JP2010233111A - 通信制御装置および通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信速度の向上が見込める場合にのみトレーニング処理を行うことを可能とする通信制御装置を提供する。
【解決手段】通信制御装置は、端末装置と局側装置との間の通信回線の通信状態を測定し、測定した通信状態に基づいて、通信回線におけるサブチャネルの周波数帯域毎に端末装置と局側装置との間での通信に使用するか否かを判定するトレーニング処理を行い、トレーニング処理によって通信に使用しないと判定した未使用周波数帯域を示す情報を記憶し、未使用周波数帯域記憶部に記憶された未使用周波数帯域における信号対雑音比を測定し、測定した信号対雑音比が、予め記憶され、周波数帯域を通信に使用することが可能な信号対雑音比の閾値を超えると判定した場合、未使用周波数帯域における通信が可能であることを示す警告情報を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、xDSL(Digital Subscriber Line)通信における通信制御を行う通信制御装置および通信制御方法に関する。
従来、ユーザ宅に設置されるモデムなどの通信制御装置が、xDSLにより通信回線を介して局側装置(例えば、VDSL(Very high bitrate Digital Subscriber Line)であればVDSL集合装置)と通信を行う際、通信開始の初期手順としてトレーニング処理が行なわれる。トレーニング処理では、ユーザ宅側のモデムに電源が投入されると、モデムと局側装置との間で制御情報の通信を行いながらxDSLの通信上の電気的特性や通信回線のノイズレベル等に応じて最適な通信パラメータが決定され、ハンドシェイクが実行される。このようなトレーニング処理では、例えば、モデムと局側装置との間で分割されたサブチャネルに対応する周波数帯域毎に信号対雑音比(SNR:Signal to Noise ratio)が測定され、測定結果に応じて、サブチャネルの搬送波であるサブキャリアに割り当てる周波数、ビット数の配分が決定される。一般的に、このようなトレーニング処理には数十秒〜数分の時間を要し、トレーニング処理中にはユーザ任意の通信を行うことはできない。
ここで、モデムと局側装置とは、決定された通信パラメータに基づいた通信速度で通信を行うが、通信を開始した後に、外的要因により通信回線の通信状態が変化する場合がある。例えば、通信回線上にノイズが発生または増加してビットエラーが多発するような状況になる場合がある。特許文献1には、通信開始後に通信速度が低下した場合、再起動して再度トレーニング処理を行うことにより通信速度を最適化するADSLモデムが示されている。また、非特許文献1〜3には、一定時間内に測定したSNRが下限基準値を下回る程に減少すれば、サブキャリアに割り当てられるビット数を減じることにより通信速度を落としてSNRを増加させ、上限基準値を超える程に増加すれば、サブキャリアに割り当てられるビット数を増加させることにより通信速度を上げてSNRを減少させるように制御するSRA(Seamless Rate Adaptation)機能や、SNRの急激な減少(ノイズの急激な増加)を検知すると即座に通信速度を落とすように制御するSOS機能などが記載されている。
特開2003−264603号公報
「ITU−T勧告G.993.2 Amendment3」、TELECOMMUNICATION STANDARDIZATION SECTOR OF ITU、2008年8月 「ITU−T勧告G.993.2」、TELECOMMUNICATION STANDARDIZATION SECTOR OF ITU、2006年2月 「ITU−T勧告G.994.1」、TELECOMMUNICATION STANDARDIZATION SECTOR OF ITU、2003年5月
しかしながら、上述の非特許文献1〜3におけるSRA機能やSOS機能はトレーニング処理後に動作する機能である。よって、リンク確率の初期手順であるトレーニング処理によって、使用すると判定された周波数帯域におけるSNRの増減に応じて通信速度を変化させ、一定以上の通信品質を保つSNRマージンを維持することができるが、トレーニング処理によって使用しないと判定された未使用周波数帯域はリンク確立後に再びトレーニング処理を実行するまで通信に使用することはできない。すなわち、トレーニング処理の実行時にはSNRが小さく未使用周波数帯域として判定され、その後にSNRが増加して通信可能となっている周波数帯域がある場合でも、SRA機能やSOS機能によってこのような未使用周波数帯域を通信に使用することはできない。このような未使用周波数帯域を通信状態にするためには、再度のトレーニング処理を行わなければならない。一方、特許文献1に記載された技術は、通信速度が一定以下となった場合に再度のトレーニング処理を行うものであるが、例えば外的要因の状況が悪化している場合には、通信速度を向上できないにも関わらずユーザ任意の通信が不可能となるトレーニング処理の動作が頻発すると考えられる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、通信速度の向上が見込める場合にトレーニング処理を適切に行うことを可能とする通信制御装置および通信制御方法を提供する。
