JP2004040961A - 海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク - Google Patents
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Abstract
【課題】作業時間が短縮され、鋼材をスクラップにすることなく再利用可能で経済的であり、素人の作業者でも対応できる海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクを提供する。
【解決手段】船底11に配置される内側ガイド枠12と外側ガイド枠13との間に海底ケーブル14が巻かれて順次積層される海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク10において、外側ガイド枠13は、個々に分離可能な分割片34を、リング状に組合わせた最下部のリング状枠部材34aと、リング状枠部材34aに所定間隔で立設された外柱部材35と、隣り合う外柱部材35を連結する連結部材36とを備え、各外柱部材35の最下部には分割片34の一つが溶接され、かつ中間部には連結部材36をねじ結合する継手部材37が設けられ、各部材は貨物用コンテナーで輸送可能な寸法に分割可能で、かつねじ結合である。
【選択図】 図1
【解決手段】船底11に配置される内側ガイド枠12と外側ガイド枠13との間に海底ケーブル14が巻かれて順次積層される海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク10において、外側ガイド枠13は、個々に分離可能な分割片34を、リング状に組合わせた最下部のリング状枠部材34aと、リング状枠部材34aに所定間隔で立設された外柱部材35と、隣り合う外柱部材35を連結する連結部材36とを備え、各外柱部材35の最下部には分割片34の一つが溶接され、かつ中間部には連結部材36をねじ結合する継手部材37が設けられ、各部材は貨物用コンテナーで輸送可能な寸法に分割可能で、かつねじ結合である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海底ケーブル敷設船の船底に設けられ、海底ケーブルの取込み及び取り出しを行う、再使用可能及びコンテナー輸送可能に分割され、組立可能な海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、海底ケーブル(光ケーブルとも呼び、一例として、ケーブル長さが1000〜4000km、ケーブル重量が最大2000トン程度)の敷設においては、海底ケーブル敷設船の船底に設けられた仮設ケーブルタンク(ケーブル巻取枠は、一例として、内径15m)が使用されている。仮設ケーブルタンクは船型(船倉の型)に合わせて主として溶接構造で構成され、しかもオーダーメイドで製作されている。なお、海底ケーブル敷設船として、専用船を使用する場合と一般の貨物船を使用する場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいては、未だ解決すべき以下のような問題があった。
コストの安価な一般の貨物船(傭船)を手配すると、船型や大きさ(仮設ケーブルタンクの容量)が傭船毎に異なるため、仮設ケーブルタンクを船底に溶接する構造では、溶接作業時間がかかり、短期間の船積み時間に制約されるという問題があった。
また、溶接構造であるため、海底ケーブル取込み前及び敷設後の組立部材の組立溶接作業又は切断作業が必要となると共に、使い捨てとしているので、鋼材のスクラップ化により不経済であるという問題もあった。
さらに、組立溶接作業及び解体作業においては、所要の資格を備えた作業者が必要となるという問題もあった。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、作業時間が短縮され、鋼材をスクラップにすることなく再利用可能で経済的であり、素人の作業者でも対応できる海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクは、船底の中央に配置された筒状の内側ガイド枠と、内側ガイド枠に対して同心状に船底に設けられた筒状の外側ガイド枠とを備え、内側ガイド枠と外側ガイド枠との間に海底ケーブルが船底から巻かれて順次積層される海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、内側ガイド枠は、複数本の内柱部材と、これらを連結する複数段の内水平部材とを有し、上部に作業デッキが設けられ、外側ガイド枠は、個々に分離可能で、それぞれが貨物用コンテナーに輸送可能な大きさに形成された分割片を、リング状に組合わせた最下部のリング状枠部材と、リング状枠部材に所定間隔で立設された外柱部材と、隣り合う外柱部材を連結する連結部材とを備え、各外柱部材の最下部には分割片の一つが溶接され、かつ中間部には連結部材をねじ結合する継手部材が設けられ、分割片が溶接された外柱部材及び内側ガイド枠はそれぞれ貨物用コンテナーで輸送可能な寸法に分割可能となって、最終的には内側ガイド枠及び外側ガイド枠がねじ結合により組立可能になっている。これによって、貨物用コンテナーに輸送可能な大きさに形成された各部材をねじ結合により組立てて使用でき、使用後はねじ結合を解除して再び貨物用コンテナーにより輸送して搬送し、再使用ができる。
【0006】
本発明に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、内側ガイド枠は、縦方向に複数に分割され、その接合部は内側にのみ突出する第1のフランジでねじ結合され、しかも、各内柱部材は角部が円弧状の角パイプ又は丸パイプからなるよう構成することもできる。これによって、船内に搬入前に内側ガイド枠の地組ができ、また、使用後、船内から搬出して地上にて解体することができる。
本発明に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、外柱部材は上下に分割され、その接合部は外側にのみ突出する第2のフランジでねじ結合することもできる。これによって、タンク高さを調整することができる。
【0007】
本発明に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、外側ガイド枠の外柱部材は10本以上あって、1本以上の外柱部材及び対応する連結部材を欠落してタンク半径を減じることもできる。これによって、タンク半径を調整することができる。
本発明に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、隣り合う各外柱部材の最下部に溶接されている分割片の間には別の分割片が配置され、それぞれ繋ぎ板を介してねじ結合することもできる。これによって、外柱部材1本当たりのリング状枠部材の径を大きくすることができる。
