JP2004048540A - コンテンツ取得方法、コンテンツ送信方法、端末装置およびコンテンツ送信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】特殊な記録媒体や特別な回路を必要としないで、コンテンツ情報を十分に保護することができようにする。
【解決手段】端末装置は、固有のシリアル番号を保持するものである。端末装置からサーバ装置にコンテンツ要求を送信する際には、そのシリアル番号を併せて送信する。サーバ装置は、端末装置から、コンテンツ要求およびシリアル番号を受信したら、要求されたコンテンツ情報を、そのシリアル番号を鍵として暗号化して、端末装置に送信する。端末装置は、その暗号化されたコンテンツ情報を受信し、内部記憶装置または外部記憶装置に格納する。さらに、端末装置は、その暗号化されたコンテンツ情報を、自己のシリアル番号を鍵として復号化する。
【選択図】 図7
【解決手段】端末装置は、固有のシリアル番号を保持するものである。端末装置からサーバ装置にコンテンツ要求を送信する際には、そのシリアル番号を併せて送信する。サーバ装置は、端末装置から、コンテンツ要求およびシリアル番号を受信したら、要求されたコンテンツ情報を、そのシリアル番号を鍵として暗号化して、端末装置に送信する。端末装置は、その暗号化されたコンテンツ情報を受信し、内部記憶装置または外部記憶装置に格納する。さらに、端末装置は、その暗号化されたコンテンツ情報を、自己のシリアル番号を鍵として復号化する。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、インターネットなどの通信ネットワークを通じて送信元とクライアントとの間でコンテンツ情報を送受信する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
PC(Personal Computer)などの端末装置によってインターネット上の送信元のサーバ装置に、音楽ファイルや画像ファイルなどのデータファイル、またはゲームソフトや各種アプリケーションソフトなどのプログラムファイルからなるコンテンツ情報を要求し、これを受けて、送信元のサーバ装置からクライアント側の端末装置にコンテンツ情報を送信するシステムが考えられている。
【0003】
この場合、コンテンツ情報としては、従来、各クライアントに対して、内容的にも、形式的にも、同じものが配布される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のコンテンツ送受信方法では、各クライアントに対して、内容的にも、形式的にも、同じコンテンツ情報が配布されるので、ある端末装置でコンテンツ情報をダウンロードした場合に、何らかの方法で、そのコンテンツ情報を他の端末装置に移動することができた場合には、他の端末装置でも、そのコンテンツ情報のデータファイルを再生し、プログラムファイルを実行できてしまう。
【0005】
そのため、コンテンツ情報を有料として、コンテンツ配布者が、許可した端末装置以外の端末装置でのコンテンツ情報の利用を制限したい場合でも、不正なコピーや再生などが容易になされてしまうことになり、コンテンツ情報の保護が不十分となる。
【0006】
そこで、著作権保護対応のIC記録メディアとして、出願人によって“マジックゲートメモリースティック”(登録商標)が考えられている。これは、当該メディアに記録するデータの暗号化、および当該メディアと当該メディア対応機器との間の相互認証によって、不正なコピーや再生などを防止するものである。
【0007】
しかし、この場合、記録媒体として特殊な記録メディアを必要とし、端末装置にも特別な回路を必要とするので、他の記録媒体との間で互換性が得られないとともに、端末装置のコストアップを来たす。
【0008】
そこで、この発明は、特殊な記録媒体や特別な回路を必要としないで、コンテンツ情報を十分に保護することができ、特に有料コンテンツ情報の配布に大きく寄与するコンテンツ取得方法およびコンテンツ送信方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明のコンテンツ取得方法は、
当該の端末装置に固有の情報を保持する端末装置において、通信ネットワークを通じてコンテンツ送信元からコンテンツ情報を取得する方法であって、
前記固有情報を付加して、前記コンテンツ送信元にコンテンツ要求を送信する工程と、
そのコンテンツ要求に応答して前記コンテンツ送信元から送信された、前記固有情報を鍵として暗号化されたコンテンツ情報を受信する工程と、
その暗号化されたコンテンツ情報を記憶装置に格納する工程と、
を備えるものである。
【0010】
この発明のコンテンツ送信方法は、
当該の端末装置に固有の情報を保持する端末装置に対して、通信ネットワークを通じてコンテンツ情報を送信する方法であって、
前記端末装置からの、前記固有情報が付加されたコンテンツ要求を受信する工程と、
その受信した固有情報を鍵としてコンテンツ情報を暗号化する工程と、
その暗号化したコンテンツ情報を前記端末装置に送信する工程と、
を備えるものである。
【0011】
上記のコンテンツ取得方法またはコンテンツ送信方法では、コンテンツ情報を要求した端末装置でダウンロードされたコンテンツ情報が他の端末装置に移動しても、当該のコンテンツ情報は、これを要求した端末装置に固有の情報を鍵として暗号化されていて、他の端末装置では復号化することができない。
【0012】
したがって、コンテンツ情報を十分に保護することができる。しかも、記録媒体として、特殊な記録メディアを必要としないとともに、端末装置にも、コンテンツ復号化プログラムなどのソフトウェア以外に特別な回路を必要としない。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔コンテンツ送受信システムの実施形態:図1〜図8〕
(システム全体の概要:図1)
図1に、この発明のコンテンツ送受信システムの一実施形態の概要を示す。
【0014】
このコンテンツ送受信システムは、クライアント側の端末装置90と、コンテンツ送信元のサーバ装置100とが、インターネット110によって接続され、端末装置90からの要求によって、サーバ装置100から端末装置90にコンテンツ情報が送信されるものである。
