JP2004048213A - 通信システム及びそれに用いる回線速度調整方法 - Google Patents
通信システム及びそれに用いる回線速度調整方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】DSLAM装置1はADSL線路信号cからエラーを検出すると、ADSL終端装置2へ回線速度調整通知を送信し、各サブキャリア調査を実施する。ADSL終端装置2はDSLAM装置1から回線速度調整通知を受信すると、各サブキャリア調査を実施する。DSLAM装置1はサブキャリアの回線品質調査が終了すると、この回線品質状態をADSL終端装置2へ通知する。DSLAM装置1及びADSL終端装置2はこの回線品質状態によって各サブキャリアの使用/未使用を決定する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は通信システム及びそれに用いる回線速度調整方法に関し、特にADSL (Asymmetric Digital Subscriber Line)回線構成における回線速度の設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ADSL回線構成としては、図16に示すように、局舎側端末3と、終端側端末4と、DSLAM(Digital Subscriber LineAccess Multiplexer)装置5と、ADSL終端装置6と、ADSL線路100とから構成されている。
【0003】
DSLAM装置5は局舎側ADSLモデム部51を備え、局舎側ADSLモデム部51は局舎側端末3と終端側端末4とを相互に通信する回線構成において、局舎側データ信号aによって局舎側側端末3と相互に接続され、局舎側ADSL信号bによってADSL線路100と相互に接続されている。
【0004】
これに対し、ADSL終端装置6は終端側ADSLモデム部61を備え、終端側ADSLモデム部61は終端側ADSL信号dによってADSL線路100と相互に接続され、終端側データ信号eによって終端側端末5と相互に接続されている。ここで、ADSL線路100は局舎側ADSL信号bによって局舎側ADSLモデム部51と相互に接続され、終端側ADSL信号dによって終端側DSLモデム部61と相互に接続されている。
【0005】
従来の電力分布を図17に示す。図17において、ADSL線路信号cの電力分布は0〜4kHzまで電話器用の音声帯域として使用され、実際にADSL信号(局舎側ADSL信号b及び終端側ADSL信号d)として使用されるのは、25k〜138kHzまでの上り側(ADSL終端装置6→DSLAM装置5方向)信号と、138k〜552kHzまでの下り側(DSLAM装置5→ADSL終端装置6方向)信号が使用される。
【0006】
このADSL信号では上り側で最大32個のサブキャリアを、下り側で最大128個のサブキャリアをそれぞれ使用して伝送される。この伝送技術については、ITU−T(International Telecommunication Union−Telecommunication standardization sector) G.992.1(G. lite)で定められている。
【0007】
ADSL信号は高位レイヤでATM(Asynchronous Transfer Mode)セルを使用してデータ信号(局舎側データ信号a及び終端側データ信号e)の伝送が行われる。ここで、DSLAM装置5とADSL終端装置6との接続方法について記載すると、DSLAM装置5とADSL終端装置6との接続時にG.hsと呼ばれるネゴシエーションが実施される。
【0008】
まず、ADSL終端装置6はDSLAM装置5に対してG.hsを実施するためにキャリアを送信し、この時にADSL終端装置6とDSLAM装置5との接続時の情報交換が実施される。
【0009】
次に、traingと呼ばれる、各サブキャリアを上り側信号としてADSL終端装置6側からDSLAM装置5側へ送信し、下り側信号としてDSLAM装置5側からADSL終端装置6側への送信を行う。そして、ADSL線路信号cの上り側及び下り側信号で使用される各サブキャリアの数によって伝送速度が決定され、局舎側ADSL信号b及び終端側ADSL信号dのデータ信号の伝送が実施される。このG.hsの技術については、ITU−T G.994.1で定められている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の伝送技術では、回線速度の設定が接続時のネゴシエーション(G.hs)で実施され、通信中に回線品質が悪化した場合に回線速度を低くしたり、エラーの低下を行う処理がないため、回線品質が悪化した場合、データエラーが発生し、さらに回線品質の悪化時に、回線が切断されて再接続が行われるという問題がある。
【0011】
また、従来の伝送技術では、回線速度の設定が接続時のネゴシエーション(G.hs)で実施され、通信中に回線品質が向上した場合に回線速度を高くする処理がないため、通信中に回線品質が向上しても、回線速度が高くならないという問題がある。
【0012】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、通信中に回線品質が悪化した場合のデータエラーの発生及び回線の切断をなくすことができる通信システム及びそれに用いる回線速度調整方法を提供することにある。
【0013】
また、本発明の他の目的は、通信中に回線品質が向上した場合に回線速度を高くすることができる通信システム及びそれに用いる回線速度調整方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明による通信システムは、局舎側端末と終端側端末とが複数のサブキャリアにて信号の伝送を行うADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)線路を介して相互に通信を行うために、前記局舎側端末と前記ADSL線路とを接続するDSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)装置と、前記終端側端末と前記ADSL線路とを接続するADSL終端装置とを含む通信システムであって、前記局舎側端末と前記終端側端末とが通信中に回線品質が悪化した時に前記ADSL線路で使用している各サブチャネル毎に回線品質の調査を行う手段と、その調査結果を基に前記回線品質が悪化しているサブチャネルの使用を停止する手段とを前記DSLAM装置と前記ADSL終端装置とにそれぞれ備えている。
