JP2004044264A - 除塵装置 - Google Patents

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Masao Matsumoto
松本 征男
Akira Nishino
西野 明
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Abstract

【課題】除塵と同時に揚砂を可能として、土砂の堆積を未然に防止できるようにする。
【解決手段】流路1に介設されるスクリーン3の上流側の両側に、周回移動されるエンドレスチェーン6が設けられ、この両側のチェーン6に支持されたレーキ26f,28がチェーン6の周回移動に伴って、スクリーン3で捕捉された塵芥11を掻き揚げながらスクリーン3上方のトラフ8に掻き落とすようになった除塵装置において、上記両側のチェーン6に、チェーン6間の底部分に堆積した土砂を掬い揚げて、上記トラフ8に掬い落とし可能なバケット26が支持されて、チェーン6の周回移動に伴って、バケット26によりチェーン6間の底部分に堆積した土砂10を掬い揚げてトラフ8に掬い落とすと同時に、レーキ26f,28により塵芥11を掻き揚げてトラフ8に掻き落とす。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、除塵と同時に揚砂を可能とした除塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図13に示すようなダム施設においては、流路(取水口)1の上流側に、図12に示すようなロータリレーキ方式の除塵装置2が設置されている(特願2001−2142号)。
【0003】
この除塵装置2は、流路1に介設される縦格子状のスクリーン3の上流側の両側に、ガイド金物9のチェーンガイド溝でガイドされながら、電動機4で駆動されるスプロケット5で周回移動されるエンドレスチェーン6が設けられ、この両側のチェーン6に支持された熊手状のレーキ7がチェーン6の周回移動に伴って、スクリーン3で捕捉された塵芥を掻き揚げながらスクリーン3上方のトラフ(搬出用ベルトコンベア)8に掻き落とすようになっている。
【0004】
ところで、ダム施設によっては、図12(a)に示したように水流とともに土砂10も運ばれてきて、エンドレスチェーン6の間の底部分に多量に堆積することがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記レーキ7は熊手状であるために、土砂を掻き揚げることができないうえに、土砂の中に潜り込みながら移動することになるから、駆動抵抗が増大するのみならず、土砂との摩擦によってレーキ等が損傷しやすくなるという問題があった。この対策として、従来ではダム施設の水位を下げて、あるいは水位が下がった時を見計らって土砂の浚渫作業を行っていたが、このような浚渫作業は必要な時に必ず行えるという保証が全くなかった。
【0006】
本発明は、上記問題を解消するためになされたもので、除塵と同時に揚砂を可能として、土砂の堆積を未然に防止できるようにした除塵装置を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、流路に介設されるスクリーンの上流側の両側に、周回移動されるエンドレスチェーンが設けられ、この両側のチェーンに支持されたレーキがチェーンの周回移動に伴って、スクリーンで捕捉された塵芥を掻き揚げながらスクリーン上方のトラフに掻き落とすようになった除塵装置において、
上記両側のチェーンに、チェーン間の底部分に堆積した土砂を掬い揚げて、上記トラフに掬い落とし可能なバケットが支持されていることを特徴とする除塵装置を提供するものである。
【0008】
本発明によれば、チェーンの両側にバケットを支持することにより、チェーンの周回移動に伴って、バケットによりチェーン間の底部分に堆積した土砂を掬い揚げてトラフに掬い落とすと同時に、レーキにより塵芥を掻き揚げてトラフに掻き落とすことができる。かかる揚砂は、ダム施設の水位を下げる必要が全く無く、除塵と同時に常に行えることから、土砂の堆積を未然に防止できるので、レーキの駆動抵抗が減少するとともに、土砂との摩擦の減少でレーキ等の損傷を防止できるようになる。
【0009】
請求項2のように、上記両側のチェーンに、レーキとバケットとが交互に設けられていると、レーキで除塵を、バケットで揚砂を、それぞれ効率的に行うことができる。
【0010】
請求項3のように、上記レーキは、バケットのスクリーン側に一体的に形成されていると、バケットで揚砂しながらバケットのレーキ部分で除塵も行うことができ、レーキを別に設ける必要が無くなる。
