JP2004047133A - 電池パック、電子機器及び液晶表示装置 - Google Patents

電池パック、電子機器及び液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低温の環境における電池の特性劣化に対して半導体熱交換素子を用いて対策を行う。
【解決手段】温度検出信号tが温度制御回路50で基準値と比較され、同温度検出信号tが同基準値よりも大きい(すなわち、電池31の温度が常温よりも低い)ときにスイッチ41がオン状態となり、加熱用電力hが半導体熱交換素子33に供給される。そして、半導体熱交換素子33が発熱することにより、電池31が加熱される。また、温度検出信号tが基準値以下(すなわち、電池31の温度が常温以上)のときにスイッチ41がオフ状態となり、電池31に対する加熱が停止される。従って、電池31の温度が所定値に保持され、低温下における特性が改善される。
【選択図】   図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電池パック、電子機器及び液晶表示装置に係り、例えば−10℃程度の低温の環境で用いて好適な電池パック、電子機器、及び液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants 、携帯情報端末)などの携帯用の電子機器は、低温から高温までが広範囲の温度の環境で使用される。これらの携帯用の電子機器では、その電源部に電池(たとえば、リチウムイオン2次電池)が用いられているが、この電池の内部では、放電時、イオンが負極活物質内部→負極空隙中電解液→セパレータ空隙中電解液→正極空隙中電解液→正極活物質中と移動する。放電特性は、これらのイオンの動きに関係する全ての部分の影響を受けるが、特に電解液による影響が大きい。この電解液は、例えば−10℃程度の低温下では粘度が増加して不活性になるため、電池は、内部抵抗が高い状態となり、高負荷時に取り出せる電力が常温時の半分以下となる現象が発生する。この現象を改善するには、電池を加熱して常温に近づける必要があるため、低温下で電池を加熱する構成の電池パックが製作されている。
【0003】
この種の電池パックは、従来では例えば図11に示すものがある。この電池パック10は、同図に示すように、電池11と、サーミスタ12と、電熱線13と、電池保護回路14と、加熱入力電極15と、温度検出電極16と、電池出力電極17と、GND(グラウンド)電極18とから構成されている。電池11は、たとえばリチウムイオン2次電池で構成され、所定の起電力eを発生して電池出力電極17から出力する。サーミスタ12は、温度の上昇/下降に対応して抵抗値が減少/増加するNTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタで構成され、電池11の温度を検出して同温度に対応した温度検出信号tを温度検出電極16から出力する。電熱線13は、ニクロム線で構成され、加熱入力電極15から加熱用電力hが供給されたとき、同加熱用電力hを熱に変換して電池11を加熱する。電池保護回路14は、電池11の放電時の電流を所定値(たとえば、同電池11の定格電流値)に制限することにより、短絡や過負荷に対して保護する。
【0004】
図12、図13及び図14は、図11の電池パック10の構造を示す図であり、同図12は正面透視図、同図13は同図12のA方向透視図、及び同図14が同図12のB方向矢視図である。
図12及び図13に示すように、電池パック10では、表面が絶縁処理された電池11の周囲に電熱線(ニクロム線)13が巻回され、同電熱線13が固定テープ15によってテーピングされている。また、図14に示すように、加熱入力電極15、温度検出電極16、電池出力電極17、及びGND電極18が左側面に設けられている。
【0005】
図15は、図11の電池パック10が内蔵された携帯情報端末20の要部を示す構成図である。
この携帯情報端末20は、同図15に示すように、スイッチ21と、温度制御回路22とを備えている。スイッチ21は、たとえば、pチャネル型MOSFET(以下、「pMOS」という)で構成され、温度制御回路22によってオン/オフ制御される。温度制御回路22は、電池11の温度を温度検出信号tに基づいて所定値に保持するための加熱用電力hを電池11の起電力eからスイッチ21を介して電熱線13に供給する。
【0006】
この携帯情報端末20では、温度検出信号tが温度制御回路22で基準値と比較され、同温度検出信号tが同基準値よりも大きい(すなわち、電池11の温度が常温よりも低い)ときにスイッチ21がオン状態となり、加熱用電力hが電熱線13に供給される。そして、電熱線13が発熱することにより、電池11が加熱される。また、温度検出信号tが基準値以下(すなわち、電池11の温度が常温以上)のときにスイッチ21がオフ状態となり、電池11に対する加熱が停止される。従って、電池11の温度が所定値に保持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電池パック10では、次のような問題点があった。すなわち、電熱線(ニクロム線)13によって電池11が加熱されるため、同電池11の表面の広い面積を均一に加熱するには、同電熱線13を巻回する間隔を狭くする必要がある。この場合、電熱線13が金属のため、重量が比較的大きく、さらに、巻回する間隔を狭くしたときの同電熱線13の絶縁の不確実性、衝撃に対して断線する可能性、経年変化による劣化(たとえば、高湿度の環境で腐食する)の問題などがある。