本発明に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、外側ガイド枠には海底ケーブルの取り出しをガイドするケーブルラックを設けることもできる。これによって、海底ケーブルの取り出し作業が容易となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの一部省略平面図、図2は同海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの正面図、図3(A)、(B)はそれぞれ、本発明の一実施の形態に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの内側ガイド枠の正面図、平断面図、図4は図2のa部拡大図、図5は図2の矢視A−A断面図、図6は図4の矢視B−B断面図、図7は図6の矢視C−C断面図、図8は図4の矢視D−D断面図、図9は図4のb部詳細図、図10は図4の矢視E−E断面図、図11は図4の矢視F−F断面図、図12(A)、(B)はそれぞれ、同海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクのケーブルラックの平面図、側面図、図13は同海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの外側ガイド枠の外柱部材を欠落した場合とのタンク半径を比較した説明図である。
【0009】
図1及び図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク10は、海底ケーブル敷設船の船底11の中央に配置された筒状の内側ガイド枠12と、内側ガイド枠12に対して同心状に船底11に設けられた筒状の外側ガイド枠13とを備え、内側ガイド枠12と外側ガイド枠13との間に海底ケーブル14が船底11から巻かれて順次積層されるように構成されている。以下、これらについて詳しく説明する。
【0010】
図3(A)、(B)に示すように、内側ガイド枠12は下側の枠本体12aと、枠本体12aの上に設けられた作業デッキ12bからなり、枠本体12a及び 作業デッキ12bとも位置をずらして縦方向に複数(本実施の形態では4つ)に分割されている。枠本体12aは4つの分割体15〜18を筒状に組み合わせて形成されている。分割体15(16〜18も同じ)の上端部と下端部にはそれぞれ、略(1/4)円弧の角パイプからなる上、下水平部材19、20が設けられ、上、下水平部材19、20の両端部の接合部には、内側にのみ突出する第1のフランジ21、22が取付けられている。それぞれの上、下水平部材19、20間の水平方向の中間位置には、周方向に所定の間隔Lを開けて角部が円弧状の角パイプからなる内柱部材23、24が垂直に設けられている。
【0011】
さらに、図3(A)、(B)に示すように、枠本体12aの高さ方向の中間位置の2箇所には、円弧状の角パイプからなる内水平部材25〜27が2段に取付けられており、内水平部材25、27の先端(平面視して、第1のフランジ21、22と重合する位置)には内側にのみ突出する第1のフランジ28、29が取付けられている。かかる構成によって、隣り合う分割体15〜18の第1のフランジ21、22及び第1のフランジ28、29をボルト及びナットを介してねじ結合することができる。なお、隣り合う分割体15〜18を結合して組み立てた状態で、上水平部材19のレベルにおいて、対向する上水平部材19同士を連結するため、ねじ結合により取付け、取外し可能なブレス材30、31が上水平部材19の内側に直交して設けられている。なお、下水平部材20及び2段の内水平部材25〜27も同様に、直交するブレス材が取付け、取外し可能に設けられている。
【0012】
図3(A)、(B)に示すように、隣り合う分割体15〜18を結合して組み立てた状態の上面には、上水平部材19の上部に着脱可能な略(1/4)円弧状の4個の手摺り32及び略(1/4)円状の4枚の分割デッキ33が円形に配置されており、4枚の分割デッキ33により作業デッキ12bが構成されている。さらに、各手摺り32には、図に示すように、パイプからなる垂直、水平部材や、垂直部材間を連結する棒材からなる水平部材が設けられている。
【0013】
図1、図2及び図4〜図7に示すように、外側ガイド枠13は、個々に分離可能で、それぞれが貨物用コンテナー(コンテナー扉寸法は2286mm)に輸送可能な大きさに形成されたH形鋼からなる分割片34(本実施の形態では、円周を64等分した長さとなっている)をリング状に組合わせた最下部のリング状枠部材34aと、リング状枠部材34aに周方向に所定の間隔H(円周を32等分した距離)で立設された下側外柱部材35と、隣り合う下側外柱部材35を連結する3段に配置された連結部材36とを備えている。各下側外柱部材35の最下部は別の分割片34を間に挟んで一つおきに配置された分割片34と溶接されており、かつ下側外柱部材35の高さ方向の中間位置には、円周方向両側で連結部材36をねじ結合するための継手部材37が設けられている。
【0014】
図6及び図7において詳細に示すように、矩形板状の継手部材37は、中間部が下側外柱部材35である角パイプ内及び下側外柱部材35の周方向の両側面に溶接された矩形板状の固定用板38を貫通して設けられており、継手部材37は固定用板38を介して下側外柱部材35に溶接により固定されている。継手部材37の周方向の両端部は、タンク半径に応じて少し内側に傾斜して曲げられている。
【0015】
図2、図4及び図8に示すように、各下側外柱部材35の上端には、第2のフランジ39が設けられており、第2のフランジ39は下側外柱部材35の内側面35a(内側ガイド枠12側を向いた面)を除いた面より外側に突出して形成されている。第2のフランジ39とボルト、ナットを介してねじ結合される第2のフランジ40を下端に設けた短尺の上側外柱部材41が取外し可能に取付けられている。上側外柱部材41の高さ方向の下側にも、下側外柱部材35と同様、1段の継手部材37が設けられており、隣り合う上側外柱部材41同士の継手部材37を連結部材36を介してねじ結合するようになっている。タンク半径は一定でも、上側外柱部材41を取付けた場合と取付けない場合により、タンク高さを変えることによって、海底ケーブル14の仕様に応じて、タンク容量を調整することができる。なお、下側外柱部材35及び上側外柱部材41により外柱部材が構成される。
【0016】
図2、図4及び図9に示すように、下側外柱部材35の最上段の継手部材37の直上には、ラッシング用のアイプレート42が溶接されている。
図2、図4、図5及び図10に示すように、下側外柱部材35の下端に溶接された分割片34のH形鋼のフランジ45間の外側部には、ラッシング用のアイプレート43が溶接されており、一方、H形鋼のフランジ45間の内側部には、補強リブ44が溶接されている。海底ケーブル14の船積み完了後、アイプレート42、43を選択して利用することによって、ワイヤー、ターンバックルにより海底ケーブル14を固縛するようになっている。
【0017】
図4、図5及び図11に示すように、下側外柱部材35の下端に溶接された分割片34と、この分割片34と隣接する分割片34との連結は、分割片34のH形鋼のフランジ45上面に配置された矩形状の繋ぎ板46及びフランジ45の下面にフランジ45を挟んでウエブ47の両側に配置された2枚の矩形状の繋ぎ板48と、さらに、ウエブ47の両面に配置された一対の繋ぎ板49とを介してボルト、ナットにより行うようになっている。
【0018】