上述した課題を解決するために、本発明は、通信回線を介して接続された端末装置と局側装置との間の通信速度を制御する通信制御装置であって、通信回線の通信状態を測定し、測定した通信状態に基づいて、通信回線におけるサブチャネルの周波数帯域毎に、端末装置と局側装置との間での通信に使用するか否かを判定するトレーニング処理を行うトレーニング処理部と、トレーニング処理部によって通信に使用しないと判定された未使用周波数帯域を示す情報が記憶される未使用周波数帯域記憶部と、周波数帯域を通信に使用することが可能な信号対雑音比の閾値が予め記憶される信号対雑音比閾値記憶部と、未使用周波数帯域記憶部に記憶された未使用周波数帯域における信号対雑音比を測定する信号対雑音比測定部と、対雑音比測定部によって測定された信号対雑音比と、信号対雑音比閾値記憶部に記憶された信号対雑音比の閾値とを比較し、測定された信号対雑音比が信号対雑音比の閾値を超えるか否かを判定する信号対雑音比判定部と、信号対雑音比判定部によって、測定された信号対雑音比が信号対雑音比の閾値を超えると判定した場合、未使用周波数帯域における通信が可能であることを示す警告情報を生成する警告情報生成部と、警告情報生成部によって生成された警告情報を出力する警告情報出力部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、警告情報出力部が出力した警告情報に応じた再トレーニング要求情報の入力を受付ける再トレーニング要求入力部を備え、トレーニング処理部は、再トレーニング要求入力部に再トレーニング要求情報が入力されると、トレーニング処理を行うことを特徴とする。
また、本発明は、トレーニング処理部が、警告情報生成部によって警告情報が生成された後、予め定められた一定時間の間、信号対雑音比測定部によって測定される信号対雑音比が信号対雑音比の閾値を超えている場合、トレーニング処理を行うことを特徴とする。
また、本発明は、通信回線において通信可能な周波数帯域が無信号状態であるか否かを判定する信号判定部をさらに備え、警告情報生成部は、対雑音比測定部によって測定された信号対雑音比が信号対雑音比の閾値を超え、かつ、信号判定部によって通信可能な周波数帯域が無信号状態であると判定された場合、警告情報を生成することを特徴とする。
また、本発明は、端末装置が通信回線を介して行なう通信の通信速度を測定する通信速度測定部と、通信速度測定部が測定した通信速度と、通信回線の最大通信速度に応じて予め定められた推奨通信速度とを比較し、通信速度が推奨通信速度を超えるか否かを判定する通信速度判定部と、警告情報生成部は、対雑音比測定部によって測定された信号対雑音比が信号対雑音比の閾値を超え、かつ、通信速度判定部によって通信速度が推奨通信速度を超えないと判定した場合に、警告情報を生成することを特徴とする。
また、本発明は、通信回線を介して接続された端末装置と局側装置との間の通信速度を制御し、通信回線の周波数帯域を通信に使用することが可能な信号対雑音比の閾値が予め記憶される信号対雑音比閾値記憶部と、通信に使用しないと判定された未使用周波数帯域を示す情報が記憶される未使用周波数帯域記憶部を備えた通信制御装置の通信制御方法であって、トレーニング処理部が、通信回線の通信状態を測定し、測定した通信状態に基づいて、通信回線におけるサブチャネルの周波数帯域毎に端末装置と局側装置との間での通信に使用するか否かを判定するトレーニング処理を行い、未使用周波数帯域を示す情報を未使用周波数帯域記憶部に記憶させるステップと、信号対雑音比測定部が、未使用周波数帯域記憶部に記憶された未使用周波数帯域における信号対雑音比を測定するステップと、信号対雑音比判定部が、対雑音比測定部によって測定された信号対雑音比と、信号対雑音比閾値記憶部に記憶された信号対雑音比の閾値とを比較し、測定された信号対雑音比が信号対雑音比の閾値を超えるか否かを判定するステップと、警告情報生成部が、信号対雑音比判定部によって、測定された信号対雑音比が信号対雑音比の閾値を超えると判定した場合、未使用周波数帯域における通信が可能であることを示す警告情報を生成するステップと、警告情報出力部が、警告情報生成部によって生成された警告情報を出力するステップと、を備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、通信制御装置は、端末装置と局側装置との間の通信回線の通信状態を測定し、測定した通信状態に基づいて、通信回線におけるサブチャネルの周波数帯域毎に、端末装置と局側装置との間での通信に使用するか否かを判定するトレーニング処理を行い、トレーニング処理によって通信に使用しないと判定した未使用周波数帯域を示す情報を記憶し、未使用周波数帯域記憶部に記憶された未使用周波数帯域における信号対雑音比を測定し、測定した信号対雑音比が、予め記憶され、周波数帯域を通信に使用することが可能な信号対雑音比の閾値を超えると判定した場合、未使用周波数帯域における通信が可能であることを示す警告情報を生成するようにしたので、トレーニング処理時に未使用周波数帯域として判定された周波数帯域における通信が可能になっている状態を検知することができ、このような状態でトレーニング処理を行うと、通信速度が向上する可能性が高い。