【0015】
さらに、この実施形態では、端末装置90が、モデムを介して電話回線に接続されるなどによってインターネット110に接続することができるベース装置10と、このベース装置10との間の無線通信によってベース装置10に対してコマンドを発行して、インターネット110に接続することができる表示端末50とによって構成される。
【0016】
端末装置90は、固有のシリアル番号を保持するものである。そして、端末装置90からサーバ装置100にコンテンツ要求を送信する際には、そのシリアル番号を併せて送信する。サーバ装置100は、端末装置90から、コンテンツ要求およびシリアル番号を受信したら、要求されたコンテンツ情報を、そのシリアル番号を鍵として暗号化して、端末装置90に送信する。
【0017】
この場合の暗号アルゴリズムとしては、共通鍵暗号化で一般に用いられているDES(Data Encryption Standard)暗号アルゴリズムなどを用いることができる。
【0018】
端末装置90は、この自己のシリアル番号を鍵として暗号化されたコンテンツ情報を受信し、内部記憶装置または外部記憶装置に格納する。さらに、端末装置90は、その暗号化されたコンテンツ情報を、自己のシリアル番号を鍵として復号化し、コンテンツ情報を再生する。
【0019】
(ベース装置および表示端末の外観構成:図2および図3)
図2は、ベース装置10の一例の外観構成を示し、図3は、表示端末50の一例の外観構成を示す。
【0020】
図2に示すように、ベース装置10は、正面部12と後方部14を接合して一体化した構造とされ、正面部12の左右位置には、表示端末50との間の無線通信用の平面状のアンテナ45が設けられる。
【0021】
アンテナ45の一方は、ベース装置10の前方側に半球面状の放射パターンを形成するものとされ、他方は、逆にベース装置10の後方側に半球面状の放射パターンを形成するものとされて、一方および他方の受信レベル情報に基づいて実際に送信および受信を行うアンテナが選択されることによって、両者を合わせたものとして、全球面状の放射パターンを有するアンテナが形成されて、ベース装置10と表示端末50との位置関係の如何にかかわらず、ベース装置10と表示端末50との間の無線通信が良好に行われるように構成される。
【0022】
正面部12は、後方側に傾いたものとされ、その中央下部に、表示端末50をベース装置10に立て掛けるための支持体16が設けられ、支持体16の内側に、一対の充電端子18が設けられる。また、後方部14の下部背面には、後述のアンテナ端子や回線端子などの各種端子が設けられる。
【0023】
図3に示すように、表示端末50の正面には、LCD(液晶ディスプレイ)51が設けられ、その表示画面上には、タッチパネル52が設けられ、LCD51の左右には、上部にスピーカ53が設けられ、下部にベース装置10との間の無線通信用の平面状のアンテナ55が設けられる。
【0024】
ベース装置10のアンテナ45と同様に、アンテナ55の一方は、表示端末50の前方側に半球面状の放射パターンを形成するものとされ、他方は、逆に表示端末50の後方側に半球面状の放射パターンを形成するものとされて、一方および他方の受信レベル情報に基づいて実際に送信および受信を行うアンテナが選択されることによって、両者を合わせたものとして、全球面状の放射パターンを有するアンテナが形成されて、表示端末50とベース装置10との位置関係の如何にかかわらず、表示端末50とベース装置10との間の無線通信が良好に行われるように構成される。
【0025】
表示端末50の正面の右側部分には、スピーカ53の下側に、インデックスボタン54a、ジャンプボタン54b、およびチャンネルボタン54c,54dが設けられる。
【0026】
インデックスボタン54aは、これを押すことによって、LCD51上に図示するようなインデックス画面を表示するものであり、ユーザは、タッチペンまたは指で、いずれかのメニューにタッチすることによって、テレビの選局、ベース装置10に接続された外部機器の操作、インターネットへの接続、メールの作成・送信、アルバムの作成・表示などを行うことができる。
【0027】
ジャンプボタン54bは、これを押すことによって、一つ前に受信していたテレビチャンネルを受信することができるものであり、チャンネルボタン54cは、これを押すことによって、LCD51上に表示される操作画面が、テレビ→外部機器→インターネット→メール→アルバム→テレビの順に切り替えられるものであり、チャンネルボタン54dは、これを押すことによって、LCD51上に表示される操作画面が、上記の順とは逆の順に切り替えられるものである。
【0028】
アルバムとは、デジタルカメラなどで撮影してメモリカード57に記録した画像を、LCD51上に表示し、LCD51上で加工し、LCD51上で作成したメールに添付し、あるいは、テレビの画像を静止画として、またはメールで受信した画像やインターネット上で取得した画像などを、表示端末50内またはメモリカード57に保存するなどである。
【0029】
表示端末50の右側面には、メモリカード57が装着されるスロット58が設けられ、底面には、一対の充電端子56が設けられる。
【0030】
表示端末50の背面には、表示端末50を自立させるためのU形のスタンド59が開閉可能に取り付けられ、図では省略したが、スタンド59で囲まれる部分にバッテリ収納部が設けられ、これにバッテリが収納される。
【0031】
表示端末50は、手に持って使用し、または、スタンド59を開いて、適当な面上に適当な傾斜角で自立させて使用し、あるいは、ベース装置10の正面部12に立て掛けて使用することができる。
【0032】
表示端末50をベース装置10に立て掛ける場合には、表示端末50の充電端子56が、ベース装置10の充電端子18に接触し、接続されることによって、表示端末50に装着されたバッテリを、ベース装置10によって充電することができる。
【0033】
(ベース装置および表示端末の機能ブロック構成:図4および図5)
図4に、ベース装置10の機能ブロック構成の一例を示す。制御部30は、CPU31を備え、そのバス32に、CPU31が実行すべきプログラムや固定データなどが書き込まれたROM33、およびCPU31のワークエリアなどとして機能するRAM34などが接続される。
