JP2004052897A - 管継手のシール構造及びシールリング - Google Patents

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Abstract

【課題】シールリングのシール部にクラックが発生するのを抑制することができ、高いシール性を確保することができる管継手のシール構造を提供する。
【解決手段】受け口と挿し口との間の空間部内に介装されるシールリング16のシール部21の先端に、首部22を介して保護部23を設ける。その保護部23はシール部21よりも高い硬度を有し、首部22側を一辺として断面ほぼ三角形状をなすように形成する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば上水道用鋳鉄管等の継手部に用いられるシール構造及びシールリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の管継手のシール構造としては、例えば特開平8−226144号公報に開示されるような構成のものが知られている。この従来構成では、相互に連結される一方の鋳鉄管の受け口と、他方の鋳鉄管の挿し口との間に形成される空間部内にシールリングが介装され、そのシールリングの基端外面に押し輪が当接されている。そして、押し輪と受け口のフランジ部の間がボルト及びナットにて締結されて、押し輪がシールリングに押し付けられることにより、シールリングが弾性変形されて、シールリングにより受け口と挿し口との間がシールされるようになっている。
【0003】
ところで、この従来構成においては、図21に示すように、シールリング31が、断面ほぼ台形状のヒール部32と、ヒール部32の先端のシール部33と、シール部33の先端面の断面ほぼ三角形状のバックアップ部34とから構成されている。そして、このバックアップ部34が受け口と挿し口との間の空間部内に挿入配置される。この挿入配置により、シール部33が大きく変形しながら空間部の内奥部に入り込むのが抑制され、シール部33に割れ等が生じるのが抑制されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来のシール構造におけるシールリング31においては、高い硬度を有する断面ほぼ三角形状のバックアップ部34が、断面円形状のシール部33の先端外面に広い接触面積で一体化されている。このため、ボルト及びナットの締結に伴ってバックアップ部34が弾性変形される際に、バックアップ部34に作用する内部応力がシール部33に伝播する。従って、バックアップ部34にクラックが生じた場合、そのクラックがシール部33まで延びて、シール性能の低下を招くことになる。ちなみに、バックアップ部34は受け口と挿し口との間の空間部内の内奥部、すなわち最も狭隘な部分に位置するため、バックアップ部34には大きな圧縮応力が作用して、クラックが生じやすい。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、シールリングのシール部にクラックが発生するのを抑制することができて、高いシール性を確保することができる管継手のシール構造及びシールリングを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、受け口と挿し口との間に形成される空間部内にシールリングを介装し、そのシールリングの基端外面に対して押し輪を押し付けることにより、受け口と挿し口との間をシールするようにした管継手のシール構造において、前記シールリングのシール部の先端には首部を介して保護部を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
従って、この請求項1に記載の発明によれば、シールリングのシール部の先端外面に対する保護部の接合面積が狭くなり、保護部からシール部への内部応力の伝播をほとんどなくすことができる。このため、ボルト及びナットの締結にて保護部が弾性変形される際に、保護部にクラックが発生しても、そのクラックがシール部まで延びるのを抑制できる。よって、シールリングのシール部にクラックが生じるのを抑制することができて、高いシール性能を長期間にわたって確保することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記首部がシール部の半径方向の中間部分よりも内径側に位置することを特徴とするものである。従って、この請求項2に記載の発明によれば、ボルト及びナットの締結時に、保護部が首部を中心にシール部側へ容易に傾動変形されて、保護部によりシール部の先端面が覆われて、シール部が受け口及び挿し口間の空間部の狭隘な奥部内へ入り込むことを抑制することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記保護部が首部側を一角とした断面ほぼ三角形状をなすことを特徴とするものである。
【0010】
従って、この請求項3に記載の発明によれば、保護部の首部を中心とする傾動変形が一層容易になって、シール部が空間部の内奥部内へ入り込むことを確実に抑制することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記保護部の半径方向の断面寸法がシール部の半径方向の断面寸法の1/2以上であることを特徴とするものである。
【0012】