【0015】
本発明による他の通信システムは、局舎側端末と終端側端末とが複数のサブキャリアにて信号の伝送を行うADSL(Asymmetric DigitalSubscriber Line)線路を介して相互に通信を行うために、前記局舎側端末と前記ADSL線路とを接続するDSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)装置と、前記終端側端末と前記ADSL線路とを接続するADSL終端装置とを含む通信システムであって、前記局舎側端末と前記終端側端末とが通信中に未使用のサブチャネル各々の回線品質の調査を定期的に実施する手段と、その調査結果を基に使用可能な回線品質のサブチャネルを使用する手段とを前記DSLAM装置と前記ADSL終端装置とにそれぞれ備えている。
【0016】
本発明による回線速度調整方法は、局舎側端末と終端側端末とが複数のサブキャリアにて信号の伝送を行うADSL(Asymmetric DigitalSubscriber Line)線路を介して相互に通信を行うために、前記局舎側端末と前記ADSL線路とを接続するDSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)装置と、前記終端側端末と前記ADSL線路とを接続するADSL終端装置とを含む通信システムの回線速度調整方法であって、前記局舎側端末と前記終端側端末とが通信中に回線品質が悪化した時に前記ADSL線路で使用している各サブチャネル毎に回線品質の調査を行うステップと、その調査結果を基に前記回線品質が悪化しているサブチャネルの使用を停止するステップとを前記DSLAM装置と前記ADSL終端装置とにそれぞれ備えている。
【0017】
本発明による他の回線速度調整方法は、局舎側端末と終端側端末とが複数のサブキャリアにて信号の伝送を行うADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)線路を介して相互に通信を行うために、前記局舎側端末と前記ADSL線路とを接続するDSLAM(DigitalSubscriber Line Access Multiplexer)装置と、前記終端側端末と前記ADSL線路とを接続するADSL終端装置とを含む通信システムの回線速度調整方法であって、前記局舎側端末と前記終端側端末とが通信中に未使用のサブチャネル各々の回線品質の調査を定期的に実施するステップと、その調査結果を基に使用可能な回線品質のサブチャネルを使用するステップとを前記DSLAM装置と前記ADSL終端装置とにそれぞれ備えている。
【0018】
すなわち、本発明の通信システムは、通信中に回線品質が悪化した場合、ADSL線路で使用の各サブチャネル毎に回線品質の調査を行い、悪化しているサブチャネルの使用を停止して回線速度を低くするので、通信中に回線品質が悪化した場合のデータエラーの発生や回線の切断をなくすことが可能となる。
【0019】
また、本発明の通信システムでは、通信中に未使用の各サブチャネルの回線品質の調査を定期的に実施し、使用することができる回線品質のサブチャネルがある場合、このサブチャネルを使用して回線速度を高めるので、通信中に回線品質が向上した場合、回線速度を高くすることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態によるADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)システムの構成を示すブロック図である。図1において、本発明の実施の形態による通信システムはDSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)装置1と、ADSL終端装置2と、局舎側端末3と、終端側端末4とから構成され、局舎側端末3と終端側端末4とをDSLAM装置1とADSL線路100とADSL終端装置2とを介して相互に接続している。
【0021】
DSLAM装置1は局舎側ADSLモデム部11と、局舎側スプリッタ部12と、局舎側音声モデム部13と、局舎側制御部14とから構成され、ADSL終端装置2は終端側ADSLモデム部21と、終端側スプリッタ部22と、終端側音声モデム部23と、終端側制御部24とから構成されている。ADSL線路100は局舎側スプリッタ部12と終端側スプリッタ部22とをADSL線路信号cによって相互に接続している。
【0022】
局舎側ADSLモデム部11は局舎側データ信号aによって局舎側端末3と相互に接続され、局舎側ADSL信号bによって局舎側スプリッタ部12と相互に接続されている。
【0023】
局舎側スプリッタ部12は局舎側ADSL信号bによって局舎側ADSLモデム部11と相互に接続され、局舎側音声信号fによって局舎側音声モデム部13と相互に接続され、ADSL線路信号cによってADSL線路100と相互に接続されている。
【0024】
局舎側音声モデム部13は局舎側音声信号fによって局舎側スプリッタ部12と相互に接続され、局舎側制御リンク信号hによって局舎側制御部14と相互に接続されている。
【0025】
局舎側制御部14は局舎側制御リンク信号hによって局舎側音声モデム部13と相互に接続され、局舎側回線制御信号jによって局舎側ADSLモデム部11と相互に接続されている。
【0026】
終端側ADSLモデム部21は終端側ADSL信号dによって終端側スプリッタ部22と相互に接続され、終端側回線制御信号kによって終端側制御部24と相互に接続され、終端側データ信号eによって終端側端末4と相互に接続されている。
【0027】
