JP2004048252A - 情報配信システム、情報配信装置、情報受信装置、情報配信方法、記憶媒体、及びプログラム - Google Patents
情報配信システム、情報配信装置、情報受信装置、情報配信方法、記憶媒体、及びプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】情報を配信専用回線106を介して配信するケーブルTV局103と、配信情報を受信する受信契約者105から構成されるマルチメディア配信システムにおいて、ケーブルTV局103は、情報配信に伴い受信契約者105からフィードバックされるユーザ管理データを分析し受信契約者105の趣味趣向、現在の興味の対象、関心度を推定し、推定結果を受信契約者毎のパーソナルデータとして保存し、パーソナルデータに基づき配信情報を選択する制御を行う制御装置305を備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてインターネット向けコンテンツ・サーバにおける情報配信に適用する場合に好適な情報配信システム、情報配信装置、情報受信装置、情報配信方法、記憶媒体、及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ケーブルTV局等のマルチメディア配信を行う配信側とケーブルTV局の契約者であるユーザ側との接続は、例えば図1に示すようになっている。即ち、放送衛星104を介して衛星放送を受信する衛星放送受信アンテナ101、地上波放送を受信する地上波放送受信アンテナ102が設置されたケーブルTV局103と、受信(配信)契約者105とは、配信専用回線106、双方向回線107を介して接続されている。
【0003】
従来のマルチメディア配信システムでは、上記配信専用回線106を介して、有償、無償を問わず、動画、静止画、音声、CG(Computer Graphics)等の各種コンテンツのビットストリームが、ケーブルTV局(配信側)103から受信契約者105の各自宅へ一方通行で流される。一方、上記双方向回線107を介して、ケーブルTV局103と受信契約者105との間で、ユーザ認証、課金処理に伴う各種データの授受、IDや暗合解除キー等の秘匿性を重視するデータ等のやり取りが行われる。但し、双方向回線107が利用されるのは、上記各種コンテンツの配信を開始するまでに完了する必要がある処理の場合である。従って、上記各種コンテンツの配信開始及び配信中に双方向回線107が利用されるのは、受信契約者105側からの次のコンテンツに対する要求や、受信契約者105側に設置されているデコーダからのエラー情報(何らかの原因による回線上での一部データの破壊等)を除いて、殆どないのが現状であった。
【0004】
図13は従来のマルチメディア配信の一例を示すものであり、MPEG(Motion Picture Experts Group)−4にて実現可能な1フレームを動画、音声、CG等のマルチ・オブジェクトで構成したコンテンツ画面(ユーザ端末)の例である。図中、801、802、803はバナー広告(動画)、804は動画像+音声のオブジェクト画面、805は操作ボタン領域である。
【0005】
バナー広告801〜803に関しては、配信側が組み込んだバナー広告の画像が垂れ流し的に再生され、任意のホームページ等にリンクが張られている場合は、ユーザがポインタ・ツール等でバナー広告を選択することにより、ユーザ側の端末で任意のブラウザが起動して、上記リンク先(ホームページ)へ飛ぶように構成されている。バナー広告にリンクが張られている場合は、バナー広告に対して、上記リンク先であるホームページのURL(Uniform Resource Locator)が指定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては次のような問題があった。上述したように、従来のマルチメディア配信システムでは、バナー広告に対するユーザ(ケーブルTV契約者)の取り扱い(ダウンロード、再生、廃棄等)がどうであったか、という情報を配信側へフィードバックする機能が無いため、如何なるバナー広告等を任意のコンテンツに張り付けて配信しても、そのバナー広告の広告効果を配信側または広告主に対してフィードバックできないという問題があった。また、フィードバック情報がないため、契約者一人一人(或いは一世帯毎)の趣味趣向を反映して、契約者毎に適切な広告配信を行うということが不可能であるという欠点があった。更に、従来はバナー広告(動画または動画+音声)のデータを主たるコンテンツと同様に送信する方式であるため、同時に伝送するデータが大きくなるという欠点も大きな問題であった。
