動レール(8)が固定レール(7)の最前端位置まで移動した際には、前後アーム(9)(10)の回動を許容し、前後アームとともに棚支え(11)を移動して、棚支えと棚受け(15)に載置した棚容器(6)を下方へ移動可能にするストッパー(17)を回動自在に軸支している。
【0026】
ストッパー(17)は、図3により明確に記されているように、扇形をなして周縁に水平状態から円弧状に移行するリンク溝(17a)を設けており、このリンク溝(17a)に後レール(10)から外側に突設させたガイドピン(18)(図11参照)を摺動自在に係合させることで、後レール(10)の回転とともに軸支部(17b)を支点として回動するようにしており、軸支部(17b)の近傍に形成した突出部(17c)を固定レール(7)の上面に係合させて可動レール(8)とともに移動させ、また、固定レール(7)の前端面と係合して可動レール(8)の後方への移動を規制するようにしている。
【0027】
前記につき、可動レール(8)の水平移動中は、図7に示すように、前記突出部(17c)を固定レール(7)の上面に当接させることでストッパー(17)の回動は阻止されており、これにより後アーム(10)および前アーム(9)は回動しないため、可動レール(8)の前方移動中における棚容器(6)の下方回動は阻止されている。これは前方移動途中で棚容器(6)が降下すると下段の棚(5)上の食品と接触し損壊させることを防ぐためである。
【0028】
可動レール(8)が固定レール(7)の最前端部に至って停止した際は、ストッパーの突出部(17c)が固定レール(7)の前端上部から外れるため、ストッパー(17)は回転動作が許容されて下方へ回転することになり、前後アーム(9)(10)の下方回動も許容されて棚容器(6)の下方への移動が可能となる。
【0029】
ストッパー(17)の回転の結果、棚容器(6)の前方下降状態の斜視図である図8および同側面図である図9に示すように、突出部(17c)は軸支部(17b)を支点として固定レール(7)の前端縁に係止するように形成され、可動レール(8)の後方への水平移動を阻止して棚容器(6)が下方位置から直接後方に摺動しないようにしている。これも上記と同様に棚容器(6)が下方位置から直接後方移動した場合の後方に位置する棚上の食品との接触を防止するためである。
【0030】
突出部(17c)は上記のように作用するが、突出部に滑車(17d)を設けることにより、固定レール(7)上面との当接時の摺動を円滑におこなうことができる。
【0031】
図4およびその組立図である図10に示すように、後アーム(10)の軸支部(10b)には、渦巻きバネ(20)を取り付ける。渦巻きバネ(20)は、板バネを螺旋状に巻き付けたもので、支軸(19)に設けたスリット(19a)を利用してその中心部を係止し、バネ外周の端部(20a)を後アーム下辺の鍔部(10c)にねじ固定することで、後アーム(10)の前方への回動に対して戻る方向、すなわち後アームに上方および後方への回動力を付勢するようにしている。
【0032】
この渦巻きバネ(20)は、使用者が棚容器(6)を前方下方へ回動するときは棚容器機構の重量による下降速度を抑制し、逆に後方上部へ上昇させる際には、棚容器(6)に対して上昇力を付与して、持ち上げのための負荷を軽減するように作用する。
【0033】
本実施例においては、一般女性に昇降操作のための付与力をアンケート調査した結果、下降のための許容付与力を棚上に食品を載せない無負荷状態で約30Nとし、最下降部からの上昇力は、通常での最大載置量である3kgの負荷を載置した状態で許容値である約30Nになるように調整しており、したがって、通常の負荷が載置されている場合は、30N以下の許容値以内で作動できるようにしている。
【0034】
バネは、通常のコイルバネでも使用可能であるが、上記の渦巻きバネ(20)であれば、上段後部から前方下降部まで、後アーム(10)として約110から115度の回転動作であっても、コイルバネのように金属バネ同士がこすれて摩耗や異音を発生させることがない。
【0035】
前記渦巻きバネ(20)を取り付けた前後アーム(9)(10)内面の棚容器(6)側には、図6に示す渦巻きバネ(20)部を覆うスプリングカバー(21)を取り付ける。このスプリングカバー(21)は、棚容器(6)の下方移動時に外面に露出することになる前記渦巻きバネ(20)や後述するオイルダンパーを覆って外面意匠を向上させるとともに、使用者がバネ部などで手指を挟まれたりしないように保護するものである。
【0036】
