JP2004046445A - 大規模分散コンピューティングシステムにおける環境定義情報管理システム及び方法 - Google Patents

大規模分散コンピューティングシステムにおける環境定義情報管理システム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】大規模分散コンピューティングシステムの設計・構築や保守・管理作業などにおける環境定義情報の操作のための人間の負担を軽減し、また作業を補佐し、人為的なミス等によるトラブルを防止でき、未経験者等にとっても扱い易いシステム及び方法を提供する。
【解決手段】入力フォームを通じて環境定義情報の表示及び環境定義パラメータ値の入力を受け付けるユーザインタフェース処理を行う手段と、操作者による環境定義パラメータ値入力をもとに計算機に対して環境定義ファイルとして配布、適用するシステム設定ファイルを生成する手段と、システム設定ファイルを配布先情報に基づき計算機に配布して適用する手段と、システム設定ファイルを記憶部にマスタファイルとして一括して保持、管理する手段と、計算機に適用されている環境定義ファイルを収集する手段とを有する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の計算機で構成される大規模分散コンピューティングシステムの環境定義情報(システム設定情報)を扱う管理システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで、大規模分散コンピューティングシステムの開発においては、経験者が類似システムを参考にしてシステム設計・構築を行うのが一般的であり、システム設計・構築作業では、システムを構成するハードウェア製品・ソフトウェア製品ごとに設計・構築方法を習得しなければならず、相応の経験が必要であった。また、大規模分散コンピューティングシステムの設計・構築や保守作業においては、システム環境定義のために多数の環境定義ファイルに対し各種の環境定義情報の入力・設定・調整作業を行う必要があるが、人間の手作業で行わなければならない部分が多く、多くの手間と人員が必要であるという大きな問題があった。
【0003】
なお、ここで述べている大規模分散コンピューティングシステムとは、多数の計算機の集合において何らかの処理・業務を実行するシステムのことを指している。規模としては例えば数十から数百台以上のオーダーが想定される。各計算機は、所定のハードウェア資源(CPU、メモリ、入出力装置等)で構成され、所定のソフトウェア(OS、アプリケーション、ミドルウェア、デバイスドライバ等)がインストールされる。システムを構成する計算機群においてハードウェア及びソフトウェアの構成が非統一(各種の製品が混在)である形態を含むことを想定している。
【0004】
第一の問題として、大規模分散コンピューティングシステムにおけるOSやその他ソフトウェア製品の環境定義情報(システム設定情報)のパラメータ値の決定を行うことは、環境定義情報のパラメータ数の多さとその自由度の大きさに加え、相互に影響し合うソフトウェア製品間の影響なども考慮する必要があるなど、経験の浅い者や未経験者には困難であるという問題がある。
【0005】
第二の問題として、環境定義ファイルや必要なスクリプト類の作成においては、製品ごとにフォーマットが異なるため、製品毎に知識が必要である上に経験者でも記述ミスなどを犯しやすいという問題がある。
【0006】
第三の問題として、環境定義ファイルをシステムに適用する際や設定変更作業の際に、ファイルの配置ミスや単純な設定ミスなどのトラブルが絶えないという問題がある。
【0007】
第四の問題として、システムに適用した環境定義パラメータ値の一覧をドキュメント化したい場合に従来ではシステムごとに手作業で作成・修正しなければならず、大きな手間がかかる上に情報の再利用性が無いという問題がある。
【0008】
第五の問題として、大規模分散システムを構成する計算機の台数が多くなり、システムに適用される環境定義ファイルの数が多くなればなる程、その管理が複雑かつ面倒になり、またトラブル発生時等にも迅速な対処ができないという問題がある。
【0009】
第六の問題として、従来ではシステムに適用した環境定義ファイルに関して、人為的なミスや不正目的等による書き換えに対するチェック・検出を行うことが困難であるため、システムが動き出して実際に不具合が発生したりするまで環境定義ファイルの問題点を発見し難く対処を施すことができないという問題がある。
【0010】
なお、特許公報に開示の従来技術として、通信ネットワークの構築や運用のためのネットワーク設定情報を扱うシステムがいくつか存在するが、本願の技術は大規模分散コンピューティングシステムが構築される基盤となるネットワークの設定を目的としたものではなく、大規模分散システムを構成する複数のソフトウェア製品の環境定義情報を統合的に管理しようとするものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、大規模分散コンピューティングシステムの設計・構築作業やまた保守・管理作業などにおける環境定義情報の操作のための人間(開発者や管理者等)の負担を軽減し、環境定義情報の設定や適用に関わる人間の作業を補佐し、人為的なミス等によるトラブルを防止でき、経験者のみならず未経験者等にとっても扱い易い、環境定義情報の管理システム及び方法を提供することを目的とする。
【0012】
また、環境定義情報の設定のための複雑な各種設定手順や管理作業を自動化し、環境定義ファイル及び必要なスクリプト類のテンプレートと実績値のセットを保持してこれらを適用・再利用する環境定義情報の管理システム及び方法を提供することを目的とする。
【0013】
また、環境定義情報に関してドキュメント化する仕組みを提供することにより情報の再利用性を高め、また環境定義ファイルに関する書き換えなどに対するチェックを行う仕組みを提供することにより環境定義ファイルの設定の問題点を早期に検出でき、システムでのトラブル発生時にも迅速に対応することのできる環境定義情報の管理システム及び方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、多数の計算機で構成される大規模分散コンピューティングシステムの環境定義情報を管理する環境定義情報管理システムであって、入力フォームを通じて前記環境定義情報の表示及び環境定義パラメータ値の入力を受け付けるユーザインタフェース処理を行う手段と、操作者による前記環境定義パラメータ値入力をもとに前記計算機に対して環境定義ファイルとして配布、適用するシステム設定ファイルを生成する生成手段と、前記システム設定ファイルを配布先情報に基づき前記計算機に配布して適用する配布手段と、前記システム設定ファイルを記憶部にマスタファイルとして一括して保持、管理する手段と、前記計算機に適用されている環境定義ファイルを収集する収集手段と、を有することを特徴としている。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、環境定義パラメータの入力値をもとに所定の計算式に基づき該環境定義パラメータにセットする設定値を算出する手段をさらに有し、前記生成手段は、前記パラメータ入力値及び前記算出値をもとに前記計算機に対して環境定義ファイルとして配布、適用するシステム設定ファイルを生成することを特徴としている。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、計算機の環境定義ファイルのテンプレートと、前記環境定義パラメータの実績値セットとを記憶部に保持、管理する手段をさらに有し、前記生成手段は、前記テンプレート及び実績値セットを利用して前記システム設定ファイルの生成を行うことを特徴としている。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、環境定義情報についてパラメータ設定値他の情報を所定フォーマットで一覧記述した帳票データを生成し、該データを要求に応じて帳票として印刷出力する手段をさらに有することを特徴としている。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、収集手段により前記計算機に適用されている環境定義ファイルを収集し、該環境定義ファイルについて前記マスタファイルとの差分をチェックして内容書き換えを検出するチェック手段と、前記書き換えが検出された場合にその旨を操作者に対して警告通知する手段と、をさらに有することを特徴としている。