【0011】
請求項4のように、上記バケットに水切り用穴が形成されていると、バケットで掬い揚げた土砂から、水だけを水切り用穴から排出できるようになる。
【0012】
請求項5のように、上記両側のチェーンの上部に、バケットの上開口を下向きに反転させて、土砂をトラフに掬い落とすための反転用スプロケットが設けられていると、チェーンの上部の反転用スプロケット位置までバケットが周回移動されると、上開口が下向きに反転されるので、バケットで掬い揚げた土砂を自動的にトラフに掬い落とすことができる。
【0013】
請求項6のように、上記両側のチェーンの下部の折り返し部は、ガイド金物のチェーンガイド溝でガイドされると、チェーン用スプロケットで折り返す場合のような土砂や塵芥の噛み込みが発生しなくなる。
【0014】
請求項7のように、上記両側のチェーンの下部の折り返し部は、上流側に膨出されていると、スクリーンよりも上流側に離れた位置から土砂の堆積を防止することができる。
【0015】
請求項8のように、上記トラフに、塵芥と土砂を搬出するコンベアが設けられるとともに、このコンベアで搬出された塵芥と土砂を、塵芥と土砂とに分離する分離装置が設けられていると、土砂と塵芥とをいずれも効率的にリサイクルすることができる。
【0016】
請求項9のように、上記両側のチェーンは、上部が周回移動用スプロケットに掛け回されるとともに、このスプロケットよりも下方部分がガイド金物のチェーンガイド溝でガイドされ、このガイド金物は、上記流路の壁部に固定されたガイドフレームで上下移動可能に支持されていると、ガイド金物をガイドフレームに沿わせて下移動させてチェーンおよびバケット等を掻き揚げ・掬い揚げ位置にセットするとともに、ガイド金物をガイドフレームに沿わせて水面上に上移動させると、ダム施設の水位を下げること無く、土砂の掬い揚げで摩耗が発生しやすいガイド金物の点検や取り替え作業等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0017】
請求項10のように、上記ガイド金物に、ガイドフレームを転動可能なローラが設けられていると、ガイド金物の上下移動をスムーズに行うことができる。
【0018】
請求項11のように、上記ガイド金物は、複数段に分解可能に連結されていると、全長の長い(例えば約15m)ガイド金物を上移動させながら上段部分から順次に分解(例えば4分割)することにより、全長の長いガイド金物の点検や取り替え作業等のメンテナンスを容易に行うことができる。また、ガイド金物を例えばトラッククレーンで上下移動可能な長さに分解すれば、クレーンを常設して置く必要が無いので経済的である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、従来技術と同一構成・作用の箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0020】
図1および図2に示すように、ダム施設には取水口(流路)1が形成され(例えば図7のダム施設では8個の取水口1が形成されている)、この取水口1の上流側に、ロータリレーキ方式の除塵装置12が設置されている。
【0021】
この除塵装置12には、取水口1の上流位置に縦格子状のスクリーン3が設置されて、このスクリーン3により取水口1に流れ込む流水中の塵芥が捕捉(引っ掛けられる)されるようになる。
【0022】
上記取水口1の上流両側に位置するダム前壁部13aには、上流方向に突出するとともに、上下方向に延在する縦長長方形状のガイドフレーム14(図11(a)参照)がそれぞれ固定され、このガイドフレーム14の台座部14aは、ダム底壁部13bに固定されている。
【0023】
上記ガイドフレーム14の後部には、上下方向に延在して、前方が開放した断面U字状の後ガイドレール部14bが形成されるとともに、このガイドフレーム14の前部には、上下方向に延在して、後方が開放した断面U字状の前ガイドレール部14cが形成されている。
【0024】
上記ガイドフレーム14の内側には、上流方向に突出するとともに、上下方向に延在する縦長長方形状のガイド金物15(図11(a)参照)がそれぞれ配置され、このガイド金物15の下部15aは上流側に膨出されている。
【0025】
上記ガイド金物15の内面には、外形状に沿ったU字形状のチェーンガイド溝15bがそれぞれ形成される一方(図11(b)参照)、このガイド金物15の外面前部には、上記ガイドフレーム14の前ガイドレール部14cを上下方向に転動可能な複数の前ローラ16aが所定のピッチで設けられるとともに、このガイド金物15の後部には、上記ガイドフレーム14の後ガイドレール部14bを上下方向に転動可能な複数の後ローラ16bが所定のピッチで設けられている(図11(a)参照)。