従って、この請求項4に記載の発明によれば、所定の大きさの保護部が空間部内に挿入配置されることで、シール部の前面を大きく覆うことができるとともに、シール部が空間部の狭隘な奥部内へ入り込むことを一層確実に抑制することができる。
【0013】
請求項5に記載の発明においては、請求項4に記載の発明において、前記保護部の半径方向の断面寸法がシール部の半径方向の断面寸法とほぼ等しいことを特徴とするものである。
【0014】
従って、請求項5に記載の発明よれば、請求項4に記載の発明と同様に、シール部の前面を大きく覆うことができるとともに、シール部が空間部の狭隘な奥部内へ入り込むことを一層確実に抑制することができる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記保護部がシール部よりも高い硬度を有することを特徴とするものである。
【0016】
従って、この請求項6に記載の発明によれば、高い硬度の保護部が空間部内に挿入配置されることで、シール部が空間部の内奥部内へ入り込むことを一層確実に抑制することができる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記保護部が中空部を有することを特徴とするものである。
従って、この請求項7に記載の発明によれば、保護部の変形が容易になって、保護部とシール部との接合面付近に応力が集中するのをより確実に防止することができる。
【0018】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載のシールリングを特徴とする。
従って、この請求項8に記載の発明によれば、請求項1〜7のいずれかに記載の各種の作用を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1,図2及び図12〜図20に基づいて説明する。
【0020】
図1に示すように、一方の鋳鉄管11の先端部には、他の部分より大径にした受け口12及びその受け口12の開口端部に位置するフランジ部13が形成され、他方の鋳鉄管14の一端部は受け口12内に対して嵌挿可能になっており、この一端部を挿し口15とする。受け口12の内周には開口部側に広がる斜面12aが形成され、受け口12に挿し口15を嵌挿した状態で、この斜面12aにより、受け口12の内周面と挿し口15の外周面との間に鋳鉄管11側に向かって狭くなる空間部が形成されている。
【0021】
前記受け口12と挿し口15との間の空間部には、シールリング16が挿入配置されている。挿し口15の近傍において、鋳鉄管14の外周には押し輪17が長手方向へ移動可能に外嵌され、その内周部に形成した押さえ部17bがシールリング16の基端外面に圧接状態で当接されている。受け口12側のフランジ部13に形成した複数の挿通孔13aには一端に頭部18aを有するボルト18がそれぞれ挿通され、それらのボルト18は前記押し輪17の挿通孔17a内を挿通している。そして、このボルト18のネジ部にナット19が螺合され、このナット19を締め付けることにより、ボルト18の頭部18aがフランジ部13の側面に圧接された状態で、押し輪17の押さえ部17bがシールリング16の基端外面に押し付けられる。この押し付けにより、そのシールリング16が空間部の内奥に向かって押し込まれて弾性変形され、この弾性変形により受け口12と挿し口15との間がシールされるようになっている。
【0022】
図2に示すように、前記シールリング16は、断面ほぼ台形状のヒール部20と、そのヒール部20の先端に一体に接合形成された断面円形状のシール部21と、そのシール部21の先端に首部22を介して一体に接合形成された断面ほぼ三角形状の保護部23とから構成されている。シールリング16は、引張強度、伸び、圧縮永久歪等の物性に優れたエチレン・プロピレン共重合体ゴム(EPDM)を主原料として形成されている。そして、ヒール部20、シール部21、及び首部22と一体状の保護部23を構成する未加硫ゴムが、それぞれ加硫剤等の添加剤の配合割合を調整されて、成形されて加硫されることにより、シールリング16が形成されている。この結果、シール部21、ヒール部20、首部22を含む保護部23の順で硬度が高くなるように一体成形されている。この実施形態においては、JIS K 6253 デュロメータタイプA(ショアA)よる硬度表記において、前記シール部21の硬度が55±5、ヒール部20の硬度が70±5、首部22の硬度が90±5である。なお、シールリング16として、前記EPDMの他に、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)を使用することが可能である。
【0023】
また、前記首部22はシール部21の内径側端縁に形成され、ボルト18及びナット19の締結時に、保護部23が首部22を中心にしてシール部21側へ容易に傾動されるようにして変形されるようになっている。さらに、保護部23は首部22側を一辺として断面ほぼ三角形状をなすように形成され、その保護部23の半径方向の断面寸法T1がシール部21の半径方向の断面寸法と等しいか若干大きくなるように形成されている。これにより、所定の大きさの保護部23が容易に傾動されるようにして変形されながら、受け口12と挿し口15との間における空間部の内奥に挿入配置されるようになっている。
【0024】