本発明の一実施形態による通信システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるトレーニング処理により、通信に使用すると判定された周波数帯域と、通信に使用しないと判定された未使用周波数帯域との例を示す図である。 本発明の一実施形態によるトレーニング処理により、通信に使用すると判定された周波数帯域と、通信に使用しないと判定された未使用周波数帯域との例を示す図である。 本発明の一実施形態によるSRA制御部によって行なわれる制御の概念を示す図である。 本発明の一実施形態による通信速度が変化する場合のサブキャリア毎の通信状態を示す図である。 本発明の一実施形態による通信速度が変化する場合のサブキャリア毎の通信状態を示す図である。 本発明の一実施形態による通信速度が変化する場合のサブキャリア毎の通信状態を示す図である。 本発明の一実施形態によるSRA制御部によって行なわれる制御の概念を示す図である。 従来の通信状態の変化に対応する通信速度の変化と、SRA機能およびSOS機能を用いた通信状態の変化に対応する通信速度の変化とを示す図である。 本発明の一実施形態による通信システムの動作例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による通信制御装置により行なわれる通信制御に応じた状態変化を示す図である。 本発明の一実施形態による未使用周波数帯域のノイズ量の変化を示す図である。 本発明の一実施形態による通信システムの構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態による通信システム1の構成を示すブロック図である。通信システム1は、端末装置100と、通信制御装置200と、集合装置300とを備えている。端末装置100と通信制御装置200とは、ユーザ宅に設置されている。端末装置100は、例えばユーザに操作されるPC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータ装置であり、通信制御装置200に接続される。通信制御装置200は、端末装置100と集合装置300との通信を中継するコンピュータ装置であり、例えばモデムが適用できる。通信制御装置200は、集合装置300との間でxDSL通信を行う。本実施形態では、通信制御装置200と集合装置300とはVDSL通信を行う。集合装置300は局側装置であり、例えば、光ファイバー回線などにより外部の通信装置に接続される。ここで、図には、端末装置100と通信制御装置200とをそれぞれ1台ずつ示しているが、集合装置300には複数の通信制御装置200が接続されて良い。
端末装置100は、ユーザ宅に設置されたコンピュータ装置であり、通信制御装置200を介して集合装置300に接続される。
通信制御装置200は、端末装置100と集合装置300との間の通信を制御するコンピュータ装置であり、通信制御部210と、未使用周波数帯域記憶部220と、信号判定部230と、通信速度測定部231と、通信速度判定部232と、SNR閾値記憶部240と、SNR判定部241と、警告情報生成部250と、警告情報出力部260と、再トレーニング要求入力部261とを備えている。通信制御装置200としては、例えばモデムが適用できる。
通信制御部210は、トレーニング処理部211と、SNR測定部212と、SRA制御部213と、SOS制御部214とを備えており、集合装置300との通信を行う。
トレーニング処理部211は、集合装置300との間で制御情報の通信を行うことでxDSL通信回線における電気的特性や通信回線のノイズレベル等の通信回線の通信状態を測定し、測定した通信状態に応じて最適な通信パラメータを決定する。トレーニング処理部211は、このように最適な通信パラメータを決定するトレーニング処理を行い、集合装置300との間でハンドシェイクを実行する。ここで、トレーニング処理部211は、例えば、予め定められた通信回線のサブチャネルに対応する周波数帯域毎に通信状態を測定して、測定した通信状態が定められた通信品質の閾値を超えるか否かを判定し、通信品質の閾値を超えるサブチャネルの周波数帯域を、端末装置100と局側装置300との間での通信に使用すると判定する。また、通信状態が定められた通信品質の閾値に満たないサブチャネルの周波数帯域を、通信に使用しないと判定する。トレーニング処理部211は、通信に使用しないと判定した周波数帯域を示す情報を、未使用周波数帯域として未使用周波数帯域記憶部220に記憶させる。
