JP2004053081A - 燃焼装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃焼作動の停止中におけるドレンの発生が少なく、流量調整手段の作動頻度の低い燃焼装置の提供を目的とする。
【解決手段】燃焼装置1の熱交換器15には流入側流路20および流出側流路21からなる流水回路18が接続されている。流入側流路20と流出側流路21とは、バイパス流路31によりバイパスされている。また、流出側流路21の中途には、水量調整弁26が設けられている。燃焼装置1は、バーナ7の燃焼作動が停止し、熱交換器15から排出される湯水の温度低下速度Dが所定値Bを上回る場合にのみ水量調整弁26を実質的に閉止する。
【選択図】 図1
【解決手段】燃焼装置1の熱交換器15には流入側流路20および流出側流路21からなる流水回路18が接続されている。流入側流路20と流出側流路21とは、バイパス流路31によりバイパスされている。また、流出側流路21の中途には、水量調整弁26が設けられている。燃焼装置1は、バーナ7の燃焼作動が停止し、熱交換器15から排出される湯水の温度低下速度Dが所定値Bを上回る場合にのみ水量調整弁26を実質的に閉止する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯装置等の湯水加熱装置に好適に使用可能な燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来より主として業務用の給湯装置に採用されている燃焼装置の作動原理を示す模式図である。燃焼装置100は、大別して加熱部101と、加熱部101において発生した燃焼ガスと湯水などの熱媒体とが熱交換を行う熱交換部102と、加熱部101に空気を供給する給気部103と、熱交換部102を通過した燃焼ガスを外部に排出する排気部105とを有する。
【0003】
熱交換部102は、加熱部101において発生した高温の燃焼ガスと熱交換を行う熱交換器106を具備している。熱交換器106には、湯水(熱媒体)が流れる流水回路107が接続されている。流水回路107は、外部から湯水を供給する流入側流路108と、熱交換器106において加熱された湯水を外部に流出させる流出側流路110とを備えている。また、流入側流路108と流出側流路110とは、バイパス流路111によってバイパスされている。流出側流路110の中途には、水量調整弁112が設けられており、バイパス流路111との接続部に混合部113を有する。また、バイパス流路111には、バイパス水量調整弁115が設けられており、これにより混合部113に流入する水量が調整される。
【0004】
燃焼装置100は、要求燃焼量に応じて加熱部101を燃焼作動させ、流入側流路108から熱交換器106に流入した湯水を加熱する。熱交換器106において加熱された湯水は、流出側流路110内に流れ出す。流出側流路110内を流れる高温の湯水は、混合部113においてバイパス流路111を介して供給される湯水と混合された後、排出される。
【0005】
一方、加熱部101における燃焼作動が停止すると、熱交換器106の表面あるいは近傍においてドレンが発生する恐れがある。業務用として燃焼装置100が用いられる場合、加熱部101の燃焼作動が停止しても流入側流路108内に連続的に低温の水が供給されることが多く、この場合、熱交換器106はさらに冷却され、ドレンが発生する可能性が高い。
【0006】
そこで、従来の燃焼装置100では、燃焼動作の停止時に水量調整弁112を閉止することにより、外部から供給される低温の湯水が熱交換器106に流入するのを防止し、熱交換器106にドレンが付着するのを防止していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の燃焼装置100は、燃焼動作の停止時に水量調整弁112を閉止するものであるため、熱交換器106の表面へのドレンの付着を最小限に抑制することができる。しかし、燃焼装置100は、燃焼動作が停止するたびに水量調整弁112を閉止する構成であり、燃焼装置100を上記したように業務用等として用いる場合には特に水量調整弁112の作動頻度が高いため、水量調整弁112には耐久性に優れたものを採用する必要がある。
【0008】
また、従来の燃焼装置100は、水量調整弁112を開き、流水回路107内を湯水が流れ始めてから加熱部101の燃焼作動が開始するものである。上記したように、従来の燃焼装置100は、燃焼作動が停止する度に水量調整弁112を閉止し、燃焼要求がある度に水量調整弁112を開くものである。そのため、従来の燃焼装置100では、水量調整弁112を開き、熱交換器106に供給される水量が安定するまでの間、熱交換器106から排出される湯水の温度や流量が不安定であるという問題がある。
【0009】
本発明は、上記した事情に鑑みて、燃焼作動の停止中におけるドレンの発生が少なく、流量調整手段の作動頻度の低い燃焼装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記した問題を解決すべく提供される請求項1に記載の発明は、燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼ガスと熱交換を行う熱交換部とを具備し、熱媒体が流れる流水回路が前記熱交換部に接続された燃焼装置において、前記流水回路は、外部から熱交換部に熱媒体を供給する流入側流路と、熱交換部から外部に熱媒体を流出させる流出側流路と、流水回路内を流れる熱媒体の流量を調整する流量調整手段とを具備しており、前記流入側流路と流出側流路との間には、両者をバイパスするバイパス流路が設けられており、前記流量調整手段は、燃焼手段における燃焼作動の停止後あるいは燃焼装置の運転停止後に、前記熱交換部の表面あるいは近傍においてドレンが発生すると想定される場合に、流量調整手段を実質的に閉止し、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させることを特徴とする燃焼装置である。
【0011】
かかる構成によれば、熱交換部の表面あるいは近傍におけるドレンの発生を防止することができる。
【0012】
また、本発明の燃焼装置は、熱交換部の表面あるいは近傍においてドレンが発生すると想定される場合に流量調整手段を実質的に閉止するものである。即ち、本発明の燃焼装置は、ドレンが発生しないと想定される場合には、流量調整手段を閉止しない。そのため、上記した構成によれば、流量調整手段の作動頻度を最低限に抑制することができ、流量調整手段の実質的な耐久性を向上させることができる。
【0013】
上記したように、本発明の燃焼装置は流量調整手段の作動頻度が低い。そのため、本発明の燃焼装置は、流量調整手段の開閉に伴う熱媒体の温度変動や、熱媒体の供給量の変動が小さい。
【0014】
本発明において、「燃焼手段における燃焼作動の停止後」、「燃焼装置の運転停止後」の表現を記しているが、両者は実質的に同様の内容を指すものである。即ち、本発明の燃焼装置は、流水回路内の熱媒体の流量が一定量以下となることで燃焼手段の燃焼作動が停止するタイプの燃焼装置と、運転スイッチ等を操作し、燃焼装置の運転を停止させることにより燃焼手段の燃焼作動を停止させるタイプの燃焼装置の両方を含むものである。また、以下に示す燃焼装置についても、前記両タイプの燃焼装置を含むものである。
【0015】
なお、本発明において、「流量調整手段を実質的に閉止し、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させる」とは、流量調整手段の持つ機械的特性によるリークなどにより、熱交換部の表面あるいは近傍にドレンが発生しない程度に熱媒体が流れる場合を含む概念であり、以下に示す燃焼装置においても、同様の内容を指すものである。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼ガスと熱交換を行う熱交換部とを具備し、熱媒体が流れる流水回路が前記熱交換部に接続された燃焼装置において、前記流水回路は、外部から熱交換部に熱媒体を供給する流入側流路と、熱交換部から外部に熱媒体を流出させる流出側流路と、流水回路内を流れる熱媒体の流量を調整する流量調整手段とを具備しており、前記流入側流路と流出側流路との間には、両者をバイパスするバイパス流路が設けられており、前記流量調整手段は、燃焼手段における燃焼作動の停止後あるいは燃焼装置の運転停止後に、熱交換部から排出される熱媒体の温度低下の速さが所定の速さを上回ることを条件として、流量調整手段を実質的に閉止し、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させることを特徴とする燃焼装置である。
【0017】
燃焼手段における燃焼作動が停止した後、熱交換部から排出される熱媒体の温度低下が急激である場合、熱交換部においてドレンが発生する恐れがある。しかし、本発明の燃焼装置は、熱交換部から排出される熱媒体の温度低下の速さが所定の速さを上回ることを条件として、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させるものであるため、熱交換部にはドレンがほとんど発生しない。
【0018】
また、本発明の燃焼装置は、熱交換部から排出される熱媒体の温度低下の速さが所定の速さを上回る場合にのみ流量調整手段を実質的に閉止するものである。そのため、本発明の燃焼装置は、従来の燃焼装置に比べて流量調整手段の作動頻度が低く、流量調整手段の実質的な耐久性を向上させることができる。
【0019】
