JP2004043132A - 搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】チェーンを用いることなく搬送ベルトを確実に牽引し得、円滑な運転を行い得る搬送装置を提供する。
【解決手段】一方の面に搬送対象物が載る搬送ベルト1の搬送経路途中における地上側所要箇所に、給電が行われるリニア誘導モータの一次側固定子18を搬送経路方向へ所定の間隔で設置すると共に、前記搬送ベルト1の他方の面側に、前記一次側固定子18に対峙して搬送経路方向への推力を発生させるための二次側可動子19を配設する。
【選択図】 図2
【解決手段】一方の面に搬送対象物が載る搬送ベルト1の搬送経路途中における地上側所要箇所に、給電が行われるリニア誘導モータの一次側固定子18を搬送経路方向へ所定の間隔で設置すると共に、前記搬送ベルト1の他方の面側に、前記一次側固定子18に対峙して搬送経路方向への推力を発生させるための二次側可動子19を配設する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3〜図6は近年提案されている搬送装置の一例であり、この搬送装置は、一方の面に利用者が搭乗する無端状の搬送ベルト1と、該搬送ベルト1の他方の面の幅方向中央部分にその周回方向へ延び且つ搬送ベルト1に装着された無端状のチェーン2と、該チェーン2を介して搬送ベルト1を周回させるための駆動装置3とを備えている。
【0003】
前記搬送ベルト1は、ゴム系材料によって形成され且つ利用者が搭乗する一方の面に、図4に示される如く、ベルト長手方向へ延びる複数の溝4がベルト幅方向に等間隔に設けられた可撓層5と、それぞれがベルト幅方向に延び且つチェーン2に対峙するようにベルト長手方向へ所定の間隔で可撓層5に埋め込まれた金属製の横剛性部材6とで構成されている。
【0004】
又、前記可撓層5の他方の面には、図5に示される如く、その左右の周縁部分から中心部分近傍へ延びる切欠き7を前後に隣接する横剛性部材6の間に設けて、搬送ベルト1の左右への湾曲性の向上を図っている。
【0005】
前記チェーン2は、図4〜図6に示される如く、それぞれ周回方向に並んだ左右一対の内側プレート8と、左右の内側プレート8間の前端寄り部分及び後端寄り部分に配置されたローラ9と、該ローラ9を左右の内側プレート8に枢支するピン10と、前端部が内側プレート8後端寄り部分に重なるようにピン10に係止され且つ後端部が内側プレート8前端寄り部分に重なるようにピン10に係止された左右一対の外側プレート11とで構成されている。
【0006】
前記内側プレート8に穿設されたピン孔の内周面と、該ピン孔に挿通されるピン10の外周面との間には、予めクリアランスが設定されており、チェーン2が、図6に示される如く、その左右方向へ湾曲できるようになっている。
【0007】
前記周回方向に並ぶ外側プレート11には、これらの1つおきに、図4及び図5に示される如く、横剛性部材6に当接してボルト締結される取付座12を設けている。
【0008】
前記搬送ベルト1及びチェーン2は、図3に示される如く、下側乗降位置Aから上側乗降位置Bへ向かう螺旋状の上り側搬送経路を形成し、又、上側乗降位置Bから下側乗降位置Aへ向かう螺旋状の下り側搬送経路を形成するように、多数のローラ等で構成した案内手段(図示せず)で導かれるようになっている。
【0009】
前記駆動装置3は、下側乗降位置A、上側乗降位置Bごとに設置され、チェーン2をその反ベルト寄り縁部が噛合するように上方から巻き掛けた駆動スプロケット13及び上部ベンドスプロケット14と、これらのスプロケット13,14の間に配置され且つ搬送ベルト1をその一方の面が下方から接するように巻き掛けた下部ベンドプーリ15,16と、前記駆動スプロケット13を回転させるモータ17とで構成されている。
【0010】
上述した搬送装置では、モータ17によって回転する駆動スプロケット13がチェーン2を矢印S方向へ送出し、該チェーン2と共に搬送ベルト1が、下側乗降位置Aから上側乗降位置Bへ至る上り側搬送経路、及び上側乗降位置Bから下側乗降位置Aへ至る下り側搬送経路を周回することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如き従来の搬送装置では、搬送ベルト1の下面側にチェーン2を取り付けているため、駆動スプロケット13や上部ベンドスプロケット14にチェーン2が掛け回される箇所、或いは下部ベンドプーリ15,16に搬送ベルト1が掛け回される箇所等において、搬送ベルト1とチェーン2の曲げ半径が異なり、搬送ベルト1とチェーン2のうちのいずれかに無理な力が加わり、しかも、搬送ベルト1の可撓層5及びチェーン2の構成材料の物性の相違や製作精度に起因して、周回方向に並んだ横剛性部材6と取付座12の間隔を合致させにくくなっており、この結果、前記駆動スプロケット13とチェーン2との噛み合いに不具合が生じてしまい、チェーン2で搬送ベルト1を牽引する構成が成立しなくなる虞があった。
【0012】
