JP2004052092A - プリント基板保持用治具の接合具 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリント基板保持用治具における保持部材及びフックの接合及び分離を、容易かつ確実に実施する。プリント基板の保持部材と、治具を吊り下げるフックとを分離し、保持部材のみを取替える作業の時間短縮及び労力の軽減を図る。
【解決手段】一体に重合した保持部材4及びフック3の一側に当接するベース11aと、保持部材4及びフック3の他側に接触する押圧部材12とを備える。押圧部材12はベース11a方向に付勢手段によって常時付勢されている。押圧部材12をベース11a方向に加圧する加圧手段21を設け、加圧手段21によって押圧部材14とベース11aとの間に挿入された保持部材4及びフック3を締め付けるようにして挟持し、これらを接合する。
【選択図】 図2
【解決手段】一体に重合した保持部材4及びフック3の一側に当接するベース11aと、保持部材4及びフック3の他側に接触する押圧部材12とを備える。押圧部材12はベース11a方向に付勢手段によって常時付勢されている。押圧部材12をベース11a方向に加圧する加圧手段21を設け、加圧手段21によって押圧部材14とベース11aとの間に挿入された保持部材4及びフック3を締め付けるようにして挟持し、これらを接合する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板にメッキを施す際に、プリント基板を保持するために使用されるプリント基板保持用治具に関し、特に、プリント基板の保持部材と、この保持部材を吊り下げるフックとを接続するための接合具に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板の製造工程では、合成樹脂板の全体に電解銅メッキ等を施すことが行われている。このメッキ処理は、メッキ液が循環回流するメッキ槽中に、プリント基板保持用治具の保持部材に固定されたプリント基板に通電しながら、これを所定時間にわたり浸漬する。すなわち、陰極側のカソードケーブルである導電性のキャリアバーにフックを介して吊り下げられたプリント基板保持用治具を用い、この治具の保持部材にプリント基板を固定してメッキ処理をしている。すなわち、プリント基板は保持部材によって保持されると共に、この保持部材に連なるフックにより、メッキ槽の上部に設けられたカソードケーブルであるキャリアバーに吊され、これが移動することにより、メッキ槽中を移動する。
【0003】
このようにして、メッキ液中に浸漬されることにより、プリント基板の表面には所定の厚みのメッキ層が形成されるが、プリント基板と共にメッキ液中に浸漬された保持部材にもメッキが付着する。
他方、メッキの付着防止のために絶縁塗料でコーティングされた保持部材があるが、メッキ付着を完全に防ぐことはできず、その他、コスト高である等の問題もあり、コーティングが施されていないものも多用されている。
前記保持部材は、プリント基板の脱着をしながら繰返し使用されるので、使用を重ねる毎に表面のメッキ層が徐々に厚くなる。このような状態になると、プリント基板とこれを保持する保持部材に流れる電流のバランスが変化し、プリント基板よりも保持部材にメッキが付着し易くなるばかりでなく、プリント基板の表面に付着するメッキの均一性が低下してくる。メッキ工程では、プリント基板の表面に均一なメッキ層を形成することが重要な課題であるので、均一なメッキ層の形成が難しくなる前に、定期的に保持部材を新品に交換する必要がある。
【0004】
この場合、プリント基板の保持部材に連なるフックはメッキ液に浸漬されることはなく、メッキ層が形成されることはないので交換する必要はない。したがって、フックと保持部材とを分離し、保持部材のみを交換することが行われている。
【0005】
一方、メッキ液中に、プリント基板や、プリント基板保持用治具等が落下する事態が発生すると、メッキ処理ラインを一時停止することになり、著しく作業効率を損なうので、プリント基板を保持している保持部材がフックから外れないように、フックとの接合はボルト等によって確実に行われることが好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、保持部材及びフックをボルトにより固定することで、両者は確実に固定され得るが、上述した保持部材の交換時には、接合部の着脱のために、スパナ等の工具を使用してボルトの緩め、または締め付け作業が必要となるので、どうしても保持部材の交換のための作業時間が長くなる。
【0007】
通常、プリント基板は、一連のラインによって流れ作業でメッキがなされ、その枚数も多量であり、プリント基板を保持するプリント基板保持用治具も更に多数用いられる。したがって、従来のような方法による保持部材の交換作業には多大な時間と労力が費やされる。そこで、保持部材及びフックの確実な接合状態を確保しつつ、保持部材の交換作業を省力化することが強く望まれる。
【0008】
本発明は、上記のような事情に鑑みてされたものであり、プリント基板保持用治具における保持部材及びフックの接合及び分離を、容易かつ確実に実施できる接合具を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明では、重合した保持部材及びフックのそれぞれの端部を挟持するようにして接合し、接合状態の維持と解除が短時間に行える構造の接合具とした。
第1の発明は、対向して設けられた保持部材の間にプリント基板を固定し、このプリント基板にメッキを付着させる際に用いる保持用治具の前記保持部材と、この保持部材を所定位置に吊下げて配置するためのフックとを備え、前記保持部材とフックを互いに重合させた状態で着脱自在に接合するための接続具であって、
一体に重合した保持部材及びフックの一側に当接するベースと、前記保持部材及びフックの他側に接触する押圧部材とを備え、押圧部材はベース方向に付勢手段によって常時付勢され、また、押圧部材をベース方向に加圧する加圧手段を設け、加圧手段によって押圧部材とベースとの間に挿入された前記保持部材及びフックを締め付けるようにして挟持することを特徴とする。
【0010】
前記保持部材及びフックを一体に接合するために、保持部材の接合箇所とフックの接合箇所とを重合させた状態で、ベースと押圧部材とでこれらを挟持する。この押圧部材は、付勢手段により常にベース方向に付勢されているので、保持部材及びフックをベースと押圧部材間に挿入すれば、これらは仮固定される。さらに、加圧手段により押圧部材を加圧することで、押圧部材、フック及び保持部材、そしてベースが互いに圧接する。その結果、各部の重合面の摩擦が増し、保持部材及びフックとが一体となってこれらの接合状態が維持される。
他方、接合状態を解除するには、加圧手段による押圧部材の加圧を緩め、押圧部材とベースの間に挟持されている保持部材及びフックを引き抜くようにすればよい。
【0011】
なお、一体に重合した前記保持部材及びフックには固定用孔が穿設されると共に、前記ベースには前記固定用孔に挿入される凸部を設けるようにしてもよい。このようにすれば、フック及び保持部材をベースに対して容易に位置決めすることができる。この場合、前記凸部は、ベースを貫通するネジによって突出度合いを調節できるように設けることが好適である。