なお、図12〜図15は、第1の実施形態におけるシールリング16を3角法で描いた正面図,平面図,底面図及び図13のA−A線断面図であって、背面図及び左右の側面図は正面図と同一に表れるため、省略してある。同じく、図17〜図20は、第1の実施形態におけるシールリング16を、保護部23のみを実線にして3角法で描いた正面図,平面図,底面図及び図18のB−B線断面図であって、背面図及び左右の側面図は正面図と同一に表れるため、省略してある。図12〜図15及び図17〜図20は、ヒール部20の内径が165mmのものを描いてあり、図16は、ヒール部20の内径が2000mmのものを描いてある。シールリング16は、ヒール部20の内径が91mm〜2630mmの範囲内にある各種ものが用意される。
【0025】
次に、前記のように構成された管継手のシール構造の作用を説明する。
さて、一対の鋳鉄管11,14を接続する場合には、鋳鉄管14の挿し口15の外周にシールリング16及び押し輪17を外嵌する。この状態で、鋳鉄管14の挿し口15を鋳鉄管11の受け口12に嵌挿すると、シールリング16が受け口12と挿し口15との間の空間部内に挿入配置される。その後、受け口12のフランジ部13と押し輪17との間を複数のボルト18及びナット19により締結すると、押し輪17にてシールリング16が空間部内に押し込まれて弾性変形し、受け口12と挿し口15との間がシールされる。
【0026】
この場合、シールリング16のシール部21の先端に首部22を介して高い硬度の断面ほぼ三角形状をなす保護部23が設けられており、この保護部23が首部22を中心にその首部22とともにシール部21側へ傾動するように変形されることにより、空間部の内奥部が塞がれる。このため、ボルト18及びナット19の締結に伴ってシール部21が弾性変形される際に、そのシール部21が大きく変形しながら受け口12及び挿し口15間の空間部の狭隘な内奥部内へ入り込むことはない。従って、シール部21に大きな圧縮応力が作用することがないとともに、受け口12と挿し口15との間の高いシール性が確保される。また、保護部23及び首部22の変形により、シール部21の前面が保護部23によって覆われるため、受け口12及び挿し口15からシール部21に対する作用する擦過作用を低減できる。
【0027】
また、シールリング16の保護部23がシール部21の先端外面に対し、首部22を介して狭い接合面積で接合されているため、保護部23に作用する応力がシール部21に作用することはほとんどない。このため、保護部23において生じたクラックがシール部21にまで延長することはない。
【0028】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) この管継手のシール構造においては、受け口12と挿し口15との間の空間部内に介装されるシールリング16のシール部21の先端に、首部22を介して保護部23が設けられている。このため、保護部23により前記空間部の内奥部が塞がれ、シール部21が大きく変形しながら受け口12及び挿し口15間の空間部の狭隘な内奥部内へ入り込むことはない。従って、シール部21が大きく変形するのを抑制できるとともに、シール部21の前面を保護部23により覆うことができて、シール部21に作用する擦過作用を低減できる。従って、シール部21に対して、その寿命に悪影響を及ぼす外力を軽減でき、長寿命が可能になる。また、シール部21の先端外面に対する保護部23の接合面積が首部22の狭い断面積分しかないため、保護部23に作用する内部応力がシール部21に伝播するのを抑制でき、保護部23のクラックがシール部21にまで延長するのを防止できる。このため、シール部21にクラックが発生するおそれを可能な限り防止することができて、シール部21による高いシール性能を長期間にわたって確保することができる。
【0029】
(2) この管継手のシール構造においては、前記首部22がシール部21の半径方向の中間部分よりも内径側に位置するように形成されている。よって、ボルト18及びナット19の締結時に、保護部23が首部22を中心にシール部21側へ容易に傾動変形されて、シール部21が受け口12及び挿し口15間の空間部の内奥部へ入り込むことを抑制することができる。
【0030】
(3) この管継手のシール構造においては、前記保護部23が首部22側を一辺として断面ほぼ三角形状をなすように形成されている。このため、保護部23の首部22を中心とする傾動変形が一層容易になるとともに、保護部23がその前端コーナ部側から空間部の内奥部へスムーズに入り込み、シール部21が空間部の内奥部へ入り込むことを確実に抑制することができる。
【0031】
(4) この管継手のシール構造においては、前記保護部23がシール部21よりも高い硬度を有するとともに、保護部23の半径方向の断面寸法T1がシール部21の半径方向の断面寸法T2の1/2以上となるように形成されている。このため、所定の大きさで高い硬度を有する保護部23が空間部内に挿入配置されることで、シール部21が空間部の内奥部内へ入り込むことを一層確実に抑制することができるとともに、シール部21の前面を有効に保護できる。
【0032】
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を説明する。なお、この第2実施形態の各実施形態の説明においては、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0033】
さて、この第2実施形態においては、図3に示すように、シールリング16の保護部23の半径方向の断面寸法T1が、シール部21の半径方向の断面寸法T2に対してほぼ半分となるように形成されている。
【0034】