【0007】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、ユーザにとって自分の興味の範疇に入る広告が配信されることで、情報源としての効果を期待でき、配信したバナー広告の視聴率の向上が期待されることで、広告主にとっても宣伝効果上昇による営業成績(販売実績等)の向上を期待できる情報配信システム、情報配信装置、情報受信装置、情報配信方法、記憶媒体、及びプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、情報を伝送媒体を介して配信する配信側と、前記配信された情報を受信する受信側を備えた情報配信システムであって、前記配信側は、前記情報配信に伴い前記受信側から返信されるユーザデータを分析する分析手段と、前記分析手段による分析結果を前記受信側毎の固有データとして保存する保存手段と、前記固有データに基づいて配信する情報を選択する情報選択手段とを有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、画像及び音声信号のうちの少なくともいずれかを配信する情報配信装置であって、前記配信に伴い受信側から返信されるユーザデータを分析する分析手段と、前記分析手段による分析結果を前記受信側毎の固有データとして保存する保存手段と、前記固有データに基づいて配信する情報を選択する情報選択手段とを有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、情報配信装置から配信される画像及び音声信号を受信する情報受信装置であって、前記情報配信装置から受信し画面に表示した相互に独立な複数の画像の内、少なくとも1つ以上の画像の前記画面内における位置を管理する管理手段と、操作に基づいて前記画像を任意の位置に移動する移動制御手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の実施の形態の概要を説明する。本発明の実施の形態は、マルチメディア配信システムにおいて、配信側で、主たるコンテンツに任意のファイル(動画+音声+CG等)にリンクを張ったCGアイコンを張り付けて符号化し、1つのビットストリームとして配信する機能と、ユーザ側で、配信されたバナー広告自身に対する操作(ダウンロード、再生、破棄等)を管理し、操作の類別を配信側へフィードバックする機能と、配信側で、フィードバックされた情報を統計的に処理し、ユーザが要求する情報の傾向、即ち、ユーザの趣味趣向を分析(推定)する機能と、配信側で、プログラムにより推定されたユーザ毎の趣味趣向を基に、次回配信するバナー広告をユーザ毎に選択する機能とを備えることにより、配信したバナー広告の視聴率(宣伝効果)の向上と、伝送路の利用効率の向上を図るものである。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明の実施の形態に係るマルチメディア配信システムの構成例を示す概念図である。本マルチメディア配信システムにおいて、放送衛星104を介して衛星放送を受信する衛星放送受信アンテナ101、地上波放送を受信する地上波放送受信アンテナ102が設置されたケーブルTV局103と、受信(配信)契約者105とは、配信専用回線106、双方向回線107を介して接続されている。
【0013】
本マルチメディア配信システムも、上記従来例と同様に、配信専用回線106を介して、有償、無償を問わず、動画、静止画、音声、CG等の各種コンテンツのビットストリームが、ケーブルTV局(配信側)103から任意の伝送プロトコルにより受信契約者105の各自宅へ一方通行で配信される。双方向回線107は、ケーブルTV局103と受信契約者105との間で双方向通信可能な回線であり、主としてユーザ認証、課金処理に伴う各種データの授受、IDや暗合解除キー等の秘匿性を重視するデータを始めとする、配信専用回線106を使用して伝送される主たるコンテンツを除くデータ専用の双方向通信回線である。
【0014】
図2は上記図1に示したケーブルTV局(配信側)103の内部構成を示す機能ブロック図である。ケーブルTV局(配信側)103は、複数のディスク・アレイ201、サーバ202を備えている。ディスク・アレイ201は、各種コンテンツまたはコンテンツの一部を構成するオブジェクト(動画、静止画、CG、オーディオ等)を記憶、保存する。サーバ202は、各種オブジェクトの符号化及び多重化と、多重化したデータを配信に適したビットストリームとして構成する。