【0034】
アンテナ端子11には、テレビ放送の受信用のアンテナ1が接続され、そのアンテナ1で受信されたテレビ放送信号が、チューナ21で選局復調され、さらにデジタル映像データおよびデジタル音声データに変換されて、バス32に送出される。
【0035】
回線端子13には、電話回線3が接続され、その回線端子13が、モデム23を介してバス32に接続される。
【0036】
また、ADSLモデムやCATVモデムなどの接続用のイーサネット(登録商標)端子15が、インタフェース25を介してバス32に接続される。
【0037】
外部機器接続用の端子17には、外部機器7として、DVDプレーヤやハードディスクレコーダ、またはデジタルCSチューナなどが接続され、これからの映像データおよび音声データが、インタフェース27を介してバス32に送出される。
【0038】
さらに、端子19にAVマウス9が接続されるとともに、端子19がインタフェース29を介してバス32に接続され、制御部30からのコマンド信号によってAVマウス9の発光部から送出された赤外線遠隔操作信号が、外部機器7に設けられた受光部で受信されることによって、外部機器7が操作される。
【0039】
一方、バス32に、BBP(Base Band Processor)41が接続され、BBP41に、送受信部42が接続され、送受信部42に、上記のアンテナ45が接続される。
【0040】
ベース装置10から表示端末50に送信される信号は、BBP41でベースバンド処理された後、送受信部42で変調され、無線周波数の信号に変換されて、送受信部42からアンテナ45を介して表示端末50に送信される。
【0041】
また、表示端末50からベース装置10に送信された無線周波数の信号は、アンテナ45を介して送受信部42で受信され、送受信部42で周波数変換され、復調された後、BBP41でベースバンド処理されて、バス32に取り込まれる。
【0042】
図5に、表示端末50の機能ブロック構成の一例を示す。制御部70は、CPU71を備え、そのバス72に、プログラムROM73、フラッシュメモリ74、RAM75、およびユーザメモリ76が接続される。図3に示したスロット58にメモリカード57が装着されたときには、そのメモリカード57がバス72に接続される。
【0043】
プログラムROM73には、CPU71が実行すべき後述のコンテンツ取得処理ルーチンおよびコンテンツ復号化プログラムなどのプログラムや、必要な固定データなどが、あらかじめ書き込まれる。
【0044】
フラッシュメモリ74には、端末装置90(ベース装置10および表示端末50)の出荷時に、当該の端末装置90に固有のシリアル番号が書き込まれる。
【0045】
RAM75は、CPU71のワークエリアなどとして機能するものであり、ユーザメモリ76は、上述したアルバム用の画像データや、後述の暗号化されたコンテンツ情報が書き込まれるものである。
【0046】
暗号化されたコンテンツ情報は、メモリカード57に格納することもできる。その場合、メモリカード57としてメモリースティック(登録商標)を用いる場合でも、上述した著作権保護対応の“マジックゲートメモリースティック”(登録商標)ではなく、著作権保護に対応していないメモリースティック(登録商標)を用いることができる。
【0047】
バス72には、表示制御部91を介してLCD51が接続されるとともに、DA変換回路93および音声増幅回路95を介してスピーカ53が接続される。また、タッチパネル52が、座標検出部92を介してバス72に接続されるとともに、図3に示したインデックスボタン54aなどを含むキー操作部54が、入力インタフェース94を介してバス72に接続される。
【0048】
一方、バス72に、BBP81が接続され、BBP81に、送受信部82が接続され、送受信部82に、上記のアンテナ55が接続される。
【0049】
表示端末50からベース装置10に送信される信号は、BBP81でベースバンド処理された後、送受信部82で変調され、無線周波数の信号に変換されて、送受信部82からアンテナ55を介してベース装置10に送信される。
【0050】
また、ベース装置10から表示端末50に送信された無線周波数の信号は、アンテナ55を介して送受信部82で受信され、送受信部82で周波数変換され、復調された後、BBP81でベースバンド処理されて、バス72に取り込まれる。
【0051】
(サーバ装置の構成:図6)
図6は、コンテンツ送信元のサーバ装置100の一例を示す。
【0052】
サーバ装置100は、CPU101を備え、そのバス102に、プログラム記憶装置部103、コンテンツ記憶装置部104、およびメインメモリ105などが接続される。
【0053】
プログラム記憶装置部103には、CPU101が実行すべき後述のコンテンツ送信処理ルーチンやコンテンツ暗号化プログラムなどがロードされ、コンテンツ記憶装置部104には、各種のコンテンツ情報、すなわち、音楽ファイルや画像ファイルなどのデータファイル、またはゲームソフトや各種アプリケーションソフトなどのプログラムファイルが格納される。
【0054】
また、インターネットとの接続用に、バス102には、インタフェース106を介してモデム107が接続される。
【0055】
(コンテンツ情報の送信、取得、再生:図7および図8)
上述したコンテンツ送受信システムでは、以下の方法によって、コンテンツ情報が、送信元のサーバ装置100からクライアント側の端末装置90に送信され、端末装置90において取得される。
【0056】
ただし、上述した例の端末装置90では、表示端末50がベース装置10を介してサーバ装置100との間で、以下のような送受信を行う。
【0057】
図7の左側に、表示端末50のCPU71が行うコンテンツ取得処理ルーチンの一例を示し、右側に、サーバ装置100のCPU101が行うコンテンツ送信処理ルーチンの一例を示す。
【0058】
このコンテンツ取得処理ルーチン130およびコンテンツ送信処理ルーチン140では、ユーザの接続操作によって表示端末50がインターネット110を介してサーバ装置100に接続することによって、それぞれの処理を開始する。
【0059】
そして、クライアント側のコンテンツ取得処理ルーチン130では、まずステップ131で、サーバ側にコンテンツ要求を送信する。