【0019】
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の発明において、システム設定ファイルについてその適用に伴うバージョン管理を行い、該各バージョンのファイルを前記マスタファイルとして前記記憶部に保持、管理する手段をさらに有することを特徴としている。
【0020】
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の発明において、システム設定ファイルの配布処理の失敗あるいは操作者による要求等に応じて、前記マスタファイルとして保持しているファイルを用いてファイルの再配布・適用を行う手段をさらに有することを特徴としている。
【0021】
請求項8記載の発明は、請求項5記載の発明において、チェック手段は、前記環境定義ファイルについて所定の構文ルール及びパラメータ値条件に基づき構文チェック処理及びパラメータ値異常チェック処理を行って問題を検出し、該問題のレベルに応じた警告通知を行わせることを特徴としている。
【0022】
請求項9記載の発明は、多数の計算機で構成される大規模分散コンピューティングシステムの環境定義情報を管理する環境定義情報管理方法であって、入力フォームを通じて前記環境定義情報の表示及び環境定義パラメータ値の入力を受け付ける処理を行うステップと、操作者による前記環境定義パラメータ値入力をもとに前記計算機に対して環境定義ファイルとして配布、適用するシステム設定ファイルを生成する生成ステップと、前記システム設定ファイルを配布先情報に基づき前記計算機に配布して適用する配布ステップと、前記システム設定ファイルを記憶部にマスタファイルとして保存するステップと、を有することを特徴としている。
【0023】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明において、環境定義パラメータの入力値をもとに所定の計算式に基づき該環境定義パラメータにセットする設定値を算出するステップをさらに有し、前記生成ステップでは、前記パラメータ入力値及び前記算出値をもとに前記計算機に対して環境定義ファイルとして配布、適用するシステム設定ファイルを生成することを特徴としている。
【0024】
請求項11記載の発明は、請求項9または10に記載の発明において、生成ステップでは、記憶部に保持、管理された前記計算機の環境定義ファイルのテンプレートと前記環境定義パラメータの実績値セットとを利用して前記システム設定ファイルの生成を行うことを特徴としている。
【0025】
請求項12記載の発明は、請求項9から11のいずれか1項に記載の発明において、システム設定ファイルの生成に伴い、該ファイルの環境定義パラメータ設定値他の情報を所定フォーマットで一覧記述した帳票データを生成するステップをさらに有することを特徴としている。
【0026】
請求項13記載の発明は、請求項9から12のいずれか1項に記載の発明において、指定タイミングで前記計算機に適用されている環境定義ファイルを収集する収集ステップと、該収集された環境定義ファイルについて前記マスタファイルとの差分をチェックして内容書き換えを検出するチェックステップと、前記書き換えが検出された場合にその旨を操作者に対して警告通知する警告通知ステップと、をさらに有することを特徴としている。
【0027】
請求項14記載の発明は、請求項9から13のいずれか1項に記載の発明において、システム設定ファイルについてその適用に伴いバージョン情報を発行、付与し、該バージョン情報付きのファイルを前記マスタファイルとして前記記憶部に保存するステップをさらに有することを特徴としている。
【0028】
請求項15記載の発明は、請求項9から14のいずれか1項に記載の発明において、システム設定ファイルの配布処理の失敗あるいは操作者による要求等に応じて、前記マスタファイルとして保持しているファイルを用いてファイルの再配布・適用を行うステップをさらに有することを特徴としている。
【0029】
請求項16記載の発明は、請求項13記載の発明において、チェックステップで、前記環境定義ファイルについて所定の構文ルール及びパラメータ値条件に基づき構文チェック処理及びパラメータ値異常チェック処理を行って問題を検出し、該問題のレベルに応じた警告通知を行わせる処理をさらに行うことを特徴としている。
【0030】
請求項17記載の発明は、請求項13または16に記載の発明において、収集及びチェックステップを所定タイミングで繰り返し実行することにより前記環境定義情報の書き換えの監視を行うことを特徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における環境定義情報管理システム100の構成を示す図である。環境定義情報管理システム(以下、管理システムと略記)100は、大規模分散コンピューティングシステム(以下、大規模システムと略記)200に適用される環境定義情報群(cとする)を総合的に管理するシステムである。本管理システム100では、本発明の実施の形態における環境定義情報管理方法が実施される。
【0032】
管理システム100は、大規模システム200を構成する計算機hにセットアップされても良いし、また、大規模システム200とは別の計算機(管理用計算機)にセットアップされる位置付けでも良い。
【0033】
大規模システム200は、複数(N台)の計算機hから構成される。複数の計算機hは、所定方式で接続され、所定の処理業務を実行する。また各計算機hは管理システム100と所定のネットワークインタフェースで接続される。各計算機hは、それぞれ所定のハードウェア資源(CPU、メモリ、入出力装置等)により構成され、OSやアプリケーション等の所定のソフトウェア群がインストールされている。各ソフトウェアには、環境定義のための環境定義ファイルfcが存在する。環境定義ファイルには、各種の環境定義情報が記述されている。大規模システム200中で異なるハードウェア製品/ソフトウェア製品が混在している形態を含む。
【0034】
各計算機hには、自機システム(ハードウェア+ソフトウェア)の環境定義のための各種の、複数の環境定義ファイル(fcとする)が存在し、所定ディレクトリに配置・格納されている。大規模システム200全体の環境定義情報cは、全ての計算機hの環境定義ファイルfc群の総体である。
【0035】
本管理システム100及び環境定義情報管理方法では、大規模システム200の設計・構築、保守・管理などにおけるシステム環境定義のための複雑な各種設定手順や管理作業を自動化し、大規模システム200の環境定義情報cを一括管理する。具体的には、計算機hに実際に環境定義ファイルfcとして配置・適用されるデータ(後述のシステム設定ファイルfs)についてマスタファイル(fmとする)の形で管理システム100側に管理する。また、本管理システム100は、環境定義ファイルfc及び必要なスクリプト類の自動生成のためのテンプレートファイル(ftとする)及び実績に基づく環境定義パラメータ値のセット(実績値セット)を管理システム100側に保持・管理し、これらを適用または再利用することを特徴としている。
【0036】
本管理システム100は、大規模システム200の開発における設計・構築作業においても、また大規模システム200を実際に利用するユーザ(組織)における保守・管理作業においても利用できるものである。
