JP2004043601A - 異方性導電フィルム - Google Patents

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JP2004043601A JP2002201614A JP2002201614A JP2004043601A JP 2004043601 A JP2004043601 A JP 2004043601A JP 2002201614 A JP2002201614 A JP 2002201614A JP 2002201614 A JP2002201614 A JP 2002201614A JP 2004043601 A JP2004043601 A JP 2004043601A
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平岡 英敏
Makoto Sakurai
桜井 良
Teruo Miura
三浦 映生
Yasuhiro Morimura
森村 泰大
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Abstract

【課題】ITOとSiOとの両方に対して高い接着力を示す異方性導電フィルムを提供する。
【解決手段】導電性粒子が接着剤樹脂組成物層中に分散された異方性導電フィルム。接着剤樹脂組成物は、ポリビニルアルコールをアセタール化して得られるポリアセタール化樹脂及び/又はこのポリアセタール化樹脂の側鎖に脂肪族不飽和基を導入してなる変性ポリアセタール化樹脂あるいはポリエステル不飽和化合物よりなるベース樹脂と、非イオン系界面活性剤とを含む熱硬化性樹脂組成物よりなる。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、厚み方向にのみ導電性を有する異方性導電フィルムに係り、特に、樹脂基板への接着性に優れた異方性導電フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
異方性導電フィルムは、導電性粒子が分散された接着剤樹脂組成物を成膜したものであり、厚さ方向に加圧することにより厚さ方向に導電性が付与される。この異方性導電フィルムは、例えば、相対峙する回路間に介装し、回路間を加圧、加熱することにより回路間を導電性粒子を介して接続すると共に、これら回路間を接着固定する目的に使用される。
【0003】
この異方性導電フィルムは、フレキシブルプリント基板(FPC)やTABと液晶パネルのガラス基板上に形成されたITO(スズインジウム酸化物)端子とを接続する場合をはじめとして、種々の端子間に異方性導電膜を形成し、それにより該端子間を接着すると共に電気的に接合する場合に使用されている。
【0004】
従来の異方性導電フィルムは、一般にエポキシ系又はフェノール系樹脂と硬化剤を主成分とする接着剤に導電性粒子を分散させたもので構成され、中でも使用上の便宜等の点から接着剤としては1液型の熱硬化型のものが主流になっている。また、異方性導電フィルムとしては、高温高湿下でも安定した接続信頼性が得られるようにするため、種々の方法により接着強度の強化が図られているが、従来のエポキシ系又はフェノール系樹脂を用いた異方性導電フィルムは、接着力が低く、作業性が悪く、耐湿耐熱性に問題があった。
【0005】
このような点から、本出願人は、先にポリビニルアルコールをアセタール化して得られるポリアセタール化樹脂を主成分とする熱又は光硬化性接着剤からなる異方性導電フィルム(特開平10−338860号公報)、アクリル系モノマー及び/又はメタクリル系モノマーを重合して得られる(メタ)アクリル系樹脂を主成分とする熱又は光硬化性接着剤からなる異方性導電フィルム(特開平10−338844号公報)、溶剤に可溶なポリエステル不飽和化合物を主成分とした異方性導電フィルム(特開2001−202831号)などを提案した。
【0006】
ところで、異方性導電フィルムを、FPCと液晶パネルの基板上に形成されたITO端子との接続に使用する場合、次のような理由から、異方性導電フィルムに対して、ITOとシリカ(SiO)との両方に対して高い接着力を有することが要求される。即ち、液晶パネルのITO端子はガラス基板上にITOを蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、CVD法等により付着させて成膜されるが、近年、この基板の軽量化や薄肉化を目的として基板の構成材料がポリイミドやPET(ポリエチレンテレフタレート)に変更されるようになってきた。
【0007】