また、前記保持部材を長尺として、その長手方向の一端縁に沿って、この保持部材を挟持する前記押圧部材及びベースに接して保持部材の移動をガイドするように延出したガイド片を設けることが好ましい。具体的には、保持部材の断面形状を略T字形として、保持部材の一端にこれと直交するガイド片を形成するようにすることができる。
【0012】
前記ベースには、ガイド片に係合する溝を形成して、この溝の一端には、この溝を閉塞するガイド片が当接するストッパを設けてもよい。このようにすれば、保持部材とベースの重合時に、両者の位置決めを容易に行うことが可能となる。
【0013】
第2の発明は、対向して設けられた保持部材の間にプリント基板を固定し、このプリント基板にメッキを付着させる際に用いる保持用治具の前記保持部材と、この保持部材を所定位置に吊下げて配置するためのフックとを備え、前記保持部材とフックを互いに重合させた状態で着脱自在に接合するための接続具であって、
重合した保持部材及びフックを連通する孔に挿通する突起部を備えたベースと、このベースと所定の間隔をおいて対向するように配設した対向部材とを備え、対向部材の開口部から対向部材内に挿入するスペーサを設け、重合した保持部材及びフックの前記孔に突起部を挿通させた状態で、前記対向部材と、保持部材及びフックとの間に形成される間隙部に前記スペーサを挿入することにより、保持部材及びフックを接合した状態でベースに固定することを特徴とする。
【0014】
前記突起部を保持部材及びフックに設けられた孔に嵌入し、ベースと保持部材及びフックとを積層する。次に、対向部材と、保持用治具及びフックとの間隙にスペーサを挿入することで、保持部材及びフックが外れることなく接合される。
【0015】
また、対向部材には、その外周面から所定の距離をおいてガイド板を設置し、対向部材とガイド板との間隙に挿通されたリンクに接続され、対向部材と一体である前記スペーサを設けることができる。このスペーサは、対向部材の外周に沿って移動自在であり、対向部材とベースの間隙に挿入しないときは、対向部材の開口部の反対側に移動させておく。
【0016】
第3の発明として、対向して設けられた保持部材の間にプリント基板を固定し、このプリント基板にメッキを付着させる際に用いる保持用治具の前記保持部材と、この保持部材を所定位置に吊下げて配置するためのフックとを備え、前記保持部材とフックを互いに重合させた状態で着脱自在に接合するための接続具であって、
重合した保持部材及びフックを連通する孔に嵌入する突起部を備えたベースと、断面がコ字形状であって、ベース、保持部材及びフックを積層した状態で内部に保持する接合部材と、この接合部材の開口部から、ベースと接合部材、保持部材及びフックと接合部材の間隙に挿入され、ベース、保持部材及びフックを接合部材内で積層された状態に固定する固定部材と、を含むことを特徴とする。
前記保持部材及びフックのそれぞれを連通する孔を設け、ベースには、前記孔に挿入する突起部を形成することができる。この突起部を保持部材及びフックとに設けられた孔に挿入することで、ベースと保持部材及びフックとを位置決めして積層する。
ベース、保持部材及びフックは、その断面形状がコ字形状の接合部材の開口部より、一体として接合部材内に挿入される。その上で、接合部材の開口部から挿入される固定部材によって接合状態が固定される。
【0017】
前記固定部材の端部に長孔を形成し、また、接合部材の一端には、前記固定部材に設けられた長孔に挿入されるピンを設け、接合部材及び固定部材は互いに前記ピンを中心に回動可能に連結してもよい。
【0018】
このような連結により、ピンは長孔内を移動すると共に、回動可能であるので、固定部材と接合部材との位置関係には自由度が生じる。
【0019】
上述のように本発明は、特別な工具を用いることなく容易に、重合した保持部材及びフックを挟持した状態を保持してこれらを接合し、反対に、挟持した状態を解除して分離できるものとした。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を、図1から図3に基づいて説明する。図1は、実施の形態1のプリント基板保持用治具の斜視図を示す。この保持用治具1は、プリント基板の配線を銅メッキ等で形成するために、プリント基板をメッキ液内に浸漬する際に保持する治具である。
【0021】
前記保持用治具1は、これをアーム(図外)に吊下げるフック3と、プリント基板5を保持する保持部材4と、この保持部材4及びフック3を一体に接合する接合具10、及びプリント基板5の幅に合わせて、フック3及び保持部材4の間隔を調整する幅決め部材2を備えている。
また、プリント基板5は、対向する保持部材4、4の内側に設けられたガイド溝内に両端部が挿入されている。そして、プリント基板5は、保持部材4に着脱自在に係合してガイド溝内でプリント基板5の端部に圧接し、これを保持するクリップ6によって固定される。
【0022】
これら、保持用治具1を構成する部材は、何れも、ステンレス、銅等の導電性を有する金属より形成されている。また、保持用治具1が吊下げられる陰極側キャリアバーも同様に導電性を有し、このキャリアバーは、保持用治具1とメッキ液を介して、電源の陰極と電通されている。よって保持用治具1、及びこの保持用治具1に保持されるプリント基板5は、これらを合わせてメッキ時の陰極となって同時にメッキされることになる。
【0023】
保持用治具1においては、メッキ処理工程では、プリント基板5、及びこのプリント基板5を保持する保持部材4のみがメッキ液中に浸漬される。前記保持部材4の表面は、使用を重ねる毎にメッキ層が徐々に厚く付着し、保持部材とプリント基板への通電のバランスが変化し、保持部材により多くのメッキが付着するようになるので、プリント基板に均一なメッキ層を形成することが難しくなる。そのため、保持部材4は、かかる事態を招来する前に交換する必要がある。
したがって、保持用治具1においては、メッキ液内に浸漬されないフック3と保持部材4とを接合具10により着脱自在に接合して、保持部材4のみの交換を可能としている。
【0024】
この接合具10は、図2に示すように、フック3の端部に、ボルト15により固定され得るベース11aと、このベース11aと対向し、これと平行に設置された対向部材11bと、ベース11a及び対向部材11bを一体に連結する連結部材11cを備えている。ベース11aにはボルト孔19が設けられ、このボルト孔19にはボルト15が挿通している。このボルト15の先端をベース11aの表面から突出させ、これにフック3に形成したボルト孔19を合わせ、ボルト15の先端をこれに嵌入することで、ベース11aとフック3の位置決めがされる。
【0025】
対向部材11bとベース11aの間には、板状の押圧部材12が設けられ、この押圧部材12にはその上面から鉛直に伸びる2本の支持柱14a,14bが立設されている。この支持柱14a,14bの先端は、対向部材11bに設けた挿通孔20a,20bに垂直方向に移動自在なように挿入されている。したがって、押圧部材12は対向部材11bとベース11aとの間で支持柱14a,14bに案内されて移動可能である。また、押圧部材12は、支持柱14a,14bの外周に巻着したスプリング13a,13bによって、常時、ベース11a方向に付勢されている。