本発明の燃焼装置は、流量調整手段の作動頻度が従来の燃焼装置よりも低い。そのため、本発明の燃焼装置は、流量調整手段を開くことによる熱媒体の温度変動や、熱媒体の供給量の変動を最小限に抑制することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明は、燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼ガスと熱交換を行う熱交換部とを具備し、熱媒体が流れる流水回路が前記熱交換部に接続された燃焼装置において、前記流水回路は、外部から熱交換部に熱媒体を供給する流入側流路と、熱交換部から外部に熱媒体を流出させる流出側流路と、流水回路内を流れる熱媒体の流量を調整する流量調整手段とを具備しており、前記流入側流路と流出側流路との間には、両者をバイパスするバイパス流路が設けられており、前記流量調整手段は、燃焼手段における燃焼作動の停止後あるいは燃焼装置の運転停止後に、流入側流路を介して熱交換部に流入する熱媒体の温度が所定温度を下回ることを条件として、流量調整手段を実質的に閉止し、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させることを特徴とする燃焼装置である。
【0021】
燃焼手段における燃焼作動が停止した後、熱交換部に低温の熱媒体が流入すると、熱交換部にドレンが発生してしまう可能性が高い。しかし、本発明の燃焼装置は、熱交換部に流入する熱媒体の温度が所定の温度を下回ると、流量調整手段を実質的に閉止する。そのため、上記した構成によれば、熱交換部には低温の熱媒体が流入せず、熱交換部にはドレンがほとんど発生しない。
【0022】
また、本発明の燃焼装置は、熱交換部に流入する熱媒体の温度が所定の温度を下回る場合にのみ流量調整手段を実質的に閉止するものであり、燃焼作動が停止しただけでは流量調整手段は閉止されない。そのため、本発明の燃焼装置は、従来の燃焼装置に比べて流量調整手段の作動頻度が低く、流量調整手段の実質的な耐久性が高い。
【0023】
上記したように、本発明の燃焼装置は、流量調整手段の作動頻度が従来の燃焼装置よりも低い。そのため、本発明の燃焼装置は、流量調整手段を開閉に伴う熱媒体の温度変動や、熱媒体の供給量の変動を最小限に抑制することができる。
【0024】
請求項4に記載の発明は、燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼ガスと熱交換を行う熱交換部とを具備し、熱媒体が流れる流水回路が前記熱交換部に接続された燃焼装置において、前記流水回路は、外部から熱交換部に熱媒体を供給する流入側流路と、熱交換部から外部に熱媒体を流出させる流出側流路と、流水回路内を流れる熱媒体の流量を調整する流量調整手段とを具備しており、前記流入側流路と流出側流路との間には、両者をバイパスするバイパス流路が設けられており、前記流量調整手段は、燃焼手段における燃焼作動の停止後あるいは燃焼装置の運転停止後に、流入側流路を介して熱交換部に流入する熱媒体の温度が所定温度を下回り、熱交換部への熱媒体の供給量が所定値を上回ることを条件として流量調整手段を実質的に閉止し、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させることを特徴とする燃焼装置である。
【0025】
燃焼手段における燃焼作動が停止した後、熱交換部に低温の熱媒体が大量に流入すると、熱交換部にドレンが発生してしまう可能性が高い。しかし、本発明の燃焼装置は、熱交換部に流入する熱媒体の温度が所定の温度を下回り、熱交換部へ所定量以上の熱媒体が供給されることを条件として、流量調整手段を実質的に閉止する。そのため、上記した構成によれば、熱交換部におけるドレンの発生を最小限に抑制することができる。
【0026】
上記したように、本発明の燃焼装置は、熱交換部に流入する熱媒体が低温であり、さらにその低温の熱媒体が熱交換部に大量に流入する場合にのみ流量調整手段を実質的に閉止するものである。本発明の燃焼装置は、燃焼作動が停止しただけでは流量調整手段は閉止されず、従来の燃焼装置に比べて流量調整手段の作動頻度が低い。そのため、本発明の燃焼装置は、流量調整手段の実質的な耐久性が高く、燃焼手段における燃焼作動状態が頻繁に切り替わる業務用の給湯装置等にも好適に採用することができる。
【0027】
またさらに、本発明の燃焼装置は、流量調整手段の作動頻度が従来の燃焼装置よりも低い。そのため、本発明の燃焼装置は、流量調整手段の開閉に伴う熱媒体の温度変動や、熱媒体の供給量の変動を最小限に抑制することができる。
【0028】
請求項5に記載の発明は、流量調整手段が、燃焼手段における燃焼作動の停止直後あるいは燃焼装置の運転停止直後に、燃焼手段における燃焼作動時あるいは燃焼装置の運転時の開度を維持することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0029】
燃焼手段における燃焼作動の停止直後あるいは燃焼装置の運転停止直後は、熱交換部が高温であるため、直ちに流量調整手段を閉止しなくても熱交換部の表面あるいは近傍にはドレンがほとんど発生しない。上記したように、本発明の燃焼装置は、燃焼手段における燃焼作動の停止直後あるいは燃焼装置の運転停止直後に、流量調整手段の開度を燃焼手段における燃焼作動時あるいは燃焼装置の運転時の開度に維持させるものである。そのため、本発明の燃焼装置は、従来の燃焼装置に比べて流量調整手段の作動頻度が低く、流量調整手段の実質的な耐久性が高い。
【0030】
上記したように、本発明の燃焼装置は、流量調整手段の作動頻度が低いため、流量調整手段の開閉に伴う熱媒体の温度変動や、熱媒体の供給量の変動が少ない。
【0031】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明の一実施形態である燃焼装置について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態である燃焼装置の作動原理を示す模式図である。また、図2,3は、図1に示す燃焼装置の動作を示すフローチャート図である。
【0032】
図1に示すように、本実施形態の燃焼装置1は、大別して加熱部2と、加熱部2において発生した燃焼ガスと湯水などの熱媒体とが熱交換を行う熱交換部3と、加熱部2に空気を供給する給気部5と、熱交換部3を通過した燃焼ガスを外部に排出する排気部6とから構成されている。
【0033】
加熱部2は、灯油等の液体燃料やガスを燃焼するバーナ(燃焼手段)7と燃焼空間部8とから構成されている。バーナ7は、11基の炎孔部材9が並列に並べられたものであり、燃焼作動を行う炎孔部材9の基数を変更することにより、燃焼量を変更することができる。バーナ7には、燃料を供給するための燃料供給管10が接続されている。燃料供給管10の中途には、元ガス電磁弁11およびガス比例弁12が接続されており、これにより燃料の供給量が調整されている。
【0034】
バーナ7において燃料が燃焼することにより発生した高温の燃焼ガスは、燃焼空間部8を通過し、熱交換部3側へと流れる。熱交換部3は、燃焼空間部8に連続しており、バーナ7の燃焼作動に伴い発生した高温の燃焼ガスと熱交換を行う熱交換器15を具備している。熱交換器15は、主要部分が銅製のいわゆるフィン・アンド・チューブ型の熱交換器である。熱交換器15は、入水口16と出水口17とを備えており、これらに湯水(熱媒体)が流れる流水回路18が接続されている。
【0035】
流水回路18は、外部から湯水を供給する流入側流路20と、熱交換器15において加熱された湯水を外部に流出させる流出側流路21とを備えている。流入側流路20は熱交換器15の入水口16に接続されており、流出側流路21は熱交換器15の出水口17に接続されている。
【0036】
流入側流路20の中途には、水量センサ22(水量検知手段)と入水サーミスタ23(入水温度検知手段)とが設けられている。水量センサ22は、流入側流路20内を介して供給される湯水の量を検知するものである。また、入水サーミスタ23は、外部から供給される湯水の水温を検知するものである。水量センサ22および入水サーミスタ23は、共に後述する制御部36に接続されている。
【0037】
流出側流路21は、熱交換器15において燃焼ガスとの熱交換により加熱された高温の湯水を給湯栓25に供給するものである。流出側流路21の中途には、水量調整弁26(流量調整手段)と、湯温検知サーミスタ27と、攪拌部28と、出湯サーミスタ30(出湯温度検知手段)とが設けられている。水量調整弁26は、流出側流路21の流路を開閉することにより、水量調整弁26よりも下流側に流れる高温の湯水の流量を調整するものである。また、湯温検知サーミスタ27は、熱交換器15において加熱された高温の湯水の温度を検知するものである。
【0038】
攪拌部28は、流出側流路21と、後述するバイパス流路31との接続部に設けられている。攪拌部28では、熱交換器15において加熱された高温の湯水と、バイパス流路31を介して流入する比較的低温の湯水とが混合される。攪拌部28の下流側には、出湯サーミスタ30が設けられている。出湯サーミスタ30は、攪拌部28において攪拌された湯水の温度を検知するものである。湯温検知サーミスタ27および出湯サーミスタ30は、いずれも後述する制御部36に接続されており、これらの検知信号が制御部36に入力される。また、水量調整弁26は、制御部36に接続されており、制御部36からの信号を受けて弁を開閉し、水量調整弁26よりも下流側に流れる高温の湯水の流量を調整する。
【0039】
流入側流路20と流出側流路21とは、バイパス流路31によってバイパスされている。バイパス流路31の流出側流路21側の端部は、上記した攪拌部28に接続されている。バイパス流路31の中途には、バイパス流量センサ32とバイパス水量調整弁33とが設けられている。バイパス水量センサ32はバイパス流路31内を流れる湯水の水量を検知するものであり、この検知結果が制御部36に入力される。また、バイパス水量調整弁33は、制御部36からの信号に基づいて開度を調整し、これにより攪拌部28に流れ込む水量を調整するものである。