図1、図2に示すように、外側ガイド枠13には、海底ケーブル14の敷設時にタンク内の海底ケーブル14を敷設船の甲板上を通して海中に敷設する際、海底ケーブル14の取り出しをガイドするケーブルラック50、51の一部が取外し可能に設けられている。ケーブルラック50、51の他部はそれぞれ、作業者が昇降可能で手摺りを備えたタラップ52、53に取外し可能に取付けられている。ケーブルラック50、51及びタラップ52、53同士は勝手違いに構成されている。なお、ケーブルラック50、51を設置している他の主要な理由は以下に述べる通りである。海底ケーブル14(光ケーブル)の総長は100〜4000kmに及ぶ非常に長いものであるため、図1に示すように、海底ケーブル14の途中には(35〜80kmに1箇所)、通信レベル増幅等を図る中継器及びジョイントボックス等からなる中継接続箱84が設けられている。この中継接続箱84は、工場で海底ケーブル14と一体製作されているが、この部分は船底11から巻かれて順次積層される際、ドクロ巻きすることができないので、中継接続箱84を中心とする一定範囲について、図1に示すように、ケーブルラック50、51を利用して、一旦、外側ガイド枠13の外に出した後、再度、海底ケーブル14を外側ガイド枠13内に巻き積層するようになっている。
【0019】
図12(A)、(B)に示すように、ケーブルラック50(51も同じ)は、外側ガイド枠13側の対応する、上側外柱部材41から取付ブラケット(図示せず)を介して取付けられた一対のパイプ54、55とフランジ56を介して連結されている。フランジ56に対応するフランジ57が一端に取付けられた一対のパイプ58、59の他端にはフランジ60が設けられており、フランジ60に対応するフランジ61が一端に設けられた一対のパイプ62、63とねじ結合されている。一対のパイプ62、63の他端に設けられたフランジ64と、タラップ52側に設けられた一対のパイプ65の上端に設けられたフランジ66とがねじ結合されている。なお、パイプ58、62、63は略(1/4)円弧に形成されており、パイプ59は略(1/4)楕円弧に形成されている。
【0020】
一対のパイプ58、59間及び一対のパイプ62、63間には、周方向に所定の間隔を開けて、海底ケーブルが当接する棒状のラック材67〜82が設けられている。さらに、図12(B)に示すように、ケーブルラック50の中央上端部とタラップ52の上端部との間には、ケーブルラック50をタラップ52に強固に固定するための取外し可能な2本の補強部材83が設けられている。
【0021】
本実施の形態で使用するリング状枠部材34aを図13の二重リングの外側に示しているが、リング状枠部材34a(タンク半径は約15m)においては、合計32の下側外柱部材35及び上側外柱部材41が連結されて構成されている。一方、二重リングの内側に示すリング状枠部材34b(タンク半径は約13m)においては、合計28の下側外柱部材35及び上側外柱部材41が連結されて構成されている。このように、下側外柱部材35及び上側外柱部材41を増減することによってタンク半径を増減することができ、これによりタンク容量を増減することができるようになっている。
【0022】
次いで、本発明の一実施の形態に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク10を用いた組立作業及び解体作業について、図を参照しながら説明する。なお、海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク10を構成する各部材は、所要数の貨物用コンテナーに梱包されて国内の岸壁にあるものとする。
(組立作業)
(1)組立作業のための段取り、準備を行い、仮設ローリングタワーを岸壁に組み立てる。
【0023】
(2)貨物用コンテナーから各部材を取り出して、例えば、2組の分割片34付きの下側外柱部材35及び上側外柱部材41を繋ぎ板46、48、49、連結部材36及び第2のフランジ39、40を介して連結したり、内側ガイド枠12を組み立てたりする等、事前に可能な地上での組立(地組)を行う。この地組によって、船内での組立、組み付け作業の日程が大幅に短縮できる(一例として、7日間が3日間に短縮できる)。
(3)海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク10を適用する傭船が入船、着岸する。
(4)海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク10を設置する据付位置を船底11にマーキングする。
(5)図1に示すように、事前に組み立てられた内側ガイド枠12を船内の据付位置に設置する。
【0024】
(6)2組の下側外柱部材35及び上側外柱部材41を連結した16セットを据付位置に設置する。
(7)図1、図4、図5及び図11に示すように、隣り合う下側外柱部材35及び上側外柱部材41を、下側外柱部材35が溶接されていない別の分離片34と繋ぎ板46、48、49及び連結部材36を介してねじ結合することにより一体構造の外側ガイド枠13とする。
(8)図1及び図2に示すように、地組されたタラップ52、53を据付位置に設置し、次いでケーブルラック50、51をタラップ52、53及び外側ガイド枠13に取付ける。
【0025】
(海底ケーブル14の取込み作業、移動及び海底ケーブル敷設作業)
(9)海底ケーブル14の取込み及び巻き込み作業を行う。
(10)海底ケーブル14を取込んだ傭船は、例えば、海外に移動する。
(11)海外にて、ケーブルラック50、51を利用して海底ケーブル14の荷揚げ作業を行う。
(解体作業)
(12)ケーブルラック50、51、タラップ52、53を取り出す。
(13)前記(7)と逆の要領でねじ結合を解除して解体を行う。
【0026】
(14)2組の下側外柱部材35及び上側外柱部材41を連結した16セットを搬出する。
(15)内側ガイド枠12を搬出する。
(16)2組の下側外柱部材35及び上側外柱部材41を連結した16セットを地上でさらに解体する。
(17)各部材の数量をチェックし、確認する。
(18)部材を結束し、梱包する。
(19)結束し、梱包された部材を貨物用コンテナーに入れる。
(20)貨物用コンテナーを別の貨物船により日本に返送する。
【0027】
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクを構成する場合にも本発明は適用される。
前記実施の形態においては、内側ガイド枠12を、縦方向に4分割したが、これに限定されず、貨物用コンテナーで輸送可能な寸法であれば一体構造でも構わず、また、状況に応じて、縦方向に2、3又は5分割以上とすることもできる。また各内柱部材23、24は角部が円弧状の角パイプとしたが、これに限定されず、丸パイプを使用することもできる。さらに、角パイプ又は丸パイプを使用しないで、海底ケーブル14と接触する角部に円弧状の損傷防止材や軟質材を取付けることもできる。
【0028】
外柱部材は下側外柱部材35と上側外柱部材41とをフランジ接合したが、これに限定されず、例えば、タンク容量を満足すれば、下側外柱部材35のみとすることもできる。
