JP4593350B2 - 回線間干渉検出システム及び回線間干渉検出方法 - Google Patents

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本発明は、VDSL(Very−high−bit−rate Digital Subscriber Line)システムと、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)システムと、電力線ネットワーク(PLC)システムとが混在している集合住宅等に於ける回線間干渉検出システム及び回線間干渉検出方法に関する。
ADSL/VDSLシステムは、通常の電話回線を使用して高速インターネット接続を実現する通信方式である。又電力線ネットネットワークは、屋内配線等の電力線を利用して高速インターネット接続を実現する通信方式である。そして、光ファイバを敷設していない従来のマンション、ホテル、事務所等の集合住宅に於いては、建物内の工事が不要なADSL/VDSL/電力線ネットワーク等を利用してブロードバンドインターネット通信を実現している。この場合、各利用者による利用状況はばらばらであり、又同一集合住宅内に複数種類のシステムが混在している場合が比較的多いものである。
又複数の加入者対応のデータを多重化して光信号に変換し、光ファイバ伝送路を介して伝送し、受信した光信号を電気信号に変換して多重分離するDSL伝送システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。又専用線を介してディジタル電話信号とVDSLによるデータとを伝送し、VDSL側からディジタル電話側へ漏れる高調波信号成分のレベルを検出して、VDSLの送信レベルや伝送帯域等の条件を設定する為のデータを収集するVDSL通信機器が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
又マルチキャリアを用いるVDSLシステム等に於ける相互の伝送装置に於いて、受信した各キャリアの減衰量や各キャリアの相対位相偏移量を測定して相手側へ通知し、伝送特性の認識や制御等を行う伝送装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。又宅内配線の分岐線路の先端に無反射終端特性となる値の抵抗を接続して、xDSL通信線路の特性改善を図る手段も提案されている(例えば、特許文献4参照)。又複数の回線の一つおきの収容端子間に、所定の電圧を超える電圧が印加されると、内部にガス放電が生じて、電極間を短絡状態とする3極放電素子を接続して、混触等による高電圧から保護すると共に、スプリッタを構成するローパスフィルタをスタガ状に配置したxDSL方式のスプリッタが提案されている(例えば、特許文献5参照)。
特開2004−193857号公報 特開2004−200850号公報 特開2004−247901号公報 特開2004−260610号公報 特開2004−320294号公報
前述のADSL/VDSL/PLC等のシステムに於いては、配線敷設時に想定していなかった高周波信号を伝送することにより、各種のデータの高速伝送を可能とするものであるから、その高周波信号により回線間で干渉が発生する。それにより、所望の伝送速度を得ることが困難な場合が多いものである。このような問題に対して、従来は、回線毎に伝送状況を人手によりチェックして、この回線間の干渉の対策が可能か否かを判定していた。しかし、その為の作業は煩雑であり、有効な対策手段が見つかるとは限らないものであった。
又所望の伝送速度が得られない原因の一つの回線間の干渉について、前述の特許文献1〜5に示されている技術では解決できないものである。なお、前述の特許文献3に於けるキャリア対応の減衰量や相対位相偏移の測定、記録を行うことにより、回線対応の伝送特性を知ることにより、使用キャリア数の制限や送信レベルの制御によりデータ伝送を行うものであり、回線間干渉が発生している場合の加害回線を特定することはできないものである。
本発明は、回線間干渉の原因の加害回線の特定を可能とし、回線間干渉による伝送速度の低減を回避できるようにすることを目的とする。
本発明の回線間干渉検出システムは、ADSL/VDSL/PLCシステムの何れか一つ或は複数或は全部のシステムを含み、同一システム及び他のシステムに属する回線を含む回線間の干渉を検出する回線間干渉検出システムであって、前記回線の距離を基にして求めた理論速度と、その回線の実測速度とについて所定値以上の乖離が存在する回線を異常回線として登録する手段と、この手段に登録した異常回線を除く他の回線を順次休止状態に制御して、異常回線の実測速度が改善されたか否かを判定し、改善された時の休止状態とした回線を干渉原因の回線と判定して記録する手段とを含む干渉調整サーバを備えている。
又前記干渉調整サーバは、前記ADSL/VDSL/PLCシステム対応の回線の距離と理論速度とを記録した距離・速度情報記録部と、前記回線毎の配線距離を記録した配線距離記録部と、前記ADSL/VDSL/PLCシステムの何れに加入しているかを記録した加入情報記録部と、前記回線の理論速度と実測速度との所定値以上の乖離が存在する回線を異常回線として登録する異常回線リスト記録部と、前記他の回線を順次休止させて前記異常回線の実測速度が改善された時の休止回線を干渉原因回線として記録する異常回線干渉原因リスト記録部と、前記異常回線リスト記録部と前記異常回線干渉原因リスト記録部との記録内容を表示するモニターとを備えている。
又前記干渉調整サーバは、前記回線の理論速度と実測速度との所定値以上の乖離が存在する回線を異常回線として前記異常回線リスト記録部に記録し、且つ前記異常回線の実測速度が前記他の回線の休止により所定値以上の改善があった時の休止した回線を干渉原因回線として前記異常回線干渉原因リスト記録部に記録する判定部を備えている。