【0015】
図3は上記図2に示したケーブルTV局(配信側)103のサーバ202の主機能であるMPEG−4エンコーダの内部構成を示す機能ブロック図である。MPEG−4エンコーダ301は、複数の入力から1つの出力を選択するマルチプレクサ302、各種データ対応の暗号化を行う暗号化ブロックを有する暗合化装置群303、ビデオ、オーディオ、CG等各種データ専用の符号化を行うMPEG−4エンコーダ群304、マルチプレクサ302〜MPEG−4エンコーダ群304を統括制御する制御装置305を備えている。図中、306は制御装置305と受信契約者105(各家庭)の間の双方向通信信号、307はマルチプレクサ302の出力でmp4ファイル形式である。
【0016】
図4は上記図1に示した受信契約者105の各自宅に設置される、上記図3と同様にMPEG−4(ISO)に準拠した受信機内部のデコーダの内部構成を示す機能ブロック図である。デコーダ401は、1つの入力を複数の出力に振り分けるデマルチプレクサ402、暗号解除を行う複数の暗合解除ブロックを有する暗合解除装置群403、ビデオ、オーディオ、CG等各種データ専用の復号化を行うMPEG−4デコーダ群404、レンダリング処理を行うレンダラ405、デマルチプレクサ402〜レンダラ405を統括制御する制御装置406、マルチメディア・コンテンツが表示出力されるモニタTV407を備えている。
【0017】
図5はマルチメディア配信されるCM付きコンテンツ(コマーシャル・コンテンツ)の一例を示す図であり、1フレームを動画、音声、CG等のマルチ・オブジェクトで構成したコンテンツを配信側(ケーブルTV局103)においてMPEG−4に準拠した形で多重化・符号化し、受信側(受信契約者105)で復号、再構成した画面(ユーザ端末)の例である。図中、501〜503はバナー広告(動画)、504はCGアイコン、505はダウンロード領域、506はCGアイコン504をダウンロード領域505へ移動する場合の移動軌跡、507はゴミ箱、508は動画像+音声のオブジェクト画面、509は操作ボタン領域である。
【0018】
次に、本実施の形態において、配信するCM付きコンテンツ(図5)を符号化及び多重化して配信に適したビットストリームを生成する、ケーブルTV局103のサーバ202(図2)の主機能であるMPEG−4エンコーダ(図3)について説明する。
【0019】
符号化対象である各種オブジェクトは、ケーブルTV局103のサーバ202内の制御装置305の制御により次のように処理される。動画像オブジェクト(図5の508)は、MPEG−4エンコーダ群304のビデオエンコーダ(Video Encoder)へ入力され、CGオブジェクト(図5の504、509)は、MPEG−4エンコーダ群304のCGテキストエンコーダ(CG/Text Encoder)へ入力され、また、上記各種オブジェクトと対を成す(同期が必要な)オーディオ信号がある場合は、同様にMPEG−4エンコーダ群304のオーディオエンコーダ(Audio Encoder)へ入力され、制御装置305の制御により、所定のMPEG−4符号化処理を施されるように構成されている。
【0020】
上記MPEG−4エンコーダ群304の各エンコーダにおいてMPEG−4符号化された各種データは、上記と同様に制御装置305の制御により、暗号化装置群303へ入力される。暗号化装置群303へ入力された各種オブジェクトは、任意に設定されたプログラムに従って、制御装置305の制御により、適宜暗号化処理されるか、または暗号化未処理で通過となる。暗号化装置群303において暗号化処理(オブジェクトによっては暗号化未処理)された符号化オブジェクトは、マルチプレクサ302へ入力される。マルチプレクサ302へ入力された各種符号化オブジェクトは、制御装置305の制御により、1つのMPEG−4符号化コンテンツを形成すべく、多重化処理される。
【0021】
上記多重化処理において、制御装置305は、上記図5の504、509で示されるCGオブジェクトに任意にリンク情報を付加する機能を具備しており、本実施の形態では、CGオブジェクト504、509共に任意のURLに存在するCMコンテンツ(動画+音声で構成されるコマーシャル・コンテンツ)へのリンク情報を付加した後に、その他オブジェクトとの多重化処理を行うように構成されている。また、マルチプレクサ302は、上記各オブジェクトの多重化処理と共に、多重化した結果をMPEG−4に準拠したmp4ファイルフォーマットのビットストリームを構成して出力する機能を具備している。