前後アーム(9)(10)を連結固定する前記棚支え(11)は、このスプリングカバー(21)を介して内面側に設けられるものであり、前記したごとく、棚支え(11)の両側下面間に棚受け(15)をねじで固着するとともに補強枠(16)を共締めし、さらに、上記棚機能部品の組立状態図である図12に示すように、両側の後アーム(10)の下部後端間を後枠(22)で連結することで、棚容器(6)の収納保持部を形成している。
【0037】
棚容器(6)は、上記状態で棚支え機構部の間に配設され、前端下縁を補強枠(16)に嵌入させるとともに底面を棚受け(15)で支持し、上側縁部を棚固定具(23)により棚支え(11)の上面に着脱自在に係止される。この棚固定具(23)は、図6や図12に示すように、棚支え(11)の上端切欠き部に形成した支持部(11a)に軸(23a)を嵌入して取り付け、支持部の下方に穿設した透孔(11b)に係合する係止突起(23b)によって棚容器(6)の周縁上部を係止して保持するものである。
【0038】
図13に示すように、棚容器(6)を前方に引き出し下降させた状態では、棚容器(6)の前端下方位置と前後アーム(9)(10)の作用点(9a)(10a)とを結ぶ直線を、前記前後アームの軸支点(9b)(10b)と各作用点とを結ぶ各直線に対して、それぞれ下方へ10度以上の交差角度AおよびBを有して配置する。
【0039】
このように配置すると、例えば10kg程度の負荷を載置した棚容器(6)が下方にある状態で、前端の取手部を持って矢印の方向に棚容器を持ち上げようとした場合に、棚容器の手前のみが持ち上がって奥方が上がらず、さらにストッパーの突出部(17c)の固定レール(7)への当接によって、後方への移動もできない状況を回避することができ、渦巻きバネ(20)の上方への付勢力と併せて比較的軽い力で棚容器(6)をスムーズに上昇させることができる。
【0040】
勿論前記交差角度A、Bは大きい程、また、前後アームの作用点(10a)(10b)の位置も前方にある程持ち上げ効果は大きくなるが、前方への延出や幅寸法の拡大による棚容器の収納容積も必要であり、実験の結果、上記角度以上であれば有効であることを確認した。
【0041】
また、後アーム(10)の外面側には棚容器(6)の下降停止時の緩衝用としてオイルダンパー(25)を固着しており、前方移動後の棚容器(6)が最大下降位置に到達した際には、図12を外方からみた状態である図14、および図9に示すように、後アーム(10)の回動とともにオイルダンパー(25)の先端のゴムブッシュが可動アーム(8)の上端に柔軟に当接して回動を停止するようにしている。
【0042】
前記オイルダンパー(25)は、筒状体内にオイルを封入したものであるが、エアーダンパーでもよく、棚容器(6)の下降停止時の衝撃および衝接音を軽減するものである。
【0043】
さらに、前記オイルダンパー(25)の先端に図示しないマグネットを固着すれば、棚容器(6)が最下降の位置で後アーム(10)が可動アーム(8)の上面にマグネットを介して吸着することになり、後アーム(10)が後方へ回動して棚容器(6)が不用意に上昇することを防ぐことができる。
【0044】
また、上記構成からあきらかなように、本実施例では、固定レール(7)や可動レール(8)に対して、前後アーム(9)(10)、棚支え(11)や棚受け(15)、ストッパー(17)などの棚機構部は、支点や作用点、回動関係機構を考慮することによって、棚容器(6)が通常の後方上部位置にある場合だけでなく、前面下方に引き下げ移動した際にも、通常の上方後部位置における下方投影空間の棚容器(6)底面より下方に突出させない機構としている。この構成により、棚容器の下降移動に際しても、棚機構部はほとんど下方に突出せず、よって下方の棚上の載置食品に接触したり、引き落としたりするなどの悪影響を及ぼすことがない。
【0045】
そして、上記のように構成した棚機構部品は、その可動レール(8)部分を固定レール(7)のコ字状溝内に前方から挿入して配置させ、しかる後、固定レール(7)の前方開口を前ストッパー(7a)で封止することで冷蔵室(2)内に設置されるものである。
【0046】
次に、本発明の動作について説明する。冷蔵室(2)が閉扉状態にある通常の棚容器(6)の載置状態(図1の状態)においては、可動レール(8)は固定レール(7)内の最奥部にあり、それとともに前後アーム(9)(10)も立設状態で可動レール(8)の後部に位置し、棚容器(6)は室内最上段の奥部に位置して保持されている。
【0047】
食品(26)の収納や載置食品の取出しのために棚容器(6)を下方移動する場合は、棚容器(6)の前端を使用者が把持して前方へ引き出せば、可動レール(8)が滑車(13)によって固定レール(7)内を摺動し、滑車(13)に支持された状態で奥行き寸法の2/3程度前方に移動する。(図7の状態)