この場合、ITOをポリイミドやPET等の樹脂基板に付着性良く成膜するために、ITOの成膜に先立ち、基板表面全体をSiO(SiO2)膜で被覆し、このSiO被覆膜上にITO膜を成膜し、その後、エッチング等により端子部分のITOのみを残して他の部分のITOを除去することにより、ITO端子が形成される。従って、この基板表面はSiO膜上にITO端子が形成されたものとなることから、このような基板の接着に用いられる異方性導電フィルムには、ITOとSiOとの両方に高い接着力を発揮することが要求される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
近年、電極パターンが一段と微細化してきており、異方性導電フィルムのフィルム面方向の絶縁特性の向上が必要となってきている。即ち、異方性導電フィルムは、導電性粒子によって厚み方向の導通を確保するものであるが、FPC等の電極パターンが微細になってくると、導電性粒子が隣接するFPC等の電極同士を導通(短絡)する可能性がある。
【0009】
本発明は、電極付き基板同士を接着した場合のフィルム面方向の絶縁特性に優れており、微細電極パターンにも十分に対応することができる異方性導電フィルムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の異方性導電フィルムは、導電性粒子が分散された熱硬化性又は光硬化性の接着剤樹脂組成物を成膜してなる異方性導電フィルムにおいて、該接着剤樹脂組成物がベース樹脂と非イオン系界面活性剤とを含有することを特徴とするものである。
【0011】
かかる本発明の異方性導電フィルムにあっては、導電性粒子の表面に非イオン系界面活性剤が吸着され、これにより導電性粒子の分散化が向上し、導電性粒子同士の接触が回避され、また導電性粒子表面に非イオン系界面活性剤による絶縁膜が形成されるようになる。この結果、狭幅電極間での導電性粒子接触による短絡が防止される。
【0012】
非イオン系界面活性剤の配合量はベース樹脂に対し0.05〜10重量部が好ましい。
【0013】
本発明においては、ベース樹脂は、ITOとSiOとの両方に対して高い接着性を示す、ポリビニルアルコールをアセタール化して得られるポリアセタール化樹脂及び/又はこのポリアセタール化樹脂の側鎖に脂肪族不飽和基を導入してなる変性ポリアセタール化樹脂、或いは溶剤に可溶なポリエステル不飽和化合物が好適である。
【0014】
本発明においては、このポリアセタール化樹脂又は変性ポリアセタール化樹脂に対しリン酸(メタ)アクリレートを配合してもよく、これにより、樹脂基材に対する密着性や、ITOとSiOとに対する接着性がさらに向上する。
【0015】
なお、本発明の異方性導電フィルムのベース樹脂が上記ポリエステル不飽和化合物よりなる場合、或は、このベース樹脂がポリアセタール化樹脂又は変性ポリアセタール化樹脂に対しリン酸(メタ)アクリレートを配合したものである場合、更に下記の特長を有する。
1) 耐湿耐熱性に優れ、高温高湿下で長時間保持した後においても、異方性導電フィルムの特性を有効に発揮し、耐久性に優れている。
2) リペア性が良好である。
3) 透明性が良好である。
4) 従来品に比べ、安定して高い接着性を発揮する。
5) 透明なポリマーを原料としたフィルムを使用することにより、電極位置決めの際の光透過性がよく、作業性が良好となる。
6) エポキシ系等の従来品は、150℃以上の加熱が必要であったが、本発明によれば、130℃以下、特に100℃以下で硬化接着も可能であり、またUV硬化性とすることもできるため、更に低温での硬化接着も可能である。
7) 従来用いられているエポキシ系、フェノール系の異方性導電フィルムは、粘着性がなく、フィルムが電極に粘着力で仮止めしにくく、剥がれ易く、作業性が悪いが、本発明の異方性導電フィルムは、仮止め時の粘着力が高いため、作業性が良好である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0017】
本発明において、接着剤を構成する樹脂組成物のベース樹脂は、非イオン系界面活性剤が配合されたものである。この非イオン系界面活性剤としては、ポリエチレングリコール型非イオン系界面活性剤あるいは多価アルコール型非イオン系界面活性剤などが好適であり、この非イオン系界面活性剤は疎水基がベース樹脂と親和し、親水基が導電性粒子に親和する。非イオン系界面活性剤としては、具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸ポリオキシエチレンエステル、脂肪酸ソルビタンエステル、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンエステル、脂肪酸ショ糖エステル、アルキルポリグルコキシド、脂肪酸ジエタノールアミド、脂肪酸モノグリセリド、アルキルモノグリセリルエーテル、脂肪酸プロピレングリコールエステル、アルキルポリエチレングリコール等が例示される。この非イオン系界面活性剤の配合量はベース樹脂100重量部に対し0.05〜10重量部、特に0.1〜1重量部が好ましい。