【0037】
管理システム100は、処理制御部10、記憶部20、入力装置30、表示装置40、印刷装置50(非図示)などを有する。また、所定のネットワークインタフェース部(非図示)などを有する。処理制御部10は、UI処理部11、パラメータ値算出部12、システム設定ファイル生成部13、マスタファイル管理部14、ファイル転送部15、帳票生成部16、チェック部17、アラーム部18などの処理部を有する。
【0038】
記憶部20は各種ファイルやデータを記憶・保持する所定のメモリ装置あるいはストレージ装置あるいはデータベースシステム等であり、システム設定ファイルfs、テンプレートファイル及び実績値セットft、マスタファイルfm、バックアップファイルfbなどが記憶される。
【0039】
処理制御部10は、CPU、システムメモリ等のハードウェア資源と、上記各処理部の機能に対応するプログラムとを含む。プログラム制御により各部の機能が実現される。処理制御部10は管理システム100の全体の制御を行う。
【0040】
入力装置30はキーボード・マウス等である。表示装置40は、環境定義情報cの入出力のための入力フォーム(iとする)他、各種のユーザインタフェース情報を画面に表示する装置である。入力フォームiは、環境定義情報cの入力・設定・調整・確認作業を視覚的に補佐し効率的に行わせるための情報である。印刷装置50は、帳票dなどを印刷出力する装置である。
【0041】
人間による大規模システム200の設計や保守などの作業に当たり、管理システム100を利用して以下のような作業・処理が行われる。下記各作業の大部分は管理システム100による処理により自動的に処理されるものである。本管理システム100では下記各作業が連続的に処理されることが可能である。
(1)大規模システム200の環境定義パラメータ値の入力。
(2)計算機hに適用すべき環境定義ファイル(スクリプト類を含む)の生成。
(3)生成した環境定義ファイルの計算機hへの配布・適用。
(4)適用した環境定義パラメータ一覧のドキュメント化。
(5)適用した環境定義ファイル、パラメータの修正・変更。
(6)適用した環境定義ファイルのバックアップ及びバージョン管理。
(7)適用した環境定義ファイルのチェック・評価。
上記(1)〜(7)の各作業に沿って、本管理システム100の特徴を説明する。以下、大規模システム200の設計・構築作業を行う場合を例に採り、管理システム100を利用して環境定義情報cの操作を行う人間を「操作者」と称することにする。上記の各作業は、従来では、操作者が手作業で大きな手間をかけて行う必要があったものである。
【0042】
まず、作業(1)において、操作者は、入力装置30、表示装置40、及び入力フォームiを介して、環境定義情報c(環境定義ファイルfc)における各種環境定義パラメータ値の入力作業を行う。操作者は、入力フォームiにおいて各種環境定義パラメータ及びその設定値を一覧し、どの計算機hにおける何の環境定義パラメータであるのか等を認識することができる。また、入力フォームiには、操作者による環境定義情報操作のための各種コマンドが提示され、操作者はコマンドを実行することにより各種の処理を管理システム100に行わせることができる。単一の環境定義ファイルfcについてその環境定義パラメータ値の入力を行うことも、複数の環境定義ファイルfc群について同時に関連パラメータ値の入力を行うことも可能であり、入力フォームiはそのような作業に応じた可変的な表示形態を提供する。
【0043】
また、システムを利用するに当たり、最低限、大規模システム200を構成する計算機hのホスト名やIPアドレス(ネットワークにおけるアドレス)や環境定義ファイルfcが配置されるディレクトリへのパス(配置ディレクトリパス)などの管理対象システム固有のパラメータ(以下、対象システム固有値)に関しては操作者が入力するあるいは予め入力されている必要がある。このような対象システム固有値も入力フォームiを通じて入力することができる。対象システム固有値は、システム設定ファイルfsの配布処理等の際の配布先情報として参照される。
【0044】
管理システム100では、技術的な知識や経験などが必要とされる環境定義パラメータについては、予め、開発・テスト等あるいは類似システム等での経験を通じて実績の有る値(実績値)のセットがテンプレートファイルftと共に用意されているため、操作者は、多数の環境定義パラメータに関して全てのパラメータ値を完全に入力する必要は無く、上記実績値を設定推奨値としてそのまま使用できる。入力フォームiには上記実績値が表示可能であり、操作者は、その都度セットしたい環境定義パラメータに関してのみ値の入力を行えば良く、その他のパラメータに関しては自動的に上記実績値がセットされる。
【0045】
次に、作業(2)では、管理システム100が、入力フォームiを介して入力されたパラメータ値と、記憶部20に予め用意されているテンプレートファイル及び実績値セットftをもとに、実際に計算機hに対して環境定義ファイルfcとして適用するべく配布するファイルであるシステム設定ファイルfsを自動生成する処理を行う。また、大規模システム200(計算機h)の構成上必要となるスクリプトファイル類についても、指定されたホスト名やIPアドレスなど対象システム固有値がセットされ、自動的に生成処理が行われる。システム設定ファイルfsには上記スクリプトファイル類も含まれるものとする。
【0046】
次に、作業(3)では、計算機hに対し、そのネットワークアドレス他の配布先情報をもとに、作業(2)で生成したシステム設定ファイルfsを自動配布する処理を行う。計算機hの所定ディレクトリにシステム設定ファイルfsが配置されることにより、その計算機hにおける環境定義ファイルfcとして適用される。適用されたファイルfsに関しては、マスタファイルfmとして記憶部20に記憶し管理する。なお、操作者がネットワークアドレス等の配布先情報の指定・設定を間違えている場合などに対応する機能として、既に計算機hに配布して適用しているシステム設定ファイルfsを一旦削除し、改めて作業(1)(2)を実行してシステム設定ファイルfsの再配布処理を行うことなどにより設定や配布の間違いを取り消す処理も可能である。作業(1)〜(3)により、環境定義パラメータ値の確定から実際の適用までがなされることになる。
【0047】
次に、作業(4)では、作業(1)で使用した入力フォームiを操作することにより、指定された環境定義ファイルfc(システム設定ファイルfs)の全てのあるいは任意の環境定義パラメータについて、あるいは環境定義情報cにおける任意の環境定義パラメータについて、パラメータの意味・推奨値(実績値)・設定値・設定理由などの情報を所定フォーマットで記載した帳票dを印刷出力することが可能である。この帳票出力処理は、操作者が随時指定実行することができる。
【0048】
次に、作業(5)では、操作者が、作業(1)で使用した入力フォームiを通じて任意の環境定義パラメータ値の修正・更新作業を行うことができ、それに伴いシステム設定ファイルfsの再生成及び配布処理によるシステム適用を実行することができる。この修正作業は、操作者が随時実行することができる。
【0049】
次に、作業(6)では、生成及び配布処理してシステム適用した全てのシステム設定ファイルfsについて、マスタファイルfmとして管理システム100の記憶部20に記憶・管理すると同時に、バージョン管理として、更新の度にバージョン情報を発行して付与し、旧バージョンのファイルと共にマスタファイルfmとして記憶部20に保持、管理する処理を行う。また、バックアップ管理として、システム設定ファイルfsのコピーをとってバックアップファイルfbとして記憶部20の所定領域に保存する処理を行う。大規模システム200、計算機hでのトラブル発生時などにおいては、記憶部20にバージョン管理及びバックアップ管理されているマスタファイルfmをもとに指定計算機hに対して配布処理を行ってリストアすることにより、環境定義ファイルfcの問題の解消を図ることが可能である。