前記支持柱14a,14bの間には、押圧部材12を加圧する加圧手段として、外周面にネジ溝を形成した軸体21が立設され、その先端が対向部材11bに設けたネジ孔22を貫通して突出し、その先端に蝶ネジ16を固着してある。この軸体21の下端は、押圧部材12の上面に当接される。
【0026】
一方、フック3に固定されたベース11aは、図3に示すように、フック3と連結部材11cとの間に間隙18を形成するように固定されている。そして、この間隙18の端部には、間隙18を閉塞するストッパ17が設けられる。
【0027】
以上のように構成され、フック3に固定された接合具10には、保持部材4が接合される。この保持部材4は、その接合箇所に、前記孔19に対応するボルト孔4aが穿孔されている。
また、フック3の断面はT字形であり、その連結部材11b側の端部にはフランジ状のガイド片4bが設けられ、このガイド片4bは、前記間隙18内に嵌合し、プリント基板5を固定する際に、プリント基板5に対する保持部材4の位置決めを行うために用いられる。
【0028】
前記ガイド片4b、ボルト孔4aを備えた保持部材4は、フック3の端部側から、フック3と押圧部材12との間に挿入される。この時、押圧部材12の一端12aを折り曲げ、フック3と接する面から離れた湾曲部とすれば、保持部材4を、押圧部材12とフック3との間に挿入する際のガイドとなる空間23が形成される。
また、ガイド片4bを、フック3と側部材11cとの間に形成される間隙18に嵌合するように、保持部材4を挿入することで、その位置がずれることが防止される。
【0029】
前記保持部材4は、押圧部材12とフック3との間に挿入される際には、ガイド片4bが、間隙18の端部に設けたストッパ17に当接するところまで押し進められる。そして、ストッパ17に保持部材4の端部が当接した時に、フック3の表面に表出しているボルト15の先端と、ボルト孔4aが嵌合するようにすれば、位置決めが確実になる。その後に、蝶ネジ16を回転させて軸体21を下降させ、その下端を押圧部材12に接触させながら、さらに押圧部材12を加圧する。このようにすれば、保持部材4は、押圧部材12とフック3との間の摩擦によって保持される。
【0030】
この実施の形態1では、ボルト15の先端をフック3の表面から突出させて凸部とし、この凸部とボルト孔4aが嵌合するようにしているが、この凸部はボルト等に限られるものではなく、例えば、押圧部材12の保持部材4と接する箇所に押圧部材12と一体の凸部を形成してもよい。
また、間隙18は、フック3と連結部材11cとの間に形成したが、直接ベース11aに溝を形成して間隙としてもよい。
実施の形態1の接合具は、加圧に伴う押圧部材12による締付け作用が生じるので、フック3及び保持部材4の接合状態を確実に保持できる。しかも、ボルト止めをする場合に比べ、工具を用いることなく蝶ネジ16の操作のみでよいため接合作業が容易である利点がある。
【0031】
(実施の形態2)
実施の形態2を、図4から図6に基づいて説明する。図4は、本実施の形態2の保持用治具の斜視図である。この保持用治具は、接続具30を除いて、上述の実施の形態1と同様な構成であり、プリント基板をメッキ液内に浸漬する際にこれを保持するために使用される。したがって、ここでは実施の形態1を示す図1の符号と同一の符号を付した部分は、同一の構造であるので、その説明を省略する。
以下、フック3及び保持部材4を互いに着脱可能に接続する接合具30を説明する。
【0032】
この接合具30は、図5に示すように、ベース31aと、このベース31aと対向し、これと平行に設けた対向部材31b、及びベース31aと対向部材31bとを連結する連結部材31cを含んで構成されている。
【0033】
ベース31aにはボルト孔が設けられ、ボルト32が挿通している。ボルト32の先端をベース31aの表面から突出させ、これにフック3に形成したボルト孔3aを合わせ、ボルト32の先端をこれに嵌入させることで、ベース11aとフック3の位置決めがされる。
さらに、フック3から突出したボルト32の先端を、保持部材4に形成した透孔4aに嵌入させることで、保持部材4及びフック3を所定位置に位置決めすると共に重合させることができる。この際、保持部材4と対向部材31bとの間には、スペーサ33が挿入可能な間隙が生じる。
一方、対向部材31bの表面には、所定の距離をおいて薄板状のガイド板35を取り付け、対向部材31bとの間に空間39が生じるようにしてある。この空間39にはU字形のリンク部材34が挿通され、このリンク部材34は、スペーサ33の端部に接合されている。したがって、スペーサ33は、対向部材31bと一体で、かつ対向部材31bに対して、リンク部材34を軸として回動自在である。
【0034】
次に、この接合具30を用いてフック3と保持部材4を接合する手順を説明する。
先ず、フック3に設けられたボルト孔3aにベース31aに突設されたボルト32を嵌入する。この時、連結部材31cとフック3との間に間隙38が形成されるように、予めボルト孔3aの位置を調整しておく。その後に、保持部材4に設けた透孔4aに、ボルト孔3aからさらに突出しているボルト32の先端部を嵌入し、ベース31a、フック3、保持部材4を積層させる。
また、保持部材4の表面からは、突起部32が表出しないように、フック3と、保持部材4の厚さに応じて、予め突起部32の長さを定めておく。
【0035】
次に、図6に示すように、これら重合した、ベース31a、フック3及び保持部材4と、対向部材31bとの間に形成された間隙にスペーサ33を挿入する。この時、スペーサ33の厚さは、形成された間隙より僅かに薄くなるように形成する。これにより、スペーサ33を挿入した際に、余分な隙間無く、フック3と、保持部材4とを固定することが可能となる。
【0036】
また、スペーサ33が間隙に挿入される際には、リンク部材34もガイド35によって案内されて移動する。この移動経路の途中のa点、すなわち、スペーサ33が完全に挿入された時にリンク部材34の端部が位置する箇所の手前の空間を狭くし、この箇所で係留部34が仮固定すれば、スペーサ33は、挿入された状態で保持されることになる。ここではガイド35に折曲部を形成しているが、このようにすれば、より好適にフック3と、保持部材4とを押え、結合させることが可能となる。
【0037】
当該実施の形態2では、ベース31a、フック3、保持部材4の順に重ねる例を示したが、フック3、保持部材4の順番は逆でもよい。ただし、保持部材4にガイド片4bが形成されている場合には、ベース31aに、このガイド片4bに対応する間隙を形成する。
この実施の形態2の接続具は、締め付け作業を伴わず、接続するフック3及び保持部材4の重合、位置決めをした後、スペーサ35の挿入操作のみで接合が完了するので、きわめて短時間に労力を多く必要とせずに作業ができる利点がある。
【0038】
(実施の形態3)
実施の形態3を、図7から図10に基づいて説明する。図7は、本実施の形態3における保持用治具の斜視図である。
この保持用治具は、接続具30を除いて、上述の実施の形態1と同様な構成であり、プリント基板をメッキ液内に浸漬する際にこれを保持するために使用される。したがって、ここでは実施の形態1を示す図1の符号と同一の符号を付した部分は、同一の構造であるので、その説明を省略する。