【0026】
上記ガイド金物15は、全長が長い(例えば約15m)ものであることから、複数段(例えば4段)に分解できるようにしているとともに、図11(c)に示すように、この分解されたガイド金物片15A〜15Dは、ボルト・ナット17等によって分解可能に連結できるようになっている。
【0027】
上記ガイド金物15は、各ローラ16a,16bがガイドフレーム14の各ガイドレール部14b,14c内に嵌め込まれて転動可能な状態で、図1に示したような下動位置でガイドフレーム14にセットされるようになる。
【0028】
上記ガイド金物15のチェーンガイド溝15bにはエンドレスチェーン6がそれぞれ周回移動可能に嵌め込まれている。そして、最下段のガイド金物片15Dの下部15a、つまり、チェーン6の下部の折り返し部は、チェーン用スプロケットで折り返すのではなく、ガイド金物片15Dのチェーンガイド溝15bでガイドしながら折り返すようにしている。また、ガイド金物片15Dの下部15aの上流側に膨出された部分のチェーンガイド溝15bは、この膨出に沿って上流側に膨出されている。
【0029】
上記最上段のガイド金物片15Aの上部15cの前部には、送り込み用スプロケット18が取り外し可能に取付けられるとともに、この上部15cの後部には、反転用スプロケット19が取り外し可能に取付けられている。
【0030】
上記ダム施設のダム上壁部13cには、3階建てフレーム21が構築されて、このフレーム21の2階部分21bには、駆動用スプロケット22が取付けられている。
【0031】
そして、上記エンドレスチェーン6は、この駆動用スプロケット22から送り込み用スプロケット18を介してガイド金物15の前側のチェーンガイド溝15bに入って下降し、最下段のガイド金物片15Dの下部15aで折り返されて後側のチェーンガイド溝15bを上昇し、この後側のチェーンガイド溝15bを出て反転用スプロケット19の上側から駆動用スプロケット22に至るように掛け回されている(図5(e)参照)。
【0032】
上記3階建てフレーム21の3階部分21cには電動機23が設置されて、この電動機23の出力軸と駆動用スプロケット22の入力軸とがベルト24で接続され、電動機23で駆動用スプロケット22を駆動することにより、エンドレスチェーン6がガイド金物15のチェーンガイド溝15bに沿って周回移動されるようになる(図1の矢印参照)。
【0033】
上記両側のエンドレスチェーン6には、例えば全周長さの3等分位置に、バケット26がそれぞれ橋架支持されている。このバケット26は、図3に詳細に示すように、広口上開口26aから下窄まりとなった台形状に形成されていて、側壁部26bには、多数の水切り用穴26cが縦横に形成されている。
【0034】
このように、バケットに26水切り用穴26cを形成すると、バケット26で掬い揚げた土砂から、水だけを水切り用穴26cから排出できるようになる。
【0035】
このバケット26の両端壁部26dには、エンドレスチェーン6のリンクの1つに取り外し可能に取付けるための取付け部26eが設けられるとともに、上記ガイド金物15の内面に当接して、バケット26の左右振れ止めをするサイドローラ27aが取付けられている。また、バケット26の前側の側壁部26bには、上記スクリーン3に当接して、バケット26の前振れ止めをするフロントローラ27bが取付けられている。
【0036】
上記バケット26の前側(スクリーン3側)の側壁部26bの上部には、スクリーン3の全幅に亘って、隣り合う縦格子状のスクリーン3の間に嵌り込む熊手状のレーキ部26fが一体形成されている。
【0037】
このように、バケット26にレーキ部26fを一体形成すると、バケット26で揚砂しながらバケット26のレーキ部26fで除塵も行うことができ、レーキを別に設ける必要が無くなる。
【0038】
上記バケット26は、図1に示したように、水流とともに運ばれてきて、エンドレスチェーン6の間の底部分に堆積した土砂10を、図5(c)のように、エンドレスチェーン6の周回移動に伴って掬い揚げるためのものである。また、バケット26のレーキ部26fは、図5(d)のように、スクリーン3で捕捉された塵芥11をエンドレスチェーン6の周回移動に伴って掻き揚げるためのものである。
【0039】
上記土砂10は、広口上開口26aからバケット26内に掬い入れられるとともに、塵芥11は、レーキ部26fで掻き取られてバケット26内の土砂10の上に乗せられるようになる。
【0040】
