JP2004048242A - 電子カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】長時間露光中でもモニタ確認可能な電子カメラを提供する。
【解決手段】撮像デバイス14は、受光素子Aの露光中に読み出し可能な補助画素Bを備えており、露光中は、この補助画素から得られる画像をモニタに表示させる。これにより、長時間露光中でもモニタがブラックアウトするのを防止でき、常に撮影画像を確認することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】撮像デバイス14は、受光素子Aの露光中に読み出し可能な補助画素Bを備えており、露光中は、この補助画素から得られる画像をモニタに表示させる。これにより、長時間露光中でもモニタがブラックアウトするのを防止でき、常に撮影画像を確認することができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子カメラに係り、特に長時間露光時に被写体像をモニタ上で確認できる電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子カメラに備えられたモニタは、撮影画像を再生するために利用されるほか、撮影中に撮影画角を確認するためのファインダとしても利用される。モニタをファインダとして使用する場合は、CCDから出力される画像データをメモリに定期的に書き換え、その画像データから生成される映像信号をモニタに供給することにより、CCDを介して入力される画像(スルー画)をリアルタイムに表示する。
【0003】
しかしながら、電子カメラで長時間露光撮影を行なうと、露光中はCCDからの出力がなくなるので、モニタをファインダとして使用すると、モニタがブラックアウトするという問題がある。
【0004】
そこで、特開2001−326850号公報では、長時間露光時にはCCDからの信号を複数回に分けて読み出すことで、モニタのブラックアウトの回避を可能にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2001−326850号公報のように、CCDからの信号を複数回に分けて読み出すこととすると、分割信号に転送路で毎回スミアが加算されるためSN劣化につながるという欠点がある。そして、このSN劣化は、モニタ用に分割回数を多く取れば取るほど大きくなるという欠点がある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、長時間露光中でもモニタ確認可能な電子カメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像デバイスと、該撮像デバイスから読み出された画像データを表示用の信号に変換してモニタに出力する信号処理手段と、前記撮像デバイスを一定周期で駆動して得られる画像データに基づいて前記モニタに動画像を表示させる表示制御手段とを備えた電子カメラにおいて、前記撮像デバイスは、露光中に読み出し可能な補助画素を備え、前記表示制御手段は、前記撮像デバイスの静止画撮影時の露光中に前記補助画素を一定周期で駆動して得られる画像データに基づいて前記モニタに動画像を表示させることを特徴とする電子カメラを提供する。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記表示制御手段は、静止画撮影時の露光時間が、あらかじめ設定された規定時間以上の場合に、前記補助画素から得られる画像データに基づいて前記モニタに動画像を表示させることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラを提供する。
【0009】
本発明によれば、撮影デバイスが、露光中に読み出し可能な補助画素を備えており、露光中は、この補助画素から得られる画像をモニタに表示させる。これにより、長時間露光中でもモニタがブラックアウトするのを防止でき、常に撮影画像を確認することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る電子カメラの好ましい実施の形態について詳説する。
【0011】
図1は本発明に係る電子カメラの一実施形態を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態の電子カメラ10は、主として撮影光学系12、撮像デバイス14、システムLSI16、操作部18、液晶モニタ20等で構成されている。