【0060】
サーバ側のコンテンツ送信処理ルーチン140では、ステップ141で、このコンテンツ要求を受信して、クライアント側にACK(acknowledgement)を送信し、さらにステップ142で、クライアント側にシリアル番号の送信を要求する。
【0061】
クライアント側のコンテンツ取得処理ルーチン130では、コンテンツ要求後、ステップ132で、サーバ側からのACKを受信し、さらにステップ133で、サーバ側からのシリアル番号の送信要求を受信して、表示端末50のフラッシュメモリ74に保持されているシリアル番号をサーバ側に送信する。
【0062】
この場合、シリアル番号を、SSL(Secure Sockets Layer)などの方法によって暗号化して送信するように、システムを構成してもよい。
【0063】
サーバ側のコンテンツ送信処理ルーチン140では、シリアル番号の送信要求後、ステップ143で、クライアント側からのシリアル番号を受信して、クライアント側にACKを送信し、さらにステップ144で、受信したシリアル番号を確認する。
【0064】
シリアル番号が暗号化されて送信される場合には、このとき、その暗号化されたシリアル番号を復号化する。
【0065】
さらに、サーバ側のコンテンツ送信処理ルーチン140では、ステップ145で、プログラム記憶装置部103にロードされているコンテンツ暗号化プログラムを起動させ、コンテンツ記憶装置部104からクライアント側が要求するコンテンツ情報を読み出して、そのコンテンツ情報を、受信したシリアル番号の値を鍵として暗号化し、次にステップ146で、その暗号化したコンテンツ情報をクライアント側に送信する。
【0066】
上述したように、この場合の暗号アルゴリズムとしては、共通鍵暗号化で一般に用いられているDES(Data Encryption Standard)暗号アルゴリズムなどを用いることができる。
【0067】
クライアント側のコンテンツ取得処理ルーチン130では、ステップ133でシリアル番号を送信し、ステップ134でサーバ側からのACKを受信した後、ステップ135で、上記の暗号化されたコンテンツ情報を受信して、サーバ側にACKを送信し、さらにステップ136で、その受信した暗号化されたコンテンツ情報を、図5に示したユーザメモリ76またはメモリカード57に格納して、コンテンツ取得処理を終了する。
【0068】
サーバ側のコンテンツ送信処理ルーチン140では、コンテンツ情報の送信後、ステップ147で、クライアント側からのACKを受信して、コンテンツ送信処理を終了する。
【0069】
表示端末50では、このように取得した暗号化されたコンテンツ情報を、以下のような方法で、復号化し、再生することができる。
【0070】
図8は、表示端末50のCPU71が行うコンテンツ再生処理ルーチンの一例を示す。このコンテンツ再生処理ルーチン150では、上記のように暗号化されたコンテンツ情報をユーザメモリ76またはメモリカード57に格納した後、ユーザの再生操作によって、まずステップ151で、プログラムROM73に書き込まれているコンテンツ復号化プログラムを起動させ、次にステップ152で、ユーザメモリ76またはメモリカード57から暗号化されたコンテンツ情報を読み出し、次にステップ153で、その暗号化されたコンテンツ情報を、フラッシュメモリ74に保持されている自己のシリアル番号を鍵として復号化し、次にステップ154で、その復号化したコンテンツ情報を再生する。
【0071】
この場合の再生とは、コンテンツ情報が音楽ファイルや画像ファイルなどのデータファイルである場合には、音楽や画像などとして出力し、コンテンツ情報がゲームソフトや各種アプリケーションソフトなどのプログラムファイルである場合には、そのプログラムを実行するものである。
【0072】
〔他の実施形態〕
端末装置としては、シリアル番号などの固有情報を有し、インターネットなどの通信ネットワークに接続する機能を有するものであれば、上述したようなベース装置および表示端末からなる端末装置に限らない。
【0073】
【発明の効果】
上述したように、この発明によれば、コンテンツ情報を要求した端末装置でダウンロードされたコンテンツ情報が他の端末装置に移動しても、当該のコンテンツ情報は、これを要求した端末装置に固有の情報を鍵として暗号化されていて、他の端末装置では復号化することができないので、コンテンツ情報を十分に保護することができる。
【0074】
したがって、有料コンテンツ情報の配布に大きく寄与し、高品質・高価値のコンテンツ情報の配信が促進される。
【0075】
しかも、記録媒体として、特殊な記録メディアを必要としないとともに、端末装置にも、コンテンツ復号化プログラムなどのソフトウェア以外に特別な回路を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のコンテンツ送受信システムの一実施形態の概要を示す図である。
【図2】端末装置の一例の一部を構成するベース装置の外観構成を示す図である。
【図3】端末装置の一例の一部を構成する表示端末の外観構成を示す図である。
【図4】端末装置の一例の一部を構成するベース装置の機能ブロック構成を示す図である。
【図5】端末装置の一例の一部を構成する表示端末の機能ブロック構成を示す図である。
【図6】コンテンツ送信元のサーバ装置の一実施形態の機能ブロック構成を示す図である。
【図7】コンテンツ取得処理およびコンテンツ送信処理の一例を示す図である。
【図8】コンテンツ再生処理の一例を示す図である。
【符号の説明】
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。
【発明の属する技術分野】
この発明は、インターネットなどの通信ネットワークを通じて送信元とクライアントとの間でコンテンツ情報を送受信する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
PC(Personal Computer)などの端末装置によってインターネット上の送信元のサーバ装置に、音楽ファイルや画像ファイルなどのデータファイル、またはゲームソフトや各種アプリケーションソフトなどのプログラムファイルからなるコンテンツ情報を要求し、これを受けて、送信元のサーバ装置からクライアント側の端末装置にコンテンツ情報を送信するシステムが考えられている。