外側ガイド枠13のリング状枠部材34aの外柱部材は32本としたが、これに限定されず、10本以上あれば幾本でも構わない。図13では、32本の外柱部材の内、4本を欠落した場合について説明したが、これに限定されず、1〜3本又は5本以上を欠落することもできる。隣り合う各外柱部材の最下部に溶接されている分割片34の間には別の分割片34が配置され、それぞれ繋ぎ板46、48、49を介してねじ結合したが、これに限定されず、輸送可能な寸法であれば、別の分割片34を設けず、その半分を各外柱部材の最下部に溶接されている分割片34の両側に一体的に設けた構造にすることもできる。
【0029】
外側ガイド枠13に海底ケーブル14の取り出しをガイドするケーブルラック50、51を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、ケーブルラック50、51を省略することもできる。
ケーブルラック50、51のパイプ59を略(1/4)楕円弧に形成したが、これに限定されず、状況に応じて、略(1/4)円弧に形成することもできる。また、ケーブルラックを2個設けたが、これに限定されず、必要に応じて、1個又は3個以上設けても構わない。
内側ガイド枠12の下端は実際には、底板を介して船底11に据え付けられており、作業デッキ12bに作業者が乗るため、その安定性を高めることを目的としている。また、リング状枠部材34aの下端は基本的に船底11に当接するようにしているが、船底11の変形に応じて、分離片34の下面との間にスペーサープレートを挿入してレベル調整をすることができるようにしている。
ねじ結合に用いるボルト、ナットの材質については言及しなかったが、分解再利用することを目的とするため、高張力のものではなく、一般的なものを使用するのが好ましい。
【0030】
【発明の効果】
請求項1〜6記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいては、貨物用コンテナーに輸送可能な大きさに形成された各部材をねじ結合により組立てて使用でき、使用後はねじ結合を解除して再び貨物用コンテナーにより輸送して搬送し、再使用ができる。従って、素人の作業者でも組立、解体作業に対応でき、かつ、事前にある程度の地組ができるので、作業時間が短縮され、しかも、鋼材をスクラップにすることなく再利用が可能であるため経済的である。また、費用の安い貨物船を使用することができ、極めて経済的である。さらに、船底及び船側壁に溶接固定されていないので、日本海事検定株式会社等の立会検査が省略できる。
【0031】
特に、請求項2記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいては、船内に搬入前に内側ガイド枠の地組ができ、また、使用後、船内から搬出して地上にて解体することができるので、船積み時間に制約されることが少なくなる。
請求項3記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいては、タンク高さを調整することができるので、タンク容量を簡単に調整できる。
請求項4記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいては、タンク半径を調整することができるので、適用できる傭船が多くなる。
請求項5記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいては、外柱部材1本当たりのリング状枠部材の径を大きくすることができるので、少ない部材でタンク容量を大きくできる。
請求項6記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいては、海底ケーブルの取り出し作業が容易となるので、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの一部省略平面図である。
【図2】同海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの正面図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ、本発明の一実施の形態に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの内側ガイド枠の正面図、平断面図である。
【図4】図2のa部拡大図である。
【図5】図2の矢視A−A断面図である。
【図6】図4の矢視B−B断面図である。
【図7】図6の矢視C−C断面図である。
【図8】図4の矢視D−D断面図である。
【図9】図4のb部詳細図である。
【図10】図4の矢視E−E断面図である。
【図11】図4の矢視F−F断面図である。
【図12】(A)、(B)はそれぞれ、同海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクのケーブルラックの平面図、側面図である。
【図13】同海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの外側ガイド枠の外柱部材を欠落した場合とのタンク半径を比較した説明図である。
【符号の説明】
10:海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク、11:船底、12:内側ガイド枠、12a:枠本体、12b:作業デッキ、13:外側ガイド枠、14:海底ケーブル、15〜18:分割体、19:上水平部材、20:下水平部材、21、22:第1のフランジ、23、24:内柱部材、25〜27:内水平部材、28、29:第1のフランジ、30、31:ブレス材、32:手摺り、33:分割デッキ、34:分割片、34a、34b:リング状枠部材、35:下側外柱部材、35a:内側面、36:連結部材、37:継手部材、38:固定用板、39、40:第2のフランジ、41:上側外柱部材、42、43:アイプレート、44:補強リブ、45:フランジ、46:繋ぎ板、47:ウエブ、48:繋ぎ板、49:繋ぎ板、50、51:ケーブルラック、52、53:タラップ、54、55:パイプ、56、57:フランジ、58、59:パイプ、60、61:フランジ、62、63:パイプ、64:フランジ、65:パイプ、66:フランジ、67〜82:ラック材、83:補強部材、84:中継接続箱
【発明の属する技術分野】
本発明は、海底ケーブル敷設船の船底に設けられ、海底ケーブルの取込み及び取り出しを行う、再使用可能及びコンテナー輸送可能に分割され、組立可能な海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、海底ケーブル(光ケーブルとも呼び、一例として、ケーブル長さが1000〜4000km、ケーブル重量が最大2000トン程度)の敷設においては、海底ケーブル敷設船の船底に設けられた仮設ケーブルタンク(ケーブル巻取枠は、一例として、内径15m)が使用されている。仮設ケーブルタンクは船型(船倉の型)に合わせて主として溶接構造で構成され、しかもオーダーメイドで製作されている。なお、海底ケーブル敷設船として、専用船を使用する場合と一般の貨物船を使用する場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいては、未だ解決すべき以下のような問題があった。
コストの安価な一般の貨物船(傭船)を手配すると、船型や大きさ(仮設ケーブルタンクの容量)が傭船毎に異なるため、仮設ケーブルタンクを船底に溶接する構造では、溶接作業時間がかかり、短期間の船積み時間に制約されるという問題があった。