【0040】
給気部5は、内部にファン35(送風手段)を内蔵しており、バーナ7の燃焼状態に応じて回転数を変化させ、送風量および送風圧力を調整することができる。ファン35は、制御部36に接続されており、ファン35の回転数は、制御部36によって供給電力量を調整することにより制御されている。
【0041】
制御部36は、本実施形態の燃焼装置1の作動を司るものであり、バーナ7における燃焼作動をON、OFFさせるための運転スイッチ37が電気的に接続されている。バーナ7は、上記した各センサの検知信号が入力されるものであると同時に、これらの検知信号に基づき、水量調整弁26やバイパス水量調整弁33、バーナ7、ファン35などの駆動制御を行うものである。
【0042】
続いて、燃焼装置1の動作について説明する。本実施形態の燃焼装置1は、加熱部2のバーナ7における燃焼作動が停止した後の動作に特徴を有する。従って、以下の説明においては、バーナ7の燃焼作動の停止後における燃焼装置1の動作を中心として説明する。
【0043】
本実施形態の燃焼装置1には、流入側流路20を通じて常に湯水が供給されており、この湯水は熱交換器15あるいはバイパス流路31を介して流出側流路21に流れ込み、給湯栓25から排出されている。燃焼装置1のバーナ7における燃焼作動の開始あるいは停止は、制御部36に電気的に接続されている運転スイッチをON、OFFさせることによって制御されている。
【0044】
運転スイッチ37がONであり、バーナ7が燃焼作動を行う場合、燃焼装置1の駆動を司る制御部36は、要求燃焼量、即ち給湯栓25に所定温度の湯水を所定量だけ供給するのに必要な燃焼量に応じて、燃焼作動を行う炎孔部材9の基数を変化させる。また、制御部36は、元ガス電磁弁11およびガス比例弁12を変化させることにより、燃料供給管10を介してバーナ7に燃料ガスを供給する。さらに、制御部36は、バーナ7の炎孔部材9からの燃料の噴射量に応じてファン35の回転数を調整し、燃料の安定燃焼に必要な量の空気を供給する。
【0045】
バーナ7は、外部から供給された燃料を燃焼し、燃焼空間部8内に火炎を形成する。燃料の燃焼により発生する高温の燃焼ガスは、燃焼空間部8内を移動し、熱交換器15側に流れる。
【0046】
一方、外部から供給される湯水の一部は、入水口16に接続された流入側流路20を介して熱交換器15内に流れ込む。また、外部から供給される湯水の残部は、バイパス流路31内を流れ、攪拌部28に流れ込む。バイパス流路31内を流れる湯水の流量は、バイパス水量調整弁33の開度を変化させることにより調整される。
【0047】
熱交換器15に流入した湯水は、燃焼空間部8内を移動してきた高温の燃焼ガスと熱交換を行い、加熱される。熱交換器15において加熱された湯水は、出水口17から流出側流路21へと流れ出す。流出側流路21内を流れる湯水の流量は、給湯栓25から排出される湯水の温度および排水量に応じて、制御部36により水量調整弁26の開度を変化させることにより調整される。流出側流路21内を流れる高温の湯水と、バイパス流路31内を流れる比較的低温の湯水とは、攪拌部28において攪拌され、給湯栓25側へと供給される。
【0048】
一方、運転スイッチ37がOFFとなり、バーナ7における燃焼作動が停止する場合、制御部36は、元ガス電磁弁11およびガス比例弁12を調整し、バーナ7への燃料の供給を停止する。またここで、制御部36は、水量調整弁26の開度をバーナ7が燃焼作動を行っていた時の開度に維持する。そのため、流水回路18内には、バーナ7における燃焼作動が停止した後にも湯水が流れ続ける。
【0049】
流出側流路21に設置された湯温検知サーミスタ27は、バーナ7における燃焼作動の停止後も、熱交換器15から流出する湯水の温度の検知を継続する。制御部36は、湯温検知サーミスタ27の検知結果に基づき、バーナ7における燃焼作動の停止後に熱交換器15から流出する湯水の温度低下速度Dを算出する。即ち、制御部36は、単位時間Tの間に、流出側流路21内を流れる湯水の温度低下Aを検知することにより温度低下速度D(D=A/T)を算出する。
【0050】
バーナ7における燃焼作動の停止後における温度低下速度Dが所定値Bを下回る場合、熱交換器15から排出される湯水の温度低下が比較的緩やかである。そのため、温度低下速度Dが所定値Bを下回る間は、熱交換器15の表面あるいは近傍においてドレンが発生する可能性が低い。即ち、熱交換器15に引き続き湯水を供給し続けても、ドレンはほとんど発生しない。従って、制御部36は、水量調整弁26の開度をバーナ7が燃焼作動を行っていた時の開度に維持し、湯水を流入側流路20を介して熱交換器15に供給し続ける。流入側流路20を介して外部から供給される湯水は、熱交換器15およびバイパス流路31を循環して流出側流路21に流れ込む。流出側流路21内に流れ込んだ湯水は、給湯栓25を介して外部に放出される。
【0051】
一方、バーナ7における燃焼作動の停止後の温度低下速度Dが所定値B以上である場合、熱交換器15においてドレンが発生する恐れがある。そのため、制御部36は、水量調整弁26を実質的に閉止し、熱交換器15への湯水の供給を停止する。なお、本実施形態において採用されている水量調整弁26は、実質的に閉止した状態であっても、水量調整弁26の機械的特性により湯水をある程度リークしてしまうが、その流量はごく僅かである。さらに詳細には、水量調整弁26は、実質的に閉止状態とした場合における湯水のリーク量が、1Kg/cm2 の圧力下で毎分0.8リットル以下のものであるため、水量調整弁26を実質的に閉止した状態とすれば、熱交換器15においてドレンは発生しない。
【0052】
水量調整弁26を実質的に閉止すると、外部から流入側流路20に供給される湯水の殆どは、バイパス流路31内に流れ込む。即ち、バーナ7の燃焼作動が停止した後に温度低下速度Dが所定値B以上となった場合、外部から供給される湯水は、殆ど熱交換器15に流れ込むことなくバイパス流路31を通って流出側流路21に流れ込み、給湯栓25側に排出される。
【0053】
上記したように、本実施形態の燃焼装置1において、制御部36は、温度低下速度Dが所定値B以上である場合に、水量調整弁26を実質的に閉止し、外部から供給される湯水が熱交換器15に流入するのを阻止する。そのため、本実施形態の燃焼装置1では、バーナ7の燃焼作動が停止している間に外部から湯水を供給し続けても熱交換器15においてドレンが殆ど発生しない。
【0054】
また、燃焼装置1は、バーナ7における燃焼作動が停止し、さらに熱交換器15から排出される湯水の温度低下速度Dが所定値B以上である場合、即ち熱交換器15の表面及び近傍においてドレンが発生する恐れがある場合に限って水量調整弁26を実質的に閉止するものである。そのため、上記した燃焼装置1は、加熱部101における燃焼作動が停止するたびに水量調整弁112を閉止する従来の燃焼装置100よりも水量調整弁26の動作回数が少なく、水量調整弁26の実質的な耐久性が高い。
【0055】
上記したように燃焼装置1の水量調整弁26は、従来よりも開閉の頻度が小さい。そのため、燃焼装置1は、水量調整弁26を開く際に特有である湯温の変動や湯水の供給量の変動といった出湯特性の変動が少なく、燃焼装置1から排出される湯水の温度および水量が安定している。
【0056】
上記した燃焼装置1は、温度低下速度Dが所定値B以上である場合に、水量調整弁26のみを実質的に閉止するものであるが、水量調整弁26の閉止に伴い大量の湯水がバイパス流路31に流れ込むと想定される場合にバイパス流路31に設けられたバイパス水量調整弁33を開く構成とすることも可能である。
【0057】
上記した実施形態の燃焼装置1は、バーナ7における燃焼作動が停止した後に熱交換器15から流出する湯水の温度低下速度Dに基づいて、制御部36が熱交換器15においてドレンが発生するか否かを判断し、水量調整弁26を開閉するものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。さらに具体的には、燃焼装置1は、バーナ7における燃焼作動が停止した後に熱交換器15に供給される水温を検知することにより、制御部36において熱交換器15の表面及び近傍にドレンが発生するか否かを判断し、水量調整弁26を開閉する構成とすることも可能である。図2は、かかる構成を有する燃焼装置1の動作を示すフローチャート図である。以下、この場合における燃焼装置1の動作を図2に示すフローチャート図に基づいて説明する。
【0058】
燃焼装置1の制御部36は、ステップ1においてバーナ7が燃焼作動中であるか否かを検知し、バーナ7の燃焼作動が停止するのを待つ。ステップ1においてバーナ7の燃焼作動が停止すると、制御部36は、ステップ2において水量調整弁36をバーナ7の燃焼停止時の位置で停止させ、制御フローをステップ3へと移行させる。
【0059】
制御部36は、ステップ3において入水サーミスタ23の検知信号に基づき、熱交換器15に流入している湯水の温度(以下、入水水温tと称す)を検知し、この入水水温tが熱交換器15においてドレンが発生すると想定される水温(以下、ドレン発生水温Gと称す)よりも低いか否かを判定する。ここで、熱交換器15に流入している湯水の入水水温tがドレン発生水温G以上である場合、熱交換器15には殆どドレンが発生しない。そのため、制御部36は、引き続き水量調整弁26を開いたままにしておき、入水水温tの検知を継続する。
【0060】
