JP2004046408A - ハイブリッドicカード、ハイブリッドicカード制御方法、及び携帯電話 - Google Patents

ハイブリッドicカード、ハイブリッドicカード制御方法、及び携帯電話 Download PDF

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Abstract

【課題】ハイブリッドICカード10の利便性を高める。
【解決手段】制御回路及び接触ICカード用インターフェース25は、接触型リーダ・ライタ15と接触型ICメモリチップ26及び非接触型ICメモリチップ30との間に介在し、接触型ICメモリチップ26のメモリ空間へは標準エリアのメモリ空間としてアクセスし、非接触型ICメモリチップ30のメモリ空間へは拡張エリアのメモリ空間としてアクセスする。制御回路及び非接触ICカード用インターフェース29は、アンテナ20と電波でデータを送受し、アンテナ20と接触型ICメモリチップ26及び非接触型ICメモリチップ30との間に介在し、接触型ICメモリチップ26のメモリ空間へは拡張エリアのメモリ空間としてアクセスし、非接触型ICメモリチップ30のメモリ空間へは標準エリアのメモリ空間としてアクセスする。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザにより携帯され情報を読書き可能になっているハイブリッドICカード、ハイブリッドICカード制御方法、及び携帯電話に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ハイブリッドICカードは、ユーザの衣服のポケットやハンドバッグ等に携帯されて、適宜、接触型及び非接触型のリーダ・ライタを介してデータを読書き自在になっている。従来のハイブリッドICカードでは、各ICメモリは、接触型及び非接触型のリーダ・ライタのどちらかで専用に読み書きするものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のハイブリッドICカードでは、接触型読書き器用ICメモリのメモリ空間は非接触型読書き器によっては読書きできず、また、非接触型読書き器用ICメモリのメモリ空間は接触型読書き器によっては読書きできず、利便性が悪い。非接触型読書き器は小型化が難しいため、非接触型読書き器によってしか非接触型読書き器用ICメモリのメモリ空間を読書きできないハイブリッドICカードは大変不便である。
【0004】
本発明の目的は、利便性を高めたハイブリッドICカード、ハイブリッドICカードの制御方法、及び携帯電話を提供することである。
【課題を解決するための手段】
本発明のハイブリッドICカードは次のものを有している。
・第1のメモリ空間
・第2のメモリ空間
・接触型読書き器と第1のメモリ空間との間に介在する接触型読書き器用インターフェース
・接触型読書き器と第1及び第2のメモリ空間との間に介在して接触型読書き器が第1及び第2のメモリ空間をそれぞれ標準及び拡張のメモリ空間としてアクセスできる制御を行う第1の制御手段
・非接触型読書き器と第2のメモリ空間との間に介在する非接触型読書き器用インターフェース
・非接触型読書き器と第1及び第2のメモリ空間との間に介在して非接触型読書き器が第1及び第2のメモリ空間をそれぞれ拡張及び標準のメモリ空間としてアクセスできる制御を行う第2の制御手段
【0005】
非接触型とはいわゆるワイヤレス型を意味する。ワイヤレスのための伝送媒体としては例えば電波、赤外線、光等がある。第1及び第2のメモリ空間が拡張メモリ空間として作動する場合、第1及び第2のメモリ空間の全部が拡張メモリ空間となる必要はなく、一部のみが拡張メモリ空間として作動するものであってもよいとする。第1及び第2のメモリ空間は、共通のICメモリ内に設けられても、別々のICメモリ内に設けられてもよいとする。
【0006】
接触型読書き器用インターフェースが第1及び第2のメモリ空間をそれぞれ標準メモリ空間及び拡張メモリ空間としてアクセス可能となり、また、非接触型読書き器用インターフェースが第1及び第2のメモリ空間をそれぞれ拡張メモリ空間及び標準メモリ空間としてアクセス可能となる。こうして、接触型読書き器を使って、第2のメモリ空間のデータを読書き自在になるとともに、非接触型読書き器を使って第1のメモリ空間のデータを読書き自在になる。