また、溶接構造であるため、海底ケーブル取込み前及び敷設後の組立部材の組立溶接作業又は切断作業が必要となると共に、使い捨てとしているので、鋼材のスクラップ化により不経済であるという問題もあった。
さらに、組立溶接作業及び解体作業においては、所要の資格を備えた作業者が必要となるという問題もあった。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、作業時間が短縮され、鋼材をスクラップにすることなく再利用可能で経済的であり、素人の作業者でも対応できる海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクは、船底の中央に配置された筒状の内側ガイド枠と、内側ガイド枠に対して同心状に船底に設けられた筒状の外側ガイド枠とを備え、内側ガイド枠と外側ガイド枠との間に海底ケーブルが船底から巻かれて順次積層される海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、内側ガイド枠は、複数本の内柱部材と、これらを連結する複数段の内水平部材とを有し、上部に作業デッキが設けられ、外側ガイド枠は、個々に分離可能で、それぞれが貨物用コンテナーに輸送可能な大きさに形成された分割片を、リング状に組合わせた最下部のリング状枠部材と、リング状枠部材に所定間隔で立設された外柱部材と、隣り合う外柱部材を連結する連結部材とを備え、各外柱部材の最下部には分割片の一つが溶接され、かつ中間部には連結部材をねじ結合する継手部材が設けられ、分割片が溶接された外柱部材及び内側ガイド枠はそれぞれ貨物用コンテナーで輸送可能な寸法に分割可能となって、最終的には内側ガイド枠及び外側ガイド枠がねじ結合により組立可能になっている。これによって、貨物用コンテナーに輸送可能な大きさに形成された各部材をねじ結合により組立てて使用でき、使用後はねじ結合を解除して再び貨物用コンテナーにより輸送して搬送し、再使用ができる。
【0006】
本発明に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、内側ガイド枠は、縦方向に複数に分割され、その接合部は内側にのみ突出する第1のフランジでねじ結合され、しかも、各内柱部材は角部が円弧状の角パイプ又は丸パイプからなるよう構成することもできる。これによって、船内に搬入前に内側ガイド枠の地組ができ、また、使用後、船内から搬出して地上にて解体することができる。
本発明に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、外柱部材は上下に分割され、その接合部は外側にのみ突出する第2のフランジでねじ結合することもできる。これによって、タンク高さを調整することができる。
【0007】
本発明に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、外側ガイド枠の外柱部材は10本以上あって、1本以上の外柱部材及び対応する連結部材を欠落してタンク半径を減じることもできる。これによって、タンク半径を調整することができる。
本発明に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、隣り合う各外柱部材の最下部に溶接されている分割片の間には別の分割片が配置され、それぞれ繋ぎ板を介してねじ結合することもできる。これによって、外柱部材1本当たりのリング状枠部材の径を大きくすることができる。
本発明に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、外側ガイド枠には海底ケーブルの取り出しをガイドするケーブルラックを設けることもできる。これによって、海底ケーブルの取り出し作業が容易となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの一部省略平面図、図2は同海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの正面図、図3(A)、(B)はそれぞれ、本発明の一実施の形態に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの内側ガイド枠の正面図、平断面図、図4は図2のa部拡大図、図5は図2の矢視A−A断面図、図6は図4の矢視B−B断面図、図7は図6の矢視C−C断面図、図8は図4の矢視D−D断面図、図9は図4のb部詳細図、図10は図4の矢視E−E断面図、図11は図4の矢視F−F断面図、図12(A)、(B)はそれぞれ、同海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクのケーブルラックの平面図、側面図、図13は同海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの外側ガイド枠の外柱部材を欠落した場合とのタンク半径を比較した説明図である。
【0009】
図1及び図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク10は、海底ケーブル敷設船の船底11の中央に配置された筒状の内側ガイド枠12と、内側ガイド枠12に対して同心状に船底11に設けられた筒状の外側ガイド枠13とを備え、内側ガイド枠12と外側ガイド枠13との間に海底ケーブル14が船底11から巻かれて順次積層されるように構成されている。以下、これらについて詳しく説明する。
【0010】
図3(A)、(B)に示すように、内側ガイド枠12は下側の枠本体12aと、枠本体12aの上に設けられた作業デッキ12bからなり、枠本体12a及び 作業デッキ12bとも位置をずらして縦方向に複数(本実施の形態では4つ)に分割されている。枠本体12aは4つの分割体15〜18を筒状に組み合わせて形成されている。分割体15(16〜18も同じ)の上端部と下端部にはそれぞれ、略(1/4)円弧の角パイプからなる上、下水平部材19、20が設けられ、上、下水平部材19、20の両端部の接合部には、内側にのみ突出する第1のフランジ21、22が取付けられている。それぞれの上、下水平部材19、20間の水平方向の中間位置には、周方向に所定の間隔Lを開けて角部が円弧状の角パイプからなる内柱部材23、24が垂直に設けられている。
【0011】
さらに、図3(A)、(B)に示すように、枠本体12aの高さ方向の中間位置の2箇所には、円弧状の角パイプからなる内水平部材25〜27が2段に取付けられており、内水平部材25、27の先端(平面視して、第1のフランジ21、22と重合する位置)には内側にのみ突出する第1のフランジ28、29が取付けられている。かかる構成によって、隣り合う分割体15〜18の第1のフランジ21、22及び第1のフランジ28、29をボルト及びナットを介してねじ結合することができる。なお、隣り合う分割体15〜18を結合して組み立てた状態で、上水平部材19のレベルにおいて、対向する上水平部材19同士を連結するため、ねじ結合により取付け、取外し可能なブレス材30、31が上水平部材19の内側に直交して設けられている。なお、下水平部材20及び2段の内水平部材25〜27も同様に、直交するブレス材が取付け、取外し可能に設けられている。
