JP2004047213A - 燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガス拡散層内での局所的な排水を防いだ燃料電池を提供する。
【解決手段】電解質膜3、触媒層7、ガス拡散層6、セパレータ5を積層することにより燃料電池1を構成する。セパレータ5には、ガス拡散層6に反応ガスを供給する供給流路8と、反応後のガスを回収する排出流路9と、隣ある供給流路8、排出流路9の側面12a、12bと接触面12cと、により構成したリブ部12を備える。反応ガスが供給流路8からガス拡散層6内に入り込む際に、反応ガスの主流が接触面12cに沿って供給流路8に垂直な方向の成分を増加させるようにリブ部12を構成する。
【選択図】 図3
【解決手段】電解質膜3、触媒層7、ガス拡散層6、セパレータ5を積層することにより燃料電池1を構成する。セパレータ5には、ガス拡散層6に反応ガスを供給する供給流路8と、反応後のガスを回収する排出流路9と、隣ある供給流路8、排出流路9の側面12a、12bと接触面12cと、により構成したリブ部12を備える。反応ガスが供給流路8からガス拡散層6内に入り込む際に、反応ガスの主流が接触面12cに沿って供給流路8に垂直な方向の成分を増加させるようにリブ部12を構成する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、燃料電池に関する、特に固体高分子型燃料電池における反応ガスの流路形状に関する。
【0002】
【従来の技術】
水素と酸素の電気化学反応から電気エネルギを取り出す燃料電池は、高効率であり、排出物が無害な水だけであることから、将来の自動車の動力源として注目されている。しかしながら、自動車に適用する場合には、車内の限られた空間に搭載する必要があることから、高効率であるとともに高出力密度であることが要求される。
【0003】
そこで、特開平11−16591号公報においては、セパレータ内に形成された反応ガス流路に導入されたすべての反応ガス(水素含有ガスおよび酸素含有ガス)がガス拡散層内を通過するように流路を構成している。ここでは、セパレータリブによりセパレータ面に形成した供給側の反応ガス流路(以下、供給流路)と、排出側の反応ガス流路(以下、排出流路)と、を隔離して構成している。これにより、供給流路内の反応ガスはガス拡散層を通過して排出流路側に排出される。その結果、ガス拡散層内でのガス交換と、ガス拡散層内で凝縮した水の排出とを促進させて、燃料電池の単位体積当たりの発電効率を向上している。
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】
しかしながら、特開平11−16591号公報のような構成の燃料電池では、反応ガスが供給流路からガス拡散層に流入する際に、セパレータリブの角部において反応ガスの流れはセパレータリブから剥離する。これにより、反応ガスは、ガス拡散層流入後には速度が上昇し、また固体高分子膜の表面方向へ偏向する。
【0005】
このため、セパレータリブと固体高分子膜に挟まれたガス拡散層内の、供給流路側を上流側、排出流路側を下流側とした際に、上流側の生成水の排水が過剰に行われて含水率が低下する場合がある。これにより、イオンが水和状態で膜中を移動するPEM型燃料電池では、ガス拡散層の上流側に面する部分の電解質膜で湿潤が十分ではなく、イオン導電率が低下して発電が抑制されてしまうという問題が生じる。
【0006】
そこで、本発明は、ガス拡散層内での局所的な排水を防ぐことができる燃料電池を提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
本発明は、電解質膜の両面に形成した触媒層と、前記触媒層を狭持するガス拡散層と、前記ガス拡散層を狭持するセパレータと、を備える。前記セパレータには、前記ガス拡散層に反応ガスを供給する供給流路と、前記ガス拡散層から反応後のガスを回収する排出流路と、反応ガスが通過するガス拡散層の一部に接触する接触面と隣り合う前記供給流路と前記排出流路の側面とにより構成されたリブ部と、を設ける。反応ガスが前記供給流路から前記ガス拡散層内に入り込む際に、反応ガスの主流が前記接触面に沿って前記供給流路方向に垂直な方向の成分を増加させるように前記リブ部を構成する。
【0008】
または、前記リブ部と前記触媒層に挟まれた部分の前記ガス拡散層の断面積を、前記供給流路から前記排出流路に向かって減少させる。
【0009】
【作用及び効果】
反応ガスが供給流路からガス拡散層内に入り込む際に、反応ガスの主流が接触面に沿って供給流路方向に垂直な方向の成分を増加させるようにリブ部を構成する。これにより、反応ガスの剥離を抑制することができ、ガス拡散層内の反応ガスの流れを均一化することができる。その結果、過剰な排水を抑制することができるので、電解質膜の局所的な乾燥を抑制して発電効率を向上することができる。
【0010】
また、リブ部と触媒層に挟まれた部分のガス拡散層の断面積を、供給流路から排出流路に向かって減少させる。これにより、ガス拡散層内の反応ガスの流速は排出流路側で大きくなり、排出流路側と剥離により流速が大きくなる供給流路側との反応ガスの流れを均一化することができる。これにより、局所的な排水を避け、発電効率を向上することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態に用いる燃料電池1の反応ガス流路2の構成を図1に示す。