本発明は、斯かる実情に鑑み、チェーンを用いることなく搬送ベルトを確実に牽引し得、円滑な運転を行い得る搬送装置を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、可撓性を有し且つ一方の面に搬送対象物が載る無端状の搬送ベルトを搬送経路に沿って周回させる搬送装置において、
前記搬送ベルトの搬送経路途中における地上側所要箇所に、給電が行われるリニア誘導モータの一次側固定子を搬送経路方向へ所定の間隔で設置すると共に、前記搬送ベルトの他方の面側に、前記一次側固定子に対峙して搬送経路方向への推力を発生させるための二次側可動子を配設したことを特徴とする搬送装置にかかるものである。
【0014】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0015】
前述の如く構成すると、リニア誘導モータの一次側固定子に給電を行うことにより、搬送ベルトに配設された二次側可動子に搬送経路方向への推力が発生し、搬送ベルトが搬送経路に沿って周回する形となり、搬送ベルトの他方の面側にチェーンを取り付ける必要がなくなり、搬送ベルトに無理な力が加わるようなことも避けられ、搬送ベルトを安定して牽引することが可能となる。
【0016】
前記搬送装置においては、搬送ベルトを、一方の面に搬送対象物が載る可撓層と、該可撓層の他方の面側にそれぞれがベルト幅方向に延び且つベルト周回方向へ所定の間隔で埋め込まれた横剛性部材とで構成すると共に、該横剛性部材自体を二次側可動子とすることができ、このようにすると、横剛性部材自体が二次側可動子として兼用され、部品点数を削減することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0018】
図1及び図2は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図3〜図6と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図3〜図6に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1及び図2に示す如く、一方の面に搬送対象物が載る搬送ベルト1の搬送経路途中における地上側所要箇所に、給電が行われるリニア誘導モータの一次側固定子18を搬送経路方向へ所定の間隔で設置すると共に、前記搬送ベルト1の他方の面側に、前記一次側固定子18に対峙して搬送経路方向への推力を発生させるための二次側可動子19を配設した点にある。
【0019】
前記リニア誘導モータの一次側固定子18としては、例えば、積層した鉄板に多数の溝を形成し、該鉄板の溝に三相の巻線コイルを巻き付けたものを使用することができ、又、前記二次側可動子19としては、例えば、前記一次側固定子18側の電流により電気回路を構成するための磁性体板(主に鉄板)の表面に、渦電流を発生させるための非磁性体板(例えば、銅又はアルミニウム等の板)を積層したものを使用することができ、前記一次側固定子18の巻線コイルに供給した交流電圧によって生じた移動磁界により、前記二次側可動子19の非磁性体板上に渦電流を発生させ、磁界と電流の作用により発生する推力を利用するようにしてある。
【0020】
尚、前記一次側固定子18については、必ずしも搬送経路全長に亘って設置する必要はなく、地上側の所要箇所に、搬送ベルト1を周回させるために充分な推力が得られるだけのものを必要個数、設置すればよい。
【0021】
次に、上記図示例の作用を説明する。
【0022】
前述の如く構成すると、リニア誘導モータの一次側固定子18に給電を行うことにより、搬送ベルト1に配設された二次側可動子19に搬送経路方向への推力が発生し、搬送ベルト1が搬送経路に沿って周回する形となり、搬送ベルト1の他方の面側にチェーン2(図3〜図6参照)を取り付ける必要がなくなり、搬送ベルト1に無理な力が加わるようなことも避けられ、搬送ベルト1を安定して牽引することが可能となる。
【0023】
こうして、チェーン2を用いることなく搬送ベルト1を確実に牽引し得、円滑な運転を行い得る。
【0024】
一方、図1及び図2には、可撓層5の他方の面側にそれぞれがベルト幅方向に延び且つベルト周回方向へ所定の間隔で埋め込まれた横剛性部材6の下面側に二次側可動子19を一体に取り付けた例を示したが、前記横剛性部材6自体を二次側可動子19とすることもでき、このようにすると、横剛性部材6自体が二次側可動子19として兼用され、部品点数を削減することが可能となる。
【0025】
尚、本発明の搬送装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、利用者が搭乗する動く歩道のような搬送装置に限らず、各種物品用の搬送装置にも適用可能なこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1記載の搬送装置によれば、チェーンを用いることなく搬送ベルトを確実に牽引し得、円滑な運転を行い得るという優れた効果を奏し得、又、本発明の請求項2記載の搬送装置によれば、上記効果に加え更に、部品点数を削減し得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の横断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】近年提案されている搬送装置の一例の主要構成を示す概念図である。