【0022】
ケーブルTV局103のサーバ202内のマルチプレクサ302から出力された前記ビットストリームは、図1の配信専用回線106を経由して、受信契約者105の各ユーザ宅に設置された受信機内部のデコーダ401へ配信されるように構成されている。配信専用回線106経由で各々の受信契約者105へ配信されたビットストリームは、各ユーザ宅における受信機内部のデコーダ401へ入力される。デコーダ401へ入力されたビットストリーム(mp4)(図4の408)は、デマルチプレクサ402へ入力される。
【0023】
デマルチプレクサ402に入力されたビットストリーム(mp4)は、制御装置406の制御により、MPEG−4エンコーダ301(図3)における多重化の逆処理を施され、オブジェクト毎に分離される。分離された各オブジェクトは、暗合解除装置群403へ入力される。暗合解除装置群403へ入力された上記分離された各オブジェクトは、制御装置406の制御により、適宜、暗合解除装置群403を構成する各暗合解除ブロックへ入力され、暗合解除処理される。上記各オブジェクトに付随するヘッダ情報には、このオブジェクトが暗合化処理されているか否かを示すフラグ(暗合化フラグ)がある。制御装置406は、各オブジェクトの暗号化フラグを判定して、暗合化処理されているオブジェクトは、上述のように暗合解除し、暗合化処理されていないオブジェクトは、暗号解除装置群403の暗合解除ブロックを通過(未処理)させるようにプログラムされている。
【0024】
暗号解除装置群403において暗合解除された各オブジェクトは、制御装置406の制御により、MPEG−4デコーダ群404へ入力される。この時、制御装置406は、各オブジェクトの類別(動画、オーディオ、CG等)を判定して、MPEG−4デコーダ群404を構成する専用デコーダ(MPEG−4)に上記各オブジェクトを振り分けて、復号化処理を行うように構成されている。MPEG−4デコーダ群404の専用デコーダにおいて復号化処理された各オブジェクトは、レンダラ405へ入力される。
【0025】
レンダラ405へ入力された復号済みの各オブジェクトは、制御装置406の制御により、任意のレンダリング・プログラムに従って再配置され、図5に示すような1つのマルチメディア・コンテンツに再構成され、モニタTV407等へ出力される。本実施の形態では、レンダラ405で行われるレンダリング処理の方法及び手段は任意であり、レンダリング処理方法は制御装置406にプログラムするように構成されているが、制御装置406の制御に依らず、レンダラ405にレンダリング処理方法をプログラムして、入力される複数のオブジェクトに対して一義的にレンダリング処理するように構成してもよい。
【0026】
上述したような処理を経て、ユーザ側に提供されるマルチメディア・コンテンツの一例を図5に示す。上述したように、本実施の形態においては、CGアイコン504は、MPEG−4に準拠した形で任意のコンテンツ(動画、音声、等々)にリンクさせることが可能であり、任意のコンテンツが存在する場所はURLにより指定されている。
【0027】
本実施の形態においては、CGアイコン504は、図5、図6、図7、図8のユーザ端末画面に示すように、任意のポインタ・ツール等により、ダウンロード領域505へ移動(移動軌跡506)することが可能なように構成されており、このCGアイコン504をダウンロード領域505に移動するということをトリガとして、CGアイコン504にリンクしているコンテンツをダウンロードするように構成されている。
【0028】
本実施の形態では、上述したようにダウンロード領域505にCGアイコン504を移動(図6〜図8参照)した時点で、CGアイコン504のリンク先から該当するファイルがダウンロードされるように構成してもよいが、ダウンロード領域505に移動したCGアイコン504を任意のポインタ・ツール等でダブルクリック(またはそれに類するトリガを与える)した時点で、CGアイコン504に対応するURLからダウンロード、または該当するコンテンツのストリーミング配信が開始されるように構成してもよい。
【0029】
また、ダウンロード領域505に移動したCGアイコン504を図9に示すように、ポインタ・ツール等によりゴミ箱507へ移動することにより、上記ダウンロードしたCGアイコン504に対応するCM(動画+音声)を廃棄することも可能なように構成されている。上述のように、CGアイコン504にリンクされたアクションがストリーミング配信である場合、CGアイコン504の破棄という操作は、単純にCGアイコン504とそのリンク情報が破棄されるに過ぎない。