又本発明の回線間干渉検出方法は、ADSL/VDSL/PLCシステムの何れか又は全部を含み、回線間の干渉を検出する回線間干渉検出方法に於いて、回線の距離を基にした該回線の理論速度と該回線の実測速度との所定値以上の乖離が存在するか否かを判定し、存在する回線を異常回線として異常回線リスト記録部に登録し、前記異常回線以外の他の回線を順次休止させて、前記異常回線の実測速度が所定値以上改善された時に、前記休止させた回線を干渉原因の回線と判定して、異常回線干渉原因リスト記録部に記録し、該異常回線干渉リスト記録部の記録内容を表示する過程を含むものである。
理論速度と実測速度との所定値以上の乖離が存在する回線を異常回線として、この異常回線に対する干渉原因回線を、干渉調整サーバにより自動的に特定することができるから、この干渉原因回線と異常回線との配置関係の変更等により対応することによって、問題解決を迅速且つ低コストで実現できる。
本発明は、ADSL/VDSL/PLCシステムの何れか又は全部を含み、回線間の干渉を検出するもので、ADSL回線/VDSL回線/PLC回線の距離を基にした理論速度と、回線の実測速度との所定値以上の乖離が存在する回線を異常回線として異常回線リスト記録部に登録し、この異常回線以外の他の回線を順次休止させ、前記異常回線の実測速度が改善された時に、前記休止させた回線を干渉原因の回線と判定して異常回線干渉原因リスト記録部に登録する干渉調整サーバを備えている。
図1は、本発明の実施例1の説明図であり、1は集合住宅、2は管理室、3は電話局、4は光収容局、10は干渉調整サーバ、11はPLC(電力線ネットワーク)親モデム、12は分電盤、13は集合VDSLユニット、14は電話線端子盤、15は単体MC、16はDSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)、17は集合MC、21はVDSL距離・速度情報記録部、22はADSL距離・速度情報記録部、23はPLC距離・速度情報記録部、24は各住戸の加入情報記録部、25は各階の配線情報記録部を示す。なお、干渉調整サーバ10は、後述のように、更に複数の記録部を備えている。
又集合住宅1は、4階建ての場合を例示し、部屋番号101にはVDSLモデム、部屋番号102にはADSLモデム(12M)、部屋番号201にはPLCモデムとVDSLモデム、部屋番号202にはPLCモデム、部屋番号301にはVDSLモデム、部屋番号302にはADSLモデム、部屋番号401にはADSLモデム(26M)を配置した場合を示す。なお集合住宅1は、複数企業の複数の事務所が存在するビル等も含むものである。
又管理室2と電話局3との間は電話回線により接続され、又管理室2の集合VDSLユニット13に接続された単体MC15と光収容局4の集合MC17との間は光ファイバ回線により接続され、光信号によりデータ通信が行われる。又光収容局4の集合MC17と電話局3のDSLM16との間は、光ファイバ回線又は電話回線等により接続されている。又集合住宅1内のVDSLモデムは、エンドユーザのパソコンと集合VDSLユニット13との間の電話回線を介して通信を行う装置であり、又ADSLモデムは、エンドユーザのパソコンとDSLAM16との間の電話回線を介して通信を行う装置であり、又PLC子モデムは、エンドユーザのパソコンとPLC親モデム11との間の通信を、屋内配線を介して行う装置である。
又集合VDSLユニット13は、VDSL回線の接続状態と速度とを監視して、干渉調整サーバ10からの「状態問い合わせ」要求に対し、収容する全VDSL回線の実測速度を応答する機能と、干渉調整サーバ10からの「回線休止」要求に対し、指定された集合VDSLユニット収容位置に対応するVDSL回線の通信を休止する機能と、干渉調整サーバ10からの「回線再開」要求に対し、指定された集合VDSLユニット収容位置に対応するVDSL回線の通信を再開する機能と、干渉調整サーバ10からの「再起動」要求に対し、指定された集合VDSLユニット収容位置に対応するVDSL回線の再起動を実施し、該当VDSLモデムとの通信速度を再設定する機能を有するものである。
又DSLAM16は、音声とデータとを分離して、音声は交換局へ、データは外部装置へ送受信する装置であり、ADSL回線の接続状態と速度を監視し、干渉調整サーバ10からの「状態問い合わせ」要求に対し、DSLAM16に収容する全ADSL回線についての通信速度(実測速度)を応答する機能を有すると共に、干渉調整サーバ10からの「回線休止」要求に対し、指定された収容位置に対応するADSL回線の通信を休止する機能と、干渉調整サーバ10からの「回線再開」要求に対し、指定された収容位置に対応するADSL回線の通信を再開する機能と、干渉調整サーバ10からの「再起動」要求に対し、指定された収容位置に対応するADSL回線の再起動を実施し、該当ADSLモデムとの通信速度を再設定する機能を有するものである。
又PLC親モデム11は、外部装置(図示せず)から電力引込線を介してデータを送受信する装置であり、PLC回線の接続状態と速度とを監視し、干渉調整サーバ10からの「状態問い合わせ」要求に対し、PLC親モデム11に収容する全PLC回線の通信速度を応答する機能と、干渉調整サーバ10からの「回線休止」要求に対し、指定されたPLC親モデム収容位置に対応するPLC回線の通信を休止する機能と、干渉調整サーバ10からの「回線再開」要求に対し、指定されたPLC親モデム収容位置に対応するPLC回線の通信を再開する機能と、干渉調整サーバ10からの「再起動」要求に対し、指定されたPLC親モデム収容位置に対応するPLC回線の再起動を実施し、PLC子モデムとの通信速度を再設定する機能を有するものである。