この状態においては、可動レール(8)に取り付けられた円弧状のストッパー(17)は、突出部(17c)が固定レール(7)の上面に位置しているため回転が阻止され、ガイドピン(18)がリンク溝(17a)内を移動できず、したがって後アーム(10)も回動せず棚容器(6)も下方移動はしない。
【0048】
そして可動レール(8)が最前端に至り、ストッパー(17)の突出部(17c)が固定レール(7)の前端から外れたときに、ストッパー(17)の回動とともに、前アーム(9)および後アーム(10)の回転が可能となる。このとき、後アーム(10)に固着したガイドピン(18)はリンク溝(17a)の水平部分にあり、アームの作用点は前方への引っ張り力に対して当初は上方向に作用することから、引き下ろし動作としては抵抗となるため、棚容器(6)は前方に移動していることから、この状態で収納品(26)の収納取り出し作業をおこなってもよい。
【0049】
さらに収納作業性を向上するため、前方下方に棚容器を移動する場合は、引き続き、棚容器(6)の前端縁を把持して斜め下方へ引き下ろす。
【0050】
前記により、ストッパー(17)の回動とともに、前アーム(9)および後アーム(10)はより下方への回転が可能となっており、各アーム(9)(10)は軸支部(9b)(10b)を支点として下方へ回動し、それぞれの作用点(9a)(10a)を連結係合した棚支え(11)により、棚支え(11)および棚受け(15)上の棚容器(6)は水平状態を保持したまま棚一段分下方の冷蔵庫本体開口部の前方まで降下する。(図8の状態)
このとき、棚容器(6)および棚保持機構は載置食品の重さを含めて相当な重量にあるが渦巻きバネ(20)の上方への付勢力により適当な負荷力で降下させることができる。
【0051】
この下降の中途段階においては、前記ストッパー(17)の突出部(17c)は後アーム(10)によるガイドピン(18)の回動により固定レール(7)の前端縁に係止状態にあり、万一使用者が棚容器(6)を奥方へ押し込もうとしてもストッパー作用により後方移動することはない。
【0052】
そして、さらに棚容器(6)を降下させた場合は、後アーム(10)に固着したオイルダンパー(25)先端のゴムブッシュが前方に移動している可動レール(8)の上面に当接し、衝撃を吸収して騒音を発することなく、棚容器(6)のそれ以上の下降を阻止し定位置に保持するものである。
【0053】
下方位置にある棚容器(6)を上部位置に戻す場合は、下降動作と逆に棚容器の前端を把持して斜め上方へ持ち上げれば、前述した各アーム(9)(10)の軸支点と作用点、および棚容器の前端部との関係寸法と渦巻きバネ(20)の付勢力により、軽い力の付与のみで棚容器(6)を上昇させることができる。この上昇途中においては、ストッパー(17)の突出部は固定レール(7)の前端に係合しているため可動レール(8)を奥方に押し込むことなく上昇させることができ、後方移動による下部棚上の載置食品と接触するようなことはない。
【0054】
棚容器(6)が上昇すれば、突出部(17c)と固定レール(7)との係合は外れるため可動レール(8)の後方摺動は可能となり、押し込むことで棚容器を所定の後方位置に収納することができる。
【0055】
上記および棚容器(6)の引き出し時においては、棚機構部品が複数組合わさっており、それぞれが可動構造であるため、棚容器の引き出しや挿入の際の移動時に左右の動きがちぐはぐになって移動が困難になる可能性があるが、本実施例においては、前述のごとく、棚容器(6)の保持に直接関係している左右両側の後アーム(10)の下部後端間を後枠(22)で連結しているため、組立体としての機構部全体のちぐはぐな動きを抑えることができ、円滑な移動作用を行うことができる。
【0056】
上記実施例において、本発明構成を家庭用冷蔵庫における棚装置として採用する場合は、棚容器を冷蔵室内の全幅に亙って設けるだけでなく、冷蔵室内を幅方向に亙って一乃至複数の仕切板で区分し、その個々に対して上記棚装置を取り付け、棚容器が上下移動できるようにしてもよい。
【0057】
なお、上記実施形態については、冷蔵庫における載置棚に採用した例によって説明したが、本発明はこれに限るものではなく、一般容器や食器の摺動棚、あるいは台所の収納装置や倉庫などの棚構成として採用しても良いことにはもちろんである。また、棚容器についても容器状ではなく下方における載置棚と同様の平板状の棚であっても何ら差し支えなく、採用位置も最上段でなくともよい。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡単な操作で確実に水平および上下移動できる棚装置、およびその棚装置を備えた冷蔵庫を得ることができ、通常高い位置にある棚装置であっても収納品を取り出し易く、また収納し易くできるものであり、使い勝手を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す冷蔵室内の一部切欠斜視図である。