【0007】
標準及び拡張のメモリ空間として作動させるための好ましい態様では、第1及び第2の制御手段はそれぞれアドレスレジスタを有し、アドレスレジスタはアドレス部と識別部とを有している。第1及び第2の制御手段は、アドレスレジスタのアドレス部の内容が標準及び拡張のどちらのメモリ空間におけるアドレスかをアドレスレジスタの識別部の内容に基づいて識別して、該識別結果に基づくメモリ空間のアドレスへアクセスするようになっている。
【0008】
好ましくは、第2のメモリ空間の少なくとも一部が電子マネーのデータ用に使用され、第1の制御手段は、接触型読書き器としてのマネーチャージ機からの第2のメモリ空間へのマネーチャージを実施可能としている。
【0009】
接触型読書き器としてのマネーチャージ機は、非接触型読書き器としてのマネーチャージ機より小型化及び構造簡単化が容易であるので、接触型読書き器としてのマネーチャージ機から第2のメモリ空間にマネーチャージすることは大変有利である。第2のメモリ空間の電子マネーは、例えば高速道路の料金所での通行料支払い等に使用される。
【0010】
好ましくは、第2のメモリ空間の少なくとも一部が電子マネーのデータ用に使用され、第1の制御手段は、接触型読書き器としての残高照会機へ第2のメモリ空間の残高照会用データを伝送可能としている。
【0011】
接触型読書き器としての残高照会機は、非接触型読書き器としての残高照会機より小型化及び構造簡単化が容易であるので、接触型読書き器としての残高照会機から第2のメモリ空間にマネーチャージすることは大変有利である。なお、接触型読書き器としてのマネーチャージ機が接触型読書き器としての残高照会機を兼ねることもできる。
【0012】
本発明のハイブリッドICカードの他の利用例としてデジタル署名がある。本発明のハイブリッドICカードによれば、第2のメモリ空間の少なくとも一部が電子マネーのデータ用に使用され、第1の制御手段は、第2のメモリ空間の電子マネーに、接触型読書き器から入力されるデジタル署名を関連付けるものである。第2の制御手段は、非接触型読書き器用インターフェースを介しての第2のメモリ空間の電子マネーによる支払いに伴いデジタル署名情報を非接触型読書き器へ送るようになっている。
【0013】
本発明のハイブリッドICカード制御方法の適用されるハイブリッドICカードは、第1のメモリ空間、第2のメモリ空間、接触型読書き器と第1のメモリ空間との間に介在する接触型読書き器用インターフェース、及び非接触型読書き器と第2のメモリ空間との間に介在する非接触型読書き器用インターフェース、を有している。そして、ハイブリッドICカードの制御方法によれば、接触型読書き器用インターフェースには第1及び第2のメモリ空間をそれぞれ標準及び拡張のメモリ空間としてアクセスさせ、非接触型読書き器用インターフェースには第1及び第2のメモリ空間をそれぞれ拡張及び標準のメモリ空間としてアクセスさせる。また、アドレスレジスタに、アクセスするアドレスをストアするアドレス部と、識別部とを用意し、識別部の内容に基づいて標準及び拡張のメモリ空間のどちらのメモリ空間のアドレスにアクセスするかを制御する。
【0014】
本発明の携帯電話は次のものを内蔵する。
・第1のメモリ空間
・第2のメモリ空間
・接触型読書き器
・接触型読書き器と第1のメモリ空間との間に介在する接触型読書き器用インターフェース
・接触型読書き器用インターフェースと第1及び第2のメモリ空間との間に介在して接触型読書き器用インターフェースが第1及び第2のメモリ空間をそれぞれ標準及び拡張のメモリ空間としてアクセスできる制御を行う第1の制御手段
・非接触型読書き器と第2のメモリ空間との間に介在する非接触型読書き器用インターフェース
・非接触型読書き器用インターフェースと第1及び第2のメモリ空間との間に介在して非接触型読書き器用インターフェースが第1及び第2のメモリ空間をそれぞれ拡張及び標準のメモリ空間としてアクセスできる制御を行う第2の制御手段
【0015】
好ましくは、携帯電話は、インターネットへ接続可能とし、インターネットから携帯電話へのデータは、接触型読書き器を介して標準及び拡張のメモリ空間としての第1及び第2のメモリ空間へ書き込み可能であり、及び/又は、その逆に、第1及び第2のメモリ空間のデータを接触型読書き器を介して出力し、かつインターネットへ送出可能である。