以下、フック3及び保持部材4を互いに着脱可能に接続する接合具50を説明する。
【0039】
この接合具50は、図8に示すように、その一面に2つの突起部52、52が突設されたベース51と、このベース51を保持する接合部材53及び固定部材55を備えている。フック3には、前記突起部52を嵌入するボルト孔3aが穿設され、保持部材4には、同じく突起部 52に対応する透孔4aが設けられている。そして、ベース51を最下層として、その上に保持部材4、更にその上にフック3を重ねると共に、突起部52がボルト孔3a及び透孔4aを貫通し、その突起部52の先端をフック3の表面より突出させる。
【0040】
接合部材53は、その間隔がベース51とフック3及び保持部材4とを重ねた厚さと略同じ幅を有して相対する上下板53a,53bと、これらを連結する連結板53dとから構成され、断面がコ字形状である。
固定部材55は、相対する二枚の板と、その板を連結する板から構成される、断面形状が接合部材53と同じくコ字形状を示す部材である。また、固定部材55の相対する二枚の板の内の一枚の板には、突起部52が貫通可能な孔55aが穿設されており、ベース51とフック3と保持部材4とを重ねて保持した接合部材53を、その突起部52が、孔55aに嵌入するように、コ字形状の開口部より挟持する。
接合部材53の相対する上下板53a,53bの上板53aには、前記突起部52を挿入可能な切り欠き部53a、53aが設けられている。そして、ベース51と、フック3及び保持部材4とを重ね、接合部材53をこれらに被せるようにして内部を挿通させ、切り欠き部53a、53aに突起部を挿入させる。この時、フック3より表出している突起部52は、接合部材53に設けた切り欠き部53a内に挿入され、接合部材53の切り欠き部53aから先端が突出する。
【0041】
その後、図9に示すように、固定部材55を、前記接合部材53の表面を覆うような状態になるように回動させる。このとき、固定部材55の端部には、短手方向に長孔54が設けられている。これに対して、接合部材53の開口部付近の端部には、前記長孔54に挿入されたピン56が突設されている。そして、固定部材55と、接合部材53とが、切り欠き部53aと、孔55aとが同一面上になるように、前記ピン56を長孔54に挿入されている。ピン56を長孔54に挿入することにより、固定部材55と接合部材53とは、一体となり、かつピン56を支点として回動すると共に、ピン56は長孔54内を移動自在となる。このように、長孔54にピン56を挿入することにより、固定部材55と接合部材53との位置関係に自由度が生じるので、固定部材55と接合部材53と取付ける際に特に不都合は発生しない。
【0042】
接合時には、図9及び図10に示すように、固定部材55を回動させて、接合部材53に被せるようにして一体とする。
【0043】
すなわち、接合部材53は、固定部材55により挟み込まれるように挟持される。このときに接続部材53の表面より表出する突起部52が、固定部材55に穿設された孔55aに挿入される。このようにして、固定部材55により、ベース51、保持部材4及びフック3、接合部材53が一体に挟持されることで、フック3と保持部材4とが外れることなく接合される。
【0044】
当該実施の形態3では、接合部材53で、ベース51、保持部材4及びフック3を仮保持した後に、この接合部材53を固定部材55で挟持することによりフック3及び保持部材4との接合を確実なものとすることができる。
接合部材53と固定部材55が分離しないように連結され、これらの端部どうしを軸支して回動させて重ね合わせることで、フック3及び保持部材4をそれぞれ反対の方向から挟持する構造としたので、締め付け作業をすることなく重合したフック3及び保持部材4を接合させることができる。
接合状態を解除するときは、上記の反対に固定部材55を外した後、接合部材53を取り外せば、フック3及び保持部材4をベース51から容易に分離することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、プリント基板保持用治具の保持部材とフックとを簡易に着脱可能に接合することができ、保持部材の交換のための作業時間を大幅に短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】当該実施の形態1に係るメッキ用治具を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態1に係る接合具による接合時状態を示す斜視図である
。
【図3】同実施の形態1に係る接合具による接合時状態を示す断面図である。
【図4】当該実施の形態2に係るメッキ用治具を示す斜視図である。
【図5】同実施の形態1に係る接合具による取付時状態を示す斜視図である
。
【図6】同実施の形態2に係る接合具による接合時状態を示す斜視図である
。
【図7】当該実施の形態3に係るメッキ用治具を示す斜視図である。
【図8】同実施の形態3に係る接合具の各部品を示す斜視図である。
【図9】同実施の形態3に係る接合具による取付時状態を示す斜視図である
。
【図10】同実施の形態3に係る接合具による接合時状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 メッキ用治具
2 調整部材
3 フック
3a 孔
4 保持用治具
4a 孔
4b レール
5 プリント基板
6 クリップ
10、30,50 接合具
11a、31a、51 ベース
11b、31b 対向部材
11c、31c 側部材
12 押圧部材
13a、13b スプリング
14a、14b 支柱
15 ボルト
16 蝶ネジ
17 ストッパ
18 溝
32、52 突起部
33 スペーサ
34 リンク
35 ガイド
53 接合部材
53a スリット
54 長孔
55 固定部材
55a 孔
56 ピン
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板にメッキを施す際に、プリント基板を保持するために使用されるプリント基板保持用治具に関し、特に、プリント基板の保持部材と、この保持部材を吊り下げるフックとを接続するための接合具に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板の製造工程では、合成樹脂板の全体に電解銅メッキ等を施すことが行われている。このメッキ処理は、メッキ液が循環回流するメッキ槽中に、プリント基板保持用治具の保持部材に固定されたプリント基板に通電しながら、これを所定時間にわたり浸漬する。すなわち、陰極側のカソードケーブルである導電性のキャリアバーにフックを介して吊り下げられたプリント基板保持用治具を用い、この治具の保持部材にプリント基板を固定してメッキ処理をしている。すなわち、プリント基板は保持部材によって保持されると共に、この保持部材に連なるフックにより、メッキ槽の上部に設けられたカソードケーブルであるキャリアバーに吊され、これが移動することにより、メッキ槽中を移動する。
【0003】
このようにして、メッキ液中に浸漬されることにより、プリント基板の表面には所定の厚みのメッキ層が形成されるが、プリント基板と共にメッキ液中に浸漬された保持部材にもメッキが付着する。