【図2】図1における冷蔵室内の棚機構部を示す斜視図である。
【図3】図2の可動レールとストッパーを示す詳細斜視図である。
【図4】可動レールに対する前アームと後アームとの関係分解図である。
【図5】前後アームと棚支えとの組立状態図である。
【図6】図2に示す棚機構部品の関係分解図である。
【図7】図1と同一部分の可動レールの引き出し状態を示す斜視図である。
【図8】図1と同一部分の棚容器の前方降下状態を示す斜視図である。
【図9】図8における棚機構部と棚容器の側面図である。
【図10】後アームに対する渦巻きバネの取り付け状態を示す斜視図である。
【図11】図10の裏面側からの斜視図である。
【図12】図6に示す棚機構部の組み合わせ図である。
【図13】降下状態での棚容器とアームとの関係を示す側面図である。
【図14】図12の裏面側を示す斜視図である。
【図15】一般の冷蔵庫を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…冷蔵庫本体    2…冷蔵室      5…載置棚
6…棚容器      7…固定レール    7a…前ストッパー
8…可動レール    9…前アーム     10…後アーム
9a、10a…作用点  9b、10b…軸支部  10c…鍔部
11…棚支え      15…棚受け      16…補強枠
17…ストッパー    17a…リンク溝    17b…軸支部
17c…突出部     17d…滑車      18…ガイドピン
19…支軸       19a…スリット    20…渦巻きバネ
20a…端部      21…スプリングカバー 22…後枠
23…棚固定具     23a…軸       23b係止突起
25…オイルダンパー  26…収納品

Claims (7)

  1. 収納部側壁面の所定高さ位置に配置された固定レールと、固定レール内を水平方向に摺動する可動レールと、可動レールのベース面に離間して回動自在に軸支した前アームおよび後アームと、前記前アームと後アーム先端の近接する2点で軸着し両側の前後アーム間を連結する棚支えと、この棚支えに載置された棚容器とからなり、前記可動レールにより前方移動し、前記前後アームの回動により棚容器を水平状態を保持して上下移動可能としたことを特徴とする棚装置。
  2. 可動レールに軸支され可動レールの最前端位置まではその突出部が固定レールと係合して前後アームの回動を阻止し、可動レールが最前端位置に到達した際には後アームから突設させたガイドピンが円弧状のリンク溝内を摺動して回動することによる前記突出部と固定レールとの係合により、可動レールの後方への移動を阻止するストッパーを有することを特徴とする請求項1記載の棚装置。
  3. 上方後部に収納した状態における棚容器後方の左右の後アーム間を後枠で連結したことを特徴とする請求項1または2記載の棚装置。
  4. 後アームの軸支部にバネを配設し、後または前のいずれかのアームに上方および後方への回動力を付勢するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の棚装置。
  5. 前部下方に引き出した状態における棚容器の前端下方位置と前後アームの作用点とを結ぶ直線を前記前後アームの軸支点と各作用点とを結ぶ各直線に対してそれぞれ下方へ10度以上の交差角度を有して作動させるように配置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の棚装置。
  6. 固定レール、可動レール、前後アーム、棚支えなどの棚機構部を、棚容器の前面下方に引き下げ移動した際にも棚機構部が上方に突出せず、また上方後部位置における下方投影空間の棚容器の底面より下方に突出させないことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の棚装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の棚装置を冷蔵室の最上段の棚部に配置したことを特徴とする冷蔵庫。
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