終端側スプリッタ部22はADSL線路信号cによってADSL線路100と相互に接続され、終端側ADSL信号dによって終端側ADSLモデム部21と相互に接続され、終端側音声信号gによって局舎側音声モデム部23と相互に接続されている。
【0028】
終端側音声モデム部23は終端側音声信号gによって終端側スプリッタ部22と相互に接続され、終端側制御リンク信号iによって終端側制御部24と相互に接続されている。
【0029】
終端側制御部24は終端側制御リンク信号iによって終端側音声モデム部23と相互に接続され、終端側回線制御信号kによって終端側ADSLモデム部21と相互に接続されている。
【0030】
図2は本発明の実施の形態による通信システムにおける電力分布を示す図である。これら図1及び図2を参照して本発明の実施の形態による通信システムについて説明する。
【0031】
まず、局舎側ADSLモデム部11は局舎側端末3からの局舎側データ信号aによって局舎側ADSL信号bを作成し、その信号を上り側信号として局舎側スプリッタ部12に送出する。局舎側スプリッタ部12は上り側信号をADSL線路信号cとしてADSL線路100に送信する。
【0032】
また、局舎側スプリッタ部12はADSL線路3からのADSL線路信号cにある下り側信号を局舎側ADSL信号bとして局舎側ADSLモデム部11に送出する。局舎側ADSLモデム部11は局舎側ADSL信号bによって局舎側データ信号aを作成して局舎側端末3に送信する。
【0033】
この時、局舎側スプリッタ部12ではADSL線路信号cの音声信号(局舎側音声信号f)及び上り側信号及び下り側信号(局舎側ADSL信号b)への分離及び結合を行う。
【0034】
局舎側スプリッタ部12はADSL線路信号cの音声信号を局舎側音声信号fとして局舎側音声モデム部13に送出する。局舎側音声モデム部13は局舎側音声信号fによって局舎側制御リンク信号hを作成して局舎側制御部14に送出する。
【0035】
同様に、終端側ADSLモデム部21は終端側端末4からの終端側データ信号eによって終端側ADSL信号dを作成し、その信号を下り側信号として終端側スプリッタ部22に送出する。終端側スプリッタ部22は下り側信号をADSL線路信号cとしてADSL線路100に送信する。
【0036】
また、終端側スプリッタ部22はADSL線路100からのADSL線路信号cにある上り側信号を終端側ADSL信号dとして終端側ADSLモデム部21に送出する。終端側ADSLモデム部21は終端側ADSL信号dによって終端側データ信号eを作成して終端側端末4に送信する。
【0037】
この時、終端側スプリッタ部22ではADSL線路信号cの音声信号(終端側音声信号g)及び上り側信号及び下り側信号(終端側ADSL信号d)への分離及び結合を行う。
【0038】
終端側スプリッタ部22はADSL線路信号cの音声信号を終端側音声信号gとして終端側音声モデム部23に送出する。終端側音声モデム部23は終端側音声信号gによって終端側制御リンク信号iを作成して終端側制御部13に送出する。
【0039】
上記のように、本実施の形態では、本来、電話として使用する音声信号を局舎側制御リンク信号h及び終端側制御リンク信号iの制御信号として利用する。すなわち、局舎側制御部14は局舎側回線制御信号jで局舎側ADSLモデム部11の制御を行い、下り側信号及び上り側信号のサブキャリアの制御を行う。また、終端側制御部24は終端側回線制御信号kで終端側ADSLモデム部21の制御を行い、下り側信号及び上り側信号のサブキャリアの制御を行う。
【0040】
図3は本発明の実施の形態による通信システムの上り側回線速度調整シーケンスを示すシーケンスチャートである。これら図1及び図3を参照して本発明の実施の形態による通信システムの上り側回線速度調整シーケンスについて説明する。
【0041】
まず、DSLAM装置1はADSL線路信号cからエラーを検出した場合、ADSL終端装置2へ「回線速度調整通知」を送信する。ADSL終端装置2はDSLAM装置1から「回線速度調整通知」を受信すると、「応答」をDSLAM装置1に送信する。
【0042】
DSLAM装置1側では「応答」を受信した場合、各サブキャリア調査を実施するために、まず「No.1サブキャリア調査開始」をADSL終端装置2へ送信する。ADSL終端装置2はDSLAM装置1から「No.1サブキャリア調査開始」を受信すると、DSLAM装置1へ「応答」を送信し、「No.1サブキャリア調査」を実施する。この時、調査するサブキャリアはADSL終端装置2が送信側で、DSLAM装置1が受信側となる。
【0043】
DSLAM装置1はNo.1サブキャリアの回線品質調査が終了すると、この回線品質状態をADSL終端装置2へ「No.1サブキャリア結果通知」として送信する。
【0044】
ADSL終端装置2はDSLAM装置1から「No.1サブキャリア結果通知」を受信すると、DSLAM装置1へ「応答」を出力する。この時、DSLAM装置1及びADSL終端装置2は回線品質状態によってNo.1サブキャリアの使用/未使用を決定する。
【0045】
次に、DSLAM装置1は「No.2サブキャリア調査開始」をADSL終端装置2へ送信する。ADSL終端装置2はDSLAM装置1から「No.2サブキャリア調査開始」を受信すると、DSLAM装置1へ「応答」を送信し、「No.2サブキャリア調査」を実施する。この時、調査するサブキャリアはADSL終端装置2が送信側で、DSLAM装置1が受信側となる。
【0046】
DSLAM装置1はNo.2サブキャリアの回線品質調査が終了すると、この回線品質状態をADSL終端装置2へ「No.2サブキャリア結果通知」として送信する。
【0047】
ADSL終端装置2はDSLAM装置1から「No.2サブキャリア結果通知」を受信すると、DSLAM装置1へ「応答」を出力する。この時、DSLAM装置1及びADSL終端装置2は回線品質状態によってNo.2サブキャリアの使用/未使用を決定する。
【0048】
DSLAM装置1は上記と同様にして、各サブキャリアの調査を使用している個数分(図3ではn個)の「No.nサブキャリアの調査」を実施し、最後に、「回線速度調整終了通知」をADSL終端装置2へ送信する。ADSL終端装置2はDSLAM装置1から「回線速度調整終了通知」を受信すると、DSLAM装置1へ「応答」を送信して回線速度調整シーケンスを終了する。