上記説明では、上記エンドレスチェーン6にバケット26だけを橋架支持するタイプを例にとったが、図4に示すような別体のレーキ28を設けて、このレーキ28をバケット26と交互に位置するように、エンドレスチェーン6に橋架支持するようにしても良い。
【0041】
このレーキ28では、図5(b)のように、エンドレスチェーン6の周回移動に伴って土砂10を掬い揚げても、バケット状でないのでスクリーン3方向にこぼれ出してしまうが、図5(a)のように、スクリーン3で捕捉された塵芥11をエンドレスチェーン6の周回移動に伴って多量に掻き揚げることができるから、レーキ28で除塵を、バケット26で揚砂を、それぞれ効率的に行うことができる。この場合には、バケット26に熊手状のレーキ部26fを一体形成する必要は必ずしも無く、レーキ部26fの無いバケット26であっても良い。
【0042】
図1に示すように、上記3階建てフレーム21の1階部分21aには、スクリーン3の上方に位置して、スクリーン3の幅方向に延在するするトラフ8が設置され、このトラフ8内の上段位置には、塵芥11と土砂10の混合物を、図6において左方向Lに搬出するための第1コンベア30が設けられるとともに、トラフ8内の下段位置には、後述する分離装置32で分離された土砂10のみを、図6において右方向Rに搬送するための第2コンベア31が設けられている。
【0043】
上記バケット26で掬い揚げられた土砂10とバケット26のレーキ部26fで掻き揚げられた塵芥11とは、バケット26が上記反転用スプロケット19の位置まで移動すると、図5(e)のように、エンドレスチェーン6に倣ってバケット26の広口上開口26aが下向きに反転することで、トラフ8内の第1コンベア30の上に塵芥11が掻き落とされるとともに、土砂10が掬い落とされるようになる。
【0044】
このように、反転用スプロケット19を設けると、バケット26で掬い揚げた土砂を自動的にトラフ8内の第1コンベア30の上に掬い落とすことができる。なお、トラフ8の底部に、土砂10や塵芥11に含まれる水を外部に排出するための水抜き穴を形成しても良い。
【0045】
図6に示すように、第1コンベア30で左方向Lに搬出された塵芥11と土砂10の混合物は、第1コンベア30の左端部に位置する分離装置32に送り込まれる。
【0046】
この分離装置32は公知の構成のもので良く、例えば図8(a)(b)に示すように、上段の粗いフォークデッキ33と下段の細かいフォークデッキ34とがそれぞれ階段状に設置されて片持ち支持され、各デッキ33,34の支持部を上下運動させることにより先端側が振動すると、上方から送り込まれた塵芥11と土砂10の混合物の内、細かい土砂10は、粗いフォークデッキ33から細かいフォークデッキ34を通過してアンダー側Uに分離されるとともに、粗い塵芥11は、粗いフォークデッキ33の上に乗ったまま、あるいは粗いフォークデッキ33を通過しても細かいフォークデッキ34の上に乗ったたまま、それぞれ先端側に送られてオーバー側Oに分離されるようになる。
【0047】
上記のように構成した除塵装置の作用を次に説明する。
【0048】
電動機23で駆動用スプロケット22が駆動されると、エンドレスチェーン6がガイド金物15のチェーンガイド溝15bに沿って周回移動するようになる。
【0049】
このエンドレスチェーン6の周回移動に伴って、水流とともに運ばれてきて、エンドレスチェーン6の間の底部分に堆積した土砂10が広口上開口26aからバケット26内に掬い入れられるとともに、スクリーン3で捕捉された塵芥11は、レーキ部26fで掻き揚げられてバケット26内の土砂10の上に乗せられるようになる。
【0050】
そして、このバケット26が反転用スプロケット19の位置まで移動すると、エンドレスチェーン6に倣ってバケット26の広口上開口26aが下向きに反転することで、第1コンベア30の上に塵芥11が掻き落とされるとともに、土砂10が掬い落とされるようになる。
【0051】
このように、エンドレスチェーン6のバケット26で土砂10を掬い揚げてトラフ8に掬い落とすという揚砂作業は、ダム施設の水位を下げる必要が全く無く、塵芥11の除塵と同時に常に行えることから、土砂10の堆積を未然に防止できるので、バケット26のレーキ部26f(またはレーキ28)の駆動抵抗が減少するとともに、土砂10との摩擦の減少でレーキ部26f(またはレーキ28)等の損傷を防止できるようになる。
【0052】
また、エンドレスチェーン6の下部は、最下段のガイド金物片15Dの下部15aのチェーンガイド溝15bで折り返され、この下部15aが上流側に膨出されているから、スクリーン3よりも上流側に離れた位置から土砂の堆積を防止することができる。