【0050】
次に、作業(7)では、各計算機hに適用されている環境定義ファイルfcに関して、所定タイミングで管理システム100側に収集し、マスタファイルfmとの差分をチェックすることにより、人為的ミスや不正目的等によるパラメータ値書き換え等の問題点を検出することが可能である。また、このチェック機能を所定時間間隔で繰り返し実行することにより、対象の環境定義ファイルfcの書き換えに対する監視を実現することが可能であり、書き換えが検知された場合に出力装置を介して操作者等に対してアラーム(警告)を出力することが可能である。これらファイルチェック機能及びアラーム機能を通じて環境定義ファイルfcの問題点に迅速に対処することができる。
【0051】
本管理システム100では、上記作業(1)〜(7)を自動処理かつ連続処理することにより、操作者による環境定義情報cの操作に関して大幅に負担を減少させることができる。
【0052】
次に、本管理システム100の各処理部の機能を説明する。UI処理部11は、表示装置14への入力フォームiの表示処理、入力装置13からの環境定義パラメータ値入力や各種処理命令入力等の受け付け処理など、操作者による環境定義情報cの操作のためのユーザインタフェース処理を行う。入力フォームiは、環境定義情報cにおける環境定義パラメータ値の入力及び表示等を効率的に行うためのグラフィカルなシートであり、所定の表示形式を持っている。入力フォームiを通じて環境定義パラメータ値他の情報の入力及び表示が行われる。UI処理部11は、記憶部20に保持されているマスタファイルfm等を用いて、任意の環境定義ファイルfcの環境定義パラメータについて入力フォームi上に表示することができる。
【0053】
パラメータ値算出部12は、入力フォームiを通じて操作者により入力された環境定義パラメータ値を受けて、環境定義パラメータのフォーマット等に基づく所定の計算式(アルゴリズム)に基づき、システム設定ファイルfsの各環境定義パラメータに関して、実際にセットされる設定値の算出処理を行う。例えば、簡略化されたいくつかの値からの選択入力の形式になっている環境定義パラメータの場合などが該当する。操作者により選択入力された入力値に応じて所定の計算式に基づき適切な設定値を算出する。なお入力パラメータ値をそのまま実際の設定値として用いるパラメータに関しては算出処理は必要ない。
【0054】
システム設定ファイル生成部13は、入力フォームiを通じての入力パラメータ値、パラメータ値算出部12にて算出された算出値、及び、テンプレートファイル及び実績値セットft等を用いて、システム設定ファイルfsを生成する処理を行う。各種の環境定義パラメータについて、入力パラメータ値がそのまま設定値として使用されるもの、上記算出処理を経て算出された設定値を使用するもの、及び、実績値を推奨値として使用するもの等があり、各設定値がテンプレートファイルft(のコピー)の所定箇所にセットされてシステム設定ファイルfsが作成される。
【0055】
マスタファイル管理部14は、計算機hに対して配布、適用されるシステム設定ファイルfsについて、マスタファイルfmとして記憶部20に管理する処理を行う。生成したシステム設定ファイルfsを単に計算機h側に適用するだけではなく管理システム100側にマスタファイルfmとして管理することにより、環境定義ファイルfcについての内容書き換え有無のチェック機能、トラブル発生時のためのバックアップ−リストア機能等を実現することができる。また、マスタファイル管理部14は、マスタファイルfmとして管理するシステム設定ファイルfsについて、後述のバージョン管理処理やバックアップ管理処理等を行うことができる。
【0056】
ファイル転送部15は、所定のネットワークインタフェース(ファイル転送インタフェース)を介して大規模システム200の複数の計算機hに対してシステム設定ファイルfsを配布する機能を持つ。計算機hのホスト名、ネットワーク上アドレス、配置ディレクトリパス等の配布先情報、どの計算機hが何の環境定義ファイルfcを保持するのかを指定するファイル配置指定情報等に従って一度に複数の計算機hに対して配布処理を実行することができる。また、各計算機hが適用している環境定義ファイルfc(のコピー)を収集する機能を持つ。システム設定ファイルfsの配布処理あるいは環境定義ファイルfcの収集処理の際は、計算機hのネットワーク上アドレス等の配布先情報及びファイル配置指定情報等をもとにファイル転送処理が行われる。ファイル配置指定情報をもとに、大規模システム200における各計算機hに対してインストールされているソフトウェアに対応した適切なシステム設定ファイルfsの配置が行われる。
【0057】
帳票生成部16は、与えられる環境定義パラメータ値をもとに所定の統一フォーマットを持つ帳票データを生成しまたそれを記憶部20に保存し、必要に応じて印刷装置50を通じて紙媒体の帳票dとして印刷出力する処理を行う。操作者の要求(ユーザインタフェースを介した帳票印刷コマンドの入力)等に応じて帳票dを印刷出力することができる。帳票データ及び帳票dは、環境定義情報cについて整理された形で一覧でき、情報として利用するためのもので、その目的のために所定の出力形式で構造化されている。帳票dは、入力フォームiの表示形態と類似のフォーマットであっても良いし、別のフォーマットであっても良い。
【0058】
帳票生成部16は、パラメータ値算出部12を通じて、操作者入力値、算出部12での算出値、及びデフォルトの実績値等の環境定義パラメータ値を受け取り、それを帳票データのフォームの所定箇所に書き込んで帳票データを生成する。
なお、図1では、帳票生成部16がパラメータ値算出部12から各種パラメータ値を供給される処理形態を示したが、記憶部20に管理されているマスタファイルfm等からデータを取得して帳票データを作成するなどの処理形態でも良い。通常、システム設定ファイルfsの生成に伴って新たな環境定義パラメータ値で自動的に帳票データを生成し保存するようにシステム100に予め設定しておくことにより、操作者は最新の環境定義情報cの一覧を随時得ることができる。
【0059】
チェック部17は、大規模システム200の各計算機hに適用されている環境定義ファイルfcについて、人為的ミスやあるいは不正目的等による書き換えが発生していないかどうかをチェックする処理を行う。チェック部17は、ファイル転送部15により各計算機hから収集された環境定義ファイルfcについて、対応するマスタファイルfmとの差分チェックを行い、内容の書き換えがあるか否かの判断を行う。内容の書き換えがあると判断した場合は、アラーム部18にその旨を通知して操作者に対する警告処理を行わせる。
【0060】
アラーム部18は、チェック部17での環境定義ファイルfcのチェック処理等を通じて、環境定義情報c及び環境定義ファイルfcに関わる内容書き換え等の不整合などの問題が発生した際に、それを出力装置を通じて操作者等に警告通知する処理を行う。
【0061】
図2は、システム設定ファイルfsの生成、配布、及びマスタファイルfmの更新処理について説明するための図である。各種ファイルの関連についてその概要を示した。
【0062】
システム設定ファイルfsは、対象システム200のシステム設定(configuration )のためのファイルであり、システム設定ファイル生成部13において生成される。生成されたシステム設定ファイルfsはファイル転送部15により指定計算機hに配布される。また指定計算機hに配布・適用されたファイルに関してマスタファイルfmとして記憶部20に保持・管理される。システム設定ファイルfsは、計算機hの所定ディレクトリに配置されることにより環境定義ファイルfcとして実際の適用となる。なお、計算機hにおいて適用された環境定義ファイルfcの更新が発生しない限りは、当然、マスタファイルfmとして記憶部20に保持されているシステム設定ファイルfsと、計算機hに格納されている環境定義ファイルfcとの内容は同等の状態である。