【0030】
本実施の形態において、ユーザ側(受信契約者105)で受信された全コンテンツは、上記図4に示した受信契約者105の受信機内部のデコーダ401内の制御装置406の管理下にあり、上述の全動作は制御装置406に組み込まれた任意の処理プログラムにより処理されるようになっている。また、制御装置406は、ユーザ側で受信されたコンテンツ(図5)を構成する各オブジェクト(図5においては、501〜504、508、509で示される動画、オーディオ、CG等)に対するユーザのアクションを管理する機能(プログラム)を具備しており、例えば上記図5の画面上の504で示されるCGコンテンツに対するアクションに関しては、図11のフローチャート例に示す処理を行う。
【0031】
即ち、図11のフローチャートにおいて、受信契約者105の受信機内部のデコーダ401内の制御装置406は、上述したように、ユーザが画面上でCGアイコン504をダウンロード領域505に移動したか否かを管理している(ステップS1)。ユーザがCGアイコン504をダウンロード領域505に移動した場合、制御装置406は、ユーザがダウンロード領域505に移動したCGアイコン504を、ポインタ・ツール等でダブルクリックしてダウンロードしたCMムービーを見たか否かを監視する(ステップS2)。
【0032】
ユーザがCGアイコン504を破棄した場合は、制御装置406は、該当するCMの破棄を通知する識別信号をユーザ管理データとして、配信側(ケーブルTV局103)へフィードバックする(ステップS3)。ユーザがCGアイコン504にリンクしたCMムービーを見た場合は、制御装置406は、該当するCMの利用を通知する識別信号(CMムービーへのアクセス)をユーザ管理データとして、配信側(ケーブルTV局103)へフィードバックする(ステップS4)。
【0033】
尚、制御装置406は、ユーザ端末画面上におけるオブジェクトの位置(座標)を管理しており、オブジェクトの座標を変更(移動)しても、オブジェクトを構成する画像信号及び音声信号の関係は不変であり、また、1つの独立したオブジェクトが画像信号と音声信号の組み合わせである場合に、オブジェクトの座標を変更(移動)して画面内から削除した際、削除された画像信号と対を成す音声信号も同時に削除される。また、制御装置406は、特定のオブジェクトに対する移動、削除、起動等のあらゆる操作をオブジェクト毎に配信側へフィードバックする。
【0034】
一方、上記図3に示したケーブルTV局103(配信側)のサーバ202内の制御装置305は、受信契約者105(ユーザ側)からフィードバックされてくるユーザ管理データを管理する機能(プログラム)を具備しており、上記図5のCGアイコン504に対するユーザのアクションを例に説明すると、図12のフローチャート例に示す処理を行う。
【0035】
即ち、図12のフローチャートにおいて、ケーブルTV局103(配信側)のサーバ202内の制御装置305は、受信契約者105(ユーザ側)からフィードバックされるユーザ管理データを分類する(ステップS11)。本例の場合は、ユーザのアクションはCGアイコン504に対するアクションなので、ユーザはCGアイコン504にリンクしたCMムービーを見たか、またはダウンロードしたことになる。制御装置305は、ユーザがアクセスしたCGアイコン504に対応するCMのプロフィールの読み出しを行い(ステップS17)、該当するCMの利用回数を算出する(ステップS16)。次に、制御装置305は、上記ステップS17及びステップS16で得られたデータ(CMのプロフィール、CMの利用回数)から、ユーザが要求する情報の傾向、即ち、ユーザの趣味趣向、現在の興味の対象、関心度を推定する(ステップS18)。
【0036】
他方、ユーザがCGアイコンを破棄したか、または全くアクセスしていない場合は、制御装置305は、破棄されたまたは全くアクセスされていないCMのプロフィールを読み出し(ステップS12)、上記得られたデータから、ユーザの趣味趣向、現在の興味の対象、関心度を推定する(ステップS13)。次に、制御装置305は、上記ステップS18または上記ステップS13の推定結果を基本として、次回配信するCMをユーザ毎に選択し(ステップS14)、配信する(ステップS15)。
【0037】