図2と図3とは、このように行なわれたトレーニング処理により、通信に使用すると判定された周波数帯域と、通信に使用しないと判定された未使用周波数帯域との例を示す図である。例えば、VDSLにおいては、周波数帯域に応じて複数のUS(UpStream)(US1〜3)と、複数のDS(DownStream)(DS1〜3)とのリンクが予め定められている。トレーニング処理部211が行なったトレーニング処理により、全てのサブチャネルを使用すると判定した場合、図2に示すように、US1〜3と、DS1〜3との全てのリンクの全てのサブチャネルに対応する周波数帯域が通信に使用される。一方、図3に示すように、US3における符号aに示す周波数帯域の通信品質が予め定められた閾値以下であれば、その領域の周波数帯域は、トレーニング処理部211によって未使用領域であると判定される。トレーニング処理部211は、符号aに示す周波数帯域を示す情報を、未使用周波数帯域として未使用周波数帯域記憶部220に記憶させる。
また、トレーニング処理部211は、ユーザによって入力され自身の記憶領域に記憶された自動再トレーニング設定情報に基づいて、自動再トレーニング設定情報がONである場合には、自動再トレーニング処理を行う。自動再トレーニング処理では、後述する警告情報生成部250によって警告情報が生成された後、自身の記憶領域に予め記憶された一定時間(T2)の間、SNR測定部212によって測定される未使用周波数帯域のSNRが、SNR閾値記憶部240に記憶されたSNRの閾値を超える場合、トレーニング処理を行う。トレーニング処理部211は、自動再トレーニング設定情報がOFFである場合、自動再トレーニング処理を行わない。
SNR測定部212は、集合装置300との間の通信回線において定められたサブチャネルに対応する周波数帯域毎のSNRを測定する。
SRA制御部213は、VDSLにおけるSRA機能の制御を行う。SRA機能は、SNR測定部212によって一定時間内に測定されたSNRが、予め定められたSNR上限基準値を超えて増加していれば通信部220の通信速度を上げ、予め定められたSNR下限基準値を下回っていれば通信部220の通信速度を下げるように制御する。ここで、通信速度の増減は、例えば単位時間当たりのシンボル数を変化させることにより制御することができる。
例えば、図4は、SNR測定部212が測定したSNRが減少し、ノイズ量が増加する場合に、SRA制御部213によって行なわれる制御の概念を示す図である。図においては、上方である程SNRが大きくノイズ量が少ないことを示し、下方である程SNRが小さくノイズ量が大きいことを示す。例えば、SNRが符号aに示される点にある場合は、SNR下限基準値を超えるSNRマージンが維持できている。SNRマージンは、定められた通信品質を維持した通信を行うための下限基準値と、下限基準値を超えるSNRとの差であり、安定した通信を行うためには一定以上(例えば、1dB)のSNRマージンを維持することが望ましい。例えば、SNRが、ノイズ量が増加するなどの外的要因により符号aに示される点から符号bに示される点に向かって減少すると、SNR測定部212によってSNRの変化が測定される。この場合、SRA制御部213は、予め定められた時間(例えば、5秒)の間、SNR下限基準値を下回る符号bのSNRが継続したと判定すると、通信速度を低下させる。これにより、SNRは符号cから符号dに向かって増加する。
例えば、図5〜7は、このように通信速度が変化する場合のサブキャリア(例えば、4kHz)毎の通信状態を示す図である。これらの図においては、各サブキャリアに出力できる情報量(ビット)を横線の密度によって示しており、横線の量が多ければ多い程、そのサブキャリアが出力できる情報量が多くなることを示している。一方、横線の量が少なければ少ない程、出力できる情報量が少なくなることを示している。例えば、図2において説明したように、US3に対応する全てのサブチャネルに対応する周波数帯域が使用可能である場合には、図5に示すように、全てのサブキャリアに情報を出力することができる。一方、図3に示したように、US3に対応するサブチャネルのうち、特定の周波数帯域のサブチャネルにおいて定められたSNRを確保できないとトレーニング処理時に判断された場合には、そのサブチャネルに対応する周波数帯域は未使用周波数帯域として判定され、図6の符号cに示すように出力を行なわない。また、このような場合、SNRを確保できない周波数帯域に近い他の符号aや符号bのサブキャリアにおいても、図5に示した通信状態に比べて外的要因の影響が大きいため、サブキャリアに出力できる情報量は図5に示したよりも少なくなり、通信速度は低下する。図6に示した通信状態から雑音等の外的要因が減少してSRA制御部213が動作し、SNRが増加すると、図7に示すように、各サブキャリアに出力できる情報量が多くなる。この場合、符号cに示した未使用周波数帯域も雑音が減少するため情報を出力でき、通信速度をより上昇させることが可能になると考えられるが、SRA制御部213の機能によってはこのような未使用周波数帯域に情報を出力することはできない。結局、符号cに示した未使用周波数帯域に情報を出力して有効に周波数帯域を使って通信速度をさらに増加させるためには、再びトレーニングを実施する必要がある。