【0063】
テンプレートファイルftは、システム設定ファイルfs作成のためのテンプレート(雛型)となるファイルであり、計算機hに格納される環境定義ファイルfc及びスクリプト類のテンプレートである。テンプレートファイルftは、環境定義パラメータの実績値セットと共に管理される。
【0064】
マスタファイルfmは、計算機hが適用している環境定義ファイルfcについての管理システム100側での一括管理用データである。計算機hに適用されるシステム設定ファイルfsについて、マスタファイル管理部14は、それをマスタファイルfmとして記憶部20に管理する。実体は同等のデータが管理システム100側と大規模システム200側にそれぞれ保持されることになる。また、計算機h側における環境定義ファイルfcに問題がある場合などに、マスタファイルfmを利用して再配布・適用を実行することができるため、バックアップ−リストアの機能を果たすことになる。
【0065】
また、マスタファイル管理部14は、システム設定ファイルfsについてコピーを作成してバックアップファイルfbとして記憶部20の所定領域に保持することによるバックアップ処理をさらに行うこともできる。
【0066】
また、バージョン管理として、システム設定ファイルfsの生成・配布(つまり環境定義ファイルfcの更新)に伴いバージョン情報が発行・付与され、旧バージョンの各システム設定ファイルfsも新バージョンのシステム設定ファイルfsと共に系列的にマスタファイルfmとして保持される。必要に応じて旧バージョンのシステム設定ファイルfsを参照したり、再適用することも可能である。図5に、マスタファイル管理部14によりマスタファイルfmとしてバージョン管理されるシステム設定ファイルfsについてイメージを示す。複数のシステム設定ファイル(fs1,fs2,……)に関してバージョンごとのファイル(バージョン1,2,3,……)が系列的に保存される。記憶部20のメモリ容量に応じて所定数あるいは所定量の保存処理を行うなどする。
【0067】
その他、管理システム100において、システム設定ファイルfsの生成や適用(=マスタファイルfmの更新)に伴ってファイルの環境定義パラメータ設定値他の情報一覧を含んだ帳票データを生成し、生成した帳票データを記憶部20に保存する処理が自動で行われるように予め設定しておくことが可能である。同様に、生成した帳票データをもとに自動的に帳票dを印刷出力するように設定しておくことも可能である。
【0068】
また、管理システム100において、入力フォームiにおける環境定義パラメータの推奨値は、必要に応じてカスタマイズ可能であるが、これは予め用意されている実績値であるので、変更すること自体好ましくないパラメータについてはロックをかけて値変更できないように処理できる。
【0069】
また、管理システム100において、環境定義ファイルfcのテンプレートファイル及び実績値セットftは、記憶部20の所定領域に格納・管理され、管理対象システム200におけるソフトウェア製品のバージョンアップや仕様変更などに伴って置き換えや追加を行うことができる。
【0070】
次に、本実施形態の管理システム100の動作について説明する。図3は、管理システム100でのシステム設定ファイルfsの生成・配布処理にかかわる動作を示すフローチャートである。まず、操作者は、入力装置30及び表示装置40で、UI処理部11による処理により表示される入力フォームiを通じて環境定義情報cにおける任意の環境定義パラメータに関してパラメータ値を入力する(ステップS1)。
【0071】
ここで、操作者が入力値を考慮・決定する必要のあるパラメータについては入力フォームiを通じて入力を行うが、それ以外のパラメータについては、記憶部20に保持している実績値セットをもとに推奨値として自動的な設定が可能であるので特に全てのパラメータについて考慮して入力を行う必要はない。
【0072】
次に入力フォームiを通じて入力されたパラメータ値は、パラメータ値算出部12に供給される。パラメータ値算出部12は、与えられた入力パラメータ値と、環境定義ファイルfcの各パラメータのフォーマット等に対応した所定の計算式(アルゴリズム)、及び実績値セットから、対象の環境定義ファイルfcにおける全てのパラメータに関して実際にセットする設定値を導出し、システム設定ファイル生成部13に供給すると共に入力フォームi上に情報を出力する(ステップS2)。
【0073】
システム設定ファイル生成部13は、テンプレートファイルft(のコピー)を使用して、パラメータ値算出部12を通じて導出された環境定義パラメータ設定値を該当箇所に埋め込み、システム設定ファイルfsを生成する(ステップS3)。そして生成されたシステム設定ファイルfsは当該システム全体におけるマスタファイルfmとして扱われるようにマスタファイル管理部14に供給されると共に、システム設定ファイルfsの配布先情報(配布先計算機hのアドレス情報等)をファイル転送部15に供給する。
【0074】
マスタファイル管理部14は、システム設定ファイル生成部13にて新たに生成されたシステム設定ファイルfsについて、バージョン管理機能に基づきファイルごとのバージョン(版)を払い出す計算を行ってバージョン情報(バージョン番号及び更新日時等の情報)を発行しファイルに付与する(ステップS4)。
旧バージョンのシステム設定ファイルfsも含めてバージョン系列的にマスタファイルfmとして記憶部20に格納・管理される(図5)。システム設定ファイルfsにはバージョン情報が書き込まれる(あるいは外部的に付加、管理される)。マスタファイル管理部14は、バージョン情報の書き込まれたシステム設定ファイルfsについて、指定の配布先計算機hに対して配布させるべく、記憶部20に一旦テンポラリファイルとして格納する(ステップS5)。本実施形態では、システム設定ファイルfsの配布処理が正常に完了するまではまだマスタファイルfmとして格納せずに処理している。
【0075】
ファイル転送部15は、マスタファイル管理部14から与えられた配布先情報から配布すべきシステム設定ファイルfs、配布先計算機hのアドレス(ネットワーク上アドレス及び配置ディレクトリパス等を含む)等を認識し、指定された配布先の全ての計算機hに対し自動的に対象のシステム設定ファイルfsの配布処理=ファイル転送処理を実行すると共に、マスタファイル管理部14に対しその転送処理の実行結果を伝える(ステップS6)。システム設定ファイルfsの配布処理により、指定の計算機hの所定ディレクトリにシステム設定ファイルfsが配置されることにより、計算機hにとってそれが新たな環境定義ファイルfcとしての適用となる。つまり新たな環境定義パラメータ値の適用となる。
【0076】
上記ファイル転送処理結果が正常であった場合(ステップS7−YES「配布成功」)、マスタファイル管理部14は、適用したシステム設定ファイルfsに関して対応するマスタファイルfmの置き換えと保存処理(=更新処理)(ステップS8)、上記配布処理用テンポラリファイルの削除処理(ステップS9)を行う。これによりマスタファイルfmとして旧バージョンのシステム設定ファイルfs群に新バージョンのシステム設定ファイルfsが加わり、マスタファイルfmが更新されることとなる。マスタファイル管理部14は、同時に、新たに適用されたシステム設定ファイルfsについてコピー処理を行ってバックアップファイルfbとして所定領域に格納するバックアップ処理を行ってもよい。また、新たなシステム設定ファイルfsが環境定義ファイルfcとして大規模システム200に適用されたことに伴い、その環境定義パラメータ値をもとに帳票生成部16において帳票データを自動的に生成する処理を行っても良い(ステップS12)。操作者による要求等に基づき、帳票データから帳票dとして印刷出力が可能である。帳票データ生成処理は、システム設定ファイルfsの生成(ステップS3)と同時に行うようにしても良い。