【0049】
図4は本発明の実施の形態による通信システムの下り側回線速度調整シーケンスを示すシーケンスチャートである。これら図1及び図4を参照して本発明の実施の形態による通信システムの下り側回線速度調整シーケンスについて説明する。
【0050】
まず、ADSL終端装置2はADSL線路信号cからエラーを検出した場合、DSLAM装置1へ「回線速度調整通知」を送信する。DSLAM装置1はADSL終端装置2から「回線速度調整通知」を受信すると、「応答」をADSL終端装置2へ送信する。
【0051】
ADSL終端装置2は「応答」を受信した場合、各サブキャリア調査を実施するために、まず「No.1サブキャリア調査開始」をDSLAM装置1へ送信する。DSLAM装置1はADSL終端装置2から「No.1サブキャリア調査開始」を受信すると、ADSL終端装置2へ「応答」を送信し、「No.1サブキャリア調査」を実施する。この時、調査するサブキャリアはDSLAM装置1が送信側で、ADSL終端装置2が受信側となる。
【0052】
ADSL終端装置2はNo.1サブキャリアの回線品質調査が終了すると、この回線品質状態をDSLAM装置1へ「No.1サブキャリア結果通知」として送信する。DSLAM装置1はADSL終端装2から「No.1サブキャリア結果通知」を受信すると、ADSL終端装置2へ「応答」を出力する。この時、DSLAM装置1及びADSL終端装置2は回線品質状態によってNo.1サブキャリアの使用/未使用を決定する。
【0053】
次に、ADSL終端装置2は「No.2サブキャリア調査開始」をDSLAM装置1へ送信する。DSLAM装置1はADSL終端装置2から「No.2サブキャリア調査開始」を受信すると、ADSL終端装置2へ「応答」を送信し、「No.2サブキャリア調査」を実施する。この時、調査するサブキャリアはDSLAM装置1が送信側で、ADSL終端装置2が受信側となる。
【0054】
ADSL終端装置2はNo.2サブキャリアの回線品質調査が終了すると、この回線品質状態をDSLAM装置1へ「No.2サブキャリア結果通知」として送信する。DSLAM装置1はADSL終端装置2から「No.2サブキャリア結果通知」を受信すると、ADSL終端装置2へ「応答」を出力する。この時、DSLAM装置1及びADSL終端装置2は回線品質状態によってNo.2サブキャリアの使用/未使用を決定する。
【0055】
ADSL終端装置2は上記と同様にして、各サブキャリアの調査を使用している個数分(図4ではn個)の「No.nサブキャリアの調査」を実施し、最後に、「回線速度調整終了通知」をDSLAM装置1へ送信する。DSLAM装置1はADSL終端装置4より「回線速度調整終了通知」を受信すると、ADSL終端装置2へ「応答」を送信して回線速度調整シーケンスを終了する。
【0056】
図5は本発明の実施の形態による通信システムにおける回線速度調整通知実施側の動作を示すフローチャートである。図5に示す動作は図3に示す上り側回線速度調整シーケンスではDSLAM装置1側の動作になり、図4に示す下り側回線速度調整シーケンスではADSL終端装置2側の動作になる。
【0057】
まず、回線速度調整通知実施側ではADSL線路信号cからエラーを検出した場合(図5ステップS1)、「回線速度調整通知」の送信を行い(図5ステップS2)、相手からの「応答」の受信を待つ(図5ステップS3)。
【0058】
回線速度調整通知実施側では「応答」を受信した場合、サブキャリア番号をNo.1に初期設定(本実施の形態ではnというレジスタにサブキャリア番号を保存し、以降、No.nとして説明する)し(図5ステップS4)、「No.nサブキャリア調査開始」を送信して再び「応答」の受信を待つ(図5ステップS5,S6)。
【0059】
回線速度調整通知実施側では再び「応答」を受信した場合、No.nのサブキャリアを切離して「No.nサブキャリア調査」を実施する(図5ステップS7)。回線速度調整通知実施側ではこのサブキャリアの品質調査の結果によって回線品質が良好と判定すると(図5ステップS8)、No.nサブキャリアを使用する(図5ステップS9)。また、回線速度調整通知実施側では回線品質が良好ではない(良くない)と判定すると(図5ステップS8)、No.nサブキャリアを切離して未使用とする(図5ステップS10)。
【0060】
次に、回線速度調整通知実施側ではその結果を「No.nサブキャリア結果通知」として送信を行う(図5ステップS11)。この時、回線速度調整通知実施側では最後のサブキャリアでなければ(図5ステップS12)、次のサブキャリア(n=n+1)へ移行し(図5ステップS15)、ステップ5に戻ることで、使用している全てのサブキャリアに対して上記の処理を実施する(図5ステップS5〜S12,S15)。
【0061】
回線速度調整通知実施側では全てのサブキャリアの処理を終えた場合、「回線速度調整終了通知」の送信を行い(図5ステップS13)、再び「応答」を待つ(図5ステップS14)。最後に、回線速度調整通知実施側では「応答」を受信した場合、回線速度調整の処理を終了する。
【0062】
図6は本発明の実施の形態による通信システムにおける回線速度調整通知受信側の動作を示すフローチャートである。図6に示す動作は図3に示す上り側回線速度調整シーケンスではADSL終端装置2側の動作になり、図4に示す下り側回線速度調整シーケンスではDSLAM装置1側の動作になる。
【0063】
まず、回線速度調整通知受信側はADSL線路信号cから「回線速度調整通知」を受信した場合(図6ステップS21)、「応答」を送信し(図6ステップS22)、「No.nサブキャリア調査開始通知」または「回線速度調整終了通知」(相手からの「回線速度調整終了通知」の受信によって終了の判定を行う)の受信を待つ(図6ステップS23,S27)。
【0064】
