JP2004049503A - スライドファスナー用スライダー - Google Patents
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Abstract
【課題】スライダーの引手同士、または引手と摘み片とを簡単な機構で係合させ、ファスナーチェンの開口を防ぎ、かつ施錠ができるスライダーを提供する。
【解決手段】ファスナーチェンを閉鎖したとき、スライダーの引手と受部材としての他のスライダーの引手、または摘み片とが同一方向へ向けて重合することができ、引手と受部材との対向面にそれぞれ係合部たとえばスナップタイプの係合凸部と係合凹部を設けて係合させ、ファスナーチェンを閉鎖させた後、引手または摘み片に設けた重合できる透孔に錠前の錠杆を挿通して簡易に施錠または封止する。
【選択図】 図1
【解決手段】ファスナーチェンを閉鎖したとき、スライダーの引手と受部材としての他のスライダーの引手、または摘み片とが同一方向へ向けて重合することができ、引手と受部材との対向面にそれぞれ係合部たとえばスナップタイプの係合凸部と係合凹部を設けて係合させ、ファスナーチェンを閉鎖させた後、引手または摘み片に設けた重合できる透孔に錠前の錠杆を挿通して簡易に施錠または封止する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、閉鎖されたファスナーチェンに2個のスライダーを対向状に装着し、または1個のスライダーとファスナーチェンの端部に装着した摘み片などによって、ファスナーチェンに装着したスライダーの引手を簡単に揺動するのを抑制すると同時に、ファスナーチェンが自然に開口するのを防ぎ、かつ引手を利用して施錠または封止することができるスライドファスナー用スライダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
2個の物品、たとえばスライドファスナー付き手袋とか、スライドファスナー付きブーツ、その他環状部材が取り付けられた物品を連結するのに用いるスナップ連結具、たとえば図13に示すように2枚の基板のそれぞれの一側縁から突出し、その基部に弾性的挿入間隙を有する係合爪を設けるとともに、一方の基板の一面にスナップ雄型、他方の基板の一面にスナップ雌型を形成したスナップ連結具を樹脂で成形し、この連結具をスライダーに取り付けられたクランパー、あるいは物品に取り付けられた環状部材に係合爪を弾性的に拡開して挿入し、基板の雄型、雌型を係合して物品を連結するスナップ連結具が実開昭57−189409号公報に開示されている。
【0003】
図14に示すように、ファスナーチェンに2個のスライダーを装着し、この際スライダーの頭部を突き合わせる状態に配し、一方の引手上面に他方の引手を同一方向へ向けて重合し、引手同士を係合可能に形成した、すなわち一方の引手の基部側に凹陥状の係合凹部を設け、この係合凹部内へ進退可能な係止爪をスプリングにより弾設し、他方の引手はスライダーの肩口側へ倒伏させたとき、引手の先端側に突設した係合凸部の前面に凹部を設け、係合凸部を係合凹部内へ押し込むと、係止爪が凹部へ嵌入して引手が係合できる形に形成するとともに、係止爪の進退を規制する施錠機構を内装したスライドファスナー用スライダーが実公平7−21126号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前項で述べた図13に示した2個の物品を連結するスナップ連結具は、2枚の基板にそれぞれスナップ雄型とスナップ雌型を形成し、この基板をスライドファスナーのスライダーに装着したクランパーに取り付け、または物品に装着した環状部材に取り付けて使用するものであり、基板は同一方向へ向けて重合するものでなく互い違い状に重合するから、たとえスライドファスナーに応用したとしても、2個のスライダーを衝合状に装着したスライダーには基板は適用できない。また基板は樹脂製であり大きな力が加わるスライダーの引手には不向きであるなど問題点がある。
【0005】
また、図14に示したファスナーチェンに2個のスライダーを衝合状に配した事例は、スライダー全体が金属製であり、スライダーの引手に係合機構および施錠機構を組み込まなければならないので、スライダーの製作が面倒であり、またスライダーが大型化しコスト高になる。さらに施錠機構が内装されているため、市販の錠前、封止具を簡易に使用することができないなど問題点がある。
【0006】
この発明は、上述の問題点を考慮して発明されたものであり、請求項1記載の発明は、ファスナーチェンに2個のスライダーを配し、または1個のスライダーとファスナーチェンの端部に配した摘み片とによって、スライダーの引手同士、または引手と摘み片とを同一方向へ向けて重合でき、かつ簡単に係合できる形態に形成し、ファスナーチェンの開口を防ぐとともに、引手を利用して簡易に市販の錠前、封止具が使用でき安価なスライドファスナー用スライダーを提供することが主たる目的である。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、ファスナーチェンの開口を防ぐのは、ファスナーチェンに配した2個のスライダーにおける引手の重合によって達成できるスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、ファスナーチェンの開口を防ぐのは、ファスナーチェンに配したスライダーの引手と、ファスナーチェンの末端に配した摘み片との重合によって達成できるスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0009】
請求項4および5記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの引手は金属から作製し、係合部分は合成樹脂を用いて引手に一体的に成形し、軽快な係合ができる係合機構を備えた引手を簡易に作製できるスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0010】
請求項6および7記載の発明は、それぞれ請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの引手同士の重合をいろいろな形態で重合することができ、その重合形態を特定することによって、スライドファスナーの適用範囲の拡充を図ったスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0011】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの引手同士の重合により、重合できる形態を特定し、簡易に係脱操作を行うことができる引手を備えたスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0012】
請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの引手同士または引手と摘み片とによる係合形態を特定し、簡単に係合部材を調達でき、簡易に係脱操作を行うことができる引手を備えたスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0013】