【0018】
このベース樹脂は、ポリビニルアルコールをアセタール化して得られるポリアセタール化樹脂及び/又はこのポリアセタール化樹脂の側鎖に脂肪族不飽和基を導入してなる変性ポリアセタール化樹脂あるいは上記ポリエステル不飽和化合物が好ましい。
【0019】
ポリアセタール化樹脂としては、アセタール基の割合が30モル%以上であるものが好ましい。アセタール基の割合が30モル%より少ないと耐湿性が悪くなる恐れが生じる。このポリアセタール化樹脂としては、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール等が挙げられるが、特にはポリビニルブチラールが好ましい。このようなポリアセタール化樹脂としては、市販品を用いることができ、例えば電気化学工業社製「デンカPVB3000−1」「デンカPVB2000−L」などを用いることができる。
【0020】
変性ポリアセタール化樹脂としても、変性ポリビニルブチラールが好ましい。
【0021】
このポリビニルブチラール樹脂は、下記式(1)に示すように、ビニルブチラール単位A、ビニルアルコール単位B及び酢酸ビニル単位Cから構成されている。上記脂肪族不飽和基はこれら単位A,B,Cのいずれの側鎖に導入されていてもよいが、ポリビニルアルコール単位Bの側鎖に導入されているものが好ましい。脂肪族不飽和基としては、例えばビニル基、アリル基、メタアクリル基、アクリル基等が好適である。
【0022】
このポリビニルアルコール単位Bの側鎖への脂肪族不飽和基の導入は、該側鎖水酸基を酸変性することによって行うことが好ましく、この酸変性に用いる酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、ステアリル酸、マレイン酸、フタル酸などが挙げられ、下記式(2)に示すように脂肪族不飽和結合を導入することができる。
【0023】
【化1】
Figure 2004043601
(式中、Rは水素原子又はアルキル基、R’はアルケニル基等の脂肪族不飽和基又はこれを含有する基を示す。)
【0024】
なお、上記式(1)において、ビニルアルコール単位Bは好ましくは3〜70モル%、より好ましくは5〜50モル%、更に好ましくは5〜30モル%であり、3モル%より少ないと酸変性の反応性が悪く、70モル%より多いと耐熱性、耐湿性が劣る場合が生じる。
【0025】
本発明においては、異方性導電フィルムの接着性の向上のために上記ポリアセタール化樹脂又は変性ポリアセタール化樹脂にリン酸(メタ)アクリレートを配合してもよい。
【0026】
リン酸(メタ)アクリレートとしては、リン酸アクリレート及び/又はリン酸メタクリレートが用いられる。即ち、(メタ)アクリレートとは、アクリレートとメタクリレートとの総称である。リン酸アクリレート、リン酸メタクリレートとしては、例えば、アシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート、アシッドホスホオキシプロピル(メタ)アクリレート、2−メタクリロイロキシエチルアシッドホスフェート、ジフェニル−2−メタクリロイルオキシエチルホスフェートなどの1種又は2種以上が挙げられる。このようなリン酸化合物は、前記ベース樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部、特に0.5〜2重量部配合するのが好ましい。このリン酸化合物の配合量が0.1重量部未満では、十分な接着性の改善効果が得られず、10重量部を超えると導通信頼性が悪化する。
【0027】
異方性導電フィルムの接着性の向上のために上記ポリアセタール化樹脂又は変性ポリアセタール化樹脂にメラミン系樹脂を配合してもよい。
【0028】
メラミン系樹脂としては、例えば、メラミン樹脂、イソブチル化メラミン樹脂、n−ブチル化メラミン樹脂等のブチル化メラミン樹脂、メチル化メラミン樹脂、等の1種又は2種以上が挙げられる。このようなメラミン系樹脂は、前記ベース樹脂100重量部に対して1〜200重量部、特に1〜100重量部配合するのが好ましい。このメラミン系樹脂の配合量が1重量部未満では、十分な接着性の改善効果が得られず、200重量部を超えると導通信頼性が悪化する。
【0029】
異方性導電フィルムの接着性の向上のために上記ポリアセタール化樹脂又は変性ポリアセタール化樹脂にアルキド樹脂を配合してもよい。
【0030】