【0053】
このエンドレスチェーン6の下部は、最下段のガイド金物片15Dの下部15aのチェーンガイド溝15bでガイドされるから、チェーン用スプロケットで折り返す場合のような土砂や塵芥の噛み込みが発生しなくなる。
【0054】
さらに、トラフ8に設けた第1コンベア30で搬出された塵芥11と土砂10の混合物は、分離装置32で塵芥11と土砂10とに分離されて、アンダー側Uに分離された土砂10は、トラフ8の下段位置の第2コンベア31で図6において右方向Rに搬送されて、第2コンベア31の右端部31aから排出された後に、川砂等としてリサイクルされる。また、オーバー側Oに分離された塵芥11は、公知の選別装置で選別されて、例えば流木や草木、葉等は粉砕して堆肥等としてリサイクルされる。このように、土砂10と塵芥11とをいずれも効率的にリサイクルすることができる。
【0055】
一方、バケット26による掬い揚げに伴って、土砂10の微粉末が周辺に飛散することから、ガイド金物15のチェーンガイド溝15bやエンドレスチェーン6のローラ部分等に摩耗が発生しやすくなるので、ガイド金物15等の点検や取り替え作業等のメンテナンスを行う必要がある。このような作業は、ダム施設の水位を下げて、あるいは水位が下がった時を見計らってを行う必要があった。
【0056】
この対策として、図9に示すように、先ず、リンクの適所で連結を外しながらエンドレスチェーン6をバケット26とともにガイド金物15のチェーンガイド溝15bから抜き取るとともに、ガイド金物15の最上段のガイド金物片15Aの上部15cの送り込み用スプロケット18と反転用スプロケット19とを取り外す。この作業は、トラッククレーン36や駆動用スプロケット22の駆動力を利用して行い、各スプロケット18,19や連結を外したエンドレスチェーン6は、所定の置き場40に置く。
【0057】
そして、トラッククレーン36のクレーンロープ37をガイド金物15の最上段のガイド金物片15Aに係止して、トラッククレーン36でガイド金物15全体を上方に引き上げると、ガイド金物15は、各ローラ16a,16bがガイドフレーム4の各ガイドレール14a,14bを転動しながら上移動して、図9に示したように、ダム上壁部13cにある作業デッキ38の上方に、最上段のガイド金物片15Aと2段目のガイド金物15Bとの連結部分が位置したときに上移動を一時停止させる。
【0058】
この状態で、作業デッキ38に乗った作業員39は、2段目以下のガイド金物15B〜15Dが下移動しないように2段目のガイド金物15Bを仮係止するとともに、最上段のガイド金物片15Aと2段目のガイド金物15Bとの連結部分のボルト・ナット17等を取り外して、分解した最上段のガイド金物片15Aのみをトラッククレーン36で上移動させて置き場40に置く。
【0059】
ついで、トラッククレーン36のクレーンロープ37をガイド金物15の2段目のガイド金物片15Bに係止して、トラッククレーン36で残りのガイド金物15全体を上方に引き上げると、残りのガイド金物15は、各ローラ16a,16bがガイドフレーム4の各ガイドレール14a,14bを転動しながら上移動して、図10に示したように、作業デッキ38の上方に、2段目のガイド金物片15Bと3段目のガイド金物15Cとの連結部分が位置したときに上移動を一時停止させる。
【0060】
この状態で、作業デッキ38に乗った作業員39は、3段目以下のガイド金物15C,15Dが下移動しないように3段目のガイド金物15Cを仮係止するとともに、2段目のガイド金物片15Bと3段目のガイド金物15Cとの連結部分のボルト・ナット17等を取り外して、分解した2段目のガイド金物片15Bのみをトラッククレーン36で上移動させて置き場40に置く。
【0061】
同様にして、3段目のガイド金物15Cと最下段のガイド金物15Dを分解して置き場40に置く。
【0062】
このように、ガイド金物15が複数段に分解可能に連結されていると、全長の長い(例えば約15m)ガイド金物15を上移動させながら上段部分から順次に分解(例えば4分割)することにより、全長の長いガイド金物15の点検や取り替え作業等のメンテナンスを、置き場40において容易に行うことができる。また、ガイド金物15をトラッククレーン36で上下移動可能な長さに分解すれば、クレーンを常設して置く必要が無いので経済的である。また、全長の短いガイド金物であれば、複数段に分解可能に連結する必要は必ずしも無い。
【0063】