請求項10記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの引手同士または引手と摘み片との重合形態を特定し、錠前、封止具を横方向から施錠または封止できるスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、この発明のうち請求項1記載の発明は、ファスナーチェン1を閉鎖したとき、スライダー2の引手3と受部材4としての他のスライダー2の引手3または摘み片5とが同一方向へ向けて重合できる形に形成し、引手3の表面と受部材4としての引手3または摘み片5の表面との双方に係合部6を設けて係合できる形に形成し、引手3と受部材4とが同一方向へ向けて重合したとき、互いに合致する施錠用または封止用の透孔9を引手3および受部材4に設け、市販されている錠前25または封止具26によって施錠または封止できるスライドファスナー用スライダーを主な構成とするものである。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、引手3と対向する受部材4は、ファスナーチェン1に配置したスライダー2に対し、対向して突き合わせ状に配置した他のスライダー2の引手3から形成したスライドファスナー用スライダーである。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、引手3と対向する受部材4は、ファスナーチェン1に配置したスライダー2の引手3に対し、ファスナーチェン1の末端に、一端を固定した摘み片5から形成したスライドファスナー用スライダーである。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、ファスナーチェン1において対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の引手3は、双方ともに亜鉛合金、アルミニウム合金などの金属を用いて、引手3の一部に穴部10のある引手をダイカスト成形で形成し、穴部10の周囲にポリアセタール、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑製樹脂を用いて、係合部6として係合凸部7または係合凹部8を射出成形したスライドファスナー用スライダーである。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成に加え、金属製の引手3に設けた穴部10の周囲に引手3よりも厚さが薄い舌片11を設け、この舌片11が埋装される状態で熱可塑性樹脂を用いて係合部6として係合凸部7または係合凹部8を射出成形したスライドファスナー用スライダーである。
【0019】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、ファスナーチェン1において対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の一方の引手3は、中央部分に対向する他方のスライダー2における引手取付部12が嵌装することができる長孔13を設けたスライドファスナー用スライダーである。
【0020】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、ファスナーチェン1において対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の引手3は、それぞれがへの字状に屈曲する形に形成し、引手3が伏せた状態で重合できる形に形成してたスライドファスナー用スライダーである。
【0021】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、ファスナーチェン1において対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の一方の引手3は、係合部6として上方の開口部分が狭まる断面形状が凹状すなわちリップ溝形15の係合凸部7を引手3の表面に設け、他方の引手3は係合部6として両側外縁にリップ溝形15の係合凸部7の縁が装入できる切欠状の切欠部16を形成した係合凹部8を設けて係合できる形に形成したスライドファスナー用スライダーである。
【0022】
請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の引手3同士が重合する面、またはファスナーチェン1に配置したスライダー2の引手3の表面と、引手3に対向する受部材4としての摘み片5の表面において、一方の係合部6として雄形面ファスナー片18を装着し、他方の係合部6として雌形面ファスナー片19を装着して係合できる形に形成したスライドファスナー用スライダーである。
【0023】
請求項10記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の引手3同士の重合面、またはファスナーチェン1に配置したスライダー2の引手3の表面と受部材4としての摘み片5の表面に起立する固定板20を設け、この固定板20が垂直面で重合できる形に形成するとともに、固定板20が重合したとき、合致する施錠用または封止用の透孔9を固定板20の水平横方向に設けて、錠前30、封止具により施錠または封止ができる形に形成したスライドファスナー用スライダーである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のスライドファスナー用スライダーについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0025】
この発明のスライドファスナー用スライダーは、図1〜3に示すようにスライダー2は胴体21と引手3から形成され、胴体21は上翼板22と下翼板23とを案内柱24で連結し、上翼板22と下翼板23の両側にはガイドフランジ25が設けられている。また上翼板22の表面には引手3を取り付けるための環状の引手取付部12が設けられ、この引手取付部12は後口側が上翼板22から隔離され肩口側のみが連結されている。この上翼板22の引手取付部12に長尺状の引手3の一端に穿設した取付孔26を嵌挿して引手3を自由に揺動できるように取り付ける。
【0026】
この発明のスライダー2は、ファスナーチェン1に2個のスライダー2を対向して突き合わせ状、すなわち胴体21の案内柱24が当接する形で装着される。一方の引手3は中央部分に対向するスライダー2の引手取付部12が嵌入できる長孔13を穿設し、さらに長孔13の先端側に設けた円形の穴部10の周囲に、係合部6として樹脂から成形された環状に表面へ突出し、先端が内方へ膨出する係合凹部8を設け、係合凹部8の中心には円形の施錠用または封止用の透孔9を貫設する。他方の引手3は取付孔26に近い部分に設けた円形の穴部10の周囲に、係合部6として樹脂から成形して環状に表面へ突出し、先端が外方へ膨出する係合凸部7を設け、係合凸部7の中心にも係合凹部8と同様に円形の施錠用または封止用の透孔9を貫設する。
【0027】
ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置したスライダー2は、図2に示すように係合凹部8を設けた引手3を胴体21の肩口側すなわち案内柱24側へ倒伏させて対向するスライダー2の引手3と重ね合わせ、引手取付部12を長孔13に嵌入させ、さらに係合部6としての係合凹部8と係合凸部7とを係合させて固定することによって、係合凸部7と係合凹部8の中心に穿設した透孔9が合致し表裏へ貫通され、係合凸部7と係合凹部8とを係合させると引手3を仮固定でき、また引手3の揺動を防ぎ、さらに透孔9に錠前30の錠杆31を挿通して施錠するか、または封止具によって封止することによって、ファスナーチェン1は開口することができない。
【0028】
上記のスライダー2は胴体21、引手3とともに亜鉛合金、アルミニウム合金を用いてダイカスト成形し、引手3に設けた穴部10の周囲に係合部6を形成するため、ポリアセタール、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を用いて、環状の中央に透孔9を設けた係合凸部7と係合凹部8とを射出成形手段によって成形する。この際、金属製の引手3に樹脂を容易かつ確実に取り付けるため、図3に示すように穴部10の周囲に引手3の厚みよりも薄い舌片11を周設し、この舌片11を埋装する形で樹脂を射出成形して係合凸部7と係合凹部8を形成する。なお施錠用または封止用の透孔9は必ずしも係合凸部7と係合凹部8の中心に設置することなく、引手3を長尺状に形成して他の部分に係合部分とは別個に形成することもできる。また、係合凸部7と係合凹部8とを反対に設置してもよい。
【0029】
図4に示すスライダー2の引手3は、係合部6としての係合凸部7と係合凹部8における係合部分の形態の変形例を示すものであり、ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の引手3は、金属製で引手3の穴部10の周囲に舌片11を周設し、一方のスライダー2の引手3を胴体21の肩口側へ倒伏する引手3には、長孔13の先端側に設けた穴部10の周辺の舌片11に樹脂を成形することにより、表面へ円環状に突出し、かつ先端が外方へ膨出し中央に透孔9を備えた係合凸部7を設け、他方のスライダー2の引手3は取付孔26の近傍に、係合凸部7と係合するための係合凹部8を樹脂により穴部10の周囲に射出成形する。
【0030】
係合凹部8は舌片11の周囲に引手3と略同厚で中央に透孔9有し、透孔9の入口が傾斜するガイド面27を形成し、このガイド面27の内面の一部に透孔9内へ突出し、係合凸部7と係合できる形に形成する。係合凸部7と係合凹部8を係合させると引手3は仮固定され引手3の揺動を防ぐ。また透孔9に錠前30の錠杆31を挿通して施錠することにより、ファスナーチェン1は開口することができない。
【0031】
図5、6に示すスライダー2の引手3は、係合部6としての係合凸部7と係合凹部8の係合部分における形態の変形例を示すものであり、ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置されたスライダー2における、一方の引手3の先端側に円形の穴部10を設け、この穴部10の周囲に舌片11を設ける。舌片11の周囲には引手3の両側に沿う形で平行に突出し、横断面形状が凹状すなわちリップ溝形15の形状を呈する係合凸部7を樹脂によって射出成形するとともに、中央に施錠用または封止用の透孔9を設ける。
【0032】
対向する他方の引手3は、係合凸部7に設けた透孔9と合致し同経の貫通する透孔9を金属製の引手3に設け、この透孔9の両側に前記リップ溝形15の係合凸部7が係合できるように、引手3の縁部を切り欠いて凹状の切欠部16を設けて係合凹部8を形成し、係合凸部7と係合凹部8とを係合させると引手3を仮固定でき引手3の揺動を防ぎ、また透孔9に錠前30の錠杆31を挿通して施錠することにより、ファスナーチェン1は開口することができない。
【0033】
図7に示すスライダー2の引手3は、係合部6における形態の変形例を示すものであり、ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置されたスライダー2の引手3は、一方の引手3に長孔13を設け、この長孔13の先端側に円形の施錠用または封止用の透孔9を穿設し、この透孔9の周囲に、中央に円形の透孔9を設けた雄形面ファスナー片18を接着剤によって接着して係合部6を形成する。
【0034】
他方の引手3は取付孔26の近傍で双方の引手3を重ね合わせたとき、透孔9に合致する個所に透孔9を設け、この透孔9の周囲に、中央に円形の透孔9を設けた雌形面ファスナー片19を接着剤で接着して係合部6を形成し、雄形面ファスナー片18と雌形面ファスナー片19とが係合させることによって、仮固定ができ引手3の揺動を防ぐ、また透孔9に錠前30の錠杆31を挿通して施錠することによりファスナーチェン1は開口させることができない。
【0035】
なお、ここでは係合部6として雄形面ファスナー片18と雌形面ファスナー片19とを用いて係合させるが、係合部6として用いるのは雄形面ファスナー片18と雌形面ファスナー片19との係合のみでなく、面ファスナー片として雌雄混在形面ファスナー片同士、また雌雄混在形面ファスナー片と雄形面ファスナー片、あるいは雄形面ファスナー片同士であっても係合が可能であるから、係合部6として用いることができる。
【0036】
図8に示すスライダー2の引手3は、引手3の形態の変形例を示すものであり、ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の引手3は、一方の引手3は対向するスライダー2の引手取付部12を避ける形で引手3をへの字状に屈曲させてうつぶせに倒す。そして先端側に各種の係合凸部7または係合凹部8を設置する。他方の引手3は取付孔26の近傍をへの字状に屈曲させて、対向スライダー2の引手3と重合できるように形成し、かつ前記各種の係合凸部7または係合凹部8と対向する係合凹部8または係合凸部7を設置して係合できる形に形成した引手3である。
【0037】
図9、10に示すスライダー2の引手3は、施錠機構の変形例を示すものであり、ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の引手3は、胴体21の肩口側へ倒伏させる引手3は長尺で中央に対向するスライダー2の引手取付部12を嵌入できる長孔13を設け、長孔13の先端側に係合部6として係合凹部8を形成し、この係合凹部8から先端を分厚い中実状の固定板20を起立状に設け、この固定板20に施錠用または封止用の透孔9を水平横方向に穿設する。
【0038】
他方のスライダー2の引手3は、短尺で引手取付孔26の近傍に係合部6として係合凸部7を設け、この係合凸部7から先端にかけて前記対向する引手3に設けた固定板20に対応できるように引手3の両側に起立する固定板20を立設して透孔9を水平横方向に設ける。したがって対向スライダー2の引手3を倒伏して係合凸部7と係合凹部8とを係合させると固定板20に設けた透孔9が合致し、この透孔9に錠前30の錠杆31を挿通して施錠する。
【0039】
図11は、引手3の固定板20の変形例を示すものであり、胴体21の肩口側へ倒伏する引手3の両側縁に固定板20を起立させ、対向する引手3の両側縁に起立して設けた固定板20間に嵌め込んで係合させる引手3である。
【0040】