【図4】図3における搬送ベルト及びチェーンを示す横断面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】図5におけるチェーンを示す平面図である。
【符号の説明】
1 搬送ベルト
4 溝
5 可撓層
6 横剛性部材
7 切欠き
18 一次側固定子
19 二次側可動子
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3〜図6は近年提案されている搬送装置の一例であり、この搬送装置は、一方の面に利用者が搭乗する無端状の搬送ベルト1と、該搬送ベルト1の他方の面の幅方向中央部分にその周回方向へ延び且つ搬送ベルト1に装着された無端状のチェーン2と、該チェーン2を介して搬送ベルト1を周回させるための駆動装置3とを備えている。
【0003】
前記搬送ベルト1は、ゴム系材料によって形成され且つ利用者が搭乗する一方の面に、図4に示される如く、ベルト長手方向へ延びる複数の溝4がベルト幅方向に等間隔に設けられた可撓層5と、それぞれがベルト幅方向に延び且つチェーン2に対峙するようにベルト長手方向へ所定の間隔で可撓層5に埋め込まれた金属製の横剛性部材6とで構成されている。
【0004】
又、前記可撓層5の他方の面には、図5に示される如く、その左右の周縁部分から中心部分近傍へ延びる切欠き7を前後に隣接する横剛性部材6の間に設けて、搬送ベルト1の左右への湾曲性の向上を図っている。
【0005】
前記チェーン2は、図4〜図6に示される如く、それぞれ周回方向に並んだ左右一対の内側プレート8と、左右の内側プレート8間の前端寄り部分及び後端寄り部分に配置されたローラ9と、該ローラ9を左右の内側プレート8に枢支するピン10と、前端部が内側プレート8後端寄り部分に重なるようにピン10に係止され且つ後端部が内側プレート8前端寄り部分に重なるようにピン10に係止された左右一対の外側プレート11とで構成されている。
【0006】
前記内側プレート8に穿設されたピン孔の内周面と、該ピン孔に挿通されるピン10の外周面との間には、予めクリアランスが設定されており、チェーン2が、図6に示される如く、その左右方向へ湾曲できるようになっている。
【0007】
前記周回方向に並ぶ外側プレート11には、これらの1つおきに、図4及び図5に示される如く、横剛性部材6に当接してボルト締結される取付座12を設けている。
【0008】
前記搬送ベルト1及びチェーン2は、図3に示される如く、下側乗降位置Aから上側乗降位置Bへ向かう螺旋状の上り側搬送経路を形成し、又、上側乗降位置Bから下側乗降位置Aへ向かう螺旋状の下り側搬送経路を形成するように、多数のローラ等で構成した案内手段(図示せず)で導かれるようになっている。
【0009】
前記駆動装置3は、下側乗降位置A、上側乗降位置Bごとに設置され、チェーン2をその反ベルト寄り縁部が噛合するように上方から巻き掛けた駆動スプロケット13及び上部ベンドスプロケット14と、これらのスプロケット13,14の間に配置され且つ搬送ベルト1をその一方の面が下方から接するように巻き掛けた下部ベンドプーリ15,16と、前記駆動スプロケット13を回転させるモータ17とで構成されている。
【0010】
上述した搬送装置では、モータ17によって回転する駆動スプロケット13がチェーン2を矢印S方向へ送出し、該チェーン2と共に搬送ベルト1が、下側乗降位置Aから上側乗降位置Bへ至る上り側搬送経路、及び上側乗降位置Bから下側乗降位置Aへ至る下り側搬送経路を周回することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如き従来の搬送装置では、搬送ベルト1の下面側にチェーン2を取り付けているため、駆動スプロケット13や上部ベンドスプロケット14にチェーン2が掛け回される箇所、或いは下部ベンドプーリ15,16に搬送ベルト1が掛け回される箇所等において、搬送ベルト1とチェーン2の曲げ半径が異なり、搬送ベルト1とチェーン2のうちのいずれかに無理な力が加わり、しかも、搬送ベルト1の可撓層5及びチェーン2の構成材料の物性の相違や製作精度に起因して、周回方向に並んだ横剛性部材6と取付座12の間隔を合致させにくくなっており、この結果、前記駆動スプロケット13とチェーン2との噛み合いに不具合が生じてしまい、チェーン2で搬送ベルト1を牽引する構成が成立しなくなる虞があった。
【0012】
本発明は、斯かる実情に鑑み、チェーンを用いることなく搬送ベルトを確実に牽引し得、円滑な運転を行い得る搬送装置を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、可撓性を有し且つ一方の面に搬送対象物が載る無端状の搬送ベルトを搬送経路に沿って周回させる搬送装置において、