【0016】
本発明の携帯電話は、さらに、次のものを内蔵する。
・インターネットバンキングにより電子マネーのチャージ料のデータを受信する受信手段
・受信手段が受け取ったチャージ料を第2のメモリ空間の電子マネーに残高に加算する加算手段、及び
・非接触型読書き器を介する第2のメモリ空間の電子マネーの支払いを実施する支払い実施手段
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2はハイブリッドICカード10へのデータ読書きをそれぞれ接触式及び無接触式で行う場合の概略図である。ハイブリッドICカード10の外見及び寸法は公知のハイブリッドICカードと同一である。ハイブリッドICカード10において、接触読書き型ICカード部11及び非接触読書き型ICカード部12は、ハイブリッドICカード10の面方向へ非重複部位に配置されている。ハイブリッドICカード10は接触型リーダ・ライタ15へ部分的に挿抜自在になっており、接触型リーダ・ライタ15を使って、ハイブリッドICカード10のデータを読書きする場合、接触読書き型ICカード部11が接触型リーダ・ライタ15内になるように、ハイブリッドICカード10をA方向へ接触型リーダ・ライタ15へ挿入する。情報処理器16は、接触型リーダ・ライタ15へ接続され、接触型リーダ・ライタ15における接触読書き型ICカード部11の接触部を介してハイブリッドICカード10のデータを読書きする。情報処理器16は、CPUを内蔵するものであり、典型的にはディスプレイを含む。接触読書き型ICカード部11及び非接触読書き型ICカード部12は一体化されることもある。ハイブリッドICカード10のデータの読書きをワイヤレスで行う場合には、ハイブリッドICカード10は、それがアンテナ20からの微弱電波Bを所定電界強度以上で受信するエリア内に存在しなければならない。情報処理器21はアンテナ20へ接続されており、アンテナ20と非接触読書き型ICカード部12の内蔵アンテナ(図示せず)とは、電波Bを使ってデータを送受し合う。情報処理器21は、CPUを内蔵するものであり、典型的にはディスプレイを含む。
【0018】
図3はハイブリッドICカード10内の主要部のブロック図である。接触読書き型ICカード部11は制御回路及び接触ICカード用インターフェース25及び接触型ICメモリチップ26を含み、非接触読書き型ICカード部12は制御回路及び非接触ICカード用インターフェース29及び非接触型ICメモリチップ30を含む。制御回路及び接触ICカード用インターフェース25は、接触型リーダ・ライタ15との接触により接触型リーダ・ライタ15との間でデータを送受自在になっている。制御回路及び非接触ICカード用インターフェース29は、内蔵アンテナを介して電波B(図2)によりアンテナ20との間でデータを送受自在になっている。制御回路及び接触ICカード用インターフェース25は、自分が所属する接触読書き型ICカード部11内の接触型ICメモリチップ26のメモリ空間及び自分の所属しない非接触読書き型ICカード部12の非接触型ICメモリチップ30のメモリ空間をそれぞれ標準及び拡張のメモリ空間として、ハイブリッドICカード10の所定の内部配線を介してアクセス自在になっている。制御回路及び非接触ICカード用インターフェース29は、自分が所属する非接触読書き型ICカード部12内の非接触型ICメモリチップ30のメモリ空間及び自分が所属しない接触読書き型ICカード部11の接触型ICメモリチップ26のメモリ空間をそれぞれ標準及び拡張のメモリ空間として、ハイブリッドICカード10の所定の内部配線を介してアクセス自在になっている。
【0019】