【0012】
燃料電池1を電解質膜3と、電解質膜3を狭持する電極、さらに電極を狭持する集電体としての役割を持つセパレータ5とからなる単電池を積層することにより構成する。電極を、ガス拡散層6およびその内側に配置し、電解質膜3に接した触媒層7とから構成する。セパレータ5には、発電に用いる水素含有ガスまたは酸素含有ガスを各極に供給する反応ガス流路2を設ける。
【0013】
ここでは、供給側の反応ガス流路(以下、供給流路8)と、排出側の反応ガス流路(以下、排出流路9)を分離して構成する。セパレータ5面内で互いに平行に、かつ、交互に供給流路8と排出流路9を形成し、供給流路8と排出流路9との間にはセパレータ5のリブ部12を構成する。リブ部12は、供給流路8側の側面12aと、排出流路9側の側面12bと、ガス拡散層6との接触面12cとによりガス拡散層6に向かって凸形状に構成する。供給流路8および排出流路9は、それぞれの一端を供給側マニホルド10および排出側マニホルド11に接続させ、またそれぞれの他端が行き止まりとなるように構成する。
【0014】
このように構成することで、供給側マニホルド10に反応ガスを供給すると反応ガスは供給流路8に分配され、ガス拡散層6を介して低圧力の排出流路9側に排出される。このとき、供給流路8には、両隣に排出流路9が形成されているが、気体はより低圧の部分に移動するので、反応ガスは圧力が低い側の排出流路9に供給される。つまり、反応ガスは主に排出側マニホルド11内の流れの下流側に配置された排出流路9に移動する。図1においては、排出側マニホルド11内では排出ガスが左から右に向かって流れているので、供給流路8からは右側に配置された排出流路9に反応ガスが排出される。排出流路9に排出された排出ガスは、排出側マニホルド11に回収されて、燃料電池1外に排出される。
【0015】
このような燃料電池1において、供給流路8から排出流路9に反応ガスが排出される際の従来の状態を図2に示す。ここで、排出流路9は供給流路8に隣接する流路のうち内部圧力が低い側の流路とする。
【0016】
供給流路8と排出流路9との圧力差から、反応ガスはガス拡散層6を介して移動する。このとき、ガス拡散層6のうち、リブ部12と触媒層7に挟まれた部分の供給流路8側を上流側6a、排出流路9側を下流側6bとする。反応ガスが、供給流路8からガス拡散層6の上流側6aに浸透する際には、反応ガスはリブ部12の側面12aおよび接触面12cにより構成された凸角部13において剥離し、浸透直後は速度が上昇して触媒層7方向に偏向する。その後、反応ガスの流れが一様化し、減速しながらガス拡散層6から排出流路9に向かう。
【0017】
ガス拡散層6に供給された反応ガスは、触媒層7で発電を行うためのガス交換を行うとともに、生成水または過剰に供給された水分によるガス拡散層6の水詰まりを防ぐための水パージを行う。
【0018】
しかしながら、上記のような燃料電池1においては、ガス拡散層6内の上流側6aでは反応ガス速度が速く、流れの向きが触媒層7方向に偏向しているので、水パージおよびガス交換の性能が高くなる。一方、ガス拡散層6内の下流側6bでは反応ガス速度が遅く、流れの向きがセパレータ5面に平行もしくは出口付近では触媒層7から離れる方向となるので、水パージおよびガス交換性能が低くなる。
【0019】
これにより、発電面の反応率に分布が生じるとともに、電解質膜3の湿潤不足またはガス拡散層6における水詰まりが生じるおそれがある。これにより、燃料電池1の発電効率が低下し必要な出力を得るために必要な燃料電池1のサイズが増大するという問題がある。
【0020】
そこで、本実施形態では、反応ガス流路2を図3に示すように構成する。
【0021】
ガス拡散層6への入口部となるリブ部12の凸角部13の面取りを行う。つまり、リブ部12の側面12aのガス拡散層6付近を、面取りにより形成した斜面により構成する。ここで、凸角部13は、図2に示すように平面で側面12aと接触面12cを構成した場合の側面12aと接触面12cとの交差部であり、後述する境界部14は形状にかかわらず側面12aと接触面12cとの接続部を示す。
【0022】
このように、側面12aのガス拡散層6付近を斜面により構成する。これにより、供給流路8からガス拡散層6へ反応ガスを供給する際に接触面12cに沿った速度成分が与えられる。
【0023】
なお、ここでは、凸角部13を切り落とすことにより構成するが、この切り落とす時の角度や程度は実験等により全体の発電効率が向上するように構成する。
【0024】
また、供給流路8を構成するリブ部12のうち一方のみに面取りを施しているが、リブ部12を介して隣接する二つの排出流路9の圧力差が小さく、両方に反応ガスが供給される場合には、両側のリブ部12に面取りを施してもよい。つまり、本実施形態におけるリブ部12は、触媒層7との間のガス拡散層6内に反応ガスが流通する部分を示す。
【0025】
次に、本実施形態の効果について説明する。
【0026】