アルキド樹脂としては、純粋アルキド樹脂、変性アルキド樹脂のいずれでも良いが、オイルフリー、或いは短油性ないし中油性のものが好ましい。このようなアルキド樹脂は、前記ベース樹脂100重量部に対して0.01〜10重量部、特に0.5〜5重量部配合するのが好ましい。この配合量が0.01重量部未満ではメラミン系樹脂との併用による十分な接着性の向上効果が得られず、10重量部を超えると導電信頼性が悪化する。
【0031】
なお、メラミン系樹脂と、リン酸(メタ)アクリレートと、アルキド樹脂との併用による優れた接着性の向上効果を得るために、メラミン系樹脂と、リン酸(メタ)アクリレートと、アルキド樹脂との配合比をメラミン系樹脂:リン酸(メタ)アクリレート:アルキド樹脂=1:0.01〜10:0.01〜10(重量比)とするのが好ましい。
【0032】
ポリアセタール化樹脂又は変性ポリアセタール化樹脂組成物には、接着層への気泡の混入を防止してより一層高い導電性と接着力を確保するために尿素系樹脂を配合することが好ましく、この尿素系樹脂としては、尿素樹脂、ブチル化尿素系樹脂等を用いることができる。なお、同様の目的でフェノール樹脂、ブチル化ベンゾグアナミン樹脂、エポキシ樹脂等を用いることができる。
【0033】
尿素系樹脂等の気泡混入防止のための樹脂は、ベース樹脂100重量部に対して0.01〜10重量部、特に0.5〜5重量部とするのが好ましい。この配合量が0.01重量部未満では、十分な気泡混入防止効果を得ることができず、10重量部を超えると導通信頼性が悪化する。
【0034】
本発明において、ベース樹脂は、溶剤(ここで、溶剤とは例えば、アセトン、MEK、酢酸エチル、酢酸セロソルブ、ジオキサン、THF、ベンゼン、シクロヘキサノン、ソルベッソ100等の有機溶剤を指す。)に可溶なポリエステル不飽和化合物であってもよい。
【0035】
このポリエステル不飽和化合物は、多塩基酸と多価アルコールとを反応させることによって得られる不飽和ポリエステルと、溶剤に可溶な飽和共重合ポリエステルに(メタ)アクリロキシ基を導入した化合物などのラジカル反応硬化性のポリエステル不飽和化合物である。即ち、このポリエステル不飽和化合物とは
▲1▼ 不飽和ポリエステル化合物
▲2▼ 飽和ポリエステルに(メタ)アクリロキシ基及び/又はメタクリロキシ基を導入した化合物
の2種類である。
【0036】
ここで、溶剤に可溶な飽和共重合ポリエステルとしては、テレフタル酸とエチレングリコール及び/又は1,4−ブタンジオールを主たる構成成分とし、全酸成分の5〜50モル%のフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン酸等の酸成分及び/又は全アルコール成分の5〜50モル%の量で1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール等のアルコール成分を1種又は2種以上で共重合したものである。
【0037】
このような飽和共重合ポリエステルへの(メタ)アクリロキシ基の導入方法としては、
(1) イソシアネートアルキル(メタ)アクリレートを前記飽和共重合ポリエステルの水酸基と反応させる方法、
(2) アルキル(メタ)アクリレートと前記飽和共重合ポリエステルの水酸基とのエステル交換反応による方法、
(3) ジイソシアネート化合物とヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとの反応によるイソシアナートアルキル(メタ)アクリレートを前記飽和共重合ポリエステルの水酸基と反応させる方法
を採用することができる。
【0038】
ベース樹脂がこのポリエステル不飽和化合物よりなる場合にも、上記のリン酸(メタ)アクリレートを上記範囲で配合してもよい。
【0039】
本発明においては、異方性導電フィルムの物性(機械的強度、接着性、光学的特性、耐熱性、耐湿性、耐候性、架橋速度等)の改良や調節のために、樹脂組成物にアクリロキシ基、メタクリロキシ基又はエポキシ基を有する反応性化合物(モノマー)を配合することが好ましい。この反応性化合物としては、アクリル酸又はメタクリル酸誘導体、例えばそのエステル及びアミドが最も一般的であり、エステル残基としてはメチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリルのようなアルキル基のほかに、シクロヘキシル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。また、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコールとのエステルも同様に用いられる。アミドとしては、ダイアセトンアクリルアミドが代表的である。多官能架橋助剤としては、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、グリセリン等のアクリル酸又はメタクリル酸エステル等が挙げられる。また、エポキシ基含有化合物としては、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、フェノール(EO)5グリシジルエーテル、p−t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、グリシジルメタクリレート、ブチルグリシジルエーテル等が挙げられる。また、エポキシ基を含有するポリマーをアロイ化することによって同様の効果を得ることができる。