又干渉調整サーバ10は、集合VDSLユニット13、DSLAM16、PLC親モデム11とデータ送受信を行い、各装置の情報読出と制御を行う装置であり、VDSL距離・速度情報記録部21、ADSL距離・速度情報記録部22、PLC距離・速度情報記録部23、各住戸の加入情報記録部24、各階の配線情報記録部25を含む記憶装置を有するものであり、更に、後述のVDSL異常回線リスト記録部、ADSL異常回線リスト記録部、PLC異常回線リスト記録部、VDSL干渉原因リスト記録部、ADSL干渉原因リスト記録部、PLC干渉原因リスト記録部を含むものである。
図2は、干渉調整サーバの説明図であり、図1と同一符号は同一部分を示し、31は干渉判定結果出力部、32は判定部、33は装置通信部、34〜39は、前述のVDSL異常回線リスト記録部、ADSL異常回線リスト記録部、PLC異常回線リスト記録部、VDSL異常回線干渉原因リスト記録部、ADSL異常回線干渉原因リスト記録部、PLC異常回線干渉原因リスト記録部を示す。又40はオペレータ等に対して各種データを表示するモニターである。又VDSL異常回線リスト記録部34、ADSL異常回線リスト記録部35、PLC異常回線リスト記録部36は、異常回線リスト記録部として構成することもできる。又VDSL異常回線干渉原因リスト記録部37、ADSL異常回線干渉原因リスト記録部38、PLC異常回線干渉原因リスト記録部39は、異常回線干渉原因リスト記録部として構成することができる。同様に、VDSL距離・速度情報記録部21、ADSL距離・速度情報記録部22、PLC距離・速度情報記録部23は、距離・速度情報記録部として構成することができる。
この干渉調整サーバ10は、次のような機能を有するものである。
(1)各住戸の加入情報記録部24からVDSL回線に加入している住戸の情報を取得し、集合VDSLユニット13からその住戸までの距離を、各階の配線情報記録部25から抽出する。抽出した距離とVDSL距離・速度情報記録部21に記録された情報とを照合して、理論上の通信速度を抽出する。この抽出した理論上の通信速度と、集合VDSLユニット13に対し「状態問い合わせ」を行って取得した速度情報(実測値)とを比較し、一定値以上の乖離があった場合にVDSL異常回線リスト記録部34に追加する機能。
(2)VDSL異常回線リスト記録部34に存在する住戸以外の全住戸のVDSL回線、ADSL回線、PLC回線対し「回線休止」を指示することにより、データ伝送を順次休止し、休止した際に該当住戸のVDSL回線の速度が改善するか否かを、異常VDSL回線を「再起動」し、一定時間経過後に「状態問い合わせ」を行うことによって確認する。VDSL回線の速度が改善した場合に、その時に休止していた回線を干渉の原因回線としてVDSL干渉原因リスト記録部37に記録する機能。
(3)前述のVDSL回線に関連する処理により記録した情報を、干渉判定結果出力部31によりモニター30に表示する機能。
(4)各住戸の加入情報記録部24からADSL回線に加入する住戸とサービス種別を取得し、抽出したサービス種別からADSL距離・速度情報記録部22に記録された情報を照合して、理論上の通信速度を抽出する。抽出した理論上の通信速度と、DSLAM16に対し「状態問い合わせ」を行って取得した速度情報(実測値)とを比較し、一定値以上の乖離があった場合にADSL異常回線リスト記録部35に追加記録する機能。
(5)ADSL異常回線リスト記録部36に存在する住戸以外の全住戸のVDSL回線、ADSL回線、PLC回線に対し「回線休止」を指示し、休止した際に該当住戸のADSL回線の速度が改善するかを、異常ADSL回線を「再起動」し、一定時間後に「状態問い合わせ」を行うことで確認する。ADSL回線の速度が改善した場合に、その時に休止していた回線を干渉の原因回線としてADSL異常回線干渉原因リスト記録部38に追加記録する機能。
(6)前述のVDSL回線に関連する処理により記録した情報を、モニター30に表示する機能。
(7)各住戸の加入情報記録部24からPLCに加入する住戸を取得し、PLC親モデム11からその住戸までの距離を、各階の配線情報記録部25から抽出し、その抽出した距離とPLC距離・速度情報記録部23に記録されている情報とを照合して、理論上の通信速度を抽出する。この抽出した理論上の通信速度と、PLC親モデム11に対して「状態問い合わせ」を行って取得した速度情報(実測値)とを比較し、一定値以上の乖離があった場合に、PLC異常回線リスト記録部36に追加する機能。
(8)PLC異常回線リスト記録部36に存在する住戸以外の全住戸のVDSL回線、ADSL回線、PLC回線に対して「回線休止」の指示を行うことにより、回線を順次休止し、休止した際に該当住戸のPLC回線の速度が改善するかを、異常PLC回線を「再起動」し、一定時間経過後に「状態問い合わせ」を行うことで確認する。PLC回線の速度が改善した場合に、その時に休止していた回線を干渉の原因回線として、PLC異常回線干渉原因リスト記録部39に追加する機能。
(9)前述のPLC回線に関連する処理により記録した情報を、干渉判定結果出力部31により、モニター30に表示する機能。
(10)DSLAM16と集合VDSLユニット13とPLC親モデム11とに対して装置通信部33により要求指示を行う機能。
(11)各記録部に記録するか否か及び記録内容により異常回線干渉原因であるか否か等を判定部32により判定させる機能。
又干渉調整サーバ10の記憶装置の中の各記録部は、次のような内容を記録保持するものである。