【0003】
この場合、コンテンツ情報としては、従来、各クライアントに対して、内容的にも、形式的にも、同じものが配布される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のコンテンツ送受信方法では、各クライアントに対して、内容的にも、形式的にも、同じコンテンツ情報が配布されるので、ある端末装置でコンテンツ情報をダウンロードした場合に、何らかの方法で、そのコンテンツ情報を他の端末装置に移動することができた場合には、他の端末装置でも、そのコンテンツ情報のデータファイルを再生し、プログラムファイルを実行できてしまう。
【0005】
そのため、コンテンツ情報を有料として、コンテンツ配布者が、許可した端末装置以外の端末装置でのコンテンツ情報の利用を制限したい場合でも、不正なコピーや再生などが容易になされてしまうことになり、コンテンツ情報の保護が不十分となる。
【0006】
そこで、著作権保護対応のIC記録メディアとして、出願人によって“マジックゲートメモリースティック”(登録商標)が考えられている。これは、当該メディアに記録するデータの暗号化、および当該メディアと当該メディア対応機器との間の相互認証によって、不正なコピーや再生などを防止するものである。
【0007】
しかし、この場合、記録媒体として特殊な記録メディアを必要とし、端末装置にも特別な回路を必要とするので、他の記録媒体との間で互換性が得られないとともに、端末装置のコストアップを来たす。
【0008】
そこで、この発明は、特殊な記録媒体や特別な回路を必要としないで、コンテンツ情報を十分に保護することができ、特に有料コンテンツ情報の配布に大きく寄与するコンテンツ取得方法およびコンテンツ送信方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明のコンテンツ取得方法は、
当該の端末装置に固有の情報を保持する端末装置において、通信ネットワークを通じてコンテンツ送信元からコンテンツ情報を取得する方法であって、
前記固有情報を付加して、前記コンテンツ送信元にコンテンツ要求を送信する工程と、
そのコンテンツ要求に応答して前記コンテンツ送信元から送信された、前記固有情報を鍵として暗号化されたコンテンツ情報を受信する工程と、
その暗号化されたコンテンツ情報を記憶装置に格納する工程と、
を備えるものである。
【0010】
この発明のコンテンツ送信方法は、
当該の端末装置に固有の情報を保持する端末装置に対して、通信ネットワークを通じてコンテンツ情報を送信する方法であって、
前記端末装置からの、前記固有情報が付加されたコンテンツ要求を受信する工程と、
その受信した固有情報を鍵としてコンテンツ情報を暗号化する工程と、
その暗号化したコンテンツ情報を前記端末装置に送信する工程と、
を備えるものである。
【0011】
上記のコンテンツ取得方法またはコンテンツ送信方法では、コンテンツ情報を要求した端末装置でダウンロードされたコンテンツ情報が他の端末装置に移動しても、当該のコンテンツ情報は、これを要求した端末装置に固有の情報を鍵として暗号化されていて、他の端末装置では復号化することができない。
【0012】
したがって、コンテンツ情報を十分に保護することができる。しかも、記録媒体として、特殊な記録メディアを必要としないとともに、端末装置にも、コンテンツ復号化プログラムなどのソフトウェア以外に特別な回路を必要としない。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔コンテンツ送受信システムの実施形態:図1〜図8〕
(システム全体の概要:図1)
図1に、この発明のコンテンツ送受信システムの一実施形態の概要を示す。
【0014】
このコンテンツ送受信システムは、クライアント側の端末装置90と、コンテンツ送信元のサーバ装置100とが、インターネット110によって接続され、端末装置90からの要求によって、サーバ装置100から端末装置90にコンテンツ情報が送信されるものである。
【0015】
さらに、この実施形態では、端末装置90が、モデムを介して電話回線に接続されるなどによってインターネット110に接続することができるベース装置10と、このベース装置10との間の無線通信によってベース装置10に対してコマンドを発行して、インターネット110に接続することができる表示端末50とによって構成される。
【0016】
端末装置90は、固有のシリアル番号を保持するものである。そして、端末装置90からサーバ装置100にコンテンツ要求を送信する際には、そのシリアル番号を併せて送信する。サーバ装置100は、端末装置90から、コンテンツ要求およびシリアル番号を受信したら、要求されたコンテンツ情報を、そのシリアル番号を鍵として暗号化して、端末装置90に送信する。
【0017】
この場合の暗号アルゴリズムとしては、共通鍵暗号化で一般に用いられているDES(Data Encryption Standard)暗号アルゴリズムなどを用いることができる。
【0018】
端末装置90は、この自己のシリアル番号を鍵として暗号化されたコンテンツ情報を受信し、内部記憶装置または外部記憶装置に格納する。さらに、端末装置90は、その暗号化されたコンテンツ情報を、自己のシリアル番号を鍵として復号化し、コンテンツ情報を再生する。
【0019】
(ベース装置および表示端末の外観構成:図2および図3)
図2は、ベース装置10の一例の外観構成を示し、図3は、表示端末50の一例の外観構成を示す。
【0020】
図2に示すように、ベース装置10は、正面部12と後方部14を接合して一体化した構造とされ、正面部12の左右位置には、表示端末50との間の無線通信用の平面状のアンテナ45が設けられる。
【0021】
アンテナ45の一方は、ベース装置10の前方側に半球面状の放射パターンを形成するものとされ、他方は、逆にベース装置10の後方側に半球面状の放射パターンを形成するものとされて、一方および他方の受信レベル情報に基づいて実際に送信および受信を行うアンテナが選択されることによって、両者を合わせたものとして、全球面状の放射パターンを有するアンテナが形成されて、ベース装置10と表示端末50との位置関係の如何にかかわらず、ベース装置10と表示端末50との間の無線通信が良好に行われるように構成される。