【0040】
これらの反応性化合物は1種又は2種以上の混合物として、前記ベース樹脂100重量部に対し、通常0.5〜80重量部、好ましくは0.5〜70重量部添加して用いられる。この配合量が80重量部を超えると接着剤の調製時の作業性や成膜性を低下させることがある。
【0041】
本発明においては、樹脂組成物の熱硬化のための硬化剤として有機過酸化物を配合するが、この有機過酸化物としては、70℃以上の温度で分解してラジカルを発生するものであればいずれも使用可能であるが、半減期10時間の分解温度が50℃以上のものが好ましく、成膜温度、調製条件、硬化(貼り合わせ)温度、被着体の耐熱性、貯蔵安定性を考慮して選択される。
【0042】
使用可能な有機過酸化物としては、例えば2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン3、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、n−ブチル−4,4’−ビス (t−ブチルパーオキシ)バレレート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシアセテート、メチルエチルケトンパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキシベンゾエート、ブチルハイドロパーオキサイド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、ヒドロキシヘプチルパーオキサイド、クロロヘキサノンパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、クミルパーオキシオクトエート、サクシニックアシッドパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)、m−トルオイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソブチレート、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド等が挙げられる。これらの有機過酸化物は1種を単独で用いても2種以上を併用しても良い。
【0043】
このような有機過酸化物はベース樹脂100重量部に対して好ましくは0.1〜10重量部配合される。
【0044】
また、本発明においては、樹脂組成物の光硬化のために、光によってラジカルを発生する光増感剤を配合するが、この光増感剤(光重合開始剤)としては、ラジカル光重合開始剤が好適に用いられる。ラジカル光重合開始剤のうち、水素引き抜き型開始剤としてベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、4−(ジエチルアミノ)安息香酸エチル等が使用可能である。また、ラジカル光重合開始剤のうち、分子内開裂型開始剤としてベンゾインエーテル、ベンゾイルプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール、α―ヒドロキシアルキルフェノン型として、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、アルキルフェニルグリオキシレート、ジエトキシアセトフェノンが、また、α―アミノアルキルフェノン型として、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパノン−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン−1が、またアシルフォスフィンオキサイド等が用いられる。これらの光増感剤は1種を単独で用いても2種以上を併用しても良い。
【0045】
このような光増感剤はベース樹脂100重量部に対して好ましくは0.1〜10重量部配合される。
【0046】
本発明に係る樹脂組成物には、接着促進剤としてシランカップリング剤を添加することが好ましい。シランカップリング剤としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等の1種又は2種以上の混合物が用いられる。