ここで、回線速度調整通知受信側は「No.nサブキャリア調査開始通知」を受信した場合(図6ステップS23)、「応答」を送信し、通知されたサブキャリアの切離しを行い、回線品質の調査を行う(図6ステップS24,S25)。回線速度調整通知受信側は「No.nサブキャリア結果通知」の受信を待ち(図6ステップS26)、「No.nサブキャリア結果通知」を受信した場合、この結果通知の内容によって回線品質が良好と判定すると、No.nサブキャリアを使用し、回線品質が良好ではない(良くない)と判定すると、No.nサブキャリアを切離して未使用とする。
【0065】
その後、回線速度調整通知受信側は再び「No.nサブキャリア調査開始通知」または「回線速度調整終了通知」の受信を待つ(図6ステップS23,S27)。ここで、回線速度調整通知受信側は「回線速度調整終了通知」を受信した場合、「応答」を送信し(図6ステップS28)、回線速度調整の処理を終了する。
【0066】
図7は本発明の実施の形態による通信システムの下り側調査シーケンスを示すシーケンスチャートである。これら図1及び図7を参照して本発明の実施の形態による通信システムの下り側調査シーケンスについて説明する。
【0067】
まず、DSLAM装置1はADSL終端装置2へ未使用の「No.nサブキャリア調査開始通知」を送信する。ADSL終端装置2は「No.nサブキャリア調査開始通知」を受信した場合、DSLAM装置1へ「応答」を送信し、「No.nサブキャリア調査」を開始する。この時、調査するサブキャリアはADSL終端装置2が送信側で、DSLAM装置1が受信側となる。
【0068】
DSLAM装置1はNo.nサブキャリアの回線品質調査が終了すると、この回線品質状態をADSL終端装置2へ「No.nサブキャリア結果通知」として送信する。ADSL終端装置2は「No.nサブキャリア結果通知」を受信すると、DSLAM装置1へ「応答」を送信する。この時、DSLAM装置1及びADSL終端装置2は回線品質状態によってNo.nサブキャリアの使用/未使用を決定し、下り側調査シーケンスを終了する。
【0069】
図8は本発明の実施の形態による通信システムの上り側調査シーケンスを示すシーケンスチャートである。これら図1及び図8を参照して本発明の実施の形態による通信システムの上り側調査シーケンスについて説明する。
【0070】
まず、ADSL終端装置2はDSLAM装置1へ未使用の「No.nサブキャリア調査開始通知」を送信する。DSLAM装置1は「No.nサブキャリア調査開始通知」を受信した場合、ADSL終端装置2へ「応答」を送信し、「No.nサブキャリア調査」を開始する。この時、調査するサブキャリアはDSLAM装置1が送信側で、ADSL終端装置2が受信側となる。
【0071】
ADSL終端装置2はNo.nサブキャリアの回線品質調査が終了すると、この回線品質状態をDSLAM装置1へ「No.nサブキャリア結果通知」として送信する。DSLAM装置1は「No.nサブキャリア結果通知」を受信すると、ADSL終端装置2へ「応答」を送信する。この時、DSLAM装置1及びADSL終端装置2は回線品質状態によってNo.nサブキャリアの使用/未使用を決定し、上り側調査シーケンスを終了する。
【0072】
図9は本発明の実施の形態による通信システムにおけるサブキャリア調査要求側の動作を示すフローチャートである。図9に示す動作は図7に示す下り側調査シーケンスではDSLAM装置1側の動作になり、図8に示す上り側調査シーケンスではADSL終端装置2側の動作になる。
【0073】
まず、サブキャリア調査要求側ではサブキャリア調査を開始する場合、調査を行う「No.nサブキャリア調査開始通知」を送信し(図9ステップS31)、相手からの「応答」の受信を待つ(図9ステップS32)。サブキャリア調査要求側は「応答」を受信した場合、「No.nサブキャリアの回線品質調査」を行う(図9ステップS33)。
【0074】
サブキャリア調査要求側はこの品質調査の結果によって回線品質が良好と判定すると(図9ステップS34)、No.nサブキャリアを使用する(回線速度の追加) (図9ステップS35)。また、サブキャリア調査要求側は回線品質が良好ではない(良くない)と判定すると(図9ステップS34)、No.nサブキャリアを未使用とする(回線速度は変化なし)(図9ステップS36)。
【0075】
最後に、サブキャリア調査要求側は「No.nサブキャリア結果通知」を送信し (図9ステップS37)、上述したサブキャリア調査の処理を終了する。
【0076】
図10は本発明の実施の形態による通信システムにおけるにサブキャリア調査受付側の動作を示すフローチャートである。図10に示す動作は図8に示す下り側調査シーケンスではADSL終端装置2側の動作になり、図9に示す上り側調査シーケンスではDSLAM装置1側の動作になる。
【0077】
まず、サブキャリア調査受付側ではADSL線路信号cから「No.nサブキャリア調査開始通知」を受信した場合(図10ステップS41)、「応答」を送信し(図10ステップS42)、通知された「No.nサブキャリアの回線品質調査」を行う(図10ステップS43)。
【0078】
サブキャリア調査受付側は「No.nサブキャリア結果通知」の受信を待ち(図10ステップS44)、この結果通知の内容によって回線品質が良好と判定すると(図10テップS45)、回線速度の追加を行い(図10ステップS46)、サブキャリア調査の処理を終了する。サブキャリア調査受付側は回線品質が良好でないと判定すると(図10テップS45)、そのままサブキャリア調査の処理を終了する。
【0079】
図11は本発明の実施の形態による処理の優先順位を示す図である。図11に示す優先順位は、図5に示す回線速度調整通知実施側の動作、図6に示す回線速度調整通知受信側の動作、図9に示すサブキャリア調査要求側の動作、図10に示すサブキャリア調査受付側の動作各々の優先順位を示したものである。
【0080】
この優先順位による選択処理は上記の処理が競合した場合の処理として行われ、それ以外は処理を受付けた順番に処理が行われる。つまり、上述した処理の優先順位は「回線速度調整通知の受信」、「空きサブキャリア品質調査の受信」、「回線速度調整の実施」、「空きサブキャリア品質調査の実施」の順となる。
【0081】