一方、ステップ3において入水水温tがドレン発生水温Gよりも低い場合、水量調整弁26を開いたままにしておくと熱交換器15においてドレンが発生する可能性が高い。そのため、制御部36は、ステップ4において水量調整弁26を実質的に閉止し、外部から供給される低温の湯水が熱交換器15へ流入するのを阻止する。そのため、バーナ7の燃焼作動が停止している間に外部から湯水を供給し続けても、熱交換器15においてドレンが殆ど発生しない。
【0061】
図2に示す制御フローに則り燃焼装置1を作動させる場合、制御部36は、バーナ7が燃焼作動を停止し、さらに熱交換器15に流入する湯水の入水水温tがドレン発生水温Gよりも低い場合に限って水量調整弁26を実質的に閉止するものである。そのため、燃焼装置1を図2に示す制御フローにより動作させた場合、水量調整弁26の開閉頻度を抑制し、水量調整弁26の流量調整手段の実質的な耐久性を向上させることができる。
【0062】
図2に示す制御フローにより燃焼装置1を動作させると、水量調整弁26の開閉が少ない。そのため、燃焼装置1は、水量調整弁26を開くことによる湯温や湯水の供給量の変動が少なく、出湯特性が安定している。
【0063】
燃焼装置1は、図2に示す制御フローに代わり、図3に示す制御フローに則って動作させることも可能である。以下、図3に示す制御フローに基づき燃焼装置1を動作させる場合について説明する。
【0064】
燃焼装置1の制御部36は、ステップ1においてバーナ7が燃焼作動中であるか否かを判断する。即ち、制御部36は、運転スイッチ37がONであるか否かを確認する。ここで、運転スイッチ37がONである場合、制御部36は、バーナ7の燃焼作動状態の検知を継続する。一方、ステップ1において運転スイッチ37がOFFとなり、バーナ7の燃焼作動が停止すると、制御フローはステップ2へと進行する。
【0065】
制御部36は、ステップ2において水量調整弁36をバーナ7の燃焼作動の停止時の状態で停止させる。制御部36は、ステップ3において入水サーミスタ23の検知信号に基づき、流入側流路20を介して供給されている湯水の温度(入水水温t)を検知し、この入水水温tと上記したドレン発生水温Gとを比較する。ここで、入水温度tがドレン発生水温G以上である場合、制御部36は、引き続き入水温度tとドレン発生水温Gの比較を行う。一方、入水温度tがドレン発生水温Gに満たない場合、熱交換器15の表面あるいはその近傍においてドレンが発生する可能性が高い。そのため、制御部36は、制御フローをステップ4へと進行させる。
【0066】
制御部36は、ステップ4において水量センサ22の検知信号に基づき、熱交換器15に流入している水量wを検知する。ここで、水量wが所定水量Cよりも小さい場合は、熱交換器15の表面及び近傍にドレンが発生する可能性が低い。そのため、制御部36は、制御フローをステップ3へと戻し、熱交換器15に流入する湯水の水温(入水水温t)と水量wの検知を継続する。
【0067】
一方、ステップ4において熱交換器15に流入する水量wが所定水量Cよりも多い場合は、熱交換器15に低温で多量の湯水が流れており、このまま熱交換器15に通水を続けると熱交換器15の表面及び近傍にドレンが発生する可能性が高い。そこで、制御部36は、制御フローをステップ5へと進め、水量調整弁26を実質的に閉止し、外部から供給される湯水が熱交換器15に流入するのを阻止する。そのため、バーナ7の燃焼作動の停止中に外部から湯水が供給され続けても、熱交換器15の表面あるいはその近傍にはドレンが発生しない。
【0068】
図3に示す制御フローに則り燃焼装置1を作動させる場合、制御部36は、熱交換器15に流入する湯水の入水水温tと水量wに基づいて熱交換器15の表面あるいはその近傍においてドレンが発生すると判断する。上記したように、制御部36は、入水水温tがドレン発生水温Gよりも低く、さらに水量wが所定水量Cよりも多い場合に限って水量調整弁26を実質的に閉止する。そのため、燃焼装置1を図3に示す制御フローにより動作させれば、熱交換器15におけるドレンの発生を確実に防止しつつ、水量調整弁26の開閉頻度を最低限に抑制し、水量調整弁26の実質的な耐久性を向上させることができる。
【0069】
図3に示す制御フローによれば、水量調整弁26の開閉頻度を最低限に抑制することができる。そのため、燃焼装置1は、水量調整弁26の開閉に伴う湯温や湯水の供給量の変動が少なく、出湯特性が安定している。
【0070】
上記した燃焼装置1は、バーナ7の燃焼作動の開始あるいは停止を、運転スイッチのON、OFFによって行うものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、給湯栓25の開閉による熱交換器15への通水の有無等に基づいてバーナ7の燃焼作動を開始あるいは停止させる構成であってもよい。
【0071】
また、上記した実施形態において、燃焼装置1は、熱交換器15から排出される湯水の温度低下の速度や、熱交換器15に流入する湯水の入水水温t、水量wに基づいて熱交換器15の表面あるいは近傍にドレンが発生する条件を検知し、水量調整弁26を開閉するものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、燃焼装置1は、熱交換器15の表面あるいは近傍にドレンが発生する条件を検知し、ドレンが発生すると想定される場合に水量調整弁26を閉じるものであればいかなる構成を有するものであってもよい。さらに詳細には、燃焼装置1は、例えば熱交換器15の表面や近傍にドレンが発生する条件を、外気温と熱交換器15に流入する湯水の入水水温tとに基づき検知し、この検知結果に基づいて水量調整弁26を開閉する構成とすることも可能である。また、燃焼装置1は、熱交換器15の近傍に湿度を検知する湿度検知手段や、露点を検知する露点検知手段を設け、これらの検知結果に基づき水量調整弁26を開閉する構成とすることも可能である。
【0072】
なお、上記した実施形態において採用されている水量調整弁26は、実質的に閉止した状態であっても機械的特性により、微量の湯水をリークするものであったが、熱交換器15におけるドレンの発生をより一層確実に抑制するためには、水量調整弁26は湯水の流れを完全に遮断できるものであることが望ましい。
【0073】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、流量調整手段の故障を防止すると共に、出湯特性の変動を最小限に抑制することができる。
【0074】
請求項2に記載の発明によれば、ドレンの発生を最小限に抑制しつつ、流量調整手段の故障を防止することができる。
【0075】
請求項3に記載の発明によれば、流量調整手段の作動頻度を最低限に抑制することにより、流量調整手段の故障を防止すると共に、流量調整手段の開閉に伴う熱媒体の温度変動や、熱媒体の供給量の変動を最小限に抑制することができる。
【0076】
請求項4に記載の燃焼装置は、流量調整手段の作動頻度が極めて低い。そのため、前記燃焼装置は、流量調整手段の実質的な耐久性が高く、燃焼手段における燃焼作動状態が頻繁に切り替わる業務用の給湯装置等にも好適に採用することができる。
【0077】
請求項5に記載の発明によれば、流量調整手段の作動頻度を最低限に抑制することができ、流量調整手段の故障を防止しつつ、流量調整手段の開閉に伴う出湯特性の変動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である燃焼装置の作動原理を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態である燃焼装置の動作を示すフローチャート図である。
【図3】本発明の一実施形態である燃焼装置の動作を示すフローチャート図である。
【図4】従来の燃焼装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1 燃焼装置
3 熱交換部
7 バーナ(燃焼手段)
15 熱交換器
18 流水回路
20 流入側流路
21 流出側流路
22 水量センサ
23 入水サーミスタ
26 水量調整弁(流量調整手段)
30 出湯サーミスタ(出湯温度検知手段)
31 バイパス流路
36 制御部
37 運転スイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯装置等の湯水加熱装置に好適に使用可能な燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来より主として業務用の給湯装置に採用されている燃焼装置の作動原理を示す模式図である。燃焼装置100は、大別して加熱部101と、加熱部101において発生した燃焼ガスと湯水などの熱媒体とが熱交換を行う熱交換部102と、加熱部101に空気を供給する給気部103と、熱交換部102を通過した燃焼ガスを外部に排出する排気部105とを有する。
【0003】
熱交換部102は、加熱部101において発生した高温の燃焼ガスと熱交換を行う熱交換器106を具備している。熱交換器106には、湯水(熱媒体)が流れる流水回路107が接続されている。流水回路107は、外部から湯水を供給する流入側流路108と、熱交換器106において加熱された湯水を外部に流出させる流出側流路110とを備えている。また、流入側流路108と流出側流路110とは、バイパス流路111によってバイパスされている。流出側流路110の中途には、水量調整弁112が設けられており、バイパス流路111との接続部に混合部113を有する。また、バイパス流路111には、バイパス水量調整弁115が設けられており、これにより混合部113に流入する水量が調整される。
【0004】
燃焼装置100は、要求燃焼量に応じて加熱部101を燃焼作動させ、流入側流路108から熱交換器106に流入した湯水を加熱する。熱交換器106において加熱された湯水は、流出側流路110内に流れ出す。流出側流路110内を流れる高温の湯水は、混合部113においてバイパス流路111を介して供給される湯水と混合された後、排出される。