【0047】
これらのシランカップリング剤の添加量は、ベース樹脂100重量部に対し通常0.01〜5重量部で充分である。
【0048】
また、本発明に係る樹脂組成物には、加工性や貼り合わせ性等の向上の目的で炭化水素樹脂を添加することができる。この場合、添加される炭化水素樹脂は天然樹脂系、合成樹脂系のいずれでもよい。天然樹脂系では、ロジン、ロジン誘導体、テルペン系樹脂が好適に用いられる。ロジンではガム系樹脂、トール油系樹脂、ウッド系樹脂を用いることができる。ロジン誘導体としてはロジンをそれぞれ水素化、不均一化、重合、エステル化、金属塩化したものを用いることができる。テルペン系樹脂ではα−ピネン、β−ピネン等のテルペン系樹脂の他、テルペンフェノール樹脂を用いることができる。また、その他の天然樹脂としてダンマル、コバル、シェラックを用いてもよい。一方、合成樹脂系では石油系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂では脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、水素化石油樹脂、純モノマー系石油樹脂、クマロンインデン樹脂を用いることができる。フェノール系樹脂ではアルキルフェノール樹脂、変性フェノール樹脂を用いることができる。キシレン系樹脂ではキシレン樹脂、変性キシレン樹脂を用いることができる。
【0049】
このような炭化水素樹脂の添加量は適宜選択されるが、ベース樹脂100重量部に対して1〜200重量部が好ましく、更に好ましくは5〜150重量部である。
【0050】
以上の添加剤のほか、本発明に係る樹脂組成物には、老化防止剤、紫外線吸収剤、染料、加工助剤等を本発明の目的に支障をきたさない範囲で用いてもよい。
【0051】
導電性粒子としては、電気的に良好な導体であれば良く、種々のものを使用することができる。例えば、銅、銀、ニッケル等の金属ないし合金粉末、このような金属又は合金で被覆された樹脂又はセラミック粉体等を使用することができる。また、その形状についても特に制限はなく、りん片状、樹枝状、粒状、ペレット状等の任意の形状をとることができる。
【0052】
なお、導電性粒子は、弾性率が1.0×10〜1.0×1010Paであるものが好ましい。即ち、プラスチックフィルムを基材とする液晶フィルムなどの被接着体の接続で異方性導電フィルムを使用する場合、導電性粒子として弾性率の高いものを用いると、被接着体にクラックが生じるなどの破壊や圧着後の粒子の弾性変形回復によるスプリングバックなどが発生し、安定した導通性能を得ることができない恐れがあるため、上記弾性率範囲の導電性粒子を用いることが推奨される。これにより、被接着体の破壊を防止し、圧着後の粒子の弾性変形回復によるスプリングバックの発生を抑制し、導電性粒子の接触面積を広くすることが可能になって、より安定した信頼性の高い導通性能を得ることができる。なお、弾性率が1.0×10Paより小さいと、粒子自身の損傷が生じ、導通特性が低下する場合があり、1.0×1010Paより大きいと、スプリングバックの発生が生じる恐れがある。このような導電性粒子としては、上記のような弾性率を有するプラスチック粒子の表面を前述の金属又は合金で被覆したものが好適に用いられる。
【0053】
本発明において、このような導電性粒子の配合量は、前記ベース樹脂に対して0.1〜15容量%であることが好ましく、また、この導電性粒子の平均粒径は0.1〜100μmであることが好ましい。このように、配合量及び粒径を規定することにより、隣接した回路間で導電性粒子が凝縮し、短絡し難くなり、良好な導電性を得ることができるようになる。
【0054】
本発明の異方性導電フィルムは、このような導電性粒子を接着剤樹脂組成物中に分散させてなるものである。この導電性粒子を含む接着剤樹脂組成物は、メルトインデックス(MFR)が1〜3000、特に1〜1000、とりわけ1〜800であることが好ましく、また、70℃における流動性が10Pa・s以下であることが好ましく、従って、このようなMFR及び流動性が得られるように配合を選定することが望ましい。
【0055】
本発明の異方性導電フィルムは、接着剤樹脂組成物と導電性粒子を溶媒に溶解ないし分散させ、セパレーターの表面に塗付した後、溶媒を蒸発させることによって成膜することができる。特に、あらかじめ非イオン系界面活性剤中に導電性粒子を分散させ、十分に撹拌した後、塗工液に加えて混合した後、塗工して成膜するのが好ましい。
【0056】
