JP2004052288A - 圧力応答型湯用吸気弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】湯の圧力により開閉される吸気弁とは別体に、水配管からの水圧と、ばねにより吸気弁上流の吸気口を開閉するピストン15をもうけ、常態においては、水圧力が湯圧力とばね力にうち勝って、ピストンが吸気口9を閉塞し、水抜き時には、ばね19の復元力により、吸気口を開いて、吸気弁1から大気を吸入するようにしたものである。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、寒冷地での水道配管の途中に接続され、排水時、管内に空気を導入して、排水をスムーズに行わせるための吸気弁に関し、特に、湯用吸気弁の水漏れを防止するようにした、圧力応答型湯用吸気弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、寒冷地において、配管内の水抜きの際、蛇口を開かないで済むよう、あるいは、上下の屈折部のある、いわゆる門型配管の場合、水、湯抜きを完全に行わせるようにするため、配管の途中に吸気弁を取り付けることが多かった。しかし、湯配管の吸気弁の場合、ボイラから供給される圧力が低いことが多く、特に立ち下がり管近辺に吸気弁が取り付けられたときは、湯を流したとき、管内圧力が負圧になる部分も生じ、吸気弁が開いたり、閉じたりする不安定状態が生じ、吸気弁に錆等の管内の異物がはさまって漏水の原因になることが、しばしばあった。
【0003】
吸気弁のばねを強くすれば、上記の問題は解決するわけであるが、その分だけ配管内の残り水が多くなり、凍結の原因になりかねないので、ばねをあまり強くするわけにはいかないという、ジレンマがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記課題を解決するために出願されたものであり、従来の吸気弁をそのまま使用できるので配管内に残り水を生じさせない、しかも、水漏れも生じることがない、湯用吸気弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の吸気弁は、湯の圧力により閉塞される吸気弁とは別体に、水配管からの水圧とばねにより吸気弁上流の吸気口を開閉するピストンをもうけ、常態においては、水圧力が湯圧力とばね力にうち勝って、ピストンが吸気口を閉塞し、水抜き時には、ばねの復元力により、吸気口を開いて、吸気弁から大気を吸入するようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて実施形態を詳細に説明する。図1に本発明の圧力応答型湯用吸気弁の1実施例を示すが、1は従来の湯用吸気弁であり、弁本体2内に弱い吸気ばね3で押圧された吸気弁体4を収容し、装着したOリング5により密封させるようにしている。6は止水蓋であり、漏水が生じたときは、クリップ7を外し、締め付けて止水する。
【0007】
湯用吸気弁1が接続される弁箱8は、接続部に小径の吸気口9を穿ち、先端に弁座状の吸気密封面10をもうける。さらにその上流側、直角方向に吸気密封面10に隣接して湯受け口11と、吸気密封面10と同一軸心上に水受け口12を形成し、両者間に、湯受け口11に隣接するシリンダ状で小径の湯用密封面13と、水受け口12に隣接する同じくシリンダ状で大径の水用密封面14を位置させている。水受け口12は、流水通路となる水配管から、例えば銅管等で分岐接続されて水圧力を導入できるようにしている。
【0008】
15はピストンであり、右端に上記吸気密封面10を閉塞する吸気パッキン16を、中間部に湯用密封面13を摺動する湯受けパッキン17を、左端に水用密封面14を摺動する水受けパッキン18を装着し、強いばね19により常に水受け口12方向の押圧力を受けている。
【0009】
湯水受けパッキン17,18は、経年変化による摩擦力の増加等も考慮し、できるだけ摺動抵抗が少なくなるよう、断面Y状の一方向密封性パッキンを使用しているが、勿論それに拘るものではない。なお、20は、ピストン15のストッパーともなる離脱防止用のリングであり、21はピストン15がスムーズに動くよう、また、万一、湯水受けパッキン17,18が故障した場合の湯水混合防止のための逃がし口となる空気穴である。
【0010】
図は、水抜栓が開栓して、末端の蛇口まで水が至っている常態を示しているが、水用密封面14が湯用密封面13より大きいこと、通常は水圧力が湯圧力より高いことにより、ピストン15は右方向へ押圧され、ばね19を圧縮して吸気パッキン16が吸気密封面10に密着し、湯受け口11から湯用吸気弁1内への湯の侵入を防止している。
【0011】
この状態は、蛇口を開いて湯を流しているときも、蛇口を閉じたときも変わらない。つまり、湯を流したとき、配管内の圧力低下により吸気弁体4が開き、それが原因で水漏れが生じる、という事故は起こらないことになる。
【0012】