VDSL距離・速度情報記録部21は、集合VDSLユニット13とVDSLモデムとの間の距離に対応したVDSL理論速度を記録保持する。又ADSL距離・速度情報記録部22は、ADSLの各サービス種別に対し、DSLAM16とADSLモデムとの間の距離に対応したADSL理論速度を記録保持する。又PLC距離・速度情報記録部23は、PLC親モデム11とPLC子モデムとの間の距離に対応したPLC理論速度を記録保持する。
又各住戸の加入情報記録部24は、集合住宅1の各戸毎にVDSL/ADSL/PLCの何れの契約か、又はADSLの場合、何れのサービス種別か、又契約サービス種別対応の集合VDSLユニットモデム/DSLAM/PLC親モデムの何れに収容されているかを示す加入情報と収容位置情報とを記録保持する。又各階の配線情報記録部25は、集合住宅1の内部に敷設されている電力線、電話線の管理室からの敷設距離を各階毎に記録保持している。この場合、電力線は管理室の分電盤からの各戸までの距離、電話回線は管理室の電話線端子盤14から各戸までの距離である。
又VDSL異常回線リスト記録部34は、干渉調整サーバ10の処理結果として検出される理論値と一定以上乖離した実速度で運用されているVDSL回線のリストを記録保持する。又ADSL異常回線リスト記録部35は、干渉調整サーバ10の処理結果として検出される理論値と一定以上乖離した実速度で運用されているADSL回線のリストを記録保持する。又PLC異常回線リスト記録部36は、干渉調整サーバ10の処理結果として検出される理論値と一定以上乖離した実速度で運用されているPLC回線のリストを記録保持する。
又VDSL異常回線干渉原因リスト記録部37は、干渉調整サーバ10の処理結果として検出されるVDSL異常回線リストについて、異常原因となっていると判明した回線のリストを記録保持するもので、異常になっている回線と異常の原因となっている回線とを対比して格納する。又ADSL異常回線干渉原因リスト記録部38は、干渉調整サーバ10の処理結果として検出されるADSL異常回線リストについて、異常原因となっていると判明した回線のリストを記録保持するもので、異常になっている回線と異常の原因となっている回線とを対比して格納する。又PLC異常回線干渉原因リスト記録部39は、干渉調整サーバ10の処理結果として検出されるPLC異常回線リストについて、異常原因となっていると判明した回線のリストを記録保持するもので、異常になっている回線と異常の原因となっている回線とを対比して格納する。
図3及び図4は、前述の各記録部21〜25,34〜39の記録内容の一例を示すものであり、図4に示す各住戸の加入情報記録部24には、各住戸対応のVDSL/ADSL/PLCの加入状態、集合VDSLユニットモデム/DSLAM/PLC親モデムの収容位置情報、契約したサービス種別等が記録されている。
図5〜図8は、本発明の実施例1のフローチャートを示し、干渉調整サーバ10との間の情報の送受信先は、図1及び図2に示す構成の符号を括弧内で表示している。又異常回線リストに登録する条件として、例えば、理論速度と実測速度とが、所定値の10Mbps以上乖離している場合として、以下、図3及び図4の記録内容の一例を参照して説明する。先ず、干渉調整サーバ10は、各住戸の加入情報記録部24からVDSL回線に加入する住戸「101」,「201」,「301」と集合VDSLユニット13に於ける収容位置「001」,「002」,「003」を抽出する(A1)。
抽出した各住戸について、集合VDSLユニット13からその住戸までの距離を、各階の配線情報記録部25から抽出する(A2)。例えば、住戸「101」は、集合VDSLユニット13から100mであり、この配線距離に対する理論上の通信速度を、VDSL距離・速度情報記録部21を検索して抽出する(A3)。この場合、距離100mに対して、100Mbpsとなっている。次に、集合VDSLユニット13に対し、「状態問い合わせ」を行い、実測速度を取得する。この場合、実測速度60Mbpsを取得する。VDSL回線に加入する全住戸に対し、理論上の速度と実測速度とを比較し(A4)、一定値以上の乖離がないかを判定する(A5)。この場合、理論上の通信速度100Mbps−実測速度60Mbps=40Mbpsであり、一定値の10Mbps以上の乖離があった場合であるから、VDSL異常回線リスト記録部34に該当する住戸「101」を記録する(A6)。この判定(A5)と記録(A6)との処理をVDSL回線に加入している全戸に対して順次行う。
次に、VDSL異常回線リストの有無を判定し(A7)、1件以上あれば、原因調査を開始する。この原因調査を、VDSL異常回線リストに従って開始し、又全戸のVDSL回線について処理を開始する。先ず、VDSL異常回線リスト記録部34に記録されている中の1件を選択し、この住戸「101」以外でVDSL回線に加入する住戸「201」,「301」と集合VDSLユニット13に於ける収容位置「002」,「003」を、各住戸の加入情報記録部24から検索し、集合VDSLユニット13に対して、収容位置を指定して「回線休止」を要求する(A8)。例えば、収容位置002を指定して、「回線休止」を指示する。次に、集合VDSLユニット13に対して、異常VDSL回線について、収容位置を指定して「再起動」を要求し、一定時間後に集合VDSLユニット13に対し、「状態問い合わせ」を行い、住戸の集合VDSLユニット13に於ける収容位置の実測速度を取得する(A9)。
この異常VDSL回線の速度が改善されたか否かを判定し(A10)、改善された場合、その時に回線休止としたVDSL回線が干渉原因として疑わしいので、干渉原因リストに追加する(A11)。又異常VDSL回線の速度が改善されない場合及び速度が改善された場合、干渉原因リストに追加した後、集合VDSLユニット13に対して休止したVDSL回線の収容位置を指定して「回線再開」を指示する(A12)。