セパレータ5に、ガス拡散層6に反応ガスを供給する供給流路8と、反応後のガスを回収する排出流路9とを、リブ部12を介して配置する。反応ガスが供給流路8からガス拡散層6内に入り込む際に、反応ガスの主流が接触面12cに沿って供給流路8の軸に垂直な方向の成分を増加させるようにリブ部12を構成する。これにより、反応ガスが供給流路8側から排出流路9側へ流れる際に、凸角部分に集中せず、供給流路8付近のガス拡散層6内の 特定部位の水分が集中的に排水されるのを抑制することができる。このとき、ガス拡散層6内を通過する反応ガスの上流側6aと下流側6bの流れが均一化されるので、ガス拡散層6内の反応ガスの流れの不均一さを抑制することができる。
【0027】
リブ部12の幅がガス拡散層6側で減少するように、リブ部12の供給流路8側の側面12aを形成する。これにより、反応ガスが供給流路8からガス拡散層6に流入する上流側6aで、下流側6bで顕著になる排出流路9に向かう速度成分を与えることができる。これにより上流側6aと下流側6bとの間の反応ガスの流れが均一化するので、発電効率を向上することができる。
【0028】
ここでは、側面12aのガス拡散層6付近を面取りにより形成した斜面により構成する。これにより、供給流路8内で反応ガスは排出流路9方向の速度分布を得ることになる。その結果、反応ガスの剥離を抑制することができ、また、ガス拡散層6内の反応ガスの流れの不均一さを抑制することができるので、発電効率を向上することができる。上述したような効果を得るための構成を容易に実現でき、セパレータ5の製造を容易にすることができる。
【0029】
第2の実施形態における燃料電池1の反応ガス流路2の構成を図4に示す。ここでは、第1の実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0030】
図2における凸角部13を曲面により構成する。ここでは、ガス拡散層6付近の側面12aの接平面と接触面12cの接平面が180未満で交差するように曲面を構成する。そのため、側面12aは、平面と排出流路9側に湾曲した曲面により構成される。この曲面は、供給流路8からガス拡散層6に浸透する反応ガスの流れの、側面12aと接触面12cとの境界部14における剥離をさらに抑制する。曲面の曲率は、ガス拡散層6内の反応ガスの流れが上流側6aから下流側6bにかけて一様化するように設定する。
【0031】
次に本実施形態の効果を説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる効果のみを記載する。
【0032】
側面12aのガス拡散層6と接する角部を曲面により形成する。これにより、反応ガスの剥離をさらに抑制することができ、ガス拡散層6内の反応ガスの流れをさらに均一化して、発電効率を向上することができる。また、単電池の積層方向に圧力をかける場合に、境界部14によりガス拡散層7を損傷するのを抑制することができる。
【0033】
第3の実施形態における燃料電池1の反応ガス流路2の構成を図5に示す。ここでは、第1の実施形態と異なる部分のみを説明する。ここで、後述する底面8aは供給流路8のガス拡散層6に対峙する面、つまりセパレータ5の供給流路8として形成した溝の底面部とする。また、後述する境界部16は底面8aと側面12aの交差部分を示し、特に、図2のように、底面8aと側面12aが平面により構成されている場合を凹角部15とする。
【0034】
ここでは、側面12aと接触面12cとの接続部である境界部14(凸角部13)を鈍角で形成する。また、底面8aと側面12aとの接続部である境界部15(凹角部16)を凹状の鈍角で形成する。つまり、供給流路8を構成する側面12aを、底面8aからガス拡散層6にかけて排出流路9側に傾いた斜面により形成する。
【0035】
次に、本実施形態の効果を説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる効果のみを説明する。
【0036】
リブ部12を形成する供給流路8側の側面12aのガス拡散層6付近における接平面と、接触面12cの接平面と、の交差角が90度より大きく180度未満とする。これにより、側面12aと接触面12cとの接続部である境界部14における反応ガスの剥離を抑制することができ、上流側6aと下流側6bの反応ガスの流れを均一化することができる。その結果、局所的な排水を抑制し、電解質膜3の乾燥やガス拡散層6の水詰まりを抑制することができ、発電効率を向上することができる。また、反応ガスの流れを均一化することで、触媒層7に供給される反応ガス量を均一化することもできるので、場所に寄る反応効率の分布を抑制し、全体の発電効率を向上することができる。
【0037】
ここではリブ部12を構成する供給流路8側の側面12aと接触面12cとにより構成される、リブ部12の角、ここでは境界部14(凸角部13)を鈍角により形成する。さらに、供給流路8を構成する溝の底面8aとリブ部12を構成する供給流路8の側面12aとにより構成される、供給流路8の角、ここでは境界部15(凹角部16)を鈍角により形成する。このように、境界部14を鈍角により構成することで、反応ガスの剥離を抑制することができる。また、境界部15を鈍角で構成することで、鋳造等の型を用いる工法で反応ガス流路2を形成する際に離型が容易になる。また、少ない平面で供給流路8を構成できるので製造を容易にすることができる。