【0008】
また、電熱線13を固定テープ15によってテーピングする必要があるが、同テーピングは担当者の手作業で行う以外に方法がないため、生産効率が低いという問題点がある。また、電熱線13の巻回の密度によっては、加熱が不十分になることがあるという問題点がある。また、電熱線13の熱転換率は、約57%であり、比較的低いという問題点がある。また、電熱線13は、材質が硬質なため、衝撃に弱いという問題点がある。
【0009】
また、−10℃以下の低温下では、上記電池パック10の他、液晶表示装置でも、内部の液晶パネルの反応が遅くなるため、種々の問題点が発生する。たとえば、画面が必要以上に明るくなる現象や、表示用画像データの変化に対する画面の変化に時間(数秒〜数10秒)がかかり、動画の表示が不完全になるという現象が発生する。
【0010】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、低温の環境で用いても特性の劣化を生じない電池パック、電子機器及び液晶表示装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、電池と、該電池又はその近傍の温度を検出して該温度に対応した温度検出信号を出力する温度検出部と、前記電池の温度を前記温度検出信号に基づいて所定値に保持するための加熱用電力が供給され、該加熱用電力に基づいて前記電池を加熱する加熱部とを備えてなる電池パックに係り、前記加熱部は、前記加熱用電力が供給されたとき、ペルチェ効果に基づいて発熱する半導体熱交換素子を備えてなることを特徴としている。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電池パックに係り、前記加熱用電力は、前記電池の起電力から供給される構成にされていることを特徴としている。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の電池パックに係り、前記半導体熱交換素子は、可撓性を有する薄膜状に形成され、かつ前記電池に密着して装着されていることを特徴としている。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の電池パックに係り、前記半導体熱交換素子は、ポリテトラフルオロエチレンを基材とする薄膜状に形成され、かつ前記電池に密着して装着されていることを特徴としている。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の電子機器に係り、電池と、該電池又はその近傍の温度を検出して該温度に対応した温度検出信号を出力する温度検出部と、供給された加熱用電力に基づいて前記電池を加熱する加熱部と、前記電池の温度を前記温度検出信号に基づいて所定値に保持するための前記加熱用電力を前記加熱部に供給する温度制御部とを備えてなる電子機器に係り、前記加熱部は、前記加熱用電力が供給されたとき、ペルチェ効果に基づいて発熱する半導体熱交換素子を備えてなることを特徴としている。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項4記載の電子機器に係り、前記電池の起電力から供給される構成にされていることを特徴としている。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載の電子機器に係り、前記半導体熱交換素子は、可撓性を有する薄膜状に形成され、かつ前記電池に密着して装着されていることを特徴としている。
【0018】
請求項8記載の発明は、請求項5又は6記載の電子機器に係り、前記半導体熱交換素子は、ポリテトラフルオロエチレンを基材とする薄膜状に形成され、かつ前記電池に密着して装着されていることを特徴としている。
【0019】
請求項9記載の発明は、液晶表示装置に係り、液晶パネルと、該液晶パネルの温度を検出して該温度に対応した温度検出信号を出力する温度検出部と、供給された加熱用電力に基づいて前記液晶パネルを加熱する加熱部と、前記液晶パネルの温度を前記温度検出信号に基づいて所定値に保持するための前記加熱用電力を前記加熱部に供給する温度制御部とを備え、前記加熱部は、前記加熱用電力が供給されたとき、ペルチェ効果に基づいて発熱する半導体熱交換素子を備えてなることを特徴としている。
【0020】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の液晶表示装置に係り、前記半導体熱交換素子は、可撓性を有する薄膜状に形成され、かつ前記液晶パネルの裏面に密着して装着されていることを特徴としている。