【0005】
一方、加熱部101における燃焼作動が停止すると、熱交換器106の表面あるいは近傍においてドレンが発生する恐れがある。業務用として燃焼装置100が用いられる場合、加熱部101の燃焼作動が停止しても流入側流路108内に連続的に低温の水が供給されることが多く、この場合、熱交換器106はさらに冷却され、ドレンが発生する可能性が高い。
【0006】
そこで、従来の燃焼装置100では、燃焼動作の停止時に水量調整弁112を閉止することにより、外部から供給される低温の湯水が熱交換器106に流入するのを防止し、熱交換器106にドレンが付着するのを防止していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の燃焼装置100は、燃焼動作の停止時に水量調整弁112を閉止するものであるため、熱交換器106の表面へのドレンの付着を最小限に抑制することができる。しかし、燃焼装置100は、燃焼動作が停止するたびに水量調整弁112を閉止する構成であり、燃焼装置100を上記したように業務用等として用いる場合には特に水量調整弁112の作動頻度が高いため、水量調整弁112には耐久性に優れたものを採用する必要がある。
【0008】
また、従来の燃焼装置100は、水量調整弁112を開き、流水回路107内を湯水が流れ始めてから加熱部101の燃焼作動が開始するものである。上記したように、従来の燃焼装置100は、燃焼作動が停止する度に水量調整弁112を閉止し、燃焼要求がある度に水量調整弁112を開くものである。そのため、従来の燃焼装置100では、水量調整弁112を開き、熱交換器106に供給される水量が安定するまでの間、熱交換器106から排出される湯水の温度や流量が不安定であるという問題がある。
【0009】
本発明は、上記した事情に鑑みて、燃焼作動の停止中におけるドレンの発生が少なく、流量調整手段の作動頻度の低い燃焼装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記した問題を解決すべく提供される請求項1に記載の発明は、燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼ガスと熱交換を行う熱交換部とを具備し、熱媒体が流れる流水回路が前記熱交換部に接続された燃焼装置において、前記流水回路は、外部から熱交換部に熱媒体を供給する流入側流路と、熱交換部から外部に熱媒体を流出させる流出側流路と、流水回路内を流れる熱媒体の流量を調整する流量調整手段とを具備しており、前記流入側流路と流出側流路との間には、両者をバイパスするバイパス流路が設けられており、前記流量調整手段は、燃焼手段における燃焼作動の停止後あるいは燃焼装置の運転停止後に、前記熱交換部の表面あるいは近傍においてドレンが発生すると想定される場合に、流量調整手段を実質的に閉止し、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させることを特徴とする燃焼装置である。
【0011】
かかる構成によれば、熱交換部の表面あるいは近傍におけるドレンの発生を防止することができる。
【0012】
また、本発明の燃焼装置は、熱交換部の表面あるいは近傍においてドレンが発生すると想定される場合に流量調整手段を実質的に閉止するものである。即ち、本発明の燃焼装置は、ドレンが発生しないと想定される場合には、流量調整手段を閉止しない。そのため、上記した構成によれば、流量調整手段の作動頻度を最低限に抑制することができ、流量調整手段の実質的な耐久性を向上させることができる。
【0013】
上記したように、本発明の燃焼装置は流量調整手段の作動頻度が低い。そのため、本発明の燃焼装置は、流量調整手段の開閉に伴う熱媒体の温度変動や、熱媒体の供給量の変動が小さい。
【0014】
本発明において、「燃焼手段における燃焼作動の停止後」、「燃焼装置の運転停止後」の表現を記しているが、両者は実質的に同様の内容を指すものである。即ち、本発明の燃焼装置は、流水回路内の熱媒体の流量が一定量以下となることで燃焼手段の燃焼作動が停止するタイプの燃焼装置と、運転スイッチ等を操作し、燃焼装置の運転を停止させることにより燃焼手段の燃焼作動を停止させるタイプの燃焼装置の両方を含むものである。また、以下に示す燃焼装置についても、前記両タイプの燃焼装置を含むものである。
【0015】
なお、本発明において、「流量調整手段を実質的に閉止し、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させる」とは、流量調整手段の持つ機械的特性によるリークなどにより、熱交換部の表面あるいは近傍にドレンが発生しない程度に熱媒体が流れる場合を含む概念であり、以下に示す燃焼装置においても、同様の内容を指すものである。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼ガスと熱交換を行う熱交換部とを具備し、熱媒体が流れる流水回路が前記熱交換部に接続された燃焼装置において、前記流水回路は、外部から熱交換部に熱媒体を供給する流入側流路と、熱交換部から外部に熱媒体を流出させる流出側流路と、流水回路内を流れる熱媒体の流量を調整する流量調整手段とを具備しており、前記流入側流路と流出側流路との間には、両者をバイパスするバイパス流路が設けられており、前記流量調整手段は、燃焼手段における燃焼作動の停止後あるいは燃焼装置の運転停止後に、熱交換部から排出される熱媒体の温度低下の速さが所定の速さを上回ることを条件として、流量調整手段を実質的に閉止し、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させることを特徴とする燃焼装置である。
【0017】
燃焼手段における燃焼作動が停止した後、熱交換部から排出される熱媒体の温度低下が急激である場合、熱交換部においてドレンが発生する恐れがある。しかし、本発明の燃焼装置は、熱交換部から排出される熱媒体の温度低下の速さが所定の速さを上回ることを条件として、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させるものであるため、熱交換部にはドレンがほとんど発生しない。
【0018】
また、本発明の燃焼装置は、熱交換部から排出される熱媒体の温度低下の速さが所定の速さを上回る場合にのみ流量調整手段を実質的に閉止するものである。そのため、本発明の燃焼装置は、従来の燃焼装置に比べて流量調整手段の作動頻度が低く、流量調整手段の実質的な耐久性を向上させることができる。
【0019】
本発明の燃焼装置は、流量調整手段の作動頻度が従来の燃焼装置よりも低い。そのため、本発明の燃焼装置は、流量調整手段を開くことによる熱媒体の温度変動や、熱媒体の供給量の変動を最小限に抑制することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明は、燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼ガスと熱交換を行う熱交換部とを具備し、熱媒体が流れる流水回路が前記熱交換部に接続された燃焼装置において、前記流水回路は、外部から熱交換部に熱媒体を供給する流入側流路と、熱交換部から外部に熱媒体を流出させる流出側流路と、流水回路内を流れる熱媒体の流量を調整する流量調整手段とを具備しており、前記流入側流路と流出側流路との間には、両者をバイパスするバイパス流路が設けられており、前記流量調整手段は、燃焼手段における燃焼作動の停止後あるいは燃焼装置の運転停止後に、流入側流路を介して熱交換部に流入する熱媒体の温度が所定温度を下回ることを条件として、流量調整手段を実質的に閉止し、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させることを特徴とする燃焼装置である。
【0021】
燃焼手段における燃焼作動が停止した後、熱交換部に低温の熱媒体が流入すると、熱交換部にドレンが発生してしまう可能性が高い。しかし、本発明の燃焼装置は、熱交換部に流入する熱媒体の温度が所定の温度を下回ると、流量調整手段を実質的に閉止する。そのため、上記した構成によれば、熱交換部には低温の熱媒体が流入せず、熱交換部にはドレンがほとんど発生しない。
【0022】
また、本発明の燃焼装置は、熱交換部に流入する熱媒体の温度が所定の温度を下回る場合にのみ流量調整手段を実質的に閉止するものであり、燃焼作動が停止しただけでは流量調整手段は閉止されない。そのため、本発明の燃焼装置は、従来の燃焼装置に比べて流量調整手段の作動頻度が低く、流量調整手段の実質的な耐久性が高い。
【0023】
上記したように、本発明の燃焼装置は、流量調整手段の作動頻度が従来の燃焼装置よりも低い。そのため、本発明の燃焼装置は、流量調整手段を開閉に伴う熱媒体の温度変動や、熱媒体の供給量の変動を最小限に抑制することができる。
【0024】
請求項4に記載の発明は、燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼ガスと熱交換を行う熱交換部とを具備し、熱媒体が流れる流水回路が前記熱交換部に接続された燃焼装置において、前記流水回路は、外部から熱交換部に熱媒体を供給する流入側流路と、熱交換部から外部に熱媒体を流出させる流出側流路と、流水回路内を流れる熱媒体の流量を調整する流量調整手段とを具備しており、前記流入側流路と流出側流路との間には、両者をバイパスするバイパス流路が設けられており、前記流量調整手段は、燃焼手段における燃焼作動の停止後あるいは燃焼装置の運転停止後に、流入側流路を介して熱交換部に流入する熱媒体の温度が所定温度を下回り、熱交換部への熱媒体の供給量が所定値を上回ることを条件として流量調整手段を実質的に閉止し、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させることを特徴とする燃焼装置である。