図8は、SNR測定部212が測定したSNRが増加し、ノイズ量が減少する場合に、SRA制御部213によって行なわれる制御の概念を示す図である。例えば、SNRが符号aに示される点から、外的要因により符号bに向かって増加し、ノイズ量が減少したことがSNR測定部212によって測定される。この場合、SRA制御部213は、予め定められた時間(例えば、5秒)の間、SNR上限基準値を下回る符号bのSNRが継続したと判定すると、通信速度を上げる。これにより、SNRは符号cから符号dに向かって減少する。
図1に戻り、SOS制御部214は、SNRの急激な減少を検知すると即座に通信速度を低下させるように通信を制御する。SOSは、ユーザ設定に応じて、例えば一定時間内に複数回の通信エラーを検知した場合や、一定時間内に閾値を超えるSNRの変化があった場合などに動作し、予め定められた通信制御を行って通信速度を低下させる。すなわち、SRAは、5秒などの時間の経過に応じた通信状態の緩やかな変化に応じて通信速度を変化させる機能であるが、SOSは、外的要因の急激な変化に応じたエラーを防ぐために、素早く通信レートを変化させて通信速度を低下させる機能である。例えば、雑音レベルが急激に増大した場合には、通信チャネルにもエラーが発生する場合があるため、通信速度を変更するためのパラメータの送受信すら行えない状態に陥る場合があり、SOSの機能によればこのような急激な外的要因の変化が起きた場合に素早く通信速度を低下させることができる。
図9は、従来の通信状態の変化に対応する通信速度の変化と、SRA機能およびSOS機能を用いた通信状態の変化に対応する通信速度の変化とを示す図である。図9(a)に示すように、従来では、雑音の増加等が発生し、エラーの多発などにより定められた通信品質を保てなくなった場合には、リンク断が発生し、1〜5分程の再トレーニングが行なわれた後、低下された通信速度で通信が再開される。図9(b)に示すように、SRA機能およびSOS機能を用いれば、雑音が増加した時点でSOS機能により瞬時に通信速度を低下させた後、通信状態に応じてSRA機能により通信速度を徐々に上げていくことで、急激にノイズが増加した場合でも、リンク断を行なうことなく通信の接続状態を維持することが可能である。
図1に戻り、未使用周波数帯域記憶部220には、トレーニング処理部211によって通信に使用しないと判定された未使用周波数帯域を示す情報が記憶される。
信号判定部230は、通信制御部210によって集合装置300と通信が行われているか否かを監視し、通信回線において通信可能な周波数帯域が予め定められた一定時間に亘って無信号状態であるか否かを判定し、判定結果を警告情報生成部250に出力する。
通信速度測定部231は、通信制御部210によって集合装置300との間で行なわれている通信の通信速度を測定する。
通信速度判定部232は、通信速度測定部231が測定した通信速度と、通信回線の最大通信速度に応じて予め定められ、自身の記憶領域に記憶された推奨通信速度とを比較し、通信速度測定部231によって測定された通信速度が推奨通信速度を超えるか否かを判定し、判定結果を警告情報生成部250に出力する。推奨通信速度は、ユーザからの入力によって設定されるようにしても良いし、予め設定され記憶されていても良い。推奨通信速度は、例えば、最大通信速度より10Mbps低い値に予め設定される。例えば、最大通信速度が100Mbpsであれば、推奨通信速度は90Mbpsに設定される。
SNR閾値記憶部240には、周波数帯域を通信に使用することが可能なSNRの閾値が予め記憶される。
SNR判定部241は、SNR測定部212によって測定されたSNRと、SNR閾値記憶部240に記憶されたSNRの閾値とを比較し、SNR測定部212によって測定されたSNRが、SNR閾値記憶部240に記憶されたSNRの閾値を超えるか否かを判定し、判定結果を警告情報生成部250に出力する。
警告情報生成部250は、自身の記憶領域に予め記憶された一定時間(T1)の間、入力される情報が予め定められた条件を満たす場合に、警告情報を生成する。例えば、警告情報生成部250は、SNR判定部241によって、SNR測定部212が測定したSNRが、SNR閾値記憶部240に記憶されたSNRの閾値を超えると判定された場合、未使用周波数帯域における通信が可能であることを示す警告情報を生成する。この場合は、未使用周波数帯域における通信が可能であり、再トレーニングを行なうことにより周波数帯域を有効に活用し、通信速度を上げることができると考えられるからである。また、警告情報生成部250は、信号判定部230によって通信回線において通信可能な周波数帯域が無信号状態であると判定されたことをさらに条件として、警告情報を生成するようにしても良い。すなわち、通信回線が通信状態である場合にトレーニング処理を行うと、通信中にリンク断が発生することになり、エラーを招いたりユーザへのストレスとなったりする場合があるためである。また、警告情報生成部250は、通信速度判定部232が、通信速度測定部231によって測定された通信速度が推奨通信速度を超えていないと判定したことをさらに条件として、警告情報を生成するようにしても良い。すなわち、通信速度が推奨通信速度を超えていない場合には、再トレーニングにより通信速度が改善する可能性が高いと考えられるからである。また、一定以上の通信速度(推奨通信速度)が確保できている際に不要な再トレーニングを行なわないようにすることができる。