【0038】
次に第4の実施形態に用いる燃料電池1の反応ガス2の構成を図6に示す。
【0039】
ここでは、反応ガス流路2を構成するリブ部12の積層方向の長さ(高さ)を、供給流路8から排出流路9にかけて徐々に大きくする。つまり、触媒層7とリブ部12の間のガス拡散層6の積層方向の長さ(高さ)を、上流側6aから下流側6bにかけて徐々に小さくする。
【0040】
次に、本実施形態の効果を説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる効果のみを記載する。
【0041】
リブ部12と触媒層7に挟まれたガス拡散層6の断面積を、供給流路8から排出流路9に向かって減少させる。このようにガス拡散層6内で反応ガスの流路断面積を上流側6aから下流6bに向かって徐々に小さくすることで、ガス拡散層6に供給される反応ガスの単位体積当たりの供給量を下流側で大きくすることができる。これにより、反応ガスが触媒層7に供給されにくい下流側6bでの反応を促進することができる。また、流路断面積を小さくすることで、下流側6bの反応ガス速度を増大することができるので、生成水のパージを促進することができる。
【0042】
また、リブ部12の積層方向の幅を供給流路8から排出流路9にかけて徐々に大きくすることから、リブ部12の側面12aと接触面12cとの境界部14を鈍角で構成することができ、反応ガスの流れの剥離を抑制することができる。
【0043】
第5の実施形態に用いる燃料電池1の反応ガス流路2の構成を図7に示す。
【0044】
本実施形態では、供給流路8の底面8aと側面12aにより構成される凹角部16に傾斜面を施して、側面12aの一部とする。
【0045】
なお、ここでは第1の実施形態と同様にリブ部12の凸角部13を面取りして斜面を形成しているが、第1から4の実施形態に用いた反応ガス流路のいずれの形状と組み合わせてもよい。
【0046】
次に、本実施形態の効果について説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる効果についてのみ記載する。
【0047】
側面12aの底面8a付近を、面取りにより形成した斜面により構成する。これにより、供給流路8の側面12aに沿って流れる反応ガスが、ガス拡散層6内に流入する際により滑らかに接触面12cに平行な速度成分を得ることができる。これによりガス拡散層6内での反応ガスの流れをさらに均一化することができる。また、第3の実施形態と同様に、型を用いて製造する際に離型を容易にすることができる。
【0048】
第6の実施形態に用いる燃料電池1の反応ガス流路2の構成を図8に示す。
【0049】
ここでは、供給流路8の凹角部16を凹形状の曲面により構成する。これにより、凹角部16を曲面により構成し、側面12aを平面と曲面により構成する。
【0050】
このように構成することで、第5の実施形態の効果をさらに促進することができる。
【0051】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術思想の範囲内で、様々な変更が成し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における燃料電池の反応ガスの流れの説明図である。
【図2】供給流路から排出流路へ移動する反応ガスの流れを示す図である。
【図3】第1の実施形態における反応ガス流路およびその周辺の断面図である。
【図4】第2の実施形態における反応ガス流路およびその周辺の断面図である。
【図5】第3の実施形態における反応ガス流路およびその周辺の断面図である。
【図6】第4の実施形態における反応ガス流路およびその周辺の断面図である。
【図7】第5の実施形態における反応ガス流路およびその周辺の断面図である。
【図8】第6の実施形態における葉能ガス流路およびその周辺の断面図である。
【符号の説明】
1 燃料電池
2 反応ガス流路
3 電解質膜
5 セパレータ
6 ガス拡散層
7 触媒層
8 供給流路
9 排出流路
12 リブ部
13 凸角部
14 境界部(リブ部の角)
15 凹角部
16 境界部(供給流路の角)
【産業上の利用分野】
本発明は、燃料電池に関する、特に固体高分子型燃料電池における反応ガスの流路形状に関する。
【0002】
【従来の技術】
水素と酸素の電気化学反応から電気エネルギを取り出す燃料電池は、高効率であり、排出物が無害な水だけであることから、将来の自動車の動力源として注目されている。しかしながら、自動車に適用する場合には、車内の限られた空間に搭載する必要があることから、高効率であるとともに高出力密度であることが要求される。
【0003】
そこで、特開平11−16591号公報においては、セパレータ内に形成された反応ガス流路に導入されたすべての反応ガス(水素含有ガスおよび酸素含有ガス)がガス拡散層内を通過するように流路を構成している。ここでは、セパレータリブによりセパレータ面に形成した供給側の反応ガス流路(以下、供給流路)と、排出側の反応ガス流路(以下、排出流路)と、を隔離して構成している。これにより、供給流路内の反応ガスはガス拡散層を通過して排出流路側に排出される。その結果、ガス拡散層内でのガス交換と、ガス拡散層内で凝縮した水の排出とを促進させて、燃料電池の単位体積当たりの発電効率を向上している。