【0012】
図3(A)、(B)に示すように、隣り合う分割体15〜18を結合して組み立てた状態の上面には、上水平部材19の上部に着脱可能な略(1/4)円弧状の4個の手摺り32及び略(1/4)円状の4枚の分割デッキ33が円形に配置されており、4枚の分割デッキ33により作業デッキ12bが構成されている。さらに、各手摺り32には、図に示すように、パイプからなる垂直、水平部材や、垂直部材間を連結する棒材からなる水平部材が設けられている。
【0013】
図1、図2及び図4〜図7に示すように、外側ガイド枠13は、個々に分離可能で、それぞれが貨物用コンテナー(コンテナー扉寸法は2286mm)に輸送可能な大きさに形成されたH形鋼からなる分割片34(本実施の形態では、円周を64等分した長さとなっている)をリング状に組合わせた最下部のリング状枠部材34aと、リング状枠部材34aに周方向に所定の間隔H(円周を32等分した距離)で立設された下側外柱部材35と、隣り合う下側外柱部材35を連結する3段に配置された連結部材36とを備えている。各下側外柱部材35の最下部は別の分割片34を間に挟んで一つおきに配置された分割片34と溶接されており、かつ下側外柱部材35の高さ方向の中間位置には、円周方向両側で連結部材36をねじ結合するための継手部材37が設けられている。
【0014】
図6及び図7において詳細に示すように、矩形板状の継手部材37は、中間部が下側外柱部材35である角パイプ内及び下側外柱部材35の周方向の両側面に溶接された矩形板状の固定用板38を貫通して設けられており、継手部材37は固定用板38を介して下側外柱部材35に溶接により固定されている。継手部材37の周方向の両端部は、タンク半径に応じて少し内側に傾斜して曲げられている。
【0015】
図2、図4及び図8に示すように、各下側外柱部材35の上端には、第2のフランジ39が設けられており、第2のフランジ39は下側外柱部材35の内側面35a(内側ガイド枠12側を向いた面)を除いた面より外側に突出して形成されている。第2のフランジ39とボルト、ナットを介してねじ結合される第2のフランジ40を下端に設けた短尺の上側外柱部材41が取外し可能に取付けられている。上側外柱部材41の高さ方向の下側にも、下側外柱部材35と同様、1段の継手部材37が設けられており、隣り合う上側外柱部材41同士の継手部材37を連結部材36を介してねじ結合するようになっている。タンク半径は一定でも、上側外柱部材41を取付けた場合と取付けない場合により、タンク高さを変えることによって、海底ケーブル14の仕様に応じて、タンク容量を調整することができる。なお、下側外柱部材35及び上側外柱部材41により外柱部材が構成される。
【0016】
図2、図4及び図9に示すように、下側外柱部材35の最上段の継手部材37の直上には、ラッシング用のアイプレート42が溶接されている。
図2、図4、図5及び図10に示すように、下側外柱部材35の下端に溶接された分割片34のH形鋼のフランジ45間の外側部には、ラッシング用のアイプレート43が溶接されており、一方、H形鋼のフランジ45間の内側部には、補強リブ44が溶接されている。海底ケーブル14の船積み完了後、アイプレート42、43を選択して利用することによって、ワイヤー、ターンバックルにより海底ケーブル14を固縛するようになっている。
【0017】
図4、図5及び図11に示すように、下側外柱部材35の下端に溶接された分割片34と、この分割片34と隣接する分割片34との連結は、分割片34のH形鋼のフランジ45上面に配置された矩形状の繋ぎ板46及びフランジ45の下面にフランジ45を挟んでウエブ47の両側に配置された2枚の矩形状の繋ぎ板48と、さらに、ウエブ47の両面に配置された一対の繋ぎ板49とを介してボルト、ナットにより行うようになっている。
【0018】
図1、図2に示すように、外側ガイド枠13には、海底ケーブル14の敷設時にタンク内の海底ケーブル14を敷設船の甲板上を通して海中に敷設する際、海底ケーブル14の取り出しをガイドするケーブルラック50、51の一部が取外し可能に設けられている。ケーブルラック50、51の他部はそれぞれ、作業者が昇降可能で手摺りを備えたタラップ52、53に取外し可能に取付けられている。ケーブルラック50、51及びタラップ52、53同士は勝手違いに構成されている。なお、ケーブルラック50、51を設置している他の主要な理由は以下に述べる通りである。海底ケーブル14(光ケーブル)の総長は100〜4000kmに及ぶ非常に長いものであるため、図1に示すように、海底ケーブル14の途中には(35〜80kmに1箇所)、通信レベル増幅等を図る中継器及びジョイントボックス等からなる中継接続箱84が設けられている。この中継接続箱84は、工場で海底ケーブル14と一体製作されているが、この部分は船底11から巻かれて順次積層される際、ドクロ巻きすることができないので、中継接続箱84を中心とする一定範囲について、図1に示すように、ケーブルラック50、51を利用して、一旦、外側ガイド枠13の外に出した後、再度、海底ケーブル14を外側ガイド枠13内に巻き積層するようになっている。
【0019】
図12(A)、(B)に示すように、ケーブルラック50(51も同じ)は、外側ガイド枠13側の対応する、上側外柱部材41から取付ブラケット(図示せず)を介して取付けられた一対のパイプ54、55とフランジ56を介して連結されている。フランジ56に対応するフランジ57が一端に取付けられた一対のパイプ58、59の他端にはフランジ60が設けられており、フランジ60に対応するフランジ61が一端に設けられた一対のパイプ62、63とねじ結合されている。一対のパイプ62、63の他端に設けられたフランジ64と、タラップ52側に設けられた一対のパイプ65の上端に設けられたフランジ66とがねじ結合されている。なお、パイプ58、62、63は略(1/4)円弧に形成されており、パイプ59は略(1/4)楕円弧に形成されている。
【0020】
一対のパイプ58、59間及び一対のパイプ62、63間には、周方向に所定の間隔を開けて、海底ケーブルが当接する棒状のラック材67〜82が設けられている。さらに、図12(B)に示すように、ケーブルラック50の中央上端部とタラップ52の上端部との間には、ケーブルラック50をタラップ52に強固に固定するための取外し可能な2本の補強部材83が設けられている。
【0021】
本実施の形態で使用するリング状枠部材34aを図13の二重リングの外側に示しているが、リング状枠部材34a(タンク半径は約15m)においては、合計32の下側外柱部材35及び上側外柱部材41が連結されて構成されている。一方、二重リングの内側に示すリング状枠部材34b(タンク半径は約13m)においては、合計28の下側外柱部材35及び上側外柱部材41が連結されて構成されている。このように、下側外柱部材35及び上側外柱部材41を増減することによってタンク半径を増減することができ、これによりタンク容量を増減することができるようになっている。
【0022】
次いで、本発明の一実施の形態に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク10を用いた組立作業及び解体作業について、図を参照しながら説明する。なお、海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク10を構成する各部材は、所要数の貨物用コンテナーに梱包されて国内の岸壁にあるものとする。