警告情報出力部260は、警告情報生成部250によって生成された警告情報を出力する。警告情報出力部260は、例えば、警告音を出力するスピーカでも良いし、光を発光することにより警告を行なうランプやLED(Light Emitting Diode)などでも良いし、警告文字を表示するディスプレイなどでも良い。
再トレーニング要求入力部261は、警告情報出力部260が出力した警告情報に応じて、ユーザから再トレーニング要求情報の入力を受付ける。再トレーニング要求入力部261は、例えば、ユーザにより押下されるボタンなどが適用できる。
次に、本実施形態による通信システム1の動作例を説明する。図10は、本実施形態の通信制御装置200によって行われる通信制御の動作例を示すフローチャートである。
ここでは、予めトレーニング処理部211によってトレーニング処理が行われ、未使用周波数帯域を示す情報が未使用周波数帯域記憶部220に記憶されており、通信制御部210による集合装置300との通信が開始されているとする。SNR測定部212は、通信制御部210が集合装置300と行なう通信におけるSNRの測定処理を開始する(ステップS1)。そして、外的要因が減少してSNRが増加すると、SRA制御部213が動作し、通信速度を向上させる(ステップS2)。
警告情報生成部250は、一定時間(T1)の間、SNR判定部241と、信号判定部230と、通信速度判定部232とから入力される判定結果が定められた条件を満たすか否かを判定する。すなわち、警告情報生成部250は、SNRの閾値がSNRの測定値以下であり、かつ、無信号状態が一定時間継続しており、かつ、SRA制御部213が動作した後の通信速度が推奨通信速度以下であるか否かを判定する(ステップS3)。
警告情報生成部250が、一定時間(T1)の間、SNR判定部241と、信号判定部230と、通信速度判定部232とから入力される判定結果が定められた条件を満たさないと判定すれば(ステップS3:NO)、処理を終了する。一方、定められた条件を満たすと判定すれば(ステップS3:YES)、警告情報出力部260は、警告情報を出力する(ステップS4)。警告情報出力部260が出力した警告情報に応じて、再トレーニング要求入力部261に再トレーニング要求が入力されると(ステップS5:YES)、トレーニング処理部211はトレーニング処理を実行し(ステップS6)、処理を終了する。
一方、ステップS5において再トレーニング要求入力部261に再トレーニング要求が入力されず(ステップS5:NO)、かつ、トレーニング処理部211が、トレーニング処理部211の記憶領域に記憶された自動再トレーニング設定情報がONになっており、かつ、ステップS3において条件が満たされたと判定してから、条件を満たす状態のままT2秒間が経過したと判定すると(ステップS7:YES)、トレーニング処理部211は、トレーニング処理を行い(ステップS8)、処理を終了する。一方、ステップS7において、トレーニング処理部211の記憶領域に記憶された自動再トレーニング設定情報がONになっていないか、あるいは、ステップS3において条件が満たされたと判定してからT2秒間を経過する前に、同一の条件を満たさなくなったと判定した場合(ステップS7:NO)、トレーニング処理を行わずに処理を終了する。
図11は、本実施形態の通信制御装置200により行なわれる通信制御に応じた状態変化を示す図である。通信回線への外的要因の影響が減少すると、SRA制御部213が動作する(符号a)。SRA制御部213は、トレーニング処理において通信に使用すると予め判定されている周波数帯域において、通信品質が閾値を下回らない程度まで通信速度を上げる(符号b)。ここで、通信回線の外的要因の影響がさらに減少していると、SNRの増加が始まる(符号c)。そして、SNRの測定値が予め定められたSNR閾値を超えて(符号d)から、T1秒間の時間が経過した時点(符号e)で、警告情報出力部260から警告情報が出力され、ユーザに再トレーニングが推奨される。自動再トレーニング設定情報がONであれば、ユーザから再トレーニング要求が入力されなかった場合でも、符号dの点から、T2秒間の時間が経過した時点(符号f)で、トレーニング処理部211によってトレーニング処理が開始される。