【0012】
撮影光学系12は、撮影レンズ26及び絞り28等で構成されており、メカCPU32を介して動作が制御される。すなわち、撮影レンズ26はメカCPU32を介してフォーカスが制御され、絞り14はメカCPU32を介して絞り径が制御される。
【0013】
撮像デバイス14には、低スミア読出しが可能なFIT(Frame Interline Transfer)型CCDが用いられている。この撮像デバイス14は、図2に示すように、八角形の受光素子(フォトセンサ)A、A、…を平面上にジグザグに配列した構造を有しており、各受光素子A、A、…の間には小型の補助受光素子B、B、…が配置されている。そして、この主受光素子Aと補助受光素子Bに蓄積された信号電荷が選択的に垂直転送路Cから蓄積部、水平転送路を介して出力される。なお、この撮像デバイス14の動作については、のちに詳述する。
【0014】
さて、被写体像は撮影光学系12を介して撮像デバイス14の受光面に結像される。撮像デバイス14は、CCD駆動信号を出力するCCDドライバ34により駆動され、入射する被写体像を光電変換し、被写体像を示す信号を相関二重サンプリング回路/増幅回路(CDS/AGC)36に出力する。なお、タイミングパルス発生器(TG)38は、CCDドライバ34を所定のタイミングで駆動するためのタイミングパルスを出力するとともに、カメラCPU40から加えられる電子シャッタ制御信号に基づいて撮像デバイス14での電荷蓄積時間 (露光時間)を制御するための信号を出力する。
【0015】
相関二重サンプルホールド回路/増幅回路(CDS/AGC)36は、撮像デバイス14からの信号をサンプルホールドするとともに、サンプルホールドした信号の利得を自動調整してA/Dコンバータ42に出力する。A/Dコンバータ42は入力信号をデジタル信号に変換してシステムLSI16に出力する。
【0016】
システムLSI16のシステムコントローラ44は、本カメラシステムを統括制御する制御部であり、シャッターボタン、操作スイッチ等を含む操作部18からの入力信号に基づいて各回路を制御する。
【0017】
A/Dコンバータ42から出力された撮像デバイス14からの画像信号は、画像入力コントローラ46を介してシステムLSI16に取り込まれ、RAM56に格納される。そして、RAM56から信号処理回路48に読み出され、ここでオフセット処理、ホワイトバランス補正及び感度補正を含むゲインコントロール処理、ガンマ補正処理等の所定の信号処理が行なわれた後、VRAM50に入力される。
【0018】
VRAM50には、1コマ分の画像データを記憶するA領域とB領域が含まれており、このA領域とB領域に1コマ分の画像データが交互に書き換えられる。そして、このVRAM50のA領域とB領域から交互に読み出され、エンコーダ52でエンコーディングされたのちD/Aコンバータ54を介して液晶モニタ20に表示される(ムービー表示)。撮影者は、この液晶モニタ20の表示に基づいて撮影画角の調整等を行う。そして、この状態でシャッターボタンが押されることにより、画像記録が行なわれる。
【0019】
すなわち、システムコントローラ44は、操作部18からの入力信号に基づいてシャッターボタンが押されたことを検知すると、そのとき取り込んだ画像データに基づいて絞り値とシャッタースピードとを決定する。そして、メカCPU32を介して撮影レンズ26のフォーカス制御及び絞り28の絞り制御を実行するとともに、カメラCPU40を介して撮像デバイス14の電荷蓄積時間(露光時間)を制御する。
【0020】
このようにして撮影された画像信号は、撮像デバイス14から相関二重サンプリング回路/増幅回路36、A/Dコンバータ42、画像入力コントローラ46を介してシステムLSI16に取り込まれ、RAM56に格納される。そして、RAM56から信号処理回路48に読み出され、ここで所定の信号処理が施される。信号処理回路48で信号処理された画像データは、一旦RAM56に格納され、その後、圧縮伸張処理回路58に出力されてJPEG等の所定の形式に従った圧縮処理が施されたのち再びRAM56に格納される。そして、RAM56からメディアコントローラ60を介してカードスロットに装填されたメモリカード62に記録される。
【0021】
ところで、上記のように画像記録を行なった場合、撮像デバイス14での電荷蓄積時間(露光時間)が長くなると、その間、撮像デバイス14からの信号出力はゼロとなるため、液晶モニタ20はブラックアウトしてしまう。