(組立作業)
(1)組立作業のための段取り、準備を行い、仮設ローリングタワーを岸壁に組み立てる。
【0023】
(2)貨物用コンテナーから各部材を取り出して、例えば、2組の分割片34付きの下側外柱部材35及び上側外柱部材41を繋ぎ板46、48、49、連結部材36及び第2のフランジ39、40を介して連結したり、内側ガイド枠12を組み立てたりする等、事前に可能な地上での組立(地組)を行う。この地組によって、船内での組立、組み付け作業の日程が大幅に短縮できる(一例として、7日間が3日間に短縮できる)。
(3)海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク10を適用する傭船が入船、着岸する。
(4)海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク10を設置する据付位置を船底11にマーキングする。
(5)図1に示すように、事前に組み立てられた内側ガイド枠12を船内の据付位置に設置する。
【0024】
(6)2組の下側外柱部材35及び上側外柱部材41を連結した16セットを据付位置に設置する。
(7)図1、図4、図5及び図11に示すように、隣り合う下側外柱部材35及び上側外柱部材41を、下側外柱部材35が溶接されていない別の分離片34と繋ぎ板46、48、49及び連結部材36を介してねじ結合することにより一体構造の外側ガイド枠13とする。
(8)図1及び図2に示すように、地組されたタラップ52、53を据付位置に設置し、次いでケーブルラック50、51をタラップ52、53及び外側ガイド枠13に取付ける。
【0025】
(海底ケーブル14の取込み作業、移動及び海底ケーブル敷設作業)
(9)海底ケーブル14の取込み及び巻き込み作業を行う。
(10)海底ケーブル14を取込んだ傭船は、例えば、海外に移動する。
(11)海外にて、ケーブルラック50、51を利用して海底ケーブル14の荷揚げ作業を行う。
(解体作業)
(12)ケーブルラック50、51、タラップ52、53を取り出す。
(13)前記(7)と逆の要領でねじ結合を解除して解体を行う。
【0026】
(14)2組の下側外柱部材35及び上側外柱部材41を連結した16セットを搬出する。
(15)内側ガイド枠12を搬出する。
(16)2組の下側外柱部材35及び上側外柱部材41を連結した16セットを地上でさらに解体する。
(17)各部材の数量をチェックし、確認する。
(18)部材を結束し、梱包する。
(19)結束し、梱包された部材を貨物用コンテナーに入れる。
(20)貨物用コンテナーを別の貨物船により日本に返送する。
【0027】
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクを構成する場合にも本発明は適用される。
前記実施の形態においては、内側ガイド枠12を、縦方向に4分割したが、これに限定されず、貨物用コンテナーで輸送可能な寸法であれば一体構造でも構わず、また、状況に応じて、縦方向に2、3又は5分割以上とすることもできる。また各内柱部材23、24は角部が円弧状の角パイプとしたが、これに限定されず、丸パイプを使用することもできる。さらに、角パイプ又は丸パイプを使用しないで、海底ケーブル14と接触する角部に円弧状の損傷防止材や軟質材を取付けることもできる。
【0028】
外柱部材は下側外柱部材35と上側外柱部材41とをフランジ接合したが、これに限定されず、例えば、タンク容量を満足すれば、下側外柱部材35のみとすることもできる。
外側ガイド枠13のリング状枠部材34aの外柱部材は32本としたが、これに限定されず、10本以上あれば幾本でも構わない。図13では、32本の外柱部材の内、4本を欠落した場合について説明したが、これに限定されず、1〜3本又は5本以上を欠落することもできる。隣り合う各外柱部材の最下部に溶接されている分割片34の間には別の分割片34が配置され、それぞれ繋ぎ板46、48、49を介してねじ結合したが、これに限定されず、輸送可能な寸法であれば、別の分割片34を設けず、その半分を各外柱部材の最下部に溶接されている分割片34の両側に一体的に設けた構造にすることもできる。
【0029】
外側ガイド枠13に海底ケーブル14の取り出しをガイドするケーブルラック50、51を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、ケーブルラック50、51を省略することもできる。
ケーブルラック50、51のパイプ59を略(1/4)楕円弧に形成したが、これに限定されず、状況に応じて、略(1/4)円弧に形成することもできる。また、ケーブルラックを2個設けたが、これに限定されず、必要に応じて、1個又は3個以上設けても構わない。
内側ガイド枠12の下端は実際には、底板を介して船底11に据え付けられており、作業デッキ12bに作業者が乗るため、その安定性を高めることを目的としている。また、リング状枠部材34aの下端は基本的に船底11に当接するようにしているが、船底11の変形に応じて、分離片34の下面との間にスペーサープレートを挿入してレベル調整をすることができるようにしている。
ねじ結合に用いるボルト、ナットの材質については言及しなかったが、分解再利用することを目的とするため、高張力のものではなく、一般的なものを使用するのが好ましい。
【0030】
【発明の効果】
請求項1〜6記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいては、貨物用コンテナーに輸送可能な大きさに形成された各部材をねじ結合により組立てて使用でき、使用後はねじ結合を解除して再び貨物用コンテナーにより輸送して搬送し、再使用ができる。従って、素人の作業者でも組立、解体作業に対応でき、かつ、事前にある程度の地組ができるので、作業時間が短縮され、しかも、鋼材をスクラップにすることなく再利用が可能であるため経済的である。また、費用の安い貨物船を使用することができ、極めて経済的である。さらに、船底及び船側壁に溶接固定されていないので、日本海事検定株式会社等の立会検査が省略できる。
【0031】
特に、請求項2記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいては、船内に搬入前に内側ガイド枠の地組ができ、また、使用後、船内から搬出して地上にて解体することができるので、船積み時間に制約されることが少なくなる。
請求項3記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいては、タンク高さを調整することができるので、タンク容量を簡単に調整できる。
請求項4記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいては、タンク半径を調整することができるので、適用できる傭船が多くなる。
請求項5記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいては、外柱部材1本当たりのリング状枠部材の径を大きくすることができるので、少ない部材でタンク容量を大きくできる。