【0021】
請求項11記載の発明は、請求項9記載の液晶表示装置に係り、前記半導体熱交換素子は、ポリテトラフルオロエチレンを基材とする薄膜状に形成され、かつ前記電池に密着して装着されていることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
第1の実施形態
 図1は、この発明の第1の実施形態である電池パックの電気的構成を示す回路図である。
この形態の電池パック30は、同図に示すように、電池31と、サーミスタ32と、半導体熱交換素子33と、電池保護回路34と、加熱入力電極35と、温度検出電極36と、電池出力電極37と、GND(グラウンド)電極38とから構成されている。電池31は、たとえばリチウムイオン2次電池で構成され、所定の起電力eを発生して電池出力電極37から出力する。サーミスタ32は、温度の上昇/下降に対応して抵抗値が減少/増加するNTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタで構成され、電池31の温度を検出して同温度に対応した温度検出信号tを温度検出電極36から出力する。このサーミスタの適用温度範囲は、−50〜300℃程度である。
【0023】
半導体熱交換素子33は、加熱入力電極35から加熱用電力hが供給されたとき、ペルチェ効果に基づいて発熱して電池31を加熱する。この半導体熱交換素子33は、朝日電子工業株式会社から商品名「RMZ」で発売され、熱交換率のきわめて高い無輻射かつ無雑音の半導体である。
【0024】
電池保護回路34は、電池31の充電時及び放電時における電流を制限することにより、同電池31を保護する。たとえば、電池31の起電力eが2.5V以下になると、電池保護回路34がオフ状態となって放電が止まり、過放電が防止される。また、充電時では、通常、4.2Vまで充電されるが、4.4V以上になると電池保護回路34がオフ状態となって充電が止まり、過充電が防止される。また、通常、2C放電(“C”は時間率であり、“1C”は電池31の公称容量を1時間で充放電できる電流を表す)まで安定して行われるが、4C放電以上になると危険なため、電池保護回路34がオフ状態となって放電が止まり、過電流が防止される。
【0025】
図2、図3及び図4は、図1の電池パック30の構造を示す図であり、同図2は正面透視図、同図3は同図2のA方向透視図、及び同図4が同図2のB方向矢視図である。
この電池パック30では、図2及び図3に示すように、半導体熱交換素子33は、たとえばポリテトラフルオロエチレンを基材として可撓性を有する薄膜状(厚みは、たとえば0.2mm以下)に形成され、かつ電池31に密着して包囲するように装着されている。半導体熱交換素子33には、電極33a,33bが設けられ、同電極33a,33bがスペーサ33cを介して固定されている。また、図4に示すように、加熱入力電極35、温度検出電極36、電池出力電極37、及びGND電極38が左側面に設けられている。
【0026】
図5は、図1の電池パック30を内蔵した電子機器の要部の電気的構成を示すブロック図である。
この電子機器は、図5に示すように、たとえばPDAのような携帯情報端末40であり、スイッチ41と、温度制御回路50とを備えている。スイッチ41は、たとえばpMOSで構成され、温度制御回路50によってオン/オフ制御される。温度制御回路50は、電池31の温度を温度検出信号tに基づいて所定値に保持するための加熱用電力hを電池31の起電力eからスイッチ41を介して半導体熱交換素子33に供給する。
【0027】
図6は、図5中の温度制御回路50の電気的構成を示す回路図である。
この温度制御回路50は、抵抗51と、ツェナ・ダイオード52と、抵抗53と、コンパレータ54とから構成されている。この温度制御回路50では、温度検出信号tがツェナ・ダイオード52による基準値と比較され、同温度検出信号tが同基準値よりも大きいときにコンパレータ54の出力信号Qが低レベル(“L”)となり、同温度検出信号tが同基準値よりも小さいときに同出力信号Qが高レベル(“H”)となる。
【0028】
次に、この形態の電池パック30及び携帯情報端末40の動作について説明する。
この携帯情報端末40では、温度検出信号tが温度制御回路50で基準値と比較され、同温度検出信号tが同基準値よりも大きい(すなわち、電池31の温度が常温よりも低い)ときにスイッチ41がオン状態となり、加熱用電力hが半導体熱交換素子33に供給される。そして、半導体熱交換素子33が発熱することにより、電池31が加熱される。また、温度検出信号tが基準値以下(すなわち、電池31の温度が常温以上)のときにスイッチ41がオフ状態となり、電池31に対する加熱が停止される。従って、電池31の温度が所定値に保持され、低温下における特性が改善される。
【0029】