この第2実施形態においても、前記第1実施形態における(1)〜(4)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を説明する。
【0035】
さて、この第3実施形態においては、図4に示すように、シールリング16の保護部23内に中空部24が形成されている。
従って、この第3実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(4)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
【0036】
(5) この管継手のシール構造においては、保護部23内に中空部24が設けられているため、保護部23の変形が容易になって、保護部23とシール部21との接合面付近に応力が集中するのをより確実に防止することができる。
【0037】
(第4実施形態)
次に、この発明の第4実施形態を説明する。
さて、この第4実施形態においては、図5に示すように、シールリング16のシール部21の先端側内周縁に、首部22となる薄肉状の環状突部25が形成されている。そして、この環状突部25の外周面に断面ほぼ三角形状の保護部23が接着剤にて接着固定されることにより、シール部21の先端に首部22を介して保護部23が配設されている。
【0038】
この第4実施形態においても、前記第1実施形態における(1)〜(4)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
次に、この発明の第5実施形態を説明する。
【0039】
さて、この第5実施形態においては、図6に示すように、シールリング16のシール部21の先端側内周縁に首部22となる薄肉状の環状突部25が形成され、その外周面には環状の係止部26が突設されている。そして、保護部23の内面に形成された係合溝27が環状突部25上の係止部26に係合されることによって、シール部21の先端に首部22を介して保護部23が配設されている。
【0040】
この第5実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(4)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
(第6実施形態)
次に、この発明の第6実施形態を説明する。
【0041】
さて、この第6実施形態においては、図7に示すように、シールリング16の首部22が前記各実施形態の場合と比較してシール部21の半径方向の中間部分側に位置している。そして、その首部22の先端に断面ほぼ三角形状の保護部23が一体に形成されているが、保護部23の底辺はシール部21の内側端部とほぼ同一径をなしている。
【0042】
この第6実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(4)に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
(第7実施形態)
次に、この発明の第7実施形態を説明する。
【0043】
さて、この第7実施形態においては、図8に示すように、シールリング16のシール部21の先端側内周面に環状の凹部28が形成されている。そして、保護部23に一体に形成された首部22がシール部21の凹部28に接着固定されることにより、シール部21の先端に首部22を介して保護部23が配設されている。
【0044】
従って、この第7実施形態においても、前記第1実施形態における(1)〜(4)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
(第8実施形態)
次に、この発明の第8実施形態を説明する。
【0045】
さて、この第8実施形態においては、図9に示すように、シールリング16の保護部23の外周面に複数のスリット29が所定間隔おきに形成されている。
従って、この第8実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(4)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
【0046】
(6) この管継手のシール構造においては、保護部23に複数のスリット29が設けられているため、保護部23の変形が容易になって、保護部23とシール部21との接合面付近に応力が集中するのをより確実に防止することができる。
【0047】
(第9実施形態)
次に、この発明の第9実施形態を説明する。
さて、この第9実施形態においては、図10に示すように、シールリング16のヒール部20の外周面及び内周面に複数の環状溝30が所定間隔おきに形成されている。
【0048】
従って、この第9実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(4)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(7) この管継手のシール構造においては、ヒール部20に複数の環状溝30が設けられているため、この環状溝30がラビリンス作用を発揮して、受け口12と挿し口15との間のシール性を一層高めることができる。
【0049】
(第10実施形態)
次に、この発明の第10実施形態を説明する。
この第10実施形態においては、図11に示すように、首部22は、前記各実施形態と異なり、シール部21の外径側端縁に形成され、保護部23は首部22側を頂部として断面ほぼ三角形状をなすように形成されている。