【0025】
燃焼手段における燃焼作動が停止した後、熱交換部に低温の熱媒体が大量に流入すると、熱交換部にドレンが発生してしまう可能性が高い。しかし、本発明の燃焼装置は、熱交換部に流入する熱媒体の温度が所定の温度を下回り、熱交換部へ所定量以上の熱媒体が供給されることを条件として、流量調整手段を実質的に閉止する。そのため、上記した構成によれば、熱交換部におけるドレンの発生を最小限に抑制することができる。
【0026】
上記したように、本発明の燃焼装置は、熱交換部に流入する熱媒体が低温であり、さらにその低温の熱媒体が熱交換部に大量に流入する場合にのみ流量調整手段を実質的に閉止するものである。本発明の燃焼装置は、燃焼作動が停止しただけでは流量調整手段は閉止されず、従来の燃焼装置に比べて流量調整手段の作動頻度が低い。そのため、本発明の燃焼装置は、流量調整手段の実質的な耐久性が高く、燃焼手段における燃焼作動状態が頻繁に切り替わる業務用の給湯装置等にも好適に採用することができる。
【0027】
またさらに、本発明の燃焼装置は、流量調整手段の作動頻度が従来の燃焼装置よりも低い。そのため、本発明の燃焼装置は、流量調整手段の開閉に伴う熱媒体の温度変動や、熱媒体の供給量の変動を最小限に抑制することができる。
【0028】
請求項5に記載の発明は、流量調整手段が、燃焼手段における燃焼作動の停止直後あるいは燃焼装置の運転停止直後に、燃焼手段における燃焼作動時あるいは燃焼装置の運転時の開度を維持することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0029】
燃焼手段における燃焼作動の停止直後あるいは燃焼装置の運転停止直後は、熱交換部が高温であるため、直ちに流量調整手段を閉止しなくても熱交換部の表面あるいは近傍にはドレンがほとんど発生しない。上記したように、本発明の燃焼装置は、燃焼手段における燃焼作動の停止直後あるいは燃焼装置の運転停止直後に、流量調整手段の開度を燃焼手段における燃焼作動時あるいは燃焼装置の運転時の開度に維持させるものである。そのため、本発明の燃焼装置は、従来の燃焼装置に比べて流量調整手段の作動頻度が低く、流量調整手段の実質的な耐久性が高い。
【0030】
上記したように、本発明の燃焼装置は、流量調整手段の作動頻度が低いため、流量調整手段の開閉に伴う熱媒体の温度変動や、熱媒体の供給量の変動が少ない。
【0031】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明の一実施形態である燃焼装置について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態である燃焼装置の作動原理を示す模式図である。また、図2,3は、図1に示す燃焼装置の動作を示すフローチャート図である。
【0032】
図1に示すように、本実施形態の燃焼装置1は、大別して加熱部2と、加熱部2において発生した燃焼ガスと湯水などの熱媒体とが熱交換を行う熱交換部3と、加熱部2に空気を供給する給気部5と、熱交換部3を通過した燃焼ガスを外部に排出する排気部6とから構成されている。
【0033】
加熱部2は、灯油等の液体燃料やガスを燃焼するバーナ(燃焼手段)7と燃焼空間部8とから構成されている。バーナ7は、11基の炎孔部材9が並列に並べられたものであり、燃焼作動を行う炎孔部材9の基数を変更することにより、燃焼量を変更することができる。バーナ7には、燃料を供給するための燃料供給管10が接続されている。燃料供給管10の中途には、元ガス電磁弁11およびガス比例弁12が接続されており、これにより燃料の供給量が調整されている。
【0034】
バーナ7において燃料が燃焼することにより発生した高温の燃焼ガスは、燃焼空間部8を通過し、熱交換部3側へと流れる。熱交換部3は、燃焼空間部8に連続しており、バーナ7の燃焼作動に伴い発生した高温の燃焼ガスと熱交換を行う熱交換器15を具備している。熱交換器15は、主要部分が銅製のいわゆるフィン・アンド・チューブ型の熱交換器である。熱交換器15は、入水口16と出水口17とを備えており、これらに湯水(熱媒体)が流れる流水回路18が接続されている。
【0035】
流水回路18は、外部から湯水を供給する流入側流路20と、熱交換器15において加熱された湯水を外部に流出させる流出側流路21とを備えている。流入側流路20は熱交換器15の入水口16に接続されており、流出側流路21は熱交換器15の出水口17に接続されている。
【0036】
流入側流路20の中途には、水量センサ22(水量検知手段)と入水サーミスタ23(入水温度検知手段)とが設けられている。水量センサ22は、流入側流路20内を介して供給される湯水の量を検知するものである。また、入水サーミスタ23は、外部から供給される湯水の水温を検知するものである。水量センサ22および入水サーミスタ23は、共に後述する制御部36に接続されている。
【0037】
流出側流路21は、熱交換器15において燃焼ガスとの熱交換により加熱された高温の湯水を給湯栓25に供給するものである。流出側流路21の中途には、水量調整弁26(流量調整手段)と、湯温検知サーミスタ27と、攪拌部28と、出湯サーミスタ30(出湯温度検知手段)とが設けられている。水量調整弁26は、流出側流路21の流路を開閉することにより、水量調整弁26よりも下流側に流れる高温の湯水の流量を調整するものである。また、湯温検知サーミスタ27は、熱交換器15において加熱された高温の湯水の温度を検知するものである。
【0038】
攪拌部28は、流出側流路21と、後述するバイパス流路31との接続部に設けられている。攪拌部28では、熱交換器15において加熱された高温の湯水と、バイパス流路31を介して流入する比較的低温の湯水とが混合される。攪拌部28の下流側には、出湯サーミスタ30が設けられている。出湯サーミスタ30は、攪拌部28において攪拌された湯水の温度を検知するものである。湯温検知サーミスタ27および出湯サーミスタ30は、いずれも後述する制御部36に接続されており、これらの検知信号が制御部36に入力される。また、水量調整弁26は、制御部36に接続されており、制御部36からの信号を受けて弁を開閉し、水量調整弁26よりも下流側に流れる高温の湯水の流量を調整する。
【0039】
流入側流路20と流出側流路21とは、バイパス流路31によってバイパスされている。バイパス流路31の流出側流路21側の端部は、上記した攪拌部28に接続されている。バイパス流路31の中途には、バイパス流量センサ32とバイパス水量調整弁33とが設けられている。バイパス水量センサ32はバイパス流路31内を流れる湯水の水量を検知するものであり、この検知結果が制御部36に入力される。また、バイパス水量調整弁33は、制御部36からの信号に基づいて開度を調整し、これにより攪拌部28に流れ込む水量を調整するものである。
【0040】
給気部5は、内部にファン35(送風手段)を内蔵しており、バーナ7の燃焼状態に応じて回転数を変化させ、送風量および送風圧力を調整することができる。ファン35は、制御部36に接続されており、ファン35の回転数は、制御部36によって供給電力量を調整することにより制御されている。
【0041】
制御部36は、本実施形態の燃焼装置1の作動を司るものであり、バーナ7における燃焼作動をON、OFFさせるための運転スイッチ37が電気的に接続されている。バーナ7は、上記した各センサの検知信号が入力されるものであると同時に、これらの検知信号に基づき、水量調整弁26やバイパス水量調整弁33、バーナ7、ファン35などの駆動制御を行うものである。
【0042】
続いて、燃焼装置1の動作について説明する。本実施形態の燃焼装置1は、加熱部2のバーナ7における燃焼作動が停止した後の動作に特徴を有する。従って、以下の説明においては、バーナ7の燃焼作動の停止後における燃焼装置1の動作を中心として説明する。
【0043】
本実施形態の燃焼装置1には、流入側流路20を通じて常に湯水が供給されており、この湯水は熱交換器15あるいはバイパス流路31を介して流出側流路21に流れ込み、給湯栓25から排出されている。燃焼装置1のバーナ7における燃焼作動の開始あるいは停止は、制御部36に電気的に接続されている運転スイッチをON、OFFさせることによって制御されている。
【0044】
運転スイッチ37がONであり、バーナ7が燃焼作動を行う場合、燃焼装置1の駆動を司る制御部36は、要求燃焼量、即ち給湯栓25に所定温度の湯水を所定量だけ供給するのに必要な燃焼量に応じて、燃焼作動を行う炎孔部材9の基数を変化させる。また、制御部36は、元ガス電磁弁11およびガス比例弁12を変化させることにより、燃料供給管10を介してバーナ7に燃料ガスを供給する。さらに、制御部36は、バーナ7の炎孔部材9からの燃料の噴射量に応じてファン35の回転数を調整し、燃料の安定燃焼に必要な量の空気を供給する。
【0045】
バーナ7は、外部から供給された燃料を燃焼し、燃焼空間部8内に火炎を形成する。燃料の燃焼により発生する高温の燃焼ガスは、燃焼空間部8内を移動し、熱交換器15側に流れる。
【0046】
一方、外部から供給される湯水の一部は、入水口16に接続された流入側流路20を介して熱交換器15内に流れ込む。また、外部から供給される湯水の残部は、バイパス流路31内を流れ、攪拌部28に流れ込む。バイパス流路31内を流れる湯水の流量は、バイパス水量調整弁33の開度を変化させることにより調整される。
【0047】