【0022】
正面部12は、後方側に傾いたものとされ、その中央下部に、表示端末50をベース装置10に立て掛けるための支持体16が設けられ、支持体16の内側に、一対の充電端子18が設けられる。また、後方部14の下部背面には、後述のアンテナ端子や回線端子などの各種端子が設けられる。
【0023】
図3に示すように、表示端末50の正面には、LCD(液晶ディスプレイ)51が設けられ、その表示画面上には、タッチパネル52が設けられ、LCD51の左右には、上部にスピーカ53が設けられ、下部にベース装置10との間の無線通信用の平面状のアンテナ55が設けられる。
【0024】
ベース装置10のアンテナ45と同様に、アンテナ55の一方は、表示端末50の前方側に半球面状の放射パターンを形成するものとされ、他方は、逆に表示端末50の後方側に半球面状の放射パターンを形成するものとされて、一方および他方の受信レベル情報に基づいて実際に送信および受信を行うアンテナが選択されることによって、両者を合わせたものとして、全球面状の放射パターンを有するアンテナが形成されて、表示端末50とベース装置10との位置関係の如何にかかわらず、表示端末50とベース装置10との間の無線通信が良好に行われるように構成される。
【0025】
表示端末50の正面の右側部分には、スピーカ53の下側に、インデックスボタン54a、ジャンプボタン54b、およびチャンネルボタン54c,54dが設けられる。
【0026】
インデックスボタン54aは、これを押すことによって、LCD51上に図示するようなインデックス画面を表示するものであり、ユーザは、タッチペンまたは指で、いずれかのメニューにタッチすることによって、テレビの選局、ベース装置10に接続された外部機器の操作、インターネットへの接続、メールの作成・送信、アルバムの作成・表示などを行うことができる。
【0027】
ジャンプボタン54bは、これを押すことによって、一つ前に受信していたテレビチャンネルを受信することができるものであり、チャンネルボタン54cは、これを押すことによって、LCD51上に表示される操作画面が、テレビ→外部機器→インターネット→メール→アルバム→テレビの順に切り替えられるものであり、チャンネルボタン54dは、これを押すことによって、LCD51上に表示される操作画面が、上記の順とは逆の順に切り替えられるものである。
【0028】
アルバムとは、デジタルカメラなどで撮影してメモリカード57に記録した画像を、LCD51上に表示し、LCD51上で加工し、LCD51上で作成したメールに添付し、あるいは、テレビの画像を静止画として、またはメールで受信した画像やインターネット上で取得した画像などを、表示端末50内またはメモリカード57に保存するなどである。
【0029】
表示端末50の右側面には、メモリカード57が装着されるスロット58が設けられ、底面には、一対の充電端子56が設けられる。
【0030】
表示端末50の背面には、表示端末50を自立させるためのU形のスタンド59が開閉可能に取り付けられ、図では省略したが、スタンド59で囲まれる部分にバッテリ収納部が設けられ、これにバッテリが収納される。
【0031】
表示端末50は、手に持って使用し、または、スタンド59を開いて、適当な面上に適当な傾斜角で自立させて使用し、あるいは、ベース装置10の正面部12に立て掛けて使用することができる。
【0032】
表示端末50をベース装置10に立て掛ける場合には、表示端末50の充電端子56が、ベース装置10の充電端子18に接触し、接続されることによって、表示端末50に装着されたバッテリを、ベース装置10によって充電することができる。
【0033】
(ベース装置および表示端末の機能ブロック構成:図4および図5)
図4に、ベース装置10の機能ブロック構成の一例を示す。制御部30は、CPU31を備え、そのバス32に、CPU31が実行すべきプログラムや固定データなどが書き込まれたROM33、およびCPU31のワークエリアなどとして機能するRAM34などが接続される。
【0034】
アンテナ端子11には、テレビ放送の受信用のアンテナ1が接続され、そのアンテナ1で受信されたテレビ放送信号が、チューナ21で選局復調され、さらにデジタル映像データおよびデジタル音声データに変換されて、バス32に送出される。
【0035】
回線端子13には、電話回線3が接続され、その回線端子13が、モデム23を介してバス32に接続される。
【0036】
また、ADSLモデムやCATVモデムなどの接続用のイーサネット(登録商標)端子15が、インタフェース25を介してバス32に接続される。
【0037】
外部機器接続用の端子17には、外部機器7として、DVDプレーヤやハードディスクレコーダ、またはデジタルCSチューナなどが接続され、これからの映像データおよび音声データが、インタフェース27を介してバス32に送出される。
【0038】
さらに、端子19にAVマウス9が接続されるとともに、端子19がインタフェース29を介してバス32に接続され、制御部30からのコマンド信号によってAVマウス9の発光部から送出された赤外線遠隔操作信号が、外部機器7に設けられた受光部で受信されることによって、外部機器7が操作される。
【0039】
一方、バス32に、BBP(Base Band Processor)41が接続され、BBP41に、送受信部42が接続され、送受信部42に、上記のアンテナ45が接続される。
【0040】
ベース装置10から表示端末50に送信される信号は、BBP41でベースバンド処理された後、送受信部42で変調され、無線周波数の信号に変換されて、送受信部42からアンテナ45を介して表示端末50に送信される。
【0041】
また、表示端末50からベース装置10に送信された無線周波数の信号は、アンテナ45を介して送受信部42で受信され、送受信部42で周波数変換され、復調された後、BBP41でベースバンド処理されて、バス32に取り込まれる。
【0042】