他方、メッキの付着防止のために絶縁塗料でコーティングされた保持部材があるが、メッキ付着を完全に防ぐことはできず、その他、コスト高である等の問題もあり、コーティングが施されていないものも多用されている。
前記保持部材は、プリント基板の脱着をしながら繰返し使用されるので、使用を重ねる毎に表面のメッキ層が徐々に厚くなる。このような状態になると、プリント基板とこれを保持する保持部材に流れる電流のバランスが変化し、プリント基板よりも保持部材にメッキが付着し易くなるばかりでなく、プリント基板の表面に付着するメッキの均一性が低下してくる。メッキ工程では、プリント基板の表面に均一なメッキ層を形成することが重要な課題であるので、均一なメッキ層の形成が難しくなる前に、定期的に保持部材を新品に交換する必要がある。
【0004】
この場合、プリント基板の保持部材に連なるフックはメッキ液に浸漬されることはなく、メッキ層が形成されることはないので交換する必要はない。したがって、フックと保持部材とを分離し、保持部材のみを交換することが行われている。
【0005】
一方、メッキ液中に、プリント基板や、プリント基板保持用治具等が落下する事態が発生すると、メッキ処理ラインを一時停止することになり、著しく作業効率を損なうので、プリント基板を保持している保持部材がフックから外れないように、フックとの接合はボルト等によって確実に行われることが好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、保持部材及びフックをボルトにより固定することで、両者は確実に固定され得るが、上述した保持部材の交換時には、接合部の着脱のために、スパナ等の工具を使用してボルトの緩め、または締め付け作業が必要となるので、どうしても保持部材の交換のための作業時間が長くなる。
【0007】
通常、プリント基板は、一連のラインによって流れ作業でメッキがなされ、その枚数も多量であり、プリント基板を保持するプリント基板保持用治具も更に多数用いられる。したがって、従来のような方法による保持部材の交換作業には多大な時間と労力が費やされる。そこで、保持部材及びフックの確実な接合状態を確保しつつ、保持部材の交換作業を省力化することが強く望まれる。
【0008】
本発明は、上記のような事情に鑑みてされたものであり、プリント基板保持用治具における保持部材及びフックの接合及び分離を、容易かつ確実に実施できる接合具を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明では、重合した保持部材及びフックのそれぞれの端部を挟持するようにして接合し、接合状態の維持と解除が短時間に行える構造の接合具とした。
第1の発明は、対向して設けられた保持部材の間にプリント基板を固定し、このプリント基板にメッキを付着させる際に用いる保持用治具の前記保持部材と、この保持部材を所定位置に吊下げて配置するためのフックとを備え、前記保持部材とフックを互いに重合させた状態で着脱自在に接合するための接続具であって、
一体に重合した保持部材及びフックの一側に当接するベースと、前記保持部材及びフックの他側に接触する押圧部材とを備え、押圧部材はベース方向に付勢手段によって常時付勢され、また、押圧部材をベース方向に加圧する加圧手段を設け、加圧手段によって押圧部材とベースとの間に挿入された前記保持部材及びフックを締め付けるようにして挟持することを特徴とする。
【0010】
前記保持部材及びフックを一体に接合するために、保持部材の接合箇所とフックの接合箇所とを重合させた状態で、ベースと押圧部材とでこれらを挟持する。この押圧部材は、付勢手段により常にベース方向に付勢されているので、保持部材及びフックをベースと押圧部材間に挿入すれば、これらは仮固定される。さらに、加圧手段により押圧部材を加圧することで、押圧部材、フック及び保持部材、そしてベースが互いに圧接する。その結果、各部の重合面の摩擦が増し、保持部材及びフックとが一体となってこれらの接合状態が維持される。
他方、接合状態を解除するには、加圧手段による押圧部材の加圧を緩め、押圧部材とベースの間に挟持されている保持部材及びフックを引き抜くようにすればよい。
【0011】
なお、一体に重合した前記保持部材及びフックには固定用孔が穿設されると共に、前記ベースには前記固定用孔に挿入される凸部を設けるようにしてもよい。このようにすれば、フック及び保持部材をベースに対して容易に位置決めすることができる。この場合、前記凸部は、ベースを貫通するネジによって突出度合いを調節できるように設けることが好適である。
また、前記保持部材を長尺として、その長手方向の一端縁に沿って、この保持部材を挟持する前記押圧部材及びベースに接して保持部材の移動をガイドするように延出したガイド片を設けることが好ましい。具体的には、保持部材の断面形状を略T字形として、保持部材の一端にこれと直交するガイド片を形成するようにすることができる。
【0012】
前記ベースには、ガイド片に係合する溝を形成して、この溝の一端には、この溝を閉塞するガイド片が当接するストッパを設けてもよい。このようにすれば、保持部材とベースの重合時に、両者の位置決めを容易に行うことが可能となる。
【0013】
第2の発明は、対向して設けられた保持部材の間にプリント基板を固定し、このプリント基板にメッキを付着させる際に用いる保持用治具の前記保持部材と、この保持部材を所定位置に吊下げて配置するためのフックとを備え、前記保持部材とフックを互いに重合させた状態で着脱自在に接合するための接続具であって、
重合した保持部材及びフックを連通する孔に挿通する突起部を備えたベースと、このベースと所定の間隔をおいて対向するように配設した対向部材とを備え、対向部材の開口部から対向部材内に挿入するスペーサを設け、重合した保持部材及びフックの前記孔に突起部を挿通させた状態で、前記対向部材と、保持部材及びフックとの間に形成される間隙部に前記スペーサを挿入することにより、保持部材及びフックを接合した状態でベースに固定することを特徴とする。
【0014】
前記突起部を保持部材及びフックに設けられた孔に嵌入し、ベースと保持部材及びフックとを積層する。次に、対向部材と、保持用治具及びフックとの間隙にスペーサを挿入することで、保持部材及びフックが外れることなく接合される。
【0015】
また、対向部材には、その外周面から所定の距離をおいてガイド板を設置し、対向部材とガイド板との間隙に挿通されたリンクに接続され、対向部材と一体である前記スペーサを設けることができる。このスペーサは、対向部材の外周に沿って移動自在であり、対向部材とベースの間隙に挿入しないときは、対向部材の開口部の反対側に移動させておく。
【0016】
第3の発明として、対向して設けられた保持部材の間にプリント基板を固定し、このプリント基板にメッキを付着させる際に用いる保持用治具の前記保持部材と、この保持部材を所定位置に吊下げて配置するためのフックとを備え、前記保持部材とフックを互いに重合させた状態で着脱自在に接合するための接続具であって、
重合した保持部材及びフックを連通する孔に嵌入する突起部を備えたベースと、断面がコ字形状であって、ベース、保持部材及びフックを積層した状態で内部に保持する接合部材と、この接合部材の開口部から、ベースと接合部材、保持部材及びフックと接合部材の間隙に挿入され、ベース、保持部材及びフックを接合部材内で積層された状態に固定する固定部材と、を含むことを特徴とする。