最後に図12に示すスライダー2の引手3は、ファスナーチェン1には1個のスライダー2を配置し、ファスナーチェン1の端部に受部材4としての摘み片5を縫着して取り付け、この摘み片5は柔軟な皮革が好ましく摘み片5には引手3に設けた係合凹部8に対向するため金属製の係合凸部7を取り付ける。係合凸部7、係合凹部8の中心には透孔9が設けられ錠前30の錠杆31を挿通できるように形成されている。
【0041】
以上説明したとおり、受部材4はスライダー2の引手3であろ、摘み片5であるが、これ以外にもファスナーチェン1の端部に固定されるU字状の上止めに係合凸部7を係合部6として設けてもよい。また、各種の形態の合成樹脂製の係合凸部7、係合凹部8を金属製のスナップタイプに形成してもよい。
【0042】
【発明の効果】
この発明のスライドファスナーの止部は、以上説明したとおりの構成であり、この構成によって下記の効果を奏するものである。
【0043】
この発明のうち請求項1記載の発明は、ファスナーチェンの閉鎖時にスライダーの引手と受部材とが同一方向において重合可能に形成し、引手の表面と受部材の表面との双方に係合部を設けて係合可能に形成し、引手と受部材とが重合したとき、合致する施錠または封止用の透孔を引手および受部材に設けたことによって、引手と受部材とが同一方向で重合し係合するので、引手が仮固定され揺動するのを容易に防ぎ、かつ合致する透孔を利用して、市販の錠前、封止具を使用して簡単に施錠または封止でき、安心して使用できる効果がある。
【0044】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、受部材は、スライダーに対向して衝合状に配したスライダーの引手から形成したことによって、スライダーの引手と対向する受部材は、ファスナーチェンに対向状に配したスライダーの引手であるから、ファスナーチェンのいかなる個所においても引手を仮固定し揺動するのを防ぐとともに、施錠によりファスナーチェンの開口を簡単に防ぐことができる効果がある。
【0045】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、受部材は、ファスナーチェンの末端に一端を固定した摘み片から形成したことによって、スライダーの引手と対向する受部材は、ファスナーチェンの端部においてスライダーの引手を仮固定し揺動するのを防ぐとともに、施錠によりファスナーチェンの開口を簡単に防ぐことができる効果がある。
【0046】
請求項4および5記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、対向して衝合状に配したスライダーにおける双方の引手を金属製にし、引手に穴部を設けてその周囲に係合部として合成樹脂製の係合凸部または係合凹部を成形するか、または穴部の周囲に薄い舌片を設けて埋装する形で係合部分を成形したことによって、金属製の引手に合成樹脂製の係合部分を簡易に成形することができ、そのうえ係合部分を強固かつ安定した状態で成形できる効果がある。
【0047】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、対向して衝合状に配したスライダーにおける一方の引手の中央に、対向するスライダーにおける引手取付部を嵌挿するための長孔を設けたことによって、対向するスライダーの引手を重合したとき、嵩高にならず体裁のよいスライダーに仕上げられる効果がある。
【0048】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、対向して衝合状に配したスライダーの引手を、それぞれへの字状に形成し、伏臥させて重合可能に形成したことによって、対向するスライダーの引手を重合したとき、引手の端部が表面へ浮き上がって他物に引っ掛かる弊害を防ぐ効果がある。
【0049】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、対向して衝合状に配したスライダーの引手は、一方の引手に係合部として開口部分が狭まる断面凹状のリップ溝形の係合凸部、他方の引手に係合部として両側外縁に切欠部を形成した係合凹部を設け、係合可能に形成したことによって、対向するスライダーの引手を重合したとき、引手間の空隙を最小限にし係合機構を嵩張らない形に仕上げることができる効果がある。
【0050】
請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、スライダーの引手と受部材の表面に、係合部として一方に雄形面ファスナー片を装着し、他方に雌形面ファスナー片を装着して係合可能に形成したことによって、簡単に入手できかつ容易に装着できる係合部材を採択することができ、簡易に製品を作製できる効果がある。
【0051】
請求項10記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、スライダーの引手と受部材とに起立する固定板を設け、固定板に施錠または封止用の透孔を横設したことによって、対向状に配したスライダーの引手同士または引手と摘み片を使用製品に装着したとき、製品と引手間に空隙がなく施錠することが難しい場合など錠杆を横方向から差し込みできるので施錠操作が容易にできる効果があるなど、この発明が奏する効果はきわめて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】対向するスライダーの斜視図である。
【図2】同上の引手を重合し係合した状態の正面図である。
【図3】同上の引手のA−A線断面図である。
【図4】引手の係合部分の変形例を示す断面図である。
【図5】対向するスライダーの第1変形例を示す斜視図である。
【図6】同上の引手の係合部分における断面図である。
【図7】対向するスライダーの第2変形例を示す斜視図である。
【図8】対向するスライダーの第3変形例を示す側面図である。
【図9】対向するスライダーの第4変形例を示す斜視図である。
【図10】同上のスライダーの一部を切欠した側面図である。
【図11】対向するスライダーの第5変形例を示す一部を切欠した側面図である。
【図12】スライダーと摘み片を対向状に配した状態を示す斜視図である。
【図13】公知のスナップ連結具の断面図である。
【図14】公知の施錠機構を内装したスライダーの一部を切欠した側面図である。
【符号の説明】
1 ファスナーチェン
2 スライダー
3 引手
4 受部材
5 摘み片
6 係合部
7 係合凸部
8 係合凹部
9 透孔
10 穴部
11 舌片
12 引手取付部
13 長孔
15 リップ溝形
16 切欠部
18 雄形面ファスナー片
19 雌形面ファスナー片
20 固定板
【発明の属する技術分野】
この発明は、閉鎖されたファスナーチェンに2個のスライダーを対向状に装着し、または1個のスライダーとファスナーチェンの端部に装着した摘み片などによって、ファスナーチェンに装着したスライダーの引手を簡単に揺動するのを抑制すると同時に、ファスナーチェンが自然に開口するのを防ぎ、かつ引手を利用して施錠または封止することができるスライドファスナー用スライダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