【0077】
上記ファイル転送処理結果が異常終了であった場合(ステップS7−NO「配布失敗」)、マスタファイル管理部14は、対応するマスタファイルfmの置き換え・保存処理は行わず、上記配布処理用テンポラリファイルを残したまま、アラーム部18により操作者等に対して配布失敗の旨を報せる異常通知を行わせる(ステップS10)。
【0078】
上記異常終了の原因が判明した後でシステム設定ファイルfsの再配布が実行される場合には(例えば配布先情報の設定間違いが直された後など)(ステップS11−YES)、ファイル転送部15で配布先情報を確認して上記配布処理用テンポラリファイルを用いて配布処理を再実行することにより、システム設定ファイルfs(のテンポラリファイル)が指定計算機hに再配布される。再配布処理の成功後にこの新たなシステム設定ファイルfsがマスタファイルfmとして保存される。再配布処理を実行しない場合(ステップS11−NO)、システム設定ファイルfsの配布・適用をキャンセルするなどの対応で異常終了する。
【0079】
一旦大規模システム200の計算機hに環境定義ファイルfcとして適用されたパラメータ値に関する修正や、配布先計算機ノードの変更、ソフトウェア製品仕様変更などに伴うテンプレートファイルftの置換え処理などの際には、必要に応じて対象のテンプレートファイルftの置き換えが実施された後、入力フォームiからの値入力の作業からやり直されることによって対応できる。
【0080】
操作者が、入力フォームiが表示されている画面上で帳票印刷コマンドを実行した場合、帳票生成部16は、環境定義パラメータ名・パラメータの意味・パラメータの規定値・パラメータの推奨値(実績値が使用される)・パラメータ設定値・設定理由などの情報が記載された統一フォーマットの帳票dを帳票データをもとに印刷出力する処理を行う。図4に、帳票dあるいは入力フォームiにおける出力形式例を示す。図では、上記各情報の他、環境定義ファイルfc(あるいはシステム設定ファイルfs)の名、環境定義ファイルfcに対応するソフトウェア製品名、ファイルが適用される計算機hの情報なども出力している。他に、任意の環境定義パラメータについて複数の計算機hにおける各設定値を一覧として出力するなどの出力形式も有り得る。
【0081】
新たなシステム設定ファイルfsを大規模システム200中の計算機hに環境定義ファイルfcとして適用した後、必要なファイルが指定された全ての計算機hの全ての配置先に正常に指定に基づき配置されているかを確認する場合には、チェック17部でのファイルチェック機能を実行する。図6は、管理システム100でのファイルチェック処理について示すフローチャートである。ファイルチェック命令が与えられたとき(ステップS21)、ファイル転送部15は、配布先情報をもとに各計算機hにおける対象の環境定義ファイルfcを収集し、チェック部17に対して供給する(ステップS22)。ファイルチェック処理は操作者によるコマンド入力に応じて実行させることもできるし、管理システム100が自動的に所定タイミングで実行すること、所定時間間隔で定期実行することなどもできる。
【0082】
チェック部17におけるファイルチェック機能は、収集された環境定義ファイルfcと、マスタファイル管理部14によって管理されているマスタファイルfmとで、対応するファイル同士で差分をとることにより、実システム200での環境定義ファイルfcの存在とその整合性をチェックする処理が行われる(ステップS23)。差分チェック処理の結果、差分が検出されなかった場合(ステップS24−NO)、計算機hに適用されている環境定義ファイルfcに書き換え等は無いと判断し終了する。また、差分が検出された場合(ステップS24−YES)、環境定義ファイルfcに内容書き換え等が有ると判断し、アラーム部18によるアラーム機能により、表示装置画面等を通じて操作者等に対しその旨を通知させる処理を行う(ステップS25)。
【0083】
チェック部17におけるファイルチェック処理を所定の時間間隔毎に繰り返し実行することにより、人為的ミスや不正目的等による環境定義ファイルfcの内容書き換え等の問題を早期に検出することができる。内容書き換え等が検出された場合にはアラーム部18によるアラーム機能により操作者等に対する警告通知が行われ、操作者にそのことを認識させて対処を実行させることができる。
【0084】
さらに、環境定義ファイルfcの書き換え等が行われたことの確認と原因究明が操作者等によりなされた後、マスタファイル管理部14によるリストア機能(マスタファイルfmとして記憶部20に格納・管理しているファイルを用いて計算機hへの再配布・適用を行わせる機能)を使用して、必要に応じてシステム設定ファイルfsのリストア(=環境定義ファイルfcの置き換え)を行うことができる。アラーム部18による異常通知処理(差分検出通知)(ステップS25)の後、操作者に対してその対処を行うか確認する。例えばリストア処理を実行するか否か確認し(ステップS26)、リストアを実行する場合は(ステップS26−YES)、マスタファイル管理部14及びファイル転送部15により、対応するシステム設定ファイルfsの再配布・適応処理を実行する(ステップS27)。これにより結果として環境定義ファイルfcの不整合等の問題を解消することができる。リストア等の対処処理を実行しない場合は(ステップS26−NO)、異常終了として終了する。
【0085】
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。本発明の第2の実施の形態における環境定義情報管理システムでは、上述した実施形態の管理システム100の処理に加え、さらにチェック部17が環境定義ファイルfcの構文チェックを行う機能を備える。第2の実施形態でのチェック部17は、ファイル転送部15により収集された環境定義ファイルfcについて、ファイル構成(構文)や設定パラメータ値が適切かどうか(所定の文法やフォーマットを満たしたものかどうか)のチェックを行う。
【0086】
第1の実施形態では、環境定義ファイル(及びスクリプト類)fcのチェック基準がマスタファイルfmとの差分チェックのみであった。第2の実施形態では、操作者があるいは計算機hの使用者がシステム動作上は問題の無いパラメータ値変更を行った場合にはチェック部17でのファイルチェック機能によりそれが検知されて警告されないようにする。あるいは、警告として、内容は変更されているが環境定義ファイルfcの構文ルールやパラメータ設定範囲条件等は満たしている旨を通知する処理を行う。
【0087】
第2の実施形態では、チェック部17において、対応するマスタファイルfmとの差分チェック処理と同時に、環境定義ファイルfcの構文チェック処理も行い、差分チェックによるファイル内容の書き換え・更新の有無の検出に加え、ファイルの構文や設定パラメータ値が大規模システム200の動作上致命的かどうかの検知および警告通知処理を行う。
【0088】
第2の実施形態でのファイルチェック機能は、マスタファイル管理部14により管理された配布先情報及びファイル情報(環境定義ファイル名、適用対象計算機h、配置ディレクトリパス等)に従って、所定時間間隔で順次環境定義ファイルfcを収集・採取し、マスタファイル管理部14の機能によりテンポラリ領域に格納する。
【0089】
マスタファイル管理部14は、テンポラリ領域に格納された収集ファイルと、対応するマスタファイルfm(システム設定ファイルfs)との差分をチェックするとともに、環境定義ファイルfcごとに予め規定されている構文ルール等に従ってファイル構文や設定パラメータ値の正当性チェック処理を行う。
【0090】
このとき、マスタファイル管理部14は、以下の3つの基準により大規模システム200に適用されている環境定義ファイルfcについての判定処理を行う。