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】
しかしながら、特開平11−16591号公報のような構成の燃料電池では、反応ガスが供給流路からガス拡散層に流入する際に、セパレータリブの角部において反応ガスの流れはセパレータリブから剥離する。これにより、反応ガスは、ガス拡散層流入後には速度が上昇し、また固体高分子膜の表面方向へ偏向する。
【0005】
このため、セパレータリブと固体高分子膜に挟まれたガス拡散層内の、供給流路側を上流側、排出流路側を下流側とした際に、上流側の生成水の排水が過剰に行われて含水率が低下する場合がある。これにより、イオンが水和状態で膜中を移動するPEM型燃料電池では、ガス拡散層の上流側に面する部分の電解質膜で湿潤が十分ではなく、イオン導電率が低下して発電が抑制されてしまうという問題が生じる。
【0006】
そこで、本発明は、ガス拡散層内での局所的な排水を防ぐことができる燃料電池を提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
本発明は、電解質膜の両面に形成した触媒層と、前記触媒層を狭持するガス拡散層と、前記ガス拡散層を狭持するセパレータと、を備える。前記セパレータには、前記ガス拡散層に反応ガスを供給する供給流路と、前記ガス拡散層から反応後のガスを回収する排出流路と、反応ガスが通過するガス拡散層の一部に接触する接触面と隣り合う前記供給流路と前記排出流路の側面とにより構成されたリブ部と、を設ける。反応ガスが前記供給流路から前記ガス拡散層内に入り込む際に、反応ガスの主流が前記接触面に沿って前記供給流路方向に垂直な方向の成分を増加させるように前記リブ部を構成する。
【0008】
または、前記リブ部と前記触媒層に挟まれた部分の前記ガス拡散層の断面積を、前記供給流路から前記排出流路に向かって減少させる。
【0009】
【作用及び効果】
反応ガスが供給流路からガス拡散層内に入り込む際に、反応ガスの主流が接触面に沿って供給流路方向に垂直な方向の成分を増加させるようにリブ部を構成する。これにより、反応ガスの剥離を抑制することができ、ガス拡散層内の反応ガスの流れを均一化することができる。その結果、過剰な排水を抑制することができるので、電解質膜の局所的な乾燥を抑制して発電効率を向上することができる。
【0010】
また、リブ部と触媒層に挟まれた部分のガス拡散層の断面積を、供給流路から排出流路に向かって減少させる。これにより、ガス拡散層内の反応ガスの流速は排出流路側で大きくなり、排出流路側と剥離により流速が大きくなる供給流路側との反応ガスの流れを均一化することができる。これにより、局所的な排水を避け、発電効率を向上することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態に用いる燃料電池1の反応ガス流路2の構成を図1に示す。
【0012】
燃料電池1を電解質膜3と、電解質膜3を狭持する電極、さらに電極を狭持する集電体としての役割を持つセパレータ5とからなる単電池を積層することにより構成する。電極を、ガス拡散層6およびその内側に配置し、電解質膜3に接した触媒層7とから構成する。セパレータ5には、発電に用いる水素含有ガスまたは酸素含有ガスを各極に供給する反応ガス流路2を設ける。
【0013】
ここでは、供給側の反応ガス流路(以下、供給流路8)と、排出側の反応ガス流路(以下、排出流路9)を分離して構成する。セパレータ5面内で互いに平行に、かつ、交互に供給流路8と排出流路9を形成し、供給流路8と排出流路9との間にはセパレータ5のリブ部12を構成する。リブ部12は、供給流路8側の側面12aと、排出流路9側の側面12bと、ガス拡散層6との接触面12cとによりガス拡散層6に向かって凸形状に構成する。供給流路8および排出流路9は、それぞれの一端を供給側マニホルド10および排出側マニホルド11に接続させ、またそれぞれの他端が行き止まりとなるように構成する。
【0014】
このように構成することで、供給側マニホルド10に反応ガスを供給すると反応ガスは供給流路8に分配され、ガス拡散層6を介して低圧力の排出流路9側に排出される。このとき、供給流路8には、両隣に排出流路9が形成されているが、気体はより低圧の部分に移動するので、反応ガスは圧力が低い側の排出流路9に供給される。つまり、反応ガスは主に排出側マニホルド11内の流れの下流側に配置された排出流路9に移動する。図1においては、排出側マニホルド11内では排出ガスが左から右に向かって流れているので、供給流路8からは右側に配置された排出流路9に反応ガスが排出される。排出流路9に排出された排出ガスは、排出側マニホルド11に回収されて、燃料電池1外に排出される。
【0015】
このような燃料電池1において、供給流路8から排出流路9に反応ガスが排出される際の従来の状態を図2に示す。ここで、排出流路9は供給流路8に隣接する流路のうち内部圧力が低い側の流路とする。
【0016】