2個の物品、たとえばスライドファスナー付き手袋とか、スライドファスナー付きブーツ、その他環状部材が取り付けられた物品を連結するのに用いるスナップ連結具、たとえば図13に示すように2枚の基板のそれぞれの一側縁から突出し、その基部に弾性的挿入間隙を有する係合爪を設けるとともに、一方の基板の一面にスナップ雄型、他方の基板の一面にスナップ雌型を形成したスナップ連結具を樹脂で成形し、この連結具をスライダーに取り付けられたクランパー、あるいは物品に取り付けられた環状部材に係合爪を弾性的に拡開して挿入し、基板の雄型、雌型を係合して物品を連結するスナップ連結具が実開昭57−189409号公報に開示されている。
【0003】
図14に示すように、ファスナーチェンに2個のスライダーを装着し、この際スライダーの頭部を突き合わせる状態に配し、一方の引手上面に他方の引手を同一方向へ向けて重合し、引手同士を係合可能に形成した、すなわち一方の引手の基部側に凹陥状の係合凹部を設け、この係合凹部内へ進退可能な係止爪をスプリングにより弾設し、他方の引手はスライダーの肩口側へ倒伏させたとき、引手の先端側に突設した係合凸部の前面に凹部を設け、係合凸部を係合凹部内へ押し込むと、係止爪が凹部へ嵌入して引手が係合できる形に形成するとともに、係止爪の進退を規制する施錠機構を内装したスライドファスナー用スライダーが実公平7−21126号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前項で述べた図13に示した2個の物品を連結するスナップ連結具は、2枚の基板にそれぞれスナップ雄型とスナップ雌型を形成し、この基板をスライドファスナーのスライダーに装着したクランパーに取り付け、または物品に装着した環状部材に取り付けて使用するものであり、基板は同一方向へ向けて重合するものでなく互い違い状に重合するから、たとえスライドファスナーに応用したとしても、2個のスライダーを衝合状に装着したスライダーには基板は適用できない。また基板は樹脂製であり大きな力が加わるスライダーの引手には不向きであるなど問題点がある。
【0005】
また、図14に示したファスナーチェンに2個のスライダーを衝合状に配した事例は、スライダー全体が金属製であり、スライダーの引手に係合機構および施錠機構を組み込まなければならないので、スライダーの製作が面倒であり、またスライダーが大型化しコスト高になる。さらに施錠機構が内装されているため、市販の錠前、封止具を簡易に使用することができないなど問題点がある。
【0006】
この発明は、上述の問題点を考慮して発明されたものであり、請求項1記載の発明は、ファスナーチェンに2個のスライダーを配し、または1個のスライダーとファスナーチェンの端部に配した摘み片とによって、スライダーの引手同士、または引手と摘み片とを同一方向へ向けて重合でき、かつ簡単に係合できる形態に形成し、ファスナーチェンの開口を防ぐとともに、引手を利用して簡易に市販の錠前、封止具が使用でき安価なスライドファスナー用スライダーを提供することが主たる目的である。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、ファスナーチェンの開口を防ぐのは、ファスナーチェンに配した2個のスライダーにおける引手の重合によって達成できるスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、ファスナーチェンの開口を防ぐのは、ファスナーチェンに配したスライダーの引手と、ファスナーチェンの末端に配した摘み片との重合によって達成できるスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0009】
請求項4および5記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの引手は金属から作製し、係合部分は合成樹脂を用いて引手に一体的に成形し、軽快な係合ができる係合機構を備えた引手を簡易に作製できるスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0010】
請求項6および7記載の発明は、それぞれ請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの引手同士の重合をいろいろな形態で重合することができ、その重合形態を特定することによって、スライドファスナーの適用範囲の拡充を図ったスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0011】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの引手同士の重合により、重合できる形態を特定し、簡易に係脱操作を行うことができる引手を備えたスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0012】
請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの引手同士または引手と摘み片とによる係合形態を特定し、簡単に係合部材を調達でき、簡易に係脱操作を行うことができる引手を備えたスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0013】
請求項10記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの引手同士または引手と摘み片との重合形態を特定し、錠前、封止具を横方向から施錠または封止できるスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、この発明のうち請求項1記載の発明は、ファスナーチェン1を閉鎖したとき、スライダー2の引手3と受部材4としての他のスライダー2の引手3または摘み片5とが同一方向へ向けて重合できる形に形成し、引手3の表面と受部材4としての引手3または摘み片5の表面との双方に係合部6を設けて係合できる形に形成し、引手3と受部材4とが同一方向へ向けて重合したとき、互いに合致する施錠用または封止用の透孔9を引手3および受部材4に設け、市販されている錠前25または封止具26によって施錠または封止できるスライドファスナー用スライダーを主な構成とするものである。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、引手3と対向する受部材4は、ファスナーチェン1に配置したスライダー2に対し、対向して突き合わせ状に配置した他のスライダー2の引手3から形成したスライドファスナー用スライダーである。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、引手3と対向する受部材4は、ファスナーチェン1に配置したスライダー2の引手3に対し、ファスナーチェン1の末端に、一端を固定した摘み片5から形成したスライドファスナー用スライダーである。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、ファスナーチェン1において対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の引手3は、双方ともに亜鉛合金、アルミニウム合金などの金属を用いて、引手3の一部に穴部10のある引手をダイカスト成形で形成し、穴部10の周囲にポリアセタール、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑製樹脂を用いて、係合部6として係合凸部7または係合凹部8を射出成形したスライドファスナー用スライダーである。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成に加え、金属製の引手3に設けた穴部10の周囲に引手3よりも厚さが薄い舌片11を設け、この舌片11が埋装される状態で熱可塑性樹脂を用いて係合部6として係合凸部7または係合凹部8を射出成形したスライドファスナー用スライダーである。