前記搬送ベルトの搬送経路途中における地上側所要箇所に、給電が行われるリニア誘導モータの一次側固定子を搬送経路方向へ所定の間隔で設置すると共に、前記搬送ベルトの他方の面側に、前記一次側固定子に対峙して搬送経路方向への推力を発生させるための二次側可動子を配設したことを特徴とする搬送装置にかかるものである。
【0014】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0015】
前述の如く構成すると、リニア誘導モータの一次側固定子に給電を行うことにより、搬送ベルトに配設された二次側可動子に搬送経路方向への推力が発生し、搬送ベルトが搬送経路に沿って周回する形となり、搬送ベルトの他方の面側にチェーンを取り付ける必要がなくなり、搬送ベルトに無理な力が加わるようなことも避けられ、搬送ベルトを安定して牽引することが可能となる。
【0016】
前記搬送装置においては、搬送ベルトを、一方の面に搬送対象物が載る可撓層と、該可撓層の他方の面側にそれぞれがベルト幅方向に延び且つベルト周回方向へ所定の間隔で埋め込まれた横剛性部材とで構成すると共に、該横剛性部材自体を二次側可動子とすることができ、このようにすると、横剛性部材自体が二次側可動子として兼用され、部品点数を削減することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0018】
図1及び図2は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図3〜図6と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図3〜図6に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1及び図2に示す如く、一方の面に搬送対象物が載る搬送ベルト1の搬送経路途中における地上側所要箇所に、給電が行われるリニア誘導モータの一次側固定子18を搬送経路方向へ所定の間隔で設置すると共に、前記搬送ベルト1の他方の面側に、前記一次側固定子18に対峙して搬送経路方向への推力を発生させるための二次側可動子19を配設した点にある。
【0019】
前記リニア誘導モータの一次側固定子18としては、例えば、積層した鉄板に多数の溝を形成し、該鉄板の溝に三相の巻線コイルを巻き付けたものを使用することができ、又、前記二次側可動子19としては、例えば、前記一次側固定子18側の電流により電気回路を構成するための磁性体板(主に鉄板)の表面に、渦電流を発生させるための非磁性体板(例えば、銅又はアルミニウム等の板)を積層したものを使用することができ、前記一次側固定子18の巻線コイルに供給した交流電圧によって生じた移動磁界により、前記二次側可動子19の非磁性体板上に渦電流を発生させ、磁界と電流の作用により発生する推力を利用するようにしてある。
【0020】
尚、前記一次側固定子18については、必ずしも搬送経路全長に亘って設置する必要はなく、地上側の所要箇所に、搬送ベルト1を周回させるために充分な推力が得られるだけのものを必要個数、設置すればよい。
【0021】
次に、上記図示例の作用を説明する。
【0022】
前述の如く構成すると、リニア誘導モータの一次側固定子18に給電を行うことにより、搬送ベルト1に配設された二次側可動子19に搬送経路方向への推力が発生し、搬送ベルト1が搬送経路に沿って周回する形となり、搬送ベルト1の他方の面側にチェーン2(図3〜図6参照)を取り付ける必要がなくなり、搬送ベルト1に無理な力が加わるようなことも避けられ、搬送ベルト1を安定して牽引することが可能となる。
【0023】
こうして、チェーン2を用いることなく搬送ベルト1を確実に牽引し得、円滑な運転を行い得る。
【0024】
一方、図1及び図2には、可撓層5の他方の面側にそれぞれがベルト幅方向に延び且つベルト周回方向へ所定の間隔で埋め込まれた横剛性部材6の下面側に二次側可動子19を一体に取り付けた例を示したが、前記横剛性部材6自体を二次側可動子19とすることもでき、このようにすると、横剛性部材6自体が二次側可動子19として兼用され、部品点数を削減することが可能となる。
【0025】
尚、本発明の搬送装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、利用者が搭乗する動く歩道のような搬送装置に限らず、各種物品用の搬送装置にも適用可能なこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1記載の搬送装置によれば、チェーンを用いることなく搬送ベルトを確実に牽引し得、円滑な運転を行い得るという優れた効果を奏し得、又、本発明の請求項2記載の搬送装置によれば、上記効果に加え更に、部品点数を削減し得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の横断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】近年提案されている搬送装置の一例の主要構成を示す概念図である。