図12は本発明の一実施例による通信システムの上り側回線速度調整シーケンスを示すシーケンスチャートである。本発明の一実施例による通信システムの構成は図1に示す本発明の実施の形態と同様の構成となっているので、これら図1と図12とを参照して本発明の一実施例による通信システムの上り側回線速度調整シーケンスについて説明する。図12に示す上り側回線速度調整シーケンスでは、この時に使用しているサブキャリアが全てのサブキャリアを使用(32個)している場合を想定している。
【0082】
まず、DSLAM装置1はADSL線路信号cからエラーを検出した場合、ADSL終端装置2へ「回線速度調整通知」を送信する。ADSL終端装置2はDSLAM装置1から「回線速度調整通知」を受信すると、「応答」をDSLAM装置1へ送信する。
【0083】
DSLAM装置1は「応答」を受信した場合、各サブキャリア調査を実施するために「No.1サブキャリア調査開始」をADSL終端装置2へ送信する。ADSL終端装置2はDSLAM装置1から「No.1サブキャリア調査開始」を受信すると、DSLAM装置1へ「応答」を送信し、「No.1サブキャリア調査」を実施する。この時、調査するサブキャリアはADSL終端装置2が送信側で、DSLAM装置1が受信側となる。
【0084】
DSLAM装置1はNo.1サブキャリアの回線品質調査が終了すると、この回線品質状態をADSL終端装置2へ「No.1サブキャリア結果通知」として送信する。ADSL終端装置2はDSLAM装置1から「No.1サブキャリア結果通知」を受信すると、DSLAM装置1へ「応答」を出力する。この時、DSLAM装置1及びADSL終端装置2は回線品質状態によってNo.1サブキャリアの使用/未使用を決定する。
【0085】
次に、DSLAM装置1は「No.2サブキャリア調査開始」をADSL終端装置2へ送信する。ADSL終端装置2はDSLAM装置1から「No.2サブキャリア調査開始」を受信すると、DSLAM装置1へ「応答」を送信し、「No.2サブキャリア調査」を実施する。この時、調査するサブキャリアはADSL終端装置2が送信側で、DSLAM装置1が受信側となる。
【0086】
DSLAM装置1はNo.2サブキャリアの回線品質調査が終了すると、この回線品質状態をADSL終端装置2へ「No.2サブキャリア結果通知」として送信する。ADSL終端装置2はDSLAM装置1から「No.2サブキャリア結果通知」を受信すると、DSLAM装置1に「応答」を出力する。この時、DSLAM装置1及びADSL終端装置2は回線品質状態によってNo.2サブキャリアの使用/未使用を決定する。
【0087】
DSLAM装置1は上記と同様にして、各サブキャリアの調査を使用している個数分(図12では32個)の「No.32サブキャリアの調査」を実施し、最後に、 「回線速度調整終了通知」をADSL終端装置2へ送信する。ADSL終端装置2はDSLAM装置1から「回線速度調整終了通知」を受信すると、DSLAM装置1へ「応答」を送信して回線速度調整シーケンスを終了する。
【0088】
図13は本発明の一実施例による通信システムの下り側回線速度調整シーケンスを示すシーケンスチャートである。これら図1と図13とを参照して本発明の一実施例による通信システムの下り側回線速度調整シーケンスについて説明する。図13に示す下り側回線速度調整シーケンスでは、この時に使用しているサブキャリアが全てのサブキャリアを使用(128個)している場合を想定している。
【0089】
まず、ADSL終端装置2側でADSL線路信号cからエラーを検出した場合、DSLAM装置1へ「回線速度調整通知」を送信する。DSLAM装置1はADSL終端装置2から「回線速度調整通知」を受信すると、「応答」をADSL終端装置2へ送信する。
【0090】
ADSL終端装置2は「応答」を受信した場合、各サブキャリア調査を実施するために、まず「No.1サブキャリア調査開始」をDSLAM装置1へ送信する。DSLAM装置1はADSL終端装置2から「No.1サブキャリア調査開始」を受信すると、ADSL終端装置2へ「応答」を送信し、「No.1サブキャリア調査」を実施する。この時、調査するサブキャリアはDSLAM装置1が送信側で、ADSL終端装置2が受信側となる。
【0091】
ADSL終端装置2はNo.1サブキャリアの回線品質調査が終了すると、この回線品質状態をDSLAM装置1へ「No.1サブキャリア結果通知」として送信する。DSLAM装置1はADSL終端装置2から「No.1サブキャリア結果通知」を受信すると、ADSL終端装置2へ「応答」を出力する。この時、DSLAM装置1及びADSL終端装置2は回線品質状態によってNo.1サブキャリアの使用/未使用を決定する。
【0092】
次に、ADSL終端装置2は「No.2サブキャリア調査開始」をDSLAM装置1へ送信する。DSLAM装置1はADSL終端装置2から「No.2サブキャリア調査開始」を受信すると、ADSL終端装置2へ「応答」を送信し、「No.2サブキャリア調査」を実施する。この時、調査するサブキャリアはDSLAM装置1が送信側で、ADSL終端装置2が受信側となる。
【0093】
ADSL終端装置2はNo.2サブキャリアの回線品質調査が終了すると、この回線品質状態をDSLAM装置1へ「No.2サブキャリア結果通知」として送信する。
【0094】
DSLAM装置1はADSL終端装置2から「No.2サブキャリア結果通知」を受信すると、ADSL終端装置2へ「応答」を出力する。この時、DSLAM装置1及びADSL終端装置2は回線品質状態によってNo.2サブキャリアの使用/未使用を決定する。
【0095】
ADSL終端装置2は上記と同様にして、各サブキャリアの調査を使用している個数分(図17では128個)の「No.128サブキャリアの調査」を実施し、最後に、「回線速度調整終了通知」をDSLAM装置1へ送信する。DSLAM装置1はADSL終端装置2から「回線速度調整終了通知」を受信すると、ADSL終端装置2へ「応答」を送信し、回線速度調整シーケンスを終了する。
【0096】