【0019】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、ファスナーチェン1において対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の一方の引手3は、中央部分に対向する他方のスライダー2における引手取付部12が嵌装することができる長孔13を設けたスライドファスナー用スライダーである。
【0020】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、ファスナーチェン1において対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の引手3は、それぞれがへの字状に屈曲する形に形成し、引手3が伏せた状態で重合できる形に形成してたスライドファスナー用スライダーである。
【0021】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、ファスナーチェン1において対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の一方の引手3は、係合部6として上方の開口部分が狭まる断面形状が凹状すなわちリップ溝形15の係合凸部7を引手3の表面に設け、他方の引手3は係合部6として両側外縁にリップ溝形15の係合凸部7の縁が装入できる切欠状の切欠部16を形成した係合凹部8を設けて係合できる形に形成したスライドファスナー用スライダーである。
【0022】
請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の引手3同士が重合する面、またはファスナーチェン1に配置したスライダー2の引手3の表面と、引手3に対向する受部材4としての摘み片5の表面において、一方の係合部6として雄形面ファスナー片18を装着し、他方の係合部6として雌形面ファスナー片19を装着して係合できる形に形成したスライドファスナー用スライダーである。
【0023】
請求項10記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の引手3同士の重合面、またはファスナーチェン1に配置したスライダー2の引手3の表面と受部材4としての摘み片5の表面に起立する固定板20を設け、この固定板20が垂直面で重合できる形に形成するとともに、固定板20が重合したとき、合致する施錠用または封止用の透孔9を固定板20の水平横方向に設けて、錠前30、封止具により施錠または封止ができる形に形成したスライドファスナー用スライダーである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のスライドファスナー用スライダーについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0025】
この発明のスライドファスナー用スライダーは、図1〜3に示すようにスライダー2は胴体21と引手3から形成され、胴体21は上翼板22と下翼板23とを案内柱24で連結し、上翼板22と下翼板23の両側にはガイドフランジ25が設けられている。また上翼板22の表面には引手3を取り付けるための環状の引手取付部12が設けられ、この引手取付部12は後口側が上翼板22から隔離され肩口側のみが連結されている。この上翼板22の引手取付部12に長尺状の引手3の一端に穿設した取付孔26を嵌挿して引手3を自由に揺動できるように取り付ける。
【0026】
この発明のスライダー2は、ファスナーチェン1に2個のスライダー2を対向して突き合わせ状、すなわち胴体21の案内柱24が当接する形で装着される。一方の引手3は中央部分に対向するスライダー2の引手取付部12が嵌入できる長孔13を穿設し、さらに長孔13の先端側に設けた円形の穴部10の周囲に、係合部6として樹脂から成形された環状に表面へ突出し、先端が内方へ膨出する係合凹部8を設け、係合凹部8の中心には円形の施錠用または封止用の透孔9を貫設する。他方の引手3は取付孔26に近い部分に設けた円形の穴部10の周囲に、係合部6として樹脂から成形して環状に表面へ突出し、先端が外方へ膨出する係合凸部7を設け、係合凸部7の中心にも係合凹部8と同様に円形の施錠用または封止用の透孔9を貫設する。
【0027】
ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置したスライダー2は、図2に示すように係合凹部8を設けた引手3を胴体21の肩口側すなわち案内柱24側へ倒伏させて対向するスライダー2の引手3と重ね合わせ、引手取付部12を長孔13に嵌入させ、さらに係合部6としての係合凹部8と係合凸部7とを係合させて固定することによって、係合凸部7と係合凹部8の中心に穿設した透孔9が合致し表裏へ貫通され、係合凸部7と係合凹部8とを係合させると引手3を仮固定でき、また引手3の揺動を防ぎ、さらに透孔9に錠前30の錠杆31を挿通して施錠するか、または封止具によって封止することによって、ファスナーチェン1は開口することができない。
【0028】
上記のスライダー2は胴体21、引手3とともに亜鉛合金、アルミニウム合金を用いてダイカスト成形し、引手3に設けた穴部10の周囲に係合部6を形成するため、ポリアセタール、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を用いて、環状の中央に透孔9を設けた係合凸部7と係合凹部8とを射出成形手段によって成形する。この際、金属製の引手3に樹脂を容易かつ確実に取り付けるため、図3に示すように穴部10の周囲に引手3の厚みよりも薄い舌片11を周設し、この舌片11を埋装する形で樹脂を射出成形して係合凸部7と係合凹部8を形成する。なお施錠用または封止用の透孔9は必ずしも係合凸部7と係合凹部8の中心に設置することなく、引手3を長尺状に形成して他の部分に係合部分とは別個に形成することもできる。また、係合凸部7と係合凹部8とを反対に設置してもよい。
【0029】
図4に示すスライダー2の引手3は、係合部6としての係合凸部7と係合凹部8における係合部分の形態の変形例を示すものであり、ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の引手3は、金属製で引手3の穴部10の周囲に舌片11を周設し、一方のスライダー2の引手3を胴体21の肩口側へ倒伏する引手3には、長孔13の先端側に設けた穴部10の周辺の舌片11に樹脂を成形することにより、表面へ円環状に突出し、かつ先端が外方へ膨出し中央に透孔9を備えた係合凸部7を設け、他方のスライダー2の引手3は取付孔26の近傍に、係合凸部7と係合するための係合凹部8を樹脂により穴部10の周囲に射出成形する。
【0030】