以上のように、この第1の実施形態では、可撓性を有する薄膜状に形成された半導体熱交換素子33が電池31に密着して包囲するように装着されるので、テーピングのような作業が不要となり、生産効率が向上する。また、半導体熱交換素子33では、薄膜全体が均一に発熱するので、電池31は、温度が一定となり、安定して動作する。さらに、半導体熱交換素子33の熱転換率が93%であるので、電池31を加熱するための消費電力が低減される。また、半導体熱交換素子33は、ポリテトラフルオロエチレンを基材とする薄膜状に形成され、柔軟な材質なので、電池パック30が衝撃に強くなる。また、半導体熱交換素子33は、その材質が金属ではないため、高湿度の環境でも腐食しないので、電池パック30の寿命が長くなる。
【0030】
第2の実施形態
 図7は、この発明の第2の実施形態である液晶表示装置の電気的構成の要部を示す図である。
この形態の液晶表示装置は、図7に示すように、液晶パネル61と、サーミスタ62と、半導体熱交換素子63と、スイッチ64と、温度制御回路65とを備えている。液晶パネル61は、たとえば、TFT(Thin Film Transistor)液晶などで構成され、与えられた画像データを画面に表示する。サーミスタ62は、液晶パネル61の温度を検出して同温度に対応した温度検出信号tを出力する。
【0031】
半導体熱交換素子63は、加熱用電力hが供給されたとき、ペルチェ効果に基づいて発熱して液晶パネル61を加熱する。スイッチ64は、たとえばpMOSで構成され、温度制御回路65によってオン/オフ制御される。温度制御回路65は、液晶パネル61の温度を温度検出信号tに基づいて所定値に保持するための加熱用電力hを図示しない電池からスイッチ41を介して半導体熱交換素子63に供給する。
【0032】
図8、図9及び図10は、図7中の液晶パネル61の構造を示す図であり、同図8は表面図、同図9は裏面図、及び同図10が同図8のA方向矢視図である。図8に示すように、液晶パネル61は、画像データを表示する画面部61a、及び額縁の役目をするフレーム61bを有し、画像データ及び走査信号を入力するための信号ケーブル71、及び加熱用電力hを入力するためのコネクタ72が接続されている。また、図9に示すように、液晶パネル61の裏面には、半導体熱交換素子63が装着され、同半導体熱交換素子63の両端には、加熱用電力hを入力するための電極73が設けられている。また、図10に示すように、半導体熱交換素子63は、薄膜状に形成され、かつ液晶パネル61の裏面に接着剤(たとえば、両面テープ)74を介して密着して装着されている。
【0033】
次に、この形態の液晶表示装置の動作について説明する。
この液晶表示装置では、温度検出信号tが温度制御回路65で基準値と比較され、同温度検出信号tが同基準値よりも大きい(すなわち、液晶パネル61の温度が常温よりも低い)ときにスイッチ64がオン状態となり、加熱用電力hが半導体熱交換素子63に供給される。そして、半導体熱交換素子63が発熱することにより、液晶パネル61が加熱される。また、温度検出信号tが基準値以下(すなわち、液晶パネル61の温度が常温以上)のときにスイッチ64がオフ状態となり、液晶パネル61に対する加熱が停止される。従って、液晶パネル61の温度が所定値に保持され、低温下における特性が改善される。
【0034】
以上のように、この第2の実施形態では、−10℃以下の低温下の環境で液晶パネル61が加熱されるので、画面が必要以上に明るくなる現象が回避されると共に、表示用画像データの変化に対して高速に対応でき、動画の表示が良好になる。
【0035】
以上、この発明の実施形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあってもこの発明に含まれる。
例えば、第1の実施形態では、加熱用電力hが電池31の起電力eから供給されるようになっているが、加熱専用の電池を別途設けても良い。また、サーミスタ32,62は、温度検出センサ(温度に対応した電圧を出力する集積回路)、赤外線センサ、サーモスタット(バイメタル)、熱電対など、温度を検出する機能を有するものであれば、任意のもので良い。電池31は、リチウムイオン2次電池の他、たとえばマンガン電池などでも良い。また、第1の実施形態では、電池パック30は携帯情報端末40に内蔵されているが、同電池パック30がケーブルなどを介して同携帯情報端末40に接続されているだけでも良い。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の構成によれば、薄膜状に形成された半導体熱交換素子が電池に密着して包囲するように装着されるので、テーピングのような作業が不要となり、生産効率を向上できる。また、半導体熱交換素子では、薄膜全体が均一に発熱するので、電池は、温度が一定となり、安定して動作する。さらに、半導体熱交換素子の熱転換率が良好なので、電池を加熱するための消費電力を低減できる。また、半導体熱交換素子は、ポリテトラフルオロエチレンを基材とする薄膜状に形成され、柔軟な材質なので、電池パックを衝撃に強くできる。また、半導体熱交換素子は、その材質が金属ではないため、高湿度の環境でも腐食しないので、電池パックの寿命を長くできる。また、低温下の環境で液晶パネルが加熱されるので、画面が必要以上に明るくなる現象を回避できると共に、表示用画像データの変化に対して高速に対応でき、動画の表示を良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態である電池パックの電気的構成を示す回路図である。