全戸のVDSL回線について前述の処理を行った後、全戸のADSL回線に対する原因調査を開始する。即ち、各住戸の加入情報記録部24からADSL回線に加入する住戸「102」,「302」,「401」とDSLAM16に於ける収容位置「001」,「002」,「003」を検索し、このDSLAM16に対して、ADSL回線に加入している中の1件について、DSLAM16に於ける収容位置を指定して「回線休止」を要求する(A13)。次に、集合VDSLユニット13に対し、集合VDSLユニット13に於ける収容位置を指定して「再起動」を要求し、一定時間後に、「状態問い合わせ」を行い、集合VDSLユニット13に於ける収容位置の実測速度を取得する(A14)。
次に、異常VDSL回線の速度が改善されたか否かを判定する(A15)。この時、住戸「102」の回線休止を行い、住戸「101」のVDSL回線の実測速度が90Mbpsであるとすると、先の60Mbpsに比較して改善されていることになる。速度が改善された場合、VDSL異常回線干渉原因リスト記録部37に、その時の回線休止とした回線情報を、干渉原因リストに追加する(A16)。この場合、住戸「101」のVDSL回線に対する干渉原因回線として、住戸「102」のADSL回線がリストに追加される。そして、リスト追加後、及び速度が改善されない場合、休止したADSL回線の動作を、DSLAM16に於ける収容位置を指定して「回線再開」指示する(A17)。ステップ(A13)〜(A17)を各戸のADSL回線に対して終了すると、各戸のPLC回線に対する処理を開始する。
各住戸の加入情報記録部24からPLC回線に加入している住戸とPLC親モデム11に於ける収容位置とを検索し、PLC親モデム11に対して、PLC回線加入の住戸の中の1件について、PLC親モデム11に於ける収容位置を指定して「回線休止」を指示する(A18)。そして、集合VDSLユニット13に対して異常VDSL回線の再起動を指示し、「状態問い合わせ」を行って、実測速度を取得する(A19)。この速度測定により、異常VDSL回線の速度が改善されたか否かを判定し(A20)、改善された場合は、その時の回線休止の回線情報を干渉原因リストに追加する(A21)。そして、速度が改善されない場合を含めて、PLC親モデム11に対し、「回線再開」を指示して、休止したPLC回線の動作を再開させる(A22)。以上の処理を全戸のPLC回線に対して行うことにより、原因調査を終了する。例えば、住戸「102」のPLC回線を休止した時に、住戸101のVDSL回線の実測速度が80Mbpsとなったとすると、VDSL回線の速度が改善されたので、VDSL異常回線干渉原因リスト記録部37に、住戸「201」のPLC回線と、前述の住戸「102」のADSL回線とが干渉原因回線として登録される。
そして、モニター30に、VDSL異常回線リストを表示し(A23)、又VDSL異常回線干渉原因リストを表示し(A24)、VDSL回線の理論上の通信速度に対する実測速度が一定値以上の乖離を有する場合の原因が、他の配線による場合は、その配線を特定することができる。又VDSL異常回線リストに登録された回線に対する干渉原因回線が存在しない場合は、集合住宅1内の配線による影響ではなく、他の原因であることがわかる。
図9〜図12は、本発明の実施例2のフローチャートを示し、ADSL回線に対する干渉原因を検出する場合を示し、例えば、理論上の通信速度と実測速度との差が3Mbps以上乖離している場合に、干渉調整サーバ10のADSL異常回線リスト記録部35に記録する条件として、以下ステップ(B1)〜(B23)を参照して説明する。
各住戸の加入情報記録部24からADSL回線に加入する住戸「102」,「302」,「401」とサービス種別「12M」、「50M」、「26M」(それぞれbpsを省略)及び集合VDSLユニット13に於ける収容位置「001」、「002」、「003」を抽出する(B1)。又住戸「102」、「302」,「401」について、ADSL距離・速度情報記録部22からサービス種別に対応する速度情報を抽出する(B2)。例えば、住戸「102」のサービス種別「12M」の距離1780mに於ける理論上の通信速度「9Mbps」を取得する。次に、速度と各戸のADSLモデムとの速度を比較する(B3)。この場合、DSLAM16に対して、「状態問い合わせ」を行い、ADSLモデムとの間の実測速度を取得して、サービス種別対応の速度とADSLモデムの実測速度とを比較する。
住戸「102」のサービス種別「12M」に対する理論速度は9Mbpsであるが、実測速度が5.5Mbpsであるとすると、理論上の通信速度「9Mbps」−実測速度「5.5Mbps」=「3.5Mbps」となり、3.5Mbps>3Mbpsとなるから、住戸「102」をADSL異常回線リスト記録部35に記録する。このような処理を全戸について行う(B4),(B5)。
次に、ADSL異常回線リスト記録部35に記録されているか否かを判定し(B6)、記録されている場合は、原因調査を開始する。先ず、全戸のVDSL回線について開始するもので、各住戸の加入情報記録部24から、VDSL回線に加入する住戸「101」,「201」,「301」と、集合VDSLユニット13に於ける収容位置「001」,「002」、「003」を取得し、集合VDSLユニット13に対してVDSL回線を順次休止する指示を行う(B7)。この場合、先ず、住戸「101」について集合VDSLユニット13に於ける収容位置「001」を指定して「回線休止」を指示する。