係合凹部8は舌片11の周囲に引手3と略同厚で中央に透孔9有し、透孔9の入口が傾斜するガイド面27を形成し、このガイド面27の内面の一部に透孔9内へ突出し、係合凸部7と係合できる形に形成する。係合凸部7と係合凹部8を係合させると引手3は仮固定され引手3の揺動を防ぐ。また透孔9に錠前30の錠杆31を挿通して施錠することにより、ファスナーチェン1は開口することができない。
【0031】
図5、6に示すスライダー2の引手3は、係合部6としての係合凸部7と係合凹部8の係合部分における形態の変形例を示すものであり、ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置されたスライダー2における、一方の引手3の先端側に円形の穴部10を設け、この穴部10の周囲に舌片11を設ける。舌片11の周囲には引手3の両側に沿う形で平行に突出し、横断面形状が凹状すなわちリップ溝形15の形状を呈する係合凸部7を樹脂によって射出成形するとともに、中央に施錠用または封止用の透孔9を設ける。
【0032】
対向する他方の引手3は、係合凸部7に設けた透孔9と合致し同経の貫通する透孔9を金属製の引手3に設け、この透孔9の両側に前記リップ溝形15の係合凸部7が係合できるように、引手3の縁部を切り欠いて凹状の切欠部16を設けて係合凹部8を形成し、係合凸部7と係合凹部8とを係合させると引手3を仮固定でき引手3の揺動を防ぎ、また透孔9に錠前30の錠杆31を挿通して施錠することにより、ファスナーチェン1は開口することができない。
【0033】
図7に示すスライダー2の引手3は、係合部6における形態の変形例を示すものであり、ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置されたスライダー2の引手3は、一方の引手3に長孔13を設け、この長孔13の先端側に円形の施錠用または封止用の透孔9を穿設し、この透孔9の周囲に、中央に円形の透孔9を設けた雄形面ファスナー片18を接着剤によって接着して係合部6を形成する。
【0034】
他方の引手3は取付孔26の近傍で双方の引手3を重ね合わせたとき、透孔9に合致する個所に透孔9を設け、この透孔9の周囲に、中央に円形の透孔9を設けた雌形面ファスナー片19を接着剤で接着して係合部6を形成し、雄形面ファスナー片18と雌形面ファスナー片19とが係合させることによって、仮固定ができ引手3の揺動を防ぐ、また透孔9に錠前30の錠杆31を挿通して施錠することによりファスナーチェン1は開口させることができない。
【0035】
なお、ここでは係合部6として雄形面ファスナー片18と雌形面ファスナー片19とを用いて係合させるが、係合部6として用いるのは雄形面ファスナー片18と雌形面ファスナー片19との係合のみでなく、面ファスナー片として雌雄混在形面ファスナー片同士、また雌雄混在形面ファスナー片と雄形面ファスナー片、あるいは雄形面ファスナー片同士であっても係合が可能であるから、係合部6として用いることができる。
【0036】
図8に示すスライダー2の引手3は、引手3の形態の変形例を示すものであり、ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の引手3は、一方の引手3は対向するスライダー2の引手取付部12を避ける形で引手3をへの字状に屈曲させてうつぶせに倒す。そして先端側に各種の係合凸部7または係合凹部8を設置する。他方の引手3は取付孔26の近傍をへの字状に屈曲させて、対向スライダー2の引手3と重合できるように形成し、かつ前記各種の係合凸部7または係合凹部8と対向する係合凹部8または係合凸部7を設置して係合できる形に形成した引手3である。
【0037】
図9、10に示すスライダー2の引手3は、施錠機構の変形例を示すものであり、ファスナーチェン1に対向して突き合わせ状に配置したスライダー2の引手3は、胴体21の肩口側へ倒伏させる引手3は長尺で中央に対向するスライダー2の引手取付部12を嵌入できる長孔13を設け、長孔13の先端側に係合部6として係合凹部8を形成し、この係合凹部8から先端を分厚い中実状の固定板20を起立状に設け、この固定板20に施錠用または封止用の透孔9を水平横方向に穿設する。
【0038】
他方のスライダー2の引手3は、短尺で引手取付孔26の近傍に係合部6として係合凸部7を設け、この係合凸部7から先端にかけて前記対向する引手3に設けた固定板20に対応できるように引手3の両側に起立する固定板20を立設して透孔9を水平横方向に設ける。したがって対向スライダー2の引手3を倒伏して係合凸部7と係合凹部8とを係合させると固定板20に設けた透孔9が合致し、この透孔9に錠前30の錠杆31を挿通して施錠する。
【0039】
図11は、引手3の固定板20の変形例を示すものであり、胴体21の肩口側へ倒伏する引手3の両側縁に固定板20を起立させ、対向する引手3の両側縁に起立して設けた固定板20間に嵌め込んで係合させる引手3である。
【0040】
最後に図12に示すスライダー2の引手3は、ファスナーチェン1には1個のスライダー2を配置し、ファスナーチェン1の端部に受部材4としての摘み片5を縫着して取り付け、この摘み片5は柔軟な皮革が好ましく摘み片5には引手3に設けた係合凹部8に対向するため金属製の係合凸部7を取り付ける。係合凸部7、係合凹部8の中心には透孔9が設けられ錠前30の錠杆31を挿通できるように形成されている。
【0041】
以上説明したとおり、受部材4はスライダー2の引手3であろ、摘み片5であるが、これ以外にもファスナーチェン1の端部に固定されるU字状の上止めに係合凸部7を係合部6として設けてもよい。また、各種の形態の合成樹脂製の係合凸部7、係合凹部8を金属製のスナップタイプに形成してもよい。
【0042】
【発明の効果】
この発明のスライドファスナーの止部は、以上説明したとおりの構成であり、この構成によって下記の効果を奏するものである。
【0043】
この発明のうち請求項1記載の発明は、ファスナーチェンの閉鎖時にスライダーの引手と受部材とが同一方向において重合可能に形成し、引手の表面と受部材の表面との双方に係合部を設けて係合可能に形成し、引手と受部材とが重合したとき、合致する施錠または封止用の透孔を引手および受部材に設けたことによって、引手と受部材とが同一方向で重合し係合するので、引手が仮固定され揺動するのを容易に防ぎ、かつ合致する透孔を利用して、市販の錠前、封止具を使用して簡単に施錠または封止でき、安心して使用できる効果がある。
【0044】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、受部材は、スライダーに対向して衝合状に配したスライダーの引手から形成したことによって、スライダーの引手と対向する受部材は、ファスナーチェンに対向状に配したスライダーの引手であるから、ファスナーチェンのいかなる個所においても引手を仮固定し揺動するのを防ぐとともに、施錠によりファスナーチェンの開口を簡単に防ぐことができる効果がある。
【0045】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、受部材は、ファスナーチェンの末端に一端を固定した摘み片から形成したことによって、スライダーの引手と対向する受部材は、ファスナーチェンの端部においてスライダーの引手を仮固定し揺動するのを防ぐとともに、施錠によりファスナーチェンの開口を簡単に防ぐことができる効果がある。