いずれの場合であっても、ガイド金物15をガイドフレーム14に沿わせて水面上に上移動させることができるから、ダム施設の水位を下げること無く、土砂の掬い揚げで摩耗が発生しやすいガイド金物15(A〜D)の点検や取り替え作業等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0064】
メンテナンスが終わると、上記と逆の手順で、各ガイド金物片15A〜15Dをガイドフレーム14に沿わせて下移動させて、元の掻き揚げ・掬い揚げ位置にセットし、送り込み用スプロケット18と反転用スプロケット19とを取り付け、リンクで連結しながらエンドレスチェーン6をバケット26とともにガイド金物15のチェーンガイド溝15bに嵌め込むようにすれば良い。
【0065】
このように各ガイド金物片15A〜15Dをガイドフレーム14に沿わせて上下移動させる際に、各ガイド金物片15A〜15Dに、ガイドフレーム14を転動可能なローラ16a,16bが設けられていると、ガイド金物15の上下移動をスムーズに行うことができる。
【0066】
上記実施形態では、エンドレスチェーン6にバケット26を橋架支持したタイプの除塵装置12に、ガイド金物15をガイドフレーム14で上下移動可能に支持し、ガイド金物15にローラ16a,16bを設け、ガイド金物15を複数段に分解可能に連結する構造を適用したが、エンドレスチェーン6にレーキ28だけを橋架支持する従来タイプの除塵装置2にもかかる構造を適用することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明は、チェーンの両側にバケットを支持することにより、チェーンの周回移動に伴って、バケットによりチェーン間の底部分に堆積した土砂を掬い揚げてトラフに掬い落とすと同時に、レーキにより塵芥を掻き揚げてトラフに掻き落とすことができる。かかる揚砂は、ダム施設の水位を下げる必要が全く無く、除塵と同時に常に行えることから、土砂の堆積を未然に防止できるので、レーキの駆動抵抗が減少するとともに、土砂との摩擦の減少でレーキ等の損傷を防止できるようになる。
【0068】
上記両側のチェーンに、レーキとバケットとを交互に設けると(請求項2)、レーキで除塵を、バケットで揚砂を、それぞれ効率的に行うことができる。
【0069】
上記レーキをバケットのスクリーン側に一体的に形成すると(請求項3)、バケットで揚砂しながらバケットのレーキ部分で除塵も行うことができ、レーキを別に設ける必要が無くなる。
【0070】
上記バケットに水切り用穴を形成すると(請求項4)、バケットで掬い揚げた土砂から、水だけを水切り用穴から排出できるようになる。
【0071】
上記両側のチェーンの上部に、バケットの上開口を下向きに反転させて、土砂をトラフに掬い落とすための反転用スプロケットを設けると(請求項5)、チェーンの上部の反転用スプロケット位置までバケットが周回移動されると、上開口が下向きに反転されるので、バケットで掬い揚げた土砂を自動的にトラフに掬い落とすことができる。
【0072】
上記両側のチェーンの下部の折り返し部をガイド金物のチェーンガイド溝でガイドすると(請求項6)、チェーン用スプロケットで折り返す場合のような土砂や塵芥の噛み込みが発生しなくなる。
【0073】
上記両側のチェーンの下部の折り返し部を上流側に膨出すると(請求項7)、スクリーンよりも上流側に離れた位置から土砂の堆積を防止することができる。
【0074】
上記トラフに、塵芥と土砂を搬出するコンベアを設けるとともに、このコンベアで搬出された塵芥と土砂を、塵芥と土砂とに分離する分離装置を設けると(請求項8)、土砂と塵芥とをいずれも効率的にリサイクルすることができる。
【0075】
上記両側のチェーンは、上部が周回移動用スプロケットに掛け回すとともに、このスプロケットよりも下方部分をガイド金物のチェーンガイド溝でガイドし、このガイド金物は、上記流路の壁部に固定したガイドフレームで上下移動可能に支持すると(請求項9)、ガイド金物をガイドフレームに沿わせて下移動させてチェーンおよびバケット等を掻き揚げ・掬い揚げ位置にセットするとともに、ガイド金物をガイドフレームに沿わせて水面上に上移動させると、ダム施設の水位を下げること無く、土砂の掬い揚げで摩耗が発生しやすいガイド金物の点検や取り替え作業等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0076】
上記ガイド金物に、ガイドフレームを転動可能なローラを設けると(請求項10)、ガイド金物の上下移動をスムーズに行うことができる。
【0077】