次に、水抜栓を操作して管内の水抜きをしたときは、湯受け口11,水受け口12への圧力がなくなるため、ばね19の復元力によりピストン15はリング20に当接するまで移動し、吸気パッキン16が吸気密封面10から離脱して、吸気弁体4が開き、吸気口9から大気が湯受け口11を介して、湯配管内に導入される。つまり通常の吸気弁と同様の作動をする。再び水抜栓を開いたときは水受け口12にかかる水圧力により、ピストン15はばね19を圧縮して旧位に復する。
【0013】
図2に本発明の他の実施例を示しているが、湯用吸気弁1の弁本体2と弁箱8を一体物にし、吸気口9を大径にするとともに、湯用密封面13と水用密封面14を同一径で一体に形成し、水受けパッキン18に図1の一方向密封性パッキンを使用し、湯受けパッキン17にOリングを使用して、図1の空気穴21を省略している。
【0014】
湯水受けパッキン17,18はいずれかを省略することもできるが、そこからリークが生じた場合、湯水が混合することになり、望ましいことではないので、より安全性を高めるためのものである。勿論、両パッキン間に図1の空気穴21を形成することもできる。吸気密封面10をテーパー状にし、吸気パッキン16にOリングを使用している。
【0015】
本実施例では、形状がコンパクトで、構造も単純になるが、ボイラー圧が高い場合、図1のものと異なり、吸気パッキン16からリークが生じてピストン15が開いたままになる可能性もある。
【0016】
図3の実施例は、図2のものを変形させたものであり、湯用密封面13を弁座状に形成し、そのかわり、吸気密封面10ををシリンダ状にしており、ピストン15を二つ継ぎにし、湯受けパッキン17を挟み込むように装着し、吸気パッキン16として一方向性密封性パッキンを使用している。
【0017】
本実施例では、図1,図2のものに比して、吸気パッキン16が吸気密封面10より離脱するまでの余分なストロークを必要とするが、水用密封面14と湯用密封面13に径差が生じるため、吸気パッキン16からリークした場合も、ピストン15が開いたままになるという事故の防止が可能になる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、常態では水圧力によりピストンが湯用吸気弁を完全に閉塞し、水抜き時にのみ、ばねにより湯用吸気弁を開放し、通常の湯用吸気弁として作動させるようにしたので、管内の湯圧力がいかに低下しても湯用吸気弁が開作動することはなく、従って、今まで多かった湯用吸気弁の水漏れ事故を、安い費用で有効に防止できる効果があり、さらにピストンも常態では静止状態を維持しているため、やはり、パッキンからのリークは生じにくいという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧力応答型湯用吸気弁の1実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の圧力応答型湯用吸気弁の他の実施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明の圧力応答型湯用吸気弁のもう一つの実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 湯用吸気弁
8 弁箱
9 吸気口
11 湯受け口
12 水受け口
13 湯用密封面
14 水用密封面
15 ピストン
16 吸気パッキン
17 湯受けパッキン
18 水受けパッキン
19 ばね
Claims (2)
- 湯用吸気弁から連続する弁箱の湯用吸気弁側端部の吸気口に隣接する湯配管からの湯受け口および水配管からの水受け口の両者間を遮断する湯水受けパッキンと、上記吸気口に密着する吸気パッキンを装着し、ばねにより常に水受け口方向の押圧力を受けたピストンが、常態においては水圧力により上記ばねを圧縮して吸気口を閉塞し、水抜き時にはばねの復元力により吸気口を開放するようにしたことを特徴とする圧力応答型湯用吸気弁。
- 上記弁箱には、湯受け口に隣接する、湯受けパッキンが密着する小径の湯用密封面と、水受け口に隣接する、水受けパッキンが密着する大径の水受け密封面をもうけたことを特徴とする請求項1記載の圧力応答型湯用吸気弁。
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JP2002208633A Expired - Fee Related JP4085725B2 (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | 圧力応答型湯用吸気弁 |
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- 2002-07-17 JP JP2002208633A patent/JP4085725B2/ja not_active Expired - Fee Related
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