VDSL回線の休止毎に異常ADSL回線を再起動し、再起動時に再設定される速度を測定する(B8)。この場合、DSLAM16に対して、住戸「102」のDSLAMに於ける収容位置「001」を指定して「再起動」を要求する。そして、DSLAM16に対し、「状態問い合わせ」を行い、実測速度「7Mbps」を取得する。そして、異常ADSL回線の速度が改善されたか否かを判定する(B9)。この場合、5.5Mbps<7Mbpsであるから、速度が改善された。このように、速度が改善された場合の回線情報(種別、住戸)を干渉原因リストに追加する(B10)。即ち、住戸「102」に対する干渉回線として住戸「101」を記録する。次に、休止したVDSL回線について再開させる(B11)。この場合、集合VDSLユニット13に対し、住戸「101」について収容位置「001」を指定して「回線再開」を指示する。
前述の処理を住宅「201」,「301」に対して実施する。実測速度は何れの場合も「5.5Mbps」であり、速度が改善されないので、ADSL異常回線干渉原因リスト記録部38には記録しない。全戸のVDSL回線についての処理が終了すると、全戸のADSL回線についての処理を行う。即ち、異常ADSL回線以外のADSL回線を順次休止とし(B12)、異常ADSL回線を再起動して、この異常ADSL回線の速度を測定し(B13)、異常ADSL回線の速度が改善されたか否かを判定し(B14)、速度が改善された場合の休止回線情報(種別、住戸)を干渉原因リストに追加し(B15)、休止したADSL回線を再開させる(B16)。この場合、各住戸の加入情報記録部24から住戸「101」以外でADSL回線に加入する住戸「302」,「401」とDSLAM16に於ける収容位置「002」,「003」を取得し、DSLAM16に対し、住戸「302」のDSLAM16に於ける収容位置「002」を指定して「回線休止」を要求する。
そして、DSLAM16に対し、住戸「102」の集合VDSLユニット13に於ける収容位置「001」を指定して「再起動」を要求し、DSLAM16に対し、「状態問い合わせ」を行い、実測速度「5.5Mbps」を取得する。この実測速度と先に測定した実測速度とを比較すると、速度が改善されていないので、ADSL異常回線干渉原因リスト記録部38には記録しない。そして、DSLAM16に対し、住戸「302」のDSLAM16に於ける収容位置「002」を指定して「回線再開」を要求する。前述の処理を、住戸「401」に対しても実施する。この時の実測速度は「5.5Mbps」であり、ADSL異常回線干渉原因リスト記録部38には記録しない。
全戸のADSL回線についての処理が終了すると、全戸のPLC回線に対する処理を行う。即ち、PLC回線を順次休止し(B17)、異常ADSL回線を再起動し、異常ADSL回線の速度を測定し(B18)、異常ADSL回線の速度が改善されたか否かを判定する(B20)。そして、休止したPLC回線を再開し(B21)、全戸のPLC回線についての処理が終了すると、ADSL異常回線の原因調査を終了する。そして、干渉判定出力部31により、ADSL異常回線リストをモニター30に表示し(B22)、又ADSL異常回線干渉原因リストをモニター30に表示する(B23)。
例えば、前述の全戸のPLC回線の処理開始の場合、各住戸の加入情報記録部24からPLC回線に加入する住戸「201」,「202」とPLC親モデム11に於ける収容位置「001」,「002」を取得し、PLC親モデム11に対し、住戸「201」のPLC親モデム11に於ける収容位置「001」を指定して「回線休止」を要求し、DSLAM16に対し、住戸「102」の集合VDSLユニット13に於ける収容位置「001」を指定して「再起動」を要求する。
そして、DSLAM16に対し、「状態問い合わせ」を行い、実測速度「5.5Mbps」を取得し、この実測速度と前回求めた実測速度とを比較する。この場合は、速度が改善していない為、ADSL異常回線干渉原因リスト記録部38には記録しない。そして、PLC親モデム11に対し、住戸「201」のPLC親モデム11に於ける収容位置「001」を指定して「回線再開」を要求する。このような処理を住戸「202」に対しても実施する。この時の実測速度は「5.5Mbps」であり、ADSL異常回線干渉原因リスト記録部38には記録しない。
又前述の処理を住戸「302」について実施する。この場合、理論上の通信速度「40Mbps」−実測速度「35Mbps」=5Mbpsとなり、ADSL異常回線リスト記録部35に記録されるが、ADSL異常回線干渉原因リスト記録部38には干渉原因住戸は記録されない。同様に、住戸「401」についても実施する。理論上の通信速度「23Mbps」−実測速度「20.5Mbps」=2.5Mbpsとなり、ADSL異常回線リスト記録部35には記録されない。以上の処理により、ADSL干渉原因リスト記録部35の住戸「102」に対する干渉原因住戸には「101」が記録される。これにより、住戸「102」に於ける実測速度低下は住戸「101」のVDSL回線による干渉に起因することが判明する。一方、ADSL干渉原因リスト記録部35の住戸「302」に対する干渉原因住戸は存在しなかった為、住戸「302」に於ける実測速度低下は、他回線の干渉に起因するものではなく、配線の問題等の他原因にあることが判明する。
図13〜図16は、本発明の実施例3のフローチャートであり、PLC回線に対する干渉原因の検出に於いて、干渉調整サーバ10のPLC異常回線リスト記録部36に対する記録条件として、理論速度と実測速度とが15Mbps以上の乖離の場合とする。そしてステップ(C1)〜(C24)について以下説明する。