また、この異方性導電フィルムは、前記接着剤樹脂組成物と、導電性粒子とを所定の配合で均一に混合し、押出機、ロール等で混練した後、カレンダーロール、Tダイ押出、インフレーション等の成膜法により所定の形状に成膜することによっても製造される。なお、成膜に際しては、ブロッキング防止、被着体との圧着を容易にするため等の目的で、エンボス加工を施してもよい。
【0057】
このようにして得られた異方性導電フィルムによって被着体同士を接着するには、例えば、熱プレスによる貼り合わせ法や、押出機、カレンダーによる直接ラミネート法、フィルムラミネーターによる加熱圧着法等の各種の手法を用いることができる。
【0058】
本発明の異方性導電フィルムにおける硬化条件としては、熱硬化の場合は、用いる有機過酸化物の種類に依存するが、通常70〜170℃、好ましくは70〜150℃で、通常10秒〜120分、好ましくは20秒〜60分である。
【0059】
光増感剤を用いる光硬化の場合は、光源として紫外〜可視領域に発光する多くのものが採用でき、例えば超高圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカルランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、マーキュリーハロゲンランプ、カーボンアーク灯、白熱灯、レーザー光等が挙げられる。照射時間は、ランプの種類、光源の強さによって一概には決められないが、数十秒〜数十分程度である。
【0060】
また、硬化促進のために、予め積層体を40〜120℃に加温し、これに紫外線を照射しても良い。
【0061】
この接着時には、接着方向に1〜4MPa特に2〜3MPa程度の圧力を加えることが好ましい。
【0062】
なお、本発明の異方性導電フィルムは、フィルム厚さ方向に10Ω以下、特に5Ω以下の導電性を有し、面方向の抵抗は10Ω以上、特に10Ω以上であることが好ましい。
【0063】
本発明の異方性導電フィルムは、例えばFPCやTABと液晶パネルのガラス基板上のITO端子との接続など、種々の端子間の接続に使用されるなど従来の異方性導電フィルムと同様の用途に用いられ、硬化時に架橋構造が形成されると共に、高い接着性、特に金属との優れた密着性と、優れた耐久性、耐熱性が得られる。
【0064】
特に、本発明の異方性導電フィルムは、ITOとSiOとの両方に対して高い接着性を有し、且つSiOに対して著しく高い接着性を有し、上記端子間の接続にきわめて好適である。
【0065】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
【0066】
比較例1〜4,13〜16
ポリビニルブチラール(電気化学工業社製「デンカPVB3000−1」)のトルエン25重量%溶液を調製し、ポリビニルブチラール100重量部に対して表1に示す成分を表1に示す量で混合し、これをバーコーターによりセパレーターであるポリテレフタル酸エチレン上に塗布し、幅5mm、厚さ15μmのフィルムを得た。
【0067】
前記のサンプルを、PET樹脂基板にSiO膜を介してITO端子を形成した基板と、ポリイミド基板に銅箔をパターニングした基板との接着用として、セパレーターを剥離してモニターで位置決めをし、熱硬化(比較例1,3及び比較例13,15,16)の場合は130℃で20秒間、3MPaにおいて加熱圧着した。また、光硬化(比較例2,4及び比較例14)の場合は、加熱の代りにハロゲンランプで30秒間照射を行った。得られたサンプルについて、引張試験機による90°剥離試験(50mm/min)により接着力を測定すると共に、デジタルマルチメータにより厚み方向の導通抵抗を測定し、結果を表1に示した。
【0068】
なお、比較例1,2は比較例13,14に対しリン酸アクリレートを配合したものであり、比較例3,4は比較例13,14に対しリン酸メタクリレートを配合したものである。比較例15は、比較例13においてアルキド樹脂を配合しなかったものであり、比較例16は、比較例13においてメラミン系樹脂を配合せず、且つアルキド樹脂の配合量を2倍としたものである。
【0069】
比較例5〜8,9〜12
ポリビニルブチラールの代りにアクリル酸変性ポリビニルブチラール(比較例5〜8)又はメタクリル酸変性ポリビニルブチラール(比較例9〜12)を用いた他は実施例1〜4と同様にしてフィルムを得、基板を接着した。なお、比較例5,9が比較例1に対応し、比較例6,10が比較例2に対応し、比較例7,11が比較例3に対応し、比較例8,12が比較例4に対応する。同様にして行った測定の結果を表1に示す。
【0070】
【表1】
Figure 2004043601
【0071】
なお、表1中の※1〜※9は次の通りである。
※1:ベンゾイルパーオキサイド
※2:ベンゾイルプロピルエーテル
※3:大日本化学工業社製ブチル化メラミン樹脂「スーパーベッカミンL125−60」