尚、制御装置305は、推定結果をユーザ毎のパーソナルデータとして保存すると共に、パーソナルデータに基づいてユーザ側に配信する情報を選択する。また、制御装置305は、パーソナルデータの特徴を抽出し評価するための複数の評価関数から、パーソナルデータに応じて適切な評価関数を選択し、選択した評価関数による評価結果に基づき任意の情報を選択し、選択した配信情報に対する関連情報のリンクを設定する。また、制御装置305は、ユーザ側からフィードバックされたオブジェクト毎の操作情報を、ユーザ側へ配信する情報の選択時におけるデータの一部として反映させる。
【0038】
本実施の形態では、上述したような配信側(ケーブルTV局103)と各ユーザ側(受信契約者105)との間におけるネゴシエーション・システムが構築されており、ユーザの好みに合わせたバナー広告配信が可能な構成になっている。尚、上記ユーザ管理データのユーザ側から配信側への伝送は、上記図1の双方向回線107が利用される。
【0039】
以上説明したように、本実施の形態によれば、様々なコンテンツに添付するバナー広告の種類を、推定したユーザの趣味趣向、現在の興味の対象、関心度を基にユーザ毎に選択して配信することが可能となるので、ユーザにとっても自分の興味の範疇に入る広告が配信されるため、情報源としての効果が期待できる。また、配信したバナー広告の視聴率の向上が期待できるので、広告主にとっても宣伝効果上昇による営業成績(販売実績等)の向上が期待できる。また、伝送路の利用効率の向上を図ることもできる。
【0040】
[他の実施の形態]
本実施の形態では、図5乃至図10に示したユーザ端末画面の操作ボタン領域に表示するメニューを図示のような例(スペシャルトピックス、音楽、映画、マガジン、TV電話)としたが、メニューは図示のものに限定されるものではなく、例えばプロ野球・サッカー等のスポーツ情報、釣り・ゴルフ等のレジャー情報など、任意とすることが可能である。
【0041】
本実施の形態では、情報配信側をケーブルTV局とした場合を例に挙げたが、情報配信側はケーブルTV局に限定されるものではなく、ケーブルTV局以外の情報配信業者にも適用可能である。
【0042】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。上述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体等の媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明が達成されることは言うまでもない。
【0043】
この場合、記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体等の媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、或いはネットワークを介したダウンロードなどを用いることができる。
【0044】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0045】
更に、記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、様々なコンテンツに添付する情報(例えばバナー広告)の種類を、配信側で分析した受信側が要求する情報の傾向、即ち、例えばユーザの趣味趣向、を基にユーザ毎に選択して配信することが可能となるので、ユーザにとっても自分の興味の範疇に入る広告が配信されるため、情報源としての効果が期待できる。また、配信したバナー広告の視聴率の向上が期待できるので、広告主にとっても宣伝効果上昇による営業成績(販売実績等)の向上が期待できる。また、伝送路の利用効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマルチメディア配信システムの構成例を示す概念図である。
【図2】本実施の形態に係るケーブルTV局(配信側)の内部構成例を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態に係るケーブルTV局(配信側)のサーバの内部構成例を示す機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態に係るユーザ側に設置した受信機のデコーダの内部構成例を示す機能ブロック図である。
【図5】本実施の形態に係る配信されるCM付きコンテンツの一例を示す図である。
【図6】本実施の形態に係る配信されるCM付きコンテンツの一例を示す図である。
【図7】本実施の形態に係る配信されるCM付きコンテンツの一例を示す図である。
【図8】本実施の形態に係る配信されるCM付きコンテンツの一例を示す図である。
【図9】本実施の形態に係る配信されるCM付きコンテンツの一例を示す図である。