1.必要な環境定義ファイルfc(=システム設定ファイルfs)が指定された全ての配布先計算機hに正常に配置されているか。
2.環境定義ファイルfc内にシステム動作上致命的な構文エラーやパラメータ値異常はないか。
3.マスタファイルfmとの差分はないか。
【0091】
判定で、上記3つの基準のうち、基準1に引っかかった場合はシステム動作上致命的となる可能性が高いため、この状態を最上位の異常ランクと位置付け、アラーム部18の機能により操作者等に対する警告を促し、最上位ランクの異常警告処理として、問題となる環境定義ファイルfc名、計算機名等の情報を通知する。
【0092】
また、基準2については、構文判定ルールを細分化することで、システム200にとっての重要度をランク付けておき、問題とそのランクをアラーム部18に通知し、アラーム部18の機能により問題とそのランクに応じた異常通知・警告処理を操作者等に対して行わせる。例えば全くファイル構文ルールを満たしていなかったり設定パラメータ値の正常な条件や範囲からの逸脱が見られる場合など、高いランクの問題と判断して対応する警告・通知を行わせる。
【0093】
また、基準3については、環境定義ファイルfcとマスタファイルfmとの差分があった場合でも構文や設定パラメータ値に問題が無ければ、システム動作上は問題の無い低いランクの問題であると判断し、環境定義ファイルfcが単に更新されている旨(構文ルールや設定パラメータ値条件等は満たしたまま)をアラーム部18の機能により通知する。
【0094】
以上のように、第2の実施形態の管理システムでは、システムテストや計算機hの保守などで環境定義ファイルfcを直接変更・編集する機会が多い場合でも、チェック部17でのファイルチェック機能により環境定義ファイルfcの構成(構文)や設定パラメータ値に問題がないかチェックし、適用対象システム200にとっての問題のランクに応じた警告処理を行うため、環境定義パラメータが正しく編集されている場合においてはそれが(深刻な)警告対象とはならず、構成ミスやパラメータ値異常などの場合にのみ適切な警告が出力されるため、環境定義情報cに関してより効果的な問題検出につながる。
【0095】
以上により本発明の実施の形態について説明した。なお、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
【0096】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、第1の効果として、多数の計算機からなる大規模分散コンピューティングシステムの設計・構築あるいは保守・管理等の作業における環境定義情報の操作において、人間(開発者や管理者等)の作業の負担を軽減し、また作業を補佐し、人為的なミス等によるトラブルを防止することができる。その理由は、複数の計算機における多数の環境定義ファイルについて管理システム側で一括して管理し、環境定義情報の操作に関わるパラメータ値入力からファイル配布・適用、パラメータ値のドキュメント化等の従来手作業で行っていた一連の作業を自動化し、連続化して処理しているからである。
【0097】
また、経験者のみならず未経験者等にとっても環境定義パラメータの設定処理が容易となる。その理由は、操作者による環境定義パラメータ設定作業において、所定の入力フォームを含むユーザインタフェースを提供し、計算機のアドレス情報などの操作者が値決定・入力せざるを得ないような対象システム固有値を除いては環境定義パラメータの実績値セットが予め用意されていてそれをそのまま利用・再利用でき、また、対象システムごとに設定値の見積もりが必要な環境定義パラメータ等については操作者は単純化されたパラメータ値(テキスト情報形式等を含む)を選択・入力すれば、環境定義パラメータのフォーマット等に対応した所定の計算式(アルゴリズム)によって実際にセットされる適切なパラメータ設定値が自動で算出される処理が行われるためである。
【0098】
第2の効果として、操作者が所定の入力フォームに従って環境定義パラメータ値を入力するだけで、個々の環境定義ファイル及びスクリプト類がテンプレートファイルをもとに自動的に生成されるため、上記環境定義ファイル等の設計に関する作業の負荷が軽減すると共に、ファイルの編集ミスなどによるトラブルが防止できる。
【0099】
第3の効果として、生成されたシステム設定ファイル(計算機において環境定義ファイルとして適用されるファイル)を対象システムに適用する際に、適用する計算機のホスト名等を指定するだけで(各システム設定ファイルの配置ディレクトリは予め定まっている)、自動的にシステム設定ファイルの配布処理が実行されるため、ファイルの適用に関する作業の負荷が軽減すると共に作業ミスに伴うトラブルが防止できる。
【0100】
第4の効果として、適用した環境定義パラメータ値の一覧のドキュメント化処理が所定の統一フォーマットで自動で行われ、また必要に応じて帳票として印刷出力することができるため、それを設計用資料やレビュー用資料などとして利用したりなど情報として効果的に利用することが可能となり、従来において資料作成作業に費やしていた負荷が軽減される。
【0101】
第5の効果として、適用したシステム設定ファイルに関してマスタファイルとして管理システム側で保持・管理することにより、マスタファイルを利用したバックアップ−リストアの機能を果たし、ファイル再配布・適用作業が容易となる。またファイル配布失敗や対象システムにおけるトラブル発生時等にもファイル再配布・適用処理をすぐに実行可能であり、迅速な対処を行うことができる。
【0102】
第6の効果として、適用したシステム設定ファイルに関してマスタファイルとして一箇所に集めてバージョン管理(バージョン情報の発行・付与、旧バージョンファイルも含めた保持等)及びバックアップ管理(マスタファイルのコピーの保持)を行うことにより、各バージョンのファイルを必要に応じて参照・利用でき、環境定義パラメータ変更時のファイル差分チェックやトラブル生成時の対処等が容易になる。
【0103】
第7の効果として、環境定義ファイルに関する人為的ミスや不正目的等による書き換え等の問題点を容易にかつ早期にチェック・検出でき、またそれを警告でき、システムのトラブルを防止することができる。従来は、システムを構成する計算機の台数がさほど多くない場合でも、様々なソフトウェア製品が持つ複数の環境定義ファイルについて瞬時にチェックすることが不可能であったため、動作させて初めて不具合が発見されるケースが殆どであった。しかし、本発明では例えば所定時間間隔ごとに指定の全ての計算機の対象の環境定義ファイルをマスタファイルを管理する管理システム側マシンに収集してマスタファイルとの差分をチェックすることによりファイル書き換えの有無をチェックして問題を検出することが可能となるからである。さらに、環境定義ファイルについてマスタファイルとの差分チェックのみならず、予め定まっている構文ルール等に基づく構文チェックや設定パラメータ値条件のチェックを同時に実行することにより、システム動作にとって致命的でないパラメータ値変更は許可しつつ構文エラーやパラメータ値異常を検出して警告することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における環境定義情報管理システム100を含む全体構成を示す図である。
【図2】システム設定ファイルfsの生成、配布、及びマスタファイルfm更新処理について説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態における環境定義情報管理システム100でのシステム設定ファイルfsの生成・配布処理を示すフローチャートである。
【図4】帳票dや入力フォームiにおける出力形式例を示す図である。