供給流路8と排出流路9との圧力差から、反応ガスはガス拡散層6を介して移動する。このとき、ガス拡散層6のうち、リブ部12と触媒層7に挟まれた部分の供給流路8側を上流側6a、排出流路9側を下流側6bとする。反応ガスが、供給流路8からガス拡散層6の上流側6aに浸透する際には、反応ガスはリブ部12の側面12aおよび接触面12cにより構成された凸角部13において剥離し、浸透直後は速度が上昇して触媒層7方向に偏向する。その後、反応ガスの流れが一様化し、減速しながらガス拡散層6から排出流路9に向かう。
【0017】
ガス拡散層6に供給された反応ガスは、触媒層7で発電を行うためのガス交換を行うとともに、生成水または過剰に供給された水分によるガス拡散層6の水詰まりを防ぐための水パージを行う。
【0018】
しかしながら、上記のような燃料電池1においては、ガス拡散層6内の上流側6aでは反応ガス速度が速く、流れの向きが触媒層7方向に偏向しているので、水パージおよびガス交換の性能が高くなる。一方、ガス拡散層6内の下流側6bでは反応ガス速度が遅く、流れの向きがセパレータ5面に平行もしくは出口付近では触媒層7から離れる方向となるので、水パージおよびガス交換性能が低くなる。
【0019】
これにより、発電面の反応率に分布が生じるとともに、電解質膜3の湿潤不足またはガス拡散層6における水詰まりが生じるおそれがある。これにより、燃料電池1の発電効率が低下し必要な出力を得るために必要な燃料電池1のサイズが増大するという問題がある。
【0020】
そこで、本実施形態では、反応ガス流路2を図3に示すように構成する。
【0021】
ガス拡散層6への入口部となるリブ部12の凸角部13の面取りを行う。つまり、リブ部12の側面12aのガス拡散層6付近を、面取りにより形成した斜面により構成する。ここで、凸角部13は、図2に示すように平面で側面12aと接触面12cを構成した場合の側面12aと接触面12cとの交差部であり、後述する境界部14は形状にかかわらず側面12aと接触面12cとの接続部を示す。
【0022】
このように、側面12aのガス拡散層6付近を斜面により構成する。これにより、供給流路8からガス拡散層6へ反応ガスを供給する際に接触面12cに沿った速度成分が与えられる。
【0023】
なお、ここでは、凸角部13を切り落とすことにより構成するが、この切り落とす時の角度や程度は実験等により全体の発電効率が向上するように構成する。
【0024】
また、供給流路8を構成するリブ部12のうち一方のみに面取りを施しているが、リブ部12を介して隣接する二つの排出流路9の圧力差が小さく、両方に反応ガスが供給される場合には、両側のリブ部12に面取りを施してもよい。つまり、本実施形態におけるリブ部12は、触媒層7との間のガス拡散層6内に反応ガスが流通する部分を示す。
【0025】
次に、本実施形態の効果について説明する。
【0026】
セパレータ5に、ガス拡散層6に反応ガスを供給する供給流路8と、反応後のガスを回収する排出流路9とを、リブ部12を介して配置する。反応ガスが供給流路8からガス拡散層6内に入り込む際に、反応ガスの主流が接触面12cに沿って供給流路8の軸に垂直な方向の成分を増加させるようにリブ部12を構成する。これにより、反応ガスが供給流路8側から排出流路9側へ流れる際に、凸角部分に集中せず、供給流路8付近のガス拡散層6内の 特定部位の水分が集中的に排水されるのを抑制することができる。このとき、ガス拡散層6内を通過する反応ガスの上流側6aと下流側6bの流れが均一化されるので、ガス拡散層6内の反応ガスの流れの不均一さを抑制することができる。
【0027】
リブ部12の幅がガス拡散層6側で減少するように、リブ部12の供給流路8側の側面12aを形成する。これにより、反応ガスが供給流路8からガス拡散層6に流入する上流側6aで、下流側6bで顕著になる排出流路9に向かう速度成分を与えることができる。これにより上流側6aと下流側6bとの間の反応ガスの流れが均一化するので、発電効率を向上することができる。
【0028】
ここでは、側面12aのガス拡散層6付近を面取りにより形成した斜面により構成する。これにより、供給流路8内で反応ガスは排出流路9方向の速度分布を得ることになる。その結果、反応ガスの剥離を抑制することができ、また、ガス拡散層6内の反応ガスの流れの不均一さを抑制することができるので、発電効率を向上することができる。上述したような効果を得るための構成を容易に実現でき、セパレータ5の製造を容易にすることができる。
【0029】
第2の実施形態における燃料電池1の反応ガス流路2の構成を図4に示す。ここでは、第1の実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0030】
図2における凸角部13を曲面により構成する。ここでは、ガス拡散層6付近の側面12aの接平面と接触面12cの接平面が180未満で交差するように曲面を構成する。そのため、側面12aは、平面と排出流路9側に湾曲した曲面により構成される。この曲面は、供給流路8からガス拡散層6に浸透する反応ガスの流れの、側面12aと接触面12cとの境界部14における剥離をさらに抑制する。曲面の曲率は、ガス拡散層6内の反応ガスの流れが上流側6aから下流側6bにかけて一様化するように設定する。
【0031】
次に本実施形態の効果を説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる効果のみを記載する。