【図10】本実施の形態に係る配信されるCM付きコンテンツの一例を示す図である。
【図11】本実施の形態に係るユーザ側における各CMに関する取り扱い情報の処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】本実施の形態に係る配信側におけるユーザ毎に送られてくる各CMに対する取り扱い情報の処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】従来のCM付きコンテンツの一例を示す図である。
【符号の説明】
103 ケーブルTV局(配信側、放送局)
105 受信契約者(受信側)
106 配信専用回線(伝送媒体)
107 双方向回線
202 サーバ
301 MPEG−4エンコーダ
305 制御装置(分析手段、保存手段、情報選択手段、関数選択手段、設定手段、反映手段)
401 デコーダ
406 制御装置(管理手段、移動制御手段、削除手段、返信手段)
407 モニタTV
Claims (21)
- 情報を伝送媒体を介して配信する配信側と、前記配信された情報を受信する受信側を備えた情報配信システムであって、
前記配信側は、前記情報配信に伴い前記受信側から返信されるユーザデータを分析する分析手段と、前記分析手段による分析結果を前記受信側毎の固有データとして保存する保存手段と、前記固有データに基づいて配信する情報を選択する情報選択手段とを有することを特徴とする情報配信システム。 - 前記配信側は、一画面を相互に独立な複数の画像及び音声信号で構成すると共に前記画像及び音声信号を符号化して伝送プロトコルにより前記伝送媒体を介して多地点に配信し、前記受信側は、前記配信された画像及び音声信号を受信すると共に復号化して表示及び音声出力することを特徴とする請求項1記載の情報配信システム。
- 前記配信側は、前記受信側から返信されるユーザデータの特徴を抽出し評価するための複数の評価関数から、前記ユーザデータに応じて適切な評価関数を選択する関数選択手段と、該関数選択手段で選択された評価関数による評価結果に基づいて、前記情報選択手段で選択された配信情報に対する関連情報のリンクを設定する設定手段とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の情報配信システム。
- 前記受信側は、前記配信側から受信し画面に表示した相互に独立な複数の画像の内、少なくとも1つ以上の画像の前記画面内における位置を管理する管理手段と、操作に基づいて前記画像を任意の位置に移動する移動制御手段とを有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の情報配信システム。
- 前記受信側は、前記配信側から受信し画面に表示した相互に独立な複数のオブジェクトの内、少なくとも1つ以上のオブジェクトに関する前記画面内における位置を管理する管理手段と、操作に基づいて前記オブジェクトが任意の位置に移動された場合に前記画面内から前記オブジェクトを削除する削除手段とを有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の情報配信システム。
- 1つの独立したオブジェクトが画像信号と音声信号の組み合わせである場合、前記オブジェクトの位置の変更に関わらず、前記オブジェクトを構成する画像信号及び音声信号の関係は不変であることを特徴とする請求項5記載の情報配信システム。
- 1つの独立したオブジェクトが画像信号と音声信号の組み合わせである場合、前記オブジェクトの位置を変更して前記画面内から削除した場合は、前記削除された画像信号と対を成す音声信号も同時に削除されることを特徴とする請求項5又は6記載の情報配信システム。
- 前記受信側は、前記配信側から受信し画面に表示した相互に独立な複数のオブジェクトの内、少なくとも1つ以上のオブジェクトに関する前記画面内における位置を管理する管理手段と、オブジェクトに対する移動、削除、起動等の操作をオブジェクト毎に前記配信側へフィードバックする返信手段とを有し、前記配信側は、前記受信側からフィードバックされたオブジェクト毎の操作情報を、前記受信側へ配信する情報の選択時のデータに反映させる反映手段を有することを特徴とする請求項記載の情報配信システム。
- 前記配信側の前記分析手段は、前記受信側の前記配信情報に対するアクセス、利用回数に基づいて、前記受信側が要求する情報の傾向を推定することを特徴とする請求項1記載の情報配信システム。