上記ガイド金物を複数段に分解可能に連結すると(請求項11)、全長の長いガイド金物を上移動させながら上段部分から順次に分解することにより、全長の長いガイド金物の点検や取り替え作業等のメンテナンスを容易に行うことができる。また、ガイド金物を例えばトラッククレーンで上下移動可能な長さに分解すれば、クレーンを常設して置く必要が無いので経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダム施設の除塵装置の側面図である。
【図2】バケット、ガイド金物、ガイドフレームの平面断面図である。
【図3】バケットであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】レーキであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】(a)(b)はレーキによる掻き揚げ状態の側面図、(c)(d)はバケットによる掻き揚げ状態の側面図、(e)はバケットの掬い落とし状態の側面図である。
【図6】ダム施設の除塵装置の平面図である。
【図7】ダム施設の除塵装置の正面図である。
【図8】分離装置であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図9】最上段のガイド金物片の分解要領の側面図である。
【図10】2段目のガイド金物片の分解要領の側面図である。
【図11】(a)はガイド金物とガイドフレームの略画的側面図、(b)はチェーンガイド溝を示すガイド金物の側面図、(c)はガイド金物片の分解状態の側面図である。
【図12】従来の除塵装置であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図13】従来のダム施設の除塵装置の斜視図である。
【符号の説明】
1   取水口(流路)
3   スクリーン
6   エンドレスチェーン
8   トラフ
10  土砂
11  塵芥
12  除塵装置
14  ガイドフレーム
15  ガイド金物
15A〜15D ガイド金物片
15a 下部
15b チェーンガイド溝
19  反転用スプロケット
22  駆動用スプロケット
23  電動機
26  バケット
26a 広口上開口
26c 水切り用穴
26f レーキ部
28  レーキ
30  第1コンベア
31  第2コンベア
32  分離装置
33  トラッククレーン

Claims (11)

  1. 流路に介設されるスクリーンの上流側の両側に、周回移動されるエンドレスチェーンが設けられ、この両側のチェーンに支持されたレーキがチェーンの周回移動に伴って、スクリーンで捕捉された塵芥を掻き揚げながらスクリーン上方のトラフに掻き落とすようになった除塵装置において、
    上記両側のチェーンに、チェーン間の底部分に堆積した土砂を掬い揚げて、上記トラフに掬い落とし可能なバケットが支持されていることを特徴とする除塵装置。
  2. 上記両側のチェーンに、レーキとバケットとが交互に設けられている請求項1に記載の除塵装置。
  3. 上記レーキは、バケットのスクリーン側に一体的に形成されている請求項1または2に記載の除塵装置。
  4. 上記バケットに水切り用穴が形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の除塵装置。
  5. 上記両側のチェーンの上部に、バケットの上開口を下向きに反転させて、土砂をトラフに掬い落とすための反転用スプロケットが設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の除塵装置。
  6. 上記両側のチェーンの下部の折り返し部は、ガイド金物のチェーンガイド溝でガイドされる請求項1〜5のいずれかに記載の除塵装置。
  7. 上記両側のチェーンの下部の折り返し部は、上流側に膨出されている請求項1〜6のいずれかに記載の除塵装置。
  8. 上記トラフに、塵芥と土砂を搬出するコンベアが設けられるとともに、このコンベアで搬出された塵芥と土砂を、塵芥と土砂とに分離する分離装置が設けられている請求項1〜7のいずれかに記載の除塵装置。
  9. 上記両側のチェーンは、上部が周回移動用スプロケットに掛け回されるとともに、このスプロケットよりも下方部分がガイド金物のチェーンガイド溝でガイドされ、このガイド金物は、上記流路の壁部に固定されたガイドフレームで上下移動可能に支持されている請求項1〜8のいずれかに記載に除塵装置。
  10. 上記ガイド金物に、ガイドフレームを転動可能なローラが設けられている請求項9に記載の除塵装置。
  11. 上記ガイド金物は、複数段に分解可能に連結されている請求項9または10に記載の除塵装置。
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