このように、本実施例では、通信中に回線品質が悪化した場合、ADSL線路100で使用の各サブチャネル毎に回線品質の調査を行い、悪化しているサブチャネルの使用を停止して回線速度を低くしているので、通信中に回線品質が悪化した場合でもデータエラーの発生や回線の切断をなくすことができる。
【0097】
また、本実施例では、通信中に未使用の各サブチャネルの回線品質の調査を定期的に実施し、使用することができる回線品質のサブチャネルがある場合、そのサブチャネルを使用して回線速度を高めているので、通信中に回線品質が向上した場合、回線速度を高くすることができる。
【0098】
図14は本発明の他の実施例による通信システムの構成を示すブロック図である。図14において、本発明の他の実施例による通信システムはDSLAM装置1と、ADSL終端装置2と、局舎側端末3と、終端側端末4とから構成され、局舎側端末3と終端側端末4とをDSLAM装置1とADSL線路100とADSL終端装置2とを介して相互に接続している。
【0099】
DSLAM装置1は局舎側ADSLモデム部11と、局舎側制御部14とから構成され、ADSL終端装置2は終端側ADSLモデム部21と、終端側制御部24とから構成されている。ADSL線路100は局舎側ADSL信号bによって局舎側ADSLモデム部11と相互に接続され、終端側ADSL信号dによって終端側ADSLモデム部21と相互に接続されている。
【0100】
局舎側ADSLモデム部11は局舎側データ信号aによって局舎側端末1と相互に接続され、局舎側ADSL信号bによってADSL線路100と相互に接続されている。局舎側制御部14は局舎側制御リンク信号hによって局舎側ADSLモデム部11と相互に接続され、局舎側回線制御信号jによって局舎側ADSLモデム部11の制御を行う。
【0101】
終端側ADSLモデム部21は終端側ADSL信号dによってADSL線路100と相互に接続され、終端側データ信号eによって終端側端末4と相互に接続されている。終端側制御部24は終端側制御リンク信号iによって終端側ADSLモデム部21と相互に接続され、終端側回線制御信号kによって終端側ADSLモデム部21の制御を行う。
【0102】
図15は本発明の他の実施例による通信システムのADSLパス構成を示す図である。図15において、ADSL線路信号cの高位レイヤではATMセルを用いられてデータ信号が伝送されているので、従来の局舎側データ信号aと終端側デ―タ信号eとしてVCI=xのパスと、それとは別に制御信号として局舎側制御リンク信号hと終端側制御リンク信号iとのVCI=yのパスとを設定し、局舎側制御部14と終端側制御部24との間での制御シーケンスを実行するようにしている。
【0103】
これによって、本実施例では、回路構成を複雑化することなく、上述した本発明の一実施例と同様に、通信中に回線品質が悪化した場合でもデータエラーの発生や回線の切断をなくすことができ、通信中に回線品質が向上した場合に回線速度を高くすることができる。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の通信システムは、局舎側端末と終端側端末とが複数のサブキャリアにて信号の伝送を行うADSL線路を介して相互に通信を行うために、局舎側端末とADSL線路とを接続するDSLAM装置と、終端側端末とADSL線路とを接続するADSL終端装置とを含む通信システムにおいて、DSLAM装置及びADSL終端装置各々が、局舎側端末と終端側端末とが通信中に回線品質が悪化した時にADSL線路で使用している各サブチャネル毎に回線品質の調査を行い、その調査結果を基に回線品質が悪化しているサブチャネルの使用を停止することによって、通信中に回線品質が悪化した場合のデータエラーの発生及び回線の切断をなくすことができるという効果が得られる。
【0105】
また、本発明の他の通信システムは、局舎側端末と終端側端末とが複数のサブキャリアにて信号の伝送を行うADSL線路を介して相互に通信を行うために、局舎側端末とADSL線路とを接続するDSLAM装置と、終端側端末とADSL線路とを接続するADSL終端装置とを含む通信システムにおいて、DSLAM装置及びADSL終端装置各々が、局舎側端末と終端側端末とが通信中に未使用のサブチャネル各々の回線品質の調査を定期的に実施し、その調査結果を基に使用可能な回線品質のサブチャネルを使用することによって、通信中に回線品質が向上した場合に回線速度を高くすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態による通信システムにおける電力分布を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態による通信システムの上り側回線速度調整シーケンスを示すシーケンスチャートである。
【図4】本発明の実施の形態による通信システムの下り側回線速度調整シーケンスを示すシーケンスチャートである。
【図5】本発明の実施の形態による通信システムにおける回線速度調整通知実施側の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態による通信システムにおける回線速度調整通知受信側の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態による通信システムの下り側調査シーケンスを示すシーケンスチャートである。
【図8】本発明の実施の形態による通信システムの上り側調査シーケンスを示すシーケンスチャートである。
【図9】本発明の実施の形態による通信システムにおけるサブキャリア調査要求側の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態による通信システムにおけるにサブキャリア調査受付側の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態による処理の優先順位を示す図である。
【図12】本発明の一実施例による通信システムの上り側回線速度調整シーケンスを示すシーケンスチャートである。
【図13】本発明の一実施例による通信システムの下り側回線速度調整シーケンスを示すシーケンスチャートである。