【図5】バージョン管理されるシステム設定ファイルfsのイメージについて示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における環境定義情報管理システム100でのファイルチェック処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 環境定義情報管理システム
200 大規模分散コンピューティングシステム
h 計算機
10 処理制御部
20 記憶部
30 入力装置
40 表示装置
50 印刷装置
11 UI処理部
12 パラメータ値算出部
13 システム設定ファイル生成部
14 マスタファイル管理部
15 ファイル転送部
16 帳票生成部
17 チェック部
18 アラーム部
c 環境定義情報
fc 環境定義ファイル
fs システム設定ファイル
ft テンプレートファイル及び実績値セット
fm マスタファイル(各バージョンを含む)
fb バックアップファイル
i 入力フォーム
d 帳票

Claims (17)

  1. 多数の計算機で構成される大規模分散コンピューティングシステムの環境定義情報を管理する環境定義情報管理システムであって、
    入力フォームを通じて前記環境定義情報の表示及び環境定義パラメータ値の入力を受け付けるユーザインタフェース処理を行う手段と、
    操作者による前記環境定義パラメータ値入力をもとに前記計算機に対して環境定義ファイルとして配布、適用するシステム設定ファイルを生成する生成手段と、
    前記システム設定ファイルを配布先情報に基づき前記計算機に配布して適用する配布手段と、
    前記システム設定ファイルを記憶部にマスタファイルとして一括して保持、管理する手段と、
    前記計算機に適用されている環境定義ファイルを収集する収集手段と、を有することを特徴とする環境定義情報管理システム。
  2. 前記環境定義パラメータの入力値をもとに所定の計算式に基づき該環境定義パラメータにセットする設定値を算出する手段をさらに有し、
    前記生成手段は、前記パラメータ入力値及び前記算出値をもとに前記計算機に対して環境定義ファイルとして配布、適用するシステム設定ファイルを生成することを特徴とする請求項1記載の環境定義情報管理システム。
  3. 前記計算機の環境定義ファイルのテンプレートと、前記環境定義パラメータの実績値セットとを記憶部に保持、管理する手段をさらに有し、前記生成手段は、前記テンプレート及び実績値セットを利用して前記システム設定ファイルの生成を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の環境定義情報管理システム。
  4. 前記環境定義情報についてパラメータ設定値他の情報を所定フォーマットで一覧記述した帳票データを生成し、該データを要求に応じて帳票として印刷出力する手段をさらに有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の環境定義情報管理システム。
  5. 前記収集手段により前記計算機に適用されている環境定義ファイルを収集し、該環境定義ファイルについて前記マスタファイルとの差分をチェックして内容書き換えを検出するチェック手段と、
    前記書き換えが検出された場合にその旨を操作者に対して警告通知する手段と、をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の環境定義情報管理システム。
  6. 前記システム設定ファイルについてその適用に伴うバージョン管理を行い、該各バージョンのファイルを前記マスタファイルとして前記記憶部に保持、管理する手段をさらに有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の環境定義情報管理システム。
  7. 前記システム設定ファイルの配布処理の失敗あるいは操作者による要求等に応じて、前記マスタファイルとして保持しているファイルを用いてファイルの再配布・適用を行う手段をさらに有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の環境定義情報管理システム。
  8. 前記チェック手段は、前記環境定義ファイルについて所定の構文ルール及びパラメータ値条件に基づき構文チェック処理及びパラメータ値異常チェック処理を行って問題を検出し、該問題のレベルに応じた警告通知を行わせることを特徴とする請求項5記載の環境定義情報管理システム。
  9. 多数の計算機で構成される大規模分散コンピューティングシステムの環境定義情報を管理する環境定義情報管理方法であって、
    入力フォームを通じて前記環境定義情報の表示及び環境定義パラメータ値の入力を受け付ける処理を行うステップと、
    操作者による前記環境定義パラメータ値入力をもとに前記計算機に対して環境定義ファイルとして配布、適用するシステム設定ファイルを生成する生成ステップと、
    前記システム設定ファイルを配布先情報に基づき前記計算機に配布して適用する配布ステップと、
    前記システム設定ファイルを記憶部にマスタファイルとして保存するステップと、を有することを特徴とする環境定義情報管理システム。
  10. 前記環境定義パラメータの入力値をもとに所定の計算式に基づき該環境定義パラメータにセットする設定値を算出するステップをさらに有し、
    前記生成ステップでは、前記パラメータ入力値及び前記算出値をもとに前記計算機に対して環境定義ファイルとして配布、適用するシステム設定ファイルを生成することを特徴とする請求項9記載の環境定義情報管理方法。
  11. 前記生成ステップでは、記憶部に保持、管理された前記計算機の環境定義ファイルのテンプレートと前記環境定義パラメータの実績値セットとを利用して前記システム設定ファイルの生成を行うことを特徴とする請求項9または10に記載の環境定義情報管理方法。
  12. 前記システム設定ファイルの生成に伴い、該ファイルの環境定義パラメータ設定値他の情報を所定フォーマットで一覧記述した帳票データを生成するステップをさらに有することを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の環境定義情報管理方法。
  13. 指定タイミングで前記計算機に適用されている環境定義ファイルを収集する収集ステップと、
    該収集された環境定義ファイルについて前記マスタファイルとの差分をチェックして内容書き換えを検出するチェックステップと、
    前記書き換えが検出された場合にその旨を操作者に対して警告通知する警告通知ステップと、をさらに有することを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の環境定義情報管理方法。
  14. 前記システム設定ファイルについてその適用に伴いバージョン情報を発行、付与し、該バージョン情報付きのファイルを前記マスタファイルとして前記記憶部に保存するステップをさらに有することを特徴とする請求項9から13のいずれか1項に記載の環境定義情報管理方法。
  15. 前記システム設定ファイルの配布処理の失敗あるいは操作者による要求等に応じて、前記マスタファイルとして保持しているファイルを用いてファイルの再配布・適用を行うステップをさらに有することを特徴とする請求項9から14のいずれか1項に記載の環境定義情報管理方法。
  16. 前記チェックステップで、前記環境定義ファイルについて所定の構文ルール及びパラメータ値条件に基づき構文チェック処理及びパラメータ値異常チェック処理を行って問題を検出し、該問題のレベルに応じた警告通知を行わせる処理をさらに行うことを特徴とする請求項13記載の環境定義情報管理方法。
  17. 前記収集及びチェックステップを所定タイミングで繰り返し実行することにより前記環境定義情報の書き換えの監視を行うことを特徴とする請求項13または16に記載の環境定義情報管理方法。
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