【0022】
しかしながら、本実施の形態の撮像デバイス14は、受光素子Aに加えて補助受光素子Bを備えているため、この補助受光素子Bを利用して、次のように長時間露光下における液晶モニタ20のブラックアウトを防止する。
【0023】
図3は、画像記録時における処理手順を示すフローチャートである。
【0024】
上述したように、シャッターボタンが押されるまでは、一定周期で駆動して得られる撮像デバイス14からの画像信号に基づいて液晶モニタ20に画像が表示される。この際、撮像デバイス14からは、受光素子Aに蓄積された電荷信号が出力され、この受光素子Aに蓄積された電荷信号に基づく画像が液晶モニタ20に表示される。
【0025】
シャッターボタンが押されると(ステップS10)、上記のようにシステムコントローラ44は、そのとき取り込んだ画像データに基づいて絞り値とシャッタースピードを決定し、メカCPU32を介してフォーカス制御及び絞り28の絞り制御を実行する。そして、カメラCPU40を介して撮像デバイス14を露光駆動し(ステップS12)、撮像デバイス14の露光(電荷蓄積)を開始する(ステップS14)。
【0026】
この露光開始とともにシステムLSI16に備えられた記録・再生モード判断処理部64は、露光時間Tのカウントを開始する。そして、この露光時間Tと予めEEPROM66に記憶された規定時間LS とを比較し(ステップS16)、露光時間Tが規定時間LS 以上になると、長時間露光と判定する(ステップS18)。
【0027】
長時間露光と判定されると、システムコントローラ44は、カメラCPU40を介して撮像デバイス14を一定周期で駆動し、補助受光素子Bに蓄積された電荷信号を出力させる(ステップS20)。なお、この間、受光素子Aは継続して電荷蓄積を行なう。
【0028】
また、システムコントローラ44は、長時間露光と判定されると、システムLSI16の状態を記録状態から再生状態に変換する(ステップS22)。そして、補助受光素子Bから読み出した画像信号に所定の信号処理を施して液晶モニタ20に表示させる。
【0029】
この補助受光素子Bからの電荷信号に基づく画像の表示は受光素子Aの露光中継続して行なわれ、露光が終了すると(ステップS24)、システムコントローラ44は、システムLSI16の状態を再生状態から記録状態に変換する(ステップS26)。そして、カメラCPU40を介して撮像デバイス14にCCD駆動信号を出力し(ステップS28)、受光素子Aに蓄積された電荷信号を出力させる。受光素子Aから読み出された電荷信号は、システムLSI16にて所定の信号処理及び圧縮処理が施された後、メモリカード62に記録される。
【0030】
以上のように本実施の形態の電子カメラ10では、あらかじめ設定された規定時間LS 以上の露光時間に達すると、補助受光素子Bに蓄積された電荷信号がシステムLSI16に読み出され、この補助受光素子Bに蓄積された電荷信号に基づく画像が液晶モニタ20に表示される。これにより、長時間露光時においても液晶モニタ20のブラックアウトを防止でき、被写体像をリアルタイムで確認することができる。
【0031】
なお、補助受光素子Bからの電荷信号の読出しは、規定時間LS 以上の長時間露光時のみであり、規定時間LS 未満の通常撮影時は、露光が終了すると(ステップS30)、そのまま受光素子Aに蓄積された電荷信号を読出し(ステップS28)、所定の信号処理及び圧縮処理を施してメモリカード62に記録する。
【0032】
このように、本実施の形態の電子カメラ10では、撮像デバイス14に通常の受光素子Aに加えて補助受光素子Bを備えているので、長時間露光時においても被写体像をリアルタイムで確認することができる。
【0033】
また、撮影処理自体は通常の処理と変わることがないので、撮影画像が劣化することもない。
【0034】
なお、本実施の形態の電子カメラ10では、カメラに備えた液晶モニタ20にモニタ像を表示させているが、外部モニタを接続可能にし、この外部モニタにモニタ像を表示させるようにしてもよい。これにより、たとえば、星撮影などのように長時間撮影時に被写体像を直接見えない場所からリモート画像を見ながらマニュアル撮影制御等を行なうことができる。
【0035】
また、本実施の形態の電子カメラ10では、八角形の受光素子A、A、…を平面上にジグザグに配列し、各受光素子A、A、…の間に補助受光素子B、B、…を配置した構成としているが、受光素子及び補助受光素子の配列は、これに限定されるものではない。