図4は各ICチップ内のメモリ空間を標準メモリ空間及び拡張メモリ空間としてアクセスする方式の説明図である。制御回路及び接触ICカード用インターフェース25はアドレスレジスタ34及び選択回路35を含み、制御回路及び非接触ICカード用インターフェース29はアドレスレジスタ38及び選択回路39を含む。接触型ICメモリチップ26及び非接触型ICメモリチップ30はそれぞれメモリ41,42を含む。アドレスレジスタ34,38は、同一構造であり、計8ビットを持ち、これら8ビットについてはMSBからLSBの方へ各ビットについて便宜上、E0,A6,A5,・・・,A0の名前を付ける。A6〜A0の計7ビットには、メモリ空間においてアクセスするアドレスがストアされ、E0には、A6〜A0のアドレスが標準及び拡張のどちらのメモリ空間のものかを識別する値がストアされる。E0の値は、標準及び拡張を表すとき、例えばそれぞれ”0”,”1”とされる。選択回路35,39は、それぞれアドレスレジスタ34,38のE0の値に応じて、メモリ41,42のいずれかを今回のアドレスについてアクセスする方のメモリ空間として選択する。選択回路35は、アドレスレジスタ34のE0が標準及び拡張を表す値であるとき、それぞれメモリ41,42を選択するのに対し、選択回路39は、アドレスレジスタ38のE0が標準及び拡張を表す値であるとき、それぞれメモリ42,41を選択する。アドレスレジスタ34のE0の値の設定は情報処理器16(図1)が行い、アドレスレジスタ38のE0の値の設定は情報処理器21(図1)が行う。
【0020】
図5はハイブリッドICカード10の接触読書き型ICカード部11の接触型ICメモリチップ26のメモリ空間の少なくとも一部を電子マネーとして利用するときに該電子マネーについての残高照会の処理手順のフローチャートである。S50では、図1に示すように、接触読書き型ICカード部11が接触型リーダ・ライタ15内に挿入されるように、ハイブリッドICカード10を接触型リーダ・ライタ15に装着する。S51では、ハイブリッドICカード10内の各種制御用設定値が初期化される。S52では、ハイブリッドICカード10の認証用コマンドが発行される。S53では、ユーザはハイブリッドICカード10についてのパスワードを情報処理器16(図1)の入力部から入力する。この入力パスワードとハイブリッドICカード10の接触読書き型ICカード部11の接触型ICメモリチップ26のメモリ空間に記録されているパスワードとが一致したとき、ユーザは認証され、S54以降へ進み、不一致の時ときはユーザは認証されず、この処理手順は終了する。S54では、制御回路及び接触ICカード用インターフェース25のアドレスレジスタ34(図4)のE0は”0”に設定される。結果、選択回路35は、制御回路及び接触ICカード用インターフェース25のアクセス先として接触型(メモリ)エリア(=標準メモリ空間)であるメモリ41を選択する。S55では、メモリ41から制御回路及び接触ICカード用インターフェース25を経て情報処理器16へ電子マネーの残高データが送られる。S56では、情報処理器16のディスプレイ部に接触読書き型ICカード部11の電子マネーの残高が表示される。
【0021】
図6はハイブリッドICカード10の非接触読書き型ICカード部12の非接触型ICメモリチップ30のメモリ空間の少なくとも一部を電子マネーとして利用するときに該電子マネーについての残高照会の処理手順のフローチャートである。S60〜S63は図5のS50〜S53と同一である。ただしS63における入力パスワードに対する照合値は、接触読書き型ICカード部11の接触型ICメモリチップ26のメモリ空間ではなく、非接触読書き型ICカード部12の非接触型ICメモリチップ30にストアのものが使用される。S64では、制御回路及び接触ICカード用インターフェース25のアドレスレジスタ34(図4)のE0は”1”に設定される。結果、選択回路35は、制御回路及び接触ICカード用インターフェース25のアクセス先として非接触型(メモリ)エリア(=拡張メモリ空間)であるメモリ42を選択する。S65では、メモリ42から制御回路及び接触ICカード用インターフェース25へ電子マネーの残高データが送られる。S66では、情報処理器16のディスプレイ部に非接触読書き型ICカード部12の電子マネーの残高が表示される。
【0022】
図5及び図6のフローチャートから分かるように、接触読書き型ICカード部11及び非接触読書き型ICカード部12の両方の電子マネー残高を情報処理器16において表示することができる。同様に、非接触型読書き器としての情報処理器21(図2)からも、非接触読書き型ICカード部12の制御回路及び非接触ICカード用インターフェース29がメモリ42,41のメモリ空間をそれぞれ標準及び拡張のメモリ空間としてアクセスすることにより接触読書き型ICカード部11及び非接触読書き型ICカード部12の両方の電子マネー残高を読み出して、情報処理器21のディスプレイにおいて表示することができる。