【0046】
請求項4および5記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、対向して衝合状に配したスライダーにおける双方の引手を金属製にし、引手に穴部を設けてその周囲に係合部として合成樹脂製の係合凸部または係合凹部を成形するか、または穴部の周囲に薄い舌片を設けて埋装する形で係合部分を成形したことによって、金属製の引手に合成樹脂製の係合部分を簡易に成形することができ、そのうえ係合部分を強固かつ安定した状態で成形できる効果がある。
【0047】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、対向して衝合状に配したスライダーにおける一方の引手の中央に、対向するスライダーにおける引手取付部を嵌挿するための長孔を設けたことによって、対向するスライダーの引手を重合したとき、嵩高にならず体裁のよいスライダーに仕上げられる効果がある。
【0048】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、対向して衝合状に配したスライダーの引手を、それぞれへの字状に形成し、伏臥させて重合可能に形成したことによって、対向するスライダーの引手を重合したとき、引手の端部が表面へ浮き上がって他物に引っ掛かる弊害を防ぐ効果がある。
【0049】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、対向して衝合状に配したスライダーの引手は、一方の引手に係合部として開口部分が狭まる断面凹状のリップ溝形の係合凸部、他方の引手に係合部として両側外縁に切欠部を形成した係合凹部を設け、係合可能に形成したことによって、対向するスライダーの引手を重合したとき、引手間の空隙を最小限にし係合機構を嵩張らない形に仕上げることができる効果がある。
【0050】
請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、スライダーの引手と受部材の表面に、係合部として一方に雄形面ファスナー片を装着し、他方に雌形面ファスナー片を装着して係合可能に形成したことによって、簡単に入手できかつ容易に装着できる係合部材を採択することができ、簡易に製品を作製できる効果がある。
【0051】
請求項10記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、スライダーの引手と受部材とに起立する固定板を設け、固定板に施錠または封止用の透孔を横設したことによって、対向状に配したスライダーの引手同士または引手と摘み片を使用製品に装着したとき、製品と引手間に空隙がなく施錠することが難しい場合など錠杆を横方向から差し込みできるので施錠操作が容易にできる効果があるなど、この発明が奏する効果はきわめて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】対向するスライダーの斜視図である。
【図2】同上の引手を重合し係合した状態の正面図である。
【図3】同上の引手のA−A線断面図である。
【図4】引手の係合部分の変形例を示す断面図である。
【図5】対向するスライダーの第1変形例を示す斜視図である。
【図6】同上の引手の係合部分における断面図である。
【図7】対向するスライダーの第2変形例を示す斜視図である。
【図8】対向するスライダーの第3変形例を示す側面図である。
【図9】対向するスライダーの第4変形例を示す斜視図である。
【図10】同上のスライダーの一部を切欠した側面図である。
【図11】対向するスライダーの第5変形例を示す一部を切欠した側面図である。
【図12】スライダーと摘み片を対向状に配した状態を示す斜視図である。
【図13】公知のスナップ連結具の断面図である。
【図14】公知の施錠機構を内装したスライダーの一部を切欠した側面図である。
【符号の説明】
1 ファスナーチェン
2 スライダー
3 引手
4 受部材
5 摘み片
6 係合部
7 係合凸部
8 係合凹部
9 透孔
10 穴部
11 舌片
12 引手取付部
13 長孔
15 リップ溝形
16 切欠部
18 雄形面ファスナー片
19 雌形面ファスナー片
20 固定板
Claims (10)
- ファスナーチェン1の閉鎖時にスライダー2の引手3と受部材4とが同一方向において重合可能に形成し、引手3の表面と受部材4の表面との双方に係合部6を設けて係合可能に形成し、引手3と受部材4とが重合したとき、合致する施錠または封止用の透孔9を引手3および受部材4に設けたことを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
- 受部材4は、スライダー2に対向して衝合状に配したスライダー2の引手3から形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
- 受部材4は、ファスナーチェン1の末端に一端を固定した摘み片5から形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
- 対向して衝合状に配したスライダー2における双方の引手3を金属製にし、該引手3に穴部10を穿設して穴部10の周囲に係合部6として合成樹脂製の係合凸部7または係合凹部8を成形してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
- 引手3における穴部10の周囲に引手3より薄い舌片11を周設し、該舌片11を埋装する形で係合部6として係合凸部7または係合凹部8を成形してなる請求項4記載のスライドファスナー用スライダー。
- 対向して衝合状に配したスライダー2における一方の引手3の中央に、対向するスライダー2における引手取付部12を嵌挿するための長孔13を穿設してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
- 対向して衝合状に配したスライダー2の引手3を、それぞれへの字状に形成し、伏臥させて重合可能に形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
- 対向して衝合状に配したスライダー2の引手3は、一方の引手3に係合部6として開口部分が狭まる断面凹状のリップ溝形15の係合凸部7、他方の引手3に係合部6として両側外縁に切欠部16を形成した係合凹部8を設け、係合可能に形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
- スライダー2の引手3と受部材4の表面に、係合部6として一方に雄形面ファスナー片18を装着し、他方に雌形面ファスナー片19を装着して係合可能に形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
- スライダー2の引手3と受部材4とに起立する固定板20を設け、該固定板20に施錠または封止用の透孔9を横設してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
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