【0036】
また、本実施の形態では、撮像デバイス14として、低スミア読出しが可能なFIT型CCDを用いているが、他の方式の撮像デバイス、たとえばFF型CCDやFT型CCD、IT型CCD等を用いてもよい。
【0037】
なお、スミアを防止するために撮像デバイス14の前段にメカシャッタを設けることも有効である。メカシャッタは撮像デバイス14への入射光路を遮蔽する開閉自在な幕として構成され、シャッターボタンの押下とともに開き、露光終了とともに閉じられてスミアを防止する。あるいは、露光終了時のみ一定時間閉じられて、スミアを防止する。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、露光中でも補助画素からの画像をモニタに表示させることができるので、長時間露光中でもモニタがブラックアウトすることがなく、被写体像をリアルタイムで確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子カメラの一実施形態を示すブロック図
【図2】撮像デバイスの構成を示すの概略図
【図3】画像記録時における処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
10…電子カメラ、12…撮影光学系、14…撮像デバイス、16…システムLSI、18…操作部、20…液晶モニタ、26…撮影レンズ、28…絞り、32…メカCPU、34…CCDドライバ、36…相関二重サンプリング回路/増幅回路(CDS/AGC)、38…タイミングパルス発生器、40…カメラCPU、42…A/Dコンバータ、44…システムコントローラ、46…画像入力コントローラ、48…信号処理回路、50…VRAM、52…エンコーダ、54…D/Aコンバータ、56…RAM、58…圧縮伸張処理回路、60…メディアコントローラ、62…メモリカード、64…記録・再生モード判断処理部、66…EEPROM
【発明の属する技術分野】
本発明は電子カメラに係り、特に長時間露光時に被写体像をモニタ上で確認できる電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子カメラに備えられたモニタは、撮影画像を再生するために利用されるほか、撮影中に撮影画角を確認するためのファインダとしても利用される。モニタをファインダとして使用する場合は、CCDから出力される画像データをメモリに定期的に書き換え、その画像データから生成される映像信号をモニタに供給することにより、CCDを介して入力される画像(スルー画)をリアルタイムに表示する。
【0003】
しかしながら、電子カメラで長時間露光撮影を行なうと、露光中はCCDからの出力がなくなるので、モニタをファインダとして使用すると、モニタがブラックアウトするという問題がある。
【0004】
そこで、特開2001−326850号公報では、長時間露光時にはCCDからの信号を複数回に分けて読み出すことで、モニタのブラックアウトの回避を可能にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2001−326850号公報のように、CCDからの信号を複数回に分けて読み出すこととすると、分割信号に転送路で毎回スミアが加算されるためSN劣化につながるという欠点がある。そして、このSN劣化は、モニタ用に分割回数を多く取れば取るほど大きくなるという欠点がある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、長時間露光中でもモニタ確認可能な電子カメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像デバイスと、該撮像デバイスから読み出された画像データを表示用の信号に変換してモニタに出力する信号処理手段と、前記撮像デバイスを一定周期で駆動して得られる画像データに基づいて前記モニタに動画像を表示させる表示制御手段とを備えた電子カメラにおいて、前記撮像デバイスは、露光中に読み出し可能な補助画素を備え、前記表示制御手段は、前記撮像デバイスの静止画撮影時の露光中に前記補助画素を一定周期で駆動して得られる画像データに基づいて前記モニタに動画像を表示させることを特徴とする電子カメラを提供する。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記表示制御手段は、静止画撮影時の露光時間が、あらかじめ設定された規定時間以上の場合に、前記補助画素から得られる画像データに基づいて前記モニタに動画像を表示させることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラを提供する。