このように、本実施形態による通信制御装置200は、図12に示されるように、トレーニング処理において通信に使用しないと判定された未使用周波数帯域(符号a)について、通信開始後にSNRを測定することによってノイズの減少(N1→N2)を検知し、SNRが定められた閾値以上となった場合に、トレーニング処理部211による再トレーニング処理を行う。このため、本実施形態によれば、警告情報を出力することにより、再トレーニングによって通信速度の回復が望める場合にのみ再トレーニングを行うようにすることが可能となる。これにより、通信回線の周波数帯域を有効に使用し、通信速度を上げることができるとともに、通信中に不要な再トレーニングを行なうことによるリンク断をなくすことができる。また、出力する警告情報に応じて、ユーザによって再トレーニング要求が入力されると再トレーニングを実施することにより、ユーザの都合に合わせて再トレーニングを行なうことができる。また、SNRが増加している場合でも、通信速度が推奨通信速度を超えている場合には警告情報を生成しないことで、不要な再トレーニングを行なわないようにすることができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、通信回線のSNRを測定して警告情報を生成する通信制御装置としてモデムを適用する例を示したが、第2の実施形態では、通信回線のSNRを測定して警告情報を生成する通信制御装置の機能を、局側装置が備える例を説明する。図13は、本実施形態による通信システム2を示す図である。通信システム2が備える構成は、第1の実施形態と同様であるので、以下、特に第1の実施形態と異なる構成、動作について説明する。
通信システム2は、端末装置100と、モデム500と、集合装置600とを備えている。モデム500は、警告情報出力部560と、再トレーニング要求入力部561とを備えている。警告情報出力部560は、集合装置600によって生成された警告情報を出力する。再トレーニング要求入力部561は、ユーザから入力される再トレーニング要求を、集合装置600に送信する。
集合装置600は、通信制御部610と、未使用周波数帯域記憶部620と、信号判定部630と、通信速度測定部631と、SNR閾値記憶部640と、SNR判定部641と、警告情報生成部650とを備えている。通信制御部610は、トレーニング処理部611と、SNR測定部612と、SRA制御部613とを備えている。通信制御部610が、再トレーニング要求入力部561から送信される再トレーニング要求を受信すると、トレーニング処理部611は、トレーニング処理を行う。警告情報生成部650は、SNR判定部641によって、SNR測定部612が測定したSNRが、SNR閾値記憶部640に記憶されたSNRの閾値を超えると判定された場合、未使用周波数帯域における通信が可能であることを示す警告情報を生成する。
このように、本発明の実施形態による通信システムの管理者は、通信システムを利用する端末装置、モデムまたは集合装置のハードウェアスペックや台数、それぞれのコンピュータ装置を接続する通信回線の通信速度や通信距離などに応じて、通信回線のSNRを測定して警告情報を生成するための各機能部を配置するようにして良い。例えば、第2の実施形態において警告情報を出力する警告情報出力部560は、定められたメールアドレスに、テキストによって示される警告情報が含まれる電子メールを送信するメール送信機能を有することとして、集合装置600に備えさせるようにしても良い。この場合、集合装置600に備えられた警告情報出力部560は、警告情報生成部650によって警告情報が生成されると、定められたメールアドレスを宛先として警告情報が含まれる電子メールを送信する。ここでは、定められたメールアドレスとして、端末装置100のユーザに対応するメールアドレスを適用することができる。
なお、本発明における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより通信制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1 通信システム
100 端末装置
200 通信制御装置
210 通信制御部
211 トレーニング処理部
212 SNR測定部
213 SRA制御部
214 SOS制御部
220 未使用周波数帯域記憶部
230 信号判定部
231 通信速度測定部
232 通信速度判定部
240 SNR閾値記憶部
241 SNR判定部
250 警告情報生成部
260 警告情報出力部
261 再トレーニング要求入力部
300 集合装置
500 モデム
560 警告情報出力部
561 再トレーニング要求入力部
600 集合装置
610 通信制御部
611 トレーニング処理部
612 SNR測定部
613 SRA制御部
614 SOS制御部
620 未使用周波数帯域記憶部
630 信号判定部
631 通信速度測定部
632 通信速度判定部
640 SNR閾値記憶部
641 SNR判定部
650 警告情報生成部

Claims (6)

  1. 通信回線を介して接続された端末装置と局側装置との間の通信速度を制御する通信制御装置であって、