- 前記配信側とは、動画、静止画、音声、コンピュータグラフィックス等のコンテンツを配信する放送局を含み、前記受信側とは、前記放送局の受信契約者の受信機を含み、前記配信される情報には、バナー広告を含むことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の情報配信システム。
- 画像及び音声信号のうちの少なくともいずれかを配信する情報配信装置であって、
前記配信に伴い受信側から返信されるユーザデータを分析する分析手段と、前記分析手段による分析結果を前記受信側毎の固有データとして保存する保存手段と、前記固有データに基づいて配信する情報を選択する情報選択手段とを有することを特徴とする情報配信装置。 - 前記受信側から返信されるユーザデータの特徴を抽出し評価するための複数の評価関数から、前記ユーザデータに応じて適切な評価関数を選択する関数選択手段と、該関数選択手段で選択された評価関数による評価結果に基づいて、前記情報選択手段で選択された配信情報に対する関連情報のリンクを設定する設定手段とを有することを特徴とする請求項11記載の情報配信装置。
- 前記受信側からフィードバックされたオブジェクト毎の操作情報を、前記受信側へ配信する情報の選択時のデータに反映させる反映手段を有することを特徴とする請求項11又は12記載の情報配信装置。
- 情報配信装置から配信される画像及び音声信号を受信する情報受信装置であって、
前記情報配信装置から受信し画面に表示した相互に独立な複数の画像の内、少なくとも1つ以上の画像の前記画面内における位置を管理する管理手段と、操作に基づいて前記画像を任意の位置に移動する移動制御手段とを有することを特徴とする情報受信装置。 - 前記情報配信装置から受信し画面に表示した相互に独立な複数のオブジェクトの内、操作に基づいて所定のオブジェクトが任意の位置に移動された場合に前記画面内から前記オブジェクトを削除する削除手段を有することを特徴とする請求項14記載の情報受信装置。
- 前記オブジェクトに対する移動、削除、起動等の操作をオブジェクト毎に前記情報配信装置へフィードバックする返信手段を有することを特徴とする請求項15記載の情報受信装置。
- 前記請求項1乃至10の何れかに記載の情報配信システムにおける前記制御手順を実行することを特徴とする情報配信方法。
- 前記請求項1乃至10の何れかに記載の情報配信システムにおける前記制御手順を記憶したことを特徴とするプログラム。
- 画像及び音声信号のうちの少なくともいずれかを配信する情報配信方法であって、
前記配信に伴い受信側から返信されるユーザデータを分析する分析工程と、前記分析工程による分析結果を前記受信側毎の固有データとして保存する保存工程と、前記固有データに基づいて配信する情報を選択する情報選択工程とを有することを特徴とする情報配信方法。 - 画像及び音声信号のうちの少なくともいずれかを配信する情報配信方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体であって、
前記情報配信方法は、前記配信に伴い受信側から返信されるユーザデータを分析する分析ステップと、前記分析ステップによる分析結果を前記受信側毎の固有データとして保存する保存ステップと、前記固有データに基づいて配信する情報を選択する情報選択ステップとを有することを特徴とする記憶媒体。 - 画像及び音声信号のうちの少なくともいずれかを配信する情報配信方法を実行するプログラムであって、
前記配信に伴い受信側から返信されるユーザデータを分析する分析機能と、前記分析機能による分析結果を前記受信側毎の固有データとして保存する保存機能と、前記固有データに基づいて配信する情報を選択する情報選択機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012094144A (ja) * | 2010-10-25 | 2012-05-17 | Sony Computer Entertainment Inc | ビデオの3−d情報および他の情報用の一元管理データベース |
JP2013537759A (ja) * | 2010-07-30 | 2013-10-03 | ドイチェ テレコム アクチエンゲゼルシャフト | ビデオオブジェクトを送信する方法及びシステム |
-
2002
- 2002-07-10 JP JP2002201191A patent/JP2004048252A/ja not_active Withdrawn
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