【0009】
本発明によれば、撮影デバイスが、露光中に読み出し可能な補助画素を備えており、露光中は、この補助画素から得られる画像をモニタに表示させる。これにより、長時間露光中でもモニタがブラックアウトするのを防止でき、常に撮影画像を確認することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る電子カメラの好ましい実施の形態について詳説する。
【0011】
図1は本発明に係る電子カメラの一実施形態を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態の電子カメラ10は、主として撮影光学系12、撮像デバイス14、システムLSI16、操作部18、液晶モニタ20等で構成されている。
【0012】
撮影光学系12は、撮影レンズ26及び絞り28等で構成されており、メカCPU32を介して動作が制御される。すなわち、撮影レンズ26はメカCPU32を介してフォーカスが制御され、絞り14はメカCPU32を介して絞り径が制御される。
【0013】
撮像デバイス14には、低スミア読出しが可能なFIT(Frame Interline Transfer)型CCDが用いられている。この撮像デバイス14は、図2に示すように、八角形の受光素子(フォトセンサ)A、A、…を平面上にジグザグに配列した構造を有しており、各受光素子A、A、…の間には小型の補助受光素子B、B、…が配置されている。そして、この主受光素子Aと補助受光素子Bに蓄積された信号電荷が選択的に垂直転送路Cから蓄積部、水平転送路を介して出力される。なお、この撮像デバイス14の動作については、のちに詳述する。
【0014】
さて、被写体像は撮影光学系12を介して撮像デバイス14の受光面に結像される。撮像デバイス14は、CCD駆動信号を出力するCCDドライバ34により駆動され、入射する被写体像を光電変換し、被写体像を示す信号を相関二重サンプリング回路/増幅回路(CDS/AGC)36に出力する。なお、タイミングパルス発生器(TG)38は、CCDドライバ34を所定のタイミングで駆動するためのタイミングパルスを出力するとともに、カメラCPU40から加えられる電子シャッタ制御信号に基づいて撮像デバイス14での電荷蓄積時間 (露光時間)を制御するための信号を出力する。
【0015】
相関二重サンプルホールド回路/増幅回路(CDS/AGC)36は、撮像デバイス14からの信号をサンプルホールドするとともに、サンプルホールドした信号の利得を自動調整してA/Dコンバータ42に出力する。A/Dコンバータ42は入力信号をデジタル信号に変換してシステムLSI16に出力する。
【0016】
システムLSI16のシステムコントローラ44は、本カメラシステムを統括制御する制御部であり、シャッターボタン、操作スイッチ等を含む操作部18からの入力信号に基づいて各回路を制御する。
【0017】
A/Dコンバータ42から出力された撮像デバイス14からの画像信号は、画像入力コントローラ46を介してシステムLSI16に取り込まれ、RAM56に格納される。そして、RAM56から信号処理回路48に読み出され、ここでオフセット処理、ホワイトバランス補正及び感度補正を含むゲインコントロール処理、ガンマ補正処理等の所定の信号処理が行なわれた後、VRAM50に入力される。
【0018】
VRAM50には、1コマ分の画像データを記憶するA領域とB領域が含まれており、このA領域とB領域に1コマ分の画像データが交互に書き換えられる。そして、このVRAM50のA領域とB領域から交互に読み出され、エンコーダ52でエンコーディングされたのちD/Aコンバータ54を介して液晶モニタ20に表示される(ムービー表示)。撮影者は、この液晶モニタ20の表示に基づいて撮影画角の調整等を行う。そして、この状態でシャッターボタンが押されることにより、画像記録が行なわれる。
【0019】
すなわち、システムコントローラ44は、操作部18からの入力信号に基づいてシャッターボタンが押されたことを検知すると、そのとき取り込んだ画像データに基づいて絞り値とシャッタースピードとを決定する。そして、メカCPU32を介して撮影レンズ26のフォーカス制御及び絞り28の絞り制御を実行するとともに、カメラCPU40を介して撮像デバイス14の電荷蓄積時間(露光時間)を制御する。