図5に、表示端末50の機能ブロック構成の一例を示す。制御部70は、CPU71を備え、そのバス72に、プログラムROM73、フラッシュメモリ74、RAM75、およびユーザメモリ76が接続される。図3に示したスロット58にメモリカード57が装着されたときには、そのメモリカード57がバス72に接続される。
【0043】
プログラムROM73には、CPU71が実行すべき後述のコンテンツ取得処理ルーチンおよびコンテンツ復号化プログラムなどのプログラムや、必要な固定データなどが、あらかじめ書き込まれる。
【0044】
フラッシュメモリ74には、端末装置90(ベース装置10および表示端末50)の出荷時に、当該の端末装置90に固有のシリアル番号が書き込まれる。
【0045】
RAM75は、CPU71のワークエリアなどとして機能するものであり、ユーザメモリ76は、上述したアルバム用の画像データや、後述の暗号化されたコンテンツ情報が書き込まれるものである。
【0046】
暗号化されたコンテンツ情報は、メモリカード57に格納することもできる。その場合、メモリカード57としてメモリースティック(登録商標)を用いる場合でも、上述した著作権保護対応の“マジックゲートメモリースティック”(登録商標)ではなく、著作権保護に対応していないメモリースティック(登録商標)を用いることができる。
【0047】
バス72には、表示制御部91を介してLCD51が接続されるとともに、DA変換回路93および音声増幅回路95を介してスピーカ53が接続される。また、タッチパネル52が、座標検出部92を介してバス72に接続されるとともに、図3に示したインデックスボタン54aなどを含むキー操作部54が、入力インタフェース94を介してバス72に接続される。
【0048】
一方、バス72に、BBP81が接続され、BBP81に、送受信部82が接続され、送受信部82に、上記のアンテナ55が接続される。
【0049】
表示端末50からベース装置10に送信される信号は、BBP81でベースバンド処理された後、送受信部82で変調され、無線周波数の信号に変換されて、送受信部82からアンテナ55を介してベース装置10に送信される。
【0050】
また、ベース装置10から表示端末50に送信された無線周波数の信号は、アンテナ55を介して送受信部82で受信され、送受信部82で周波数変換され、復調された後、BBP81でベースバンド処理されて、バス72に取り込まれる。
【0051】
(サーバ装置の構成:図6)
図6は、コンテンツ送信元のサーバ装置100の一例を示す。
【0052】
サーバ装置100は、CPU101を備え、そのバス102に、プログラム記憶装置部103、コンテンツ記憶装置部104、およびメインメモリ105などが接続される。
【0053】
プログラム記憶装置部103には、CPU101が実行すべき後述のコンテンツ送信処理ルーチンやコンテンツ暗号化プログラムなどがロードされ、コンテンツ記憶装置部104には、各種のコンテンツ情報、すなわち、音楽ファイルや画像ファイルなどのデータファイル、またはゲームソフトや各種アプリケーションソフトなどのプログラムファイルが格納される。
【0054】
また、インターネットとの接続用に、バス102には、インタフェース106を介してモデム107が接続される。
【0055】
(コンテンツ情報の送信、取得、再生:図7および図8)
上述したコンテンツ送受信システムでは、以下の方法によって、コンテンツ情報が、送信元のサーバ装置100からクライアント側の端末装置90に送信され、端末装置90において取得される。
【0056】
ただし、上述した例の端末装置90では、表示端末50がベース装置10を介してサーバ装置100との間で、以下のような送受信を行う。
【0057】
図7の左側に、表示端末50のCPU71が行うコンテンツ取得処理ルーチンの一例を示し、右側に、サーバ装置100のCPU101が行うコンテンツ送信処理ルーチンの一例を示す。
【0058】
このコンテンツ取得処理ルーチン130およびコンテンツ送信処理ルーチン140では、ユーザの接続操作によって表示端末50がインターネット110を介してサーバ装置100に接続することによって、それぞれの処理を開始する。
【0059】
そして、クライアント側のコンテンツ取得処理ルーチン130では、まずステップ131で、サーバ側にコンテンツ要求を送信する。
【0060】
サーバ側のコンテンツ送信処理ルーチン140では、ステップ141で、このコンテンツ要求を受信して、クライアント側にACK(acknowledgement)を送信し、さらにステップ142で、クライアント側にシリアル番号の送信を要求する。
【0061】
クライアント側のコンテンツ取得処理ルーチン130では、コンテンツ要求後、ステップ132で、サーバ側からのACKを受信し、さらにステップ133で、サーバ側からのシリアル番号の送信要求を受信して、表示端末50のフラッシュメモリ74に保持されているシリアル番号をサーバ側に送信する。
【0062】
この場合、シリアル番号を、SSL(Secure Sockets Layer)などの方法によって暗号化して送信するように、システムを構成してもよい。
【0063】
サーバ側のコンテンツ送信処理ルーチン140では、シリアル番号の送信要求後、ステップ143で、クライアント側からのシリアル番号を受信して、クライアント側にACKを送信し、さらにステップ144で、受信したシリアル番号を確認する。
【0064】
シリアル番号が暗号化されて送信される場合には、このとき、その暗号化されたシリアル番号を復号化する。
【0065】
さらに、サーバ側のコンテンツ送信処理ルーチン140では、ステップ145で、プログラム記憶装置部103にロードされているコンテンツ暗号化プログラムを起動させ、コンテンツ記憶装置部104からクライアント側が要求するコンテンツ情報を読み出して、そのコンテンツ情報を、受信したシリアル番号の値を鍵として暗号化し、次にステップ146で、その暗号化したコンテンツ情報をクライアント側に送信する。
【0066】
上述したように、この場合の暗号アルゴリズムとしては、共通鍵暗号化で一般に用いられているDES(Data Encryption Standard)暗号アルゴリズムなどを用いることができる。
【0067】