【0032】
側面12aのガス拡散層6と接する角部を曲面により形成する。これにより、反応ガスの剥離をさらに抑制することができ、ガス拡散層6内の反応ガスの流れをさらに均一化して、発電効率を向上することができる。また、単電池の積層方向に圧力をかける場合に、境界部14によりガス拡散層7を損傷するのを抑制することができる。
【0033】
第3の実施形態における燃料電池1の反応ガス流路2の構成を図5に示す。ここでは、第1の実施形態と異なる部分のみを説明する。ここで、後述する底面8aは供給流路8のガス拡散層6に対峙する面、つまりセパレータ5の供給流路8として形成した溝の底面部とする。また、後述する境界部16は底面8aと側面12aの交差部分を示し、特に、図2のように、底面8aと側面12aが平面により構成されている場合を凹角部15とする。
【0034】
ここでは、側面12aと接触面12cとの接続部である境界部14(凸角部13)を鈍角で形成する。また、底面8aと側面12aとの接続部である境界部15(凹角部16)を凹状の鈍角で形成する。つまり、供給流路8を構成する側面12aを、底面8aからガス拡散層6にかけて排出流路9側に傾いた斜面により形成する。
【0035】
次に、本実施形態の効果を説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる効果のみを説明する。
【0036】
リブ部12を形成する供給流路8側の側面12aのガス拡散層6付近における接平面と、接触面12cの接平面と、の交差角が90度より大きく180度未満とする。これにより、側面12aと接触面12cとの接続部である境界部14における反応ガスの剥離を抑制することができ、上流側6aと下流側6bの反応ガスの流れを均一化することができる。その結果、局所的な排水を抑制し、電解質膜3の乾燥やガス拡散層6の水詰まりを抑制することができ、発電効率を向上することができる。また、反応ガスの流れを均一化することで、触媒層7に供給される反応ガス量を均一化することもできるので、場所に寄る反応効率の分布を抑制し、全体の発電効率を向上することができる。
【0037】
ここではリブ部12を構成する供給流路8側の側面12aと接触面12cとにより構成される、リブ部12の角、ここでは境界部14(凸角部13)を鈍角により形成する。さらに、供給流路8を構成する溝の底面8aとリブ部12を構成する供給流路8の側面12aとにより構成される、供給流路8の角、ここでは境界部15(凹角部16)を鈍角により形成する。このように、境界部14を鈍角により構成することで、反応ガスの剥離を抑制することができる。また、境界部15を鈍角で構成することで、鋳造等の型を用いる工法で反応ガス流路2を形成する際に離型が容易になる。また、少ない平面で供給流路8を構成できるので製造を容易にすることができる。
【0038】
次に第4の実施形態に用いる燃料電池1の反応ガス2の構成を図6に示す。
【0039】
ここでは、反応ガス流路2を構成するリブ部12の積層方向の長さ(高さ)を、供給流路8から排出流路9にかけて徐々に大きくする。つまり、触媒層7とリブ部12の間のガス拡散層6の積層方向の長さ(高さ)を、上流側6aから下流側6bにかけて徐々に小さくする。
【0040】
次に、本実施形態の効果を説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる効果のみを記載する。
【0041】
リブ部12と触媒層7に挟まれたガス拡散層6の断面積を、供給流路8から排出流路9に向かって減少させる。このようにガス拡散層6内で反応ガスの流路断面積を上流側6aから下流6bに向かって徐々に小さくすることで、ガス拡散層6に供給される反応ガスの単位体積当たりの供給量を下流側で大きくすることができる。これにより、反応ガスが触媒層7に供給されにくい下流側6bでの反応を促進することができる。また、流路断面積を小さくすることで、下流側6bの反応ガス速度を増大することができるので、生成水のパージを促進することができる。
【0042】
また、リブ部12の積層方向の幅を供給流路8から排出流路9にかけて徐々に大きくすることから、リブ部12の側面12aと接触面12cとの境界部14を鈍角で構成することができ、反応ガスの流れの剥離を抑制することができる。
【0043】
第5の実施形態に用いる燃料電池1の反応ガス流路2の構成を図7に示す。
【0044】
本実施形態では、供給流路8の底面8aと側面12aにより構成される凹角部16に傾斜面を施して、側面12aの一部とする。
【0045】
なお、ここでは第1の実施形態と同様にリブ部12の凸角部13を面取りして斜面を形成しているが、第1から4の実施形態に用いた反応ガス流路のいずれの形状と組み合わせてもよい。
【0046】
次に、本実施形態の効果について説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる効果についてのみ記載する。
【0047】
側面12aの底面8a付近を、面取りにより形成した斜面により構成する。これにより、供給流路8の側面12aに沿って流れる反応ガスが、ガス拡散層6内に流入する際により滑らかに接触面12cに平行な速度成分を得ることができる。これによりガス拡散層6内での反応ガスの流れをさらに均一化することができる。また、第3の実施形態と同様に、型を用いて製造する際に離型を容易にすることができる。