※4:大八化学工業社製リン酸アクリレート「AR−100」
※5:共栄化学社製リン酸メタクリレート「P2M」
※6:大日本化学工業社製アルキド樹脂「ベッコライトM6301−45」
※7:ペンタエリスリトールテトラアクリレート
※8:γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
※9:福田金属箔粉工業社製ニッケル粒子(平均粒子径10μm)。
ベース樹脂に対する容量%
【0072】
実施例1〜12
比較例1〜12において、ベース樹脂に非イオン系界面活性剤を表1に示す量だけ配合した他は同様にしてフィルムを得、基板を接着した。同様にして行った測定結果を表2に示す。
【0073】
【表2】
Figure 2004043601
【0074】
表1,2より、本発明の異方性導電フィルムは著しく接着性に優れることがわかる。なお、比較例1〜12は、比較例13,14に比べて接着力が高いものとなっている。また、変性ポリビニルブチラールを用いた比較例5〜12はポリビニルブチラールを用いた比較例1〜4よりも接着性が良好である。
【0075】
これらの比較例1〜12に対し非イオン系界面活性剤を添加した本発明例(実施例1〜12)は、著しく接着性が良好である。
【0076】
比較例1〜4
表3に示すポリエステル樹脂を各々トルエンとメチルエチルケトンの混合溶媒に溶かし40重量%溶液を調製し、各ポリエステル樹脂100重量部に対して表1に示す成分を表1に示す量で混合し、これをバーコーターによりセパレーターであるポリテレフタル酸エチレン上に塗布し、幅2mm、厚さ20μmのフィルムを得た。
【0077】
得られたフィルムを無接着剤タイプ2層フレキシブルプリント基板と透明電極ガラスとの接着用として、セパレータを剥離してモニターで位置決めをし、光硬化タイプではハロゲンランプで30秒間光照射し、熱硬化タイプでは130℃で30秒間、2MPaにおいて加熱圧着した。
【0078】
得られたサンプルについて、接着直後と、温度85℃,湿度85%で600時間保持する耐湿熱試験後において、引張試験機による90°剥離試験(50mm/min)により接着力を測定すると共に、デジタルマルチメータにより厚み方向の導通抵抗と面方向の絶縁抵抗を測定し、結果を表3に示した。
【0079】
【表3】
Figure 2004043601
【0080】
実施例13〜17
比較例17〜21においてベース樹脂にそれぞれ非イオン系界面活性剤を表4に示す割合で配合した他は同様にしてフィルムを得、基板を接着した。同様にして行った測定結果を表4に示す。
【0081】
【表4】
Figure 2004043601
【0082】
表3,4の結果から明らかなように、溶剤に可溶なポリエステル不飽和化合物を主成分とする熱又は光硬化性接着剤よりなる異方性導電フィルムにおいても、ベース樹脂に非イオン系界面活性剤を配合することにより一段と高い接着力を得ることができる。
【0083】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、ITOとSiOとの両方に対して著しく高い接着力を示す異方性導電フィルムが提供される。

Claims (6)

  1. 導電性粒子が分散された熱硬化性又は光硬化性の接着剤樹脂組成物を成膜してなる異方性導電フィルムにおいて、
    該接着剤樹脂組成物がベース樹脂と非イオン系界面活性剤とを含有することを特徴とする異方性導電フィルム。
  2. 請求項1において、該ベース樹脂が、ポリビニルアルコールをアセタール化して得られるポリアセタール化樹脂及び/又はこのポリアセタール化樹脂の側鎖に脂肪族不飽和基を導入してなる変性ポリアセタール化樹脂よりなることを特徴とする異方性導電フィルム。
  3. 請求項2において、該樹脂組成物がベース樹脂100重量部に対してリン酸(メタ)アクリレートを0.1〜10重量部含有することを特徴とする異方性導電フィルム。
  4. 請求項1において、該ベース樹脂が溶剤に可溶なポリエステル不飽和化合物を主成分とすることを特徴とする異方性導電フィルム。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、該樹脂組成物がベース樹脂100重量部に対して有機過酸化物又は光増感剤を0.1〜10重量部含有することを特徴とする異方性導電フィルム。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、非イオン系界面活性剤の配合量がベース樹脂100重量部に対し0.05〜10重量部であることを特徴とする異方性導電フィルム。
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