請求項6記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいては、海底ケーブルの取り出し作業が容易となるので、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの一部省略平面図である。
【図2】同海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの正面図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ、本発明の一実施の形態に係る海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの内側ガイド枠の正面図、平断面図である。
【図4】図2のa部拡大図である。
【図5】図2の矢視A−A断面図である。
【図6】図4の矢視B−B断面図である。
【図7】図6の矢視C−C断面図である。
【図8】図4の矢視D−D断面図である。
【図9】図4のb部詳細図である。
【図10】図4の矢視E−E断面図である。
【図11】図4の矢視F−F断面図である。
【図12】(A)、(B)はそれぞれ、同海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクのケーブルラックの平面図、側面図である。
【図13】同海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクの外側ガイド枠の外柱部材を欠落した場合とのタンク半径を比較した説明図である。
【符号の説明】
10:海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク、11:船底、12:内側ガイド枠、12a:枠本体、12b:作業デッキ、13:外側ガイド枠、14:海底ケーブル、15〜18:分割体、19:上水平部材、20:下水平部材、21、22:第1のフランジ、23、24:内柱部材、25〜27:内水平部材、28、29:第1のフランジ、30、31:ブレス材、32:手摺り、33:分割デッキ、34:分割片、34a、34b:リング状枠部材、35:下側外柱部材、35a:内側面、36:連結部材、37:継手部材、38:固定用板、39、40:第2のフランジ、41:上側外柱部材、42、43:アイプレート、44:補強リブ、45:フランジ、46:繋ぎ板、47:ウエブ、48:繋ぎ板、49:繋ぎ板、50、51:ケーブルラック、52、53:タラップ、54、55:パイプ、56、57:フランジ、58、59:パイプ、60、61:フランジ、62、63:パイプ、64:フランジ、65:パイプ、66:フランジ、67〜82:ラック材、83:補強部材、84:中継接続箱
Claims (6)
- 船底の中央に配置された筒状の内側ガイド枠と、該内側ガイド枠に対して同心状に前記船底に設けられた筒状の外側ガイド枠とを備え、前記内側ガイド枠と前記外側ガイド枠との間に海底ケーブルが前記船底から巻かれて順次積層される海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、
前記内側ガイド枠は、複数本の内柱部材と、これらを連結する複数段の内水平部材とを有し、上部に作業デッキが設けられ、
前記外側ガイド枠は、個々に分離可能で、それぞれが貨物用コンテナーに輸送可能な大きさに形成された分割片を、リング状に組合わせた最下部のリング状枠部材と、該リング状枠部材に所定間隔で立設された外柱部材と、隣り合う前記外柱部材を連結する連結部材とを備え、
前記各外柱部材の最下部には前記分割片の一つが溶接され、かつ中間部には前記連結部材をねじ結合する継手部材が設けられ、
前記分割片が溶接された前記外柱部材及び前記内側ガイド枠はそれぞれ前記貨物用コンテナーで輸送可能な寸法に分割可能となって、最終的には前記内側ガイド枠及び前記外側ガイド枠がねじ結合により組立可能になっていることを特徴とする海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク。 - 請求項1記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、前記内側ガイド枠は、縦方向に複数に分割され、その接合部は内側にのみ突出する第1のフランジでねじ結合され、しかも、前記各内柱部材は角部が円弧状の角パイプ又は丸パイプからなっていることを特徴とする海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、前記外柱部材は上下に分割され、その接合部は外側にのみ突出する第2のフランジでねじ結合されていることを特徴とする海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、前記外側ガイド枠の外柱部材は10本以上あって、1本以上の前記外柱部材及び対応する前記連結部材を欠落してタンク半径を減じることを特徴とする海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、隣り合う前記各外柱部材の最下部に溶接されている前記分割片の間には別の分割片が配置され、それぞれ繋ぎ板を介してねじ結合されていることを特徴とする海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンクにおいて、前記外側ガイド枠には前記海底ケーブルの取り出しをガイドするケーブルラックが設けられていることを特徴とする海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク。
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JP2002197452A JP2004040961A (ja) | 2002-07-05 | 2002-07-05 | 海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク |
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JP2002197452A JP2004040961A (ja) | 2002-07-05 | 2002-07-05 | 海底ケーブル敷設船用仮設ケーブルタンク |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102963776A (zh) * | 2012-11-12 | 2013-03-13 | 中国船舶重工集团公司第七○二研究所 | 水下正交摆动式中性缆同步输送机构 |
CN109279448A (zh) * | 2018-11-23 | 2019-01-29 | 青岛华凯海洋科技有限公司 | 一种应急缆绳编排装置及编排方法 |
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2002
- 2002-07-05 JP JP2002197452A patent/JP2004040961A/ja active Pending
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