【0048】
第6の実施形態に用いる燃料電池1の反応ガス流路2の構成を図8に示す。
【0049】
ここでは、供給流路8の凹角部16を凹形状の曲面により構成する。これにより、凹角部16を曲面により構成し、側面12aを平面と曲面により構成する。
【0050】
このように構成することで、第5の実施形態の効果をさらに促進することができる。
【0051】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術思想の範囲内で、様々な変更が成し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における燃料電池の反応ガスの流れの説明図である。
【図2】供給流路から排出流路へ移動する反応ガスの流れを示す図である。
【図3】第1の実施形態における反応ガス流路およびその周辺の断面図である。
【図4】第2の実施形態における反応ガス流路およびその周辺の断面図である。
【図5】第3の実施形態における反応ガス流路およびその周辺の断面図である。
【図6】第4の実施形態における反応ガス流路およびその周辺の断面図である。
【図7】第5の実施形態における反応ガス流路およびその周辺の断面図である。
【図8】第6の実施形態における葉能ガス流路およびその周辺の断面図である。
【符号の説明】
1 燃料電池
2 反応ガス流路
3 電解質膜
5 セパレータ
6 ガス拡散層
7 触媒層
8 供給流路
9 排出流路
12 リブ部
13 凸角部
14 境界部(リブ部の角)
15 凹角部
16 境界部(供給流路の角)
Claims (9)
- 電解質膜の両面に形成した触媒層と、
前記触媒層を狭持するガス拡散層と、
前記ガス拡散層を狭持するセパレータと、を備え、
前記セパレータには、前記ガス拡散層に反応ガスを供給する供給流路と、
前記ガス拡散層から反応後のガスを回収する排出流路と、
反応ガスが通過するガス拡散層の一部に接触する接触面と隣り合う前記供給流路と前記排出流路の側面とにより構成されたリブ部と、を設け、
反応ガスが前記供給流路から前記ガス拡散層内に入り込む際に、反応ガスの主流が前記接触面に沿って前記供給流路方向に垂直な方向の成分を増加させるように前記リブ部を構成することを特徴とする燃料電池。 - 前記リブ部の幅が前記ガス拡散層側で減少するように、前記リブ部の前記供給流路側の側面を形成する請求項1に記載の燃料電池。
- 前記リブ部を形成する前記供給流路側の側面の前記ガス拡散層付近における接平面と、前記接触面の接平面と、の交差角が90度より大きく180度未満である請求項1または2に記載の燃料電池。
- 前記リブ部を形成する前記供給流路側の側面の前記ガス拡散層と接する角部を、面取りにより形成した斜面により構成する請求項1または2に記載の燃料電池。
- 前記リブ部を形成する前記供給流路側の側面の前記ガス拡散層と接する角部を、曲面形状とした請求項1または2に記載の燃料電池。
- 前記リブ部を構成する前記供給流路側の側面と前記接触面とにより構成される、前記リブ部の角を鈍角により形成し、
かつ、前記供給流路を構成する溝の前記拡散層と対峙した位置の底面と前記リブ部を構成する前記供給流路の側面とにより構成される、前記供給流路の角を鈍角により形成する請求項3に記載の燃料電池。 - 電解質の両面に形成した触媒層と、
前記触媒層を狭持するガス拡散層と、
前記ガス拡散層を狭持するセパレータと、を備え、
前記セパレータには、前記ガス拡散層に反応ガスを供給する供給流路と、
前記ガス拡散層から反応後のガスを回収する排出流路と、
反応ガスが通過するガス拡散層の一部に接触する接触面と隣り合う前記供給流路と前記排出流路の側面とにより構成されたリブ部と、を設け、
前記リブ部と前記触媒層に挟まれた部分の前記ガス拡散層の断面積を、前記供給流路から前記排出流路に向かって減少させることを特徴とする燃料電池。 - 前記リブ部の前記供給流路の側面と前記供給流路を構成する溝の前記底面とが交差する角部に、傾斜面を設けた請求項3から7のいずれか一つに記載の燃料電池。
- 前記リブ部の前記供給流路の側面と前記供給流路を構成する溝の前記底面とが交差する角部を、曲面形状とした請求項3から7のいずれか一つに記載の燃料電池。
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JP2011070991A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Toppan Printing Co Ltd | 固体高分子形燃料電池単セル、これの製造方法、およびこれを有する燃料電池スタック |
WO2012133044A1 (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-04 | 株式会社村田製作所 | 燃料電池 |
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-
2002
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