    前記通信回線の通信状態を測定し、測定した前記通信状態に基づいて、前記通信回線におけるサブチャネルの周波数帯域毎に、前記端末装置と前記局側装置との間での通信に使用するか否かを判定するトレーニング処理を行うトレーニング処理部と、
    前記トレーニング処理部によって通信に使用しないと判定された未使用周波数帯域を示す情報が記憶される未使用周波数帯域記憶部と、
    前記周波数帯域を通信に使用することが可能な信号対雑音比の閾値が予め記憶される信号対雑音比閾値記憶部と、
    前記未使用周波数帯域記憶部に記憶された前記未使用周波数帯域における信号対雑音比を測定する信号対雑音比測定部と、
    前記対雑音比測定部によって測定された前記信号対雑音比と、前記信号対雑音比閾値記憶部に記憶された前記信号対雑音比の閾値とを比較し、測定された前記信号対雑音比が前記信号対雑音比の閾値を超えるか否かを判定する信号対雑音比判定部と、
    前記信号対雑音比判定部によって、前記測定された前記信号対雑音比が前記信号対雑音比の閾値を超えると判定した場合、前記未使用周波数帯域における通信が可能であることを示す警告情報を生成する警告情報生成部と、
    前記警告情報生成部によって生成された前記警告情報を出力する警告情報出力部と、
    を備えることを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記警告情報出力部が出力した前記警告情報に応じた再トレーニング要求情報の入力を受付ける再トレーニング要求入力部を備え、
    前記トレーニング処理部は、前記再トレーニング要求入力部に再トレーニング要求情報が入力されると、前記トレーニング処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記トレーニング処理部は、前記警告情報生成部によって前記警告情報が生成された後、予め定められた一定時間の間、前記信号対雑音比測定部によって測定される前記信号対雑音比が前記信号対雑音比の閾値を超えている場合、前記トレーニング処理を行う
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の通信制御装置。
  4. 前記通信回線において通信可能な周波数帯域が無信号状態であるか否かを判定する信号判定部をさらに備え、
    前記警告情報生成部は、前記対雑音比測定部によって測定された前記信号対雑音比が前記信号対雑音比の閾値を超え、かつ、前記信号判定部によって前記通信可能な周波数帯域が無信号状態であると判定された場合、前記警告情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の通信制御装置。
  5. 前記端末装置が前記通信回線を介して行なう通信の通信速度を測定する通信速度測定部と、
    前記通信速度測定部が測定した前記通信速度と、前記通信回線の最大通信速度に応じて予め定められた推奨通信速度とを比較し、前記通信速度が前記推奨通信速度を超えるか否かを判定する通信速度判定部と、
    前記警告情報生成部は、前記対雑音比測定部によって測定された前記信号対雑音比が前記信号対雑音比の閾値を超え、かつ、前記通信速度判定部によって前記通信速度が前記推奨通信速度を超えないと判定した場合に、前記警告情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の通信制御装置。
  6. 通信回線を介して接続された端末装置と局側装置との間の通信速度を制御し、前記通信回線の周波数帯域を通信に使用することが可能な信号対雑音比の閾値が予め記憶される信号対雑音比閾値記憶部と、通信に使用しないと判定された前記未使用周波数帯域を示す情報が記憶される未使用周波数帯域記憶部を備えた通信制御装置の通信制御方法であって、
    トレーニング処理部が、前記通信回線の通信状態を測定し、測定した前記通信状態に基づいて、前記通信回線におけるサブチャネルの周波数帯域毎に前記端末装置と前記局側装置との間での通信に使用するか否かを判定するトレーニング処理を行い、当該未使用周波数帯域を示す情報を前記未使用周波数帯域記憶部に記憶させるステップと、
    信号対雑音比測定部が、前記未使用周波数帯域記憶部に記憶された前記未使用周波数帯域における信号対雑音比を測定するステップと、
    信号対雑音比判定部が、前記対雑音比測定部によって測定された前記信号対雑音比と、前記対雑音比マージン記憶部に記憶された前記信号対雑音比の閾値とを比較し、測定された前記信号対雑音比が前記信号対雑音比の閾値を超えるか否かを判定するステップと、
    警告情報生成部が、前記信号対雑音比判定部によって、前記測定された前記信号対雑音比が前記信号対雑音比の閾値を超えると判定した場合、前記未使用周波数帯域における通信が可能であることを示す警告情報を生成するステップと、
    警告情報出力部が、前記警告情報生成部によって生成された前記警告情報を出力するステップと、
    を備えることを特徴とする通信制御方法。
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