【0023】
ハイブリッドICカード10の代表的な使用例を述べる。接触読書き型ICカード部11は電子マネーとし、非接触読書き型ICカード部12はクレジットカード兼電子マネーとする。従来のハイブリッドICカードでは、接触型読書き器としての接触型リーダ・ライタ15から非接触読書き型ICカード部12のデータを読書きできないので、非接触読書き型ICカード部12の電子マネー残高は、決済時か及び複雑、高価なチャージ機においてしか照会不可能であった。このハイブリッドICカード10では、接触型読書き器としての接触型リーダ・ライタ15から非接触読書き型ICカード部12のデータを読書きできるようになっているので、接触型読書き器としての簡易かつ小型の携帯型残高照会機で残高を見ることができる。また、非接触読書き型ICカード部12に電子マネーをチャージするときも、複雑、高価なチャージ機に代えて、接触型読書き器としての簡易型チャージ機を使用できる。逆に、接触読書き型ICカード部11の電子マネーのチャージを、非接触型読書き器としてのチャージ機からも実施可能になる。さらに、ユーザは、非接触読書き型ICカード部12の電子マネーについて簡易な接触型読書き器からデジタル署名することもできる。このデジタル署名によって、非接触読書き型ICカード部12の電子マネーを、非接触型読書き器から支払うときに、署名者、すなわち支払い者のデータも非接触型読書き器へ送り、この情報を非接触型読書き器の方で種々、利用可能になる。
【0024】
ハイブリッドICカード10のセキュリティについて二重チェック方式を採用することも可能である。すなわち、接触読書き型ICカード部11及び非接触読書き型ICカード部12のそれぞれのメモリ空間に、相互に独立のパスワード照会用データを記録しておき、ユーザから異なるパスワードを2個、入力させ、入力パスワードが2個共に、接触読書き型ICカード部11及び非接触読書き型ICカード部12のメモリ空間のパスワード照会データと一致したときのみ、認証成立とする。
【0025】
ハイブリッドICカード10の別の利用例では、ハイブリッドICカード10を携帯電話に装備させる。接触読書き型ICカード部11のメモリ空間は、携帯電話本来の機能に関するデータ、例えば電話帳に関するデータをストアするメモリ空間に限定する。非接触読書き型ICカード部12のメモリ空間は、交通利用に関するデータ、例えば鉄道の電子切符や電子定期券として使用する。すなわち、ユーザは、日頃携帯する携帯電話を使って、鉄道も利用可能になる。携帯電話の非接触読書き型ICカード部12のメモリ空間の電子切符等の支払い又は購入用の電子マネーは、携帯電話のインターネット接続機能を利用して、所定のインターネットバンクの自分の口座等から適宜、チャージすることも可能である。さらに、ユーザが、改札口を出るときに、非接触型読書き器としての改札機からユーザの携帯電話へユーザの今回の利用料金情報を送り、ユーザの携帯電話は、その利用料金情報を管理センターへ電話回線で送り、管理センターにおいて、利用料金の即時決済やクレジット決済することができるようにしてもよい。
【0026】
図7は接触型読書き器用及び非及び非接触型読書き器用のメモリ空間を装備しかつインターネット接続可能な携帯電話70のブロック図である。接触型読書き器用インターフェース72は、接触型読書き器78と携帯電話70内の内部配線を介してデータを相互自在であり、非接触型読書き器用インターフェース73は、到達距離がせいぜい10〜20m程度の微弱電波Bを介して携帯電話70の外部の非接触型読書き器(図示せず)とデータ送受自在になっている。第1及び第2のメモリ空間74,75は、図4のメモリ41,42に対応しており、第1の制御手段76は、接触型読書き器用インターフェース72と第1及び第2のメモリ空間74,75との間に介在して接触型読書き器用インターフェース72が第1及び第2のメモリ空間74,75をそれぞれ標準及び拡張のメモリ空間としてアクセスできる制御を行う。第2の制御手段77は、非接触型読書き器用インターフェース73と第1及び第2のメモリ空間74,75との間に介在して非接触型読書き器用インターフェース73が第1及び第2のメモリ空間74,75をそれぞれ拡張及び標準のメモリ空間としてアクセスできる制御を行う。