【0020】
このようにして撮影された画像信号は、撮像デバイス14から相関二重サンプリング回路/増幅回路36、A/Dコンバータ42、画像入力コントローラ46を介してシステムLSI16に取り込まれ、RAM56に格納される。そして、RAM56から信号処理回路48に読み出され、ここで所定の信号処理が施される。信号処理回路48で信号処理された画像データは、一旦RAM56に格納され、その後、圧縮伸張処理回路58に出力されてJPEG等の所定の形式に従った圧縮処理が施されたのち再びRAM56に格納される。そして、RAM56からメディアコントローラ60を介してカードスロットに装填されたメモリカード62に記録される。
【0021】
ところで、上記のように画像記録を行なった場合、撮像デバイス14での電荷蓄積時間(露光時間)が長くなると、その間、撮像デバイス14からの信号出力はゼロとなるため、液晶モニタ20はブラックアウトしてしまう。
【0022】
しかしながら、本実施の形態の撮像デバイス14は、受光素子Aに加えて補助受光素子Bを備えているため、この補助受光素子Bを利用して、次のように長時間露光下における液晶モニタ20のブラックアウトを防止する。
【0023】
図3は、画像記録時における処理手順を示すフローチャートである。
【0024】
上述したように、シャッターボタンが押されるまでは、一定周期で駆動して得られる撮像デバイス14からの画像信号に基づいて液晶モニタ20に画像が表示される。この際、撮像デバイス14からは、受光素子Aに蓄積された電荷信号が出力され、この受光素子Aに蓄積された電荷信号に基づく画像が液晶モニタ20に表示される。
【0025】
シャッターボタンが押されると(ステップS10)、上記のようにシステムコントローラ44は、そのとき取り込んだ画像データに基づいて絞り値とシャッタースピードを決定し、メカCPU32を介してフォーカス制御及び絞り28の絞り制御を実行する。そして、カメラCPU40を介して撮像デバイス14を露光駆動し(ステップS12)、撮像デバイス14の露光(電荷蓄積)を開始する(ステップS14)。
【0026】
この露光開始とともにシステムLSI16に備えられた記録・再生モード判断処理部64は、露光時間Tのカウントを開始する。そして、この露光時間Tと予めEEPROM66に記憶された規定時間LS とを比較し(ステップS16)、露光時間Tが規定時間LS 以上になると、長時間露光と判定する(ステップS18)。
【0027】
長時間露光と判定されると、システムコントローラ44は、カメラCPU40を介して撮像デバイス14を一定周期で駆動し、補助受光素子Bに蓄積された電荷信号を出力させる(ステップS20)。なお、この間、受光素子Aは継続して電荷蓄積を行なう。
【0028】
また、システムコントローラ44は、長時間露光と判定されると、システムLSI16の状態を記録状態から再生状態に変換する(ステップS22)。そして、補助受光素子Bから読み出した画像信号に所定の信号処理を施して液晶モニタ20に表示させる。
【0029】
この補助受光素子Bからの電荷信号に基づく画像の表示は受光素子Aの露光中継続して行なわれ、露光が終了すると(ステップS24)、システムコントローラ44は、システムLSI16の状態を再生状態から記録状態に変換する(ステップS26)。そして、カメラCPU40を介して撮像デバイス14にCCD駆動信号を出力し(ステップS28)、受光素子Aに蓄積された電荷信号を出力させる。受光素子Aから読み出された電荷信号は、システムLSI16にて所定の信号処理及び圧縮処理が施された後、メモリカード62に記録される。
【0030】
以上のように本実施の形態の電子カメラ10では、あらかじめ設定された規定時間LS 以上の露光時間に達すると、補助受光素子Bに蓄積された電荷信号がシステムLSI16に読み出され、この補助受光素子Bに蓄積された電荷信号に基づく画像が液晶モニタ20に表示される。これにより、長時間露光時においても液晶モニタ20のブラックアウトを防止でき、被写体像をリアルタイムで確認することができる。
【0031】
なお、補助受光素子Bからの電荷信号の読出しは、規定時間LS 以上の長時間露光時のみであり、規定時間LS 未満の通常撮影時は、露光が終了すると(ステップS30)、そのまま受光素子Aに蓄積された電荷信号を読出し(ステップS28)、所定の信号処理及び圧縮処理を施してメモリカード62に記録する。