【図14】本発明の他の実施例による通信システムの構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の他の実施例による通信システムのADSLパス構成を示す図である。
【図16】従来の通信システムの構成を示すブロック図である。
【図17】従来の通信システムにおける電力分布を示す図である。
【符号の説明】
1 DSLAM装置
2 ADSL終端装置
3 局舎側端末
4 終端側端末
11 局舎側ADSLモデム部
12 局舎側スプリッタ部
13 局舎側音声モデム部
14 局舎側制御部
21 終端側ADSLモデム部
22 終端側スプリッタ部
23 終端側音声モデム部
24 終端側制御部
100 ADSL線路
a 局舎側データ信号
b 局舎側ADSL信号
c ADSL線路信号
d 終端側ADSL信号
e 終端側データ信号
f 局舎側音声信号
g 終端側音声信号
h 局舎側制御リンク信号
i 終端側制御リンク信号
j 局舎側回線制御信号
k 終端側回線制御信号
Claims (8)
- 局舎側端末と終端側端末とが複数のサブキャリアにて信号の伝送を行うADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)線路を介して相互に通信を行うために、前記局舎側端末と前記ADSL線路とを接続するDSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)装置と、前記終端側端末と前記ADSL線路とを接続するADSL終端装置とを含む通信システムであって、前記局舎側端末と前記終端側端末とが通信中に回線品質が悪化した時に前記ADSL線路で使用している各サブチャネル毎に回線品質の調査を行う手段と、その調査結果を基に前記回線品質が悪化しているサブチャネルの使用を停止する手段とを前記DSLAM装置と前記ADSL終端装置とにそれぞれ有することを特徴とする通信システム。
- 前記局舎側端末と前記終端側端末とが通信中に未使用のサブチャネル各々の回線品質の調査を定期的に実施する手段と、その調査結果を基に使用可能な回線品質のサブチャネルを使用する手段とを前記DSLAM装置と前記ADSL終端装置とにそれぞれ含むことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
- 局舎側端末と終端側端末とが複数のサブキャリアにて信号の伝送を行うADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)線路を介して相互に通信を行うために、前記局舎側端末と前記ADSL線路とを接続するDSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)装置と、前記終端側端末と前記ADSL線路とを接続するADSL終端装置とを含む通信システムであって、前記局舎側端末と前記終端側端末とが通信中に未使用のサブチャネル各々の回線品質の調査を定期的に実施する手段と、その調査結果を基に使用可能な回線品質のサブチャネルを使用する手段とを前記DSLAM装置と前記ADSL終端装置とにそれぞれ有することを特徴とする通信システム。
- 前記ADSL線路信号中の局舎側データ信号と終端側データ信号とは別に、前記DSLAM装置と前記ADSL終端装置との間に局舎側制御リンク信号及び終端側制御リンク信号の制御信号を接続することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の通信システム。
- 局舎側端末と終端側端末とが複数のサブキャリアにて信号の伝送を行うADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)線路を介して相互に通信を行うために、前記局舎側端末と前記ADSL線路とを接続するDSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)装置と、前記終端側端末と前記ADSL線路とを接続するADSL終端装置とを含む通信システムの回線速度調整方法であって、前記局舎側端末と前記終端側端末とが通信中に回線品質が悪化した時に前記ADSL線路で使用している各サブチャネル毎に回線品質の調査を行うステップと、その調査結果を基に前記回線品質が悪化しているサブチャネルの使用を停止するステップとを前記DSLAM装置と前記ADSL終端装置とにそれぞれ有することを特徴とする回線速度調整方法。
- 前記局舎側端末と前記終端側端末とが通信中に未使用のサブチャネル各々の回線品質の調査を定期的に実施するステップと、その調査結果を基に使用可能な回線品質のサブチャネルを使用するステップとを前記DSLAM装置と前記ADSL終端装置とにそれぞれ含むことを特徴とする請求項5記載の回線速度調整方法。
- 局舎側端末と終端側端末とが複数のサブキャリアにて信号の伝送を行うADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)線路を介して相互に通信を行うために、前記局舎側端末と前記ADSL線路とを接続するDSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)装置と、前記終端側端末と前記ADSL線路とを接続するADSL終端装置とを含む通信システムの回線速度調整方法であって、前記局舎側端末と前記終端側端末とが通信中に未使用のサブチャネル各々の回線品質の調査を定期的に実施するステップと、その調査結果を基に使用可能な回線品質のサブチャネルを使用するステップとを前記DSLAM装置と前記ADSL終端装置とにそれぞれ有することを特徴とする回線速度調整方法。
- 前記ADSL線路信号中の局舎側データ信号と終端側データ信号とは別に、前記DSLAM装置と前記ADSL終端装置との間に局舎側制御リンク信号及び終端側制御リンク信号の制御信号を接続することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか記載の回線速度調整方法。
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