各住戸の加入情報記録部24からPLCユーザを抽出し(C1)、このPLCユーザに対する電力配線距離を、配線距離記録部25から抽出し(C2)、PLC距離・速度情報記録部24から配線距離に対応する速度情報を抽出し(C3)、PLC子モデムとの間の通信速度を、PLC親モデム11から装置通信部33により受信し、判定部32に於いて比較判定する(C4)。全戸について、一定以上の乖離があるか否かを判定し(C5)、一定以上の乖離があると判定した場合は、PLC異常回線リストに追加する(C6)。
この場合、図3及び図4に示す各記録部の記録内容を基にすると、各住戸の加入情報記録部24からPLC回線加入の住戸「201」,「202」とPLC親モデム11に於ける収容位置「001」,「002」を抽出し、住戸「201」について、各階の配線情報記録部25を参照して、PLC親モデム11から住戸「201」までの距離300mを抽出し、PLC距離・速度情報記録部23から理論上の通信速度「130Mbps」を取得する。そして、PLC親モデム11に対し、「状態問い合わせ」を行い、実測速度「110Mbps」を取得し、理論上の通信速度「130Mbps」−実測速度「110Mbps」=20Mbpsとなり、20Mbps>15Mbpsの条件となるから、住戸「201」をPLC異常回線リスト記録部36に記録する。
次に、PLC異常回線リスト記録部36に記録されているか否かを判定し(C7)、1件でも記録されている場合は、原因調査を開始し、先ず全戸のVDSL回線に対して処理を行う。即ち、装置通信部33から集合VDSLユニット13に対してVDSL回線を順次休止させる指示を行い(C8)、異常PLC回線を再起動して、その速度を測定し(C9)、異常PLC回線の速度が改善されたか否かを判定し(C10)、改善された場合は、その時に動作を休止した回線情報を、干渉原因リストに追加記録し(C11)、休止したVDSL回線の動作を再開させる(C12)。
この場合、各住戸の加入情報記録部24からVDSL回線に加入する住戸「101」,「201」,「301」と集合VDSLユニット13に於ける収容位置「001」,「002」,「003」を取得する。次に、集合VDSLユニット13に対し、住戸「101」について集合VDSLユニットに於ける収容位置「001」を指定して「回線休止」を要求し、PLC親モデム11に対し、住戸「201」のPLC親モデム11に於ける収容位置「001」を指定して「再起動」を要求する。そして、PLC親モデム11に対し、「状態問い合わせ」を行い、実測速度「120Mbps」を取得する。VDSL回線休止前の実測速度と、VDSL回線休止時の実測速度とを比較し、速度が改善されたか否かを判定する。この場合のそれぞれの実測速度は、110Mbps<120Mbpsとなり、速度が改善されるから、PLC異常回線干渉原因リスト記録部39に、住戸「201」に対する干渉回線として住戸「101」を記録した後、集合VDSLユニット13に対し、住戸「101」についての集合VDSLユニットに於ける収容位置「001」を指定して「回線再開」を要求する。又住戸「201」,「301」に対しても前述の処理を実施し、その実測速度は、何れも「110Mbps」であり、速度は改善されないので、PLC異常回線干渉原因リスト記録部39には記録しない。
次に、全戸のADSL回線について同様な処理(C13)〜(C17)を実施する。そして、全戸のPLC回線についても同様な処理(C18)〜(C22)を実施する。そして、モニター30に、PLC異常回線リストを表示し(C23)、又PLC異常回線干渉原因リストを表示する(C24)。この場合、各住戸の加入情報記録部24からADSL回線に加入する住戸「102」,「302」,「401」と、DSLAM16に於ける収容位置「001」,「002」,「003」とを取得し、DSLAM16に対し、住戸「102」のDSLAM16に於ける収容位置「001」を指定して「回線休止」を要求する。
そして、PLC親モデム11に対し、住戸「201」のPLC親モデム11に於ける収容位置「001」を指定して「再起動」を要求する。一定時間後、PLC親モデム11に対し、「状態問い合わせ」を行い、実測速度「110Mbps」を取得する。この実測速度と、ADSL回線休止前の実測速度とを比較すると、速度が改善されていないので、PLC異常回線干渉原因リスト記録部39には記録しない。次にDSLAM16に対し、住戸「102」のDSLAM16に於ける収容位置「001」を指定して「回線再開」を要求する。前述の処理を住宅「302」,「401」に対しても実施する。実測速度はどちらも「110Mbps」であり、PLC異常回線干渉原因リスト記録部39には記録しない。
次に、各住戸の加入情報記録部34から住戸「201」以外でPLC回線に加入する住戸「202」とPLC親モデム11に於ける収容位置「002」を取得し、PLC親モデム11に対し、住戸「202」のPLC親モデム11に於ける収容位置「002」を指定して「回線休止」を要求する。そして、PLC親モデム11に対し、住戸「201」の集合VDSLユニット13に於ける収容位置「001」を指定して「再起動」を要求し、PLC親モデム11に対し、「状態問い合わせ」を行い、実測速度「110Mbps」を取得し、この実測速度と休止前の実測速度とを比較すると、速度が改善していないため、PLC異常回線干渉原因リスト記録部39には記録しない。
次に、PLC親モデム11に対し、住戸「202」のPLC親モデム11に於ける収容位置「002」を指定して「回線再開」を要求し、この住戸「202」についても前述と同様の処理を実施する。それにより、理論上の通信速度「130Mbps」−実測速度「125Mbps」=5Mbpsとなり、15Mbps以下であるから、PLC異常回線リスト記録部36には記録されない。前述の処理により、PLC異常回線干渉原因リスト記録部39の住戸「201」に対する干渉原因住戸「101」が記録される。これらの記録内容を、干渉判定結果出力部31により、モニター30に表示させることにより、住戸「201」に於ける実測速度低下は、住戸「101」のVDSL回線による干渉に起因することが判明する。