前記保持部材及びフックのそれぞれを連通する孔を設け、ベースには、前記孔に挿入する突起部を形成することができる。この突起部を保持部材及びフックとに設けられた孔に挿入することで、ベースと保持部材及びフックとを位置決めして積層する。
ベース、保持部材及びフックは、その断面形状がコ字形状の接合部材の開口部より、一体として接合部材内に挿入される。その上で、接合部材の開口部から挿入される固定部材によって接合状態が固定される。
【0017】
前記固定部材の端部に長孔を形成し、また、接合部材の一端には、前記固定部材に設けられた長孔に挿入されるピンを設け、接合部材及び固定部材は互いに前記ピンを中心に回動可能に連結してもよい。
【0018】
このような連結により、ピンは長孔内を移動すると共に、回動可能であるので、固定部材と接合部材との位置関係には自由度が生じる。
【0019】
上述のように本発明は、特別な工具を用いることなく容易に、重合した保持部材及びフックを挟持した状態を保持してこれらを接合し、反対に、挟持した状態を解除して分離できるものとした。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を、図1から図3に基づいて説明する。図1は、実施の形態1のプリント基板保持用治具の斜視図を示す。この保持用治具1は、プリント基板の配線を銅メッキ等で形成するために、プリント基板をメッキ液内に浸漬する際に保持する治具である。
【0021】
前記保持用治具1は、これをアーム(図外)に吊下げるフック3と、プリント基板5を保持する保持部材4と、この保持部材4及びフック3を一体に接合する接合具10、及びプリント基板5の幅に合わせて、フック3及び保持部材4の間隔を調整する幅決め部材2を備えている。
また、プリント基板5は、対向する保持部材4、4の内側に設けられたガイド溝内に両端部が挿入されている。そして、プリント基板5は、保持部材4に着脱自在に係合してガイド溝内でプリント基板5の端部に圧接し、これを保持するクリップ6によって固定される。
【0022】
これら、保持用治具1を構成する部材は、何れも、ステンレス、銅等の導電性を有する金属より形成されている。また、保持用治具1が吊下げられる陰極側キャリアバーも同様に導電性を有し、このキャリアバーは、保持用治具1とメッキ液を介して、電源の陰極と電通されている。よって保持用治具1、及びこの保持用治具1に保持されるプリント基板5は、これらを合わせてメッキ時の陰極となって同時にメッキされることになる。
【0023】
保持用治具1においては、メッキ処理工程では、プリント基板5、及びこのプリント基板5を保持する保持部材4のみがメッキ液中に浸漬される。前記保持部材4の表面は、使用を重ねる毎にメッキ層が徐々に厚く付着し、保持部材とプリント基板への通電のバランスが変化し、保持部材により多くのメッキが付着するようになるので、プリント基板に均一なメッキ層を形成することが難しくなる。そのため、保持部材4は、かかる事態を招来する前に交換する必要がある。
したがって、保持用治具1においては、メッキ液内に浸漬されないフック3と保持部材4とを接合具10により着脱自在に接合して、保持部材4のみの交換を可能としている。
【0024】
この接合具10は、図2に示すように、フック3の端部に、ボルト15により固定され得るベース11aと、このベース11aと対向し、これと平行に設置された対向部材11bと、ベース11a及び対向部材11bを一体に連結する連結部材11cを備えている。ベース11aにはボルト孔19が設けられ、このボルト孔19にはボルト15が挿通している。このボルト15の先端をベース11aの表面から突出させ、これにフック3に形成したボルト孔19を合わせ、ボルト15の先端をこれに嵌入することで、ベース11aとフック3の位置決めがされる。
【0025】
対向部材11bとベース11aの間には、板状の押圧部材12が設けられ、この押圧部材12にはその上面から鉛直に伸びる2本の支持柱14a,14bが立設されている。この支持柱14a,14bの先端は、対向部材11bに設けた挿通孔20a,20bに垂直方向に移動自在なように挿入されている。したがって、押圧部材12は対向部材11bとベース11aとの間で支持柱14a,14bに案内されて移動可能である。また、押圧部材12は、支持柱14a,14bの外周に巻着したスプリング13a,13bによって、常時、ベース11a方向に付勢されている。
前記支持柱14a,14bの間には、押圧部材12を加圧する加圧手段として、外周面にネジ溝を形成した軸体21が立設され、その先端が対向部材11bに設けたネジ孔22を貫通して突出し、その先端に蝶ネジ16を固着してある。この軸体21の下端は、押圧部材12の上面に当接される。
【0026】
一方、フック3に固定されたベース11aは、図3に示すように、フック3と連結部材11cとの間に間隙18を形成するように固定されている。そして、この間隙18の端部には、間隙18を閉塞するストッパ17が設けられる。
【0027】
以上のように構成され、フック3に固定された接合具10には、保持部材4が接合される。この保持部材4は、その接合箇所に、前記孔19に対応するボルト孔4aが穿孔されている。
また、フック3の断面はT字形であり、その連結部材11b側の端部にはフランジ状のガイド片4bが設けられ、このガイド片4bは、前記間隙18内に嵌合し、プリント基板5を固定する際に、プリント基板5に対する保持部材4の位置決めを行うために用いられる。
【0028】
前記ガイド片4b、ボルト孔4aを備えた保持部材4は、フック3の端部側から、フック3と押圧部材12との間に挿入される。この時、押圧部材12の一端12aを折り曲げ、フック3と接する面から離れた湾曲部とすれば、保持部材4を、押圧部材12とフック3との間に挿入する際のガイドとなる空間23が形成される。
また、ガイド片4bを、フック3と側部材11cとの間に形成される間隙18に嵌合するように、保持部材4を挿入することで、その位置がずれることが防止される。
【0029】
前記保持部材4は、押圧部材12とフック3との間に挿入される際には、ガイド片4bが、間隙18の端部に設けたストッパ17に当接するところまで押し進められる。そして、ストッパ17に保持部材4の端部が当接した時に、フック3の表面に表出しているボルト15の先端と、ボルト孔4aが嵌合するようにすれば、位置決めが確実になる。その後に、蝶ネジ16を回転させて軸体21を下降させ、その下端を押圧部材12に接触させながら、さらに押圧部材12を加圧する。このようにすれば、保持部材4は、押圧部材12とフック3との間の摩擦によって保持される。
【0030】
この実施の形態1では、ボルト15の先端をフック3の表面から突出させて凸部とし、この凸部とボルト孔4aが嵌合するようにしているが、この凸部はボルト等に限られるものではなく、例えば、押圧部材12の保持部材4と接する箇所に押圧部材12と一体の凸部を形成してもよい。
また、間隙18は、フック3と連結部材11cとの間に形成したが、直接ベース11aに溝を形成して間隙としてもよい。
実施の形態1の接合具は、加圧に伴う押圧部材12による締付け作用が生じるので、フック3及び保持部材4の接合状態を確実に保持できる。しかも、ボルト止めをする場合に比べ、工具を用いることなく蝶ネジ16の操作のみでよいため接合作業が容易である利点がある。