クライアント側のコンテンツ取得処理ルーチン130では、ステップ133でシリアル番号を送信し、ステップ134でサーバ側からのACKを受信した後、ステップ135で、上記の暗号化されたコンテンツ情報を受信して、サーバ側にACKを送信し、さらにステップ136で、その受信した暗号化されたコンテンツ情報を、図5に示したユーザメモリ76またはメモリカード57に格納して、コンテンツ取得処理を終了する。
【0068】
サーバ側のコンテンツ送信処理ルーチン140では、コンテンツ情報の送信後、ステップ147で、クライアント側からのACKを受信して、コンテンツ送信処理を終了する。
【0069】
表示端末50では、このように取得した暗号化されたコンテンツ情報を、以下のような方法で、復号化し、再生することができる。
【0070】
図8は、表示端末50のCPU71が行うコンテンツ再生処理ルーチンの一例を示す。このコンテンツ再生処理ルーチン150では、上記のように暗号化されたコンテンツ情報をユーザメモリ76またはメモリカード57に格納した後、ユーザの再生操作によって、まずステップ151で、プログラムROM73に書き込まれているコンテンツ復号化プログラムを起動させ、次にステップ152で、ユーザメモリ76またはメモリカード57から暗号化されたコンテンツ情報を読み出し、次にステップ153で、その暗号化されたコンテンツ情報を、フラッシュメモリ74に保持されている自己のシリアル番号を鍵として復号化し、次にステップ154で、その復号化したコンテンツ情報を再生する。
【0071】
この場合の再生とは、コンテンツ情報が音楽ファイルや画像ファイルなどのデータファイルである場合には、音楽や画像などとして出力し、コンテンツ情報がゲームソフトや各種アプリケーションソフトなどのプログラムファイルである場合には、そのプログラムを実行するものである。
【0072】
〔他の実施形態〕
端末装置としては、シリアル番号などの固有情報を有し、インターネットなどの通信ネットワークに接続する機能を有するものであれば、上述したようなベース装置および表示端末からなる端末装置に限らない。
【0073】
【発明の効果】
上述したように、この発明によれば、コンテンツ情報を要求した端末装置でダウンロードされたコンテンツ情報が他の端末装置に移動しても、当該のコンテンツ情報は、これを要求した端末装置に固有の情報を鍵として暗号化されていて、他の端末装置では復号化することができないので、コンテンツ情報を十分に保護することができる。
【0074】
したがって、有料コンテンツ情報の配布に大きく寄与し、高品質・高価値のコンテンツ情報の配信が促進される。
【0075】
しかも、記録媒体として、特殊な記録メディアを必要としないとともに、端末装置にも、コンテンツ復号化プログラムなどのソフトウェア以外に特別な回路を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のコンテンツ送受信システムの一実施形態の概要を示す図である。
【図2】端末装置の一例の一部を構成するベース装置の外観構成を示す図である。
【図3】端末装置の一例の一部を構成する表示端末の外観構成を示す図である。
【図4】端末装置の一例の一部を構成するベース装置の機能ブロック構成を示す図である。
【図5】端末装置の一例の一部を構成する表示端末の機能ブロック構成を示す図である。
【図6】コンテンツ送信元のサーバ装置の一実施形態の機能ブロック構成を示す図である。
【図7】コンテンツ取得処理およびコンテンツ送信処理の一例を示す図である。
【図8】コンテンツ再生処理の一例を示す図である。
【符号の説明】
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。
Claims (9)
- 当該の端末装置に固有の情報を保持する端末装置において、通信ネットワークを通じてコンテンツ送信元からコンテンツ情報を取得する方法であって、
前記固有情報を付加して、前記コンテンツ送信元にコンテンツ要求を送信する工程と、
そのコンテンツ要求に応答して前記コンテンツ送信元から送信された、前記固有情報を鍵として暗号化されたコンテンツ情報を受信する工程と、
その暗号化されたコンテンツ情報を記憶装置に格納する工程と、
を備えるコンテンツ取得方法。 - 請求項1のコンテンツ取得方法において、
前記固有情報を暗号化して前記コンテンツ送信元に送信するコンテンツ取得方法。 - 当該の端末装置に固有の情報を保持する端末装置に対して、通信ネットワークを通じてコンテンツ情報を送信する方法であって、
前記端末装置からの、前記固有情報が付加されたコンテンツ要求を受信する工程と、
その受信した固有情報を鍵としてコンテンツ情報を暗号化する工程と、
その暗号化したコンテンツ情報を前記端末装置に送信する工程と、
を備えるコンテンツ送信方法。 - 請求項3のコンテンツ送信方法において、
前記固有情報は、暗号化されて送信され、コンテンツ情報の暗号化に当たって復号化するコンテンツ送信方法。 - 当該の端末装置に固有の情報を保持する手段と、
前記固有情報を付加して、通信ネットワーク上のコンテンツ送信元にコンテンツ要求を送信する手段と、
そのコンテンツ要求に応答して前記コンテンツ送信元から送信された、前記固有情報を鍵として暗号化されたコンテンツ情報を受信する手段と、
その暗号化されたコンテンツ情報を記憶する、内部記憶装置または外部記憶装置としての記憶手段と、
その暗号化されたコンテンツ情報を復号化するプログラムが格納された手段と、
を備える端末装置。 - 請求項5の端末装置において、
前記固有情報が暗号化されて送信される端末装置。 - 請求項5または6の端末装置において、
当該端末装置は、通信ネットワークに接続するベース装置と、このベース装置を介して通信ネットワーク上にアクセスして通信ネットワーク上の情報を受信する端末とからなる端末装置。 - 当該の端末装置に固有の情報を保持する端末装置からの、当該固有情報が付加されたコンテンツ要求を受信する手段と、
その受信された固有情報を鍵としてコンテンツ情報を暗号化する手段と、
その暗号化されたコンテンツ情報を前記端末装置に送信する手段と、
を備えるコンテンツ送信装置。 - 請求項8のコンテンツ送信装置において、
前記固有情報が、暗号化されて送信され、コンテンツ情報の暗号化に当たって復号化されるコンテンツ送信装置。
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