本発明の実施例1の説明図である。 干渉調整サーバの説明図である。 各記録部の記録内容の説明図である。 各記録部の記録内容の説明図である。 本発明の実施例1のフローチャートである。 本発明の実施例1のフローチャートである。 本発明の実施例1のフローチャートである。 本発明の実施例1のフローチャートである。 本発明の実施例2のフローチャートである。 本発明の実施例2のフローチャートである。 本発明の実施例2のフローチャートである。 本発明の実施例2のフローチャートである。 本発明の実施例3のフローチャートである。 本発明の実施例3のフローチャートである。 本発明の実施例3のフローチャートである。 本発明の実施例3のフローチャートである。
符号の説明
1 集合住宅
2 管理室
3 電話局
4 光収容局
10 干渉調整サーバ
11 PLC親モデム
12 分電盤
13 集合VDSLユニット
14 電話線端子盤
15 単体MC
16 DSLAM
17 集合MC
21 VDSL距離・速度情報記録部
22 ADSL距離・速度情報記録部
23 PLC距離・速度情報記録部
24 各住戸の加入情報記録部
25 各階の配線情報記録部
30 モニター
31 干渉判定結果出力部
32 判定部
33 装置通信部
34 VDSL異常回線リスト記録部
35 ADSL異常回線リスト記録部
36 PLC異常回線リスト記録部
37 VDSL異常回線干渉原因リスト記録部
38 ADSL異常回線干渉原因リスト記録部
39 PLC異常回線干渉原因リスト記録部

Claims (4)

  1. ADSL/VDSL/PLCシステムの何れか一つのシステムを含む複数のシステムに亘って回線間の干渉を検出する回線間干渉検出システムに於いて、
    前記回線の距離を基にして求めた理論速度と該回線の実測速度とについて所定値以上の乖離が存在する回線を異常回線として登録する記録手段と、該記録手段に登録した異常回線が属するシステムの該異常回線を除く他の回線を順次休止状態に制御して、前記異常回線の実測速度が改善されたか否かを判定し、改善された時の前記休止状態とした回線を干渉原因の回線と判定し、改善されなかった場合は、他のシステムに属する回線を順次休止状態に制御して、前記異常回線の実測速度が改善されたか否かを判定し、改善された時の前記休止状態とした回線を干渉原因の回線と判定して記録する記録手段とを含む干渉調整サーバを備えた
    ことを特徴とする回線間干渉検出システム。
  2. 前記干渉調整サーバは、前記ADSL/VDSL/PLCシステムの何れか一つのシステムを含む複数のシステムを含む各回線の距離と該回線距離を基にして求めた理論速度とを記録した距離・速度情報記録部と、前記回線毎の配線距離を記録した配線距離記録部と、前記ADSL/VDSL/PLCシステムの何れに加入しているかを記録した加入情報記録部と、前記距離・速度情報記録部に記録した回線の理論速度と実測速度との所定値以上の乖離が存在する回線を異常回線として登録する異常回線リスト記録部と、該異常回線リスト記録部に記録した前記異常回線が属するシステムの該異常回線を除く他の回線を順次休止させて前記異常回線の実測速度が改善された時の休止回線を干渉原因回線と判定し、改善されなかった場合は、他のシステムに属する回線を順次休止させて前記異常回線の実測速度が改善された時の休止回線を干渉原因回線と判定して、干渉原因回線を記録する異常回線干渉原因リスト記録部と、前記異常回線リスト記録部及び前記異常回線干渉原因リスト記録部の記録内容を表示するモニターとを備えたことを特徴とする請求項1記載の回線間干渉検出システム。
  3. 前記干渉調整サーバは、前記回線の理論速度と実測速度との所定値以上の乖離が存在する回線を異常回線と判定して前記異常回線リスト記録部に記録し、且つ前記異常回線が属するシステムの該異常回線を除く他の回線を順次休止させて前記異常回線の実測速度が改善された時の休止回線を干渉原因回線と判定し、改善されなかった場合は、他のシステムに属する回線を順次休止させて前記異常回線の実測速度が改善された時の休止回線を干渉原因回線と判定し、前記干渉原因回線を前記異常回線原因リスト記録部に記録する為の判定部を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の回線間干渉検出システム。
  4. ADSL/VDSL/PLCシステムの何れか一つのシステムを含む複数のシステムに亘って、同一システム及び他のシステムに属する回線を含む回線間の干渉を検出する回線間干渉検出方法に於いて、
    回線の距離を基にして求めた該回線の理論速度と該回線の実測速度との所定値以上の乖離が存在するか否かを判定し、前記所定値以上の乖離が存在する回線を異常回線として異常回線リスト記録部に登録する過程と、
    前記異常回線リストに登録した異常回線が属するシステムの該異常回線を除く他の回線を順次休止状態に制御して、前記異常回線の実測速度が改善されか否かを判定し、改善された時前記休止状態とした回線を干渉原因の回線と判定し、改善されなかった場合は、他のシステムに属する回線を順次休止状態に制御して、前記異常回線の実測速度が改善されたか否かを判定し、改善された時の前記休止状態とした回線を干渉原因の回線と判定して、干渉原因の回線と判定した回線を異常回線干渉原因リスト記録部に記録する過程と、
    該異常回線干渉リスト記録部の記録内容をモニターに表示する過程を含む
    ことを特徴とする回線間干渉検出方法。
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