【0031】
(実施の形態2)
実施の形態2を、図4から図6に基づいて説明する。図4は、本実施の形態2の保持用治具の斜視図である。この保持用治具は、接続具30を除いて、上述の実施の形態1と同様な構成であり、プリント基板をメッキ液内に浸漬する際にこれを保持するために使用される。したがって、ここでは実施の形態1を示す図1の符号と同一の符号を付した部分は、同一の構造であるので、その説明を省略する。
以下、フック3及び保持部材4を互いに着脱可能に接続する接合具30を説明する。
【0032】
この接合具30は、図5に示すように、ベース31aと、このベース31aと対向し、これと平行に設けた対向部材31b、及びベース31aと対向部材31bとを連結する連結部材31cを含んで構成されている。
【0033】
ベース31aにはボルト孔が設けられ、ボルト32が挿通している。ボルト32の先端をベース31aの表面から突出させ、これにフック3に形成したボルト孔3aを合わせ、ボルト32の先端をこれに嵌入させることで、ベース11aとフック3の位置決めがされる。
さらに、フック3から突出したボルト32の先端を、保持部材4に形成した透孔4aに嵌入させることで、保持部材4及びフック3を所定位置に位置決めすると共に重合させることができる。この際、保持部材4と対向部材31bとの間には、スペーサ33が挿入可能な間隙が生じる。
一方、対向部材31bの表面には、所定の距離をおいて薄板状のガイド板35を取り付け、対向部材31bとの間に空間39が生じるようにしてある。この空間39にはU字形のリンク部材34が挿通され、このリンク部材34は、スペーサ33の端部に接合されている。したがって、スペーサ33は、対向部材31bと一体で、かつ対向部材31bに対して、リンク部材34を軸として回動自在である。
【0034】
次に、この接合具30を用いてフック3と保持部材4を接合する手順を説明する。
先ず、フック3に設けられたボルト孔3aにベース31aに突設されたボルト32を嵌入する。この時、連結部材31cとフック3との間に間隙38が形成されるように、予めボルト孔3aの位置を調整しておく。その後に、保持部材4に設けた透孔4aに、ボルト孔3aからさらに突出しているボルト32の先端部を嵌入し、ベース31a、フック3、保持部材4を積層させる。
また、保持部材4の表面からは、突起部32が表出しないように、フック3と、保持部材4の厚さに応じて、予め突起部32の長さを定めておく。
【0035】
次に、図6に示すように、これら重合した、ベース31a、フック3及び保持部材4と、対向部材31bとの間に形成された間隙にスペーサ33を挿入する。この時、スペーサ33の厚さは、形成された間隙より僅かに薄くなるように形成する。これにより、スペーサ33を挿入した際に、余分な隙間無く、フック3と、保持部材4とを固定することが可能となる。
【0036】
また、スペーサ33が間隙に挿入される際には、リンク部材34もガイド35によって案内されて移動する。この移動経路の途中のa点、すなわち、スペーサ33が完全に挿入された時にリンク部材34の端部が位置する箇所の手前の空間を狭くし、この箇所で係留部34が仮固定すれば、スペーサ33は、挿入された状態で保持されることになる。ここではガイド35に折曲部を形成しているが、このようにすれば、より好適にフック3と、保持部材4とを押え、結合させることが可能となる。
【0037】
当該実施の形態2では、ベース31a、フック3、保持部材4の順に重ねる例を示したが、フック3、保持部材4の順番は逆でもよい。ただし、保持部材4にガイド片4bが形成されている場合には、ベース31aに、このガイド片4bに対応する間隙を形成する。
この実施の形態2の接続具は、締め付け作業を伴わず、接続するフック3及び保持部材4の重合、位置決めをした後、スペーサ35の挿入操作のみで接合が完了するので、きわめて短時間に労力を多く必要とせずに作業ができる利点がある。
【0038】
(実施の形態3)
実施の形態3を、図7から図10に基づいて説明する。図7は、本実施の形態3における保持用治具の斜視図である。
この保持用治具は、接続具30を除いて、上述の実施の形態1と同様な構成であり、プリント基板をメッキ液内に浸漬する際にこれを保持するために使用される。したがって、ここでは実施の形態1を示す図1の符号と同一の符号を付した部分は、同一の構造であるので、その説明を省略する。
以下、フック3及び保持部材4を互いに着脱可能に接続する接合具50を説明する。
【0039】
この接合具50は、図8に示すように、その一面に2つの突起部52、52が突設されたベース51と、このベース51を保持する接合部材53及び固定部材55を備えている。フック3には、前記突起部52を嵌入するボルト孔3aが穿設され、保持部材4には、同じく突起部 52に対応する透孔4aが設けられている。そして、ベース51を最下層として、その上に保持部材4、更にその上にフック3を重ねると共に、突起部52がボルト孔3a及び透孔4aを貫通し、その突起部52の先端をフック3の表面より突出させる。
【0040】
接合部材53は、その間隔がベース51とフック3及び保持部材4とを重ねた厚さと略同じ幅を有して相対する上下板53a,53bと、これらを連結する連結板53dとから構成され、断面がコ字形状である。
固定部材55は、相対する二枚の板と、その板を連結する板から構成される、断面形状が接合部材53と同じくコ字形状を示す部材である。また、固定部材55の相対する二枚の板の内の一枚の板には、突起部52が貫通可能な孔55aが穿設されており、ベース51とフック3と保持部材4とを重ねて保持した接合部材53を、その突起部52が、孔55aに嵌入するように、コ字形状の開口部より挟持する。
接合部材53の相対する上下板53a,53bの上板53aには、前記突起部52を挿入可能な切り欠き部53a、53aが設けられている。そして、ベース51と、フック3及び保持部材4とを重ね、接合部材53をこれらに被せるようにして内部を挿通させ、切り欠き部53a、53aに突起部を挿入させる。この時、フック3より表出している突起部52は、接合部材53に設けた切り欠き部53a内に挿入され、接合部材53の切り欠き部53aから先端が突出する。
【0041】
その後、図9に示すように、固定部材55を、前記接合部材53の表面を覆うような状態になるように回動させる。このとき、固定部材55の端部には、短手方向に長孔54が設けられている。これに対して、接合部材53の開口部付近の端部には、前記長孔54に挿入されたピン56が突設されている。そして、固定部材55と、接合部材53とが、切り欠き部53aと、孔55aとが同一面上になるように、前記ピン56を長孔54に挿入されている。ピン56を長孔54に挿入することにより、固定部材55と接合部材53とは、一体となり、かつピン56を支点として回動すると共に、ピン56は長孔54内を移動自在となる。このように、長孔54にピン56を挿入することにより、固定部材55と接合部材53との位置関係に自由度が生じるので、固定部材55と接合部材53と取付ける際に特に不都合は発生しない。
【0042】
接合時には、図9及び図10に示すように、固定部材55を回動させて、接合部材53に被せるようにして一体とする。
【0043】