【0032】
このように、本実施の形態の電子カメラ10では、撮像デバイス14に通常の受光素子Aに加えて補助受光素子Bを備えているので、長時間露光時においても被写体像をリアルタイムで確認することができる。
【0033】
また、撮影処理自体は通常の処理と変わることがないので、撮影画像が劣化することもない。
【0034】
なお、本実施の形態の電子カメラ10では、カメラに備えた液晶モニタ20にモニタ像を表示させているが、外部モニタを接続可能にし、この外部モニタにモニタ像を表示させるようにしてもよい。これにより、たとえば、星撮影などのように長時間撮影時に被写体像を直接見えない場所からリモート画像を見ながらマニュアル撮影制御等を行なうことができる。
【0035】
また、本実施の形態の電子カメラ10では、八角形の受光素子A、A、…を平面上にジグザグに配列し、各受光素子A、A、…の間に補助受光素子B、B、…を配置した構成としているが、受光素子及び補助受光素子の配列は、これに限定されるものではない。
【0036】
また、本実施の形態では、撮像デバイス14として、低スミア読出しが可能なFIT型CCDを用いているが、他の方式の撮像デバイス、たとえばFF型CCDやFT型CCD、IT型CCD等を用いてもよい。
【0037】
なお、スミアを防止するために撮像デバイス14の前段にメカシャッタを設けることも有効である。メカシャッタは撮像デバイス14への入射光路を遮蔽する開閉自在な幕として構成され、シャッターボタンの押下とともに開き、露光終了とともに閉じられてスミアを防止する。あるいは、露光終了時のみ一定時間閉じられて、スミアを防止する。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、露光中でも補助画素からの画像をモニタに表示させることができるので、長時間露光中でもモニタがブラックアウトすることがなく、被写体像をリアルタイムで確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子カメラの一実施形態を示すブロック図
【図2】撮像デバイスの構成を示すの概略図
【図3】画像記録時における処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
10…電子カメラ、12…撮影光学系、14…撮像デバイス、16…システムLSI、18…操作部、20…液晶モニタ、26…撮影レンズ、28…絞り、32…メカCPU、34…CCDドライバ、36…相関二重サンプリング回路/増幅回路(CDS/AGC)、38…タイミングパルス発生器、40…カメラCPU、42…A/Dコンバータ、44…システムコントローラ、46…画像入力コントローラ、48…信号処理回路、50…VRAM、52…エンコーダ、54…D/Aコンバータ、56…RAM、58…圧縮伸張処理回路、60…メディアコントローラ、62…メモリカード、64…記録・再生モード判断処理部、66…EEPROM
Claims (2)
- 被写体の光学像を電気信号に変換する撮像デバイスと、該撮像デバイスから読み出された画像データを表示用の信号に変換してモニタに出力する信号処理手段と、前記撮像デバイスを一定周期で駆動して得られる画像データに基づいて前記モニタに動画像を表示させる表示制御手段とを備えた電子カメラにおいて、
前記撮像デバイスは、露光中に読み出し可能な補助画素を備え、前記表示制御手段は、前記撮像デバイスの静止画撮影時の露光中に前記補助画素を一定周期で駆動して得られる画像データに基づいて前記モニタに動画像を表示させることを特徴とする電子カメラ。 - 前記表示制御手段は、静止画撮影時の露光時間が、あらかじめ設定された規定時間以上の場合に、前記補助画素から得られる画像データに基づいて前記モニタに動画像を表示させることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
Priority Applications (1)
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- 2002-07-10 JP JP2002201017A patent/JP2004048242A/ja active Pending
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