【図2】図1の電池パック30の構造を示す図である。
【図3】図2のA方向透視図である。
【図4】図2のB方向矢視図である。
【図5】図1の電池パック30を内蔵した電子機器の要部の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】図5中の温度制御回路50の電気的構成を示す回路図である。
【図7】この発明の第2の実施形態である液晶表示装置の電気的構成の要部を示す図である。
【図8】図7中の液晶パネル61の構造を示す図である。
【図9】図7中の液晶パネル61の構造を示す図である。
【図10】図8のA方向矢視図である。
【図11】従来の電池パックの電気的構成を示す回路図である。
【図12】図11の電池パック10の構造を示す図である。
【図13】図12のA方向透視図である。
【図14】図12のB方向矢視図である。
【図15】図11の電池パック10が内蔵された携帯情報端末20の要部を示す構成図である。
【符号の説明】
30   電池パック
31   電池
32,62   サーミスタ(温度検出部)
33,63   半導体熱交換素子(加熱部)
40   携帯情報端末(電子機器)
41,64   スイッチ(温度制御部)
50,65   温度制御回路(温度制御部)
61   液晶パネル

Claims (11)

  1. 電池と、該電池又はその近傍の温度を検出して該温度に対応した温度検出信号を出力する温度検出部と、前記電池の温度を前記温度検出信号に基づいて所定値に保持するための加熱用電力が供給され、該加熱用電力に基づいて前記電池を加熱する加熱部とを備えてなる電池パックであって、
    前記加熱部は、
    前記加熱用電力が供給されたとき、ペルチェ効果に基づいて発熱する半導体熱交換素子を備えてなることを特徴とする電池パック。
  2. 前記加熱用電力は、
    前記電池の起電力から供給される構成にされていることを特徴とする請求項1記載の電池パック。
  3. 前記半導体熱交換素子は、
    可撓性を有する薄膜状に形成され、かつ前記電池に密着して装着されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電池パック。
  4. 前記半導体熱交換素子は、
    ポリテトラフルオロエチレンを基材とする薄膜状に形成され、かつ前記電池に密着して装着されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電池パック。
  5. 電池と、該電池又はその近傍の温度を検出して該温度に対応した温度検出信号を出力する温度検出部と、供給された加熱用電力に基づいて前記電池を加熱する加熱部と、前記電池の温度を前記温度検出信号に基づいて所定値に保持するための前記加熱用電力を前記加熱部に供給する温度制御部とを備えてなる電子機器であって、
    前記加熱部は、
    前記加熱用電力が供給されたとき、ペルチェ効果に基づいて発熱する半導体熱交換素子を備えてなることを特徴とする電子機器。
  6. 前記加熱用電力は、
    前記電池の起電力から供給される構成にされていることを特徴とする請求項4記載の電子機器。
  7. 前記半導体熱交換素子は、
    可撓性を有する薄膜状に形成され、かつ前記電池に密着して装着されていることを特徴とする請求項5又は6記載の電子機器。
  8. 前記半導体熱交換素子は、
    ポリテトラフルオロエチレンを基材とする薄膜状に形成され、かつ前記電池に密着して装着されていることを特徴とする請求項5又は6記載の電子機器。
  9. 液晶パネルと、
    該液晶パネルの温度を検出して該温度に対応した温度検出信号を出力する温度検出部と、
    供給された加熱用電力に基づいて前記液晶パネルを加熱する加熱部と、
    前記液晶パネルの温度を前記温度検出信号に基づいて所定値に保持するための前記加熱用電力を前記加熱部に供給する温度制御部とを備え、
    前記加熱部は、
    前記加熱用電力が供給されたとき、ペルチェ効果に基づいて発熱する半導体熱交換素子を備えてなることを特徴とする液晶表示装置。
  10. 前記半導体熱交換素子は、
    可撓性を有する薄膜状に形成され、かつ前記液晶パネルの裏面に密着して装着されていることを特徴とする請求項9記載の液晶表示装置。
  11. 前記半導体熱交換素子は、
    ポリテトラフルオロエチレンを基材とする薄膜状に形成され、かつ前記電池に密着して装着されていることを特徴とする請求項9記載の液晶表示装置。
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