すなわち、接合部材53は、固定部材55により挟み込まれるように挟持される。このときに接続部材53の表面より表出する突起部52が、固定部材55に穿設された孔55aに挿入される。このようにして、固定部材55により、ベース51、保持部材4及びフック3、接合部材53が一体に挟持されることで、フック3と保持部材4とが外れることなく接合される。
【0044】
当該実施の形態3では、接合部材53で、ベース51、保持部材4及びフック3を仮保持した後に、この接合部材53を固定部材55で挟持することによりフック3及び保持部材4との接合を確実なものとすることができる。
接合部材53と固定部材55が分離しないように連結され、これらの端部どうしを軸支して回動させて重ね合わせることで、フック3及び保持部材4をそれぞれ反対の方向から挟持する構造としたので、締め付け作業をすることなく重合したフック3及び保持部材4を接合させることができる。
接合状態を解除するときは、上記の反対に固定部材55を外した後、接合部材53を取り外せば、フック3及び保持部材4をベース51から容易に分離することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、プリント基板保持用治具の保持部材とフックとを簡易に着脱可能に接合することができ、保持部材の交換のための作業時間を大幅に短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】当該実施の形態1に係るメッキ用治具を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態1に係る接合具による接合時状態を示す斜視図である
。
【図3】同実施の形態1に係る接合具による接合時状態を示す断面図である。
【図4】当該実施の形態2に係るメッキ用治具を示す斜視図である。
【図5】同実施の形態1に係る接合具による取付時状態を示す斜視図である
。
【図6】同実施の形態2に係る接合具による接合時状態を示す斜視図である
。
【図7】当該実施の形態3に係るメッキ用治具を示す斜視図である。
【図8】同実施の形態3に係る接合具の各部品を示す斜視図である。
【図9】同実施の形態3に係る接合具による取付時状態を示す斜視図である
。
【図10】同実施の形態3に係る接合具による接合時状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 メッキ用治具
2 調整部材
3 フック
3a 孔
4 保持用治具
4a 孔
4b レール
5 プリント基板
6 クリップ
10、30,50 接合具
11a、31a、51 ベース
11b、31b 対向部材
11c、31c 側部材
12 押圧部材
13a、13b スプリング
14a、14b 支柱
15 ボルト
16 蝶ネジ
17 ストッパ
18 溝
32、52 突起部
33 スペーサ
34 リンク
35 ガイド
53 接合部材
53a スリット
54 長孔
55 固定部材
55a 孔
56 ピン
Claims (6)
- 対向して設けられた保持部材の間にプリント基板を固定し、このプリント基板にメッキを付着させる際に用いる保持用治具の前記保持部材と、この保持部材を所定位置に吊下げて配置するためのフックとを備え、前記保持部材とフックを互いに重合させた状態で着脱自在に接合するための接続具であって、
一体に重合した保持部材及びフックの一側に当接するベースと、前記保持部材及びフックの他側に接触する押圧部材とを備え、押圧部材はベース方向に付勢手段によって常時付勢され、また、押圧部材をベース方向に加圧する加圧手段を設け、加圧手段によって押圧部材とベースとの間に挿入された前記保持部材及びフックを締め付けるようにして挟持することを特徴とするプリント基板保持用治具の接合具。 - 一体に重合した前記保持部材及びフックには固定用孔が穿設されると共に、前記ベースには前記固定用孔に挿入される凸部が設けられている請求項1に記載のプリント基板保持用治具の接合具。
- 前記保持部材は長尺であり、その長手方向の一端縁に沿って、この保持部材を挟持する前記押圧部材又はベースの少なくとも一方に接し、保持部材の移動を案内するように延出したガイド片が設けられている請求項1または2に記載のプリント基板保持用治具の接合具。
- 対向して設けられた保持部材の間にプリント基板を固定し、このプリント基板にメッキを付着させる際に用いる保持用治具の前記保持部材と、この保持部材を所定位置に吊下げて配置するためのフックとを備え、前記保持部材とフックを互いに重合させた状態で着脱自在に接合するための接続具であって、
重合した保持部材及びフックを連通する孔に挿通する突起部を備えたベースと、
このベースと所定の間隔をおいて対向するように配設した対向部材とを備え、対向部材の開口部から対向部材内に挿入するスペーサを設け、重合した保持部材及びフックの前記孔に突起部を挿通させた状態で、前記対向部材と、保持部材及びフックとの間に形成される間隙部に前記スペーサを挿入することにより、保持部材及びフックを接合した状態でベースに固定することを特徴とするプリント基板保持用治具の接合具。 - 対向して設けられた保持部材の間にプリント基板を固定し、このプリント基板にメッキを付着させる際に用いる保持用治具の前記保持部材と、この保持部材を所定位置に吊下げて配置するためのフックとを備え、前記保持部材とフックを互いに重合させた状態で着脱自在に接合するための接続具であって、
重合した保持部材及びフックを連通する孔に嵌入する突起部を備えたベースと、断面がコ字形状であって、ベース、保持部材及びフックを積層した状態で内部に保持する接合部材と、この接合部材の開口部から、ベースと接合部材、保持部材及びフックと接合部材の間隙に挿入され、ベース、保持部材及びフックを接合部材内で積層された状態に固定する固定部材と、を含むことを特徴とするプリント基板保持用治具の接合具。 - 前記固定部材の端部に長孔を形成し、また、接合部材の一端には、前記固定部材に設けられた長孔に挿入されるピンを設け、接合部材及び固定部材は互いに前記ピンを中心に回動可能に連結されている請求項5に記載のプリント基板保持用治具接合具。
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JP2002215173A JP2004052092A (ja) | 2002-07-24 | 2002-07-24 | プリント基板保持用治具の接合具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012021180A (ja) * | 2010-07-12 | 2012-02-02 | Omori Hanger Kogyo Kk | メッキ用基板保持具 |
CN103568016A (zh) * | 2012-08-10 | 2014-02-12 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 夹装装置 |
-
2002
- 2002-07-24 JP JP2002215173A patent/JP2004052092A/ja active Pending
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