熱交換器15に流入した湯水は、燃焼空間部8内を移動してきた高温の燃焼ガスと熱交換を行い、加熱される。熱交換器15において加熱された湯水は、出水口17から流出側流路21へと流れ出す。流出側流路21内を流れる湯水の流量は、給湯栓25から排出される湯水の温度および排水量に応じて、制御部36により水量調整弁26の開度を変化させることにより調整される。流出側流路21内を流れる高温の湯水と、バイパス流路31内を流れる比較的低温の湯水とは、攪拌部28において攪拌され、給湯栓25側へと供給される。
【0048】
一方、運転スイッチ37がOFFとなり、バーナ7における燃焼作動が停止する場合、制御部36は、元ガス電磁弁11およびガス比例弁12を調整し、バーナ7への燃料の供給を停止する。またここで、制御部36は、水量調整弁26の開度をバーナ7が燃焼作動を行っていた時の開度に維持する。そのため、流水回路18内には、バーナ7における燃焼作動が停止した後にも湯水が流れ続ける。
【0049】
流出側流路21に設置された湯温検知サーミスタ27は、バーナ7における燃焼作動の停止後も、熱交換器15から流出する湯水の温度の検知を継続する。制御部36は、湯温検知サーミスタ27の検知結果に基づき、バーナ7における燃焼作動の停止後に熱交換器15から流出する湯水の温度低下速度Dを算出する。即ち、制御部36は、単位時間Tの間に、流出側流路21内を流れる湯水の温度低下Aを検知することにより温度低下速度D(D=A/T)を算出する。
【0050】
バーナ7における燃焼作動の停止後における温度低下速度Dが所定値Bを下回る場合、熱交換器15から排出される湯水の温度低下が比較的緩やかである。そのため、温度低下速度Dが所定値Bを下回る間は、熱交換器15の表面あるいは近傍においてドレンが発生する可能性が低い。即ち、熱交換器15に引き続き湯水を供給し続けても、ドレンはほとんど発生しない。従って、制御部36は、水量調整弁26の開度をバーナ7が燃焼作動を行っていた時の開度に維持し、湯水を流入側流路20を介して熱交換器15に供給し続ける。流入側流路20を介して外部から供給される湯水は、熱交換器15およびバイパス流路31を循環して流出側流路21に流れ込む。流出側流路21内に流れ込んだ湯水は、給湯栓25を介して外部に放出される。
【0051】
一方、バーナ7における燃焼作動の停止後の温度低下速度Dが所定値B以上である場合、熱交換器15においてドレンが発生する恐れがある。そのため、制御部36は、水量調整弁26を実質的に閉止し、熱交換器15への湯水の供給を停止する。なお、本実施形態において採用されている水量調整弁26は、実質的に閉止した状態であっても、水量調整弁26の機械的特性により湯水をある程度リークしてしまうが、その流量はごく僅かである。さらに詳細には、水量調整弁26は、実質的に閉止状態とした場合における湯水のリーク量が、1Kg/cm2 の圧力下で毎分0.8リットル以下のものであるため、水量調整弁26を実質的に閉止した状態とすれば、熱交換器15においてドレンは発生しない。
【0052】
水量調整弁26を実質的に閉止すると、外部から流入側流路20に供給される湯水の殆どは、バイパス流路31内に流れ込む。即ち、バーナ7の燃焼作動が停止した後に温度低下速度Dが所定値B以上となった場合、外部から供給される湯水は、殆ど熱交換器15に流れ込むことなくバイパス流路31を通って流出側流路21に流れ込み、給湯栓25側に排出される。
【0053】
上記したように、本実施形態の燃焼装置1において、制御部36は、温度低下速度Dが所定値B以上である場合に、水量調整弁26を実質的に閉止し、外部から供給される湯水が熱交換器15に流入するのを阻止する。そのため、本実施形態の燃焼装置1では、バーナ7の燃焼作動が停止している間に外部から湯水を供給し続けても熱交換器15においてドレンが殆ど発生しない。
【0054】
また、燃焼装置1は、バーナ7における燃焼作動が停止し、さらに熱交換器15から排出される湯水の温度低下速度Dが所定値B以上である場合、即ち熱交換器15の表面及び近傍においてドレンが発生する恐れがある場合に限って水量調整弁26を実質的に閉止するものである。そのため、上記した燃焼装置1は、加熱部101における燃焼作動が停止するたびに水量調整弁112を閉止する従来の燃焼装置100よりも水量調整弁26の動作回数が少なく、水量調整弁26の実質的な耐久性が高い。
【0055】
上記したように燃焼装置1の水量調整弁26は、従来よりも開閉の頻度が小さい。そのため、燃焼装置1は、水量調整弁26を開く際に特有である湯温の変動や湯水の供給量の変動といった出湯特性の変動が少なく、燃焼装置1から排出される湯水の温度および水量が安定している。
【0056】
上記した燃焼装置1は、温度低下速度Dが所定値B以上である場合に、水量調整弁26のみを実質的に閉止するものであるが、水量調整弁26の閉止に伴い大量の湯水がバイパス流路31に流れ込むと想定される場合にバイパス流路31に設けられたバイパス水量調整弁33を開く構成とすることも可能である。
【0057】
上記した実施形態の燃焼装置1は、バーナ7における燃焼作動が停止した後に熱交換器15から流出する湯水の温度低下速度Dに基づいて、制御部36が熱交換器15においてドレンが発生するか否かを判断し、水量調整弁26を開閉するものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。さらに具体的には、燃焼装置1は、バーナ7における燃焼作動が停止した後に熱交換器15に供給される水温を検知することにより、制御部36において熱交換器15の表面及び近傍にドレンが発生するか否かを判断し、水量調整弁26を開閉する構成とすることも可能である。図2は、かかる構成を有する燃焼装置1の動作を示すフローチャート図である。以下、この場合における燃焼装置1の動作を図2に示すフローチャート図に基づいて説明する。
【0058】
燃焼装置1の制御部36は、ステップ1においてバーナ7が燃焼作動中であるか否かを検知し、バーナ7の燃焼作動が停止するのを待つ。ステップ1においてバーナ7の燃焼作動が停止すると、制御部36は、ステップ2において水量調整弁36をバーナ7の燃焼停止時の位置で停止させ、制御フローをステップ3へと移行させる。
【0059】
制御部36は、ステップ3において入水サーミスタ23の検知信号に基づき、熱交換器15に流入している湯水の温度(以下、入水水温tと称す)を検知し、この入水水温tが熱交換器15においてドレンが発生すると想定される水温(以下、ドレン発生水温Gと称す)よりも低いか否かを判定する。ここで、熱交換器15に流入している湯水の入水水温tがドレン発生水温G以上である場合、熱交換器15には殆どドレンが発生しない。そのため、制御部36は、引き続き水量調整弁26を開いたままにしておき、入水水温tの検知を継続する。
【0060】
一方、ステップ3において入水水温tがドレン発生水温Gよりも低い場合、水量調整弁26を開いたままにしておくと熱交換器15においてドレンが発生する可能性が高い。そのため、制御部36は、ステップ4において水量調整弁26を実質的に閉止し、外部から供給される低温の湯水が熱交換器15へ流入するのを阻止する。そのため、バーナ7の燃焼作動が停止している間に外部から湯水を供給し続けても、熱交換器15においてドレンが殆ど発生しない。
【0061】
図2に示す制御フローに則り燃焼装置1を作動させる場合、制御部36は、バーナ7が燃焼作動を停止し、さらに熱交換器15に流入する湯水の入水水温tがドレン発生水温Gよりも低い場合に限って水量調整弁26を実質的に閉止するものである。そのため、燃焼装置1を図2に示す制御フローにより動作させた場合、水量調整弁26の開閉頻度を抑制し、水量調整弁26の流量調整手段の実質的な耐久性を向上させることができる。
【0062】
図2に示す制御フローにより燃焼装置1を動作させると、水量調整弁26の開閉が少ない。そのため、燃焼装置1は、水量調整弁26を開くことによる湯温や湯水の供給量の変動が少なく、出湯特性が安定している。
【0063】
燃焼装置1は、図2に示す制御フローに代わり、図3に示す制御フローに則って動作させることも可能である。以下、図3に示す制御フローに基づき燃焼装置1を動作させる場合について説明する。
【0064】
燃焼装置1の制御部36は、ステップ1においてバーナ7が燃焼作動中であるか否かを判断する。即ち、制御部36は、運転スイッチ37がONであるか否かを確認する。ここで、運転スイッチ37がONである場合、制御部36は、バーナ7の燃焼作動状態の検知を継続する。一方、ステップ1において運転スイッチ37がOFFとなり、バーナ7の燃焼作動が停止すると、制御フローはステップ2へと進行する。
【0065】
制御部36は、ステップ2において水量調整弁36をバーナ7の燃焼作動の停止時の状態で停止させる。制御部36は、ステップ3において入水サーミスタ23の検知信号に基づき、流入側流路20を介して供給されている湯水の温度(入水水温t)を検知し、この入水水温tと上記したドレン発生水温Gとを比較する。ここで、入水温度tがドレン発生水温G以上である場合、制御部36は、引き続き入水温度tとドレン発生水温Gの比較を行う。一方、入水温度tがドレン発生水温Gに満たない場合、熱交換器15の表面あるいはその近傍においてドレンが発生する可能性が高い。そのため、制御部36は、制御フローをステップ4へと進行させる。
【0066】
制御部36は、ステップ4において水量センサ22の検知信号に基づき、熱交換器15に流入している水量wを検知する。ここで、水量wが所定水量Cよりも小さい場合は、熱交換器15の表面及び近傍にドレンが発生する可能性が低い。そのため、制御部36は、制御フローをステップ3へと戻し、熱交換器15に流入する湯水の水温(入水水温t)と水量wの検知を継続する。
【0067】