送受信手段82は、携帯電話70の通信機能を利用して、電話回線用電波Cを介して所定の基地局と電話の音声及び/又はインタネットのデータを送受する。ユーザは、携帯電話70のインターネット機能を利用して、インターネットバンクの自分の口座から適宜、金を、電子マネーとして第2のメモリ空間にチャージする。そのチャージの際は、加算手段83は、接触型読書き器78、接触型読書き器用インターフェース72、及び第1の制御手段76を介して第2のメモリ空間75の残高を読み出して、その残高に対して、ユーザがインターネットバンクから卸した金の額を加算し、加算の計算値を残額として第2のメモリ空間75の電子マネーとしてストアする。例えば、鉄道改札口や高速道路の料金所での、料金支払いでは、改札所等における図示していない非接触型読書き器より電波Bを介して所定金額の支払請求が非接触型読書き器用インターフェース73へ受け付けられる。該受け付けられた請求に対して支払手段84は、支払うべきか否かを判断し、支払うべきであるならば、第2の制御手段77を介して第2のメモリ空間75の電子マネーを非接触型読書き器用インターフェース73を介して支払う。
【0027】
【発明の効果】
本発明では、ハイブリッドICカードにおいて、本来は接触型読書き器及び非接触型読書き器のそれぞれによりデータ読書き自在となっているメモリ空間が、非接触型読書き器及び接触型読書き器からもテータ読書き自在になったので、ハイブリッドICカードの利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッドICカードへのデータ読書きを接触式で行う場合の概略図である。
【図2】ハイブリッドICカードへのデータ読書きを無接触式で行う場合の概略図である。
【図3】ハイブリッドICカード内の主要部のブロック図である。
【図4】各ICチップ内のメモリ空間を標準メモリ空間及び拡張メモリ空間としてアクセスする方式の説明図である。
【図5】ハイブリッドICカードの接触読書き型ICカード部の接触型ICメモリチップのメモリ空間の少なくとも一部を電子マネーとして利用するときに該電子マネーについての残高照会の処理手順のフローチャートである。
【図6】ハイブリッドICカードの非接触読書き型ICカード部の非接触型ICメモリチップのメモリ空間の少なくとも一部を電子マネーとして利用するときに該電子マネーについての残高照会の処理手順のフローチャートである。
【図7】接触型読書き器用及び非及び非接触型読書き器用のメモリ空間を装備しかつインターネット接続可能な携帯電話のブロック図である。
【符号の説明】
10  ハイブリッドICカード
11  接触読書き型ICカード部
12  非接触読書き型ICカード部
15  接触型リーダ・ライタ(接触型読書き器)
20  アンテナ(非接触型読書き器)
21  情報処理器(非接触型読書き器)
25  制御回路及び接触ICカード用インターフェース(接触型読書き器用インターフェース、第1の制御手段)
29  制御回路及び非接触ICカード用インターフェース(非接触型読書き器用インターフェース、第2の制御手段)
34  アドレスレジスタ
35  選択回路
38  アドレスレジスタ
39  選択回路
41  メモリ(第1のメモリ空間)
42  メモリ(第2のメモリ空間)
70  携帯電話
72  接触型読書き器用インターフェース
73  非接触型読書き器用インターフェース
74  第1のメモリ空間
75  第2のメモリ空間
76  第1の制御手段
77  第2の制御手段
78  接触型読書き器
82  送受信手段
83  加算手段
84  支払手段

Claims (9)

  1. 第1のメモリ空間、
    第2のメモリ空間、
    接触型読書き器と前記第1のメモリ空間との間に介在する接触型読書き器用インターフェース、
    前記接触型読書き器と前記第1及び前記第2のメモリ空間との間に介在して前記接触型読書き器が前記第1及び前記第2のメモリ空間をそれぞれ標準及び拡張のメモリ空間としてアクセスできる制御を行う第1の制御手段、
    非接触型読書き器と前記第2のメモリ空間との間に介在する非接触型読書き器用インターフェース、及び
    前記非接触型読書き器と前記第1及び前記第2のメモリ空間との間に介在して前記非接触型読書き器が前記第1及び前記第2のメモリ空間をそれぞれ拡張及び標準のメモリ空間としてアクセスできる制御を行う第2の制御手段、