【図4】図3における搬送ベルト及びチェーンを示す横断面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】図5におけるチェーンを示す平面図である。
【符号の説明】
1 搬送ベルト
4 溝
5 可撓層
6 横剛性部材
7 切欠き
18 一次側固定子
19 二次側可動子
Claims (2)
- 可撓性を有し且つ一方の面に搬送対象物が載る無端状の搬送ベルトを搬送経路に沿って周回させる搬送装置において、
前記搬送ベルトの搬送経路途中における地上側所要箇所に、給電が行われるリニア誘導モータの一次側固定子を搬送経路方向へ所定の間隔で設置すると共に、前記搬送ベルトの他方の面側に、前記一次側固定子に対峙して搬送経路方向への推力を発生させるための二次側可動子を配設したことを特徴とする搬送装置。 - 搬送ベルトを、一方の面に搬送対象物が載る可撓層と、該可撓層の他方の面側にそれぞれがベルト幅方向に延び且つベルト周回方向へ所定の間隔で埋め込まれた横剛性部材とで構成すると共に、該横剛性部材自体を二次側可動子とした請求項1記載の搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002204414A JP2004043132A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002204414A JP2004043132A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004043132A true JP2004043132A (ja) | 2004-02-12 |
Family
ID=31710026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002204414A Pending JP2004043132A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004043132A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009035355A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Toshiba Elevator Co Ltd | 乗客コンベア |
CN1981176B (zh) * | 2004-07-05 | 2010-06-16 | 昭和电工株式会社 | 换热器 |
WO2021161827A1 (ja) * | 2020-02-10 | 2021-08-19 | サンデン・リテールシステム株式会社 | 搬送装置及び物品販売機 |
WO2023070183A1 (pt) * | 2021-10-27 | 2023-05-04 | Haka Groups Participações De Negócios S/A | Acionamento linear para equipamento de transporte contínuo de materiais a granel |
-
2002
- 2002-07-12 JP JP2002204414A patent/JP2004043132A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1981176B (zh) * | 2004-07-05 | 2010-06-16 | 昭和电工株式会社 | 换热器 |
JP2009035355A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Toshiba Elevator Co Ltd | 乗客コンベア |
WO2021161827A1 (ja) * | 2020-02-10 | 2021-08-19 | サンデン・リテールシステム株式会社 | 搬送装置及び物品販売機 |
CN115039153A (zh) * | 2020-02-10 | 2022-09-09 | 三电零售冷机系统株式会社 | 传送装置及售货机 |
WO2023070183A1 (pt) * | 2021-10-27 | 2023-05-04 | Haka Groups Participações De Negócios S/A | Acionamento linear para equipamento de transporte contínuo de materiais a granel |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040520 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060801 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061205 |