一方、ステップ4において熱交換器15に流入する水量wが所定水量Cよりも多い場合は、熱交換器15に低温で多量の湯水が流れており、このまま熱交換器15に通水を続けると熱交換器15の表面及び近傍にドレンが発生する可能性が高い。そこで、制御部36は、制御フローをステップ5へと進め、水量調整弁26を実質的に閉止し、外部から供給される湯水が熱交換器15に流入するのを阻止する。そのため、バーナ7の燃焼作動の停止中に外部から湯水が供給され続けても、熱交換器15の表面あるいはその近傍にはドレンが発生しない。
【0068】
図3に示す制御フローに則り燃焼装置1を作動させる場合、制御部36は、熱交換器15に流入する湯水の入水水温tと水量wに基づいて熱交換器15の表面あるいはその近傍においてドレンが発生すると判断する。上記したように、制御部36は、入水水温tがドレン発生水温Gよりも低く、さらに水量wが所定水量Cよりも多い場合に限って水量調整弁26を実質的に閉止する。そのため、燃焼装置1を図3に示す制御フローにより動作させれば、熱交換器15におけるドレンの発生を確実に防止しつつ、水量調整弁26の開閉頻度を最低限に抑制し、水量調整弁26の実質的な耐久性を向上させることができる。
【0069】
図3に示す制御フローによれば、水量調整弁26の開閉頻度を最低限に抑制することができる。そのため、燃焼装置1は、水量調整弁26の開閉に伴う湯温や湯水の供給量の変動が少なく、出湯特性が安定している。
【0070】
上記した燃焼装置1は、バーナ7の燃焼作動の開始あるいは停止を、運転スイッチのON、OFFによって行うものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、給湯栓25の開閉による熱交換器15への通水の有無等に基づいてバーナ7の燃焼作動を開始あるいは停止させる構成であってもよい。
【0071】
また、上記した実施形態において、燃焼装置1は、熱交換器15から排出される湯水の温度低下の速度や、熱交換器15に流入する湯水の入水水温t、水量wに基づいて熱交換器15の表面あるいは近傍にドレンが発生する条件を検知し、水量調整弁26を開閉するものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、燃焼装置1は、熱交換器15の表面あるいは近傍にドレンが発生する条件を検知し、ドレンが発生すると想定される場合に水量調整弁26を閉じるものであればいかなる構成を有するものであってもよい。さらに詳細には、燃焼装置1は、例えば熱交換器15の表面や近傍にドレンが発生する条件を、外気温と熱交換器15に流入する湯水の入水水温tとに基づき検知し、この検知結果に基づいて水量調整弁26を開閉する構成とすることも可能である。また、燃焼装置1は、熱交換器15の近傍に湿度を検知する湿度検知手段や、露点を検知する露点検知手段を設け、これらの検知結果に基づき水量調整弁26を開閉する構成とすることも可能である。
【0072】
なお、上記した実施形態において採用されている水量調整弁26は、実質的に閉止した状態であっても機械的特性により、微量の湯水をリークするものであったが、熱交換器15におけるドレンの発生をより一層確実に抑制するためには、水量調整弁26は湯水の流れを完全に遮断できるものであることが望ましい。
【0073】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、流量調整手段の故障を防止すると共に、出湯特性の変動を最小限に抑制することができる。
【0074】
請求項2に記載の発明によれば、ドレンの発生を最小限に抑制しつつ、流量調整手段の故障を防止することができる。
【0075】
請求項3に記載の発明によれば、流量調整手段の作動頻度を最低限に抑制することにより、流量調整手段の故障を防止すると共に、流量調整手段の開閉に伴う熱媒体の温度変動や、熱媒体の供給量の変動を最小限に抑制することができる。
【0076】
請求項4に記載の燃焼装置は、流量調整手段の作動頻度が極めて低い。そのため、前記燃焼装置は、流量調整手段の実質的な耐久性が高く、燃焼手段における燃焼作動状態が頻繁に切り替わる業務用の給湯装置等にも好適に採用することができる。
【0077】
請求項5に記載の発明によれば、流量調整手段の作動頻度を最低限に抑制することができ、流量調整手段の故障を防止しつつ、流量調整手段の開閉に伴う出湯特性の変動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である燃焼装置の作動原理を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態である燃焼装置の動作を示すフローチャート図である。
【図3】本発明の一実施形態である燃焼装置の動作を示すフローチャート図である。
【図4】従来の燃焼装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1 燃焼装置
3 熱交換部
7 バーナ(燃焼手段)
15 熱交換器
18 流水回路
20 流入側流路
21 流出側流路
22 水量センサ
23 入水サーミスタ
26 水量調整弁(流量調整手段)
30 出湯サーミスタ(出湯温度検知手段)
31 バイパス流路
36 制御部
37 運転スイッチ
Claims (5)
- 燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼ガスと熱交換を行う熱交換部とを具備し、熱媒体が流れる流水回路が前記熱交換部に接続された燃焼装置において、前記流水回路は、外部から熱交換部に熱媒体を供給する流入側流路と、熱交換部から外部に熱媒体を流出させる流出側流路と、流水回路内を流れる熱媒体の流量を調整する流量調整手段とを具備しており、前記流入側流路と流出側流路との間には、両者をバイパスするバイパス流路が設けられており、前記流量調整手段は、燃焼手段における燃焼作動の停止後あるいは燃焼装置の運転停止後に、前記熱交換部の表面あるいは近傍においてドレンが発生すると想定される場合に、流量調整手段を実質的に閉止し、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させることを特徴とする燃焼装置。
- 燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼ガスと熱交換を行う熱交換部とを具備し、熱媒体が流れる流水回路が前記熱交換部に接続された燃焼装置において、前記流水回路は、外部から熱交換部に熱媒体を供給する流入側流路と、熱交換部から外部に熱媒体を流出させる流出側流路と、流水回路内を流れる熱媒体の流量を調整する流量調整手段とを具備しており、前記流入側流路と流出側流路との間には、両者をバイパスするバイパス流路が設けられており、前記流量調整手段は、燃焼手段における燃焼作動の停止後あるいは燃焼装置の運転停止後に、熱交換部から排出される熱媒体の温度低下の速さが所定の速さを上回ることを条件として、流量調整手段を実質的に閉止し、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させることを特徴とする燃焼装置。
- 燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼ガスと熱交換を行う熱交換部とを具備し、熱媒体が流れる流水回路が前記熱交換部に接続された燃焼装置において、前記流水回路は、外部から熱交換部に熱媒体を供給する流入側流路と、熱交換部から外部に熱媒体を流出させる流出側流路と、流水回路内を流れる熱媒体の流量を調整する流量調整手段とを具備しており、前記流入側流路と流出側流路との間には、両者をバイパスするバイパス流路が設けられており、前記流量調整手段は、燃焼手段における燃焼作動の停止後あるいは燃焼装置の運転停止後に、流入側流路を介して熱交換部に流入する熱媒体の温度が所定温度を下回ることを条件として、流量調整手段を実質的に閉止し、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させることを特徴とする燃焼装置。
- 燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼ガスと熱交換を行う熱交換部とを具備し、熱媒体が流れる流水回路が前記熱交換部に接続された燃焼装置において、前記流水回路は、外部から熱交換部に熱媒体を供給する流入側流路と、熱交換部から外部に熱媒体を流出させる流出側流路と、流水回路内を流れる熱媒体の流量を調整する流量調整手段とを具備しており、前記流入側流路と流出側流路との間には、両者をバイパスするバイパス流路が設けられており、前記流量調整手段は、燃焼手段における燃焼作動の停止後あるいは燃焼装置の運転停止後に、流入側流路を介して熱交換部に流入する熱媒体の温度が所定温度を下回り、熱交換部への熱媒体の供給量が所定値を上回ることを条件として流量調整手段を実質的に閉止し、熱交換部への熱媒体の流出入を停止させることを特徴とする燃焼装置。
- 流量調整手段は、燃焼手段における燃焼作動の停止直後あるいは燃焼装置の運転停止直後に、燃焼手段における燃焼作動時あるいは燃焼装置の運転時の開度を維持することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃焼装置。
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Cited By (1)
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JP2013245895A (ja) * | 2012-05-28 | 2013-12-09 | Paloma Co Ltd | 給湯装置 |
-
2002
- 2002-07-18 JP JP2002209136A patent/JP2004053081A/ja active Pending
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