    を有していることを特徴とするハイブリッドICカード。
  2. 前記第1及び前記第2の制御手段はそれぞれアドレスレジスタを有し、
    前記アドレスレジスタはアドレス部と識別部とを有し、
    前記第1及び前記第2の制御手段は、アドレスレジスタのアドレス部の内容が標準及び拡張のどちらのメモリ空間におけるアドレスかをアドレスレジスタの識別部の内容に基づいて識別して、該識別結果に基づくメモリ空間のアドレスへアクセスするようになっていることを特徴とする請求項1記載のハイブリッドICカード。
  3. 前記第2のメモリ空間の少なくとも一部が電子マネーのデータ用に使用され、
    前記第1の制御手段は、接触型読書き器としてのマネーチャージ機からの前記第2のメモリ空間へのマネーチャージを実施可能としていることを特徴とする請求項1又は2記載のハイブリッドICカード。
  4. 前記第2のメモリ空間の少なくとも一部が電子マネーのデータ用に使用され、
    前記第1の制御手段は、接触型読書き器としての残高照会機へ第2のメモリ空間の残高照会用データを伝送可能としていることを特徴とする請求項1又は2記載のハイブリッドICカード。
  5. 前記第2のメモリ空間の少なくとも一部が電子マネーのデータ用に使用され、
    前記第1の制御手段は、前記第2のメモリ空間の電子マネーに、接触型読書き器から入力されるデジタル署名を関連付け、
    前記第2の制御手段は、前記非接触型読書き器用インターフェースを介しての前記第2のメモリ空間の電子マネーによる支払いに伴いデジタル署名情報を非接触型読書き器へ送るようになっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のハイブリッドICカード。
  6. 第1のメモリ空間、
    第2のメモリ空間、
    接触型読書き器と前記第1のメモリ空間との間に介在する接触型読書き器用インターフェース、及び
    非接触型読書き器と前記第2のメモリ空間との間に介在する非接触型読書き器用インターフェース、
    を有しているハイブリッドICカードの制御方法において、
    前記接触型読書き器用インターフェースには前記第1及び前記第2のメモリ空間をそれぞれ標準及び拡張のメモリ空間としてアクセスさせ、
    前記非接触型読書き器用インターフェースには前記第1及び前記第2のメモリ空間をそれぞれ拡張及び標準のメモリ空間としてアクセスさせることを特徴とするハイブリッドICカードの制御方法。
  7. アドレスレジスタに、アクセスするアドレスをストアするアドレス部と、識別部とを用意し、
    前記識別部の内容に基づいて標準及び拡張のメモリ空間のどちらのメモリ空間のアドレスにアクセスするかを制御することを特徴とする請求項6記載のハイブリッドICカードの制御方法。
  8. 第1のメモリ空間、
    第2のメモリ空間、
    接触型読書き器、
    前記接触型読書き器と前記第1のメモリ空間との間に介在する接触型読書き器用インターフェース、
    前記接触型読書き器用インターフェースと前記第1及び前記第2のメモリ空間との間に介在して前記接触型読書き器用インターフェースが前記第1及び前記第2のメモリ空間をそれぞれ標準及び拡張のメモリ空間としてアクセスできる制御を行う第1の制御手段、
    非接触型読書き器と前記第2のメモリ空間との間に介在する非接触型読書き器用インターフェース、及び
    前記非接触型読書き器用インターフェースと前記第1及び前記第2のメモリ空間との間に介在して前記非接触型読書き器用インターフェースが前記第1及び前記第2のメモリ空間をそれぞれ拡張及び標準のメモリ空間としてアクセスできる制御を行う第2の制御手段、
    を内蔵することを特徴とする携帯電話。
  9. インターネットバンキングにより電子マネーのチャージ料のデータを受信する受信手段、
    前記受信手段が受け取ったチャージ料を前記第2のメモリ空間の電子マネーに残高に加算する加算手段、及び
    非接触型読書き器を介する前記第2のメモリ空間の電子マネーの支払いを実施する支払い実施手段、
    を内蔵することを特徴とする請求項8記載の携帯電話。
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