【0050】
従って、この第10実施形態によれば、保護部23の変形等の方向が前記各実施形態と逆になるのみで、作用はほぼ同様であるため、各実施形態とほぼ同様な効果を発揮する。
【0051】
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記各実施形態において、シールリング16の保護部23の断面形状を例えば他の形状に変更して構成すること。例えば、保護部23の前面を円弧状に膨らんだ形状にすること。
【0052】
・ 前記各実施形態において、シールリング16のシール部21の断面形状を例えば楕円形等の他の形状に変更して構成すること。
・ 前記各実施形態において、シール部21,首部22,保護部23のうちの少なくともひとつの外表面に摩擦係数の小さな滑動層を設けること。このようにすれば、シール位置に対するシールリングのセットが容易になる。
【0053】
・ 図5及び図6に示す前記第4及び第5実施形態において、環状突部25に接着または係合される保護部23として、柔軟性を有する合成樹脂を用いたり、あるいは、金属,合成樹脂,セラミック等の剛体を用いたりすること。ただし、剛体を用いた場合には、その形状は必ずしも三角形にする必要はなく、例えばシール部21の外周面に沿うような円弧形状等が実施される。
【0054】
・ 前記各実施形態において、ボルト18が受け口12に形成したねじ孔に螺入されるように構成したりする等、シールリング16に対して押し輪17を押し付ける構成を適宜に変更すること。
【0055】
【発明の効果】
以上実施形態で例示したように、この発明においては、シールリングのシール部にクラックが発生するのを抑制することができて、高いシール性能を長期間にわたって確保することができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の管継手のシール構造を示す要部断面図。
【図2】図1のシール構造のシールリングを拡大して示す部分断面図。
【図3】第2実施形態のシール構造のシールリングを示す部分断面図。
【図4】第3実施形態のシールリングを示す部分断面図。
【図5】第4実施形態のシールリングを示す部分断面図。
【図6】第5実施形態のシールリングを示す部分断面図。
【図7】第6実施形態のシールリングを示す部分断面図。
【図8】第7実施形態のシールリングを示す部分断面図。
【図9】第8実施形態のシールリングを示す部分断面図。
【図10】第9実施形態のシールリングを示す部分断面図。
【図11】第10実施形態のシールリングを示す部分断面図。
【図12】第1実施形態におけるシールリングの正面図。
【図13】同じく平面図。
【図14】同じく底面図。
【図15】図13のA−A線断面図。
【図16】図12のシールリングとは径の異なるシールリングを示す平面図。
【図17】第1実施形態におけるシールリングを保護部を実線にして表す正面図。
【図18】同じく平面図。
【図19】同じく底面図。
【図20】図18のB−B線断面図。
【図21】従来のシール構造のシールリングを示す部分断面図。
【符号の説明】
12…受け口、13…フランジ部、15…挿し口、16…シールリング、17…押し輪、18…ボルト、19…ナット、21…シール部、22…首部、23…保護部、24…中空部、T1,T2…断面寸法。

Claims (8)

  1. 受け口と挿し口との間に形成される空間部内にシールリングを介装し、そのシールリングの基端外面に対して押し輪を押し付けることにより、受け口と挿し口との間をシールするようにした管継手のシール構造において、前記シールリングのシール部の先端には首部を介して保護部を設けたことを特徴とする管継手のシール構造。
  2. 前記首部がシール部の半径方向の中間部分よりも内径側に位置することを特徴とする請求項1に記載の管継手のシール構造。
  3. 前記保護部が首部側を一角とした断面ほぼ三角形状をなすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の管継手のシール構造。
  4. 前記保護部の半径方向の断面寸法がシール部の半径方向の断面寸法の1/2以上であることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の管継手のシール構造。
  5. 前記保護部の半径方向の断面寸法がシール部の半径方向の断面寸法とほぼ等しいことを特徴とする請求項4に記載の管継手のシール構造。
  6. 前記保護部がシール部よりも高い硬度を有することを特徴とする請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項に記載の管継手のシール構造。
  7. 前記保護部が中空部を有することを特徴とする請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項に記載の管継手のシール構造。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のシールリング。
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JP2017066572A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 株式会社豊田自動織機 紡機における吸引ダクト
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